JP4757231B2 - 送信装置 - Google Patents
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Description
近年の顧客要求として、無線基地局の小型化が大きなポイントとなっているが、上記の従来例においては、アンプ入力モニタ端子とアンプ出力モニタ端子の2つのモニタ端子を有するために装置の表面積がその分大きくなってしまう問題がある。
上記の従来例では、アンプ入力モニタ端子はパワーアンプの電源がOFF状態の時に使用し、アンプ出力モニタ端子はパワーアンプの電源がON状態の時に使用する。そのため、パワーアンプをON/OFFする度にモニタ端子の接続を変えなければならないので、操作性が良くないという問題がある。
図11に示すとおり、プリディストーション型歪補償は、パワーアンプの非線形特性に基づく歪量f(p)を予測して、予めパワーアンプの逆歪特性h(p)を乗算した信号を入力信号x(p)に与えることにより(ステップS100)、パワーアンプの出力端子での歪を減らす(ステップS200)技術である。そのため、アンプ入力モニタ端子側ではパワーアンプの逆歪特性h(p)を乗算した信号h(p)・x(p)が観測されてしまう。
[2]また、本発明の送信装置では、上記[1]の構成に加えて、該入力信号検出部の前段に設けた歪補償部と、該歪補償部に接続されたフィードバック経路と、該パワーアンプスイッチのON/OFFに連動して該パワーアンプの入力信号又は出力信号を選択し該フィードバック経路を介して該歪補償部へ送る別の高周波スイッチとをさらに備えることができる。
[3]さらに本発明の送信装置では、上記[1]の構成に加えて、該パワーアンプの前段に設けた歪補償部と、該パワーアンプの出力信号を該歪補償部にフィードバックするフィードバック経路と、該パワーアンプスイッチのON/OFFに連動して該歪補償部を有効又は無効にする選択部を備えることもできる。
図1は、本発明に係る送信装置の実施例[1]を示したもので、この実施例[1]では、図10に示した従来例において高周波スイッチ9を新たに追加している。この高周波スイッチ9にはカプラ5及び7の各入力信号を分岐して与えると共に、パワーアンプスイッチ10から高周波パワーアンプ6への切替信号KSを与えている。そして、この高周波スイッチ9の出力信号は単一のモニタ端子11へ送られるように構成されている。なお、この実施例[1]では、歪補償部1へのフィードバック経路は接続されていない。
図4は、本発明に係る送信装置の実施例[2]を示したもので、この実施例[2]は、パワーアンプ出力の歪成分を小さくするために、上記の実施例[1]において、歪補償部1に対するフィードバック経路を設けている点が異なっている。すなわち、図10に示した従来例と同様に、カプラ13の分岐信号を周波数変換部15及びA/D変換部17を経由して歪補償部1へフィードバックすると共に、カプラ13と周波数変換部15との間には、パワーアンプ6及び高周波スイッチ9と同時に切替信号KSの制御を受ける別の高周波スイッチ14を設けている。この高周波スイッチ14にはカプラ13からの分岐信号に加えて変換部3とカプラ5との間に設けたカプラ12からの分岐信号も与えられ、その出力を周波数変換部15へ与えるようにしている。
図7は、本発明に係る送信装置の実施例[3]を示したもので、この実施例[3]は、歪補償機能を停止して変調した波形をそのまま出力させるために、上記の実施例[1]において、図10に示した従来例と同様のフィードバック経路を設けると共に、このフィードバック経路が制御する歪補償部1を、パワーアンプスイッチ10からの切替信号KSのON/OFFに連動して有効/無効にするためのセレクタ18を備えた点が異なっている。従って、この実施例[3]では、入力信号検出部としてのカプラは一個でよい。
高周波パワーアンプと、
該パワーアンプの入力信号を検出する入力信号検出部と、
該パワーアンプの出力信号を検出する出力信号検出部と、
該パワーアンプをON/OFFするパワーアンプスイッチと、
モニタ端子と、
該パワーアンプスイッチのON/OFFに連動して該パワーアンプの入力信号又は出力信号を選択し該モニタ端子に送る高周波スイッチと、
を備えたことを特徴とする送信装置。
(付記2)付記1において、
該入力信号検出部の前段に設けた歪補償部と、
該歪補償部に接続されたフィードバック経路と、
該パワーアンプスイッチのON/OFFに連動して、該パワーアンプの入力信号又は出力信号を選択し該フィードバック経路を介して該歪補償部へ送る別の高周波スイッチと、
をさらに備えたことを特徴とする送信装置。
(付記3)付記1において、
該パワーアンプの前段に設けた歪補償部と、
該パワーアンプの出力信号を該歪補償部にフィードバックするフィードバック経路と、
該パワーアンプスイッチのON/OFFに連動して該歪補償部を有効又は無効にする選択部をさらに備えたことを特徴とする送信装置。
(付記4)付記1において、
該入力信号検出部の前段に、歪補償部とD/A変換部と変調部とを含む直列回路を接続したことを特徴とする送信装置。
(付記5)付記2において、
該入力信号検出部の前段に、歪補償部とD/A変換部と変調部とを含む直列回路を接続し、各検出部が、各高周波スイッチにそれぞれ信号分岐させる2つのカプラで構成されていることを特徴とした送信装置。
(付記6)付記2において、
該フィードバック経路が、該別の高周波スイッチと該歪補償部との間に接続された周波数変換部とA/D変換部とを含むことを特徴とする送信装置。
(付記7)付記3において、
該入力信号検出部の前段に、歪補償部とD/A変換部と変調部とを含む直列回路を接続し、該入力信号検出部が1つのカプラで構成され、該出力信号検出部が該高周波スイッチと該フィードバック経路にそれぞれ信号分岐させる2つのカプラで構成され、該選択部が該パワーアンプスイッチのON/OFFに連動して該歪補償部を該D/A変換部に接続するか又はバイパスするセレクタで構成されていることを特徴とした送信装置。
(付記8)付記7において、
該フィードバック経路が、該出力信号検出部のカプラと該歪補償部との間に接続された周波数変換部とA/D変換部とを含むことを特徴とする送信装置。
2 D/A変換部
3 変調部
4, 16 局部発振器
5, 7, 12, 13 カプラ
6 高周波パワーアンプ
8 アンテナ
9, 14 高周波スイッチ
10 パワーアンプスイッチ
11 モニタ端子
15 周波数変換部
17 A/D変換部
18 セレクタ
KS 切替信号
図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
Claims (5)
- 高周波パワーアンプと、
該パワーアンプの入力信号を検出する入力信号検出部と、
該パワーアンプの出力信号を検出する出力信号検出部と、
該パワーアンプをON/OFFするパワーアンプスイッチと、
モニタ端子と、
該パワーアンプスイッチのON/OFFに連動して該パワーアンプの入力信号又は出力信号を選択し該モニタ端子に送る高周波スイッチと、
を備えたことを特徴とする送信装置。 - 請求項1において、
該入力信号検出部の前段に設けた歪補償部と、
該歪補償部に接続されたフィードバック経路と、
該パワーアンプスイッチのON/OFFに連動して、該パワーアンプの入力信号又は出力信号を選択し該フィードバック経路を介して該歪補償部へ送る別の高周波スイッチと、
をさらに備えたことを特徴とする送信装置。 - 請求項1において、
該パワーアンプの前段に設けた歪補償部と、
該パワーアンプの出力信号を該歪補償部にフィードバックするフィードバック経路と、
該パワーアンプスイッチのON/OFFに連動して該歪補償部を有効又は無効にする選択部と、
をさらに備えたことを特徴とする送信装置。 - 請求項2において、
該フィードバック経路が、該別の高周波スイッチと該歪補償部との間に接続された周波数変換部とA/D変換部とを含むことを特徴とする送信装置。 - 請求項3において、
該入力信号検出部の前段に、歪補償部とD/A変換部と変調部とを含む直列回路を接続し、該入力信号検出部が1つのカプラで構成され、該出力信号検出部が該高周波スイッチと該フィードバック経路にそれぞれ信号分岐させる2つのカプラで構成され、該選択部が該パワーアンプスイッチのON/OFFに連動して該歪補償部を該D/A変換部に接続するか又はバイパスするセレクタで構成されていることを特徴とした送信装置。
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