JP2004032594A - 通信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】補償動作を行おうとする帯域内に特性のばらつきがある場合でも、高精度な歪補償が可能な通信装置を提供する。
【解決手段】電力増幅器7の非線形性による伝送信号の歪成分を、電力増幅器7の入力側で前置補償するようにした通信装置において、前記電力増幅器7の前置補償を、前記伝送信号の高い周波数帯域と低い周波数帯域のそれぞれに発生する歪成分を個別にモニタしながら、前記両帯域に対して最適な補償パラメータを求め、個別に補償動作を行えるよう構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】電力増幅器7の非線形性による伝送信号の歪成分を、電力増幅器7の入力側で前置補償するようにした通信装置において、前記電力増幅器7の前置補償を、前記伝送信号の高い周波数帯域と低い周波数帯域のそれぞれに発生する歪成分を個別にモニタしながら、前記両帯域に対して最適な補償パラメータを求め、個別に補償動作を行えるよう構成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、線形変調方式を用いて有線伝送、無線伝送を行う通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の前置歪補償方式(プリディストーション方式:PD)を用いた電力増幅器の構成を、図4に示す。電力増幅器の非線形性による歪成分を、電力増幅器の入力部の前置補償部によって補償するものとして、例えば、特許2746130号公報に記載されているものがある。以下、図4を用いて従来の技術について説明する。
【0003】
入力端子1から入力された高周波信号は、方向性結合器2で2経路に分配され、一方は遅延素子10を介して可変位相器3へ、他方は検波部11に入力される。可変位相器3は、可変減衰器4、電力増幅器7、方向性結合器8を介して出力端子9と接続され、検波部11は、AD変換器12を介して演算・制御部20と接続される。方向性結合器8は、出力端子9と接続される一方で、ミキサ21と接続される。ミキサ21は、帯域通過フィルタ(BPF)24、AD変換器17を介して演算・制御部20と接続される。局部発信回路であるVCO(Voltage Controlled Oscillator)26はミキサ21、演算・制御部20と接続され、演算・制御部20と可変位相器3、可変減衰器4はそれぞれDA変換器13、14を介して接続される。以下、この動作について、詳細に述べる。
【0004】
有線、あるいは無線伝送において線形変調方式を用いる場合、通常電力増幅器では、その非線形性のために信号歪が発生する。特に、相互変調歪は自身の信号帯域を中心に3倍から5倍の帯域に渡る。このため、送信しようとする信号の品質劣化、あるいは隣接する他の信号への妨害が生じるため、特に無線伝送では、このような非線型性により生じる不要な信号に対し厳しい規制がかけられており、電力増幅器の非線形性を補償する手段が必要となる。電力増幅器7の非線形性は、AM−AM変換特性、AM−PM変換特性により生じることが知られており、PD方式では、電力増幅器7のAM−AM変換特性、AM−PM変換特性の逆特性を可変位相器3、可変減衰器4であらかじめ生成しておき相殺するものである。
【0005】
歪を相殺する方法について、図5を用いて説明する。図5の実線は電力増幅器7の入力電力(Pin)と、出力電力(Po)、および出力位相(Ph)の様子を示している。また、点線は各々の理想特性を示しており、この理想特性が実現されれば電力増幅器7での歪は発生しない。出力電力Poは、入力電力Pinが小さい時には入力電力Pinの増加に比例して変化するが、入力電力Pinが増加するとともに電力増幅器のAM−AM変換特性によりその利得が圧縮される。実線で示される出力位相Phも同様に、小信号時には変化が少ないが、AM−PM変換特性によって入力電力Pinの増加に伴い、徐々に位相の変化量が増大していく。
【0006】
したがって、これらの特性を相殺するためには、電力増幅器7の前段に、図5の一点鎖線に示すように、電力に対してはPocとなる特性を可変減衰器4に持ち、位相に対してはPhcとなるような特性を有する素子を可変位相器3に持つことで、その非線形性を補償することが可能となる。
【0007】
方向性結合器2で分配された信号を検波部11で検波することにより、瞬時包絡線レベルを検出する。演算・制御部20では、AD変換器12を経て量子化された包絡線レベルに対し、あらかじめ求めておいた図5のPoc、Phcに対応する補償特性を持っており、検波部11、AD変換器12で得られた包絡線レベルの情報をもとに、補償データをDA変換器13およびDA変換器14を介して可変位相器3、可変減衰器4に出力する。即ち、DA変換器14からは、振幅補償データPocが、DA変換器13からは位相補償データPhcが入力され、入力された信号の包絡線レベルに従い、歪補償を行うものである。
【0008】
電力増幅部7の周囲温度、あるいは経時変化に対応するために、方向性結合器8から出力信号を分配し、分配された信号をミキサ21、局部発振器であるVCO26を用いて所望の周波数に周波数変換を行う。周波数変換された信号の内、歪レベルのみを監視するため、BPF24で、歪信号のみを抽出し、抽出した信号をAD変換器17で量子化する。演算・制御部20では、この量子化された歪レベルをモニタしながら、検出した歪レベルがより少なくなる様に、例えば、摂動法等を用いて補償データPoc、Phcの生成、更新を行うものである。
【0009】
遅延素子10は、包絡線検波部11からAD変換器12を介し演算・制御部20に包絡線情報を取り込むまでの時間と、取り込んだ包絡線情報から、補償値を求め、DA変換器13、14を介して可変位相器3、可変減衰器4にデータを与えるまでの時間に相当する分を遅延させるものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来例では、送信信号の上側、下側の両帯域に発生する歪成分の内、片側の歪のみをモニタしている場合、電力増幅器等の帯域特性の影響などにより、必ずしも、補償を行おうとする、全帯域に渡って最適な補償動作が行えないという問題がある。即ち、下側歪の電力のみをパラメータとして歪補償を行った時に、モニタしている帯域については最適化されるが、上側歪が発生する帯域に対しては、必ずしも最適なパラメータでは無い可能性があり、各帯域における補償量のばらつきが生じてしまう。
【0011】
また、歪検出系の局部発振器であるVCOの周波数を変化させ、モニタする帯域を切り換える方法もとられるが、この場合においても、上下の歪が発生する帯域の特性に差がある場合には、どちらの帯域に対しても最適化されず、高精度な補償動作が行えないという問題がある。
【0012】
本発明の目的は、補償動作を行おうとする帯域内に特性のばらつきがある場合でも、高精度な歪補償を行う通信装置を提供することにある。
【0013】
【問題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、上側、下側それぞれの歪量を個別にモニタしながら、それぞれの補償帯域に対し最適なパラメータを求め、個別に補償動作を行える様にしたものである。
【0014】
以下に、本発明の代表的な構成例を列挙する。
【0015】
本発明による通信装置は、電力増幅器の非線形性による伝送信号の歪成分を、該電力増幅器の入力側で前置補償するようにした通信装置において、前記電力増幅器の前置補償を、前記伝送信号の高い周波数帯域と低い周波数帯域のそれぞれに発生する歪成分を個別にモニタしながら、前記両帯域に対して最適な補償パラメータを求め、個別に補償動作を行えるよう構成したことを特徴とする。
【0016】
また、本発明による通信装置は、電力増幅器の非線形性による伝送信号の歪成分を、該電力増幅器の入力部に備えた前置補償部によって補償するようにした通信装置において、前記前置補償部を、前記伝送信号の低い周波数領域に発生する歪成分に着目して補償を行う第1の前置補償部と、前記伝送信号の高い周波数領域に発生する歪成分に着目して補償を行う第2の前置補償部とで構成したことを特徴とする。
【0017】
また、本発明による通信装置は、前記構成において、前記電力増幅器の出力から前記伝送信号の低い周波数領域に発生する歪成分を抽出するための第1の回路手段と、前記電力増幅器の出力から前記伝送信号の高い周波数領域に発生する歪成分を抽出する第2の回路手段とを含み、かつ、前記第1の前置補償部により前記第1の回路手段で抽出した歪成分に対する補償を行い、前記第2の前置補償部により前記第2の回路手段で抽出した歪成分に対する補償を行うよう構成したことを特徴とする。
【0018】
また、本発明による通信装置は、前記第1の前置補償部は、第1の可変位相器と第1の可変減衰器とを有し、前記第1の可変位相器と前記第1の可変減衰器とを用いて前記伝送信号の低い周波数領域に発生する歪成分を減ずるような補償を与え、かつ、前記第2の前置補償部は、第2の可変位相器と第2の可変減衰器とを有し、前記第2の可変位相器と前記第2の可変減衰器とを用いて前記伝送信号の高い周波数領域に発生する歪成分を減ずるような補償を与えるよう構成したことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について、図を用いて詳述する。
【0020】
図1は、本発明の一実施例の構成を示すブロック図である。入力端子1は、方向性結合器2を介して、遅延素子10、包絡線検波部11と接続される。遅延素子10は、第1の可変位相器3、第1の可変減衰器4、第2の可変位相器5、第2の可変減衰器6、電力増幅器7、方向性結合器8を介して出力端子9と接続され、包絡線検波部11は、AD変換器12を介して演算・制御部20と接続される。また、方向性結合器8は、ミキサ21、分配器23を介して帯域通過フィルタ(BPF)24、25と接続され、BPF25はAD変換器17と、BPF24はAD変換器18と、それぞれ接続される。AD変換器17、18は、切り換えスイッチ19を介して演算・制御部20と接続される。また、局部発振器22はミキサ21と接続されるものである。
【0021】
以下、本実施例の動作について詳細に説明する。
【0022】
入力端子1からは、変調をかけられた高周波信号が入力される。入力された高周波信号は方向性結合器2で、遅延素子10、包絡線検波部11に分配される。このとき、入力信号の変調方式は、16QAM、OFDM、CDMA等の線形変調方式であるものとする。
【0023】
包絡線検波部11から出力される包絡線情報は、電力増幅器7の入力電力を示す値となる。このため、従来技術の項で述べたように、図5で示されるような電力増幅器7が有するAM−AM変換特性、AM−PM変換特性の逆特性を演算・制御部20であらかじめ有していれば、AD変換器12で量子化されたデータをもとに可変位相器3、可変減衰器4に与えるべき補償データが選択できる。
【0024】
ここで、かかる可変位相器3、および可変減衰器4が補償を行おうとする周波数帯域に比してじゅうぶん広帯域であり、電力増幅器7のAM−AM変換特性、AM−PM変換特性が周波数によらず一定であれば、第1の可変位相器3、第1の可変減衰器4による補償で、十分な補償量が得られるが、可変位相器3、可変減衰器4の広帯域性の確保、電力増幅器7の各特性の広帯域化を実現しようとすると、工数、価格の低減が困難となり、また、装置の小型化、高効率化も困難となる。
【0025】
さらに、比帯域(伝送帯域/伝送信号の中心周波数)が大きい場合には、技術的に不可能である場合もある。これについて、図6を用いて、説明する。非線形性を持つ電力増幅器に2つの異なる周波数の搬送波を入力し、増幅すると、図6に示すように、下側帯域にDL、上側帯域にDUとなる歪成分が発生する。このDL、DUが同じレベルであれば、1つの可変減衰器による補償が可能となるが、通常電力増幅器で発生する上下の歪レベルは、バイアス状態等の影響によって、等レベルにならないことが多い。
【0026】
補償器としての可変減衰器は、AM変調器と等価な動作を行うため、中心周波数foに対し同レベルの補償信号しか生成することができず、片側の歪成分、例えばDLのみに着目した場合、DUに対して最適な補償とならず補償残が生じることとなる。また、位相器についても同様に、位相器の周波数特性が図6に示す実線のように広帯域であったとしても、通常、電力増幅器の位相特性は、図6の一点鎖線で示すような特性となり、例えば、DLに対し、逆位相となる様な最適位相に合わせたとしても、DUの周波数点では位相誤差が生じ、やはり、最適な補償動作とならなくなってしまう。
【0027】
このため、本実施例では、第2の可変位相器5、第2の可変減衰器6を付加する。例えば、第1の可変位相器3、第1の可変減衰器4を用いて伝送帯域の下側に発生する歪を減ずるような補償データを与え、第2の可変位相器5、第2の可変減衰器6では伝送帯域の上側の歪を減ずるような補償データを与える。
【0028】
例えば、図7に示すように、第1の可変位相器3を用いて、前段の位相器の特性Phc1で、DLに対し補償を行う。この時、DUに対しては、影響を与えないような特性が望まれる。同様にDUに対しては、第2の可変位相器5を用いて、後段の位相器の特性Phc2で、補償を行う。
【0029】
また、温度変化や、経時変化等に対応するために、電力増幅器7の出力をモニタする。電力増幅器7の出力電力の一部を方向性結合器8により取り出す。取り出された電力は、ミキサ21、局部発振器22により、所望の周波数に周波数変換される、周波数変換後の下側の歪信号のみをBPF25で、上側の歪信号のみをBPF24でそれぞれ抜き出し、AD変換器17、18で、量子化する。
【0030】
演算・制御部20では、可変位相器3、可変減衰器4を制御する場合には、スイッチ19を下側歪データであるAD変換器17のデータを取り込む。このデータをモニタしながら、下側歪がもっとも小さくなる様に可変位相器3、可変減衰器4に与えるデータの更新を行う。次に、スイッチ19を上側歪データを取り込むAD変換器18側に切り換え下側歪の場合と同様に可変位相器5、可変減衰器6に与えるべきデータを求めるものである。
【0031】
図2は、本発明の第2の実施例を示す。図1で示した実施例では、切り換えスイッチ19は、AD変換器17、18の出力に挿入されているが、本実施例のように、BPF24、25の出力を切り換えるような構成も可能である。
【0032】
次に、図3を用いて、本発明の第3の実施例について説明する。
【0033】
入力端子1から、方向性結合器2、遅延素子10を介して出力端子9に至る系、方向性結合器2からAD変換器12を介して第1の可変位相器3、第1の可変減衰器4、第2の可変位相器5、および第2の可変減衰器6に至る系については、前述した実施例と同様であるので、ここでは説明しない。方向性結合器8から取り出される電力増幅器7の出力電力は、ミキサ21を介してBPF24に入力され、AD変換器17を介して演算・制御部20に入力される。
【0034】
本実施例においても、上側歪、下側歪各々に対して最適な補償データを求める必要があるが、この切り替えを局部発振器であるVCO26を制御することで可能としている。即ち、第1の可変位相器3、第1の可変減衰器4を制御する時には、VCO26の周波数を下側歪がBPF24の中心周波数となる様に設定し、第2の可変位相器5、第2の可変減衰器6を制御する時には、VCO26を上側歪がBPF24の中心周波数となる様に設定するようにしたものである。
【0035】
なお、前述した全ての実施例において、可変減衰器4、6はその利得を制御出来る可変増幅器等の素子を用いてもよい。
【0036】
以上のように、本発明は、補償動作を行おうとする帯域内に特性のばらつきがある場合でも、上側、下側の帯域のそれぞれの歪量を個別にモニタしながら、それぞれの補償帯域に対し最適なパラメータを求められるため、高精度な歪補償が可能となる。
【0037】
【発明の効果】
本発明のよれば、補償動作を行おうとする帯域内に特性のばらつきがある場合でも、各帯域における最適な補償値を求め、高精度な歪補償が可能な通信装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明する図。
【図2】本発明の第2の実施例を説明する図。
【図3】本発明の第3の実施例を説明する図。
【図4】従来の技術を説明する図。
【図5】プリディストーション方式の歪補償動作を説明する図。
【図6】電力増幅器、補償部の周波数特性を示す図。
【符号の説明】
1:高周波信号入力端子、2:方向性結合器、3:第1の可変位相器、4:第1の可変減衰器、5:第2の可変位相器、6:第2の可変減衰器、7:電力増幅器、8:方向性結合器、9:出力端子、10:遅延素子、11:包絡線検波部、12、17、18:AD変換器、13、14、15、16:DA変換器、19:切り換えスイッチ、20:演算・制御部、21:ミキサ、22:局部発振器、23:信号分配器、24、25:帯域通過フィルタ、26:VCO、Pin:入力電力、Po:出力電力、Ph:出力位相、Poc:前置補償部に要求される出力電力に対する補償特性、Phc:前置補償部に要求される出力位相に対する補償特性、DL:伝送信号の下側帯域に発生する歪、DU:伝送信号の上側帯域に発生する歪。
【発明の属する技術分野】
本発明は、線形変調方式を用いて有線伝送、無線伝送を行う通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の前置歪補償方式(プリディストーション方式:PD)を用いた電力増幅器の構成を、図4に示す。電力増幅器の非線形性による歪成分を、電力増幅器の入力部の前置補償部によって補償するものとして、例えば、特許2746130号公報に記載されているものがある。以下、図4を用いて従来の技術について説明する。
【0003】
入力端子1から入力された高周波信号は、方向性結合器2で2経路に分配され、一方は遅延素子10を介して可変位相器3へ、他方は検波部11に入力される。可変位相器3は、可変減衰器4、電力増幅器7、方向性結合器8を介して出力端子9と接続され、検波部11は、AD変換器12を介して演算・制御部20と接続される。方向性結合器8は、出力端子9と接続される一方で、ミキサ21と接続される。ミキサ21は、帯域通過フィルタ(BPF)24、AD変換器17を介して演算・制御部20と接続される。局部発信回路であるVCO(Voltage Controlled Oscillator)26はミキサ21、演算・制御部20と接続され、演算・制御部20と可変位相器3、可変減衰器4はそれぞれDA変換器13、14を介して接続される。以下、この動作について、詳細に述べる。
【0004】
有線、あるいは無線伝送において線形変調方式を用いる場合、通常電力増幅器では、その非線形性のために信号歪が発生する。特に、相互変調歪は自身の信号帯域を中心に3倍から5倍の帯域に渡る。このため、送信しようとする信号の品質劣化、あるいは隣接する他の信号への妨害が生じるため、特に無線伝送では、このような非線型性により生じる不要な信号に対し厳しい規制がかけられており、電力増幅器の非線形性を補償する手段が必要となる。電力増幅器7の非線形性は、AM−AM変換特性、AM−PM変換特性により生じることが知られており、PD方式では、電力増幅器7のAM−AM変換特性、AM−PM変換特性の逆特性を可変位相器3、可変減衰器4であらかじめ生成しておき相殺するものである。
【0005】
歪を相殺する方法について、図5を用いて説明する。図5の実線は電力増幅器7の入力電力(Pin)と、出力電力(Po)、および出力位相(Ph)の様子を示している。また、点線は各々の理想特性を示しており、この理想特性が実現されれば電力増幅器7での歪は発生しない。出力電力Poは、入力電力Pinが小さい時には入力電力Pinの増加に比例して変化するが、入力電力Pinが増加するとともに電力増幅器のAM−AM変換特性によりその利得が圧縮される。実線で示される出力位相Phも同様に、小信号時には変化が少ないが、AM−PM変換特性によって入力電力Pinの増加に伴い、徐々に位相の変化量が増大していく。
【0006】
したがって、これらの特性を相殺するためには、電力増幅器7の前段に、図5の一点鎖線に示すように、電力に対してはPocとなる特性を可変減衰器4に持ち、位相に対してはPhcとなるような特性を有する素子を可変位相器3に持つことで、その非線形性を補償することが可能となる。
【0007】
方向性結合器2で分配された信号を検波部11で検波することにより、瞬時包絡線レベルを検出する。演算・制御部20では、AD変換器12を経て量子化された包絡線レベルに対し、あらかじめ求めておいた図5のPoc、Phcに対応する補償特性を持っており、検波部11、AD変換器12で得られた包絡線レベルの情報をもとに、補償データをDA変換器13およびDA変換器14を介して可変位相器3、可変減衰器4に出力する。即ち、DA変換器14からは、振幅補償データPocが、DA変換器13からは位相補償データPhcが入力され、入力された信号の包絡線レベルに従い、歪補償を行うものである。
【0008】
電力増幅部7の周囲温度、あるいは経時変化に対応するために、方向性結合器8から出力信号を分配し、分配された信号をミキサ21、局部発振器であるVCO26を用いて所望の周波数に周波数変換を行う。周波数変換された信号の内、歪レベルのみを監視するため、BPF24で、歪信号のみを抽出し、抽出した信号をAD変換器17で量子化する。演算・制御部20では、この量子化された歪レベルをモニタしながら、検出した歪レベルがより少なくなる様に、例えば、摂動法等を用いて補償データPoc、Phcの生成、更新を行うものである。
【0009】
遅延素子10は、包絡線検波部11からAD変換器12を介し演算・制御部20に包絡線情報を取り込むまでの時間と、取り込んだ包絡線情報から、補償値を求め、DA変換器13、14を介して可変位相器3、可変減衰器4にデータを与えるまでの時間に相当する分を遅延させるものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来例では、送信信号の上側、下側の両帯域に発生する歪成分の内、片側の歪のみをモニタしている場合、電力増幅器等の帯域特性の影響などにより、必ずしも、補償を行おうとする、全帯域に渡って最適な補償動作が行えないという問題がある。即ち、下側歪の電力のみをパラメータとして歪補償を行った時に、モニタしている帯域については最適化されるが、上側歪が発生する帯域に対しては、必ずしも最適なパラメータでは無い可能性があり、各帯域における補償量のばらつきが生じてしまう。
【0011】
また、歪検出系の局部発振器であるVCOの周波数を変化させ、モニタする帯域を切り換える方法もとられるが、この場合においても、上下の歪が発生する帯域の特性に差がある場合には、どちらの帯域に対しても最適化されず、高精度な補償動作が行えないという問題がある。
【0012】
本発明の目的は、補償動作を行おうとする帯域内に特性のばらつきがある場合でも、高精度な歪補償を行う通信装置を提供することにある。
【0013】
【問題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、上側、下側それぞれの歪量を個別にモニタしながら、それぞれの補償帯域に対し最適なパラメータを求め、個別に補償動作を行える様にしたものである。
【0014】
以下に、本発明の代表的な構成例を列挙する。
【0015】
本発明による通信装置は、電力増幅器の非線形性による伝送信号の歪成分を、該電力増幅器の入力側で前置補償するようにした通信装置において、前記電力増幅器の前置補償を、前記伝送信号の高い周波数帯域と低い周波数帯域のそれぞれに発生する歪成分を個別にモニタしながら、前記両帯域に対して最適な補償パラメータを求め、個別に補償動作を行えるよう構成したことを特徴とする。
【0016】
また、本発明による通信装置は、電力増幅器の非線形性による伝送信号の歪成分を、該電力増幅器の入力部に備えた前置補償部によって補償するようにした通信装置において、前記前置補償部を、前記伝送信号の低い周波数領域に発生する歪成分に着目して補償を行う第1の前置補償部と、前記伝送信号の高い周波数領域に発生する歪成分に着目して補償を行う第2の前置補償部とで構成したことを特徴とする。
【0017】
また、本発明による通信装置は、前記構成において、前記電力増幅器の出力から前記伝送信号の低い周波数領域に発生する歪成分を抽出するための第1の回路手段と、前記電力増幅器の出力から前記伝送信号の高い周波数領域に発生する歪成分を抽出する第2の回路手段とを含み、かつ、前記第1の前置補償部により前記第1の回路手段で抽出した歪成分に対する補償を行い、前記第2の前置補償部により前記第2の回路手段で抽出した歪成分に対する補償を行うよう構成したことを特徴とする。
【0018】
また、本発明による通信装置は、前記第1の前置補償部は、第1の可変位相器と第1の可変減衰器とを有し、前記第1の可変位相器と前記第1の可変減衰器とを用いて前記伝送信号の低い周波数領域に発生する歪成分を減ずるような補償を与え、かつ、前記第2の前置補償部は、第2の可変位相器と第2の可変減衰器とを有し、前記第2の可変位相器と前記第2の可変減衰器とを用いて前記伝送信号の高い周波数領域に発生する歪成分を減ずるような補償を与えるよう構成したことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について、図を用いて詳述する。
【0020】
図1は、本発明の一実施例の構成を示すブロック図である。入力端子1は、方向性結合器2を介して、遅延素子10、包絡線検波部11と接続される。遅延素子10は、第1の可変位相器3、第1の可変減衰器4、第2の可変位相器5、第2の可変減衰器6、電力増幅器7、方向性結合器8を介して出力端子9と接続され、包絡線検波部11は、AD変換器12を介して演算・制御部20と接続される。また、方向性結合器8は、ミキサ21、分配器23を介して帯域通過フィルタ(BPF)24、25と接続され、BPF25はAD変換器17と、BPF24はAD変換器18と、それぞれ接続される。AD変換器17、18は、切り換えスイッチ19を介して演算・制御部20と接続される。また、局部発振器22はミキサ21と接続されるものである。
【0021】
以下、本実施例の動作について詳細に説明する。
【0022】
入力端子1からは、変調をかけられた高周波信号が入力される。入力された高周波信号は方向性結合器2で、遅延素子10、包絡線検波部11に分配される。このとき、入力信号の変調方式は、16QAM、OFDM、CDMA等の線形変調方式であるものとする。
【0023】
包絡線検波部11から出力される包絡線情報は、電力増幅器7の入力電力を示す値となる。このため、従来技術の項で述べたように、図5で示されるような電力増幅器7が有するAM−AM変換特性、AM−PM変換特性の逆特性を演算・制御部20であらかじめ有していれば、AD変換器12で量子化されたデータをもとに可変位相器3、可変減衰器4に与えるべき補償データが選択できる。
【0024】
ここで、かかる可変位相器3、および可変減衰器4が補償を行おうとする周波数帯域に比してじゅうぶん広帯域であり、電力増幅器7のAM−AM変換特性、AM−PM変換特性が周波数によらず一定であれば、第1の可変位相器3、第1の可変減衰器4による補償で、十分な補償量が得られるが、可変位相器3、可変減衰器4の広帯域性の確保、電力増幅器7の各特性の広帯域化を実現しようとすると、工数、価格の低減が困難となり、また、装置の小型化、高効率化も困難となる。
【0025】
さらに、比帯域(伝送帯域/伝送信号の中心周波数)が大きい場合には、技術的に不可能である場合もある。これについて、図6を用いて、説明する。非線形性を持つ電力増幅器に2つの異なる周波数の搬送波を入力し、増幅すると、図6に示すように、下側帯域にDL、上側帯域にDUとなる歪成分が発生する。このDL、DUが同じレベルであれば、1つの可変減衰器による補償が可能となるが、通常電力増幅器で発生する上下の歪レベルは、バイアス状態等の影響によって、等レベルにならないことが多い。
【0026】
補償器としての可変減衰器は、AM変調器と等価な動作を行うため、中心周波数foに対し同レベルの補償信号しか生成することができず、片側の歪成分、例えばDLのみに着目した場合、DUに対して最適な補償とならず補償残が生じることとなる。また、位相器についても同様に、位相器の周波数特性が図6に示す実線のように広帯域であったとしても、通常、電力増幅器の位相特性は、図6の一点鎖線で示すような特性となり、例えば、DLに対し、逆位相となる様な最適位相に合わせたとしても、DUの周波数点では位相誤差が生じ、やはり、最適な補償動作とならなくなってしまう。
【0027】
このため、本実施例では、第2の可変位相器5、第2の可変減衰器6を付加する。例えば、第1の可変位相器3、第1の可変減衰器4を用いて伝送帯域の下側に発生する歪を減ずるような補償データを与え、第2の可変位相器5、第2の可変減衰器6では伝送帯域の上側の歪を減ずるような補償データを与える。
【0028】
例えば、図7に示すように、第1の可変位相器3を用いて、前段の位相器の特性Phc1で、DLに対し補償を行う。この時、DUに対しては、影響を与えないような特性が望まれる。同様にDUに対しては、第2の可変位相器5を用いて、後段の位相器の特性Phc2で、補償を行う。
【0029】
また、温度変化や、経時変化等に対応するために、電力増幅器7の出力をモニタする。電力増幅器7の出力電力の一部を方向性結合器8により取り出す。取り出された電力は、ミキサ21、局部発振器22により、所望の周波数に周波数変換される、周波数変換後の下側の歪信号のみをBPF25で、上側の歪信号のみをBPF24でそれぞれ抜き出し、AD変換器17、18で、量子化する。
【0030】
演算・制御部20では、可変位相器3、可変減衰器4を制御する場合には、スイッチ19を下側歪データであるAD変換器17のデータを取り込む。このデータをモニタしながら、下側歪がもっとも小さくなる様に可変位相器3、可変減衰器4に与えるデータの更新を行う。次に、スイッチ19を上側歪データを取り込むAD変換器18側に切り換え下側歪の場合と同様に可変位相器5、可変減衰器6に与えるべきデータを求めるものである。
【0031】
図2は、本発明の第2の実施例を示す。図1で示した実施例では、切り換えスイッチ19は、AD変換器17、18の出力に挿入されているが、本実施例のように、BPF24、25の出力を切り換えるような構成も可能である。
【0032】
次に、図3を用いて、本発明の第3の実施例について説明する。
【0033】
入力端子1から、方向性結合器2、遅延素子10を介して出力端子9に至る系、方向性結合器2からAD変換器12を介して第1の可変位相器3、第1の可変減衰器4、第2の可変位相器5、および第2の可変減衰器6に至る系については、前述した実施例と同様であるので、ここでは説明しない。方向性結合器8から取り出される電力増幅器7の出力電力は、ミキサ21を介してBPF24に入力され、AD変換器17を介して演算・制御部20に入力される。
【0034】
本実施例においても、上側歪、下側歪各々に対して最適な補償データを求める必要があるが、この切り替えを局部発振器であるVCO26を制御することで可能としている。即ち、第1の可変位相器3、第1の可変減衰器4を制御する時には、VCO26の周波数を下側歪がBPF24の中心周波数となる様に設定し、第2の可変位相器5、第2の可変減衰器6を制御する時には、VCO26を上側歪がBPF24の中心周波数となる様に設定するようにしたものである。
【0035】
なお、前述した全ての実施例において、可変減衰器4、6はその利得を制御出来る可変増幅器等の素子を用いてもよい。
【0036】
以上のように、本発明は、補償動作を行おうとする帯域内に特性のばらつきがある場合でも、上側、下側の帯域のそれぞれの歪量を個別にモニタしながら、それぞれの補償帯域に対し最適なパラメータを求められるため、高精度な歪補償が可能となる。
【0037】
【発明の効果】
本発明のよれば、補償動作を行おうとする帯域内に特性のばらつきがある場合でも、各帯域における最適な補償値を求め、高精度な歪補償が可能な通信装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明する図。
【図2】本発明の第2の実施例を説明する図。
【図3】本発明の第3の実施例を説明する図。
【図4】従来の技術を説明する図。
【図5】プリディストーション方式の歪補償動作を説明する図。
【図6】電力増幅器、補償部の周波数特性を示す図。
【符号の説明】
1:高周波信号入力端子、2:方向性結合器、3:第1の可変位相器、4:第1の可変減衰器、5:第2の可変位相器、6:第2の可変減衰器、7:電力増幅器、8:方向性結合器、9:出力端子、10:遅延素子、11:包絡線検波部、12、17、18:AD変換器、13、14、15、16:DA変換器、19:切り換えスイッチ、20:演算・制御部、21:ミキサ、22:局部発振器、23:信号分配器、24、25:帯域通過フィルタ、26:VCO、Pin:入力電力、Po:出力電力、Ph:出力位相、Poc:前置補償部に要求される出力電力に対する補償特性、Phc:前置補償部に要求される出力位相に対する補償特性、DL:伝送信号の下側帯域に発生する歪、DU:伝送信号の上側帯域に発生する歪。
Claims (5)
- 電力増幅器の非線形性による伝送信号の歪成分を、該電力増幅器の入力側で前置補償するようにした通信装置において、前記電力増幅器の前置補償を、前記伝送信号の高い周波数帯域と低い周波数帯域のそれぞれに発生する歪成分を個別にモニタしながら、前記両帯域に対して最適な補償パラメータを求め、個別に補償動作を行えるよう構成したことを特徴とする通信装置。
- 電力増幅器の非線形性による伝送信号の歪成分を、該電力増幅器の入力部に備えた前置補償部によって補償するようにした通信装置において、前記前置補償部を、前記伝送信号の低い周波数領域に発生する歪成分に着目して補償を行う第1の前置補償部と、前記伝送信号の高い周波数領域に発生する歪成分に着目して補償を行う第2の前置補償部とで構成したことを特徴とする通信装置。
- 前記電力増幅器の出力から前記伝送信号の低い周波数領域に発生する歪成分を抽出するための第1の回路手段と、前記電力増幅器の出力から前記伝送信号の高い周波数領域に発生する歪成分を抽出する第2の回路手段とを含み、かつ、前記第1の前置補償部により前記第1の回路手段で抽出した歪成分に対する補償を行い、前記第2の前置補償部により前記第2の回路手段で抽出した歪成分に対する補償を行うよう構成したことを特徴とする請求項2記載の通信装置。
- 前記第1の前置補償部は、第1の可変位相器と第1の可変減衰器とを有し、前記第1の可変位相器と前記第1の可変減衰器とを用いて前記伝送信号の低い周波数領域に発生する歪成分を減ずるような補償を与え、かつ、前記第2の前置補償部は、第2の可変位相器と第2の可変減衰器とを有し、前記第2の可変位相器と前記第2の可変減衰器とを用いて前記伝送信号の高い周波数領域に発生する歪成分を減ずるような補償を与えるよう構成したことを特徴とする請求項2又は3記載の通信装置。
- 前記第1の回路手段および前記第2の回路手段は、各々の前記周波数領域に中心周波数を持つ帯域通過フィルタを有することを特徴とする請求項3記載の通信装置。
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JP2007013576A (ja) * | 2005-06-30 | 2007-01-18 | Hitachi Kokusai Electric Inc | 歪補償増幅装置 |
JP2011211684A (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-20 | Airpoint Co Ltd | 増幅特性情報を有する電力増幅装置及びその方法とそれを用いた前置歪みシステム及びその方法 |
JP2016010132A (ja) * | 2014-06-26 | 2016-01-18 | 住友電気工業株式会社 | 増幅装置及び無線通信装置 |
-
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- 2002-06-28 JP JP2002189246A patent/JP2004032594A/ja active Pending
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