JP3048760B2 - 時分割多重伝送方式ディジタル変調無線電話機 - Google Patents

時分割多重伝送方式ディジタル変調無線電話機

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JP3048760B2
JP3048760B2 JP4224202A JP22420292A JP3048760B2 JP 3048760 B2 JP3048760 B2 JP 3048760B2 JP 4224202 A JP4224202 A JP 4224202A JP 22420292 A JP22420292 A JP 22420292A JP 3048760 B2 JP3048760 B2 JP 3048760B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、時分割多重伝送方式デ
ィジタル変調無線電話機に関し、殊に送信出力の線形性
能を補償するために改良された装置に関する。
【0002】
【従来の技術】時分割多重伝送のディジタル変調無線電
話機においては、送信出力の非線形歪より隣接チャンネ
ルへ漏洩する電力の増大を招き、送信信号の変調精度を
劣化させ、その伝送特性に大きな影響を与える。従来、
非線形歪による伝送特性の劣化を補償する手段として図
3乃至図5に示す構成が知られている。これらの図にお
いて、31、41、51は変調回路、32、42、52
は線形素子並びに入出力整合素子を有した増幅回路、3
3、43、53は方向性結合器、34、44、54は方
向性結合器で検出された変調信号(図3の場合)若しく
は送信出力(図4、5の場合)のレベルを検出する検波
回路、34、45は検波回路34から得たレベル検出信
号に基づき増幅回路32のバイアスを可変制御する直流
電圧制御回路である。また、56は検波回路54から得
たレベル検出信号に基づき、変調回路51と増幅回路5
2の間に挿入した可変減衰器57の減衰量を制御する信
号レベル制御回路である。
【0003】ところで、図3の従来技術は、変調回路3
1から出力される変調信号の振幅レベルを方向性結合器
によりレベル検出し、これに応じた制御信号を検波回路
34で生成し、増幅回路32のバイアスを直流電圧制御
回路35により可変制御することで、増幅回路32を線
形動作範囲で動作補償するものである。但し、この従来
技術では、変調信号の振幅レベルで変調出力以降の線形
動作回路を制御するといういわゆるフィードフォワード
方式の補償方法をとるため、変調器出力段以降の線形性
劣化の要因は検出できない。従って自局の送信出力の非
線形歪の状態は自局では完全には検出できない方式とな
っている。
【0004】図4、図5に示す従来構成は方向性結合器
43、53を送信出力端子位置に設け、その前段の増幅
回路42のバイアス量、若しくは前々段の可変減衰器の
減衰量を制御する、いわゆるフィードバック方式をとる
ため、図3における上記した問題点を解決することがで
きる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3〜
図5の従来技術はいずれも自局の送信出力(若しくは変
調出力)のレベルを検出する方式であり、送信出力信号
の歪の状態を判定するものではないため、ディジタル変
調方式の無線電話機における隣接チャンネル漏洩電力を
低減する有効な手法とはいえないものである。
【0006】また、いずれの従来技術とも方向性結合器
を有するため、送信出力レベルの損失を引き起こすとい
う課題ももつ。本発明はこのような課題に鑑み、方向性
結合器を用いないでも送信出力の非線形歪を防止し得
て、隣接チャンネルへの漏洩電力を有効に軽減できる極
めて有用な時分割多重伝送方式ディジタル変調無線電話
機を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は時分割多重伝送方式によるディジタル変調
無線電話機において、自局の送信スロット期間の送信出
力信号を、その送信チャンネルに隣接するチャンネルで
受信するよう自局の受信回路を構成すると共に、この受
信回路で検出された信号レベルに応じて送信回路の送信
出力の大きさを制御する送信出力制御手段を備えること
を特徴としている。
【0008】
【作用】本発明によれば、自局の送信出力信号の線形性
能劣化に伴う隣接チャンネルへのサイドバンドスペクト
ラムの広がりを、自局の受信回路で漏洩出力レベルを検
出しこの検出信号により、送信電力増幅回路のバイアス
制御とか電力増幅回路に入力される送信信号を可変減衰
器などによる信号レベル制御することにより送信出力信
号の線形性能を補償する。
【0009】
【実施例】図1は本発明の一実施例に係る時分割多重伝
送方式ディジタル変調無線電話機のブロック図を示して
いる。この無線電話機は送信部Aと受信部Bに大別さ
れ、送信部Aはディジタル変調方式で送信データを変調
する変調回路1、変調回路1から得る変調信号を高周波
局部発振回路6の発振信号と混合することにより周波数
変換する周波数変換回路2と、線形素子並びに入出力整
合素子からなる送信電力増幅回路3と、この増幅回路3
のバイアス量をコントロールする直流電圧制御回路4と
からなる。
【0010】前記増幅回路3で増幅された送信出力は送
受切換回路5を通じて送信出力端子から出力される。送
受切換回路5は時分割多重伝送方式により割り当てられ
た送信スロットと受信スロットに同期して送受切り換え
を行う公知の回路である。なお、この切換回路は送信ス
ロット時において送信出力の僅かな量が受信部B側に漏
洩する。
【0011】一方、受信部Bはいわゆるダブルスーパー
ヘテロダイン方式を採用しており、送受切換回路5から
入力される受信信号を増幅する高周波増幅回路9と、受
信信号と高周波局部発振回路6の発振する信号とを混合
し、両者の周波数の差の周波数の信号を第1中間周波信
号として出力する第1周波数変換回路10と、第1中間
周波信号を増幅する第1中間周波増幅回路11と、第1
中間周波信号と中間周波局部発振回路7の発振する信号
とを混合し、両者の差の周波数の信号を第2中間周波信
号として出力する第2周波数変換回路16と、第2中間
周波信号を選択的に通過する中間周波フィルタ12と、
このフィルタ12を通過した信号を増幅する第2中間周
波増幅回路14と、第2中間周波信号をディジタル復調
する復調回路15と、第2中間周波信号のレベルを検出
する受信信号レベル検出回路13とからなる。
【0012】前記受信信号レベル検出回路13から出力
される受信信号レベルは直流電圧制御回路4に入力さ
れ、送信出力増幅回路3のバイアス量を制御するように
されている。前記受信部Bは、受信スロット期間におけ
る受信チャンネルは自局の送信部Aの送信周波数と同じ
周波数チャンネルに設定されるが、送信スロット期間は
送信チャンネルに隣接するチャンネルに変更される。こ
の変更を行うのが選局回路8であり、本実施例において
は、この選局回路8が中間周波局部発振回路7の発振周
波数を受信スロット時と送信スロット時とで1チャンネ
ル分(Δf)ズラしている。なお、局部発振周波数をΔ
fだけズラすことは、局部発振回路7にPLL回路を用
い、そのVCOの入力電圧を選局回路8によって制御す
ることにより実施できる。
【0013】次に、上記構成の動作を説明する。一般に
知られている時分割多重伝送方式の無線機において、送
信スロット時は自局の受信部Bが非作動となっている
が、本実施例では、自局の送信スロット時において受信
部Bが作動状態となっている。しかも、この場合、中間
周波局部発振回路7の発振周波数が受信スロット時にお
けるそれよりもΔfだけズレているため、送信スロット
時に送受切換回路5を通じて受信部Bで受信された送信
信号は、第2中間周波まで周波数変換されたとき、図2
−1に示すように送信チャンネルの中心周波数に相当す
る周波数f’IF2が、正規の第2中間周波数fIF2
よりもΔfだけズレた波形となる。
【0014】一方、中間周波フィルタ12の周波数特性
は図2−2に示すように正規の中間周波数fIF2を中
心周波数にもった帯域特性をもっているので、送信スロ
ット時においてこの中間周波フィルタ12を通じて得る
信号は図2−3に示すような周波数特性をもつ。ここ
で、周波数fbは送信信号の中心周波数に相当する周波
数f’IFからΔfズレた隣接チャンネルへの漏洩成分
の周波数である。従って、自局の送信信号の線形性能が
劣化し、図2−1に破線で示すように隣接チャンネルへ
の漏洩成分が増大すると、中間周波フィルタ12を通じ
て検出される信号も図2−3に破線で示す通り増大す
る。この増大量は隣接チャンネルへの漏洩成分の増大と
比例関係にあるので、これを受信信号レベル検出回路1
3で検出し、その検出レベルを直流電圧制御回路4に制
御入力として加えることにより、送信出力を正しく非線
形歪を生じないよう制御することができる。
【0015】なお、線形性能の制御手段としては、上記
実施例のように直流電圧制御回路4を用いる代わりに、
受信信号レベル検出回路13により生成された線形性能
制御信号で増幅回路3に入力される信号レベルをその前
段に配置する可変減衰器を制御し、線形性能制御信号の
信号レベルに応じて減衰量を可変することで送信電力増
幅回路3の出力信号の線形性能を任意の一定の値に保つ
ことも出来る。
【0016】また、送信チャンネルに隣接するチャンネ
ルへの漏洩電力を検出する構成も、実施例のように中間
周波局部発振回路7の発振周波数をΔf変化させる代わ
りに中間周波フィルタ12として正規の中間周波のもの
とΔfズラしたものとを用意しておき、これをスロット
の切り換えに同期してスイッチで切り換えるという構成
とすることもできる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、送
信チャンネルに隣接するチャンネルへの漏洩電力を検出
する構成であるので、従来のに比べて正確に歪部分のみ
を検出することができ、ディジタル変調方式無線電話機
にとって頗る有効に線形性能を補償することができる。
【0018】加えて、送信信号の線形性能を検出する手
段として、自局の受信回路を使用し検出するため、従来
のように専用の回路を必要とせず、部品点数並びに回路
実装面積の増大がないものである。その上、送信回路に
方向性結合器を挿入するものでなく、単に既存の受信回
路を利用し、送信回路から受信回路へ漏洩する信号によ
って線形性能の検出を行う事ができるので、送信出力レ
ベルの損失を招くことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる時分割多重伝送方式ディジタル
変調無線電話機の回路構成を示すブロック図である。
【図2】図1の無線機における受信回路において、送信
出力の歪部分を検出する際の信号スペクトラムの状態を
示すグラフである。
【図3】従来の無線電話機における送信出力の非線形歪
による伝送特性の劣化を補償する回路構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】従来の無線電話機における送信出力の非線形歪
による伝送特性の劣化を補償する回路構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】従来の無線電話機における送信出力の非線形歪
による伝送特性の劣化を補償する回路構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1 変調回路 2 周波数変換回路 3 送信電力増進回路 4 直流電圧制御回路 7 中間周波局部発振回路 10 第1周波数変換回路 11 第1中間周波数増幅回路 12 中間周波数フィルタ 13 受信信号レベル検出回路 14 第2中間周波数変換回路 16 第2中間周波数増幅回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時分割多重伝送方式によるディジタル変
    調無線電話機において、 自局の送信スロット期間の送信出力信号を、その送信チ
    ャンネルに隣接するチャンネルで受信するよう自局の受
    信回路を構成すると共に、この受信回路で検出された信
    号レベルに応じて送信回路の送信出力の大きさを制御す
    る送信出力制御手段を備えることを特徴とする時分割多
    重伝送方式ディジタル変調無線電話機。
JP4224202A 1992-08-24 1992-08-24 時分割多重伝送方式ディジタル変調無線電話機 Expired - Fee Related JP3048760B2 (ja)

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