JPH1013294A - 受信減衰器制御装置 - Google Patents

受信減衰器制御装置

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Publication number
JPH1013294A
JPH1013294A JP8157947A JP15794796A JPH1013294A JP H1013294 A JPH1013294 A JP H1013294A JP 8157947 A JP8157947 A JP 8157947A JP 15794796 A JP15794796 A JP 15794796A JP H1013294 A JPH1013294 A JP H1013294A
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JP
Japan
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reception
attenuation
signal
control voltage
attenuator
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Withdrawn
Application number
JP8157947A
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English (en)
Inventor
Noriaki Taira
則顕 平
Kazumasa Sugawara
和正 菅原
Satoshi Hayashizaki
智 林崎
Masato Shirase
昌人 白勢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
  • Waveguide Switches, Polarizers, And Phase Shifters (AREA)
  • Non-Reversible Transmitting Devices (AREA)
  • Transceivers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は受信減衰器制御装置に関し、小型化
・低コスト化が可能な受信減衰器制御装置を提供するこ
とを目的としている。 【解決手段】 アンテナ,送信部及び受信部と接続さ
れ、信号の経路の切り替えと、受信信号の減衰量制御を
行なう半導体より構成された高周波スイッチと、該高周
波スイッチの受信経路と送信経路を制御し、その経路の
インピーダンスを内部半導体のオン/オフ制御電圧を可
変することにより調整し、所望の受信信号の減衰量を得
る減衰量調整手段とにより構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は受信減衰器制御装置
に関し、更に詳しくはTDMA方式の移動体通信用無線
機において、高周波スイッチにより送受信切り替え及び
受信減衰量制御を行なう受信減衰器制御装置に関する。
【0002】近年、ディジタル移動体通信の分野では、
携帯電話並びにPHS(パーソナル・ハンディホン・シ
ステム)の加入者数が増加の一途を辿っている。これに
伴い、装置には更なる小型化,低コスト化が求められて
いる。
【0003】
【従来の技術】図8は従来のTDMA方式(時分割で時
間を限って送信する方式)における受信減衰器制御装置
の構成例を示すブロック図である。図において、1はア
ンテナ,送信部及び受信部と接続され、信号の経路の切
り替えを行なう高周波スイッチである。該高周波スイッ
チ1のアンテナ端子ANTはアンテナと接続され、送信
端子TXは送信部(図示せず)と接続され、受信端子R
Xは受信部(図示せず)と接続されている。この高周波
スイッチ1には、V1,V2端子が設けられており、こ
の端子の入力レベルを図8の表のように設定することに
より、経路の切り替え(高周波スイッチ切り替え)を行
なう。
【0004】2は高周波スイッチ1からの受信信号を受
けて減衰させる可変減衰器(アッテネータ:ATT)で
ある。該可変減衰器2は、減衰器オン/オフ信号により
その減衰率が制御されるようになっている。そして、該
可変減衰器2の出力が受信部に接続される。3は送受信
切り替え信号を受けるインバータで、該インバータ3の
出力は高周波スイッチ1のV2端子に入り、送受信切り
替え信号はV1端子に入っている。このように構成され
た装置の動作を説明すれば、以下の通りである。
【0005】(1)送信モード この時には、高周波スイッチ1のV1端子には“H”
が、V2端子には“L”が入力される。高周波スイッチ
1は、送信部の出力をアンテナと接続し、送信部からの
送信信号を、送信端子TXに入力し、アンテナより送信
する。
【0006】(2)受信モード この時には、高周波スイッチ1のV1端子には“L”
が、V2端子には“H”が入力される。高周波スイッチ
1は、アンテナと受信端子RXとを接続する。この結
果、アンテナで受信された受信信号は、受信端子RXか
ら可変減衰器に入る。可変減衰器2は、例えば図9に示
すような構成をしている。受信端子RXからの信号は、
抵抗R1〜R4よりなるアッテネータに入る。それぞれ
の抵抗の接続点からは分圧信号が取り出され、スイッチ
SWに入っている。スイッチSWは、減衰器オン/オフ
信号により何れかの分圧信号を選択する。そして、スイ
ッチSWで得られた分圧信号は、受信部(図示せず)に
入力されるようになっている。ここで、受信モードの時
に、受信信号を可変減衰器2で減衰するのは、受信信号
の振幅が大きいために、そのまま受信部に接続すると、
受信部の内部回路が飽和してしまうためである。なお、
可変減衰器2の構成は図に示されるものに限るものでは
ない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、従来
の装置では、受信減衰器制御機能を可変減衰器2で実現
している。このため、分圧抵抗R1〜R4で消費される
受信経路のパワー損失が大きいという問題がある。更
に、可変減衰器2として、抵抗より構成されるアッテネ
ータを用いることにより、受信感度の劣化が生じ、また
装置の小型化が困難であり、装置のコストアップにつな
がるという問題があった。
【0008】本発明はこのような課題に鑑みてなされた
ものであって、小型化・低コスト化が可能な受信減衰器
制御装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(1)図1は本発明の原理ブロック図である。図8と同
一のものは、同一の符号を付して示す。図において、1
はアンテナ,送信部及び受信部と接続され、信号の経路
の切り替えと、受信信号の減衰量制御を行なう半導体よ
り構成された高周波スイッチ、11は減衰量制御電圧を
発生する減衰量制御電圧発生部である。10は送受信切
り替え信号と減衰量制御電圧発生部11の出力を受けて
何れか一方を出力し、その出力を高周波スイッチ1のV
1端子に与えるアナログスイッチ、12は送受信切り替
え信号と減衰器オン/オフ信号を受けて、その出力を高
周波スイッチ1のV2端子に与えるNORゲートであ
る。これら構成要素で、高周波スイッチ1の受信経路と
送信経路を制御し、その経路のインピーダンスを内部半
導体のオン/オフ制御電圧を可変することにより調整
し、所望の受信信号の減衰量を得る減衰量調整手段を構
成している。
【0010】このように構成することにより、高周波ス
イッチ1の受信経路と送信経路を制御し、減衰量制御電
圧発生部11の出力を高周波スイッチ1に与え、内部半
導体のオン/オフ制御電圧を可変することにより調整し
て内部半導体の抵抗値を決定し、この抵抗の抵抗値を所
定の値に設定することにより、所望の受信信号の減衰量
を得ることができる。この発明の構成によれば、経路を
切り換える高周波スイッチ1を受信信号減衰器としても
利用することができるので、場所をとる可変減衰器を用
いることなく、受信信号の減衰を得ることができるの
で、小型化・低コスト化が可能となる。
【0011】(2)この場合において、前記高周波スイ
ッチ1により送受信切り替え及び受信減衰量の制御を行
なうことを特徴としている。この発明の構成によれば、
高周波スイッチを送受信信号の切り替え用としても、ま
た受信信号の減衰制御用としても用いることができる。
【0012】(3)また、前記高周波スイッチ1を、ダ
イオード並びにストリップラインにより構成することを
特徴としている。この発明の構成によれば、ダイオード
とストリップラインを利用して経路のオープンとオンを
実現し、経路切り替えと、減衰量制御電圧による受信信
号の減衰量制御を行なうことができる。
【0013】(4)また、前記高周波スイッチ1を、F
ETにより構成することを特徴としている。この発明の
構成によれば、FETをスイッチとして用いることによ
り、経路切り替えと減衰量制御電圧によりFETの抵抗
を所定の値に設定することにより、受信信号の減衰量制
御を行なうことができる。
【0014】(5)また、前記減衰量調整手段として減
衰量制御電圧発生部の出力を前記高周波スイッチに与え
るものにおいて、該減衰量制御電圧発生部に減衰量の温
度補償回路を付加したことを特徴としている。
【0015】この発明の構成によれば、温度変動が生じ
る場合にも、正確な受信信号の減衰量制御を行なうこと
ができる。 (6)また、前記減衰量制御電圧発生器を制御部とD/
A変換器で構成することを特徴としている。
【0016】この発明の構成によれば、制御部から任意
のデータをD/A変換器に与えて、減衰量制御電圧を任
意に設定することができる。 (7)また、環境温度毎の制御電圧データをメモリに記
憶しておき、減衰量の温度変動を補償するようにしたこ
とを特徴としている。
【0017】この発明の構成によれば、制御電圧の減衰
量の温度変動を補償することができる。 (8)また、受信周波数毎の制御電圧データをメモリに
記憶しておき、減衰量の周波数変動を補償するようにし
たことを特徴としている。
【0018】この発明の構成によれば、減衰量制御電圧
の周波数変動を補償することができる。 (9)また、基準減衰量制御電圧データ,環境温度毎の
制御電圧データ及び受信周波数毎の制御電圧データをメ
モリに記憶しておき、それぞれの制御電圧を加減算した
ものを減衰量制御電圧とすることを特徴としている。
【0019】この発明の構成によれば、減衰量の温度変
動及び周波数変動を補償することができる。 (10)更に、受信レベル検出電圧を基に、受信減衰器
オン/オフ信号を生成するようにしたことを特徴として
いる。
【0020】この発明の構成によれば、受信減衰器オン
/オフ信号を受信レベル検出電圧を基に生成することに
より、受信レベル検出電圧に応じた高周波スイッチの経
路切り替えを行なうことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態例を詳細に説明する。図2は本発明の第1の実
施の形態例を示すブロック図である。図1と同一のもの
は、同一の符号を付して示す。図中に示す表は、モード
切り替えの論理を示すものである。図に示す実施の形態
例では、高周波スイッチ1をダイオード,ストリップラ
イン,コンデンサ及び抵抗とで構成している。高周波ス
イッチ1において、送信端子TXは送信部と接続され、
内部でコンデンサC5及びダイオードD1の直列回路と
接続されている。受信端子RXは受信部と接続され、内
部でコンデンサC4とストリップラインS1の直列回路
と接続されている。
【0022】ダイオードD1の一端(カソード側)と波
長λ/4のストリップラインS1の他端は互いに接続さ
れ、この接続点はコンデンサC1を介してアンテナ端子
ANTと接続されている。コンデンサC5とダイオード
D1との接続点には波長λ/4のストリップラインS2
が接続されている。該ストリップラインS2はV1端子
と接続されている。また、ストリップラインS2にはコ
ンデンサC3が接続され、該コンデンサC3の他端は接
地されている。コンデンサC4とストリップラインS1
の接続点にはダイオードD2のアノードが接続され、該
ダイオードD2のカソード側は抵抗Rを介してV2端子
に接続されている。そして、ダイオードD2のカソード
には、コンデンサC2が接続され、該コンデンサC2の
他端は接地されている。
【0023】アナログスイッチ10の2番端子には送受
信切り替え信号が入力され、3番端子には減衰量制御電
圧発生部11の出力が入力されている。そして、該アナ
ログスイッチ10の1番端子からは前記入力の何れか一
方が高周波スイッチ1のV1端子に接続されている。N
ORゲート12には、送受信切り替え信号と減衰器オン
/オフ信号が入力され、該NORゲート12の出力は高
周波スイッチ1のV2端子に接続されている。このよう
に構成された装置の動作を説明すれば、以下の通りであ
る。
【0024】(1)送信時の動作 送信時には送受信切り替え信号を“H”に、減衰器オン
/オフ信号を“L”に設定する。減衰器オン/オフ信号
“L”をセレクト信号として受けるアナログスイッチ1
0は1番−2番間が導通となり、V1端子に送受信切り
替え信号の“H”を与える。この結果、高周波スイッチ
1のV1端子には“H”、V2端子には“L”が与えら
れ、高周波スイッチは送信モードとなる。
【0025】送信モードでは、送信端子TXからみたス
トリップラインS1,S2は高周波的にオープンであ
る。この結果、送信端子TXとアンテナ端子ANTとが
導通となり、送信部からの送信信号はアンテナ端子AN
Tからアンテナに入り、無線送信される。
【0026】ここで、送信端子TXからみたストリップ
ラインS1とストリップラインS2とが高周波的にオー
プンとなる理由について説明する。図3はストリップラ
インの動作説明図、図4は高周波スイッチの構成例を示
すブロック図、図5は各地点での波形を示す図である。
ストリップラインS1,S2の両端を図3,図4に示す
ようにそれぞれ,とする。
【0027】1.λ/4のストリップラインがオープン
時(図3の(a)) 図3の(a)のストリップライン入口点での波形が図
5の(a)の時、λ/4ストリップラインの出口点で
は、図5の(a)よりもλ/4進んだ波形(図5の
(b))になる。また、λ/4のストリップライン出口
点から反射した波形は図5の(b)よりもλ/4進ん
だ波形(図5の(c))となる。この時、ストリップラ
イン入口点では、入力波形(図5の(a))と反射波
形((5)の(c))が存在し、お互いにλ/2ずれて
いるので相殺され、波形は(5)の(d)に示すように
0となる。入口点での波形は0になるので、高周波的
にショート(短絡)となる。
【0028】2.λ/4のストリップラインがショート
時(図3の(b)) 図3の(b)のλ/4ストリップライン入口点での波
形が図5の(a)であるとき、λ/4ストリップライン
出口点では、図5の(a)よりもλ/4進んだ波形
(図5の(b))となる筈であるが、ショートしている
ので図5の(d)に示すようになる。0ということは、
図5の(b)を打ち消す波形(図5の(e))が存在す
ると考えられる。
【0029】λ/4ストリップライン出口点での波形
が、図5の(e)であった場合、λ/4ストリップライ
ン入口点での波形は、図5の(e)よりもλ/4進ん
だ波形(図5の(f))となる。これは、入口点での
波形(図5の(a))と同位相であるので、波形は変化
しない。これは、高周波的にオープンであることを意味
する。
【0030】図4に示す回路において、送信時、V1=
“H”、V2=“L”であり、ダイオードD1とD2は
オン状態となる。この時、ストリップラインS1及びS
2のの点では、グランドに接続されており、ショート
状態にある。即ち、ストリップラインの出口側がショー
トされた図3の(b)と同じ状態になる。よって、送信
端子TXからみたストリップラインS1とS2はオープ
ンとなる。
【0031】(2)受信時の動作 受信時には送受信切り替え信号を“L”に、減衰器オン
/オフ信号を“L”に設定する場合と、送受信切り替え
信号を“L”に、減衰器オン/オフ信号を“H”に設定
する場合がある。
【0032】1.送受信切り替え信号を“L”に、減衰
器オン/オフ信号を“L”(オフ)に設定する場合(通
常受信時) この場合には、減衰器オン/オフ信号“L”をセレクト
信号として受けるアナログスイッチ10は1番−2番間
が導通となり、V1端子に送受信切り替え信号の“L”
を与える。この結果、高周波スイッチ1のV1端子には
“L”、V2端子には“H”が与えられ、高周波スイッ
チは送信モードとなる。この時、ダイオードD1,D2
はオフ状態であり、高周波スイッチ1のアンテナ端子A
NTからみたストリップラインS1は高周波的にショー
ト、ストリップラインS2は高周波的にオープンとな
る。このため、アンテナ端子ANTと受信端子RXとが
導通となり、アンテナからの信号が受信部に入力される
ことになる。
【0033】2.送受信切り替え信号を“L”に、減衰
器オン/オフ信号を“H”(オン)に設定する場合(受
信減衰量制御時) この場合には、減衰器オン/オフ信号“H”をセレクト
信号として受けるアナログスイッチ10は、1番−3番
間が導通となり、高周波スイッチ1のV1端子には減衰
量制御電圧発生部11の出力電圧が印加されることにな
る。一方、NORゲート12の出力は“L”になり、高
周波スイッチ1のV2端子に“L”を与える。この結
果、ダイオードD1,D2共にオンとなる。この場合に
おいて、減衰量制御電圧発生器11の出力電圧を調整し
て、ダイオードD1,D2のオン状態を調整し、高周波
スイッチ1のアンテナ端子ANTから受信端子RXをみ
たインピーダンスを変化させることができる。この結
果、アンテナから受信端子RXに流れる受信信号の振幅
は、ダイオードD1を含む回路とダイオードD2を含む
回路の抵抗の合成インピーダンスと、アンテナ回路との
インピーダンスとの分圧比により規定される。即ち、ア
ンテナから入った受信信号は、受信部に入る前に所定の
減衰を受けることになる。
【0034】このように、この実施の形態例によれば、
高周波スイッチ1を送受信信号の切り替え用としても、
また受信信号の減衰制御用としても用いることができ
る。また、高周波スイッチ1を、ダイオードD1,D2
並びにストリップラインS1,S2を利用して経路のオ
ープンとオンを実現し、経路切り替えと、減衰量制御電
圧による受信信号の減衰量制御を行なうことができる。
【0035】また、この実施の形態例によれば、高周波
スイッチ1の受信経路と送信経路を制御し、減衰量制御
電圧発生部11の出力を高周波スイッチ1に与え、内部
半導体のオン/オフ制御電圧を可変することにより調整
して内部半導体の抵抗値を決定し、この抵抗の抵抗値を
所定の値に設定することにより、所望の受信信号の減衰
量を得ることができる。この発明の構成によれば、高周
波スイッチ1を受信信号減衰器としても利用することが
できるので、場所をとる可変減衰器を用いることなく、
受信信号の減衰を得ることができるので、小型化・低コ
スト化が可能となる。
【0036】図6は本発明の第2の実施の形態例を示す
ブロック図である。図2と同一のものは、同一の符号を
付して示す。図中に示す表は、モード切り替えを示す論
理である。この実施の形態例は、高周波スイッチ1をF
ETと抵抗とで構成したものである。Q1とQ2は、信
号経路に接続されるFETである。Q1はアンテナ端子
ANTと受信端子RX間に接続され、Q2はアンテナ端
子ANTと送信端子TX間に接続されている。Q3はR
Xラインとグランド間に接続されたFET、Q4はTX
ラインとグランド間に接続されたFETである。
【0037】アナログスイッチ10の出力は、高周波ス
イッチ1のV1端子に入力されるが、このV1端子は抵
抗R1とR2を介してFETQ1,Q4のゲートに接続
されている。また、NORゲート12の出力は、高周波
スイッチ1のV2端子に入力されるが、このV2端子は
抵抗R3とR4を介してFETQ2,Q3のゲートに接
続されている。この実施の形態例では、送受信切り替え
信号は、インバータ13を介してアナログスイッチ10
とNORゲート12にそれぞれ与えられている。このよ
うに構成された装置の動作を説明すれば、以下の通りで
ある。
【0038】(1)送信時の動作 送信時には送受信切り替え信号を“H”に、減衰器オン
/オフ信号を“L”に設定する。減衰器オン/オフ信号
“L”をセレクト信号として受けるアナログスイッチ1
0は1番−2番間が導通となり、V1端子に送受信切り
替え信号の“H”をインバータ13で反転した“L”を
与える。この結果、高周波スイッチ1のV1端子には
“L”、V2端子には“H”が与えられる。この結果、
FETQ1はオフ、Q2はオンとなり、送信部からの送
信信号は送信端子TXからアンテナ端子ANTを経てア
ンテナに供給され、送信モードとなる。なお、この時、
FETQ3はオンになり、受信端子RXをグランドに接
地し、ふらつかないようにしている。
【0039】(2)受信時の動作 1.通常受信時 通常受信時は、送受信切り替え信号が“L”、減衰器オ
ン/オフ信号が“L”となる。アナログスイッチ10は
1番−2番間が接続されるので、高周波スイッチ1のV
1端子にはインバータ13の出力“H”が与えられ、高
周波スイッチ1のV2端子には、NORゲート12の出
力“L”が与えられる。この結果、FETQ1がオン、
FETQ2がオフとなり、アンテナからの信号は、アン
テナ端子ANTを経て受信端子RXから受信部に与えら
れる。この時、Q4がオンになり、送信端子TXをグラ
ンドに接地し、ふらつかないようにしている。
【0040】2.減衰器オン受信時 この時には、減衰器オン/オフ制御信号が“H”にな
る。この結果、アナログスイッチ10は、1番−3番間
が導通し、高周波スイッチ1のV1端子には減衰量制御
電圧発生部11の出力が与えられる。これにより、FE
TQ1は基本的にオフとなる。この時のFETQ1のオ
フ状態を、減衰量制御電圧により調整することにより、
FETQ1のオフ抵抗をある値に設定し、受信端子RX
に与えられる受信信号を分圧し、アンテナ端子ANTと
受信端子RX間で所望の減衰量を得ている。
【0041】このように、この実施の形態例によれば、
FETをスイッチとして用いることにより、経路切り替
えと減衰量制御電圧によりFETの抵抗を所定の値に設
定することにより、受信信号の減衰量制御を行なうこと
ができる。
【0042】図7は本発明をディジタルコードレス電話
機に適用した例を示すブロック図である。図1と同一の
ものは、同一の符号を付して示す。図において、1は高
周波スイッチ、14は該高周波スイッチ1と接続される
アンテナ、10はアナログスイッチ、12はNORゲー
トである。
【0043】20は送信信号を発生する送信部で、その
出力は高周波スイッチ1の送信端子TXに与えられる。
21はシンセサイザ、22は高周波スイッチ1の受信端
子RXからの受信信号を受けるローノイズアンプ(LN
A)、23は該ローノイズアンプ22の出力を受けるト
ップバンドパスフィルタ(BPF)、24は該バンドパ
スフィルタ23の出力及びシンセサイザ21の出力信号
RX−L01を受ける第1周波数変換器としてのミキ
サ、25は該第1のミキサ24の出力を受ける段間バン
ドパスフィルタ、26は該バンドパスフィルタ25の出
力及びシンセサイザ21の出力信号RX−L02を受け
る第2周波数変換器としてのミキサ、27は該第2のミ
キサ26の出力を受けるトップバンドパスフィルタであ
る。
【0044】28はバンドパスフィルタ27の出力を受
け、受信電界強度を直流電圧として検出するIF−I
C、29は該IF−IC28の出力を受けて受信信号の
復調を行なう復調器、30は全体の動作を制御する制御
部である。復調器29から受信データと受信クロックが
出力され、制御部30に与えられている。31は該制御
部30から送信データと送信クロックを受けて、送信デ
ータを変調する変調器で、その出力は前記送信部20に
与えられている。
【0045】32はオペレータからの操作信号を受ける
マンマシンインタフェース、33は使用環境温度を検出
する温度センサ、34は基準減衰量制御データ,環境温
度偏差データ,受信周波数偏差データ等が記憶されるR
OMである。マンマシンインタフェース32は制御部3
0と接続され、温度センサ33の出力は制御部30に与
えられる。35は+入力にIF−IC28のRSSI
を、−入力に減衰器オンのしきい値電圧をそれぞれ受け
る第1の比較器、36は+入力にIF−IC28のRS
SIを、−入力に減衰器オフのしきい値電圧をそれぞれ
受ける第2の比較器である。
【0046】37はこれら比較器35,36の出力を受
けるオアゲートで、その出力は減衰器オン/オフ信号と
して前記アナログスイッチ10及びNORゲート12に
与えられている。38は減衰器オン時加算電圧と減衰器
オフ時加算電圧を受けて、減衰器オン/オフ信号により
切り替えるアナログスイッチ、39はIF−IC28の
RSSIとアナログスイッチ38の出力を受ける加算
器、40は該加算器39の出力をディジタルデータに変
換するA/D変換器である。該A/D変換器40の出力
は制御部30に与えられている。41は、制御部30か
らのデータを受けてアナログ信号に変換するD/A変換
器である。制御部30とD/A変換器41とで前述の減
衰量制御電圧発生部11を構成している。このように構
成された回路の動作を説明すれば、以下の通りである。
【0047】制御部30は、マンマシンインタフェース
32でオペレータとのインタフェースを行ない、TDM
A処理を行なう。制御部30より出力された送信データ
は変調器31により変調され、送信部20により規定の
周波数・送信電力に周波数変換・増幅された後、アンテ
ナ14より送信される。
【0048】受信波は、LNA22〜IF−IC28に
より低雑音増幅、帯域制限、周波数変換、振幅制限さ
れ、復調器29により受信データが再生される。また、
IF−IC28では受信電界強度を直流電圧として検出
する。比較器35,36及びオアゲート37では、RS
SIと減衰器オンしきい値電圧及び減衰器オフしきい値
電圧を比較し、減衰器オン/オフ制御信号を生成してい
る。RSSIはA/D変換器40でディジタルデータに
変換され、制御部30に出力される。この時、制御部3
0には、アンテナ14での受信レベルデータを出力する
必要があるため、減衰器オン時には減衰量に対応した直
流電圧分を加算器39で加算し、最終のRSSIとする
構成となっている。
【0049】減衰器制御電圧は、D/A変換器41によ
り生成されるが、制御データはROM34に格納された
基準減衰量制御データ,環境温度偏差データ,受信周波
数偏差データを制御部30で加減算した結果となってい
る。
【0050】従って、この実施の形態例によれば、温度
センサ33で検出した温度に基づいて減衰量制御電圧発
生部に減衰量の温度補償を行なうことにより、温度変動
が生じる場合にも、正確な受信信号の減衰量制御を行な
うことができる。
【0051】また、制御部30から任意のデータをD/
A変換器41に与えることにより、減衰量制御電圧を任
意に設定することができる。また、環境温度毎の制御電
圧データをROM34に記憶しておき、減衰量の温度変
動を補償することにより、制御電圧の減衰量の温度変動
を補償することができる。
【0052】また、受信周波数毎の制御電圧データをR
OM34に記憶しておき、減衰量の周波数変動を補償す
ることにより、減衰量制御電圧の周波数変動を補償する
ことができる。
【0053】また、基準減衰量制御電圧データ,環境温
度毎の制御電圧データ及び受信周波数毎の制御電圧デー
タをROM34に記憶しておき、それぞれの制御電圧を
加減算したものを減衰量制御電圧とすることにより、減
衰量の温度変動及び周波数変動を補償することができ
る。
【0054】更に、受信レベル検出電圧(RSSI)を
基に、受信減衰器オン/オフ信号を生成することによ
り、受信減衰器オン/オフ信号を受信レベル検出電圧を
基に生成し、受信レベル検出電圧に応じた高周波スイッ
チの経路切り替えを行なうことができる。
【0055】上述の実施の形態例では、本発明をディジ
タルコードレス電話機に適用した場合を例にとったが、
本発明はこれに限るものではない。ディジタル信号を無
線で送受する装置に適用することができる。
【0056】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、 (1)アンテナ,送信部及び受信部と接続され、信号の
経路の切り替えと、受信信号の減衰量制御を行なう半導
体より構成された高周波スイッチと、該高周波スイッチ
の受信経路と送信経路を制御し、その経路のインピーダ
ンスを内部半導体のオン/オフ制御電圧を可変すること
により調整し、所望の受信信号の減衰量を得る減衰量調
整手段とにより構成されることにより、高周波スイッチ
1の受信経路と送信経路を制御し、減衰量制御電圧発生
部の出力を高周波スイッチに与え、内部半導体のオン/
オフ制御電圧を可変することにより調整して内部半導体
の抵抗値を決定し、この抵抗の抵抗値を所定の値に設定
することにより、所望の受信信号の減衰量を得ることが
できる。この発明の構成によれば、経路を切り換える高
周波スイッチ1を受信信号減衰器としても利用すること
ができるので、場所をとる可変減衰器を用いることな
く、受信信号の減衰を得ることができるので、小型化・
低コスト化が可能となる。
【0057】(2)この場合において、前記高周波スイ
ッチにより送受信切り替え及び受信減衰量の制御を行な
うことにより、高周波スイッチを送受信信号の切り替え
用としても、また受信信号の減衰制御用としても用いる
ことができる。
【0058】(3)また、前記高周波スイッチを、ダイ
オード並びにストリップラインにより構成することによ
り、ダイオードとストリップラインを利用して経路のオ
ープンとオンを実現し、経路切り替えと、減衰量制御電
圧による受信信号の減衰量制御を行なうことができる。
【0059】(4)また、前記高周波スイッチを、FE
Tにより構成することにより、FETをスイッチとして
用いることにより、経路切り替えと減衰量制御電圧によ
りFETの抵抗を所定の値に設定することにより、受信
信号の減衰量制御を行なうことができる。
【0060】(5)また、前記減衰量調整手段として減
衰量制御電圧発生部の出力を前記高周波スイッチに与え
るものにおいて、該減衰量制御電圧発生部に減衰量の温
度補償回路を付加したことにより、温度変動が生じる場
合にも、正確な受信信号の減衰量制御を行なうことがで
きる。
【0061】(6)また、前記減衰量制御電圧発生器を
制御部とD/A変換器で構成することにより、制御部か
ら任意のデータをD/A変換器に与えて、減衰量制御電
圧を任意に設定することができる。
【0062】(7)また、環境温度毎の制御電圧データ
をメモリに記憶しておき、減衰量の温度変動を補償する
ことにより、制御電圧の減衰量の温度変動を補償するこ
とができる。
【0063】(8)また、受信周波数毎の制御電圧デー
タをメモリに記憶しておき、減衰量の周波数変動を補償
することにより、減衰量制御電圧の周波数変動を補償す
ることができる。
【0064】(9)また、基準減衰量制御電圧データ,
環境温度毎の制御電圧データ及び受信周波数毎の制御電
圧データをメモリに記憶しておき、それぞれの制御電圧
を加減算したものを減衰量制御電圧とすることにより、
減衰量の温度変動及び周波数変動を補償することができ
る。
【0065】(10)更に、受信レベル検出電圧を基
に、受信減衰器オン/オフ信号を生成することにより、
受信減衰器オン/オフ信号を受信レベル検出電圧を基に
生成することにより、受信レベル検出電圧に応じた高周
波スイッチの経路切り替えを行なうことができる。
【0066】このように、本発明によれば、小型化・低
コスト化が可能な受信減衰器制御装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態例を示すブロック図
である。
【図3】ストリップラインの動作説明図である。
【図4】高周波スイッチの構成例を示すブロック図であ
る。
【図5】各地点での波形を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態例を示すブロック図
である。
【図7】本発明をディジタルコードレス電話機に適用し
た例を示すブロック図である。
【図8】従来装置の構成例を示すブロック図である。
【図9】従来の可変減衰器の構成例を示す図である。
【符号の説明】
1 高周波スイッチ 10 アナログスイッチ 11 減衰量制御電圧発生部 12 NORゲート
フロントページの続き (72)発明者 林崎 智 宮城県仙台市青葉区一番町1丁目2番25号 富士通東北ディジタル・テクノロジ株式 会社内 (72)発明者 白勢 昌人 東京都立川市曙町1丁目21番1号 富士通 エーシーエス株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナ,送信部及び受信部と接続さ
    れ、信号の経路の切り替えと、受信信号の減衰量制御を
    行なう半導体より構成された高周波スイッチと、 該高周波スイッチの受信経路と送信経路を制御し、その
    経路のインピーダンスを内部半導体のオン/オフ制御電
    圧を可変することにより調整し、所望の受信信号の減衰
    量を得る減衰量調整手段とにより構成されてなる受信減
    衰器制御装置。
  2. 【請求項2】 前記高周波スイッチにより送受信切り替
    え及び受信減衰量の制御を行なうことを特徴とする請求
    項1記載の受信減衰器制御装置。
  3. 【請求項3】 前記高周波スイッチを、ダイオード並び
    にストリップラインにより構成することを特徴とする請
    求項1乃至2の何れかに記載の受信減衰器制御装置。
  4. 【請求項4】 前記高周波スイッチを、FETにより構
    成することを特徴とする請求項1乃至2の何れかに記載
    の受信減衰器制御装置。
  5. 【請求項5】 前記減衰量調整手段として減衰量制御電
    圧発生部の出力を前記高周波スイッチに与えるものにお
    いて、該減衰量制御電圧発生部に減衰量の温度補償回路
    を付加したことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに
    記載の受信減衰器制御装置。
  6. 【請求項6】 前記減衰量制御電圧発生器を制御部とD
    /A変換器で構成することを特徴とする請求項5記載の
    受信減衰器制御装置。
  7. 【請求項7】 環境温度毎の制御電圧データをメモリに
    記憶しておき、減衰量の温度変動を補償するようにした
    ことを特徴とする請求項6記載の受信減衰器制御装置。
  8. 【請求項8】 受信周波数毎の制御電圧データをメモリ
    に記憶しておき、減衰量の周波数変動を補償するように
    したことを特徴とする請求項6記載の受信減衰器制御装
    置。
  9. 【請求項9】 基準減衰量制御電圧データ,環境温度毎
    の制御電圧データ及び受信周波数毎の制御電圧データを
    メモリに記憶しておき、それぞれの制御電圧を加減算し
    たものを減衰量制御電圧とすることを特徴とする請求項
    6記載の受信減衰器制御装置。
  10. 【請求項10】 受信レベル検出電圧を基に、受信減衰
    器オン/オフ信号を生成するようにしたことを特徴とす
    る請求項1記載の受信減衰器制御装置。
JP8157947A 1996-06-19 1996-06-19 受信減衰器制御装置 Withdrawn JPH1013294A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109742492A (zh) * 2019-01-08 2019-05-10 淮安信息职业技术学院 一种二阶高通可调滤波器

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Effective date: 20030902