JPH07297752A - Tdd方式通信機 - Google Patents

Tdd方式通信機

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JPH07297752A
JPH07297752A JP6114015A JP11401594A JPH07297752A JP H07297752 A JPH07297752 A JP H07297752A JP 6114015 A JP6114015 A JP 6114015A JP 11401594 A JP11401594 A JP 11401594A JP H07297752 A JPH07297752 A JP H07297752A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 TDD方式通信機において、アンテナで受信
した受信信号の強度が過大である時に、高周波増幅器お
よび混合器が飽和することによって、受信信号が正しく
復調されないという問題を、簡単な回路構成によって防
止する。 【構成】 送信時にはアンテナと送信回路とを接続状態
にし、受信時にはアンテナと受信回路とを接続状態に切
り換えるアンテナ切替器によって、受信時であってもア
ンテナ受信信号の強度が所定値以上であれば、アンテナ
と受信回路を非接続状態に切り換えることによって、ア
ンテナ切替器をアンテナと受信回路との間において高周
波減衰器として機能させるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、時分割双方向(TD
D)通信方式の通信機に関し、特に、アンテナを受信部
に接続あるいは切り放すアンテナ切替部を備えた通信機
に関する。
【0002】
【従来の技術】移動無線通信においてTDMA−TDD
通信方式が実用化されている。まずTDMA通信方式
は、一つの周波数を複数組の利用者が時間を分割して使
用する時分割多重接続通信方式である。またTDD通信
方式は、送信と受信を時間的に切り替えて同じ周波数で
交互に行なう時分割双方向通信方式である。以下に多重
数を4とした4TDMA−TDD通信方式を例にしてさ
らに詳しく説明する。
【0003】4TDMA−TDD通信方式では、図5に
Aで示すように、所定の時間を1フレームとし、1フレ
ームを8個のタイムスロット(以下、スロットという)
に分割している。これらの8スロットを、T1ないしT
4の送信4スロット、およびR1ないしR4の受信4ス
ロットに分割し、送信スロットT1と受信スロットR1
を1組として使う。即ち、1組の利用者にとっては1/
8フレームだけ送信時間であり、1/8フレームだけ受
信時間である。
【0004】図2は、従来のTDD方式通信機の一般的
な回路構成であり、図2を参照してTDD方式の通信機
を説明すると、2は送信部、3は受信部、4は局部発振
部、5は音声部および制御部、6はアンテナ切替部であ
る。
【0005】送信部2において11はQPSK変調器、
12は混合器、13は送信フイルタ、14は電力増幅
器、15は送信オンオフ回路である。受信部3において
16はRF増幅器、17は帯域フイルタ、18は第1混
合器、19は第1IFフイルタ、20は第2混合器、2
1は第2IFフイルタ、22はIF増幅器、23は受信
オンオフ回路である。音声部および制御部5において2
4は音声回路、25はAD変換器、26はマイクロコン
ピュータを備えた制御手段である。以上の構成の他に音
声回路24には図示しない送受話器が接続されている。
【0006】局部発振部4において27は第1局部発振
器、28は第2局部発振器、29ないし32はそれぞれ
OSC増幅器であり、第1局部発振器27または第2局
部発振器28で発振された局部発振波を増幅する。33
および34はPLLであり、第1局部発振器27または
第2局部発振器28で発振される局部発振波の周波数を
制御する。
【0007】アンテナ切替部6において8はアンテナ切
替器、10は切替制御回路である。また、41はアンテ
ナ接続端、43ないし45は制御手段26からの出力端
であって、43は送信制御信号を出力する送信制御端、
44はデータ出力端、45は受信制御信号を出力する受
信制御端であり、46、47は音声回路24からI信号
およびQ信号を出力する信号出力端、48はIF増幅器
22のIF信号出力端、49はRSSI信号出力端であ
る。
【0008】以下に、図5を参照してこの通信機の動作
を簡単に説明する。図5において、Aは送信スロットT
1ないしT4および受信スロットR1ないしR4を、B
は送信制御信号を、Cは受信制御信号をそれぞれ時系列
で示したものである。
【0009】まず、送信スロットT1において、制御手
段26の送信制御端43から送信オンオフ回路15およ
び切替制御回路10にローレベルの電圧で成る送信制御
信号が与えられる。そして送信オンオフ回路15によつ
て電力増幅器14が動作状態にされ、切替制御回路10
によってアンテナ切替器8が制御され、アンテナ接続端
41が択一的に電力増幅器14の出力端に接続される。
また制御手段26の受信制御端45から受信オンオフ回
路23にハイレベルの電圧で成る受信制御信号が与えら
れ、受信オンオフ回路23によつてRF増幅器16およ
びIF増幅器22が停止状態にされる。なお切替制御回
路10およびアンテナ切替器8の構成および動作につい
ては後に詳しく説明する。
【0010】この時、音声やデータをデジタル化した4
相位相変調信号のI信号およびQ信号が、音声回路24
から信号出力端46、47を通してQPSK変調器11
に入力され、QPSK変調器11によって、第2局部発
振器28からの240MHzの発振波が4相位相変調さ
れた送信IF信号に変換される。送信IF信号は、混合
器12において第1局部発振器27からの例えば166
0MHzの発振波と周波数混合され、1900MHzの
送信波に変換される。送信波は、帯域フイルタ13によ
り不要周波数成分が除かれ、電力増幅器14で電力増幅
され、アンテナ切替器8を経てアンテナ接続端41から
アンテナに出力される。
【0011】一方、受信スロットR1において、制御手
段26の送信制御端43から送信オンオフ回路15およ
び切替制御回路10にハイレベルの電圧で成る送信制御
信号が与えられる。そして送信オンオフ回路15によつ
て電力増幅器14が停止状態にされ、切替制御回路10
によってアンテナ切替器8が制御され、アンテナ接続端
41が択一的にRF増幅器16の入力端に接続される。
また制御手段26の受信制御端45から受信オンオフ回
路23にローレベルの電圧で成る受信制御信号が与えら
れ、受信オンオフ回路23によつてRF増幅器16およ
びIF増幅器22が動作状態にされる。
【0012】この時、アンテナ接続端41から入力され
た例えば1900MHzのアンテナ受信信号(以下、受
信信号という)は、アンテナ切替器8を経て受信部入力
信号(以下、入力信号という)としてRF増幅器16に
入力されて増幅され、帯域フィルタ17により不要波が
除かれ、第1混合器18において第1局部発振器27か
らの1660MHzの発振波と周波数混合され、240
MHzの第1IF信号に変換される。第1IF信号は、
第1IFフイルタ19によって更に不要波が除かれ、第
2混合器20において第2局部発振器28からの22
9.3MHzの発振波と周波数混合され、10.7MH
zの第2IF信号に変換される。第2IF信号は、第2
IFフィルタ21により希望波が選択され、IF増幅器
22により増幅されてIF信号出力端48から音声回路
24に与えられる。
【0013】また、IF増幅器22は、RF増幅器16
に入力された入力信号の強度に比例した強度の第2IF
信号が入力され、第2IF信号の強度に比例した電圧の
RSSI信号が、RSSI信号出力端49からAD変換
器25に与えられデジタルRSSI信号に変換される。
このデジタルRSSI信号は制御手段26に与えられ
て、種々の制御に利用される。
【0014】なお、第1局部発振器27の局部発振波の
周波数は、通信チャネルに応じて変えられるが送信時も
受信時も共に同じで、例えば1660MHzであり、第
2局部発振器28の局部発振波の周波数は、通信チャネ
ルに関係なく送信時と受信時とで異なる値に制御手段2
6およびPLL33によって制御される。
【0015】次に、図4に従来のTDD方式通信機にお
けるアンテナ切替部6の一例を示し、図4を参照してア
ンテナ切替器8および切替制御回路10について詳細に
説明する。
【0016】アンテナ切替器8において、41はアンテ
ナ(図示せず)に接続するアンテナ接続端、51は送信
部2に接続する送信部端、52は受信部3に接続する受
信部端、53は被制御端である。そしてアンテナ接続端
41に一端が接続されたコンデンサC1と、カソードが
コンデンサC1の他端に接続されたダイオードD1と、
ダイオードD1のアノードと送信部端51とを接続する
コンデンサC2と、アノードがコンデンサC1の他端に
接続されたダイオードD2と、ダイオードD2のカソー
ドと受信部端52とを接続するコンデンサC3と、入力
側が被制御端53に接続されたインバータI1と、イン
バータI1の出力側とコンデンサC1の他端とを接続す
る抵抗器R4と、被制御端53とダイオードD1のアノ
ードとを接続する抵抗器R5と、被制御端53とダイオ
ードD2のカソードとを接続する抵抗器R6とを備えて
いる。
【0017】また、切替制御回路10において、54は
制御入力端、55は電源が加わる電源端、56はアンテ
ナ切替器8の被制御端53に接続された制御出力端であ
る。そしてベースが抵抗器R1を介して制御入力端54
に接続され、エミッタが接地され、コレクタが制御出力
端56に接続されると共に抵抗器R2を介して電源端5
5に接続されたトランジスタTR1を備えている。
【0018】この切替制御回路10およびアンテナ切替
器8は次のように動作する。まず、切替制御回路10の
制御入力端54にローレベルの制御信号が加えられる
と、トランジスタTR1が非導通状態になり、制御出力
端56は電源端55に加えられた電圧が現れ、出力がハ
イレベルになる。そこでアンテナ切替器8において、ダ
イオードD1のアノードおよびダイオードD2のカソー
ドには、それぞれ抵抗器R5、R6によってハイレベル
の電圧が加わる。またダイオードD1のカソードおよび
ダイオードD2のアノードには、インバータI1によっ
て変換されたローレベルの電圧がそれぞれ抵抗器R4に
よって加わる。即ち、ダイオードD1は順方向のバイア
ス電圧が加わって導通状態になり、ダイオードD2は逆
方向のバイアス電圧が加わって非導通状態になる。この
結果、アンテナ接続端41と送信部端51がコンデンサ
C1、ダイオードD1、コンデンサC2の直列回路によ
って接続され、アンテナ接続端41と受信部端52はダ
イオードD2によって遮断される。即ち、ダイオードD
1とD2は択一的に導通状態または非導通状態にされ、
送信部端51と受信部端52は択一的にアンテナ接続端
41に接続される。
【0019】次に、制御入力端54にハイレベルの制御
信号が加えられると、トランジスタTR1が導通状態に
なり、制御出力端56はトランジスタTR1によって接
地され出力がローレベルになる。そこでダイオードD1
には逆方向のバイアス電圧が加わって非導通状態にな
り、ダイオードD2には順方向のバイアス電圧が加わっ
て導通状態になる。この結果、アンテナ接続端41と送
信部端51がダイオードD1によつて遮断され、アンテ
ナ接続端41と受信部端52はコンデンサC1、ダイオ
ードD2、コンデンサC3の直列回路によって接続され
る。
【0020】この切替制御回路10およびアンテナ切替
器8は、制御入力端54を制御手段26の送信制御端4
3に接続され、送信部端51を送信部2の電力増幅器1
4の出力端に接続され、受信部端52を受信部3のRF
増幅器16の入力端に接続されている。従って、制御入
力端54には、送信スロットT1においてローレベルの
送信制御信号が加えられ、アンテナと電力増幅器14が
接続されて送信波がアンテナから発信され、受信スロッ
トR1においてハイレベルの送信制御信号が加えられ、
アンテナとRF増幅器16が接続されて、アンテナ受信
信号が入力信号としてRF増幅器16に入力される。
【0021】なお、このようなアンテナ切替器8におい
て、ダイオードD1、D2が非導通状態の時、ダイオー
ドD1、D2の電極間に微少な静電容量が存在するた
め、受信信号および送信波はダイオードD1、D2によ
って完全には遮断されず、約20dB減衰されて通過す
る。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】移動通信においては受
信信号の強度が広範囲に亘り易く、過大な強度の受信信
号が入力信号として受信部3に入力されると、受信部3
のRF増幅器16、第1混合器18、第2混合器20は
飽和する。これらは飽和すると、これらの入出力インピ
ーダンスが、非飽和入力時の値から変化する。
【0023】特に、第1混合器18、第2混合器20の
入出力インーダンスが変化すると、第1IFフィルタ1
9、第2IFフィルタ21の終端インピーダンス条件が
変わり、第1IFフィルタ19、第2IFフィルタ21
の通過帯域内において振幅や群遅延特性が変化する。こ
の変化が音声回路24に設けられたリミッタアンプや復
調器において信号の位相の変化を生じ、信号は正しく復
調されず、復調信号にビットエラーが生じる。
【0024】このビットエラーを低減するために、RF
増幅器16をAGC制御したり、RF増幅器16の入力
端に減衰器を設けて、受信部3に入力する入力信号の強
度を所定の範囲に制御していた。しかしそれらの回路を
設けると回路規模が大きくなり、製造コストが上がるば
かりでなく、通信機が重くなり携帯性が悪くなるという
問題があった。
【0025】この発明は、このような問題を解決するも
のであり、回路規模が大きくならない簡単な回路で、過
大入力による問題を解決したTDD方式通信機を提供す
ることを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1および2に記載のTDD方式通信機は、ア
ンテナを送信部および受信部のいずれか一方と択一的に
接続状態とし、いずれか他方と非接続状態とするアンテ
ナ切替部と、そのアンテナ切替部の切り替え状態を制御
する制御手段と、受信時に受信部に入力した受信部入力
信号の強度に比例した入力信号強度を出力する入力信号
強度検出手段と、前記入力信号強度を第1の所定値と大
小比較する比較手段とを備え、受信時であって前記入力
信号強度が前記第1の所定値以上である時および送信時
に前記制御手段によって前記アンテナ切替部を制御し
て、アンテナと送信部とを接続状態としアンテナと受信
部とを非接続状態にするように構成されている。
【0027】さらにそのアンテナ切替部は少なくともア
ンテナと受信部とを結ぶ線路に直列に介装されたダイオ
ードを備え、そのダイオードが導通状態または非導通状
態に切り替えられることによって、アンテナと受信部が
接続状態または非接続状態に切り替えられるものであ
る。
【0028】また、請求項3および4に記載のTDD方
式通信機は、請求項1または2に記載のTDD方式受信
機において、受信時であってアンテナと受信部が非接続
状態にされている時、前記比較手段によって前記入力信
号強度を前記第1の所定値よりも低い第2の所定値と大
小比較し、前記入力信号強度が前記第2の所定値以下で
ある時、前記制御手段によって前記アンテナ切替部を制
御してアンテナと受信部とを接続状態にするものであ
り、前記第1の所定値と第2の所定値の差を、受信時で
あってアンテナと受信部が接続状態にある時と非接続状
態にある時の前記入力信号強度の差よりも大きく設定し
たものである。
【0029】
【作用】入力信号強度が第1の所定値より大きい場合
は、受信時であってもアンテナ切替部によってアンテナ
と受信部とが非接続状態にされる。この時、アンテナ切
替部は高周波減衰器として働き、アンテナ受信信号はア
ンテナ切替部によって減衰された受信部入力信号として
受信部に入力される。この状態において入力信号強度が
第2の所定値より小さい場合は、アンテナと受信部とが
接続状態にされアンテナ受信信号は減衰されない受信部
入力信号として受信部に入力される。
【0030】
【実施例】図1はこの発明によるTDD方式通信機の一
実施例を示す回路構成であり、以下図1を参照してこの
発明によるTDD方式通信機を説明する。
【0031】図1に示したこの発明の実施例によるTD
D方式通信機において、図2に示した従来のTDD方式
通信機と異なる構成は、切替制御回路10に代えて切替
制御回路9を設け、制御手段26に減衰制御端42を設
け、制御手段26から切替制御回路9に減衰指示信号を
与えるように構成した点にある。即ち、切替制御回路9
は制御手段26から送信制御信号および減衰指示信号を
与えられる。なおその他の構成については、図2に図示
した従来の通信機の構成と同じであり、同じ符号をつけ
て詳細な説明を省略する。
【0032】図1において、IF増幅器22は、受信ス
ロットR1(図5参照)において、RF増幅器16に入
力された受信部入力信号(以下、入力信号という)の強
度に比例した電圧のRSSI信号を出力する。RSSI
信号はAD変換器25によってデジタルRSSI信号に
変換されて制御手段26に与えられる。制御手段26は
デジタルRSSI信号で表される入力信号強度を、予め
設定された第1および第2の所定値と大小比較する比較
手段の機能を兼ね備え、その比較結果に基づき減衰制御
端42から2値の減衰指示信号を出力する。その減衰指
示信号は、例えば入力信号強度が第1の所定値よりも大
きければハイレベルであり、入力信号強度が第2の所定
値よりも小さければローレベルである。
【0033】図3はアンテナ切替器8と切替制御回路9
である。図3において、アンテナ切替器8は、先に図4
を参照して説明したアンテナ切替器8と構成も動作も同
じなので、各構成に同じ符号をつけて説明を省略する。
【0034】切替制御回路9において、54は制御入力
端、55は電源が加わる電源端、56はアンテナ切替器
8の被制御端53に接続された制御出力端、57は減衰
制御入力端である。そしてベースが抵抗器R1を介して
制御入力端54に接続され、エミッタが接地され、コレ
クタが制御出力端56に接続されると共に抵抗器R2を
介して電源端55に接続されたトランジスタTR1と、
ベースが抵抗器R3を介して減衰制御入力端57に接続
され、エミッタが接地され、コレクタがトランジスタT
R1のベースに接続されたトランジスタTR2を備えて
いる。
【0035】この切替制御回路9は次のように動作す
る。
【0036】まず、制御入力端54にローレベルの制
御信号が加えられた時、減衰制御入力端57に加えられ
た制御信号の如何に拘らず、トランジスタTR1が非導
通状態になり、制御出力端56は電源端55に加えられ
た電圧が現れ、出力がハイレベルになる。
【0037】次に、減衰制御入力端57にハイレベル
の制御信号が加えられた時は、トランジスタTR2が導
通状態になり、トランジスタTR1のベースがトランジ
スタTR2によって接地され、制御入力端54に加えら
れた制御信号の如何に拘らずトランジスタTR1が非導
通状態になり、制御出力端56は電源端55に加えられ
た電圧が現れ、出力がハイレベルになる。
【0038】また、減衰制御入力端57にローレベル
の制御信号が加えられ、制御入力端54にハイレベルの
制御信号が加えられた時、トランジスタTR2が非導通
状態になり、トランジスタTR1が導通状態になり、制
御出力端56はトランジスタTR1によって接地され出
力がローレベルになる。
【0039】以上を整理すると、制御入力端54にロー
レベルの制御信号が加えられるか、減衰制御入力端57
にハイレベルの制御信号が加えられた時は制御出力端5
6の出力はハイレベルであって、アンテナ切替器8にお
いてアンテナ接続端41と送信部端51が接続される。
【0040】そして、制御入力端54にハイレベルの制
御信号が加えられ、減衰制御入力端57にローレベルの
制御信号が加えられた時のみ制御出力端56の出力はロ
ーレベルであって、アンテナ切替器8においてアンテナ
接続端41と受信部端52が接続される。
【0041】この切替制御回路9およびアンテナ切替器
8は、制御入力端54が制御手段26の送信制御端43
に接続され、減衰制御入力端57が制御手段26の減衰
制御端42に接続され、送信部端51が送信部2の電力
増幅器14の出力端に接続され、受信部端52が受信部
3のRF増幅器16の入力端に接続されている。
【0042】従って制御入力端54にローレベルの送信
制御信号が加えられる送信スロットT1において、アン
テナと電力増幅器14が接続状態にされて送信波がアン
テナから発信され、制御入力端54にハイレベルの送信
制御信号が与えられる受信スロットR1においては、減
衰制御入力端57に加えられる減衰指示信号によって、
アンテナとRF増幅器16の接続状態が異なる。
【0043】図5に示すBは送信制御信号を、Dは減衰
指示信号を、Eはアンテナ切替器8の接続状態をそれぞ
れ時系列で示したものである。送信制御信号Bは各送信
スロットT1においてローレベルであり、その他のスロ
ットにおいてハイレベルである。減衰指示信号Dは最初
の受信スロットR1においてローレベルであり、この
時、比較手段を兼ね備えた制御手段26によって、受信
強度が第1の所定値よりも大きいことが比較判断される
と、次の受信スロットR1においてハイレベルに変わ
る。そしてアンテナはアンテナ切替器8によって、最初
の送信スロットT1において送信部2に、最初の受信ス
ロットR1において受信部3に、次の送信スロットT1
において送信部2に、次の受信スロットR1において送
信部2に接続される。
【0044】既に説明したように、アンテナ切替器8に
おいて、ダイオードD1、D2が非導通状態の時、ダイ
オードD1、D2の電極間に微少な静電容量が存在する
ため、次の受信スロットR1において、受信信号はダイ
オードD1、D2によって完全には遮断されず、約20
dB減衰されて通過する。換言すれば、アンテナ接続端
41と受信部端52との間が遮断状態にされたアンテナ
切替器8は、アンテナとRF増幅器16の間において、
減衰度20dBの高周波減衰器として働く。
【0045】図6は、アンテナで受信した受信信号の強
度(以下、受信信号強度という)と、IF増幅器22か
ら出力するRSSI信号で表された強度(以下、RSS
I強度という)の関係を示すグラフであり、横軸が受信
信号強度であり、縦軸がRSSI強度である。そしてR
SSI強度においてaが第1の所定値、bが第2の所定
値である。次に図6を参照して、受信信号強度とRSS
I強度の関係、およびRSSI強度を制御手段26で比
較判断するための基準となる所定値a、bの設定につい
て説明する。
【0046】受信信号強度がB以下の範囲において、
受信信号強度とRSSI強度は直線イの関係であり、R
SSI強度は第1の所定値a以下であり、アンテナ切替
器8は受信部3側が接続状態にされている。この第1の
所定値aは、受信部3に許容される入力信号強度の上限
付近に対応したRSSI強度に設定されている。
【0047】直線イの関係において、受信信号強度が
Bを越えると、RSSI強度も第1の所定値aを越え
て、アンテナ切替器8は受信部3側が非接続状態にされ
る。そこで受信信号はアンテナ切替器8で約20dB減
衰されて受信部3に入力され、RSSI強度は約20d
B低下する。即ち受信信号強度とRSSI強度は直線ロ
の関係に変わる。
【0048】直線ロの関係においては、所定値が第2
の所定値bに変更される。第2の所定値bは第1の所定
値aに対して、高周波減衰器として働くアンテナ切替器
8の減衰量である約20dBよりも更に小さい値であっ
て、受信部3に必要な入力信号強度の下限付近に対応し
たRSSI強度に設定されている。直線ロの関係におい
て受信信号強度がA以下になると、RSSI強度も第2
の所定値b以下になり、アンテナ切替器8は受信部3側
が接続状態状態にされる。即ち受信信号強度とRSSI
強度は直線イの関係に変わる。
【0049】以上を要約すれば、受信信号強度とRSS
I強度は、受信信号強度がA以下の場合は直線イの関係
にあり、受信信号強度がAとBの間にある場合は直線イ
または直線ロの関係にあり、受信信号強度がB以上の場
合は直線ロの関係にある。そして直線イの関係にあると
きは、第1の所定値aによってRSSI強度の上限を監
視され、直線ロの関係にあるときは、第2の所定値bに
よってRSSI強度の下限を監視される。
【0050】このようにして、アンテナで受信した受信
信号の強度が広範囲に及んでも、少なくともBを越える
範囲においては約20dB減衰されて受信部に入力さ
れ、受信信号の強度範囲に比べて受信部に入力される入
力信号の強度範囲は約20dB縮められる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によるT
DD方式通信機によれば、従来の切替制御回路を僅かに
変更するだけの簡単な回路構成で、過大なアンテナ受信
信号が受信された時に、アンテナ切替部を高周波減衰器
として機能させることが出来るので、アンテナ受信信号
は減衰されて受信部に入力され、RF増幅器および混合
器が飽和することを防止でき、飽和現象によるフィルタ
の振幅変化および群遅延特性の変化がなく、復調器にお
いて信号を正しく復調することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるTDD方式通信機の一実施例を
示す回路構成図である。
【図2】従来のTDD方式通信機の回路構成図である。
【図3】この発明によるTDD方式通信機の一実施例に
おけるアンテナ切替部の回路図である。
【図4】従来のTDD方式通信機におけるアンテナ切替
部の回路図である。
【図5】各種信号を時系列で示した図である。
【図6】この発明によるTDD方式通信機におけるアン
テナ受信信号の強度とRSSI信号の強度の関係図であ
る。
【符号の説明】
1 アンテナ切替部 2 送信部 3 受信部 8 アンテナ切替器 9 切替制御回路 22 IF増幅器(入力信号強度検出手段) 26 制御手段(兼比較手段) 41 アンテナ接続端 42 減衰制御端 43 送信制御端 49 RSSI信号出力端

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナを送信部および受信部のいずれ
    か一方と択一的に接続状態とし、いずれか他方と非接続
    状態とするアンテナ切替部と、そのアンテナ切替部の切
    り替え状態を制御する制御手段と、受信時に受信部に入
    力した受信部入力信号の強度に比例した入力信号強度を
    出力する入力信号強度検出手段と、前記入力信号強度を
    第1の所定値と大小比較する比較手段とを備え、受信時
    であって前記入力信号強度が前記第1の所定値以上であ
    る時および送信時に前記制御手段によって前記アンテナ
    切替部を制御して、アンテナと送信部とを接続状態とし
    アンテナと受信部とを非接続状態にするように構成され
    たことを特徴とするTDD方式通信機。
  2. 【請求項2】 前記アンテナ切替部は少なくともアンテ
    ナと受信部とを結ぶ線路に直列に介装されたダイオード
    を備え、そのダイオードが導通状態または非導通状態に
    切り換えられることによって、アンテナと受信部が接続
    状態または非接続状態に切り替えられることを特徴とす
    る請求項1に記載のTDD方式通信機。
  3. 【請求項3】 受信時であってアンテナと受信部が非接
    続状態にされている時、前記比較手段によって前記入力
    信号強度を前記第1の所定値よりも低い第2の所定値と
    大小比較し、前記入力信号強度が前記第2の所定値以下
    である時、前記制御手段によって前記アンテナ切替部を
    制御してアンテナと受信部とを接続状態にすることを特
    徴とする請求項1または2に記載のTDD方式通信機。
  4. 【請求項4】 前記第1の所定値と第2の所定値の差
    を、受信時であってアンテナと受信部が接続状態にある
    時と非接続状態にある時の前記入力信号強度の差よりも
    大きく設定したことを特徴とする請求項3に記載のTD
    D方式通信機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6009316A (en) * 1996-06-21 1999-12-28 Nec Corporation Receiver with an antenna switch, in which sensitivity and quality of reception is improved
US6141561A (en) * 1997-04-25 2000-10-31 Alps Electric Co., Ltd. Reception circuit for cellular telephone
US6351504B1 (en) 1997-12-26 2002-02-26 Alps Electric Co., Ltd. Reception circuit

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US6141561A (en) * 1997-04-25 2000-10-31 Alps Electric Co., Ltd. Reception circuit for cellular telephone
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