JP4755463B2 - 射出成形機 - Google Patents

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本発明は、回転テーブルを備えた射出成形機に係り、特に、回転テーブルを備えた射出成形機における半自動運転モード時の制御技術に関するものである。
回転テーブル上に複数の下金型を搭載し、型開閉・射出ステージにおいては、該型開閉・射出ステージに設けられた上金型と、型開閉・射出ステージに移送されてきた下金型とを型締めして、型締め後、金型内に溶融樹脂を射出・充填し、一方、エジェクトステージにおいては、該エジェクトステージに移送されてきた下金型から、成形品の突き出し(エジェクト)を行うようにした射出成形機は公知である。このような回転テーブルを備えた射出成形機では、型開閉・射出ステージにおける型閉じ(型締め)→射出→計量→型開きと、エジェクトステージにおけるエジェクト前進→エジェクト後退とを、同時進行で行うことが可能となっており、これにより、成形サイクルの短縮化を図れるようになっている。また、エジェクトステージにおいては、成形品の取り出し後に、下金型上にインサート成形のためのインサート物品を、作業者が載置・位置決めすることが可能であり、このインサート物品の載置・位置決めは、型開閉・射出ステージが動作中に行うことができるので、この点でも成形サイクルの短縮化を図れるようになっている。
上記のような、作業者によるエジェクトステージでのインサート物品の載置・位置決めを行う場合には、作業者の予期せぬタイミングで次の成形サイクルが開始されて、回転テーブルが不意に回転すると、安全性の点で問題があるため、作業者によるサイクルスタートスイッチの操作に基づいて、次のサイクルの運転を開始する半自動運転モードをとるようになっている。
図5は、回転テーブルを備えた射出成形機における、1成形サイクル中の型開閉・射出ステージでの行程の流れと、エジェクトステージでの行程の流れとを示す図で、回転テーブルが所定角度だけ回転して停止した後、型開閉・射出ステージでは、型閉じ(型締め)→射出→計量→型開きの順で各行程が実行され、エジェクトステージでは、エジェクト前進→エジェクト後退→作業者によるインサート物品の載置・位置決めの順で各行程が実行される。従来の射出成形機においては、サイクルスタートスイッチによるサイクルスタートの指示は、型開き行程が完了した時点B以後に受け付け可能となっており、型開き行程が完了した時点B以後にサイクルスタートスイッチがプッシュ操作されると、次の成形サイクルが開始されて、まず回転テーブルが回転するようになっている。
図6は、従来の射出成形機における1成形サイクル中の各行程と、サイクルスタートスイッチの操作を受け付け可能である期間との関係を、時間軸に沿って示す図であり、同図に示すように、型開き行程が完了した後に、サイクルスタートスイッチの操作を受け付け可能の期間に入れ、この期間において作業者がサイクルスタートスイッチをプッシュ操作すると、直ちに次の成形サイクルが開始されて、回転テーブルが回転する。
上記したように、従来の回転テーブルを備えた射出成形機は、半自動運転モードにおいては、型開き行程が完了した後に、サイクルスタートスイッチがプッシュ操作されることで、次の成形サイクルが開始されるようになっていた。これは、1組の固定金型と可動金型のみをもつ一般的な汎用の射出成形機の半自動運転モードと同様に、1成形サイクルの全ての行程が完了した後に、サイクルスタートスイッチが押されることで、はじめて次の成形サイクルの運転が開始されるという制御の手法を、回転テーブルを備えた射出成形機にも踏襲していたためである。
しかしながら、1つの上金型と回転テーブル上に搭載された複数の下金型を備えた射出成形機においては、回転テーブルの回転で、下金型が型開閉・射出ステージとエジェクトステージにそれぞれ位置付けられ、型開閉・射出ステージとエジェクトステージとで同時進行で運転動作が可能であり、しかも、エジェクトステージにおいて全ての行程が完了するまでに要する時間、すなわち、インサート物品の載置・位置決めが完了するまでに要する時間は、型開閉・射出ステージにおいて全ての行程が完了するまでに要する時間よりも短いので、作業者は、手作業によるインサート物品の載置・位置決めの作業が終了しているにもかかわらず、型開閉・射出ステージにおいて型開き行程が完了するまで待ってから、サイクルスタートスイッチを押さなければならず、この待ち時間が無駄であるという指摘があった。また、従来の回転テーブルを備えた射出成形機では、半自動運転モード時、どのタイミングでサイクルスタートスイッチを押せばスイッチ操作が有効であるかが分かりずらく、このため、型開閉・射出ステージでの型開き行程の完了前にサイクルスタートスイッチを押すと、スイッチ操作が有効でなく、また、型開閉・射出ステージでの型開き行程の完了の後に時間をおいてサイクルスタートスイッチを押すと、射出成形機の運転効率が低下するという問題もあった。
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、1つの上金型と回転テーブル上に搭載された複数の下金型を備えた射出成形機において、半自動運転モードをとった際に、作業者が例えばインサート物品の載置・位置決めの行程(作業)を終了させた後、待ち時間をとらずにサイクルスタートスイッチを押した場合でも、サイクルスタートスイッチの操作を有効にすることで、スイッチ操作までの無駄の待ち時間をなくすことができるようにすることにある。
本発明は上記した目的を達成するため、回転テーブル上に複数の下金型を搭載し、型開閉・射出ステージにおいて、該型開閉・射出ステージに設けられた上金型と下金型を型締めして射出を行い、エジェクトステージにおいて、下金型から成形品の突き出しを行い、作業者によるサイクルスタートスイッチの操作に基づいて、次のサイクルの運転を開始する半自動運転モードをもつ射出成形機において、
前記サイクルスタートスイッチとして、作業者が両手で同時に押圧することでその操作が有効なものとして受け付けられる両手押しタイプのサイクルスタートスイッチを備え、前記半自動運転モードをとった際に、射出成形機の統括制御を行う制御手段は、前記サイクルスタートスイッチが両手で同時に操作されたタイミングが、次のサイクルの運転を開始させることが可能な移転以降の場合には、直ちに次のサイクルの運転を開始させ、次のサイクルの運転を開始させることが可能な時点以前の場合には、次のサイクルの運転を開始させることが可能な時点の到来を待って、次のサイクルの運転を開始させるように、構成される。
また、制御手段は、サイクルスタートスイッチの操作が有効な期間を、表示ランプの点灯で示すように、構成される。
本発明によれば、半自動運転モードをとった際には、サイクルスタートスイッチが操作されたタイミングが、次のサイクルの運転を開始させることが可能な時点以降の場合には、直ちに次のサイクルの運転を開始させ、次のサイクルの運転を開始させることが可能な時点以前の場合には、次のサイクルの運転を開始させることが可能な時点の到来を待って、次のサイクルの運転を開始させるので、例えば、エジェクトステージにおいてインサート物品の載置・位置決めの行程(作業)を終了させた後、作業者は、待ち時間をとらずに直ちにサイクルスタートスイッチを押しておくことで、型開閉・射出ステージにおいて型開き行程が完了すると、マシン(射出成形機)は直ちに次のサイクルの運転を開始する。したがって、従来のように、型開閉・射出ステージにおいて型開き行程が完了するのを待ってから、サイクルスタートスイッチを押すという、スイッチ操作までの無駄な待ち時間を排することが可能となり、作業者は、この従来の無駄な待ち時間を、例えば別の段取りなどの有効な作業時間に割り当てることができる。また、型開閉・射出ステージにおいて型開き行程が完了する前までに、サイクルスタートスイッチが押されていれば、型開き行程が完了すると直ちに次のサイクルの運転が開始されるので、半自動運転モードであっても、成形サイクルの間に時間をおくことなく、各成形サイクルが時間的に連続するので、射出成形機の運転効率が向上する。
また、サイクルスタートスイッチの操作が有効な期間を、表示ランプの点灯で示すので、作業者はスイッチ操作が有効である期間に、確実にサイクルスタートスイッチを押すことができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。
図1〜図4は、本発明の一実施形態(以下、本実施形態と記す)による射出成形機に係り、図1は、本実施形態の射出成形機のメカニズムの概要を示す右側面から見た説明図である。
図1において、1は、マシン(射出成形機)の骨格を構成するフレーム、2は、フレーム1の上部構造部1a上に、回転保持部3を介して回転可能であるように組み付けられた回転テーブル、4は、フレーム1の上部構造部1aに取り付けられたテーブル回転用モータ(テーブル回転用電動サーボモータ)、5は、フレーム1の上部構造部1aに配設され、テーブル回転用モータ4の回転を回転テーブル2に伝えて、回転テーブル2を回転させる回転伝達機構、6は、回転テーブル2上に180°間隔で搭載された2つの下金型である。下金型6は、回転テーブル2の間欠的な180°回転で、型開閉・射出ステージS1(図1において右側の位置で、マシンの背面寄り位置に相当する)とエジェクトステージS2(図1において左側の位置で、マシンの正面寄り位置に相当する)とを、交番的にとるようになっており、型開閉・射出ステージS1に位置付けられた下金型6は、型開閉・射出ステージS1の可動ダイプレート9に取り付けられた上金型7とで、対をなす金型を構成するようになっている。
8は、型開閉・射出ステージS1におけるフレーム1の上部構造部1aの下側に配置されて、上部構造部1aに対して上下動可能なテールストック、9は、型開閉・射出ステージS1におけるフレーム1の上部構造部1aの上側に配置されて、上部構造部1aに対して上下動可能な可動ダイプレート、10は、その一端をテールストック8に固定され、その他端を可動ダイプレート9に固定された3本のタイバーで、該タイバー10により、テールストック8と可動ダイプレート9とが一体となって上下動するように連結されている。3本のタイバー10のうち、回転テーブル2の回転中心に位置するタイバー10は、フレーム1の上部構造部1aおよび回転保持部3を挿通して上下方向に摺動可能となっており、残りの2本のタイバー10は、フレーム1の上部構造部1aを挿通して上下方向に摺動可能となっている。なお、可動ダイプレート9の下面側には上金型7が取り付けられており、可動ダイプレート9の上面側には射出ユニット11が搭載されており、射出ユニット11は可動ダイプレート9と共に上下動するようになっている。
12は、テールストック8に搭載された型開閉用モータ(型開閉用電動サーボモータ)、13、その回転部(ここでは、例えばナット体)をテールストック8に回転可能に保持されたボールネジ機構で、型開閉用モータ12の回転は、ボールネジ機構13の回転部に伝達され、これにより回転部に螺合したボールネジ機構13の直動部(ここでは、例えばボールネジ軸)が直線移動(ここでは、上下方向に移動)するようになっている。14は、型開閉・射出ステージS1におけるフレーム1の上部構造部1aの下面側と、テールストック8の上面側との間に設けられた(上部構造部1aの下面側とテールストック8の上面側とを連結した)トグルリンク機構で、このトグルリンク機構14の力の入力端であるクロスヘッド14aが、型開閉用モータ12の回転を直線運動に変換するボールネジ機構13の直動部により上下方向に駆動されることによって、折り畳み駆動または伸張駆動されるようになっている。
本実施形態では、トグルリンク機構14が伸張駆動されると(クロスヘッド14aが上昇駆動されると)、テールストック8が下降駆動され、これと一体となってタイバー10、可動ダイプレート9、上金型7、射出ユニット11が下降して、型開閉・射出ステージS1にある下金型6に対して上金型7が下降することで型閉じが行われ、金型タッチ後にさらにクロスヘッド14aが所定量だけ上昇駆動されて、上金型7と下金型6とに対して型締め力が付与されるようになっている。また、トグルリンク機構14が折り畳み駆動されると(クロスヘッド14aが下降駆動されると)、テールストック8が上昇駆動され、これと一体となってタイバー10、可動ダイプレート9、上金型7、射出ユニット11が上昇して、型開きが行われるようになっている。
また、図1において、15は、エジェクトステージS2におけるフレーム1の上部構造部1aの下側に取り付けられたエジェクト用モータ(エジェクト用電動サーボモータ)、16は、その回転部(ここでは、例えばナット体)を、エジェクトステージS2におけるフレーム1の上部構造部1aの下側に回転可能に保持されたボールネジ機構で、エジェクト用モータ15の回転は、ボールネジ機構16の回転部に伝達され、これにより回転部に螺合したボールネジ機構16の直動部(ここでは、例えばボールネジ軸)が直線移動(ここでは、上下方向に移動)するようになっている。17は、エジェクトステージS2におけるフレーム1の上部構造部1aの下側において所定量だけ上下動可能であるように配置されたエジェクトプレートで、このエジェクトプレート17には、ボールネジ機構16の直動部の端部が固定されており、エジェクト用モータ15の駆動力で、エジェクトプレート17が上昇駆動もしくは下降駆動されるようになっている。エジェクトプレート17は、フレーム1の上部構造部1aに垂下・固定された複数のガイドピン18に沿って上下動するようになっており、エジェクトプレート17には、第1エジェクトピン19が立設・固定されている。第1エジェクトピン19は、フレーム1の上部構造部1a並びに回転テーブル2の貫通穴内を挿通して、エジェクトステージS2にある下金型6内を上下動可能とされている。下金型6内には、図示していないが所定量だけ上下動可能とされた第2エジェクトピンが設けられており、第2エジェクトピンは第1エジェクトピン19により押し上げ駆動可能となっている。
エジェクト用モータ15の駆動力によりエジェクトプレート17が上昇駆動されると(エジェクト前進駆動されると)、第1エジェクトピン19が図示せぬ第2エジェクトピンに当接して、この当接後は、第1エジェクトピン19が第2エジェクトピンを押し上げて、下金型6からの成形品の突き出しが行われる。エジェクト前進行程が完了すると、エジェクト用モータ15の駆動力によりエジェクトプレート17が下降駆動され(エジェクト後退駆動され)、これと一体となって第1エジェクトピン19も下降する。第1エジェクトピン19が下降すると、金型内の図示せぬ第2エジェクトピンは、バネの力で下降する。このようなエジェクト前進、後退行程が完了すると、エジェクト前進行程で下金型6から離型された成形品は、作業者による手作業により取り出される。成形品の取り出し後、エジェクトステージS2にある下金型6に対して、インサート物品の載置・位置決めが、作業者によって行われる。
また、図1において、20は、マシンの正面側に対となって設けられたサイクルスタートスイッチで、このサイクルスタートスイッチ20の取り付け部の少なくとも一方には、サイクルスタートスイッチ20の操作が有効な期間を点灯で示す表示ランプ21が設けられている。
図2は、本実施形態の射出成形機を上方から見た簡略図であり、同図では射出ユニット11を割愛してある。図2に示すように、マシンの正面側には、押しボタンスイッチからなる対をなすサイクルスタートスイッチ20が所定量だけ離間して設けられており、サイクルスタートスイッチ20の操作が有効な期間において、作業者が2つのサイクルスタートスイッチ20を両手で同時に押圧することで、サイクルスタートスイッチ20の操作が有効なものとして受け付けられるようになっている。このような両手押しタイプのサイクルスタートスイッチ20とする所以は、次の成形サイクルの指示を行う際には、両手が必ずマシンの可動部外にあるようにして、作業者の安全を確保するためである。
図3は、本実施形態の射出成形機の制御系の構成を簡略化して示すブロック図である。図3において、31は、マシン(射出成形機)全体の制御を司るシステムコントローラ、32は、作業者が各種の入力操作を行うための入力装置、33は、作業者に各種の表示モードの画像を表示するための表示装置、34は、マシンの各部に配設された多数のセンサ(位置センサ、速度センサ、圧力センサ、回転量検出センサ、温度センサ等)よりなるセンサ群、35は、マシンの各部に配置されたアクチュエータ(前記したモータ4、12、15や射出ユニット11のモータ等)やヒータなどを駆動制御するための多数のドライバ(モータドライバ、ヒータドライバ等)からなるドライバ群である。
また、システムコントローラ31内において、36は運転条件設定格納部、37は測定値格納部、38は運転プロセス制御部、39は表示制御部、40は半自動運転制御部である。
運転条件設定格納部36には、入力装置32を用いて入力された、成形サイクルの各行程(テーブル回転、型閉じ(型締め)、射出、計量、型開き、エジェクト前進、エジェクト後退の各行程)の運転制御条件が書き換え可能に格納され、測定値格納部37には、センサ群34などによりマシンの各部の計測情報(位置情報、速度情報、圧力情報、回転角情報、回転数情報、温度情報など)がリアルタイムで取り込まれて格納される。運転プロセス制御部38は、予め用意された各行程の運転制御プログラムと、運転条件設定格納部36に格納された各行程の運転条件の設定値とに基づき、測定値格納部37中の計測情報や自身の計時情報を参照しつつ、ドライバ群35を駆動制御して、各行程の運転を実行させる。表示処理部39は、予め用意された各種の表示処理プログラムと、表示用固定データに基づき、必要に応じて、運転条件設定格納部36や測定値格納部37の内容を参照して、各種の表示モードの画像を生成し、これを表示装置33に表示させる。
半自動運転制御部40は、作業者によって、入力装置32を用いた適宜操作により、半自動運転モードをとることを指示された場合には、サイクルスタートスイッチ20の操作情報を参照して、半自動運転モードの運転制御を運転プロセス制御部38と協働して行う。また、半自動運転制御部40は、運転プロセス制御部38からの情報や測定値格納部37からの情報を参照して、表示ランプ21の点灯/消灯の制御を行う。
次に、本実施形態の射出成形機が半自動運転モードをとった際の動作を、図4、図5を用いて説明する。図4は、本実施形態の射出成形機における、1成形サイクル中の各行程と、サイクルスタートスイッチの操作を受け付け可能である期間との関係を、時間軸に沿って示す図であり、図6は、先にも述べた、回転テーブルを備えた射出成形機における、1成形サイクル中の型開閉・射出ステージでの行程の流れと、エジェクトステージでの行程の流れとを示す図である。
半自動運転制御部40からの指示に基づき、運転プロセス制御部38がある成形サイクルの運転を開始させると、まず、テーブル回転行程に入り、回転テーブル2が180°回転した後、停止する。次に、図5に示すように、型開閉・射出ステージS1では、型閉じ(型締め)→射出→計量→型開きの順で各行程が実行され、エジェクトステージS2では、エジェクト前進→エジェクト後退→作業者によるインサート物品の載置・位置決めの順で各行程が実行される。先にも述べたように、エジェクトステージS2において全ての行程が完了するまでに要する時間(すなわち、インサート物品の載置・位置決めが完了するまでに要する時間)は、型開閉・射出ステージS1において全ての行程が完了するまでに要する時間(すなわち、型開き行程が完了するまでに要する時間)よりも短い。そこで、本実施形態では、型開閉・射出ステージS1において型閉じ(型締め)行程が完了した時点以後(これは、エジェクトステージS2においてエジェクト後退行程が完了した時点よりも後の時点となっている)を、サイクルスタートスイッチ20の押圧操作を有効なものとして受け付ける期間としており、図4に示すように、半自動運転制御部40は、型閉じ(型締め)行程が完了すると、表示ランプ21を点灯させて、サイクルスタートスイッチ20の操作が有効な期間であることを作業者に知らせるようになっている。したがって、これにより、作業者は、エジェクトステージS2において、自身がインサート物品の載置・位置決めを完了させた時点(図5に示す時点A)以後には、サイクルスタートスイッチ20の操作が有効に受け付けられると認知することができる。
エジェクトステージS2において、作業者が、インサート物品の載置・位置決めの行程(作業)を完了させた後、表示ランプ21が点灯中であることを確認した上で、サイクルスタートスイッチ20を両手押し操作すると、半自動運転制御部40は、サイクルスタートスイッチ20からのサイクルスタートの指示を受け付ける。そして、半自動運転制御部40は、サイクルスタートスイッチ20が操作されたタイミングが、型開き行程が完了した時点以降の場合には、運転プロセス制御部38により直ちに次のサイクルの運転を開始させ、型開き行程が完了した時点以前の場合には、型開き行程の完了を待って(型開き行程の完了後に直ちに)、運転プロセス制御部38により次のサイクルの運転を開始させる。図4に示した例では、型開き行程の完了の前にサイクルスタートスイッチ20が操作された例を示しており、このため、型開き行程の完了後に、直ちに次の成形サイクルの運転が開始されており、サイクル間に時間的な切れ目のない、あたかも全自動の連続運転モードと同様のタイムチャートとなっている。なお、本実施形態においても、型開き行程の完了の後にサイクルスタートスイッチ20が操作されると、図6に示した従来例と同様のタイムチャートとなる。
以上のように、本実施形態では、半自動運転モードをとった際には、サイクルスタートスイッチ20が操作されたタイミングが、型開き行程の完了以前の場合には、型開き行程の完了を待って、次のサイクルの運転を開始させるので、エジェクトステージS2においてインサート物品の載置・位置決めの行程(作業)を終了させた後、作業者は、待ち時間をとらずに直ちにサイクルスタートスイッチ20を押しておくことで、型開閉・射出ステージS1において型開き行程が完了すると、マシン(射出成形機)は直ちに次のサイクルの運転を開始する。したがって、従来のように、型開閉・射出ステージS1において型開き行程が完了するのを待ってから、サイクルスタートスイッチ20を押すという、スイッチ操作までの無駄な待ち時間を排することが可能となり、作業者は、この従来の無駄な待ち時間を、例えば別の段取りなどの有効な作業時間に割り当てることができる。また、型開閉・射出ステージS1において型開き行程が完了する前までに、サイクルスタートスイッチ20が押されていれば、型開き行程が完了すると直ちに次のサイクルの運転が開始されるので、半自動運転モードであっても、成形サイクルの間に時間をおくことなく、各成形サイクルが時間的に連続するので、射出成形機の運転効率が向上する。さらに、サイクルスタートスイッチ20の操作が有効な期間を、表示ランプ21の点灯で示すので、作業者はスイッチ操作が有効である期間に、確実にサイクルスタートスイッチ20を押すことができる。
なお、上述した実施形態では、回転テーブルに2つの下金型を搭載し、回転テーブルを間欠的に180°回転させる例を示したが、回転テーブルに4つの下金型を搭載し、回転テーブルを間欠的に90°回転させる構成の射出成形機にも、本発明は適用可能である。
本発明の一実施形態に係る射出成形機における、メカニズムの概要を示す右側面から見た説明図である。 本発明の一実施形態に係る射出成形機を上方から見た簡略化した説明図である。 本発明の一実施形態に係る射出成形機における、制御系の構成を簡略化して示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る射出成形機における、1成形サイクル中の各行程と、サイクルスタートスイッチの操作を受け付け可能である期間との関係を、時間軸に沿って示す説明図である。 回転テーブルを備えた射出成形機における、1成形サイクル中の型開閉・射出ステージでの行程の流れと、エジェクトステージでの行程の流れとを示す説明図である。 従来の射出成形機における、1成形サイクル中の各行程と、サイクルスタートスイッチの操作を受け付け可能である期間との関係を、時間軸に沿って示す説明図である。
符号の説明
1 フレーム
1a フレームの上部構造部
2 回転テーブル
4 テーブル回転用モータ(テーブル回転用電動サーボモータ)
5 回転伝達機構
6 下金型
S1 型開閉・射出ステージ
S2 エジェクトステージ
7 上金型
8 テールストック
9 可動ダイプレート
10 タイバー
11 射出ユニット
12 型開閉用モータ(型開閉用電動サーボモータ)
13 ボールネジ機構
14 トグルリンク機構
14a クロスヘッド
15 エジェクト用モータ(エジェクト用電動サーボモータ)
16 ボールネジ機構で
17 エジェクトプレート
18 ガイドピン
19 第1エジェクトピン
20 サイクルスタートスイッチ
21 表示ランプ
31 システムコントローラ
32 入力装置
33 表示装置
34 センサ群
35 ドライバ群
36 運転条件設定格納部
37 測定値格納部
38 運転プロセス制御部
39 表示制御部
40 半自動運転制御部

Claims (2)

  1. 回転テーブル上に複数の下金型を搭載し、型開閉・射出ステージにおいて、該型開閉・射出ステージに設けられた上金型と下金型を型締めして射出を行い、エジェクトステージにおいて、下金型から成形品の突き出しを行い、作業者によるサイクルスタートスイッチの操作に基づいて、次のサイクルの運転を開始する半自動運転モードをもつ射出成形機において、
    前記サイクルスタートスイッチとして、作業者が両手で同時に押圧することでその操作が有効なものとして受け付けられる両手押しタイプのサイクルスタートスイッチを備え、前記半自動運転モードをとった際に、射出成形機の統括制御を行う制御手段は、前記サイクルスタートスイッチが両手で同時に操作されたタイミングが、次のサイクルの運転を開始させることが可能な移転以降の場合には、直ちに次のサイクルの運転を開始させ、次のサイクルの運転を開始させることが可能な時点以前の場合には、次のサイクルの運転を開始させることが可能な時点の到来を待って、次のサイクルの運転を開始させることを特徴とする射出成形機。
  2. 請求項1に記載の射出成形機において、
    前記制御手段は、前記サイクルスタートスイッチの操作が有効な期間を、表示ランプの点灯で示すことを特徴とする射出成形機。
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