JP4755355B2 - 薬液供給装置 - Google Patents

薬液供給装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4755355B2
JP4755355B2 JP2001115874A JP2001115874A JP4755355B2 JP 4755355 B2 JP4755355 B2 JP 4755355B2 JP 2001115874 A JP2001115874 A JP 2001115874A JP 2001115874 A JP2001115874 A JP 2001115874A JP 4755355 B2 JP4755355 B2 JP 4755355B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chemical
chemical liquid
aerosol
discharge tube
supply apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001115874A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002307004A (ja
Inventor
聡 目加多
多真郎 岡林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daizo Corp
Original Assignee
Daizo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daizo Corp filed Critical Daizo Corp
Priority to JP2001115874A priority Critical patent/JP4755355B2/ja
Publication of JP2002307004A publication Critical patent/JP2002307004A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4755355B2 publication Critical patent/JP4755355B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は薬液供給装置に関する。さらに詳しくは、人体に装着でき、薬液を付与したい部位(患部など)から離れた位置で操作ボタンなどを操作して、消炎鎮痛剤などの各種医薬品や医薬部外品などを患部に塗布したり、冷却剤または制汗剤などを腋の下または首などに塗布することができる薬液供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
従来より、消炎鎮痛、制汗など種々な目的のためにエアゾール装置を用いて所定の薬品などを身体の一部に噴霧することが行なわれている。また、夏場のスポーツ観戦などにおいて、暑さ対策のために冷蔵(冷凍)庫で冷やした冷却剤を首すじ筋などに当てることが行なわれている。
【0003】
しかし、従来のエアゾール装置では、その都度使用者がエアゾール装置の噴射口を身体の適用部位に向けてエアゾール装置のバルブを押圧する必要があり、面倒であった。適用部位が複数存在する場合はなおさらであった。そのため、必要なときに薬品などの追加噴霧が行なわれずに、薬品の効果が充分発揮できないこともあった。
【0004】
また、冷却剤の場合、冷却能力に限界があるため長時間に亘って冷却効果を得ることができなかった。
【0005】
本発明は、叙上の事情に鑑み、患部などの所望の部位に医薬品や冷却剤などを適宜塗布したり、直接冷却することができる薬液供給装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の薬液供給装置は、薬液、該薬液を封入する容器および該薬液を送り出す部材を有する薬液タンクと、前記薬液を所望の部位に配送し、該薬液を付与する付与部材と、前記薬液タンクから付与部材までの薬液を供給する通路部とを備える薬液供給装置であり、前記薬液タンクがエアゾール製品であり、前記付与部材が、液化ガスを吸収および/または吸着しやすいゲル、高吸水性樹脂、多孔性粉末から選ばれるものを充填したアーチ状の冷却体に前記通路部の一部である吐出チューブが挿通されており、前記吐出チューブが前記冷却体内を蛇行していると共に、前記吐出チューブの側面に、液化ガスを含むエアゾール組成物を前記冷却体に供給できる孔が形成されている。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明の薬液供給装置を説明する。
【0008】
図1は本発明の薬液供給装置の一実施の形態の全体構造説明する斜視図、図2は図1の切替え器の縦断面図、図3は図2の横断面図、図4は横断面の要部拡大図、図5は図1の付与部材と吐出チューブとの接続部の参考例としての構造を示す図、図6は図5の付与部材の背面図、図7は図2の切替え部材の動作を説明するための図、図8は本発明の薬液供給装置の実施の形態の付与部材を示す図、図9は図8の付与部材の使用例を示す図である。
【0009】
本発明の一実施の形態にかかわる薬液供給装置は、有底筒状の容器本体1の上端開口部にエアゾールバルブ2を装着し、薬液であるエアゾール組成物を封入したエアゾール容器3と、前記エアゾールバルブ2のステム4に嵌着されるアクチュエータ5を押圧状態に保持し、エアゾール組成物を自動的にエアゾール容器3から送り出す押圧部材6とを有する薬液タンクと、前記エアゾール容器3内のエアゾール組成物を所望の部位に適宜付与させる付与部材7と、前記エアゾール容器1と付与部材7のあいだに配置され、前記アクチュエータ5から付与部材7へのエアゾール組成物の供給または停止を切り替える切替え部である切替え器8と、前記アクチュエータ5と切替え器8および該切替え器8と付与部材7をそれぞれ連結する供給チューブ9および吐出チューブ10の通路部から構成されている。なお、本実施の形態では、前記切替え器8は薬液タンクのアクチュエータ5に接続される供給チューブ9と、付与部材7に接続される吐出チューブ10とのあいだで、薬液タンクとは別体に設けられ、前記通路部上に配置されているが、本発明においては、これに限定されるものではなく、切替え器に薬液を自動的に送り出す部材を設け、薬液タンクに装着するなど、薬液タンクと切替え器を一体にしてもよい。
【0010】
前記エアゾール容器3は、ポケットまたはポーチ、リュックサックなどに嵩張らずに収納できる、またはエアゾール容器3をホルダーなどに収納し、このホルダーをベルトや服などの人体に身に着けるものに装着できる形状寸法であれば、とくに限定されるものではない。また、前記エアゾール容器3としては、容器本体1の一重構造エアゾール容器、容器本体1とその内部に収納される内部容器からなる二重構造エアゾール容器または容器本体1とその内面に摺動自在に設けられるピストンからなるピストン型エアゾール容器などであり、エアゾール組成物の種類により適宜選定することができる。この容器本体1としては、アルミニウム製容器、鋼製容器などの金属製容器またはポリエステル製容器などの樹脂製容器などを用いることができる。また、前記エアゾールバルブ2としては、本発明においては、とくに限定されるものではないが、容器本体1の上端開口部に形成されるビード部に取り付けられるマウンティングカップ11と該マウンティングカップ11の中央内部に支持される噴射バルブとからなるものを用いることができる。該噴射バルブは、ステムラバーと摺動するように配設されたステム4を有し、該ステム4の摺動部に連通孔が設けられており、該ステム4と連接され、該ステム4の下方に設けられたスプリングによってステムラバーがマウンティングカップ11に押圧され、容器本体1がマウンティングカップ11とガスケットとのあいだでシールして固定されている。前記アクチュエータ5の噴射口12には、供給チューブ9の一端部9aが固着されているとともに、その他端部9bが切替え器8の本体8aに連結され、この供給チューブ9を通してエアゾール組成物をエアゾール容器3から切替え器8まで供給できるようにされている。前記供給チューブ9および切替え器8は洗浄しやすいように供給チューブ9の取付けは着脱自在にできるようにするのが好ましい。
【0011】
前記エアゾール組成物を自動的に送り出す押圧部材6としては、前記アクチュエータ5を常時押圧状態にできる構造を有する部材であれば、とくに限定されるものではないが、本実施の形態では、前記マウンティングカップ11の内側に係止する爪13と供給チューブ9を通すスリット14を有するキャップ15とすることができる。
【0012】
前記切替え器8は、本体8a、蓋体8bおよび図2〜4に示されるように内部に切替え部材16を備えており、前記本体8aに前記供給チューブ9の他端部9bとともに、吐出チューブ10の一端部10aが着脱自在に連結されている。前記切替え部材16は、3つの切替えスイッチ17のそれぞれのON/OFFにより、3本の吐出チューブ10の他端部10bに接続される付与部材7のそれぞれの噴射開始と噴射停止を切り替えることができる構造にされている。また、本体8aには、前記供給チューブ9の端部9bから切替え部材16のそれぞれに連通するための流入通路18および各切替え部材16から各吐出チューブ10の端部10aに連通するための流出通路19が形成されている。
【0013】
前記切替え部材16としては、本体8aに形成される段付き凹所20に嵌着される外筒21と、該外筒21に挿通されるピストンロッド22と、該ピストンロッド22を外方へ付勢するコイルスプリング23と、前記ピストンロッド22内に形成された流通路24に連通する流入孔25と流出孔26の外周に配置されるガスケット27、28から構成されている。前記ガスケット27は、外筒21とピストンロッド22に形成される凹部29、30に嵌め込まれて、前記流入孔25を密閉にする内部シール材であり、前記ガスケット28は、段差部31に嵌入されるとともに、蓋体8bにより押圧されて、前記流出孔26を密閉にする外部シール材である。なお、32は本体8aと外筒21とのあいだを密閉にするために配置されるOリングである。
【0014】
参考例としての付与部材7、図5〜6に示されてい。この例では、織布、不織布、吸水性樹脂、わた、ティッシュペーパー、ガーゼ、コットンまたは紙などからなり、エアゾール組成物が容易に通過し、即効的にエアゾール組成物の効果を付与したり、エアゾール組成物を吸収し、長時間エアゾール組成物の効果を期待できる塗布材33を収納する柔軟な包装体34から作製されており、表面側に開口部35と背面側に接着布36とが形成されている。前記チューブ端部10bは、包装体34と接着布36とのあいだを通したのち、背面側から塗布材33に刺し込められて、封止材37により密閉されている。前記包装体34および接着布36の形状寸法は、付与部材7を使用する部位、たとえばひじや膝の間接部、うなじまたは腋の下などにフィットできるように適宜選定することができる。
【0015】
前記付与部材7は、接着布36やシールなどを用いて衣類、たとえば肌着や下着、ストッキング、靴下、ぼうし、バンダナ、サポーターなどに固定したり、また予め縫い付けてもよい。さらに人体に直接貼り付けてもよい。この状態で切替え部材16を操作するため、直接患部に、さらに外出先でも用事にエアゾール組成物を付与することができる。
【0016】
この例では、まず使用目的に合ったエアゾール組成物、たとえば制汗剤が充填されるエアゾール容器3と使用する部位に適した付与部材7とが切替え器8に供給チューブ9、10を介して接続されている薬液供給装置を用意する。
【0017】
ついで付与部材7を使用する部位が、たとえば両腋の下およびうなじの3箇所である場合、予め該当する下着の箇所に接着布36が貼り付けられるように接着受け部を設ける。
【0018】
ついで図1および図7に示されるように、適宜塗布したい部位の付与部材7の吐出チューブ10につながっている切替え部材16の切替えスイッチ17を操作して、ピストンロッド22を押し下げる。これにより、ガスケット27、28により密閉されていた流入孔25および流出孔26の位置を下げて、該流入孔25および流出孔26の密閉状態を開放する。その結果、流入通路18、流入孔25、流通路24、流出孔26および流出通路19が連通するため、エアゾール容器1内の噴射圧により制汗剤が前記付与部材7から噴射する。
【0019】
前記エアゾール容器内に充填されている薬液であるエアゾール組成物としては、人体に有害でない物質であれば、とくに限定されるものではなく、制汗剤、冷却剤、消炎鎮痛剤、かゆみ止め、皮膚保護剤、殺菌消毒剤、害虫忌避剤、消臭剤またはコロンなどを用いることができる。
【0020】
前記制汗剤としては、クロルヒドロキシアルミニウムなどの制汗成分、酸化亜鉛、アラントインヒドロキシアルミニウム、クエン酸、乳酸などの収斂剤、l−メントール、カンフルなどの清涼剤、タルク、シリカ、ゼオライトなどの粉体、ラウリル酸メタクリレート、安息香酸メチル、ミリスチン酸アセトフェノン、緑茶エキスなどの消臭成分、ミリスチン酸イソプロピル、イソオクタン酸セチル、メチルポリシロキサン、流動パラフィン、界面活性剤などの油分などからなる原液と、液化石油ガスやジメチルエーテル、窒素、炭酸ガスなどの噴射剤とからなるエアゾール組成物を用いることができる。
【0021】
また、前記冷却剤としては、l−メントール、カンフルなどの清涼剤、酸化亜鉛、アラントインヒドロキシアルミニウム、クエン酸、乳酸などの収斂剤、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、ジエチレングリコールなどの保湿剤、エタノール、イソプロピルアルコールなどの低級アルコールなどからなる原液と、液化石油ガスやジメチルエーテル、窒素、炭酸ガスなどの噴射剤とからなるエアゾール組成物を用いることができる。
【0022】
また、前記消炎鎮痛剤としては、サリチル酸メチル、インドメタシン、カンフル、ジフェンヒドラミン、ピロキシカム、フェルピナク、ケトプロフェン、クロタミトンなどの消炎鎮痛成分やアラントイン、グリチルレチン酸、アズレンなどの抗炎症剤、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、ジエチレングリコールなどの保湿剤、エタノール、イソプロピルアルコールなどの低級アルコール、水などからなる原液と、液化石油ガスやジメチルエーテル、窒素、炭酸ガスなどの噴射剤とからなるエアゾール組成物を用いることができる。
【0023】
また、前記かゆみ止めとしては、リドカイン、ジフェンヒドラミン、酢酸トコフェロール、グリチルリチン酸ジカリウムなどのかゆみ止め成分、パラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化クロルヘキシジンなどの殺菌剤、アラントイン、グリシルレチン酸、アズレンなどの抗炎症剤、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、ジエチレングリコールなどの保湿剤、エタノール、イソプロピルアルコールなどの低級アルコール、水などからなる原液と、液化石油ガスやジメチルエーテル、窒素、炭酸ガスなどの噴射剤とからなるエアゾール組成物を用いることができる。
【0024】
また、前記皮膚保護剤としては、尿素などの皮膚軟化剤、グリシン、アラニン、ロイシン、システイン、グルタミン酸などのアミノ酸、ビタミンA油、レチノール、塩酸ピリドキシン、ニコチン酸アミド、d,l−α−トコフェロール、酢酸d,l−α−トコフェロール、パントテン酸などのビタミン類、アルブチン、コウジ酸などの美白剤、パラアミノ安息香酸、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、パラメトキシケイ皮酸オクチルなどの紫外線吸収剤、セージエキス、茶エキス、海藻エキス、プラセンタエキス、シルク抽出液などの各種抽出液、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、ジエチレングリコーなどの保湿剤、エタノール、イソプロピルアルコールなどの低級アルコール、水などからなる原液と、液化石油ガスやジメチルエーテル、窒素、炭酸ガスなどの噴射剤とからなるエアゾール組成物を用いることができる。
【0025】
また、前記殺菌消毒剤としては、パラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化クロルヘキシジンなどの殺菌剤、エタノール、イソプロピルアルコールなどの低級アルコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、ジエチレングリコールなどの保湿剤、水などからなる原液と、液化石油ガスやジメチルエーテル、窒素、炭酸ガスなどの噴射剤とからなるエアゾール組成物を用いることができる。
【0026】
また、前記害虫忌避剤としては、N,N−ジエチル−m−トルアミド(ディート)、カプリル酸ジエチルアミドなどの害虫忌避成分、タルク、シリカ、ゼオライトなどの粉体、ミリスチン酸イソプロピル、イソオクタン酸セチル、メチルポリシロキサン、流動パラフィン、界面活性剤などの油分、エタノール、イソプロピルアルコールなどの低級アルコールなどからなる原液と、液化石油ガスやジメチルエーテル、窒素、炭酸ガスなどの噴射剤とからなるエアゾール組成物を用いることができる。
【0027】
また、前記消臭剤としては、ラウリル酸メタクリレート、安息香酸メチル、ミリスチン酸アセトフェノン、緑茶エキスなどの消臭成分、l−メントール、カンフルなどの清涼剤、酸化亜鉛、アラントインヒドロキシアルミニウム、クエン酸、乳酸などの収斂剤、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、ジエチレングリコールなどの保湿剤、エタノール、イソプロピルアルコールなどの低級アルコールなどからなる原液と、液化石油ガスやジメチルエーテル、窒素、炭酸ガスなどの噴射剤とからなるエアゾール組成物を用いることができる。
【0028】
また、前記コロンとしては、各種香料、ラウリル酸メタクリレート、安息香酸メチル、ミリスチン酸アセトフェノン、緑茶エキスなどの消臭成分、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、ジエチレングリコールなどの保湿剤、エタノール、イソプロピルアルコールなどの低級アルコール、水などからなる原液と、液化石油ガスやジメチルエーテル、窒素、炭酸ガスなどの噴射剤とからなるエアゾール組成物を用いることができる。
【0029】
なお、この例では、切替え部材の切替えに押し下げ式切替えスイッチが設けられているが、流入通路から流出通路までの通路を連通させることができる構造であれば、回転式切替えスイッチにすることができる。また、本実施の形態における薬液供給装置は、3つの切替えスイッチのうち、いずれかを選定してエアゾール組成物を噴射させる部位を切り替える多点式薬液供給装置にされているが、1つの切替えスイッチを必要に応じて作動させて1つの部位にエアゾール組成物を適宜付与させる一点集中型薬液供給装置とすることもできる。
【0030】
また、以上の例にかかわる薬液供給装置は、エアゾール組成物を所望の部位に塗布させるものであるが、本発明においては、1つの部位を冷却させる一点集中型薬液供給装置または多点式薬液供給装置とすることができる。たとえば一点集中型薬液供給装置で首の回りを適宜冷却する場合、図8に示されるように、ゲル、高吸水性樹脂、多孔性粉末など、液化ガスを吸収および/または吸着しやすく、低温状態の維持性能の高いものを充填させたアーチ状の冷却体51に吐出チューブ52が気密状態に挿通されている付与部材53を用いる。また、冷却効果を高めるために、この吐出チューブ52を冷却体51内で蛇行させるなどして、付与部材53内における吐出チューブ52の容積を多くするのが好ましい。この吐出チューブ52の先端には、冷却効果が低下したエアゾール組成物を排出して、再度冷却体51内のチューブ52にエアゾール組成物を一時保持させることができるように、ボールと該ボールをチューブ孔に常時付勢するコイルスプリングとからなる逆止弁54が装着されている。また、短時間で急冷させる場合には、吐出チューブ52の側面に冷却体51へエアゾール組成物が供給できる孔を設けてもよい。この場合、吸収体が液化ガスと直接接触するため吸収体が冷却される時間が非常に短くなる。本実施の形態にかかわる薬液供給装置を使用する場合には、図9に示されるように、予めシャツ55の襟首56に沿って前記付与部材53を保持させるための収納部57を縫い付けておく。ついで付与部材53を収納部57の開口58から挿入したのち、該開口58の近傍に形成した一対の封止部59により該開口58を閉じる。このとき、吐出チューブ52に大きな変形を与えずに収納部57に保持するために該吐出チューブ52を切欠き部60に通すのが好ましい。そして、切替え部材の切替えスイッチを操作して、エアゾール容器内の噴射圧により冷却剤を前記冷却体51内に噴射し、そののち暑苦しいときには、適宜噴射して首筋を冷やす。
【0034】
さらに本発明では、薬液タンクを複数個備え、各薬液タンクに異なる薬剤を封入し、薬剤も適宜選択することができるように、切替え器に各薬液タンクからの供給チューブを接続し、それぞれの供給チューブに対して切替えスイッチを設けることもできる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明によれば、切替え部材を操作するだけで、制汗剤や消炎鎮痛剤などの薬液を腋の下または背中などの必要な箇所に直接塗布することができる。
【0036】
また、嵩張らずに薬液供給装置を携帯できるため、電車内や外出先でも容易に薬液を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の薬液供給装置の一実施の形態の全体構造説明する斜視図である。
【図2】 図1の切替え器の縦断面図である。
【図3】 図2の横断面図である。
【図4】 横断面の要部拡大図である。
【図5】 図1の参考例としての付与部材と吐出チューブとの接続部の構造を示す図である。
【図6】 図5の付与部材の背面図である。
【図7】 図2の切替え部材の動作を説明するための図である。
【図8】 本発明の薬液供給装置の実施の形態の付与部材を示す図である。
【図9】 図8の付与部材の使用例を示す図である。
【符号の説明】
1 容器本体
2 エアゾールバルブ
3 エアゾール容器
4 ステム
5 アクチュエータ
6 押圧部材
7 付与部材
8 切替え器
8a 本体
8b 蓋体
9 供給チューブ
9a、9b 一端部
10 吐出チューブ
10a、10b 端部
11 マウンティングカップ
12 噴射口
13 爪
14 スリット
15 キャップ
16 切替え部材
17 切替えスイッチ
18 流入通路
19 流出通路
20 段付き凹所
21 外筒
22 ピストンロッド
23 コイルスプリング
24 流通路
25 流入孔
26 流出孔
27、28 ガスケット
29、30 凹部
31 段差部
32 Oリング
33 塗布材
34 包装体
35 開口部
36 接着布
37 封止材

Claims (4)

  1. 薬液、該薬液を封入する容器および該薬液を送り出す部材を有する薬液タンクと、前記薬液を所望の部位に配送し、該薬液を付与する付与部材と、前記薬液タンクから付与部材までの薬液を供給する通路部とを備える薬液供給装置であり、
    前記薬液タンクがエアゾール製品であり、
    前記付与部材が、液化ガスを吸収および/または吸着しやすいゲル、高吸水性樹脂、多孔性粉末から選ばれるものを充填したアーチ状の冷却体に前記通路部の一部である吐出チューブが挿通されており、前記吐出チューブが前記冷却体内を蛇行していると共に、前記吐出チューブの側面に、液化ガスを含むエアゾール組成物を前記冷却体に供給できる孔が形成されてなる薬液供給装置。
  2. 前記付与部材を複数個配設し、付与部材への薬液の供給または停止を切り替える切替え部にて所望の付与部材への薬液の供給を操作する請求項1記載の薬液供給装置。
  3. 前記切替え部が前記通路部上に配置されてなる請求項記載の薬液供給装置。
  4. 前記付与部材衣類または人体に固定されてなる請求項1、2または記載の薬液供給装置。
JP2001115874A 2001-04-13 2001-04-13 薬液供給装置 Expired - Fee Related JP4755355B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001115874A JP4755355B2 (ja) 2001-04-13 2001-04-13 薬液供給装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001115874A JP4755355B2 (ja) 2001-04-13 2001-04-13 薬液供給装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002307004A JP2002307004A (ja) 2002-10-22
JP4755355B2 true JP4755355B2 (ja) 2011-08-24

Family

ID=18966702

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001115874A Expired - Fee Related JP4755355B2 (ja) 2001-04-13 2001-04-13 薬液供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4755355B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012000555A (ja) * 2010-06-15 2012-01-05 Daizo:Kk 身体用の噴射装置

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4816934Y1 (ja) * 1966-02-05 1973-05-15
JPS6315962A (ja) * 1986-05-05 1988-01-23 ロレアル 活性物質施し単位
JPH0685106U (ja) * 1993-05-26 1994-12-06 松野 ふさ 自動車室内の空気自然調和器
JPH0811953A (ja) * 1994-06-28 1996-01-16 C I C:Kk エアゾール支持装置
JPH10511887A (ja) * 1994-10-18 1998-11-17 スティーヴン エム アッター ポータブルミスト冷却装置
JPH11502754A (ja) * 1995-12-08 1999-03-09 シュミット.ウント.レンハルド.オッフェネ.ハンデルスゲゼルシャフト 温度制御装置
WO2000007653A1 (en) * 1998-08-07 2000-02-17 Hill-Rom, Inc. Wound treatment apparatus

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002119530A (ja) * 2000-10-19 2002-04-23 Shigematsu Works Co Ltd 冷却パッド及びこれを用いた身体局部冷却方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4816934Y1 (ja) * 1966-02-05 1973-05-15
JPS6315962A (ja) * 1986-05-05 1988-01-23 ロレアル 活性物質施し単位
JPH0685106U (ja) * 1993-05-26 1994-12-06 松野 ふさ 自動車室内の空気自然調和器
JPH0811953A (ja) * 1994-06-28 1996-01-16 C I C:Kk エアゾール支持装置
JPH10511887A (ja) * 1994-10-18 1998-11-17 スティーヴン エム アッター ポータブルミスト冷却装置
JPH11502754A (ja) * 1995-12-08 1999-03-09 シュミット.ウント.レンハルド.オッフェネ.ハンデルスゲゼルシャフト 温度制御装置
WO2000007653A1 (en) * 1998-08-07 2000-02-17 Hill-Rom, Inc. Wound treatment apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002307004A (ja) 2002-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4666716B2 (ja) エアゾール製品
JP3865485B2 (ja) エアゾール容器用の流量調整装置
EP1195173B1 (en) Intermittently sprayed aerosol product for skin
JP4909646B2 (ja) 人体用エアゾール製品
CN104582859A (zh) 气溶胶制品和气溶胶制品的用途
JP4755355B2 (ja) 薬液供給装置
US7131602B2 (en) Aerosol product
JP4755442B2 (ja) 粉末含有エアゾール製品
CN106029523B (zh) 内容物释放状态切换机构、具备该内容物释放状态切换机构的喷雾式制品和泵式制品
JP2004217264A (ja) エアゾール製品
JP2007330313A (ja) 人体用エアゾール製品
JP6467147B2 (ja) エアゾール製品
JP3154054U (ja) 清涼用噴霧器
JP3970730B2 (ja) 粉末含有エアゾール製品
JP6133137B2 (ja) エアゾール製品
ITPR20000068A1 (it) Apparecchiatura per trattamento estetico.
JP5952544B2 (ja) 吐出用組成物および該吐出用組成物を用いた吐出製品
JP6474590B2 (ja) 塗布部材および該塗布部材を備える塗布製品
JP2003230853A (ja) エアゾール製品
JP2004331517A (ja) エアゾール型デオドラント組成物及びデオドラント組成物充填エアゾール容器
JP2001335086A (ja) エアゾール製品
JP2017214136A (ja) 氷結性内容物用の吐出部材
JP6702756B2 (ja) 噴射装置およびエアゾール製品
CN204723382U (zh) 一种熏浴装置
JP2012144478A (ja) 冷却用材および冷却材セット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080312

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20100517

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100610

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100629

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100827

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110301

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110428

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110524

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110527

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140603

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees