JPH10511887A - ポータブルミスト冷却装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 局部領域を気化冷却または伝導冷却するための微細スプレーミスト送出装置。本発明の送出装置は、加圧可能容器と、該容器からの流体の放出を付勢する弁と、該弁に連結される単一または複数の噴霧ノズルと、容器を加圧するポンプと、装置を人に固定するベルトと、噴霧ノズルがハンズフリー態様でミストの流れを指向させるように、噴霧ノズルを取り付けるクリップとからなる。

Description

【発明の詳細な説明】 ポータブルミスト冷却装置 発明の背景 関連出願 本願は、本件出願人に係る現に係属中の従前の１９９２年８月７日付米国特許 出願07/927,231の一部継続出願である。従前の装置は、微細ミストを乾燥空気中 に導入して大気温度を低下させる。従前の装置は、連続的に加圧されるタンクに よりミストを供給する。発明の分野 本発明は、気化冷却により局部領域を冷却すべく微細ミストスプレーを送出す る技術であるが、次の改良点を有する。 本発明の新規な装置は、氷または氷水を導入して、装置が乾燥気候において伝 導冷却並びに気化冷却法により湿潤環境内で効率的に作動できるようにする。ま た、この新規な装置は、遠隔位置で装置に充填できるようにする手動ポンプを有 している。本発明の装置の好ましい実施例によれば、加圧タンクは、背負い形ま たは腰取付け形（fanny-pack configuration）の態様すなわち実質的に自立した 態様で着用できるように、装置全体を手で持ち運ぶことができる充分なサイズお よび許容可能なパッケージングに構成できる。関連技術の説明 乾燥大気中に水分を送出するためのポータブル噴霧装置として唯一知られてい るものは、本件出願人に係る従前の発明である。噴霧装置技術分野で知られた他 の装置として、作物、芝生、雑草または火等の対象物に流体のスプレーを向けか つ噴霧する種々の装置がある。一般に、これらの装置は、２つのカテゴリに大き く類別される。第１の群はモータ駆動形噴霧器からなるものであり、Marks の１ ９６９年１月１４日付米国特許第3,421,697 号、Kobayashi の１９７０年１１月 １０日付米国特許第3,539,110 号、Good，Jr．の１９７４年４月９日付米国特許 第3,802,511 号およびPagliai の１９８７年３月２４日付米国特許第4,651,903 号に開示されたものがある。この第１群の特許は、背負い形ポータブル噴霧器を 広く開示するが、ハンズフリー（手を使用しないで）操作ができる腰取付け形噴 霧器は全く開示されていない。第２群は非モータ駆動形噴霧器からなり、Conーve rseの１９５９年１１月３日付米国特許第2,911,157 号、De Costeの１９６７年 １１月１４日付米国特許第3,352,364 号、Smith の１９７６年１１月２３日付米 国特許第3,993,245 号およびCarter等の１９８７年４月２５日付米国特許第4,68 8,643 号に開示されたものがある。この第２群の特許のうち、De CosteおよびSm ith の特許のみが、加圧可能容器および噴霧ノズルを備えた噴霧器を開示してい る。De Costeの特許では、空気弁を介して流体容器に加圧空気を導入することに より、容器内の流体が直接加圧される。容器内の空気圧力が消尽すると、容器は 加圧空気源から再加圧しなければならない。Smith の特許は、手動空気ポンプを 用いて、容器内の流体を加圧する構成の加圧可能容器を備えた噴霧装置を開示し ている。本件出願人の従前の発明は加圧可能容器を開示しているが、この容器は 、容器内の流体を加圧するための手動空気ポンプを設けることにより大幅に改善 される。 かくして、従来技術を調査したところ、加圧可能容器と、単一または複数のノ ズルを通ってタンクからの加圧流体の流れを付勢する弁と、ハンズフリー操作態 様で装置を着用するための腰取付け形バッグとを有し、角氷または氷水を導入で きるスプレー冷却装置は知られていないことが判明している。 発明の要約 従って、本発明の広い態様は、容器内の流体を加圧する手動空気ポンプを備え た加圧可能容器を有する、米国特許第3,993,245 号に記載されているようなタン ク容器と、単一または複数のノズルを加圧流体の流れを付勢する弁とを備えたミ スト噴霧装置を提供することにある。 図面の簡単な説明 第１図は、本発明のミスト噴霧装置の一部を破断した斜視図である。 第２図は、ポンプ／キャップ組立体を示す部分断面図である。 好ましい実施例の詳細な説明 添付図面には本発明のミスト噴霧装置１００が示されており、これらの図面に おいて、構造的および機能的に類似の特徴は同じ参照番号で示されている。特に 第１図を参照すると、ミスト噴霧装置１００は、概略的に、流体タンク１と、該 タンク１の流体出口２０に連結される流量弁１２と、可撓性または剛性チューブ ８を介して流量弁１２に連結される噴霧ノズル１０とからなる。 流体タンク１は、流体出口１４を備えた内部流体チャンバ１３を形成している 。第２図に示す着脱可能なキャップ２０は、内部チャンバ１３に流体を充填する ことおよびタンク１をシールする方法を可能にする。タンク１にはベルト２が取 り付けられている。別の好ましい実施例では、ベルト２は、装置全体を収容する バッグの一部に取り付けられる。ベルト２に連結されたバックル３が、装置を人 のウエストの回りに固定する。クリップ１１がチューブの回りに固定される。ク リップ１１は、人の帽子または他の衣類に取り付けられる鰐口クリップ構造であ り、装置のハンズフリー操作を可能にする。 第２図を参照すると、ポンプ装置２０はねじキャップ２０を有し、該ねじキャ ップ２０は、該キャップ２０と第１図の加圧タンク１との間にＯリング１８が介 在されると、タンク１とのシールを形成する。管状シリンダ１６は、空気が外部 から内部チャンバ１３内に入ることを可能にする。空気は、一方向弁 １７を通 って内部チャンバ１３内に入る。カップシール１５は、チューブ１６を通して空 気を押し出す気密シールを形成する。カップシール１５は、チューブ １６に空 気を再充填するアップストローク時に、空気がバイパスできるようにする。カッ プシール１５およびポンプハンドル２２には軸２１が取り付けられており、これ により、ポンプハンドル２２を移動させると、カップシール１５を移動させるこ とができる。 当業者には、内部チャンバ１３の加圧により、流体弁１２を開いたときに、水 を、内部チューブ９を通し、更に外部チューブ８および噴霧ノズル１０を通して 押し出す圧力差が発生することが理解されよう。 以上、本発明の広範囲の態様に従って、流体のスプレーを供給しかつ局部領域 を気化冷却および／または伝導冷却することができるミスト噴霧装置を開示およ び説明しかつ請求の範囲に記載した。本発明は、特にその好ましい実施例に関連 して図示しかつ説明したが、当業者ならば、本発明の精神および範囲から逸脱す ることなく形状および細部の変更をなし得ることが理解されよう。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】１９９７年３月１１日 【補正内容】 請求の範囲 １．気化冷却により局部領域を冷却するためのミスト噴霧装置において、 加圧可能な流体タンクを有し、該流体タンクは、流体を流体タンクに導入す る手段を備え、 流体タンクを加圧するための手動空気ポンプを有し、該手動空気ポンプは、 前記加圧可能な流体タンクとシールされた流体連通関係をなして流体タンクに対 して着脱可能に連結でき、 流体タンクと流体連通する可撓性チューブを有し、該可撓性チューブは先端 側端部および手元側端部を備え、手元側端部は前記流体タンクに連結され、 可撓性チューブを衣類の物品に固定するクリップと、 可撓性チューブの先端側端部に固定される少なくとも１つの噴霧ノズルとを 有し、該噴霧ノズルは、加圧流体が噴霧ノズルに連通されると、衣類の着用者の 近傍で流体の微細ミストを送出して着用者を冷却し、 可撓性チューブを通る流量を制御するための、流体タンクと各噴霧ノズルと の間の弁を更に有することを特徴とするミスト噴霧装置。 ２．前記流体タンクと噴霧ノズルとの間の流量を制御するための、前記可撓性チ ューブに連結される弁を更に有することを特徴とする請求の範囲第１項に記載の ミスト噴霧装置。 ３．ミスト噴霧装置に固定されるベルトを更に有することを特徴とする請求の範 囲第１項に記載のミスト噴霧装置。 ４．腰取付け形バッグを更に有し、前記流体タンクが腰取付け形バッグ内に入れ られることを特徴とする請求の範囲第１項に記載のミスト噴霧装置。 ５．前記流体タンクは水を収容することを特徴とする請求の範囲第１項に記載の ミスト噴霧装置。 ６．前記流体タンクは氷と水との混合物を収容することを特徴とする請求の範囲 第１項に記載のミスト噴霧装置。 ７．加圧可能な流体タンクを有し、該流体タンクは、流体を流体タンクに加える 手段を備え、 流体タンクを加圧するための手動空気ポンプを有し、該手動空気ポンプは、 前記加圧可能な流体タンクとシールされた流体連通関係をなして流体タンクに対 して着脱可能に連結でき、 流体タンクと流体連通するチューブを有し、該可撓性チューブは先端側端部 および手元側端部を備え、手元側端部は前記流体タンクに連結され、 チューブの先端側端部に固定される少なくとも１つの噴霧ノズルを有し、該 噴霧ノズルは、加圧流体が噴霧ノズルに連通されると、人の近傍で流体の微細ミ ストを送出し、 流体タンクを人に固定する手段と、 人の近傍で流体の微細ミストを送出して人を冷却するため、人が着用する衣 類の物品にチューブを固定するクリップと、 可撓性チューブを通る流量を制御するための、流体タンクと各噴霧ノズルと の間で前記チューブに連結された弁とを更に有することを特徴とする人を冷却す る装置。 ８．前記固定手段は、流体タンクに固定されるベルトからなることを特徴とする 請求の範囲第７項に記載の冷却装置。 ９．前記固定手段は、人のウエストの回りに固定される腰取付け形バッグからな り、前記流体タンクが腰取付け形バッグ内に入れられることを特徴とする請求の 範囲第７項に記載の冷却装置。 10．前記クリップはチューブの先端側端部でチューブに固定されることを特徴と する請求の範囲第７項に記載の冷却装置。 11．前記クリップが固定される衣類の物品は帽子からなることを特徴とする請求 の範囲第１０項に記載の冷却装置。 12．前記流体タンクは水を収容することを特徴とする請求の範囲第７項に記載の 冷却装置。 13．前記流体タンクは氷を収容することを特徴とする請求の範囲第７項に記載の 冷却装置。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，Ｂ Ｇ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ， ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，Ｌ Ｕ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ， ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．加圧可能な流体タンクを有し、該流体タンクは、流体を流体タンクに加える 手段を備え、流体タンクを加圧するための手動空気ポンプと、流体タンクと流体 連通する可撓性チューブとを有し、該可撓性チューブは先端側端部および手元側 端部を備え、手元側端部は前記流体リザーバに連結され、可撓性チューブの先端 側端部の近くに固定される取付けクリップを有し、該クリップは可撓性チューブ を衣類の物品に固定でき、可撓性チューブの先端側端部に固定される少なくとも １つの噴霧ノズルを更に有し、該噴霧ノズルは、加圧流体が噴霧ノズルに導入さ れると、流体の微細ミストを送出することを特徴とするミスト噴霧装置。 ２．前記取付けクリップは鰐口クリップからなることを特徴とする請求の範囲第 １項に記載のミスト噴霧装置。 ３．前記流体タンクと噴霧ノズルとの間の流量を制御する弁を更に有することを 特徴とする請求の範囲第１項に記載のミスト噴霧装置。 ４．ミスト噴霧装置に固定されるベルトを更に有することを特徴とする請求の範 囲第１項に記載のミスト噴霧装置。 ５．腰取付け形バッグを更に有し、前記流体タンクが腰取付け形バッグ内に入れ られることを特徴とする請求の範囲第１項に記載のミスト噴霧装置。 ６．前記流体タンクは水を収容することを特徴とする請求の範囲第１項に記載の ミスト噴霧装置。 ７．前記流体タンクは氷を収容することを特徴とする請求の範囲第６項に記載の ミト噴霧装置。 ８．加圧可能な流体タンクを有し、該流体タンクは、流体を流体タンクに加える 手段を備え、流体タンクを加圧するための手動空気ポンプと、流体タンクと連通 するチューブとを有し、該チューブは先端側端部および手元側端部を備え、手元 側端部は前記流体リザーバに連結され、チューブの先端側端部に固定される少な くとも１つの噴霧ノズルを有し、該噴霧ノズルは、加圧流体が噴霧ノズルに導入 されると、流体の微細ミストを送出し、ミスト噴霧装置を人に固定す る手段と、人が着用する衣類の物品にチューブを固定するクリップとを更に有す ることを特徴とする人を冷却する装置。 ９．前記固定手段は、ミスト噴霧装置に固定されるベルトからなることを特徴と する請求の範囲第８項に記載の冷却装置。 10．前記固定手段は、人のウエストの回りに固定される腰取付け形バッグからな り、前記流体タンクが腰取付け形バッグ内に入れられることを特徴とする請求の 範囲第８項に記載の冷却装置。 11．前記クリップは鰐口クリップからなることを特徴とする請求の範囲第８項に 記載の冷却装置。 12．前記クリップはチューブの先端側端部でチューブに固定されることを特徴と する請求の範囲第１１項に記載の冷却装置。 13．前記クリップが固定される衣類の物品は帽子からなることを特徴とする請求 の範囲第１２項に記載の冷却装置。 14．前記流体タンクと噴霧ノズルとの間の流量を制御する弁を更に有することを 特徴とする請求の範囲第８項に記載の冷却装置。 15．前記流体タンクは水を収容することを特徴とする請求の範囲第１４項に記載 の冷却装置。 16．前記流体タンクは氷を収容することを特徴とする請求の範囲第１５項に記載 の冷却装置。