JPH04506472A - 植物噴霧装置及び方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 植物噴霧装置及び方法 本発明は噴霧装置に係わり、特に植物に殺菌剤、殺虫剤などを噴霧するものに関 する。但し、これに限定すべきものではない。

従来の植物噴霧器の一例として、モータで駆動される遠心ブロアを備えるものが あり、このブロアは比較的大きな穴（直径６０ｍｍのオーダのもの）を有する可 撓性バイブを通して空気を吹き出す。液体状の殺菌剤は、殺菌剤を保持するタン クに連結されたフィードバイブを介して、この可撓性バイブに導入される。殺菌 剤は、重力によって、またはブロアによって生成される低い空気圧下にタンクを 置くことによって、またはベンチュリー効果によって、またはこれらの組み合わ せによってフィードバイブを介して供給される。液体が可撓性バイブに進入する と、この液体は液滴となり、この液滴は空気流にのる。通常、従来の植物噴霧器 から排出される液滴の寸法は２５０〜４００ミクロンのオーダである。

液滴がこのような寸法の場合、噴霧に多くの無駄が生ずるという問題がある。そ の理由は、そのような液滴は植物上に付着すると、互いに合体してより大きな液 滴となり、重力によって植物から単に落下して無駄となるという注目すべき傾向 があるからである。

さらに、上述のような従来の噴霧器は、そこから排出される噴霧の各々の経路が 比較的小さな面積にしか渡らないので、その作業が比較的遅い。

植物噴霧器の他の例として、液状の殺菌剤の大きな液滴が回転ディスク上に落下 され、これによって小さな寸法の液滴に分離されるようになるものがある。しか し、この回転ディスクを使用した噴霧器からの出力は限られ本発明の目的は、よ り費用効果的に作物上に噴霧を分配する噴霧器を提供すること、もしくは少なく とも市場に対し新規な構造の噴霧器を選択できる機会を提供する本発明によれば 、植物噴霧装置は少なくとも一つの噴霧口と、植物噴霧液を高圧で前記噴霧口を 通して押し出す手段とを備え、前記噴霧口は、該噴霧口を通って押し出される植 物噴霧液が平均で１００ミクロン以下の液滴の寸法を有する霧となって押し出さ れるように構成されているものである。

さらに本発明によれば、植物に噴霧する方法は、植物噴霧液を高圧で噴霧口を通 して押し出すことにより、平均で１００ミクロン以下の液滴の寸法を有する霧を 生成する行程を含むものである。

植物噴霧液は、殺菌剤、殺虫剤、除草剤等を含む力嗜、これらに限定する必要は ない。

ここに使用される「高圧」の語は、植物噴霧液力（直径０．１８ｍｍ〜０．６０ ｍｍの範囲のオリフィス寸法を有する噴霧口を通して押し出され、これによって ５〜１００ミクロンの液滴寸法を有する霧として形成されるのに充分高い圧力を 意味する。約０．１８ｍｍ未満のオリフィス寸法を有する噴霧口は、特別な目的 以外には高価過ぎ、同様に、５ミクロン未満の液滴を作り出すのに充分な高い圧 力でポンプ作動をするポンプも、通常の植物＠霧のため使用されるものとしては 高過ぎるであろう。

本発明の装置は、約１３０パールの圧力で作動するポンプを含むのがよいと想像 されるが、通常の植物噴霧のために適切なものとして、ポンプが通常の状態下で 作動しうる最小圧力は約１２０パールであると信じられる。特別な状況下もしく はある目的のためにおいては、６０ノズールのような低い圧力および約２００バ ールの高し）圧力で作動するポンプも植物噴霧のために使用できる。

従って本発明の装置は、噴霧口を通して液体を引き出すのに空気流を使用せずに 作動する。また、この装置Ｃよ噴霧を運ぶのに空気を使用しない。本発明の重要 な特徴として、この装置は少なくともポンプの下流側に、小さな穴を有する可撓 性のホースを含んでいる。一つの態様では、このホースは噴霧中に静電気の電荷 を誘発するナイロンなどの材料からなる。同様な効果を有するその他のいかなる ホースの材料も使用でき、かつホースは作動圧力に耐え得るように補強されるこ ともよい。

本発明の重要な特徴として、従来の噴霧器によって形成される液滴よりも実質的 に小さな液滴が形成される。

本発明の一つの態様によれば、生成される液滴の平均寸法は５〜６０ミクロンの オーダである。しかし、ある目的のためには、平均的な液滴寸法が約１００ミク ロンまで達するものも有効であろう。この装置の他の重要な特徴は、複数の噴霧 口、すなわち少なくとも二つ、もしくは三つ、もしくはそれ以上の噴霧口を有す る細い棒状部材もしくは他の分配部材を含むことである。これは、霧が植物を有 効に包む作用を行い、かつ単位時間当たりに各噴射口から通過する植物噴霧液の 量が大幅に減少することによって可能となる。

本発明は添付の線図を参照してさらに説明されるが、ここで線図は一例として植 物もしくは作物の噴霧装置を構成する構成要素の配置を示している。

の　の 図において、殺菌液や殺虫液を収納するタンク１０の出口は、低圧バイブ１２に よってポンプ１４に接続されており、このポンプは、例えば直接接続されたガソ リンエンジンによって駆動される三重（すなわち三段階）プランジャーポンプで ある。このポンプおよびエンジンは単一のユニットとして提供されたものでもよ く、図には別々には示されていない。高圧バイブ１６がポンプ１４の出口を調整 バルブ１８に接続し、調整バルブは圧力ゲージ２０及び余剰の液体をタンクに戻 すためのバイパスライン２２を備えている。調整バルブ１８の出口は可撓性があ って補強されている高圧ナイロンホース２４によって、堅い棒状部材もしくは竿 ２６に接続され、この棒状部材２６には、この実施例では３つの液体噴射０２８ が備えられている。

タンク１０はこの装置の寸法に適する容量を有する標準寸法のタンクである。例 えば、もしこの装置が使用者の背中に担持されるものであるならば、タンクは１ ０リツトルという低い容量を有するものでよい。一方、この装置がトラクターに 載置されるようなものである場合には１５００リツトルの容量のタンクを使用で きる。液体内に浮遊する材料は、その液体がタンク内に充填された後に長期間そ のまま維持されたり、もしくはタンクに攪拌器が備えられていないような場合、 沈澱する傾向があるので、タンクは大き過ぎないようにすることが重要であ　る 。

タンク１０、ポンプ１４及び調整バルブ１８は全て図示しない共通のフレーム上 に固定されるので、パイプ１２、１６及び２２は必要に応じて堅いものでも柔ら かいものでもよい。

ポンプ１４の一実際例として５ｐｅｃｋ　（商標）ポンプ、モデル＃ＮＰ１２− １２−１３０がある。このポンプは、定格作動圧力が１３０パールであり、この 装置の出力は約３リツトル／分である。どのようなポンプが使用される場合でも そのポンプは装置の容量にマツチした分配容量を有するべきであることは当然で ある。ポンプの容量は人の背に担持される場合には１リットル／分という低いも のでもよく、一方トラクターに載置される場合には７６リツトル／分という高い ものでもよい。

同じ例における調整バルブとして、同様に５ｐｅａｋ（商標）によって市場に出 されているモデル＃ＵＬ　１５０として知られているものがある。この調整バル ブは液体を噴霧ノズルに分配する圧力及びその量を制御する。

噴霧ノズルはエアレスペイントスプレィ装置で使用されるような市場で入手可能 なタイプのものでよい。ノズル寸法は液体の特性及び必要な液滴の寸法に合致す るように選択することができる。液滴寸法は、少なくとも部分的には噴霧される べき植物の病気もしくは疫病に応じて決定される。もっとも普通に使用されるノ ズルのオリフィス寸法は、大体０．２８ｍｍ−０，５８ｍｍの直径であろう。前 記圧力ゲージで測定して１３０バールの圧力で作動する前述の５ｐｅａｋポンプ モデルを使用した装置において、０．３８ｍｍのオリフィス寸法を有する３つの ノズルを備えた棒を通して殺菌液を押し出すことによって生成される霧の平均液 滴寸法は、４０ミクロンであることが測定された。その試験は、ガラスの顕微鏡 のスライドを霧の中に通過させ、そのガラスに付着した液滴の平均寸法を測定す ることにより行われた。

前述のように、手で保持される棒状部材は、２．３もしくはそれ以上の噴霧ノズ ルを備えている。一方、　トラクターに搭載される竿の場合は３５個の噴霧ノズ ルを備えることもある。

噴霧ノズルがタングステンカーバイドや、液体中に浮遊する個体に対して耐摩耗 性を有する他の材料から形成されているならば極めて有効である。本発明の一つ の利点は、このような個体が、前記ノズルが備えられている高圧フィルターを通 過する際に破壊される傾向がある点にあると思われる。この種のフィルターは通 常ステンレススチールの網からなり、同様にエアレスペイントスプレィ装置にお いて公知のものである。

ナイロンホースの使用と液体がこのホースを通過する際の高圧及び高速との組み 合わせが、霧の液滴に静的電荷を与え、この電荷によって液滴はスプレィが噴射 される植物に吸着される。このことは無駄を減少させることになる。無駄を減少 させると信じられる他の要因は、液滴が空気内で集合する傾向が少なく、液滴が 極めて微細に分割されて渦巻がスプレィ内に生ずることである。この渦巻は植物 への液滴の有効な分配をさらに向上させる。

装置の有効性に寄与する他の要因は、小さな液滴寸法に関連することであるが、 この噴霧器によって生成される微細の霧が植物の回りの湿度を急激に増加させ、 また霧が分散すると同時に湿度が急激に減少することである。

この急激な湿度の変化は植物の開花や授粉作用に効果がある可能性がある。

植物上に霧を有効に分配させることによって、ある与えられた作物に噴霧するの に必要な時間は非常に減少し、さらに、必要な液体の量も大幅に減少する。

この明細書が一部をなす本出願に与えられた特許の範囲は、ここに定義される発 明の思想の範囲内において、ここに記載され及び／または図示された実施例の修 正及び／または改良を排除するものではなく、また従来技術から本発明を区別す るのに必要な程度以上にそのような実施例の具体的な事項に限定されるべきでな い。

国際調査報告 ＵＳ　４２７８７１１　Ａυ６５２５８／８０　ＥＰ　３２２１２　ＪＰ　５６ １１１０６９□□□□□ ＥＫＩ　（Ｆ　ＮＮｘ

Claims (13)

【特許請求の範囲】
1. １．少なくとも１つの噴霧口（２８）と、該噴霧口を通して高圧で植物噴霧液を 押し出す手段と、を備え、前記噴霧口は、該噴霧口を通って押し出される植物噴 霧液が、１００ミクロン以下の平均液滴寸法の霧として生成されるように構成さ れた植物噴霧装置。
2. ２．植物噴霧液を噴霧口に対して６０バール以上の圧力で押し出すポンプ（１４ ）を含む請求項１記載の装置。
3. ３．植物噴霧液を噴霧口に対して６０バール〜２００バールの間の圧力で押し出 すポンプ（１４）を含む請求項１または２記載の装置。
4. ４．平均液滴寸法が５〜６０ミクロンの範囲である請求項１ないし３のいずれか に記数の装置。
5. ５．噴霧口（２８）が、０．１８ｍｍ〜０．６０ｍｍの範囲の直径を有するオリ フィスを有している請求項１ないし４のいずれかに記載の装置。
6. ６．植物噴霧液は霧の中に静電気の電荷を生じさせるバイブ（２４）を介して噴 霧口に押し出される請求項１ないし５のいずれかに記載の装置。
7. ７．堅いバイブ（２６）を含み、該堅いバイブを介して植物噴霧液が該堅いバイ ブに取付られた２もじくはそれ以上の前記噴射口に押し出される様に構成された 請求項１ないし６のいずれかに記載の装置。
8. ８．植物噴霧液を高圧で噴霧口（２８）に押し出し、これによって１００ミクロ ン以下の平均液滴寸法を有する霧を形成させる行程を含む、植物噴霧方法。
9. ９．植物噴霧液は６０バール以上の圧力で噴霧口に押し出される請求項８記載の 方法。
10. １０．植物噴霧液が６０バール〜２００バールの間の圧力で噴霧口に押し出され る請求項８または９記載の方法。
11. １１．平均液滴寸法５〜６０ミクロンの範囲である請求項８ないし１０のいずれ かに記載の方法。
12. １２．噴霧口は０．１８ｍｍ〜０．６０ｍｍの範囲の直径を有するオリフィスを 有している請求項８ないし１１のいずれかに記載の方法。
13. １３．植物噴霧液は静電気の電荷を霧の中に生じせしめるバイブ（２４）を介し て噴霧口に押し出される請求項８ないし１２のいずれかに記載の方法。