JPS6040901B2 - 噴霧器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は手動操作でポンプを駆動し、背負いタンク内
の薬液を散布する手動式の噴霧器に関するものである。

従釆にこの種の手敷式噴霧器は加圧式の薬液タンクを背
負い、このタンクに取付けた加圧ポンプのハンドルを操
作してタンク内に空気を押込んで加圧し、その圧力を利
用してタンクに連結したホースに取付けたノズルパイプ
先端のノズルから薬液を噴霧するようになっている。上
記のような従釆の噴霧器の場合、タンクが加圧式であり
、かつポンプもタンクに固定してあるため、相当な強度
を要求される。

従ってタンクが重くなり、高価となる。さらに背負って
いるタンクに取付けたポンプから肩の上を越えて前方ま
で延したテコ式のハンドルを操作しなければならないの
で操作し難いなどの問題がある。この発明の目的は上記
のような従来の噴霧器の問題を解決することにある。

すなわち、この発明は背負いタンクとは別のダイヤフラ
ムポンプを使用者の胸部前側に取付けて、このポンプの
手動操作により背負いタンク内の薬液を吸出してポンプ
の吐出口に連結したホースに設けたノズルパイプの先端
のノズルから頃霧を行うようにしてタンクを軽量化し、
かつ操作を容易とした噴霧器を提供するものである。

以下にこの発明の詳細を添附図面に示す一実施例に基づ
いて説明する。

図において、１は取付けバンドで、比較的中の広い丈夫
なものを用い、尾錠により任意の長さに調節して作業者
２の胸部に締付けて固定するものである。

３はバンドーの中央前部に固定した支持枠で、この枠３
の前部にダイヤフラムポンブＰを固定する。

第１図の４はポンプＰのダイヤフラムで、その周緑が枠
３に固定したポンプケース５と、これにボルト止めなど
の手段で固定した押え枠６で締付られている。

また、押え枠６には横向きのハンドル軸７が回動自在に
取付けられ、この軸７に固定した腕８の端部に軸により
連結した蓮杵９を前記ダイヤフラム４に連結してハンド
ル軸７の回動によりダイヤフラム４が作動するように構
成する。

第２図の１０はハンドル軸７に固定したクランク式のハ
ンドルで、このハンドル１０は軸７の右端または左端に
着脱自在に連結し得るようにしておく。

１１はポンプケース５の前側に被せてボルト止めなどの
手段で固定したカバーで、このカバー１１内が薬液の一
時貯留室１２となる。

１３はポンプケース５の上部に設けた弁箱で、この弁箱
１３の下端は蓮通口１４によりケース５内のダイヤフラ
ム室３１に運通し、弁箱１３内の弁□１５を遼遠孔１４
側からバネにより閉じる逆止弁１６を設ける。

また、弁箱１３の上端には空気吸込口１７があり、この
吸込口１７を内側からバネにより閉じる逆止弁１８が弁
箱１３内にある。

１９は弁箱１３の後側に設けられた蓮通孔でその後端に
止弁２０を介して給液管としてのホース２１を連結する
。

第２図の２２は背負いタンク、２３は背負いバンドであ
って、前記のホース２１はこのタンク２２の底部へ連結
してある。

第１図の２４はケース５の下部寄りに設けた弁□で、こ
の弁口２４を一時貯留室１２側から閉鎖する逆止弁２５
を設ける。

２６はカバー１１の下部に設けた吐出口で、貯留室１２
に運通し、この吐出口２６にホース２７を連結し、その
先端にノズルパイプ２８を連結する。

このノズルパイプ２８の後端にはコック２９を設け、先
端にはノズル３０を設ける。

この発明は上記の構成であり、その使用方法を以下に説
明する。

まず、ノズルパイプ２８のコック２９を閉じ、ダイヤフ
ラムポンプＰの上部後方の止弁２０を開いた状態でハン
ドル１０を上下に動かしてハンドル軸７を往復回動させ
るとダイヤフラム４が作用する。

すなわち、ダイヤフラム４が第１図の位置から左へ前進
するとダイヤフラム４の左方のダイヤフラム室３１内の
薬液が加圧され、その圧力で逆止弁２５が押し開かれて
室３１内の薬液が弁□２４から貯留室１２内に流れ込む
。

また、ダイヤフラム４が後退すると、逆止弁２５が弁口
２４を閉じてダイヤフラム室３１内を負圧とし、逆止弁
１６が開かれて、タンク２２内の薬液がホース２１→止
弁２０→蓮通孔１９→弁口１５→蓮通口１４と流れてダ
イヤフラム室３１内に流入する。

上記の操作の操返えしにより、貯留室１２内に適量の薬
液が貯留されると、今度は止弁２０を閉じ、ハンドル１
０を操作すると、今度は貯留室１２内に空気が押し込ま
れる。

すなわち、ダイヤフラム４が後退してダイヤフラム室３
１内が負圧になると逆止弁１６，１８が開き、外部の空
気を吸込口１７→弁□１５→蓮通口１４を経てダイヤフ
ラム室３１内に吸い込む。

また、ダイヤフラム４が前進すると、ダイヤフラム室３
１内の空気は加圧され、逆止弁１６が閉じ逆止弁２５が
押し開かれてダイヤフラム室３１内の空気が弁口２４を
経て貯留室１２内に押し込まれる。こうして貯留室１２
内に貯留された薬液の液面上の空間に加圧した空気を押
込んだ状態でコック２９を開くと貯留室１２内の空気圧
により押出された薬液はホース２７→コック２９→ノズ
ルパイプ２８と流れノズル３０から階霧状態となって放
出される。

この状態となったとき止弁２０を開きハンドル１０を連
続操作してタンク２２内の薬液を貯留室１２内に送り続
けると、貯留室１２内の空気は逃げないから一定範囲の
圧力が維持され薬液の頃霧が続行される。

こうして使用中に薬液の噴出力が弱まったときは前記の
最初の操作を操返えし貯留室１２内に貯留する薬液量を
増加し、かつ空気の押込量を増加して圧力を上げる。

この発明は上記のように作業者の胸部に取付けた取付バ
ンド１の前部にダイヤフラムポンプＰを取付けて背負い
タンク２２内の薬液を吸いだして加圧し、ノズル３０へ
送るものであるから、薬液タンク２２に圧力を加える必
要かない。

従って薬液タンク２２を耐圧機造にする必要がなく、ポ
ンプをタンク２２に取付ける必要もないから、タンク２
２は比較的肉の薄い材料で軽量に礎成できる。また、ハ
ンドル１０が作業者の腹部の左または右に位置するので
、ハンドル操作が容易であることなどの種々効果が得ら
れる有益な発明である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の噴霧器の縦断側面図、第２図は同上
の使用状態の斜視図である。 １・・・・・・取付バンド、２・・・・・・作業者、３
・・・・・・支持枠、１０……ハンドル、２１……ホー
ス、２２……背負いタンク、２６…・・・吐出口、２７
・・・・・・ホース、２８……ノズルパイプ、Ｐ……ダ
イヤフラムポンブ。 第１図 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 作業者の胴部に取付ける取付バンドの前部中央の支
   持枠にダイヤフラムポンプを取付け、このポンプの吸込
   口には背負いタンクからの給液管を連結し、前記ダイヤ
   フラムポンプの吐出口にはノズルパイプを有するホース
   を連結し、前記支持枠の側部にはダイヤフラムポンプの
   駆動用ハンドルを取付けた噴霧器。