JP4754457B2 - ディスペンサ - Google Patents

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本発明は、ディスペンサに関する。特に、本発明は、電子工業用薬品などの流体を貯蔵し、運搬し、かつ分配する液体薬品用ペール缶に接続するディスペンサの構造に関する。
例えば、ホトレジストなどの電子工業用薬品は、運搬用の薬品容器に貯蔵されて製造工場に納入される。このような薬品容器は、同じ容器を繰返し使用するリンク方式と、毎回新しい容器を使用するワンウェイ方式がある。特に、高純度薬品の純度に影響を与えぬためには、ワンウェイ方式の容器を使用することが好ましいが、経済的ではないという欠点がある。近年では、前記両方式を複合した複式格納型の容器が普及している。
一般に、複式格納型の容器は、予め洗浄された可撓性フィルムからなるバッグ(袋体)を有している。このフィルム・バッグは、不活性材料から形成され、外側容器の中に設けられている。フィルム・バッグから薬品を排出した後に、このフィルム・バッグは廃棄され、新たなフィルム・バッグに薬品が充填される。そして、継手などを含む外側容器は繰返し使用される。
このような複式格納型の容器として、安全、確実に液体薬品を排出できる液体薬品用容器が発明されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−100087号公報
図7は、特許文献1による容器及びディスペンサの正面図であり、要部を断面としている。本願の図7は、特許文献1の図1に相当している。
図7において、特許文献1による容器は、容器7及びディスペンサ8を備えている。容器7は、外側容器716と、ポート(以下、取付体という)718と、リテーナ719を備えている。又、容器7は、可撓性のバッグ720と、液出しチューブ722と、カップリング724と、を備えている。更に、容器7は、蓋726と、破断可能なシール膜727と、キャップ728と、を備えている。
図7において、外側容器716は、雄ねじを形成する口部730を有し、口部730の中には、リテーナ719及び取付体718が取り付けられている。バッグ720は、取付体718に取り付けられ、外側容器716の中に設けられている。又、カップリング724は、取付体718の中に設けられ、バッグ720の内部の中へ下がっている液出しチューブ722に接続されている。
図7において、蓋726は、取付体718、カップリング724及び外側容器716の口部730を包囲すると共に、破断可能なシール膜727によって取付体718及び外側容器716を封止している。そして、キャップ728は、蓋726の頂部をねじ止めしている。
図7において、外側容器716は、スチール製のドラム缶であって、地板732、胴体734、傾斜した天板736を備えている。又、外側容器716は、天板736に口部730を有し、胴体734は、成形された一対のハンドル738を有している。
図7において、ディスペンサ8は、下部コネクタ842と、リテーナ844と、プローブ846と、上部コネクタ848と、を備えている。リテーナ844は、下部コネクタ842の中に入れ子式に収容されている。プローブ846は、リテーナ844を貫通し、リテーナ844によって支持されている。上部コネクタ848は、リテーナ844及び下部コネクタ842に接続され、プローブ846を包囲している。
図7において、バッグ720が装着された取付体718を口部730に取り付けた後に、バッグ720に液体薬品が充填される前に、好ましくは窒素によって膨張される。その後、バッグ720は取付体718を介して液体薬品で充填される。次に、液出しチューブ722及びカップリング724を取付体718に挿入する。蓋726は、破断可能なシール膜727を取付体718の頂端部上に置き、空所776を封止する。又、容器7の口部730にキャップ728を設けて破断可能なシール膜727を覆うことができる。
容器7を運搬及びハンドリングの間に、可撓性のバッグ720の中に発生した気体は全て、液出しチューブ722のカップリング724によって形成された気体通路を通って流れ、液出しチューブ722のカップリング724の上端に設けられた空所776に溜まることができる。
特許文献1による容器7は、破断可能なシール膜727を備えており、ディスペンサ8に設けられるプローブ846がシール膜727を突き破ることにより、プローブ846は空所790の中に挿入することができる。容器7にディスペンサ8を接続し、ディスペンサ8及び空所782を介して、バッグ720内を窒素で加圧することにより、プローブ846から液体薬品を排出できる。
特許文献1による容器7は、液出しチューブ722付きカップリング724を内蔵して運搬される構成となっている。液出しチューブをディスペンサ側に配置する構成とすれば、液体薬品用容器の製造原価を引き下げることも可能である。
又、特許文献1による容器7は、完全密封容器である、いわゆるキャニスター缶であり、厚肉の金属板を成形加工した堅牢な構造であるが、製造原価が高価であるという問題がある。高価なキャニスター缶に換えて、薄肉の金属板を成形加工することにより、廉価に製造できる液体薬品用ペール缶が求められる。
更に、特許文献1による容器7は、液体薬品が排出された可撓性のバッグ720は廃棄され、液出しチューブ722が洗浄された後に、新たなバッグ720に装着される。ワンウェイ方式のペール缶であれば、液出しチューブ722の洗浄の手間や、外側容器716へのバッグ720の詰め替えの手間が省け、総合的にはむしろ経済的であるといえる。
例えば、成形された耐薬合成樹脂製の内側容器を金属製の外側容器で囲う二重構造の液体薬品用ペール缶とすることにより、特許文献1による容器と比較して、廉価であり簡易な構成の液体薬品用容器を提供できる。又、特許文献1によるディスペンサは、複雑な流体通路を経由して液体薬品を分配しているが、液体薬品をペール缶に収容することにより、このペール缶を直接加圧して液体薬品を分配できる。すなわち、ディスペンサの構成も簡易にできる。液体薬品用ペール缶に接続可能な簡易な構成のディスペンサが求められる。そして、以上のことが本発明の課題といってよい。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、廉価に製造できる液体薬品用ペール缶に接続可能な簡易な構成のディスペンサを提供することを目的とする。
本発明者は、成形された耐薬合成樹脂製の内側容器を金属製の外側容器で囲う二重構造のペール缶とすることにより、ディスペンサが簡易に構成されることを見出し、これに基づいて、以下のような新たなディスペンサを発明するに至った。
(1) 筒状に形成されて液体薬品を注入可能に開口する口部を有する耐薬合成樹脂製の内側容器と、この内側容器の外殻を構成する金属製の外側容器と、を備える液体薬品用ペール缶の前記口部に接続するディスペンサであって、前記口部に密封可能に締結する円筒状のプラグ本体と、前記プラグ本体の外部から前記口部に向かって貫通する開口を有し、前記内側容器の内部に圧縮流体を通気可能な通気手段と、一端は前記内側容器の底面に到達し、他端は前記プラグ本体から突出し、前記プラグ本体に密封可能に装着される液出しパイプと、を備え、前記通気手段を介して前記内側容器の空気層に前記圧縮流体が加圧されることにより、前記液体薬品が前記液出しパイプの他端から排出されるディスペンサ。
(1)の発明によるディスペンサは、液体薬品用ペール缶の口部に接続する。液体薬品用ペール缶は、耐薬合成樹脂製の内側容器と金属製の外側容器を備えている。内側容器は、筒状に形成されており、液体薬品を注入可能に開口する口部を有している。外側容器は、内側容器の外殻を構成している。
又、(1)の発明によるディスペンサは、円筒状のプラグ本体と、通気手段と、液出しパイプと、を備えている。プラグ本体は、口部に密封可能に締結する。通気手段は、プラグ本体の外部から口部に向かって貫通する開口を有し、内側容器の内部に圧縮流体を通気可能である。液出しパイプは、一端が内側容器の底面に到達し、他端がプラグ本体から突出し、プラグ本体に密封可能に装着される。そして、通気手段を介して、内側容器の空気層に圧縮流体が加圧されることにより、液体薬品が液出しパイプの他端から排出される。
ここで、液体薬品用ペール缶の外側容器は、天板と胴体と地板を有している。天板は、口部が突出する穴を有している。胴体は、内側容器の外周を囲っている。地板は、内側容器の底面に当接している。そして、外側容器は、内側容器に加わる内圧に対して、内側容器の変形を防止するように剛性を有している。
内側容器が筒形に形成されているとは、内側容器が直円柱状に形成される形状を含み、内側容器が上面の面積が底面の面積より大きい直円すい台状に形成される形状を含んでいる。又、内側容器が筒形に形成されているとは、内側容器の上面に口部が突出することを排除しない。液体薬品用ペール缶は、内側容器が角筒形に形成されることを必ずしも排除しない。しかし、内側容器の製作の容易性や、内部圧力による膨張などの変形に抗するためには、内側容器は角筒よりも円筒が好ましい。
耐薬合成樹脂製の内側容器とは、内側容器が耐薬合成樹脂で製造されることであってよく、内側容器がプラスチック成形されることにより大量生産できる。更に、耐薬合成樹脂製の内側容器とは、この内側容器に収容される薬品、すなわち化学物質が内側容器と接触して化学反応、例えばイオンによる汚染が困難である合成樹脂から成る内側容器を意味している。耐薬合成樹脂は、耐酸合成樹脂を含み、耐アルカリ合成樹脂を含み、耐腐蝕合成樹脂を含み、例えば、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)などを含むポリオレフィンが好ましい。
外側容器は、内側容器を覆うべく金属板が製缶されてよく、内側容器の外殻を構成している。外側容器は、内側容器を保護し、又は、内側容器の力学的強度を補強し、吊手やつる状の取っ手など必要な付属品が取り付けられる構造を有している。
外側容器は内側容器の外殻を構成するとは、内側容器の外周全てに亘り、外側容器が当接することを必ずしも意味しない。外側容器自体の力学的強度を増加させるために、内側容器の外周を囲う胴体に輪帯を設けてよく、天板に同心円状に輪帯を設けてよく、これらの輪帯が内側容器と部分的に当接又は離反してもよい。又、口部が突出する穴を天板に設けてよく、この穴に引張り応力が集中して亀裂が生じないように、この穴の周囲に円環状の段差を設けて補強してもよい。
そして、内側容器は、液体薬品を注入可能に開口する口部を有しており、この口部から液体薬品が排出することができる。口部は、筒状に形成された内側容器の本体と一体に成形されてよく、別体の口部を内側容器の本体に溶着してもよい。又、口部の根元と外側容器との間に輪環状のパッキンを介装してよく、内側容器と外側容器との間に液体薬品が侵入しないように防水できる。
例えば、外側容器は、平板状の鋼板を円筒状に形成して胴体を製作し、天板及び地板を巻締めにより胴体に固着する、いわゆる天板固着式のペール缶であってよく、天板がバンドにより胴体に締め付けられている、いわゆる天板取り外し式バンドタイプのペール缶であってもよく、天板は周縁に複数の爪を有し、この天板が複数の爪により胴体に締め付けられている、いわゆる天板取り外し式ラグタイプのペール缶であってもよい。又、天板、及び/又は地板は、必要に応じて胴体の終端にシーム溶接されてもよい。
このように、薄肉の鋼板が成形加工されたペール缶は、厚肉の鋼板が成形加工されたキャニスター缶と比較して、製造が容易であり、廉価に製造できるというメリットがある。
液体薬品用ペール缶は、口部の外周に雄ねじを設けてよく、口部の開口をキャップで封止し、更に口部を蓋で螺合することにより、液体薬品用ペール缶が密閉される。そして、液体薬品をこぼすことなく搬送できる。又、外周に雄ねじを設ける口部を利用して、ディスペンサを着脱容易に取り付けることができる。
ディスペンサのプラグ本体は、一端が円形に開口されてよく、この開口の内周に雌めじを形成することにより、プラグ本体を液体薬品用ペール缶の口部にねじ結合できる。プラグ本体の外周に筋目ローレットを形成してもよく、プラグ本体を口部に確実にねじ結合できる。又、プラグ本体の開口にシールリングを内装してよく、プラグ本体を口部に締結することにより口部を密封できる。
例えば、通気手段は、プラグ本体の外部から口部に向かって貫通する開口を含み、このプラグ本体の開口に接続するL字形(エルボ形)の合成樹脂製の第2ジョイントを含むことができる。そして、第2ジョイントをプラグ本体の開口に接続して、内側容器の内部に圧縮流体を通気できる。
液出しパイプは、一端が内側容器の底面に到達し、他端がプラグ本体から突出し、プラグ本体に密封可能に装着される。液出しパイプの一端は斜めにカットされてよく、液出しパイプの他端にL字形のジョイント(継手)を接続してもよい。
後述する第1ジョイントは、市販のストレートタイプのホルダを利用できる。このホルダは、液出しパイプをプラグ本体にスライド自在に保持できる。又、このホルダは、液出しパイプを着脱自在に固定できる。例えば、このホルダは、ボルト状の中空の本体と、中心が開口された袋ナットと、で構成されている。ボルト状の本体は、液出しパイプをスライド自在に保持でき、プラグ本体に締結可能な雄ねじ部を一端側に有し、円錐状のスリーブを他端側に有している。そして、袋ナットをボルト状の本体の他端側に締結すると、スリーブが縮径して、液出しパイプをホルダに固定できる。袋ナットをボルト状の本体の他端側から開放すると、スリーブが復帰して、液出しパイプを引き抜くことができる。
このように、ホルダを用いて、液出しパイプの一端が内側容器の底面に到達するように位置調整できる。そして、通気手段を介して、内側容器の空気層に圧縮流体が加圧されることにより、液体薬品が液出しパイプの他端から排出される。
(1)の発明によるディスペンサは、円筒状のプラグ本体、通気手段、及び液出しパイプからなる、簡易な構成であり、ディスペンサに備わる通気手段を介して、液体薬品用ペール缶を直接加圧することにより液体薬品を分配できる。
(2) 前記プラグ本体は、前記口部の外周に螺合するカップリングリングと、このカップリングリングと回転可能に連結するプラグシェルと、前記カップリングリングの内部に保持され、前記口部の端面に密着して当該カップリングリングと当該プラグシェルとの境界の通気を封止するシールリングと、を備え、前記プラグシェルは、前記通気手段と、前記液出しパイプを着脱自在に固定する合成樹脂製の第1ジョイントと、を配置している(1)記載のディスペンサ。
(2)の発明によるディスペンサは、プラグシェルがカップリングリングと回転可能に連結しているので、通気手段の供給口、又は液出しパイプの排出口を任意の向きに配置できる。
(3) 前記通気手段は、前記プラグ本体の開口に接続するL形の合成樹脂製の第2ジョイントを含んでいる(1)又は(2)記載のディスペンサ。
(4) 前記プラグ本体及び前記液出しパイプはポリオレフィンで構成されている(1)から(3)のいずれかに記載のディスペンサ。
ポリオレフィンは、ポリエチレン(PE)を含み、ポリプロピレン(PP)を含むことができる。
(5) 前記圧縮流体は不活性ガスである(1)から(4)のいずれかに記載のディスペンサ。
例えば、不活性ガスは窒素ガスを使用できる。
本発明によるディスペンサは、円筒状のプラグ本体、通気手段、及び液出しパイプからなる、簡易な構成であり、ディスペンサに備わる通気手段を介して、液体薬品用ペール缶を直接加圧することにより液体薬品を分配できる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は、本発明に係わる液体薬品用ペール缶の一実施形態を示す斜視外観図である。図2は、本発明によるディスペンサの一実施形態を示す正面図であり、要部を断面で示している。図3は、前記実施形態によるディスペンサの分解組立図であり、液体薬品用ペール缶が接続された状態図である。
図4は、前記実施形態によるディスペンサを液体薬品用ペール缶に接続する直前の状態を示す斜視外観図である。図5は、前記実施形態によるディスペンサのプラグ本体を液体薬品用ペール缶の口部に締結している状態を示す斜視外観図である。図6は、前記実施形態によるディスペンサを液体薬品用ペール缶に接続した状態を示す斜視外観図である。
最初に、本発明に係わる液体薬品用ペール缶の構成を説明する。図1において、液体薬品用ペール缶10(以下、容器10という)は、耐薬合成樹脂製の内側容器1と金属製の外側容器2を備えている。内側容器1は、筒状に形成されている。外側容器2は、内側容器1の外殻を構成している。内側容器1は、液体薬品を注入可能に開口する口部11を有している。
図1において、外側容器2は、天板21と胴体22と地板23を有している。天板21は、口部11が突出する穴2aを有している。胴体22は、内側容器1の外周を囲っている。地板23は、内側容器1の底面に当接している。
図1に示された内側容器1は、上面の面積が底面の面積より大きい直円すい台状に形成されている。内側容器1は、耐薬合成樹脂で成形されている。内側容器1は、口部11が一体でプラスチック成形されている。
図1において、外側容器2は、内側容器1を覆うべく金属板が製缶されており、内側容器1の外殻を構成している。外側容器2は、内側容器1の外周全てに亘り、必ずしも当接していない。図1において、内側容器1の外周を囲う胴体22に輪帯(図示せず)が設けられてもよく、外側容器2自体の力学的強度を増加できる。例えば、前記輪帯は、内側容器1と部分的に離反している。
図1において、天板21には、同心円状に複数の輪帯21aが設けられおり、外側容器2自体の力学的強度を増加させている。輪帯21aは、内側容器1と部分的に当接している。又、穴2aの周囲に円環状の段差21bが設けられ、穴2aに引張り応力が集中して亀裂が生じないように補強されている(図2参照)。
図1において、口部11の外周には雄ねじ11aが形成されている(図2参照)。口部11の開口をキャップ31で封止し、更に口部11を蓋32で螺合することにより、容器10が密閉される。そして、液体薬品をこぼすことなく運搬できる。
図1に示された外側容器2は、平板状の鋼板を円筒状に形成して胴体22を製作し、天板21及び地板23を巻締めにより胴体に固着する、いわゆる天板固着式のペール缶となっている。又、図1に示された外側容器2は、天板21に吊手24を備えている。そして、吊手24を回動自在に支持する取付金具24aは、天板21にスポット溶接で接合されている。吊手24は、天板21の略中心に配置されている。
外側容器2は、平板状の鋼板を円筒状に形成して胴体22を製作し、天板21がバンド(図示せず)により胴体22に締め付けられている、いわゆる天板取り外し式バンドタイプのペール缶としてもよい。この天板取り外し式バンドタイプのペール缶は、胴体22の天板21側に一対のイヤー(図示せず)を設け、一対のイヤーと回動可能に連結するつる状の取っ手(図示せず)を備えてもよい。
又、外側容器2は、平板状の鋼板を円筒状に形成して胴体22を製作し、天板21が複数の爪(図示せず)により胴体22に締め付けられている、いわゆる天板取り外し式ラグタイプのペール缶としてもよい。そして、天板取り外し式ラグタイプのペール缶につる状の取っ手を備えることもできる。
図1に示されるように、胴体22は、天板21側の面積が地板23側の面積より大きい直円すい台状に形成されている。しかし、胴体22は、直円柱状に形成されてもよい。このように、薄肉の鋼板が成形加工されたペール缶は、厚肉の鋼板が成形加工されたキャニスター缶と比較して、製造が容易であり、廉価に製造できる。
次に、本発明によるディスペンサの構成を説明する。図2又は図3において、外周に雄ねじ11aを設ける口部11を利用して、ディスペンサ40を容器10に着脱容易に取り付けることができる。そして、ディスペンサ40は、円筒状のプラグ本体41と、内側容器の内部に圧縮流体を通気可能な通気手段42と、液出しパイプ43と、を備えている。
図2又は図3において、プラグ本体41は、一端が円形に開口されており、この開口の内周に雌めじ411を形成することにより、プラグ本体41を口部11にねじ結合できる。プラグ本体41の外周には、筋目ローレット412が形成されており、プラグ本体41を口部11に確実にねじ結合できる。又、プラグ本体41の開口には、シールリング41aが内装されており、プラグ本体41を口部11に締結することにより口部11を密封できる。
図2又は図3において、通気手段42は、プラグ本体41の外部から口部11に向かって貫通する開口42bを含み、開口42bに接続するL字形(エルボ形)の合成樹脂製の第2ジョイント42aを含むことができる。第2ジョイント42aは、市販のエルボ形クイック継手を使用できる。そして、第2ジョイント42aをプラグ本体41の開口42bに接続して、内側容器1の内部に圧縮流体を通気できる。
図2において、液出しパイプ43は、一端が内側容器1の底面に到達し、他端がプラグ本体41から突出し、プラグ本体41に密封可能に装着される。液出しパイプ43の一端431は斜めにカットされており、液出しパイプ43の他端432にL字形のジョイント(継手)45が接続されている。ジョイント45は、市販のエルボ形クイック継手を使用できる。
図2又は図3において、ジョイント45は、ジョイント本体45aと、中心が開口された袋ナット45bと、で構成されている。液出しパイプ43の他端432は、円錐体状の段差が形成され、袋ナット45bをジョイント本体45aに締結することにより、シール接続できる。
図2又は図3において、プラグ本体41は、カップリングリング41rとプラグシェル41sとシールリング41aで構成されている。カップリングリング41rは、口部11の外周に螺合できる。プラグシェル41sは、カップリングリング41rと回転可能に連結している。
図2又は図3において、プラグシェル41sは、一端側にフランジを形成しており、カップリングリング41rの他端側の開口から離脱困難となっている。プラグシェル41sは、カップリングリング41rの一端側の開口から挿入されて組み込まれるが、シールリング41aに阻止されて、カップリングリング41rの他端側の開口からも離脱困難となっている。
図2又は図3において、シールリング41aは、カップリングリング41rの内部に保持され、口部11の端面に密着して、カップリングリング41rとプラグシェル41sとの境界の通気を封止する。そして、プラグシェル41sは、通気手段42と、液出しパイプ43を着脱自在に固定する合成樹脂製の第1ジョイント44と、を配置している。
図2又は図3において、第1ジョイント44は、市販のストレートタイプのホルダを利用できる。第1ジョイント44は、液出しパイプ43をプラグ本体41にスライド自在に保持できる。又、第1ジョイント44は、液出しパイプ43を着脱自在に固定できる。
図2又は図3において、第1ジョイント44は、ボルト状の中空の本体44aと、中心が開口された袋ナット44bと、で構成されている。ボルト状の本体44aは、液出しパイプ43をスライド自在に保持でき、プラグシェル41sに締結可能な雄ねじ部441を一端側に有し、円錐状のスリーブ442を他端側に有している。袋ナット44bをボルト状の本体44aの他端側に締結すると、スリーブ442が縮径して、液出しパイプ43を第1ジョイント44に固定できる。袋ナット44bをボルト状の本体44aの他端側から開放すると、スリーブ442が復帰して、液出しパイプ43を引き抜くことができる。
このように、第1ジョイント44を用いて、液出しパイプ43の一端が内側容器1の底面に到達するように位置調整できる。そして、通気手段42を介して、内側容器1の空気層に圧縮流体が加圧されることにより、液体薬品が液出しパイプ43の他端から排出される。
次に、本発明によるディスペンサの作用を説明する。
例えば、図1に示された容器10は、定格容量が20リットルのペール缶であり、耐力が0.5kgf/cmとなっている。内側容器1は、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)などのポリオレフィンで成形されてよく、感光性樹脂組成物を含む液体薬品が収容されている。
図4に示されるように、ディスペンサ40は、第1ジョイント44、液出しパイプ43、及び第2ジョイント42aが予めプラグ本体41に組み込まれている。又、液出しパイプ43には、ジョイント45が接続されている。このように、各要素が一体となったディスペンサ40は、液出しパイプ43を先頭に容器10の口部11に挿入される(図4参照)。
次に、図5に示されるように、プラグ本体41を回転して、容器10の口部11に締結することにより、ディスペンサ40を容器10に固定できる(図4参照)。図6に示された接続状態では、袋ナット44bを弛めることにより、液出しパイプ43の先端位置を調整することもできる。又、カップリングリング41r(図2参照)を弛めることにより、プラグシェル41s(図2参照)を任意の角度に回転できる。
図6において、第2ジョイント42aにチューブ42cを接続し、チューブ42cの縁端から窒素ガスなどの不活性ガスを供給することにより、通気手段を介して、内側容器1の空気層に圧縮流体が加圧され、液体薬品が液出しパイプ43を介してジョイント45から排出される(図2参照)。
本発明によるディスペンサは、円筒状のプラグ本体、通気手段、及び液出しパイプからなる、簡易な構成であり、ディスペンサに備わる通気手段を介して、液体薬品用ペール缶を直接加圧することにより液体薬品を分配できる。
又、本発明によるディスペンサは、プラグ本体及び液出しパイプをポリオレフィンで構成し、液体薬品の品質に影響を与えないように考慮している。各種のジョイントも同様にポリオレフィンで構成している。
本発明に係わる液体薬品用ペール缶の一実施形態を示す斜視外観図である。 本発明によるディスペンサの一実施形態を示す正面図であり、要部を断面で示している。 前記実施形態によるディスペンサの分解組立図であり、液体薬品用ペール缶が接続された状態図である。 前記実施形態によるディスペンサを液体薬品用ペール缶に接続する直前の状態を示す斜視外観図である。 前記実施形態によるディスペンサのプラグ本体を液体薬品用ペール缶の口部に締結している状態を示す斜視外観図である。 前記実施形態によるディスペンサを液体薬品用ペール缶に接続した状態を示す斜視外観図である。前記実施形態によるディスペンサを液体薬品用ペール缶に接続した状態を示す斜視外観図である。 従来技術による容器及びディスペンサの正面図であり、要部を断面としている。
符号の説明
1 内側容器
2 外側容器
2a 穴
10 液体薬品用ペール缶(容器)
40 ディスペンサ
41 プラグ本体
42 通気手段
42a 第2ジョイント
42b 開口
43 液出しパイプ
44 第1ジョイント

Claims (4)

  1. 筒状に形成されて液体薬品を注入可能に開口する口部を有する耐薬合成樹脂製の内側容器と、この内側容器の外殻を構成する金属製の外側容器と、を備える液体薬品用のペール缶の前記口部に接続するディスペンサであって、
    前記口部に密封可能に締結する円筒状のプラグ本体と、
    前記プラグ本体の外部から前記口部に向かって貫通する開口を有し、前記内側容器の内部に圧縮流体を通気可能な通気手段と、
    一端は前記内側容器の底面に到達し、他端は前記プラグ本体から突出し、前記プラグ本体に密封可能に装着される液出しパイプと、を備え、
    前記通気手段を介して前記内側容器の空気層に前記圧縮流体が加圧されることにより、前記液体薬品が前記液出しパイプの他端から排出され、
    前記プラグ本体は、前記口部の外周に螺合するカップリングリングと、このカップリングリングと回転可能に連結するプラグシェルと、前記カップリングリングの内部に保持され、該カップリングリングを前記口部の外周に螺合させたときに前記口部の端面に密着して前記カップリングリングと前記プラグシェルとの境界の通気を封止するシールリングと、を備え、
    前記プラグシェルは、前記通気手段と、前記液出しパイプを着脱自在に固定する合成樹脂製の第1ジョイントと、を配置しており、
    前記プラグシェルは、一端側にフランジを形成しており、該プラグシェルが前記カップリングリングの一端側の開口から挿入されて組み込まれたときに、前記フランジの上面が前記カップリングリングの内部空間の上面に当接することにより、前記プラグシェルが前記カップリングリングの他端側の開口から離脱困難となっていると共に、
    前記プラグシェルは、前記カップリングリングの一端側の開口から挿入されて前記カップリングリングの内部に保持される前記シールリングに阻止されて、前記カップリングリングの一端側の開口からも離脱困難となっており、
    前記シールリングは、その上面において、前記プラグシェルの前記フランジの下面を保持し、該フランジの上面を前記カップリングリングの前記内部空間の上面に当接させる
    前記シールリングの上面は、その径方向に沿って、前記プラグシェルの前記フランジの下面の先端を跨っているディスペンサ。
  2. 前記通気手段は、前記プラグ本体の開口に接続するL形の合成樹脂製の第2ジョイントを含んでいる請求項1記載のディスペンサ。
  3. 前記プラグ本体及び液出しパイプはポリオレフィンで構成されている請求項1又は2記載のディスペンサ。
  4. 前記圧縮流体は不活性ガスである請求項1から3のいずれかに記載のディスペンサ。
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