JPH1159726A - 液体薬品搬送用容器及びこれに用いる容器 - Google Patents

液体薬品搬送用容器及びこれに用いる容器

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JPH1159726A
JPH1159726A JP22234797A JP22234797A JPH1159726A JP H1159726 A JPH1159726 A JP H1159726A JP 22234797 A JP22234797 A JP 22234797A JP 22234797 A JP22234797 A JP 22234797A JP H1159726 A JPH1159726 A JP H1159726A
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JP
Japan
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container
liquid
discharge pipe
cap
mouth
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JP22234797A
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English (en)
Inventor
Aya Wada
彩 和田
Hideo Shibahara
秀夫 柴原
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Toho Kasei Co Ltd
Original Assignee
Toho Kasei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液排出管及び内側容器の外側容器への取付、
シール構造を簡素化することにより、取り扱いが容易
で、かつ低コストで製造できる液体薬品搬送用容器を提
供する。 【解決手段】 フランジ7aを形成した液排出管7と、
外側容器1と内側容器2との間に気体を封入する通気孔
12と、外側容器1の口部4に嵌入された固定用ネック
5と、内側容器2に設けられフランジ3aを形成した中
空形状の袋口ノズル3と、口部4を閉塞するキャップ8
とを備え、袋口ノズル3の中空部に液排出管7は挿入さ
れ、液排出管7及び袋口ノズル3は、それぞれのフラン
ジ部がキャップ8と固定用ネック5とで挟持されて外側
容器1に固定されている。このため、口部4における液
排出管7及び内側容器2の外側容器1への取付、シール
に必要な部品を削減でき構造を簡素化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体・液晶などの
分野で用いられるフォトレジスト、有機溶媒などの高純
度薬品、または医薬、バイオ、食品などのあらゆる分野
で用いられる液体薬品を収納して搬送する液体薬品搬送
用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、外側容器内の内側容器に液体
薬品を収納して、液体薬品を搬送する方法が用いられて
いる。この方法に用いる液体薬品搬送用容器は、あらか
じめ洗浄された可撓性フィルムで形成された袋状の内側
容器が、外側容器内に設けられている。内側容器内に液
体薬品を収納した状態で、両容器の口部分を密閉して搬
送を行う。液体薬品を排出した後は、内側容器を廃棄し
新たな内側容器に交換することにより、繰り返し充填、
搬送を行うことができる。
【0003】このように、容器を二重構造としているの
は、例えば金属製容器にそのまま液体薬品を収納した場
合は、液体薬品と金属製容器との接触による液体薬品の
純度の悪化、再充填による相互汚染等の問題があるから
である。また、金属製容器の洗浄は、繰り返して溶媒や
純粋で洗わなければならず、大変手間とコストがかか
り、完全に洗浄するのは困難であった。
【0004】前記のような容器を二重構造とした液体薬
品搬送用容器の一例が、特開平6−100087号公報
に提案されている。以下、図8、9を用いてこの従来の
液体薬品搬送用容器について説明する。
【0005】図8は、容器を組立てた状態の上端部を示
す断面図である。容器は、外側容器20と可撓性の内側
容器21とを備えている。内側容器21には、取付体2
2が設けられている。取付体22はリティナー23によ
って外側容器20の口部24に取り付けられている。こ
のため、内側容器21は外側容器20の中で支えられて
いる。
【0006】また、汲出しチューブ25には、カップリ
ング26が接続されている。カップリング26は、取付
体22の中に固定され、空所29が形成されている。蓋
27が、取付体22、カップリング26を包囲して、口
部24にねじ込まれている。この状態では、破断可能な
膜28によって、取付体22の開口部及び外側容器20
の口部24は封止されている。また、要所は、Oリング
30、31、32によりシールされている。
【0007】液体薬品の充填は、内側容器21を窒素等
の気体で膨脹させ、取付体22を介して、液体薬品を供
給する。充填した後に、カップリング26が接続された
吸い出しチューブ25を取付体22の中に挿入する。こ
の後に、膜28、蓋27及びキャップ33を取り付けれ
ば、図8に示した状態になる。この状態で、容器の搬送
が可能になる。
【0008】図9は、容器から液体薬品を排出する際の
状態を示す容器の上端部を示す断面図である。内側容器
21から、液体薬品を排出するためには、まず図8に示
した状態からキャップ33を取り外す。次に、ディスペ
ンサー34を蓋27にねじ込んで取り付ける。この状態
を、図9に示している。ディスペンサー34は、上部コ
ネクタ34a、下部コネクタ34b、プローブ35等の
複数の部品で構成されている。
【0009】ディスペンサー34を取り付けることによ
って、プローブ35のシャフト36が膜28を破断し、
シャフト36の先端部分は、カップリング26内に挿入
されることになる。
【0010】この状態で空気等の圧縮流体を、圧縮導管
37の中に供給する。圧縮流体は、圧縮導管37、圧縮
通路38、及び圧縮通路39を通って圧縮空間40へ入
る。圧縮流体は、圧縮空間40に入ると内側容器21を
収縮させる。このことにより、内側容器21内の液体薬
品は、吸い出しチューブ25の先端の開口部から流入し
て、吸い出しチューブ25、流体通路41、流体通路4
2を通過して、容器外へ押し出される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ような液体薬品搬送用容器では、以下のような問題があ
った。 (1)汲出しチューブは、中空パイプにカップリングが
接続され、さらにこのカップリングには、Oリングが取
り付けられている。また、液排出時に用いるディスペン
サーには、中空パイプのカップリングに接続されるプロ
ーブ、上下コネクタ等の複数の部品から構成されてい
る。このため、部品点数が多く複雑な構造となってい
た。 (2)搬送時の外側容器の口部のシールは、カップリン
グ部と内側容器の取付体とのシールだけでは足りず、別
途破断可能な膜によるシールが必要となる。このこと
も、部品点数を増加させ、構造を複雑にさせる要因とな
っていた。 (3)液体薬品排出時には、ディスペンサーのプローブ
のシャフト部が、シール用の膜を破断することになる。
このとき破断したシールの断片が容器内に混入し、内部
の液体を汚染する可能性があった。また、次の搬送を行
う場合には、破断した膜は廃棄し、新たな膜に交換する
必要があり、取り扱いが面倒で、交換の度に余分なコス
トを必要としていた。 (4)内側容器は、現実の製品としては、フィルム2枚
の周囲をヒートシールした平袋形状のものを用いる。こ
のような内側容器では液排出の際、内側容器の4隅部分
が折れ曲がり、この4隅部分に液体薬品が残留し、十分
な液排出ができない場合があった。
【0012】本発明は前記従来の問題を解決するもので
あり、液排出管及び内側容器の外側容器への取り付け構
造、シール構造を簡素化することにより、取り扱いが容
易でかつ低コストな液体薬品搬送用容器及びこれに用い
る容器を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の液体薬品搬送用容器は、外側容器内の可撓
性の内側容器に液体薬品を収納して液体薬品を搬送する
液体薬品搬送用容器であって、上端部にフランジを形成
した液排出管と、前記外側容器と前記内側容器との間に
気体を封入する通気孔と、前記外側容器の口部に嵌入さ
れた固定用ネックと、前記内側容器に設けられ上端部に
フランジを形成した中空形状の袋口ノズルと、前記外側
容器の口部を閉塞するキャップとを備え、前記袋口ノズ
ルの中空部に前記液排出管が挿入され、前記液排出管及
び前記袋口ノズルはそれぞれのフランジ部が前記キャッ
プと前記固定用ネックとで挟持されることにより前記外
側容器に固定されていることを特徴とする。
【0014】前記のような液体薬品搬送用容器によれ
ば、外側容器の口部分における取付構造、シール構造を
簡素化できるので、取り扱いが容易で、低コストで製造
が可能になる。
【0015】前記液体薬品搬送用容器においては、前記
固定用ネックは、上端部にフランジを形成し、フランジ
部が前記口部と当接し、外周部が前記口部の内周部と嵌
合することにより、前記外側容器の口部に嵌入されてい
ることが好ましい。
【0016】また、前記固定用ネックを2個用い、前記
固定用ネックの1個分の形状は上端部にフランジが形成
された筒形状を垂直方向に2分割した形状に相当するこ
とが好ましい。前記のように、固定用ネックを2個用い
れば、固定用ネックの袋口ノズルへの取り付けが容易に
なる。
【0017】また、液体薬品の排出時には、前記キャッ
プに代えて、天面部に貫通孔の形成された液排出キャッ
プが取り付けられていることが好ましい。前記液排出キ
ャップが取り付けられた液体薬品搬送用容器において
は、前記液排出キャップ及び前記固定用ネックに前記通
気孔が形成されていることが好ましい。
【0018】また、前記液体薬品搬送用容器において
は、前記通気孔が前記外側容器に形成されていることが
好ましい。また、前記液排出管のフランジ部の上面と前
記キャップの下面との間がシール材によりシールされて
いることが好ましい。前記のようにシール材を設けれ
ば、搬送時、液排出時の液体薬品の漏れを防止すること
ができる。
【0019】また、前記液排出管の先端部の側面部を貫
通する横穴が形成されていることが好ましい。前記のよ
うに横穴が形成されていれば、液排出時における液体薬
品の内側容器から液排出管への流入を確実に行うことが
できる。
【0020】また、前記内側容器の材料が、樹脂製フィ
ルムであることが好ましい。樹脂製フィルムの材料は、
中に入れる液体の性質によって選択する。例えば、一般
的にはポリエチレン樹脂を選択し、耐薬品性が要求され
るときは、フッ素樹脂などを選択する。
【0021】また、前記内側容器は底面が円形で円筒形
状に形成可能であることが好ましい。前記のような内側
容器であれば、外側容器内の容積を有効に活用すること
ができ、さらに液排出の際の液体薬品の残留も防止でき
る。
【0022】次に、本発明の容器は、前記各液体薬品搬
送用容器に記載の液体薬品搬送用容器の内側容器として
用いる容器であって、樹脂製フィルムで形成され、底面
が円形で円筒形状に形成可能であることを特徴とする。
前記のような内側容器を用いれば、外側容器内の容積を
有効に活用することができ、さらに液排出の際の液体薬
品の残留も防止できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図1〜7を用いて説明する。図1は、本実施形態に係
る液体薬品搬送用容器の断面図である。ステンレス等の
金属製の外側容器1内に、ポリエチレン等の樹脂製フィ
ルムで形成された可撓性の内側容器2が設けられてい
る。内側容器2の口部4には袋口ノズル3が設けられて
いる。袋口ノズル3は、円筒形状で両端部にフランジ部
3a、3bが形成されている。フランジ部3bに内側容
器2の口部が溶着されている。
【0024】まず、内側容器2の外側容器1への装着に
ついて説明する。最初に、折り畳んだ内側容器2を、外
側容器1の口部4より入れる。次に、固定用ネック5を
袋口ノズル3に挟み込んで、内側容器2を外側容器1へ
装着する。
【0025】図2に、固定用ネック5の袋口ノズル3へ
の取り付け方法を示す斜視図を示している。固定用ネッ
ク5は2個用い、1個分の形状は上端部に円盤状のフラ
ンジが形成された円筒を垂直方向に2分割した形状に相
当する。
【0026】固定用ネック5を2分割形状としているの
は、これら2部品を一体にした形状であると、固定用ネ
ック5の内周径より大きい袋口ノズル3のフランジ部3
a、3bによって、袋口ノズル3を固定用ネック5へ挿
入させることができないからである。
【0027】矢印a、b方向から、袋口ノズル3の外周
部を固定用ネック5で挟み込んだ後、固定用ネック5の
円筒部の外周部を外側容器1の口部4の内周部に押し込
む(矢印c方向)。図3に、内側容器2の外側容器1へ
の装着が完了した状態の斜視図を示している。図3に示
した状態で、袋口ノズル3の開口部6より窒素等の気体
を吹き込み内側容器2を、外側容器1内で膨らませる。
【0028】なお、内側容器2の底面の形状は、円形が
好ましい。底面が円形であれば、内側容器2を膨らませ
ると、内側容器2は円筒形状となる。外側容器1を、こ
の円筒形状に合わせた円筒形状にしておけば、液体薬品
を充填した状態では、外側容器1と内側容器2との間の
空間を小さくすることができるので、外側容器1内の容
積を有効に活用することができる。また、液排出の際に
は平袋形状のものとは異なり、内側容器の上下の端部に
おける折れ曲がりを防止できるので、液残留も防止でき
る。
【0029】この状態で、液体薬品を内側容器2内に充
填する。液体薬品の充填後、液排出管7、キャップ8を
取り付ける。図4に、液排出管7、キャップ8の取り付
け方法を示す斜視図を示している。まず、液排出管7を
開口部6に差し込む。液排出管7はポリエチレン等の樹
脂製で、管形状で上端部にフランジ部7aが一体に形成
されている。次に、キャップ8を、外側容器1のねじ部
9にねじ込んで締め付ける(矢印c方向)。
【0030】以上のようにして、液体薬品の充填が完了
する。この状態で、容器の搬送が可能になる。図5に、
液体薬品の充填完了後における容器上部の断面図を示し
ている。固定用ネック5のフランジ部5aと外側容器1
の口部4の上端面とが当接し、固定用ネック5の外周部
と口部4の内周部とが嵌合している。このため、固定用
ネック5は円周方向、垂直方向ともに口部4に固定され
ている。
【0031】また、袋口ノズル3のフランジ部3aと固
定用ネック5とが当接し、袋口ノズル3の外周部と固定
用ネック5の内周部とが嵌合している。このため、袋口
ノズル3は円周方向、垂直方向ともに固定用ネック5に
固定されている。さらに、液排出管7のフランジ部7a
と袋口ノズル3のフランジ部3aとが当接し、液排出管
7の外周部と袋口ノズル3の内周部とが嵌合している。
このため、液排出管7は円周方向、垂直方向ともに袋口
ノズル3に固定されている。
【0032】前記のように固定用ネック5、袋口ノズル
3及び液排出管7とが、外側容器1に固定された状態
で、キャップ8が締め付けられているので、これら各部
品の搬送中の位置ずれを防止することができる。また、
液排出管7のフランジ部7aと、キャップ8との間に
は、Oリング9が設けられているので、液体薬品の漏れ
を防止することができる。
【0033】以上のように本実施形態のものは、従来例
と比べて、液排出管7及び内側容器2の外側容器1への
取付け、シール構造を簡素化しているので各部品の取付
け及び液充填の際の取り扱いが容易になり、かつ低コス
トで製造が可能になる。
【0034】また、部品点数を削減できることにより、
外側容器1の口部4の口径を一定寸法とした場合、寸法
上の制約を受ける部品も少なくなる。例えば固定用ネッ
ク5及び袋口ノズルの内径を大きくすれば、液排出管7
は、十分な内径を確保することができる。液排出管7の
内径は、大きいほど液排出時間を短縮することができ
る。
【0035】次に、液体薬品の排出について説明する。
液体薬品の排出の際には、まずキャップ8を取り外し、
液排出用キャップ10に交換する。図6に、液排出用キ
ャップ10を取り付けた状態の容器上部の断面図を示し
ている。
【0036】液排出用キャップ10には、排出口11が
設けられている。液排出用キャップ10は、天面部の肉
厚寸法及び排出口11を設けている点を除けば、キャッ
プ8と同一構成である。液排出管7に挿入するジョイン
トパイプ等は不要であり、簡単な構成である。
【0037】次に、外側容器1に設けられたガス通気孔
12より気体を封入する。封入気体は、窒素または空気
が好ましい。固定用ネック5と口部4とは嵌合し、さら
に固定用ネック5と袋口ノズル3とは嵌合しているの
で、封入気体の容器外への漏れを防止することができ
る。このため、気体を封入し続けると、外側容器1内が
加圧されることになる。この加圧により、内側容器2が
収縮する方向に圧力が加わるため、内側容器2内の液体
薬品は液排出管7を経由して、排出口11より排出され
ることになる。
【0038】図7に、液排出管7の下部における容器の
断面図を示している。液体薬品の内側容器2内から液排
出管7への移動は、液排出管7の先端の開口部12及び
液排出管7の側面部を貫通している横穴13により可能
となる。横穴13を設けているのは、先端開口部14だ
けでは、先端開口部14が内側容器2により塞がれてし
まい、液体薬品の管内への移動が円滑に行われない場合
があるからである。
【0039】液体薬品の排出後は、内側容器2を外側容
器1から取り外し、新たな内側容器2に交換することに
より、繰り返し液体薬品の充填、搬送を行うことができ
る。本実施形態のものは、内側容器2以外は消耗部品が
ないため、取り扱いが容易でかつ繰り返し使用によるコ
スト増を抑えることができる。
【0040】なお、本実施形態ではガス通気孔を12を
外側容器1に設けた場合について説明したが、液排出用
キャップ10及び固定用ネック5に通気孔を設けて、ガ
ス通気孔としてもよい。
【0041】また、本実施形態では、液体薬品の排出の
際には、排出口11を設けた液排出用キャップ10に交
換する場合について説明したが、排出口を設けたキャッ
プをシールして用い、運搬、液排出の際のキャップを兼
用してもよい。
【0042】
【実施例】以下、本発明の一実施例について説明する。
外側容器1を、SUS 304で成形し、外径φ200
mm、全高400mm、容積20Lとした。内側容器2
は、ポリエチレン樹脂(PE)のフィルムで成形し、上
部に袋口ノズルを溶着し、底面が円形の円筒形とし、外
径φ300mm、全高480mm(袋口ノズル含む)と
した。液排出管の内径はφ16mmとした。
【0043】以上のような実施例で、性能を測定した結
果、液排出時は、0.1kgf/cm2の低圧加圧で、99.
5%の液体を排出できた。液排出管の内径をφ16mm
と大口径としているので、液体の排出は短時間ででき
た。液体を水とし、加圧を0.1kgf/cm2とした場合
は、排出速度は約12L/minで、1分30秒で排出が完
了した。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明の液体薬品搬送用容
器によれば、液排出管及び袋口ノズルの外側容器への固
定は、それぞれのフランジ部をキャップと固定用ネック
とで挟持する構成であるので、外側容器の口部分におけ
る取付構造、シール構造を簡素化できる。また、液排出
時に用いる液排出用キャップは、液排出管に挿入するジ
ョイントパイプ等は不要であり、簡単な構造とすること
ができる。このため、取り扱いが容易で、低コストで製
造できる。
【0045】また、液体薬品の搬送、排出を繰り返した
場合、内側容器以外は消耗部品がないため、取り扱いが
容易でかつ繰り返し使用によるコスト増を抑えることが
できる。
【0046】また、本発明の容器を内側容器として用い
れば、外側容器内の容積を有効に活用することができ、
さらに液排出の際の液体薬品の残留も防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液体薬品搬送用容器の一実施形態の断
面図
【図2】本発明の液体薬品搬送用容器の固定用ネックの
取付方法の一実施形態を示す斜視図
【図3】本発明の液体薬品搬送用容器の内側容器を外側
容器へ装着が完了した状態の一実施形態を示す斜視図
【図4】本発明の液体薬品搬送用容器の液排出管及びキ
ャップの取付方法の一実施形態を示す斜視図
【図5】本発明の液体薬品搬送用容器の液体薬品の充填
完了後における容器上部の一実施形態を示す断面図
【図6】本発明の液体薬品搬送用容器の液排出用キャッ
プを取り付けた状態の容器上部の断面図
【図7】本発明の液体薬品搬送用容器の液排出管の下部
における断面図
【図8】従来の液体薬品搬送用容器の上端部の一例を示
す断面図
【図9】従来の液体薬品搬送用容器のディスペンサを取
り付けた状態の一例を示す断面図
【符号の説明】
1 外側容器 2 内側容器 3 袋口ノズル 3a,3b,5a,7a フランジ部 4 口部 5 固定用ネック 6 開口部 7 液排出管 8 キャップ 9 ねじ部 10 液排出用キャップ 11 排水口 12 ガス通気孔 13 横穴 14 先端開口部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外側容器内の可撓性の内側容器に液体薬
    品を収納して液体薬品を搬送する液体薬品搬送用容器で
    あって、上端部にフランジを形成した液排出管と、前記
    外側容器と前記内側容器との間に気体を封入する通気孔
    と、前記外側容器の口部に嵌入された固定用ネックと、
    前記内側容器に設けられ上端部にフランジを形成した中
    空形状の袋口ノズルと、前記外側容器の口部を閉塞する
    キャップとを備え、前記袋口ノズルの中空部に前記液排
    出管が挿入され、前記液排出管及び前記袋口ノズルはそ
    れぞれのフランジ部が前記キャップと前記固定用ネック
    とで挟持されることにより前記外側容器に固定されてい
    ることを特徴とする液体薬品搬送用容器。
  2. 【請求項2】 前記固定用ネックは、上端部にフランジ
    を形成し、フランジ部が前記外側容器の口部と当接し、
    外周部が前記口部の内周部と嵌合することにより、前記
    口部に嵌入されている請求項1に記載の液体薬品搬送用
    容器。
  3. 【請求項3】 前記固定用ネックを2個用い、前記固定
    用ネックの1個分の形状は上端部にフランジが形成され
    た筒形状を垂直方向に2分割した形状に相当する請求項
    1または2に記載の液体薬品搬送用容器。
  4. 【請求項4】 液体薬品の排出時には、前記キャップに
    代えて、天面部に貫通孔の形成された液排出キャップが
    取り付けられている請求項1から3のいずれかに記載の
    液体薬品搬送用容器。
  5. 【請求項5】 前記液排出キャップ及び前記固定用ネッ
    クに前記通気孔が形成されている請求項4に記載の液体
    薬品搬送用容器。
  6. 【請求項6】 前記通気孔が前記外側容器に形成されて
    いる請求項1から5のいずれかに記載の液体薬品搬送用
    容器。
  7. 【請求項7】 前記液排出管のフランジ部の上面と前記
    キャップの下面との間がシール材によりシールされてい
    る請求項1から6のいずれかに記載の液体薬品搬送用容
    器。
  8. 【請求項8】 前記液排出管の先端部の側面部を貫通す
    る横穴が形成されている請求項1から7のいずれかに記
    載の液体薬品搬送用容器。
  9. 【請求項9】 前記内側容器の材料が、樹脂製フィルム
    である請求項1から8のいずれかに記載の液体薬品搬送
    用容器。
  10. 【請求項10】 前記内側容器は、底面が円形で円筒形
    状に形成可能である請求項1から9のいずれかに記載の
    液体薬品搬送用容器。
  11. 【請求項11】 請求項1から10のいずれかに記載の
    液体薬品搬送用容器の内側容器として用いる容器であっ
    て、樹脂製フィルムで形成され、底面が円形で円筒形状
    に形成可能であることを特徴とする容器。
JP22234797A 1997-08-19 1997-08-19 液体薬品搬送用容器及びこれに用いる容器 Pending JPH1159726A (ja)

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