JP4753476B2 - スフィンゴ糖脂質を含有する化粧品 - Google Patents

スフィンゴ糖脂質を含有する化粧品 Download PDF

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は芋類から抽出したスフィンゴ糖脂質を含有する化粧品及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近の研究によれば、複合脂質、なかでも糖脂質に顕著な生理活性を有するものがあることが明らかにされてきた。例えば、脂肪酸とスフィンゴシンからなるセラミド、糖と脂肪酸とスフィンゴシンからなるセレブロシドは、人間の皮膚の角質層に多く存在し、体内から水分の蒸発を防ぐ働きをしていることが明らかとなっている。このスフィンゴ糖脂質は皮膚への塗布によって角質層に浸透し、皮膚の保湿効果を高め、乾燥肌、肌荒れ、皺さらにはアトピー性皮膚炎の改善に効果があることがわかっている。そこでこの高い保湿性を生かした美容分野への利用、さらにはエラスターゼ抑止効果や遊離基抑止効果を生かした製薬分野への応用が進んでいる。
【0003】
従来、これらスフィンゴ糖脂質を中心としたセラミド関連物質は牛の脳などから抽出され、供給されていた。しかし動物由来のスフィンゴ糖脂質にはウィルス感染の可能性がある問題があり、特に1986年に狂牛病が発生してからは、ヒトへの感染の可能性から供給量が激減した。また、化学的に合成したセラミド類似化合物を用いる例もあるが、合成にはコストがかかる上、天然物由来のものに匹敵する効果は出ていない。
【0004】
最近、植物由来のセラミド関連物質は効果が動物由来のものと遜色無く、何の副作用も毒性も無いことがわかったことから植物原料からセラミド関連物質を抽出する検討が盛んに行われている。これまで植物由来のスフィンゴ糖脂質、特にその中でもグリコシルセラミドとしては、コメ(Agric. Biol. Chem., 49, 2753(1985))および米糠(特開昭62−187404号公報、特開平11−279586号公報)、小麦(Agric. Biol. Chem., 49, 3609(1985)、特表平6−507653号公報)、大豆(Chem. Pharm. Bull., 38(11), 2933(1990)、特開平7−2683号公報)などの穀物および豆類由来のものが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、植物由来のスフィンゴ糖脂質を得るための植物原料として、利用されているものは、現在までのところ穀類、豆類に限られていた。これらのスフィンゴ糖脂質含有量はさほど多くなく、いずれも0.01質量%程度である。しかも、これら植物原料はすべて人類が食用としているものばかりであり、スフィンゴ糖脂質抽出後の残渣は食品としての価値も喪失してしまう。このように、ごくわずかのスフィンゴ糖脂質成分を抽出するために、非常に多くの食品原料の食品としての価値を喪失させてしまうのが植物原料の問題点であった。
【0006】
本発明は、食品として全く利用されていない芋類由来の副産物を原料とし、保湿に重要な役割を担っていると考えられるスフィンゴ糖脂質を高濃度に含有する化粧品を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、こんにゃく芋又はじゃが芋の中にスフィンゴ糖脂質が穀類、豆類に匹敵あるいは凌駕する濃度で含まれていることを突き止め、また、このスフィンゴ糖脂質が有機溶媒で抽出でき、ある程度の精製を行うことで化粧品原料として利用できるという知見を得た。さらには、このスフィンゴ糖脂質を化粧品に配合して継続的に使用することにより、皮膚の保湿効果、肌荒れの改善に顕著な効果があることを見出し、本発明に到達した。
【0008】
すなわち、本発明の第一は、こんにゃく芋又はじゃが芋から有機溶媒により抽出したスフィンゴ糖脂質を含有することを特徴とする化粧品を要旨とするものであり、好ましくは芋類がこんにゃく芋である。また、本発明の第二は、こんにゃく芋又はじゃが芋に有機溶剤を添加し、スフィンゴ糖脂質を抽出することを特徴とするスフィンゴ糖脂質を含有する化粧品の製造方法を要旨とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下本発明について詳細に説明する。本発明で抽出原料として使用する芋類は、じゃが芋、こんにゃく芋であり、そのままでも良いし、乾燥、すりつぶし、加熱などの操作によって加工されていてもよい。これらの中で好ましい例としてはこんにゃく芋が挙げられ、特に大量に廃棄されるものであり、安価に入手できることからこんにゃくトビ粉を使用することが好ましい。こんにゃくトビ粉は、こんにゃく芋を原料とするこんにゃく製造時の副産物として年間3000〜4000トン生じるにもかかわらず特有のえぐ味と刺激臭を有するため、一部肥料、コンクリート等の増粘剤として利用されているものの、食品としては全く利用されていない資源である。
【0010】
本発明でいう化粧品とは、体の外側から処方することによって皮膚又は毛髪から浸透し、皮膚の保湿効果、美白効果、皺、しみ、そばかす、肌荒れの改善、養毛、育毛、枝毛予防、さらにはアトピー性皮膚炎、アレルギー性皮膚炎、吹き出物、乾皮症などから選ばれる1つ又は複数に効果があるものである。処方は、本発明のスフィンゴ糖脂質単独でも良いし、他の化粧品原料と共に混合しても良い。処方の形態としては限定されるものではなく、化粧水、乳液、モイスチャークリーム、日焼け止め、日焼け用化粧品、パック、ファンデーション、おしろい、ほお紅、アイメークアップ、香水、オーデコロン、リップクリーム、口紅等として皮膚に塗布してもよいし、養毛料、育毛料、ポマード、セットローション、ヘアスプレー、染毛料、ヘアトニック、まつげ化粧料として毛髪に塗布してもよい。また、洗顔クリーム、洗顔石鹸、シャンプー、リンス、トリートメント、さらには浴用剤などに添加して処方してもよい。
【0011】
本発明で抽出溶媒として使用する有機溶媒としては、原料およびスフィンゴ糖脂質と抽出中に反応し、本発明の効果を損なうものでなければいかなるものでも使用できる。また、一種類の溶媒を単独で用いても複数の溶媒を混合して用いても良い。かかる有機溶媒としては、例えばメタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、tert−ブタノールなどのアルコール類、ヘキサン、ペンタン、ジエチルエーテル、クロロホルム、ジクロロメタン、アセトン、アセトニトリル、酢酸エチルなどが挙げられる。これらの中で好ましい例としては、メタノール、エタノール、ヘキサン、アセトンが挙げられ、特に好ましい例としてはエタノール、アセトンが挙げられる。また、これらの有機溶媒で抽出する際には抽出効率をあげるために例えば水、界面活性剤などの添加物を本発明の効果をそこなわない範囲で加えることができる。
【0012】
抽出に使用する有機溶媒の量は、原料となる芋類に対して望ましくは1〜30倍量程度、さらに望ましくは1〜10倍量程度が良い。溶媒の使用量がこの範囲以下であれば、原料全体に溶媒が行き渡らず、抽出が不十分になる恐れがあり、この範囲を超える量の溶媒を添加してももはや抽出量に影響はなく、後の濃縮工程での溶媒除去作業の負担が増えるのみである。
【0013】
抽出温度は、使用する溶媒の沸点にもよるが、好ましくは、0℃から80℃、さらに好ましくは室温程度から60℃の範囲がよい。抽出温度がこの範囲以下であれば、抽出効率が低下し、この範囲以上の温度をかけても抽出効率に大きな影響はなく、いたずらにエネルギー使用量が増えるのみである。
【0014】
抽出時間は、1〜48時間、好ましくは2〜20時間である。抽出時間がこの範囲より短いと、十分に抽出が行われず、この範囲を超えていたずらに長く時間をかけて抽出を行っても、もはや抽出量の増大は見込めない。
【0015】
なお、抽出操作は1回のみの回分操作に限定されるものではない。抽出後の残渣に再度新鮮な溶媒を添加し、抽出操作を施すこともできるし、抽出溶媒を複数回抽出原料に接触させることも可能である。すなわち、抽出操作としては、回分操作、半連続操作、向流多段接触操作のいずれの方式も使用可能である。また、ソックスレー抽出など公知の抽出方法を使用してもよい。
【0016】
次に、抽出残渣を分離除去する。分離の方法は特に限定されず、例えば吸引ろ過、フィルタープレス、シリンダープレス、デカンター、遠心分離器、ろ過遠心機などの公知の方法を用いることができる。
【0017】
このようにして得られた抽出液は濃縮工程に送られる。濃縮方法は特に限定されず、例えばエバポレーターのような減圧濃縮装置や加熱による溶媒除去などにより、濃縮することができる。
【0018】
上記濃縮物はこのままでも使用できるが、引き続いて不純物類を取り除き、より純度を向上せしめる必要のある場合は、常法による精製が可能である。例えば、水洗浄、ヘキサン洗浄、シリカゲルカラムや樹脂カラム、逆相カラムなどを通す方法、極性の異なる溶媒による分配、再結晶法などが挙げられる。特に純度の高いスフィンゴ糖脂質を得る必要がある場合には、アルカリ性溶液により処理した後、クロロホルムやジエチルエーテルなどで分配し、有機層を分取して濃縮し、さらにシリカゲルカラムクロマトグラフィーによってスフィンゴ糖脂質を分離することが好ましい。
【0019】
次に、得られたスフィンゴ糖脂質含有混合物の分析方法であるが、最も簡便な分析方法としては薄層クロマトグラフ法があげられる。スフィンゴ糖脂質、中でもグルコシルセラミドが市販されているのでこれを標準とし、シリカゲル薄層プレートを用いてクロロホルム−メタノール系など適当な溶媒系を用いて展開させ、濃硫酸やアンスロン試薬などで発色させれば容易に分析できる。その他、高速液体クロマトグラフ法、各種クロマトグラフ−マススペクトロメトリー法など公知の方法により分析することもできる。
【0020】
上記のように得られたスフィンゴ糖脂質含有物はそのままで本発明の化粧品として用いることもできるが、エタノールなどの有機溶媒に溶解させたり、水に分散させると取り扱いが容易になる。
【0021】
エタノール溶液はスフィンゴ糖脂質含有物がエタノールに可溶であるため、そのままエタノールに溶解すればよい。沈殿の精製や懸濁を防止するために本発明の効果を損なわない範囲で、安定剤を添加することができる。
【0022】
水分散液を製造するには、スフィンゴ糖脂質含有物を所定量の水に導入して攪拌しても良いし、本発明の効果を損なわない範囲で、加熱や超音波処理をしたり、従来公知の乳化剤、分散剤を添加して分散を促進しても良い。
【0023】
本発明の化粧品には効果を促進するためにビタミン類、コラーゲン、スクワラン、大豆レシチン、植物由来ステロール類、ヒアルロン酸、ソルビトール、キチン、キトサン、グリセリン、ブチレングリコール、プロピレングリコール、ナイアシンアミドなどを加えることもできる。
【0024】
本発明の化粧品は、こんにゃく芋又はじゃが芋から有機溶媒により抽出したスフィンゴ糖脂質を含有することから安全性が高く、スフィンゴ糖脂質の含有量は特に限定されるものではないが、本発明の効果を発現させるために好ましいこんにゃく芋又はじゃが芋から有機溶媒により抽出したスフィンゴ糖脂質の含有量は0.001質量%から100質量%である。含有量がこれより少ない場合、本発明の効果の発現が遅くなったり少なくなる傾向がある。
【0025】
本発明の化粧品を使用したときの効果としては皮膚の保湿や肌荒れの改善、美白効果などがあげられる。皮膚の保湿については経表皮水分損失量(TEWL)の測定、角質水分量の測定など従来公知の測定方法を用いてその効果を知ることができる。
TEWLの測定には例えばEvaporimeter(Servo Med社 スウェーデン)、Tewameter(Courage+Khazaka社 ドイツ)などを用いることができる。また、角質水分量の測定には例えばCorneometer(Courage+Khazaka社 ドイツ)、Skikon-200(アイ・ビイ・エス(株))などを用いることができる。肌荒れの改善については目視と当事者の感覚によってその効果を知ることができる。美白効果についても目視で効果を知ることができるがメグザメーター MX16(Courage+Khazaka社 ドイツ)などの皮膚色測定機器を用いて定量的に測定することもできる。
【0026】
本発明の化粧品を皮膚に塗布したときの効果は、こんにゃく芋又はじゃが芋中に含まれるスフィンゴ糖脂質が皮膚へ特異な作用をする結果、特に肌荒れ、アトピー性皮膚炎、アレルギー性皮膚炎、吹き出物の改善において従来公知の植物原料である小麦、米糠、大豆と比較して優れるものである。
【0027】
【実施例】
以下、本発明を実施例によって詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。まず、以下の実施例において用いた測定装置、測定方法について説明する。
【0028】
(1)スフィンゴ糖脂質の定性方法
スフィンゴ糖脂質の定性にはシリカゲル薄層クロマトグラフィー(TLC)を使用した。所定量の試料をシリカゲルプレート(メルク社製Sillicagel60F254タイプ、層厚0.5mm)にアプライし、クロロホルム:メタノール:水=87:13:2(容量比)の展開槽に導入し、展開した。展開後はシリカゲルプレートをドライヤーなどで乾燥し、硫酸噴霧して加熱することによって発色した。
【0029】
(2)スフィンゴ糖脂質の定量方法
スフィンゴ糖脂質の定量には高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いた。Waters製 LC Module 1を用い、カラムはGLサイエンス社製Inertsil SIL 100Aを用いた。溶媒はクロロホルム:メタノール=9:1(容量比)を用い、流速1.0ml/分で25℃で測定した。検出には光散乱検出器(ALLTECH社製 500ELSD)を用いた。
【0030】
(3)角質水分量の測定方法
角質水分量の測定はCourage+Khazaka社製Corneometer CM825を用い、毎回上腕内側の同じ部位で測定した。測定は1人あたり10回行った平均をその人のデータとし、被験者全員の平均値であらわした。
【0031】
実施例1
こんにゃくトビ粉1kgを攪拌槽に仕込み、そこにエタノール2Lを加え、常温で2時間攪拌した。その後、ろ過により抽出液と残渣を分離した。抽出液をエバポレーターにより濃縮し、茶褐色の蝋状濃縮物10.7gを得た。これを上記の定性、定量方法に基づいて測定したところ、TLCによってスフィンゴ糖脂質のスポットが検出され、HPLCによってスフィンゴ糖脂質が0.55g含有されていることがわかった。トビ粉抽出物中のスフィンゴ糖脂質の純度は5.1質量%であった。
【0032】
次に、得られた蝋状濃縮物10.0gを20.0gのエタノールに溶解させ、200gの水中に攪拌しながら導入し、そのまま分散状態で攪拌した。30分経過後、塩化ナトリウム5.0gを導入し、さらに10分間攪拌することによって、茶褐色の沈殿が得られた。この沈殿の重量は6.8gであり、HPLCによって測定したスフィンゴ糖脂質の含有量は0.45gであった。水洗作業後の抽出物中のスフィンゴ糖脂質の純度は6.6質量%まで向上した。この水洗作業をさらに1回繰り返したところ、沈殿の重量は6.4gとなり、HPLCで測定したスフィンゴ糖脂質の含有量は0.44gであった。2回の水洗作業後のスフィンゴ糖脂質の純度は6.9質量%まで向上した。
【0033】
カラムにシリカゲル(ナカライテスク社製シリカゲル60、70〜230メッシュ)150mlを充填し、酢酸エチル:メタノール=9:1の混合溶媒200mlを流した。溶媒の液面がシリカゲルの上端まで達し、流出が遅くなったときに上記で得られた沈殿物1.9gをヘキサンに溶解して6.0mlにしたものを導入した。その後、酢酸エチル:メタノール=9:1の混合溶媒400mlを流し、流出液を20mlずつ回収した。回収した流出液を薄層クロマトグラフィーによって分析した結果、最初から数えて12番目〜17番目の回収液においてスフィンゴ糖脂質の濃いスポットが見られた。この範囲の流出液を集めて溶媒を留去したところ386mgの固形分が得られた。HPLCによってこのスフィンゴ糖脂質含有量を求めたところ、226mgであり、得られたスフィンゴ糖脂質含有物中のスフィンゴ糖脂質濃度は58.5質量%となった。
【0034】
次いで、カラムにシリカゲル(ナカライテスク社製シリカゲル60、70〜230メッシュ)150mlを充填し、酢酸エチル:メタノール=95:5の混合溶媒200mlを流した。溶媒の液面がシリカゲルの上端まで達し、流出が遅くなったときに上記のシリカゲルカラムにより得られた固形分386mgを少量のヘキサンに溶解したものを導入した。その後、酢酸エチル:メタノール=95:5の混合溶媒800mlを流し、流出液を20mlずつ回収した。回収した流出液を薄層クロマトグラフィーによって分析した結果、最初から数えて20番目〜26番目の回収液においてスフィンゴ糖脂質のスポットが単独で見られた。この範囲の流出液を集めて溶媒を留去したところ87mgの固形分が得られた。HPLCによってこのスフィンゴ糖脂質含有量を求めたところ、86mgであり、得られたスフィンゴ糖脂質含有物中のスフィンゴ糖脂質濃度は98.9質量%となった。
【0035】
得られた固形分50.6mgを、水10ml中に攪拌しながら導入し、ヤマト科学製BRANSON3200を用いて超音波によって30分間分散処理した。このようにして本発明のこんにゃくトビ粉由来のスフィンゴ糖脂質を含有した化粧品が得られた。得られたスフィンゴ糖脂質含有水分散液は均一で、1日後も沈殿は生じなかった。つまり、この水分散液中にこんにゃくトビ粉由来のスフィンゴ糖脂質が50mg含まれる。
【0036】
実施例2
じゃが芋の皮を100μm以下に粉砕したもの1kgを攪拌槽に仕込み、そこにエタノール2Lを加え、常温で2時間攪拌した。その後、ろ過により抽出液と残渣を分離した。抽出液をエバポレーターにより濃縮し、黄色の蝋状濃縮物10.2gを得た。これを上記の定性、定量方法に基づいて測定したところ、TLCによってスフィンゴ糖脂質のスポットが見られ、HPLCによって定量したスフィンゴ糖脂質は0.42gであり、じゃが芋皮抽出物中の純度は4.1質量%であった。
【0037】
得られたじゃが芋皮抽出物5gを10.0gのエタノールに溶解させ、100gの水中に攪拌しながら導入し、そのまま分散状態で攪拌した。30分経過後、塩化ナトリウム2.5gを導入し、さらに10分間攪拌することによって、薄茶色の沈殿が得られた。この沈殿の重量は3.0gであり、HPLCによって測定したスフィンゴ糖脂質の含有量は0.18gであった。水洗作業後の抽出物中のスフィンゴ糖脂質の純度は6.0質量%であった。この水洗作業をさらに1回繰り返したところ、沈殿の重量は2.8gとなり、HPLCで測定したスフィンゴ糖脂質の含有量は0.18gであった。2回の水洗作業後のスフィンゴ糖脂質の純度は6.4質量%であった。このようにして得られたじゃが芋皮由来のスフィンゴ糖脂質含有物を実施例1で行ったのと同様に2回のシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、スフィンゴ糖脂質を96.8質量%含むスフィンゴ糖脂質含有物を38mg得た。
【0038】
以上の操作を数回繰り返して製造したじゃが芋皮由来のスフィンゴ糖脂質含有物51.7mgを水10ml中に攪拌しながら導入し、ヤマト科学製BRANSON3200を用いて超音波によって30分間分散処理した。このようにして本発明のじゃが芋皮由来のスフィンゴ糖脂質を含有した化粧品が得られた。得られたスフィンゴ糖脂質含有水分散液は均一で、1日後も沈殿は生じなかった。つまり、この水分散液中にじゃが芋皮由来のスフィンゴ糖脂質が50mg含まれる。
【0039】
比較例1
小麦粉1kgを攪拌槽に仕込み、そこにエタノール2Lを加え、常温で2時間攪拌した。その後、ろ過により抽出液と残渣を分離した。抽出液をエバポレーターにより濃縮し、褐色の蝋状濃縮物6.8gを得た。これを上記の定性、定量方法に基づいて測定したところ、TLCによって確認したスフィンゴ糖脂質のスポットは薄く、HPLCによって定量したスフィンゴ糖脂質は0.05gであり、小麦粉抽出物中の純度は0.7質量%と少なかった。
【0040】
得られた小麦粉抽出物5gを10.0gのエタノールに溶解させ、100gの水中に攪拌しながら導入し、そのまま分散状態で攪拌した。30分経過後、塩化ナトリウム2.5gを導入し、さらに10分間攪拌することによって、茶色の沈殿が得られた。この沈殿の重量は3.6gであり、HPLCによって測定したスフィンゴ糖脂質の含有量は0.04gであった。水洗作業後の抽出物中のスフィンゴ糖脂質の純度は1.1質量%であった。この水洗作業をさらに1回繰り返したところ、沈殿の重量は3.4gとなり、HPLCで測定したスフィンゴ糖脂質の含有量は0.04gであった。2回の水洗作業後のスフィンゴ糖脂質の純度は1.2質量%であった。このようにして得られた小麦由来のスフィンゴ糖脂質含有物を実施例1で行ったのと同様に2回のシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、スフィンゴ糖脂質を97.5質量%含むスフィンゴ糖脂質含有物を2mg得た。
【0041】
以上の操作を数回繰り返して製造した小麦由来のスフィンゴ糖脂質含有物51.3mgを水10ml中に攪拌しながら導入し、ヤマト科学製BRANSON3200を用いて超音波によって30分間分散処理した。得られたスフィンゴ糖脂質含有水分散液は均一で、1日後も沈殿は生じなかった。つまり、この水分散液中に小麦由来のスフィンゴ糖脂質が50mg含まれる。
【0042】
比較例2
脱脂米糠1kgを攪拌槽に仕込み、そこにエタノール3Lを加え、常温で2時間攪拌した。その後、ろ過により抽出液と残渣を分離した。抽出液をエバポレーターにより濃縮し、茶褐色の蝋状濃縮物22.3gを得た。これを上記の定性、定量方法に基づいて測定した。TLCによって確認したスフィンゴ糖脂質のスポットは薄く、グリセロ糖脂質、ステロール類等のスポットが濃く発色した。HPLCによって定量したスフィンゴ糖脂質は0.38gであり、脱脂米糠抽出物中の純度は1.7質量%と少なかった。
【0043】
得られた脱脂米糠抽出物10gを20.0gのエタノールに溶解させ、200gの水中に攪拌しながら導入し、そのまま分散状態で攪拌した。30分経過後、塩化ナトリウム5.0gを導入し、さらに10分間攪拌することによって、茶色の沈殿が得られた。この沈殿の重量は7.4gであり、HPLCによって測定したスフィンゴ糖脂質の含有量は0.24gであった。水洗作業後の抽出物中のスフィンゴ糖脂質の純度は3.2質量%であった。この水洗作業をさらに1回繰り返したところ、沈殿の重量は6.9gとなり、HPLCで測定したスフィンゴ糖脂質の含有量は0.22gであった。2回の水洗作業後のスフィンゴ糖脂質の純度は3.2質量%であった。このようにして得られた米糠由来のスフィンゴ糖脂質含有物を実施例1で行ったのと同様に2回のシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、スフィンゴ糖脂質を98.2質量%含むスフィンゴ糖脂質含有物を28mg得た。
【0044】
以上の操作を数回繰り返して製造した米糠由来のスフィンゴ糖脂質含有物50.9mgを水10ml中に攪拌しながら導入し、ヤマト科学製BRANSON3200を用いて超音波によって30分間分散処理した。得られたスフィンゴ糖脂質含有水分散液は均一で、1日後も沈殿は生じなかった。つまり、この水分散液中に米糠由来のスフィンゴ糖脂質が50mg含まれる。
【0045】
試験例1
乾燥肌の女性10人(20〜40歳5人、40〜60歳5人)のボランティアに協力してもらい、実施例1及び2で得られた本発明の化粧品並びに比較例1及び2で得られた水分散液の皮膚の角質水分量の向上効果について調べた。それぞれの水分散液0.5mlを毎日左側上腕内側に30日間塗布してもらい、10日後、20日後、30日後の左側上腕内側の皮膚の角質水分量をCorneometerを用いて測定した結果を塗布しない対照とともに表1に示す。
【0046】
【表1】
Figure 0004753476
【0047】
表1から、こんにゃくトビ粉由来およびじゃが芋の皮由来のスフィンゴ糖脂質の塗布が皮膚の角質水分量の向上に優れた効果があることがわかった。
【0048】
実施例3、比較例3
以下の表2に示す処方例に従って、こんにゃくトビ粉由来スフィンゴ糖脂質を含有する化粧水(実施例3)を調製した。また、この化粧水においてスフィンゴ糖脂質含有物を除いた以外は同様の処方で調製した化粧水(比較例3)を調製した。
【0049】
【表2】
Figure 0004753476
【0050】
試験例2
実施例3で得た化粧水及び比較例3の化粧水について、女性20人に2ヶ月間使用してもらい、使用感について官能試験を行った。結果を表3に示す。表3から、こんにゃくトビ粉由来のスフィンゴ糖脂質を含有した化粧水が、しっとり感の持続やはり、柔軟性において優れた効果を有することがわかった。
【0051】
【表3】
Figure 0004753476
【0052】
【発明の効果】
本発明のこんにゃく芋又はじゃが芋から有機溶媒により抽出したスフィンゴ糖脂質含有化粧料は、ヒトの皮膚に存在し、保湿に重要な役割を担っていると考えられているスフィンゴ糖脂質を高濃度に含有し、ヒトの皮膚の角質水分量の向上、肌荒れの改善などにおいて優れた効果を有するものである。また食品として全く利用されていないこんにゃくトビ粉などを原料とすることで、安価に簡単に製造することができる。

Claims (3)

  1. こんにゃく芋又はじゃが芋から有機溶媒により抽出したスフィンゴ糖脂質を含有することを特徴とする化粧品。
  2. こんにゃく芋から有機溶媒により抽出したスフィンゴ糖脂質を含有することを特徴とする化粧品。
  3. こんにゃく芋又はじゃが芋に有機溶剤を添加し、スフィンゴ糖脂質を抽出することを特徴とする請求項1又は2記載の化粧品の製造方法。
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