JP4752842B2 - スイッチング電源装置および電源制御用半導体集積回路 - Google Patents

スイッチング電源装置および電源制御用半導体集積回路 Download PDF

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Description

本発明は、電圧変換用トランスを備えたスイッチング電源装置の出力電圧安定化技術に関し、例えばACアダプタのような電源変換装置に用いられるDC−DCコンバータに利用して有効な技術に関する。
ACアダプタは、交流電源を整流するダイオード・ブリッジ回路と、該回路で整流された直流電圧を降圧して所望の電位の直流電圧に変換するDC−DCコンバータなどで構成される。このDC−DCコンバータとしては、例えば電圧変換用トランスの一次側巻線に流れる電流をスイッチング制御することで二次側巻線に誘起される電圧を制御するようにしたスイッチング電源装置が用いられている。
ACアダプタは、小型化および低コスト化が進められており、そのためには部品点数の削減が重要である。そこで、一次側巻線に電流を流すスイッチング・トランジスタを制御する制御用ICが開発されている。従来のスイッチング制御用ICは、二次巻線側の出力電圧を制御用ICにフィードバックするためのフォトカプラや容量、抵抗などの外付け素子が比較的多かったため、これらの外付け素子をIC内部に取り込んだり、外付け素子の数を減らすための回路設計が行なわれている。
フォトカプラや二次側制御ICが不要なスイッチング・レギュレータに関する発明として、例えば国際公開WO2004−082119号公報(特許文献1)に開示されているものがある。図5には、特許文献1に開示されているスイッチング・レギュレータの全体構成が、図6には一次側補助巻線の端子電圧を検出してサンプリング・タイミングを与えるトリガ制御回路の構成例が、さらに図7にはレギュレータ内部の信号や電圧の波形が示されている。なお、図6のトリガ制御回路は、図5の制御IC100内に設けられる。
特許文献1に開示されているスイッチング・レギュレータにおいては、図6に示されているように、補助巻線Nbの端子間電圧(以下、補助巻線電圧と称する)Vbの変化をコンパレータCP1,CP2で検出してVg,Vd信号を生成し、この信号に基づいてフリップフロップFF1,FF2と論理ゲートLG1,LG2とからなるロジック回路で容量C1とC2の充電と放電を行なうスイッチS1〜S4を制御する信号を生成して、容量C1とC2の電位が等しくなるタイミングを検出し、このタイミングでサンプルホールド信号S&Hを発生させるようになっている。このサンプルホールド信号S&Hを発生させるタイミングは、図7に示されているように、補助巻線電圧Vbの電圧持続期間Thの約2/3のポイントPsであり、二次側ダイオードDrすなわち二次側巻線に流れる電流Idが0になるポイントに近いタイミングであるため、比較的精度の良い制御が行なえる。
しかしながら、図8に示すように、二次側巻線Nsから整流用ダイオードDrに流れる電流Idは補助巻線電圧Vbの電圧持続期間Th中、次第に減少するように変化する。そのため、補助巻線電圧Vbの電圧持続期間Thの約2/3のポイントPsは、ダイオードに流れる電流が0になるポイントには近いが完全に0になるポイントではない。しかも、ダイオードは素子間の特性ばらつきが比較的大きい。
そのため、ダイオードに流れる電流が0でないポイントで電圧をサンプリングすると、正確な電圧が得られ難いとともに、サンプリングした電圧がダイオードの特性ばらつきの影響を受け易くなり、検出精度が悪くなる。具体的には、図5のスイッチング・レギュレータにおける出力電圧Voutは、二次側巻線と一次側補助巻線との巻線比をNs/Nb、二次側の整流用ダイオードDrの順方向電圧をVFとおくと、次式(1)
Vout=Vb(Ns/Nb)−VF ……(1)
で表わされる。式(1)より、ダイオードの順方向電圧VFがばらつくと、出力電圧Voutがずれることが分かる。また、式(1)より、VFが0すなわちダイオードに流れる電流が0となるタイミングで補助巻線電圧Vbをサンプリングすれば、サンプリングした電圧がダイオードの特性ばらつきの影響を受けないことが分かる。
さらに、特許文献1に開示されているスイッチング・レギュレータでは、補助巻線電圧Vbの電圧持続期間Thの約2/3のポイントが負荷等の条件によってずれるとともに、1つ前のサイクルの検出結果より決定したサンプリングポイントで次のサイクルのサンプリングを行なう方式であるため、負荷の変動で出力電圧が変動しているときには相対的なポイントがずれて誤差が生じ正確な電圧検出が困難になるという問題点がある。
本発明の目的は、電圧変換用トランスを備えたスイッチング電源装置であって、二次側の整流用ダイオードに流れる電流が0となるポイントに極めて近いタイミングで補助巻線の端子電圧をサンプリングすることができ、それによって高精度の出力電圧制御を行なうことができるスイッチング電源装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、出力電圧が変動しているときにも誤差が少なく正確なサンプリングを行なうことができ、それによって高精度の出力電圧制御を行なうことができるスイッチング電源装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、一次側に補助巻線を有する電圧変換用のトランスと、上記トランスの一次側巻線に接続されたスイッチング・トランジスタと、上記補助巻線の端子電圧を受けて上記スイッチング・トランジスタをオン、オフ制御する信号を出力するスイッチング制御回路と、上記トランスの二次側巻線に接続された整流用ダイオードと、上記トランスの二次側に設けられた出力平滑用コンデンサとを備えたスイッチング電源装置において、上記スイッチング制御回路は上記補助巻線の端子電圧の立下りを検出する検出回路を備え、上記検出回路の検出タイミングに基づいて上記整流用ダイオードに流れる電流が0になる直前での上記補助巻線の端子電圧に基づいて上記スイッチング・トランジスタを制御するようにしたものである。
ここで、上記検出回路は微分回路を備え、この微分回路によって補助巻線の端子電圧の立下りを検出するように構成する。また、上記補助巻線の立ち下がり直前の端子電圧を保持させる保持手段と、上記検出回路の検出出力に基づいて上記保持手段で保持された電圧のサンプリングを行なうサンプルホールド回路とを設け、このサンプルホールド回路は、所定の周波数の発振信号に基づいて上記補助巻線の端子電圧に応じた電圧のサンプリングを行なう第1サンプルホールド回路と、上記検出回路の検出出力に基づいて上記第1サンプルホールド回路にホールドされている電圧のサンプリングを行なう第2サンプルホールド回路とを有するように構成する。
さらに、上記第2サンプルホールド回路は、上記第1サンプルホールド回路のホールド電圧のサンプリングを行なう第1サンプルホールド手段と、上記第1サンプルホールド回路のホールド電圧のサンプリングを行なう第2サンプルホールド手段とを備え、上記第1サンプルホールド手段と第2サンプルホールド手段は上記検出回路の検出出力に基づいて1周期ごとに交互に上記第1サンプルホールド回路にホールドされている電圧のサンプリングを行なうように構成する。
このような構成によれば、二次側の整流用ダイオードに流れる電流が0となる直前のタイミングで補助巻線の端子電圧をサンプリングすることができる。また、出力電圧が変動しているときにも誤差が少なく正確なサンプリングを行なうことができる。それによって、二次側ダイオードの順方向電圧や素子の特性ばらつきの影響を受けない正確な電圧を検出することができるようになる。
本発明に従うと、電圧変換用トランスを備えたスイッチング電源装置において、二次側の整流用ダイオードに流れる電流が0となるポイントに極めて近いタイミングで補助巻線の端子電圧をサンプリングすることができ、それによって高精度の出力電圧制御を行なうことができるようになるとともに、出力電圧をフィードバックするためのフォトカプラ等の外付け部品が少なくて済むため電源装置の低コスト化を図ることができるという効果がある。
図1は、本発明の第1の実施の形態のスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。 図2は、図1の回路の内部の信号や電圧の変化を示すタイムチャートであり、図3のタイムチャートにおける一部の期間を拡大して示すタイムチャートである。 図3は、図1の回路の内部の信号や電圧の変化を示すタイムチャートである。 図4は、本発明の第2の実施の形態のスイッチング電源装置を示す回路図である。 図5は、特許文献1に開示されているスイッチング・レギュレータの全体構成を示す回路図である。 図6は、図5の回路において一次側補助巻線の端子電圧を検出してサンプリング・タイミングを与えるトリガ制御回路の構成例を示す回路図である。 図7は、図5のレギュレータ内部の信号や電圧の変化を示すタイムチャートである。 図8は、図5のレギュレータにおける補助巻線電圧の変化および二次側ダイオードの電流の変化を示すタイムチャートである。 図9は、第3の実施形態のスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。 図10は、発振信号の立上り検出回路と立下り検出回路の具体的な回路例を示す回路構成図である。 図11は、補助巻線電圧Vbと立下り検出部の検出信号と発振器の出力信号とサンプリング信号S&H1,S&H2の変化を示すタイムチャートである。 図12(A)は実施形態2のスイッチング電源装置における各部の信号や電圧の変化の一例、図12(B)は実施形態3のスイッチング電源装置における各部の信号や電圧の変化の一例を示すタイムチャートである。
符号の説明
10 スイッチング電源装置
11 ダイオード・ブリッジ回路
12 スイッチング制御回路
12A 立下り検出部
12B 1段目サンプルホールド部
12C 2段目サンプルホールド部
12D 信号切替え部
12E 誤差増幅回路
12F 駆動パルス生成部
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
<実施形態1>
図1は、本発明の第1の実施の形態のスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。
この実施の形態のスイッチング電源装置10は、交流電圧(AC)を整流し直流電圧に変換するダイオード・ブリッジ回路11および平滑用コンデンサC1と、一次巻線Npおよび補助巻線Nbと二次巻線Nsとを有するトランスT1と、このトランスT1の一次巻線Npと直列に接続されたスイッチング・トランジスタTr0と、補助巻線Nbの端子間電圧を分圧する抵抗R1,R2と、抵抗R1,R2で分圧されたフィードバック電圧VFBに応じて上記スイッチング・トランジスタTr0を駆動するスイッチング制御回路12とを有する。特に限定されるものではないが、スイッチング制御回路12は、単結晶シリコン基板のような1個の半導体チップ上に半導体集積回路として形成される。
上記トランスT1の二次側には二次巻線Nsと直列に接続された整流用ダイオードD1と、このダイオードD1のカソード端子と二次巻線Nsの他方の端子との間に接続された平滑用コンデンサC2とが設けられ、一次巻線Npに間歇的に電流を流すことで二次巻線Nsに誘起される交流電流を整流し平滑することによって一次巻線Npと二次巻線Nsとの巻線比に応じた直流電圧Voutを出力する。
スイッチング制御回路12は、フィードバック電圧VFBを監視して補助巻線電圧Vbの立下りを検出する立下り検出部12Aと、所定の周期でフィードバック電圧VFBをサンプリングする1段目サンプルホールド部12Bと、サンプリングされた電圧を1周期ごとに交互にサンプリングする2つのサンプリング回路を有する2段目サンプルホールド部12Cと、上記2つのサンプリング回路のうちホールド状態にあるサンプリング回路の電圧を選択して誤差信号として出力する信号切替え部12Dと、誤差信号と所定の参照電圧Vref2との電位差を増幅する誤差増幅回路12Eと、この誤差増幅回路12Eの出力に応じて上記スイッチング・トランジスタTr0をオン、オフさせるスイッチング・パルスを生成する駆動パルス生成部12Fとを備える。
駆動パルス生成部12Fは、所定の周波数の三角波を発生する発振器OSC2と、該発振器OSC2の出力と上記誤差増幅回路12Eの出力とを比較するコンパレータCPM2と、インバータG1と抵抗R3および容量C3からなるCR時定数回路とANDゲートG2とを有しコンパレータCPM1の出力の変化を検出してパルスを生成するワンショットパルス生成回路と、生成されたパルスによってセットされるフリップフロップFF3と、上記スイッチング・トランジスタTr0のエミッタ電圧と所定の参照電圧Vref3とを比較するコンパレータCPM3を備える。コンパレータCPM3の出力は上記フリップフロップFF3のリセット端子に入力される。
これよって、フリップフロップFF3がANDゲートG2の出力によりセットされるとスイッチング・トランジスタTr0がオン状態にされて一次巻線Npに電流が流され、フリップフロップFF3がコンパレータCPM3の出力によりリセットされるとスイッチング・トランジスタTr0がオフ状態にされて一次巻線Npの電流が遮断される。これを繰り返すことにより、一次巻線Npに間歇的な電流が流される。このとき、上記フィードバック電圧VFBが低いとスイッチング・トランジスタTr0がオフからオンに移行するタイミングを早くしてオンされている時間を長くし、フィードバック電圧VFBが高くなるとスイッチング・トランジスタTr0がオフからオンに移行するタイミングを遅くしてオンされる時間が短くなるように、トランジスタTr0の駆動パルスが制御されることによって、所定のレベルの出力電圧VoutがトランスT1の二次側に発生される。駆動パルス生成部12Fの構成と動作は公知のものと同様であるので、詳しい説明は省略する。
立下り検出部12Aは、フィードバック電圧VFBの立下りすなわち補助巻線電圧Vbの立下りを検出する微分回路などからなる立下り検出回路DIFと、その検出信号と所定の参照電圧Vref1とを比較するコンパレータCMP1と、コンパレータCMP1の出力によって出力が反転されるトグル型フリップフロップFF1と、コンパレータCMP1の出力端子と接地点との間に逆方向接続されたツェナーダイオードDzとを備える。ダイオードDzは、微分回路が波形の立上り部分を検出することによって生成される負のパルスを消去するためのものである。ツェナーダイオードDzは、立下り検出回路DIFとコンパレータCMP1との間に設けても良い。
1段目サンプルホールド部12Bは、発振器OSC1と、その発振信号によってオン、オフされるスイッチング素子SW1と、このスイッチング素子SW1がオンされている期間のフィードバック電圧VFBを取り込むサンプリング容量Cs1とからなる。特に限定されるものでないが、この実施例では、発振器OSC1の発振周波数は、上記駆動パルス生成部12Fの発振器OSC2の発振周波数(例えば100kHz)の10倍程度の周波数(例えば1MHz)とされている。発振器OSC1の発振周波数を発振器OSC2の発振周波数の好ましくは5倍以上、より好ましくは10倍以上、さらに好ましくは20倍以上とすることにより、図8に示されている補助巻線電圧Vbの電圧持続期間Thの2/3のポイントよりもダイオードに流れる電流が0になるポイントに近いポイントで電圧をサンプリングすることが容易となる。
2段目サンプルホールド部12Cは、上記1段目サンプルホールド部12Bの出力ノードN1に接続されたスイッチング素子SW2,SW3と、スイッチング素子SW2がオンされている期間の1段目サンプルホールド部12Bの出力電位を取り込むサンプリング容量Cs2と、スイッチング素子SW3がオンされている期間の1段目サンプルホールド部12Bの出力電位を取り込むサンプリング容量Cs3とからなる。スイッチング素子SW2,SW3は、立下り検出部12AのフリップフロップFF1の出力Qと/Qによって、波形の立下りを検出するたびに交互にオンされ、スイッチング素子SW2,SW3がオンされている期間の1段目サンプルホールド部12Bのホールド電位をサンプリング容量Cs2とCs3に交互に取り込むように制御される。/QはQの逆相信号である
信号切替え部12Dは、上記サンプリング容量Cs2,Cs3と出力ノードN4との間に接続されたスイッチング素子SW4,SW5からなる。このうちスイッチング素子SW5は立下り検出部12AのフリップフロップFF1の出力Qによって、またSW4はその反転信号によって、それぞれオン、オフ動作される。つまり、SW4はSW2と相補的に、またSW5はSW3と相補的にオン、オフされる。これにより、信号切替え部12Dは、サンプリング容量Cs2が1段目サンプルホールド部12Bの出力電位の取り込みを終えた後、ホールド状態になっているときの電圧と、サンプリング容量Cs3が1段目サンプルホールド部12Bの出力電位の取り込みを終えた後、ホールド状態になっているときの電圧とを交互に出力する。
次に、上記立下り検出部12A〜信号切替え部12Dの動作を、図2および図3を用いて説明する。図2および図3は図1の回路の内部の信号や電圧の変化を示すタイムチャートであり、図2は図3のタイムチャートにおける一部の期間を拡大して示す。
図2において、(A)はフィードバック電圧VFBすなわち補助巻線電圧Vb、(B)は1段目サンプルホールド部12B内の発振器OSC1の出力、(C)は二次側ダイオードD1に流れる電流Id、(D)は1段目サンプルホールド部12Bから2段目サンプルホールド部12Cへ供給されるサンプルホールド信号VS&H0である。
また、図3において、(A)はフィードバック電圧VFBすなわち補助巻線電圧Vb、(B)は二次側ダイオードD1に流れる電流Id、(C)は立下り検出部12Aから2段目サンプルホールド部12Cへサンプリング/ホールド制御信号SHCとして供給されるフリップフロップFF1の出力Q、(D)および(E)は2段目サンプルホールド部12Cから信号切替え部12Dへ供給されるサンプルホールド信号VS&H1,VS&H2である。なお、図2および図3では補助巻線電圧Vbを単純化して示してある。
図1の実施の形態におけるスイッチング制御回路12では、図2に示すように、発振器OSC1の出力の立下りタイミングt1で1段目サンプルホールド部12B内のスイッチング素子SW1がオフされ、直前のサンプリング容量Cs1の電圧をホールドする。そして、このタイミングt1は、補助巻線電圧Vbが立ち下がるとともに二次側ダイオードD1に流れる電流Idが0になるタイミングt2の直前である。スイッチング素子SW1は伝達される電圧の低下を避けるため、スイッチング制御回路12を構成するトランジスタとしてMOSFETが用いられる場合つまりCMOS集積回路として形成される場合、PチャネルMOSFETとNチャネルMOSFETとを並列に接続したトランスミッションゲートにより構成するのが望ましい。
このCs1のホールド電圧が、立下り検出部12AのフリップフロップFF1の出力Qすなわちサンプリング/ホールド制御信号SHCが変化するタイミングt21,t22……(図3参照)で、2段目サンプルホールド部12Cのスイッチング素子SW2,SW3が交互にオンまたはオフされることにより、サンプリング容量Cs2,Cs3に交互にサンプリング&ホールドされ、その電圧がホールド状態の期間に信号切替え回路12Dによって誤差増幅回路12Eへ供給される。
理想的には、補助巻線電圧Vbの立下がり時点の電圧Vbをサンプリングして誤差増幅回路12Eへ供給すべきであるが、補助巻線電圧Vbの立下がりを微分回路で検出してサンプリング・タイミングとすると、回路の遅延によりサンプリング動作が遅れてしまい、二次側ダイオードD1に流れる電流Idが0になるタイミングでサンプリングすることができない。しかるに、この実施形態のスイッチング・レギュレータでは、発振器OSC1の出力で補助巻線電圧Vbを1段目サンプルホールド部12Bでサンプリングすることで遅延して、それを補助巻線電圧Vbの立下がりを検出した時点で2段目サンプルホールド部12Cでサンプリングするため、サンプリング信号SHCが遅れたとしても実質的に時間的な遅れのないサンプリングが可能となる。
<実施形態2>
図4は、本発明の第2の実施の形態のスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。
この実施の形態のスイッチング電源装置10は、ダイオード・ブリッジ回路11を省略して直接直流電圧を入力とする構成とするとともに、1段目サンプルホールド部12Bと2段目サンプルホールド部12Cと信号切替え部12Dを2系統設けたものである。
図1の実施形態では、フィードバック電圧VFBの電圧が変動した場合、スイッチング素子SW1の通流率が変化する。それによって、OSC1によりフィードバック電圧VFBを遅延すなわちVFBの立下り直前の補助巻線電圧値をホールドできなくなることが考えられる。つまり、補助巻線電圧が下降する途中や、下降後の電圧値をホールドしてしまう可能性がある。そこで、1段目サンプルホールド部12Bと2段目サンプルホールド部12Cと信号切替え部12Dを2系統設け、一方をOSC1の正相の信号で動作させ、他方をOSC1の逆相の信号で動作させるようにしたものである。これにより、2段目サンプルホールド部12Cの一方のサンプルホールド回路(SW2a,Cs2a,SW3a,Cs3a)で所望の電圧値をホールドできなくても、2段目サンプルホールド部12Cの他方のサンプルホールド回路(SW2b,Cs2b,SW3b,Cs3b)で所望の電圧値をホールドすることができるようになる。
さらに、信号切替え部12Dには、これら2つの系統でホールドされた電圧を選択するスイッチング素子SW4a,SW5aおよびSW4b,SW5bと、2つの系統のホールド電圧を比較するコンパレータCMP5と、その出力信号によっていずれの系統でサンプリングされた電圧を後段の誤差増幅回路12Eの入力信号とするか選択するためのスイッチング素子SW6,SW7が設けられている。補助巻線電圧の立下り直前の電圧値をホールドできている方が電圧値が高いということとなるので、その状況をコンパレータCMP5で判定することによってスイッチング素子SW6,SW7を切り替える仕組みとなっている。これによって、補助巻線電圧の立下り(二次側ダイオード電流)が0になる直前の値をホールドでき、その値に応じてフィードバック制御を行なうことで、正確な定電圧制御を可能とすることができる。
なお、上記の実施形態では、サンプルホールド部12Cの前段にフィードバック電圧(補助巻線電圧)を所定の発振信号でサンプリングを行なうサンプルホールド部12Bを設けているが、これに限定されるものでなく、補助巻線の立ち下がり直前の電圧波形を保持できる手段であれば例えばバッファアンプを多段接続した保持回路などどのような形式の回路で構成しても良い。また、上記の実施形態では、補助巻線電圧Vbを抵抗分割した電圧をフィードバック電圧としているが、補助巻線電圧Vbをそのままフィードバック電圧としても良い。
また、第1の実施形態では、1段目サンプルホールド部12Bと駆動パルス生成部12Fにそれぞれ発振器OSC1,OSC2を設けているが、発振器OSC2の代わりに分周器を設けて、発振器OSC1で生成された信号を分周した信号を用いるようにしてもよい。さらに、第1および第2の実施形態では、スイッチング・トランジスタTr0を外付け素子で構成しているが、スイッチング制御回路12が形成されている半導体チップ上に形成されたオンチップの素子を用いても良い。
<実施形態3>
次に、本発明に係るスイッチング電源装置の第3の実施の形態を説明する。前記第2実施形態のスイッチング電源装置においては、1段目サンプルホールド部12Bのサンプリング用スイッチング素子SW1a,SW1bをオン・オフ制御する信号に、発振器OSC1の出力とその反転信号(共にデューティ50%)を用いて交互にサンプルホールド動作をさせている。
そのようにした場合、サンプルホールド制御信号のパルス幅が比較的広いため、補助巻線端子電圧Vbが立下り始めてから立下り検出部12Aの検出信号が生成されるまでの間に制御信号の立下りによるホールドタイミングが来たときに、立下りの途中の変化の大きな電圧をホールドしてしまい、安定した出力電圧制御が困難になる。第3の実施形態は、そのような不具合を回避して、より安定した出力電圧制御を可能にするものである。以下、第3の実施形態を、図9を用いて説明する。
図9は、第3の実施形態のスイッチング電源装置の構成を示す回路図である。 本実施形態のスイッチング電源装置は、図4の第2実施形態のスイッチング電源装置とほぼ同様な構成を有する。図4の第2実施形態のスイッチング電源装置との差異は、1段目サンプルホールド部12Bのサンプリング用スイッチング素子SW1a,SW1bをオン・オフ制御するサンプリング信号S&H1,S&H2を生成する回路に、発振器OSC1の出力ではなく、OSC1の出力の立ち上がりを検出する立上り検出回路13aとOSC1の出力の立ち下がりを検出する立下り検出回路13bを用いている点にある。サンプリング信号生成回路は、以下に説明する条件を満たす信号を生成するならば、立上り検出回路13aと立下り検出回路13bに限定されるものでない。
図10には、立上り検出回路13aと立下り検出回路13bの具体的な回路例が示されている。
この実施例では、奇数個のインバータとRC時定数回路とが直列形態に接続され発振器OSC1の出力を遅延する遅延回路DLY1と、発振器OSC1の出力信号と遅延回路DLY1で遅延された信号とを入力とするANDゲート回路G1とによって立上り検出回路13aが構成されている。また、発振器OSC1の出力信号を反転する初段のインバータと、奇数個のインバータとRC時定数回路とが直列形態に接続された遅延回路DLY2と、初段のインバータの出力信号と遅延回路DLY2で遅延された信号とを入力とするANDゲート回路G2とによって立下り検出回路13bが構成されている。
上記立上り検出回路13aと立下り検出回路13bはワンショットパルス生成回路であり、このうち立上り検出回路13aは発振器OSC1の出力信号の立上りに同期し遅延回路DLY1の遅延時間td1に相当するパルス幅を有する立上り検出信号をサンプリング信号S&H1として生成する。立下り検出回路13bは発振器OSC1の出力信号の立下りに同期し遅延回路DLY2の遅延時間td2に相当するパルス幅を有する立下り検出信号をサンプリング信号S&H2として生成する。上記立上り検出回路13aと立下り検出回路13bは、それらを構成する遅延回路DLY1と遅延回路DLY2の抵抗や容量に外付け素子を用いたり、抵抗値、容量値を可変に構成したりしておくことによって、遅延時間が調整可能な回路とすることができる。
図11には、補助巻線電圧Vbと、立下り検出部12Aの検出信号(図9のFF1の入力信号)FDと、発振器OSC1の出力信号と、上記サンプリング信号S&H1,S&H2の変化のタイミングが示されている。図11において、符号t0はダイオードD1に流れる電流が「0」になるタイミングである。発振器OSC1は発振器OSC2と非同期で動作するため、発振器OSC1の出力波形の位相は補助巻線電圧Vbの波形に対して少しずつずれて行く。図11はこのうちサンプリング信号S&H2の立下りのタイミングがダイオードD1に流れる電流が「0」になるタイミングt0に一致した状態を示している。
本発明者らがシミュレーション等を行なって詳しく検討したところ、ダイオードD1に流れる電流が「0」になるタイミングt0から立下り検出部12Aの検出信号FDが立ち上がるタイミングt1までの時間をT1、サンプリング信号S&H1の立下りからS&H2の立上りまでの時間をT2とおくと、T2>T1となるようにT2を設定するのが望ましいことが分かった。これとは逆にT2<T1となるようにT2を設定すると、タイミングt0〜t1の間の、ダイオードD1の電流が「0」になった後の補助巻線電圧Vbの値をサンプルしてしまい、ダイオードD1の電流が「0」になる直前の補助巻線電圧Vbをサンプルすることができない。また、ダイオードD1の電流が「0」となった後の補助巻線電圧値は急激に降下するため、その値をサンプルすることになると、所望の値に対し、大きく低下した値をサンプルしてしまうためである。そこで、この実施例では、T2>T1となるように設定することとした。
なお、上記T1は、立下り検出部12Aが補助巻線端子電圧Vbに含まれるノイズを検出しないように設定される。上記T2は、発振器OSC1の周波数と前記遅延回路DLY1の遅延時間td1を適宜選択することにより設定することができる。具体的には、遅延回路DLY1を構成するRC時定数回路の抵抗と容量の値を変えることで遅延時間td1を所望の値に設定することができる。
次に、上記のような構成を有する実施形態3が、1段目サンプルホールド部12Bにおけるサンプリング信号に発振器OSC1の出力を用いている実施形態2よりも望ましい理由を説明する。
図12(A)には実施形態2のスイッチング電源装置における各部の信号や電圧の変化の一例が、また図12(B)には実施形態3のスイッチング電源装置における各部の信号や電圧の変化の一例が示されている。図12において、(h)は(g)のサンプリング信号S&H1により容量Cs1aにサンプルホールドされる電圧VS&H1、(l)は(k)のサンプリング信号S&H2により容量Cs1bにサンプルホールドされる電圧VS&H2であり、S&H1,S&H2のハイレベルの期間に入力電圧Vbが容量Cs1a,Cs1bに取り込まれ、S&H1,S&H2のロウレベルの期間は直前の電圧をホールドする。
さらに、電圧VS&H1は(d),(e)の信号S&H3,S&H4によりサンプリングされて、(i),(j)の電圧VS&H3,VS&H4となり、電圧VS&H2は(d),(e)の信号S&H5,S&H6によりサンプリングされて、(m),(n)の電圧VS&H5,VS&H6となる。そして、電圧VS&H3,VS&H4は信号切替え部12DのスイッチSW4a,SW5aによってホールド部分が選択(抽出)され、また電圧VS&H5,VS&H6はスイッチSW4b,SW5bによってホールド部分が選択(抽出)され、コンパレータCMP5へ供給される。
図12の例では、(j)の電圧VS&H4のT3の部分と(i)の電圧VS&H3のT4の部分、(n)の電圧VS&H6のT3の部分と(m)の電圧VS&H5のT4の部分がCMP5へ供給される。これより、コンパレータCMP5には、急激に変化したりしないほぼ一定の電圧が供給され、安定した判定が行われることが分かる。そして、コンパレータCMP5によりVS&H3とVS&H5、VS&H4とVS&H6とが交互に比較され、スイッチSW6,SW7によって大きい方が選択されて後段の誤差増幅回路12Eへ供給される。
ここで、サンプリング信号S&H1,S&H2は、図12(A)では(g),(k)に示すように発振器OSC1の出力と同じデューティ50%の同相信号と逆相信号であり、図12(B)では発振器OSC1の出力とその逆相信号に同期したパルス幅の小さな信号である。
図12(A)で問題となるのは、(k)の信号S&H2によりサンプルホールドした電圧VS&H2を(d),(e)の信号S&H5,S&H6によりサンプルホールドする際に、これらのタイミングが重なったとすると、(m),(n)のように、(l)の電圧VS&H2が減少している途中の電圧値をホールドしてしまうおそれがある。
一方、図12(B)では、(g),(k)の信号S&H1,S&H2をパルス幅の狭いパルスとし、前述したようにT2>T1となるように回路を設計してされているため、信号S&H2とS&H5,S&H6のタイミングが極力重ならないようにすることができ、それによって電圧VS&H2が減少している途中の電圧値をホールドするのを回避することができる。
図12の場合、コンパレータCMP5で(h),(l)の丸印内の電圧値を比較して、(h)の電圧を選択する。図12(A)では、補助巻線電圧Vbから見た場合、立下り途中の電圧値をホールドすることになってしまうことになる。図12(B)では、立下り直前の電圧値をホールドすることができる。そのため、図12(o)に示すように、誤差アンプ入力となる信号切替え部出力では、実施形態2と実施形態3とではΔVの電位差が生じてしまう。
実施形態3では、補助巻線電圧Vbの立下り前の電圧値をサンプリングできたものと、立下り途中や立下り後の電圧値をサンプリングしたものを分別し、立下り前の電圧値をサンプリングした信号をフィードバック信号として採用することができる。その結果、実施形態3の方が実施形態2よりも高い精度で、ダイオードの電流が「0」になって補助巻線電圧が下がり始める直前の電圧を検出することができるようになる。
なお、この第3実施形態でも、1段目サンプルホールド部12Bと駆動パルス生成部12Fにそれぞれ発振器OSC1,OSC2を設けているが、発振器OSC2の代わりに分周器を設けて、例えば外部から供給される発振信号を分周した信号を、上記立上り検出回路13aと立下り検出回路13bに入力してサンプリング信号S&H1,S&H2を生成するように構成してもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、第1〜第3の実施の形態で具体的に示した構成は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
さらに、本発明は、他励式スイッチング電源装置に限定されず自励式のスイッチング電源装置にも利用することができる。

Claims (26)

  1. 一次側に補助巻線を有する電圧変換用のトランスと、スイッチング制御回路を備えたスイッチング電源装置であって、
    上記スイッチング制御回路は、上記補助巻線の端子電圧の立下りを検出する検出回路を備え、
    上記検出回路の検出タイミングに基づいて上記スイッチング電源装置の二次側整流用ダイオードに流れる電流が0になる直前での上記補助巻線の端子電圧に基づいて上記トランスの一次側巻線に接続されたスイッチング・トランジスタを制御するスイッチング電源装置。
  2. 上記検出回路は微分回路を備え、この微分回路によって上記補助巻線の端子電圧の立下りを検出する請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  3. 上記補助巻線の端子電圧の立下り直前の電圧を保持させる保持手段と、上記検出回路の検出出力に基づいて上記保持手段で保持された電圧のサンプリングを行なうサンプルホールド回路とを有する請求項1または2に記載のスイッチング電源装置。
  4. 上記スイッチング制御回路は内部発振器を備え、上記スイッチング電源装置の上記補助巻線の端子電圧を上記内部発振器の周波数によりサンプルホールドし、上記端子電圧の立下り時のタイミングよりも1クロック前にサンプルホールドされた電圧値により、上記スイッチング電源装置を制御する請求項3に記載のスイッチング電源装置。
  5. 上記内部発振器の発振周波数は、スイッチング電源装置のスイッチング周波数の5倍以上である請求項4に記載のスイッチング電源装置。
  6. 上記サンプルホールド回路は、上記保持手段に保持された電圧のサンプリングを行なう第1サンプルホールド手段と、上記保持手段に保持された電圧のサンプリングを行なう第2サンプルホールド手段とを備え、上記第1サンプルホールド手段と第2サンプルホールド手段は上記検出回路の検出出力に基づいて1周期ごとに交互に上記保持手段に保持された電圧のサンプリングを行なうように構成されている請求項5に記載のスイッチング電源装置。
  7. 上記保持手段は、所定の周波数の発振信号に基づいて上記補助巻線の端子電圧に応じた電圧のサンプリングを行なう前段サンプルホールド回路である請求項5または6に記載のスイッチング電源装置。
  8. 上記スイッチング制御回路は、上記サンプルホールド回路によりサンプリングされた電圧と所定の電圧とを比較して電位差に応じた電圧を出力する誤差増幅回路と、上記第1サンプルホールド手段と第2サンプルホールド手段によりサンプリングされホールドされている電圧を交互に上記誤差増幅回路へ伝達する信号切替え回路とをさらに備える請求項5に記載のスイッチング電源装置。
  9. 上記スイッチング制御回路は、上記誤差増幅回路から出力される電圧に応じたスイッチング制御信号を生成する信号生成回路をさらに備え、上記信号生成回路により生成されたスイッチング制御信号によって上記スイッチング・トランジスタがオン、オフ動作されて上記トランスの一次側巻線に電流を流す請求項8に記載のスイッチング電源装置。
  10. 上記検出回路は、上記微分回路の出力と所定の電圧とを比較する電圧比較回路と、この電圧比較回路の出力によって出力が反転するフリップフロップ回路と、を備える請求項2に記載のスイッチング電源装置。
  11. 所定の周波数の発振信号に基づいて上記補助巻線の端子電圧に応じた電圧のサンプリングを行なう第1サンプルホールド回路と、上記検出回路の検出出力に基づいて上記第1サンプルホールド回路にホールドされている電圧のサンプリングを行なう第2サンプルホールド回路とを有し、
    上記第2サンプルホールド回路は、上記第1サンプルホールド回路のホールド電圧のサンプリングを行なう第1サンプルホールド手段と、上記第1サンプルホールド回路のホールド電圧のサンプリングを行なう第2サンプルホールド手段とを備え、
    上記第1サンプルホールド手段と第2サンプルホールド手段は、上記フリップフロップ回路の正相と逆相の出力によって1周期ごとに交互に上記第1サンプルホールド回路にホールドされている電圧のサンプリングを行なうように構成されている請求項10に記載のスイッチング電源装置。
  12. 上記スイッチング制御回路は、上記第2サンプルホールド回路によりサンプリングされた電圧と所定の電圧とを比較して電位差に応じた電圧を出力する誤差増幅回路と、上記第1サンプルホールド手段と第2サンプルホールド手段によりサンプリングされホールドされている電圧を交互に上記誤差増幅回路へ伝達する信号切替え回路とをさらに備える請求項11に記載のスイッチング電源装置。
  13. 上記スイッチング制御回路は、上記誤差増幅回路から出力される電圧に応じたスイッチング制御信号を生成する信号生成回路をさらに備え、上記信号生成回路により生成されたスイッチング制御信号によって上記スイッチング・トランジスタがオン、オフ動作されて上記トランスの一次側巻線に電流を流す請求項12に記載のスイッチング電源装置。
  14. 上記保持手段は、所定の周波数の発振信号に基づいて上記補助巻線の端子電圧に応じた電圧のサンプリングを行なう前段サンプルホールド回路であり、
    上記前段サンプルホールド回路は、所定の周波数の発振信号に基づいて上記補助巻線の端子電圧に応じた電圧のサンプリングを行なう第1サンプルホールド手段と、上記発振信号の逆相の信号に基づいて上記補助巻線の端子電圧に応じた電圧のサンプリングを行なう第2サンプルホールド手段とを有し、
    上記サンプルホールド回路は上記検出回路の検出出力に基づいて上記第1サンプルホールド手段にホールドされている電圧のサンプリングを行なう第3および第4サンプルホールド手段と、上記検出回路の検出出力に基づいて上記第2サンプルホールド手段にホールドされている電圧のサンプリングを行なう第5および第6サンプルホールド手段とを有し、
    上記第3と第4サンプルホールド手段は1周期ごとに交互にサンプリング動作を行ない、上記第5と第6サンプルホールド手段は1周期ごとに交互にサンプリング動作を行ない、上記第3または第4サンプルホールド手段にホールドされている電圧と、上記第5または第6サンプルホールド手段にホールドされている電圧のうち高い方の電圧が、サンプルホールド回路の出力として選択される請求項3に記載のスイッチング電源装置。
  15. 一次側に補助巻線を有する電圧変換用のトランスの一次側巻線に流れる電流をスイッチング制御して、上記トランスの二次側巻線に流れる電流を整流用ダイオードで整流し、平滑用コンデンサで平滑して二次側電圧として出力するスイッチング電源装置を構成する電源制御用半導体集積回路であって、
    上記補助巻線の端子電圧の立下りを検出する検出回路を備え、
    上記検出回路の検出タイミングに基づいて上記整流用ダイオードに流れる電流が0になる直前での上記補助巻線の端子電圧に基づいて上記トランスの一次側巻線に接続されたスイッチング・トランジスタを制御する電源制御用半導体集積回路。
  16. 上記検出回路は微分回路を備え、この微分回路によって上記補助巻線の端子電圧の立下りを検出する請求項15に記載の電源制御用半導体集積回路。
  17. 上記補助巻線の端子電圧の立下り直前の電圧を保持させる保持手段と、上記検出回路の検出出力に基づいて上記保持手段に保持された電圧のサンプリングを行なうサンプルホールド回路とを有する請求項15または16に記載の電源制御用半導体集積回路。
  18. 上記保持手段は、所定の周波数のパルス信号に基づいて上記補助巻線の端子電圧に応じた電圧のサンプリングを行なう前段サンプルホールド回路であり、
    上記前段サンプルホールド回路は、所定の周波数の第1パルス信号に基づいて上記補助巻線の端子電圧に応じた電圧のサンプリングを行なう第1サンプルホールド手段と、上記第1パルス信号と同一周波数で位相の異なる第2パルス信号に基づいて上記補助巻線の端子電圧に応じた電圧のサンプリングを行なう第2サンプルホールド手段とを有し、
    上記サンプルホールド回路は上記検出回路の検出出力に基づいて上記第1サンプルホールド手段にホールドされている電圧のサンプリングを行なう第3サンプルホールド手段と、上記検出回路の検出出力に基づいて上記第2サンプルホールド手段にホールドされている電圧のサンプリングを行なう第4サンプルホールド手段とを有し、
    上記第3サンプルホールド手段にホールドされている電圧と、上記第4サンプルホールド手段にホールドされている電圧のうち高い方の電圧が、上記サンプルホールド回路の出力として選択され、
    上記第1パルス信号の立下りから上記検出回路の出力パルスの立上りまでの時間をT1、上記第2パルス信号の立下りから上記第1パルスの立上りまでの時間をT2とおいたとき、T1<T2となるように設定されている請求項17に記載の電源制御用半導体集積回路。
  19. 上記サンプルホールド回路は、上記検出回路の検出出力に基づいて上記第1サンプルホールド手段にホールドされている第1電圧のサンプリングを行なう第3および第5サンプルホールド手段と、上記検出回路の検出出力に基づいて上記第2サンプルホールド手段にホールドされている第2電圧のサンプリングを行なう第4および第6サンプルホールド手段とを有し、
    上記第3サンプルホールド手段は上記第1電圧のサンプリング動作とホールド動作を1周期ごとに交互に繰り返し、
    上記第5サンプルホールド手段は上記第3サンプルホールド手段のホールド中に上記第1電圧のサンプリング動作を、また第3サンプルホールド手段のサンプリング中にホールド動作を行ない、
    上記第4サンプルホールド手段は上記第3サンプルホールド手段と並行して上記第2電圧のサンプリング動作とホールド動作を交互に行ない、
    上記第6サンプルホールド手段は上記第5サンプルホールド手段と並行して上記第2電圧のサンプリング動作とホールド動作を交互に行ない、
    上記第3と第4サンプルホールド手段にサンプリングされホールド中の電圧のうち高い方の電圧と、上記第5と第6サンプルホールド手段にサンプリングされホールド中の電圧のうち高い方の電圧が、上記サンプルホールド回路の出力として1周期ごとに交互に選択される請求項18に記載の電源制御用半導体集積回路。
  20. 所定の周波数の発振信号を生成する発振回路もしくは所定の周波数の信号を分周する分周回路と、上記発振回路もしくは分周回路の出力信号の立上りを検出する立上り検出回路と、上記発振回路もしくは分周回路の出力信号の立下りを検出する立下り検出回路と、を備え、上記第1パルス信号は上記立上り検出回路の出力信号であり、上記第2パルス信号は上記立下り検出回路の出力信号である請求項18または19に記載の電源制御用半導体集積回路。
  21. 一次側に補助巻線を有する電圧変換用のトランスと、スイッチング制御回路を備えたスイッチング電源装置であって、
    上記スイッチング制御回路は、上記補助巻線の端子電圧の立下りを検出しパルスを出力する検出回路と、上記補助巻線の端子電圧の立下り直前の電圧を保持させる保持手段と、上記検出回路の検出出力に基づいて上記保持手段で保持された電圧のサンプリングを行なうサンプルホールド回路とを備え、
    上記保持手段は、所定の周波数のパルス信号に基づいて上記補助巻線の端子電圧に応じた電圧のサンプリングを行なう前段サンプルホールド回路であり、
    上記前段サンプルホールド回路は、所定の周波数の第1パルス信号に基づいて上記補助巻線の端子電圧に応じた電圧のサンプリングを行なう第1サンプルホールド手段と、上記第1パルス信号と同一周波数で位相の異なる第2パルス信号に基づいて上記補助巻線の端子電圧に応じた電圧のサンプリングを行なう第2サンプルホールド手段とを有し、
    上記サンプルホールド回路は上記検出回路の検出出力に基づいて上記第1サンプルホールド手段にホールドされている電圧のサンプリングを行なう第3サンプルホールド手段と、上記検出回路の検出出力に基づいて上記第2サンプルホールド手段にホールドされている電圧のサンプリングを行なう第4サンプルホールド手段とを有し、
    上記第3サンプルホールド手段にホールドされている電圧と、上記第4サンプルホールド手段にホールドされている電圧のうち高い方の電圧が、上記サンプルホールド回路の出力として選択され、
    上記検出回路の出力パルスのタイミングに基づいて上記スイッチング電源装置の二次側整流用ダイオードに流れる電流が0になる直前での上記補助巻線の端子電圧に基づいて上記トランスの一次側巻線に接続されたスイッチング・トランジスタを制御するようにされ、
    上記第1パルス信号の立下りから上記検出回路の出力パルスの立上りまでの時間をT1、上記第2パルス信号の立下りから上記第1パルスの立上りまでの時間をT2とおいたとき、T1<T2となるように設定されているスイッチング電源装置。
  22. 上記サンプルホールド回路は、上記検出回路の検出出力に基づいて上記第1サンプルホールド手段にホールドされている第1電圧のサンプリングを行なう第3および第5サンプルホールド手段と、上記検出回路の検出出力に基づいて上記第2サンプルホールド手段にホールドされている第2電圧のサンプリングを行なう第4および第6サンプルホールド手段とを有し、
    上記第3サンプルホールド手段は上記第1電圧のサンプリング動作とホールド動作を1周期ごとに交互に繰り返し、
    上記第5サンプルホールド手段は上記第3サンプルホールド手段のホールド中に上記第1電圧のサンプリング動作を、また第3サンプルホールド手段のサンプリング中にホールド動作を行ない、
    上記第4サンプルホールド手段は上記第3サンプルホールド手段と並行して上記第2電圧のサンプリング動作とホールド動作を交互に行ない、
    上記第6サンプルホールド手段は上記第5サンプルホールド手段と並行して上記第2電圧のサンプリング動作とホールド動作を交互に行ない、
    上記第3と第4サンプルホールド手段にサンプリングされホールド中の電圧のうち高い方の電圧と、上記第5と第6サンプルホールド手段にサンプリングされホールド中の電圧のうち高い方の電圧が、上記サンプルホールド回路の出力として1周期ごとに交互に選択される請求項21に記載のスイッチング電源装置。
  23. 上記スイッチング制御回路は、上記サンプルホールド回路によりサンプリングされた電圧と所定の電圧とを比較して電位差に応じた電圧を出力する誤差増幅回路と、上記第3または第5サンプルホールド手段にホールドされている電圧と、上記第4または第6サンプルホールド手段にホールドされている電圧のうち高い方の電圧を上記誤差増幅回路へ伝達する信号切替え回路とをさらに備える請求項22に記載のスイッチング電源装置。
  24. 上記スイッチング制御回路は、上記誤差増幅回路から出力される電圧に応じたスイッチング制御信号を生成する信号生成回路をさらに備え、上記信号生成回路により生成されたスイッチング制御信号によって上記スイッチング・トランジスタがオン、オフ動作されて上記トランスの一次側巻線に電流を流す請求項23に記載のスイッチング電源装置。
  25. 所定の周波数の発振信号を生成する発振回路もしくは所定の周波数の信号を分周する分周回路と、上記発振回路もしくは分周回路の出力信号の立上りを検出する立上り検出回路と、上記発振回路もしくは分周回路の出力信号の立下りを検出する立下り検出回路と、を備え、上記第1パルス信号は上記立上り検出回路の出力信号であり、上記第2パルス信号は上記立下り検出回路の出力信号である請求項21ないし24のいずれかに記載のスイッチング電源装置。
  26. 上記立上り検出回路と上記立下り検出回路は、それぞれ信号遅延手段と、該信号遅延手段を通過した信号と通過する前の信号とを入力信号とする論理積ゲート回路と、を備える請求項25に記載のスイッチング電源装置。
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