JP4752839B2 - イソシアヌレート結合形成反応触媒、及びこれを用いたイソシアヌレート結合含有変性ポリイソシアネート混合物の製造方法 - Google Patents

イソシアヌレート結合形成反応触媒、及びこれを用いたイソシアヌレート結合含有変性ポリイソシアネート混合物の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、二液型ポリウレタン塗料用の高性能の硬化剤などに用いられるイソシアヌレート結合含有変性ポリイソシアネート混合物の製造方法、及びこれに使用するイソシアヌレート結合形成反応触媒に関する。
トルエンジイソシアネート(TDI)から製造されたイソシアヌレート結合含有変性ポリイソシアネートは、速乾性や物性などに優れているため、特に塗料用のポリイソシアネート硬化剤として有用である。TDIから製造されたイソシアヌレート結合含有変性ポリイソシアネートは、塗料などとして使用されたときの労働衛生上の観点から、原料であるTDI(モノマー)の含有量のできるだけ少ないものが望まれている。
このようなTDIを原料とするイソシアヌレート結合含有変性ポリイソシアネートの製造方法としては、イソシアネート高重合物の生成に伴って液粘度が上昇する不都合をさけるため、従来、各種のイソシアヌレート結合形成反応触媒を使用してイソシアネート高重合物をできるだけ生成しない低温でのイソシアヌレート結合形成重合方法が一般的に知られているが、低温ではイソシアヌレート結合形成反応が遅いため製造に長時間を要し、反応時間を短縮化するためには複雑な工程を要するなどの問題がある。また、イソシアネート高重合物の生成を抑制した低温でのイソシアヌレート結合形成反応を比較的短時間行ない、蒸留によりTDI(モノマー)を除去するイソシアヌレート結合含有変性ポリイソシアネートの製造方法も広く知られているが、この方法は蒸留工程を行なわなければならないため工業的には経済性の点で著しく不利である。
そこで、特許文献1は、ジアルキルアミノメチル基を含むフェノール系触媒の混合物を用いて、TDIからTDI(モノマー)含有量0.1質量%以下の溶媒を含有するイソシアヌレート結合含有変性ポリイソシアネートを、蒸留を行なわないで製造する簡単な方法を提案している。
特開2004−250662号公報
しかしながら、特許文献1に開示の方法には、TDI(モノマー)の含有量を下げるためには反応に長時間を要し、反応時間が長くなるにつれてイソシアヌレート結合含有変性ポリイソシアネートの含有量が低下すると共にイソシアネート高重合物を生成して高粘度化するという問題がある。
本発明の目的は、イソシアネート高重合物の少ないイソシアヌレート結合含有変性ポリイソシアネート混合物を製造する方法、及びこれに使用するイソシアヌレート結合形成反応触媒を提供することである。特に、反応後に蒸留により精製する工程を行なわなくても、塗料などの硬化剤として労働衛生の点で実用上問題のないほど有機ポリイソシアネート(モノマー)の含有量が低く、粘度も低いイソシアヌレート結合含有変性ポリイソシアネート混合物を短時間で効率良く製造する方法、及びこれに使用するイソシアヌレート結合形成反応触媒を提供することである。
前記目的を達成するために、本発明者はイソシアヌレート結合形成反応触媒について鋭意研究した結果、特定の化学構造を持つ化合物をイソシアヌレート結合形成反応の触媒として使用することにより、前記の問題点がいずれも解決できることを見い出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、次の(1)〜(10)である。
(1) 下記一般式(1)で示される化合物を含有すること、を特徴とするイソシアヌレート結合形成反応触媒。
Figure 0004752839
(2) 更に助触媒として水酸基含有有機化合物を含有する、前記(1)のイソシアヌレート結合形成反応触媒。
(3) 更に水を含有する、前記(1)のイソシアヌレート結合形成反応触媒。
(4) 前記Mがカルシウム又はストロンチウムである、前記(1)のイソシアヌレート結合形成反応触媒。
(5) 前記Mがカルシウムである、前記(1)のイソシアヌレート結合形成反応触媒。
(6) 前記RとRがいずれも炭素数8のアルキル基である、前記(1)のイソシアヌレート結合形成反応触媒。
(7) 前記(1)〜(6)のいずれかのイソシアヌレート結合形成反応触媒の存在下で有機ポリイソシアネートをイソシアヌレート結合形成反応させ、次いで反応停止剤を添加して反応を終了させること、を特徴とするイソシアヌレート結合含有変性ポリイソシアネート混合物の製造方法。
(8) 前記(1)〜(6)のいずれかのイソシアヌレート結合形成反応触媒の存在下で有機ポリイソシアネートをイソシアヌレート結合形成反応させ、次いで反応停止剤を添加して反応を終了させること、を特徴とする有機ポリイソシアネート(モノマー)含有量0.5質量%以下のイソシアヌレート結合含有変性ポリイソシアネート混合物の製造方法。
(9) 前記有機ポリイソシアネートがトルエンジイソシアネートである、前記(7)のイソシアヌレート結合含有変性ポリイソシアネート混合物の製造方法。
(10) イソシアヌレート結合形成反応の最初から終了までの間に前記(1)のイソシアヌレート結合形成反応触媒を複数回に分けて分割添加してイソシアヌレート結合形成反応を行なう、前記(7)のイソシアヌレート結合含有変性ポリイソシアネート混合物の製造方法。
本発明により初めて、特定のイソシアヌレート結合形成反応触媒を用いて、蒸留工程を行なわなくても有機ポリイソシアネート(モノマー)の含有量が低く、イソシアネート高重合物の少ないイソシアヌレート結合含有変性ポリイソシアネート混合物を製造することが可能となった。特に、反応後に蒸留により精製する工程を行なうことなく、塗料などの硬化剤として労働衛生の点で実用上問題のないほど有機ポリイソシアネート(モノマー)の含有量が低く、粘度も低いイソシアヌレート結合含有変性ポリイソシアネート混合物を短時間で効率良く製造することが可能となった。
以下、本発明について詳しく説明する。
本発明のイソシアヌレート結合形成反応触媒は、次の一般式(1)で示される化合物を含有している。
Figure 0004752839
前記一般式(1)において、Mはカルシウム又はストロンチウムであることが好ましく、更にカルシウムであることが好ましい。
前記一般式(1)においてRとRがアルキル基の炭素数6未満では、前記一般式(1)で示される化合物は有機溶剤や有機ポリイソシアネートへの溶解性に乏しいため、触媒濃度の不足により十分な触媒効果が得られない。また、前記一般式(1)においてRとRがアルキル基の炭素数11以上では、前記一般式(1)で示される化合物はほとんどの有機溶剤や有機ポリイソシアネートに不溶であり、均一系でのイソシアヌレート結合形成反応に適さない。
一般式(1)で示される化合物としては、具体的には例えば、ビス(ジヘキシルフォスフェート)カルシウム、ビス(ジ−n−オクチルフォスフェート)カルシウム、ビス(ジ−2−エチルヘキシルフォスフェート)カルシウム、ビス(ジデシルフォスフェート)カルシウム、ビス(ジヘキシルフォスフェート)ストロンチウム、ビス(ジ−n−オクチルフォスフェート)ストロンチウム、ビス(ジ−2−エチルヘキシルフォスフェート)ストロンチウム、ビス(ジデシルフォスフェート)ストロンチウム、ビス(ジ−2−エチルヘキシルフォスフェート)マグネシウム、ビス(ジ−2−エチルヘキシルフォスフェート)バリウム、ビス(ヘキシル−ヘキシルフォスフォネート)カルシウム、ビス(n−オクチル−n−オクチルフォスフォネート)カルシウム、ビス(2−エチルヘキシル−2−エチルヘキシルフォスフォネート)カルシウム、ビス(デシル−デシルフォスフォネート)カルシウム、ビス(n−オクチル−n−オクチルフォスフォネート)ストロンチウム、ビス(2−エチルヘキシル−2−エチルヘキシルフォスフォネート)ストロンチウム、ビス(2−エチルヘキシル−2−エチルヘキシルフォスフォネート)マグネシウム、ビス(2−エチルヘキシル−2−エチルヘキシルフォスフォネート)バリウム等が挙げられる。
これらは単独で或いは任意の2種以上を混合して使用することができる。
これらのうち、ビス(ジ−n−オクチルフォスフェート)カルシウム、ビス(ジ−2−エチルヘキシルフォスフェート)カルシウム等のビス(ジオクチルフォスフェート)カルシウムと、ビス(n−オクチル−n−オクチルフォスフォネート)カルシウム、ビス(2−エチルヘキシル−2−エチルヘキシルフォスフォネート)カルシウム等のビス(オクチル−オクチルフォスフォネート)カルシウムと、ビス(ジ−n−オクチルフォスフェート)ストロンチウム、ビス(ジ−2−エチルヘキシルフォスフェート)ストロンチウム等のビス(ジオクチルフォスフェート)ストロンチウムと、ビス(n−オクチル−n−オクチルフォスフォネート)ストロンチウム、ビス(2−エチルヘキシル−2−エチルヘキシルフォスフォネート)ストロンチウム等のビス(オクチル−オクチルフォスフォネート)ストロンチウムが好ましく、ビス(ジ−2−エチルヘキシルフォスフェート)カルシウムとビス(2−エチルヘキシル−2−エチルヘキシルフォスフォネート)カルシウムが特に好ましい。
前記一般式(1)で示される化合物の使用量は、使用する触媒の種類、反応温度などにより異なるが、通常、有機ポリイソシアネートに対して0.01〜5質量%、更に0.1〜3質量%であることが好ましい。
本発明のイソシアヌレート結合形成反応触媒としては、前記一般式(1)で示される化合物に水が含まれているものが好ましい。水の含有量は、イソシアヌレート結合形成反応の活性の向上とウレア化などの副反応防止の点から、前記一般式(1)で示される化合物に対して50質量%以内、更に0.1〜20質量%の範囲であることが好ましい。
本発明のイソシアヌレート結合形成反応触媒には、助触媒として、例えば、メタノール、エタノール、ブタノール、エチレングリコール、1,3−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、ポリプロピレングリコール、フェノール、これらの任意の2種以上の混合物等の水酸基含有有機化合物を更に含有しているのが好ましい。
なお、助触媒がイソシアヌレート結合形成反応触媒に含まれていない場合には、本発明のイソシアヌレート結合含有変性ポリイソシアネート混合物の製造方法において、助触媒は、イソシアヌレート結合形成反応工程を行う前に、イソシアヌレート結合形成重合触媒と共に添加して使用することもできるし、イソシアヌレート結合形成重合触媒を添加する前に、あらかじめ後述の有機ポリイソシアネートと反応させてウレタン基を形成させておいてもよい。
本発明のイソシアヌレート結合形成反応触媒は、前記一般式(1)で示される化合物と必要に応じて助触媒を溶剤に溶解して使用することができる。この溶剤としては、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、デカヒドロナフタレン、石油エーテル、石油ベンジン、灯油、ミネラルスピリット、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、酢酸ブチル、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、トルエン、キシレン、トリ(2−エチルヘキシル)フォスフェート、これらの任意の2種以上の混合物等のイソシアネート基に対して不活性の溶剤が挙げられる。
本発明のイソシアヌレート結合含有変性ポリイソシアネート混合物の製造方法に使用される有機ポリイソシアネートとしては、具体的には例えば、2,4−TDI、2,6−TDI、キシレン−1,4−ジイソシアネート、キシレン−1,3−ジイソシアネート、テトラメチルキシレンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4′−ジフェニルエーテルジイソシアネート、2−ニトロジフェニル−4,4′−ジイソシアネート、2,2′−ジフェニルプロパン−4,4′−ジイソシアネート、3,3′−ジメチルジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート、4,4′−ジフェニルプロパンジイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、ナフチレン−1,4−ジイソシアネート、ナフチレン−1,5−ジイソシアネート、3,3′−ジメトキシジフェニル−4,4′−ジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、デカメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート等の脂肪族ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水素添加トルエンジイソシアネート、水素添加キシレンジイソシアネート、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネート、水素添加テトラメチルキシレンジイソシアネート等の脂環族ジイソシアネート、更にこれらの任意の2種以上の混合物が挙げられる。
これらのうち、TDIが好ましく、更に、2,4−TDI単独、或いは2,4−TDIと2,6−TDIとの混合物が好ましい。
なお、これらの有機ポリイソシアネートは、後述の酸化防止剤を含有しているものであってもよい。
本発明のイソシアヌレート結合含有変性ポリイソシアネート混合物の製造方法において、イソシアヌレート結合形成反応の際に、必要に応じて、トリフェニルフォスファイト、トリスノニルフェニルフォスファイト、トリクレジルフォスファイト、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシトルエン、ペンタエリスリトール−テトラキス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、これらの任意の2種以上の混合物などの酸化防止剤を使用することができる。
また、イソシアヌレート結合形成反応の際に、必要に応じて溶剤を使用することができる。この溶剤としては、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、トルエン、キシレン、これらの任意の2種以上の混合物等のイソシアネート基に対して不活性の溶剤が挙げられる。
本発明のイソシアヌレート結合含有変性ポリイソシアネート混合物の製造方法において、イソシアヌレート結合形成反応は、有機ポリイソシアネートをイソシアヌレート結合形成反応触媒などの存在下で、一般に150℃以下、好ましくは20〜120℃で、一般に50時間以内、好ましくは10分間〜15時間、所定のイソシアネート基含有量(以下、NCO含量という。)になるまで反応させる。イソシアヌレート結合形成反応は低温で行う方が、イソシアヌレート結合形成反応終了時点での有機ポリイソシアネート(モノマー)含有量を低くすることができるので好ましい。
本発明のイソシアヌレート結合含有変性ポリイソシアネート混合物の製造方法において、イソシアヌレート結合含有変性ポリイソシアネート混合物のNCO含量を低めにしたい場合には、イソシアヌレート結合形成反応触媒を一度に添加すると、反応液の初期発熱が大きくなって温度が高くなりすぎるため、イソシアヌレート結合形成反応の最初から終了までの間にイソシアヌレート結合形成反応触媒を複数回に分けて分割添加してイソシアヌレート結合形成反応を行なうのが好ましい。
本発明のイソシアヌレート結合含有変性ポリイソシアネート混合物の製造方法において、イソシアヌレート結合形成反応の停止剤としては、例えば、リン酸、硫酸、塩酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸等の酸類、ジアルキルフォスフェート、ジアルキルフォスフォネート、塩化ベンゾイル、塩化アセチル、或いはこれらの任意の2種以上の混合物等の酸塩化物が挙げられる。
これらはいずれも単独で或いは任意の2種以上を混合して使用することができる。
これらのうち、酸類、特にリン酸が好ましい。
イソシアヌレート結合形成反応の停止剤の使用量は、用いた前記一般式(1)で示される化合物を中和させる当量の1〜2倍であることが好ましい。
イソシアヌレート結合形成反応の停止剤は、溶剤に溶解して使用することができる。この溶剤としては、石油エーテル、石油ベンジン、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、酢酸ブチル、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、トルエン、キシレン、これらの任意の2種以上の混合物等のイソシアネート基に対して不活性の溶剤が挙げられる。
本発明のイソシアヌレート結合含有変性ポリイソシアネート混合物の製造方法においては、イソシアヌレート結合形成反応が目標とするNCO含量まで到達したときに、イソシアヌレート結合形成反応の停止剤を添加し、一般に20〜120℃、好ましくは40〜80℃で、一般に15分間〜3時間、好ましくは30分間〜1.5時間処理して、イソシアヌレート結合形成反応を停止させる。
反応生成物であるイソシアヌレート結合含有変性ポリイソシアネート混合物中の有機ポリイソシアネート(モノマー)含有量は、前記性能を充分に発揮させるため及び作業環境の向上のため、0.5質量%以下とすることが好ましい。
本発明により得られるイソシアヌレート結合含有変性ポリイソシアネート混合物は、木工用、金属用、プラスチック用などの塗料の他に、接着剤、感圧接着剤、粘着剤、合成皮革、磁気記録材結合剤、発泡体、床材、成形品、防水材、アンカー剤等に使用されるが、特に木工塗料用として好ましく使用される。
又、本発明により得られるイソシアヌレート結合含有変性ポリイソシアネート混合物を二液型ポリウレタン塗料として用いる場合は、イソシアネートと反応する活性水素を2個以上含有する多価ヒドロキシル化合物と組み合わせるのが好ましい。具体的には、飽和又は不飽和ポリエステルポリオール、飽和又は不飽和の油変性又は脂肪酸変性アルキッドポリオール、アミノアルキッドポリオール、ポリカーボネートポリオール、アクリルポリオール、ポリエーテルポリオール、エポキシポリオール、ポリカプロラクトンポリオール、含フッ素ポリオール、含シリコーンポリオール、尿素樹脂等と組み合わせて用いられる。これらには、ポリアミン、ポリアミド等の水酸基以外の活性水素基を持つ化合物を更に併用してもよい。
前記ポリウレタン塗料には、上記の多価ヒドロキシル化合物の他に、公知の添加剤、例えば、着色剤、体質顔料、繊維素、レベリング剤、消泡剤、ダレ止め剤、ウレタン化触媒、有機溶剤、希釈剤、可塑剤等を添加することができる。
本発明について、実施例により更に詳細に説明するが、本発明はこれらにより何等限定して解釈されるものではない。なお、合成例、実施例及び比較例において、反応生成物のGPC分析結果を除いて、「%」は「質量%」を意味する。
〔イソシアヌレート結合形成反応触媒の合成〕
合成例1
ジ(2−エチルヘキシル)フォスフェート32.2g(0.1mol)を75gの石油ベンジンに溶解し、分液ロートへ入れた。水酸化カルシウム3.7g(0.05mol)を50gの水に縣濁させ、発熱に注意しながらゆっくりと分液ロートへ加えた。分液ロートをよく振り水相と有機相を十分に混合させた後、5分ほど放置した。さらに3.0g(0.04mol)の水酸化カルシウムを粉末のまま分液ロートへ加え、よく振って混合させた。水相と有機相が分離するまで静置し、水相のpHが10以上であることを確認した。水相を捨て、白濁した有機相をサンプル瓶に移し、常温にて数日静置して白色浮遊物を沈殿させた。上澄み液を取り出し、これから溶媒を除去して、ビス(ジ−2−エチルヘキシルフォスフェート)カルシウムの白色固体を得た。
この白色固体についてカールフィッシャー法により水分を測定したところ、その含水率は2.5%であった。
合成例2
ジ(2−エチルヘキシル)フォスフェート32.2g(0.1mol)を97gの石油ベンジンに溶解し、分液ロートへ入れた。水酸化カルシウム3.7g(0.05mol)を50gの水に縣濁させ、発熱に注意しながらゆっくりと分液ロートへ加えた。分液ロートをよく振り水相と有機相を十分に混合させた後、5分ほど放置した。さらに3.0g(0.04mol)の水酸化カルシウムを粉末のまま分液ロートへ加え、よく振って混合させた。水相と有機相が分離するまで静置し、水相のpHが10以上であることを確認した。水相を捨て、白濁した有機相をサンプル瓶に移し、常温にて数日間静置し白色浮遊物を沈殿させて、ビス(ジ−2−エチルヘキシルフォスフェート)カルシウムの石油ベンジン溶液を得た。なお、この石油ベンジン溶液から石油ベンジンを除去した残分は、27.5%であった。
合成例3
合成例1で得た含水率2.5%のビス(ジ−2−エチルヘキシルフォスフェート)カルシウムを多量の酢酸エチルに加熱しながら完全に溶解させた。この溶液を室温まで冷却し、1晩静置して白色結晶を沈殿させた。この沈殿をペーパーフィルターでろ過し、ろ別した固体を10mmHg、100℃で5時間乾燥して、ビス(ジ−2−エチルヘキシルフォスフェート)カルシウムの白色粉末状固体を得た。
この白色粉末状固体についてカールフィッシャー法により水分を測定したところ、その含水率は0.2%であった。
合成例4
ジ(2−エチルヘキシル)フォスフェート32.2g(0.1mol)を75gのジエチルエーテルに溶解し、分液ロートへ入れた。水酸化ストロンチウム26.6g(0.1mol)を約1リットルの水に溶解し、この溶液のうち200mlを前記分液ロート中へゆっくり加えた。分液ロートをよく振って水相と有機相を十分に混合させたのち、2層が分離するまで静置して、水相のpHを測定した。これを数回繰り返し、pHが10以上になったら有機相を取り出して、溶媒を除去し、次いでこれを加熱乾燥させて、ビス(ジ−2−エチルヘキシルフォスフェート)ストロンチウムの白色固体を得た。
この白色固体についてカールフィッシャー法により水分を測定したところ、その含水率は10%であった。
合成例5
合成例4において、水酸化ストロンチウムの代わりに水酸化バリウム31.6g(0.1mol)用いた以外は同様にして、ビス(ジ−2−エチルヘキシルフォスフェート)バリウムの白色固体を得た。
この白色固体についてカールフィッシャー法により水分を測定したところ、その含水率は11%であった。
合成例6
ジ(2−エチルヘキシル)フォスフェート32.2g(0.1mol)と石油エーテル75gをビーカーに入れた。別のビーカーで水酸化ナトリウム4.4g(0.11mol)を水10gに溶かしたものを調製し、これを先に調製した溶液に攪拌しながら少しずつ加えた。そのまま10分ほど攪拌した後、水と石油エーテルを加熱乾燥により除去して、ジ(2−エチルヘキシル)フォスフェートナトリウムの白色固体を得た。
この白色固体についてカールフィッシャー法により水分を測定したところ、その含水率は1.5%であった。
合成例7
合成例6において、水酸化ナトリウムの代わりに水酸化カリウム6.2g(0.11mol)を用いた以外は同様にして、ジ(2−エチルヘキシル)フォスフェートカリウムの白色固体を得た。
この白色固体についてカールフィッシャー法により水分を測定したところ、その含水率は1.1%であった。
合成例8
合成例1において、ジ(2−エチルヘキシル)フォスフェート32.2g(0.1mol)の代わりに2−エチルヘキシル−2−エチルヘキシルフォスフォネート30.6g(0.1mol)を用いた以外は同様にして、ビス(2−エチルヘキシル−2−エチルヘキシルフォスフォネート)カルシウムの白色固体を得た。
この白色固体についてカールフィッシャー法により水分を測定したところ、その含水率は3.6%であった。
〔イソシアヌレート結合含有変性ポリイソシアネート混合物(以下、トリマー体という。)の製造〕
実施例1
攪拌機、温度計及び還流冷却器を取り付けた反応容器の中に、トルエンジイソシアネート(2,4−TDIと2,6−TDIとの80/20混合物、日本ポリウレタン工業(株)製コロネートT−80)500g、酢酸ブチル500g、フェノール1.0g、合成例1で得た含水率2.5%のビス(ジ−2−エチルヘキシルフォスフェート)カルシウムの固体1.2g及び酸化防止剤としてトリフェニルフォスファイト(城北化学(株)製JP−360)0.5gと3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシトルエン(吉冨製薬(株)製ヨシノックスBHT)0.5gを仕込み、容器内を窒素置換した。この溶液を攪拌しながら60℃に昇温すると、60℃に到達後約20分で発熱が始まった。ヒーターを取り外し、反応容器を水冷しながら55〜65℃に保ち、発熱が収まるとヒーターを取り付け、同温度で更に約2.5時間攪拌してイソシアヌレート結合形成反応を行った。反応開始から3.5時間後、イソシアヌレート結合形成反応の停止剤としてリン酸(キシダ化学(株)製)を酢酸ブチルに溶解して30%溶液としたものを0.6g添加し、更に55〜65℃で1時間攪拌して、イソシアヌレート結合形成反応を停止させた。
実施例2
実施例1において、合成例1で得た含水率2.5%のビス(ジ−2−エチルヘキシルフォスフェート)カルシウムの固体1.2gの代わりに2.4gを使用し、また、リン酸の酢酸ブチル溶液(リン酸/酢酸ブチル=3/7)0.6gの代わりに1.2gを使用して1.5時間イソシアヌレート結合形成反応を行った以外は同様にして、トリマー体を製造した。
実施例3
攪拌機、温度計及び還流冷却器を取り付けた反応容器の中に、トルエンジイソシアネート(2,4−TDIと2,6−TDIとの80/20混合物、日本ポリウレタン工業(株)製コロネートT−80)500g、酢酸ブチル500g、フェノール1.0g、合成例1で得た含水率2.5%のビス(ジ−2−エチルヘキシルフォスフェート)カルシウムの固体1.2g及び酸化防止剤としてトリフェニルフォスファイト(城北化学(株)製JP−360)0.5gと3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシトルエン(吉冨製薬(株)製ヨシノックスBHT)0.5gを仕込み、容器内を窒素置換した。この反応溶液を攪拌しながら60℃に昇温すると、60℃に到達後約20分で発熱が始まった。ヒーターを取り外し、反応容器を水冷しながら55〜65℃に保ち約0.5時間攪拌してイソシアヌレート結合形成反応を行った。発熱が収まるとヒーターを取り付け、55〜65℃で更に1.5時間攪拌した後、合成例1で得た含水率2.5%のビス(ジ−2−エチルヘキシルフォスフェート)カルシウムの固体1.2gを酢酸ブチル2.8gに溶解したものを加えた。添加後、更に55〜65℃で約2時間攪拌してイソシアヌレート結合形成反応を行った。反応開始から4.5時間後、イソシアヌレート結合形成反応の停止剤としてリン酸の酢酸ブチル溶液(リン酸/酢酸ブチル=3/7)を1.2g添加し、更に55〜65℃で1時間攪拌して、イソシアヌレート結合形成反応を停止させた。
実施例4
実施例1において、合成例1で得た含水率2.5%のビス(ジ−2−エチルヘキシルフォスフェート)カルシウムの固体1.2gの代わりに、合成例1で得た含水率2.5%のビス(ジ−2−エチルヘキシルフォスフェート)カルシウムをテトラヒドロフランに溶解して25%溶液としたものを8.0g使用し、また、リン酸の酢酸ブチル溶液(リン酸/酢酸ブチル=3/7)0.6gの代わりに1.0gを使用して、2.0時間イソシアヌレート結合形成反応を行った以外は同様にしてトリマー体を製造した。
実施例5
実施例1において、トルエンジイソシアネート(2,4−TDIと2,6−TDIとの80/20混合物、日本ポリウレタン工業(株)製コロネートT−80)500gの代わりにトルエンジイソシアネート(2,4−TDI、日本ポリウレタン工業(株)製)500gを使用し、また、合成例1で得た含水率2.5%のビス(ジ−2−エチルヘキシルフォスフェート)カルシウムの固体1.2gの代わりに合成例2で得たビス(ジ−2−エチルヘキシルフォスフェート)カルシウムの27.5%石油ベンジン溶液4.4gを使用して、3.5時間イソシアヌレート結合形成反応を行った以外は同様にしてトリマー体を製造した。
実施例6
実施例1において、合成例1で得た含水率2.5%のビス(ジ−2−エチルヘキシルフォスフェート)カルシウムの固体1.2gの代わりに合成例3で得た含水率0.2%のビス(ジ−2−エチルヘキシルフォスフェート)カルシウムの固体4.0gを使用し、また、リン酸の酢酸ブチル溶液(リン酸/酢酸ブチル=3/7)0.6gの代わりに2.0gを使用して、3.5時間イソシアヌレート結合形成反応を行った以外は同様にしてトリマー体を製造した。
実施例7
実施例1において、トルエンジイソシアネート(2,4−TDIと2,6−TDIとの80/20混合物、日本ポリウレタン工業(株)製コロネートT−80)500gの代わりにトルエンジイソシアネート(2,4−TDI、日本ポリウレタン工業(株)製)500gを使用し、合成例1で得た含水率2.5%のビス(ジ−2−エチルヘキシルフォスフェート)カルシウムの固体1.2gの代わりに合成例4で得た含水率10%のビス(ジ−2−エチルヘキシルフォスフェート)ストロンチウムの固体10.0gを使用し、また、リン酸の酢酸ブチル溶液(リン酸/酢酸ブチル=3/7)0.6gの代わりに4.2gを使用して、10.0時間イソシアヌレート結合形成反応を行った以外は同様にしてトリマー体を製造した。
実施例8
実施例1において、トルエンジイソシアネート(2,4−TDIと2,6−TDIとの80/20混合物、日本ポリウレタン工業(株)製コロネートT−80)500gの代わりにトルエンジイソシアネート(2,4−TDI、日本ポリウレタン工業(株)製)500gを使用し、合成例1で得た含水率2.5%のビス(ジ−2−エチルヘキシルフォスフェート)カルシウムの固体1.2gの代わりに合成例5で得た含水率11%のビス(ジ−2−エチルヘキシルフォスフェート)バリウムの固体10.0gを使用し、また、リン酸の酢酸ブチル溶液(リン酸/酢酸ブチル=3/7)0.6gの代わりに4.2gを使用して、45.0時間イソシアヌレート結合形成反応を行った以外は同様にしてトリマー体を製造した。
実施例9
実施例1において、合成例1で得た含水率2.5%のビス(ジ−2−エチルヘキシルフォスフェート)カルシウムの固体1.2gの代わりに合成例8で得た含水率3.6%のビス(2−エチルヘキシル−2−エチルヘキシルフォスフォネート)カルシウムの固体2.0gを使用し、また、リン酸の酢酸ブチル溶液(リン酸/酢酸ブチル=3/7)0.6gの代わりに1.0gを使用して、6.5時間イソシアヌレート結合形成反応を行った以外は同様にしてトリマー体を製造した。
比較例1
実施例1において、合成例1で得た含水率2.5%のビス(ジ−2−エチルヘキシルフォスフェート)カルシウムの固体1.2gの代わりにナフテン酸マグネシウムの白灯油溶液(日本化学産業(株)製ナフテックスマグネシウム)4.0gを使用し、また、リン酸の酢酸ブチル溶液(リン酸/酢酸ブチル=3/7)0.6gの代わりに1.0gを使用して、13.0時間イソシアヌレート結合形成反応を行った以外は同様にしてトリマー体を製造した。
比較例2
実施例1において、合成例1で得た含水率2.5%のビス(ジ−2−エチルヘキシルフォスフェート)カルシウムの固体1.2gの代わりにナフテン酸カルシウムの白灯油溶液(日本化学産業(株)製)4.5gを使用し、また、リン酸の酢酸ブチル溶液(リン酸/酢酸ブチル=3/7)0.6gの代わりに1.0gを使用して、15.0時間イソシアヌレート結合形成反応を行った以外は同様にしてトリマー体を製造した。
比較例3
実施例1において、合成例1で得た含水率2.5%のビス(ジ−2−エチルヘキシルフォスフェート)カルシウムの固体1.2gの代わりに2−エチルヘキサン酸カルシウムの白灯油溶液(日本化学産業(株)製)3.3gを使用し、また、リン酸の酢酸ブチル溶液(リン酸/酢酸ブチル=3/7)0.6gの代わりに1.0gを使用して、15.0時間イソシアヌレート結合形成反応を行った以外は同様にしてトリマー体を製造した。
比較例4
実施例1において、トルエンジイソシアネート(2,4−TDIと2,6−TDIとの80/20混合物、日本ポリウレタン工業(株)製コロネートT−80)500gの代わりにトルエンジイソシアネート(2,4−TDI、日本ポリウレタン工業(株)製)500gを使用し、合成例1で得た含水率2.5%のビス(ジ−2−エチルヘキシルフォスフェート)カルシウムの固体1.2gの代わりに合成例6で得た含水率1.5%のジ(2−エチルヘキシル)フォスフェートナトリウムの固体1.0gを使用し、また、リン酸の酢酸ブチル溶液(リン酸/酢酸ブチル=3/7)0.6gの代わりに1.0gを使用して、10.0時間イソシアヌレート結合形成反応を行った以外は同様にしてトリマー体を製造した。
比較例5
実施例1において、トルエンジイソシアネート(2,4−TDIと2,6−TDIとの80/20混合物、日本ポリウレタン工業(株)製コロネートT−80)500gの代わりにトルエンジイソシアネート(2,4−TDI、日本ポリウレタン工業(株)製)500gを使用し、合成例1で得た含水率2.5%のビス(ジ−2−エチルヘキシルフォスフェート)カルシウムの固体1.2gの代わりに合成例7で得た含水率1.1%のジ(2−エチルヘキシル)フォスフェートカリウムの固体1.0gを使用し、また、リン酸の酢酸ブチル溶液(リン酸/酢酸ブチル=3/7)0.6gの代わりに1.0gを使用して、3.5時間イソシアヌレート結合形成反応を行った以外は同様にしてトリマー体を製造した。
使用した各原料の組成、イソシアヌレート結合形成反応触媒濃度、イソシアヌレート結合形成反応条件、及び得られた反応生成物の分析結果及び性状などをまとめて表1〜3に示す。
Figure 0004752839
Figure 0004752839
Figure 0004752839

Claims (10)

  1. 下記一般式(1)で示される化合物を含有すること、を特徴とするイソシアヌレート結合形成反応触媒。
    Figure 0004752839
  2. 更に助触媒として水酸基含有有機化合物を含有する、請求項1に記載のイソシアヌレート結合形成反応触媒。
  3. 更に水を含有する、請求項1に記載のイソシアヌレート結合形成反応触媒。
  4. 前記Mがカルシウム又はストロンチウムである、請求項1に記載のイソシアヌレート結合形成反応触媒。
  5. 前記Mがカルシウムである、請求項1に記載のイソシアヌレート結合形成反応触媒。
  6. 前記RとRがいずれも炭素数8のアルキル基である、請求項1に記載のイソシアヌレート結合形成反応触媒。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載のイソシアヌレート結合形成反応触媒の存在下で有機ポリイソシアネートをイソシアヌレート結合形成反応させ、次いで反応停止剤を添加して反応を終了させること、を特徴とするイソシアヌレート結合含有変性ポリイソシアネート混合物の製造方法。
  8. 請求項1〜6のいずれか一項に記載のイソシアヌレート結合形成反応触媒の存在下で有機ポリイソシアネートをイソシアヌレート結合形成反応させ、次いで反応停止剤を添加して反応を終了させること、を特徴とする有機ポリイソシアネート(モノマー)含有量0.5質量%以下のイソシアヌレート結合含有変性ポリイソシアネート混合物の製造方法。
  9. 前記有機ポリイソシアネートがトルエンジイソシアネートである、請求項7に記載のイソシアヌレート結合含有変性ポリイソシアネート混合物の製造方法。
  10. イソシアヌレート結合形成反応の最初から終了までの間に請求項1に記載のイソシアヌレート結合形成反応触媒を複数回に分けて分割添加してイソシアヌレート結合形成反応を行なう、請求項7に記載のイソシアヌレート結合含有変性ポリイソシアネート混合物の製造方法。
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