JP6744147B2 - ポリイソシアネート組成物及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、脂肪族や脂環族ジイソシアネートモノマーから得られる、イソシアヌレート基を有するポリイソシアネートを含む組成物、及びその製造方法に関する。
これまで、イソシアヌレート型ポリイソシアネート製造時に、着色のないものを得る目的で、各種酸化防止剤及びラジカル重合防止剤の存在下、イソシアヌレート化反応を行う方法がいくつか提示されている。
例えば、特許文献1には、リン酸エステル系化合物を溶剤として使用して、イソシアヌレート化を行うことが記載されているが、これは主に脂肪族ジイソシアネートのイソシアヌレート化反応を進行させるための技術である。実際得られたポリイソシアヌレート体は「淡黄色」のものとなっており、着色防止という観点では十分ではなかった。また、特許文献2では、着色防止剤として亜リン酸エステル系化合物の存在下、イソシアヌレート化反応を行うことを特徴とする製造方法が記載されている。得られるポリイソシアヌレートの着色防止という観点では一定の効果を示すが、十分ではなかった。特許文献3及び4では、ヒンダードフェノールと、亜リン酸エステル系酸化防止剤の併用並びに、ヒンダードフェノールとホスホナイトの併用により、ポリイソシアネートの貯蔵時の色を安定化させる技術が記載されている。
特公平7−116164号公報 特許第2552462号公報 特許第5112693号公報 特表2010−522788号公報
ポリイソシアネートの使用用途がさまざまに拡大していくにつれ、着色度が低ければ低いほどよいとされる分野にも使用されるようになってきた。該分野においては、わずかな着色が最終製品の性能を左右するため、ポリイソシアネート自体の着色度及び長期保管時の色の変化が少ないことが要求される。引用文献1〜4に開示されたポリイソシアネートは、ポリイソシアネートの製造時における着色が生じる可能性があり、着色のないポリイソシアネートを得るという観点では、更なる課題を有する。
本発明は、製造時に着色がなく、且つ、長期保管後においても、色の変化を抑えることができる、ポリイソシアネート組成物を得ること、及びその製造方法を確立することを課題とする。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、ヒンダードフェノール系化合物と亜リン酸エステル系化合物の存在下、ポリイソシアネートを製造することにより、製造時に着色のないポリイソシアネート組成物が得られ、且つポリイソシアネート組成物の長期保管後においても、色の変化を抑えることができることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下のとおりである。
[1]
脂肪族ジイソシアネート及び脂環族ジイソシアネートからなる群より選ばれる少なくとも1種のジイソシアネートから得られる、イソシアヌレート基を有するポリイソシアネートを含み、
ヒンダードフェノール系化合物由来のアロファネート体が存在する、
ポリイソシアネート組成物。
[2]
LC/MS測定で分析された、ヒンダードフェノール系化合物に2つのジイソシアネートが結合したアロファネート体の含有量が、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール換算値として10ppm以上8,000ppm以下である、[1]に記載のポリイソシアネート組成物。
[3]
前記ヒンダードフェノール系化合物が、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノールである、[1]又は[2]に記載のポリイソシアネート組成物。
[4]
前記ジイソシアネートが、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネートである、[1]〜[3]のいずれかに記載のポリイソシアネート組成物。
[5]
亜リン酸系化合物をさらに含む、[1]〜[4]のいずれかに記載のポリイソシアネート組成物。
[6]
前記ヒンダードフェノール系化合物が、1分子中にヒンダードフェノール骨格と亜リン酸骨格を有している化合物である、[1]〜[5]のいずれかに記載のポリイソシアネート組成物。
[7]
ヒンダードフェノール系化合物及び亜リン酸系化合物の存在下、イソシアヌレート化触媒を用いて脂肪族ジイソシアネート及び脂環族ジイソシアネートからなる群より選ばれる少なくとも1種のジイソシアネートをイソシアヌレート化反応させる工程を含む、ポリイソシアネート組成物の製造方法。
[8]
1分子中にヒンダードフェノール骨格と亜リン酸骨格を有している化合物の存在下、イソシアヌレート化触媒を用いて脂肪族ジイソシアネート及び脂環族ジイソシアネートからなる群より選ばれる少なくとも1種のジイソシアネートをイソシアヌレート化反応させる工程を含む、ポリイソシアネート組成物の製造方法。
[9]
前記イソシアヌレート化反応時に、ヒンダードフェノール骨格を有さないアルコール性及び/又はフェノール性ヒドロキシ化合物のうち、少なくとも1つの化合物を助触媒に用いる、[7]又は[8]に記載のポリイソシアネート組成物の製造方法。
本発明のポリイソシアネート組成物は、製造時の着色度が小さく、製造初期から長期保管時のいずれの段階においても、着色度及び色の変化を小さくすることが可能である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、単に「本実施形態」という。)について詳細に説明する。以下の本実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明を以下の内容に限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨の範囲内で適宜に変形して実施できる。
本実施形態のポリイソシアネート組成物は、脂肪族ジイソシアネート及び脂環族ジイソシアネートからなる群より選ばれる少なくとも1種のジイソシアネートから得られる、イソシアヌレート基を有するポリイソシアネートを含み、前記ポリイソシアネート組成物中にはヒンダードフェノール系化合物由来のアロファネート体が存在する。
本実施形態のポリイソシアネート組成物は、製造時の着色度が小さく、長期保管時の色の変化が小さい。
本実施形態で用いるジイソシアネートは、脂肪族ジイソシアネート及び脂環族ジイソシアネートからなる群より選ばれる少なくとも一種である。
上記脂肪族ジイソシアネートとしては、例えば、置換基を有していてもよいアルキレン基を有する炭素数4〜30のジイソシアネートが好適なものとして挙げることができ、脂環族ジイソシアネートとしては、例えば、置換基を有していてもよいシクロアルキル基を有する炭素数8〜30のジイソシアネートが好適なものとして挙げることができる。脂肪族ジイソシアネート及び脂環族ジイソシアネートとしては、具体的には、1,4−テトラメチレンジイソシアネート、1,5−ペンタメチレンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート(以下、「HDI」とも称する)、2,2,4−トリメチル−1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート(以下、「IPDI」とも称する)、1,3−ビス(イソシアネートメチル)−シクロヘキサン、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート等を挙げることができ、これらジイソシアネートは、単独又は2種以上を併用して使用することもできる。なかでも、工業的規模での実施可能性の観点から、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、イソホロンジイソシアネートが好ましく、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)がより好ましい。
本実施形態のポリイソシアネート組成物中には、ヒンダードフェノール系化合物に由来するアロファネート体が存在する。
上記ヒンダードフェノール系化合物は、分子中にフェノール骨格を有する化合物であり、フェノール骨格におけるヒドロキシル基に対して、少なくとも一方のオルト位、好ましくは両方のオルト位にtert−ブチル基を有しているものである。
具体的には、ヒンダードフェノール系化合物は、下記(式1)で表すことができる。式1中、R1(メタ位、パラ位のいずれか)は、水素原子、アルキル基又はその他の置換基であり、R2及びR3の少なくとも一方は、tert−ブチル基であり、もう一方は、Hもしくは任意のアルキル基である。
ヒンダードフェノール系化合物としては、例えば、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール(以下、「BHT」とも称する)、2−tert−ブチル−4,6−ジメチルフェノール等が好ましく、BHTがより好ましい。
前記ヒンダードフェノール系化合物に由来するアロファネート体は、ヒンダードフェノール系化合物とジイソシアネートやポリイソシアネートとの反応生成物であれば特に制限されない。また、前記ヒンダードフェノール系化合物に由来するアロファネート体は、ヒンダードフェノール系化合物中のヒドロキシ基と、ジイソシアネートやポリイソシアネート中のイソシアネート基とが反応することで形成されるアロファネート基を有するポリイソシアネートである。
また、ヒンダードフェノール系化合物は、亜リン酸エステル骨格とヒンダードフェノール骨格を1分子中に有する化合物を使用してもよい。亜リン酸エステル骨格とヒンダードフェノール骨格を1分子中に有する化合物を使用すると、得られるポリイソシアネートの色度低下がより効果的に抑えられるため好ましい。亜リン酸エステル骨格とヒンダードフェノール骨格を1分子中に有する化合物としては、例えば、6−[3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロポキシ]−2,4,8,10−テトラ−t−ブチルジベンゾ[d,f][1,3,2]ジオキサホスフィン(SUMILIZER(登録商標)GP/住友化学社製)等が挙げられる。
ヒンダードフェノール系化合物由来のアロファネート体の存在量は、LC/MS測定で分析すると、ヒンダードフェノール系化合物に2つのジイソシアネートが結合したアロファネート体として検出される。アロファネート体の含有量の下限値は、イソシアヌレート化反応の結果得られるポリイソシアネート組成物の着色防止がより得られる傾向にあることから、BHT換算値で10ppm以上であることが好ましい。アロファネート体の含有量の上限値は、収率の向上、ポリイソシアネート組成物の物性変化防止がより得られる傾向にあり、経済性の観点から、BHT換算値で8,000ppm以下であること好ましい。また、アロファネート体の含有量は、BHT換算値で30ppm以上7,000ppm以下であることがより好ましく、50ppm以上5,000ppm以下であることがさらに好ましく、70ppm以上3,000ppm以下であることがよりさらに好ましい。
ヒンダードフェノール系化合物に2つのジイソシアネートが結合したアロファネート体の含有量は、後述の実施例に記載の方法で測定することができる。
本実施形態のポリイソシアネート組成物中には、ポリイソシアネート組成物の製造時における着色低減の観点から、亜リン酸系化合物を含むことが好ましい。
本実施形態における亜リン酸系化合物としては、例えば、亜リン酸トリメチル、亜リン酸トリエチル、亜リン酸トリn−ブチル、亜リン酸トリデシル、亜リン酸トリフェニル等の亜リン酸トリアルキル化合物がある。3つのアルキル部分は、3つとも同じアルキル基でもよいし、1つのみ異なっていても、3つとも異なっていてもよい。
本実施形態のポリイソシアネート組成物の製造方法は、ヒンダードフェノール系化合物及び亜リン酸系化合物の存在下、イソシアヌレート化触媒を用いて脂肪族ジイソシアネート及び脂環族ジイソシアネートからなる群より選ばれる少なくとも1種のジイソシアネートをイソシアヌレート化反応させる工程を含む。上記工程により、ヒンダードフェノール系化合物由来のアロファネート体が存在するポリイソシアネート組成物を好適に製造することができる。
上記ヒンダードフェノール系化合物は、亜リン酸系化合物を添加する効果を同時に得る観点から、亜リン酸骨格を有する、亜リン酸エステル骨格とヒンダードフェノール骨格を1分子中に有する化合物を使用することができる。上記亜リン酸エステル骨格とヒンダードフェノール骨格を1分子中に有する化合物としては、例えば、6−[3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロポキシ]−2,4,8,10−テトラ−t−ブチルジベンゾ[d,f][1,3,2]ジオキサホスフィン(SUMILIZER(登録商標)GP/住友化学社製)等が挙げられる。
上記イソシアヌレート化触媒としては、イソシアヌレート化反応を開始させ、かかる反応を促進するものであれば特に制限されず、例えば、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、ヘプタン酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸等、及びこれらの分岐脂肪酸のナトリウム塩、カリウム塩、4級アンモニウム塩が挙げられる。4級アンモニウムとしては、例えば、テトラメチルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム、ブチルトリメチルアンモニウム、ベンジルトリメチルアンモニウム、ジベンジルジメチルアンモニウム等のテトラアルキルアンモニウムが挙げられる。上記触媒の量は、後述する助触媒、溶剤の使用量により適宜調整できるが、通常、原料ジイソシアネートに対して0.001〜0.05重量%である。
本実施形態の製造方法は、ポリイソシアネート組成物の生産性向上の観点から、上記イソシアヌレート化反応時に、ヒンダードフェノール骨格を有さないアルコール性ヒドロキシ化合物及び/又はフェノール性ヒドロキシ化合物を助触媒として用いることが好ましい。
助触媒であるヒドロキシ化合物は、ヒンダードフェノール骨格を有さないアルコール性ヒドロキシ化合物及び/又はフェノール性ヒドロキシ化合物であれば特に限定されず、ヌレート化反応をさらに容易に進行させる。上記フェノール性ヒドロキシ化合物としては、例えば、フェノール、クレゾール、トリメチルフェノール等が挙げられる。また、アルコール性ヒドロキシ化合物としては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、n−ブタノール、i−ブタノール(i−BuOH)、ヘキサノール、2−エチルヘキサノール等の直鎖アルキルアルコールや直鎖分岐アルキルアルコール;シクロヘキサノール等の環状アルキルアルコール;エチレングリコール等の多価アルコール等が挙げられる。
上記イソシアヌレート化反応において、亜リン酸エステル系化合物及びヒンダードフェノール系化合物の存在量の下限値は、着色防止の効果の観点から、それぞれ、HDI等のジイソシアネートモノマーに対し、0.005重量%以上であることが好ましい。上記イソシアヌレート化反応において、亜リン酸エステル系化合物及びヒンダードフェノール系化合物の存在量の上限値は、収率の低下を防止することができる傾向にあり、経済的な観点から、それぞれ、HDI等のジイソシアネートモノマーに対し、0.05重量%以下であることが好ましい。
上記イソシアヌレート化反応の温度は、着色を抑制する観点から、100℃以下であることが好ましい。また、上記温度は、30〜80℃であることがより好ましい。上記イソシアヌレート化反応の反応時間は、触媒量、反応温度等によって適宜調整できるが、通常1〜4時間である。
イソシアヌレート化反応は、イソシアヌレート化の進行に伴うNCO含量の低下を滴定分析によって測定できるため、所定のNCO含量になった時点で停止することができる。
イソシアヌレート化ポリイソシアネート組成物中のNCO含量や粘度等は、反応停止時のNCO含量によって、自由に調整できる。反応を停止する停止剤としては、酸性化合物を好適に挙げることができ、かかる酸性化合物としては、例えば、塩酸、リン酸、リン酸ジメチル、リン酸ジエチル、リン酸ジブチル、リン酸ジ2−エチルヘキシル、リン酸ジシクロヘキシル、P−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、アルキルベンゼンスルホン酸、アセチルクロライド、ベンゾイルクロライド、及びこれらの類似化合物等が挙げられる。
停止剤の量は、触媒中のカルボン酸含量1モルに対して、好ましくは0.5〜10倍モル量であり、より好ましくは1〜8倍モル量である。原料ジイソシアネートモノマーと、反応で生成したポリイソシアネートの混合溶液に可溶性の停止剤を使用する場合には、触媒中のカルボン酸含量1モルに対して通常1倍量前後であるが、不溶性の停止剤を使用する場合には、通常2〜8倍量の停止剤が用いられる。
停止剤投入後、停止反応を完全にするために加熱養生を行ってもよい。加熱養生する場合、その温度の上限値は、得られるイソシアヌレート体の色度を好適な範囲に保つ観点や、イソシアヌレート体の多量化を防止することで、高粘度化を防止する観点から、160℃以下であることが好ましく、130℃以下であることがより好ましく、100℃以下であることがさらに好ましい。その温度の下限値は、停止反応により生成する塩の成長を充分に早くすることができ、特に不溶性の塩を形成する触媒と停止剤の組み合わせの場合には、ろ別可能な大きさの塩を形成しやすい傾向があり、経済的な観点から、60℃以上であることが好ましい。
加熱養生の時間は、温度により最適な時間を適宜調整でき、特に制限されない。加熱養生の時間の上限値は、着色及びポリイソシアネートのさらなる多量化による高粘度化を防止する観点から、120分以下であることが好ましく、90分以下であることがより好ましく、60分以下であることがさらに好ましい。加熱養生の時間の下限値は、塩の形成・成長が十分に生じ、不溶性の塩の場合にろ別による分離の容易性の観点から、10分以上であることが好ましい。
一般に、生成物であるポリイソシアネート組成物中のジイソシアネート含有量は、ジイソシアネートの毒性の観点から、0.5重量%以下とすることが好ましい。また、三量体以上の多環生成物が製品中に多く存在すると、粘度や硬度など物性上の問題の他に、溶剤との相容性が低下して白濁を生ずるので、蒸留後のポリイソシアネート組成物中のNCO基含有量は、20重量%前後となるように前記停止剤を用いて反応を調整する。
ジイソシアネート含有量は、ガスクロマトグラフィーにより測定でき、また、ポリイソシアネート組成物中の三量体は、液体クロマトグラフィーにより分子量504付近に明確に現われるので、三量体を定量することができる。また、イソシアヌレート構造は赤外線吸収スペクトルにより1680cm-1に明確な吸収が現われる。
多環化合物含有量も同様の方法により定量することができる。また、二量体の生成は、赤外吸収スペクトルにおける1780cm-1の吸収により確認できる。
また、本実施形態の製造方法としては、ジイソシアネートの一部をアルコール性化合物でウレタン化したアルコール性化合物付加体を用いて、上記と同じ条件下でイソシアヌレート化を行うことも好ましい方法である。アルコール性化合物付加体生成のためのアルコール性化合物としては、分子量3,000以下、ヒドロキシ基を1〜3有するアルコール性化合物を用いて、ジイソシアネートの全イソシアネート基の15モル%以下がアルコール性化合物付加したプレポリマーを好適に用いることができる。
アルコール性化合物付加体を生成させるウレタン化反応は、通常行われている方法によって行うことができ、例えば、ジイソシアネートにアルコール性化合物を添加し、1分〜2時間反応を行うことにより達成することができる。上記ウレタン化反応は、生成物の着色や副反応を防止する観点から、100℃以下であることが好ましく、60〜90℃であることがより好ましい。
ウレタン化に用いるアルコール性化合物としては、例えば、
モノアルコールとして、メタノール、エタノール、プロパノール、n−ブタノール、i−ブタノール(i−BuOH)、ヘキサノール、2−エチルヘキサノール(2−EHOHと略す)等の直鎖アルキルアルコールや直鎖分岐アルキルアルコール等が挙げられ、
ジオールとして、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,3−ブタンジオール(1,3−BGと略す)、1,4−ブタンジオール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサングリコール(1,6−HGと略す)等の2価アルコール;ポリエステルポリオール;ポリエーテルポリオール;等が挙げられ、
トリオールとして、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン等の3価アルコールやポリエステルポリオール又はポリエーテルポリオール等が挙げられる。
上記アルコール性化合物は、単独又は2種以上を混合して使用することもできる。また、上記アルコール性化合物の中でも、好ましくは、1,3−ブタンジオール(1,3−BG)及び2−エチルヘキサノール(2−EHOH)である。
以下に実施例により、さらに本実施形態を詳細に説明するが、本実施形態は、これに制限されるものではない。なお、実施例及び比較例中の特性の測定方法は以下のとおりである。
(1)ヒンダードフェノール系化合物由来のアロファネート体の測定
ヒンダードフェノール系化合物由来のアロファネート体は、構造中にフェノールに由来するベンゼン環を有するため、UV(270nm)で検出することが可能である。そこで、LC/MS測定をおこない、UV(270nm)クロマトグラムにおいて検出されるピークについてマススペクトルを取得し、分子量及び構造を推定した。
<サンプル調製>
1.測定する対象であるポリイソシアネートを含む組成物0.1gに対してメタノールを9g添加し、48時間静置してイソシアネート基とメタノールを反応させた。
2.静置後の調製液に、メタノールを追加して全体量を20gとすることにより、ポリイソシアネートを含む組成物濃度が5mg/メタノール溶液(g)である、測定サンプルを得た。
3.上記測定用サンプルをLC/MSの測定に供し、UV(270nm)で検出して、UVクロマトグラムを得た。
4.得られたUVクロマトグラムの各ピークのMSスペクトルから、ヒンダードフェノール系化合物に2つのジイソシアネートが結合したアロファネート体の定性を行い、該当ピークの面積を求めた。
5.別途BHTの検量線を作成し、上記4.で求めた、アロファネート体のピーク面積とBHTの検量線から、当該アロファネート体の存在量をBHT換算値として算出した。
ヒンダードフェノール系化合物としてBHTを、ジイソシアネートとしてHDIを用いて、イソシアヌレート化反応で得られたポリイソシアネート組成物を、上記の測定方法で測定する場合、2つのHDIが結合したアロファネート体(BHT+2分子のHDI)の存在を、[BHT+2分子のHDI+2分子のメタノール+H]+イオンとして検出、確認することができる。また、BHT以外のヒンダードフェノール、及び、HDI以外のジイソシアネートを使用した場合には、[使用したヒンダードフェノール+2分子の使用したジイソシアネート+2分子のメタノール+(H若しくはNH4)]+イオンとして、ヒンダードフェノール系化合物由来のアロファネート体の存在を検出、確認することができる。
上記イオンとしての分子量が検出されたピークの面積を、ヒンダードフェノール系化合物に2つのジイソシアネートが結合したアロファネート体の定量に使用した。
なお、LC/MSの測定条件は、下記のとおりとした。
<LC条件>
・測定装置 : Waters,UPLC
・使用カラム : YMC,Triart C8 1.9μm 12nm(2.1mmI.D.×50mm)
・カラム温度 : 40℃
・検出波長 : 200〜800nm
・流速 : 0.2ml/分
・移動相 : A=10mM 酢酸アンモニウム水溶液
B=アセトニトリル
グラジェント 時間 (分) A(%) B(%)
0 95 5
10 0 100
15 0 100
15.1 95 5
20 95 5
・注入量 : 10μl
<MS条件>
・測定装置 : Waters, Synapt G2
・イオン化 : ESI+
・スキャンレンジ : m/z 100〜1500
(2)保管後のジイソシアネートモノマー増加量の測定
下記に記載のGPC測定条件により、ジイソシアネートモノマーの分子量に対応する保持時間を有するピークの面積を求めた。このピーク面積のクロマトグラム中の全ピークの総面積に対するパーセンテージを求め、その値をジイソシアネートモノマー濃度(重量%)とした。
まず、合成直後のポリイソシアネート組成物中に存在するジイソシアネートモノマー濃度を測定した。
次に、合成して得られたポリイソシアネート組成物を窒素雰囲気とした容器に封じ込め、50℃で1か月間保管した後、ポリイソシアネート組成物中のジイソシアネートモノマー濃度を測定した。保管後のジイソシアネート濃度と合成直後のジイソシアネート濃度の差から、保管後のジイソシアネートモノマー増加量を求めた。
<GPC測定条件>
・キャリアー:テトラハイドロフラン(以下、「THF」とも称する)(流速:0.6ml/分)
・カラム:「TSKgel SuperH1000」、「TSKgel SuperH2000」、「TSKgel SuperH3000」(いずれも東ソー社製)のカラムをシリーズに連結
・検出器:屈折計
・GPC装置:「HLC−8120GPC」(東ソー社製)
(3)着色度(以下、「APHA」とも称す)
合成直後のポリイソシアネート組成物の着色度、及び、合成して得られたポリイソシアネート組成物を窒素雰囲気とした容器に封じ込め、50℃で1か月間保管した後の着色度を測定した。
着色度の測定は、測定するサンプルを、まず細孔サイズ3μmのメンブレンフィルターで濾過し、濾過サンプルを長さ5cmのセルに投入し、測定機器Lovibond PFXi−195にて、25℃の環境下でのAPHAの測定を実施した。なお、APHAの数値が小さいほど着色がないことを表す。
[実施例1]
温度計、撹拌機及び窒素シール管を備えた1Lの四ツ口ガラスフラスコに1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)を100部、亜リン酸トリフェニルを0.03部、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール(BHT)を0.01部、順次添加し、リン酸トリメチル20部を加えて、フラスコ中の空気を窒素で置換し、70℃に加温した。その後、1,3−ブタンジオール(1,3−BG)を0.3部添加し、10分間反応させた。その後、イソブタノール(i−BuOH)を0.1部、最後にカプリン酸カリウム(K−CA)を0.005部添加し、70℃で220分反応を行った。この反応液に、反応停止剤としてリン酸を0.005部加え、さらに、70℃で約1時間撹拌した(後処理工程)。後処理工程後の反応液は無色透明の液体であった。上記後処理工程後の反応液を細孔サイズ1μmのメンブレンフィルターでろ過して、反応残渣を分離した後、薄膜蒸留装置により遊離HDIを留去した。得られた液はほぼ無色透明で、そのNCO含量、粘度及び遊離HDI等、生成物であるポリイソシアネート組成物(生成物1)に関する物性は、表1に示すとおりであった。
上記生成物1のIRスペクトルには、1680cm-1にイソシアヌレート基特有の強い吸収が見られた。
[実施例2]
温度計、撹拌機及び窒素シール管を備えた1Lの四ツ口ガラスフラスコに1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)を100部、亜リン酸トリフェニルを0.03部、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール(BHT)を0.01部、順次添加し、フラスコ中の空気を窒素で置換し、70℃に加温した。その後、2−エチルヘキサノール(2−EHOH)を0.3部添加し、10分間反応させた。その後、カプリン酸テトラメチルアンモニウム(TMA−CA)を0.007部とイソブタノールを0.1部混合した液体を、80分間かけて連続的に添加し、70℃で180分間反応を行った。この反応液に、反応停止剤としてリン酸を0.005部加え、さらに、70℃で約1時間撹拌した。反応液は無色透明の液体であった。この反応液を細孔サイズ1μmのメンブレンフィルターでろ過して、反応残渣を分離した後、薄膜蒸留装置により遊離HDIを留去した。得られた液はほぼ無色透明で、そのNCO含量、粘度及び遊離HDI等、生成物であるポリイソシアネート組成物(生成物2)に関する物性は、表1に示すとおりであった。
上記生成物2のIRスペクトルには、1680cm-1にイソシアヌレート基特有の強い吸収が見られた。
[実施例3〜9、11〜12]
実施例2に記載の方法で、使用する原料種、使用量、添加タイミング、反応時間、反応温度、処理温度等を表1に記載のとおりとすることで、生成物であるポリイソシアネートを含む組成物(生成物3〜9及び11〜12)を得た。各生成物の物性は表1に示すとおりであった。
[実施例10]
実施例2に記載の方法で、使用する原料種、使用量、反応時間、反応温度、処理温度等を表1に記載のとおりに実施し、薄膜蒸留を行った後の生成物を得た。そうして得られた生成液体100部に対して、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート(BHTと略す)を0.01部添加し最終的な生成物であるポリイソシアネート組成物(生成物10)を得た。物性値は表1に示すとおりであった。
[比較例1]
添加剤としてBHTを用いないこと以外は、実施例1と同様に実施して、生成物であるポリイソシアネート組成物(生成物13)を得た。生成物13の物性値は表2に示すとおりであった。
[比較例2〜4、8]
実施例2に記載の方法で、使用する原料種、使用量、反応時間、反応温度、処理温度等を表2に記載のとおりとすることで、生成物であるポリイソシアネートを含む組成物(生成物14〜16、20)を得た。各生成物の物性は表2に示すとおりであった。
[比較例5〜7]
実施例2に記載の方法で、使用する原料種、使用量、反応時間、反応温度、処理温度等を表2に記載のとおりに実施し、薄膜蒸留を行った後の生成物を得た。そうして得られた生成液体100部に対して、表2に記載の後添加物を記載の部数添加し、最終的な生成物であるポリイソシアネート組成物(生成物17〜19)を得た。各生成物の物性値は表2に示すとおりであった。
本発明のポリイソシアネート組成物は、塗料、粘接着剤、シーリング材、防水材、フォーム、エラストマー、繊維処理剤などに有用である。

Claims (8)

  1. 脂肪族ジイソシアネート及び脂環族ジイソシアネートからなる群より選ばれる少なくとも1種のジイソシアネートから得られる、イソシアヌレート基を有するポリイソシアネートを含み、
    ヒンダードフェノール系化合物由来のアロファネート体が存在する、
    ポリイソシアネート組成物。
  2. LC/MS測定で分析された、ヒンダードフェノール系化合物に2つのジイソシアネートが結合したアロファネート体の含有量が、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール換算値として10ppm以上8,000ppm以下である、請求項1に記載のポリイソシアネート組成物。
  3. 前記ヒンダードフェノール系化合物が、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノールである、請求項1又は2に記載のポリイソシアネート組成物。
  4. 前記ジイソシアネートが、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネートである、請求項1〜3のいずれか1項に記載のポリイソシアネート組成物。
  5. 亜リン酸系化合物をさらに含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリイソシアネート組成物。
  6. 前記ヒンダードフェノール系化合物が、1分子中にヒンダードフェノール骨格と亜リン酸骨格を有している化合物である、請求項1〜5のいずれか1項に記載のポリイソシアネート組成物。
  7. 1分子中にヒンダードフェノール骨格と亜リン酸骨格を有している化合物の存在下、イソシアヌレート化触媒を用いて脂肪族ジイソシアネート及び脂環族ジイソシアネートからなる群より選ばれる少なくとも1種のジイソシアネートをイソシアヌレート化反応させる工程を含む、ポリイソシアネート組成物の製造方法。
  8. 前記イソシアヌレート化反応時に、ヒンダードフェノール骨格を有さないアルコール性及び/又はフェノール性ヒドロキシ化合物のうち、少なくとも1つの化合物を助触媒に用いる、請求項7に記載のポリイソシアネート組成物の製造方法。
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