JP4752353B2 - 油吸収性微多孔質ポリプロピレンシート - Google Patents

油吸収性微多孔質ポリプロピレンシート Download PDF

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Description

本発明は、油吸収ポリプロピレンシートに関するものである。詳しくは、軽量で持ち運び性に優れ、水面、地表、舗装道路上、床上等に流出した油の吸収性に優れ、環境汚染を速やかに防止でき、油が吸収されたことを目視により確認しうる油吸収シート基材および該油吸収シート基材を用いてなる油吸収材に関するものである。
近年、環境問題に対する意識の高まりから、河川、湖沼や海洋に流出した油や流出しようとする油の速やかな回収、除去対策、路面や地面、床面にこぼれた油の速やかな回収、除去対策が望まれている。このような油による汚染対策のための素材としては、従来、木材パルプや植物繊維、特に麻繊維を原料として抄紙したもの、油を吸着する粒子などを有する層と油が浸透する層を有するシート、不織布、不織布を圧縮したもの、多孔質フィルム等がある。例えば、麻繊維中にポリオレフィン樹脂繊維体を10〜70重量%配合し、12〜50g/cm2 の紙厚に抄造したことを特徴とする油取り紙がある(特許文献1参照)。
しかし、特許文献1では、皮脂を吸脂したときに透明化して皮脂拭き取り作用を確認することができるが、吸油量に関しては皮脂を吸収できる程度で、吸油量に劣っていた。
また、シート状の親水性多孔質基材と、該親水性多孔質基材の少なくとも一部に固定された吸油剤からなる吸油シートがある(特許文献2参照)
しかし、特許文献2では、油水混合液中の油を吸収させるために使用した場合、時間の経過によって親水性多孔質基材から水が侵入し、保持されるために給油量が減少してしまうという問題があった。また、疎水性シリカエアロゲルを用い、不織布などの形状維持部材で該エアロゲルを包囲してなる油吸収材がある(特許文献3参照)。
しかし、特許文献3では、嵩高く、持ち運びに不便である上、油の吸収状態を目視で確認することが困難であるという問題があった。
特公昭56−8606号公報(請求項1、実施例1) 特開平6−79267号公報(請求項1〜3) 特開平11−28353号公報(請求項1〜4)
本発明は、油吸収用のシートとして軽量で持ち運び性に優れるほか、油の吸収性に優れ、環境汚染を速やかに防止でき、油が吸収されたことを目視により確認しうる油吸収シート基材、及び該油吸収シート基材を用いてなる油吸収材を提供することを目的とする。
本発明は、上記問題点を解決するために、主として、以下の構成を有する。
すなわち、本発明の油吸収は、空隙率が30〜95%であり、シート1gあたりの軽油吸収量が2g以上であり、軽油吸収後1時間経過時の軽油保持率が60%以上である油吸収性微多孔質ポリプロピレンシートの少なくとも片面に補強層を積層してなる油吸収材である。
かかる本発明の油吸収において、さらに好ましくは、以下の具体的構成を有するものである。
すなわち、さらに油吸収性微多孔質ポリプロピレンシート1gあたりの吸水量が0.2g以下である油吸収である。
またさらに、油吸収性微多孔質ポリプロピレンシートが、実質的に無核である孔を含む層を少なくとも有する油吸収である。
またさらに、油吸収性微多孔質ポリプロピレンシートの突き刺し強度が2〜40Nである油吸収であり、シートの長手方向と幅方向の破断強度の和が50〜500MPaである油吸収である。
またさらに、油吸収性微多孔質ポリプロピレンシートの耐水圧が50KPa以上である油吸収である。
また、さらに油吸収性微多孔質ポリプロピレンシートについて、軽油10gにシート1gを浸漬して軽油を吸収させた後の状態における白色度が、軽油吸収前の1〜50%である油吸収である。
またさらに、該補強層の厚みが油吸収体全体の厚みの5〜50%である油吸収材である。
本発明によれば、以下に説明するとおり、油吸収用として優れた特性を有する油吸収を提供することができる。
(1)油を選択的に吸収し、空隙率が高く、油吸収量が多く、油の保持率が高いことにより、水面、地表、舗装道路上、床上など、油が流出した箇所に関わらず用いることができ、水分などの吸収により油の吸収が阻害されることを防ぐことができる。
(2)実質的に無核の孔を有することにより、シートから脱落した粒子による製造工程や加工時の機械の汚れ、摩耗を防ぐことができ、粒子による使用時の環境汚染を防ぐことができる。
(3)高い突き刺し強度、破断強度および高い耐水圧を有することにより、平坦でない地面や、岸壁付近の海面、浮遊物のある水面などにも用いることができる。
(4)油の吸収により白色度が変化することにより、油の吸収を目視により判断することができる。
(5)煩雑な工程を必要とせず、安価なシートを提供することができる。
(6)油が透過しない層を積層することにより、使用時の手や共に使用する用具などの汚れを防止することができる。
(7)一定厚みの補強剤を積層することにより、油を吸収した後の荷重増大や突起への引っかかりなどにも耐えることができる。
(8)油吸収補助材料と組み合わせることにより、油の量や性質、状態に合わせて使用することのできる油吸収材とすることができる。

以下、本発明のシートを得る最良の形態、並びに本発明のポリプロピレンシートの油吸収シートへの適用における形態について説明する。
本発明の油吸収性微多孔質ポリプロピレンシートは、空隙率が30〜95%であることが、油の吸収量を良好とするために必要である。より好ましくは空隙率が40〜95%であり、50〜95%であることが特に好ましい。空隙率が30%未満の場合には、油の吸収能が低下し、95%を越える場合には、シートが破れやすくなり、実用に適しない。
ここで、油には、一般に、脂肪酸のグリセリドを主成分とする動植物油脂、炭化水素よりなる石油および軽油、重油、ガソリンなどの石油精製物、アルコール、ケトン、アルデヒドなどの芳香油があるが、本発明における油とは、このような油と呼ばれるものであればどのようなものでもよいが、本発明のシートは、特に、水と相溶しない動植物油脂、石油および石油精製物といった油の吸収に好適に用いることができるものである。
また、本発明の油吸収性微多孔質ポリプロピレンシートは、シート1gあたりの軽油吸収量が2g以上であることが、油吸収シートとしての使用に適合するために必要である。より好ましくは2.5〜20g/1gであり、3〜20g/1gであることが特に好ましい。
ここで、軽油吸収量とは、重量を測定した10cm×10cmのシートを20℃±2℃の軽油の油面に浮かべ、5分間静置した後、金網上で5分間静置した後重量を測定し、元のシートの重量からの重量増加分を軽油吸収量とした。
また、本発明の油吸収性微多孔質ポリプロピレンシートは、軽油吸収後1時間経過時の軽油保持率が60%以上であることが、吸収した油が再度流出することを防ぐために必要である。より好ましくは70%以上であり、75%以上であることが特に好ましい。
ここで、軽油吸収後一時間経過時の軽油保持率とは、軽油吸収量を測定後、再度金網上に静置し、一時間経過した後の重量を測定し、一時間経過後の重量から元のシートの重量を引いた値を軽油保持量とし、下記式:
軽油保持率(%)=100×(軽油吸収量−軽油保持量)/軽油吸収量
により軽油保持率を求め、3回の平均値をシートの軽油保持率とした。
本発明の油吸収性微多孔質ポリプロピレンシートに用いられるポリプロピレン樹脂としては、ホモのポリプロピレンもしくは、プロピレンにプロピレン以外の第2成分、例えばエチレンまたはα−オレフィンとして、ブテン、ヘキセン、オクテンなどを1〜15重量%ランダムまたはブロックに共重合させたものなどを用いることができる。また、上記ポリプロピレン樹脂に、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、超低密度ポリエチレン(V−LDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、エチレン酢酸ビニル(EVA)、エチレン−エタクリレート(EEA)、エチレン−メチルメタクリレート(EMMA)、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体(EPDM)などのエチレン−α−オレフィンコポリマー、イソプレンゴム(IR)、スチレン系共重合体として、スチレン−ブタジエンラバー(SBR)、水添スチレンブタジエンラバー(HSBR)、スチレン−ブチレン−スチレン共重合体(SBS)、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共重合体(SEBS)などのエラストマー成分を共重合または添加することができる。ポリプロピレン樹脂にエラストマー成分を共重合または添加する場合、共重合量または添加量は0.1〜15重量%であることが、柔軟性の付与による加工性の向上、油との親和性の制御及び孔の均一性の向上のために好ましく、特に、孔の均一性の向上のためには、メタロセン触媒法によるLLDPEもしくはV―LDPEを1〜10重量%添加することが好ましい。共重合量および添加量が0.1重量%未満では添加効果を発現することができず、15重量%を越えると分散不良が起こり、ゲル状の突起が形成されたり使用条件により孔の変形や閉孔が起こるおそれがある。
本発明のポリプロピレンのアイソタクチックインデックス(II)は90.0%以上、より好ましくは95.0%以上、特に好ましくは95.0〜99.8%であることが、製膜安定性、シートの強度の観点から好ましい。また、該ポリプロピレンのメルトフローレート(MFR)は230℃、2.16kgの条件において、1〜20g/10分、より好ましくは2〜15g/10分であることが、押出成形性及び微細な孔の均一な形成の観点から好ましい。
また、本発明の油吸収性微多孔質ポリプロピレンシートは、水の吸水量がシート1gあたり0.2g以下であり、より好ましくは0.1g以下であり、特に好ましくは0.05g以下であることが好ましい。
通常、ポリプロピレンシートは水との親和性が低く、孔の形状、透湿性の大小に関わらず水を吸着しにくい。ただし、親水化処理を施すことにより吸水性を付与することができる。しかし、油吸収材として用いる場合、水を吸収することは吸収量総量に占める油の吸収量が低下することになるため、水を吸収しない状態とすることが好ましい。
ここで、水の吸水量とは、JIS A9511のポリエチレンフォーム保温材の吸水量の試験方法に準じ、まず、10cm×10cmのシートを23℃±3℃の純水の水面下50mmに浸せきし、10秒後に取り出して、表面を(株)旭小津製のハイゼガーゼでふき取り、60分間放置して測定した質量を基準質量とし、再び同様にして純水中に24時間浸せきして取り出し、表面をハイゼガーゼでふき取り、60分間放置して測定した質量を最終吸水後の質量とし、下記式:
吸水量=100×(最終吸水後の質量−基準質量)/見かけの表面積
により吸水量を求め、3回の平均値をシートの吸水量とした。この式における見かけの表面積とは、シートの縦の長さに横の長さを乗じたものに厚みを乗じて得た表面積を指す。
また、本発明の油吸収性微多孔質ポリプロピレンシートは、孔を含む層であってかつ該孔が実質的に無核のものである層を該シート中に少なくとも有することが好ましい。孔の形成のために、孔の核となる非相溶性樹脂や無機または有機の粒子を添加すると、該樹脂や粒子が核となり孔を安定して形成することができるが、製造工程や加工工程において工程汚れの原因となるほか、使用時に粒子の脱落により環境に負荷がかかるおそれがある。核を有する孔を含有してなる層を形成させる場合には、上記欠点の解消のため、孔に核を有する層を中央層とし、孔が実質的に無核である層を最表層に積層する積層構造とすることが好ましい。
ここで、実質的に無核の孔を有するとは、フィルムの断面を、(株)日立製作所製走査型電子顕微鏡を用いて8000倍に拡大観察して撮影した断面写真を用いて、1000μm2 当たりに存在する全ての境界線を有する単独の気泡である孔の数と、該単独気泡の内部に、サンプルに付着した塵以外の、孔の核となる円形や多角形などの形状の独立した粒が存在する孔の数を数え、核を有するボイドの数を全ボイド数で割った値が、5%以下であるものを実質的に無核の孔を含む層であるとした。なお、フィルムの断面観察においては、互いに異なる測定視野から任意に選んだ10箇所の断面写真計10枚を使用した。
孔を有するポリプロピレンシートを製造する方法としては、糸状にしたポリプロピレンを織る若しくは編むことによりシートを得る方法、繊維状のポリプロピレン用いて不織布とすることによりシートを得る方法、口金より押し出したポリプロピレンを一軸若しくは二軸に延伸してシートを得る方法があるが、本発明の目的を達成するには、口金より押し出したポリプロピレンを二軸に延伸してシートを得ることが好ましい。また、口金より押し出したポリプロピレンを二軸に延伸する方法としては、逐次二軸延伸法、同時二軸延伸法、チューブラー延伸法があるが、経済性および均一に孔を形成する観点から、逐次もしくは同時二軸延伸法が好ましい。
また、ポリプロピレンシート中に孔を形成する方法としては、ポリプロピレンと溶媒を混合して押し出し、延伸の前若しくは後に押し出されたシート中に含まれる溶媒を抽出することにより孔を形成する方法、ポリプロピレン中にポリプロピレンと相溶しない樹脂または粒子などを添加し、延伸時にその界面の剥離を利用して孔を形成する方法、ポリプロピレン中に高密度、高弾性回復率の弾性構造を作り、延伸により該弾性構造を変形させて孔を形成する方法、ポリプロピレンの結晶多形を利用し、β晶からα晶への結晶転移を利用して孔を形成する方法などがあるが、経済性および孔に核を作らない観点から、β晶からα晶への結晶転移を利用する方法により孔を形成することが好ましい。
β晶からα晶への結晶転移を利用して孔を形成する場合、β晶を含む無延伸シートを作成し、熱及び/または延伸によりα晶に結晶転移させることができる。β晶を含む無延伸シートを得る方法としては、溶融したポリプロピレンを徐冷することによりβ晶を形成させる方法、β晶核剤を添加したポリプロピレンを溶融、押し出しすることによりβ晶を形成させる方法があるが、β晶を安定して形成させるために、β晶核剤を添加することが好ましい。
本発明のポリプロピレンシートを構成するポリプロピレンに好ましく添加できるβ晶核剤としては、例えば、1,2−ヒドロキシステアリン酸カリウム、安息香酸マグネシウム、コハク酸マグネシウム、フタル酸マグネシウムなどに代表されるカルボン酸のアルカリまたはアルカリ土類金属塩;N,N’−ジシクロヘキシル−2,6−ナフタレン ジカルボキサミドなどに代表されるアミド系化合物;ベンゼンスルホン酸ナトリウム、ナフタレンスルホン酸ナトリウムなどに代表される芳香族スルホン酸化合物;二または三塩基カルボン酸のジもしくはトリエステル類;テトラオキサスピロ化合物類;イミドカルボン酸誘導体;フタロシアニンブルーなどに代表されるフタロシアニン系顔料;キナクリドン、キナクリドンキノンなどに代表されるキナクリドン系顔料;有機二塩基である成分Aと周期律表第IIA族金属の酸化物、水酸化物または塩である成分Bとからなる二成分系化合物などが挙げられるが、これらに限定されるわけではなく、1種類のみを用いてもよいし、2種類以上を混合して用いてもよい。本発明の微孔性ポリプロピレンフィルムを構成するポリプロピレンに添加するβ晶核剤としては、上記のなかでは特に下記化学式で表され、N,N’−ジシクロヘキシル−2,6−ナフタレン ジカルボキサミドなどに代表されるアミド系化合物、
R2−NHCO−R1−CONH−R3
[ここで、式中のR1は、炭素数1〜24の飽和もしくは不飽和の脂肪族ジカルボン酸残基、炭素数4〜28の飽和もしくは不飽和の脂環族ジカルボン酸残基または炭素数6〜28の芳香族ジカルボン酸残基を表し、R2、R3は同一または異なる炭素数3〜18のシクロアルキル基、炭素数3〜12のシクロアルケニル基またはこれらの誘導体である。]
R5−CONH−R4−NHCO−R6
[ここで、式中のR4は、炭素数1〜24の飽和もしくは不飽和の脂肪族ジアミン残基、炭素数4〜28の飽和もしくは不飽和の脂環族ジアミン残基または炭素数6〜12の複素環式ジアミン残基または炭素数6〜28の芳香族ジアミン残基を表し、R5、R6は同一または異なる炭素数3〜12のシクロアルキル基、炭素数3〜12のシクロアルケニル基またはこれらの誘導体である。]
有機二塩基である成分Aと周期律表第IIA族金属の酸化物、水酸化物または塩である成分Bとからなる二成分系化合物が、得られる微孔性フィルムの比重を低くでき、透過性を向上できるので、特に好ましい。
かかる特に好ましいβ晶核剤もしくはβ晶核剤添加ポリプロピレンの具体例としては、新日本理化(株)社製β晶核剤“エヌジェスター”(タイプ名:NU100など)、SUNOCO社製β晶核剤添加ポリプロピレン“BEPOL”(タイプ名:B022−SPなど)などが挙げられる。
β晶核剤の添加量は、用いるβ晶核剤のβ晶生成能にもよるが、ポリプロピレン全量に対して0.001〜2重量%であることが好ましい。β晶核剤の添加量が上記範囲未満であると、シートのβ晶分率が不十分となったり、比重が高くなったり、透過性能に劣る場合がある。β晶核剤の添加量が上記範囲を超えると、添加量を増やしても、得られる微孔性フィルムのβ晶分率が向上せず、経済性に劣るほか、核剤自体の分散性が悪化して逆にβ晶分率が低下する場合がある。β晶核剤の添加量は、より好ましくは0.005〜1.5重量%、さらに好ましくは0.01〜1重量%である。
β晶法を利用して孔を形成する場合、ポリプロピレンシートは、結晶形態としてβ晶を40%以上含むポリプロピレン樹脂よりなることが、微細な孔を多数形成するためおよび良好な吸油性能を得るために好ましい。より好ましくはβ晶の比率が45%以上、さらに好ましくは50%以上であることが均一な孔の形成の観点から好ましい。β晶比率が40%未満では孔の形成が不十分となるおそれがある。β晶比率の上限は、本発明の効果を発現する限りにおいて特に限定されないが、シートの強度の確保や孔の巨大化を防止する観点から、95%以下であることが好ましい。
ここで、本発明のフィルムにおけるポリプロピレンのβ晶比率とは、本発明の油吸収性微多孔質ポリプロピレンシートを、プラスチックの転移熱測定方法(JIS K7122)に準拠して、走査型差動熱量計(DSC)により、窒素雰囲気下で5mgの試料を10℃/分の速度で250℃まで昇温して5分間保持した後に、10℃/分の冷却速度で10℃まで冷却し、再度10℃/分の速度で昇温していった際に、再度の昇温において、140℃以上160℃未満の範囲にピークを持つポリプロピレン由来のβ晶の融解によって1個以上現れる吸熱ピークの融解熱量(ΔHu−1)と、160℃以上にピークを持つβ晶以外のポリプロピレン由来の結晶の融解によって1個以上現れる吸熱ピークの融解熱量(ΔHu−2)から、下記式:
β晶比率(%)= {ΔHu−1/(ΔHu−1+ΔHu−2)}×100
により求めたものである。
次に、本発明の油吸収性微多孔質ポリプロピレンシートの突き刺し強度は、2〜40Nであることが、シートの強度の観点から好ましい。より好ましくは3〜35Nであり、4〜30Nであることが特に好ましい。突き刺し強度が2N未満の場合にはシートの強度に劣り、使用時に破れやすくなり、40Nを越える場合には柔軟性が不足して持ち運び性に劣るほか、使用場所の形状により油の吸収性を十分に発現できなくなるおそれがある。
また、本発明の油吸収性微多孔質ポリプロピレンシートの長手方向と幅方向の破断強度の和は、50〜500MPaであることが、シートの強度の観点から好ましい。より好ましくは50〜450MPaであり、50〜400MPaであることが特に好ましい。破断強度の和が50MPa未満の場合にはシートの強度に劣り、吸油後回収する際にシートが破断しやすくなり、500MPaを越えるの場合には柔軟性が不足するほか、吸油性能が低下する場合がある。
また、本発明の油吸収性微多孔質ポリプロピレンシートの耐水圧は、50KPa以上であることが、水の染み込み防止等の観点から好ましい。より好ましくは70KPa以上であり、100〜500KPaであることが特に好ましい。耐水圧が50KPa未満ではシート中への水の染み込みにより油の吸収能が阻害されるおそれがある。
本発明の油吸収性微多孔質ポリプロピレンシートは、軽油を10ml吸収した状態における白色度が、吸収前の1〜50%であることが、油の吸収を目視で確認できる観点から好ましい。より好ましくは1〜40%であり、1〜30%であることが、確認の容易性の観点から好ましい。軽油吸収後の白色度が吸収前の50%を超えるものの場合は、目視による油吸収の確認が困難である場合があり、1%未満では透明に近くなり、目視でシートの位置を確認することが困難となる。
また、油吸収前の白色度は、50%以上であることが油の吸収による白色度の変化の確認を容易にするために好ましく、より好ましくは60%以上、さらに好ましくは65%以上であることが好ましい。
次に、本発明の油吸収性微多孔質ポリプロピレンシートを製造する方法について、一例を説明するが、本発明はかかる例のみに限定されるものではない。
本発明の多孔質ポリプロピレンシートの単層のシートにおいては、結晶核剤を0.001〜2重量%含有するポリプロピレン樹脂を180〜300℃に加熱された押出機に供給して溶融し、Tダイ口金にて押出成型し溶融シートを得る。この溶融シートを好ましくは表面温度90〜130℃、より好ましくは100〜130℃に保たれたドラム上に押出し密着させて冷却固化し、未延伸シートを作成する。冷却固化は、ドラム上への押出のみによって行ってもよく、あるいは熱風を吹き付けながら行ってもよい。熱風を吹き付けながら行う場合、熱風の温度はドラム温度と同じもしくはドラム温度よりも10〜30℃高い温度とすることが、シートの熱風が接触する面の冷却速度をドラムと接触している面と同等とするために好ましい。このとき、ドラム温度が高いことにより、β晶分率の高いシートを得ることができ、また、二軸延伸後に高い空隙率を有するシートを得ることができる。次に、シート内部に孔を形成するために、該未延伸積層シート80〜160℃に加熱したロール群またはオーブンに導き、シート温度を80〜150℃にした後、表面温度を80〜140℃に保たれたハードクロムメッキした金属ロールとゴムロールの一対のニップロール(延伸ロール)と、表面温度が30〜130℃に保たれたハードクロムメッキした金属ロールとゴムロールの一対のニップロール(冷却ロール)間に通し、延伸ロールと冷却ロールの周速差で長手方向(縦方向、すなわちシートの進行方向)に好ましくは延伸倍率3〜7倍、より好ましくは4〜7倍で延伸し、30〜130℃のロール群で冷却または熱処理する。
上述の如くに予熱および延伸時にシートが所定の温度範囲にあることにより、延伸時のシート破断を防ぐことできるほか、一軸延伸における孔の形成を容易に行うことができる。続いて、長手方向に延伸したシートの両端をクリップで把持しながらテンターに導き、好ましくは110〜190℃(シート温度:90〜165℃)、より好ましくは130〜170℃(シート温度:110〜145℃)に加熱した雰囲気中で長手方向に垂直な方向(幅方向)に好ましくは5〜12倍、より好ましくは7〜10倍に延伸する。予熱および延伸時のシート温度および延伸倍率を制御することにより、延伸時のシート破断を防ぐことができるほか、貫通孔を多数形成することができる。この二軸延伸による面積倍率(縦延伸倍率×横延伸倍率)は15倍〜84倍、製膜安定性と生産性の両立、孔の十分な形成、シート強度および耐水圧の観点からは、28〜70倍であることが好ましい。面積倍率が15倍未満であると、孔の形成が不十分となるほか、破断強度、突き刺し強度などの本発明のシートの特性を発現することが困難となり、また面積倍率が84倍を超えると延伸時に破れを生じやすくなる傾向がある。
このようにして得られた二軸延伸シートの結晶配向を完了させて平面性、寸法安定性を付与するために、引き続きテンター内にて140〜170℃で1〜30秒間の熱処理を行い、その後、均一に徐冷後、室温まで冷却して巻き取るものである。
なお、上記熱処理工程中では、必要に応じて横方向あるいは縦方向に3〜12%の弛緩処理を施してもよい。また、二軸延伸は逐次二軸延伸あるいは同時二軸延伸のいずれでもよく、また二軸延伸後に縦、横いずれかの方向に再延伸してもよい。
また、積層構造とする場合、スキン層の積層方法として、押出機(a)と押出機(b)を有する複合製膜装置において、それぞれ樹脂構成や添加剤、β晶比率等の異なるポリプロピレン樹脂を、180〜300℃に加熱された押出機(a)および押出機(b)に供給して溶融し、それぞれTダイ複合口金内に導入し、押出機(b)のポリマーが押出機(a)のポリマーの一方の表層(片面)あるいは両方の表層(両面)にくるように積層してシート状に共押出成形し、溶融積層シートを得る。この溶融積層シートを、表面温度90〜130℃に保たれたドラム上で密着させて冷却固化し、未延伸積層シートを作製する。
また、他のスキン層の積層方法として、縦延伸したシート上に押出ラミネートした後に横延伸することもできる。
上記に例示したような一連のプロセスでシートを製造することにより、本発明の特性を有する油吸収特性を持つ微多孔質ポリプロピレンシートを得ることができるものである。
本発明の油吸収材は、本発明の油吸収性微多孔質ポリプロピレンシートよりなるものである。
本発明の油吸収材は、取り扱い性の観点から、本発明の油吸収性微多孔質ポリプロピレンシートに油が浸透しない層を積層した構成となすことができる。油が浸透しない層を有することにより、使用後の回収の際に手などを汚すことなく回収することができる。
ここで、油が浸透しない層とは、その層の一方の表面に油を接触させた場合に、該油が該層の内部に存する孔を通じて他方の表面にしみ出さないような特質を有する層である。油が浸透しない層としては、表層付近に孔がない無孔シート、孔が少ない若しくは貫通していないために油が浸透しない多孔質シート、油を吸収しない樹脂若しくは繊維をシート状に加工したものなどがある。
また、本発明の油吸収性微多孔質ポリプロピレンシートに油が浸透しない層を積層した構成の油吸収材を得る方法としては、別々の押出機に投入した油が浸透する層を形成する樹脂と油が浸透しない層を形成する樹脂をそれぞれ口金内に導入し、積層された状態で共押出して目的の構成を得る方法、未延伸若しくは一軸に延伸された油が浸透する層となるシートに油が浸透しない層となるシートを重ね、さらに延伸を施して積層された目的の構成を得る方法、無延伸若しくは一軸に延伸した油が浸透する層となるシートの上に油が浸透しない層を形成する樹脂を溶融押出し、さらに延伸を施して積層された目的の構成を得る方法、一軸若しくは二軸に延伸した油が浸透する層となるシートに油が浸透しない層となるシートを貼り合わせることにより目的の構成を得る方法、一軸若しくは二軸に延伸した油が浸透する層となるシートに油が浸透しない層を形成する溶剤や樹脂などをコーティングして目的の構成を得る方法または金属や樹脂などを蒸着することにより目的の構成を得る方法などがあるが、製造の容易さの観点から、各層を形成する樹脂を別々の押出機に投入し、口金内で積層して共押出し、延伸を施すことにより目的の構成の油吸収材とすることが好ましい。
また、本発明の油吸収材は、取り扱い性の観点から、本発明の油吸収性微多孔質ポリプロピレンシートに強度を補強する層を積層した構成となすことが好ましい場合がある。強度を補強する層を有することにより、油吸収材の破れを防止し、回収を容易にすることができる。
強度を補強する層としては、高剛性の樹脂シート、布帛、織物、不織布などを用いることができる。強度を補強する層を積層した構成の油吸収材を得る方法としては、別々の押出機に投入した油を吸収する層を形成する樹脂と補強する層となる樹脂をそれぞれ口金内に導入し、積層された状態で共押出して目的の構成とする方法、未延伸若しくは一軸に延伸された油を吸収する層となるシートに補強する層となるシートを重ね、延伸を施して積層された目的の構成とする方法、無延伸若しくは一軸に延伸した油を吸収する層となるシートの上に油を吸収しない層を形成する樹脂を溶融押出し、さらに延伸を施して積層された目的の構成とする方法、一軸若しくは二軸に延伸した油を吸収する層となるシートに補強する層となるシートを貼り合わせることにより目的の構成とする方法などがあるが、製造の容易さの観点から、樹脂シートとの積層構成とする場合には各層を形成する樹脂を別々の押出機に投入し、口金内で積層して共押出し、延伸を施して目的の構成とすることが好ましく、布帛、織物、不織布のような形状のものとの積層構成とする場合には、一軸若しくは二軸に延伸した油を吸収する層となるシートに補強する層となるシートを貼り合わせることにより目的の構成とする好ましい。
また、本発明の油吸収性微多孔質ポリプロピレンシートに強度を補強する層を積層して油吸収材とする場合、強度を補強する層の厚みは油吸収材全体の厚みの1〜50%であることが、柔軟性及び持ち運び性の観点から好ましい。より好ましくは3〜40%であり、5〜30%であることが柔軟性の観点から特に好ましい。油吸収材全体の厚みの1%未満では強度が不足し、50%を越える場合には柔軟性及び持ち運び性に劣る。
また、本発明の油吸収材は、補強及び油が透過しない機能を、一つの層において実現することができる。この場合、本発明の油吸収性微多孔質ポリプロピレンシートと、補強層且つ油が吸収しない層としての機能を有する層を積層することにより、目的の油吸収材を得ることができる。
また、本発明の油吸収材は、補強層及び油が透過しない層を共に有する構成とすることができる。この場合、本発明の油吸収性微多孔質ポリプロピレンシート/補強層/油が透過しない層とする構成、本発明の油吸収性微多孔質ポリプロピレンシート/油が透過しない層/補強層とする構成、補強層/本発明の油吸収性微多孔質ポリプロピレンシート/油が透過しない層とする構成、補強層/本発明の油吸収性微多孔質ポリプロピレンシート/補強層/油が透過しない層とする構成等の構成とすることができる。ただし、油が透過しない層と補強層が共に最表層を構成する場合、補強層は油を透過することのできる層であることが必要である。
本発明の油吸収材は、持ち運び性、油吸収性の観点から、厚みを10〜100μmとすることが好ましい。より好ましくは15〜90μmであり、20〜80μmであることが特に好ましい。厚みが10μm未満では十分な油吸収性を発現できないおそれがあり、100μmを越える場合には嵩高く、持ち運び性が低下する。
また、本発明の油吸収材を、本発明の油吸収性微多孔質ポリプロピレンシートに油が浸透しない層若しくは強度を補強する層を積層した構成とする場合、該層の白色度を好ましくは40以下、より好ましくは20以下とするか、もしくは該層に油吸収性微多孔質ポリプロピレンシートの層を確認できる部分を穴、窓、孔を熱や圧力をかけて閉塞させて透明とする等の方法により設けることが、油の吸収の確認を容易とする観点から好ましい。
本発明の油吸収材は、油の吸収を補助する観点から、油吸収補助材料を本発明の油吸収性微多孔質ポリプロピレンシートと組み合わせて用いることができる。ここで、「油吸収補助材料」とは、それ自体が油を好適に吸収する性質を有するものをいうものであり、このような油吸収補助材料としては、粉末状、粒状、繊維状、織物状、編物状、シート状の補助材料を用いることができる。
本発明の油吸収性微多孔質ポリプロピレンシートと油吸収補助材料を組み合わせて用いる場合の構成としては、油吸収補助材料の形状や性質等によりどのような構成としてもよいが、油吸収材の特性を阻害しない観点から、油吸収補助材料がシート状、織物状など、積層の構成をとることができる場合には、積層の構成とすることが好ましい。また、例えば油吸収補助材料が粉末状、粒状の場合など、油吸収補助材料の形状や性質等により、本発明の油吸収材で油吸収補助材料を包囲した構成とすることが好ましい。
本発明のシートと油吸収補助材料を積層して油吸収材を構成する場合、構成としては、本発明のシートと油吸収補助材料を、本発明のシートが表および/または裏の表面を構成するように2層または3層に積層する構成、本発明のシートと油吸収補助材料を交互に複数枚重ね、表および/または裏の最表層を本発明のシートとする構成などがある。また、本発明のシートと油吸収補助材料を積層した構成を得る方法としては、本発明のシートと油吸収補助材料を、接着剤を介して接着する方法、低温で融解するシートを本発明のシートと油吸収補助材料で挟んで熱融着することにより目的の構成とする方法、本発明のシート上に繊維状または糸状の油吸収補助材料を散布し、圧縮して油吸収補助材料を不織布状とすることにより目的の構成とする方法などがある。本発明のシートで油吸収補助材料を包囲した構成を得る方法としては、本発明のシートを袋状に成形し、内部に油吸収補助材料を挿入することにより目的の構成とする方法、本発明のシートで油吸収補助材料を挟み、熱融着や圧着などの方法により油吸収補助材料を内部に有する構成とする方法などがある。
また、本発明の、油吸収補助材料を包囲してなる油吸収材は、少なくとも一面の最表層となる層を本発明の油吸収性微多孔質ポリプロピレンシートとし、他面の最表層となる層を本発明の油吸収性微多孔質ポリプロピレンシートに油を吸収しない層を積層したもの若しくは本発明の油吸収性微多孔質ポリプロピレンシートに補強層を積層したものとすることができる。また、補強層が油を透過若しくは吸収しうるものである場合には、全ての面の最表層となる層を本発明の油吸収性微多孔質ポリプロピレンシートに補強層を積層したものとすることができる。
[特性の測定方法および評価方法]
本発明の特性値は、次の評価方法、評価基準により求められる。
(1)油吸収量
油吸収量は、軽油及び機械油(谷口石油精製(株)製、クリセフオイルF8、JIS K−2238およびISOVG7に相当)を用い、重量を測定した10cm×10cmのシートを20℃±2℃の油の油面に浮かべ、5分間静置した後、金網上で5分間静置した後重量を測定して、元のシートの重量からの重量増加分を油吸収量として求めた。測定は5点について行い、その重量増加分の平均値を油吸収量とした。
(2)水吸水量
水の吸水量は、JIS A9511のポリエチレンフォーム保温材の吸水量の試験方法に準じて測定した。まず、10cm×10cmのシートを23℃±3℃の純水の水面下50mmに浸せきし、10秒後に取り出して、表面を(株)旭小津製のハイゼガーゼでふき取り、60分間放置して測定した質量を基準質量とし、再び同様にして純水中に24時間浸せきして取り出し、表面をハイゼガーゼでふき取り、60分間放置して測定した質量を最終吸水後の質量とし、下記式:
吸水量=100×(最終吸水後の質量−基準質量)/見かけの表面積。
により吸水量を求めて、3回の平均値をシートの吸水量とした。
また、この式における見かけの表面積とは、シートの縦の長さに横の長さを乗じたものに厚みを乗じて得た表面積を指す。
吸水量の評価は、下記のように評価した。「可」評価以上を合格とした。
優:0.1g未満
良:0.1〜0.2g
可:0.2〜0.5g
不可:0.5gを越える
(3)比重及び空隙率
シートの比重は、シートを30mm×40mmの大きさにカットして得た試料サンプルを、ミラージュ貿易(株)製高精度電子比重計SD−120Lを用い、水中置換法(JIS K−7112のA法)に準じて測定した。なお、測定は温度23℃、相対湿度65%の条件下にて行なった。また、前記の方法にて求めたシートの見かけ比重(d1)を測定する。さらに、このシートを280℃の熱プレスによって熱融解して圧縮し、完全に空孔を排除したシート作成し、該シートを30℃の水に浸漬して急冷したシートの見掛け比重(d2)を同様に測定する。シートの空隙率は下記式:
空隙率(%)=(1−d1/d2)×100
にて求めた。測定は10点について行い、10回の平均値をシートの空隙率とした。
(4)突き刺し強度
直径30mmのリングにシートを弛みのないように張り、先端角度が60度、先端がR0.1mmのサファイア製針を使い、円の中央を50mm/分の速度で突き刺し、針が貫通するときの力を突き刺し強度とした。測定は10点について行い、10回の平均値をシートの突き刺し強度とした。
(5)破断強度
弾性率は、オリエンテック社製テンシロン(引っ張り試験機)を用いて、25℃において測定した。測定は、引っ張り速度300mm/min、幅10mm、試料長50mmとして、シートの長手方向、幅方向の破断強度(MPa)をそれぞれ10点測定し、長手方向と幅方向の平均値を足して破断強度の和とした。
(6)耐水圧
JIS L 1092の耐水圧試験B法(高水圧法)に準じて測定した。測定は5点について行い、その平均値をシートの耐水圧とした。
(7)白色度
油吸収前の白色度は、分光式色差計SE−2000型(日本電色工業(株)製)を用いて、JIS Z−8722に準じた光学条件により、色の三刺激値であるX値、Y値、Z値を測定し、下記式:
白色度(%)=4×0.847×Z値−3×Y値
にて求めた。
また、油吸収後の白色度は、10cm×10cmのシートを秤量し、シート1gに対して軽油が10gの割合となる重量の軽油に秤量したシートを5分間浸漬した後、5分間金網上に静置したシートにつき、油吸収前の白色度と同様に測定した。白色度の測定は、油吸収前および後の白色度をそれぞれ10点について測定し、その平均値を油吸収前の白色度および油吸収後の白色度の実測値とした。
油吸収後の白色度の評価は、下記の式:
油吸収後の白色度変化率(%)={(油吸収前の白色度−油吸収後の白色度)/油吸収前の白色度}×100
により求め、下記のように4段階で評価し、「可」評価以上を合格レベルとした。
優:30%以下
良:30〜50%
可:50〜80%
不可:80%以上
本発明を以下の実施例を用いて説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1
ポリプロピレン樹脂(住友化学(株)製、WF−836DG3、MFR:7g/10分、II:96.5%)94.95重量%と、ポリプロピレン樹脂(サンアロマー(株)製、タイプ:HMS−PP PF−814、MFR:3g/10分)5重量%と、β晶核剤として、N,N’−ジシクロヘキシル−2,6−ナフタレンジカルボキシアミド(新日本理化(株)製、NU−100)を0.05重量%添加混合し、二軸押出機に供給して200℃で溶融混合した後、ガット状に押出し、20℃の水槽に通して冷却してチップカッターで3mm長にカットした後、100℃で2時間乾燥した。次に、該β晶ポリプロピレンを200℃に加熱された押出機に供給して溶融し、Tダイ口金内を通してシート状に押出成形し、表面温度120℃に加熱されたキャストドラム上に密着させて冷却固化し、未延伸シートを作製した。該未延伸シートを100℃に加熱保持されたオーブンに導いて予熱後、シートの長手方向に6倍延伸し、40℃のロールで冷却した。
続いて、延伸したシートの両端をクリップで把持しながらテンターに導き、135℃に加熱した雰囲気中でシートの幅方向に8倍延伸後(面積倍率:縦延伸倍率×横延伸倍率=48倍)、シートの結晶配向を完了させて平面性、寸法安定性を付与するために、テンター内にて155℃で横方向5%の弛緩熱処理を行い、均一に徐冷後、室温まで冷却してポリプロピレンシートを得た。得られたシートの特性を表1に示す。得られたシートは、軽油吸収量、軽油保持率に優れていた。
実施例2
ポリプロピレン樹脂(住友化学(株)製、タイプ:FS2011CMFR:1.3g/10分、II:96%)99.5重量%と、β晶核剤として、N,N’−ジシクロヘキシル−2,6−ナフタレンジカルボキシアミド(新日本理化(株)製、NU−100)を0.5重量%添加混合し、二軸押出機に供給して200℃で溶融混合した後、ガット状に押出し、20℃の水槽に通して冷却してチップカッターで3mm長にカットした後、100℃で2時間乾燥した。次に、該β晶ポリプロピレンを200℃に加熱された押出機に供給して溶融し、Tダイ口金内を通してシート状に押出成形し、表面温度120℃に加熱されたキャストドラム上に密着させて冷却固化し、未延伸シートを作製した。該未延伸シートを120℃に加熱保持されたオーブンに導いて予熱後、シートの長手方向に5倍延伸し、100℃のロールで冷却した。
続いて、延伸したシートの両端をクリップで把持しながらテンターに導き、125℃に加熱した雰囲気中でシートの幅方向に8倍延伸後(面積倍率:縦延伸倍率×横延伸倍率=40倍)、シートの結晶配向を完了させて平面性、寸法安定性を付与するために、テンター内にて160℃で横方向5%の弛緩熱処理を行い、均一に徐冷後、室温まで冷却してポリプロピレンシートを得た。得られたシートの特性を表1に示す。得られたシートは、軽油吸収量、軽油保持率に優れていた。
実施例3
ポリプロピレン樹脂(サンアロマー(株)製、タイプ:HMS−PP PF−814、MFR:3g/10分)5重量%と、β晶核剤として、SUNOCO社製“BEPOL”(タイプ:B022−SP、MI:1.8g/10分)95重量%を添加混合し、二軸押出機に供給して300℃で溶融混合した後、ガット状に押出し、20℃の水槽に通して冷却してチップカッターで3mm長にカットした後、100℃で2時間乾燥した。次に、該β晶ポリプロピレンを200℃に加熱された押出機に供給して溶融し、Tダイ口金内を通してシート状に押出成形し、表面温度120℃に加熱されたキャストドラム上に、シートのキャストドラム面に対して裏側となる面からエアーナイフを用いて140℃に加熱された熱風を吹き付けて密着させて冷却固化し、未延伸シートを作製した。該未延伸シートを110℃に加熱保持されたオーブンに導いて予熱後、シートの長手方向に6倍延伸し、90℃のロールで冷却した。
続いて、延伸したシートの両端をクリップで把持しながらテンターに導き、135℃に加熱した雰囲気中でシートの幅方向に8倍延伸後(面積倍率:縦延伸倍率×横延伸倍率=48倍)、シートの結晶配向を完了させて平面性、寸法安定性を付与するために、テンター内にて155℃で横方向5%の弛緩熱処理を行い、均一に徐冷後、室温まで冷却してポリプロピレンシートを得た。得られたシートの特性を表1に示す。得られたシートは、強度が高く、軽油吸収量、軽油保持率に優れていた。
実施例4
ポリプロピレン樹脂(住友化学(株)製、FS2016、MFR:2g/10分、II:96.5%)99.9重量%と、β晶核剤として、N,N’−ジシクロヘキシル−2,6−ナフタレンジカルボキシアミド(新日本理化(株)製、NU−100)を0.1重量%添加混合し、二軸押出機に供給して200℃で溶融混合した後、ガット状に押出し、20℃の水槽に通して冷却してチップカッターで3mm長にカットした後、100℃で2時間乾燥し、樹脂Aを得た。次に、ポリプロピレン樹脂(住友化学(株)製、FS2016、MFR:2g/10分、II:96.5%)99.85重量%と、平均粒径2.5μmのポリメチルメタクリレートの架橋粒子(日本触媒(株)製、タイプMA−1002)0.15重量%を添加混合し、二軸押出機に供給して280℃で溶融混合した後、ガット状に押出し、20℃の水槽に通して冷却してチップカッターで3mm長にカットした後、100℃で2時間乾燥し、樹脂Bを得た。次に、樹脂Aを200℃に加熱された押出機Aに、樹脂Bを260℃に加熱された押出機Bに供給して溶融し、β晶ポリプロピレン樹脂Aとポリプロピレン樹脂Bの積層比がA:B=9:1となるようにTダイ口金内でA/B2層に積層して、シート状に押出成形し、表面温度120℃に加熱されたキャストドラム上にβ晶ポリプロピレンの層がキャストドラム側となるように密着させて冷却固化し、未延伸シートを作製した。該未延伸シートを110℃に加熱保持されたオーブンに導いて予熱後、シートの長手方向に4倍延伸し、40℃のロールで冷却した。
続いて、延伸したシートの両端をクリップで把持しながらテンターに導き、125℃に加熱した雰囲気中でシートの幅方向に8倍延伸後(面積倍率:縦延伸倍率×横延伸倍率=32倍)、シートの結晶配向を完了させて平面性、寸法安定性を付与するために、テンター内にて150℃で横方向5%の弛緩熱処理を行い、均一に徐冷後、室温まで冷却してポリプロピレンシートを得た。得られたシートの特性を表1に示す。得られたシートは、強度が高く、軽油吸収量、軽油保持率に優れていた。
実施例5
ポリプロピレン樹脂(住友化学(株)製、FS2016、MFR:2g/10分、II:96.5%)92.9重量%と、ポリプロピレン樹脂(サンアロマー(株)製、タイプ:HMS−PP PF−814、MFR:3g/10分)5重量%とエチレン・αオレフィン共重合体の“エンゲージ”8411(デュポン・ダウ社製)3重量%と、β晶核剤として、N,N’−ジシクロヘキシル−2,6−ナフタレンジカルボキシアミド(新日本理化(株)製、NU−100)を0.1重量%添加混合し、二軸押出機に供給して200℃で溶融混合した後、ガット状に押出し、20℃の水槽に通して冷却してチップカッターで3mm長にカットした後、100℃で2時間乾燥した。次に、該β晶ポリプロピレンを220℃に加熱された押出機に供給して溶融し、Tダイ口金内を通してシート状に押出成形し、表面温度120℃に加熱されたキャストドラム上にβ晶ポリプロピレンの層がキャストドラム側となるように密着させて冷却固化し、未延伸シートを作製した。該未延伸シートを110℃に加熱保持されたオーブンに導いて予熱後、シートの長手方向に5倍延伸し、40℃のロールで冷却した。
続いて、延伸したシートの両端をクリップで把持しながらテンターに導き、125℃に加熱した雰囲気中でシートの幅方向に10倍延伸後(面積倍率:縦延伸倍率×横延伸倍率=50倍)、シートの結晶配向を完了させて平面性、寸法安定性を付与するために、テンター内にて155℃で横方向5%の弛緩熱処理を行い、均一に徐冷後、室温まで冷却してポリプロピレンシートを得た。得られたシートの特性を表1に示す。得られたシートは、強度が高く、軽油吸収量、軽油保持率に優れていた。
比較例1
実施例1のβ晶ポリプロピレンを200℃に加熱された押出機に供給して溶融し、Tダイ口金内を通してシート状に押出成形し、表面温度80℃に加熱されたキャストドラム上に密着させて冷却固化し、未延伸シートを作製した。該未延伸シートを120℃に加熱保持されたオーブンに導いて予熱後、シートの長手方向に4倍延伸し、40℃のロールで冷却した。
続いて、延伸したシートの両端をクリップで把持しながらテンターに導き、125℃に加熱した雰囲気中でシートの幅方向に7倍延伸後(面積倍率:縦延伸倍率×横延伸倍率=28倍)シートの結晶配向を完了させて平面性、寸法安定性を付与するために、テンター内にて150℃で横方向5%の弛緩熱処理を行い、均一に徐冷後、室温まで冷却してポリプロピレンシートを得た。得られたシートの特性を表1に示す。得られたシートは、軽油吸収量、軽油保持率、強度に劣っていた。
比較例2
ポリプロピレンシートとして、セルガード2500(セルガード(株)製)を用いた。該シートの特性を表1に示す。該シートは、軽油吸収量、軽油保持率、強度に劣っていた。
比較例3
ポリプロピレン樹脂(住友化学(株)製、タイプ:FS2016、MFR:2.1g/10分、II:96%)99.9重量%と、β晶核剤として、N,N’−ジシクロヘキシル−2,6−ナフタレンジカルボキシアミド(新日本理化(株)製、NU−100)0.1重量%を添加混合し、二軸押出機に供給して280℃でガット状に押出し、20℃の水槽に通して冷却してチップカッターで3mm長にカットした後、100℃で2時間乾燥した。次に、該β晶ポリプロピレン85重量%に、ガラス転移点(Tg)150℃の非相溶性樹脂ポリカーボネート(出光石油化学(株)製、タイプ:A1700、分子量:17000、MI:27g/分)15重量%を添加混合して、280℃に加熱された押出機に供給して溶融し、Tダイ口金内を通してシート状に押出成形し、表面温度80℃に加熱されたキャストドラム上に密着させて冷却固化し、未延伸シートを作製した。該未延伸シートを140℃に加熱保持されたオーブンに導いて予熱後、シートの長手方向に4.5倍延伸し、40℃のロールで冷却した。続いて、延伸したシートの両端をクリップで把持しながらテンターに導き、160℃に加熱した雰囲気中でシートの幅方向に10倍延伸後(面積倍率:縦延伸倍率×横延伸倍率=45倍)、シートの結晶配向を完了させて平面性、寸法安定性を付与するために、テンター内にて150℃で横方向5%の弛緩熱処理を行い、均一に徐冷後、室温まで冷却してポリプロピレンシートを得た。得られたシートの特性を表1に示す。得られたシートは、軽油吸収量、軽油保持率に劣っていた。
Figure 0004752353
本発明の油吸収性微多孔質ポリプロピレンシートは、軽量で持ち運び性に優れ、水面、地表、舗装道路上、床上等に流出した油の吸収性に優れ、環境汚染を速やかに防止でき、油が吸収されたことを目視により確認しうる油吸収シート基材に使用することができる。

Claims (7)

  1. 空隙率が30〜95%であり、シート1gあたりの軽油吸収量が2g以上であり、軽油吸収後1時間経過時の軽油保持率が60%以上であることを特徴とする油吸収性微多孔質ポリプロピレンシートの少なくとも片面に補強層を積層してなる油吸収材
  2. 油吸収性微多孔質ポリプロピレンシート1gあたりの吸水量が0.2g以下であることを特徴とする請求項1に記載の油吸収
  3. 油吸収性微多孔質ポリプロピレンシートが、実質的に無核である孔を含む層を少なくとも有することを特徴とする請求項1または2記載の油吸収
  4. 油吸収性微多孔質ポリプロピレンシートの突き刺し強度が2〜40Nであり、シートの長手方向と幅方向の破断強度の和が50〜500MPaであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の油吸収
  5. 油吸収性微多孔質ポリプロピレンシートの耐水圧が50KPa以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の油吸収
  6. 油吸収性微多孔質ポリプロピレンシートについて、軽油10g中にシート1gを5分間浸漬して軽油を吸収させた後のシートの白色度が、軽油吸収前の1〜50%であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の油吸収
  7. 補強層の厚みが油吸収材全体の厚みの5〜50%であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の油吸収材。
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