JP4751892B2 - ディスク装置 - Google Patents
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Description
まず、ディスク装着位置にディスクを位置決めした後、駆動レバーを装置背面側へスライドさせて、第1の支軸を第1のカムスリット内における第1の水平面部から頂上面部へとスライドさせる。このようにして、ベースを上記チャッキング解除位置から上記チャッキング位置まで上昇させて、ディスクをディスク装着部に装着する(1度目のチャッキング動作)。
この後、駆動レバーを装置前面側へ戻して、第1の支軸を第1のカムスリット内における第2の水平面部から頂上面部へとスライドさせる。このようにして、ベースを上記中間位置から上記チャッキング位置まで再び上昇させて、ディスクを位相補正した状態でディスク装着部に装着する(2度目のチャッキング動作)。
1A…大径ディスク(記録媒体)
1B…小径ディスク(記録媒体)
100…ディスク装置
10…筐体
14…挿排口(開口部)
20…ディスク処理部(トラバース本体)
21C…クランパ昇降ピン
23…ターンテーブル
24…情報処理部
30…搬送手段
40…駆動部(駆動手段)
41…駆動モータ(駆動源)
422…シフト駆動分岐ギア(揺動側伝達機構)
423…ローラ駆動分岐ギア(搬送側伝達機構)
613…カム押出ピン(押出部材)
71…第一シフトカム(揺動手段)
715…クランパ昇降溝
715A…退避部
715B…待機部
715C…クランプ部
715D…処理状態部
SW4…第四スイッチ(処理状態検出手段)
図1において、100は、本発明の一実施形態に係る記録媒体駆動装置としてのディスク装置であり、このディスク装置100は、ディスク状の記録媒体としての光ディスク1の少なくとも一面に設けられた図示しない記録面に記録された情報を読み出す読取処理や記録面へ各種情報を記録する記録処理を実施する。このディスク装置100は、例えばノート型パーソナルコンピュータなど、比較的厚み寸法に制限がある電気機器に装着されるいわゆる薄型スロットインタイプディスク装置である。なお、本実施形態では、ノート型パーソナルコンピュータに装着される薄型のディスク装置100を例示するが、これに限らず、例えばゲーム機や、映像データの録画再生処理を実施する、いわゆるビデオ装置などに装着されてもよい。また、読取処理および記録処理のうちいずれか一方のみを実施する構成としても対象とすることができる。
この駆動モータ41は、制御回路部80に電気的に接続され、制御回路部80からの制御信号に基づき、回転軸を回転駆動させる。また、回転軸の先端には、ウォームギア411が設けられており、このウォームギア411は、駆動伝達ギア群42に回転駆動力を伝達する。
そして、ローディングアーム51は、搬送される光ディスク1の径寸法に応じて、光ディスク1を案内可能な位置まで右壁10C側に回動される。すなわち、例えば大径ディスク1Aを搬送する場合、ローディングアーム51は、右壁10Cの近傍まで回動される。一方、小径ディスク1Bを搬送する場合には、ローディングアーム51は、小径ディスク1Bを搬送可能な位置、すなわち、ターンテーブル23の回転中心から前後に伸ばした中心線とローラ513までの距離が略4cmとなる位置まで回動される。また、ディスク処理部20が天面側に移動して、光ディスク1をターンテーブル23にクランプした演奏可能状態では、ローディングアーム51は右壁10C側に回動され、ローラ513が光ディスク1の周縁から離反する。そして、このローディングアーム51は、長手状のローディングアーム本体511と、このローディングアーム本体511に設けられるローラ駆動部512と、上記したローラ513と、を備えている。
ローラ本体513Bは、ローディングアーム本体511の面に対して略直交する方向を軸とした略円筒状に形成されている。このローラ本体513Bは、軸方向の中心部の径寸法が天面側および底面側の径寸法よりも径小となる凹状部を有している。また、ローラ本体513Bの周面は、例えば合成樹脂などの弾性部材により形成されている。そして、ローラ本体513Bは、凹状部にて光ディスク1の周縁部を保持した状態で、回転駆動されることで光ディスク1を搬送経路に沿って進退させる。
この第一ローディングリンク係合部522Aには、左右方向に長手となるローディング係合溝522Bが形成されており、このローディング係合溝522Bにローディングリンクアーム521のローディングリンクピン521Bが係合されている。そして、ローディングスライドプレート522は、ローディングアーム51の回動によりローディングリンクアーム521が回動すると、ローディングリンクピン521Bが前後方向に進退するため、このローディングリンクピン521Bの移動に応じて、前後方向にスライド移動する。
ここで、回動軸523Aは、トッププレート17の底面に回動自在に固定されている。そして、第一レバー523Bには、先端側から天面側に向かって第一レバーピン523Dが突出形成されている。この第一レバーピン523Dは、ローディングスライドプレート522の第二ローディングリンク係合部522Cの第二ローディング係合溝522Dに係合されている。これにより、ローディングスライドプレート522が正面10A側にスライド移動すると、第一レバーピン523Dも正面10A側に移動し、ローディングリンクレバー523が反時計周り方向に回動する。一方、ローディングスライドプレート522が背面10D側にスライド移動すると、第一レバーピン523Dも背面10D側に移動し、ローディングリンクレバー523が時計周り方向に回動する。
これらのレバーピン係合部552Aは、前後方向に伸びる溝であり、この溝に第二レバーピン523Eおよび第二ガイドレバーピン542Eが係合されている。そして、第二レバーピン523Eおよび第二ガイドレバーピン542Eが移動して、レバーピン係合部552Aの左右の壁が押されると、リンクプレート55が左右方向にスライド移動される。
この隙間552Bは、例えば光ディスク1の搬送中にディスク装置100に衝撃が加わった際に、ローディングリンクレバー523およびディスクガイドリンクレバー542が逃げる回動遊びである。すなわち、隙間552Bがない場合では、衝撃が加わった際に、例えばローディングアーム51が衝撃により右壁10C側に移動すると、ディスクガイドアーム53も連動して左壁10B側に移動してしまう。このため、ローディングアーム51とディスクガイドアーム53とで光ディスク1の周縁を保持できなくなり、光ディスク1が落下して動作不良の原因となるおそれがある。これに対して、隙間552Bを設けた構成では、衝撃が加わって、例えばローディングアーム51が右壁10C側に若干移動したとしても、ディスクガイドアーム53が移動せず、光ディスク1の落下を防止することが可能となる。
押出片732は、背面10D側の端部に第二押出壁部735を備えている。この第二押出壁部735は、第一押出壁部713と同様に、カム押出ピン613が当接可能に設けられており、小径ディスク1Bの挿入時に正面10A側に押し出される。
また、待機部715Bは、処理状態部715Dと略同一高さ位置に形成されている。これにより、待機状態におけるディスク処理部20の揺動位置と、情報処理部24にて光ディスク1に対する情報処理を実施可能な処理可能状態におけるディスク処理部20の揺動位置とは略等しい揺動位置とされる。なお、揺動位置とは、待機状態となったディスク処理部20の位置を基準位置とし、この基準位置からディスク処理部20がフロートゴム21Aを揺動支点として揺動した量に相当する。
次に、上記ディスク装置の動作について、図面を参照して説明する。
図5は、大径ディスクの挿入初期時におけるディスク装置の内部を示す平面図である。図6は、大径ディスクの搬送途中におけるディスク装置の内部を示す平面図である。図7は、大径ディスクの搬入完了時におけるディスク装置の内部を示す平面図である。図8は、大径ディスクのクランプ完了時におけるディスク装置の内部を示す平面図である。図9は、大径ディスクの排出完了時におけるディスク装置の内部を示す平面図である。図10は、小径ディスクの搬入開始時および搬出完了時におけるディスク装置の内部を示す平面図である。図11は、小径ディスクの搬送途中におけるディスク装置の内部を示す平面図である。図12は、小径ディスクの搬入完了時におけるディスク装置の内部を示す平面図である。図13は、小径ディスクのクランプ完了時におけるディスク装置の内部を示す平面図である。図14は、大径ディスクの搬送状態に対応した第一ないし第四スイッチのタイミングチャートである。図15は、小径ディスクの搬送状態に対応した第一ないし第四スイッチのタイミングチャートである。
先ず、ディスク装置100に大径ディスク1Aを挿入した場合の搬入動作を説明する。
図5に示すように、初期状態のディスク装置100の挿排口14から大径ディスク1Aを挿入すると、この大径ディスク1Aの周縁部がローディングアーム51のローラ513およびディスクガイドアーム53のディスクガイド部532に当接する。この状態でさらに大径ディスク1Aを背面10D側に挿入すると、ローディングアーム51が右壁10C側に回動し、ディスクガイドアーム53が左壁10B側に回動する。これにより、ローディングアーム51およびディスクガイドアーム53の回動と連動して、リンクプレート55も左壁10B側にスライド移動する。
この退避状態から第一シフトカム71が正面10A側に移動すると、クランパ昇降ピン21Cが待機部715Bに移動する。これにより、台座部21は、待機部715Bに対応する高さ位置で一旦昇降が停止され(待機状態)、光ディスク1のセンターホールとターンテーブル23のディスク係合部23Aとの位置補正が実施される。
そして、制御回路部80は、ディスク処理部20の情報処理部24の駆動を制御し、大径ディスク1Aの情報を処理、すなわち、大径ディスク1Aへの情報を書込む書込処理や、大径ディスク1Aに記録された情報を読み込む読込処理を実施する。
次に、大径ディスク1Aの搬出動作について説明する。
ディスク装置100の制御回路部80は、例えば図示しないイジェクトボタンが押されるなどして、大径ディスク1Aを搬出する旨の入力信号を認識すると、大径ディスク1Aを筐体10の外部に搬出させる動作を実施する。すなわち、制御回路部80は、まず駆動モータ41を駆動させる制御をする。
さらに、第一シフトカム71の背面10D側への移動により、カム制御ピン555がカム溝712を移動し、リンクプレート55が右壁10C側に移動する。したがって、リンクプレート55に連動してローディングアーム51、ディスクガイドアーム53、第一および第二イジェクトアーム61,62が回動し、光ディスク1がローラ513、ディスクガイド部532、第一および第二ディスク当接部612,622により保持される。この状態で、第三スイッチSW3がOFF状態(Hレベル)となる(図14中のT10)。
この状態で、さらに第一シフトカム71が背面10D側に移動すると、台座部21が底面側に移動するため、ターンテーブル23から大径ディスク1Aが脱離する。
次に、ディスク装置100に小径ディスク1Bを挿入した場合の搬入動作を説明する。図9に示すように、初期状態のディスク装置100の挿排口14から小径ディスク1Bを挿入すると、この小径ディスク1Bの周縁部がローディングアーム51のローラ513およびディスクガイドアーム53のディスクガイド部532に当接する。この状態でさらに小径ディスク1Bを背面10D側に挿入すると、ローディングアーム51が右壁10C側に回動し、ディスクガイドアーム53が左壁10B側に回動する。これにより、ローディングアーム51およびディスクガイドアーム53の回動と連動して、リンクプレート55も左壁10B側にスライド移動する。
そして、制御回路部80は、ディスク処理部20の情報処理部24の駆動を制御し、小径ディスク1Bの情報を処理、すなわち、小径ディスク1Bへの情報を書込む書込処理や、小径ディスク1Bに記録された情報を読み込む読込処理を実施する。
次に、小径ディスク1Bの搬出動作について説明する。
ディスク装置100の制御回路部80は、例えば図示しないイジェクトボタンが押されるなどして、小径ディスク1Bを搬出する旨の入力信号を認識すると、小径ディスク1Bを筐体10の外部に搬出させる動作を実施する。すなわち、制御回路部80は、まず駆動モータ41を駆動させる制御をする。
さらに、第一シフトカム71の背面10D側への移動により、カム制御ピン555がカム溝712を移動し、リンクプレート55が右壁10C側に移動する。したがって、リンクプレート55に連動してローディングアーム51、ディスクガイドアーム53、第一および第二イジェクトアーム61,62が回動し、小径ディスク1Bがローラ513、ディスクガイド部532、第一および第二ディスク当接部612,622により保持される。この状態で、さらに第一シフトカム71が背面10D側に移動すると、台座部21が底面側に移動するため、ターンテーブル23から小径ディスク1Bが脱離する。
この後、さらに、小径ディスク1Bが正面10A側に搬出されると、挿排口14から小径ディスク1Bが排出される。そして、第二スイッチSW2がOFF状態(Hレベル)となると(図15中のT22)、制御回路部80は、駆動モータ41を停止させて(図15中のT23)、ローラ513の駆動を停止させる。
上述したように、上記一実施形態のディスク装置100では、筐体10と、駆動部40と、ターンテーブル23、スピンドルモータおよび情報処理部24を備え揺動可能に筐体10内に軸支されたディスク処理部20と、ディスク処理部20に係合し駆動部40の駆動により移動されてディスク処理部20を揺動させる第一シフトカム71と、を具備している。第一シフトカム71は、退避状態、クランプ状態および待機状態のそれぞれの状態にディスク処理部20の揺動を規制する。退避状態は、ターンテーブル23を搬送経路から退避させる状態である。クランプ状態は、光ディスク1を筐体10内面におけるターンテーブル23との対向面に当接させてターンテーブル23にクランプさせる状態である。待機状態は、退避状態からクランプ状態へと揺動させる間に、ターンテーブル23にクランプされた光ディスク1が筐体10の対向面から離間する位置を維持可能とする状態である。
このことにより、駆動部40の駆動により第一シフトカム71が移動されて待機状態からクランプ状態へとディスク処理部20を揺動させる際に、第一シフトカム71が移動している状態でもディスク処理部20の揺動が停止する状態に待機状態が維持される。このため、仮に、クランプ動作を2度繰り返すいわゆるダブルクランプ処理を実施する際に、駆動部40を適宜逆転して第一シフトカム71を逆方向に移動させて一旦ターンテーブル23を若干回転させてから再びクランプ状態に揺動させるために移動させる場合、ディスク処理部20が待機状態に維持される状態まで第一シフトカム71を逆方向に移動させればよい。したがって、待機状態の位置を別途センサなどの構成により検出しなくてもダブルクランプ処理時におけるターンテーブル23を若干回転させる制御を実施させるディスク処理部20の揺動状態が簡単な構成にて得られる。これにより、ダブルクランプ処理を容易に実施でき、いわゆるミスクランプを生じることなく確実なチャッキングが得られ、良好な光ディスク1の処理が得られる。
このため、クランプ状態の後の状態に光ディスク1の情報処理を実施する処理可能状態にディスク処理部20の揺動を規制しているので、待機状態におけるターンテーブル23が筐体10の内面に略平行な状態となるので、例えばダブルクランプ処理の際にターンテーブル23を回転させる場合でも、既にチャッキングされた光ディスク1は平面が筐体10の内面に当接しない状態であることから、光ディスク1が筐体10に当接することによるスピンドルモータの負荷による損傷や光ディスク1の損傷などの不都合を防止できる。さらには、待機状態と処理可能状態とは、ディスク処理部20の揺動状態が同様な姿勢となるので、クランパ昇降溝715の設計が容易で製造性が向上できるとともに、同一の姿勢であることから制御の簡略化も容易に図れる。
このため、例えばダブルクランプ処理の際に既にチャッキングされた光ディスク1が筐体10に当接することによる不都合を防止するための構成として、クランパ昇降溝715に待機部715Bを設ける簡単な構成で実施でき、クランパ昇降溝715の設計が容易で製造性を容易に向上でき、揺動制御の簡略化も容易に得られる。
このため、クランパ昇降溝715として、退避部715A、待機部715B、クランプ部715C、処理状態部715Dを連続して形成する簡単な構成で、確実なクランプが得られ良好な情報処理を実施させるためのディスク処理部20を揺動させる第一シフトカム71が容易に得られ、製造性をより容易に向上できる。特に、退避部715Aと、クランプ部715Cとの間に待機部715Bを設けるのみの簡単な構成であることから、設計および製造性が容易に向上できるとともに揺動制御の簡略化も容易に得られる。
このため、上述したように、クランパ昇降溝715の設計が容易で製造性を容易に向上でき、揺動制御の簡略化も容易に得られる。
このため、ディスク処理部20を不都合を生じることなく容易に揺動制御できるダブルクランプ処理を実施する構成として、揺動するディスク処理部20に設けたクランパ昇降溝715を移動させる第一シフトカム71に設けたクランパ昇降溝715に係合させる構成としているので、より良好なクランプが得られる構成がより容易に得られ、製造性の向上が得られる。
これにより、クランパ昇降溝715を形成可能な範囲が広くなるので、待機部715Bを、第一シフトカム71の移動方向に沿って十分な長さを有した状態で設けることができる。したがって、ディスク装置100は、ダブルクランプ動作を確実に実施可能となり、さらにディスク装置100の全体のサイズはコンパクトなままとすることができる。
このようにすることで、搬送手段30にて光ディスク1をターンテーブル23にてクランプされる位置まで搬送するまで、第一シフトカム71には駆動部40からの駆動力が伝達されない。このため、搬送手段30による光ディスク1の搬送動作と、第一シフトカム71によるディスク処理部20の揺動動作とを完全に分けることができ、第一シフトカム71は、移動方向への全移動ストロークをディスク処理部20の揺動に費やすことができる。したがって、ディスク装置100は、ダブルクランプ動作を確実に実施可能となり、さらにディスク装置100の全体のサイズはコンパクトなままとすることができる。
このように、ローラ駆動分岐ギア423およびシフト駆動分岐ギア422の間に設けられたデッドスペースを、第一シフトカム71が進退するスペースとして利用することにより、第一シフトカム71の全移動ストロークを伸長することができる。これにより、待機部715Bを、第一シフトカム71の移動方向に沿って十分な長さを有した状態で設けることができる。したがって、ディスク装置100は、ダブルクランプ動作を確実に実施可能となり、さらにディスク装置100の全体のサイズはコンパクトなままとすることができる。
本実施形態では、ディスク処理部20を待機状態に維持する待機部715Bが、第一シフトカム71の移動方向に沿って十分な長さを有して設けられているので、ダブルクランプ動作を用意に実施できる。また、待機部715Bが移動方向に十分な長さを有しているので、待機部715Bに対向する位置に待機状態検出手段を設けることができる。このため、待機部715Bにクランパ昇降ピン21Cが係合している状態を待機状態検出手段にて検出することで、ダブルクランプ動作をさらに確実に実施できる。
これにより、処理可能状態か否かを第四スイッチSW4にて検出した情報に基づいて判断できるようになるので、光ディスク1に対する情報処理を良好に実施できる。また、第四スイッチSW4を上記した待機状態検出手段と併せて設けることで、2度目のクランプ動作においてクランパ昇降ピン21Cが処理状態部715Dからクランプ部715C、待機部715Bに係合する状態を、第四スイッチSW4および待機状態検出手段で把握できる。これにより、ダブルクランプ動作をさらに確実に実施できる。
このため、台座部21に一対で設けられたクランパ昇降ピン21Cをそれぞれ第一シフトカム71および第二シフトカムに係合させて、ディスククランプ部70を揺動させることができる。これにより、ディスククランプ部70を安定して揺動させることができる。
なお、本発明は、上述した一実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で以下に示される変形をも含むものである。
さらに、退避部715A、待機部715B、クランプ部715Cおよび処理状態部715Dが連続する構成とし、仮に再クランプ処理する場合として第一シフトカム71を逆方向に一旦移動させる構成を例示したが、第一シフトカム71を一方向にのみ移動させ、その移動過程でクランプ状態を複数回、具体的には2回実施する状態に構成するなどしてもよい。具体的には、例えば図16に示すように、クランパ昇降溝715として、退避部715A、初期クランプ部715E、待機部715B、クランプ部715Cおよび処理状態部715Dが連続する状態に形成してもよい。このような構成とすることで、逆転処理させる必要がなく一動作でいわゆるダブルクランプを実施でき、より容易なクランプ処理が得られる。
上述したように、上記一実施形態のディスク装置100では、筐体10と、駆動部40と、ターンテーブル23、スピンドルモータおよび情報処理部24を備え揺動可能に筐体10内に軸支されたディスク処理部20と、ディスク処理部20に係合し駆動部40の駆動により移動されてディスク処理部20を揺動させる第一シフトカム71と、を具備している。第一シフトカム71は、退避状態、クランプ状態および待機状態のそれぞれの状態にディスク処理部20の揺動を規制する。退避状態は、ターンテーブル23を搬送経路から退避させる状態である。クランプ状態は、光ディスク1を筐体10内面におけるターンテーブル23との対向面に当接させてターンテーブル23にクランプさせる状態である。待機状態は、退避状態からクランプ状態へと揺動させる間に、ターンテーブル23にクランプされた光ディスク1が筐体10の対向面から離間する位置を維持可能とする状態である。
このことにより、駆動部40の駆動により第一シフトカム71が移動されて待機状態からクランプ状態へとディスク処理部20を揺動させる際に、第一シフトカム71が移動している状態でもディスク処理部20の揺動が停止する状態に待機状態が維持される。このため、仮に、クランプ動作を2度繰り返すいわゆるダブルクランプ処理を実施する際に、駆動部40を適宜逆転して第一シフトカム71を逆方向に移動させて一旦ターンテーブル23を若干回転させてから再びクランプ状態に揺動させるために移動させる場合、ディスク処理部20が待機状態に維持される状態まで第一シフトカム71を逆方向に移動させればよい。したがって、待機状態の位置を別途センサなどの構成により検出しなくてもダブルクランプ処理時におけるターンテーブル23を若干回転させる制御を実施させるディスク処理部20の揺動状態が簡単な構成にて得られる。これにより、ダブルクランプ処理を容易に実施でき、いわゆるミスクランプを生じることなく確実なチャッキングが得られ、良好な光ディスク1の処理が得られる。
Claims (9)
- ディスク状の記録媒体が挿排可能なスリット状の開口部を有した筐体と、
この筐体内に配設された駆動手段と、
前記記録媒体を着脱可能にクランプするターンテーブル、および、このターンテーブルにクランプされた前記記録媒体へ情報を記録する記録処理および前記記録媒体に記録された情報を読み取る読取処理のうちの少なくともいずれか一方の情報処理を実施する情報処理部を備え、前記開口部を介して前記筐体内に搬送される前記記録媒体の搬送経路上に前記ターンテーブルが進退する状態に揺動可能に前記筐体内に軸支されたトラバース本体と、
前記筐体内に配設され、前記トラバース本体に係合し前記駆動手段の駆動により移動されて前記トラバース本体を揺動させる揺動手段と、を具備し、
前記トラバース本体は、クランパ昇降ピンを備え、
前記揺動手段は、移動方向に沿って長手状に形成され前記クランパ昇降ピンが相対的に移動可能に係合するクランパ昇降溝を有し、
前記クランパ昇降溝は、
前記ターンテーブルが前記搬送経路から退避する退避状態に前記トラバース本体を位置させる待避部と、
この待避部に連続し、前記ターンテーブルを前記搬送経路から進出させ前記記録媒体を前記筐体内面における前記ターンテーブルとの対向面に当接させて前記ターンテーブルにクランプさせるクランプ状態に前記トラバース本体を位置させるクランプ部と、
前記退避部と前記クランプ部との間にそれぞれに連続して設けられ、前記駆動手段により該揺動手段が移動する状態で、前記ターンテーブルにクランプされた前記記録媒体が前記筐体の前記対向面から離間する待機状態に前記トラバース本体の位置を維持可能とする待機部と、を備えた
ことを特徴としたディスク装置。 - 請求項1に記載のディスク装置であって、
前記揺動手段は、前記クランプ部に連続し、前記駆動手段の駆動による移動に伴って前記トラバース本体を揺動させて前記処理可能状態とする処理状態部を備えた
ことを特徴としたディスク装置。 - 請求項2に記載のディスク装置であって、
前記揺動手段の待機部は、前記処理状態部の処理可能状態における前記トラバース本体の揺動位置と、前記待機状態における前記トラバース本体の揺動位置とが略等しい揺動位置となる状態に、前記トラバース本体の揺動を規制する
ことを特徴としたディスク装置。 - 請求項2または請求項3に記載のディスク装置であって、
前記揺動手段のクランパ昇降溝に、前記退避部、前記待機部、前記クランプ部および前記処理状態部が連続して設けられている
ことを特徴としたディスク装置。 - 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のディスク装置であって、
前記揺動手段は、移動方向への全移動ストロークにて前記トラバース本体を揺動する
ことを特徴としたディスク装置。 - 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のディスク装置であって、
前記搬送手段は、前記記録媒体を前記ターンテーブルにてクランプされる位置まで搬送した際に、前記揺動手段の移動方向に前記揺動手段を押し出す押出部材を備え、
前記揺動手段は、前記押出部材にて押し出されることにより前記駆動手段からの駆動力が伝達されて移動を開始する状態に設けられている
ことを特徴としたディスク装置。 - 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のディスク装置であって、
前記駆動手段は、前記筐体における前記開口部が設けられた前記一面と隣接する一側壁近傍に配設されて、駆動力を発生する駆動源と、この駆動源および前記搬送手段に連結されて前記駆動源の駆動力を前記搬送手段に伝達する搬送側伝達機構と、前記駆動源および前記揺動手段に連結されて前記駆動源の駆動力を前記揺動手段に伝達可能とする揺動側伝達機構と、を備え、
前記搬送側伝達機構および前記揺動側伝達機構は間に空間を挟んで対向して設けられており、
前記揺動手段の移動方向先端側は、前記空間に進退可能に設けられている
ことを特徴としたディスク装置。 - 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のディスク装置であって、
前記筐体内に配設され、前記トラバース本体と前記揺動手段との係合位置を検出し、前記待機状態を検出する待機状態検出手段を具備した
ことを特徴としたディスク装置。 - 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載のディスク装置であって、
前記筐体内に配設され、前記トラバース本体と前記揺動手段との係合位置を検出し、前記情報処理部にて前記記録媒体に対する前記情報処理を実施可能な処理可能状態を検出する処理状態検出手段を具備した
ことを特徴としたディスク装置。
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