JP4308200B2 - ディスク装置 - Google Patents
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Description
図1において、100は、本発明の一実施の形態に係る記録媒体駆動装置としてのディスク装置であり、このディスク装置100は、ディスク状の記録媒体としての光ディスク1の少なくとも一面に設けられた図示しない記録面に記録された情報を読み出す読取処理や記録面へ各種情報を記録する記録処理を実施する。このディスク装置100は、例えばノート型パーソナルコンピュータなど、比較的厚み寸法に制限がある電気機器に装着されるいわゆる薄型スロットインタイプディスク装置である。なお、本実施の形態では、ノート型パーソナルコンピュータに装着される薄型のディスク装置100を例示するが、これに限らず、例えばゲーム機や、映像データの録画再生処理を実施する、いわゆるビデオ装置などに装着されてもよい。また、読取処理および記録処理のうちいずれか一方のみを実施する構成としても対象とすることができる。
この駆動モータ41は、制御回路部80に電気的に接続され、制御回路部80からの制御信号に基づき、回転軸を回転駆動させる。また、回転軸の先端には、ウォームギア411が設けられており、このウォームギア411は、駆動伝達ギア群42に回転駆動力を伝達する。
そして、ローディングアーム51は、搬送される光ディスク1の径寸法に応じて、光ディスク1を案内可能な位置まで右壁10C側に回動される。すなわち、例えば大径ディスク1Aを搬送する場合、ローディングアーム51は、右壁10Cの近傍まで回動される。一方、小径ディスク1Bを搬送する場合には、ローディングアーム51は、小径ディスク1Bを搬送可能な位置、すなわち、ターンテーブル23の回転中心から前後に伸ばした中心線とローラ513までの距離が略4cmとなる位置まで回動される。また、ディスク処理部20が天面側に移動して、光ディスク1をターンテーブル23にクランプした演奏可能状態では、ローディングアーム51は右壁10C側に回動され、ローラ513が光ディスク1の周縁から離反する。そして、このローディングアーム51は、長手状のローディングアーム本体511と、このローディングアーム本体511に設けられるローラ駆動部512と、上記したローラ513と、を備えている。
ローラ本体513Bは、ローディングアーム本体511の面に対して略直交する方向を軸とした略円筒状に形成されている。このローラ本体513Bは、軸方向の中心部の径寸法が天面側および底面側の径寸法よりも径小となる凹状部を有している。また、ローラ本体513Bの周面は、例えば合成樹脂などの弾性部材により形成されている。そして、ローラ本体513Bは、凹状部にて光ディスク1の周縁部を保持した状態で、回転駆動されることで光ディスク1を搬送経路に沿って進退させる。
この第一ローディングリンク係合部522Aには、左右方向に長手となるローディング係合溝522Bが形成されており、このローディング係合溝522Bにローディングリンクアーム521のローディングリンクピン521Bが係合されている。そして、ローディングスライドプレート522は、ローディングアーム51の回動によりローディングリンクアーム521が回動すると、ローディングリンクピン521Bが前後方向に進退するため、このローディングリンクピン521Bの移動に応じて、前後方向にスライド移動する。
ここで、回動軸523Aは、トッププレート17の底面に回動自在に固定されている。そして、第一レバー523Bには、先端側から天面側に向かって第一レバーピン523Dが突出形成されている。この第一レバーピン523Dは、ローディングスライドプレート522の第二ローディングリンク係合部522Cの第二ローディング係合溝522Dに係合されている。これにより、ローディングスライドプレート522が正面10A側にスライド移動すると、第一レバーピン523Dも正面10A側に移動し、ローディングリンクレバー523が反時計周り方向に回動する。一方、ローディングスライドプレート522が背面10D側にスライド移動すると、第一レバーピン523Dも背面10D側に移動し、ローディングリンクレバー523が時計周り方向に回動する。
また、第二レバー523Cには、先端側から底面側に向かって第二レバーピン523Eが突出形成されている。この第二レバーピン523Eは、後述のリンクプレート55に係合されている。また、第二レバー523Cの先端部には、ばね取付け部523Fが設けられており、リンクプレート55との間に図示しないばねが取り付けられる。これにより、ローディングリンクレバー523は、常に時計周り方向に付勢力が付与される。また、リンクプレート55には、ばね取付部55Aが設けられており、トッププレート17との間に図示しないばねが取り付けられている。これにより、リンクプレート55は常に右壁10C側に付勢されている。すなわち、ローディングスライドプレート522は、常に背面10D側に付勢され、ローディングアーム51は、先端部が筐体10の中心側に移動するように付勢されている。
これらのレバーピン係合部552Aは、前後方向に伸びる溝であり、この溝に第二レバーピン523Eおよび第二ガイドレバーピン542Eが係合されている。そして、第二レバーピン523Eおよび第二ガイドレバーピン542Eが移動して、レバーピン係合部552Aの左右の壁が押されると、リンクプレート55が左右方向にスライド移動される。
この隙間552Bは、例えば光ディスク1の搬送中にディスク装置100に衝撃が加わった際に、ローディングリンクレバー523およびディスクガイドリンクレバー542が逃げる回動遊びである。すなわち、隙間552Bがない場合では、衝撃が加わった際に、例えばローディングアーム51が衝撃により右壁10C側に移動すると、ディスクガイドアーム53も連動して左壁10B側に移動してしまう。このため、ローディングアーム51とディスクガイドアーム53とで光ディスク1の周縁を保持できなくなり、光ディスク1が落下して動作不良の原因となるおそれがある。これに対して、隙間552Bを設けた構成では、衝撃が加わって、例えばローディングアーム51が右壁10C側に若干移動したとしても、ディスクガイドアーム53が移動せず、光ディスク1の落下を防止することが可能となる。
押出片732は、背面10D側の端部に第二押出壁部735を備えている。この第二押出壁部735は、第一押出壁部713と同様に、カム押出ピン613が当接可能に設けられており、小径ディスク1Bの挿入時に正面10A側に押し出される。
次に、上記ディスク装置の動作について、図面を参照して説明する。
図5は、大径ディスクの挿入初期時におけるディスク装置の内部を示す平面図である。図6は、大径ディスクの搬送途中におけるディスク装置の内部を示す平面図である。図7は、大径ディスクの搬入完了時におけるディスク装置の内部を示す平面図である。図8は、大径ディスクのクランプ完了時におけるディスク装置の内部を示す平面図である。図9は、大径ディスクの排出完了時におけるディスク装置の内部を示す平面図である。図10は、小径ディスクの搬入開始時および搬出完了時におけるディスク装置の内部を示す平面図である。図11は、小径ディスクの搬送途中におけるディスク装置の内部を示す平面図である。図12は、小径ディスクの搬入完了時におけるディスク装置の内部を示す平面図である。図13は、小径ディスクのクランプ完了時におけるディスク装置の内部を示す平面図である。図14は、大径ディスクの搬送状態に対応した第一ないし第四スイッチのタイミングチャートである。図15は、小径ディスクの搬送状態に対応した第一ないし第四スイッチのタイミングチャートである。
先ず、ディスク装置100に大径ディスク1Aを挿入した場合の搬入動作を説明する。
図5に示すように、初期状態のディスク装置100の挿排口14から大径ディスク1Aを挿入すると、この大径ディスク1Aの周縁部がローディングアーム51のローラ513およびディスクガイドアーム53のディスクガイド部532に当接する。この状態でさらに大径ディスク1Aを背面10D側に挿入すると、ローディングアーム51が右壁10C側に回動し、ディスクガイドアーム53が左壁10B側に回動する。これにより、ローディングアーム51およびディスクガイドアーム53の回動と連動して、リンクプレート55も左壁10B側にスライド移動する。
この状態から第一シフトカム71が正面10A側に移動すると、クランパ昇降ピン21Cが待機部715Bに移動する。これにより、台座部21は、待機部715Bに対応する高さ位置で一旦昇降が停止され、光ディスク1のセンターホールとターンテーブル23のディスク係合部23Aとの位置補正が実施される。
そして、制御回路部80は、ディスク処理部20の情報処理部24の駆動を制御し、大径ディスク1Aの情報を処理、すなわち、大径ディスク1Aへの情報を書込む書込処理や、大径ディスク1Aに記録された情報を読み込む読込処理を実施する。
次に、大径ディスク1Aの搬出動作について説明する。
ディスク装置100の制御回路部80は、例えば図示しないイジェクトボタンが押されるなどして、大径ディスク1Aを搬出する旨の入力信号を認識すると、大径ディスク1Aを筐体10の外部に搬出させる動作を実施する。すなわち、制御回路部80は、まず駆動モータ41を駆動させる制御をする。
さらに、第一シフトカム71の背面10D側への移動により、カム制御ピン555がカム溝712を移動し、リンクプレート55が右壁10C側に移動する。したがって、リンクプレート55に連動してローディングアーム51、ディスクガイドアーム53、第一および第二イジェクトアーム61,62が回動し、光ディスク1がローラ513、ディスクガイド部532、第一および第二ディスク当接部612,622により保持される。この状態で、第三スイッチSW3がOFF状態(Hレベル)となる(図14中のT10)。
この状態で、さらに第一シフトカム71が背面10D側に移動すると、台座部21が底面側に移動するため、ターンテーブル23から大径ディスク1Aが脱離する。
次に、ディスク装置100に小径ディスク1Bを挿入した場合の搬入動作を説明する。図10に示すように、初期状態のディスク装置100の挿排口14から小径ディスク1Bを挿入すると、この小径ディスク1Bの周縁部がローディングアーム51のローラ513およびディスクガイドアーム53のディスクガイド部532に当接する。この状態でさらに小径ディスク1Bを背面10D側に挿入すると、ローディングアーム51が右壁10C側に回動し、ディスクガイドアーム53が左壁10B側に回動する。これにより、ローディングアーム51およびディスクガイドアーム53の回動と連動して、リンクプレート55も左壁10B側にスライド移動する。
さらに、小径ディスク1Bを背面10D側に移動すると、リンクプレート55がさらに左壁10B側に移動される。これにより、図11に示すように、第一スイッチSW1の可動片にスイッチ片556が当接して、第一スイッチSW1がON状態(Lレベル)となる(図15中のT15)。
そして、制御回路部80は、ディスク処理部20の情報処理部24の駆動を制御し、小径ディスク1Bの情報を処理、すなわち、小径ディスク1Bへの情報を書込む書込処理や、小径ディスク1Bに記録された情報を読み込む読込処理を実施する。
次に、小径ディスク1Bの搬出動作について説明する。
ディスク装置100の制御回路部80は、例えば図示しないイジェクトボタンが押されるなどして、小径ディスク1Bを搬出する旨の入力信号を認識すると、小径ディスク1Bを筐体10の外部に搬出させる動作を実施する。すなわち、制御回路部80は、まず駆動モータ41を駆動させる制御をする。
さらに、第一シフトカム71の背面10D側への移動により、カム制御ピン555がカム溝712を移動し、リンクプレート55が右壁10C側に移動する。したがって、リンクプレート55に連動してローディングアーム51、ディスクガイドアーム53、第一および第二イジェクトアーム61,62が回動し、小径ディスク1Bがローラ513、ディスクガイド部532、第一および第二ディスク当接部612,622により保持される。この状態で、さらに第一シフトカム71が背面10D側に移動すると、台座部21が底面側に移動するため、ターンテーブル23から小径ディスク1Bが脱離する。
この後、さらに、小径ディスク1Bがさらに正面10B側に搬出されると、挿排口14から小径ディスク1Bが排出される。そして、第二スイッチSW2がOFF状態(Hレベル)となると(図15中のT22)、制御回路部80は、駆動モータ41を停止させて(図15中のT23)、ローラ513の駆動を停止させる。
上述したように、上記一実施の形態のディスク装置100では、筐体10と、ターンテーブル23、スピンドルモータおよび情報処理部24を備え揺動可能に筐体10内に軸支されたディスク処理部20と、駆動部40と、搬送手段30と、ディスククランプ部70とを備えている。搬送手段30は、駆動部40の駆動により挿排口14およびターンテーブル23にてクランプされる位置間で光ディスク1を保持しつつ搬送する。ディスククランプ部70は、搬送手段30による径寸法が異なる光ディスク1の保持状態に応じて駆動部40の駆動の伝達を切り替え、光ディスク1の搬送経路上にターンテーブル23が進退する状態に、ディスク処理部20を揺動させる。
このように、1つの駆動部40の駆動より、搬送手段30にて光ディスク1を搬送させると共に、ディスククランプ部70にてディスク処理部20を揺動させる。このため、搬送手段30およびディスククランプ部70のそれぞれに独立した駆動手段を設ける従来の構成と比較して、構成部品が少なくて済むので、ディスク装置100を小型化できる。また、ディスククランプ部70は、搬送手段30による径寸法が異なる光ディスク1の保持状態に応じて駆動部40の駆動の伝達を切り替える。このため、光ディスク1を搬送するタイミングと、ディスク処理部20を揺動させるタイミングとを、光ディスク1の径寸法に応じて好適に調整できる。したがって、小型化が可能で、径寸法の異なる光ディスク1を好適に処理できる。
このように、第一シフトカム71およびセレクトアーム73の移動という機構的な手法で、光ディスク1の径寸法に応じて、ディスク処理部20を揺動させるタイミングを調整でき、光ディスク1をターンテーブル23に確実にクランプさせることができる。このため、当該タイミングを調整するために、例えばセンサにて光ディスク1の径寸法の情報を取得して当該情報に基づいて電子的に動作制御するなど複雑な構成を採用せずに、径寸法の異なる光ディスク1に対してミスクランプが発生することなく、好適にディスク処理を実施できる。
このため、セレクトアーム73が搬送手段30による光ディスク1の保持状態に応じて移動し、カム押出ピン613による第一シフトカム71の押出位置を切り替えるので、径寸法の異なる光ディスク1のそれぞれに対応した状態で、クランプ動作を開始することができる。また、第一シフトカム71は、カム押出ピン613にて正面A側に押し出されるまで駆動部40からの駆動力が伝達されないので、光ディスク1の径寸法に応じた好適なタイミングまで待機させることができる。したがって、径寸法の異なる光ディスク1を搬送するタイミングと、ディスク処理部20を揺動させるタイミングとを、機構的な手法で確実に調整できる。
このように、光ディスク1の径寸法に対応した複数の押出壁部を利用することにより、カム押出ピン613にて第一シフトカム71を押し出す位置を簡易かつ確実に調整することができる。したがって、径寸法の異なる光ディスク1に対してミスクランプが発生することなく、好適に光ディスク1をクランプできる。
これら第一押出壁部713および第二押出壁部735を利用することで、大径ディスク1Aおよび小径ディスク1Bのいずれが挿入されても、カム押出ピン613にて第一シフトカム71を押し出す位置を好適に切り替えることができる。すなわち、第二押出壁部735は、セレクトアーム73の移動に伴って時計回り方向に沿って進退可能となっている。このため、光ディスク1が挿入されてカム押出ピン613が第一シフトカム71の移動方向に沿って移動した場合、挿入されたディスクの径寸法に応じて第二押出壁部735をカム押出ピン613の移動経路から退避させることができる。これにより、挿入されたディスクの径寸法に応じて、第一押出壁部713または第二押出壁部735にカム押出ピン613を当接させることができ、ディスククランプ部70の揺動開始のタイミングを機構的に切り替えることができる。
このように、セレクトアーム73が第一シフトカム71にて回動することにより、第一押出壁部713および第二押出壁部735のいずれかにカム押出ピン613を当接させることができる。したがって、セレクトアーム73の移動領域が小さくて済むので、ディスク装置100をコンパクトなものとすることができる。また、セレクトアーム73が回動するだけでカム押出ピン613による第一シフトカム71の押出位置を切り替えることができるので、簡易な構造で確実に光ディスク1をクランプできる。したがって、製造効率を向上できると共に、コンパクトかつ光ディスク1のクランプ動作が確実なディスク装置100を提供できる。
このため、小径ディスク1Bがターンテーブル23にてクランプされる位置まで搬送手段30により搬送された際には、背面10D側から正面10A側に向けて移動するカム押出ピン613が第二押出壁部735に当接する状態となる。また、大径ディスク1Aがターンテーブル23にてクランプされる位置まで搬送手段30により搬送された際には、セレクトアーム73は時計回り方向に回動し、背面10D側から正面10A側に向けて移動するカム押出ピン613が第一押出壁部713に当接する状態となる。このように、筐体10の背面10D側の狭小なデッドスペースを利用して、好適にディスク処理部20を揺動させるタイミングを切り替えることができる。
これにより、光ディスク1の搬入に伴って第一イジェクトアーム61が回動した際、第一イジェクトアーム61の基端部に設けられたカム押出ピン613が第一シフトカム71を正面10A側へ向けて押し出すことができる。このようにして、光ディスク1を搬送するタイミングと、ディスク処理部20を揺動させるタイミングとを、光ディスク1の径寸法に応じて好適に調整できる。また、筐体10の背面10D側の狭小なデッドスペースを利用して、好適にディスク処理部20を揺動させるタイミングを切り替えることができる。
これにより、第一イジェクトアーム61の回動に連動して左右方向に移動するリンクプレート55を利用して、セレクトアーム73の移動を制御できる。すなわち、第一イジェクトアーム61の背面10D側への回動と連動して、リンクプレート55が左壁10B側へと移動する。そして、挿入された光ディスク1が大径ディスク1Aである場合、リンクプレート55は左壁10B側へ所定距離以上移動して、セレクトピン554がピン係合部733Aから離脱し、これにて、カム押出ピン613が第一押出壁部713に当接する状態にセレクトアーム73を回動させることができる。また、挿入された光ディスク1が小径ディスク1Bである場合、リンクプレート55は左壁10B側へ所定の距離移動せず、ピン係合部733Aにセレクトピン554が係合されたままとなり、これにてセレクトアーム73の回転を規制できる。したがって、径寸法の異なる光ディスク1の搬送タイミングに合わせてセレクトアーム73の移動を制御でき、好適なタイミングでディスククランプ部70を揺動させることができる。
これにより、大径の光ディスク1が挿入された場合、リンクプレート55は交差する方向に所定距離移動して、セレクトピン554がピン係合部733Aから離脱し、これにて、セレクトアーム73がばねの付勢力により回動して、カム押出ピン613を第一押出壁部713に当接させることができる。したがって、カム押出ピン613によるセレクトアーム73の押出位置の切替を確実に実施できる。
このため、台座部21に一対で設けられたクランパ昇降ピン21Cをそれぞれ第一シフトカム71および第二シフトカムに係合させて、ディスククランプ部70を揺動させることができる。これにより、ディスククランプ部70を安定して揺動させることができる。
なお、本発明は、上述した一実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で以下に示される変形をも含むものである。
上述したように、上記一実施の形態のディスク装置100では、筐体10と、ターンテーブル23および情報処理部24を備え揺動可能に筐体10内に軸支されたディスク処理部20と、駆動部40と、搬送手段30と、ディスククランプ部70とを備えている。搬送手段30は、駆動部40の駆動により光ディスク1を保持しつつ搬送する。ディスククランプ部70は、搬送手段30による径寸法が異なる光ディスク1の保持状態に応じて駆動部40の駆動の伝達を切り替え、ディスク処理部20を揺動させる。
このように、1つの駆動部40の駆動より、搬送手段30にて光ディスク1を搬送させると共に、ディスククランプ部70にてディスク処理部20を揺動させる。このため、搬送手段30およびディスククランプ部70のそれぞれに独立した駆動手段を設ける従来の構成と比較して、構成部品が少なくて済むので、ディスク装置100を小型化できる。また、ディスククランプ部70は、搬送手段30による径寸法が異なる光ディスク1の保持状態に応じて駆動部40の駆動の伝達を切り替える。このため、光ディスク1を搬送するタイミングと、ディスク処理部20を揺動させるタイミングとを、光ディスク1の径寸法に応じて好適に調整できる。したがって、小型化が可能で、径寸法の異なる光ディスク1を好適に処理できる。
1A…大径ディスク(記録媒体)
1B…小径ディスク(記録媒体)
100…ディスク装置
10…筐体
14…挿排口(開口部)
20…ディスク処理部(トラバース本体)
23…ターンテーブル
24…情報処理部
30…搬送手段
40…駆動部
50…搬入部(搬入出手段)
55…リンクプレート
554…セレクトピン(制御部材)
61…第一イジェクトアーム
613…カム押出ピン(カム押出部材)
70…ディスククランプ部(切替手段)
71…第一シフトカム
713…第一押出壁部
73…セレクトアーム(移動子)
733A…ピン係合部(制御部材係合部)
735…第二押出壁部
Claims (7)
- 径寸法が異なるディスク状の記録媒体が挿排可能なスリット状の開口部を有した筐体と、
前記記録媒体を着脱可能にクランプするターンテーブル、および、このターンテーブルにクランプされた前記記録媒体へ情報を記録する記録処理および前記記録媒体に記録された情報を読み取る読取処理のうちの少なくともいずれか一方の情報処理を実施する情報処理部を備え、揺動可能に前記筐体内に軸支されたトラバース本体と、
前記筐体内に配設された駆動手段と、
前記筐体内に配設され、前記駆動手段の駆動により前記開口部および前記ターンテーブルにてクランプされる位置間で前記記録媒体を保持しつつ搬送する搬送手段と、
前記筐体内に配設され、前記搬送手段による前記径寸法が異なる記録媒体の保持状態に応じて前記駆動手段の駆動の伝達を切り替え、前記開口部を介して前記筐体内に搬送される前記記録媒体の搬送経路上に前記ターンテーブルが進退する状態に、前記トラバース本体を揺動させる切替手段と、を具備し、
前記搬送手段は、前記記録媒体を前記ターンテーブルにてクランプされる位置まで搬送した際に、前記シフトカムの移動方向に前記シフトカムを押し出すカム押出部材を備え、
前記切替手段は、
前記トラバース本体に係合し前記駆動手段の駆動により所定の方向に移動され、前記トラバース本体を揺動させるシフトカムと、
前記搬送手段による前記径寸法が異なる記録媒体の保持状態に応じて移動して、前記シフトカムに対する前記駆動手段の駆動の伝達を切り替える移動子と、を備え、
前記シフトカムは、前記カム押出部材が当接して押し出されることにより前記カム押出部材にて前記駆動手段からの駆動力が伝達されて移動を開始する状態に前記シフトカムを押し出し可能な第一押出壁部を有し、
前記移動子は、前記搬送手段による前記径寸法が異なる記録媒体の保持状態に応じて、前記シフトカムの移動方向と交差する方向に沿って進退し、前記カム押出部材が当接して前記シフトカムを押し出し可能な第二押出壁部を有し、前記カム押出部材による前記シフトカムの押出位置を切り替える
ことを特徴としたディスク装置。 - 請求項1に記載のディスク装置であって、
前記切替手段は、前記シフトカムの移動方向に沿って所定間隔で並設され、前記カム押出部材が当接して前記シフトカムを押し出し可能とされ、前記記録媒体の径寸法の種類に対応した複数の押出壁部を備えている
ことを特徴としたディスク装置。 - 請求項1または2に記載のディスク装置であって、
前記移動子は、前記第二押出壁部が前記第一押出壁部に対して進退する状態に回動可能に前記シフトカムに設けられている
ことを特徴としたディスク装置。
前記た
ことを特徴としたディスク装置。 - 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のディスク装置であって、
前記第一押出壁部は、前記シフトカムの移動方向の一端側に設けられ、
前記移動子は、前記シフトカムの移動方向の一端側に移動可能な状態で設けられ、
前記第二押出壁部は、前記移動子が移動しない状態では、前記第一押出壁部よりもさらに前記移動方向の一端側に設けられている
ことを特徴としたディスク装置。 - 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のディスク装置であって、 前記搬送手段は、
前記記録媒体を前記ターンテーブルにてクランプされる位置まで搬送した際に、前記シフトカムの移動方向に前記シフトカムを押し出すカム押出部材と、
前記駆動手段の駆動により、前記開口部および前記ターンテーブルにてクランプされる位置間で前記記録媒体を保持しつつ搬送する搬入出手段と、
前記筐体内における前記搬送経路の後方側に設けられ、基端側が前記筐体に回動可能に軸支され、かつ、回動により先端部が前記搬送経路に進退可能とされ、前記記録媒体が前記開口部から挿入されると前記搬入出手段と共に前記記録媒体を保持しつつ前記搬送経路の後方側に回動し、前記搬送経路に進出する状態に回動することにより前記搬入出手段と共に前記記録媒体を保持しつつ前記記録媒体を前記開口部へ送り出すイジェクトアームと、を備え、
前記移動子は、前記搬送手段による前記径寸法が異なる記録媒体の保持状態に応じて移動し、前記カム押出部材による前記シフトカムの押出位置を切り替え、
前記シフトカムは、前記カム押出部材にて押し出されることにより前記駆動手段からの駆動力が伝達されて移動を開始する状態に設けられ、
前記カム押出部材は、前記イジェクトアームの前記基端部に、前記シフトカムと略対向する方向に突出した状態で設けられている
ことを特徴としたディスク装置。 - 請求項5に記載のディスク装置であって、
前記搬送手段は、前記筐体内における前記搬送経路の後方側に設けられ、前記搬入出手段および前記イジェクトアームによる前記記録媒体の搬送動作に連動して前記シフトカムの前記移動方向と交差する方向に移動するリンクプレートを具備し、
このリンクプレートは、前記記録媒体の径寸法に応じて前記移動子に係脱可能に設けられ、前記記録媒体を前記ターンテーブルにて保持される位置まで搬送した際における前記移動子の移動を制御する制御部材を有し、
前記移動子は、前記制御部材が係合可能な制御部材係合部を有している
ことを特徴としたディスク装置。 - 請求項6に記載のディスク装置であって、
前記移動子は、付勢手段にて前記シフトカムの移動方向と交差する方向に付勢された状態で設けられている
ことを特徴としたディスク装置。
Priority Applications (3)
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---|---|---|---|
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