JP2009283029A - ディスクドライブ装置 - Google Patents

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浩行 横江
Takeshi Ozora
剛 大空
Hirotomo Kawada
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    • G11B17/04Feeding or guiding single record carrier to or from transducer unit
    • G11B17/05Feeding or guiding single record carrier to or from transducer unit specially adapted for discs not contained within cartridges
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Abstract

【課題】ディスクを面方向に沿ってターンテーブル上までローディングするための構成を簡素化して、小型薄型化を図ることが可能なディスクドライブ装置を提供する。
【解決手段】光ディスクドライブ装置10では、光ディスク102の挿入に伴って、挿入される光ディスク102によってメインアーム400が押し広げられる。メインアームボス402は、ディスクホルダ規制溝225に沿って所定の方向へ、メインアームボス403は、ディスクホルダ回動溝222に沿って所定の方向へそれぞれスライド移動する。
【選択図】図2

Description

本発明は、CDやDVD等の再生専用のディスクやCD−R、DVD−R等の記録/再生用のディスクを含むディスク状記録媒体を搭載可能なスロットイン方式のディスクドライブ装置に関する。
従来より、光ディスク等のディスク状記録媒体をスロットイン方式でローディング/イジェクトすることが可能なディスクドライブ装置が用いられている。
例えば、特許文献1には、光ディスクをターンテーブルの上部まで面方向にスライドさせながら引き込むために、ディスク出入用スロットから挿入された光ディスクを挿入方向に対する略直交方向にスライドさせるスライダと、ディスクローディング手段(例えば、6個のローラ)およびピニオンと、これらを正逆回転駆動する一つの駆動モータと、を搭載したディスクドライブ装置が開示されている。そして、このディスクドライブ装置は、さらにスライダのスライド方向と略直交する方向へスライドされるメインスライドカムと、サブスライドカムと、第1・第2の付勢手段と、ラックと、カム溝と、カム従動ピンと、を備えている。
特開2006―331487号公報(平成18年12月7日公開)
しかしながら、上記従来のディスクドライブ装置では、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、上記公報に開示されたディスクドライブ装置では、複数の鼓形状の回転ローラ等を用いて光ディスクを外周部において保持しながら水平方向に沿って引き込んでいる。その後、各回転ローラがディスク外周部から離間する方向に移動することで、光ディスクを下降させてターンテーブル上に光ディスクをチャッキングさせる。このため、光ディスクの排出ストロークを長く確保するために、回転ローラ等の部品を多く搭載する必要がある。そして、上記ディスクドライブ装置は、スライダ、メインスライドカム、サブスライドカム、第1・第2の付勢手段等の部材を搭載しているため、部品点数がさらに増大して装置の小型薄型化を図ることが困難である。
本発明の課題は、ディスクを面方向に沿ってターンテーブル上までローディングするための構成を簡素化して、小型薄型化を図ることが可能なディスクドライブ装置を提供することにある。
第1の発明に係るディスクドライブ装置は、フレーム部と、当接部と、ターンテーブルと、単一のアーム部材と、を備えている。フレーム部は、円盤状のディスクが挿入される挿入口を有する。当接部は、挿入口の長手方向における一方の端部近傍に配置されており、挿入口から挿入されるディスクの端部に当接する。ターンテーブルは、ディスクを回転可能な状態で保持する。単一のアーム部材は、当接部との間にディスクを挟み込むようにして、ディスクの外周部に沿って移動しながら、ディスクをターンテーブル上へ誘導する、あるいはターンテーブル上から排出方向へ誘導する。
ここでは、挿入口から挿入された円盤状のディスクをディスクドライブ装置内に引き込んで、ターンテーブル上まで誘導するディスクローディング機構において、当接部との間にディスクを挟み込むようにしてディスクの外周部に沿って移動しながらディスクを装置内に引き込んだり、装置外へ排出したりする単一のアーム部材を設けている。
ここで、単一のアーム部材としては、例えば、ディスクの外周部に沿った円弧部を含む略扇形形状の部材等が考えられる。また、当接部としては、例えば、挿入口の長手方向における端部付近の内部に固定配置されており、挿入されたディスクにおけるアーム部材との当接側とは反対側の端部(非記録部分)と当接する。
これにより、挿入口から挿入されるディスクの位置に応じて、アーム部材の位置をディスクの外周部に沿って移動させることで、単一のアーム部材という簡易な構成であっても容易に所定の位置までディスクをターンテーブル上まで引き込むことができる。この結果、ディスクローディング機構を簡素化して、ディスクドライブ装置の小型薄型化を図ることができる。
第2の発明に係るディスクドライブ装置は、第1の発明に係るディスクドライブ装置であって、アーム部材における挿入口側に配置された一端を引き込む付勢力を付与する第1の付勢部材を、さらに備えている。
ここでは、単一のアーム部材における挿入口側に配置された一方の端部を、装置の内側に向かって引き込む付勢力を付与する第1の付勢部材を設けている。
ここで、第1の付勢部材としては、一般的なバネ等を用いることができる。
これにより、単一のアーム部材の一方の端部をバネ等によって引っ張ることで、ディスクの挿入位置に応じてディスクに対して付与される付勢力の大きさを変えながら、ディスクを引き込むことができる。この結果、モータ等の複雑な機構を用いることなく簡易な構成によって、ディスクローディング機構を構成することができる。
第3の発明に係るディスクドライブ装置は、第1または第2の発明に係るディスクドライブ装置であって、ディスクの挿抜に合わせてディスクの挿入方向において移動するとともに、挿入口付近から挿入方向に沿って形成された第1の溝と、挿入方向に対して略鉛直方向に形成された第2の溝と、を有するディスクホルダをさらに備えている。アーム部材は、第1・第2の溝に対して嵌合した状態で第1・第2の溝内において移動する複数のボス部を有している。
ここでは、単一のアーム部材をディスクの外周部に沿って回動させる機構として、ディスクの挿入方向において移動するディスクホルダに形成された溝(第1・第2の溝)とこれに嵌合するアーム部材のボス部とを組み合わせて構成している。
これにより、ディスクの挿入位置に応じて、ディスクの挿入方向においてディスクホルダを移動させながら単一のアーム部材に所望の動作をさせることができる。この結果、簡易な構成であっても、ディスクホルダを介してアーム部材に所望の動作をさせて、ディスクのローディングを行うことができる。
第4の発明に係るディスクドライブ装置は、第3の発明に係るディスクドライブ装置であって、ディスクの面に対して略垂直な方向に沿った左右一対の側面部と、左右一対の側面部に形成されており略垂直な方向における段差部を含む左右一対の第3の溝と、を有しており、ディスクの挿入方向においてスライド移動するホルダ部を、さらに備えている。ディスクホルダは、ディスクの面方向において挿入方向に交差する方向に突出し、第3の溝に嵌合しながら第3の溝に沿って移動するリブを有している。
ここでは、上述したアーム部材を用いてディスクの中央孔がターンテーブル上におけるクランプ位置までディスクを移動させた後、ホルダ部をディスクの搬送方向において前後に移動させる。このとき、ディスクホルダの側面から突出したリブを第3の溝内において移動させる。
これにより、第3の溝が形成された左右一対の側面部を含むホルダ部を挿入方向において前後に移動させることで、ディスクを保持しているディスクホルダを、ディスク面に略垂直な方向に上昇、下降させることができる。この結果、クランプ位置の上方まで移動してきたディスクを、ディスクホルダごと上昇、下降させて、容易にクランプ状態へ移行させたり、クランプ状態を解除したりすることができる。
第5の発明に係るディスクドライブ装置は、第3または第4の発明に係るディスクドライブ装置であって、ディスクがターンテーブル上にセットされたクランプ状態へ移行するまで、挿入口と同一面上においてディスクホルダの位置を保持するロック機構を、さらに備えている。
ここでは、挿入口から挿入されたディスクを保持してクランプ位置の上方まで移動するディスクホルダを、ディスクの挿入からクランプ状態に移行するまでの間、ロック機構によって挿入口と同一面上において保持する。
ここで、上記ロック機構とは、例えば、ディスクホルダの側面に嵌合してディスク面に略垂直な方向への移動を規制するロックレバー等の部材を用いることができる。
これにより、ディスクを挿入する際に、ディスクホルダが下降してしまうことがないように、ロック機構によってディスクホルダを固定することができる。この結果、ターンテーブルの上方におけるクランプ可能な位置まで、ディスクを確実に挿入していくことができる。
第6の発明に係るディスクドライブ装置は、第1から第5の発明のいずれか1つに係るディスクドライブ装置であって、ディスクがクランプ状態へ移行すると、ディスクの径方向における外側へアーム部材を退避させる退避機構を、さらに備えている。
ここでは、ディスクのクランプ状態まで移行すると、退避機構によって単一のアーム部材を径方向外側へ退避させる。
これにより、アーム部材によるディスクの保持を解除して、クランプ位置においてディスクが回転可能な状態へ移行して、情報の読み込みや書き込みを行うことが可能になる。
第7の発明に係るディスクドライブ装置は、第1から第6の発明のいずれか1つに係るディスクドライブ装置であって、ターンテーブル上における位置から、アーム部材における挿入口側の端部と当接部との間をディスクの直径部分が通過する位置まで、ディスクが移動するようにアーム部材を駆動する排出機構を、さらに備えている。
ここでは、クランプ状態からディスクを排出する際に、単一のアーム部材を用いてディスクを排出できる位置(ディスクの直径部分がアーム部材における挿入口側の端部と当接部との間を通過する位置)まで、排出機構によってディスクを面方向において移動させる。
これにより、アーム部材によって排出可能な位置までのディスクの移動を、排出機構によって行わせることで、簡易な構成であっても、クランプ状態からディスクの中央孔が見える位置まで十分にディスクを排出することができる。
第8の発明に係るディスクドライブ装置は、第1から第7の発明のいずれか1つに係るディスクドライブ装置であって、ディスクの挿入/排出時に、ディスクに対してディスクの面方向における移動を規制する制動力を付与する制動部を、さらに備えている。
ここでは、挿入口から挿抜されるディスクに対して、面方向における移動にブレーキをかける制動力を付与する制動部を設けている。
ここで、上記制動部としては、例えば、ばねの付勢力等を利用してディスク面に当接し、ディスクの面方向における移動にブレーキをかける機構を用いることができる。
これにより、上述したアーム部材や排出機構等によって、挿入口から搬出されるディスクが飛び出してしまうことを効果的に防止することができる。
第9の発明に係るディスクドライブ装置は、第8の発明に係るディスクドライブ装置であって、制動部は、ディスクの外周エッジ部にのみ当接し、ディスクに対して制動力を付与する。
ここでは、制動部が、ディスクにおける非記録部分に相当する外周エッジ部にのみ当接して制動力を付与する。
これにより、制動部との接触によってディスクの記録部分を傷つけてしまうことなく、安全な状態でディスクの面方向における移動にブレーキをかけることができる。
第10の発明に係るディスクドライブ装置は、第8または第9の発明に係るディスクドライブ装置であって、制動部は、ディスクの挿入/排出に伴うディスクとの当接位置を移動させて制動力の大きさを変化させる。
ここでは、制動部からディスクに対して付与される制動力の大きさを、制動部におけるディスクとの当接位置を移動させることで変化させる。
ここで、制動部とディスクとの当接位置は、例えば、ディスクの移動に伴って制動部を回動させることによって移動させることができる。
これにより、制動部におけるディスクとの当接部分の面積や材質、表面処理を変化させることで、その位置ごとでディスクに対して付与される制動力の大きさを変化させることができる。つまり、例えば、ディスクに対して最も制動力を付与したいディスク位置に対応する当接部分の面積を大きくしたり、摩擦抵抗が大きい材質に変更したりすることで、所定のディスク位置において所望の大きさのブレーキ力を容易に付与することができる。
第11の発明に係るディスクドライブ装置は、第8から第10の発明のいずれか1つに係るディスクドライブ装置であって、制動部は、ディスクの一部に対して当接しながら回動し、回動方向において付勢力を付与する第2の付勢部材を有している。
ここでは、制動部からディスクに対して付与される制動力を、制動部を回動させる方向における付勢力を有する第2の付勢部材によって付与する。
これにより、ディスクを面方向において移動させた際に、回動方向において付勢力を有する制動部を回動させて、ディスクに対して制動力を付与することができる。この結果、簡易な構成によって、ディスクの面方向における移動にブレーキをかけて、挿入口からのディスクの飛び出しを防止することができる。
第12の発明に係るディスクドライブ装置は、第10の発明に係るディスクドライブ装置であって、制動部は、ディスクの一部との当接部分の当接面積を、ディスクの位置に応じて変化させる。
ここでは、制動部におけるディスクとの当接部分の当接面積について、例えば、排出過程にあるディスクの位置に応じて大きさを変化させている。
ここで、上記当接面積を変化させる構成としては、ディスク面に対して斜めに配置された制動部の当接面を、例えば、三角形になるように形成した構成等が考えられる。
これにより、ディスクの位置に応じて制動部におけるディスクとの当接面積が変化することで、ディスクの位置ごとに所望の大きさの制動力をディスクに対して付与することができる。
第13の発明に係るディスクドライブ装置は、第10の発明に係るディスクドライブ装置であって、制動部は、ディスクとの当接部分に、摩擦抵抗に差がある領域を複数配置している。
ここでは、制動部におけるディスクとの当接部分に、摩擦抵抗が異なる複数の材質等を有する領域を設けている。
ここで、上記摩擦抵抗に差がある領域としては、摩擦抵抗を大きくしたい部分にはゴム系の材質を用い、摩擦抵抗を小さくしたい部分にはフェルト等の材質を用いることができる。
これにより、ディスクの位置に応じて制動部におけるディスクと当接した部分の摩擦抵抗の大きさが変化することで、ディスクの位置ごとに所望の大きさの制動力をディスクに対して付与することができる。
第14の発明に係るディスクドライブ装置は、第10の発明に係るディスクドライブ装置であって、制動部は、ディスクとの当接部分に、異なる表面加工が施された領域を設けている。
ここでは、制動部におけるディスクとの当接部分に、種類が異なる表面加工が施された領域を設けている。
ここで、上記異なる表面加工としては、摩擦抵抗を大きくしたい部分には微細な溝加工等を施し、摩擦抵抗を小さくしたい部分にはテフロン(登録商標)加工等を施すことができる。
これにより、ディスクの位置に応じて制動部におけるディスクと当接する部分の表面加工の種類が変化することで、ディスクの位置ごとに所望の大きさの制動力をディスクに対して付与することができる。
第15の発明に係るディスクドライブ装置は、第7の発明に係るディスクドライブ装置であって、排出機構は、駆動部と、駆動部からの駆動力を伝達するギアとを有している。ギアに対して所定トルク以上の負荷が加わった場合に、排出機構およびディスクの破損を防止する過負荷制御機構を、さらに備えている。
ここでは、例えば、ディスクを排出する過程において、排出機構によってディスクが移動している間にユーザがディスクを挿入方向へ押し込んだ場合でも、排出機構に含まれるギアやディスクの破損を回避するための過負荷制御機構を設けている。
ここで、上記過負荷制御機構としては、ギア部分等に盛り込まれたクラッチ機構等が考えられる。
これにより、排出機構によってディスクが排出される際に意図しない大きな負荷がディスクに対して付与された場合でも、排出機構やディスクの破損を防止することができる。
第16の発明に係るディスクドライブ装置は、第15の発明に係るディスクドライブ装置であって、過負荷制御機構は、弾性部と、係合部と、を有している。弾性部は、ギアにかかる負荷を制御する。係合部は、弾性部の一端と係合するとともにギアに対して所定の大きさ以上の負荷が加わった場合には弾性部との係合を解除する。
ここでは、排出機構に含まれるギアにかかる負荷を制御する弾性部の一端が係合部において係合されており、ギアに対して所定の大きさ以上の負荷がかかると係合部における係合が解除される。
これにより、ディスクの排出時において、排出機構に含まれるギアに対して大きな負荷がかかった場合には、弾性部の一端が係合された係合部における係合が解除されることで、ギアに対して過負荷が伝達されることはない。この結果、容易に排出機構やディスクの破損を防止することができる。
第17の発明に係るディスクドライブ装置は、第16の発明に係るディスクドライブ装置であって、過負荷制御機構は、弾性部の一端のみを固定しており、ギアの回転方向に応じてそれぞれ異なった大きさの負荷によって弾性部と係合部との係合を解除する。
ここでは、過負荷制御機構において、弾性部の一端だけを固定し他端はフリーの状態としており、過負荷制御機構に含まれる弾性部と係合部との係合解除を、回転方向に応じて異なる大きさの負荷によって行う。
これにより、例えば、ギアが時計回りに回転する際には係合解除を行わず、反時計回りに回転する際には所定の負荷によって係合解除するような構成とすることができる。この結果、所望の回転方向においてのみ係合解除され易い機構を構成することができる。
第18の発明に係るディスクドライブ装置は、第16または第17の発明に係るディスクドライブ装置であって、過負荷制御機構は、係合部の形状をギアの回転方向において異なる形状とし、ギアの回転方向に応じてそれぞれ異なる大きさの負荷によって弾性部と係合部との係合を解除する。
ここでは、過負荷制御機構において、弾性部の一端が係合する係合部の形状を工夫して、ギアの回転方向において異なる形状としている。
これにより、ギアが時計回りに回転する際には係合解除を行わず、反時計回りに回転する際には所定の負荷によって係合解除するような構成とすることができる。この結果、所望の回転方向においてのみ係合解除され易い機構を構成することができる。
第19の発明に係るディスクドライブ装置は、第1から第18の発明のいずれか1つに係るディスクドライブ装置であって、第1の付勢力と、第2の付勢力と、をアーム部材に対して付与する第3の付勢部材を、さらに備えている。第1の付勢力は、アーム部材における挿入口側の第1の端部を、ディスク面におけるディスク挿入方向に交差する方向に付勢する。第2の付勢力は、アーム部材における第1の端部とは反対側の第2の端部を、ディスクを排出する方向へ付勢する。
ここでは、アーム部材に対して、ディスク挿入前の初期位置に向かう2方向への付勢力を付与する第3の付勢部材を用いている。
ここで、上記第3の付勢部材としては、一方と他方の当接端を有する巻きバネ等が考えられる。
これにより、例えば、ディスク挿入過程において、ユーザが挿入口から挿入されていくディスクを引き抜いた場合でも、第3の付勢部材からの2方向への付勢力によってアーム部材をディスク挿入前の初期位置まで戻すことができる。この結果、ディスク引き抜き検知手段やアーム部材初期化手段等を設けることなく、簡易な構成によって、アーム部材をディスク挿入位置へと戻すことができる。
第20の発明に係るディスクドライブ装置は、第19の発明に係るディスクドライブ装置であって、第3の付勢部材は、第1の付勢力より大きい第2の付勢力を、アーム部材に対して付与する。
ここでは、上述した2方向への付勢力のうち、第1の付勢力よりも第2の付勢力を大きくして、アーム部材に対して付与する。
これにより、光ディスクの最大径が第2のボス部を通過後に光ディスクをディスクドライブ装置の奥に引き込むことができなくなることを回避することができる。
本発明に係るディスクドライブ装置によれば、ディスクを面方向に沿ってターンテーブル上までローディングするための構成を簡素化して、小型薄型化を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る光ディスクドライブ装置(ディスクドライブ装置)10について、図面を用いて説明すれば以下の通りである。
なお、以下の説明において用いる「水平」、「鉛直」方向とは、光ディスクドライブ装置10を図1等に示す状態で載置した場合の「水平」、「鉛直」方向を意味するものとする。よって、光ディスクドライブ装置10を縦向きに載置した場合には、上記水平方向は実際の「鉛直」方向、上記鉛直方向は実際の「水平」方向を意味する。さらには、下記の説明において用いる「左右」方向とは、ディスク挿入方向を手前側にして載置した場合の左右を意味するものとする。
また、光ディスク102の最大径位置とは、光ディスクドライブ装置10に光ディスク102を挿入していくときの、ディスク挿入口101の左右端を結んだ直線と平行な光ディスク102の直径部分を意味するものとする。
[光ディスクドライブ装置10の構成]
本実施形態の光ディスクドライブ装置10は、ローディング機構20と、ディスククランプ機構30と、ディスククランプ解除機構40と、アンローディング機構(排出機構)50と、ディスク飛び出し防止機構(制動部)60と、過負荷制御機構70と、ディスク引き抜き対策機構80とを備えている。
ローディング機構20は、例えば、DVD−R等の記録再生用ディスクである光ディスク102をスロットイン方式でローディング/イジェクトする機構であって、4つのスイッチSW1〜SW4と、1つのモータ(駆動部)501(ローディングモータ(図2等参照))を含む簡易な構造となっている。また、ローディング機構20は、光ディスク102をイジェクトする際には、その中央孔102aがディスク挿入口101から外側に露出する位置(図5参照)まで搬送することができ、十分に長い排出ストロークを確保している。なお、このローディング機構20の構成については、後段にて詳述する。
ディスククランプ機構30は、所定の位置まで搬送されてきた光ディスク102を、ディスク面に対して垂直な方向に移動させてターンテーブル104上にクランプするための機構である。なお、このディスククランプ機構30の構成については、後段にて詳述する。
ディスククランプ解除機構40は、ターンテーブル104にクランプされた光ディスク102のクランプを解除させる機構である。なお、このディスククランプ解除機構40の構成については、後段にて詳述する。
アンローディング機構50は、ターンテーブル104上にクランプされた光ディスク102を、その中央孔102aがディスク挿入口101から排出される位置までイジェクト動作を行う機構である。なお、このアンローディング機構50の構成については、後段にて詳述する。
ディスク飛び出し防止機構60は、光ディスク102をディスク挿入口101から排出する際において、光ディスク102がメインアーム(アーム部材)400の付勢力によって外側へ飛び出してしまうことを防止する機構である。なお、このディスク飛び出し防止機構60の構成については、後段にて詳述する。
過負荷制御機構70は、光ディスク102がディスク挿入口101から排出されていく際に、光ディスク102をディスク挿入方向に押し込む過負荷によってディスクアンローディング機構50が破損してしまうことを防止する機構である。なお、この過負荷制御機構70の構成については、後段にて詳述する。
ディスク引き抜き対策機構80は、光ディスク102をディスク挿入口101から挿入してローディング動作中に引き抜いた場合に、光ディスク102が未挿入状態であるにもかかわらず、メインアーム400がディスク挿入状態の位置のまま維持されてしまうことを防止する機構である。なお、このディスク引き抜き対策機構80の構成については、後段にて詳述する。
光ディスクドライブ装置10の外形フレーム(フレーム部)100は、図1および図2に示すように、合成樹脂製のフレームによって金属製のドライブ固定フレーム106の外周を覆うようにして形成されている。そして、この外形フレーム100は、ディスク挿入口101を有しており、略長方形となっている。また、光ディスクドライブ装置10は、厚み(高さ)10.8mmの薄型構造となっており、最大横幅W=94.5mm、最大奥行きD=85.5mmとなっている。
ディスク挿入口101は、図2に示すように、光ディスク102の直径に見合う大きさの開口幅を有している。また、ディスク挿入口101の下には、ディスク制動レバー600が取り付けられている。なお、ディスク制動レバー600は、光ディスク102の外周部下面(非記録部分)に対して、ディスク付勢SP(第2の付勢部材)704によって適度な荷重を付与する。
外形フレーム100におけるディスク挿入口101には、図2に示すように、中央の奥位置にスピンドルモータ(図示せず)が上向きで略水平方向に沿って配置されている。このスピンドルモータは、光ピックアップ105が載置される光ピックアップユニットベース(図示せず)におけるディスク挿入側のほぼ中央部に搭載されている。光ピックアップベース(図示せず)は、ドライブ固定フレーム106における最も低い位置に、複数個のインシュレータ(図示せず)を介して略水平方向に沿って搭載されている。そして、上向きに設置されたスピンドルモータの外周には、ターンテーブル104が略水平方向に沿って固着されている。ターンテーブル104の中央部には、円錐台形状のセンターリング用ボスが一体成型されている。
また、光ピックアップユニットベースの上方であって、スピンドルモータより後方側上部には、光ディスクの下面の記録面に映像その他の情報を記録、再生するためのピックアップ手段である対物レンズを備えた光ピックアップ105が搭載されている。そして、対物レンズは、光ピックアップ105等より後方側に形成された開口部内に略水平方向に沿って配置されたスレッド内の中央部に、略鉛直方向に沿って上向きになるように組み込まれている。スレッドは、光ピックアップユニットベースの上部であって、開口部の両側部に平行な略水平方向に沿って設けられたガイド主軸(図示せず)およびガイド副軸(図示せず)によって案内される。そして、スレッドは、スレッドモータ(図示せず)によって回転制御されるリードスクリュ(図示せず)により、光ディスク102の半径方向へシーク送りされるように構成されている。
[ローディング機構20]
ローディング機構20は、図2、図3(a)および図3(b)等に示すように、ディスクホルダ220と、メインアーム400と、サブアーム411と、所定の張力を付与するメインアームSP(第1の付勢部材)700と、を含むように構成されている。
ディスクホルダ220は、図2、図3(a)および図3(b)に示すように、ディスクホルダ回動溝222と、ディスクホルダ規制溝225と、ディスク案内用溝(当接部)227と、ディスクホルダレバー解除溝223と、を有している。さらに、ディスクホルダ220は、メインアームSP700の一端を保持するメインアームSPボス226と、サブアームSP703の一端を保持するディスクホルダサブアームSPボス228と、を有している。
ディスクホルダ回動溝222は、メインアーム400のメインアームボス403と嵌合してメインアーム400をディスク挿入方向に案内する。さらに、ディスクホルダ回動溝222は、ディスク挿入方向と一定の角度を有する溝と略直交するメインアームアップ完保持用溝222aとメインアームダウン完保持用溝222bとを含む。
メインアームアップ完保持用溝222aは、光ディスク102の挿入時において、メインアーム400に対して光ディスク102の装着が不完全な状態で動作してしまうことを防ぐ機能を有する。
メインアームダウン完保持用溝222bは、光ディスク102がターンテーブル104にクランプされた後、光ディスク102を回転可能な状態へ移行させるために、メインアーム400を光ディスク102から離間させて解除方向に案内する。
ディスクホルダ規制溝225は、ディスク挿入方向に略垂直な方向に沿って形成されている。また、ディスクホルダ規制溝225は、メインアーム400のメインアームボス402と嵌合して、メインアーム400をディスク挿入方向に略垂直な方向へスライドさせる。
ディスク案内用溝227は、ディスクホルダ220においてディスク挿入口101の左側端部付近からディスク挿入方向に沿って形成されている。ディスク案内用溝227は、光ディスク102が挿入されると、サブアーム411に形成されているサブアーム保持部414と当接する位置まで光ディスク102を誘導する。また、ディスク案内用溝227は、後述するディスクローディング動作において、メインアーム400との間に光ディスク102を挟み込むように、光ディスク102の外周部に当接する。つまり、光ディスク102の外周部の一部がディスク案内用溝227と当接した状態で、メインアーム400が光ディスク102における外周部の反対側の一部の外周部に沿って移動する。これにより、単一のメインアーム400やメインアームSP700等を用いた簡素な構成により、光ディスク102を装置内に引き込むことができる。
ディスクホルダレバー解除溝223は、ディスクホルダ220における左側部に形成された切欠き部分であって、サブアーム411のサブアームボス412と嵌合して、サブアーム411を解除方向に案内する。
メインアーム400は、図3(a)および図3(b)、図4に示すように、それぞれ光ディスク102の外周の非記録部分に対してのみ当接する略円周形状のメインアーム保持部408と、メインアームボス402,403と、メインアーム退避溝(退避機構)405と、を有している。メインアーム400は、全体として扇型形状を有しており、光ディスク102の挿入過程の前半には、ディスク先端側をメインアーム保持部408によって保持する。一方、メインアーム400は、ディスク挿入過程の後半には、光ディスク102を後ろ側から押し込む。これにより、光ディスク102の挿入・排出を1アームで行うことができるため、2アーム構造と比較して同期を取る機構が不要となって装置の小型化が可能となる。また、メインアーム保持部408は、光ディスク102の厚さと非記録面の上下部分の保持が可能な形状であれば、従来のアーム部材よりも薄型化が可能である。さらに、1アーム機構を採用することで、機構が単純化するため、ディスククランプまでの時間を従来よりも短縮して、スタンバイ時間を短縮することができる。
メインアームボス402とディスクホルダメインアームSPボス226との間には、図3(a)および図3(b)に示すように、メインアームSP700が架けられている。
また、メインアーム400には、光ディスク102の挿入を検知するためのSW5が組み込まれている。SW5は、光ディスク102の外周部と当接することで、光ディスク102の挿入を検出することができる。
サブアーム411は、図3(a)および図3(b)、図4、図20(a)〜図20(c)に示すように、それぞれ光ディスク102の外周の非記録部分に対してのみ当接する略円周形状のサブアーム保持部414と、サブアームボス412と、サブアームSPボス413と有している。
サブアームSPボス413とディスクホルダサブアームSPボス228との間には、図3(a)および図3(b)に示すように、サブアームSP703が架けられている。
[ディスククランプ機構30]
ディスククランプ機構30は、図2、図3(a)および図3(b)に示すように、ホルダ基盤(ホルダ部)200と、ディスクホルダ220と、ディスククランパ230と、ターンテーブル104と、ロックレバー(ロック機構)300と、メインアーム400と、サブアーム411と、サブアーム解除レバー406と、を有している。
ホルダ基盤200は、左右の側端面にクランプ用溝201a,201b,201c,201dが形成されている。これにより、ディスク挿入または排出方向においてディスクホルダ220をスライドさせることで、ディスクホルダ220を上下動させることができる。
また、ホルダ基盤200には、ディスク装着SP用ボス202と、ホルダストッパ204と、ホルダフック205と、アーム退避用ホルダボス206とを有している。
ディスク装着SP用ボス202とアイドラベース557に形成されたディスク装着SP用ボス558との間には、ディスクホルダ220を下方向へ移動させるための付勢バネ(ディスク装着SP701)が架けられている。
ホルダストッパ204は、ロックレバー300と嵌合することにより、ディスククランプが可能な状態を保持する。
ホルダフック205は、サブアーム解除レバー406に当接し、ホルダ基盤200がディスク排出方向にスライドする際に、サブアーム411と光ディスク102とを離間させるようにサブアーム解除レバー406を付勢する。
アーム退避用ホルダボス206は、ディスククランプ時にメインアーム400に形成されたメインアーム退避溝405と嵌合し、メインアーム400を光ディスク102から離間させる。
ディスクホルダ220は、左右両側に外側に向かって突出するクランプ用ボス221a,221b,221c,221dを有しており、ホルダ基盤200の側面部分に形成されたクランプ用溝201a,201b,201c,201dがそれぞれ嵌合する。
サブアーム411は、サブアーム解除レバー406によって付勢されてディスクホルダレバー解除溝223に沿って移動し、光ディスク102から離間する。
また、ディスククランプ機構30は、サブアーム解除レバー406を保持する形状と、ディスククランパ230を保持する穴部とを有している。
ディスククランパ230は、光ディスク102を固定するために、ディスクホルダ220の中央部に形成された穴部に配置されている。さらに、穴部とディスククランパ230とは、互いにつばを有しており、ディスククランパ230が穴部から脱落しないように構成されている。
さらに、ディスククランパ230とターンテーブル104とは、磁力によって光ディスク102を挟み込む機構である。ディスククランパ230およびターンテーブル104の少なくとも一方は、クランプするための磁石を内蔵しており、他方はその磁力によって吸着される部材を含んでいる。
さらに、ディスククランプ機構30は、光ディスク102をクランプした状態では、ホルダ基盤200やディスクホルダ220に対して、ディスククランパ230や光ディスク102が接触しないように構成されている。
ロックレバー300は、図21(a)および図21(b)に示すように、ディスクホルダ220によって回動規制されたメインアーム400のロック解除部410と当接した際に、ホルダ基盤200のホルダストッパ204とフック嵌合部301との嵌合が外れるように、外形フレーム100の側面の軸受け部に設置されている。また、ロックレバー300は、ロックSP702によって一定の荷重で付勢される。
[ディスククランプ解除機構40]
ディスククランプ解除機構40は、図2、図3(a)および図3(b)、図16に示すように、モータブラケットユニット500と、タイミングベルト507と、アイドラアームユニット550と、ホルダ基盤200と、ディスクホルダ220と、ギア551と、メインアーム400と、サブアーム411と、によって構成されている。
モータブラケットユニット500は、光ディスク102のクランプを解除する駆動源であって、モータ501と、モータ501のシャフトに圧入されたウォーム502と、アイドラギア503と、アイドラギア503とは異なる歯数を有するギア504と、を有している。モータブラケットユニット500では、アイドラギア503とギア504とが噛み合うことで、駆動力を生じさせる。
さらに、ギア504は、タイミングベルト507を駆動する部分と、アンローディングギア520が噛み合うギア部分と、タイミングベルト507のテンションを調整するテンションプーリギア505と、を有している。
タイミングベルト507は、ギア504とギア551との間に架けられており、モータブラケットユニット500によって発生した駆動力を、ギア504からギア521へと伝達する。
アイドラアームユニット550は、図16に示すように、互いに噛み合うギア552、アイドラギア553と、アイドラアーム555とを有している。アイドラギア553とアイドラアーム555とは、アイドラアームシャフト556を介して保持されている。
アイドラアーム555は、アイドラギア553に適度な負荷を与えるアーム部555aを有している。アーム部555aは、ギア552が回転するとアイドラアームユニット550を回動させる。例えば、ギア552が矢印g方向に回転すると、アイドラアームユニット550が矢印j方向に回動する。また、アーム部555aは、アイドラギア553に適度な負荷を与える機能を有している。なお、アイドラギア553とアイドラアーム555の間に別部品(バネ)等を取り付けることで、同じ機能を持たせることも可能である。
ホルダ基盤200に形成されたホルダラック203は、ギア554と噛み合っており、アイドラギア553から伝達される駆動力を、ギア554を介してホルダ基盤200に対して伝達する。これにより、ホルダ基盤200は、ディスク挿入または排出方向にスライドする。
[アンローディング機構50]
アンローディング機構50は、図2、図3(a)および図3(b)、図16に示すように、モータブラケットユニット500と、アンローディングギア520と、ディスクホルダ220と、プッシュアーム240と、プッシュアームガイド250と、メインアーム400と、サブアーム411と、を含むように構成されている。
アンローディングギア520は、ギア504と噛み合っており、モータブラケットユニット500によって駆動される。そして、アンローディングギア520は、図17に示すように、ギア521と、スプリングホルダ523と、ロックスプリング(弾性部)522と、を含むように構成されている。
ギア521は、外周部にギア504と噛み合うギア部分が、内部に嵌合部(係合部)521aがそれぞれ形成されている。
スプリングホルダ523は、プッシュアーム240の駆動伝達部240aと嵌合する嵌合用U溝523aと、ロックスプリング522を保持する保持部523b部とを有している。
ロックスプリング522は、一方の第2端部522bが保持部523bに、他方の第1端部522aがギア521内部の嵌合部521aと噛み合うよう構成されている。ギア521とスプリングホルダ523とは、スプリング522によってロックする機構を有する。さらに、ロックスプリング522は、ギア521とスプリングホルダ523との間に所定トルク以上の負荷がかかった場合に、嵌合部521aとロックスプリング522の第1端部522aの噛み合いが外れるクラッチ機構を有する。
プッシュアーム240は、自在に曲がる機能を有し、図3(a)および図3(b)、図26(a)〜図26(c)に示すように、ディスクホルダ220に形成されたガイドリブ524とスプリングホルダ523の外周部とプッシュアームガイド250の外周面とに沿って摺動する。
さらに、ディスクホルダ220は、図18(a)〜図18(j)に示すように、アイドラストッパ224とアイドラアームストッパスプリング260とを配置し、アイドラアームシャフト556と当接することで、アイドラアームユニット550の回動を規制する。
[メカ状態の説明]
ここで、光ディスク102を挿入および排出する動作の詳細説明を行う前に、説明の便宜上、スロットメカの状態をPOS0からPOS9に区分して定義する(POS0〜POS9については、図5〜図14を参照。)。
(POS0)
POS0は、図5に示すように、光ディスク102の排出が完了しており、光ディスク102の挿入が可能な状態である。
(POS1)
POS1は、図6に示すように、POS0の状態から矢印A方向へ光ディスク102が挿入されていき、光ディスク102の最大幅部分がメインアームボス402の位置よりもスロットメカ内部まで挿入された状態である。
(POS2)
POS2は、図7に示すように、光ディスク102の中央孔102aの位置がターンテーブル104の鉛直軸上にくるまで、光ディスク102がスロットメカ内に引き込まれた状態である。
(POS3)
POS3は、図8に示すように、POS2の状態からメインアーム400に取り付けられたロック解除部410とロックレバー300とが当接し、メインアームSP700の付勢力によってロックレバー300とホルダストッパ204との嵌合が解除された状態である。
(POS4)
POS4は、図9に示すように、POS3の状態から、光ディスク102がターンテーブル104上にクランプされて、メインアーム400とサブアーム411とが光ディスク102から離反している状態である。すなわち、POS4は、光ディスク102がスピンアップ可能な状態である。
(POS5)
POS5は、図10に示すように、POS4の状態から、アイドラアームユニット550が回動してアイドラギア553とギア554とが噛み合った状態である。
(POS6)
POS6は、図11に示すように、POS5の状態から、光ディスク102がメインアーム400とサブアーム411とで保持され、ターンテーブル104上からクランプが解除されてロックレバー300がホルダストッパ204と嵌合した状態である。
(POS7)
POS7は、図12に示すように、POS6の状態から、アイドラアームユニット550が回動してアイドラギア553とギア554との噛み合いが外れた状態である。
(POS8)
POS8は、図13および図26(c)に示すように、POS7の状態から、プッシュアーム240がSW3と当接して光ディスク102が排出された状態である。
(POS9)
POS9は、図14に示すように、POS8の状態から、プッシュアーム240がSW4と当接して光ディスク102排出されたままの状態である(POS0と同状態)。
<スロットインメカの動作説明>
本実施形態の光ディスクドライブ装置10におけるスロットインメカのディスク挿入動作およびディスク排出動作について以下で詳しく説明する。
ディスク挿入時は、スロットインメカがPOS0→POS1→POS2→POS3→POS4へと移行し、逆にディスク排出動作は、POS4→POS5→POS6→POS7→POS8→POS9→POS0と移行する。
なお、ディスク挿入動作中の、POS1からPOS2までをディスクローディング動作とし、POS3からPOS4までをディスククランプ動作とする。反対に、ディスク排出動作中は、POS5からPOS6までをディスククランプ解除動作とし、POS7からPOS9までをディスクアンローディング動作とする。
(ディスク挿入時の詳細説明)
以下に、ディスク挿入時のディスクローディング動作とディスククランプ動作の詳細を説明する。
スロットインメカは、光ディスク102を挿入する際には、図5に示すPOS0の状態で待機している。
POS0の状態は、図15(a)および図15(b)に示すように、ホルダ基盤200に形成されているディスクUP完了位置端面207とマイクロスイッチSW1とが当接している。また、プッシュアーム240の先端部がマイクロスイッチSW4と当接している。ホルダ基盤200は、ディスク装着SP701によって矢印K方向に付勢されている。そして、ロックレバー300とホルダストッパ204とが噛み合うことで、POS0の状態を維持している。さらに、この状態では、アイドラギア553がギア554から離れている。ホルダ基盤200は、ロックレバー300とホルダストッパ204との嵌合が解除されれば、ディスク装着SP701の付勢力により矢印K方向にスライド可能である。メインアーム400は、メインアームボス402とメインアームSP700とによって矢印L方向に付勢されている。メインアームボス403が、ディスクホルダ220のメインアームアップ完保持用溝222aに嵌合することにより、POS0時のメインアーム400の状態を保持している。
メインアームアップ完保持用溝222aは、メインアーム400が光ディスク102を確実に保持するために形成されている。詳しくは、光ディスク102がディスク挿入口101より挿入された場合、光ディスク102の外周とメインアーム400とが当接する。メインアーム400は、ディスクホルダメインアームSPボス226とメインアームボス402とに架けられたメインアームSP700によって付勢されている。
ここで、メインアームアップ完保持用溝222aがない場合には、光ディスク102の挿入途中で、メインアーム400に形成されているメインアームボス403がメインアームSP700の付勢力によってディスクホルダ回動溝222に沿って移動して、メインアーム400が回動してしまう。本実施形態では、メインアームアップ完保持用溝222aを設けることで、光ディスク102を確実に挿入し、メインアーム400において保持されるまではメインアーム400が回動してしまうことを防いでいる。
POS0状態のスロットインメカにおいて、ディスク挿入口101から光ディスク102を挿入していくと、メインアーム400に内蔵されたマイクロスイッチSW5(図5参照)に光ディスク102の外周端が当接し、マイクロスイッチSW5がONとなる。これにより、光ディスク102の挿入を検知することができ、ディスクローディング動作の開始を検知することができる。
(ディスクローディング動作)
図6に示すPOS1の状態では、メインアーム400は、図5に示す矢印A方向へ挿入される光ディスク102によって押し広げられる。このとき、メインアームボス402は、ディスクホルダ規制溝225に沿って矢印D方向へ、メインアームボス403は、ディスクホルダ回動溝222に沿って矢印F方向へそれぞれスライド移動する。
光ディスク102の最大幅部分とメインアームボス402との位置関係が図6に示す状態のとき、メインアームボス402とディスクホルダメインアームSPボス226との間に架けられたメインアームSP700は、張力が最大となる。
光ディスク102が、POS1からさらに挿入されると、メインアームSP700の張力によって、図7に示すように、メインアーム400に取り付けられたメインアームボス402が矢印H方向へ、メインアームボス403が矢印F方向へそれぞれスライドする。そして、光ディスク102の中央孔102aの位置がターンテーブル104の上にくるまで、光ディスク102をスロットメカ内に引き込んでPOS2の状態となる。
POS2は、メインアーム400に設けられたロック解除部410とロックレバー300とが嵌合した状態から、メインアームSP700の付勢力によってロックレバー300とホルダストッパ204との嵌合を解除しようとしている状態である。
POS3は、POS2の状態から、メインアームSP700の付勢力によってメインアーム400が回動し、メインアーム400のロック解除部410によってロックレバー300とホルダストッパ204との嵌合が解除された状態である。
POS3では、図8に示すように、ホルダ基盤200が、外形フレーム100との間に架けられたディスク装着SP701によって矢印K方向に付勢されている。このため、ロックレバー300とホルダストッパ204との嵌合部が解除されると、矢印K方向にスライドを開始する。このとき、図15(c)および図15(d)に示すように、マイクロスイッチSW1とホルダ基盤200に形成されているUP完了位置端面207とが離間することで、ディスククランプ動作に移行したことを検知することができる。
(ディスククランプ動作)
ディスククランプ動作では、ディスク挿入口101からPOS3の位置まで水平方向に移動してきた光ディスク102を鉛直下向きに移動させる。
POS3(図8参照)の状態からホルダ基盤200が矢印K方向にスライドすることにより、POS4(図9参照)の状態となる。
ディスクホルダ220のクランプ用ボス221a,221b,221c,221dは、図2に示すように、ホルダ基盤200のクランプ用溝201a,201b,201c,201dに嵌合している。これにより、ホルダ基盤200は、図8に示すように、矢印K方向にスライド移動するに従って、ディスクホルダ220をディスク挿入方向に対して鉛直下向きに移動させる。
ホルダ基盤200が矢印K方向にさらにスライドすると、図19(a)〜図19(d)に示すように、メインアーム400のメインアーム退避溝405とアーム退避用ホルダボス206とが嵌合する。この嵌合によって、メインアーム退避溝405の形状に従って、メインアーム400が矢印M方向へ移動する。これにより、メインアーム400と光ディスク102とを離間させることができる。
また、図20(a)〜図20(c)に示すように、ホルダ基盤200に配置されたホルダフック205とディスクホルダ220上に配置されたサブアーム解除レバー406とが当接して、サブアーム解除レバー406が矢印K方向にスライドする。これにより、サブアーム解除レバー406は、サブアームボス412に対して当接する。サブアーム解除レバー406には、サブアームボス412との当接部に傾斜部が設けられている。サブアーム411は、サブアームボス412がこの傾斜部によって矢印N方向へ押されることで、ホルダ基盤200のディスクホルダレバー解除溝223に沿って矢印N方向へ移動し、光ディスク102から離間する。
サブアーム411の光ディスク102からの離間とほぼ同時に、ディスクホルダ220内に配置されたディスククランパ230とターンテーブル104とが、磁力によって光ディスク102を挟み込んで固定する。
ホルダ基盤200の矢印K方向へのスライド移動が完了すると、図15(c)および図15(d)に示すように、ディスクホルダ220上に配置されたスイッチSW2とホルダ基盤200のDOWN完了位置端面208とが当接してスイッチSW2がON状態になる。SW2のON状態を検知すると、ディスククランプ動作が完了してPOS4の状態となったことを検知することができる。
このとき、POS0〜POS3断面(図18(a)参照)およびPOS4断面(図18(b)参照)に示すように、ディスクホルダ220のスライドが完了すると、ディクスホルダ220上に配置されたアイドラアームストッパスプリング260とアイドラストッパ224とが降下し、アイドラアームユニット550の規制が解除される。
以上の動作により、光ディスク102は、ターンテーブル104上にクランプされ、光ディスク102がスピンアップ可能な状態となる。
(ディスク排出時の詳細説明)
ここで、ディスク排出時のディスククランプ解除動作とディスクアンローディング動作とについて詳細に説明する。
光ディスク102を排出する際には、スロットインメカは、図9に示すPOS4の状態であるため、ディスクが停止している状態においてディスククランプ解除動作を行う必要がある。
(ディスククランプ解除動作)
ディスククランプ解除動作では、POS4の状態から、図10に示すように、モータ501を回転させてアイドラアームユニット550を矢印Mの方向に回動させ、アイドラギア553とギア554とを噛み合わせてPOS5の状態へ移行する。
モータ501からギア554までの回転伝達を詳しく説明すれば、図16に示すように、モータ501によってウォーム502を矢印a方向に回転させる。ウォーム502と噛み合っているアイドラギア503が矢印b方向へ、アイドラギア503と噛み合っているギア504が矢印c方向へそれぞれ回転する。ギア504には、ギア551へ回転を伝達するためのタイミングベルト507が取り付けられている。ギア504が矢印c方向へ回転すると、タイミングベルト507が矢印e方向に回転してギア551が矢印f方向に回転する。ギア551が矢印f方向へ回転することで、ギア552が矢印g方向に、アイドラギア553が矢印h方向にそれぞれ回転する。ギア552が矢印g方向へ回転すると、アイドラアームユニット550が矢印jの方向へ回動し、アイドラギア553とギア554とを噛み合わせることができる。
ここで、POS5へ移行する際には、ギア504とアンローディングギア520とが噛み合っている。このため、アンローディングギア520が矢印d方向に回転し、嵌合しているプッシュアーム240を矢印k方向に移動させる。このとき、プッシュアーム240が移動しても、図10に示すように、プッシュアーム240とSW4との当接状態は維持され、SW4におけるON状態を維持することができる。
POS5の状態からさらにモータ501を回転させると、図11に示すように、アイドラギア553がギア554と噛み合った状態で矢印N方向に回転する。このとき、ギア554とホルダ基盤200に形成されたホルダラック203とが噛み合っている。よって、ホルダ基盤200は、矢印P方向にスライド移動を開始する。
次に、ホルダ基盤200が矢印P方向にスライド移動していくと、アーム退避用のアーム退避用ホルダボス206とメインアーム退避溝405との嵌合が解除される。メインアーム400は、メインアームSP700によって矢印Q方向に付勢されているため、光ディスク102と当接する。これとほぼ同時に、ホルダ基盤200に形成されたホルダフック205によるサブアーム解除レバー406への付勢力が解除される。サブアーム411は、サブアームSPボス413とディスクホルダサブアームSPボス228とに架けられたサブアームSP703の付勢力によって、矢印R方向にスライド移動して光ディスク102と当接する。
ホルダ基盤200が矢印P方向にさらにスライド移動すると、図2に示すように、ディスクホルダ220のクランプ用ボス221a,221b,221c,221dが、ホルダ基盤200のクランプ用溝201a,201b,201c,201dに沿ってスライド移動する。これにより、ディスク挿入方向に対して上向きにディスクホルダ220を移動させ、ディスクホルダ220内に配置されたディスククランパ230とターンテーブル104とを離間させて、光ディスク102のクランプを解除する。
また、このときのディスクホルダ220が上向きに移動することで、POS5(図18(c)および図18(g)参照)の状態から、POS6(図18(d)および図18(h)参照)の状態となる。アイドラストッパスプリング260は、POS5断面拡大図(図18(g)参照)に示すように、アイドラギア553とギア554とが噛み合った状態でアイドラアームシャフト556の鉛直下においてディスクホルダ220の上面に設置されている。そして、ディスクホルダ220が上方へ移動していくと、アイドラストッパスプリング260は、アイドラアームシャフト556の下平面と当接して圧縮され、POS6断面拡大図の状態となる。
ホルダ基盤200が矢印P方向にさらにスライドすると、図21(a)および図21(b)に示すように、ロックSP702によって付勢されたロックレバー300とホルダ基盤200のホルダストッパ204とが嵌合して、ホルダ基盤200を保持する。
このとき、図15(a)および図15(b)に示すように、ディスクホルダ220上に配置されたスイッチSW1とホルダ基盤200のUP完了位置端面207とが当接してスイッチSW1がON状態となる。これにより、ディスククランプ解除動作の完了を検知することができる。
ディスククランプ解除動作が完了したことを検出すると、モータブラケットユニット500の回転が停止される。
以上の動作により、光ディスク102は、ターンテーブル104上においてクランプを解除され、図11に示すPOS6の状態となる。
(ディスクアンローディング動作)
ディスクアンローディング動作では、POS6の状態から、モータ501を図16に示す矢印aと逆方向に回転させ、アイドラアームユニット550を図11に示す矢印N方向に回動させる。そして、ギア554とアイドラギア553との噛み合いを解除し、図12に示すPOS7の状態に移行する。
この時、ギア552が図16に示す矢印gと逆に回転し、アイドラアーム555が図16に示す矢印jと逆方向に回動することで、アイドラアームシャフト556の端面とアイドラストッパ224とが当接する。これにより、アイドラストッパスプリング260は、圧縮されている状態から圧縮が解除された状態となる(図18(i)参照)。
POS7の状態から、図16に示す矢印aと逆の方向にさらにモータ501を回転させると、ギア504とアンローディングギア520とが噛み合っているため、アンローディングギア520が矢印dとは逆方向に回転する。この時、アンローディングギア520と嵌合しているプッシュアーム240は、矢印kとは逆方向に移動する。プッシュアーム240は、図12に示すように、プッシュアームガイド250によって規制されているため、プッシュアームガイド250に沿ってメインアームボス403と当接する。さらに、アンローディングギア520が回転すると、プッシュアーム240は、メインアームボス403をディスクホルダ回動溝222に沿って移動させることで、図13に示す矢印Sの方向にメインアーム400を移動させる。メインアーム400がメインアームアップ完保持用溝222aの位置まで移動すると、プッシュアーム240の先端がSW3と当接してSW3をON状態とする。SW3のON状態を検出すると、モータ501が停止してPOS8の状態となる。
POS8の状態は、光ディスク102の中央孔102aが外形フレーム100のディスク挿入口101よりも外側へ排出されて、光ディスク102の排出が完了している状態である。
また、POS7からPOS8へと移行中に、メインアームボス402が光ディスク102の最大径位置に当接するまで光ディスク102を排出すると、メインアームSP700の付勢力によってメインアーム400が光ディスク102を排出する。なお、このような排出時における光ディスク102の飛び出しを防止する機構については、後段にて詳述する。
POS8から、図16に示す矢印aの方向にモータ501を回転させると、ギア504とアンローディングギア520とが噛み合っているため、アンローディングギア520が矢印d方向に回転する。これにより、アンローディングギア520と嵌合しているプッシュアーム240を矢印k方向に移動させる。
次に、モータ501を矢印a方向に回転させると、ギア504が矢印c方向へ、タイミングベルト507が矢印e方向へ、ギア551が矢印f方向へそれぞれ回転する。ギア551が矢印f方向へ回転すると、アイドラアームユニット550が矢印j方向へ回動する。この時、アイドラギア553がギア554と噛み合うと、ホルダ基盤200はすでにディスククランプ解除位置に移動しているため、回転がロックしてしまう。
そこで、本実施形態の光ディスクドライブ装置10では、POS8〜POS9断面図(図18(f)参照)およびPOS8〜POS9断面拡大図(図18(j)参照)に示すように、アイドラストッパスプリング260とアイドラアームシャフト556の端面とを当接させている。これにより、アイドラギア553とギア554とが噛み合わないように規制して、ギア504の回転駆動力がアンローディングギア520のみに伝達されるようにしている。アンローディングギア520が、図16の矢印d方向に回転すると、プッシュアーム240は、図16の矢印k方向に移動してアンローディングギア520に巻き取られる。
プッシュアーム240によって、光ディスク102の排出が確実に完了する位置までメインアームボス403を移動させることで、メインアームボス403がメインアームアップ完保持用溝222aへ嵌合する。そして、ディスクホルダメインアームSPボス226とメインアームボス402とに架けられたメインアームSP700によって、プッシュアーム240が付勢される。メインアームアップ完保持用溝222aは、ディスクホルダ220におけるディスク挿入方向に対して一定の角度を有するディスクホルダ回動溝222と略直交する方向に形成されている。これにより、プッシュアーム240がアンローディングギア520に巻き取られた場合でも、光ディスク102を排出した状態を維持することができる。
図14に示すように、プッシュアーム240の一部がSW4に対して当接し、SW4のON状態を検出すると、モータ501の回転が停止されてPOS9の状態となる。
POS9の状態を検知すると、ディスク排出動作が完了して、挿入スタンバイのPOS0の状態へと移行する。
本実施形態の光ディスクドライブ装置10では、以上のような動作によって、スロットメカにおけるディスクの挿入・排出が可能となる。
[ディスク飛び出し防止機構60]
本実施形態の光ディスクドライブ装置10では、上述したように、光ディスク102をディスク挿入口101から排出する際に、以下のように、ディスク挿入口101から光ディスク102が飛び出すおそれがある。すなわち、光ディスク102の最大径位置がメインアームボス402の位置よりも外側へ排出されてきた際に、メインアーム400がメインアームSP700の付勢力によって光ディスク102をさらに付勢し、光ディスク102がディスク挿入口101から外に飛び出してしまうおそれがある。
そこで、本実施形態では、図22(a)および図22(b)に示すように、外形フレーム100(図示せず)の内側に、ディスク飛び出し防止機構60を設けている。
ディスク飛び出し防止機構60は、図22(a)および図22(b)に示すように、ディスク制動レバー600と、回動軸601と、ディスク接触部602と、ディスク付勢SP704と、外形フレーム100(図1等参照)とを有している。
ディスク制動レバー600は、ディスク挿入口101の長手方向に略並行な向きで回動軸601において支持されている。また、ディスク制動レバー600は、ディスク挿入方向に対して略垂直な方向において回動可能な状態でディスク挿入口101の右端付近における外形フレーム100内に固定されている。さらに、ディスク制動レバー600は、光ディスク102に対して所定の力で当接するように、付勢用のバネ(ディスク付勢SP704)が取り付けられている。
なお、ディスク制動レバー600は、光ディスク102の面に対して上下どちらか一方を付勢するように取り付けられていてもよいし、上下両側を付勢するように取り付けられていてもよい。さらに、ディスク制動レバー600は、ディスク挿入口101の左右両端に設けられていてもよい。
ディスク接触部602は、光ディスク102の一部に当接して、所望の制動力を光ディスク102に対して付与する。また、ディスク接触部602は、ディスク挿入口101の長手方向に対して所定の角度だけ傾斜するように取り付けられている。この傾斜によって、光ディスク102がディスク挿入口101から挿入・排出される場合の光ディスク102の位置に応じて、光ディスク102の外周部とディスク接触部602との接触部分が変化していく。この時、ディスク接触部602は、光ディスク102の外周部にのみ当接し、記録面には当接しない角度を有している。また、ディスク接触部602の傾斜は、ディスク制動レバー600の一部として形成されるディスク接触部602の形成時に設けてもよいし、ディスク制動レバー600と外形フレーム100との位置関係を調整することで設けてもよい(以下、光ディスク102の外周部を被制動部とし、被制動部とディスク接触部602とが接触している部分を制動接触部という。)。
<動作の説明>
ここで、ディスク排出時のディスク飛び出し防止機構60の動作について詳しく説明すれば以下の通りである。
すなわち、図23(a)〜図23(c)に示すように、ディスク制動レバー600が、ディスク挿入口101の右端部において、ディスク挿入口101の間口を一部塞ぐように取り付けられている。
ディスク挿入口101から光ディスク102の排出が開始されると、ディスク挿入口101を通る光ディスク102の幅が排出量に応じて大きくなっていく。ディスク制動レバー600による制動開始位置まで光ディスク102が排出されると、ディスク接触部602と光ディスク102の被制動部とが接触する(以下、この接触位置を制動開始位置という。)。
光ディスク102をさらに排出していくと、図23(c)に示すように、ディスク接触部602と光ディスク102の被制動部との接触部分は、ディスク接触部602上においてディスク挿入口101の端に近づく方向に移動していく。この時、ディスク接触部602は、光ディスク102の被制動部にのみ接触するように傾斜を持たせているため、ディスク制動レバー600は徐々に回動して、ディスク付勢SP704の付勢力が強まっていく。
また、光ディスク102の最大径位置がディスク挿入口101を通過する位置まで排出されると、上記接触部分は、ディスク接触部602上において制動開始位置から一番離れた位置まで移動する(以下、この接触位置を制動中間位置という)。
このとき、ディスク接触部602は光ディスク102の被制動部にのみ接触するように傾斜を持たせているため、ディスク制動レバー600の回動量は最大となり、ディスク付勢SP704の付勢力も最大となる。
光ディスク102がさらに排出されると、ディスク接触部602と光ディスク102の被制動部との接触部分は、ディスク接触部602上において制動中間位置から制動開始位置に向かって移動していく。この時、ディスク接触部602の回動量は徐々に減少し、ディスク付勢SP704の付勢力も弱まっていく。
ディスクアンローディング動作が終了して光ディスク102の排出動作が完了する位置では、ディスク制動レバー600は、光ディスク102に対して当接している。よって、ディスク制動レバー600は、光ディスク102のディスク挿入口101からの落下防止用の保持機構としての役割も兼用できる(以下、ディスクアンローディング動作終了時のディスク接触部602と光ディスク102の制動接触部を制動終了位置という。)。
ここで、光ディスク102の排出完了位置において、ディスク制動レバー600に対して所望の制動力を付与する方法について説明する。
上述したように、排出される際の光ディスク102の位置に応じて、ディスク接触部602上において制動開始位置から制動中間位置、制動終了位置へと接触部分が移動する。このため、光ディスク102の排出過程における光ディスク102の位置に応じて、光ディスク102へ付与される制動力を変化させることができる。
すなわち、図24(a)(回動量大)および図24(b)(回動量小)に示すように、排出過程における光ディスク102の位置に応じてディスク制動レバー600の回動量が変化すると、ディスク接触部602の傾斜角度が変化する。よって、ディスク制動レバー600の回動量に応じてディスク付勢SP704の付勢力が変化するため、接触部分の接触圧力を大きくして制動力を増大させることができる。
また、本実施形態の光ディスクドライブ装置10では、図24(c)に示すように、制動開始位置から制動中間位置、制動終了位置にかけて制動力が一定になるように、ディスク接触部602を略長方形に形成してもよいし、図24(d)に示すように、制動開始位置において強い制動力とし、制動中間位置において制動力を弱くし、制動終了位置においてディスク挿入口101から落下しない程度の制動力になるようにディスク接触部602を略三角形に形成してもよい。反対に、図24(e)に示すように、制動開始位置において弱い制動力にし、制動中間位置において最大の制動力とし、制動終了位置においてディスク挿入口101から落下しない程度の弱い制動力となるようにディスク接触部602を反対向きの略三角形に形成してもよい。
すなわち、制動開始位置から制動中間位置へのディスク接触部602の接触部分の光ディスク102の排出位置で接触する面積を調整することで、排出過程における各位置において所望の制動力を得ることができる。
さらには、図24(f)に示すように、ディスク接触部602における光ディスク102との接触部分の材質を一部変更する(例えば、制動中間位置付近にハッチング加工等の表面加工を行ったり、フェルトを接着する等)ことにより、光ディスク102に付与される制動力を、他の位置と比較して急激に強めたり弱めたりすることも可能である。
[過負荷制御機構70]
本実施形態の光ディスクドライブ装置10では、特に、ディスクアンローディング動作中において、メインアーム400によって、光ディスク102がディスク挿入口101から排出されていく。しかし、この際、光ディスク102をディスク挿入方向に押し込む過負荷を加えると、その過負荷はメインアーム400からプッシュアーム240へと伝わり、ディスクアンローディング機構50を破損してしまうおそれがある。
そこで、本実施形態の光ディスクドライブ装置10では、図17に示すように、過負荷制御機構70を設け、ディスクアンローディング機構50の破損を防止する。
過負荷制御機構70は、図17に示すように、アンローディングギア(ギア)520と、ギア521と、を有している。
アンローディングギア520は、ロックスプリング(弾性部)522と、スプリングホルダ523と、を内包している。
ギア521は、外周円端面にギア部が形成されており、モータ501からの動力を伝達するギア504と嵌合している。また、ギア521は、ギア内周部にロックスプリング522と嵌合する嵌合部521aが形成されている。
スプリングホルダ523は、プッシュアーム240の駆動伝達部240aを収納可能な凹部を有しており、駆動伝達部240aが嵌合している。さらに、スプリングホルダ523は、ロックスプリング522の保持部523bを保持するための保持部が形成されている。
過負荷制御機構70は、以上のような構成により、アンローディングギア520においてスプリングホルダ523にロックスプリング522が保持された状態で、ギア521の嵌合部521aとロックスプリング522とが嵌合して構成される。
<動作説明>
ここで、光ディスク102の排出時における過負荷制御機構70の動作について詳しく説明する。
光ディスク102の排出中に光ディスク102に挿入方向の過負荷が加わった場合、その過負荷は、メインアーム400に対して伝達される。メインアーム400に伝達された過負荷は、メインアーム400を排出方向に駆動しているプッシュアーム240を介してスプリングホルダ523に伝達される。
スプリングホルダ523は、ロックスプリング522を介してギア521と嵌合しており、スプリングホルダ523に伝達された過負荷が所定の大きさ以上であれば、ロックスプリング522とギア521の嵌合部521aとの嵌合が外れてスプリングホルダ523が空転する(以下、この空転が始まる過負荷を負荷解放力という。)。この空転によって伝達された過負荷を逃がし、アンローディング機構50および光ディスク102の破損を防止する。
さらに、過負荷制御機構70は、アンローディングギア520の回転方向に応じて異なる負荷開放力を付与することができる。このような機構は、ロックスプリングの形状によって構成してもよいし、ロックスプリング522と嵌合するギア521の嵌合部521aの形状によって構成してもよい。
本実施形態では、ロックスプリング522と、スプリングホルダ523とが、一端で保持される構成とし、ロックスプリング522を半円状としたことで、図17に示す矢印d’方向の回転の方が逆回転の時より負荷開放力が大きくなるように構成されている。このように回転方向によって大きさが異なる負荷開放力を得るためには、ディスク挿入方向の回転に対しては緩やかな傾斜の凹凸部を形成し、ディスク排出方向の回転に対しては急激な傾斜の凹凸部を形成するように、ギア521の嵌合部521aの形状を工夫すればよい。
以上のような構成により、光ディスク102の排出動作中に光ディスク102に対して過負荷が加わった場合において、アンローディング機構50および光ディスク102の破損を防止することが可能である。
[ディスク引き抜き対策機構80]
本実施形態の光ディスクドライブ装置10では、以上のように、図6に示す光ディスクドライブ装置10に光ディスク102をある所定位置まで挿入してローディング動作途中に引き抜くと、メインアームSP700の付勢力によってメインアームボス402は矢印D方向と逆方向にスライドする。この動作により、メインアームボス403は、ディスクホルダ回動溝222に沿って矢印F方向にスライドしてメインアームダウン完保持用溝222bに位置し、メインアーム400は光ディスク102が挿入されていないにもかかわらずディスク挿入状態の位置で保持されたままとなってしまう。
このため、一般的な光ディスクドライブ装置では、光ディスクが引き抜かれたことを検知するディスク引き抜き検知手段や、メインアームをディスク排出状態に戻すメインアーム初期化手段等を設ける必要があった。
そこで、本実施形態の光ディスクドライブ装置10では、図28に示すように、メインアーム2方向付勢SP(第3の付勢部材)750を設けている。これにより、ディスク引き抜き検知手段やメインアーム初期化手段を必要としないディスク引き抜き対策機構80を構成することができる。
ここで、ディスク引き抜き対策機構80について、詳しく説明する。
ディスク引き抜き対策機構80は、図27に示すように、ディスクホルダ220と、メインアーム400と、メインアーム2方向付勢SP750と、によって構成される。
なお、メインアーム400のメインアームボス402とメインアームボス403とは、光ディスク102の半径より短い距離で配置されていることが望ましい。
さらに、メインアームボス402とメインアーム2方向付勢SP750とセットする場合には、メインアーム2方向付勢SP750における一方の当接端のメインアームボス403までの距離は、他方の当接端までの距離よりも長くなる。
換言すれば、メインアームボス402を付勢する付勢力(第2の付勢力)は、メインアームボス403を付勢する付勢力(第1の付勢力)よりも大きい。
メインアーム2方向付勢SP750は、光ディスク102の挿入位置によってメインアームボス402を支点にメインアーム400を回動させるように取り付けられている。また、メインアーム2方向付勢SP750は、図28に示すように、メインアームボス402に保持され、2方向に付勢する付勢バネである。メインアーム2方向付勢SP750は、一端が外形フレーム100と当接してメインアームボス402を矢印X方向に付勢し、他端がメインアームボス403と当接して矢印Y方向に付勢する。
<動作説明>
ここでは、ディスクローディング動作途中において、ユーザーが光ディスク102を引き抜いた場合のディスク引き抜き対策機構80の動作について以下で詳しく説明する。
ディスク引き抜き対策機構80は、ディスク挿入前の状態では、図28に示すように、メインアームボス402がメインアーム2方向付勢SP750によって矢印X方向に付勢されている。一方、メインアームボス403は、メインアーム2方向付勢SP750の矢印Y方向の付勢力によって、メインアームアップ完保持用溝222aに位置し、ディスク排出状態を維持している。
光ディスク102を矢印Z方向へ挿入していくと、メインアーム400は光ディスク102によって押し広げられる。この時、メインアームボス402は、ディスクホルダ規制溝225に沿って矢印X方向とは逆方向へスライドし、メインアームボス403はディスクホルダ回動溝222に沿って矢印Y方向とは逆方向へスライドして、図29に示す状態となる。
このときのメインアーム2方向付勢SP750による矢印X’方向の付勢力は、メインアームボス402が矢印X’方向とは逆方向にスライドするに従って大きくなる。また、メインアーム2方向付勢SP750の矢印Y’方向の付勢力も、メインアームボス403が矢印Y’方向と逆方向にスライドするに従って大きくなる。
さらに、光ディスク102を矢印Z’方向に挿入して光ディスク102の最大径位置がメインアームボス402の位置より奥へ挿入されると、メインアーム2方向付勢SP750の矢印X’方向の付勢力によって、メインアームボス402が矢印X’方向にスライドする。これにより、光ディスク102を光ディスクドライブ装置10の奥に押し込むことができる。
この動作により、メインアーム400はメインアームボス402を支点にさらに回動する。そして、メインアームボス403は、光ディスク102が光ディスクドライブ装置10に押し込まれることによって矢印Y’方向とは逆方向にスライドする。
このときのメインアーム2方向付勢SP750の矢印X’方向の付勢力は、メインアームボス402が矢印X’方向にスライドするに従って小さくなる。また、メインアーム2方向付勢SP750の矢印Y’方向の付勢力は、メインアームボス402が矢印X’方向にスライドするため変化しない。
光ディスク102を光ディスクドライブ装置10に押し込んでいる途中に光ディスク102を引き抜くと、メインアーム2方向付勢SP750の矢印X’方向の付勢力によって、メインアームボス402が光ディスク102の外周端面に押し広げられて、矢印X’方向とは逆方向にスライドする。よって、メインアーム2方向付勢SP750の矢印X’方向の付勢力は大きくなって、メインアームボス403が矢印Y’方向にスライドする。
光ディスク102の最大径位置がメインアームボス402の位置より外側へ排出されると、メインアームボス402は、メインアーム2方向付勢SP750の矢印X’方向の付勢力により矢印X’方向へスライドする。そして、メインアームボス403は、メインアーム2方向付勢SP750の矢印Y’方向への付勢力によって、矢印Y’方向にスライドし、メインアームアップ完保持用溝222aに位置する。
これらの動作によって、メインアーム400は、ローディング動作途中の光ディスク102の引き抜きに対して、ディスク引き抜き検知手段やメインアーム初期化手段を備えなくとも、メインアーム400をディスク排出状態へ移行させることができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態では、ディスク飛び出し防止機構60について、ディスク接触部612が細長い接触面を介して光ディスク102と接触する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、図25(a)〜図25(d)に示すように、形状の異なるディスク制動レバー610を用いて光ディスク102の飛び出しを防止してもよい。
ディスク制動レバー610は、ディスク挿入口101(図示せず)の長手方向に略並行するように、ディスク挿入排出方向において回動可能な状態で回動軸611において支持されている。ディスク制動レバー610は、ディスク挿入口101の左右端付近のディスクドライブ装置内側における外形フレーム100(図示せず)側に固定されている。
なお、ディスク制動レバー610の取付位置としては、光ディスク102の面に対して、上下どちらか一方に配置されてもよいし、上下両方に配置されていてもよい。
ディスク制動レバー610は、光ディスク102の面と当接して、光ディスク102の移動に伴って挿入排出動作方向に回動する。このディスク制動レバー610には、付勢用のバネ(ディスク付勢SP704)が取り付けられており、光ディスク102との当接が解除された場合には回動位置が元に戻るように付勢されている。
さらに、このディスク制動レバー610は、ディスク挿入方向に対して略鉛直方向にも回動可能となっている。
光ディスク102に対して接触するディスク接触部612は、かまぼこ状の形状を有している。また、ディスク接触部612は、ディスク挿入口101の長手方向に対して所定の傾斜を持つように構成されている。この傾斜は、光ディスク102がディスク挿入口101より挿入および排出される場合の挿入量および排出量に応じて、光ディスク102の外周部とディスク接触部612との接触部分が変化していくように設定されている。この時、ディスク接触部612は、光ディスク102の外周部にのみ当接し、記録面には当接しない角度を有している。また、この傾斜は、ディスク制動レバー610の一部であるディスク接触部612の形成時に設定してもよいし、ディスク制動レバー610と外形フレーム100との取付位置関係によって設けるようにしてもよい。
ここで、ディスク排出時のディスク飛び出し防止機構60の動作について、図25(a)〜図25(d)を用いて詳しく説明する。
なお、ディスク制動レバー610とディスク挿入口101との位置関係は、上記実施形態1と同様とする。
ディスク制動レバー610は、ディスク挿入口101の端であって、ディスク挿入口101の間口の一部を規制するように取り付けられている。ディスク挿入口101から光ディスク102の排出が開始されると、ディスク挿入口101を通る光ディスク102の幅が排出量に応じて大きくなっていき、光ディスク102が制動開始位置と接触する。
光ディスク102をさらに排出していくと、図25(c)に示すように、ディスク制動レバー610は、光ディスク102との当接によって排出方向に回動する。ディスク接触部612は、光ディスク102が排出方向に移動する場合にのみ接触する制動接触部分となる。また、ディスク接触部612と光ディスク102との接触部分は、ディスク接触部612上においてディスク挿入口101の端に近づく方向にスライド移動していく。この時、ディスク接触部612は、光ディスク102の外周端部にのみ接触するように傾斜を持たせている。このため、ディスク制動レバー610は、ディスク排出方向に対して略鉛直方向にも徐々に回動する。
光ディスク102をさらに排出していき、光ディスク102の最大径位置がディスク挿入口101を通過する位置まで排出されると、光ディスク102とディスク接触部612との接触部分は、ディスク接触部612上において制動開始位置から一番離れた制動中間位置へとスライド移動する。
光ディスク102をさらに排出していくと、ディスク接触部612と光ディスク102との接触部分は、ディスク接触部612上において制動中間位置から制動開始位置へとスライド移動していく。
ディスクアンローディング動作が終了して光ディスク102の排出動作が完了すると、光ディスク102とディスク制動レバー610とが当接している状態となる。このため、ディスク制動レバー610は、光ディスク102のディスク挿入口101からの落下防止用の保持機構としての役割も兼用できる。
反対に、光ディスク102を挿入する場合には、図25(d)に示すように、ディスク挿入口101を通る光ディスク102の幅が挿入量に応じて広がっていき、光ディスク102が、ディスク接触部612における制動開始位置と接触する。
光ディスク102をさらに挿入していくと、ディスク制動レバー610は、光ディスク102との当接によって挿入方向に回動する。そして、ディスク接触部612の接触部分は、光ディスク102が挿入方向に移動する場合にのみ接触する。
これにより、ディスク排出時の排出位置において、ディスク接触部612の接触位置を変化させるだけでなく、ディスク挿入時の挿入位置においてもディスク接触部612の接触位置を変化させることができる。
これにより、ディスク挿入/排出時におけるディスク挿入/排出位置において、それぞれ所望の制動力を付与することができる。
これは、例えば、ディスク挿入時は制動力を弱めに設定して挿入時の抵抗を軽減させ、排出時はディスク飛び出しを防止できる程度の大きさの制動力を付与することが可能となる。
また、上記実施形態と同様に、ディスク接触部612の表面加工や材質を変更したり、付勢バネを変更したりすることで、制動力を調整することも可能である。さらに、ディスク接触部612の形状を変更することで、挿入方向、排出方向の制動力を調整することもできる。
(B)
上記実施形態では、メインアーム400を光ディスク102の外周部に沿って回動させるために、メインアームボス402,403と複数の誘導溝(ディスクホルダ回動溝222、ディスクホルダレバー解除溝223およびディスクホルダ規制溝225)との嵌合を用いた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、誘導溝を用いることなく、突出部の嵌合等によってメインアームを回動させるような構成であってもよい。
(C)
上記実施形態では、光ディスク102に対して記録/再生を行う光ディスクドライブ装置10を例として挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、他の各種ディスクに対して記録/再生を行う各種ディスクドライブ装置に対して、本発明を適用することも可能である。
本発明のディスクドライブ装置は、ディスクを面方向に沿ってターンテーブル上までローディングするための構成を簡素化して、小型薄型化を図ることができるという効果を奏することから、各種ディスクを記録および/または再生する各種ディスク装置に対しても広く適用可能である。
本発明の一実施形態に係る光ディスクドライブ装置の組み立て斜視図。 図1の光ディスクドライブ装置の分解斜視図。 (a),(b)は、図1の光ディスクドライブ装置のホルダ部の分解斜視図。 図1の光ディスクドライブ装置のホルダ部の裏面状態を示す平面図 図1の光ディスクドライブ装置のPOS0状態を示す平面図。 図1の光ディスクドライブ装置のPOS1状態を示す平面図。 図1の光ディスクドライブ装置のPOS2状態を示す平面図。 図1の光ディスクドライブ装置のPOS3状態を示す平面図。 図1の光ディスクドライブ装置のPOS4状態を示す平面図。 図1の光ディスクドライブ装置のPOS5状態を示す平面図。 図1の光ディスクドライブ装置のPOS6状態を示す平面図。 図1の光ディスクドライブ装置のPOS7状態を示す平面図。 図1の光ディスクドライブ装置のPOS8状態を示す平面図。 図1の光ディスクドライブ装置のPOS9状態を示す平面図。 (a)〜(d)は、図1の光ディスクドライブ装置のSW検出時の状態を説明するための断面図。 図1の光ディスクドライブ装置の駆動系の構成を示す斜視図。 図1の光ディスクドライブ装置のアンローディングギアUの分解斜視図。 (a)〜(f)は、図1のZ−Z線断面図。 (a)〜(d)は、図1の光ディスクドライブ装置のメインアーム解除機構の構成を示す斜視図。 (a)〜(c)は、図1の光ディスクドライブ装置のサブアーム解除機構の構成を示す斜視図。 (a),(b)は、図1の光ディスクドライブ装置のホルダロック機構の構成を示す斜視図。 (a),(b)は、図1の光ディスクドライブ装置のディスク飛び出し防止機構の構成を示す斜視図。 (a)〜(c)は、図1の光ディスクドライブ装置のディスク飛び出し防止機構の構成を示す断面図。 (a)〜(f)は、図1の光ディスクドライブ装置のディスクアンローディング機構の構成を示す平面図。 (a)〜(d)は、図1の光ディスクドライブ装置のディスク飛び出し防止機構の動作説明用の模式図。 (a)〜(c)は、図1の光ディスクドライブ装置のプッシュアームの動作説明用の平面図。 図1の光ディスクドライブ装置のディスク引き抜き対策機構の平面図。 ディスク引き抜き対策を行った図1の光ディスクドライブ装置のディスク挿入前の状態を示す平面図。 ディスク引き抜き対策を行った図1の光ディスクドライブ装置のディスク挿入中の状態を示す平面図。
符号の説明
10 光ディスクドライブ装置(ディスクドライブ装置)
20 ローディング機構
30 ディスククランプ機構
40 ディスククランプ解除機構
50 アンローディング機構(排出機構)
60 ディスク飛び出し防止機構(制動部)
70 過負荷制御機構
80 ディスク引き抜き対策機構
100 外形フレーム(フレーム部)
101 ディスク挿入口
102 光ディスク
102a 中央孔
104 ターンテーブル
105 光ピックアップ
106 ドライブ固定フレーム
200 ホルダ基盤(ホルダ部)
201a〜201d クランプ用溝(第3の溝)
202 ディスク装着SP用ボス
203 ホルダラック
204 ホルダストッパ
205 ホルダフック
206 アーム退避用ホルダボス
207 UP完了位置端面
208 DOWN完了位置端面
220 ディスクホルダ
221a〜221d クランプ用ボス(リブ)
222 ディスクホルダ回動溝(第1の溝)
222a アームアップ完保持用溝
222b アームダウン完保持用溝
223 ディスクホルダレバー解除溝
224 アイドラストッパ
225 ディスクホルダ規制溝(第2の溝)
226 メインアームSPボス
227 ディスク案内用溝(当接部)
228 ディスクホルダサブアームSPボス
230 ディスククランパ
240 プッシュアーム
240a ボス
250 プッシュアームガイド
260 ストッパスプリング
300 ロックレバー(ロック機構)
301 フック嵌合部
400 メインアーム(アーム部材)
402,403 メインアームボス(ボス部)
405 メインアーム退避溝(退避機構)
406 サブアーム解除レバー
408 メインアーム保持部
410 ロック解除部
411 サブアーム
412 サブアームボス
413 サブアームSPボス
414 サブアーム保持部
500 モータブラケットユニット
501 モータ(駆動部)
502 ウォーム
503 アイドラギア
504 ギア
505 テンションプーリギア
507 タイミングベルト
520 アンローディングギア(ギア)
521 ギア
521a 嵌合部(係合部)
522 ロックスプリング(弾性部)
522a 第1端部
522b 第2端部
523 スプリングホルダ
523a 嵌合用U溝
523b 保持部
524 ガイドリブ
550 アイドラアームユニット
551,552 ギア
553 アイドラギア
554 ギア
555 アイドラアーム
555a アーム部
556 アイドラアームシャフト
557 アイドラベース
558 ディスク装着SP用ボス
600 ディスク制動レバー
601 回動軸
602 ディスク接触部
610 ディスク制動レバー
611 回動軸
612 ディスク接触部
700 メインアームSP(第1の付勢部材)
701 ディスク装着SP
702 ロックSP
703 サブアームSP
704 ディスク付勢SP(第2の付勢部材)
750 メインアーム2方向付勢SP(第3の付勢部材)
SW1〜SW4 スイッチ

Claims (20)

  1. 円盤状のディスクが挿入される挿入口を有するフレーム部と、
    前記挿入口の長手方向における一方の端部近傍に配置されており、前記挿入口から挿入される前記ディスクの端部に当接する当接部と、
    前記ディスクを回転可能な状態で保持するターンテーブルと、
    前記当接部との間に前記ディスクを挟み込むようにして、前記ディスクの外周部に沿って移動しながら、前記ディスクを前記ターンテーブル上へ誘導する、あるいは前記ターンテーブル上から排出方向へ誘導する単一のアーム部材と、
    を備えているディスクドライブ装置。
  2. 前記アーム部材における前記挿入口側に配置された一端を引き込む付勢力を付与する第1の付勢部材を、さらに備えている、
    請求項1に記載のディスクドライブ装置。
  3. 前記ディスクの挿抜に合わせて前記ディスクの挿入方向において移動するとともに、前記挿入口付近から前記挿入方向に沿って形成された第1の溝と、前記挿入方向に対して略鉛直方向に形成された第2の溝と、を有するディスクホルダをさらに備えており、
    前記アーム部材は、前記第1・第2の溝に対して嵌合した状態で前記第1・第2の溝内において移動する複数のボス部を有している、
    請求項1または2に記載のディスクドライブ装置。
  4. 前記ディスクの面に対して略垂直な方向に沿った左右一対の側面部と、前記左右一対の側面部に形成されており前記略垂直な方向における段差部を含む左右一対の第3の溝と、を有しており、前記ディスクの挿入方向においてスライド移動するホルダ部を、さらに備えており、
    前記ディスクホルダは、前記ディスクの面方向において前記挿入方向に交差する方向に突出し、前記第3の溝に嵌合しながら前記第3の溝に沿って移動するリブを有している、
    請求項3に記載のディスクドライブ装置。
  5. 前記ディスクが前記ターンテーブル上にセットされたクランプ状態へ移行するまで、前記挿入口と同一面上において前記ディスクホルダの位置を保持するロック機構を、さらに備えている、
    請求項3または4に記載のディスクドライブ装置。
  6. 前記ディスクがクランプ状態へ移行すると、前記ディスクの径方向における外側へ前記アーム部材を退避させる退避機構を、さらに備えている、
    請求項1から5のいずれか1項に記載のディスクドライブ装置。
  7. 前記ターンテーブル上における位置から、前記アーム部材における前記挿入口側の端部と前記当接部との間を前記ディスクの直径部分が通過する位置まで、前記ディスクが移動するように前記アーム部材を駆動する排出機構を、さらに備えている、
    請求項1から6のいずれか1項に記載のディスクドライブ装置。
  8. 前記ディスクの挿入/排出時に、前記ディスクに対して前記ディスクの面方向における移動を規制する制動力を付与する制動部を、さらに備えている、
    請求項1から7のいずれか1項に記載のディスクドライブ装置。
  9. 前記制動部は、前記ディスクの外周エッジ部にのみ当接し、前記ディスクに対して制動力を付与する、
    請求項8に記載のディスクドライブ装置。
  10. 前記制動部は、前記ディスクの挿入/排出に伴う前記ディスクとの当接位置を移動させて制動力の大きさを変化させる、
    請求項8または9に記載のディスクドライブ装置。
  11. 前記制動部は、前記ディスクの一部に対して当接しながら回動し、回動方向において付勢力を付与する第2の付勢部材を有している、
    請求項8から10のいずれか1項に記載のディスクドライブ装置。
  12. 前記制動部は、前記ディスクの一部との当接部分の当接面積を、前記ディスクの位置に応じて変化させる、
    請求項10に記載のディスクドライブ装置。
  13. 前記制動部は、前記ディスクとの当接部分に、摩擦抵抗に差がある領域を複数有している、
    請求項10に記載のディスクドライブ装置。
  14. 前記制動部は、前記ディスクとの当接部分に、異なる表面加工が施された領域を設けている、
    請求項10に記載のディスクドライブ装置。
  15. 前記排出機構は、駆動部と、前記駆動部からの駆動力を伝達するギアとを有し、
    前記ギアに対して所定トルク以上の負荷が加わった場合に、前記排出機構および前記ディスクの破損を防止する過負荷制御機構を、さらに備えている、
    請求項7に記載のディスクドライブ装置。
  16. 前記過負荷制御機構は、前記ギアに掛かる負荷を制御する弾性部と、前記弾性部の一端と係合するとともに前記ギアに対して所定の大きさ以上の負荷が加わった場合には前記弾性部との係合を解除する係合部と、を有している、
    請求項15に記載のディスクドライブ装置。
  17. 前記過負荷制御機構は、前記弾性部の一端のみを固定しており、前記ギアの回転方向に応じてそれぞれ異なった大きさの負荷によって前記弾性部と前記係合部との係合を解除する、
    請求項16に記載のディスクドライブ装置。
  18. 前記過負荷制御機構は、前記係合部の形状を前記ギアの回転方向において異なる形状とし、前記ギアの回転方向に応じてそれぞれ異なる大きさの負荷によって前記弾性部と前記係合部との係合を解除する、
    請求項16または17に記載のディスクドライブ装置。
  19. 前記アーム部材における前記挿入口側の第1の端部を、前記ディスク面における前記ディスク挿入方向に交差する方向に付勢する第1の付勢力と、前記アーム部材における前記第1の端部とは反対側の第2の端部を、前記ディスクを排出する方向へ付勢する第2の付勢力と、を前記アーム部材に対して付与する第3の付勢部材を、さらに備えている、
    請求項1から18のいずれか1項に記載のディスクドライブ装置。
  20. 前記第3の付勢部材は、前記第1の付勢力より大きい前記第2の付勢力を、前記アーム部材に対して付与する、
    請求項19に記載のディスクドライブ装置。
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