JP4751709B2 - 差動伝送路の輻射ノイズ抑制回路 - Google Patents

差動伝送路の輻射ノイズ抑制回路 Download PDF

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本発明は、高速信号伝送方式の1つである差動伝送線路における、輻射ノイズ抑制回路に関する。
近年、液晶テレビやプラズマテレビに代表されるフラットパネルディスプレイにおいて、VGA(Video Graphics Array)からXGA(eXtended Graphics Array)へと高画質となるに従い、画像情報を転送する信号速度の高速化が進んでいる。そこで、高速デジタル・データ伝送の方法として、低振幅の差動伝送方式が用いられるようになった。
この伝送方式は、1対の平衡ケーブル、またはプリント基板上に形成された2本の配線パターンを通じて、互いに逆相の信号を送る伝送方式である。特徴としては、低ノイズ、低電圧振幅、高速データ伝送などがあり、高速伝送の手法として、ディスプレイの分野において導入が進んでいる。
図6は、一般的な差動伝送方式の一つであるLVDS(Low Voltage Differential Signaling)方式の差動伝送路の一例を示した構成図である。
図6において、差動ドライバ1と差動レシーバ2の間は、差動インピーダンスが100Ωの+側信号配線4aと−側信号配線4bにより結ばれており、差動レシーバ2の入力端付近において100Ωの終端抵抗3で終端されている。2つの信号配線4a、4bには、同振幅で逆位相の信号がそれぞれ印加されるので、それぞれの信号配線4a、4bから発生する磁界が打ち消しあう形となり、放射ノイズはほとんど発生しない。
しかし、実際の差動伝送においては、差動ドライバ1から出力される信号にはスキュー、すなわち立ち上がり立下り時間の差が存在することにより、2つの信号配線4a、4bを往路、シグナルグランド15を帰路とするコモンモード電流が発生し、放射ノイズの要因となっている。ここで、図6に示すシグナルグランド15とは、例えば、プリント基板上に形成されたGNDプレーンなどのことである。
この、コモンモード電流に起因する放射ノイズを対策する手段として、図7に示すようにコモンモードチョーク10を使用する方法がある。
コモンモードチョーク10は、2つの信号配線4a、4bを同一コアに同方向に巻きつける構成となっているため、互いに逆向きに流れる信号成分の電流に関しては磁界が打ち消し合うようになりそれらの信号成分の電流を通過させるが、同方向に流れるコモンモードノイズ成分に関しては磁界が足し合わされて強めあうので、インピーダンス性を持ち、コモンモード電流を流れにくくするという性質を持つ。
しかし、コモンモードチョーク10を使用する場合、信号配線4a、4bの途中に挿入すると、その挿入位置で、信号配線4a、4bの特性インピーダンスが異なったものとなる。そうなると、信号配線4a、4bを伝わる信号がコモンモードチョーク10で反射して、伝送信号波形に乱れが生じてしまう。このコモンモードチョーク10の挿入位置における反射を抑制して、伝送信号波形の乱れを防止するコモンモードチョークコイルも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図8(a)は、特許文献1に開示されているコモンモードチョークコイルの外観を示す斜視図を、図8(b)は、そのコモンモードチョークコイルの分解斜視図を、それぞれ示している。
このコモンモードチョークコイルは、コイル導体22a、22bが、フェライトからなるリング状のトロイダルコア20にバイファイラ巻装されており、このトロイダルコア20が、蓋部16およびケース部21からなる外装ケースに収容されて構成されている。
ケース部21は、円筒形状の内周壁21aと外周壁21bが底壁21cで結合されており、内部にトロイダルコア20を収容するためのリング状の収容部21dを有している。蓋部16は、円板形であり、ケース部21の収容部21dを閉塞する。そして、蓋部16の周縁部からは、ケース部21の外周壁21bの外側面に沿って、4本の爪16bが等間隔で引き出されている。
ケース部21の外周壁21bの外側面、底壁21cの外面および蓋部16の外面には、クロームめっき膜等からなるグランド導体17が形成されている。ケース部21の外周壁21bおよび底壁21cのグランド導体17上には、絶縁性を有する樹脂等からなる絶縁膜18が等間隔で4箇所形成されている。絶縁膜18の上には、燐青銅等の金属材料からなる端子板19がそれぞれ装着されている。これら4つの端子板19には、コイル導体22a、22bの端部がそれぞれ半田付けされる。
蓋部16は、その爪16bをケース部21の底壁21cに係止させることにより、ケース部21に固定される。
このように構成されたコモンモードチョークコイルを、信号配線4a、4bをそれぞれ端子板19に接続して図7のコモンモードチョーク10として使用すると、接地されたグランド導体17が、蓋部16およびケース部21からなる外装ケースを間にして、コイル導体22a、22bと対向するので、これらの間に、外装ケースを誘電体とする静電容量(分布容量)が形成される。この静電容量とコイル導体22a、22bが有しているインダクタにより、コイル導体22a、22bの各々とグランドとの間にLCの分布定数回路が形成される。外装ケースを構成している樹脂の誘電率、グランド導体17とコイル導体22a、22bとの対向面積および距離によって、この静電容量が決まるので、これらの値を適切に選択することにより、コイル導体22a、22bの各々とグランドとの間の特性インピーダンスを、信号配線4a、4bの各々とグランドとの間の特性インピーダンスに合致させることができる。このようにして、コモンモードチョーク10における信号の反射を抑制することができる。
特開2000−58343号公報
しかしながら、近年の高速伝送においては、従来のようにコモンモードチョーク10を用いても十分なノイズ低減効果が得られなくなってきている。
その要因として、2つの信号配線4a、4bを往路、シグナルグランド15を帰路とするコモンモード電流だけでなく、2つの信号配線4a、4bとシグナルグランド15上を同方向に流れる2次コモンモード電流がノイズ要因であることが分かってきた。この2次コモンモード電流に起因するノイズに関しては、従来のコモンモードチョーク10では十分な低減効果が得られない。
図9を用いて、2次コモンモード電流について説明する。図9(a)は、コモンモード電流を説明する図であり、図9(b)は、2次コモンモード電流を説明する図である。ここでは、例として、差動伝送路を形成する2本の信号配線4a、4bがプリント基板上に形成されている場合について説明する。なお、図6と同じ構成部分には同じ符号を用いている。
図9(a)は、差動伝送におけるディファレンシャルモード電流とコモンモード電流の流れを示した図である。2本の信号配線4a、4b間を逆方向に流れるのがディファレンシャルモード電流であり、各信号配線4a、4bがシグナルグランド15に対して完全に平衡(シグナルグランド15からの距離が等しい、2本の信号配線4a、4bの幅が同じ、等)である場合には、コモンモード電流は発生しない。
しかし、2つの信号配線4a、4b間に何らかの不平衡(幅の違い、長さの違い、など)が存在する場合には、図9(a)に示すように2本の信号配線4a、4b間を同方向に流れるコモンモード電流が発生する。
図9(b)は、シグナルグランド15の不連続に起因する2次コモンモード電流の発生を示した図である。基準グランド23は、シグナルグランド15の基準電位を与えるものであり、ここでは、筐体がプリント基板のグランド(シグナルグランド15)の基準電位を与えるものとする。
図9(a)の差動伝送における2本の信号配線4a、4bと同様に考えると、2本の信号配線4a、4bを往路、シグナルグランド15を帰路とした電流がコモンモード電流である。そして、それらに不平衡(シグナルグランド15の幅が不連続、など)が存在すると、次のモードとして、図9(b)に示すような2本の信号配線4a、4bとシグナルグランド15を同方向に流れる2次のコモンモード電流が流れる。
本発明は、上述した従来の課題を解決するもので、従来の1次コモンモード電流の低減効果を悪化させず、2次コモンモード電流を低減できる、差動伝送路の輻射ノイズ抑制回路を提供することを目的とする。
上述した課題は以下の輻射ノイズ抑制回路により解決される。
第1の本発明は、差動信号の+側信号が印加される+側信号配線および前記差動信号の−側信号が印加される−側信号配線を有し、差動ドライバと差動レシーバとの間を接続する差動伝送線路と、
前記差動ドライバと前記差動レシーバとの間に接続され、前記差動伝送線路に沿って配線される+側シグナルGND配線および−側シグナルGND配線と、
前記+側信号配線、前記−側信号配線、前記+側シグナルGND配線、前記−側シグナルGND配線が、いずれも同一巻方向で巻回されているコイル部とを備え、
前記+側信号配線と前記+側シグナルGND配線との間の距離は、前記−側信号配線と前記−側シグナルGND配線との間の距離と実質上等しく、
前記+側信号配線および前記−側信号配線は、前記+側シグナルGND配線と前記−側シグナルGND配線との間に、挟まれるように配置されている、差動伝送路の輻射ノイズ抑制回路である。
第2の本発明は、前記+側信号配線と前記−側信号配線との間の距離は、前記+側信号配線と前記+側シグナルGND配線との間の距離よりも短い、第1の本発明の差動伝送路の輻射ノイズ抑制回路である。
本発明により、従来の1次コモンモード電流の低減効果を悪化させず、2次コモンモード電流を低減できる、差動伝送路の輻射ノイズ抑制回路を提供できる。
以下に、本発明の実施の形態について図を用いて説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1を図1に基づいて説明する。図1は、本実施の形態1の差動伝送路の輻射ノイズ抑制回路の構成図を示している。なお、図6と同じ構成部分には同じ符号を用いて説明する。
図1において、差動ドライバ1から差動レシーバ2へ、+側信号配線4aおよび−側信号配線4bにより信号が伝送される。+側信号配線4aと−側信号配線4bとは、電気的特性が等しく、平衡伝送路が形成され、その差動インピーダンスは100Ωとなっている。また差動レシーバ2の入力端近傍には、差動インピーダンスにマッチングした100Ωの終端抵抗3が+側信号配線4aおよび−側信号配線4bに接続されている。
5a、5bは、いずれも配線化されたシグナルGNDであり、5aが+側シグナルGND配線、5bが−側シグナルGND配線であり、図1に示すように、+側信号配線4aと−側信号配線4bを挟むように配置されている。このとき、+側信号配線4aと+側シグナルGND配線5aとの間の距離は、−側信号配線4bと−側シグナルGND配線5bとの間の距離に等しく、+側信号配線4aと−側信号配線4bとの間の距離よりも長い。
これらの4線の各線間の距離は、差動ドライバ1と差動レシーバ2間の全体にわたって維持されている。この各線間の距離の維持は、例えばフラットケーブルを用いることなどにより実現できる。
また、差動ドライバ1の出力端の近傍に、図2(a)に示すような、同一コア11に同方向に4線が巻かれた4線用チョークコイル6を備えており、+側信号配線4a、−側信号配線4b、+側シグナルGND配線5a、および−側シグナルGND配線5bが接続されている。
図2(a)は、4線用チョークコイル6の構成を示している。4線用チョークコイル6は、円形状のコア11を有しており、+側信号配線4a、−側信号配線4b、+側シグナルGND配線5a、および−側シグナルGND配線5bが同方向に巻きつけられている。
なお、4線用チョークコイル6が、本発明のコイル部の一例である。
これらの構成により、+側信号配線4a、−側信号配線4b、+側シグナルGND配線5a、および−側シグナルGND配線5bを同方向に流れる2次コモンモード電流を、4線用チョークコイル6によって除去することができる。
また、図2(b)は、棒形状のコア11を有する4線用チョークコイル6の構成を示している。このように、コアの形状に関わらず、同方向に4線が巻かれている構成であればよい。例えば、図2(a)では、4線を円形状のコア11の2つの側に2線ずつに分けて巻きつけているが、一方側だけに4線を巻きつけるような構成であってもよい。
なお、本実施の形態1の輻射ノイズ抑制回路では、ノイズ抑制のために4線用チョークコイル6を用いたが、コアが無い構成であってもよい。
図3(a)は、本発明のコイル部の他の一例である4線コイル部の構成を示した斜視図である。図1に示す4線用チョークコイル6を、図3(a)に示す4線コイル部の構成に置き換えても同様のノイズ抑制効果が得られる。
図3(a)の4線コイル部は、多層基板の配線パターンにより実現するものである。多層基板の異なる層に、+側信号配線4a、−側信号配線4b、+側シグナルGND配線5a、−側シグナルGND配線5bのそれぞれに対応するコイル形状パターンを、それらが上下に重なるように配置している。そして、+側信号配線4a、−側信号配線4b、+側シグナルGND配線5a、−側シグナルGND配線5bと、それぞれに対応するコイル形状パターンとを、基板層間接続ビア12で接続させている。
また、図3(b)は、図3(a)の断面図である。多層基板は導体層30と絶縁体層31を交互に積層することによって成っており、通常は導体として銅、絶縁体としてFR4などの誘電体が用いられる。本構成によれば、図1に示す4線用チョークコイル6と同様の効果を示す。
さらに、4線コイル部の構成において、絶縁体として磁性体を用いることで、磁界の結合が強くなり、より好ましい。
本実施の形態1の輻射ノイズ抑制回路は、このようにシグナルグランドを2線にして配線化し、さらにそのシグナルGND配線5a、5bで信号配線4a、4bを挟む構成にしたうえで4線用チョークコイル6に接続することで、信号配線4a、4bの結合が弱まったり、配線の平衡度が悪化したりすること無く、2次コモンモード電流を低減させることが可能となる。
また、+側シグナルGND配線5aと+側信号配線4aとの間の距離が、−側シグナルGND配線5bと−側信号配線4bとの間の距離と等しくなるように、また、+側信号配線4aと−側信号配線4bとの間の距離が、+側シグナルGND配線5aと+側信号配線4aとの間の距離および−側シグナルGND配線5bと−側信号配線4bとの間の距離よりも短くなるように構成することで、信号配線4a、4b同士の結合を強め、かつ平衡度の悪化を防ぐことが可能となる。
なお、本発明の輻射ノイズ抑制回路を発明するに際し、本発明者らは、差動伝送方式の1つであるTMDS(Transition Minimized Differential Signaling)用にシグナルグランドを含めた3本線をコイルに巻きつけたTMDS用コモンモードフィルタを、LVDSに用いる方法についても検討した。
TMDS方式は原理上、1つの信号配線とシグナルグランド配線間、もう1つの信号配線とシグナルグランド配線間に交互に信号を流す擬似的な差動伝送方式のため、2つの信号線間にシグナルグランド配線を配しても問題はない。
これらの検討内容を、比較例として以下に説明する。
(比較例1)
図4は、信号配線間にシグナルGNDを配した場合の差動伝送回路の構成図を示している。なお、図6と同じ構成部分には同じ符号を用いている。
図4に示すように、差動ドライバ1と差動レシーバ2間において、2本の信号配線4a、4b間に、配線化されたシグナルGND25を配した。そして、差動ドライバ1の出力端の近傍に3線用チョークコイル26を備え、2本の信号配線4a、4bおよびシグナルGND配線25の3本線を同方向に巻きつける構成とした。ここで、3線用チョークコイル26には、図2(a)で示すようなチョークコイルのコア11に3線を巻きつける構成としたチョークコイルを使用した。
このように、2本の信号配線4a、4b間にシグナルGND配線25を配した場合には、信号配線4a、4b同士の結合が弱まり波形が乱れたり、差動インピーダンスが変化するので反射が起こりノイズが増加したりする、という新たな課題を発見した。
(比較例2)
図5は、シグナルGNDを2つの信号配線の外側に配した場合の差動伝送回路の構成図を示している。なお、図4と同じ構成部分には同じ符号を用いている。
比較例1では、2本の信号配線4a、4b間にシグナルGND配線25を配したのに対し、比較例2では、2本の信号配線4a、4bの外側にシグナルGND配線25を配する構成とした。
このようにシグナルGND配線25を2つの信号配線4a、4bの外側に配した場合には、各信号配線4a、4bとシグナルGND配線25とのそれぞれの距離が異なるため、配線の平衡度が悪化して1次コモンモード電流による放射ノイズが悪化する、という新たな課題を発見した。
これに対し、本発明の輻射ノイズ抑制回路では、図1に示すように+側シグナルGND配線5aおよび−側シグナルGND配線5bが、+側信号配線4aおよび−側信号配線4bを挟むように配置されることにより、図5に示すような1本のシグナルGND配線25を2つの信号配線4a、4bのどちらかの外側に配した構成の場合に起こる配線の平衡度の悪化も起こらないので、1次コモンモード電流による放射ノイズが悪化することもない。
比較例1および比較例2に示したように、TMDS用コモンモードフィルタをそのままLVDSに適用した場合には、2次コモンモード電流によるノイズ放射は低減されるが、新たに1次コモンモード電流によるノイズ放射が悪化するという課題が発生した。
これらの比較例に対し、本発明の輻射ノイズ抑制回路は、1次コモンモード電流によるノイズ放射を悪化させることなく、2次コモンモード電流によるノイズ放射を低減させることができる。
以上に説明したように、本発明の差動伝送路の輻射ノイズ抑制回路によれば、高速信号伝送方式の1つである差動伝送線路において、従来のコモンモードチョークでは低減することができなかった、信号線とGND線を同方向に流れる2次コモンモード電流を低減することができ、かつ従来の1次コモンモード電流の低減効果の悪化を防ぐことができるため、輻射ノイズを抑えた信号伝送を実現することが可能となる。
本発明の差動伝送路の輻射抑制回路は、高速信号伝送方式の1つである差動伝送方式において、放射ノイズを出しにくい差動伝送路設計を行う上で有用である。
本発明の実施の形態1における差動伝送路の輻射ノイズ抑制回路の構成図 (a)本発明の実施の形態1における、円形状の4線用チョークコイルの構成図、(b)本発明の実施の形態1における、棒形状の4線用チョークコイルの構成図 (a)本発明の実施の形態1における、ノイズ抑制部分の一例である4線コイル部を示す斜視図、(b)本発明の実施の形態1における、ノイズ抑制部分の一例である4線コイル部の断面図 TMDS用コモンモードフィルタをLVDSに適用した、比較例1の差動伝送回路の構成図 TMDS用コモンモードフィルタをLVDSに適用した、比較例2の差動伝送回路の構成図 従来の、LVDS方式の差動伝送路の構成図 従来の、コモンモードチョークを使用したLVDS方式の差動伝送路の構成図 (a)特許文献1のコモンモードチョークの外観を示す斜視図、(b)特許文献1のコモンモードチョークの分解斜視図 (a)コモンモード電流の説明図、(b)2次コモンモード電流の説明図
符号の説明
1 差動ドライバ
2 差動レシーバ
3 終端抵抗
4a +側信号配線
4b −側信号配線
5a +側シグナルGND配線
5b −側シグナルGND配線
6 4線用チョークコイル
10 コモンモードチョーク
12 層間接続ビア
26 3線用チョークコイル
30 導体層
31 絶縁体層

Claims (2)

  1. 差動信号の+側信号が印加される+側信号配線および前記差動信号の−側信号が印加される−側信号配線を有し、差動ドライバと差動レシーバとの間を接続する差動伝送線路と、
    前記差動ドライバと前記差動レシーバとの間に接続され、前記差動伝送線路に沿って配線される+側シグナルGND配線および−側シグナルGND配線と、
    前記+側信号配線、前記−側信号配線、前記+側シグナルGND配線、前記−側シグナルGND配線が、いずれも同一巻方向で巻回されているコイル部とを備え、
    前記+側信号配線と前記+側シグナルGND配線との間の距離は、前記−側信号配線と前記−側シグナルGND配線との間の距離と実質上等しく、
    前記+側信号配線および前記−側信号配線は、前記+側シグナルGND配線と前記−側シグナルGND配線との間に、挟まれるように配置されている、差動伝送路の輻射ノイズ抑制回路。
  2. 前記+側信号配線と前記−側信号配線との間の距離は、前記+側信号配線と前記+側シグナルGND配線との間の距離よりも短い、請求項1に記載の差動伝送路の輻射ノイズ抑制回路。
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