JP4749829B2 - レジスト塗布方法およびレジスト塗布装置 - Google Patents

レジスト塗布方法およびレジスト塗布装置 Download PDF

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Description

本発明は、半導体ウエハ等の被処理基板にレジスト液を塗布するレジスト塗布方法およびレジスト塗布装置に関する。
例えば半導体デバイスの製造プロセスにおけるフォトリソグラフィー工程においては、半導体ウエハ(以下、「ウエハ」という)の表面にレジスト膜を形成するレジスト塗布処理と、レジスト塗布後のウエハに対して露光処理を行った後に当該ウエハを現像する現像処理とが行われている。このレジスト塗布処理においては、ウエハ表面にレジスト液を均一に塗布するための方法としてスピンコーティング法等が多用されている。
このスピンコーティング法は、スピンチャックに真空吸着によってウエハを固定保持した状態で、回転駆動手段によりスピンチャックと共にウエハを回転させ、ウエハの上方に配置されたレジストノズルからウエハ表面の中央にレジスト液を滴下する。滴下されたレジスト液は、遠心力によってウエハの径方向外方に向かって広がり、その後レジスト液の滴下は停止するが、回転速度を落としつつ回転を継続してウエハの表面に広がったレジスト液の振り切り乾燥を行っている。
ところで、最近では、製造コストの削減等の理由によりレジスト消費量を減らすこと、すなわち、ウエハに対するレジスト液の滴下量を減らすことが要望されている。ウエハへのレジスト液の滴下量が比較的多い場合には、塗布した膜の膜厚調整は容易であり、膜厚を均一にすることができる。しかし、ウエハへのレジスト液の滴下量を減らした場合、従来のスピンコーティング法では、ウエハ全面にレジスト液を塗布することができたとしても、塗布した膜の膜厚の調整が難しく、膜厚を均一にすることが困難であった。具体的には、ウエハへのレジスト液の滴下量が少ない場合には、滴下したレジスト液がウエハの径方向外方に十分に拡がる前にレジスト液の乾燥が速く進行するため、塗布した膜の膜厚分布は、ウエハの外周部が中央部に比べて薄くなるといった問題があり、膜厚の調整が難しく、均一でかつ所定の膜厚にすることが困難であった。
このため、レジスト液の滴下量を少なくした場合であっても塗布した膜の膜厚を均一な厚さに調整できる方法として、被処理基板を第1の回転速度で回転させつつ被処理基板の略中央にレジスト液を供給して、レジスト液を被処理基板の径方向外方に拡げながら塗布する工程と、レジスト液の供給停止後、被処理基板の回転速度を第1の回転速度より遅い第2の回転速度に減速して膜厚を整える工程と、被処理基板の回転速度を、第2の回転速度より速い第3の回転速度まで加速して、残余のレジスト液を振り切る工程と、を行うレジスト塗布方法が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開平11−260717号公報
上記特許文献1の方法は、レジスト液の供給量をかなり少なくしても、レジスト膜の厚さを被処理基板全域に亘って均一にすることができる優れた方法である。しかしながら、最近では省レジスト化の要望が従来にも増して強まっており、たとえ1/10mL単位の僅かな量でもレジスト供給量を削減することが求められるようになっている。ところが、上記特許文献1の方法では、第1の回転速度から第2の回転速度へ急激な減速を行うことから、その際の衝撃で、ウエハ表面に広がりつつあるレジストが外周側から内側へ引き戻される現象が生じ、僅かな量ながら(例えば0.1mL程度)レジスト供給量を増加させる原因となっていた。つまり、特許文献1の方法は、塗布膜厚の均一化を実現するために、極少量ではあるが余分なレジスト液の供給を許容する方法であり、省レジスト化という観点からすると改善の余地が残されていた。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、塗布膜厚の均一化を図りつつ、レジスト供給量を極力削減することが可能なレジスト塗布方法およびレジスト塗布装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の観点は、被処理基板を第1の回転速度で回転させつつ被処理基板の略中央にレジスト液の供給を開始して、レジスト液を被処理基板の径方向外方に拡げながら塗布する工程と、
レジスト液の供給を停止した直後、被処理基板の回転速度を前記第1の回転速度より遅く、かつレジスト液の引き戻しが顕著に現れずレジスト液の乾燥を急速に進行させない第2の回転速度に減速して第2の回転速度で短時間保持する工程と、
さらに塗布されたレジスト液の流動性を保ちつつ第2の回転速度より遅い第3の回転速度まで減速または回転を停止して膜厚を整える工程と、
被処理基板の回転速度を、前記第3の回転速度より速い第4の回転速度まで加速して、残余のレジスト液を振り切る工程と
を具備し、
前記第2の回転速度は、500〜2000rpmであり、
前記第3の回転速度は、0〜500rpmであり、
前記第1の回転速度から前記第2の回転速度へ減速する際の加速度が20000〜50000rpm/秒であり、
前記第2の回転速度から前記第3の回転速度へ減速する際の加速度が5000〜50000rpm/秒であり、
前記第1の回転速度から前記第2の回転速度への減速時間と、前記第2の回転速度の保持時間と、前記第2の回転速度から前記第3の回転速度への減速時間と、の合計が、0秒を超え1.5秒以下であることを特徴とする、レジスト塗布方法を提供する。
また、本発明の第2の観点は、回転する被処理基板にレジスト液を供給して塗布するレジスト塗布装置であって、
被処理基板を保持する基板保持部材と、
前記基板保持部材を速度可変に回転させる回転手段と、
前記基板保持部材に保持された被処理基板の略中央にレジスト液を供給するレジスト液ノズルと、
被処理基板を保持した基板保持部材を第1の回転速度で回転させつつレジスト液の供給を開始させ、レジスト液の供給停止直後に、基板保持部材の回転速度を前記第1の回転速度より遅く、かつレジスト液の引き戻しが顕著に現れずレジスト液の乾燥を急速に進行させない第2の回転速度に減速して、この第2の回転速度で短時間保持し、さらに塗布されたレジスト液の流動性を保ちつつ第2の回転速度より遅い第3の回転速度まで減速または回転を停止させ、その後、基板保持部材の回転速度を、前記第3の回転速度より速い第4の回転速度まで加速させ、残余のレジスト液を振り切るように基板保持部材の回転を制御する制御手段とを具備し、
前記制御手段は、前記第2の回転速度が、500〜2000rpmであり、
前記第3の回転速度が、0〜500rpmであり、
前記第1の回転速度から前記第2の回転速度へ減速する際の加速度が20000〜50000rpm/秒であり、
前記第2の回転速度から前記第3の回転速度へ減速する際の加速度が5000〜50000rpm/秒であり、
前記第1の回転速度から前記第2の回転速度への減速時間と、前記第2の回転速度の保持時間と、前記第2の回転速度から前記第3の回転速度への減速時間と、の合計が、0秒を超え1.5秒以下となるように制御することを特徴とする、レジスト塗布装置。
また、本発明の第3の観点は、コンピュータ上で動作し、実行時に、上記第1の観点のレジスト塗布方法が行なわれるようにレジスト塗布装置を制御することを特徴とする、制御プログラムを提供する。
また、本発明の第4の観点は、コンピュータ上で動作する制御プログラムが記憶されたコンピュータ記憶媒体であって、前記制御プログラムは、実行時に、上記第1の観点のレジスト塗布方法が行なわれるようにレジスト塗布装置を制御することを特徴とする、コンピュータ記憶媒体を提供する。
本発明によれば、被処理基板を回転してレジスト塗布を行うにあたり、レジスト液供給終了後、被処理基板の回転速度を少なくとも2段階に分けて減速することにより、膜厚の均一化を実現しつつ、ほぼ極限に近いレベルまでレジストの使用量を節減できる。
すなわち、第1の回転速度から膜厚を整えるための第3の回転速度へ減速する途中で、一旦第2の回転速度に短時間保持することにより、急激な減速に伴いレジストが被処理基板の表面で該基板の内側へ引き戻される引き戻し現象を抑制し、余分なレジストの消費を回避することが可能になる。また、第3の回転速度または回転停止状態で膜厚を整えることによって膜厚の均一化を図ることができる。したがって、レジスト液の供給量を極力削減しながら、均一な膜厚でレジストを塗布することが可能になる。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい形態について説明する。図1および図2は、本発明の一実施形態に係るレジスト塗布処理ユニット(COT)1の全体構成を示す略断面図および略平面図である。このレジスト塗布処理ユニット(COT)1の中央部には環状のカップCPが配置され、カップCPの内側にはスピンチャック2が配置されている。スピンチャック2は真空吸着によってウエハWを固定保持した状態で駆動モータ3によって回転駆動される。駆動モータ3は、ユニット底板4に設けられた開口4aに昇降移動可能に配置され、たとえばアルミニウムからなるキャップ状のフランジ部材5を介してたとえばエアシリンダからなる昇降駆動手段6および昇降ガイド手段7と結合されている。駆動モータ3の側面にはたとえばSUSからなる筒状の冷却ジャケット8が取り付けられ、フランジ部材5は、この冷却ジャケット8の上半部を覆うように取り付けられている。
レジスト塗布時、フランジ部材5の下端5aは、開口4aの外周付近でユニット底板4に密着し、これによってユニット内部が密閉される。スピンチャック2と図示しないウエハ搬送機構の保持部材9との間でウエハWの受け渡しが行われる時は、昇降駆動手段6が駆動モータ3ないしスピンチャック2を上方へ持ち上げることでフランジ部材5の下端がユニット底板4から浮くようになっている。
ウエハWの表面にレジスト液を供給するためのレジストノズル10は、レジスト供給管11を介してレジスト供給部(後述する)に接続されている。このレジストノズル11はレジストノズルスキャンアーム12の先端部にノズル保持体13を介して着脱可能に取り付けられている。このレジストノズルスキャンアーム12は、ユニット底板4の上に一方向(Y方向)に敷設されたガイドレール14上で水平移動可能な垂直支持部材15の上端部に取り付けられており、図示しないY方向駆動機構によって垂直支持部材15と一体にY方向に移動するようになっている。
また、レジストノズルスキャンアーム12は、レジストノズル待機部16でレジストノズル10を選択的に取り付けるためにY方向と直角なX方向にも移動可能であり、図示しないX方向駆動機構によってX方向にも移動するようになっている。
さらに、レジストノズル待機部16でレジストノズル10の吐出口が溶媒雰囲気室の開口16aに挿入され、中で溶媒の雰囲気に晒されることで、ノズル先端のレジスト液が固化または劣化しないようになっている。また、複数本のレジストノズル10が設けられ、例えばレジスト液の種類に応じてそれらのノズルが使い分けられるようになっている。
また、レジストノズルスキャンアーム12の先端部(ノズル保持体13)には、ウエハ表面へのレジスト液の供給に先立ってウエハ表面を濡らすための溶剤例えばシンナーをウエハ表面に供給する溶剤ノズル17が取り付けられている。この溶剤ノズル17は図示しない溶剤供給管を介して溶剤供給部(後述する)に接続されている。溶剤ノズル17とレジストノズル10はレジストノズルスキャンアーム12のY移動方向に沿う直線上に各々の吐出口が位置するように取り付けられている。
さらに、ガイドレール14上には、レジストノズルスキャンアーム12を支持する垂直支持部材15だけでなく、リンスノズルスキャンアーム18を支持しY方向に移動可能な垂直支持部材(図示せず)も設けられている。このリンスノズルスキャンアーム18の先端部にはサイドリンス用のリンスノズル19が取り付けられている。Y方向駆動機構(図示せず)によってリンスノズルスキャンアーム18およびリンスノズル19はカップCPの側方に設定されたリンスノズル待機位置(実線の位置)とスピンチャック2に設置されているウエハWの周辺部の真上に設定されたリンス液吐出位置(点線の位置)との間で並進または直線移動するようになっている。
さらに、ウエハWの上部には、高集塵フィルタ41が配備されている。そして、温度・湿度調節器42にて温度および湿度が調節された空気は、高集塵フィルタ41を通過することにより除塵され、クリーンな空気がレジスト塗布処理ユニット(COT)1内に供給される。なお、空気の代わりに例えばレジスト用溶剤を含む気体を導入することもできる。
図3はレジスト塗布処理ユニット(COT)1の制御系の構成を示す図である。レジスト塗布処理ユニット(COT)1の各構成部は、制御部20に接続されて制御される構成となっている。
制御部20は、CPUを備えたプロセスコントローラ21と、ユーザーインターフェース22と、記憶部23とを備えている。プロセスコントローラ21に接続されたユーザーインターフェース22は、工程管理者がレジスト塗布処理ユニット(COT)1を管理するためにコマンドの入力操作等を行うキーボードや、レジスト塗布処理ユニット(COT)1の稼働状況を可視化して表示するディスプレイ等から構成される。プロセスコントローラ21に接続された記憶部23は、レジスト塗布処理ユニット(COT)1で実行される各種処理をプロセスコントローラ21の制御にて実現するための制御プログラム(ソフトウエア)や処理条件データ等が記録されたレシピを格納している。
そして、必要に応じて、ユーザーインターフェース22からの指示等にて任意のレシピを記憶部23から呼び出してプロセスコントローラ21に実行させることで、プロセスコントローラ21の制御下で、レジスト塗布処理ユニット(COT)1での所望の処理が行われる。例えば、制御部20は、駆動モータ3の駆動を制御する他、レジスト供給部31や溶剤供給部32等を制御する。具体的には、制御部20は、駆動モータ3の回転速度を数段階、例えば後述するようにレジスト塗布時に4段階に制御する。また、制御部20は、レジスト供給部31からレジストノズル10へのレジスト液の供給や、溶剤供給部32から溶剤ノズル17への溶剤、例えばシンナーの供給を制御している。
また、前記制御プログラムや処理条件データ等のレシピは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体、例えばCD−ROM、ハードディスク、フレキシブルディスク、フラッシュメモリなどに格納された状態のものを利用したり、あるいは、他の装置から、例えば専用回線を介して随時伝送させてオンラインで利用したりすることも可能である。
次に、このように構成されたレジスト塗布処理ユニット(COT)1におけるレジスト塗布の動作を説明する。
図示しないウエハ搬送機構の保持部材9によってレジスト塗布処理ユニット(COT)1内のカップCPの真上までウエハWが搬送されると、そのウエハWは、例えばエアシリンダからなる昇降駆動手段6および昇降ガイド手段7によって上昇してきたスピンチャック2によって真空吸着される。ウエハ搬送機構はウエハWをスピンチャック2に真空吸着せしめた後、保持部材9をレジスト塗布処理ユニット(COT)1内から引き戻し、レジスト塗布処理ユニット(COT)1へのウエハWの受け渡しを終える。
次いで、スピンチャック2をウエハWがカップCP内の定位置になるまで下降させ、駆動モータ3によってスピンチャック2の回転駆動が開始される。その後、レジストノズル待機部16からのノズル保持体13の移動が開始される。このノズル保持体13の移動はY方向に沿って行われる。
溶剤ノズル17の吐出口がスピンチャック2の中心(ウエハWの中心)上に到達したところで、溶剤、例えばシンナーを、回転するウエハWの表面に供給する。ウエハ表面に供給された溶剤は遠心力によってウエハ中心からその周囲全域にむらなく広がる。
続いて、ノズル保持体13は、レジストノズル10の吐出口がスピンチャック2の中心(ウエハWの中心)上に到達するまでY方向に移動され、レジストノズル10の吐出口からレジスト液が、回転するウエハWの表面の中心に滴下されてウエハ表面へのレジスト塗布が行われる。
本実施の形態では、制御部20によりウエハWの回転速度(即ち、駆動モータ3の回転数)を制御し、例えば図4のタイミングチャートにも示すように、以下の工程a〜工程dを実施する。
工程a:
ウエハWを第1の回転速度Rで回転させながら、レジストノズル10からウエハWの略中央にレジスト液を滴下してウエハWの径方向外方に拡げながら塗布する。この際のレジスト吐出時間をTとする。
工程b:
次いで、レジスト液の滴下終了後、ウエハWの回転速度を所定時間だけ第1の回転速度Rより遅い第2の回転速度Rに減速し、その状態を一定時間保持する。
工程c:
さらに、ウエハWの回転速度を第3の回転速度Rに減速し、その状態を一定時間保持する。
工程d:
その後、ウエハWの回転速度を、第3の回転速度Rより速い第4の回転速度Rまで加速して、残余のレジスト液を振り切る。
工程aは、ウエハWを回転させながらレジスト液をウエハWの中央付近に供給して塗布を行う、いわゆるダイナミック塗布であり、高速でウエハWを回転させながらレジストを塗布することにより、極めて少ないレジスト量でウエハW表面にむらなくレジスト膜を形成することが可能になる。
工程bでは、レジスト液の滴下終了後、ウエハWの回転速度を所定時間だけ第1の回転速度Rより遅い第2の回転速度Rに減速し、その回転速度を一定時間保持することによりレジスト膜の表面を整える。第1の回転速度Rから一気に低速の第3の回転速度Rに減速すると、この減速の際の加速度によりウエハW上のレジスト液に中心へ向かう力が作用するため、僅かであるがレジスト液を余分に供給する必要があり、その分だけレジスト液を多く消費することになる。しかし、ウエハWを一旦第2の回転速度Rに減速しておき、その状態からさらに第3の回転速度Rに減速する多段階の減速工程を経ることにより、減速の加速度によってウエハW上のレジスト液が中心へ向かう引き戻し作用が緩和され、レジストの供給量を節減することが可能になる。
また、工程cでは、第2の回転速度Rから第3の回転速度Rに減速し、その回転速度に一定時間保持する。この第3の回転速度Rでは、ウエハWの回転が低速であることからレジスト液の乾燥が遅く、レジスト液は流動性を有した状態であるため、膜厚を整える機能が発揮され、ウエハWの膜厚、特にウエハWの外周部の膜厚が調整される。少量のレジスト液で塗布を行う場合、一般的にはウエハWの中心部に対し、外周部の膜厚が薄くなる。このため、第3の回転速度Rで、ウエハWを一定時間低速度で回転させることにより、ウエハW中心部のレジスト液を外周部へ広げ、ウエハW面内の膜厚分布を整える。
なお、第3の回転速度Rは、回転停止状態(R=0rpm)としてもよい。この場合、ウエハW上部の高集塵フィルタ41を介して供給される清浄空気の風量を制御することにより、その風量によって膜厚を調整することが可能になる。また、高集塵フィルタ41を介して供給される気体は、空気に限定されず、例えばレジスト用の溶剤を含む気体(例えば、空気やNガスなど)を用いることが可能であり、この場合、レジスト塗布処理ユニット(COT)1内を溶剤雰囲気にすることができるので、レジスト液の乾燥をさらに遅らせることができる。
また、工程dは、ウエハWの回転速度を第3の回転速度Rより速い第4の回転速度Rまで加速して、残余のレジスト液を振り切る工程である。
レジスト液の滴下終了後、減速せずウエハWの回転速度を維持したまま残余のレジスト液の振り切りを行う従来のスピンコーティング法では、ウエハWへのレジスト液の滴下量を少なくした場合には、滴下したレジスト液がウエハの径方向外方に十分に拡がる前に、レジスト液の乾燥が速く進行するため、塗布膜の膜厚分布は、ウエハの外周部が中央部に比べて薄くなり、膜厚の調整が難しいといった不都合があった。このような不都合を解消するため、例えば前記特許文献1のように、第1の回転速度Rから一気に低速または回転停止状態の第3の回転速度Rに減速すると、この減速の際の加速度によりウエハW上のレジスト液に中心へ向かう引き戻し力が作用してレジスト液が薄く広がることを抑制するように働くため、その分だけレジスト液の供給量を多くせざるを得なくなる。
これに対して、本実施形態に係るスピンコーティング法では、上述のように、塗布過程で一旦第2の回転速度Rに減速してから第3の回転速度Rまで減速または回転を停止する2段階の減速を行うことによって引き戻しが抑制されるため、レジスト液の供給量を多めに設定する必要がない。また、低速回転または回転停止状態の第3の回転速度RでウエハWの膜厚を調整するので、ウエハWの外周部の膜厚を厚くすることができる。そのため、塗布したレジスト液は、ウエハWの外周部にも中央部と同様に溜まることになり、レジスト膜をウエハW全域にわたって均一で且つ所定の厚みに分布させることができる。したがって、各ウエハWへのレジスト液の滴下量を極力削減しながら、塗布した膜の膜厚を均一でかつ所定の厚みに調整することができる。このように、減速を多段階で行う本実施形態のスピンコーティング方法は、レジスト液の消費量を極限まで削減できる極めて有益な方法である。
ここで、図5に示すように、第1の回転速度Rから第2の回転速度Rに減速する際の加速度をAccel1、この減速に要する時間をT、第2の回転速度Rに保持する時間をT、第2の回転速度Rから第3の回転速度Rに減速する際の加速度をAccel2、この減速に要する時間をT、第3の回転速度Rに保持する時間をT、第3の回転速度Rから第4の回転速度Rまで加速する際の加速度をAccel3、この加速に要する時間をTとする。
第1〜第4の回転速度は、レジスト液の種類、溶剤プリコートの有無、ウエハWの径などに応じて適宜設定することができるが、以下のように設定することが好ましい。
第1の回転速度Rは、回転中のウエハWの中央付近に吐出されたレジスト液が遠心力で一気に振り切られることなくウエハWの表面を均等に広がっていくような回転速度に設定される。ウエハWの直径が200mmである場合には、例えば第1の回転速度Rを3000〜6000rpmとすることが好ましい。また、ウエハWの直径が300mmである場合には、例えば第1の回転速度Rを2000〜4000rpmとすることが好ましい。
第2の回転速度Rは、第1の回転速度Rからの減速によってレジスト液の引き戻し現象が顕著に現れず、かつウエハW上のレジスト膜の乾燥をある程度のレベルに抑えられる回転速度に設定される。このような観点から、第2の回転速度Rとしては、2000rpm以下、例えば500〜2000rpmとすることが好ましい。
前記のように第3の回転速度Rを時間Tにわたって保持する目的は、ウエハW表面のレジスト液が乾燥しない程度(つまり、流動性を失わない程度)の緩やかな回転速度で適度な遠心力を与えることにより、乾燥前のレジストの塗布膜厚を整えることにある。従って、第3の回転速度Rが速すぎる場合には、レジスト液が乾燥し流動性をなくしてしまうため、膜厚調整機能がうまく機能しない。このような観点から、第3の回転速度Rは、500rpm以下、例えば100〜500rpmとすることが好ましい。
なお、前記のように、第3の回転速度Rは回転停止状態(R=0rpm)としてもよく、この際にはウエハW上部の高集塵フィルタ41を介してレジスト塗布処理ユニット(COT)1内に導入される清浄空気の風量を制御することにより、膜厚を調整することが可能になる。
第4の回転速度Rは、ウエハW表面の余分なレジスト液をウエハWの周縁から振り切るために十分な遠心力が得られるように設定される。この観点から、第4の回転速度Rは、ウエハWの直径が200mmである場合には、例えば1500〜4000rpmとすることが好ましい。また、ウエハWの直径が300mmである場合には、第4の回転速度Rは750〜2000rpmとすることが好ましい。このように第4の回転速度Rは、通常第1の回転速度Rよりも遅いが、第1の回転速度Rよりも速くすることも可能である。
第1の回転速度Rでは、レジスト吐出後のレジスト膜の乾燥が急速に進む。このため、後で行なわれる工程cにおける第3の回転速度Rでの膜厚の調節作用を有効に機能させるためには、レジスト液の吐出後、速やかに第2の回転速度へ移行させる必要がある。従って、第1の回転速度Rから第2の回転速度Rへの減速の加速度Accel1は、20000rpm/秒以上、例えば20000〜50000rpm/秒とすることが好ましく、かつ減速時間Tは0.2秒以下とすることが好ましい。
また、第2の回転速度Rの保持時間Tは、第3の回転速度Rへの移行の際の引き戻しを抑えるために、ある程度の時間が必要である。その一方で、第3の回転速度Rへの移行前にレジスト膜が乾燥してしまわぬように所定の時間内に抑える必要がある。このため、第2の回転速度Rの保持時間Tは、例えば0.5秒以下に設定することが好ましく、0.2〜0.5秒とすることが望ましい。
また、第3の回転速度Rの保持時間Tは、ウエハW表面に吐出され第3の回転速度Rによって緩やかに径外方向に展延されながら膜厚を整えつつあるレジスト液がウエハWの全面に広がって乾燥しない程度の時間内で、かつスループットを損なわない程度の時間に設定される。このため、第3の回転速度Rの保持時間Tは、例えば3秒以下とすることが好ましく、1〜2秒に設定することがより好ましい。
また、ウエハW上に吐出されたレジスト液が乾燥するまでの間に、上記工程a〜工程dを実施しなければならないこと考慮すると、第1の回転速度Rから第2の回転速度Rへの減速時間Tと、第2の回転速度Rの保持時間Tと、第2の回転速度Rから第3の回転速度Rへの減速時間Tの合計時間は、1.5秒以下とすることが好ましい。
以上のように、第1の回転速度R、第2の回転速度R、第3の回転速度R、時間T〜T、減速の加速度Accel1およびAccel2をパラメータとして、塗布条件を制御することにより、自由度の高い膜厚調整を行うことができる。
また、第3の回転速度Rから第4の回転速度Rに加速する際の加速度Accel3を変化させることによっても膜厚を調整することができる。すなわち、第3の回転速度Rでの回転終了後、レジストはまだ乾燥していないため、Accel3を変化させることにより膜厚が変化する。具体的には、Accel3を小さくするほど、ウエハ外周部の膜厚を厚くすることができる。したがって、上記パラメータに加えてAccel3についてもパラメータとして膜厚を制御することにより、一層自由度の高い膜厚調整を行うことができる。このAccel3は、第3の回転速度Rから第4の回転速度Rへの回転速度の増加分と時間Tとにより調整できる。
ウエハの回転速度を第1の回転速度Rから第2の回転速度Rへ減速するタイミングは、通常レジスト吐出が終了した後であるが、図4に示すように、レジストの吐出終了直後であることが好ましい。つまり、レジスト吐出工程の時間Tとレジストの実吐出時間T’が等しく、したがってレジストの吐出終了とほぼ同時に減速することが好ましい。吐出終了後高い回転速度を保っていると、レジストの乾燥が進行し、膜厚調整機能を有効に発揮させることができなくなる場合が生じるが、レジスト液の供給を停止した直後に被処理基板の回転速度を減速することにより、レジストの乾燥を抑制することができ、膜厚の調整を一層容易に行うことができるとともに、表面のむらを防止することもできる。
また、このようなレジストの塗布に先立ってシンナー等の溶剤で半導体ウエハW表面の表面全体を濡らす、いわゆるプリウエット処理を行うことにより、レジストがより拡散しやすくなり、結果としてより少量のレジスト液量で均一なレジスト膜を形成することができ、より一層レジストの消費量を削減することができる。
次に、実施例、比較例を挙げ、本発明をさらに詳しく説明する。
ここでは、図6(a)に示すように、レジスト塗布後に回転速度を1段階の減速で下げ、その後回転速度を上げて振り切り乾燥を行う方法(比較方法)、図6(b)に示すように、レジスト塗布後に回転速度を2段階の減速で下げ、その後回転速度を上げて振り切り乾燥を行う方法(本発明方法)の2通りの塗布方法を比較検討した。なお、図6(a)、(b)は模式図であり、各実施例、比較例の回転速度や工程時間を正確に描写しているものではない。
まず、径200mm(8インチ)のウエハWをスピンチャックにセットし、静止状態のウエハW上にシンナーを2.0mL供給し、1000rpmの回転速度で0.1秒間かけてこれを広げ、プリウエット処理を行った。その後、ウエハの回転速度を3000rpm、4000rpmまたは5000rpmまで上げ(加速度10000rpm/秒)、その状態で1.5秒間かけてレジスト液(MMP溶剤とi線レジストを含む液;粘度9cp)を供給した。
レジスト液の供給量は、表1に示すように、0.4mL、0.5mL、0.6mL、0.7mL、0.8mLまたは0.9mLとした。
Figure 0004749829
表1中、比較方法は、レジスト液供給後、ウエハの回転速度を100rpmに減速し(減速の加速度50000rpm/秒)、1.5秒間維持した後、ウエハの回転速度を3000rpmに上げ(加速度10000rpm/秒)、30秒間かけてレジストを振り切り乾燥した場合の塗布性能を示している。本発明方法は、レジスト液供給後、ウエハの回転速度を一旦2000rpmに減速し(減速の加速度50000rpm/秒)、0.5秒保持した後、さらに100rpmに減速し(減速の加速度50000rpm/秒)、その後ウエハの回転速度を3000rpmに上げ(加速度10000rpm/秒)、30秒間かけてレジストを振り切り乾燥した場合の塗布性能を示している。なお、表1中、「○」は塗布性能が良好であったことを示し、「×」はウエハ表面の全部を覆う塗布膜が形成できなかったことを示している。また、表1中に示す3000rpm、4000rpm、5000rpmの数字は、レジスト供給時の回転数(第1の回転速度)を示している。
表1から、本発明方法の場合には、回転速度3000rpmおよび4000rpmの区分において、比較方法と比べて0.1mL程度のレジスト節減効果が確認された。また、本発明方法の中では、第1の回転速度と第2の回転速度との間に2000〜3000rpmの差がある方が、省レジスト効果が大きかった。
次に、径300mm(12インチ)のウエハWをスピンチャックにセットし、静止状態のウエハW上にシンナーを3.0mL供給し、1000rpmで0.1秒間かけてこれを広げ、プリウエット処理を行った。その後、ウエハの回転速度を3000rpmまで上げ(加速度10000rpm/秒)、その状態で2.0秒間かけてレジスト液(EL溶剤とKrF系レジストを含む液;粘度6cp)を供給した。
レジスト液の供給量は、表2に示すように、1.0mL、1.1mL、1.2mL、1.3mL、1.4mLまたは1.5mLとした。
Figure 0004749829
表2中、比較方法は、レジスト液供給後、ウエハの回転速度を100rpmに減速し(減速の加速度30000rpm/秒)、1.5秒間維持した後、ウエハの回転速度を1600rpmに上げ(加速度10000rpm/秒)、35秒間かけてレジストを振り切り乾燥した場合の塗布性能を示している。本発明方法は、レジスト液供給後、ウエハの回転速度を一旦2000rpmに減速し(減速の加速度30000rpm/秒)、0.5秒保持した後、さらに100rpmに減速し(減速の加速度30000rpm/秒)、その後ウエハの回転速度を1600rpmに上げ(加速度10000rpm/秒)、35秒間かけてレジストを振り切り乾燥した場合の塗布性能を示している。なお、表2中の「○」、「×」は前記表1と同様の評価内容を示している。
表2から、比較方法は、塗布膜厚の均一性は得られるが、省レジストという点では劣っており、改善の余地があることが理解される。これに対し、本発明方法の場合には、比較方法と比べて0.1mL程度のレジスト節減効果がみられ、より少ないレジスト供給量でレジスト塗布が可能であることが示された。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態では、レジスト液の供給を停止した直後に第2の回転速度に減速したが、必ずしも供給停止直後に減速する必要はない。ただし、上述したようにレジスト液の供給を停止した直後に減速したほうが、膜厚調整機能をより有効に発揮することができ、より省レジストを促進することができる。
また、上記実施形態では、第1の回転速度Rから第2の回転速度Rへの減速と、第2の回転速度Rから第3の回転速度Rへの減速という2段階の減速を行ったが、急激な減速によるレジストの引き戻し作用を抑制できればよいため、減速工程は2段階に限らず、3段階以上でもよい。
また、上記実施の形態ではシンナーによるプリウエット処理を行ったが、プリウエット処理を行わない場合でも本発明の効果を奏することができる。
さらに、上記実施の形態では、半導体ウエハにレジスト液を塗布する塗布装置について説明したが、半導体ウエハ以外の他の被処理基板、例えばLCD基板にレジスト液を塗布する場合にも本発明を適用することができる。
レジスト塗布装置の全体構成を示す断面図。 図1に示したレジスト塗布装置の平面図。 図1に示したレジスト塗布装置の制御系の構成を示す図。 図1に示したレジスト塗布装置の回転制御の状態を示すタイミングチャート。 図4のタイミングチャートの要部拡大図。 レジスト塗布方法を模式的に示す図面であり、(a)は比較方法、(b)は本発明方法を示す。
符号の説明
1;レジスト塗布処理ユニット(COT)
2;スピンチャック
3;駆動モータ(回転駆動手段)
10;レジストノズル
17;溶剤ノズル
20;制御部
W;半導体ウエハ(被処理基板)

Claims (15)

  1. 被処理基板を第1の回転速度で回転させつつ被処理基板の略中央にレジスト液の供給を開始して、レジスト液を被処理基板の径方向外方に拡げながら塗布する工程と、
    レジスト液の供給を停止した直後、被処理基板の回転速度を前記第1の回転速度より遅く、かつレジスト液の引き戻しが顕著に現れずレジスト液の乾燥を急速に進行させない第2の回転速度に減速して第2の回転速度で短時間保持する工程と、
    さらに塗布されたレジスト液の流動性を保ちつつ第2の回転速度より遅い第3の回転速度まで減速または回転を停止して膜厚を整える工程と、
    被処理基板の回転速度を、前記第3の回転速度より速い第4の回転速度まで加速して、残余のレジスト液を振り切る工程と
    を具備し、
    前記第2の回転速度は、500〜2000rpmであり、
    前記第3の回転速度は、0〜500rpmであり、
    前記第1の回転速度から前記第2の回転速度へ減速する際の加速度が20000〜50000rpm/秒であり、
    前記第2の回転速度から前記第3の回転速度へ減速する際の加速度が5000〜50000rpm/秒であり、
    前記第1の回転速度から前記第2の回転速度への減速時間と、前記第2の回転速度の保持時間と、前記第2の回転速度から前記第3の回転速度への減速時間と、の合計が、0秒を超え1.5秒以下であることを特徴とする、レジスト塗布方法。
  2. 被処理基板を第1の回転速度で回転させつつ被処理基板の略中央にレジスト液の供給を開始して、レジスト液を被処理基板の径方向外方に拡げながら塗布する工程と、
    レジスト液の供給を停止した直後、被処理基板の回転速度を前記第1の回転速度より遅い第2の回転速度に減速して第2の回転速度で短時間保持する工程と、
    さらに第2の回転速度より遅い第3の回転速度まで減速または回転を停止して膜厚を整える工程と、
    被処理基板の回転速度を、前記第3の回転速度より速い第4の回転速度まで加速して、残余のレジスト液を振り切る工程と
    を具備し、
    前記第2の回転速度は、500〜2000rpmであり、
    前記第3の回転速度は、0〜500rpmであり、
    前記第1の回転速度から前記第2の回転速度へ減速する際の加速度が20000〜50000rpm/秒であり、
    前記第2の回転速度から前記第3の回転速度へ減速する際の加速度が5000〜50000rpm/秒であり、
    前記第1の回転速度から前記第2の回転速度への減速時間と、前記第2の回転速度の保持時間と、前記第2の回転速度から前記第3の回転速度への減速時間と、の合計が、0秒を超え1.5秒以下であることを特徴とするレジスト塗布方法。
  3. 前記第2の回転速度の保持時間が0.2〜0.5秒であることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載のレジスト塗布方法。
  4. 前記第3の回転速度の保持時間が1〜3秒であることを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のレジスト塗布方法。
  5. 前記第1の回転速度から前記第2の回転速度へ減速する際の減速時間が0秒を超え0.2秒以下であることを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のレジスト塗布方法。
  6. 前記第2の回転速度から前記第3の回転速度へ減速する際の減速時間が0秒を超え0.5秒以下であることを特徴とする、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のレジスト塗布方法。
  7. 被処理基板が直径200mmの円板であり、前記第1の回転速度は、3000〜6000rpmであることを特徴とする、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のレジスト塗布方法。
  8. 前記第4の回転速度は、1500〜4000rpmであることを特徴とする、請求項7に記載のレジスト塗布方法。
  9. 被処理基板が直径300mmの円板であり、前記第1の回転速度は、2000〜4000rpmであることを特徴とする、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のレジスト塗布方法。
  10. 前記第4の回転速度は、750〜2000rpmであることを特徴とする、請求項9に記載のレジスト塗布方法。
  11. さらに、レジスト塗布に先立って、被処理基板の表面に、その表面を濡らすための液剤を供給する工程を具備することを特徴とする、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載のレジスト塗布方法。
  12. 回転する被処理基板にレジスト液を供給して塗布するレジスト塗布装置であって、
    被処理基板を保持する基板保持部材と、
    前記基板保持部材を速度可変に回転させる回転手段と、
    前記基板保持部材に保持された被処理基板の略中央にレジスト液を供給するレジスト液ノズルと、
    被処理基板を保持した基板保持部材を第1の回転速度で回転させつつレジスト液の供給を開始させ、レジスト液の供給停止直後に、基板保持部材の回転速度を前記第1の回転速度より遅く、かつレジスト液の引き戻しが顕著に現れずレジスト液の乾燥を急速に進行させない第2の回転速度に減速して、この第2の回転速度で短時間保持し、さらに塗布されたレジスト液の流動性を保ちつつ第2の回転速度より遅い第3の回転速度まで減速または回転を停止させ、その後、基板保持部材の回転速度を、前記第3の回転速度より速い第4の回転速度まで加速させ、残余のレジスト液を振り切るように基板保持部材の回転を制御する制御手段とを具備し、
    前記制御手段は、前記第2の回転速度が、500〜2000rpmであり、
    前記第3の回転速度が、0〜500rpmであり、
    前記第1の回転速度から前記第2の回転速度へ減速する際の加速度が20000〜50000rpm/秒であり、
    前記第2の回転速度から前記第3の回転速度へ減速する際の加速度が5000〜50000rpm/秒であり、
    前記第1の回転速度から前記第2の回転速度への減速時間と、前記第2の回転速度の保持時間と、前記第2の回転速度から前記第3の回転速度への減速時間と、の合計が、0秒を超え1.5秒以下となるように制御することを特徴とする、レジスト塗布装置。
  13. 前記基板保持部材に保持された被処理基板の略中央にレジスト液供給に先立ってその表面を濡らすための液剤を供給する液剤ノズルをさらに有することを特徴とする、請求項12に記載のレジスト塗布装置。
  14. コンピュータ上で動作し、実行時に、請求項1から請求項11のいずれか1項に記載されたレジスト塗布方法が行なわれるようにレジスト塗布装置を制御することを特徴とする、制御プログラム。
  15. コンピュータ上で動作する制御プログラムが記憶されたコンピュータ記憶媒体であって、前記制御プログラムは、実行時に、請求項1から請求項11のいずれか1項に記載されたレジスト塗布方法が行なわれるようにレジスト塗布装置を制御することを特徴とする、コンピュータ記憶媒体。
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