JP4749432B2 - 回転電機の固定子 - Google Patents

回転電機の固定子 Download PDF

Info

Publication number
JP4749432B2
JP4749432B2 JP2008007602A JP2008007602A JP4749432B2 JP 4749432 B2 JP4749432 B2 JP 4749432B2 JP 2008007602 A JP2008007602 A JP 2008007602A JP 2008007602 A JP2008007602 A JP 2008007602A JP 4749432 B2 JP4749432 B2 JP 4749432B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
strand
stator
connection conductor
groups
coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008007602A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009171747A (ja
Inventor
進 前田
良樹 中西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2008007602A priority Critical patent/JP4749432B2/ja
Priority to US12/343,038 priority patent/US7898127B2/en
Priority to DE102009004332.2A priority patent/DE102009004332B4/de
Priority to FR0950222A priority patent/FR2926686B1/fr
Priority to CN2009100033042A priority patent/CN101488680B/zh
Publication of JP2009171747A publication Critical patent/JP2009171747A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4749432B2 publication Critical patent/JP4749432B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00Details of windings
    • H02K3/04Windings characterised by the conductor shape, form or construction, e.g. with bar conductors
    • H02K3/24Windings characterised by the conductor shape, form or construction, e.g. with bar conductors with channels or ducts for cooling medium between the conductors
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00Details of windings
    • H02K3/04Windings characterised by the conductor shape, form or construction, e.g. with bar conductors
    • H02K3/12Windings characterised by the conductor shape, form or construction, e.g. with bar conductors arranged in slots

Description

本発明は、例えば多相発電機などに好ましく用いることができる回転電機の固定子に関し、更に詳細には、固定子コイル端部の接続装置の改良に関する。
従来の回転電機の固定子として、固定子鉄心のスロットに挿入される固定子コイルを4つの素線グループによって構成し、スロット端部から回転子の軸方向に突出されたコイル端にて4つの素線グループを一括接続すると素線グループ間を大きな循環電流が流れるため、2つずつの素線グループに分けて2つずつの素線グループ間を固定子コイル端にて導電性ブロックによって相互に接続し、スロット内の他の固定子コイルと2素線グループごとに接続導体により半径方向に接続するようにしたものがある。なお、接続導体は素線グループの外側側面に設置していた(例えば特許文献1、特許文献2参照。)。
米国特許US7088020号公報(第1頁、図1、図6) 特開平6−14483号公報(第1頁、第3図)
上記のように構成された従来の回転電機の固定子においては、隣接する2つずつに分けられた素線グループ間を固定子コイル端にて電気的に接続するための導電性ブロックを設置する必要があった。そして、導電性ブロックにより一括接続された固定子コイル端を、スロット内の他の固定子コイルと2素線グループごとに接続する接続導体を素線グループの外側側面に設置していたため、その接続部分では該接続導体と導電性ブロックとが周方向に2重に存在することになり、材料の使用量が増加するという課題があった。また、このように固定子コイル端に導電性ブロックと接続導体が存在することによって重量が増し、振動抑制面で不利になるという課題があった。また、通電時の電流は、電気抵抗が小さくなることと表皮効果により、そのかなりの部分が接続導体の内側約10mm(浸透深さ)を流れるため、接続導体の固定子鉄心側において多くの損失が発生するが、上記のような従来の構造ではこの部分を冷却するための熱の経路が、例えば、接続導体→接続導体と素線グループの接合面→素線グループ→導電性のブロックと素線グループの接合面→導電性のブロックと長くなるために、熱抵抗が大きくなって高温となり、固定子コイルエンド先端に施工する絶縁材が劣化する恐れがあった。このため通電電流の制約となるという課題があった。
この発明は上記のような従来技術の課題を解消するためになされたもので、固定子コイルのスロットから突出されたコイルエンド部分での半径方向の接続部における材料の使用量が軽減され、従って重量が軽減されて振動が抑制され、しかも熱抵抗が少さく通電電流による発熱が抑制された回転電機の固定子を得ることを目的としている。
この発明に係る回転電機の固定子は、
コイルが挿入されるスロットが設けられた固定子鉄心と、上記コイルを構成するように、上記スロットにスロット端部から軸方向に突出するように2列2段に挿入される内径側の第1及び第2の素線グループと外径側の第3及び第4の素線グループと、上記第1の素線グループと上記第2の素線グループの間に軸方向に配設される冷却媒体の通流路となり、スロット端部から突出した長さが上記第1及び第2の素線グループよりも短い第1の冷媒通流部材と、上記第3の素線グループと上記第4の素線グループの間に軸方向に配設される冷却媒体の通流路となり、スロット端部から突出した長さが上記第3及び第4の素線グループよりも短い第2の冷媒通流部材と、上記第1及び第2の素線グループの突出端と上記第3及び第4の素線グループの突出端を接続する接続導体とを備え、
上記接続導体は、上記第1及び第2の素線グループの突出端間に挟まれ、この挟まれた部位に上記第1の冷媒通流部材の通流路に連通する軸方向の貫通孔を有し、上記第3及び第4の素線グループの突出端間に挟まれ、この挟まれた部位に上記第2の冷媒通流部材の通流路に連通する軸方向の貫通孔を有するものである。
この発明においては、内径側の第1及び第2の素線グループの突出端間に挟まれた部位に第1の冷媒通流部材の通流路に連通する軸方向の貫通孔を有し、外径側の第3及び第4の素線グループの突出端間に挟まれた部位に第2の冷媒通流部材の通流路に連通する軸方向の貫通孔を有する接続導体を用いるようにしたので、導電性ブロックが不要となるため、材料が削減され、固定子コイルエンド先端の重量が削減され振動抑制面で有利となる。加えて接続導体に通風用の貫通孔が設けられているために接続導体の損失発生部と貫通孔の間の熱抵抗が小さくなるので、温度上昇が抑制され、通電電流の許容値を増加させることができる。
実施の形態1.
図1〜図4は、この発明の実施の形態1に係る回転電機の固定子を説明するもので、図1は固定子の略上半部を模式的に示す要部断面図、図2は図1の右側のコイル端部を図1の矢印A方向から見た図、図3は同じく矢印B方向から見た図、図4は該コイル端部に流れる電流経路を説明する図である。なお、各図を通じて同一符号は同一または相当部分を示している。図において、回転電機の固定子は回転子(図示省略)を包囲する円筒状に形成され、中心部側(図の下方側)にコイルが挿入されるスロット(図示省略)が設けられた固定子鉄心1と、スロットの内径側(図の下方側)に配置され該スロットの端部から回転子の軸方向に突出された内径側コイル2、スロットの外径側(図の上方側)に配置され該スロットの端部から回転子の軸方向に突出された外径側コイル3、並びに内径側コイル2及び外径側コイル3の突出端部相互を半径方向に接続する接続導体4からなるコイル5と、コイル5の突出部を固定する固定子コイル支持装置6と、ケーシング7などから構成されている。
上記内径側コイル2は第1の素線グループ21と、この第1の素線グループ21に対して周方向に所定の間隔をあけて配設された第2の素線グループ22と、これら第1及び第2の素線グループ21、22の間(上記所定の間隔部分)に介装され、スロット端部からの突出長が第1及び第2の素線グループ21、22よりも短く、内部に冷却媒体の通流路201aが軸方向に形成された第1の冷媒通流部材201と、これら第1、第2の素線グループ21、22に対して図示省略しているスペーサを介して並設された第5の素線グループ25と、この第5の素線グループ25に対して周方向に所定の間隔をあけて配設された第6の素線グループ26と、これら第5及び第6の素線グループ25、26の間に介装され、スロット端部からの突出長が第5及び第6の素線グループ25、26よりも短く、内部に冷却媒体の通流路203aが軸方向に形成された第3の冷媒通流部材203と、詳細図示省略している従来と同様の絶縁被覆を備えている。
上記外径側コイル3も内径側コイル2と同様に、第3の素線グループ33と、この第3の素線グループ33に対して周方向に所定の間隔をあけて配設された第4の素線グループ34と、これら第3及び第4の素線グループ33、34の間に介装され、スロット端部からの突出長が第3及び第4の素線グループ33、34よりも短く、内部に冷却媒体の通流路302aが軸方向に形成された第2の冷媒通流部材302と、これら第3、第4の素線グループ33、34に対して図示省略しているスペーサを介して並設された第7の素線グループ37と、この第7の素線グループ37に対して周方向に所定の間隔をあけて配設された第8の素線グループ38と、これら第7及び第8の素線グループ37、38の間に介装され、スロット端部からの突出長が第7及び第8の素線グループ37、38よりも短く、内部に冷却媒体の通流路304aが軸方向に形成された第4の冷媒通流部材304と、詳細図示省略している従来と同様の絶縁被覆を備えている。
上記内径側コイル2及び外径側コイル3の端部相互は、第1の接続導体41及び第2の接続導体42(以下、両者を区別する必要がある場合を除いて接続導体4と呼ぶ)によって半径方向に略並行するように接続されている。より具体的には、第1の接続導体41は、一端部(図3の下部)が上記第1及び第2の素線グループ21、22の突出端間に挟まれ、これら第1及び第2の素線グループ21、22相互に接続され、他端部(図3の上部)が上記第3及び第4の素線グループ33、34の突出端間に挟まれ、これら第3及び第4の素線グループ33、34相互に接続され、かつ上記一端部における第1及び第2の素線グループ21、22に挟まれた部位には第1の冷媒通流部材201の通流路201aに連通する軸方向の貫通孔41aが設けられ、上記他端部における第3及び第4の素線グループ33、34に挟まれた部位には第2の冷媒通流部材302の通流路302aに連通する軸方向の貫通孔41bが設けられている。同様に、第2の接続導体42は、一端部が上記第5及び第6の素線グループ25、26の突出端間に挟まれ、これら第5及び第6の素線グループ25、26相互に接続され、他端部が上記第7及び第8の素線グループ37、38の突出端間に挟まれ、これら第7及び第8の素線グループ37、38相互に接続され、かつ一端部における第5及び第6の素線グループ25、26に挟まれた部位には第3の冷媒通流部材203の通流路203aに連通する軸方向の貫通孔42aが設けられ、他端部における第7及び第8の素線グループ37、38に挟まれた部位には第4の冷媒通流部材304の通流路304aに連通する軸方向の貫通孔42bが設けられている。
なお、この実施の形態1では、工作上の手間を省き素線ないしは素線グループに余分な加工を施工せずに素線グループの延長線上で接続する構成とするため、接続導体4(41、42)の厚みT41(図2)を冷媒通流部材(201、203、302、304)の幅Tと同じとしている。また上記の他、内径側コイル2と外径側コイル3の各突出部分及び接続導体4は、従来のものと同様に冷却風の通流路となる素線グループ相互の間隙部C及び接続導体4に設けられた貫通孔41a、41b、42a、42bを除いて図示省略している絶縁部材により絶縁被覆され、固定子コイル支持装置6によって固定子鉄心1に対して固定されている。なお、コイル5の図1の右側端部における半径方向の接続構造について説明したが、左側の端部においても半径方向の接続構造は同様であり、図示省略している強制送風手段によって図1の矢印Dで示されるように、例えば空気、水素ガスなどの冷却媒体がコイル5内部に設けられた通流路201a、203a、302a、304a及び接続導体4に設けられた貫通孔41a、41b、42a、42bを通って循環されるように構成されている。
上記のように構成された実施の形態1においては、内径側コイル2を構成する第1及び第2の素線グループ21、22の端部相互間に設けられた第1の接続導体41の一端部、及び外径側コイル3を構成する第3及び第4の素線グループ33、34の端部相互間に設けられた第1の接続導体41の他端部がそれぞれ従来の導電性ブロックの機能を兼ねており、第1及び第2の素線グループ21、22の端部相互を電気的に接続する一方、第3及び第4の素線グループ33、34の端部相互を電気的に接続し、かつ内径側コイル2、外径側コイル3の端部相互を半径方向にシリーズに接続している。このため、周方向に隣接する素線グループ相互を接続する従来の導電性ブロックが不要である。従って、材料の使用量が削減され、合わせてコイル5の端部(コイルエンド部)の重量が削減され振動抑制面で有利となる。また、接続導体4の一端部及び他端部にはスロット部分に設けられている冷媒通流部材201、203、302、304の通流路201a、203a、302a、304aに連通する通風用の軸方向の貫通孔41a、41b、42a、42bが設けられているので、冷却性も確保される。
また、従来のような導電性ブロックを用いていないことで接続部分が減り、従って電流経路が短くなるので発熱が減り、しかもこの接続部分の熱抵抗も減少させることができる。接続導体を通風穴により直接冷却しており、従来の冷却経路中において最も熱抵抗が大きかった接続導体と素線グループの接合面における熱抵抗の影響を除くことができるので、接続導体4で発生する熱が貫通孔41a、41b、42a、42bで放熱される際の熱の経路E(図3)の熱抵抗が大幅に減少するので、温度上昇を抑制でき、発電機の許容電流を増加させることができる。また、通電時に電流は図4に矢印Fにて示すように、接続導体4の固定子鉄心側(図4の左側)、及び第1及び第2の素線グループ21、22の外径側表面のG部、及び第3及び第4の素線グループ33、34の内径側表面のH部に集中し、接続導体4のIで示す部分(約10mm)を流れるが、貫通孔41a、41b、42a、42bは該電流の集中部分から10mm以上離して設けることで発熱の問題を回避できる。
上記のように、実施の形態1は要するに、コイル5が挿入されるスロットが設けられた固定子鉄心1と、上記コイル5を構成するように、上記スロットにスロット端部から軸方向に突出するように2列2段に挿入される内径側の第1及び第2の素線グループ21、22及び外径側の第3及び第4の素線グループ33、34と、第1の素線グループ21と第2の素線グループ22の間に配設される軸方向に冷却媒体の通流路201aが形成され、スロット端部から突出した長さが第1及び第2の素線グループ21、22よりも短い第1の冷媒通流部材201と、第3の素線グループ33と第4の素線グループ34の間に配設される軸方向に冷却媒体の通流路302aが形成され、スロット端部から突出した長さが第3及び第4の素線グループ33、34よりも短い第2の冷媒通流部材302と、第1及び第2の素線グループ21、22の突出端と第3及び第4の素線グループ33、34の突出端を接続する接続導体4としての第1の接続導体41とを備え、該第1の接続導体41は、第1及び第2の素線グループ21、22の突出端間に挟まれ、この挟まれた部位に上記第1の冷媒通流部材201の通流路201aに連通する軸方向の貫通孔41aを有し、上記第3及び第4の素線グループ33、34の突出端間に挟まれ、この挟まれた部位に上記第2の冷媒通流部材302の通流路302aに連通する軸方向の貫通孔41bを有するように構成したものである。このように構成された実施の形態1によれば、スロット端部から軸方向に突出された内径側コイル2端部と外径側コイル3端部を、上記のように突出端間に挟まれた部位に軸方向の貫通孔41a、41b、を有する接続導体4(41)によって径方向に接続するようにしたので、導電性ブロックが不要となる。このため、使用する材料が削減され、コイル5端部の重量が削減されることで振動抑制面で有利となる。加えて接続導体4に直接通風用の貫通孔41a、41b、42a、42bが設けられているために接続導体4の中央部の損失発生部分と通風用の貫通孔41a、41b、42a、42b間の熱抵抗が小さくなるので、温度上昇が抑制され、通電電流の許容値を増加させることができるという効果が得られる。また、発熱が抑えられることで図示省略している絶縁材の劣化が抑えられ、さらに使用する材料が削減されることで費用も安価にできる。
実施の形態2.
図5はこの発明の実施の形態2に係る回転電機の固定子の要部である固定子コイル端部の接続部を模式的に示す側面図であり、実施の形態1の図3と同様の方向から見た図に相当している。この実施の形態2は、図1に示すスロットの内径側に配置された内径側コイル2の端部と、スロットの外径側に配置された外径側コイル3の端部相互を半径方向に接続する接続導体4を、クロスオーバ形に構成した例を示している。図において、内径側コイル2は上記実施の形態1とは逆に図の右側から左側に、第1の素線グループ21、第2の素線グループ22、第5の素線グループ25、及び第6の素線グループ26の順で配設され、外径側コイル3は実施の形態1と同様に配設されている。そして、第1の接続導体43と第2の接続導体44は、内径側コイル2の端部と外径側コイル3の端部相互を軸方向から見ると交差して見えるように接続している。なお、このように接続することを、クロスオーバ形に接続すると呼ぶ。なお、クロス部分では第1の接続導体43と第2の接続導体44とが互いに当接しないように回転子の軸方向(図5の紙面の前後方向)に互いにずらして配設されている。
即ち、接続導体4である第1の接続導体43は、一端部(図の下方)が第1及び第2の素線グループ21、22の突出端部相互間に配置されてこれら第1及び第2の素線グループ21、22相互と接続され、他端部(図の上方)は第3及び第4の素線グループ33、34の突出端部相互間に配置されてこれら第3及び第4の素線グループ33、34相互と接続されている。そして該一端部には第1の冷媒通流部材201の通流路201a(図2参照)に連通する軸方向の貫通孔43aが設けられ、他端部には第2の冷媒通流部材302の通流路302a(図2参照)に連通する軸方向の貫通孔43bが設けられている。第2の接続導体44も同様に接続され、一端部(図の下方)には第3の冷媒通流部材203の通流路203aに連通する軸方向の貫通孔44aが設けられ、他端部には第4の冷媒通流部材304の通流路304aに連通する軸方向の貫通孔44bが設けられている。そして、従来の導電性ブロックを用いず、接続導体4に導電性ブロックの機能を持たせ、また、工作上の手間を省き素線に余分な加工を施工せずに素線グループの延長線上で接続する構成とするため、クロスオーバ形の接続導体4(43、44)の厚みT43、T44を冷媒通流部材201、203、302、304の幅T(図2参照)と同じとしている等の構成は実施の形態1と同様である。
上記のように構成された実施の形態2においては、導電性ブロックは実施の形態1と同様に不要となり、材料の使用量を削減し、合わせてコイル5のコイルエンド部先端部の重量を削減し振動抑制面で有利となる。加えて、クロスオーバ形の第1及び第2の接続導体43及び44は、素線グループの外側同士が接続されていた従来のものよりも長さを短くできるので、導電性ブロックを不用にしたことによる材料の削減と合わせた削減量は実施の形態1よりも大きい。従って、コイル5の先端部の重量の削減量も実施の形態1より大きく、振動抑制面で有利となる。また、各クロスオーバ形の第1及び第2の接続導体43及び44の一端部及び他端部が隣接する各素線グループによって挟まれるように接続した構成としていることにより、従来のクロスオーバ形の接続導体の各素線グループに接続していた部分を無くすことができ、この部分の熱抵抗を減少させることができる。特に各クロスオーバ形の接続導体と各素線グループの接合面における熱抵抗の影響を大きく減らせるので、クロスオーバ形の接続導体4で発生する熱が貫通孔43a、43b、44a、44bで放熱される際の熱の経路Iの熱抵抗が大幅に減少するので、温度上昇を抑制でき、発電機の許容電流を増加させることができる。
実施の形態3.
図6及び図7はこの発明の実施の形態3に係る回転電機の固定子を説明する図であり、図6は接続導体をストレート形とした場合の固定子コイル端部の接続部を模式的に示す側面図、図7は接続導体をクロスオーバ形とした場合の固定子コイル端部の接続部を模式的に示す側面図であり、何れも実施の形態1の図3と同様の方向から見た図に相当している。上記実施の形態1、2では、コイル5の端部における各素線グループ相互の接続導体4による半径方向の接続部分の幅を冷媒通流部材の幅Tと略同一に構成したが、この実施の形態3のストレート形では、接続導体4である第1の接続導体45の幅T45、第2の接続導体46の幅T46(T45=T46)を冷媒通流部材の幅T(図2参照)よりも厚くし、クロスオーバ形では、接続導体4である第1の接続導体47の幅T47、第2の接続導体48の幅T48(T47=T48)を冷媒通流部材の幅T(図2参照)よりも何れも厚くし、接続導体4の電気抵抗を小さくすることにより発生損失を低減するようにしたものである。加えて、接続導体4において損失が発生する中央部から通風用の貫通孔45a、45b、46a、46bまでの熱の経路Eの断面積、または通風用の貫通孔47a、47b、48a、48bまでの熱の経路Iの断面積を増加させることができ、熱抵抗を減少させたので、接続導体4の温度上昇を抑制できる。以上より、実施の形態3によれば実施の形態1、2よりも発電機の許容電流を更に増加させることができる。
実施の形態4.
図8はこの発明の実施の形態4に係る回転電機の固定子の要部である固定子コイル端部の接続部を模式的に示す説明図である。この実施の形態4は、接続導体4の一端部及び他端部の素線グループとの接続部分に設ける通風用の貫通孔を図8に示すように円形の貫通孔4a、4bとし、かつ半径方向に千鳥状に配置して貫通孔4a、4bの数を実施の形態3よりも増やしたものである。なお、図8は上半部を示しているが下半部も同様に構成されている。その他の構成は実施の形態3と同様であるので説明を省略する。
上記のように構成された実施の形態4においては、接続導体4の貫通孔4a、4b部分の表面積が増大されることで冷却面積が増加し、貫通孔4a、4bを流れる冷却ガスヘ伝達される熱量が増加するため、接続導体4の温度上昇を抑制できるので、実施の形態3よりも発電機の許容電流を更に増加させることができるという効果が得られる。
実施の形態5.
図9はこの発明の実施の形態5に係る回転電機の固定子の要部である固定子コイル端部の接続部を模式的に示す説明図である。この実施の形態5は、上記実施の形態4における接続導体4に設けた複数の貫通孔4bの内、外径側コイル3端部との接続部については最も内径側(図の下方向側)の貫通孔4biを接続導体4の他端部側(図の上方向側)に移動させ、第3(第4)の素線グループ33(34)の内径側表面33aの位置から寸法L(L=10mm)以上離した位置に設け、図に表われていない内径側コイル2端部との接続部については最も外径側(図の上方向側)に位置している貫通孔(4a)を一端部側(図の下方向側)に同様に移動させ、図中多数のドットで示している接続導体4に流れる電流の集中部Kを避けるようにしたものである。なお、貫通孔4b(4a)相互の間隔は実施の形態4のものよりも狭まっている。
上記のように構成された実施の形態5においては、接続導体4に設ける通風用の貫通孔4b(4a)を電流の浸透深さを避けた位置としたことで、貫通孔4b(4a)は電流の流れを阻害せず損失は低減されるため、実施の形態4よりも発電機の許容電流を更に増加させることができる。
この発明の実施の形態1に係る回転電機の固定子の略上半部を模式的に示す要部断面図。 図1の右側のコイル端部を図1の矢印A方向から見た図。 図1の右側のコイル端部を図1の矢印B方向から見た図。 図1の右側のコイル端部に流れる電流経路を説明する図。 この発明の実施の形態2に係る回転電機の固定子の要部である固定子コイル端部の接続部を模式的に示す側面図。 この発明の実施の形態3に係る回転電機の固定子におけるコイル端部の接続導体をストレート形とした場合の接続部を模式的に示す側面図。 この発明の実施の形態3に係る回転電機の固定子におけるコイル端部の接続導体をクロスオーバ形とした場合の接続部を模式的に示す側面図。 この発明の実施の形態4に係る回転電機の固定子の要部である固定子コイル端部の接続部を模式的に示す説明図。 この発明の実施の形態5に係る回転電機の固定子の要部である固定子コイル端部の接続部を模式的に示す説明図。
符号の説明
1 固定子鉄心、 2 内径側コイル、 21 第1の素線グループ、 22 第2の素線グループ、 25 第5の素線グループ、 26 第6の素線グループ、 201 第1の冷媒通流部材、 201a 通流路、 203 第3の冷媒通流部材、 203a 通流路、 3 外径側コイル、 33 第3の素線グループ、 33a 内径側表面、 34 第4の素線グループ、 37 第7の素線グループ、 38 第8の素線グループ、 302 第2の冷媒通流部材、 302a 通流路、 304 第4の冷媒通流部材、 304a 通流路、 4 接続導体、 41、43、45、47 第1の接続導体、 42、44、46、48 第2の接続導体、 4a、4b、41a、41b、42a、42b、43a、43b、44a、44b、45a、45b、46a、46b、47a、47b、48a、48b 貫通孔、 5 コイル、 6 固定子コイル支持装置、 7 ケーシング。

Claims (5)

  1. コイルが挿入されるスロットが設けられた固定子鉄心と、
    上記コイルを構成するように、上記スロットにスロット端部から軸方向に突出するように2列2段に挿入される内径側の第1及び第2の素線グループと外径側の第3及び第4の素線グループと、
    上記第1の素線グループと上記第2の素線グループの間に軸方向に配設される冷却媒体の通流路となり、スロット端部から突出した長さが上記第1及び第2の素線グループよりも短い第1の冷媒通流部材と、
    上記第3の素線グループと上記第4の素線グループの間に軸方向に配設される冷却媒体の通流路となり、スロット端部から突出した長さが上記第3及び第4の素線グループよりも短い第2の冷媒通流部材と、
    上記第1及び第2の素線グループの突出端と上記第3及び第4の素線グループの突出端を接続する接続導体とを備え、
    上記接続導体は、上記第1及び第2の素線グループの突出端間に挟まれ、この挟まれた部位に上記第1の冷媒通流部材の通流路に連通する軸方向の貫通孔を有し、上記第3及び第4の素線グループの突出端間に挟まれ、この挟まれた部位に上記第2の冷媒通流部材の通流路に連通する軸方向の貫通孔を有するものであることを特徴とする回転電機の固定子。
  2. 上記接続導体が、隣接する2個の上記スロットに挿入される上記第1ないし第4の素線グループにおいて、それぞれの上記スロットに挿入される上記第1及び第2の素線グループが隣接する上記スロットに挿入される上記第3及び第4の素線グループと接続するものであることを特徴とする請求項1に記載の回転電機の固定子。
  3. 上記接続導体の周方向の厚さを上記第1の冷媒通流部材及び上記第2の冷媒通流部材の周方向の厚さよりも大きくすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転電機の固定子。
  4. 上記接続導体に設けられた軸方向の貫通孔を、円形の断面で、千鳥状に配置することを特徴とする請求項3に記載の回転電機の固定子。
  5. 上記接続導体に設けられた軸方向の貫通孔を、上記第1及び第2の素線グループの外径側表面及び上記第3及び第4の素線グループの内径側表面から10mm以上離した位置に設置することを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の回転電機の固定子。
JP2008007602A 2008-01-17 2008-01-17 回転電機の固定子 Active JP4749432B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008007602A JP4749432B2 (ja) 2008-01-17 2008-01-17 回転電機の固定子
US12/343,038 US7898127B2 (en) 2008-01-17 2008-12-23 Stator of rotating electric machine
DE102009004332.2A DE102009004332B4 (de) 2008-01-17 2009-01-12 Stator einer sich umdrehenden elektrischen Maschine
FR0950222A FR2926686B1 (fr) 2008-01-17 2009-01-15 Stator de machine electrique tournante
CN2009100033042A CN101488680B (zh) 2008-01-17 2009-01-16 旋转电机的定子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008007602A JP4749432B2 (ja) 2008-01-17 2008-01-17 回転電機の固定子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009171747A JP2009171747A (ja) 2009-07-30
JP4749432B2 true JP4749432B2 (ja) 2011-08-17

Family

ID=40794649

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008007602A Active JP4749432B2 (ja) 2008-01-17 2008-01-17 回転電機の固定子

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7898127B2 (ja)
JP (1) JP4749432B2 (ja)
CN (1) CN101488680B (ja)
DE (1) DE102009004332B4 (ja)
FR (1) FR2926686B1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102013204047B4 (de) 2013-03-08 2018-08-30 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Elektrische Einrichtung mit einer Spule
EP2884631A1 (en) 2013-12-11 2015-06-17 Alstom Technology Ltd Winding for an electric machine
CN108462263B (zh) * 2018-03-29 2024-04-30 广东美芝制冷设备有限公司 电机、压缩机及制冷设备

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20020079773A1 (en) * 2000-12-26 2002-06-27 Butman Thomas Rufus Stator bar header with hollow strand package
US20040189109A1 (en) * 2003-03-26 2004-09-30 Siemens Westinghouse Power Corporation Apparatus and method for consolidating conductive strands of a stator coil

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE287182C (ja) *
DE1020408B (de) * 1953-01-27 1957-12-05 Gen Electric Einrichtung fuer die Kuehlmittelfuehrung in dynamoelektrischen Maschinen
US3192423A (en) * 1962-11-29 1965-06-29 Gen Electric Coil end connecting means for split windings of dynamoelectric machines
US3978359A (en) * 1974-10-30 1976-08-31 Westinghouse Electric Corporation Coil end insulation for dynamoelectric machines
US4117358A (en) * 1976-12-06 1978-09-26 Westinghouse Electric Corp. Combined electrical and coolant distribution system for dynamoelectric machines having internally cooled stator windings
ATE39202T1 (de) * 1984-09-07 1988-12-15 Bbc Brown Boveri & Cie Anschlussvorrichtung der staenderwicklungsstaebe elektrischer maschinen.
JP2725775B2 (ja) * 1988-01-30 1998-03-11 株式会社日立製作所 分割固定子を用いた回転電機
DE59103177D1 (de) * 1991-06-15 1994-11-10 Asea Brown Boveri Gasgekühlte elektrische Maschine.
US5270598A (en) 1992-04-15 1993-12-14 Westinghouse Electric Corp. Solid connector for stator phase winding and method of assembly
US5323079A (en) 1992-04-15 1994-06-21 Westinghouse Electric Corp. Half-coil configuration for stator
DE19617540A1 (de) * 1996-05-02 1997-11-13 Asea Brown Boveri Gasgekühlte elektrische Maschine

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20020079773A1 (en) * 2000-12-26 2002-06-27 Butman Thomas Rufus Stator bar header with hollow strand package
US20040189109A1 (en) * 2003-03-26 2004-09-30 Siemens Westinghouse Power Corporation Apparatus and method for consolidating conductive strands of a stator coil

Also Published As

Publication number Publication date
CN101488680A (zh) 2009-07-22
JP2009171747A (ja) 2009-07-30
FR2926686B1 (fr) 2017-05-05
FR2926686A1 (fr) 2009-07-24
US20090184590A1 (en) 2009-07-23
CN101488680B (zh) 2011-08-10
US7898127B2 (en) 2011-03-01
DE102009004332A1 (de) 2009-07-30
DE102009004332B4 (de) 2016-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5016843B2 (ja) 回転電機の回転子
JP5904827B2 (ja) 回転電機
US7893575B2 (en) Rotor with field coils in optimized flux space slots
JP5020537B2 (ja) 回転電機
JP3833262B2 (ja) 電機の回転子巻線
US10461588B2 (en) Slot coil and stator for electric rotary machine
JP2001086679A (ja) 回転電機
US10587167B2 (en) Rotor assembly having improved cooling path
US6798105B1 (en) Electrical machine with a winding
JP6452164B2 (ja) 回転電機のステータ
JP4749432B2 (ja) 回転電機の固定子
JP2007244065A (ja) 集中巻きモータのステータ構造
JP6352788B2 (ja) 回転電機の回転子
JP2006320104A (ja) 電動機のコイル冷却構造
JP2016208757A (ja) 車両用回転電機
WO2017146117A1 (ja) 回転電動機の絶縁ボビン
JPH11252830A (ja) 回転電機の固定子
WO2021199376A1 (ja) 固定子および回転電機
JPH11355992A (ja) 回転電機
JP5239449B2 (ja) 回転電機の円筒形回転子
JP6612102B2 (ja) 回転電機
JP2009131041A (ja) 発電機の固定子
US20230412016A1 (en) Displacement body for a rotor and correspondingly configured rotor
US20240106289A1 (en) Stator and rotary electric machine
US11876418B2 (en) Blocking element for rotor winding heads on turbogenerators with rotor cap with radial ventilation bores

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110301

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110414

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110510

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110517

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4749432

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140527

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250