JP4748469B2 - 記録媒体処理装置および遊技用装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術の分野】
本発明は、各種の情報、例えば遊技に使用可能な遊技用有価価値の大きさを特定可能な情報(データ)が記録された記録媒体を受け付けて、少なくとも該記録媒体の記録情報の読み出しを行う記録媒体処理装置及び該記録媒体処理装置を用いた遊技用装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、例えば遊技場においては、プリペイドカ−ド等の記録媒体により遊技媒体であるパチンコ玉やコイン等を貸出して遊技を実施できる遊技用装置が使用されており、これらプリペイドカ−ド等の遊技用記録媒体の発行装置が遊技場内の遊技島端等に設置されている。
【0003】
これらプリペイドカ−ド等の記録媒体(遊技用記録媒体)を使用する場合においては、遊技者が前記プリペイドカ−ド等の遊技用記録媒体に残存する遊技用有価価値を全て遊技に使用した場合に、遊技を継続して実施するには、新たなプリペイドカ−ド等の遊技用記録媒体を前記遊技島端等に設置されている発行装置に出向いて購入する必要があり、面倒であるばかりか、これら新たなプリペイドカ−ドの購入に伴って遊技機が占有されたまま放置されるようになるため遊技機の稼働率が低下してしまうことから、遊技機に対応して該遊技機の側方等に設置されたカードユニット等の遊技用装置に現金を投入し、そのカードユニットにおいてのみ使用することが可能な新たなプリペイドカ−ドの発行を席に居ながらにして受けられる遊技用装置が一部実用化されてきている。
【0004】
一方、近年においては遊技場を初めとして各種の店舗や企業において、顧客の固定化や情報収集並びに顧客へのサービス向上のために会員カードを発行しているが、遊技用にあっては、これら会員カードを用いて複数の前記カードユニットにおいて従来のプリペイドカードと同様に遊技を実施できるようにした遊技用装置等が提案されてきている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これら複数のカードユニットにて遊技に使用可能とされた例えば会員カードと、前記したように各カードユニットにて発行されてそのカードユニットおいてのみ使用することが可能とされたプリペイドカードのように、これら種別の異なるカードを、前記カードユニット等の遊技用装置にて利用できるようにするためには、前記プリペイドカードの発行や該プリペイドカードを受け付けて前記遊技媒体の貸出処理を行うプリペイドカード用のカードリーダ等の記録媒体処理装置と、前記会員カード用のカードリーダライタ等の記録媒体処理装置とを個別に設ける必要があるが、前記カードユニット等の遊技用装置は、より多くの遊技機を限られた遊技島上のスペースに設置可能とするために極力その幅を少ないものとすることが好ましいことから、これら2つの個別のカードリーダライタを設けるのは内部スペースの問題からかなり困難であり遊技用装置の大幅な設計変更が必要となってしまうという問題があるとともに、これら複数のカードリーダライタを設けると、装置自体のコストが大幅に上昇してしまうという問題もあった。
【0006】
よって、本発明は上記した問題点に着目してなされたもので、前記プリペイドカードのような発行されたカードユニットのみにて使用可能な記録媒体と、前記会員カードのように複数のカードユニットにおいて使用可能な記録媒体の双方を、1つの記録媒体処理にて処理可能とすることで、省スペースに対応でき且つ装置自体のコストが大幅に上昇してしまうことのない記録媒体処理装置および該記録媒体処理装置を用いた遊技用装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記した問題を解決するために、本発明の記録媒体処理装置は、データ記録可能とされるとともに複数の記録媒体処理装置にて使用可能とされた第1記録媒体を受け付ける記録媒体挿入口と、
前記記録媒体の挿入方向先端位置に形成され、その記録媒体処理装置においてのみ使用可能とされた1枚の第2記録媒体が待機可能な待機領域部と、前記両記録媒体の記録情報を少なくとも読み取る記録媒体処理部が設けられ、前記待機領域部と前記記録媒体挿入口との間に形成される記録媒体処理領域部とから成り、前記カード挿入口に連通する記録媒体搬送路と、
前記記録媒体処理領域部内に位置する記録媒体を搬送する第1搬送部と、
前記待機領域部に位置する前記第2記録媒体を搬送する第2搬送部と、
前記第1搬送部と前記第2搬送部とを個別に駆動可能な駆動部と、
前記記録媒体挿入口の近傍位置に設けられ、少なくとも前記記録媒体挿入口からの前記第1記録媒体の挿入を検出するための第1検出部と、
前記第1検出部による前記第1記録媒体の検出に基づき、該検出された第1記録媒体を前記第1搬送部が前記記録媒体処理部に対応する所定の停止位置に搬送するように前記駆動部を動作させるとともに、所定の排出条件の成立に基づき前記記録媒体処理部に対応する所定の停止位置に存在する前記第1記録媒体を前記第1搬送部が前記記録媒体挿入口に搬送するように前記駆動部を動作させ、且つ、所定の発行指示入力に基づき前記待機領域部に待機している前記第2記録媒体を前記第1搬送部と前記第2搬送部とが前記記録媒体処理部に対応する所定の停止位置に搬送するように前記駆動部を動作させるとともに、所定の回収条件の成立に基づき前記記録媒体処理部に対応する所定の停止位置に存在する前記第2記録媒体を前記第1搬送部と前記第2搬送部とが前記待機領域部に搬送するように前記駆動部を動作させる制御部と、
を具備することを特徴としている。
この特徴によれば、その記録媒体処理装置でのみ使用可能な前記第2記録媒体と、複数の記録媒体処理装置で使用可能な前記第1記録媒体の処理を、同一の記録媒体処理装置にて実施できるようになる。
【0008】
本発明の記録媒体処理装置は、前記記録媒体処理部は、前記記録媒体に対して記録情報の書き込み或いは書き換え(更新)を実施可能とされていることが好ましい。
このようにすれば、記録情報の書き込み或いは書き換え(更新)用の処理部を別途設ける必要がない。
【0009】
本発明の記録媒体処理装置は、前記記録媒体が非接触IC記録媒体であって、前記記録媒体処理部は該非接触IC記録媒体と非接触にて記録情報の読み取り或いは読み取り/書き込み(更新)を実施可能とされていることが好ましい。
このようにすれば、記録情報の読み取り或いは読み取り/書き込み(更新)が非接触状態で実施されることから、記録媒体の損耗を低減できる。
【0010】
本発明の記録媒体処理装置は、前記制御部は、所定の発行指示入力に基づき前記待機領域部から前記記録媒体処理部に対応する所定の停止位置に搬送した第2記録媒体を、前記記録媒体処理部による処理の完了後に、該第2記録媒体を外部から目視確認可能な位置まで前記第1搬送部が搬送するように前記駆動部を動作させるとともに、該目視確認可能な位置にある第2記録媒体を前記記録媒体処理部に対応する所定の停止位置に前記第1搬送部が再度搬送するように前記駆動部を動作させることが好ましい。
このようにすれば、その装置でしか使用できない前記第2記録媒体の発行処理において、これら発行された第2記録媒体を利用者は目視確認できるとともに、該発行された第2記録媒体が自動的に挿入されるようになり、これら発行された第2記録媒体の挿入操作を行う手間を省くことができる。
【0011】
本発明の記録媒体処理装置は、前記各搬送部は、前記駆動部による駆動力が伝達される主搬送ベルトと、該主搬送ベルトと前記記録媒体搬送路を挟んだ対向位置に設けられて前記主搬送ベルトが駆動されることにより駆動力が伝達される従搬送ベルトと、から成り、前記従搬送ベルトを前記主搬送ベルト側に可動可能に付勢する付勢部を備えることが好ましい。
このようにすれば、前記記録媒体に多少の厚みのばらつきがあっても良好に搬送できるとともに、カードの傷つき等の損耗も低減できる。
【0012】
本発明の記録媒体処理装置は、前記記録媒体処理領域部に配置され、前記記録媒体挿入口より挿入されて前記第1搬送部により前記記録媒体処理部に対応する所定の停止位置に搬送される前記第1記録媒体が前記停止位置に近接したことを検出する第2検出部を備え、前記制御部は、前記駆動部の駆動中における前記第2検出部による前記第1記録媒体の検出に基づき、前記駆動部を該検出した時から更に予め設定されたステップ数分の駆動にて停止させることが好ましい。
このようにすれば、前記記録媒体挿入口より挿入された前記第1記録媒体を前記停止位置に高精度にて停止することができ、前記記録媒体処理部による読み出しや書き込み等の処理の精度も向上できる。
【0013】
本発明の記録媒体処理装置は、前記記録媒体処理領域部に配置され、前記第2搬送部により前記待機領域部から前記記録媒体処理部に対応する所定の停止位置に搬送される前記第2記録媒体が前記停止位置に近接したことを検出する第3検出部を備え、前記制御部は、前記駆動部の駆動中における前記第3検出部による前記第2記録媒体の検出に基づき、前記駆動部を該検出した時から更に予め設定されたステップ数分の駆動にて停止させることが好ましい。
このようにすれば、前記待機領域部から搬送された前記第2記録媒体を前記停止位置に高精度にて停止することができ、前記記録媒体処理部による読み出しや書き込み等の処理の精度も向上できる。
【0014】
本発明の記録媒体処理装置は、前記第2記録媒体は、前記待機領域部において前記第2搬送部に狭持された状態とされていることが好ましい。
このようにすれば、待機している第2記録媒体の搬送を迅速に行うことができる。
【0015】
本発明の記録媒体処理装置は、前記駆動部は、前記第1搬送部を駆動する第1駆動部と、前記第2搬送部を駆動する第2駆動部とから構成されていることが好ましい。
このようにすれば、前記第1搬送部と第2搬送部とを個別に駆動するためのクラッチ機構等の複雑な駆動力分配機構が不要となるばかりりか、これら個別駆動のための制御も行い易くできる。
【0016】
本発明の記録媒体処理装置は、前記記録媒体挿入口からの記録媒体の挿入を阻止する阻止片を備え、前記制御部は、少なくとも前記記録媒体処理領域部内に前記記録媒体が存在する場合においては、前記阻止片を阻止状態とすることが好ましい。
このようにすれば、前記記録媒体処理領域部内に前記記録媒体が存在する場合において前記記録媒体挿入口から他の記録媒体が誤って挿入されてしまうことによる故障を防止できるとともに、装置内部に処理中の記録媒体が存在することが解るようになる。
【0017】
本発明の記録媒体処理装置は、前記阻止片による阻止状態の実施/解除を外部より受け付ける阻止受付け部を有することが好ましい。
このようにすれば、例えば前記第2記録媒体の発行に伴う現金の受付け時や前記第1記録媒体の返却操作時等において、外部から前記阻止状態の実施/解除を制御できる。
【0018】
本発明の記録媒体処理装置は、前記主搬送ベルト並びに前記駆動部とを備える基台と、前記従搬送ベルトを備える開閉可能なカバーとで構成されることが好ましい。
このようにすれば、前記記録媒体搬送路内に記録媒体の詰まり等を生じた場合に、これら詰まった記録媒体を簡便に取り出すことができ、装置のメンテナンス性を向上できる。
【0019】
本発明の記録媒体処理装置は、前記記録媒体処理部並びに前記制御部を、前記基台側に有することが好ましい。
このようにすれば、前記記録媒体処理部並びに前記制御部が前記カバーの開閉に伴って動くことがなく、これら記録媒体処理部並びに制御部の故障発生の危険性を低減できる。
【0020】
本発明の記録媒体処理装置は、前記第1搬送部は、搬送方向の両脇位置に2組の前記主搬送ベルトと前記従搬送ベルトを有するとともに、該2組の搬送ベルトの間に位置する領域に前記記録媒体処理部を有することが好ましい。
このようにすれば、前記第2搬送部の各搬送ベルトに影響されることなく前記記録媒体処理部を記録媒体に近接或いは当接できるようになるため、前記記録媒体処理部による処理精度を向上できる。
【0021】
本発明の記録媒体処理装置は、前記第2搬送部が1組の前記主搬送ベルトと前記従搬送ベルトにて形成され、前記第1搬送部の2組の搬送ベルト間に位置するように設けられていることが好ましい。
このようにすれば、前記第2搬送部と第1搬送部との間の記録媒体の移動をより円滑に実施でき、これら記録媒体の詰まり等の発生を低減できる。
【0022】
本発明の記録媒体処理装置は、前記待機領域部に前記第2記録媒体が存在するか否かを検出する待機検出部と、該第2記録媒体の待機/非待機を識別可能に出力する待機状況出力部と、を備えることが好ましい。
このようにすれば、外部の機器が前記第2記録媒体の待機/非待機を識別できるようになる。
【0023】
本発明の記録媒体処理装置は、前記第1記録媒体と前記第2記録媒体とは搬送方向の長さが異なり、前記制御部は、これら長さが異なる双方の記録媒体を、前記記録媒体処理部に対応する所定の停止位置に停止するように前記駆動部を制御することが好ましい。
このようにすれば、前記搬送方向長さが異なる前記第1記録媒体と第2記録媒体とを同一の記録媒体処理装置にて扱うことができる。
【0024】
本発明の遊技用装置は、遊技に使用可能な遊技用有価価値の大きさを特定可能な情報が記録された記録媒体である遊技用記録媒体の記録情報より特定される大きさの遊技用有価価値を遊技に使用させるための使用処理と、
貨幣を受け付けて該受け付け貨幣の金額の範囲内における所定額に相当する大きさの遊技用有価価値が付与された前記第2記録媒体を発行する発行処理と、
予め会員登録を行った会員遊技者に対して発行された前記第1記録媒体を受け付け、該第1記録媒体に残存する遊技用有価価値の大きさに受け付けた貨幣の金額の範囲内における所定額に相当する大きさの遊技用有価価値を加算更新する価値加算処理と、
を実施可能とされ、遊技機に対応して設けられた遊技用装置であって、
前記各処理において、前記第1記録媒体或いは前記第2記録媒体の記録情報を少なくとも読み出す記録媒体処理装置として前記請求項1〜17のいずれかに記載の記録媒体処理装置を用いたことを特徴としている。
この特徴によれば、その記録媒体処理装置でのみ使用可能な前記第2記録媒体と、複数の記録媒体処理装置で使用可能な前記第1記録媒体の処理を、同一の記録媒体処理装置にて実施できるようになるため、大幅な設計変更を必要とせずに異なる種別の記録媒体に対応できる遊技用装置を得られるばかりか、装置自体のコストが大幅に上昇してしまうこともない。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。尚、以下の実施例においては、記録媒体処理装置であるICカードリーダライタを遊技機であるパチンコ機に対応して設けられた遊技用装置であるカードユニットに用いた例を示すが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら記録媒体処理装置をその他の機器に用いることが可能なことは言うまでもない。
【0026】
(実施例)
図1は本発明の実施例における遊技用装置としてのカードユニット3を用いた遊技用システムの構成を示す図であり、該遊技用システムは、遊技場において複数配置された遊技島に並設される遊技機としてのカードリーダ式パチンコ機(以下パチンコ機)2と、該パチンコ機2に対して1対1に設置され、遊技媒体であるパチンコ玉の貸出処理が可能とされた前記カードユニット3と、遊技場の所定箇所に設置され、前記カードユニット3にて使用される後述の会員カード37並びにビジターカード38の管理等を行う管理コンピュータ100と、から主に構成されており、該管理コンピュータ100は、前記カードユニット3と通信ケーブル8を介してデータ通信可能に接続されている。
【0027】
初めに、本実施例にて用いた記録媒体について説明すると、本実施例では図6(a)に示すような、予め会員登録をした会員遊技者に対して発行される会員カード37と、前記カードユニット3にて発行されるビジターカード38の2種類の記録媒体であるICカードを用いている。
【0028】
まず、本実施例に用いた第1記録媒体としての会員カード37について説明すると、該会員カード37は、図6(a)に示すように、略長方形のカード型に形成されており、その中央位置には、該会員カード37をCD−RWドライブに挿入した際に、該CD−RWドライブの回転子に装着可能な装着孔81が形成されているとともに、該装着孔81の外周部には光学的にデータの記録並びに読み取りが可能な光記録部82が設けられていて、これら光記録部82に会員向けの種々の情報等を記録できるようになっている。
【0029】
また、前記装着孔81の外周部には、非接触にて記録データの入出力(送受信)を行うためのアンテナコイル83と、記録データを電気的に書き換え可能に記憶する集積回路(IC)84とが、前記装着孔81と同心円状に設けられており、これら会員カード37は、前記カードユニット3内に設けられている後述するICカードリーダライタ327に挿入されることで、該カードリーダライタ327の通信ヘッド365から出力される電磁波が前記アンテナコイル83に誘導起電力を生じさせて前記集積回路84が動作可能に付勢されるとともに、前記アンテナコイル83を介して前記カードリーダライタ327との各種のデータ通信を電磁波により非接触にて実施可能とされている。
【0030】
また、これら会員カード37における集積回路84の内部メモリには、各会員カード37を個別に識別可能な会員IDが書き換え不可に記録されているとともに、前記カードリーダライタ327とのデータ通信により、残存する度数の情報が書き換え可能に記録されている。
【0031】
次いで、本実施例にて用いた第2記録媒体であるビジターカード38について説明すると、該ビジターカード38は、図6(b)に示すように、一辺の長さが前記会員カード37の短編の長さとほぼ等しい略正方形のカード状に形成されており、該ビジターカード37の略中央部には、前記会員カード37におけるアンテナコイル83並びに集積回路84と同一構成とされたアンテナコイル91並びに集積回路92が設けられた構成とされていて、前記会員カード37同様に前記カードリーダライタ327との各種のデータ通信を電磁波により非接触にて実施可能とされている。
【0032】
また、これらビジターカード38における集積回路92の内部メモリには、前記カードリーダライタ327とのデータ通信により、度数情報が書き換え可能に記録されるようになっている。
【0033】
このように、本実施例では記録媒体として非接触にて記録データの入出力(送受信)が可能は非接触ICカードを使用しており、このようにすることは、データの読み取りや書き込み等における記録媒体の損耗を低減でき、記録媒体の可使期間を長くできることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら記録媒体を接触式のICカードとしたり、記録データを磁気的に記録する磁気カードとしても良い。
【0034】
また、本実施例では前記会員カード37に前記光記録部82を設けているが、このようにすることは、比較的大容量の情報を記録して会員遊技者に提供できるようになることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0035】
また、本実施例ではビジターカード38の寸法を、会員カード37よりも短い正方形型としているが、このようにすることは、これらビジターカード38を格納に必要な長さを短くでき、該ビジターカード38を発行する前記カードリーダライタ327の寸法を短くできることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらビジターカード38を前記会員カード37の寸法と同一のものとしても良いし、逆に前記会員カード37の寸法をビジターカード38と同一のものとし、双方のカードの寸法を同じにしても良い。
【0036】
次いで、本実施例に用いた遊技機であるパチンコ機2について簡単に説明すると、該パチンコ機2は、図2に示すように、額縁状に形成されたガラス扉枠202を有し、該ガラス扉枠202の下部表面には打球供給皿203がある。打球供給皿203の上面所定箇所には、操作部14が設けられているとともに、打球供給皿203の下部には、打球供給皿203から溢れた景品玉を貯留する余剰玉受皿204と打球を発射する打球操作ハンドル(以下操作ノブ)205とが設けられている。
【0037】
前記操作部14の上面には、図3に示すように、遊技者により前記カードユニット3において前記会員カード37やビジターカード38より読み出された度数等を表示する度数表示部17と、遊技の開始または前記打球供給皿203に持玉が少なくなったか無くなった際に押圧操作されて、前記度数表示部17に度数が存在する場合に所定数量のパチンコ玉の貸出を実施する貸出ボタン16と、前記会員カード37を受付け中の場合において遊技を終了し、該受付け中の会員カード37を返却させるための返却ボタン15と、が設けられており、これら各部は操作部14内部に設けられている操作基板18上に実装されている。
【0038】
前記ガラス扉枠202の後方には、図2に示すように、遊技盤206が着脱可能に取付けられている。また、遊技盤206の前面には遊技領域207が設けられている。この遊技領域207の中央付近には、「特別図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報が可変表示される可変表示部209と、「普通図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報が可変表示される可変表示装置210とが設けられている。また遊技盤206には、複数の入賞口224や通過ゲート211、始動入賞口214、可変入賞球装置216が設けられているとともに、遊技領域207の下部には、入賞しなかった打込玉を回収するアウト口226が形成されている。
【0039】
前記打球操作ノブ205の操作によって揺動されるハンマー(図示略)によって発射された打玉は、打球レールを通って遊技領域207に入り、その後、遊技領域207を流下していく。この際、発射勢いが弱すぎて前記遊技領域207に達しなかったパチンコ玉は、環流経路(図示略)を通じて前記余剰玉受皿204に環流されるようになっている。
【0040】
また、前記遊技領域207に打ち込まれた打込玉が通過ゲート211を通過すると、可変表示装置210に停止表示されている普通図柄が可変開始する。
【0041】
可変表示装置210の可変表示動作後の表示結果が予め定められた特定の表示結果(たとえば7)となった場合に、始動入賞口214に設けられた可動片215が所定時間開成して遊技者にとって有利な状態となる。
【0042】
また、始動入賞口214にパチンコ玉が入賞すると、可変表示部209において全特別図柄が可変表示(変動表示)を開始する。そして、その後、左、中、右の特別図柄が停止し、その停止表示結果が予め定められた特定の表示態様(たとえば777)となった場合に、特定遊技状態(大当り状態)が発生する。このように大当り状態が発生した場合には、可変入賞球装置216に設けられた開閉板220が開成して遊技者にとって有利な第1の状態となる。この第1の状態は、所定期間(たとえば30秒間)の経過または打玉の所定個数(たとえば10個)の入賞のうちいずれか早い方の条件が成立することにより終了し、その後、遊技者にとって不利な第2の状態となる。第1の状態となっている可変入賞球装置216の大入賞口内に進入した打玉が特定入賞領域(Vポケット)に入賞して図示しないVカウントスイッチにより検出されれば、その回の第1の状態の終了を待って前記第2の状態から前記第1の状態に制御する繰返し継続制御が行なわれる。この繰返し継続制御の上限回数は例えば15回と定められている。
【0043】
これらパチンコ機2の構成を図5に基づいて説明すると、該パチンコ機2には、前記可変表示部209の表示制御を行う表示制御基板280と、図示しない玉タンクに供給されたパチンコ玉の払出を実施する玉払出装置297に接続され、後述の遊技制御基板231から出力される賞球信号並びにカードユニット3より入出力される各種信号に基づきパチンコ玉の払出制御を行う賞球制御基板237と、遊技効果ランプ等の制御を実施するランプ制御基板235と、スピーカから出力される音声の制御を行う音声制御基板270と、前記打球操作ハンドル205の操作に基づき打球供給皿203に払い出されたパチンコ玉を遊技領域207に発射する打球発射装置の制御を行う発射制御基板291と、これら各部の制御を実施する遊技制御基板231と、が設けられており、これらは図5に示すように接続され、前述の打球供給皿203に払い出されたパチンコ玉を使用して遊技を実施できるようになっている。
【0044】
また、前記賞球制御基板237は、前記カードユニット3の制御ユニット328(図4並びに図5参照)に信号ケーブル9を介して接続されており、後述の台端末貸出完了信号(EXS)や台READY信号(PRDY)が前記カードユニット3の制御ユニット328に出力されるようになっているとともに、前記カードユニット3の制御ユニット328より出力される後述のカードユニットREADY信号(BRDY)や台端末貸出要求完了確認信号(BRQ)が入力されるようになっている。
【0045】
また、前記操作基板18は、前述の賞球制御基板の信号ケーブル9とともにカードユニット3に接続されており、前記貸出ボタン16が操作されて遊技者による玉貸し操作がなされた場合に出力される貸出入力信号や、返却ボタン15が操作された場合に出力される返却入力信号が前記カードユニット3の制御ユニット328に出力されるようになっているとともに、該制御ユニット328より出力される前記度数表示部17の度数表示信号が入力されるようになっている。
【0046】
次に、本実施例における遊技用装置としてのカードユニット3について説明すると、該カードユニット3の前面には、図2に示すように、点灯によりカードユニット3の動作を報知する動作ランプ301と、紙幣を挿入可能とされた紙幣挿入口302と、硬貨が投入可能とされた硬貨投入口303と、投入した硬貨の返却を実施する硬貨返却ボタン304と、後述の貸出処理における貸出単位(1回の貸出操作で使用される度数の大きさ)が変更可能である場合に点灯される変更可能ランプ305と、該変更可能ランプ305が点灯中に操作されることで前記貸出単位を変更する貸出単位変更ボタン306と、前記貸出単位等が表示される貸出単位表示部307と、後述の度数表示部309の表示内容を度数の端数表示等に変更表示させるための端数ボタン308と、前記会員カード37やビジターカード38から読み出された度数等が表示される度数表示部309と、対応する遊技機の機種を点灯により示す機種設定ランプ310と、対応する遊技機の連結方向を示す方向指示ランプ311と、後述するカードリーダライタ327に会員カード37が挿入中である旨を示す挿入中ランプ312と、前記硬貨返却ボタン304が操作された場合等に硬貨が返却される硬貨返却口313並びに該硬貨返却口313より排出された硬貨の落下を防止する受部313’と、受付け中の会員カード37から読み出された貯蓄玉数に基づく払い戻し可能回数等が表示される会員カード表示部314と、暗証番号等の入力を行うテンキー315と、該テンキー315にて入力した暗証番号を決定する場合や、前記貯蓄玉数の払い戻しを実施するためのエンターキー316と、会員カード37を受付けた場合に、該会員カードに記録された度数を用いて遊技を実施するか、若しくは該会員カード37の会員IDにより特定される貯蓄玉数を用いて遊技を実施するかを選択する貯玉再プレイ選択ボタン317と、前記会員カード37が挿入可能とされるとともに、前記ビジターカード38が発行されるカード発行・挿入口318と、該カード発行・挿入口318の前方に突出する態様にて被覆し、中央に会員カード37の挿入並びに抜き取りが可能なスリットを有するとともに、発行されるビジターカード38の抜き取りを規制する抜き取り防止部材319と、が設けられている。
【0047】
このカードユニット3の構成を4並びに図5に基づいて説明すると、該カードユニット3は、前記変更可能ランプ305や貸出単位変更ボタン306、貸出単位表示部307、端数ボタン308、度数表示部309、機種設定ランプ310、方向指示ランプ311、挿入中ランプ312、これら貸出単位表示部307や度数表示部309の表示ドライバ(図示略)等が実装され、これら各部と後述の制御ユニット328との制御信号の入出力等が行われる第1操作基板320と、前記会員カード表示部314やテンキー315、エンターキー316、貯玉再プレイ選択ボタン317、前記会員カード表示部314の表示ドライバ(図示略)等が実装され、これら各部と前記制御ユニット328との制御信号の入出力等が行われる第2操作基板321と、前記紙幣挿入口302に連設され、挿入された紙幣が正規の1000円札紙幣であるかの識別を行う紙幣識別ユニット322と、前記硬貨投入口303に硬貨投入路323を介して連設され、投入された硬貨が正規の500円硬貨であるかの識別を行う硬貨識別ユニット324と、前記カード発行・挿入口318に挿入された会員カード37や発行されるビジターカード38の記録情報の読み出し並びに書き込み等を行うカードリーダライタ327と、前記紙幣識別ユニット322や硬貨識別ユニット324並びにカードリーダライタ327との各種信号の入出力が行われるI/Oポート332aや、前記第1操作基板320並びに前記第2操作基板321と動作ランプ301に接続されて各種信号の入出力が行われるI/Oポート332bと、前記パチンコ機2の賞球制御基板237や操作基板18との各種信号の入出力が行われるI/Oポート332Cと、前記管理コンピュータ100とのデータ通信を行うための通信部334と、これら各部の制御や前記操作基板18に実装された度数表示部17の制御等を実施するMPU329やワークメモリ等として使用されるRAM330、前記MPU329が実行する制御内容が記述された制御プログラム等が記憶されたROM331等が設けられた制御ユニット328と、を具備しており、これら各部は図5に示すように接続されている。
【0048】
本実施例のカードユニット3は、図4に示すようにカードユニット3本体とその上下位置に設けられたスライドレール部31’にて係合し、該カードユニット3本体を前面方向に引き出し可能に保持するユニットホルダ31を介して遊技島に設置されていて、該ユニットホルダ31には、各種接続ケーブルを中継するためのコネクタが設けられており、制御ユニット328と前記管理コンピュータ100とを接続するケーブルも、該ユニットホルダ31を介して中継接続されていて、これらケーブルが前記カードユニット3本体の引き出し時に絡まり、カードユニット3本体が引き出せなくなってしまうことがないようになっている。
【0049】
また、本実施例に用いた前記紙幣識別ユニット322は、その後端側(紙幣挿入先端側)が紙幣回収路を介して遊技島内を横断するように架設された紙幣搬送路(図示略)に連結されており、該紙幣識別ユニット322において挿入された紙幣が正規の1000円札紙幣であると識別した場合には、該識別した紙幣を前記紙幣搬送路に送り出すとともに、正規の1000円札紙幣ではないと識別した場合には該紙幣を前記紙幣挿入口302から返却するようになっている。
【0050】
また、本実施例に用いた前記硬貨識別ユニット324は、図4に示すように、硬貨返却路325を介して前記硬貨返却口313に連設されているとともに、硬貨回収路326並びに硬貨回収樋(図示略)を介して遊技島内を横断するように架設されたコイン搬送路(図示略)に連結されており、該硬貨識別ユニット324において投入された硬貨が正規の500円硬貨であると識別した場合には、該識別した500円硬貨を前記コイン搬送路に排出するとともに、正規の500円硬貨ではないと識別した場合には前記硬貨返却口313から返却するようになっている。
【0051】
次いで、これら各カードユニット3が図1に示すように接続され、前記会員カード37並びにビジターカード38の管理を行う前記管理コンピュータ100は、図8に示すように、コンピュータ内部にてデータの送受を行うデータバス101に、該管理コンピュータ100が実施する各種処理や後述のカード管理DBの更新処理等を行うCPU102、ワークメモリ等として使用されるRAM103、時刻情報やカレンダ情報を出力するRTC104、磁気ディスクや光磁気ディスクから成る記憶装置105、キーボードやマウス等の入力装置106、各種情報を表示出力する表示装置107、各種情報をプリント出力するプリンタ108、前記カードユニット3とのデータ通信を行う通信部109、が接続された通常のコンピュータである。
【0052】
また、前記記憶装置105には、該管理コンピュータ100の処理を実施するための処理プログラムに加えて、図9(a)に示すように、会員カード37の会員ID毎に、当該会員カード37の暗証番号並びに使用状態(使用中、待機)と、現在使用されているカードユニット3の装置ID(待機の場合は登録されず)と、その時点の残存度数と、その時点の貯蓄玉数とが登録された会員カードマスターテーブルと、図9(b)に示すように、各カードユニット3の装置ID毎に、そのカードユニット3のカードリーダライタ327内に待機されているビジターカード38のカードIDと、当該カードユニット3にて貸出に使用された総度数と、ビジターカード38により使用された使用度数と、会員カード37から使用された使用度数と、が登録されたカードユニット別データテーブルと、から構成されるカード管理データベース(DB)が記憶されており、該カード管理DBにおける登録データは、前記カードユニット3から送信される各種情報に基づいて逐次最新のデータに更新されるようになっている。
【0053】
この管理コンピュータ100に接続された本実施例の前記カードユニット3においては、前記会員カード37がカード発行・挿入口318より挿入されている場合に紙幣或いは硬貨が前記紙幣挿入口302或いは硬貨投入口303より投入された場合には、該投入金額に相当する遊技用有価価値である度数(1000円であれば10度数、500円であれば5度数)が、挿入されている会員カード37に残存している度数に加算される価値加算処理と、該加算された遊技用有価価値である度数をパチンコ玉数の貸出に使用するための使用処理と、前記会員カード37が挿入されていない場合に紙幣或いは硬貨が前記紙幣挿入口302或いは硬貨投入口303より投入された場合には、該投入金額に相当する遊技用有価価値である度数(1000円であれば10度数、500円であれば5度数)が付与されたビジターカード38が前記カード発行・挿入口318に目視可能に排出された後、自動的に再挿入されて前記付与された度数の全てがパチンコ玉の貸出に使用されてビジターカード38が回収される発行処理と、以前の遊技にて貯蓄した貯蓄玉数を再度遊技に使用することのできる払い戻し処理と、を行うようになっている。
【0054】
まず、前記使用処理について説明すると、まず、前記カードユニット3のカード発行・挿入口318にに会員カード37が挿入されると、カードリーダライタ327により該挿入された会員カード37から会員IDと度数とを読み出して前記RAM330に記憶するとともに、暗証番号の入力待ち状態となる。
【0055】
カードユニット3は、この状態で暗証番号が入力されると、該入力された暗証番号と前記RAM330に記憶されている会員IDと度数とを各カードユニットに個別に付与された装置IDとともに前記管理コンピュータ100に送信する。
【0056】
これら暗証番号、会員ID、度数並びに装置IDとを受信した管理コンピュータ100は、前記会員カードマスターテーブルにて受信した会員IDに対応して登録されている暗証番号、度数並びに貯蓄玉数を抽出し、前記カードユニット3より受信した暗証番号並びに度数と該抽出した暗証番号並びに度数とを比較照合し、照合が一致した場合において前記使用状態を使用中に変更するとともに、前記装置IDを会員カードマスターテーブルに更新登録し、前記抽出した貯蓄玉数のデータと使用許諾の所定データとを送信元のカードユニット3に返信する。
【0057】
これら貯蓄玉数のデータと使用許諾の所定データとを受信した場合には、挿入された会員カード37を使用可能とし、前記記憶した度数を前記度数表示部309並びにパチンコ機2の度数表示部17に表示するとともに、前記記憶した貯蓄玉数に基づき算出した払い戻し可能回数を会員カード表示部314に表示する。
【0058】
尚、前記暗証番号の照合が一致しない場合や、管理コンピュータ100から使用不可を受信した場合には、挿入された会員カード37は使用不可として返却される。
【0059】
この前記度数表示部309並びにパチンコ機2の度数表示部17に度数が残存する場合に前記貸出ボタン16が入力されることで、該度数を使用してパチンコ機2の遊技に使用されるパチンコ玉の貸出が実施される。
【0060】
この貸出処理の制御状況を図7に基づき説明すると、前記パチンコ機2の賞球制御基板237は、前記カードユニット3と接続されて通信が可能な状態であるとスタンバイ状態となり、前記PRDYをLOWとする(S1)。
【0061】
このようにPRDYが出力されている状態において前記貸出ボタン16が操作されると、カードユニット3の制御ユニット328は、前記BRDYをLOWとし(S2)、この状態において、更に前記BRQをLOWとする(S3)。
【0062】
次いで、前記賞球制御基板237は、前記BRDYのLOWを検出した状態においてBRQのLOWを検出すると、パチンコ玉の払い出しが可能であるか確認し、可能である場合には、前記EXSをLOWとする(S4)。
【0063】
該EXSのLOWを検出した制御ユニット328は、前記BRQをHIGHとし(S5)、該BRQのHIGHを検出した賞球制御基板237は、玉払出装置297に玉払出信号を出力し、これに基づき1度数に該当する玉数(本実施例では25玉)の払出が実施されるとともに、該払出の終了に基づき、前記EXSをHIGHとする(S6)。
【0064】
該EXSのHIGHを検出した制御ユニット328は、前記記憶した度数から1度を減算するとともに、前記度数表示部17に表示されている度数から1度を減算して表示更新する。
【0065】
制御ユニット328は、これら(S3)〜(S6)の信号制御並びに度数の減算更新制御、前記貸出信号の出力制御を、貸出度数分繰返し実施し、これら制御が終了した後、BRDYをHIGHとして(S7)、貸出処理を終了する。
【0066】
この会員カード37による貸出処理の終了時に制御ユニット328は、会員カードによる貸出処理がなされたことを示す会員貸出完了情報と挿入されている会員カード37の会員IDと貸出に使用された使用度数と装置IDとを管理コンピュータ100に対して送信するようになっている。
【0067】
このようにカードユニット3の制御ユニット328から出力されるBRQのHIGHの検出回数に基づき、前記賞球制御基板237は1度分に該当する数量(25玉)のパチンコ玉の貸出を実施するようになっており、このようにして貸出されたパチンコ玉を使用して遊技者はパチンコ機2における遊技を実施できるようになっている。
【0068】
尚、本実施例においては、前記S6が終了した段階で1度を減算するようにしているが、前記S3〜S6の処理を貸し出される度数分(例えば5度分の貸出であれば5回)繰返し実施した後、すなわち、貸し出される度数分のパチンコ玉が払い出された後、該貸し出された度数(例えば5度分の貸出であれば5度)を減算するようにしても良い。
【0069】
また、本実施例のカードユニット3においては、前記会員カード37が受付けられている状態で、貯玉再プレイ選択ボタン317にて貯蓄が選択された場合に、エンターキー316が操作されることで、前記管理コンピュータ100から返信されて記憶された貯蓄玉数を使用して所定玉数の払い戻しをパチンコ機2に行わせる払い戻し処理が実施される。
【0070】
この払い戻し処理の制御について説明すると、前記会員カード37が受付けられており、前記貯玉再プレイ選択ボタン317にて貯蓄が選択され、かつ記憶されている貯蓄玉数が残存する状態においてエンターキー316が入力されると、前述の貸出処理とほぼ同様の要領でパチンコ機2における所定玉数(例えば125玉)の払出が実施される。
【0071】
この際、前記記憶されている貯蓄玉数を払い出された玉数分減算更新し、会員カード表示部314に表示されている払い戻し可能回数を1回分減算更新する。また、この際、貯蓄玉数の払い戻しがなされた旨を示す払い戻し完了情報と払い戻し玉数と受付け中の会員カード37の会員IDと装置IDとを管理コンピュータ100に対して送信するようになっている。
【0072】
次いで、前記価値加算処理について説明すると、会員カード37が受付け中の状態において1000円札紙幣または500円硬貨が挿入または投入され、紙幣識別ユニット322または硬貨識別ユニット324により挿入された1000円札紙幣または投入された500円硬貨の金額が識別されると、前記制御ユニット328は前記識別された金額(1000円または500円)を一時記憶する。
【0073】
次いで制御ユニット328は、前記記憶した金額(1000円または500円)を度数(10度または5度)に変換し、該変換した度数を前記受付け中の会員カード37より読み出して記憶している度数に加算更新するとともに、前記度数表示部309並びに度数表示部17に表示されている度数を、前記加算更新した度数に表示更新することで、遊技者は前記加算更新された度数に基づく前記貸出処理の実施が行えるようになっている。
【0074】
また、この追加入金が実施された際に制御ユニット328は、追加入金がなされたことを示す入金完了情報と挿入されている会員カード37の会員IDと追加入金により加算された入金度数(10度または5度)とを管理コンピュータ100に対して送信することで、該管理コンピュータ100に登録されている前記会員カードマスターテーブルの残度数が更新されるようになっている。
【0075】
また、本実施例のカードユニット3においては、前記返却ボタン15が入力されると、前記記憶されている度数を受付け中の会員カード37の記録情報に更新記録した後、カード発行・挿入口318より排出して遊技者に返却されるようになっている。この際、制御ユニット328は、返却された会員カード37の会員IDと返却がなされたことを示す返却情報とを管理コンピュータ100に送信するようになっている。
【0076】
また、前記カードユニット3においては、前記会員カード37が受付け中ではない状態にて1000円札紙幣または500円硬貨が識別されると、該識別された金額(1000円または500円)に相当する度数(10度または5度)が記録されたビジターカード38の発行処理が実施可能とされている。
【0077】
このビジターカード38の発行処理について説明すると、会員カード37が受付け中ではない状態において1000円札紙幣または500円硬貨が挿入または投入され、紙幣識別ユニット322または硬貨識別ユニット324により挿入された1000円札紙幣または投入された500円硬貨の金額が識別されると、前記制御ユニット328は前記識別された金額(1000円または500円)を一時記憶する。
【0078】
次いで制御ユニット328は、前記記憶した金額(1000円または500円)を度数(10度または5度)に変換し、カードリーダライタ327内の後述する待機位置に格納されているビジターカード38を所定の記録位置まで移動させて該変換した度数を記録した後、カード発行・挿入口318から発行・排出する。尚、この発行の際、ビジターカード38は目視確認可能ではあるが前記抜き取り防止部材319から突出しない抜き取り不能な所定位置に排出される。
【0079】
これら発行されたビジターカード38は、所定時間(本実施例では1秒間)経過後にカードリーダライタ327内に再び取り込まれ、該取り込んだビジターカード38に記録された度数を読み取られて記憶されるとともに、該記憶された度数が度数表示部309並びに度数表示部17に表示された後、その全度数が前記使用処理に使用されて記録度数が0度に更新され、再びカードリーダライタ327内の前記待機位置に回収される。
【0080】
また、この発行処理によりビジターカード38が発行され、これに基づく貸出処理の終了時に制御ユニット328は、前記ビジターカード38による貸出処理がなされたことを示すビジター貸出完了情報と貸出処理に使用された使用度数(10度または5度)とを管理コンピュータ100に対して送信するようになっている。
【0081】
これら本実施例のカードユニット3に用いられている記録媒体処理装置としての前記カードリーダライタ327について以下に詳述すると、本実施例のカードリーダライタ327は、図10並びに図11に示すように、駆動部を構成する第1駆動部としての第1駆動モータ352aと第2駆動部としての第2駆動モータ352b並びにこれら各駆動モータ352a、352bにて駆動される主搬送ベルト353a(353a’)並びに主搬送ベルト354aとを備える基台350と、該基台350に対し回動軸357を中心に開閉可能とされ、前記主搬送ベルト353a(353a’)並びに主搬送ベルト354aと対向して設けられ、且つ付勢部としてのスプリング358にて前記主搬送ベルト354a(353a’)側に付勢されて前記主搬送ベルト353a(353a’)、354aの回動に伴って回動するように回動自在とされた従搬送ベルト353b、354bを備え、前記基台350との間に前記カード発行・挿入口318に連通する記録媒体搬送路としてのカード搬送路360を形成するカバー359と、から主に構成されており、前記基台350側となる基台350が固定された格納ケース356の内部には、カードリーダライタ327全体の動作を制御する制御部としてのコントロール基板362と、該コントロール基板362に接続され、その先端部に前記会員カード37並びにビジターカード38との非接触による記録データの入出力(送受信)を実施可能な記録媒体処理部としての前記通信ヘッド365を有するリードライト基板363と、が固設され、該リードライト基板363とコントロール基板362は図示しない基板間コネクタにより接続されている。
【0082】
これら本実施例のように、前記カバー359を開閉可能とすることは、前記カード搬送路360内に各種カードが詰まった場合等に、その除去を容易に実施することができるとともに、前記各搬送ベルト等のメンテナンスやカード搬送路360内の清掃等のメンテナンスを容易に実施できるようになることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0083】
また、本実施例のように、前記従搬送ベルトを主搬送ベルト方向に前記スプリング358にて付勢するようにすることは、前記両カードに多少の厚みのばらつきがあっても、これらのばらつきを吸収してカードを良好に搬送できるとともに、搬送に伴うカードの傷つき等の損耗も低減でき、カードの可使期間を長くできることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0084】
前記カード搬送路360は、図10、図11並びに図14のカードリーダライタ327の縦断面図に示すように、前記カード発行・挿入口318からの挿入方向の先端側に前記ビジターカード38を格納して待機させることが可能な待機領域部366と、該待機領域部366と前記カード発行・挿入口318との間に前記会員カード37を配置可能とされ、その略中央位置に前記通信ヘッド365が配置された記録媒体処理領域部367と、から構成されており、前記待機領域部366にビジターカード38を待機させた状態において、前記カード発行・挿入口318より前記会員カード37を受け付けることが可能とされている。
【0085】
また、本実施例では図10に示すように、前記待機領域部366においては前記カード搬送路360の搬送方向の略中央部位置に、前記第2駆動モータにより駆動される無端状に架設された主搬送ベルト354aと、該主搬送ベルト354aに対向して回動自在に設けられた無端状の従搬送ベルト354bとから成る第2搬送部が設けられており、この待機領域部366にて待機される前記ビジターカード38は、図11に示すように主搬送ベルト354aと従搬送ベルト354bとの間に狭持された状態にて格納されるようになっている。
【0086】
このように、第2記録媒体である前記ビジターカード38を前記待機領域部366にて狭持した状態にて待機させるようにすることは、これら第2記録媒体であるビジターカード38の搬送を迅速に行うことができるようになることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0087】
一方、前記記録媒体処理領域部367においては前記カード搬送路360の搬送方向の両脇位置に、前記第1駆動モータにより駆動される無端状に架設された2組の主搬送ベルト353a,353a’と従搬送ベルト353b,353b’とから成る第1搬送部が設けられ、前記第2搬送部が、前記2組の搬送ベルト間に位置するようになっているとともに、該2組の搬送ベルト間に前記通信ヘッド365が位置するように配置されている。
【0088】
このように、前記第2搬送部の搬送ベルトを、前記第1搬送部の2組の搬送ベルトの間に位置するように設けることは、前記記録媒体処理領域部367と待機領域部366との間における記録媒体の移動をより円滑に実施でき、これら記録媒体の詰まり等の発生を低減できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0089】
また、第1搬送部である前記記録媒体処理領域部367の搬送ベルトを2組として搬送方向の両脇位置に設けるようにすることは、本実施例に用いた会員カード37やビジターカード38のように、アンテナコイル83,91がカードの中央位置にある場合において、これらアンテナコイル83,91と前記通信ヘッド365との距離を非常に短いものにできることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0090】
また、前記カード発行・挿入口318の近傍位置には、図10並びに図11に示すように、ソレノイド355により前記カード発行・挿入口318に出没自在とされた阻止片としてのシャッタ369が設けられており、該ソレノイド355は図12に示すように前記コントロール基板362に接続されて、該コントロール基板362により前記シャッタ369による阻止状態の実施/解除が制御されるようになっている。
【0091】
また、前記カード搬送路360には、前記カード発行・挿入口318から前記待機領域部366に向けて、前記会員カード37或いはビジターカード38の存在を検出するための5つのフォトセンサS1〜S5が設けられており、該フォトセンサS1〜S5上に会員カード37或いはビジターカード38が存在して光が遮られることで、フォトセンサS1〜S5から所定電圧の信号が前記コントロール基板362に出力されるようになっている。
【0092】
前記第1検出部としてのフォトセンサS1は、前記カード搬送路360のカード発行・挿入口318の直近位置に設けられていて、該カード発行・挿入口318からの会員カード37の挿入或いは抜き取りを前記コントロール基板362が検知できるようになっている。
【0093】
また、前記第2検出部としてのフォトセンサS4は、前記記録媒体処理領域部367の挿入方向先端側近傍位置に設けられており、前記記録媒体処理領域部367の2組の搬送ベルトにて搬送されてきた会員カード37が、前記通信ヘッド365に対応する所定の停止位置に近接したことを前記コントロール基板362が検知できるようになっている。
【0094】
また、前記第3検出部としてのフォトセンサS3は、前記記録媒体処理領域部367内の前記通信ヘッド365とカード発行・挿入口318との間の所定位置に設けられており、前記待機領域部366より搬送されてきたビジターカード38が前記通信ヘッド365に対応する所定の停止位置に近接したことを前記コントロール基板362が検知できるようになっている。
【0095】
また、フォトセンサS2は、前記カード発行・挿入口318から挿入された会員カード37が該フォトセンサS2にて検出されることで、前記コントロール基板362が前記第1駆動モータ352aを動作させて前記記録媒体処理領域部367内の搬送ベルトを稼働させるために、前記搬送ベルトのカード発行・挿入口318側の直近位置に設けられている。
【0096】
また、前記待機検出部としてのフォトセンサS5は、前記待機領域部366のカード挿入方向の先端側位置に設けられることにより、該待機領域部366にビジターカード38が存在するか否かを前記コントロール基板362が検知できるようになっており、このフォトセンサS5によるビジターカード38の待機/非待機の情報(信号)は、図12のブロック図に示すように、コントロール基板362に設けられたI/Oポート373の1端子より出力されることで、図10中におけるコントロール基板362の下方位置に設けられているフラットケーブルコネクタ370に接続されたフラットケーブル(図示略)を介して、カードユニット3の制御ユニット328に伝達され、制御ユニット328が前記ビジターカード38の待機/非待機を確認できるようになっている。
【0097】
このように本実施例では、カードユニット3全体の制御を行う制御ユニット328とカードリーダライタ327とを前記フラットケーブルにて接続しており、該フラットケーブルを介して前記制御ユニット328のI/Oポート332aとコントロール基板362に設けられたI/Oポート373とが、各信号線にて信号を送受してデータや情報の送受、具体的には、前記ビジターカード38の待機/非待機の信号やエラー信号、消費信号(貸し出し可能)並びに処理完了信号に加えて、データ信号(データ線8本+送受信号線2本)や前記ビジターカード38の発行時或いは価値加算時に前記制御ユニット328より送信される発行信号や価値加算信号、並びに前記発行に伴う現金投入時において前記制御ユニット328より送信される前記シャッタ369の開閉信号(入金信号)等が送受されるようになっている。
【0098】
また、前記フラットケーブルコネクタ370の隣接位置には、本実施例では使用していないが、例えば前記ビジターカード38の売上を管理するための第三者機関が管理する管理装置等の外部機器に対して、前記発行(=使用)度数や障害データ等の各種情報を送信可能なシリアルポート380が設けられている。
【0099】
この本実施例のカードリーダライタ327の構成は、図12に示すようになっており、前述のように第1搬送部を駆動する第1駆動モータ352a並びに第2搬送部を駆動する第2駆動モータ352bの駆動を、各駆動モータ352a,352bに内蔵されているロータリエンコーダによるパルス情報に基づき制御するモータコントローラ361並びに前記I/Oポート373やカードリーダライタ327の制御を行うコントロールIC364並びに該コントロールICの制御プログラムや各カードから読み出し或いは書き込みされるデータ等が記憶されるメモリ368が設けられた前記コントロール基板362や、前記通信ヘッド365をその先端部に有するとおともに、該通信ヘッド365を介して前記会員カード37とビジターカード38との非接触通信を行うための送受信モジュールIC等が実装されたリードライト基板363や、前記センサS1〜S5並びにソレノイド355とが設けられており、これら各部が図12に示すように接続され、前記コントロールIC364が実装されたコントロール基板362にてその動作が制御されるようになっている。
【0100】
上述のように構成されたカードリーダライタ327において、前記カード発行・挿入口318から会員カード37が挿入された際の制御状況を、図13に示すタイミングチャート並びに図14〜図17に示すカードリーダライタ327の縦断面図に基づき説明する。
【0101】
まず、前記カードリーダライタ327に会員カード37が挿入されていない場合において、シャッタ369は開放状態、各センサS1〜S4は非検出状態、駆動モータ352a、352bは停止状態であり、前記制御ユニット328からの前記開閉信号(入金信号)の検出待ち、または会員カード37の挿入検出待ちの状態である。
【0102】
この状態で、図14(a)に示すように、会員カード37がカード発行・挿入口318に挿入されると、該挿入された会員カード37がセンサS1にて検出されると、会員カードの挿入があったことを検知してセンサS2の検出待ちとなり、図14(b)に示すように、前記挿入された会員カード37が第1搬送部の直前に設けられた前記センサS2に到達して検出されると(Ta1)、前記コントロールIC364は第1駆動モータ352aの駆動を開始し(Ta2)、会員カード37をカード挿入方向に搬送する。
【0103】
次いで、前記搬送された会員カード37が、図15(a)に示すように、センサS4に到達して検出されると(Ta3)、前記第1駆動モータ352aの減速を開始するとともに、ステップのカウントを開始する。一方、図15(b)に示すように、搬送方向の会員カード37の後端が前記センサS1を通過し、センサS1の非検出状態への移行に基づいて前記シャッタ359を閉鎖する(Ta4)。
【0104】
また、前記コントロールIC364は、前記Ta3の段階にて開始したカウントが所定のα1ステップ分に達した時点にて前記第1駆動モータ352aが停止するように制御することで、挿入された会員カード37が、前記通信ヘッド365との非接触によるデータの送受が可能な所定の停止位置に停止、保持され(Ta5)、会員カード37に記録されている記録データの読み出しがなされて前記使用処理や価値加算処理に伴うデータの更新記録がなされる。
【0105】
次いで、前記返却ボタン15が操作された場合には、前記停止位置に保持されている会員カード37に、更新する記録データを記録した後、図16(a)に示すように、まずシャッタ369を開放し(Ta6)、前記第1駆動モータ352aの駆動を開始して(Ta7)、会員カード37をカード排出方向に搬送する。
【0106】
該搬送により、図16(b)に示すように、センサS3が非検出状態となった時点においてステップのカウントを開始し(Ta8)、該ステップのカウントがα2ステップに達して会員カード37が搬送ベルトから外れた段階にて前記第1駆動モータ352aの駆動を停止し(Ta9)、所定の抜き取り可能位置(図16(b)の位置)に停止させる。
【0107】
この抜き取り可能位置に停止された会員カード37が、図17(a)(b)に示すように抜き取られると、センサS2並びにセンサS1が順次非検出状態となる(Ta10、Ta11)ことで、抜き取り完了を判断し、再び前記制御ユニット328からの入金信号の検出待ち、または会員カード37の挿入検出待ちの状態となる。
【0108】
次に、前記カードリーダライタ327内におけるビジターカード38の発行状況を図18に示すタイミングチャート並びに図19〜図24に示すカードリーダライタ327の断面図に基づき説明する。
【0109】
まず、前記カードリーダライタ327に会員カード37が挿入されていない場合においては、図19に示すように、ビジターカード38は待機位置に収納されており、前記入金信号は非検出状態(LOW)、消費信号は非検出状態(前回の貸出処理を実施中であれば消費信号の検出有り)、シャッタ369は開放状態、各センサS1〜S4は非検出状態、センサS5は検出(待機)状態、駆動モータ352a、352bは停止状態であり、前記制御ユニット328からの入金信号の出力待ち、または会員カード37の挿入検出待ちの状態である。
【0110】
この状態で、前記紙幣識別ユニット322または硬貨識別ユニット324にて1000円紙幣または500円硬貨が投入、識別され、前記制御ユニット328から入金信号(閉鎖信号)が出力されると(Tb1)、前記コントロールIC364は、図20(a)に示すように、シャッタ359を閉鎖し(Tb2)、第1および第2駆動モータ352a、352bの駆動を開始して(Tb3)、待機領域部366に収納されているビジターカード38を記録媒体処理領域部に搬送する。
【0111】
該搬送により、図20(b)に示すように、センサS3が前記搬送中のビジターカード38を検出した時点において、第2駆動モータ352bの駆動を停止するとともに第1駆動モータ352aの減速を開始し、且つステップのカウントを開始する(Ta4)。
【0112】
このステップのカウントが所定のβ1ステップ分に達した時点にて前記第1駆動モータ352aが停止するように前記コントロールIC364が制御することで、ビジターカード38が前記通信ヘッド365との非接触によるデータの送受が可能な所定の停止位置に停止、保持される(Tb5)。
【0113】
該停止位置においてカードIDの読み取り並びに入金額に基づく度数(10度若しくは5度)の書き込みを完了した段階で、図21(a)に示すように、シャッタ359を開放し(Tb6)、前記第1駆動モータ352aの駆動を開始して(Tb7)、前記停止位置に保持されているビジターカード38をカード排出方向に搬送する。
【0114】
次いで、図21(b)に示すように、搬送中のビジターカード38をセンサS1が検出状態となった時点においてステップのカウントを開始し(Tb8)、該ステップのカウントがβ2ステップに達した段階にて前記第1駆動モータ352aの駆動を停止することで(Tb9)、ビジターカード38の先端部分がカード発行・挿入口318から目視可能ではあるが、該カード発行・挿入口318の前面に設けられた抜き取り防止部材319から突出しない一時返却位置(図21(b)の位置)にビジターカード38が停止される。
【0115】
このビジターカード38が一時返却位置に停止されてから、所定の返却時間(本実施例では1秒)が経過した後、第1駆動モータ352aの正転駆動(FW)を開始して(Tb10)、ビジターカード38をカード挿入方向に搬送するとともに、図22(a)に示すように、センサS1が非検出状態となった時点でシャッタ359を閉鎖する(Tb11)。
【0116】
次いで、図22(b)に示すように、センサS3が非検出状態となった時点にて、前記コントロールIC364は、前記第1駆動モータ352aの減速を開始するとともに、ステップのカウントを開始し(Tb12)、該カウントが所定のβ3ステップ分に達した時点にて前記第1駆動モータ352aが停止するように制御するとともに(Tb13)、図23(a)に示すように、該第1駆動モータ352aの逆転駆動を開始して(Tb14)、ビジターカード38をカード排出方向に搬送する。
【0117】
該搬送に伴い、図23(b)に示すように、搬送中のビジターカード38をセンサS3が検出状態となった時点にて、前記コントロールIC364は、前記第1駆動モータ352aの減速を開始するとともに、ステップのカウントを開始し(Tb15)、該カウントが所定のβ4ステップ分に達した時点にて第1駆動モータ352aが停止するように制御することで、ビジターカード38を前記通信ヘッド365との非接触によるデータの送受が可能な所定の停止位置に停止、保持するとともに(Tb16)、制御ユニット328に対して玉貸開始が可能であることを示す消費信号を出力する。
【0118】
この消費信号の出力に伴い、前記制御ユニット328は、該発行されたビジターカード38に付与された度数の前記使用処理(パチンコ玉の貸し出し)を実施する。
【0119】
次いで、前記コントロールIC364は、ビジターカード38に記録された度数を0度に更新した後、前記第1並びに第2駆動モータ352a、352bの逆転駆動を開始し(Tb17)、ビジターカード38をカード挿入方向に搬送し、図24(a)に示すように、搬送中のビジターカード38をセンサS5が検出してから所定のβ5ステップのカウント時点にて前記第1並びに第2駆動モータ352a、352bが停止するように制御して前記待機位置(図24(b)の位置)に停止させ、ビジターカード38を収納した後(Tb19)、シャッタ359を開放して(Tb20)、再び前記制御ユニット328からの入金信号の検出待ち、または会員カード37の挿入待ちの状態となる。
【0120】
このように、本実施例では、前記通信ヘッド365に対応する停止位置に会員カード37並びにビジターカード38を停止させる際に、前記センサS4やセンサS3による検出から所定のステップにて前記第1駆動モータを停止させることにより、停止位置の精度を向上するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0121】
また、本実施例では、前記記録媒体処理部領域部367内に前記会員カード37或いはビジターカード38が存在する場合には、前記シャッタ359が閉じて他のカードの挿入を阻止するようにしているが、これらシャッタ359を閉じるタイミングや状況等は、本実施例に限定されるものではなく、これらシャッタ359を閉じるタイミングや状況等は適宜に設定すれば良い。
【0122】
前記各実施例における各要素は、本発明に対して以下のように対応している。
本発明の請求項1は、データ記録可能とされるとともに複数の記録媒体処理装置(カードリーダライタ327)にて使用可能とされた第1記録媒体(会員カード37)を受け付ける記録媒体挿入口(カード発行・挿入口318)と、前記記録媒体(会員カード37)の挿入方向先端位置に形成され、その記録媒体処理装置(カードリーダライタ327)においてのみ使用可能とされた1枚の第2記録媒体(ビジターカード38)が待機可能な待機領域部366と、前記両記録媒体(会員カード37、ビジターカード38)の記録情報を少なくとも読み取る記録媒体処理部(通信ヘッド365)が設けられ、前記待機領域部366と前記記録媒体挿入口(カード発行・挿入口318)との間に形成される記録媒体処理領域部367とから成り、前記カード挿入口(カード発行・挿入口318)に連通する記録媒体搬送路(カード搬送路360)と、前記記録媒体処理領域部367内に位置する記録媒体(会員カード37、ビジターカード38)を搬送する第1搬送部(主搬送ベルト353a,353a’、従搬送ベルト353b,353b’)と、前記待機領域部366に位置する前記第2記録媒体(ビジターカード38)を搬送する第2搬送部(主搬送ベルト354a、従搬送ベルト354b)と、前記第1搬送部(主搬送ベルト353a,353a’、従搬送ベルト353b,353b’)と前記第2搬送部(主搬送ベルト354a、従搬送ベルト354b)とを個別に駆動可能な駆動部(第1駆動モータ352a、第2駆動モータ352b)と、前記記録媒体挿入口(カード発行・挿入口318)の近傍位置に設けられ、少なくとも前記記録媒体挿入口(カード発行・挿入口318)からの前記第1記録媒体(会員カード37)の挿入を検出するための第1検出部(フォトセンサS1)と、前記第1検出部(フォトセンサS1)による前記第1記録媒体(会員カード37)の検出に基づき、該検出された第1記録媒体(会員カード37)を前記第1搬送部(主搬送ベルト353a,353a’、従搬送ベルト353b,353b’)が前記記録媒体処理部(通信ヘッド365)に対応する所定の停止位置に搬送するように前記駆動部(第1駆動モータ352a、第2駆動モータ352b)を動作させるとともに、所定の排出条件(返却ボタン15の入力)の成立に基づき前記記録媒体処理部(通信ヘッド365)に対応する所定の停止位置に存在する前記第1記録媒体(会員カード37)を前記第1搬送部(主搬送ベルト353a,353a’、従搬送ベルト353b,353b’)が前記記録媒体挿入口(カード発行・挿入口318)に搬送するように前記駆動部(第1駆動モータ352a、第2駆動モータ352b)を動作させ、且つ、所定の発行指示入力に基づき前記待機領域部366に待機している前記第2記録媒体(ビジターカード38)を前記第1搬送部(主搬送ベルト353a,353a’、従搬送ベルト353b,353b’)と前記第2搬送部(主搬送ベルト354a、従搬送ベルト354b)とが前記記録媒体処理部(通信ヘッド365)に対応する所定の停止位置に搬送するように前記駆動部(第1駆動モータ352a、第2駆動モータ352b)を動作させるとともに、所定の回収条件(度数=0への更新終了後)の成立に基づき前記記録媒体処理部(通信ヘッド365)に対応する所定の停止位置に存在する前記第2記録媒体(ビジターカード38)を前記第1搬送部(主搬送ベルト353a,353a’、従搬送ベルト353b,353b’)と前記第2搬送部(主搬送ベルト354a、従搬送ベルト354b)とが前記待機領域部366に搬送するように前記駆動部(第1駆動モータ352a、第2駆動モータ352b)を動作させる制御部(コントロール基板362)と、を具備する。
【0123】
本発明の請求項2は、前記記録媒体処理部(通信ヘッド365)は、前記記録媒体(会員カード37、ビジターカード38)に対して記録情報の書き込み或いは書き換え(更新)を実施可能とされている。
【0124】
本発明の請求項3は、前記記録媒体(会員カード37、ビジターカード38)が非接触IC記録媒体(ICカード)であって、前記記録媒体処理部(通信ヘッド365)は該非接触IC記録媒体(ICカード)と非接触にて記録情報の読み取り或いは読み取り/書き込み(更新)を実施可能とされている。
【0125】
本発明の請求項4は、前記制御部(コントロール基板362)は、所定の発行指示入力に基づき前記待機領域部366から前記記録媒体処理部(通信ヘッド365)に対応する所定の停止位置に搬送した第2記録媒体(ビジターカード38)を、前記記録媒体処理部(通信ヘッド365)による処理(度数の書き込み処理)の完了後に、該第2記録媒体(ビジターカード38)を外部から目視確認可能な位置(一時返却位置)まで前記第1搬送部(主搬送ベルト353a,353a’、従搬送ベルト353b,353b’)が搬送するように前記駆動部(第1駆動モータ352a)を動作させるとともに、該目視確認可能な位置(一時返却位置)にある第2記録媒体(ビジターカード38)を前記記録媒体処理部(通信ヘッド365)に対応する所定の停止位置に前記第1搬送部(主搬送ベルト353a,353a’、従搬送ベルト353b,353b’)が再度搬送するように前記駆動部(第1駆動モータ352a)を動作させる。
【0126】
本発明の請求項5は、前記各搬送部は、前記駆動部(第1駆動モータ352a、第2駆動モータ352b)による駆動力が伝達される主搬送ベルト353a、353a7、354aと、該主搬送ベルト353a、353a7、354aと前記記録媒体搬送路(カード搬送路360)を挟んだ対向位置に設けられて前記主搬送ベルト353a、353a7、354aが駆動されることにより駆動力が伝達される従搬送ベルト353b、353b7、354bと、から成り、前記従搬送ベルト353b、353b7、354bを前記主搬送ベルト353a、353a7、354a側に可動可能に付勢する付勢部(スプリング358)を備える。
【0127】
本発明の請求項6は、前記記録媒体処理領域部367に配置され、前記記録媒体挿入口(カード発行・挿入口318)より挿入されて前記第1搬送部(主搬送ベルト353a,353a’、従搬送ベルト353b,353b’)により前記記録媒体処理部(通信ヘッド365)に対応する所定の停止位置に搬送される前記第1記録媒体(会員カード37)が前記停止位置に近接したことを検出する第2検出部(フォトセンサS4)を備え、前記制御部(コントロール基板362)は、前記駆動部の駆動中における前記第2検出部(フォトセンサS4)による前記第1記録媒体(会員カード37)の検出に基づき、前記駆動部(第1駆動モータ352a)を該検出した時から更に予め設定されたステップ数分(α1ステップ)の駆動にて停止させる。
【0128】
本発明の請求項7は、前記記録媒体処理領域部367に配置され、前記第2搬送部(主搬送ベルト354a、従搬送ベルト354b)により前記待機領域部366から前記記録媒体処理部(通信ヘッド365)に対応する所定の停止位置に搬送される前記第2記録媒体(ビジターカード38)が前記停止位置に近接したことを検出する第3検出部(フォトセンサS3)を備え、前記制御部(コントロール基板362)は、前記駆動部の駆動中における前記第3検出部(フォトセンサS3)による前記第2記録媒体(ビジターカード38)の検出に基づき、前記駆動部(第1駆動モータ352a)を該検出した時から更に予め設定されたステップ数分(β1ステップ)の駆動にて停止させる。
【0129】
本発明の請求項8は、前記第2記録媒体(ビジターカード38)は、前記待機領域部366において前記第2搬送部(主搬送ベルト354a、従搬送ベルト354b)に狭持された状態とされている。
【0130】
本発明の請求項9は、前記駆動部は、前記第1搬送部(主搬送ベルト353a,353a’、従搬送ベルト353b,353b’)を駆動する第1駆動部(第1駆動モータ352a)と、前記第2搬送部(主搬送ベルト354a、従搬送ベルト354b)を駆動する第2駆動部(第2駆動モータ352b)とから構成されている。
【0131】
本発明の請求項10は、前記記録媒体挿入口(カード発行・挿入口318)からの記録媒体(会員カード37)の挿入を阻止する阻止片(シャッタ369)を備え、前記制御部(コントロール基板362)は、少なくとも前記記録媒体処理領域部367内に前記記録媒体(会員カード37、ビジターカード38)が存在する場合においては、前記阻止片(シャッタ369)を阻止状態(閉鎖状態)とする。
【0132】
本発明の請求項11は、前記阻止片(シャッタ369)による阻止状態(閉鎖状態)の実施/解除(閉鎖/解放)を外部より受け付ける阻止受付け部(I/Oポート373)を有する。
【0133】
本発明の請求項12は、前記主搬送ベルト353a、354a並びに前記駆動部(第1駆動モータ352a、第2駆動モータ352b)とを備える基台350と、前記従搬送ベルト353b、353b7、354bを備える開閉可能なカバー359とで構成される。
【0134】
本発明の請求項13は、前記記録媒体処理部(通信ヘッド365)並びに前記制御部(コントロール基板362)を、前記基台350側に有する。
【0135】
本発明の請求項14は、前記第1搬送部(主搬送ベルト353a,353a’、従搬送ベルト353b,353b’)は、搬送方向の両脇位置に2組の前記主搬送ベルト353a、353a’と前記従搬送ベルト353b、353b’を有するとともに、該2組の搬送ベルト353a、353a’、353b、353b’の間に位置する領域に前記記録媒体処理部(通信ヘッド365)を有する。
【0136】
本発明の請求項15は、前記第2搬送部(主搬送ベルト354a、従搬送ベルト354b)が1組の前記主搬送ベルト354aと前記従搬送ベルト354bにて形成され、前記第1搬送部(主搬送ベルト353a,353a’、従搬送ベルト353b,353b’)の2組の搬送ベルト353a、353a’、353b、353b’間に位置するように設けられている。
【0137】
本発明の請求項16は、前記待機領域部366に前記第2記録媒体(ビジターカード38)が存在するか否かを検出する待機検出部(フォトセンサS5)と、該第2記録媒体(ビジターカード38)の待機/非待機を識別可能に出力する待機状況出力部(I/Oポート373)と、を備える。
【0138】
本発明の請求項17は、前記第1記録媒体(会員カード37)と前記第2記録媒体(ビジターカード38)とは搬送方向の長さが異なり、前記制御部(コントロール基板362)は、これら長さが異なる双方の記録媒体(会員カード37、ビジターカード38)を、前記記録媒体処理部(通信ヘッド365)に対応する所定の停止位置に停止するように前記駆動部(第1駆動モータ352a)を制御する。
【0139】
本発明の請求項18は、遊技に使用可能な遊技用有価価値(度数)の大きさを特定可能な情報が記録された記録媒体(会員カード37、ビジターカード38)である遊技用記録媒体(会員カード37、ビジターカード38)の記録情報より特定される大きさの遊技用有価価値(度数)を遊技に使用させるための使用処理(貸出処理)と、貨幣を受け付けて該受け付け貨幣の金額の範囲内における所定額に相当する大きさの遊技用有価価値(度数)が付与された前記第2記録媒体(ビジターカード38)を発行する発行処理と、予め会員登録を行った会員遊技者に対して発行された前記第1記録媒体(会員カード37)を受け付け、該第1記録媒体(会員カード37)に残存する遊技用有価価値(度数)の大きさに受け付けた貨幣の金額の範囲内における所定額に相当する大きさの遊技用有価価値(度数)を加算更新する価値加算処理(追加入金)と、を実施可能とされ、遊技機(パチンコ機2)に対応して設けられた遊技用装置(カードユニット3)であって、前記各処理(貸出処理、発行処理、追加入金)において、前記第1記録媒体(会員カード37)或いは前記第2記録媒体(ビジターカード38)の記録情報を少なくとも読み出す記録媒体処理装置として前記請求項1〜17のいずれかに記載の記録媒体処理装置(カードリーダライタ327)を用いる。
【0140】
以上、本発明の実施形態を図面により前記実施例にて説明してきたが、本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
【0141】
例えば、前記実施例では、記録媒体処理装置であるカードリリーダライタ327を遊技場に設置される遊技用装置であるカードユニット3に用いた例を示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら記録媒体処理装置は、会員カードとその他のプリペイドカード等の複数種別の記録媒体を併用使用する装置であれば、ゲームセンターや一般店舗等に設置される各種装置等に適用できることは言うまでもない。
【0142】
また、前記実施例では、記録媒体処理装置として記録媒体である非接触ICカードの記録情報の読み出し並びに書き込み(更新)が可能とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、非接触ICカードの記録情報を読み出し可能なカードリーダとしても良い。
【0143】
また、前記実施例では、カードリーダライタ327の通信ヘッド365として、前記会員カード37並びにビジターカード38である非接触ICカードと、非接触にてデータの入出力(送受信)が可能とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、使用する記録媒体の仕様に適宜合わせたもの、例えば接触型のICカードであればコンタクト端子を備えたコンタクトヘッドとすれば良いし、記録媒体が磁気カードであれば磁気ヘッドとすれば良い。
【0144】
また、前記実施例では、カードリリーダライタ327が前記制御ユニット328からの発行信号の受信に基づき、前述のように、待機領域部366に待機させているビジターカード38に、データ信号にて出力されてきた投入金額に相当する度数を記録した後、該ビジターカード38の排出方向先端部を目視可能な所定の一時返却(発行)位置に排出した後、自動的に該一時返却(発行)したビジターカード38を再度取り込んで前記付与した度数の使用処理を行った後に該ビジターカード38を回収するように前記コントロール基板362が制御するようになっており、このようにすることは、前記ビジターカード38が一時返却時に抜き取られることがなく、これら抜き取られたビジターカード38を逐次補充する手間を低減できるとともに、該一時返却(発行)されたビジターカード38を遊技者が挿入する手間並びに使用処理を実施させるための操作を省くことができることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらビジターカード38の一時返却(発行)時における制御内容は、適宜に変更することができる。
【0145】
また、前記実施例では、前記搬送部の主搬送ベルト353a,353a’,354aのみを各駆動モータ352a,352bにて駆動するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、前記従搬送ベルト353b,353b’,354bも駆動するようにしても良い。
【0146】
また、前記実施例では、前記従搬送ベルト353b,353b’,354bをスプリング358にて付勢しており、このようにすることは、駆動モータにて駆動される前記主搬送ベルト353a,353a’,354aを可動可能にするには、ユニバーサルジョイント等の複雑な機構を必要となるのに対し、これら複雑な機構を設ける必要がなく、装置の構成を簡素化できることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、前記主搬送ベルト353a,353a’,354aを可動可能としたり、主搬送ベルト並びに従搬送ベルトの双方を可動可能に付勢しても良い。
【0147】
また、前記実施例では、駆動部として前記第1搬送部を駆動する第1駆動モータ352aと、前記第2搬送部を駆動する第1駆動モータ352bの2つのモータを各搬送部毎に設けて、各搬送部毎の個別の動作を可能としており、このようにすることは、これら第1搬送部と第2搬送部の動作制御を個々の駆動モータを制御することで簡便に実施できるようになり、制御できる自由度が高まるばかりか、その制御方法も容易にできることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、前記両搬送部を1つの駆動モータにて個別に駆動するようにしても良い。
【0148】
また、前記実施例のカードユニット3では、会員カード37に記録された貯蓄玉数を使用してパチンコ玉の払い戻しを実施して対応するパチンコ機2での遊技を実施することができる払い戻し処理が実施可能とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、少なくとも、前記会員カード37並びにビジターカード38の度数を使用して貸出処理が実施可能とされていれば良く、前記払い戻し処理が実施不可とされた構成とされていても良い。
【0149】
また、前記実施例のカードユニット3では、千円札紙幣または500円硬貨のみを受付け会員カード37への追加入金並びにビジターカード38の発行処理が実施できるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、多金種の紙幣並びに硬貨を受付けて会員カード37への追加入金並びにビジターカード38の発行処理ができるものや、紙幣のみを受付けて会員カード37への追加入金並びにビジターカード38の発行処理ができるもの、硬貨のみを受付けて会員カード37への追加入金並びにビジターカード38の発行処理ができるもの、キャッシュカードやクレジットカードを用いて会員カード37への追加入金並びにビジターカード38の発行処理ができるもの、電子マネーや金融機関の現金振込等により会員カード37への追加入金並びにビジターカード38の発行処理ができるもの等であっても良い。
【0150】
また、前記実施例のカードユニット3では、会員カード37を受付けた際に、該会員カード37の度数等の各情報を前記RAM330に記憶し、該記憶した度数を前記貸出処理や追加入金に基づき更新するとともに、返却操作がされた場合には、前記更新した度数を会員カード37に記録されている度数対して更新記録するようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、度数が更新される毎に会員カード37に記録された度数を更新するようにしても良い。
【0151】
また、前記実施例では、会員カード37により特定される遊技用有価価値としての度数が該会員カード37と管理コンピュータ100との双方に記録または登録され、管理されるようになっているが、本発明はこれに限定されるものではなく、会員カード37のみに度数を記録するようにしても良いし、管理コンピュータ100または第三者機関のカード管理サーバ等にのみ度数を登録し、前記会員カード37の会員ID等の識別符号を読み出すことにより、前記登録されている度数を特定するようにしても良い。
【0152】
また、前記実施例では遊技用記録媒体として非接触型のICカード37を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これを磁気カードや接触型のICカードとしても良いし、更には識別符号を用いて記録情報を特定できる場合等には、遊技用記録媒体を特定可能な識別符号等の情報を少なくとも読み取り可能に記録できるものであれば良く、例えばバーコード等の所定の情報記録シンボル等が読み取り可能にプリントされた記録媒体や、これら情報記録シンボル等が読み取り可能に表示された情報端末等であっても良い。
【0153】
また、前記実施例に用いた遊技用記録媒体としてのICカード37の形状はカード状とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば円盤形状や球状、チップ状等その他の形状とされていても良い。
【0154】
また、前記実施例に用いた会員カード37は、所定の遊技場内においてのみ使用可能とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数の遊技場において使用可能とされた共通会員カードとして使用するようにしても良い。
【0155】
また、前記実施例では、会員カード37に残存する度数の貨幣への精算が不可とされているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、精算装置を設けることで、会員カード37に残存する度数を該度数に相当する金額の貨幣に精算できるようにしても良い。
【0156】
また前記実施例では、遊技機であるパチンコ機2において使用される遊技用有価価値の形態として度数や該度数に相当する金額を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら遊技用有価価値を所定のポイントや相当するパチンコ玉数やコイン数としても良く、その形態は任意に選択すれば良い。
【0157】
また前記実施例では、遊技機であるパチンコ機2に使用される遊技媒体としてパチンコ玉を用いているが、これら遊技媒体をコインや点数、更には後述する画像式のパチンコ機やスロットマシン等における画像にて形成されたパチンコ玉やコイン等としても良く、これら遊技媒体は遊技において使用され る媒体であれば、本発明の遊技媒体に含まれるものであり、その形態が限定されるものではない。
【0158】
【発明の効果】
本発明は次の効果を奏する。
(a)請求項1の発明によれば、その記録媒体処理装置でのみ使用可能な前記第2記録媒体と、複数の記録媒体処理装置で使用可能な前記第1記録媒体の処理を、同一の記録媒体処理装置にて実施できるようになる。
【0159】
(b)請求項2の発明によれば、記録情報の書き込み或いは書き換え(更新)用の処理部を別途設ける必要がない。
【0160】
(c)請求項3の発明によれば、記録情報の読み取り或いは読み取り/書き込み(更新)が非接触状態で実施されることから、記録媒体の損耗を低減できる。
【0161】
(d)請求項4の発明によれば、その装置でしか使用できない前記第2記録媒体の発行処理において、これら発行された第2記録媒体を利用者は目視確認できるとともに、該発行された第2記録媒体が自動的に挿入されるようになり、これら発行された第2記録媒体の挿入操作を行う手間を省くことができる。
【0162】
(e)請求項5の発明によれば、前記記録媒体に多少の厚みのばらつきがあっても良好に搬送できるとともに、カードの傷つき等の損耗も低減できる。
【0163】
(f)請求項6の発明によれば、前記記録媒体挿入口より挿入された前記第1記録媒体を前記停止位置に高精度にて停止することができ、前記記録媒体処理部による読み出しや書き込み等の処理の精度も向上できる。
【0164】
(g)請求項7の発明によれば、前記待機領域部から搬送された前記第2記録媒体を前記停止位置に高精度にて停止することができ、前記記録媒体処理部による読み出しや書き込み等の処理の精度も向上できる。
【0165】
(h)請求項8の発明によれば、待機している第2記録媒体の搬送を迅速に行うことができる。
【0166】
(i)請求項9の発明によれば、前記第1搬送部と第2搬送部とを個別に駆動するためのクラッチ機構等の複雑な駆動力分配機構が不要となるばかりりか、これら個別駆動のための制御も行い易くできる。
【0167】
(j)請求項10の発明によれば、前記記録媒体処理領域部内に前記記録媒体が存在する場合において前記記録媒体挿入口から他の記録媒体が誤って挿入されてしまうことによる故障を防止できるとともに、装置内部に処理中の記録媒体が存在することが解るようになる。
【0168】
(k)請求項11の発明によれば、例えば前記第2記録媒体の発行に伴う現金の受付け時や前記第1記録媒体の返却操作時等において、外部から前記阻止状態の実施/解除を制御できる。
【0169】
(l)請求項12の発明によれば、前記記録媒体搬送路内に記録媒体の詰まり等を生じた場合に、これら詰まった記録媒体を簡便に取り出すことができ、装置のメンテナンス性を向上できる。
【0170】
(m)請求項13の発明によれば、前記記録媒体処理部並びに前記制御部が前記カバーの開閉に伴って動くことがなく、これら記録媒体処理部並びに制御部の故障発生の危険性を低減できる。
【0171】
(n)請求項14の発明によれば、前記第2搬送部の各搬送ベルトに影響されることなく前記記録媒体処理部を記録媒体に近接或いは当接できるようになるため、前記記録媒体処理部による処理精度を向上できる。
【0172】
(o)請求項15の発明によれば、前記第2搬送部と第1搬送部との間の記録媒体の移動をより円滑に実施でき、これら記録媒体の詰まり等の発生を低減できる。
【0173】
(p)請求項16の発明によれば、外部の機器が前記第2記録媒体の待機/非待機を識別できるようになる。
【0174】
(q)請求項17の発明によれば、前記搬送方向長さが異なる前記第1記録媒体と第2記録媒体とを同一の記録媒体処理装置にて扱うことができる。
【0175】
(r)請求項18の発明によれば、その記録媒体処理装置でのみ使用可能な前記第2記録媒体と、複数の記録媒体処理装置で使用可能な前記第1記録媒体の処理を、同一の記録媒体処理装置にて実施できるようになるため、大幅な設計変更を必要とせずに異なる種別の記録媒体に対応できる遊技用装置を得られるばかりか、装置自体のコストが大幅に上昇してしまうこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における遊技用装置が適用された遊技用システムの構成を示す図である。
【図2】本発明の実施例において用いたパチンコ機並びにカードユニットの正面図である。
【図3】本発明の実施例におけるパチンコ機の操作部を示す平面図である。
【図4】(a)は、本発明の実施例におけるカードユニットの一部破断側面図並びに背面図である。
【図5】本発明の実施例におけるカードユニット並びにパチンコ機の構成を示すブロック図である。
【図6】(a)は、本発明の実施例に用いた会員カードを示す正面図であり、(b)は、ビジターカードを示す正面図である。
【図7】本発明の実施例におけるパチンコ機の賞球制御基板とカードユニットとから出力される各信号の出力状況を示す図である。
【図8】本発明の実施例における管理コンピュータの構成を示すブロック図である。
【図9】(a)(b)は、本発明の実施例に用いた管理コンピュータにおけるカード管理DBを構成する会員カードマスターテーブル、カードユニット別データテーブルの登録状況を示す図である。
【図10】本発明の実施例におけるカードリーダライタの側方断面図である。
【図11】図10に示すカードリーダライタのA−A断面図である。
【図12】本発明の実施例におけるカードリーダライタの構成を示すブロック図である。
【図13】本発明の実施例におけるカードリーダライタの会員カードの搬送状況を示すタイミングチャートである。
【図14】(a)(b)は、本発明の実施例におけるカードリーダライタの会員カードの搬送状況を示す断面図である。
【図15】(a)(b)は、本発明の実施例におけるカードリーダライタの会員カードの搬送状況を示す断面図である。
【図16】(a)(b)は、本発明の実施例におけるカードリーダライタの会員カードの搬送状況を示す断面図である。
【図17】(a)(b)は、本発明の実施例におけるカードリーダライタの会員カードの搬送状況を示す断面図である。
【図18】本発明の実施例におけるカードリーダライタのビジターカードの搬送状況を示すタイミングチャートである。
【図19】本発明の実施例におけるカードリーダライタのビジターカードの搬送状況を示す断面図である。
【図20】(a)(b)は、本発明の実施例におけるカードリーダライタのビジターカードの搬送状況を示す断面図である。
【図21】(a)(b)は、本発明の実施例におけるカードリーダライタのビジターカードの搬送状況を示す断面図である。
【図22】(a)(b)は、本発明の実施例におけるカードリーダライタのビジターカードの搬送状況を示す断面図である。
【図23】(a)(b)は、本発明の実施例におけるカードリーダライタのビジターカードの搬送状況を示す断面図である。
【図24】(a)(b)は、本発明の実施例におけるカードリーダライタのビジターカードの搬送状況を示す断面図である。
【符号の説明】
2 カードリーダ式パチンコ機(遊技機)
3 カードユニット(遊技用装置)
8 通信ケーブル
9 信号ケーブル
14 操作部
15 返却ボタン
16 貸出ボタン
17 度数表示部
18 操作基板
31 ユニットホルダ
31’ スライドレール
37 会員カード(第1記録媒体、遊技用記録媒体)
38 ビジターカード(第2記録媒体、遊技用記録媒体)
81 装着孔
82 光記録部
83 アンテナコイル
84 集積回路
91 アンテナコイル
92 集積回路(IC)
100 管理コンピュータ
101 データバス
102 CPU
103 RAM
104 RTC
105 記憶装置
106 入力装置
107 表示装置
108 プリンタ
109 通信部
202 ガラス扉枠
203 打球供給皿
204 余剰玉受皿
205 打球操作ハンドル(操作ノブ)
206 遊技盤
207 遊技領域
209 可変表示部
210 可変表示装置
211 通過ゲート
214 始動入賞口
215 可動片
216 可変入賞球装置
220 開閉板
224 入賞口
226 アウト口
231 遊技制御基板
235 ランプ制御基板
237 賞球制御基板
270 音声制御基板
280 表示制御基板
291 発射制御基板
297 玉払出装置
301 動作ランプ
302 紙幣挿入口
303 硬貨投入口
304 硬貨返却ボタン
305 変更可能ランプ
306 貸出単位変更ボタン
307 貸出単位表示部
308 端数ボタン
309 度数表示部
310 機種設定ランプ
311 方向指示ランプ
312 挿入中ランプ
313 硬貨返却口
313’ 受部
314 会員カード表示部
315 テンキー
316 エンターキー
317 貯玉再プレイ選択ボタン
318 カード発行・挿入口(記録媒体挿入口)
319 抜き取り防止部材
320 第1操作基板
321 第2操作基板
322 紙幣識別ユニット
323 硬貨投入路
324 硬貨識別ユニット
325 硬貨返却路
326 硬貨回収路
327 カードリーダライタ(記録媒体処理装置)
328 制御ユニット
329 MPU
330 RAM
331 ROM
332a I/Oポート
332b I/Oポート
332c I/Oポート
334 通信部
350 基台
352a 駆動モータ(駆動部)
352b 駆動モータ(駆動部)
353a 主搬送ベルト(第2搬送部)
353b 従搬送ベルト(第2搬送部)
354a 主搬送ベルト(第1搬送部)
354b 従搬送ベルト(第1搬送部)
355 ソレノイド
356 格納ケース
357 回動軸
358 スプリング(付勢部)
359 カバー
360 カード搬送路
361 モータコントローラ
362 コントロール基板(制御部)
363 リードライト基板
364 コントロールIC
365 通信ヘッド(記録媒体処理部)
366 待機領域部
367 記録媒体処理領域部
368 メモリ
369 シャッタ
370 フラットケーブルコネクタ
373 I/Oポート
380 シリアルポート
S1 フォトセンサ(第1検出部)
S2 フォトセンサ
S3 フォトセンサ(第3検出部)
S4 フォトセンサ(第2検出部)
S5 フォトセンサ(待機検出部)

Claims (18)

  1. データ記録可能とされるとともに複数の記録媒体処理装置にて使用可能とされた第1記録媒体を受け付ける記録媒体挿入口と、
    前記記録媒体の挿入方向先端位置に形成され、その記録媒体処理装置においてのみ使用可能とされた1枚の第2記録媒体が待機可能な待機領域部と、前記両記録媒体の記録情報を少なくとも読み取る記録媒体処理部が設けられ、前記待機領域部と前記記録媒体挿入口との間に形成される記録媒体処理領域部とから成り、前記カード挿入口に連通する記録媒体搬送路と、
    前記記録媒体処理領域部内に位置する記録媒体を搬送する第1搬送部と、
    前記待機領域部に位置する前記第2記録媒体を搬送する第2搬送部と、
    前記第1搬送部と前記第2搬送部とを個別に駆動可能な駆動部と、
    前記記録媒体挿入口の近傍位置に設けられ、少なくとも前記記録媒体挿入口からの前記第1記録媒体の挿入を検出するための第1検出部と、
    前記第1検出部による前記第1記録媒体の検出に基づき、該検出された第1記録媒体を前記第1搬送部が前記記録媒体処理部に対応する所定の停止位置に搬送するように前記駆動部を動作させるとともに、所定の排出条件の成立に基づき前記記録媒体処理部に対応する所定の停止位置に存在する前記第1記録媒体を前記第1搬送部が前記記録媒体挿入口に搬送するように前記駆動部を動作させ、且つ、所定の発行指示入力に基づき前記待機領域部に待機している前記第2記録媒体を前記第1搬送部と前記第2搬送部とが前記記録媒体処理部に対応する所定の停止位置に搬送するように前記駆動部を動作させるとともに、所定の回収条件の成立に基づき前記記録媒体処理部に対応する所定の停止位置に存在する前記第2記録媒体を前記第1搬送部と前記第2搬送部とが前記待機領域部に搬送するように前記駆動部を動作させる制御部と、
    を具備することを特徴とする記録媒体処理装置。
  2. 前記記録媒体処理部は、前記記録媒体に対して記録情報の書き込み或いは書き換え(更新)を実施可能とされている請求項1に記載の記録媒体処理装置。
  3. 前記記録媒体が非接触IC記録媒体であって、前記記録媒体処理部は該非接触IC記録媒体と非接触にて記録情報の読み取り或いは読み取り/書き込み(更新)を実施可能とされている請求項1または2に記載の記録媒体処理装置。
  4. 前記制御部は、所定の発行指示入力に基づき前記待機領域部から前記記録媒体処理部に対応する所定の停止位置に搬送した第2記録媒体を、前記記録媒体処理部による処理の完了後に、該第2記録媒体を外部から目視確認可能な位置まで前記第1搬送部が搬送するように前記駆動部を動作させるとともに、該目視確認可能な位置にある第2記録媒体を前記記録媒体処理部に対応する所定の停止位置に前記第1搬送部が再度搬送するように前記駆動部を動作させる請求項1〜3のいずれかに記載の記録媒体処理装置。
  5. 前記各搬送部は、前記駆動部による駆動力が伝達される主搬送ベルトと、該主搬送ベルトと前記記録媒体搬送路を挟んだ対向位置に設けられて前記主搬送ベルトが駆動されることにより駆動力が伝達される従搬送ベルトと、から成り、前記従搬送ベルトを前記主搬送ベルト側に可動可能に付勢する付勢部を備える請求項1〜4のいずれかに記載の記録媒体処理装置。
  6. 前記記録媒体処理領域部に配置され、前記記録媒体挿入口より挿入されて前記第1搬送部により前記記録媒体処理部に対応する所定の停止位置に搬送される前記第1記録媒体が前記停止位置に近接したことを検出する第2検出部を備え、前記制御部は、前記駆動部の駆動中における前記第2検出部による前記第1記録媒体の検出に基づき、前記駆動部を該検出した時から更に予め設定されたステップ数分の駆動にて停止させる請求項1〜5のいずれかに記載の記録媒体処理装置。
  7. 前記記録媒体処理領域部に配置され、前記第2搬送部により前記待機領域部から前記記録媒体処理部に対応する所定の停止位置に搬送される前記第2記録媒体が前記停止位置に近接したことを検出する第3検出部を備え、前記制御部は、前記駆動部の駆動中における前記第3検出部による前記第2記録媒体の検出に基づき、前記駆動部を該検出した時から更に予め設定されたステップ数分の駆動にて停止させる請求項1〜6のいずれかに記載の記録媒体処理装置。
  8. 前記第2記録媒体は、前記待機領域部において前記第2搬送部に狭持された状態とされている請求項1〜7のいずれかに記載の記録媒体処理装置。
  9. 前記駆動部は、前記第1搬送部を駆動する第1駆動部と、前記第2搬送部を駆動する第2駆動部とから構成されている請求項1〜8のいずれかに記載の記録媒体処理装置。
  10. 前記記録媒体挿入口からの記録媒体の挿入を阻止する阻止片を備え、前記制御部は、少なくとも前記記録媒体処理領域部内に前記記録媒体が存在する場合においては、前記阻止片を阻止状態とする請求項1〜9のいずれかに記載の記録媒体処理装置。
  11. 前記阻止片による阻止状態の実施/解除を外部より受け付ける阻止受付け部を有する請求項10に記載の記録媒体処理装置。
  12. 前記主搬送ベルト並びに前記駆動部とを備える基台と、前記従搬送ベルトを備える開閉可能なカバーとで構成される請求項5〜11のいずれかに記載の記録媒体処理装置。
  13. 前記記録媒体処理部並びに前記制御部を、前記基台側に有する請求項12に記載の記録媒体処理装置。
  14. 前記第1搬送部は、搬送方向の両脇位置に2組の前記主搬送ベルトと前記従搬送ベルトを有するとともに、該2組の搬送ベルトの間に位置する領域に前記記録媒体処理部を有する請求項5〜13のいずれかに記載の記録媒体処理装置。
  15. 前記第2搬送部が1組の前記主搬送ベルトと前記従搬送ベルトにて形成され、前記第1搬送部の2組の搬送ベルト間に位置するように設けられている請求項14に記載の記録媒体処理装置。
  16. 前記待機領域部に前記第2記録媒体が存在するか否かを検出する待機検出部と、該第2記録媒体の待機/非待機を識別可能に出力する待機状況出力部と、を備える請求項1〜15のいずれかに記載の記録媒体処理装置。
  17. 前記第1記録媒体と前記第2記録媒体とは搬送方向の長さが異なり、前記制御部は、これら長さが異なる双方の記録媒体を、前記記録媒体処理部に対応する所定の停止位置に停止するように前記駆動部を制御する請求項1〜16のいずれかに記載の記録媒体処理装置。
  18. 遊技に使用可能な遊技用有価価値の大きさを特定可能な情報が記録された記録媒体である遊技用記録媒体の記録情報より特定される大きさの遊技用有価価値を遊技に使用させるための使用処理と、
    貨幣を受け付けて該受け付け貨幣の金額の範囲内における所定額に相当する大きさの遊技用有価価値が付与された前記第2記録媒体を発行する発行処理と、
    予め会員登録を行った会員遊技者に対して発行された前記第1記録媒体を受け付け、該第1記録媒体に残存する遊技用有価価値の大きさに受け付けた貨幣の金額の範囲内における所定額に相当する大きさの遊技用有価価値を加算更新する価値加算処理と、
    を実施可能とされ、遊技機に対応して設けられた遊技用装置であって、
    前記各処理において、前記第1記録媒体或いは前記第2記録媒体の記録情報を少なくとも読み出す記録媒体処理装置として前記請求項1〜17のいずれかに記載の記録媒体処理装置を用いたことを特徴とする遊技用装置。
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