JP4747254B2 - 液晶性化合物、液晶組成物および液晶表示素子 - Google Patents
液晶性化合物、液晶組成物および液晶表示素子 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4747254B2 JP4747254B2 JP2001278291A JP2001278291A JP4747254B2 JP 4747254 B2 JP4747254 B2 JP 4747254B2 JP 2001278291 A JP2001278291 A JP 2001278291A JP 2001278291 A JP2001278291 A JP 2001278291A JP 4747254 B2 JP4747254 B2 JP 4747254B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- compound
- liquid crystal
- ring
- general formula
- represented
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 0 CCCC(CC1)CCC1c(cc1)ccc1-c(cc1)cc(OC2(N)N)c1OC2=* Chemical compound CCCC(CC1)CCC1c(cc1)ccc1-c(cc1)cc(OC2(N)N)c1OC2=* 0.000 description 7
- PDKQEOKLLMQTPT-UHFFFAOYSA-N CCCC(CC1)CCC1c(cc1)ccc1-c(cc1N)ccc1N Chemical compound CCCC(CC1)CCC1c(cc1)ccc1-c(cc1N)ccc1N PDKQEOKLLMQTPT-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Landscapes
- Liquid Crystal Substances (AREA)
- Heterocyclic Compounds That Contain Two Or More Ring Oxygen Atoms (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は液晶性化合物に関し、さらに詳しくは液晶組成物、特にTNモード用、STNモード用、TFTモード用またはOCBモード用の液晶組成物成分として好適な液晶性化合物、これを含む液晶組成物およびこの液晶組成物を用いて構成した液晶表示素子に関する。なお、本発明において液晶性化合物という用語は、液晶相を有する化合物および液晶相を示さないが液晶組成物の構成成分として有用な化合物の総称として用いる。
【0002】
【背景技術】
液晶表示素子は液晶物質がもつ光学異方性および誘電率異方性を利用したものであるが、その表示方式によってねじれネマチック(TN)モード、動的散乱(DS)モード、ゲストホスト(G.H)モード、配向相変(DAP)モード、超ねじれネマチック(STN)モード、電圧制御複屈折(VCB、ECBまたはTB)モード、垂直配向(VA)モード、マルチドメイン垂直配向(MVA)モード、OCBモードなどの各種方式に分けられ、それぞれの方式に適する液晶物質の性質は異なる。ただし、いずれの方式の表示素子に用いられる液晶物質であっても水分、空気、熱、光等に安定であることが必要である。
【0003】
近年、駆動電圧が低くかつコントラストの高い液晶表示素子が求められている。駆動電圧を低くするためには、液晶材料の誘電率異方性値(Δε)を大きくすることが重要であり、特にSTN型液晶表示素子のコントラストを高くするためには、液晶表示素子の電圧透過率曲線を急峻にする必要があり、そのためには液晶材料の弾性定数比(K33/K11)を大きくすることが重要である。
【0004】
これらの課題を解決するための手段として、Δεが大きくかつK33/K11が大きい液晶化合物の開発は有効である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、大きなΔεおよび大きなK33/K11を有する液晶化合物を提供すること、この化合物を含有することによって、液晶表示素子の低電圧駆動および高コントラストを可能とする液晶組成物を提供すること、およびこの液晶組成物を用いて構成した液晶表示素子を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の構成は以下の通りである。
[1] 一般式(1)で表される液晶性化合物。
【0007】
式中、A1、A2およびA3はそれぞれ独立してシクロヘキサン環、1,3−ジオキサン環、ベンゼン環、または少なくとも1つの水素がハロゲンで置き換えられたベンゼン環を示す。シクロヘキサン環および1,3−ジオキサン環はシス型よりもトランス型の方が好ましい。
Raは炭素数1〜20のアルキル基を示し、このアルキル基中、任意の−CH2−は−O−、−S−、−CH=CH−、または−C≡C−で置き換えられてもよいが、−O−と−O−とが隣接することはなく、また、このアルキル基中、任意の水素はハロゲンで置き換えられてもよい。好ましいRaはアルキル、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルコキシアルコキシ、アルキルチオ、アルキルチオアルコキシ、アルケニル、アルケニルオキシ、アルケニルオキシアルキル、アルキニル、アルキニルオキシである。これらの基において、少なくとも1つの水素がハロゲンで置き換えられても好ましい。ハロゲンの好ましい置換位置はα位とω位である。好ましいハロゲンはフッ素または塩素である。これらの基は分岐よりも直鎖の方が好ましい。−CH=CH−はシス型よりもトランス型の方が好ましい。特に好ましいRaはアルキル、アルコキシまたはアルケニルである。
Z1、Z2およびZ3はそれぞれ独立して単結合、−(CH2)2−、−(CH2)4−、−COO−、−OCO−、−CH2O−、−OCH2−、−CF2O−、−OCF2−、−CF=CF−、−CH=CH−、または−C≡C−を示す。−CF=CF−および−CH=CH−はシス型よりもトランス型の方が好ましい。好ましくは単結合、−(CH2)2−、−CF2O−、または−OCF2−である。
mおよびnは独立して0または1である。
【0008】
[2] mとnは、ともに0である[1]に記載の液晶性化合物。
[3] mとnは、いずれか一方が0であり、かつもう一方が1である[1]に記載の液晶性化合物。
[4] mとnは、ともに1である[1]に記載の液晶性化合物。
[5] Z1、Z2およびZ3の少なくとも1つが−CF2O−である[1]に記載の液晶性化合物。
[6] [1]〜[5]のいずれか1項に記載の液晶性化合物を少なくとも1種類含有する液晶組成物。
【0009】
[7] 第一成分として、[1]〜[5]のいずれか1項に記載の液晶性化合物を少なくとも1種類含有し、第二成分として、一般式(2)、(3)および(4)で表される化合物群から選択される化合物を少なくとも1種類含有する液晶組成物。
【0010】
(式中、R1は炭素数1〜10のアルキル基を示し、この基の任意の−CH2−は−O−または−CH=CH−で置き換えられてもよいが、−O−と−O−とが隣接することはなく、また、この基の任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく;X1はフッ素、塩素、−OCF3、−OCHF2、−CF3、−CHF2、−CH2F、−OCF2CHF2、または−OCF2CHFCF3を示し;L1およびL2はそれぞれ独立して水素またはフッ素を示し;Z4およびZ5はそれぞれ独立して−(CH2)2−、−(CH2)4-、−COO−、−CF2O−、−OCF2-、−CH=CH−、または単結合を示し;環Aおよび環Bはそれぞれ独立してシクロヘキサン環、ジオキサン環または任意の水素がフッ素で置き換えられてもよいベンゼン環を示し、環Cはシクロヘキサン環または任意の水素がフッ素で置き換えられてもよいベンゼン環を示す)。
【0011】
[8] 第一成分として、[1]〜[5]のいずれか1項に記載の液晶性化合物を少なくとも1種類含有し、第二成分として、一般式(5)および(6)で表される化合物群から選択される化合物を少なくとも1種類含有する液晶組成物。
【0012】
(式中、R2およびR3はそれぞれ独立して炭素数1〜10のアルキル基を示し、この基の任意の−CH2−は−O−または−CH=CH−で置き換えられてもよいが、−O−と−O−とが隣接することはなく、また、この基の任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく;X2は−CNまたは−C≡C−CN基を示し;環Dはシクロヘキサン環、ベンゼン環、ジオキサン環またはピリミジン環を示し;環Eはシクロヘキサン環、任意の水素がフッ素で置き換えられてもよいベンゼン環、またはピリミジン環を示し;環Fはシクロヘキサン環またはベンゼン環を示し;Z6は−(CH2)2−、−COO−、−CF2O−、−OCF2−、または単結合を示し;L3、L4およびL5はそれぞれ独立して水素またはフッ素を示し;b、cおよびdはそれぞれ独立して0または1である)。
【0013】
[9] 第一成分として、[1]〜[5]のいずれか1項に記載の液晶性化合物を少なくとも1種類含有し、第二成分として、一般式(7)、(8)および(9)で表される化合物群から選択される化合物を少なくとも1種類含有する液晶組成物。
【0014】
(式中、R4およびR5はそれぞれ独立して炭素数1〜10のアルキル基を示し、この基の任意の−CH2−は−O−または−CH=CH−で置き換えられてもよいが、−O−と−O−とが隣接することはなく、また、この基の任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく;環Gおよび環Iはそれぞれ独立してシクロヘキサン環またはベンゼン環を示し;L6およびL7はそれぞれ独立して水素またはフッ素を示すが、L6とL7がともに水素であることはなく;Z7およびZ8はそれぞれ独立して−(CH2)2−、−COO−または単結合を示す)。
【0015】
[10] 第一成分として、[1]〜[5]のいずれか1項に記載の液晶性化合物を少なくとも1種類含有し、第二成分として、前記一般式(2)、(3)および(4)で表される化合物群から選択される化合物を少なくとも1種類含有し、第三成分として、一般式(10)、(11)および(12)で表される化合物群から選択される化合物を少なくとも1種類含有する液晶組成物。
【0016】
(式中、R6およびR7はそれぞれ独立して炭素数1〜10のアルキル基を示し、この基の任意の−CH2−は−O−または−CH=CH−で置き換えられてもよいが、−O−と−O−とが隣接することはなく、また、この基の任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく;環J、環Kおよび環Mはそれぞれ独立してシクロヘキサン環、ピリミジン環、または任意の水素がフッ素で置き換えられてもよいベンゼン環を示し;Z9およびZ10はそれぞれ独立して、−C≡C−、−COO−、−(CH2)2−、−CH=CH−、または単結合を示す)。
【0017】
[11] 第一成分として、[1]〜[5]のいずれか1項に記載の液晶性化合物を少なくとも1種類含有し、第二成分として、前記一般式(5)および(6)で表される化合物群から選択される化合物を少なくとも1種類含有し、第三成分として、前記一般式(10)、(11)および(12)で表される化合物群から選択される化合物を少なくとも1種類含有する液晶組成物。
【0018】
[12] 一般式(1b−1−1)で表される化合物を少なくとも1種類、一般式(1b−2−1)で表される化合物を少なくとも1種類、一般式(5−2−1)で表される化合物を少なくとも1種類、一般式(5−57−1)で表される化合物を少なくとも1種類、一般式(10−1−1)で表される化合物を少なくとも1種類、一般式(10−10−1)で表される化合物を少なくとも1種類、一般式(11−1−1)で表される化合物を少なくとも1種類、一般式(11−1−2)で表される化合物を少なくとも1種類、一般式(11−1−3)で表される化合物を少なくとも1種類、および一般式(11−15−1)で表される化合物を少なくとも3種類含有する液晶組成物。
【0019】
(式中、Rb、R8、R9およびR10は独立して炭素数1〜10のアルキル基を示す)。
【0020】
[13] 第一成分として、[1]〜[5]のいずれか1項に記載の液晶性化合物を少なくとも1種類含有し、第二成分として、前記一般式(7)、(8)および(9)で表される化合物群から選択される化合物を少なくとも1種類含有し、第三成分として、前記一般式(10)、(11)および(12)で表される化合物群から選択される化合物を少なくとも1種類含有する液晶組成物。
【0021】
[14] 一般式(1b−1−2)で表される化合物を少なくとも1種類、一般式(7−1−1)で表される化合物を少なくとも1種類、一般式(8−1−1)で表される化合物を少なくとも2種類、一般式(8−1−2)で表される化合物を少なくとも1種類、一般式(10−1−2)で表される化合物を少なくとも2種類、一般式(10−1−3)で表される化合物を少なくとも2種類、一般式(10−5−1)で表される化合物を少なくとも2種類、および一般式(11−19−1)で表される化合物を少なくとも3種類含有する液晶組成物。
【0022】
(式中、Rb、R9、R10、R11、およびR12はそれぞれ独立して炭素数1〜10のアルキル基を示す)。
【0023】
[15] 第一成分として、[1]〜[5]のいずれか1項に記載の液晶性化合物を少なくとも1種類含有し、第二成分として、前記一般式(2)、(3)および(4)で表される化合物群から選択される化合物を少なくとも1種類含有し、第三成分として、前記一般式(5)および(6)で表される化合物群から選択される化合物を少なくとも1種類含有し、第四成分として、前記一般式(10)、(11)および(12)で表される化合物群から選択される化合物を少なくとも1種類含有する液晶組成物。
[16] [6]〜[15]のいずれか1項に記載の液晶組成物が、さらに少なくとも1種類の光学活性化合物を含有することを特徴とする液晶組成物。
[17] [6]〜[16]のいずれか1項に記載の液晶組成物を用いて構成した液晶表示素子。
【0024】
【発明の実施の形態】
一般式(1)で表される本発明の液晶性化合物は、フッ素で置換されたベンゾジオキセン環を有する化合物である。例えば化合物(A)は、このような構造を持つことによって、大きなΔεおよび大きなK33/K11を発現する。このような効果は上記の構造によって達成されたものである。
【0025】
Z1〜Z3として示された基はいずれも優れた特性を発現するが、それぞれ次の特徴を有する。単結合、−CH=CH−は低粘性を発現させ、−(CH2)2−、−(CH2)4−は他の液晶化合物または液晶組成物との良好な相溶性を発現させる。−COO−および−CF2O−は大きなΔεを発現させ、−C≡C−は高い透明点と低粘性を発現させる。
【0026】
これらの化合物はいずれも大きなΔεおよび大きなK33/K11を有する。また、これらの化合物は比較的小さいΔnを有する。mとnは独立して0または1を示すが、それらがともに0であるときは、大きなΔεを発現する2環の液晶性化合物を与える。この化合物は、これを成分として使用する液晶組成物に上記特性を反映させることができるが、特に低温側に液晶相温度領域が必要な場合に有用である。一方が0で、かつもう一方が1であるときは、3環の液晶性化合物を与えるが、この化合物は2環の液晶化合物と同様の特性を有し、液晶組成物に使用した場合透明点を高く設定することができる。また、それらがともに1であるときは、4環の液晶性化合物を与えるが、この化合物は大きなΔεを示しかつ高い透明点を有するので、液晶組成物に使用した場合組成物の透明点を上昇させることができる。
【0027】
上記一般式(1)において、コアの部分は多種の構造が相当するが、いずれも優れた特性を発現する。そのうち数例を式(1a−1)〜(1c−20)に示す。
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
本発明により提供される液晶組成物は、一般式(1)で表される液晶性化合物を少なくとも1種類含む第一成分のみでもよいが、これに加え、第二成分として一般式(2)、(3)および(4)で表される化合物群から選ばれる少なくとも1種類の化合物(以下第二A成分と称する)および/または一般式(5)および(6)で表される化合物群から選ばれる少なくとも1種類の化合物(以下第二B成分と称する)を混合したものが好ましい。さらに、しきい電圧値、液晶相温度範囲、屈折率異方性値、Δεまたは粘度等を調整する目的で、一般式(10)、(11)および(12)で表される化合物群から選ばれる少なくとも1種類の化合物を第三成分として混合することもできる。また、本発明に使用される液晶組成物の各成分は、特性に大きな差異が無いという理由で、各元素の同位体元素からなる類縁体でも差し支えない。
【0032】
上記第二A成分のうち、一般式(2)に含まれる化合物の好適例として次の式(2−1)〜(2−9)、一般式(3)に含まれる化合物の好適例として式(3−1)〜(3−97)、ならびに一般式(4)に含まれる化合物の好適例として式(4−1)〜(4−33)で表される化合物を挙げることができる。
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
(式中、R1、X1は前記と同じ意味を表す)
これらの一般式(2)〜(4)で表される化合物は、正のΔεを示し、熱安定性や化学的安定性が非常に優れているので、主としてTFT用の液晶組成物に用いられる。TFT用の液晶組成物を調製する場合、該化合物の使用量は液晶組成物の全重量に対して1〜99重量%の範囲が適するが、好ましくは10〜97重量%、より好ましくは40〜95重量%である。また一般式(10)〜(12)で表される化合物をしきい電圧値、液晶相温度範囲、屈折率異方性値、Δεまたは粘度等を調整する目的で添加してもよい。
【0051】
次に、前記第二B成分のうち、一般式(5)および(6)に含まれる化合物の好適例として、それぞれ式(5−1)〜(5−56)および式(6−1)〜(6−3)で表される化合物を挙げることができる。より好ましい例として、それぞれ式(5−2−1)および(5−57−1)で表される化合物を挙げることができる。
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】
【0056】
【0057】
【0058】
【0059】
【0060】
(式中、R2、R3、R8およびX2は前記と同じ意味を表す)
これらの一般式(5)および(6)で示される化合物は正のΔεを有し、その値が非常に大きいので主としてSTN、TN用の液晶組成物に用いられる。これらの化合物は組成物成分として、特にしきい電圧値を低くする目的で使用される。また、粘度の調整、屈折率異方性値の調整および液晶相温度範囲を広げる等の目的や、さらに急峻性を改良する目的にも使用される。STNまたはTN用の液晶組成物を調整する場合には、一般式(5)または(6)で表される化合物の使用量は0.1〜99.9重量%の範囲が適用できるが、好ましくは10〜97重量%、より好ましくは40〜95重量%である。また、しきい電圧値、液晶相温度範囲、屈折率異方性値、Δεまたは粘度等を調整する目的で一般式(10)〜(12)で表される化合物を混合することもできる。
【0061】
本発明の液晶組成物のうち、垂直配向モード(VAモード)等に用いられる、Δεが負の液晶組成物を調整する場合には、一般式(7)〜(9)からなる群から選ばれる少なくとも一種類の化合物(以下第二C成分)を混合したものが好ましい。第二C成分の一般式(7)〜(9)に含まれる化合物の好適例として、それぞれ式(7−1)〜(7−3)、式(8−1)〜(8−5)および式(9−1)〜(9−3)で表されるものを挙げることができる。より好ましい例として、それぞれ式(7−1−1)、(8−1−1)および(8−1−2)で表される化合物を挙げることができる。
【0062】
【0063】
(式中、R4、R5、R11およびR12は前記と同じ意味を表す)
一般式(7)〜(9)で表される化合物は主としてΔεが負であるVAモード用の液晶組成物に使用される。その使用量を増加させると組成物のしきい電圧値が低くなるが、粘度が高くなる。従って、しきい電圧値の要求値を満足している限り、少なく使用することが好ましい。しかしながら、40重量%より少なくなるとΔεの絶対値が5以下となり、電圧駆動ができなくなる場合がある。一般式(7)〜(9)で表される化合物の使用量は、VAモード用の組成物を調製する場合には40重量%以上が好ましいが、50〜95重量%が好適である。また弾性定数をコントロールし、組成物の電圧透過率曲線を制御する目的で、一般式(7)〜(9)で表される化合物をΔεが正である組成物に混合する場合もある。この場合の一般式(7)〜(9)で表される化合物の使用量は30重量%以下が好ましい。
【0064】
本発明液晶組成物の第三成分のうち、一般式(10)〜(12)に含まれる化合物の好適例として、それぞれ(10−1)〜(10−11)、(11−1)〜(11−18)および(12−1)〜(12−6)で表わされる化合物を挙げることができる。より好ましい例として、それぞれ式(10−1−1)、(10−1−2)、(10−1−3)、(10−5−1)、(10−10−1)、(11−1−1)、(11−1−2)、(11−1−3)、(11−15−1)および(11−19−1)で表される化合物を挙げることができる。
【0065】
【0066】
【0067】
【0068】
【0069】
【0070】
(式中、R6、R7、R9およびR10は前記と同じ意味を表す)
一般式(10)〜(12)で表される化合物はΔεの絶対値が小さい。一般式(10)で表される化合物は主として粘度の調整または屈折率異方性値の調整という目的で使用される。また一般式(11)および(12)で表される化合物は透明点を高くする等の、ネマチックレンジを広げる目的または屈折率異方性値の調整の目的で使用される。
【0071】
一般式(10)〜(11)で表される化合物の使用量を増加させると液晶組成物のしきい電圧値が高くなり、粘度が低くなる。従って、液晶組成物のしきい電圧値要求値を満足している限り、多量に使用することが望ましい。TFT用の液晶組成物を調整する場合に、一般式(10)〜(12)で表される化合物の使用量は、好ましくは40重量%以下、より好ましくは35重量%以下である。また、STNまたはTN用の液晶組成物を調整する場合には、一般式(10)〜(12)で表される化合物の使用量は、好ましくは70重量%以下、より好ましくは60重量%以下である。
【0072】
本発明に従い提供される液晶組成物は、一般式(1)で表される液晶性化合物の少なくとも1種類を0.1〜99重量%の割合で含有することが、優良な特性を発現せしめるために好ましい。
該液晶組成物はそれ自体公知の方法、例えば種々の成分を高温度下で相互に溶解させる方法等により一般に調製される。また、必要により、適当な添加物を加えることによって、意図する用途に応じた改良がなされ、最適化される。このような添加物は当該業者によく知られており、文献などに詳細に記載されている。通常、液晶のらせん構造を誘起して必要なねじれ角を調整し、逆ねじれを防ぐといった効果を有するキラルドープ剤などが添加される。この場合に使用されるキラルドープ剤の例として、以下の式(Op−1)〜(Op−12)で表される光学活性化合物を挙げることができる。
【0073】
【0074】
本発明の液晶組成物は通常、これらの光学活性化合物を添加してねじれのピッチを調整する。ねじれのピッチはTFT用およびTN用の液晶組成物であれば40〜200μmの範囲に調整するのが好ましい。STN用の液晶組成物であれば6〜20μmの範囲に調整するのが好ましい。また、双安定TN(Bistable TN)モード用の場合は、1.5〜4μmの範囲に調整するのが好ましい。ピッチの温度依存性を調整する目的で2種以上の光学活性化合物を添加してもよい。
【0075】
また、メロシアニン系、スチリル系、アゾ系、アゾメチン系、アゾキシ系、キノフタロン系、アントラキノン系およびテトラジン系等の二色性色素を添加すれば、GH型用の液晶組成物として使用することもできる。本発明に係る組成物は、ネマチック液晶をマイクロカプセル化して作製したNCAPや、液晶中に三次元網目状高分子を形成して作製したポリマー分散型液晶表示素子(PDLCD)、例えばポリマーネットワーク液晶表示素子(PNLCD)に使用できる。複屈折制御(ECB)型やDS型用の液晶組成物としても使用できる。
【0076】
本発明の液晶性化合物は、公知の合成化学的手法を適宜用いて製造することができる。2,2,3,3−テトラフルオロ−1,4−ベンゾジオキサン誘導体はP. V. Yakovlevnaらの特開平11−106383号公報に記載の方法および前記合成例を適宜参照することにより、容易に合成することができる。
【0077】
(I)Z3が単結合である場合:
例えば、文献公知の方法で合成される(2)とアリールホウ酸誘導体(1)とを、炭酸塩水溶液と触媒、例えばテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(Pd(PPh3)4)等の存在下で反応させることにより、本発明化合物例の(1−1)を合成することができる。また、この化合物例(1−1)は、文献公知の方法で合成される化合物(3)にノルマル−ブチルリチウム(n-BuLi)を作用させ、塩化亜鉛、触媒、例えばジクロロビストリフェニルホスフィンパラジウム(PdCl2(PPh3)2)等、および前記化合物(2)を順次作用させることにより合成することもできる。
【0078】
【0079】
(II)Z3が−COO−である場合:
例えば、前記化合物(3)にノルマル−ブチルリチウムを作用させてリチオ化物へ誘導した後、二酸化炭素を作用させてカルボン酸誘導体(4)を得、これに文献公知の方法で製造されるフェノール(5)を作用させ、次いで脱水縮合を行うことにより本発明化合物例の(1−2)を合成することができる。
【0080】
【0081】
(III)Z3が−OCO−である場合:
前記化合物(1)を酸化剤、例えば過酸化水素水等で酸化することにより化合物(6)を得る。この化合物に文献公知の方法で製造されるカルボン酸(7)を作用させた後、脱水縮合を行うことにより本発明化合物例の(1−3)を合成することができる。上記脱水縮合反応は、公知の脱水剤、例えばジシクロヘキシルカルボジイミド等を用いることによっても好適に実施できる。この化合物は、カルボン酸を公知の試薬、例えばハロゲン化チオニル等を用いて酸ハロゲン化物に誘導し、塩基性条件下でアルコールやフェノールを作用させることによっても好適に合成することができる。
【0082】
【0083】
(IV)Z3が−CF2O−、−OCF2−である場合:
前記(II)で得られた本発明化合物(1−2)を公知の硫黄化剤、例えばローソン試薬等で処理して化合物(11)へ誘導し、そのチオカルボニル基をフッ化水素ピリジン錯体(M. Kuroboshi et al., Chem. Lett., 827, 1992)、ジエチルアミノサルファトリフルオリド(William H. Bunnelle et al., J. Org. Chem. 1990, 55, 768)などのフッ素化剤でフッ素化することにより本発明化合物例の(1−4)を合成することができる。また、前記(II)で得られた本発明化合物(1−2)に換え前記(III)で得られた本発明化合物(1−3)を用いる以外は同様にしてZ3が−OCF2−である本発明化合物を合成することができる。
【0084】
【0085】
(V)Z3が−CH=CH−(トランス)である場合:
文献公知の方法にて製造される化合物(9)に塩基、例えばカリウムt−ブトキシド(t-BuOK)等を作用させてリンイリドを発生させた後、この系に化合物(10)を加えることにより本発明化合物例の(1−5)を合成することができる。その際、条件等によってはシス体が生成するが、このシス体は文献公知の方法によりトランス体にすることができる。
【0086】
【0087】
(VI)Z3が−(CH2)2−である場合:
上記(V)で得られた本発明化合物(1−5)を触媒、例えばパラジウムカーボン(Pd-C)等の存在下、接触水素化することにより、本発明化合物例の(1−6)を合成することができる。
【0088】
【0089】
(VII)Z3が−(CH2)4−である場合:
前記化合物(9)に換え化合物(11)を用いる以外は前記(V)および(VI)と同様にして本発明化合物例の(1−7)を合成することができる。
【0090】
【0091】
(VIII)Z3が−C≡C−である場合:
前記化合物(3)に、触媒、例えばジクロロパラジウムとヨウ化銅等のハロゲン化銅の存在下、2−メチル−3−ブチン−2−オールを作用させたのち、塩基性条件下脱保護して化合物(12)とし、これを触媒、例えばジクロロパラジウムとヨウ化銅等のハロゲン化銅の存在下、前記化合物(2)と反応させることにより本発明化合物例の(1−8)を合成することができる。
【0092】
【0093】
(IX)Z3が−CF=CF−である場合:
前記化合物(3)にノルマル−ブチルリチウムを作用させてリチオ化物へ誘導した後、テトラフルオロエチレンを作用させ化合物(13)とする。これを、前記化合物(2)にノルマル−ブチルリチウムを作用させて誘導されるリチオ化物と反応させることにより、本発明化合物例の(1−9)を合成することができる。
【0094】
【0095】
(X)Z3が−CH2O−である場合:
例えば、文献公知の方法で製造される化合物(10)に還元剤、例えば水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)等を作用させて化合物(14)とし、これをハロゲン化剤、例えば臭化水素酸等を用いて化合物(15)へと誘導し、塩基、例えば炭酸カリウム等の存在下、前記化合物(6)と反応させることにより、本発明化合物例の(1−10)を合成することができる。
【0096】
【0097】
(XI)Z3が−OCH2−である場合:
例えば、文献公知の方法で製造される化合物(16)に還元剤、例えば水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)等を作用させて化合物(17)とし、これをハロゲン化剤、例えば臭化水素酸等を用いて化合物(18)へと誘導し、塩基、例えば炭酸カリウム等の存在下、前記化合物(5)と反応させることにより、本発明化合物例の(1−11)を合成することができる。
【0098】
【0099】
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例によって制限されるものではない。化合物の相転移系列において、Cは結晶、Nはネマチック相、Iは等方性液体である。C1とC2は結晶型が異なることを示す。実施例1〜4をあらかじめスキームで示す。
【0100】
【0101】
実施例1
2,2,3,3−テトラフルオロ−7−(4−(4−ペンチルシクロヘキシル)フェニル)−1,4−ベンゾジオキセン(c)の合成。
200ml三口フラスコ中、7−ブロモ−2,2,3,3−テトラフルオロ−1,4−ベンゾジオキセン(a)3.12gをトルエン25mLに溶解させた溶液と2N−炭酸ナトリウム水溶液12.5mLの懸濁液にテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム1.11gを加え、激しく撹拌した。これに4−(4−ペンチルシクロヘキシル)フェニルホウ酸(b)3.04gをエタノール6mLに溶解させた溶液を加え、2時間加熱環流した。室温に戻した後、ジエチルエーテルを加え、有機相を分離し、水相をジエチルエーテルにて抽出した。有機相を合わせ、食塩水で洗浄し無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下で留去し、目的化合物の2,2,3,3−テトラフルオロ−7−(4−(4−ペンチルシクロヘキシル)フェニル)−1,4−ベンゾジオキセン(c)4.59gを得た。この化合物は無色結晶であった。
C1 30.6℃ C2 34.9℃ I
1H−NMR(CDCl3)δ:7.45(d,2H),7.37−7.33(m、2H)、7.29(d,2H),7.18(d,1H),2.53−2.48(m,1H),1.93−1.88(m,4H),1.52−1.44(m,2H),1.39−1.26(m,3H),1.25−1.20(m,2H),1.11−1,02(m,2H)0.90(t,3H).
【0102】
実施例2
2,2,3,3−テトラフルオロ−1,4−ベンゾジオキセ−7−ニル 4−(4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキサンカルボキシレート(f)の合成。
300mL三口フラスコ中、4−(4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキサンカルボン酸(d)2.19gと7−ヒドロキシ−2,2,3,3−テトラフルオロ−1,4−ベンゾジオキセン(e)1.57gを塩化メチレン80mLに溶解させた。これに4−ジメチルアミノピリジン0.98gを加えて室温で1時間攪拌させた後、塩化メチレン40mLにN、N−ジシクロヘキシルカルボジイミド1.66gを溶解させた溶液を加え、一晩攪拌した。ジエチルエーテルを加えて析出した尿素を濾別し、飽和食塩水を加え、1時間攪拌した。分液し、有機層を3規定塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下で留去し、目的化合物の2,2,3,3−テトラフルオロ−1,4−ベンゾジオキセ−7−ニル 4−(4−プロピルシクロヘキシル)シクロヘキサンカルボキシレート(f)3.21gを得た。この化合物はネマチック相をもつ無色結晶であった。
C1 30.6℃ C2 66.0℃ N 91.8℃ I
1H−NMR(CDCl3)δ:7.13(d,1H),6.93(d、1H)、6.89(q,1H),2.48−2.42(m,1H),2.13(q,2H),1.85(q,2H),1.75(q,4H),1.55−1.48(m,2H),1.34−1.23(m,2H),1.16−0.94(m、9H),0.89−0.82(m、5H).
【0103】
実施例3
2,2,3,3−テトラフルオロ−1,4−ベンゾジオキセ−7−ニル 4−(4−プロピルシクロヘキシル)−2−フルオロベンゾアート(h)の合成。
第1段
300mL三口フラスコ中、4−(4−プロピルシクロヘキシル)−2−フルオロ安息香酸(g) 2.13gと7−ヒドロキシ−2,2,3,3−テトラフルオロ−1,4−ベンゾジオキセン(e)1.55gを塩化メチレン80mLに溶解させた。そこに4−ジメチルアミノピリジン0.98gを加え、室温で1時間攪拌した。そこに塩化メチレン40mLにN、N−ジシクロヘキシルカルボジイミド1.66gを溶解させた溶液を加え、一晩攪拌した。ジエチルエーテルを加え析出した尿素を濾別し、飽和食塩水を加え、1時間攪拌した。分液し、有機層を3N−塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下で留去し、2.89gの2,2,3,3−テトラフルオロ−1,4−ベンゾジオキセ−7−ニル 4−(4−プロピルシクロヘキシル)−2−フルオロベンゾアート(h)を得た。この化合物はモノトロピックのネマチック相をもつ無色結晶であった。
C 66.7℃ (N 48.6℃ )I
1H−NMR(CDCl3)δ:7.99(t,1H),7.19(d、1H),7.12(q,1H),7.10(q,2H),7.05(t,1H),2.58−2.52(m,1H),1.92−1.88(m,4H),1,49−1.20(m,7H),1.10−1.02(m,2H),0.92−0.87(t,3H).
【0104】
実施例4
7−(4−(4−プロピルシクロヘキシル)−2,6−ジフルオロフェニル)−1,1−ジフルオロメトキシ−2,2,3,3−テトラフルオロ−1,4−ベンゾジオキセン(j)の合成。
第1段
300mL三口フラスコ中、7−ヒドロキシ−2,2,3,3−テトラフルオロ−1,4−ベンゾジオキサン(e)1.55gをN,N−ジメチルホルムアミド70mLに溶解させた。そこに60%水素化ナトリウム0.37gを加え、60℃で1時間加熱撹拌した。反応液を室温に戻し、N,N−ジメチルホルムアミド70mLに溶解させた1−ジフルオロブロモメチル−2,6−ジフルオロ−4−(4−ペンチルシクロヘキシル)ベンゼン(i)3.08gを加え、60℃で3時間加熱攪拌した。反応液を室温に戻し、水を加えた。ジエチルエーテルで抽出し、有機層を2N−水酸化ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下で留去し、2.95gの7−(4−(4−プロピルシクロヘキシル)−2,6−ジフルオロフェニル)−1,1−ジフルオロメトキシ−2,2,3,3−テトラフルオロ−1,4−ベンゾジオキセン(j)を得た。この化合物は無色結晶であった。
C 45.8℃ I
1H−NMR(CDCl3)δ:7.14−7.09(m,3H),6.83(d、2H),2.50−2.46(m,1H),1.88(d,4H),1,43−1.19(m,7H),1.07−1.00(m,2H),0.90(t,3H).
【0105】
実施例1〜4および発明の詳細な説明の欄における記述を基に、下記化合物No.1〜No.55を製造することができる。なお、下記には実施例1〜4で得られた化合物についても再掲した。
【0106】
【0107】
【0108】
【0109】
【0110】
【0111】
【0112】
前述の通り本発明のネマチック液晶組成物は調製されるが、その例として以下の組成物例1〜23を示すことができる。なお、組成物例中の各化合物は下記表1に示す取り決めに従い、左末端基、結合基、環構造および右末端基の各欄に示された基をそれぞれの記号に対応させることにより表示した。化合物の含有量は特に規定のない限り重量%を意味する。
組成物例の特性データは、NI(ネマチック−等方性液体相転移点)、η(粘度:測定温度20.0℃)、Δn(屈折率異方性値:測定温度25.0℃)、Δε(誘電率異方性値:測定温度25.0℃)およびVth(しきい電圧値:測定温度25.0℃)により示した。
【0113】
表1 記号を用いた化合物の表記方法
【0114】
使用例1
3−HBCm(C2F4) 15.0%
1V2−BEB(F,F)−C 5.0%
3−HB−C 10.0%
1−BTB−3 5.0%
2−BTB−1 10.0%
3−HH−4 11.0%
3−HHB−1 11.0%
3−HHB−3 9.0%
3−H2BTB−2 4.0%
3−H2BTB−3 4.0%
3−H2BTB−4 4.0%
3−HB(F)TB−2 6.0%
3−HB(F)TB−3 6.0%
NI =90.5(℃)
η =23.8(mPa・s)
Δn =0.159
Δε =6.6
Vth=2.18(V)
上記組成物100部にOP−4を0.8部添加したときのピッチは10.7μmであった。
【0115】
使用例2
3−HBCm(C2F4) 15.0%
3−HB−C 3.0%
7−HB−C 3.0%
1O1−HB−C 10.0%
3−HB(F)−C 10.0%
2−PyB−2 2.0%
3−PyB−2 2.0%
4−PyB−2 2.0%
1O1−HH−3 7.0%
2−BTB−O1 7.0%
3−HHB−1 7.0%
3−HHB−F 4.0%
3−HHB−O1 4.0%
3−HHB−3 8.0%
3−H2BTB−2 3.0%
3−H2BTB−3 3.0%
2−PyBH−3 4.0%
3−PyBH−3 3.0%
3−PyBB−2 3.0%
NI =78.5(℃)
η =27.3(mPa・s)
Δn =0.137
Δε =7.6
Vth=1.81(V)
【0116】
使用例3
3−HHECm(C2F4) 5.0%
5−HHECm(C2F4) 4.0%
4−BEB(F)−C 12.0%
1V2−BEB(F,F)−C 10.0%
3−HH−EMe 10.0%
3−HB−O2 18.0%
7−HEB−F 2.0%
3−HHEB−F 2.0%
5−HHEB−F 2.0%
3−HBEB−F 4.0%
2O1−HBEB(F)−C 2.0%
3−HB(F)EB(F)−C 2.0%
3−HBEB(F,F)−C 2.0%
3−HHB−F 4.0%
3−HHB−O1 4.0%
3−HHB−3 13.0%
3−HEBEB−F 2.0%
3−HEBEB−1 2.0%
NI =83.4(℃)
η =37.5(mPa・s)
Δn =0.114
Δε =21.3
Vth=0.97(V)
【0117】
使用例4
3−HB(F)ECm(C2F4) 6.0%
3−HB(F,F)ECm(C2F4) 6.0%
2−BEB−C 10.0%
7−BB−C 7.0%
1−BTB−3 7.0%
2−BTB−1 10.0%
1O−BEB−2 10.0%
1O−BEB−5 12.0%
2−HHB−1 4.0%
3−HHB−F 4.0%
3−HHB−1 7.0%
3−HHB−O1 4.0%
3−HHB−3 13.0%
NI =66.9(℃)
η =31.0(mPa・s)
Δn =0.147
Δε =7.6
Vth=1.61(V)
【0118】
使用例5
3−HHCm(C2F4) 6.0%
3−HBCm(C2F4) 6.0%
3−HHCF2OCm(C2F4) 7.0%
3−HB(F,F)CF2OCm(C2F4) 7.0%
2−HB−C 5.0%
3−HB−O2 15.0%
2−BTB−1 3.0%
3−HHB−1 8.0%
3−HHB−F 4.0%
3−HHB−O1 5.0%
3−HHB−3 14.0%
3−HHEB−F 4.0%
5−HHEB−F 4.0%
5−HHB(F)−F 7.0%
3−HHB(F,F)−F 5.0%
NI =89.5(℃)
η =32.6(mPa・s)
Δn =0.096
Δε =4.9
Vth=2.46(V)
【0119】
使用例6
3−HHECm(C2F4) 7.0%
5−HHECm(C2F4) 7.0%
3−HB(F)ECm(C2F4) 7.0%
V2−HB−C 12.0%
1V2−HB−C 12.0%
3−HB−C 3.0%
3−HB(F)−C 5.0%
2−BTB−1 2.0%
3−HH−4 8.0%
3−HH−VFF 6.0%
2−HHB−C 3.0%
3−HHB−C 6.0%
3−HB(F)TB−2 8.0%
3−H2BTB−2 5.0%
3−H2BTB−3 5.0%
3−H2BTB−4 4.0%
NI =92.0(℃)
η =31.9(mPa・s)
Δn =0.144
Δε =8.8
Vth=1.98(V)
【0120】
使用例7
3−HHCm(C2F4) 3.0%
5−BEB(F)−C 5.0%
V−HB−C 8.0%
5−PyB−C 6.0%
4−BB−3 11.0%
3−HH−2V 10.0%
5−HH−V 11.0%
V−HHB−1 7.0%
V2−HHB−1 15.0%
3−HHB−1 9.0%
1V2−HBB−2 10.0%
3−HHEBH−3 5.0%
NI =92.2(℃)
η =17.0(mPa・s)
Δn =0.115
Δε =4.7
Vth=2.38(V)
【0121】
使用例8
3−HHCm(C2F4) 5.0%
3−HHECm(C2F4) 5.0%
V2−HB−TC 10.0%
3−HB−TC 10.0%
5−HB−C 7.0%
5−BB−C 3.0%
2−BTB−1 10.0%
2−BTB−O1 5.0%
3−HH−4 5.0%
3−HHB−1 10.0%
3−HHB−3 11.0%
3−H2BTB−2 3.0%
3−H2BTB−3 3.0%
3−HB(F)TB−2 3.0%
5−BTB(F)TB−3 10.0%
NI =102.8(℃)
η =19.6(mPa・s)
Δn =0.200
Δε =6.5
Vth=2.15(V)
【0122】
使用例9
3−HHCF2OCm(C2F4) 6.0%
3−HB(F,F)CF2OCm(C2F4) 6.0%
1V2−BEB(F,F)−C 6.0%
3−HB−C 6.0%
2−BTB−1 10.0%
5−HH−VFF 30.0%
1−BHH−VFF 8.0%
1−BHH−2VFF 11.0%
3−H2BTB−2 5.0%
3−H2BTB−3 4.0%
3−H2BTB−4 4.0%
3−HHB−1 4.0%
NI =78.3(℃)
η =18.9(mPa・s)
Δn =0.123
Δε =6.6
Vth=2.05(V)
【0123】
使用例10
3−HB(F,F)ECm(C2F4) 6.0%
3−HB(F,F)CF2OCm(C2F4) 6.0%
5−HBCF2OB(F,F)−C 3.0%
3−HB(F,F)CF2OB(F,F)−C 3.0%
3−HB−C 6.0%
2−BTB−1 10.0%
5−HH−VFF 30.0%
1−BHH−VFF 8.0%
1−BHH−2VFF 11.0%
3−H2BTB−2 5.0%
3−H2BTB−3 4.0%
3−H2BTB−4 4.0%
3−HHB−1 4.0%
NI =78.6(℃)
η =21.0(mPa・s)
Δn =0.121
Δε =5.5
Vth=2.33(V)
【0124】
使用例11
3−HBCm(C2F4) 4.0%
3−HHCm(C2F4) 4.0%
3−HHECm(C2F4) 4.0%
5−HHECm(C2F4) 4.0%
2−HHB(F)−F 17.0%
3−HHB(F)−F 17.0%
2−H2HB(F)−F 10.0%
3−H2HB(F)−F 5.0%
5−H2HB(F)−F 10.0%
2−HBB(F)−F 6.0%
3−HBB(F)−F 6.0%
5−HBB(F)−F 13.0%
NI =91.4(℃)
η =34.5(mPa・s)
Δn =0.094
Δε =5.6
Vth=2.08(V)
上記組成物100部にOP−8を0.3部添加したときのピッチは78.5μmであった。
【0125】
使用例12
3−HHCm(C2F4) 3.0%
5−HB−CL 16.0%
3−HH−4 12.0%
3−HH−5 4.0%
3−HHB−F 4.0%
4−HHB−CL 4.0%
3−HHB(F)−F 10.0%
4−HHB(F)−F 9.0%
5−HHB(F)−F 9.0%
7−HHB(F)−F 8.0%
5−HBB(F)−F 4.0%
5−HBBH−1O1 3.0%
3−HHBB(F,F)−F 2.0%
4−HHBB(F,F)−F 3.0%
5−HHBB(F,F)−F 3.0%
3−HH2BB(F,F)−F 3.0%
4−HH2BB(F,F)−F 3.0%
NI =111.8(℃)
η =20.9(mPa・s)
Δn =0.090
Δε =3.9
Vth=2.79(V)
【0126】
使用例13
3−HBCm(C2F4) 7.0%
3−HHCF2OCm(C2F4) 7.0%
3−HB(F,F)CF2OCm(C2F4) 7.0%
3−HHB(F,F)−F 9.0%
3−H2HB(F,F)−F 8.0%
4−H2HB(F,F)−F 8.0%
5−H2HB(F,F)−F 8.0%
5−HBB(F,F)−F 20.0%
3−H2BB(F,F)−F 10.0%
5−HHBB(F,F)−F 3.0%
5−HHEBB−F 2.0%
3−HH2BB(F,F)−F 3.0%
4−HBBH−1O1 4.0%
5−HBBH−1O1 4.0%
NI =92.6(℃)
η =44.2(mPa・s)
Δn =0.109
Δε =9.0
Vth=1.76(V)
上記組成物100部にOP−6を0.25部添加したときのピッチは64.3μmであった。
【0127】
使用例14
3−HB(F)ECm(C2F4) 5.0%
3−HB(F,F)ECm(C2F4) 5.0%
5−HB−F 12.0%
6−HB−F 9.0%
7−HB−F 7.0%
2−HHB−OCF3 7.0%
3−HHB−OCF3 7.0%
4−HHB−OCF3 7.0%
5−HHB−OCF3 5.0%
3−HH2B−OCF3 4.0%
5−HH2B−OCF3 4.0%
3−HHB(F,F)−OCF3 5.0%
3−HBB(F)−F 10.0%
3−HH2B(F)−F 3.0%
3−HB(F)BH−3 3.0%
5−HBBH−3 3.0%
3−HHB(F,F)−OCHF2 4.0%
NI =79.5(℃)
η =23.4(mPa・s)
Δn =0.088
Δε =5.9
Vth=2.06(V)
【0128】
使用例15
5−HHECm(C2F4) 4.0%
7−HB(F)−F 6.0%
5−H2B(F)−F 6.0%
3−HB−O2 4.0%
3−HH−4 12.0%
2−HHB(F)−F 11.0%
3−HHB(F)−F 11.0%
5−HHB(F)−F 11.0%
2−HBB(F)−F 2.0%
3−HBB(F)−F 2.0%
3−HBB(F,F)−F 3.0%
2−HHBB(F,F)−F 4.0%
3−HHBB(F,F)−F 5.0%
3−HHEB−F 4.0%
5−HHEB−F 4.0%
3−HHB−1 7.0%
3−HHB−F 4.0%
NI =99.6(℃)
η =22.0(mPa・s)
Δn =0.084
Δε =4.5
Vth=2.39(V)
【0129】
使用例16
3−HB(F)ECm(C2F4) 8.0%
3−HHCF2OCm(C2F4) 8.0%
3−HB(F,F)ECm(C2F4) 8.0%
3−HB(F,F)CF2OCm(C2F4) 8.0%
3−HH−4 4.0%
3−H2HB(F,F)−F 10.0%
4−H2HB(F,F)−F 10.0%
5−H2HB(F,F)−F 8.0%
3−HBB(F,F)−F 33.0%
3−HHBB(F,F)−F 3.0%
NI =54.3(℃)
η =45.9(mPa・s)
Δn =0.095
Δε =10.0
Vth=1.33(V)
【0130】
使用例17
3−HBCm(C2F4) 5.0%
3−HHCF2OCm(C2F4) 5.0%
7−HB(F,F)−F 5.0%
3−H2HB(F,F)−F 12.0%
4−H2HB(F,F)−F 10.0%
4−HHB(F,F)−F 5.0%
3−HBB(F,F)−F 10.0%
3−HHEB(F,F)−F 10.0%
4−HHEB(F,F)−F 3.0%
5−HHEB(F,F)−F 3.0%
2−HBEB(F,F)−F 3.0%
3−HBEB(F,F)−F 5.0%
5−HBEB(F,F)−F 3.0%
3−HGB(F,F)−F 15.0%
3−HHBB(F,F)−F 6.0%
NI =72.8(℃)
η =39.9(mPa・s)
Δn =0.086
Δε =13.0
Vth=1.40(V)
【0131】
使用例18
3−HHCm(C2F4) 7.0%
3−HHB(F)−F 8.0%
5−HHB(F)−F 7.0%
3−HHB(F,F)−F 8.0%
3−HBB(F,F)−F 21.0%
3−H2HB(F,F)−F 10.0%
3−HHEB(F,F)−F 10.0%
4−HHEB(F,F)−F 3.0%
2−HBEB(F,F)−F 2.0%
3−HBEB(F,F)−F 3.0%
3−GHB(F,F)−F 3.0%
4−GHB(F,F)−F 7.0%
5−GHB(F,F)−F 7.0%
3−HHBB(F,F)−F 4.0%
NI =78.4(℃)
η =40.6(mPa・s)
Δn =0.091
Δε =10.7
Vth=1.37(V)
【0132】
使用例19
3−HHECm(C2F4) 5.0%
3−HB(F)ECm(C2F4) 5.0%
7−HB(F)−F 7.0%
5−HB−CL 3.0%
3−HH−4 9.0%
3−HH−EMe 23.0%
4−HHEB(F,F)−F 5.0%
3−HHEB−F 8.0%
5−HHEB−F 8.0%
4−HGB(F,F)−F 5.0%
5−HGB(F,F)−F 6.0%
2−H2GB(F,F)−F 4.0%
3−H2GB(F,F)−F 5.0%
5−GHB(F,F)−F 7.0%
NI =75.6(℃)
η =25.3(mPa・s)
Δn =0.065
Δε =6.0
Vth=1.83(V)
【0133】
使用例20
3−HBCm(C2F4) 6.0%
3−HHECm(C2F4) 6.0%
3−HB(F)ECm(C2F4) 6.0%
3−HHCm(C2F4) 6.0%
3−HB(F,F)ECm(C2F4) 6.0%
3−H2HB(F,F)−F 5.0%
5−H2HB(F,F)−F 5.0%
5−HBB(F,F)−F 30.0%
5−HBB(F)B−2 10.0%
5−HBB(F)B−3 10.0%
3−BB(F)B(F,F)−F 5.0%
5−B2B(F,F)B(F)−F 5.0%
NI =103.7(℃)
η =67.7(mPa・s)
Δn =0.143
Δε =10.9
Vth=1.66(V)
【0134】
使用例21
3−HB(F,F)CF2OCm(C2F4) 6.0%
3−HB(F,F)CF2OB(F,F)−F 11.0%
5−HB(F,F)CF2OB(F,F)−F 11.0%
5−HB−CL 7.0%
3−HH−4 14.0%
2−HH−5 4.0%
3−HHB−1 4.0%
3−HHEB−F 6.0%
5−HHEB−F 6.0%
4−HHB(F,F)−F 3.0%
3−HHEB(F,F)−F 8.0%
4−HHEB(F,F)−F 3.0%
5−HHEB(F,F)−F 2.0%
2−HBEB(F,F)−F 3.0%
3−HBEB(F,F)−F 3.0%
5−HBEB(F,F)−F 3.0%
2−HHBB(F,F)−F 3.0%
3−HHBB(F,F)−F 3.0%
NI =75.3(℃)
η =23.6(mPa・s)
Δn =0.078
Δε =8.6
Vth=1.63(V)
【0135】
使用例22
3−HBCm(C2F4) 4.0%
3−HH−2 5.0%
3−HH−4 6.0%
3−HH−O1 4.0%
3−HH−O3 5.0%
5−HH−O1 4.0%
3−HB(2F,3F)−O2 12.0%
5−HB(2F,3F)−O2 11.0%
3−HHB(2F,3F)−O2 14.0%
5−HHB(2F,3F)−O2 15.0%
3−HHB(2F,3F)−2 20.0%
NI =83.5(℃)
Δn =0.081
Δε =−3.5
【0136】
使用例23
3−HHCm(C2F4) 4.0%
3−HH−5 5.0%
3−HH−4 5.0%
3−HH−O1 6.0%
3−HH−O3 6.0%
3−HB−O1 5.0%
3−HB−O2 5.0%
3−HB(2F,3F)−O2 10.0%
5−HB(2F,3F)−O2 10.0%
3−HHB(2F,3F)−O2 12.0%
5−HHB(2F,3F)−O2 13.0%
2−HHB(2F,3F)−1 4.0%
3−HHEH−3 5.0%
3−HHEH−5 5.0%
4−HHEH−3 5.0%
NI =84.1(℃)
Δn =0.077
Δε =−2.8
【発明の効果】
本発明の化合物は、大きなΔεおよび大きなK33/K11を有する。Δnは比較的小さい。この化合物を含有する液晶組成物は、液晶表示素子における低電圧の駆動および高コントラストを可能にする。
Claims (17)
- 一般式(1)で表される液晶性化合物。
(式中、A1、A2およびA3はそれぞれ独立してシクロヘキサン環、1,3−ジオキサン環、ベンゼン環、または少なくとも1つの水素がハロゲンで置き換えられたベンゼン環を示し;Raは炭素数1〜20のアルキル基を示し、このアルキル基中、任意の−CH2−は−O−、−S−、−CH=CH−、または−C≡C−で置き換えられてもよいが、−O−と−O−とが隣接することはなく、また、このアルキル基中、任意の水素はハロゲンで置き換えられてもよく;Z1、Z2およびZ3はそれぞれ独立して単結合、−(CH2)2−、−(CH2)4−、−COO−、−OCO−、−CH2O−、−OCH2−、−CF2O−、−OCF2−、−CF=CF−、−CH=CH−、または−C≡C−を示し;mおよびnは独立して0または1である)。 - mとnは、ともに0である請求項1に記載の液晶性化合物。
- mとnは、いずれか一方が0であり、かつもう一方が1である請求項1に記載の液晶性化合物。
- mとnは、ともに1である請求項1に記載の液晶性化合物。
- Z1、Z2およびZ3の少なくとも1つが−CF2O−である請求項1に記載の液晶性化合物。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の液晶性化合物を少なくとも1種類含有する液晶組成物。
- 第一成分として、請求項1〜5のいずれか1項に記載の液晶性化合物を少なくとも1種類含有し、第二成分として、一般式(2)、(3)および(4)で表される化合物群から選択される化合物を少なくとも1種類含有する液晶組成物。
(式中、R1は炭素数1〜10のアルキル基を示し、この基の任意の−CH2−は−O−または−CH=CH−で置き換えられてもよいが、−O−と−O−とが隣接することはなく、また、この基の任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく;X1はフッ素、塩素、−OCF3、−OCHF2、−CF3、−CHF2、−CH2F、−OCF2CHF2、または−OCF2CHFCF3を示し;L1およびL2はそれぞれ独立して水素またはフッ素を示し;Z4およびZ5はそれぞれ独立して−(CH2)2−、−(CH2)4-、−COO−、−CF2O−、−OCF2-、−CH=CH−、または単結合を示し;環Aおよび環Bはそれぞれ独立してシクロヘキサン環、ジオキサン環または任意の水素がフッ素で置き換えられてもよいベンゼン環を示し、環Cはシクロヘキサン環または任意の水素がフッ素で置き換えられてもよいベンゼン環を示す)。 - 第一成分として、請求項1〜5のいずれか1項に記載の液晶性化合物を少なくとも1種類含有し、第二成分として、一般式(5)および(6)で表される化合物群から選択される化合物を少なくとも1種類含有する液晶組成物。
(式中、R2およびR3はそれぞれ独立して炭素数1〜10のアルキル基を示し、この基の任意の−CH2−は−O−または−CH=CH−で置き換えられてもよいが、−O−と−O−とが隣接することはなく、また、この基の任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく;X2は−CNまたは−C≡C−CNを示し;環Dはシクロヘキサン環、ベンゼン環、ジオキサン環またはピリミジン環を示し;環Eはシクロヘキサン環、任意の水素がフッ素で置き換えられてもよいベンゼン環、またはピリミジン環を示し;環Fはシクロヘキサン環またはベンゼン環を示し;Z6は−(CH2)2−、−COO−、−CF2O−、−OCF2−、または単結合を示し;L3、L4およびL5はそれぞれ独立して水素またはフッ素を示し;b、cおよびdはそれぞれ独立して0または1である)。 - 第一成分として、請求項1〜5のいずれか1項に記載の液晶性化合物を少なくとも1種類含有し、第二成分として、一般式(7)、(8)および(9)で表される化合物群から選択される化合物を少なくとも1種類含有する液晶組成物。
(式中、R4およびR5はそれぞれ独立して炭素数1〜10のアルキル基を示し、この基の任意の−CH2−は−O−または−CH=CH−で置き換えられてもよいが、−O−と−O−とが隣接することはなく、また、この基の任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく;環Gおよび環Iはそれぞれ独立してシクロヘキサン環またはベンゼン環を示し;L6およびL7はそれぞれ独立して水素またはフッ素を示すが、L6とL7がともに水素であることはなく;Z7およびZ8はそれぞれ独立して−(CH2)2−、−COO−または単結合を示す)。 - 第一成分として、請求項1〜5のいずれか1項に記載の液晶性化合物を少なくとも1種類含有し、第二成分として、請求項7に記載の一般式(2)、(3)および(4)で表される化合物群から選択される化合物を少なくとも1種類含有し、第三成分として、一般式(10)、(11)および(12)で表される化合物群から選択される化合物を少なくとも1種類含有する液晶組成物。
(式中、R6およびR7はそれぞれ独立して炭素数1〜10のアルキル基を示し、この基の任意の−CH2−は−O−または−CH=CH−で置き換えられてもよいが、−O−と−O−とが隣接することはなく、また、この基の任意の水素はフッ素で置き換えられてもよく;環J、環Kおよび環Mはそれぞれ独立してシクロヘキサン環、ピリミジン環、または任意の水素がフッ素で置き換えられてもよいベンゼン環を示し;Z9およびZ10はそれぞれ独立して、−C≡C−、−COO−、−(CH2)2−、−CH=CH−、または単結合を示す)。 - 第一成分として、請求項1〜5のいずれか1項に記載の液晶性化合物を少なくとも1種類含有し、第二成分として、請求項8に記載の一般式(5)および(6)で表される化合物群から選択される化合物を少なくとも1種類含有し、第三成分として、請求項10に記載の一般式(10)、(11)および(12)で表される化合物群から選択される化合物を少なくとも1種類含有する液晶組成物。
- 一般式(1b−1−1)で表される化合物を少なくとも1種類、一般式(1b−2−1)で表される化合物を少なくとも1種類、一般式(5−2−1)で表される化合物を少なくとも1種類、一般式(5−57−1)で表される化合物を少なくとも1種類、一般式(10−1−1)で表される化合物を少なくとも1種類、一般式(10−10−1)で表される化合物を少なくとも1種類、一般式(11−1−1)で表される化合物を少なくとも1種類、一般式(11−1−2)で表される化合物を少なくとも1種類、一般式(11−1−3)で表される化合物を少なくとも1種類、および一般式(11−15−1)で表される化合物を少なくとも3種類含有する液晶組成物。
(式中、Rb、R8、R9およびR10は独立して炭素数1〜10のアルキル基を示す)。 - 第一成分として、請求項1〜5のいずれか1項に記載の液晶性化合物を少なくとも1種類含有し、第二成分として、請求項9に記載の一般式(7)、(8)および(9)で表される化合物群から選択される化合物を少なくとも1種類含有し、第三成分として、請求項10に記載の一般式(10)、(11)および(12)で表される化合物群から選択される化合物を少なくとも1種類含有する液晶組成物。
- 第一成分として、請求項1〜5のいずれか1項に記載の液晶性化合物を少なくとも1種類含有し、第二成分として、請求項7に記載の一般式(2)、(3)および(4)で表される化合物群から選択される化合物を少なくとも1種類含有し、第三成分として、請求項8に記載の一般式(5)および(6)で表される化合物群から選択される化合物を少なくとも1種類含有し、第四成分として、請求項10に記載の一般式(10)、(11)および(12)で表される化合物群から選択される化合物を少なくとも1種類含有する液晶組成物。
- 請求項6〜15のいずれか1項に記載の液晶組成物が、さらに少なくとも1種類の光学活性化合物を含有することを特徴とする液晶組成物。
- 請求項6〜16のいずれか1項に記載の液晶組成物を用いて構成した液晶表示素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001278291A JP4747254B2 (ja) | 2001-09-13 | 2001-09-13 | 液晶性化合物、液晶組成物および液晶表示素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001278291A JP4747254B2 (ja) | 2001-09-13 | 2001-09-13 | 液晶性化合物、液晶組成物および液晶表示素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003081967A JP2003081967A (ja) | 2003-03-19 |
JP4747254B2 true JP4747254B2 (ja) | 2011-08-17 |
Family
ID=19102682
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001278291A Expired - Fee Related JP4747254B2 (ja) | 2001-09-13 | 2001-09-13 | 液晶性化合物、液晶組成物および液晶表示素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4747254B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101045404B1 (ko) | 2003-10-16 | 2011-06-30 | 삼성전자주식회사 | 변형된 쿠마린 구조를 포함하는 액정화합물 및 이를포함하는 액정 조성물 |
JP2007214257A (ja) * | 2006-02-08 | 2007-08-23 | Rohm Co Ltd | 半導体発光素子およびその製造方法 |
JP5220753B2 (ja) | 2006-10-16 | 2013-06-26 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 発光ダイオード照明装置 |
JP6019728B2 (ja) * | 2011-06-08 | 2016-11-02 | Jnc株式会社 | 複数のcf2o結合基を有する4環化合物、液晶組成物および液晶表示素子 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5635107A (en) * | 1992-01-11 | 1997-06-03 | Merck Patent Gesellschaft Mit Beschrankter Haftung | Fluorine-containing five-membered ring compounds, and a liquid-crystaline medium containing them |
DE19648011A1 (de) * | 1996-11-20 | 1998-05-28 | Bayer Ag | Cyclische Imine |
MXPA01007167A (es) * | 1999-01-15 | 2002-04-05 | Bayer Ag | Nuevos derivados de n-alcoxi-n-fenilcarbamatos. |
JP4144237B2 (ja) * | 2001-08-10 | 2008-09-03 | チッソ株式会社 | 液晶性化合物、液晶組成物および液晶表示素子 |
-
2001
- 2001-09-13 JP JP2001278291A patent/JP4747254B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003081967A (ja) | 2003-03-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4742207B2 (ja) | 負の誘電率異方性を有する2,3−ジフルオロフェニル誘導体、液晶組成物および液晶表示素子 | |
JP4333032B2 (ja) | 負の誘電率異方性を有する2,3−ジフルオロフェニル誘導体、液晶組成物および液晶表示素子 | |
JP5267083B2 (ja) | ジオキサン誘導体、これを含有する液晶組成物、およびこれを用いた液晶表示素子 | |
JP4244556B2 (ja) | ビス(トリフルオロメチル)フェニル環を持つ液晶性化合物、液晶組成物および液晶表示素子 | |
JP5488628B2 (ja) | テトラヒドロピラン化合物、液晶組成物およびこの液晶組成物を含有する液晶表示素子 | |
JP4432123B2 (ja) | 液晶性化合物、およびこれを含む液晶組成物、およびこれを用いた液晶表示素子 | |
JP4186493B2 (ja) | ナフタレン環を有する液晶性化合物、液晶組成物および液晶表示素子 | |
JP2002020344A (ja) | ジフルオロビニル化合物、液晶組成物および液晶表示素子 | |
JPH10139778A (ja) | フルオロアルキル基を有するジオキサン誘導体、液晶組成物および液晶表示素子 | |
JP4492206B2 (ja) | パーフルオロプロペニルを有する化合物、液晶組成物および液晶表示素子 | |
JP4442179B2 (ja) | アリルエーテル化合物、この化合物を含有する液晶組成物およびこの液晶組成物を含有する液晶表示素子 | |
JP2001328975A (ja) | フッ素置換アルケニル化合物、液晶組成物および液晶表示素子 | |
JP4513351B2 (ja) | 結合基にフッ素化されたアルキル基を有する液晶性化合物、液晶組成物および液晶表示素子 | |
JP4311055B2 (ja) | 末端基の一つが水素である液晶性化合物、その組成物およびこれを含有する液晶表示素子 | |
KR100982763B1 (ko) | 말단기의 하나가 수소인 액정성 화합물, 그 조성물 및 이것을 함유하는 액정 표시 소자 | |
JP4747254B2 (ja) | 液晶性化合物、液晶組成物および液晶表示素子 | |
JP4144237B2 (ja) | 液晶性化合物、液晶組成物および液晶表示素子 | |
JP4892853B2 (ja) | カーボネート結合基を有する液晶性化合物、この化合物を含有する液晶組成物およびこの液晶組成物を含有する液晶表示素子 | |
JP4660916B2 (ja) | ピペリジン環を持つ液晶化合物、液晶組成物および液晶表示素子 | |
JP4042423B2 (ja) | フルオロアゾメチン化合物、液晶組成物および液晶表示素子 | |
JP4432320B2 (ja) | 液晶性3,4−置換ピロール | |
JP4774950B2 (ja) | ジヒドロクマリン誘導体、これを含む液晶組成物および液晶表示素子 | |
JP2002338518A (ja) | 酸フッ化物誘導体およびそれを含む液晶組成物 | |
JP2003261470A (ja) | ビシクロ[3.1.0]ヘキサン誘導体 | |
JP4419457B2 (ja) | ジヒドロピラン化合物、この化合物を含有する液晶組成物およびこの液晶組成物を含有する液晶表示素子 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080402 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110119 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110125 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110308 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110329 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20110331 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110401 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4747254 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140527 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140527 Year of fee payment: 3 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140527 Year of fee payment: 3 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140527 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140527 Year of fee payment: 3 |
|
R370 | Written measure of declining of transfer procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140527 Year of fee payment: 3 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140527 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |