JP4745359B2 - 切削加工機用ロータリジョイント - Google Patents

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Description

本発明は、切削加工機(例えば、アルミニウム,マグネシウム等の軽金属を切削する高速回転切削加工機)の水平主軸であるスピンドルに切削部冷却用の冷却液等を供給させるための切削加工機用ロータリジョイントに関するものである。
切削加工機においては、スピンドルから切削部冷却用の冷却液(冷却水等)を噴出させることがあり、更にはスピンドルからワークのチャッキング検出器へとチャッキング検出用の高圧ガス(エア等)を供給させることがあるが、このような冷却液や高圧ガスをスピンドルに供給する手段としてロータリジョイントを使用することが考えられる。
一方、従来のロータリジョイントとしては、例えば、有底筒状のケース体とこれに回転自在に連結された軸体との間に、軸体とケース体との対向端面部間に形成され且つ端面接触形メカニカルシールによりシールされた第1シール空間と、軸体を貫通して第1シール空間に連通する第1軸側通路と、ケース体を貫通して第1シール空間に連通する第1ケース側通路とからなる一連の第1流路を形成したもの(例えば、特許文献1の図1を参照)や上記ケース体と軸体との間に、上記構成の第1流路に加えて、軸体とケース体との対向周面部間に形成され且つ端面接触形メカニカルシールによりシールされた第2シール空間と、軸体を貫通して第2シール空間に連通する第2軸側通路と、ケース体を貫通して第2シール空間に連通する第2ケース側通路とからなる一連の第2流路を形成したもの(例えば、特許文献2の図1を参照)が周知であり、前者のロータリジョイント(以下「第1従来ジョイント」という)は冷却液をスピンドルに供給する手段として使用することができ、後者のロータリジョイント(以下「第2従来ロータリジョイント」という)は冷却液及び高圧ガスをスピンドルに供給する手段として使用することができる。
特開2001−141149公報 特開平11−287371号公報
しかし、第1又は第2従来ジョイントでは、第1流路の相対回転部分である第1シール空間をシールする端面接触形メカニカルシールにおいて両密封環の対向端面である密封端面の内径が異なっており、第1流路における両密封端面の衝合箇所には段差が生じることから、第1流路を冷却液の流動路として使用した場合、この段差において冷却液の流動が円滑に行われず、冷却液に含有される切粉等の微細固形物が滞留,堆積して密封端面間に噛み込み、当該メカニカルシールによる良好なシール機能が発揮されない虞れがある。而して、冷却液による冷却能力を高めるためには当該冷却液の圧力をより高圧することが好ましいが、このように高圧の冷却液を流動させる場合やスピンドルに伴って軸体が高速回転する場合には、上記問題は更に顕著となり、切削加工機用ロータリジョイントとして好適に使用できない。また、第2従来ジョイントの第2流路においては、第2シール空間が複雑な形状をなしているため、第2流路を冷却液の流動路として使用した場合、第1流路を冷却液の流動路として使用した場合におけると同様に上記問題が生じる。これらの点から、第1又は第2従来ジョイントにあっては、冷却液の高圧化や軸体の高速化を図るにも限度があり、冷却能力の向上を図ることが極めて困難である。
また、第2従来ジョイントを使用して、例えば、第1流路に冷却液を流動させると共に第2流路にワークのチャッキング検出用の高圧ガスを流動させるようにした場合、第2シール空間が端面接触形メカニカルシールでシールされているため、当該メカニカルシールにおける密封環の相対回転摺接部分の潤滑が不十分となる。かかるドライ条件下での潤滑不良を回避するために、第2シール空間を非接触形メカニカルシールでシールすることも考えられるが、その場合には次のような問題が生じる。すなわち、端面接触形メカニカルシールは被密封流体(冷却液)の漏れを許容しないものであるが、前記相対回転摺接部分の潤滑を行うために、微量ながらも被密封流体は第1シール空間外に漏洩することになる。一方、第2シール空間を非接触形メカニカルシールでシールする場合、被密封流体(チャッキング検出用ガス)が第2シール空間外に常時漏洩することになるが、このガス漏洩領域と上記冷却液の漏洩領域とは連通されている。したがって、第1シール空間外への冷却液の漏洩が進行すると、それが非接触形メカニカルシールでシールされた第2シール空間内の圧力つまり第2流路を流動するチャッキング検出用ガスの圧力が変動することなり、その結果、ワークのチャッキング検出が適正に行われず、誤動作する虞れが生じる。
本発明は、このような点に鑑みてなされたもので、冷却液又は冷却液及びチャッキング検出用ガスを切削加工機のスピンドルに供給する手段として好適に使用することができ、切削部の冷却能力の向上又はこれに加えてワークのチャッキング検出の信頼性の向上を図ることができる切削加工機用ロータリジョイントを提供することを目的とするものである。
本発明は、第1に、有底筒状のケース体とこれに水平軸線回りで回転自在に連結された軸体との間に、切削部冷却用の冷却液を流動させる第1流路及びワークのチャッキング検出用の高圧ガスを流動させる第2流路を形成してなる切削加工機用ロータリジョイントであって、第1流路は、軸体とケース体との対向端面部間に形成され且つ第1シール部材によりシールされた第1シール空間と、軸体を貫通して第1シール空間に連通する第1軸側通路と、ケース体を貫通して第1シール空間に連通する第1ケース側通路とからなる一連のものであり、第2流路は、軸体とケース体との対向周面部間に形成され且つ第2シール部材によりシールされた第2シール空間と、軸体を貫通して第2シール空間に連通する第2軸側通路と、ケース体を貫通して第2シール空間に連通する第2ケース側通路とからなる一連のものであり、第1シール部材は、軸体の端面部に固定された固定密封環と、当該端面部に対向するケース体の端面部に軸線方向に移動可能に保持された可動密封環と、これを固定密封環へと押圧附勢するスプリング部材とを具備して、両密封環の対向端面の相対回転により、当該対向端面を接触状態に保持しつつ、当該相対回転部分の内周側領域である第1シール空間とその外周側領域である第1ドレン空間とを遮蔽シールするように構成された端面接触形メカニカルシールであり、第2シール部材は、軸体の外周面部に固定された1つの回転密封環と、回転密封環の両側に配してケース体の内周面部に軸線方向に移動可能に保持された一対の静止密封環と、各静止密封環を回転密封環へと押圧附勢するスプリング部材とを具備して、回転密封環と各静止密封環との各対向端面の相対回転により、当該各対向端面をその一方に形成した動圧発生溝により非接触状態に保持しつつ、当該相対回転部分の外周側領域である第2シール空間とその内周領域である第2ドレン空間とを遮蔽するように構成された非接触形メカニカルシールであり、回転密封環には、これを径方向に貫通して第2シール空間と第2軸側通路とを連通する連通路が形成されており、ケース体には、第1ドレン空間及び回転密封環の両側に位置する2つの第2ドレン空間に各別に連通するドレン排出路が形成されており、軸体とケース体との間には、第1ドレン空間とこれに連通する一方の第2ドレン空間とを区画する環状シールが配設されていることを特徴とする切削加工機用ロータリジョイントを提案するものである。
また、本発明は、第2に、有底筒状のケース体とこれに水平軸線回りで回転自在に連結された軸体との間に、切削部冷却用の冷却液を流動させる第1流路及びワークのチャッキング検出用の高圧ガスを流動させる第2流路を形成してなる切削加工機用ロータリジョイントであって、第1流路は、軸体とケース体との対向端面部間に形成され且つ第1シール部材によりシールされた第1シール空間と、軸体を貫通して第1シール空間に連通する第1軸側通路と、ケース体を貫通して第1シール空間に連通する第1ケース側通路とからなる一連のものであり、第2流路は、軸体とケース体との対向周面部間に形成され且つ第2シール部材によりシールされた第2シール空間と、軸体を貫通して第2シール空間に連通する第2軸側通路と、ケース体を貫通して第2シール空間に連通する第2ケース側通路とからなる一連のものであり、第1シール部材は、軸体の端面部に固定された固定密封環と、当該端面部に対向するケース体の端面部に軸線方向に移動可能に保持された可動密封環と、これを固定密封環へと押圧附勢するスプリング部材とを具備して、両密封環の対向端面の相対回転により、当該対向端面を接触状態に保持しつつ、当該相対回転部分の内周側領域である第1シール空間とその外周側領域である第1ドレン空間とを遮蔽シールするように構成された端面接触形メカニカルシールであり、第2シール部材は、軸体の外周面部に固定された1つの回転密封環と、回転密封環の両側に配してケース体の内周面部に軸線方向に移動可能に保持された一対の静止密封環と、各静止密封環を回転密封環へと押圧附勢するスプリング部材とを具備して、回転密封環と各静止密封環との各対向端面の相対回転により、当該各対向端面をその一方に形成した動圧発生溝により非接触状態に保持しつつ、当該相対回転部分の外周側領域である第2シール空間とその内周領域である第2ドレン空間とを遮蔽するように構成された非接触形メカニカルシールであり、回転密封環には、これを径方向に貫通して第2シール空間と第2軸側通路とを連通する連通路が形成されており、ケース体には、これを貫通して第1及び第2ドレン空間に連通するドレン排出路が形成されており、固定密封環及び可動密封環の内周面には、両密封環の対向端面に向かって漸次拡径し且つ当該対向端面において同一径となるテーパ面が形成されていることを特徴とする切削加工機用ロータリジョイントを提案する。
これらのロータリジョイントの好ましい実施の形態にあって、ケース体には、第1ドレン空間及び回転密封環の両側に位置する2つの第2ドレン空間に各別に連通するドレン排出路が形成されており、軸体とケース体との間には、第1ドレン空間とこれに連通する一方の第2ドレン空間とを区画する環状シールが配設されている。また、これらのロータリジョイントは、第1流路を流動する冷却液が切粉を含有するスラリ液である場合や、第1流路を冷却液及びガスを選択的に流動させる気液兼用流路として使用する場合にも、適用することができる。
本発明の切削加工機用ロータリジョイントによれば、固定密封環及び可動密封環の内周面に両密封環の接触面(両密封環の対向端面たる密封端面)において同一径となるテーパ面を形成して、第1流路に当該テーパ面による液溜りを形成するようにしたから、第1流路を冷却液用流路として使用する場合及び気液兼用流路として使用する場合の何れにおいても、高圧化,高速化を図ることができ、冷却液による切削部の冷却能力向上を実現することができる。また、第1流路に加えてワークのチャッキング検出用の高圧ガスを流動させる第2流路を設けた場合においては、第2流路内の圧力が第1流路からの漏洩液による影響を受けないように工夫したことによって、ワークのチャッキング検出が適正に行われ、切削部の冷却能力向上と相俟って、切削加工機による切削加工を高精度に行わしめることができる。
図1は本発明に係る切削加工機用ロータリジョイントの第1の実施形態を示す縦断側面図であり、図2は図1の要部を拡大して示す詳細図である。また、図3は本発明に係る切削加工機用ロータリジョイントの第2の実施形態を示す縦断側面図であり、図4は図3の要部を拡大して示す詳細図である。なお、以下の説明において前後とは、図1及び図3における左右を意味するものとする。
第1の実施の形態における本発明に係る切削加工機用ロータリジョイント(以下「第1ロータリジョイント」という)R1は、図1に示す如く、軸線を水平とする軸体1とこれを内周部に回転自在に軸受支持2,3する有底筒状のケース体4との間に、切削加工機(例えば、アルミニウム,マグネシウム等の軽金属を切削する高速回転切削加工機)の水平主軸たるスピンドルから切削部に供給される切削部冷却用の冷却液(冷却水等)11を流動させる第1流路5及び当該スピンドルからワークのチャッキング検出器に供給されるチャッキング検出用の高圧ガス(高圧空気等であり、以下「検出用ガス」という)17を流動させる第2流路6を形成してなるものである。
軸体1は、図1に示す如く、軸線(以下、「軸線」というときは、軸体1の軸線をいうものとする)を水平として前後方向に延びる円柱状の軸部18とその外周部に嵌合固着された円筒状の外筒部19とその前端部に一体形成された環状のフランジ部20とからなり、フランジ部20により前記スピンドル(図示せず)に軸線を一致させた状態で取付けられる。なお、軸部18の前端部はフランジ部20より前方に突出しており、外筒部19の後端部は軸部18より後方に突出している。
ケース体4は、図1に示す如く、円筒状の周壁部21とその後端部を閉塞する側壁部22とからなる有底筒状のものであり、周壁部21の前端部と軸体1の外筒部19の前端部との対向周面間に配設したベアリング2,3により、軸体1を水平軸線周りで回転自在に且つ軸線方向移動不能に連結支持している。ケース体4は、前記切削加工機の機枠等の静止部材に取付けられる。なお、ケース体4の周壁部21は、ベアリング2,3を支持する前端部分21aと側壁部22に一体形成された後端部分21dと両部分21a,21d間を連結する第1及び第2中間部分21b,21cとに分割された構造をなしている。
第1流路5は、両体1,4の対向端面部間に形成され且つ第1シール部材7によりシールされた第1シール空間8と、軸体1を貫通して第1シール空間8に連通する第1軸側通路9と、ケース体4を貫通して第1シール空間8に連通する第1ケース側通路10とからなる一連のものであり、この例では、冷却液11に加えてガス12をも流動させる気液兼用流路として使用されている。気液兼用流路として使用される場合としては、1つの切削工程において第1流路5が液体流路及び気体流路として使用される場合と、被切削加工物(ワーク)を種類等の性状を変更すること等により、第1流路5が変更前の切削工程においては専ら液体流路(又は気体流路)として使用され、変更後の切削工程においては専ら気体流路(又は液体流路)として使用される場合とがある。前者の場合としては、例えば、切削加工中においては切削部を冷却させるための冷却液(クーラント)11を循環流動させるための液体流路として使用され、切削終了後においては切削部の清掃等を行うための高圧空気等のガス12を供給させる気体流路として使用されるケースがある。なお、冷却液11は循環使用されるものであるため、第1流路5を流動する冷却液11には微細な切削屑(切粉)が含有されることになる。
第1シール部材7は、図1に示す如く、軸線方向(前後方向)において両体1,4の対向端部間つまり軸体1の外筒部19の後端部とケース体4の側壁部22の前端部との間に配設されたメカニカルシールであって、外筒部19の後端部に固定された固定密封環23と、側壁部22に軸線方向に移動可能に保持された可動密封環24と、可動密封環24と側壁部22との間に介装されたスプリング部材25とを具備して、両密封環23,24の対向端面たる密封端面23a,24aの相対回転により、当該相対回転部分23a,24aの内周側領域(密封環23,24内の領域)である第1シール空間8とその外周側領域(密封環23,24外の領域)である第1ドレン空間26とを遮蔽シールするように構成された端面接触形メカニカルシールである。
固定密封環23は、図1及び図2に示す如く、円筒状に構成されており、軸体1と同心状をなして、その外筒部19の後端内周部に嵌合固定されている。固定密封環23の先端面(後端面)は、軸線に直交する環状平滑面である密封端面23aに構成されている。
可動密封環24は、図2に示す如く、円筒状の本体部27とその前端部に嵌合固着した円環状のフランジ部28とからなるものであり、本体部27をケース体4の側壁部22に形成した保持孔22aにOリング29を介して嵌合させることにより、ケース体4に固定密封環23と同心対向状をなして軸線方向移動可能に二次シールされた状態で保持されている。本体部27の先端面(前端面)は、軸線に直交する環状平滑面である密封端面24aに構成されている。なお、ケース体4の側壁部22には軸線方向に延びるドライブピン30が突設されていて、このドライブピン30をフランジ部28に形成した係合孔28aに係合させることにより、可動密封環24をその軸線方向移動を許容しつつケース体4に対する相対回転不能ならしめている。
スプリング部材25は、図1及び図2に示す如く、可動密封環24のフランジ部28とケース体4の側壁部22との間に介装された複数個(1個のみ図示)のコイルスプリングで構成されており、可動密封環24を、両密封端面23a,24aが相互に押圧接触せしめられるべく、固定密封環23へと押圧附勢するものである。
各密封環23,24の内周面には、図2に示す如く、密封端面23a,24aに向かって漸次拡径し且つ密封端面23a,24aにおいて同一径となるテーパ面31,32が形成されている。すなわち、固定密封環23の内周面における基端側部分(前端側部分)は一定径の円柱面33とされており、当該内周面における先端側部分(後端側部分)は当該円柱面33の端部から密封端面23aへと円錐状に拡径する第1テーパ面31とされている。また、可動密封環24の内周面における基端側部分(後端側部分)は前記円柱面33と同心且つ同一径の円柱面34とされており、当該内周面における先端側部分(前端側部分)は当該円柱面34の端部から密封端面24aに向かって漸次拡径する円錐面32aとその縁部(最大径部)から一定径をなして密封端面24aへと延びる円柱面32bとからなる第2テーパ面32とされている。第1テーパ面31の最大径(密封端面23aの内径)と第2テーパ面32の最大径(円錐面32aの最大径ないし円柱面32bの径であって密封端面24aの内径)とは同一に設定されている。すなわち、両密封端面23a,24aの内周縁は合致されている。
第1軸側通路9は、図1に示す如く、軸体1の中心部を貫通して軸線方向に延びて可動密封環23内つまり第1シール空間8に連通している。第1軸側通路9は断面径が一定の直線状貫通孔であり、その内周面は固定密封環24の基端側内周面である円柱面33と同心且つ同一径の円柱面とされている。したがって、第1軸側通路9と第1シール空間8とで形成される流路は、テーパ面31,32が形成された箇所を除いて同一径をなして直線状に延びる水平流路に構成されており、当該水平流路の途中にテーパ面31,32で構成される環状凹部35が形成されている。テーパ面31,32の形状(傾斜角度等)は、液体11が環状凹部35内を層流をなして通過するように設定されている。なお、第1軸側通路9の下流端部(軸体1の前端部における開口部)はスピンドルに形成された冷却液11の供給ライン(少なくとも上流側部分はガス12の供給ラインとして兼用されている)に接続されている。
第1ケース側通路10は、図1に示す如く、ケース体4の側壁部22の上端部から径方向に延びて可動密封環24内つまり第1シール空間8に連通している。なお、第1ケース側通路10の上流端部(側壁部22における開口端部)は、切り替え可能な冷却液11の循環供給源及びガス12の供給源に接続されており、液体11及びガス12が選択的に第1ケース側通路10から第1シール空間8へと供給される。
以上のように構成された第1流路5にあっては、液体11又は気体12が第1ケース側通路10から密封環23,24内の第1シール空間8を経て第1軸側通路9へと流動される。第1流路を冷却液11が流動する場合、当該流路5が水平であることから、図2に示す如く、テーパ面31,32で構成される環状凹部35の下側部分が液溜り35aとなり、この液溜り35aには、常時、冷却液11が滞留することになる。したがって、密封環23,24の相対回転により、液溜り35内の冷却液11が環状凹部35の全周にもたらされて、密封端面23a,24aの潤滑剤として機能する。したがって、上記した軽金属を切削する高速回転切削加工機における如くスピンドルが高速回転して、密封環23,24が高速で相対回転する場合において冷却液11が高圧である高負荷条件下においても、密封端面23a,24aの冷却液11による潤滑が十分に行われる。また、ガス12が流動される場合のように液潤滑が行われないドライ運転条件下においても、液溜り35aに残存する冷却液11が上記した如く環状凹部35の全周にもたらされて、密封端面23a,24aの潤滑が良好に行われることになる。したがって、メカニカルシール7によるシール機能が適正に発揮され、冷却液11及びガス12のスピンドルへの供給を良好に行うことができる。しかも、第1テーパ面31の最大径(密封端面23aの内径)と第2テーパ面32の最大径(円錐面32aの最大径ないし円柱面32bの径であって密封端面24aの内径)とは同一に設定されているから、つまり両密封端面23a,24aの内周縁は合致されていて密封環23,24の衝合部分には段差が生じていないことから、この衝合部分(液溜り35a)においては冷却液11が円滑に流動されて、冷却液11に含まれる微細固形物(切粉)が滞留,堆積することがなく、微細固形物が密封端面23a,24a間に侵入することがなく、高圧,高速条件下においても良好なシール機能(第1シール部材7によるメカニカルシール機能)が発揮される。すなわち、冷却液11が微細固形物(切粉)を含有するスラリ液である場合には、微細固形物が液溜り35aに滞留,堆積して、密封端面23a,24a間に噛み込む虞れがあるが、液溜り35aを形成するテーパ面31,32を、上記した如く、冷却液11が当該液溜り35aを層流をなして通過するように設定しておくことにより、微細固形物が液溜り35a内に滞留,堆積することがなく、微細固形物の密封端面23a,24a間への噛み込みが生じることはない。
第2流路6は、図1に示す如く、両体1,4の対向周面部間に形成され且つ第2シール部材13によりシールされた第2シール空間14と、軸体1を貫通して第2シール空間14に連通する第2軸側通路15と、ケース体4を貫通して第2シール空間14に連通する第2ケース側通路16とからなる一連のものであり、専ら検出用ガス17を流動させる気体専用流路として使用される。
第2シール部材13は、図1に示す如く、軸体1の外周面部に固定された1つの回転密封環36と、回転密封環36の前後両側に配してケース体4の内周面部に軸線方向に移動可能に保持された一対の静止密封環37,37と、各静止密封環37を回転密封環36へと押圧附勢するスプリング部材38,38とを具備して、回転密封環36と各静止密封環37との各対向端面たる密封端面36a,37aの相対回転により、当該各密封端面36a,37aをその一方に形成した動圧発生溝39により非接触状態に保持しつつ、当該相対回転部分36a,37aの外周側領域である第2シール空間14とその内周領域である第2ドレン空間40,41とを遮蔽するように構成された非接触形メカニカルシールである。すなわち、第2シール部材13は、一対の非接触形メカニカルシールをダブルシール配置したものにおいて当該両メカニカルシールの回転密封環36を兼用させた構造をなすものである。
各静止密封環37は、図1に示す如く、円筒状に構成されたものであって、ケース体4の周壁部21(第1中間部分21b又は第2中間部分21c)の内周面部にOリング42を介して嵌合させることにより、ケース体4に回転密封環36と同心対向状をなして軸線方向移動可能に二次シールされた状態で保持されている。各静止密封環37の先端面(回転密封環36に直対向する後端面又は前端面)は、軸線に直交する環状平滑面である密封端面37aに構成されている。なお、ケース体4の第1中間部分21b及び第2中間部分21cには軸線方向に延びるドライブピン43,43が突設されていて、各ドライブピン43を静止密封環37の背面部に形成した係合凹部に係合させることにより、各静止密封環37をその軸線方向移動を許容しつつケース体4に対する相対回転不能ならしめている。
回転密封環36は、図1に示す如く、円環状に構成されたものであって、軸体1と同心状をなして、ケース体14の第2中間部分21cに対応する位置において軸体1の外筒部19の外周面部に嵌合固定されている。固定密封環36の両端面(前後端面)は、軸線に直交する環状平滑面である密封端面36aに構成されている。固定密封環36の各密封端面36aには、周知の動圧形ノンコンタクトガスシールにおけると同様の動圧発生溝39が形成されていて、第2シール空間14に導入された検出用ガス17により各密封端面36a,37a間に動圧を発生させ、これによって各密封端面36a,37aを非接触状態に保持するようになっている。
各スプリング部材38は、図1に示す如く、各静止密封環37とケース体4の第1中間部分21b又は第2中間部分21cとの間に介装された複数個(1個のみ図示)のコイルスプリングで構成されており、各静止密封環37を回転密封環36へと押圧附勢するものである。
第2ケース側通路16は、図1に示す如く、ケース体4の周壁部21の適所(第2中間部分21c)を径方向に貫通して第2シール空間14に連通するものであり、その上流端部(周壁部21の外周面における開口端部)は検出用ガス17の供給源に接続されている。
第2軸側通路15は、図1に示す如く、軸体1の軸部18と外筒部19との対向周面間に形成されて軸線方向に延びる環状通路44と、回転密封環36に対応する位置において外筒部19を径方向に貫通して環状通路44の後端部に連通する入口通路45と、軸部18の前端部に穿設されて環状通路44の前端部に連通する出口通路46と、回転密封環36を径方向に貫通して入口通路45と第2シール空間14とを連通する連通路47とからなる。出口通路46は、スピンドルに形成された検出用ガスラインに接続されている。
以上のように構成された第2流路6にあっては、検出用ガス17が第2ケース側通路16から第2シール部材13でシールされた第2シール空間14を経て第2軸側通路15へと流動される。このとき、第2シール部材13によるシール部分つまり回転密封環36と両静止密封環37,37とが非接触状態に保持されることから、各密封端面36a,37aが液潤滑されないドライ状態にあるにも拘わらず、当該密封端面36a,37aが焼き付く等の問題を生じることなく、第2シール部材13によるシール機能が良好に発揮され、検出用ガス17を良好に流動させることができる。
ところで、第2シール部材13は所定量の漏れを許容する非接触形メカニカルシールであるから、非接触状態にある各密封端面36a,37aからは検出用ガス17が第2ドレン空間40,41へと漏洩し続けることになる。したがって、当該ドレン空間40,41が密閉空間である場合には、第2シール部材13からの漏洩ガス17aによって、第2流路6を流動する検出用ガス17の圧力つまりスピンドルに供給される(ワークのチャッキング検出器に供給される)検出用ガス17の圧力が変動する虞れがある。また、第1シール部材7は、第2シール部材13と異なって漏れを許容しない端面接触形メカニカルシールではあるが、密封端面24a,25aからは液潤滑のため微量ではあるが冷却液11が第1ドレン空間26に漏洩する可能性がある。したがって、第1ドレン空間26が一方の第2ドレン空間41に連通していることから、第1シール部材13からの漏洩液11aによっても、第2流路6を流動する検出用ガス17の圧力つまりスピンドルに供給される検出用ガス17の圧力が変動する虞れがある。
而して、このような圧力変動があるとワークのチャッキング状態を適正に検出することができず、誤動作を生じる虞れがあるため、上記した第1ロータリジョイントR1にあっては、漏洩流体11a,17aによる第2流路6内の圧力への悪影響を排除すべく、次のように工夫している。
すなわち、図1に示す如く、軸体1とケース体4との間に設けた環状シール48によりドレン空間26,41を相互に連通しない独立空間に区画すると共に、ケース体4に各ドレン空間26,40,41に連通するドレン排出路49,50,51を形成して、第1及び第2シール部材7,13からの漏洩流体11a,17a,17aを各ドレン排出路49,50,51から速やかに排出させるように工夫している。環状シール48は外周部をケース体4の周壁部21の適所(後端部分21d)に取付けたブッシュシールであって、その内周部を軸体1の外周面(外筒部19の外周面)に近接させることにより、第1ドレン空間26とこれに連通する一方の第2ドレン空間41との間を区画する。ケース体4の周壁部21における各ドレン空間26,40,41に対応する部分には、夫々、下方に開口するドレン排出路49,50,51が形成されていて、各メカニカルシール7,13からの漏洩流体11a,17a,17aが各別に排出される。したがって、第2流路6内におけるガス圧力(検出用ガス17の圧力)が、漏洩流体11a,17aによって悪影響を受けることがなく、所定の設定圧に保持されることになり、ワークのチャッキング検出器が誤動作することなくチャッキング検出を適正に行うことができる。
また、第2の実施の形態における本発明に係る切削加工機用ロータリジョイント(以下「第2ロータリジョイント」という)R2は、図3に示す如く、軸線を水平とする軸体1とこれを内周部に回転自在に軸受支持2,3する有底筒状のケース体4との間に、第1及び第2流路5,6を形成してなるものであり、以下の点を除いて第1ロータリジョイントR1と同一構成をなすものである。なお、第1ロータリジョイントR1と同一構成部分については、図3及び図4において図1及び図2と同一の符号を付することにより、その説明は省略する。
すなわち、第2ロータリジョイントR1にあっては、図3及び図4に示す如く、固定密封環23を、密封端面23aを形成した円環状の本体部52とその外周縁から前方に突出する円筒状の嵌合部53とからなる有底筒状の一体構成物として、軸体1の外筒部19の先端部(後端部)に外嵌固定してある。また、可動密封環24を、密封端面24aを形成した円筒状の本体部54とその外周部に突設した円環状の鍔部55とからなる筒状の一体構成物として、ケース体4の側壁部22に形成した保持孔22aにOリング29を介して軸線方向移動可能に保持させてある。また、スプリング部材25を、可動密封環24の本体部54に挿通させた状態で鍔部55と保持孔22aの内周部に突設したOリング溝形成部との間に介装した1つのコイルスプリングで構成して、可動密封環24を固定密封環23へと押圧附勢させるようにしている。また、各密封環23,24の内周面には、図3に示す如く、第1ロータリジョイントR1と同様形状をなすテーパ面31,32が形成されているが、図4に示す如く、第1ロータリジョイントR1と異なって、第1軸側通路9をテーパ面31,32の円柱面33,34より小径として、当該第1軸側通路9の後端内周面を第1テーパ面31の円柱面33に連なる円錐面9aとしてある。
以上のように構成された第2ロータリジョイントR2にあっても、上記した第1ロータリジョイントR1におけると同様の作用効果が奏せられ、各流体11,12,17を相対回転部材1,4間において良好に流動させることができる。
なお、本発明は上記した第1又は第2の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の基本原理を逸脱しない範囲において、適宜に改良,変更することができる。
例えば、第1又は第2の実施の形態においては、液溜り35aにおける冷却液11の流動が層流をなして円滑に行われるように、図2又は図4に示す如く、テーパ面31,32の接合部分を円柱面32bに構成したが、つまり円錐面31,32aが円柱面32bを介して接合されるようにしたが、図5又は図6に示す如く、円錐面31,32aの少なくとも一方を緩傾斜とすることによって、このような円柱面32bを排除することができる。すなわち、図5に示すものでは、第1ロータリジョイントR1において、固定密封環23の内周面全体を密封端面23aへと漸次拡径する円錐状のテーパ面31とすると共に、可動密封環24のテーパ面32を密封端面24aへと漸次拡径する円錐面32aとしている。また図6に示すものでは、第2ロータリジョイントR2において、各密封環23,24の内周面全体を密封端面23a,24aへと漸次拡径する円錐状のテーパ面31,32としている。
また、第1又は第2の実施の形態においては、第1流路5を冷却液11及びガス12を選択的に流動させる気液兼用流路として使用したが、冷却液11のみを流動させる冷却液専用流路として使用することもできる。また、第1流路5を気体流動路としても使用される場合には、ガス12を流動させるケースの他、真空吸引するケースも含まれる。すなわち、第1流路5は液供給モードと真空吸引モードとを切り替える気液兼用流路としても使用することができる。また、本発明に係るロータリジョイントは、第2流路6を必要としない用途にも使用することができる。
第1ロータリジョイントを示す縦断側面図である。 図1の要部を拡大して示す詳細図である。 第2ロータリジョイントを示す縦断側面図である。 図3の要部を拡大して示す詳細図である。 第1ロータリジョイントの変形例を示す図2相当の要部の縦断側面図である。 第2ロータリジョイントの変形例を示す図4相当の要部の縦断側面図である。
符号の説明
1 軸体
4 ケース体
5 第1流路
6 第2流路
7 第1シール部材
8 第1シール空間
9 第1軸側通路
10 第1ケース側通路
11 液体
12 気体
13 第2シール部材
14 第2シール空間
15 第2軸側通路
16 第2ケース側通路
17 気体
23 固定密封環
23a 固定密封環の密封端面(可動密封環との対向端面)
24 可動密封環
24a 可動密封環の密封端面(固定密封環との対向端面)
25 スプリング部材
26 第1ドレン空間
31 テーパ面
32 テーパ面
36 回転密封環
36a 回転密封環の密封端面(静止密封環との対向端面)
37 静止密封環
37a 静止密封環の密封端面(回転密封環との対向端面)
38 スプリング部材
39 動圧発生溝
40 第2ドレン空間
41 第2ドレン空間
47 連通路
48 シール部材
49 ドレン排出路
50 ドレン排出路
51 ドレン排出路
R1 第1ロータリジョイント
R2 第2ロータリジョイント

Claims (5)

  1. 有底筒状のケース体とこれに水平軸線回りで回転自在に連結された軸体との間に、切削部冷却用の冷却液を流動させる第1流路及びワークのチャッキング検出用の高圧ガスを流動させる第2流路を形成してなる切削加工機用ロータリジョイントであって、
    第1流路は、軸体とケース体との対向端面部間に形成され且つ第1シール部材によりシールされた第1シール空間と、軸体を貫通して第1シール空間に連通する第1軸側通路と、ケース体を貫通して第1シール空間に連通する第1ケース側通路とからなる一連のものであり、
    第2流路は、軸体とケース体との対向周面部間に形成され且つ第2シール部材によりシールされた第2シール空間と、軸体を貫通して第2シール空間に連通する第2軸側通路と、ケース体を貫通して第2シール空間に連通する第2ケース側通路とからなる一連のものであり、
    第1シール部材は、軸体の端面部に固定された固定密封環と、当該端面部に対向するケース体の端面部に軸線方向に移動可能に保持された可動密封環と、これを固定密封環へと押圧附勢するスプリング部材とを具備して、両密封環の対向端面の相対回転により、当該対向端面を接触状態に保持しつつ、当該相対回転部分の内周側領域である第1シール空間とその外周側領域である第1ドレン空間とを遮蔽シールするように構成された端面接触形メカニカルシールであり、
    第2シール部材は、軸体の外周面部に固定された1つの回転密封環と、回転密封環の両側に配してケース体の内周面部に軸線方向に移動可能に保持された一対の静止密封環と、各静止密封環を回転密封環へと押圧附勢するスプリング部材とを具備して、回転密封環と各静止密封環との各対向端面の相対回転により、当該各対向端面をその一方に形成した動圧発生溝により非接触状態に保持しつつ、当該相対回転部分の外周側領域である第2シール空間とその内周領域である第2ドレン空間とを遮蔽するように構成された非接触形メカニカルシールであり、
    回転密封環には、これを径方向に貫通して第2シール空間と第2軸側通路とを連通する連通路が形成されており、
    ケース体には、第1ドレン空間及び回転密封環の両側に位置する2つの第2ドレン空間に各別に連通するドレン排出路が形成されており、軸体とケース体との間には、第1ドレン空間とこれに連通する一方の第2ドレン空間とを区画する環状シールが配設されていることを特徴とする切削加工機用ロータリジョイント。
  2. 有底筒状のケース体とこれに水平軸線回りで回転自在に連結された軸体との間に、切削部冷却用の冷却液を流動させる第1流路及びワークのチャッキング検出用の高圧ガスを流動させる第2流路を形成してなる切削加工機用ロータリジョイントであって、
    第1流路は、軸体とケース体との対向端面部間に形成され且つ第1シール部材によりシールされた第1シール空間と、軸体を貫通して第1シール空間に連通する第1軸側通路と、ケース体を貫通して第1シール空間に連通する第1ケース側通路とからなる一連のものであり、
    第2流路は、軸体とケース体との対向周面部間に形成され且つ第2シール部材によりシールされた第2シール空間と、軸体を貫通して第2シール空間に連通する第2軸側通路と、ケース体を貫通して第2シール空間に連通する第2ケース側通路とからなる一連のものであり、
    第1シール部材は、軸体の端面部に固定された固定密封環と、当該端面部に対向するケース体の端面部に軸線方向に移動可能に保持された可動密封環と、これを固定密封環へと押圧附勢するスプリング部材とを具備して、両密封環の対向端面の相対回転により、当該対向端面を接触状態に保持しつつ、当該相対回転部分の内周側領域である第1シール空間とその外周側領域である第1ドレン空間とを遮蔽シールするように構成された端面接触形メカニカルシールであり、
    第2シール部材は、軸体の外周面部に固定された1つの回転密封環と、回転密封環の両側に配してケース体の内周面部に軸線方向に移動可能に保持された一対の静止密封環と、各静止密封環を回転密封環へと押圧附勢するスプリング部材とを具備して、回転密封環と各静止密封環との各対向端面の相対回転により、当該各対向端面をその一方に形成した動圧発生溝により非接触状態に保持しつつ、当該相対回転部分の外周側領域である第2シール空間とその内周領域である第2ドレン空間とを遮蔽するように構成された非接触形メカニカルシールであり、
    回転密封環には、これを径方向に貫通して第2シール空間と第2軸側通路とを連通する連通路が形成されており、
    ケース体には、これを貫通して第1及び第2ドレン空間に連通するドレン排出路が形成されており、
    固定密封環及び可動密封環の内周面には、両密封環の対向端面に向かって漸次拡径し且つ当該対向端面において同一径となるテーパ面が形成されていることを特徴とする切削加工機用ロータリジョイント。
  3. ケース体には、第1ドレン空間及び回転密封環の両側に位置する2つの第2ドレン空間に各別に連通するドレン排出路が形成されており、軸体とケース体との間には、第1ドレン空間とこれに連通する一方の第2ドレン空間とを区画する環状シールが配設されていることを特徴とする、請求項2に記載する切削加工機用ロータリジョイント。
  4. 第1流路を流動する冷却液が、切粉を含有するスラリ液であることを特徴とする、請求項1〜3の何れかに記載する切削加工機用ロータリジョイント。
  5. 第1流路が冷却液及びガスを選択的に流動させる気液兼用流路であることを特徴とする、請求項1〜4の何れかに記載する切削加工機用ロータリジョイント。
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