JP4744818B2 - 小型3群ズームレンズ - Google Patents

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本発明は、CCDやCMOS等の撮像素子上に結像した画像を読み取るための3群構成のズームレンズに関し、詳しくは、デジタルカメラやビデオカメラに好適に用いられ、変倍比が3倍を超える小型3群ズームレンズに関する。
近年、急速に普及しつつあるデジタルカメラでは、コンパクト化を図るとともに収差補正を良好とするために3群ズームレンズが用いられており、特にフォーカシング時に最終群を繰り出すリアフォーカス式の3群ズームレンズが頻繁に用いられている(例えば、下記特許文献1、2参照)。
下記特許文献1記載の3群ズームレンズは、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群、正の屈折力を有するとともに明るさ絞りを有する第2レンズ群、および正の屈折力を有する第3レンズ群を配設してなり、広角端から望遠端に向かって変倍する際に、第1レンズ群は、像側へ移動させた後に反転して物体側へ向かって移動させることにより移動軌跡が像側に凸弧状となるように移動させ、第2レンズ群は、物体側へ単調に移動させ、第3レンズ群は、物体側へ移動させた後に反転して像側へ向かって移動させることにより移動軌跡が物体側に凸弧状となるように移動させるように構成されている。
下記特許文献2記載の3群ズームレンズは、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群、正の屈折力を有する第2レンズ群、および正の屈折力を有する第3レンズ群を配設してなり、広角端から望遠端に向かって変倍する際に無限遠物体に合焦させた状態で、第3レンズ群は、像面側に単調移動あるいは像面側に凸弧状の軌跡を描いて移動するように構成されている。
特開平10−307258号公報 特開2001−296476号公報
しかしながら、ここ数年来、デジタルカメラの進歩は目覚しく、レンズ系の小型化、高変倍化および高解像力化への要求は年々厳しいものとなっている。
このような要求下において、上記特許文献1に記載されたものでは、第1レンズ群の焦点距離が、広角端におけるレンズ全系の焦点距離の絶対値の2.8〜3.6倍程度であり、変倍比が3倍以上になった場合、レンズ全長のコンパクト化を達成することが難しい。
一方、上記特許文献2に記載されたものでは、上述したように、変倍時において第3レンズ群が、像面側に凸弧状の軌跡を描くように、あるいは像面側に単調に移動するように構成されており、変倍比が3倍以上になると、中間倍率における像面湾曲の補正が困難となる。
また、レンズ系のコンパクト化という点では、撮影時のレンズ全長がコンパクトであることのほかに、レンズ系がカメラ本体に沈胴収納された状態での厚みが薄いことが望まれる。そのためには、特に第1レンズ群のレンズ厚みを薄くすることが必要で第1レンズ群の枚数を少なくすることが望まれるが、周辺画角の解像性能を考慮に入れると、非球面レンズを含んだ2枚のレンズにより構成することが肝要である。
その点、上記特許文献2に記載されたものでは、第1レンズ群の構成を、物体側から順に、像側に曲率の大きい凹面を向けた1面の非球面を有する負レンズと両面を球面とされた正レンズで構成されており、一応、上記条件は満たしている。しかしながら、物体側の負レンズが非球面ガラスレンズで構成されており、特に特許文献2の各実施例に記載されているように曲率の大きい凹面とされた像側の面に非球面が形成されている場合には、ガラス成形上の問題からレンズ中心厚を薄くすることが困難であり、さらなるコンパクト化を図ることが難しい。
本発明は、上述した事情に鑑みなされたもので、変倍比が3倍を超える小型3群ズームレンズにおいて、レンズ系の高解像力化を図りつつ、撮影時および沈胴時におけるレンズ系のコンパクト化を図り得る小型3群ズームレンズを提供することを目的とするものである。
本発明の小型3群ズームレンズは、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群、正の屈折力を有するとともに光量調節用の絞りを有する第2レンズ群、および正の屈折力を有する第3レンズ群を配設してなり、
広角端から望遠端に向かって変倍する際に、前記第1レンズ群は、前記第2レンズ群に相対的に近づくように移動させ、前記第2レンズ群は、単調に物体側へ移動させ、前記第3レンズ群は、物体側へ移動させた後に反転して像側へ向かって移動させることにより移動軌跡が物体側に凸弧状となるように移動させ、
無限遠から近距離へ向かってフォーカシングする際に、前記第3レンズ群を物体側へ向かって移動させてなる小型3群ズームレンズにおいて、
前記第1レンズ群は、物体側から順に、像側により曲率の大きい凹面を向けた負のメニスカスレンズ、および物体側により曲率の大きい凸面を向けた、少なくとも1面に非球面を有する正のメニスカスレンズのみからなり
前記第2レンズ群は、物体側から順に、絞り、両凸レンズと像側により曲率の大きい面を向けた両凹レンズとの接合レンズ、および少なくとも1面が非球面であるとともに物体側に凸面を向けた正のメニスカス単レンズのみからなり、
前記第3レンズ群は、両凸レンズのみからなる
ことを特徴とするものである。
また、本発明の小型3群ズームレンズは、前記構成に加えて、下記条件式(1)および(2)を満足してなることが好ましい。
2.0<|f|/f<2.6 ・・・ (1)
0.41<f/f<0.50 ・・・ (2)
ただし、
:広角端における全系の焦点距離
:第1レンズ群の焦点距離
:第2レンズ群の焦点距離
:第3レンズ群の焦点距離
また、前記第1レンズ群中の前記正のメニスカスレンズは、ガラスレンズと、該ガラスレンズよりも厚みが薄い樹脂材料とを接合してなる複合レンズからなり、該ガラスレンズに接合されていない側の該樹脂材料の面が非球面とされていることが好ましい。
また、前記第1レンズ群中の前記負のメニスカスレンズと前記正のメニスカスレンズは、それぞれのレンズ周辺部において直接に、または所定の平行部材を介して互いに接するように構成されていることが好ましい。
また、前記第2レンズ群中の前記接合レンズと前記メニスカス単レンズは、それぞれのレンズ周辺部において直接に、または所定の平行部材を介して互いに接するように構成されていることが好ましい。
また、前記第3レンズ群は、物体距離を無限遠とした場合に、広角端における位置を望遠端における位置よりも物体側とするように設定されていることが好ましい。
本発明の小型3群ズームレンズによれば、第1レンズ群は、物体側より順に、像側に凹面を向けた負レンズと物体側に凸面を向けた正レンズの2枚レンズ構成とされ、この像側に位置する正レンズの少なくとも1面に非球面を有するように構成されている。これにより、周辺画角の解像性能を良好に維持しつつ、第1レンズ群のレンズ枚数を最小にするという、レンズ系がカメラ本体に沈胴収納された状態での厚みを薄くするための第1条件が満足される。
その上、非球面を、最も物体側の負レンズではなく、この負レンズの像側に位置する正レンズに設けているため、従来技術においてレンズ厚みを薄くするために障害となっていたガラス成形上の問題が生じる余地はない。したがって、第1レンズ群を構成する各レンズの厚み、特に、最も物体側に位置する負レンズの厚みを薄くすることができ、撮影時のレンズ全長のみならず、レンズ系がカメラ本体に沈胴収納された状態での厚みをさらに薄くすることが可能となる。
さらに、本発明の小型3群ズームレンズによれば、変倍に際して第3レンズ群を物体側に凸弧状の軌跡を描くように移動させることにより、変倍比が3倍を超えると像面湾曲の補正が難しい中間倍率においても、像面湾曲を良好に補正することができる。
また、無限遠から近距離へ向かってフォーカシングする際に、第3レンズ群を物体側へ向かって移動させることにより、特に望遠端でのフォーカシング時における第3レンズ群の移動量を低減して、レンズ系のコンパクト化を図ることができる。
以下、本発明の小型3群ズームレンズの代表的な実施形態について、図1に示す実施例1を参照して説明する。
図1は、本発明の実施例1に係る小型3群ズームレンズのレンズ構成を示すもので、上段は広角端におけるレンズ構成図、下段は望遠端におけるレンズ構成図である。また、中段には、広角端から望遠端に至る各レンズ群の移動軌跡を示してある。
本発明の実施形態に係る小型3群ズームレンズは、図1に示すように、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G、正の屈折力を有するとともに光量調節用の絞り2を有する第2レンズ群G、および正の屈折力を有する第3レンズ群Gを配設してなる。
また、広角端から望遠端に向かって変倍する際に、各レンズ群を以下のように移動させる。すなわち、第1レンズ群Gは、像側へ移動させた後に反転して物体側へ向かって移動させることにより像側に凸弧状の軌跡を描くように移動させ、第2レンズ群Gは、単調に物体側へ移動させ、第3レンズ群Gは、物体側へ移動させた後に反転して像側へ向かって移動させることにより物体側に凸弧状の軌跡を描くように移動させる。これにより、従来、変倍比が3倍を越えると、アンダーになる像面湾曲の補正が難しい中間倍率においても、第3レンズ群Gの移動軌跡を物体側に凸の弧状移動とすることで、良好に補正することができる。
なお、第1レンズ群Gと第2レンズ群Gとは相対的に単調に近づくように移動することになる。
また、物体距離を無限遠とした場合に、広角端における第3レンズ群Gの位置を望遠端における該位置よりも物体側とする。さらに、無限遠から近距離へ向かってフォーカシングする際に、第3レンズ群Gを物体側へ向かって移動させる。これにより、変倍時とフォーカシング時における、第3レンズ群Gの移動量を低減することができる。
3つのレンズ群G、G、Gを光軸Xに沿って上述の如く移動せしめることで全系の焦点距離fを変化させるとともに光束を結像面上に効率良く集束させることができる。
また、第6レンズLと結像面(CCD撮像面)の間にはローパスフィルタや赤外線カットフィルタを含むフィルタ部1が配されている。
また、第1レンズ群Gは、物体側から順に、像側に曲率の大きい凹面を向けた負の屈折力を有する第1レンズL、および少なくとも1面が非球面とされるとともに物体側に曲率の大きい凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカス形状の第2レンズL(実施例2では第2レンズLと第3レンズLとを接合してなる複合レンズ)からなる。
第1レンズ群Gをこのような構成とすることにより、従来技術においてレンズ厚みを薄くするために障害となっていた、ガラスにより非球面負レンズを成形する際の問題を生じることなく、像面湾曲、歪曲収差等を良好に補正することができる。したがって、高解像化を図りつつ、第1レンズ群Gを構成する各レンズの厚み、特に、最も物体側に位置する負レンズの厚みを薄くすることができ、撮影時のレンズ全長のみならず、レンズ系がカメラ本体に沈胴収納された状態での厚みをさらに薄くすることが可能となる。
また、第2レンズ群Gは、両側凸面の正レンズからなる第3レンズL(実施例2では第4レンズL)と両側凹面の負レンズからなる第4レンズL(実施例2では第5レンズL)との接合レンズ、および単レンズからなる第5レンズL(実施例2では第6レンズL)の3枚で構成され、この第5レンズLは、少なくとも1つの非球面を有する正レンズとされていることで、球面収差を良好に補正することができるため、高解像力化を達成しながらレンズ全系の厚みと沈胴時の厚みを小さくすることができる。
また、第1レンズ群G中の負レンズ(L)と正レンズ(L)はレンズ周辺部にて接している、または平行部材を介して接していることで、第1レンズ群Gの厚みを小さくすることができ、また第1レンズ群G中のレンズ偏芯を小さくすることができる。
また、第2レンズ群Gは、上述したように両側凸面の正レンズ(L)と両側凹面の負レンズ(L)との接合レンズ、および単レンズ(L)との3枚で構成され、単レンズ(L)は少なくとも1つの非球面を有することで、球面収差を良好に補正ができるため、高解像力化を達成しつつレンズ全系の厚みと沈胴時の厚みを小さくすることができる。
さらに、第2レンズ群G中の接合レンズ(L、L)と単レンズ(L)はレンズ周辺部にて接している、または平行部材を介して接していることで、第2レンズ群Gの厚みを小さくすることができ、また第2レンズ群G中のレンズ偏芯を小さくすることができる。
なお、第3レンズ群Gは、第6レンズL(実施例2では第7レンズL)からなる。
また、各非球面は、下記非球面式により表される。
Figure 0004744818
本実施形態においては、近年の光学系に対する高解像力化の要請およびコンピュータ性能の向上等の社会的事情を背景として、従来の低次の偶数次項のみならず、奇数次項をも用いて非球面形状を規定している。
このように、奇数次項を含む非球面係数を用いることにより、非球面形状を決定するパラメータが増加するため、この非球面の光軸を含む中央領域と、周辺領域との各形状をそれぞれ独立して決定することが可能となり、中央領域および周辺領域共に、良好に収差補正を行うことが可能な形状に形成することが可能となる。
本実施形態に係る小型3群ズームレンズは、下記条件式(1)および(2)を満足することが好ましい。
2.0<|f|/f<2.6 ・・・ (1)
0.41<f/f<0.50 ・・・ (2)
ただし、
:広角端における全系の焦点距離
:第1レンズ群の焦点距離
:第2レンズ群の焦点距離
:第3レンズ群の焦点距離
次に、各条件式(1)および(2)の技術的意義について説明する。
条件式(1)は、第1レンズ群Gの焦点距離の絶対値|f|と広角端における全系の焦点距離fの比|f|/fの値を規定することにより、コンパクト化を図りつつ像面湾曲を良好に補正するための条件式である。
この条件式(1)において、|f|/fの値が下限を超えると、コンパクト化を図ることはできるが像面湾曲を良好に補正することが困難となる。一方、|f|/fの値が上限を超えると、像面湾曲を良好に補正することはできるがコンパクト化を図ることが困難となる。
条件式(2)は、第2レンズLの焦点距離fと第3レンズLの焦点距離fの比f/fの値を規定することにより、コンパクト化を図りつつ球面収差および像面湾曲を良好に補正するための条件式である。
この条件式(2)において、f/fの値が下限を超えると、コンパクト化を図ることはできるが第2レンズ群Gの屈折力が大きくなって球面収差が悪化しかつ像面湾曲が拡大する。一方、f/fの値が上限を超えると、第2レンズ群Gの屈折力が小さくなって球面収差および像面湾曲を良好に補正することはできるがコンパクト化を図ることが困難となる。
<実施例1>
以下、本発明の小型3群ズームレンズの具体的構成について、実施例1を用いて説明する。
すなわち、実施例1に係る小型3群ズームレンズにおいて、第1レンズ群Gは、物体側から順に、像側に曲率の大きい凹面を向けた負のメニスカス形状を有する第1レンズL、および物体側に曲率の大きい凸面を向けた正のメニスカス形状を有する第2レンズLからなる。また、第2レンズLの両面は、偶数次項と奇数次項の双方に値を有する上記非球面式で表される非球面とされている。また、第1レンズLと第2レンズLとは、それぞれのレンズ周辺部において互いに直接に接するように構成されている。
第2レンズ群Gは、物体側から順に、絞り2、両凸の第3レンズL、像側に曲率の大きい凹面を向けた両凹形状を有する第4レンズL、および物体側に凸面を向けた正のメニスカス形状を有する第5レンズLからなり、第3レンズLと第4レンズLは接合レンズとされている。また、第5レンズLの両面は、偶数次項と奇数次項の双方に値を有する上記非球面式で表される非球面とされている。
第3レンズ群Gは、両凸の第6レンズLからなる。
なお、本実施例は、広角端から望遠端に向かって変倍する際に、各レンズ群を以下のように移動させる。すなわち、第1レンズ群G は、像側へ移動させた後に反転して物体側へ向かって移動させることにより像側に凸弧状の軌跡を描くように移動させ、第2レンズ群G は、単調に物体側へ移動させ、第3レンズ群G は、物体側へ移動させた後に反転して像側へ向かって移動させることにより物体側に凸弧状の軌跡を描くように移動させる。
実施例1に係る小型3群ズームレンズに関する各数値を下記表1〜3に示す。
表1に、各レンズ面の曲率半径R(mm)、各レンズの中心厚および各レンズ間の空気間隔(以下、これらを総称して軸上面間隔という)D(mm)、各レンズのd線における、屈折率Nおよびアッベ数νの値を示す。
なお、表中の数字は物体側からの順番を表すものである。
また、表1の最上段に、広角端および望遠端各位置における焦点距離f(mm)、FNOおよび画角2ωの値を示す。
また、表2に、上記各非球面について、上記非球面式(本実施例においては、上記nは10とされている)の各定数KA、A3、A4、A5、A6、A7、A8、A9、A10の値を示す。
また、表3の上段に、上述した軸上面間隔Dの欄における広角端(f=6.6mm)、中間位置(f=11.7mm)および望遠端(f=20.8mm)のD(d1)、D10(d2)、およびD12(d3)の各値を示す。また、表3の下段に、本実施例における、前述した各条件式(1)および(2)に対応する値を示す。
本実施例においては、前述した各条件式(1)および(2)は全て満足されている。
Figure 0004744818
Figure 0004744818
Figure 0004744818
図2は上記実施例1に係る小型3群ズームレンズの広角端(f=6.6mm)、中間位置(f=11.7mm)および望遠端(f=20.8mm)における諸収差(球面収差、非点収差、ディストーションおよび倍率色収差)を示す収差図である。なお、各球面収差図には、615nm、587.6nm、460nmにおける収差が示されており、各非点収差図には、サジタル像面およびタンジェンシャル像面に対する収差が示されている。この図2から明らかなように、実施例1に係る小型3群ズームレンズによればズーム領域の全体に亘って良好な収差補正がなされる。
<実施例2>
次に、本発明の実施例2に係る小型3群ズームレンズについて説明する。
すなわち、図3に示すように、実施例2に係る小型3群ズームレンズは、上記実施例1に係るものと略同様に構成されているが、実施例1の第2レンズLに替えて、ガラスからなる第2レンズLと薄肉のプラスチック(樹脂材料からなる)レンズからなる第3レンズLを接合してなる複合非球面レンズを用いている点、および、この複合非球面レンズの物体側の面(第2レンズLの物体側の面)は球面とされ、像側の面(第3レンズLの像側の面)は非球面とされている点において異なっている。
このように、上記非球面は、ガラスレンズと厚みが薄いプラスチックレンズとが接合された複合非球面レンズにおいて、ガラスレンズと接合されていない側の該プラスチックレンズの面が非球面とされた複合非球面で構成されているので、ガラスレンズの表面に非球面を形成する場合に比べ、ガラスレンズ硝材の選択の自由度を増加させることができ、適切な硝材を選択することで、安価に倍率色収差の低減を図ることができる。また、上記ガラスレンズと上記プラスチックレンズとの分散の違いを利用することにより倍率色収差をさらに低減することができる。
換言すれば、ガラスレンズに非球面を形成する際の製造困難性およびコスト高を緩和しつつ、プラスチックレンズにおける温度変化による光学特性の変化が大きいという問題を緩和することができる。
なお、本実施例も、広角端から望遠端に向かって変倍する際に、各レンズ群を以下のように移動させる。すなわち、第1レンズ群G は、像側へ移動させた後に反転して物体側へ向かって移動させることにより像側に凸弧状の軌跡を描くように移動させ、第2レンズ群G は、単調に物体側へ移動させ、第3レンズ群G は、物体側へ移動させた後に反転して像側へ向かって移動させることにより物体側に凸弧状の軌跡を描くように移動させる。
実施例2に係る小型3群ズームレンズに関する各数値を下記表4〜6に示す。
表4に、各レンズ面の曲率半径R(mm)、各レンズの軸上面間隔D(mm)、各レンズのd線における、屈折率Nおよびアッベ数νの値を示す。
なお、表中の数字は物体側からの順番を表すものである。
また、表4の最上段に、広角端および望遠端各位置における焦点距離f(mm)、FNOおよび画角2ωの値を示す。
また、表5に、上記各非球面について、上記非球面式(本実施例においては、上記nは16とされている)の各定数KA、A3、A4、A5、A6、A7、A8、A9、A10、A11、A12、A13、A14、A15、A16の値を示す。ただし、第10面および第11面の各非球面について、A11〜A16の各定数は0に設定されている。
すなわち、実施例2の各非球面も上記非球面式で表すことができ、非球面係数は実施例1のものと同様に、偶数次項と奇数次項の双方に値を有するように構成されている。ただし、上記複合レンズの像側の非球面(第5面)は、非球面係数として、第3次から第16次の高次項までを使用するように構成されている。このように、奇数次項を含む高次の非球面係数を用いることにより、非球面形状を決定するパラメータがさらに増加するため、中央領域および周辺領域共に、さらに良好に収差補正を行い得る形状に形成することが可能となる。
また、表6の上段に、上述した軸上面間隔Dの欄における広角端(f=6.6mm)、中間位置(f=11.7mm)および望遠端(f=20.8mm)のD(d1)、D11(d2)、およびD13(d3)の各値を示す。また、表6の下段に、本実施例における、前述した各条件式(1)および(2)に対応する値を示す。
本実施例においては、前述した各条件式(1)および(2)は全て満足されている。
Figure 0004744818
Figure 0004744818
Figure 0004744818
図4は上記実施例2に係る小型3群ズームレンズの広角端(f=6.6mm)、中間位置(f=11.7mm)および望遠端(f=20.8mm)における諸収差(球面収差、非点収差、ディストーションおよび倍率色収差)を示す収差図である。なお、各球面収差図には、615nm、587.6nm、460nmにおける収差が示されており、各非点収差図には、サジタル像面およびタンジェンシャル像面に対する収差が示されている。この図4から明らかなように、実施例2に係る小型3群ズームレンズによればズーム領域の全体に亘って良好な収差補正がなされる。
なお、本発明の小型3群ズームレンズは、上記実施形態のものに限られるものではなく、その他の種々の態様の変更が可能である。例えば、上記各実施例における第2レンズ群に配設された非球面レンズの非球面は、いずれか一方の面に設けてもよい。また、上記実施例2の複合非球面レンズにおいて、この複合非球面レンズの物体側の面も非球面とすることが可能である。
本発明の実施例1に係る小型3群ズームレンズのレンズ構成図 本発明の実施例1に係る小型3群ズームレンズの広角端、中間位置および望遠端における諸収差(球面収差、非点収差、ディストーションおよび倍率色収差)を示す収差図 本発明の実施例2に係る小型3群ズームレンズのレンズ構成図 本発明の実施例2に係る小型3群ズームレンズの広角端、中間位置および望遠端における諸収差(球面収差、非点収差、ディストーションおよび倍率色収差)を示す収差図
符号の説明
1 フィルタ部
2 絞り
〜G レンズ群
〜L レンズ
〜R15 レンズ面等
〜D14 軸上面間隔
X 光軸

Claims (6)

  1. 物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群、正の屈折力を有するとともに光量調節用の絞りを有する第2レンズ群、および正の屈折力を有する第3レンズ群を配設してなり、
    広角端から望遠端に向かって変倍する際に、前記第1レンズ群は、前記第2レンズ群に相対的に近づくように移動させ、前記第2レンズ群は、単調に物体側へ移動させ、前記第3レンズ群は、物体側へ移動させた後に反転して像側へ向かって移動させることにより移動軌跡が物体側に凸弧状となるように移動させ、
    無限遠から近距離へ向かってフォーカシングする際に、前記第3レンズ群を物体側へ向かって移動させてなる小型3群ズームレンズにおいて、
    前記第1レンズ群は、物体側から順に、像側により曲率の大きい凹面を向けた負のメニスカスレンズ、および物体側により曲率の大きい凸面を向けた、少なくとも1面に非球面を有する正のメニスカスレンズのみからなり
    前記第2レンズ群は、物体側から順に、絞り、両凸レンズと像側により曲率の大きい面を向けた両凹レンズとの接合レンズ、および少なくとも1面が非球面であるとともに物体側に凸面を向けた正のメニスカス単レンズのみからなり、
    前記第3レンズ群は、両凸レンズのみからなる
    ことを特徴とする小型3群ズームレンズ。
  2. 下記条件式(1)および(2)を満足してなることを特徴とする請求項1記載の小型3群ズームレンズ。
    2.0<|f|/f<2.6 ・・・ (1)
    0.41<f/f<0.50 ・・・ (2)
    ただし、
    :広角端における全系の焦点距離
    :第1レンズ群の焦点距離
    :第2レンズ群の焦点距離
    :第3レンズ群の焦点距離
  3. 前記第1レンズ群中の前記正のメニスカスレンズは、ガラスレンズと、該ガラスレンズよりも厚みが薄い樹脂材料とを接合してなる複合レンズからなり、該ガラスレンズに接合されていない側の該樹脂材料の面が非球面とされていることを特徴とする請求項1または2記載の小型3群ズームレンズ。
  4. 前記第1レンズ群中の前記負のメニスカスレンズと前記正のメニスカスレンズは、それぞれのレンズ周辺部において直接に、または所定の平行部材を介して互いに接するように構成されていることを特徴とする請求項1〜のうちいずれか1項記載の小型3群ズームレンズ。
  5. 前記第2レンズ群中の前記接合レンズと前記メニスカス単レンズは、それぞれのレンズ周辺部において直接に、または所定の平行部材を介して互いに接するように構成されていることを特徴とする請求項1〜のうちいずれか1項記載の小型3群ズームレンズ。
  6. 前記第3レンズ群は、物体距離を無限遠とした場合に、広角端における位置を望遠端における位置よりも物体側とするように設定されていることを特徴とする請求項1〜のうちいずれか1項記載の小型3群ズームレンズ。
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