JP4743957B2 - 塗液の塗布方法及び装置並びにプラズマディスプレイ部材の製造装置および製造方法 - Google Patents

塗液の塗布方法及び装置並びにプラズマディスプレイ部材の製造装置および製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、塗液の塗布装置および方法並びにプラズマディスプレイ用発光基板の製造装置および方法に関するものである。
とくに、ノズルヘッド(塗布ヘッド)から吐出される蛍光体ペーストを被塗布基板上にストライプ状に形成された複数の凹部に塗布するプラズマディスプレイ用発光基板の製造方法、および、製造装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、基板(たとえばプラズマディスプレイ用発光基板)の表面に塗液を塗布する塗布装置はよく知られている。このような塗布装置においては、基板に対向する位置に塗布ヘッドを配置し、基板と塗布ヘッドを相対移動させながら該塗布ヘッドから塗液を吐出させることにより、基板上に所望のぺーストパターンが描画形成されるようになっている。
【0003】
上記基板は、通常ガラスの成形品であるため、多かれ少なかれ基板の厚みむらや基板表面のうねりが存在する。このため、単に塗布ヘッドと基板を相対移動させながら塗液を塗布したのでは、塗布ヘッドと基板の間隙が変動するため、基板上に均一に塗液を塗布できなくなるおそれがある。
【0004】
したがって、上記のような塗布装置においては、塗布ヘッドのノズル孔が穿設される下面と基板表面との間隙を一定に保ちながら塗布することが重要である。このため、上記従来の塗液の塗布装置においては、塗布ヘッドの塗布方向前方に設けられた高さ検出手段により基板の表面高さを検出し、該高さ検出信号を一時的に記憶し所定時間後に塗布ヘッドが予め高さ検出された位置に達した時点で塗布ヘッドを上下動させることにより、塗布ヘッドと基板との間隙を一定に保つような制御が行われていた(たとえば、特開平1−308093号公報、特開2000−34985号公報等)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような塗液の塗布装置においては、塗布ヘッドと高さ検出手段は、塗布方向にオフセットされているため、予め塗布ヘッドの塗布方向前方の高さを検出し、該高さ信号を記憶し、所定時間後に塗布ヘッドが上記高さ検出された位置に到達したと想定される時点(以下、時間に基づく高さ制御と言う。)で塗布ヘッドの上下動作が行われる。このため、たとえば、塗布ヘッドの移動速度(つまり、塗布速度)が変更された場合には、正確な制御が困難になるおそれがある。また、基板表面のうねり等は、該基板の塗布方向に直交する方向においても発現するものであるため、単に塗布ヘッドを上下動させるだけでは、上記塗布方向に直交する方向において塗布ヘッドと基板表面との間隙に差が発生するおそれもある。
【0006】
さらに、近年、プラズマディスプレイの分野においては、輝度やコントラストの向上、および省消費電力化の要請に応えるべく、基板表面に格子状の凹部が形成された基板が採用されている(たとえば、特開平11−213896号公報、特開平2000−123747号公報)。このため、基板の塗布方向に直交する方向に延びるリブ(以下、横リブということもある。)の存在により、高さ検出信号の急激な変動が生じ、制御系全体に無理がかかるおそれもある。
【0007】
本発明の課題は、たとえば塗布速度変更の際、あるいは表面に横リブが形成された格子状の凹部を有する基板、塗布方向に直交する方向にうねり等を有する基板に塗液を塗布する際において、基板表面と塗布ヘッドとの間隙を常に一定に制御でき、基板表面に塗液を均一に塗布できる塗液の塗布装置および塗布方法、並びにプラズマディスプレイ用部材の製造装置および製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の塗液の塗布装置は、基板の表面に塗布方向に延びる複数の縦リブと、該縦リブに直交する方向に延びる複数の横リブを有する被塗布基板を吸着固定するテーブルと、前記基板と一定間隔はなれ対向する位置において塗液を塗布する塗布ヘッドと、前記テーブルと塗布ヘッドを相対的に塗布方向に移動する第1移動手段と、前記塗布ヘッドを基板に対し離間・接近する方向に移動する第2移動手段と、前記塗布ヘッドの塗布方向前方にて基板表面の高さを検出する高さ検出手段とを備えた塗液の塗布装置において、前記テーブルまたは塗布ヘッドの塗布方向の相対位置を検出する位置検出手段と、該位置検出手段による塗布方向位置信号と前記高さ検出手段による前記基板の表面高さ信号を一時記憶する記憶手段とを設けるとともに、前記位置信号と前記表面高さ信号に基づき前記塗布ヘッドの高さを制御する高さ制御手段を設け、かつ、前記高さ検出手段と前記記憶手段との間に、前記高さ検出手段が横リブ上に到達し、高さ信号が急激な立ち上がりを示し、単位長さ当たりの変化量の閾値を越えた場合はその信号をカットして閾値を越える以前の高さ信号を前記記憶手段に送り、高さ信号が横リブを通過し、閾値に対して急激な立ち下がりを示すまでその状態を維持する高さ信号比較処理手段を設けたことを特徴とするものからなる。
【0009】
上記高さ検出手段は、基板の塗液の塗布方向に直交する方向の中央近傍および/または両端近傍に設けることができる。
【0010】
上記第2移動手段は、塗布ヘッドの延設方向の中央近傍または塗布ヘッドの延設方向の両端近傍に設けることができる。
【0011】
上記の如く高さ信号検出手段と記憶手段との間には急激な高さ信号の変化をカットする高さ信号比較処理手段を設ける。たとえば、高さ信号が予め設定された閾値を越えた場合、該高さ信号をカットする高さ信号比較処理手段を設ければ、横リブの存在による高さ信号の急激な変動をカットすることができるので、基板の厚さむらに起因する高さ信号の変化のみを正確に捕捉することできる。
【0012】
また、上記高さ信号の急激な変動は差分法、または微分法を用いてカットすることかできる。
【0013】
また、上記課題を解決するために本発明の塗液の塗布方法は、基板の表面に塗布方向に延びる複数の縦リブと、該縦リブに直交する方向に延びる複数の横リブを有する被塗布基板を吸着固定するテーブルと、前記基板と一定間隔はなれ対向する位置において塗液を塗布する塗布ヘッドと、前記テーブルと塗布ヘッドを相対的に塗布方向に移動する第1移動手段と、前記塗布ヘッドを基板に対し離間・接近する方向に移動する第2移動手段と、前記塗布ヘッドの塗布方向前方にて基板表面の高さを検出する高さ検出手段を備えた塗液の塗布装置を用いて塗液を塗布するに際し、前記基板の塗布方向位置に対応する基板表面の高さ信号を記憶し、塗布ヘッドの高さを、前記基板の塗布方向位置に対応して制御するとともに、前記高さ検出手段が横リブ上に到達し、高さ信号が急激な立ち上がりを示し、単位長さ当たりの変化量の閾値を越えた場合はその信号をカットして閾値を越える以前の高さ信号を前記記憶手段に送り、高さ信号が横リブを通過し、閾値に対して急激な立ち下がりを示すまでその状態を維持することによって基板の厚さムラの信号のみを取り出し、前記塗布ヘッドの高さを制御することを特徴とする方法からなる。
【0014】
また、上記課題を解決するためにもう一つの本発明の塗液の塗布方法は、基板の表面に塗布方向に延びる複数の縦リブと、該縦リブに直交する方向に延びる複数の横リブを有する被塗布基板を吸着固定するテーブルと、前記基板と一定間隔はなれ対向する位置において塗液を塗布する塗布ヘッドと、前記テーブルと塗布ヘッドを相対的に塗布方向に移動する第1移動手段と、前記塗布ヘッドの延設方向の両端に設けられ該塗布ヘッドを基板に対し離間・接近する方向に移動する第2移動手段と、前記塗布ヘッドの塗布方向前方にて基板の塗液の塗布方向に直交する方向の中央および両端の基板表面の高さを検出する高さ検出手段とを備えた塗液の塗布装置を用いて塗液を塗布するに際して、前記基板の塗液の塗布方向に直交する方向の両端近傍の高さ検出手段により前記基板の塗布開始位置の両端部近傍の高さを検出し、前記塗布ヘッドの両端近傍の第2移動手段により、塗布ヘッドの傾きに合わせた後、塗布を開始し、前記両端部の高さ検出手段の内いずれか片側の高さ信号または、両側の平均値高さ信号または、基板中央近傍の高さ検出手段による高さ信号を用いて塗布ヘッドと基板表面の間隙を制御するとともに、前記高さ検出手段が横リブ上に到達し、高さ信号が急激な立ち上がりを示し、単位長さ当たりの変化量の閾値を越えた場合はその信号をカットして閾値を越える以前の高さ信号を前記記憶手段に送り、高さ信号が横リブを通過し、閾値に対して急激な立ち下がりを示すまでその状態を維持することによって基板の厚さムラの信号のみを取り出し、前記塗布ヘッドの高さを制御することを特徴とする方法からなる。
【0015】
つまり、上記塗液の塗布方法においては、基板の塗布開始位置の両端(基板上の縦リブの配列方向の両端)の高さを検出し、該高さ信号に基づいて、塗布ヘッドの傾きを調節して、該塗布ヘッドの傾きと基板表面の縦リブ配列方向の傾きを一致させて塗布を開始することができる。また、塗布開始後においては、基板の塗布位置に基づく高さ制御または従来の時間に基づく高さ制御により、常に基板表面と塗布ヘッドとの間隙を一定に保つことができる。
【0016】
また、本発明に係る塗液の塗布装置および方法は、たとえば、基板表面に塗布方向に延びる複数の縦リブと、該縦リブに直交する方向に延びる横リブから格子状の凹部が形成される基板に、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)のいずれか一色の蛍光体ぺーストを塗布するプラズマディスプレイ用部材の製造装置および方法として最適なものである。
【0017】
上記のような塗液の塗布装置および方法においては、テーブルまたは塗布ヘッドの塗布方向における位置が常に位置検出手段により検出されるとともに、該位置の前方における基板表面の高さが所定間隔(たとえば、10mm)毎に検出される。検出された位置信号と高さ信号は記憶手段により一時的に記憶される。次に、予めわかっている塗布ヘッドと高さ検出手段のオフセット量と記憶された位置信号と高さ信号に基づき高さ制御手段において演算処理が行われ、記憶された高さ信号検出時における塗布方向の位置が算出される。そして、テーブルまたは塗布ヘッドが上記算出された塗布位置に到達すると高さ制御手段により第2移動手段が駆動され、塗布ヘッドの高さ、すなわち基板表面と塗布ヘッドとの間隙が所定の望ましい値に調節される。したがって、従来のような時間による高さ制御を廃止し、基板表面と塗布ヘッドとの間隙を常に一定に調節することができるので、塗布速度等が変更されても塗布ヘッドの正確な高さ制御が可能になる。
【0018】
また、上記高さ検出手段は、基板の塗液の塗布方向に直交する方向の中央および/または両端部に設けることが可能であるが、とくに、基板の塗液の塗布方向に直交する方向の両端に高さ検出手段を配置すれば、塗布ヘッドの延設方向の両端近傍において基板表面の高さを検出することができる。この場合、第2移動手段は、塗布ヘッドの延設方向の両端に配設すれば、塗布開始時に、基板の塗布方向に直交する方向の傾きに、塗布ヘッドの延設方向の傾きを一致させてから塗布を開始することができる。また、このような制御は、上記塗布方向に直交する方向の中央又は上記両端の高さ検出手段のいずれか片側のみの高さ信号によっても精度よく行うことが可能であるが、両端の高さ信号の平均として得られる平均値高さ信号に基づけばより正確な制御が実現できる。
【0019】
また、高さ検出手段と記憶手段との間には、たとえば差分、微分法により急激な高さ信号の変化をカットする信号比較処理手段を設けることが好ましい。このような、信号比較処理手段を設ければ、塗布方向に延びる縦リブと、該縦リブに直交する横リブを表面に有する基板に対しても、横リブの存在に起因する急激な高さ信号の変化をカットすることができるので、基板の厚みむらにより起因する基板表面の高さ信号の変化のみを正確に捕捉することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の塗液の塗布装置および方法の望ましい実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施態様に係る塗液の塗布装置の一例の斜視図である。この塗布装置は、被塗布基板1(本実施態様においては、プラズマディスプレイ用発光基板)の上面において所定の方向に複数列のストライプ状の塗液の塗着部を形成する装置である。図1において、塗布装置は、機台2上にX軸方向に延びるXスライドレール3a、3bを有している。Xスライドレール3a、3b上にはX軸方向にスライド走行可能にXスライドテーブル4が設けられている。Xスライドテーブル4には、該テーブル4をX軸方向にスライドさせるための駆動軸5が係合されている。Xスライドテーブル4はX軸モータ6によりX軸方向にスライドされるようになっている。基板1は、Xスライドテーブル4上に位置決めされ着脱自在に吸着支持される。
【0021】
基板1の表面には、図4に示すように、塗液の塗布方向に延びる複数の縦リブ22と、該縦リブ22に直交する方向に延びる横リブ23とが設けられている。リブ22、23により凹部24が形成されている。
【0022】
機台2の上方には、該機台2を跨ぐように門型の支持機台7が設けられている。支持機台7は手前側の側面7aに、Y軸方向に延びるYスライドレール8a、8bを有している。Yスライドレール8a、8b上にはY軸方向にスライド走行可能にYスライドテーブル9が設けられている。Yスライドテーブル9には、該テーブル9をY軸方向にスライドさせるための駆動軸10が係合されている。Yスライドテーブル9はY軸モータ11によりY軸方向にスライドされるようになっている。Xスライドテーブル4、Yスライドテーブル9等により塗布ヘッド18と被塗布基板1とを塗布方向(X軸、Y軸方向)に相対移動させる第1移動手段29aが構成されている。
【0023】
Yスライドテーブル9上には、Z軸方向に延びるZスライドレール12a、12bが設けられている。Zスライドレール12a、12b上にはZ軸方向にスライド走行可能にZスライドテーブル13が設けられている。Zスライドテーブル13には該テーブル13をZ軸方向にスライドさせるための駆動軸14が係合されている。Zスライドテーブル13は、Z軸方向位置制御手段(図示略)に連結されるZ軸モータ15によりZ軸方向、すなわち塗布ヘッド18を基板1に接近、離間させる方向にスライドされるようになっている。このようにして、第2移動手段29bが構成されている。
【0024】
Zスライドテーブル13には、塗布ヘッド18が取り付けられている。Yスライドテーブル9には、塗布ヘッド18のY軸方向の位置、すなわち塗布方向の相対位置を検出する位置検出手段として位置センサ17が取り付けられている。位置センサ17は、支持機台7の上面においてY軸方向に設けられたセンサ支持軸16に移動自在に支持されている。Y軸モータ11には、Yスライドテーブル9の移動速度を変更するためのY軸方向速度位置制御手段20が連結されている。
【0025】
塗布ヘッド18は図1のY軸方向に移動され、塗布ヘッド18の下面板32に所定の間隔にて設けられている複数個のノズル孔18aから塗液を吐出し、基板1上に、複数列の塗着ストライプ19を形成するようになっている。
【0026】
また、Yスライドテーブル9には、基板1の略中央表面の高さ(基板1の厚み)を検出する高さ検出手段として高さ検出センサ21が設けられている。高さ検出センサ21は、該高さ検出センサ21により検出された高さ信号を一時的に記憶する記憶手段25に電気的に接続されている。また、記憶手段25には、塗布ヘッド18のY軸方向の位置を検出する位置センサ17が電気的に接続されており、該位置センサ17により検出される塗布ヘッド18の塗布方向位置信号は記憶手段25に記憶されるようになっている。記憶手段25に記憶された塗布方向位置信号と高さ信号は、高さ制御手段26に送られるようになっている。高さ制御手段26は、上記両信号に基づき演算処理を行い、該演算処理に基づき第2移動手段29bのZ軸モータ15を正逆方向に駆動させ塗布ヘッド18の高さ、つまりZ軸方向の位置を制御するようになっている。
【0027】
高さ検出センサ21と記憶手段25との間には、図2、図5に示すように急激な高さ信号をカットする高さ信号比較処理手段27が介装することができる。高さ信号比較処理手段27は、差分または微分法により塗布方向の高さ信号と予め入力されている閾値と比較するようになっている。高さ検出センサ21が横リブ23上に到達し、高さ信号が急激な立ち上がりを示し、単位長さ当りの変化量の閾値を越えた場合はその信号をカットして閾値を越える以前の高さ信号(たとえば、閾値を越える直前の高さ信号)を記憶手段25に送る。そして、高さ信号が横リブ23を通過し、閾値に対して急激な立ち下がりを示すまでその状態が維持されるようになっている。
【0028】
なお、基板1の表面に縦リブ22のみが形成され横リブ22の形成されない基板1に塗液を塗布する際には、図3に示すように高さ信号比較処理手段27は省略することもできる。
【0029】
図6は、図1に示した塗布装置の塗布ヘッド18への塗液の供給制御装置の概略縦断面図である。図5において、塗布ヘッド18は、筐体31からなり、筐体31の下面板32には、多数個の塗液を吐出するノズル孔18aが、一列に所定の間隔をもって穿設されている。筐体31の内部の空間33は、たとえば、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)のうちのいずれか一色の塗液30(蛍光体ペースト)が貯留される塗液貯留部34とその上部に位置する気体空間35から形成されている。筐体31の上面板36には、気体圧力導通孔37が設けられ、気体圧力導通孔37には、管路からなる気体圧力導通路38の一端が連結されている。気体圧力導通路38の他端は、設定圧に維持された圧力を有する気体圧力源40に開口されている。気体圧力導通路38には、方向切替弁からなる開閉手段39が設けられ、開閉手段39の開閉切り替えにより、気体空間35と気体圧力源40との連通と遮断が行われる。開閉手段39は各塗布ヘッドの18のノズル孔18aの位置と基材1の相対位置を検出し、開閉手段39のタイミングを制御する図示しない位置検出、吐出制御手段にて開閉のタイミングが制御されるようになっている。
【0030】
本実施態様においては、図7に示すように同一色の塗液が2つおきの凹部24に塗布できるようになっている。したがって、ノズル孔18aのピッチは、リブ22のピッチの3倍になっている。なお、ノズル孔18aの中心と、リブ22間の中心との位置合わせは、ノズル孔18aの配列方向の略中央のノズル孔18aと、リブ22の配列方向の略中央の2つのリブ22間とを位置合わせすることにより行われるようになっている。配列方向端部におけるノズル孔18aの中心とリブ22間の中心のずれを最小限に抑制するためである。
【0031】
本実施態様のような塗液の塗布装置を用いて、本発明の塗液の塗布方法は以下のように実施される。まず、Xスライドテーブル4と塗布ヘッド18の相対位置は予め調整、設定されており、かつ、基板1を図示しない移載機にてXスライドテーブル4上にのせた後、図示しない基板位置決め装置にてXスライドテーブル4と基板1の位置決めを行う。これにより基板1と塗布ヘッド18の位置関係も認識されたことになる。また、塗布ヘッド18と高さ検出センサ21の塗布方向オフセット量もわかっている値であるので、これらの位置関係を予め記憶手段25に入力しておき、記憶手段25に内蔵された演算手段にて各位置関係が演算処理される。上記の準備が完了した状態でまず、Yスライドテーブル9が塗布方向に走行を開始する。塗布ヘッド18とオフセットされた位置に配設された高さ検出センサ21により塗布方向前方の基板表面の高さが検出される。また、塗布ヘッド18の塗布方向における位置は位置センサ17により検出される。そして検出された位置信号と高さ信号は記憶手段25に記憶される。この位置信号と高さ信号及び塗布ヘッド18と基板1の位置関係、塗布ヘッド18と高さ検出センサ21との塗布方向オフセット量をもとに演算処理を行い、高さ検出センサ21で検出した基板の位置に塗布ヘッド18が来た時点の基板1の高さに所定の塗布ヘッド下面32と基板1の表面との間隙を加えた値に塗布ヘッド下面32の高さがなるよう第2移動手段29bにて塗布ヘッド18を移動させる。基板1の表面高さを検出する間隔は連続でもよいし、間欠的に検出してもよい。間欠的に検出する場合は塗布ヘッド18と高さ検出センサ21のオフセット量がその検出間隔の整数倍となるようにすることが望ましい。一方、予め設定された基板1の塗布開始位置に塗布ヘッド18が来た時点で開閉手段39を開とし、塗液の吐出を開始し、塗布終了位置に塗布ヘッド18が来た時点で開閉手段39を閉として塗液の吐出を終了する。同様に予め設定した塗布ヘッドの高さ制御開始点と終了点により、塗布ヘッドの高さ制御を実行/停止してもよい。
【0032】
また、図2に示すように記憶手段25と高さ検出センサ21との間に高さ信号比較処理手段27を介装すれば急激な高さ信号の立ち上がりがある横リブ23の形成された基板においても、予め設定された単位時間あたりの変化量の閾値、または単位長さあたりの変化量の閾値を越えた場合には、該高さ信号はカットされ、基板表面の高さ、つまり基板の厚みむらのみを正確に捕捉し、塗布ヘッド18の高さを適切に制御することができる。
【0033】
図8、図9は、本発明の第2実施態様に係る塗液の塗布装置を示している。なお、上記第1実施態様と同一の部材には同一の番号を付しその説明を省略する。本実施態様においては、Xスライドテーブル4がX軸方向に移動しながら、基板1上に塗液が塗布されるようになっている。Xスライドテーブル4の移動速度はX軸方向速度位置制御手段60により制御されるようになっている。Zスライドテーブル13には、基板1の塗布方向と直交する方向、つまりY軸方向の両端の表面高さを検出する高さ検出センサ41、42が設けられている。また、塗布ヘッド18のY軸方向の両端には、該塗布ヘッド18の高さを制御するZ軸モータ43、44が設けられている。
【0034】
本実施態様においては、高さ検出センサ41、42のいずれか片側の高さ信号、または両側の高さ信号の平均値により、高さ制御手段26によりZ軸モータ43、44の駆動制御がされるようになっている。このような態様においても、上記第1実施態様の作用に準じて、塗布速度の変更にかかわらず、塗布ヘッド18と基板表面の間隙を常に一定に保持することができる。また、基板1の厚みむらのみを正確に捕捉することができる。
【0035】
また、本実施態様においては、高さ検出センサ41、42により、基板1の塗布開始位置における両端の高さを検出し、センサ41の高さ信号に基づきZ軸モータ43の駆動制御を行い一端側のノズルヘッド18と基板1の表面との間隙C1 を調整し、センサ42の高さ信号に基づきZ軸モータ44の駆動制御を行い他端側の間隙C2 の調整を行うようにすれば、基板1の塗布開始位置におけるY軸方向の傾きと、塗布ヘッド18のY軸方向の傾きを一致させた状態で塗布を開始することができる。つまり、基板1の表面の傾きは、通常一定の傾向、方向性をもって発現されるので、塗布開始位置において、塗布ヘッド18の傾きを調節し、該塗布ヘッド18と基板表面との間隙を一定にしておけば、塗布開始後においてもその間隙が大きく損なわれることはない。よって、塗布開始後においては、従来の時間に基づく高さ制御法または、上記のように高さ検出センサ41、42のいずれか片側の高さ信号、または両側の高さ信号の平均値に基づき、Z軸モータ43、44の駆動制御を行い上記間隙を調整することができる。
【0036】
図10は、本発明の第3実施態様に係る塗液の塗布装置を示している。なお、上記第1、第2実施態様と同一の部材には同一の番号を付しその説明を省略する。本実施態様においては、基板1のY軸方向の中央には高さ検出センサ46が、両端には高さ検出センサ45、47が設けられている。また、塗布ヘッド18のY軸方向の両端にはZ軸モータ48、49が設けられている。本実施態様においても、上記第1、第2実施態様の作用に準じて、塗布速度の変更にかかわらず、塗布ヘッド18と基板表面の間隙を常に一定に保持することができるとともに、基板1の厚みむらのみを正確に捕捉することができる。
【0037】
また、本実施態様においては、基板1のY軸方向に高さ検出センサ45、46、47が設けられているので、たとえば塗布開始位置において、高さ検出センサ45、47で塗布ヘッド18の傾きを調整した後、塗布開始後においては高さ検出センサ45、47のいずれか片側の高さ信号または両側に高さ信号の平均値、若しくは高さ検出センサ46の高さ信号に基づいて塗布ヘッド18の高さを調節することができる。
【0038】
【実施例】
参考例1
Y軸方向長さが300mm、ピッチ220μm、高さ150μm、幅60μmの縦リブ22が961本形成された厚さ2.5mmのガラス基板上に、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の各蛍光体を含有するぺースト状の塗液30(粘度約30Pa・s)を、ノズル孔18aの経150μm、孔数20の塗布ヘッド18を用い図1および図2に示した装置にて、ストライプ状に塗布した。
圧力設定値P=300KPa、塗布開始時の塗布速度を20mm/sec、塗布開始から30mm移動した時点で塗布速度を80mm/secに変化させて、基板1の高さをノズルより塗布方向に80mm先行した位置にある基板高さ検出センサ21で、塗布開始位置より基板の塗布方向に5mm毎に検出し、塗布ヘッド18が基板の高さ検出位置、すなわち塗布開始位置から5mm毎の位置を通過するとき、その位置に応じた基板高さに所定の間隙300μmを加えた塗布ヘッド高さに制御した。
その結果、塗布速度を途中で切り替えたにもかかわらず塗布ヘッドの高さは基板の高さを忠実に倣い、結果的に塗布に必要な基板と塗布ヘッドの間隙を正確に保つことができ精密にぺーストをストライプ状の凹部に塗布できた。
【0039】
実施例
参考例1の縦リブと横リブ23のピッチが1000μm、リブ高さ100μm、リブ幅が300μmの横リブのある基板に参考例1の条件で塗布した。その結果図10の信号50に示すように高さ検出センサ21の高さ信号は櫛歯状のノイズがのった信号となったが、2msec毎に前の値と現在の値を比較し、その差が+15μm以上になった場合は、前の値を保持するようにし、その差が−15μmになった時点で保持を解除するようにした。その結果図11の信号51に示すようにノイズが取れた信号となり、基板の厚さむら、うねりのみをあらわす信号となり、塗布ヘッド18の高さを制御するのに十分な信号を得ることができた。
【0040】
参考例2
図8、図9に示す装置を用いて、塗布開始位置の基板の厚さむらを検知したところ基板1の両端の厚みH1 とH2 の差が50μmあった。この時点で基板上面と塗布ヘッドの下面板の間隙C1 、C2 を300μmになるようにZ軸モータ43、44を制御し、その後塗布を開始した。塗布方向の基板の厚さむらは60μmであったが高さ検出センサ42の高さ検出信号をもとに参考例1と同条件で塗布したところ間隙異常による塗布欠点もなく精密にぺーストをストライプ状の凹部に塗布できた。なお、基板は参考例1の基板と同一のものを使用した。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の塗液の塗布装置および方法によるときは、基板の塗布方向位置に対応して塗布ヘッドの高さを制御できるので、塗布速度が変更されても塗布ヘッドと基板表面の間隙を常に一定に保持することかできる。したがって、所定の塗布位置に対して、しかも均一に塗液を塗布することができる。
【0042】
また、横リブに起因する高さ信号の急激な変化にかかわらず、基板の厚みむらのみを正確に捕捉することができるので、縦リブとともに横リブを有する基板に対しても、正確に塗液を塗布することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施態様に係る塗液の塗布装置の斜視図である。
【図2】図1の装置の制御回路を示す概略回路図である。
【図3】図2とは別の態様の制御回路を示す概略回路図である。
【図4】図1の装置で塗液が塗布される基板の部分平面図である。
【図5】図1の装置による塗液の塗布状態を示す側面図である。
【図6】図1の装置の塗布ヘッドの塗液の供給制御装置の概略断面図である。
【図7】ノズル孔と凹部の位置関係を示す概略図である。
【図8】本発明の第2実施態様に係る塗液の塗布装置の斜視図である。
【図9】図8の装置をX軸方向から見た側面図である。
【図10】本発明の第3実施態様に係る塗液の塗布装置の斜視図である。
【図11】図8の装置の基板の塗布方向位置(塗布開始後の時間)と基板表面の高さ検出信号との関係を示す関係図である。
【符号の説明】
1 被塗布基板
2 機台
3a、3b Xスライドレール
4 Xスライドテーブル
5 駆動軸
6 X軸モータ
7 支持機台
7a 側面
8a、8b Yスライドレール
9 Yスライドテーブル
10 駆動軸
11 Y軸モータ
12a、12b Zスライドレール
13 Zスライドテーブル
14 駆動軸
15、43、44、48、49 Z軸モータ
16 センサ支持軸
17 位置センサ
18 塗布ヘッド
18a ノズル孔
19 塗着ストライプ
20 Y軸方向速度位置制御手段
21、41、42、45、46、47 高さ検出センサ
22 縦リブ
23 横リブ
24 凹部
25 記憶手段
26 高さ制御手段
27 高さ信号比較処理手段
29a 第1移動手段
29b 第2移動手段
30 塗液
31 筺体
32 下面板
33 空間
34 塗液貯留部
35 気体空間
36 上面板
37 気体圧力導通孔
38 気体圧力導通路
39 開閉手段
40 気体圧力源
49、50 基板表面の高さ検出信号
60 X軸方向速度位置制御手段

Claims (12)

  1. 基板の表面に塗布方向に延びる複数の縦リブと、該縦リブに直交する方向に延びる複数の横リブを有する被塗布基板を吸着固定するテーブルと、前記基板と一定間隔はなれ対向する位置において塗液を塗布する塗布ヘッドと、前記テーブルと塗布ヘッドを相対的に塗布方向に移動する第1移動手段と、前記塗布ヘッドを基板に対し離間・接近する方向に移動する第2移動手段と、前記塗布ヘッドの塗布方向前方にて基板表面の高さを検出する高さ検出手段とを備えた塗液の塗布装置において、前記テーブルまたは塗布ヘッドの塗布方向の相対位置を検出する位置検出手段と、該位置検出手段による塗布方向位置信号と前記高さ検出手段による前記基板の表面高さ信号を一時記憶する記憶手段とを設けるとともに、前記位置信号と前記表面高さ信号に基づき前記塗布ヘッドの高さを制御する高さ制御手段を設け、かつ、前記高さ検出手段と前記記憶手段との間に、前記高さ検出手段が横リブ上に到達し、高さ信号が急激な立ち上がりを示し、単位長さ当たりの変化量の閾値を越えた場合はその信号をカットして閾値を越える以前の高さ信号を前記記憶手段に送り、高さ信号が横リブを通過し、閾値に対して急激な立ち下がりを示すまでその状態を維持する高さ信号比較処理手段を設けたことを特徴とする塗液の塗布装置。
  2. 前記高さ検出手段が前記基板の塗液の塗布方向に直交する方向の中央近傍、または前記基板の塗液の塗布方向に直交する方向の両端近傍、または前記基板の塗液の塗布方向に直交する方向の中央および両端近傍に設けられている請求項1の塗液の塗布装置。
  3. 前記第2移動手段が塗布ヘッドの延設方向の中央近傍または塗布ヘッドの延設方向の両端近傍に設けられている、請求項1または2の塗液の塗布装置。
  4. 基板の表面に塗布方向に延びる複数の縦リブと、該縦リブに直交する方向に延びる複数の横リブを有する被塗布基板を吸着固定するテーブルと、前記基板と一定間隔はなれ対向する位置において塗液を塗布する塗布ヘッドと、前記テーブルと塗布ヘッドを相対的に塗布方向に移動する第1移動手段と、前記塗布ヘッドを基板に対し離間・接近する方向に移動する第2移動手段と、前記塗布ヘッドの塗布方向前方にて基板表面の高さを検出する高さ検出手段を備えた塗液の塗布装置を用いて塗液を塗布するに際し、前記基板の塗布方向位置に対応する基板表面の高さ信号を記憶し、塗布ヘッドの高さを、前記基板の塗布方向位置に対応して制御するとともに、前記高さ検出手段が横リブ上に到達し、高さ信号が急激な立ち上がりを示し、単位長さ当たりの変化量の閾値を越えた場合はその信号をカットして閾値を越える以前の高さ信号を前記記憶手段に送り、高さ信号が横リブを通過し、閾値に対して急激な立ち下がりを示すまでその状態を維持することによって基板の厚さムラの信号のみを取り出し、前記塗布ヘッドの高さを制御することを特徴とする塗液の塗布方法。
  5. 前記基板の塗液の塗布方向に直交する方向の中央近傍、または前記基板の塗液の塗布方向に直交する方向の両端近傍、または前記基板の塗液の塗布方向に直交する方向の中央近傍および両端近傍の基板表面の高さを検出する、請求項4の塗液の塗布方法。
  6. 前記第2移動手段が塗布ヘッドの延設方向の中央近傍または塗布ヘッドの延設方向の両端近傍に設けられている、請求項4または5の塗液の塗布方法。
  7. 前記両端近傍の高さ検出手段により前記基板の塗布開始位置の両端部の高さを検出し、前記塗布ヘッドを該塗布ヘッドの両端近傍の第2移動手段により塗布ヘッドの傾きを前記基板表面の傾きに合わせた後、塗布を開始し、前記両端近傍の高さ検出手段の内いずれか片側の高さ信号または、両側の高さ信号の平均値による高さ信号あるいは中央近傍の高さ信号を用いて塗布ヘッドと基板表面の間隙が一定になるように制御しながら塗布する請求項5または6の塗液の塗布方法。
  8. 基板の表面に塗布方向に延びる複数の縦リブと、該縦リブに直交する方向に延びる複数の横リブを有する被塗布基板を吸着固定するテーブルと、前記基板と一定間隔はなれ対向する位置において塗液を塗布する塗布ヘッドと、前記テーブルと塗布ヘッドを相対的に塗布方向に移動する第1移動手段と、前記塗布ヘッドの延設方向の両端に設けられ該塗布ヘッドを基板に対し離間・接近する方向に移動する第2移動手段と、前記塗布ヘッドの塗布方向前方にて基板の塗液の塗布方向に直交する方向の中央および両端の基板表面の高さを検出する高さ検出手段とを備えた塗液の塗布装置を用いて塗液を塗布するに際して、前記基板の塗液の塗布方向に直交する方向の両端近傍の高さ検出手段により前記基板の塗布開始位置の両端部近傍の高さを検出し、前記塗布ヘッドの両端近傍の第2移動手段により、塗布ヘッドの傾きに合わせた後、塗布を開始し、前記両端部の高さ検出手段の内いずれか片側の高さ信号または、両側の平均値高さ信号または、基板中央近傍の高さ検出手段による高さ信号を用いて塗布ヘッドと基板表面の間隙を制御するとともに、前記高さ検出手段が横リブ上に到達し、高さ信号が急激な立ち上がりを示し、単位長さ当たりの変化量の閾値を越えた場合はその信号をカットして閾値を越える以前の高さ信号を前記記憶手段に送り、高さ信号が横リブを通過し、閾値に対して急激な立ち下がりを示すまでその状態を維持することによって基板の厚さムラの信号のみを取り出し、前記塗布ヘッドの高さを制御することを特徴とする塗液の塗布方法。
  9. 前記基板の表面に塗布方向に延びる複数の縦リブが形成されており、前記塗布ヘッドが複数の吐出孔を有し、塗液が赤色(R)又、緑色(G)又は青色(B)のいずれか一色の蛍光体を含むペースト状である、請求項1ないし3のいずれかに記載の塗液の塗布装置を用いたことを特徴とするプラズマディスプレイ用部材の製造装置。
  10. 前記基板の表面に塗布方向に延びる複数の縦リブと、該縦リブに直交する方向に延びる複数の横リブとにより格子状の凹凸が形成されており、前記塗布ヘッドが複数の吐出孔を有し、塗液が赤色(R)又、緑色(G)又は青色(B)のいずれか一色の蛍光体を含むペースト状である、請求項1ないし3のいずれかに記載の塗液の塗布装置を用いたことを特徴とするプラズマディスプレイ用部材の製造装置。
  11. 前記基板の表面に塗布方向に延びる複数の縦リブが形成されており、前記塗布ヘッドが複数の吐出孔を有し、塗液が赤色(R)又、緑色(G)又は青色(B)のいずれか一色の蛍光体を含むペースト状である、請求項4ないし8のいずれかに記載の塗液の塗布方法を用いたことを特徴とするプラズマディスプレイ用部材の製造方法。
  12. 前記基板の表面に塗布方向に延びる複数の縦リブと、該縦リブに直交する方向に延びる複数の横リブとにより格子状の凹凸が形成されており、前記塗布ヘッドが複数の吐出孔を有し、塗液が赤色(R)又、緑色(G)又は青色(B)のいずれか一色の蛍光体を含むペースト状である、請求項4ないし8のいずれかに記載の塗液の塗布方法を用いたことを特徴とするプラズマディスプレイ用部材の製造方法。
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