JP4743854B2 - 酸化酵素及びそれを含有する酸化試薬 - Google Patents
酸化酵素及びそれを含有する酸化試薬 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4743854B2 JP4743854B2 JP2005224132A JP2005224132A JP4743854B2 JP 4743854 B2 JP4743854 B2 JP 4743854B2 JP 2005224132 A JP2005224132 A JP 2005224132A JP 2005224132 A JP2005224132 A JP 2005224132A JP 4743854 B2 JP4743854 B2 JP 4743854B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bilirubin
- protein
- enzyme
- activity
- oxidase activity
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
Description
I)20mMリン酸カリウム緩衝液(pH 6.5(25℃))中0.1mg/mlの酵素濃度で80℃30分間加熱処理した後の残存酵素活性を以下の酵素活性測定法に従って測定するビリルビンオキシダーゼ活性及び/又はアスコルビン酸オキシダーゼ活性が、加熱処理前に比べて80%以上残存することを特徴とするバチラス・サチルス(Bacillus subtilis、ATCC 23857)由来の内胞子皮構成成分(Endospore coatcomponent)タンパク質含有組成物、
1Mのリン酸カリウム緩衝液(pH6.0(25℃))0.1ml、0.1Mのリン酸カリウム緩衝液(pH6.0(25℃))で希釈した酵素液0.02ml、および蒸留水0.88mlからなる酵素活性測定溶液1mlを層長1cmの石英セル中で37℃1.5分間予備加温した後、基質として干渉チェックAビリルビンF(成分はビリルビン)を0.9%NaClで20mg/dlに調製したものを20μl添加して酵素反応を開始し、反応開始後1分後から2分後までの450nmにおける基質の吸光度差を測定する(As)。盲検として100℃で90分間熱処理した同じ濃度の酵素液を用いて同一の操作を行って吸光度差を測定する(Ab)。酵素活性1単位(1ユニット)は37℃で1分間に1マイクロモルのビリルビンを変化する酵素量、上記反応液中でのビリルビンFのミリモル吸光係数は36として、As−Abより酵素活性を求める。
アスコルビン酸オキシダーゼ活性測定溶液(0.5mMのL−アスコルビン酸、0.45mMのエチレンジアミン四酢酸を含む90mMのリン酸ナトリウム緩衝液(pH5.5(25℃)))1mlを層長1cmの石英セル中で30℃5分間予備加温した後、0.05%BSAを含む10mMのリン酸ナトリウム緩衝液(pH5.5(25℃))で希釈した酵素液0.1mlを混和して酵素反応を開始し、反応開始後1分後から5分後までの245nmにおけるL−アスコルビン酸の吸光度差を測定する(As)。盲検として100℃で90分間熱処理した同じ濃度の酵素液を用いて同一の操作を行って吸光度差を測定する(Ab)。この酵素液使用の吸光度(As)と盲検の吸光度(Ab)の吸光度差(As−Ab)より酵素活性を求める。酵素活性1単位(1ユニット)は30℃で1分間に1マイクロモルのL−アスコルビン酸を変化する酵素量、上記反応液中でのL−アスコルビン酸のミリモル吸光係数は10として、As−Abより酵素活性を求める。
IV)タンパク質が、バチラス・サチルスに属するバクテリアが生産するタンパク質である上記III)に記載のビリルビン酸化試薬、
V)少なくともアスコルビン酸オキシダーゼ活性を示す、バクテリアの内胞子皮構成成分タンパク質を含有するアスコルビン酸酸化試薬、
VI)タンパク質が、バチラス・サチルスに属するバクテリアが生産するタンパク質である上記V)に記載のアスコルビン酸酸化試薬、
VII)上記I)又はII)に記載のタンパク質含有組成物を含有するビリルビン酸化試薬、
VIII)上記I)又はII)に記載のタンパク質含有組成物を含有するアスコルビン酸酸化試薬、
IX)配列番号2に記載のタンパク質を含有するビリルビン酸化試薬、
X)配列番号2に記載のタンパク質を含有するアスコルビン酸酸化試薬、
XI)配列番号1に記載のポリヌクレオチドによりコードされるタンパク質を含有するビリルビン酸化試薬、
XII)配列番号1に記載のポリヌクレオチドによりコードされるタンパク質を含有するアスコルビン酸酸化試薬、
に関する。
本明細書において、単に「ビリルビン」と記載した場合は、直接型ビリルビン、間接型ビリルビン、及び総ビリルビンの全てを含む意味である。
本発明で使用しうる試料とは、ビリルビン及び/又はアスコルビン酸を含有するものであれば特に限定されないが、生体試料、例えば、血漿、血清、尿などを挙げる事ができる。
本発明のビリルビンオキシダーゼ活性とは、ビリルビンを基質とする酸化反応の触媒作用を指す。
また、本発明のアスコルビン酸オキシダーゼ活性とは、アスコルビン酸を基質とする酸化反応の触媒作用を指す。
ビリルビンを基質として用いたときの反応式は式1である。生成物のビリベルジンは、条件によって、ビリルビンオキシダーゼ及び/又は空気酸化によってさらに無色の物質に変換される場合もある。
Bilirubin + O2 => biliverdin + H2O (式1)
アスコルビン酸を基質として用いたときの反応式は式2である。
2 L−ascorbate + O2 => 2 dehydroascorbate + 2 H2O (式2)
1Mのリン酸カリウム緩衝液(pH6.0(25℃))0.1ml、0.1Mのリン酸カリウム緩衝液(pH6.0(25℃))で適当な濃度に希釈した酵素液0.02ml、および蒸留水0.88mlからなる酵素活性測定溶液1mlを層長1cmの石英セル中で37℃1.5分間予備加温した後、基質として国際試薬(株)の干渉チェックAビリルビンF(成分はビリルビン)を0.9%NaClで20mg/dlに調製したものを20μl添加して酵素反応を開始し、反応開始後1分後から2分後までの450nmにおける基質の吸光度差を測定する(As)。盲検として100℃で90分間熱処理した同じ濃度の酵素液を用いて同一の操作を行って吸光度差を測定する(Ab)。酵素活性1単位(1ユニット)は37℃で1分間に1マイクロモルのビリルビンを変化する酵素量、上記反応液中でのビリルビンFのミリモル吸光係数は36として、As−Abより酵素活性を求める。
アスコルビン酸オキシダーゼ活性測定溶液(0.5mMのL−アスコルビン酸、0.45mMのエチレンジアミン四酢酸を含む90mMのリン酸ナトリウム緩衝液(pH5.5(25℃)))1mlを層長1cmの石英セル中で30℃5分間予備加温した後、0.05%BSAを含む10mMのリン酸ナトリウム緩衝液(pH5.5(25℃))で適当な濃度に希釈した酵素液0.1mlを混和して酵素反応を開始し、反応開始後1分後から5分後までの245nmにおけるL−アスコルビン酸の吸光度差を測定する(As)。盲検として100℃で90分間熱処理した同じ濃度の酵素液を用いて同一の操作を行って吸光度差を測定する(Ab)。この酵素液使用の吸光度(As)と盲検の吸光度(Ab)の吸光度差(As−Ab)より酵素活性を求める。酵素活性1単位(1ユニット)は30℃で1分間に1マイクロモルのL−アスコルビン酸を変化する酵素量、上記反応液中でのL−アスコルビン酸のミリモル吸光係数は10として、As−Abより酵素活性を求める。
<ビリルビンオキシダーゼ活性及びアスコルビン酸オキシダーゼ活性をもつバチラス・サチルスの内胞子皮構成成分CotAのビリルビンオキシダーゼ比活性>
上記のビリルビンオキシダーゼ活性測定法において、国際試薬(株)の干渉チェックAビリルビンC(成分はジタウロビリルビン)に対して2.5μmol/min/mgで、F−ビリルビンに対して13μmol/min/mgであった。
<ビリルビンオキシダーゼ活性及びアスコルビン酸オキシダーゼ活性をもつバチラス・サチルスの内胞子皮構成成分CotAのアスコルビン酸オキシダーゼ比活性>
上記のアスコルビン酸オキシダーゼ活性測定法において5.2μmol/min/mgであった。
タンパク質濃度はバイオラッド社のプロテインアッセイキットを用いて使用説明書記載の方法に従って測定し、BSAをスタンダードとして算出した。
酵素を0.1mg/mlになるように20mMリン酸カリウム緩衝液(pH6.5(25℃))中に溶解し、各温度で30分間熱処理した後のビリルビンオキシダーゼの残存活性を前記酵素活性測定法に従って測定した。図1中○は本発明のビリルビンオキシダーゼ、●はビリルビンオキシダーゼ活性をもつアクレモニウム由来アスコルビン酸オキシダーゼ(旭化成ファーマ社製)、△はTrachyderma tsunodae由来ビリルビンオキシダーゼ(タカラバイオ社製)を示す。図1に示すとおり、本発明のビリルビンオキシダーゼ活性をもつバチラス・サチルスが生産する内胞子皮構成成分CotAは少なくとも80度30分熱処理後も95%以上の活性を保持していた。
酵素を0.1mg/mlになるように20mMリン酸カリウム緩衝液(pH6.5(25℃))中に溶解し、80℃で図2の横軸の時間熱処理した後のアスコルビン酸オキシダーゼの残存活性を前記酵素活性測定法に従って測定した。図2に示すとおり、本発明のアスコルビン酸オキシダーゼ活性をもつバチラス・サチルスが生産する内胞子皮構成成分CotAは少なくとも80度30分熱処理後も90%以上の活性を保持していた。
1Mのリン酸カリウム緩衝液(pH6.0(25℃))0.1ml、0.1Mのリン酸カリウム緩衝液(pH6.0(25℃))で適当に希釈した酵素液0.02ml、1mMの表1に挙げた各電子受容体0.1mlおよび蒸留水0.78mlからなる酵素活性測定溶液1mlを使用して上記酵素活性測定法と同じ方法で酵素反応速度を求めた。基質として国際試薬(株)の干渉チェックAビリルビンFまたはビリルビンCを0.9%NaClで20mg/dlに調製したものを使用した。本反応液中でのビリルビンCのミリモル吸光係数は74とした。結果を表1に示した。
国際試薬(株)の干渉チェックAビリルビンCおよびビリルビンFに対する見かけのKmとVmaxを測定した。見かけのKmとVmaxを測定するための測定溶液は1Mのリン酸カリウム緩衝液(pH6.0(25℃))0.1ml、0.1Mのリン酸カリウム緩衝液(pH6.0(25℃))で適当に希釈した酵素液0.02ml、そして最終液量が1mlになるように蒸留水で調製して使用した。国際試薬(株)の干渉チェックAビリルビンCまたはビリルビンFの測定溶液中の濃度を、表2に示した各Km値の1/10倍から10倍の間で5つ以上の異なる濃度になるように調製して、37℃における本発明の酵素の各基質に対する、反応開始後1分目から1分間の反応速度を測定し、ラインウェーバー・バーク逆数プロットにより各見かけのKm値とVmax値を算出した。結果を表2に示した。本発明の酵素は、本条件下、ビリルビンCよりビリルビンFに高いVmaxをもつ事が分かった。
58,757(アミノ酸一次配列からの計算値)。60,000(SDS-PAGEによる測定値)。
<至適pH>
国際試薬(株)の干渉チェックAビリルビンCおよびビリルビンFに対する至適pHを求めた。至適pHを測定するための測定溶液は1Mの各緩衝液0.1ml、0.1Mのリン酸カリウム緩衝液(pH6.0(25℃))で適当に希釈した酵素液0.02ml、および蒸留水0.78mlからなる酵素活性測定溶液1mlを使用して上記酵素活性測定法と同じ方法で酵素反応速度を求めた。pH変化に伴うビリルビンCおよびビリルビンFのミリモル吸光係数の変化は考慮しなかった。図3に、緩衝液として、pH2.6からpH3.4の範囲はグリシン−塩酸緩衝液(図中○印)、pH3.4からpH5.9の範囲は酢酸−水酸化ナトリウム緩衝液(図中△印)、pH5.9からpH6.8の範囲はクエン酸−水酸化ナトリウム緩衝液(図中□印)、pH6.3からpH7.4の範囲はリン酸カリウム緩衝液(図中●印)、pH7.3からpH8.7の範囲はトリス−塩酸緩衝液(図中▲印)、pH8.4からpH11.0の範囲はグリシン−水酸化ナトリウム緩衝液(図中■印)、を使用した場合のビリルビンCに対する最大活性を100%とした相対活性を示した。本発明の酵素のビリルビンCに対する至適pHはpH3からpH4であった。
<培養>
バチラス・サチルス(Bacillus subtilis、ATCC 23857)はATCCの製品案内書に従い次のような培地で培養した;1Lあたり、ニュートリエントブロス23g、ポテト抽出液20ml。該培地をオートクレーブ滅菌(121度15分)してバチラス・サチルスを接種し、26度で好気的に32時間培養した。培養終了後、培養物を7,000rpmで10分間遠心し集菌した。
<DNAの抽出>
実施例1で培養したバチラス・サチルスの菌体を50mMのトリス−塩酸(pH8.0)、50mMのEDTA、15%シュークロースを含む1mg/mlリゾチーム溶液で37℃、10分処理した後、SDSを最終濃度0.25%になるよう添加して菌体を溶解した。さらに等量のフェノール/クロロホルム=1:1混合液を加え、30分攪拌した後、12,000rpmで15分遠心分離処理をして水層を回収した。回収した水層に10分の1量の3Mの酢酸ナトリウム(pH5.5)を混合後、2倍量のエタノールを静かに重層し、ゲノムDNAをガラス棒に巻き付かせて分離した。分離したゲノムDNAを、10mMトリス−塩酸(pH8.0)、1mMのEDTA水溶液(TEバッファー)20mlに溶解し、20mg/mlのRNaseAを200μl加え、37℃で1時間保温し、混在しているRNAを分解した。次いで、等量のフェノール/クロロホルム混合液を加え、前記と同様に処理して、水層を分取した。分取した水層に10分の1量の3Mの酢酸ナトリウム(pH5.5)と2倍量のエタノールを加えて前記の方法でもう一度ゲノムDNAを分離した。この染色体を50mlのTE(10mMのトリス−塩酸緩衝液(pH8.0)、1mMのEDTA(pH8.0))に溶解し、TE飽和のフェノールとクロロホルムの1対1混和液20mlを加え、全体を懸濁した後、同様の遠心分離を繰り返し、上層を再び別の容器に移した。この分離した上層20mlに3Mの酢酸ナトリウム緩衝液(pH5.5)2mlとエタノール50mlを加え、撹拌後−70℃で5分間冷却した後、遠心分離(2,000G、4℃、15分)し、沈澱した染色体を75% エタノールで洗い、減圧乾燥した。以上の操作によりバチラス・サチルスのDNA標品約10mgを得た。
<PCR法による配列番号1に示す遺伝子の増幅>
PCRに用いたプライマーは次のとおりである。センス:5’−TCA TGT AGA TCT TGT GTG AGC ATA AAA AGC AGC TCC−3’、アンチセンス:5’−CTA TAG TAC TAG TTT GGA AAA TTT AG−3’。PCR反応溶液組成は、KOD DNAポリメラーゼ1μl、10倍濃縮のKOD DNAポリメラーゼに添付の緩衝液5μl、1mM塩化マグネシウム2μl、0.2mM dNTP7.5μl、101μg/ml バチラス・サチルスのDNA 10μl、10pmol/μl センスプライマー5μl、アンチセンスプライマー5μl、蒸留水14.5μlからなる。PCR反応条件は、(1)98度15秒、(2)65度2秒、(3)74度30秒、(1)から(3)の30回繰り返し、であった。
<ビリルビンオキシダーゼ活性及びアスコルビン酸オキシダーゼ活性をもつバチラス・サチルスの内胞子皮構成成分CotA発現プラスミドの構築1>
実施例3で増幅したPCR産物はSpeIとBamHIで切断して精製し、これをpET−21aのNheIとBamHIの切断部位に挿入し、ビリルビンオキシダーゼ活性及びアスコルビン酸オキシダーゼ活性をもつバチラス・サチルスの内胞子皮構成成分CotA遺伝子が連結されたプラスミドを構築した。構築されたプラスミドは定法によってエシェリヒア・コリ BL21(DE3)に形質転換した。
<ビリルビンオキシダーゼ活性及びアスコルビン酸オキシダーゼ活性をもつバチラス・サチルスの内胞子皮構成成分CotA発現プラスミドの構築2>
実施例3で増幅したPCR産物はSpeIとBamHIで切断して精製し、これをpWH1520のSpeIとBamHIの切断部位に挿入し、ビリルビンオキシダーゼ活性及びアスコルビン酸オキシダーゼ活性をもつバチラス・サチルスの内胞子皮構成成分CotA遺伝子が連結されたプラスミドを構築した。構築されたプラスミドはバチラス・メガテリウムプロテインエクスプレッションシステム(MoBiTec社製)の説明書に従ってバチラス・メガテリウムに形質転換した。
<形質転換大腸菌の培養とその細胞抽出液の調製>
実施例4で作成したプラスミドを導入したエシェリヒア・コリBL21(DE3)を50μg/mlのアンピシリンを含むLB培地に接種し、培養液の600nmの吸光度が0.6になったときにlacプロモーター誘導剤である1mMのIPTGを添加した。その後、37度でさらに4時間培養し、遠心分離(15,000G、1分、4℃)により集菌し、25ppmの塩化銅を含む10mMのトリス−塩酸緩衝液(pH8.5)で懸濁して超音波破砕機を用いて菌体を破砕した後、遠心分離(15,000G、5分、4℃)し、上清を取得して細胞抽出液とした。
<形質転換バチラス・メガテリウムの培養とその細胞抽出液の調製>
実施例5で作成したプラスミドを導入したバチラス・メガテリウを50μg/mlのテトラサイクリンを含むLB培地に接種し、培養液の600nmの吸光度が0.3になったときに誘導剤である0.5%のキシロースを添加した。その後、37度でさらに4時間培養し、遠心分離(15,000G、1分、4℃)により集菌し、25ppmの塩化銅を含む10mMのトリス−塩酸緩衝液(pH8.5)で懸濁して超音波破砕機を用いて菌体を破砕した後、遠心分離(15,000G、5分、4℃)し、上清を取得して細胞抽出液とした。
<形質転換大腸菌の培養とその封入体の調製>
実施例4で作成したプラスミドを導入したエシェリヒア・コリBL21(DE3)を50μg/mlのアンピシリンを含むLB培地に接種し、培養液の600nmの吸光度が0.6になったときにlacプロモーター誘導剤である1mMのIPTG(和光純薬社製)を添加した。その後、37度でさらに4時間培養し、遠心分離(15,000G、1分、4℃)により集菌し、10mMのトリス−塩酸緩衝液(pH8.5)で懸濁して超音波破砕機を用いて菌体を破砕した後、遠心分離(15,000G、5分、4℃)し、沈殿を取得して粗封入体とした。粗封入体は4%トライトン X−100を含むTEで1回以上洗浄した後、蒸留水で1回以上洗浄した。
<ビリルビンオキシダーゼ活性及びアスコルビン酸オキシダーゼ活性をもつバチラス・サチルスの内胞子皮構成成分CotAの精製法1>
実施例5または6で調整した粗酵素液は75度で60分間熱処理して、そのまま10mMのトリス−塩酸緩衝液(pH8.5)で平衡化したQ sep.BB(アマシャム・ファルマシア・バイオテク社製)に吸着させた。25ppmの塩化銅を含む10mMのトリス−塩酸緩衝液(pH8.5)で充分に洗浄した後、0および0.5Mの塩化カリウムを含む10mMのトリス−塩酸緩衝液(pH8.5)を用いたリニアグラジェントにて溶出した。活性画分に最終濃度25%になるように硫酸アンモニウム添加し、25%の硫酸アンモニウムを含む10mMのトリス−塩酸緩衝液(pH7.5)で平行化したPhenyl sep.FF(アマシャム・ファルマシア・バイオテク社製)に吸着して25および0%の硫酸アンモニウムを含む10mMのトリス−塩酸緩衝液(pH7.5)を用いたリニアグラジェントにて溶出した。活性画分はG−25(アマシャム・ファルマシア・バイオテク社製)で脱塩した後、10mMのトリス−塩酸緩衝液(pH8.5)で平衡化したQ sep. HPに吸着し、0および0.5Mの塩化カリウムを含む10mMのトリス−塩酸緩衝液(pH8.5)を用いたリニアグラジェントにて溶出した。活性画分を10mMのリン酸緩衝液pH7.0で平衡化したG−25で脱塩して精製酵素とし、SDS−PAGEで単一バンドである事を確認した。
<ビリルビンオキシダーゼ活性及びアスコルビン酸オキシダーゼ活性をもつバチラス・サチルスの内胞子皮構成成分CotAの精製法2>
実施例8で調製した封入体は20mMのメルカプトエタノールを含む6Mの塩酸グアジンで1mg/mlになるようにアンフォールディングして溶解し、400mM アルギニン塩酸塩、2mM EDTA、5mM 還元型グルタチオン、0.5mM 酸化型グルタチオン、0.1mM PMSFを含む100mMトリス−塩酸緩衝液で6時間かけて6倍に希釈し、2日間4度で放置した後限外濾過膜で濃縮し、この酵素液を10mMのトリス−塩酸緩衝液(pH8.0)にて15時間透析し、本発明の酵素の活性体を得た。
<バチラス・サチルスの内胞子皮構成成分CotAのもつビリルビンオキシダーゼ活性を用いたビリルビンCの定量>
国際試薬(株)の干渉チェックAビリルビンCを0.9%NaCl水で希釈して0、4、5、7.5mg/dlの検量線用標準液を調製した。1Mのリン酸緩衝液pH6.00.1ml、0.1Mのリン酸緩衝液(pH6.0)で希釈した7.25μg/mlの本発明の酵素液0.02ml、および蒸留水0.88mlからなるビリルビンC測定溶液1mlを使用して上記酵素活性測定法と同じ方法で各検量線用標準液を測定した。その結果、図5に示すようにビリルビン濃度と波長450nmでの吸光度の変化量はR2=0.9996で直線状にプロットされ、波長450nmの吸光度変化測定でビリルビンCを定量できた。
<バチラス・サチルスの内胞子皮構成成分CotAのもつビリルビンオキシダーゼ活性を用いたビリルビンFの定量>
国際試薬(株)の干渉チェックAビリルビンCを0.9%NaCl水で希釈して0、2.5、4、5、7.5、10mg/dlの検量線用標準液を調製した。1Mのリン酸緩衝液(pH6.0)0.1ml、0.1Mのリン酸緩衝液(pH6.0)で希釈した7.25μg/mlの本発明の酵素液0.02ml、および蒸留水0.88mlからなるビリルビンF測定溶液1mlを使用して上記酵素活性測定法と同じ方法で各検量線用標準液を測定した。その結果、図6に示すようにビリルビン濃度と波長450nmでの吸光度の変化量はR2=0.9857で直線状にプロットされ、波長450nmの吸光度変化測定でビリルビンFの定量が可能であった。
1)バチラス・サチルスの内胞子皮構成成分CotAを用いた血清中総ビリルビン測定試薬の調整
バチラス・サチルスの内胞子皮構成成分CotAを用いた血清中総ビリルビン測定試薬として以下に示した試薬キットを調整した。
1−1)試薬1 100mM リン酸緩衝液 pH 7.2、
0.2% コール酸ナトリウム、
0.5mM EDTA−2Na
1−2)試薬2 100mM リン酸緩衝液pH 7.2、
0.02% TX−100、
0.5mM EDTA−2Na、
4U/ml ビリルビンオキシダーゼ(実施例9にて調整したバチラス・サチルスの内胞子皮構成成分CotA)
2)血清中総ビリルビンの測定
日立7080形自動分析機を用いてヒト血清70検体を上記試薬とイアトロT−Bilキット(三菱化学イアトロン社製)を用いて測定した。日立7080形自動分析機の上記試薬の分析パラメーターは、2ポイントエンド測定、サンプル量10μl、試薬1は200μl、試薬2は100μl、測定主波長450nm、副波長546nmとした。イアトロT−Bilキットは添付文書に従って使用した。測定値はイアトロT−Bilキット用のキャリブレータを用いて総ビリルビン濃度に換算した。測定結果の相関図を図7に示したように、相関式がY=1.08X+0.27、相関係数がR2=0.994であり、良好な相関を示された。これはバチラス・サチルスの内胞子皮構成成分CotAを用いた血清中総ビリルビン測定試薬で、ヒト血清中の総ビリルビンを精度良く測定できることを示している。
Claims (10)
- バチラス・サチルスに属するバクテリアのCotAタンパク質を含有するビリルビン酸化試薬及び/又はアスコルビン酸酸化試薬。
- 前記CotAタンパク質が精製されたタンパク質である、請求項1の酸化試薬。
- バチラス・サチルスに属するバクテリアのCotAタンパク質を含有するビリルビン酸化試薬。
- バチラス・サチルスに属するバクテリアのCotAタンパク質を含有するアスコルビン酸酸化試薬。
- 以下の(a)〜(c)のいずれかに記載のタンパク質:
(a)配列番号2に記載のアミノ酸配列からなるタンパク質;
(b)配列番号2に記載のアミノ酸配列において1又は数個のアミノ酸が変異、欠損又は付加されたアミノ酸配列からなるタンパク質であって、ビリルビンオキシダーゼ活性を有するタンパク質;
(c)配列番号1に記載のポリヌクレオチドによりコードされるタンパク質;
を含有するビリルビン酸化試薬。 - 前記タンパク質が、20mMリン酸カリウム緩衝液(pH6.5(25℃))中0.1mg/mlの酵素濃度で80℃30分間加熱処理した後の残存酵素活性を以下の酵素活性測定法に従って測定するビリルビンオキシダーゼ活性が、加熱処理前に比べて80%以上残存するタンパク質であることを特徴とする、請求項5に記載のビリルビン酸化試薬。
ビリルビンオキシダーゼ活性測定法:
1Mのリン酸カリウム緩衝液(pH6.0(25℃))0.1ml、0.1Mのリン酸カリウム緩衝液(pH6.0(25℃))で希釈した酵素液0.02ml、および蒸留水0.88mlからなる酵素活性測定溶液1mlを層長1cmの石英セル中で37℃1.5分間予備加温した後、基質として干渉チェックAビリルビンF(成分はビリルビン)を0.9%NaClで20mg/dlに調製したものを20μl添加して酵素反応を開始し、反応開始後1分後から2分後までの450nmにおける基質の吸光度差を測定する(As)。盲検として100℃で90分間熱処理した同じ濃度の酵素液を用いて同一の操作を行って吸光度差を測定する(Ab)。酵素活性1単位(1ユニット)は37℃で1分間に1マイクロモルのビリルビンを変化する酵素量、上記反応液中でのビリルビンFのミリモル吸光係数は36として、As−Abより酵素活性を求める。 - 以下の(a)〜(c)のいずれかに記載のタンパク質:
(a)配列番号2に記載のアミノ酸配列からなるタンパク質;
(b)配列番号2に記載のアミノ酸配列において1又は数個のアミノ酸が変異、欠損又は付加されたアミノ酸配列からなるタンパク質であって、アスコルビン酸オキシダーゼ活性を有するタンパク質;
(c)配列番号1に記載のポリヌクレオチドによりコードされるタンパク質;
を含有するアスコルビン酸酸化試薬。 - 前記タンパク質が、20mMリン酸カリウム緩衝液(pH6.5(25℃))中0.1mg/mlの酵素濃度で80℃30分間加熱処理した後の残存酵素活性を以下の酵素活性測定法に従って測定するアスコルビン酸オキシダーゼ活性が、加熱処理前に比べて80%以上残存するタンパク質であることを特徴とする、請求項7に記載のアスコルビン酸酸化試薬。
アスコルビン酸オキシダーゼ活性測定法:
アスコルビン酸オキシダーゼ活性測定溶液(0.5mMのL−アスコルビン酸、0.45mMのエチレンジアミン四酢酸を含む90mMのリン酸ナトリウム緩衝液(pH5.5(25℃)))1mlを層長1cmの石英セル中で30℃5分間予備加温した後、0.05%BSAを含む10mMのリン酸ナトリウム緩衝液(pH5.5(25℃))で酵素液0.1mlを混和して酵素反応を開始し、反応開始後1分後から5分後までの245nmにおけるL−アスコルビン酸の吸光度差を測定する(As)。盲検として100℃で90分間熱処理した同じ濃度の酵素液を用いて同一の操作を行って吸光度差を測定する(Ab)。この酵素液使用の吸光度(As)と盲検の吸光度(Ab)の吸光度差(As−Ab)より酵素活性を求める。酵素活性1単位(1ユニット)は30℃で1分間に1マイクロモルのL−アスコルビン酸を変化する酵素量、上記反応液中でのL−アスコルビン酸のミリモル吸光係数は10として、As−Abより酵素活性を求める。 - 以下の(a)〜(c)のいずれかに記載のタンパク質:
(a)配列番号2に記載のアミノ酸配列からなるンパク質;
(b)配列番号2に記載のアミノ酸配列において1又は数個のアミノ酸が変異、欠損又は付加されたアミノ酸配列からなるタンパク質であって、ビリルビンオキシダーゼ活性を有するタンパク質;
(c)配列番号1に記載のポリヌクレオチドによりコードされるタンパク質;
を含有する、血清中総ビリルビン測定用試薬。 - 以下の(a)〜(c)のいずれかに記載のタンパク質:
(a)配列番号2に記載のアミノ酸配列からなるタンパク質;
(b)配列番号2に記載のアミノ酸配列において1又は数個のアミノ酸が変異、欠損又は付加されたアミノ酸配列からなるタンパク質であって、ビリルビンオキシダーゼ活性を有するタンパク質;
(c)配列番号1に記載のポリヌクレオチドによりコードされるタンパク質;
を用いる、ビリルビンの酸化方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005224132A JP4743854B2 (ja) | 2004-08-04 | 2005-08-02 | 酸化酵素及びそれを含有する酸化試薬 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004227826 | 2004-08-04 | ||
JP2004227826 | 2004-08-04 | ||
JP2005224132A JP4743854B2 (ja) | 2004-08-04 | 2005-08-02 | 酸化酵素及びそれを含有する酸化試薬 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006068003A JP2006068003A (ja) | 2006-03-16 |
JP2006068003A5 JP2006068003A5 (ja) | 2008-06-19 |
JP4743854B2 true JP4743854B2 (ja) | 2011-08-10 |
Family
ID=36149256
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005224132A Expired - Fee Related JP4743854B2 (ja) | 2004-08-04 | 2005-08-02 | 酸化酵素及びそれを含有する酸化試薬 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4743854B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013099296A1 (ja) | 2011-12-29 | 2013-07-04 | 天野エンザイム株式会社 | インドール類縁体を用いたケラチン繊維の染色 |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5089058B2 (ja) * | 2006-03-01 | 2012-12-05 | 旭化成ファーマ株式会社 | 試料中の銅イオン濃度測定用酵素 |
US8093029B2 (en) | 2006-12-07 | 2012-01-10 | Sony Corporation | Bilirubin oxidase mutant having thermal stability |
JP5211559B2 (ja) | 2006-12-07 | 2013-06-12 | ソニー株式会社 | 熱安定性を有する変異型ビリルビンオキシダーゼ |
EP1953221A3 (en) | 2006-12-07 | 2008-10-15 | Sony Corporation | Bilirubin oxidase mutant having thermal stability |
JP5086494B1 (ja) * | 2011-12-29 | 2012-11-28 | 天野エンザイム株式会社 | インドール類縁体を用いたケラチン繊維の染色 |
CN111455018B (zh) * | 2020-03-03 | 2023-05-23 | 天津大学 | 含有枯草芽孢杆菌漆酶的直接胆红素检测试剂盒 |
CN115786289B (zh) * | 2022-09-27 | 2023-06-06 | 北京达成生物科技有限公司 | 抗坏血酸氧化酶 |
-
2005
- 2005-08-02 JP JP2005224132A patent/JP4743854B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013099296A1 (ja) | 2011-12-29 | 2013-07-04 | 天野エンザイム株式会社 | インドール類縁体を用いたケラチン繊維の染色 |
US9358198B2 (en) | 2011-12-29 | 2016-06-07 | Amano Enzyme Inc. | Dyeing of keratin fibers using indole analogue |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006068003A (ja) | 2006-03-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5169991B2 (ja) | 改変型フラビンアデニンジヌクレオチド依存性グルコースデヒドロゲナーゼ | |
JP4743854B2 (ja) | 酸化酵素及びそれを含有する酸化試薬 | |
JP4332794B2 (ja) | 基質特異性または安定性に優れたピロロキノリンキノン(pqq)依存性グルコースデヒドロゲナーゼ改変体 | |
WO2005026340A1 (ja) | 基質特異性に優れたピロロキノリンキノン(pqq)依存性グルコースデヒドロゲナーゼ改変体 | |
JP5811521B2 (ja) | フラビンアデニンジヌクレオチド依存性グルコースデヒドロゲナーゼの比活性を向上するための方法 | |
JP5207430B2 (ja) | 新規な酵素及びそれを含有する組成物 | |
JP5799534B2 (ja) | フラビンアデニンジヌクレオチド依存性グルコースデヒドロゲナーゼの安定性を向上するための方法 | |
JP5114756B2 (ja) | 基質特異性または安定性に優れたピロロキノリンキノン(pqq)依存性グルコースデヒドロゲナーゼ改変体 | |
JP4890133B2 (ja) | 安定な尿酸測定試薬 | |
JP2007043983A (ja) | 基質特異性に優れた改変型ピロロキノリンキノン依存性グルコースデヒドロゲナーゼ | |
JP2006217811A (ja) | 基質特異性に優れたピロロキノリンキノン(pqq)依存性グルコースデヒドロゲナーゼ改変体 | |
JP5089058B2 (ja) | 試料中の銅イオン濃度測定用酵素 | |
JP4452988B2 (ja) | ピロロキノリンキノン依存性グルコース脱水素酵素の比活性を向上する方法、および、比活性の向上したピロロキノリンキノン依存性グルコース脱水素酵素 | |
JP4591074B2 (ja) | 加熱処理を施した脱水素酵素 | |
JP4069243B2 (ja) | アルドヘキソースデヒドロゲナーゼ | |
JP5162870B2 (ja) | 安定なnadhデヒドロゲナーゼ | |
JP2005278597A (ja) | デヒドロゲナーゼおよびそれを用いたグルコース測定法 | |
JP2006217810A (ja) | 基質特異性に優れたピロロキノリンキノン(pqq)依存性グルコースデヒドロゲナーゼ改変体 | |
JP2006034165A (ja) | Pqqgdh製造法 | |
JP4415283B2 (ja) | 基質特異性または安定性に優れたピロロキノリンキノン(pqq)依存性グルコースデヒドロゲナーゼ改変体 | |
WO2006068170A1 (ja) | グルコースデヒドロゲナーゼの熱安定性を向上させる方法 | |
JP2006081407A (ja) | Pqq依存性グルコースデヒドロゲナーゼの製造方法 | |
JP2007000020A (ja) | 基質特異性に優れたピロロキノリンキノン(pqq)依存性グルコースデヒドロゲナーゼ改変体 | |
JP2009055919A (ja) | 改変型ザルコシンオキシダーゼ | |
JP2009072196A (ja) | 改変型ザルコシンオキシダーゼ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080501 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080501 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101221 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110217 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20110217 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20110218 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110317 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110401 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110506 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110509 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140520 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4743854 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |