JP4743542B2 - 防音エンクロージャの吸排気システム - Google Patents

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Description

本発明は、発電装置の周囲を覆う防音エンクロージャの吸排気システムに関する。
近年、大型の病院やショッピングセンタ等では、自家発電や非常用電源として、発電装置を設置することが行われている。このような発電装置は、屋外に設置される場合が多く、そのため、発電装置の防水対策が必要となる。また、発電装置の駆動時にはエンジン等の騒音が発生することから、防音対策が必要となる。そこで、発電装置を防音エンクロージャで覆い、防音のみならず防水の対策が施されている。
ところで、このような発電装置の防音エンクロージャでは、防音エンクロージャ内に送風機を設置し、この送風機により外気を吸気口から吸引してエンジンの冷却及び換気用のために使用し、防音エンクロージャ内の空気は排気口から外部に排出しているのが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
このような防音エンクロージャにおける吸排気システムとしては、吸気口や排気口から雨水が防音エンクロージャ内に浸入するのを防止するために、吸気口や排気口にフードを設けている(例えば、特許文献1には吸気口にフードを設けた例が示されている)。
吸気口及び排気口にフードを設けた防音エンクロージャの典型例を図22及び図23に示す。この防音エンクロージャにおける吸排気システムとしては、前面側端部の上面に湾曲形状の吸気用フード50を設け、背面側端部の上面に湾曲形状の排気用フード51を設けている。そして、防音エンクロージャ内の前面寄りには、上方から下方に空気を吸引するように送風機52が配置され、これにより、外気が吸気用フード50の吸気口53を介して取り込まれ、排気用フード51の排気口54から外部に排出されるようになっている。また、吸気用フード50及び排気用フード51にはスプリッタ型消音器54が取り付けられており、防音エンクロージャ内で発生した騒音を消音するようになっている。
特開2004−353461号公報
しかしながら、上記従来例では、以下の課題が存在している。
(1)湾曲形状のフード50,51を防音エンクロージャの上面で支持する構造となっているため、支持部において大きな垂直荷重と横荷重が作用するので、それに耐えうる強度が支持部に要求されることになる。そのため、支持部を構成する部材としては、厚みの大きいものを使用することが必要となり、コスト高となっていた。また、湾曲形状のフード50,51の一部が防音エンクロージャの上面から上方に張り出した構造となっていることから、その張出部の分だけ防音エンクロージャは上下方向に大型化していた。
(2)従来の吸排気用フード50,51の開口は下に向いており、雨水の浸入を防止するようになっているが、台風等の強風を伴う雨水の場合には、エンクロージャ内に雨水が浸入していた。そのため、機器の故障等を招来する恐れがあった。
(3)さらに、上記フード50,51内にはスプリッタ型消音器54が取り付けられているが、エンクロージャ内で発生した騒音を充分に消音できなかった。
本発明は、上記の実情を鑑みて考え出されたものであり、その目的は、略直方体形状の外観を備えストレート型の吸排気構造の構築により、過度の強度要求される箇所をなくすと共に上下方向に関して小型化が図られ、しかも、台風等の強風を伴う雨水の場合であってもエンクロージャ内への雨水の浸入をほぼ完全に防止するようにした防音エンクロージャの吸排気システムを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、基礎となる台板上に設置された発電機及び発電機を駆動するエンジンを含む発電装置を覆う防音エンクロージャの吸排気システムであって、前記防音エンクロージャは下方が開口した大略的に直方体状に形成されていると共に、防音エンクロージャの前面部に吸気口が形成され、エンクロージャの背面部に排気口が形成され、これら吸気口及び排気口には防音ガラリがそれぞれ設けられており、エンクロージャ内に配置された送風機により、外気はエンクロージャの前面部から吸引され、背面部から排気されるように構成され、前記吸気口側防音ガラリが縦型防音ガラリであり、前記送風機の吸気側には丸型消音器が取り付けられていることを特徴とする。
上記の如く、防音エンクロージャを大略的に直方体状に形成すると共に、防音エンクロージャの前面部に吸気口が形成され、エンクロージャの背面部に排気口が形成されるように構成することにより、従来例のような張出部のないストレート型の吸排気システムが構築される。これにより、従来例のような過度の強度要求される箇所がなく、生産コストの低減が図れると共に、張出部の分だけ上下方向に関して小型化が図れる。
加えて、吸気口及び排気口に防音ガラリを設けることにより、雨水の浸入防止を図ることができると共に、防音エンクロージャ内で発生した騒音が外部に放散することを抑制することができる。
上記の如く、吸気側に縦型防音ガラリを設けることにより、台風等の強風を伴う雨の場合にも、エンクロージャ内に雨が浸入することを略完全に防止できる。
また、上記構成により、防音エンクロージャ内で発生する騒音を、その低周波音域から高周波音域まで広い周波数帯域で効率よく減音することができる。なぜなら、丸型消音器と縦型防音ガラリとは本来的に減音性能特性が異なり、この減音性能特性の異なる丸型消音器と縦型防音ガラリとを組み合わせることにより、発電装置から発生する所定帯域の騒音を効率よく消音することが可能となるからである。
ここで、「丸型消音器」とは、例えば、実施の形態における図18に示すように、円筒状のケーシング内の中央部に内筒が挿入され、円筒状ケーシングは内部に吸音材が充填されると共にその内側面は多数の吸音孔を有する多孔板で構成され、内筒は内部に吸音材が充填されると共にその外周面は多数の吸音孔を有する多孔板で構成され、円筒状ケーシング内側面と内筒外周面との間を騒音が通過すると、騒音が吸音孔を介して吸音材に伝播されて吸音されるように構成されたものをいう。
また、請求項2記載の発明は、基礎となる台板上に設置された発電機及び発電機を駆動するエンジンを含む発電装置を覆う防音エンクロージャの吸排気システムであって、前記防音エンクロージャは下方が開口した大略的に直方体状に形成されていると共に、防音エンクロージャの前面部に吸気口が形成され、エンクロージャの背面部に排気口が形成され、これら吸気口及び排気口には防音ガラリがそれぞれ設けられており、エンクロージャ内に配置された送風機により、外気はエンクロージャの前面部から吸引され、背面部から排気されるように構成され、前記排気口側防音ガラリが縦型防音ガラリであり、前記送風機の排気側には丸型消音器が取り付けられていることを特徴とする。
本発明によれば、従来例のような張出部のないストレート型の吸排気システムが構築される。これにより、従来例のような過度の強度要求される箇所がなく、生産コストの低減が図れると共に、張出部の分だけ上下方向に関して小型化が図れる。加えて、吸気口及び排気口に防音ガラリを設けることにより、雨水の浸入防止を図ることができると共に、防音エンクロージャ内で発生した騒音が外部に放散することを抑制することができる。
以下、本発明を実施の形態に基づいて詳述する。なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。
(実施の形態)
図1は実施の形態に係る防音エンクロージャの斜め前方から見た斜視図、図2は実施の形態に係る防音エンクロージャの斜め後方から見た斜視図、図3は実施の形態に係る防音エンクロージャの正面図、図4は実施の形態に係る防音エンクロージャの背面図、図5は実施の形態に係る防音エンクロージャの横断面図、図6は実施の形態に係る防音エンクロージャの縦断面図、図7は図6のA−A線矢視断面図、図8は図6のB−B線矢視断面図である。
本実施の形態に係る防音エンクロージャ1は、発電装置2(図5及び図6参照)の周囲を覆って防音及び防水の役割を果たしている。発電装置2は、発電機3と、該発電機3を駆動するエンジン4とから成る(図5及び図6参照)。なお、エンジン4はレシプロエンジンであってもよく、また、ロータリエンジンであってもよい。また、図5及び図6に示すように、防音エンクロージャ1内には、その他の付属機器、例えば、燃料ガス昇圧機5、熱回収及び空気ユニット6、冷却水及び暖気ユニット7、潤滑油供給ユニット8、配管ブロック9等が備えられている。これらの機器の役割を簡単説明すると、燃料ガス昇圧機5は防音エンクロージャ1外より供給される燃料ガスをエンジン内(シリンダ内)に送り込むために圧力を上げる機器である。熱回収及び空気ユニット6は、エンジン冷却水、潤滑油を冷却し、その熱を回収するユニットである。冷却水及び暖気ユニット7は、冷却水をエンジンに供給するユニットである。潤滑油供給ユニット8は、エンジン潤滑油をエンジンに供給するユニットである。配管ブロック9は、エンジン本体と補機(上記機器)ユニットを接続するための配管をユニット化したものである。更に、防音エンクロージャ1内には、エンジンの燃焼用空気もしくは冷却用空気を外部から取り込むための複数(本実施の形態では6個、図5及び図6参照)の送風機10が設置されている。
防音エンクロージャ1は、図1及び図2に示すように、下方が開口した大略的に直方体状に形成されている。この防音エンクロージャ1は、基礎となるコンクリート製の台板11(図5及び図7参照)上に設置された発電装置2及び付属機器(燃料ガス昇圧機5、熱回収及び空気ユニット6等)の周囲を囲むコンクリート製の腰壁12上に設置されている。防音エンクロージャ1は、屋根部1Aと一対の側壁部1B,1Cと前面部1Dと背面部1Eとから構成されている。屋根部1Aは複数の屋根パネル15が連接して敷設されて構成され、一対の側壁部1B,1Bは複数の壁パネル16が連接して敷設されて構成されている。屋根パネル15は、図9に示すように、外部側を通常鋼板等のソリッドな板材され、内部側を多数の微小な吸音孔17を有する多孔板とされ、且つ、その内部にグラスウール等の吸音材18が充填されている。壁パネル16も屋根パネル15と同様の構成を有しており、図10に示すように、外部側を通常鋼板等のソリッドな板材され、内部側を多数の微小な吸音孔17を有する多孔板とされ、且つ、その内部にグラスウール等の吸音材18が充填されている。屋根パネル15及び壁パネル16が上記構造を有することにより、防音エンクロージャ1内の騒音が吸音孔17から吸音材18に伝播して吸音されるようになっている。
また、防音エンクロージャ1の前面部1Dには、図5に示すように、壁パネル16が敷設されておらず、開口を有する構造とされ、該開口が吸気口19を構成する。そして、この吸気口19に複数の縦型防音ガラリ20が装着されている。本実施の形態では、縦型防音ガラリ20は、上下2段組となって装着されている(図3参照)。また、同様に、防音エンクロージャ1の背面部1Eには、図5に示すように、壁パネル16が敷設されておらず、開口を有する構造とされ、該開口が排気口21を構成する。そして、この排気口21に横型防音ガラリ22が装着されている。本実施の形態では、横型防音ガラリ22は上下2段組が左右に4組装着されている(図4参照)。このように本発明に係る防音エンクロージャ1は、外観が直方体形状とされると共に、前面部1Dに吸気口19を、背面部1Eに排気口21を備え、送風機10により外気を前面部1Dから吸引して、背面部1Eから排出するように構成することにより、ストレート型の吸排気システムが構築されている。そのため、従来例のような過度の強度要求される箇所がない構造が実現され、生産コストの低減が図れる。また、従来例では防音エンクロージャの上面から上方に張り出した構造となっていることから上下方向に大型化していたが、本発明に係る防音エンクロージャ1は大略的に直方体状であって上方への張り出部がない構造のため、従来例に比べて上下方向に関して小型化が図れる。
また、防音エンクロージャ1の内部は、図5及び図6に示すように、仕切板25により送風機10が収納される送風機収納室26と、発電装置2が収納される発電装置収納室27とに仕切られている。送風機収納室26内には、複数の送風機10が配設されており、各送風機10の排気ダクト28は仕切板25を挿通して発電装置収納室27に臨んでいる。排気ダクト28の開口端にはチャッキダンパー29(図8参照)が設けられている。そして、複数の送風機10のうち1の送風機10の排気ダクト28は仕切板25を挿通して発電装置2のエンジン近傍まで延びている。これら送風機10の吸気ダクトには、吸気用消音器30が設けられている。この吸気用消音器30と縦型防音ガラリ20とにより、仕切板25を介して伝播される発電装置2の駆動により発生する騒音及び送風機10の駆動により発生する騒音を消音し、吸気口19から外部に騒音が放散されることを抑制している。
一方、発電装置収納室27内には、発電装置2や付属機器の他に、排気用消音器31が配設されている。この排気用消音器31は、横型防音ガラリ22の手前側(図5の右側)に配置されている。この排気用消音器31と横型防音ガラリ22とにより、発電装置2の駆動により発生する騒音を消音し、排気口21から外部に騒音が放散されることを抑制している。
次いで、2つの防音ガラリ20,22と2つの消音器30,31の構造を以下に詳述する。
先ず、縦型防音ガラリ20の構造について説明する。図11は縦型防音ガラリ20の縦断面図、図12は縦型防音ガラリ20の横断面図、図13は縦型防音ガラリ20の正面図である。
縦型防音ガラリ20は、枠部材32、枠部材32内に配設された外側吸音体33及び内側吸音体34等で構成されている。外側吸音体33は、屋外のY1方向に凸状になった外側凸面部33a、これと同じ形状の外側凹面部33b、これらの外側結合部33c、これらの各部33a、33b、33cで囲われた部分に入れられた吸音材18とを備えている。外側凸面部33a及び外側結合部33cは、吸音材18のある内部に雨水が入らないように通常鋼板等のソリッドな板材にされる。内側凸面部33bは、ほとんど雨水が入ることがないので、吸音性が良いように微小な吸音孔17を有する多孔板とされる。
内側吸音体34は、外側吸音体33と同じ形状でこれを反転させY方向に間隔を空けてX方向に半ピッチずらせて配置されていて、外側凸面部33a等の各部に対応する内側凸面部34aと内側凹面部34bと内側結合部34cと吸音材18とを備えている。そして、内側凹面部34bのX方向の両端位置には、屋外から入って来ることがある雨水を停止可能なように水切部35が設けられている。この水切部35は、本例では、内側結合部34cをY1方向に延長した延長部分の形状に形成されている。このような水切部35は、ソリッド鋼板製の内側凹面部34bを内側結合部34cの延長方向に折り曲げることにより容易に形成される。
図14は上記構成の縦型防音ガラリ20の作用を説明するための図である。図12をも参照して、以下に縦型防音ガラリ20の作用について説明する。
外部から内部に空気が取り入れられるときには、隣接する外側凸面部33aの横間隔の部分が空気の入口通路36になるので、空気の流れ方向を矢印で示すように、空気はX方向の全体から均一的に且つ円滑に入口通路に流入する。このとき屋外で雨が降っていると、雨水は、外側凸面部33aに当たってこれに付着すると共に、空気に随伴されて入口通路36から縦型防音ガラリ20の中に入ってくる。
外側吸音体33の横間隔部分を通過した空気は、内側吸音体34の内側凹面部34cの中心部分に当たるようにY方向に進み、Y方向に離れた外側凹面部33bと内側凹面部34bとに案内されこれらの間の縦間隔部分を流れる。これらの内外凹面部33b,34b及び縦間隔部分は、X方向の両側に対称でその中心部分からY方向の反対の屋内から屋外側に戻る方向であるY1方向に向いている。このような横間隔部分から縦間隔部分に入る空気流れにより、空気に随伴された雨水は、Y方向の速度成分によって直線的に内側凹面部34bに当たったり、空気流れによって曲げられて内側凹面部34bに当たる。又、外側凸面部33aに当たった雨水のうち下方に落下せず空気流れによって外側結合部33cを伝ってY方向に移動した雨水は、外側結合部33cから飛ばされて空気に随伴されて横間隔部分を通過した雨水と同様に内側凹面部34bに当たる。
この場合、上記の如く内側凹面部34bがY1方向に戻り傾斜を持つため、侵入した雨水はほぼ確実に内側凹面部34bに当たってそれに付着する。そして、このようにいろいろの経路から内側凹面部34bに当たった雨水の大部分は、内側凹面部34bの表面に沿う方向の速度成分を有しないと共に、曲げられた空気の搬送力もそれほど受けないので、内側凹面部34bを伝って横方向に移動することなく下方に落下する。
雨水のうち小径のもの等の一部分は、空気の搬送力によって内側凹面部34bの中心部分からかなり離れた位置まで飛ばされて内側凹面部34bに当たる。そして更に、この雨水は空気による搬送力を受けて内側凹面部34bを伝って横方向に移動する可能性があるが、内側凹面部34bがY1方向に傾斜していると共に、移動に対して内側凹面部34bの壁面から粘性摩擦抵抗を受けるため、内側凹面部34bの壁面をX方向へ移動する雨水の移動力は十分小さいものである。
このように一部分の雨水が内側凹面部34bに当たって落下することなくX方向の両端まで移動する可能性に対して、内側凹面部34bのX方向の両端位置に、外から入って来ることがある雨水を停止可能な水切部35を設けているので、このような雨水の移動を停止させ、その位置から更にX方向に移動させて空気流れの中に再飛散させることなく、下方に落下させることができる。その結果、更に内側吸音部体34の横間隔部分を通過する雨水がなくなり、屋内への雨水の侵入をほぼ完全に防止することができる。
一方、空気は、前記の如く外側凸面部33aから横間隔部分(入口通路36)を通過してX方向に分流して内外吸音体33,34の縦間隔部分を通り、中心部分で合流して内側吸音体34の横間隔部分に流れ、直接屋内に流出すると共に、内側凸面部34aの方向に曲がりつつ屋内に流出し、全体として均一的に且つ偏流することなく流出する。そして、内外吸音体33,34が吸音材18を備えているので、このような空気流れを介して、主として屋内で発生した騒音は、吸音体18に吸収されると共に屋内側に反射される。その結果、屋外側に放散される騒音量を十分低減させることができる。
このように、縦型防音ガラリ20は、通常の通気口ガラリの機能に加えて、遮音機能をも併せ持っている。加えて、横型ガラリ22と比べて、防水機能が高く、台風等の雨を伴う強風の場合であっても、確実に雨を遮蔽し、防音エンクロージャ1の内部に雨が浸入することを防止することができる。これにより、発電装置2等の機器の故障等を確実に防止することができる。
次いで、横型防音ガラリ22の構造を詳述する。図15は横型防音ガラリの縦断面図、図16は横型防音ガラリに備えられるガラリ羽根の断面図、図17はガラリ羽根の正面図である。横型防音ガラリ22は、ガラリ枠40とガラリ枠40に支持される上下方向に配列された複数のガラリ羽根41とから構成されている。ガラリ羽根41は、断面が楕円形の金属製の筒状体41aと、筒状体41aの左右両端をそれぞれ封止する金属製の横蓋41bとからなる。筒状体41aの内部には、グラスウール等の吸音材18が充填されている。筒状体41aの背面部には多数の微小な吸音孔17が形成されている。そして、筒状体41aの背面部が屋内側に向くようにガラリ枠40に取付けられている。
防音エンクロージャ1内の空気が排気口21を通過する際に、空気が伝達する音が多数の孔17から筒状体41aの内部に進行し、筒状体41aの内部の吸音材18によって吸音される。このように、横型防音ガラリ22は、通常の通気口ガラリの機能に加えて、遮音機能をも併せ持っている。なお、横型防音ガラリ22は、縦型防音ガラリ20に比べると、防水性能は劣るが、排気口側に設けてあるので、雨水が殆ど浸入することはない。
次いで、吸気用消音器30の構造について説明する。図18は吸気用消音器の横断面図である。吸気用消音器30は丸型消音器であって、円筒状のケーシング30a内の中央部に内筒30bが挿入されている。円筒状ケーシング30aは左右両端面が閉止され、内部にグラスウール等の吸音材18が充填されると共にその内側面30a1は多数の吸音孔17を有する多孔板で構成されている。内筒30bは、内部にグラスウール等の吸音材18が充填されると共にその外周面30b1は多数の吸音孔17を有する多孔板で構成されている。なお、内筒30bの左蓋30cは平坦面されており、内筒の右蓋30dは右方に突出して円錐状に曲成されている。このような構成により、円筒状ケーシング内側面30a1と内筒外周面30b1との間を騒音が通過すると、騒音が吸音孔17を介して吸音材18に伝播されて吸音される。
次いで、排気用消音器31の構造について説明する。図19は排気用消音器の横断面図である。排気用消音器31は、スプリッタ型消音器であって、角筒状のケーシング31aの一対の内壁に、表面が多数の吸音孔17を有する多孔板31bで覆われ内部にグラスウール等の吸音材18が充填された一対の側部吸音体31c,31dが設けられると共に、両側表面が多数の吸音孔17を有する多孔板31eで覆われ内部にグラスウール等の吸音材18が充填された中間部吸音体31fが一対の側部吸音体31c,31d間に配置されて構成されている。このような構成により、一方の側部吸音体31cと中間部吸音体31fとの間、及び、他方の側部吸音体31dと中間部吸音体31fとの間を騒音が通過すると、騒音が吸音孔17を介して吸音材18に伝播されて吸音される。
ところで、吸気用消音器30と縦型防音ガラリ20とは、消音機能を有する点においては共通するが、その減音特性が異なる。また、排気用消音器31と横型防音ガラリ22とは、消音機能を有する点においては共通するが、その減音特性が異なる。このような、減音特性の異なる消音機器と防音ガラリを用いることにより、防音エンクロージャ内で発生する騒音(特にエンジン駆動により生じる騒音)を効果的に減音することが可能となっている。以下に詳述する。
本件発明者は吸気用消音器30と縦型防音ガラリ20を使用した本実施の形態の減音性能を測定したので、その結果を図20に示す。図20において、縦型防音ガラリ20の減音性能は、ラインM1で示されるように略1.5[KHz]以上の高周波音域で良好な減音性能を有している。また、吸気用消音器30の減音性能は、ラインM2で示されるように、略1.0[KHz]以下の低周波音域で良好な減音性能を有している。そして、吸気用消音器30と縦型防音ガラリ20とを同時に使用した場合は、ラインM3で示される減音性能が得られる。このラインM3の減音性能は、防音エンクロージャ1内で発生する騒音レベルを示すラインM4と相似した形状となっていることが認められる。このことは、防音エンクロージャ1内で発生する騒音について、低周波音域から高周波音域に亘る広い帯域について均一に減音することが可能であることを意味する。
つまり、吸気用消音器30のみを使用する場合には、騒音の低周波音域は充分に減音できるが、高周波音域が充分に減音されない。一方、縦型防音ガラリ20のみを使用する場合は、騒音の低周波音域が充分に減音されないが、高周波音域は充分に減音される。このように、吸気用消音器30と縦型防音ガラリ22とをそれぞれ単独で使用した場合は、騒音の全ての周波数帯域について減音できないという問題がある。一方、両者を同時に使用する場合は、その両者の加算した減音性能が、騒音の低周波音域から高周波音域に至る音圧レベルと相似に近い形状が得られる。そうすると、ラインM5に示す屋外予想騒音値としては、全ての帯域で騒音レベルが略一定値に減音されることになる。このようにして、吸気用消音器30と縦型防音ガラリ20とを同時使用することにより、騒音を効果的に減音することが可能となる。
尚、参考までに、横型防音ガラリ22と排気用消音器31とを使用した場合の減音性能を図21に示す。横型防音ガラリ22の減音性能は、ラインM6に示すように、どの周波数帯域においても略均一な減音性能を有する。一方、排気用消音器31は、ラインM7に示すように、1[KHz]付近にピーク値を持ち、当該ピーク値から両側帯域に向けて大きく低下する減音性能を有する。従って、両者の減音性能を加算したラインM8に示す減音性能は、ラインM7と相似に近い形状が得られる。一方、このラインM8に示す減音性能と、騒音レベルを示すラインM9とを比較すると、相似した形状とはなっていないことが認められる。従って、ラインM10に示す屋外予想騒音値としては、1[KHz]〜2[KHz]付近で騒音レベルが60[dB]よりも低くて良好であるが、1[KHz]以下の低周波音域や2[KHz]以上の高周波音域では70[dB]程度となって充分な減音ができないことが認められる。従って、横型防音ガラリ22と排気用消音器31とを同時使用しても、縦型防音ガラリ20と吸気用消音器30の同時使用のような効果は得られないことが分かる。この検討結果によれば、複数種類の防音ガラリと複数種類の消音器ととを組み合わせて同時使用する際、縦型消音ガラリ20と吸気用消音器30の組み合わせが良好な減音を図るために最も効果的であることが理解される。
(その他の事項)
(1)上記実施の形態では、防音エンクロージャの吸気口に縦型防音ガラリを設け、排気口に横型防音ガラリを設けたけれども、本発明はこれに限定されず、吸気口及び排気口共に縦型防音ガラリを設けるようにしてもよく、また吸気口及び排気口共に横型防音ガラリを設けるようにしてもよく、また吸気口に横型防音ガラリを排気口に縦型防音ガラリを設けるようにしてもよい。但し、縦型防音ガラリは横型防音ガラリに比べて、高価であるため、製造コストの低減の観点からは一方のみを縦型ガラリとするのが好ましい。このような場合、雨水の浸入の防止の観点から吸気側に縦型防音ガラリを設けるのが好ましい。一方、縦型防音ガラリは横型防音ガラリに比べて、圧力損失が大きいため、外気の吸排気効率の観点からは一方のみを横型ガラリとするのが好ましい。このような場合、雨水の浸入の防止の観点から排気側に横型防音ガラリを設けるのが好ましい。なぜなら、横型防音ガラリは縦型防音ガラリよりも防水性が劣るので、台風等の強風を伴う雨の場合に、エンクロージャ内に雨が浸入する問題が生じるとも考えられる。しかしながら、横型防音ガラリが排気側に設けられるので、台風等の強風を伴う雨の場合であっても、エンクロージャ内に雨が浸入することは殆どないと考えられるので、特に問題は生じないからである。
(2)上記実施の形態では、吸気用消音器30は丸型消音器であったけれども、スプリッタ型消音器であってもよい。また、上記実施の形態では、排気用消音器31はスプリッタ型消音器であったけれども、丸型消音器であってもよい。
本発明は、発電装置の防音エンクロージャに好適に実施することができる。
実施の形態に係る防音エンクロージャの斜め前方から見た斜視図。 実施の形態に係る防音エンクロージャの斜め後方から見た斜視図。 実施の形態に係る防音エンクロージャの正面図。 実施の形態に係る防音エンクロージャの背面図。 実施の形態に係る防音エンクロージャの横断面図。 実施の形態に係る防音エンクロージャの縦断面図。 図6のA−A線矢視断面図。 図6のB−B線矢視断面図。 屋根パネルの断面図。 壁パネルの断面図。 縦型防音ガラリの縦断面図。 縦型防音ガラリの横断面図。 縦型防音ガラリの正面図。 縦型防音ガラリの動作を説明するための図。 横型防音ガラリの縦断面図。 横型防音ガラリに備えられるガラリ羽根の断面図。 ガラリ羽根の正面図。 吸気用消音器の横断面図。 排気用消音器の横断面図。 吸気用消音器、縦型防音ガラリ各々単独使用した場合、吸気用消音器と縦型防音ガラリを同時使用した場合等の減音性能を示すグラフ。 排気用消音器、横型防音ガラリ各々単独使用した場合、排気用消音器と横型防音ガラリを同時使用した場合等の減音性能を示すグラフ。 従来例の縦断面図。 従来例の平面図。
符号の説明
1:防音エンクロージャ
1A:屋根部
1B,1C:側壁部
1D:前面部
1E:背面部
2:発電装置
3:発電機
4:エンジン
10:送風機
11:台板
12:腰壁
15:屋根パネル
16:壁パネル
19:吸気口
20:縦型防音ガラリ
21:排気口
22:横型防音ガラリ
30:吸気用消音器
31:排気用消音器

Claims (2)

  1. 基礎となる台板上に設置された発電機及び発電機を駆動するエンジンを含む発電装置を覆う防音エンクロージャの吸排気システムであって、
    前記防音エンクロージャは下方が開口した大略的に直方体状に形成されていると共に、防音エンクロージャの前面部に吸気口が形成され、エンクロージャの背面部に排気口が形成され、これら吸気口及び排気口には防音ガラリがそれぞれ設けられており、
    エンクロージャ内に配置された送風機により、外気はエンクロージャの前面部から吸引され、背面部から排気されるように構成され
    前記吸気口側防音ガラリが縦型防音ガラリであり、
    前記送風機の吸気側には丸型消音器が取り付けられていることを特徴とする防音エンクロージャの吸排気システム。
  2. 基礎となる台板上に設置された発電機及び発電機を駆動するエンジンを含む発電装置を覆う防音エンクロージャの吸排気システムであって、
    前記防音エンクロージャは下方が開口した大略的に直方体状に形成されていると共に、防音エンクロージャの前面部に吸気口が形成され、エンクロージャの背面部に排気口が形成され、これら吸気口及び排気口には防音ガラリがそれぞれ設けられており、
    エンクロージャ内に配置された送風機により、外気はエンクロージャの前面部から吸引され、背面部から排気されるように構成され、
    前記排気口側防音ガラリが縦型防音ガラリであり、
    前記送風機の排気側には丸型消音器が取り付けられていることを特徴とする防音エンクロージャの吸排気システム。
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