JP3096253U - 防音型エンジン駆動作業機 - Google Patents

防音型エンジン駆動作業機

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JP3096253U
JP3096253U JP2003001079U JP2003001079U JP3096253U JP 3096253 U JP3096253 U JP 3096253U JP 2003001079 U JP2003001079 U JP 2003001079U JP 2003001079 U JP2003001079 U JP 2003001079U JP 3096253 U JP3096253 U JP 3096253U
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正雄 山田
晋 鳥居
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デンヨー株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外形寸法を大きくすることなく、冷却効率を
維持させたままで、防音ケースの内部に雨水等が浸入す
ることを防止することができる防音型エンジン駆動作業
機を提供する。 【解決手段】 冷却ファン(エンジンファンF、電動フ
ァンD)により防音ケースKの内部に冷却空気を吸入す
る防音型エンジン駆動作業機(発電機1)において、前
記防音ケースの上面に排風口25aが形成され、前記排
風口には排風ダクト40が取り付けられているととも
に、前記排風ダクトは、対向して配置された一対の側面
を有する枠体41と、前記一対の側面の間に、平面視で
少なくとも一部をオーバーラップさせながら所定間隔で
並列に横設された複数枚の傾斜板47とを備えており、
前記各傾斜板は、下縁部に排水溝49を有し、前記排水
溝の端部が、前記枠体の少なくとも一つの側面に形成さ
れている排水孔42a,43aと接続されている、防音
型エンジン駆動作業機とした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、作業機本体を防音ケース内に収容した防音型エンジン駆動作業機( 以下、「作業機」という場合がある)に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、騒音を低減させるために防音ケースの内部にエンジンで駆動される 作業機本体を収容した作業機が使用されている。以下、この種の作業機として、 防音型エンジン駆動発電機(以下、「発電機」という)を例にあげて説明する。
【0003】 図7(a),(b)に示すように、発電機80,90は、発電機本体81,9 1、エンジン82,92等を備え、運転中は、前記各種装置の発熱に対し、エン ジンファン83,93により防音ケース85,95内に冷却空気を吸入及び排気 して、冷却を行っている(冷却空気の流れは矢印で示す)。すなわち、エンジン ファン83,93を回転させることにより、吸風口85a,95a,95bから 防音ケース85,95の内部に冷却空気を吸入し、発電機本体81,91、エン ジン82,92、ラジエータ94等を順次冷却させ、排風口85c,95cから 排出させている。
【0004】 その際、排風口85c,95cの面積が小さいと排風抵抗が大きくなり冷却効 率に大きな影響を及ぼすため、前記排風口85c,95cを所定の大きな面積と する必要がある。一方、排風口85c,95cからは温熱風が排出されるととも に、エンジン82,92等から発生する騒音が外部に漏れるため、比較的大型の 機種の場合には、防音ケース85,95の上部に排風口85c,95cを設ける ことで、周囲の作業者等に排風及び騒音の影響が及ばないようにしているものが 多い。 また、このような発電機80,90は屋外で使用されることが多いため、排風 口85c,95cを防音ケース85,95の上部に設けた場合には、当該排風口 85c,95cから雨水が浸入することにより、内部の汚れや、電気部品の破損 等が発生する恐れがある。そのため、必要に応じて排風口85c,95cを覆う ためのフード86,96を取り付ける対策等が施されている(例えば、特許文献 1)。
【0005】
【特許文献1】 実開平7−38631号公報(第2頁、図3)
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
このフード86,96は、発電機80,90の機種によって、防音ケース80 の前面上部に延設するタイプ(図7(a))や、防音ケース95の上面に突設す るタイプ(図7(b))等が存在するが、エンジンファン83,93の排風抵抗 が大きくなり冷却性能に影響が生じないようにするためには、フード86,96 の開口面積を排風口85c,95cの開口面積と同程度に確保しなければならな い。そのため、必然的にフード86,96を大きく形成しなければならず、それ に伴い発電機80,90の外形寸法が大きくなってしまうという問題点を有して いた。 特に、発電機90は、トラック等に積載して搬送を行うことから、防音ケース 95の上面にフード96を突設するタイプの大型の発電機90では、搬送時にお ける道路の車高規制をオーバーしてしまう場合があり、その際には、フード96 を取り外して搬送を行う等の対応をとらなければならないといった問題が生じて いた。
【0007】 本考案は、前記の問題点を解決するためになされたものであり、外形寸法を大 きくすることなく、冷却効率を維持させたままで、防音ケースの内部に雨水等が 浸入することを防止することができる作業機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本考案の防音型エンジン駆動作業機は、エンジン と、前記エンジンにより駆動される作業機本体とを備え、吸風口及び排風口を有 する防音ケースの内部に前記の各装置を収容し、冷却ファンにより前記防音ケー スの内部を冷却する空気を吸排気する防音型エンジン駆動作業機において、前記 排風口は前記防音ケースの上面に形成され、前記排風口には排風ダクトが取り付 けられているとともに、前記排風ダクトは、対向して配置された一対の側面を有 する枠体と、前記一対の側面の間に、平面視で少なくとも一部をオーバーラップ させながら所定間隔で並列に横設された複数枚の傾斜板とを備えており、前記各 傾斜板は、下縁部に排水溝を有し、前記排水溝の端部が、前記枠体の少なくとも 一つの側面に形成されている排水孔と接続されていることを特徴としている。
【0009】 なお、吸風口はダクト構造などの防音対策を施して、外部から防音ケース内に 冷却風を吸引することができるように、当該防音ケースの所定位置に設けられて いればよい。
【0010】 本考案によれば、排風ダクトの傾斜板が平面視でオーバーラップして配置され ているため、雨水は必ず傾斜板に当たるとともに、傾斜板の下縁部に排水溝が設 けられているため、当該傾斜板に沿って排水溝に導水され、側面の排水孔を通っ て排風ダクトの外部に排水されることから、雨水が防音ケース内に浸入すること を防止することができる。従って、適切な排風抵抗を保つために必要な排気口の 面積を確保した状態で、傾斜板が平面視でオーバーラップするように排風ダクト の高さ寸法を適切に調節すれば、排風ダクトの寸法を小さくすることができるた め、冷却効率を維持させたままで、発電機の外形寸法を小さくすることができる 。 また、防音ケースの上面に排風口を設けることができるため、冷却後の排出空 気を上方向に排出することができる。そのため、防音ケースの横方向に排風口を 形成した場合と比較して、温度上昇した排出空気やエンジン等から漏れる騒音が 周囲で作業する者へ与える影響を低減させることができる。
【0011】 前記防音型エンジン駆動作業機において、前記排風ダクトにおける前記枠体の 少なくとも一部が前記防音ケースの内部に収納されている構成とするものであっ てもよく、この場合には、枠体の一部のみを防音ケースの内部に収納するもので あっても、枠体の全部を防音ケースの内部に収納するものであってもよい。
【0012】 本考案によれば、排風ダクトにおける前記枠体の少なくとも一部が前記防音ケ ースの内部に収納されていることから、発電機の外形寸法が大きくなることを、 より効果的に防止することができる。 また、排風ダクトの排水孔と接続されている排水部材を設けることや、防音ケ ースに貫通孔を設けて、前記排風ダクトの排水孔と前記貫通孔とを連通させる構 成とすれば、排風ダクトに浸入してきた雨水を、容易に、防音ケースの外部に排 出することができる。
【0013】 さらに、前記防音型エンジン駆動作業機において、前記各傾斜板の傾斜上面部 に、吸水性材料又は吸音材料が貼設されている構成とするものであってもよく、 さらに、吸水材料と吸音材料は兼用する材料を使用してもよい。
【0014】 従って、本考案によれば、各傾斜板の傾斜上面部に、吸水性材料を貼設するこ とにより、当該吸水材料が雨水を吸収するため、傾斜板に雨水等が衝突する場合 に生じる水はね等を防止することができ、防音ケース内に雨水が浸入することを さらに効果的に防止できる。また、各傾斜板の傾斜上面部に、吸音吸水性材料を 貼設することにより、防音ケース内のエンジン音等を吸収することができること から、外部に騒音が漏洩することを効果的に防止することができる。
【0015】
【考案の実施の形態】
本考案の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。 なお、以下の説明において、防音ケースKの前方とは前面部材21側に対応し 、左右方向とは後面部材22側から見た場合の方向と対応している。また、各実 施形態の説明において、同一の構成要素に関しては同一の符号を付し、重複した 説明は省略する。
【0016】 [第1実施形態] (1)全体構成 図1〜図3に示すように、本考案の発電機1(第1実施形態)は、作業機本体 である発電機本体Gと、エンジンファンF(冷却ファン)を備えるエンジンEと 、当該エンジンEに接続されているラジエータRと、同じくエンジンEに接続さ れている第1マフラM1及び第2マフラM2と、ラジエータRを冷却するための 電動ファンD(冷却ファン)と、からその主要部が構成されており、前記各装置 は、防音ケースKの内部に収容されている。
【0017】 前記防音ケースKは、ベースB上に組み付けられている前面を構成する前面部 材21と、後面を構成する後面部材22と、左右を構成する側方部材23,24 と、上面を閉塞する上面部材25と、から形成されており、全体で中空の直方体 形状となっている。
【0018】 左右の側方部材23,24の後方には、後記エンジン室14の内部に冷却空気 を吸入するためのエンジン室吸風口23a,24aが、前面部材21の後記ラジ エータ室11に対応する箇所にはラジエータ室吸風口21aがそれぞれ形成され ており、各吸風口から吸入された冷却空気は、共に下記排風口25aに導風され るようになっている。 また、上面部材25の長手方向の略中央部には、第1マフラ室12に導風され た冷却空気を外部に排出するための排風口25aが全幅方向にわたって形成され ており、その上面に排風ダクト40が設けられている。
【0019】 (2)防音ケース内部の構成 図2及び図3に示すように、防音ケースKの内部は、ラジエータ室11、第1 マフラ室12、第2マフラ室13及びエンジン室14の4室に区画されており、 当該ラジエータ室11と第1マフラ室12とが連通し、また、エンジン室14、 第2マフラ室13及び第1マフラ室12とがそれぞれの順で連通している構造と なっている。
【0020】 (ラジエータ室) 防音ケースKの左右の側方部材23,24の前部には、全幅にわたり横隔壁2 6が横設されている。そして、横隔壁26の左側部と、当該横隔壁26の前方に おける左側の側方部材23との間には、平面視でL字形状である側方隔壁27が 設けられており、後面部材22方向から見て左側前方の一部に第2マフラ室13 が形成され、残りの部分がラジエータ室11になるように区画されている。 また、前記横隔壁26のラジエータ室11に対応する位置の上部には、上部開 口部26aが設けられており、当該上部開口部26aの下部位置には、傾斜隔壁 28が全幅にわたり後面部材22方向の斜め上方に斜設されており、その端部は 上面部材25に固定されている。
【0021】 さらに、ラジエータ室11の横隔壁26には、その背面を上部開口部26aに 臨ませた状態でラジエータRが配設されているとともに、ラジエータ室吸風口2 1aとラジエータRとの間には、ブラケット31を介して、電動ファンDが配設 されている。
【0022】 (第1マフラ室及び第2マフラ室) 第1マフラ室12は、横隔壁26、傾斜隔壁28、左右の側方部材23,24 及び上面部材25で囲まれる空間部として形成されており、その上側の幅方向に は、エンジンEと第1排気管33を介して接続されている第1マフラM1が横設 されている。 また、この第1マフラ室12の横隔壁26における傾斜隔壁28より左上側に は、第2マフラ室13に通じる上部連通孔26bが形成されている。
【0023】 第2マフラ室13は、横隔壁26の前方部におけるラジエータ室11以外の空 間部として形成されており、この第2マフラ室13には、側方隔壁27に固定さ れ、第2排気管34を介して第1マフラM1と接続されている第2マフラM2が 、排気パイプ35の先端をルーフパネル25の排気孔25bに臨ませて立設して いる。また、第2マフラ室13の横隔壁26における傾斜隔壁28より下側には 、エンジン室14に通じる下部連通孔26cが形成されている。
【0024】 (エンジン室) エンジン室14は、防音ケースKのラジエータ室11、第1マフラ室12及び 第2マフラ室13以外の空間部として形成されている。このエンジン室11には 、後面部材22側から順に、発電機本体Gと、当該発電機本体Gに後端の出力軸 が連結されたエンジンEが設けられており、その前端には、当該エンジンEによ り駆動されるエンジンファンFが直接装着されている。
【0025】 (3)排風ダクト 図4に示すように、排風ダクト40は、枠体41と、複数枚(本実施形態では 4枚)の傾斜板47と、前記枠体41の上面のカバー51とを備えている。枠体 41は、台形形状である左右の側板42,43(一対の側面)と、対向する左右 の側板42,43のそれぞれ前方及び後方に設けられている傾斜パネル44及び 垂直パネル45とから形成されており、枠体41の下端部の周囲には取付部44 aが水平に設けられている。
【0026】 前記傾斜パネル44及び垂直パネル45の幅寸法は、防音ケースKの左右の幅 寸法より若干短く形成されている。そして、枠体41の上側開口部41aには、 金属製の網状部材であるカバー51が設けられており、当該枠体41は、その下 側開口部41bと上面部材25の排風口25aとを一致させた状態で、上面部材 25の上面に取付部44aにおいて螺設されている。
【0027】 また、前記各傾斜板47は略45度の傾斜角度を有するように形成されており 、その上下方向の端部には、それぞれ水平部47c、47dが形成されている。 そして、下端部の水平部47dには鉛直片48が設けられており、当該下端部の 水平部47dと鉛直片48から形成される部分が、側面視でL字形状である排水 溝49となっている。この各傾斜板47は、前記枠体41における左右の側板4 2,43の間に、雨水が浸入しないように平面視で一部をオーバーラップさせな がら所定間隔となるように、並列に横設されている。なお、前記各傾斜板47及 び枠体41の傾斜パネル44は、冷却空気が前方から後方に向かって導風される ため、前方から後方に上向きで傾斜するように設けられている。
【0028】 また、前記枠体41における左右の側板42,43の各排水溝49の接合端部 には、矩形形状の排水孔42a,43aが形成されており、当該排水溝49の両 端部が各排水孔42a,43aと接続されている。 さらに、傾斜板47の傾斜上面部47aには吸音材料50が貼設されていると ともに、導風路を斜めに形成して導風距離を長くすることにより、この排風ダク ト40は騒音を低減させるダクトの役割を兼用する構成となっている。 なお、各排水孔42a,43aには排水部材を接続して、雨水を他の場所に導 水して処理してもよい。
【0029】 (4)作用及び効果 本考案の発電機1は前記のように構成されておりその作用は以下の通りである 。 図2に示すように、エンジン室14、第2マフラ室13及び第1マフラ室12 に配設されている各装置を冷却するための冷却空気は、エンジンファンFの回転 により、強制的にエンジン室吸風口23a,24aから吸入されて、エンジン室 14及び第2マフラ室13に導入される。そして、エンジン室14に吸入された 冷却空気は、発電機本体G及びエンジンEを冷却しながら横隔壁26の下部連通 孔26cを通って第2マフラ室13に導風され、当該第2マフラ室13内を上昇 しながら第2マフラM2を冷却した後に、横隔壁26の上部連通孔26bを通っ て第1マフラ室12に導風される(冷却空気の流れは矢印で示す)。
【0030】 さらに、図3に示すように、ラジエータRを冷却するための冷却空気は、電動 ファンDを回転させることにより、強制的にラジエータ室吸風口21aからラジ エータ室11に吸入される。そして、電動ファンDを冷却してからラジエータR を冷却し、横隔壁26の上部開口部26aを通って第1マフラ室12に導風され る。 その後、第2マフラ室13から流入したエンジンファンFにより強制的に導風 された冷却空気と、ラジエータ室Rから流入した電動ファンDにより強制的に導 風された冷却空気は合流して、第1マフラM1を冷却した後、斜め上方に上昇し ながら上面部材25の排風口25aを通って排風ダクト40に導風される(以下 、このときの冷却空気を「強制冷却排風」という場合がある)(冷却空気の流れ は矢印で示す)。
【0031】 このとき、図5(a)に示すように、鉛直下向きに雨が降っている場合には、 雨水は排風ダクト40のカバー51を通過し、傾斜板47の間の隙間から排風ダ クト40の内部に浸入することになる。しかし、排風ダクト40は、平面視で隣 接する傾斜板47がオーバーラップして配置されているので、鉛直下向きに落下 する雨水は必ず傾斜上面部47aに当たり、当該傾斜上面部47aに沿って排水 溝49に導水され、左右の側板42,43の排水孔42a,43aから排風ダク ト40の外部に排水される。 一方、強制冷却排風は、傾斜板47の傾斜下面部47dに沿って斜め上方に上 昇しながら排風ダクト40の上側開口部41aから排風されることになるが、鉛 直片48の存在により排水溝49の部分には排風が当たらないため、傾斜上面部 47aに沿って排水溝49に導水される雨水が強制冷却風により飛散等すること が防止される。
【0032】 また、図5(b)に示すように、傾斜板47の傾斜方向である斜め方向に雨が 降っている場合には、一部の雨水が傾斜板47の隙間から防音ケースKの内部に 浸入しようとするが、下方から上昇しながら排出される強制冷却排風にあおられ 、また鉛直片48の存在により排水溝49の部分に排風が当たらないため、進路 が変更されることにより傾斜上面部47aに落下し、排水溝49に導水されるこ とになる。 なお、排風ダクト40には枠体41が存在することにより、当該排風ダクト4 0以外の上面部材25上に降った雨水がルーフパネル25の排風口25aに流入 することを防止することができる。
【0033】 このように、本考案によれば、適切な排風抵抗を保つために必要な排気口25 の面積を確保した状態で、傾斜板47が平面視でオーバーラップするように排風 ダクト40の高さ寸法を適切に調節すれば、排風ダクト40の寸法を小さくする ことができるため、冷却効率を維持させたままで、発電機1の外形寸法を小さく することができる。 また、防音ケースKの上面部材25に排風口25aを設けることができるため 、冷却後の排出空気を上方向に排出することが可能となる。そのため、防音ケー スKの横方向に排風口を形成した場合と比較して、温度上昇した排出空気やエン ジンE等から漏れる騒音が周囲で作業する者へ与える影響を低減させることがで きる。
【0034】 [第2実施形態] 図6に示すように、本考案の発電機2(第2実施形態)は、防音ケースK’の 内部が、ラジエータ室、第1マフラ室、第2マフラ室及びエンジン室等に区画さ れておらず、発電機本体Gと、エンジンファンFを備えるエンジンEと、ラジエ ータRと、マフラMが後方から前方に向かって配置されている。そして、左右の 側方部材24’の後方に吸風口24a’が、ルーフパネル25’の前端部の全幅 に排風口25a’が形成されており、当該排風口25a’に排風ダクト40の上 面開口部41aが当接するように、防音ケースK’の内部に排風ダクト40の枠 体41の全体が収納されている。
【0035】 この排風ダクト40の構造は、前記第1実施形態の発電機1における排風ダク ト40と略同様であり、防音ケースK’の左右の側方部材24’に排風ダクト4 0における左右の側板42,43が取り付けられている。 そして、各側方部材24’の所定位置には貫通孔(図示せず)が形成されてお り、当該貫通孔が、排風ダクト40における左右の側板42,43の排水孔42 a,43aと連通しており、排風ダクト40の内部に溜まった雨水を防音ケース K’の外部に排出することができるようになっている。
【0036】 本考案の発電機2によれば、エンジンファンFの回転により強制的に吸風口2 4a’から防音ケースK’の内部に冷却空気を吸入して各装置を冷却させた後に 、排風ダクト40から強制冷却空気の排風を行っていることから、前記第1実施 形態の発電機1と同様の効果を奏するとともに、排風ダクト40が防音ケースK ’の上面から突出しないため、排風ダクト40を取り付けた場合であっても発電 機2の外形寸法が大きくなることを防止することができる。
【0037】 以上、本考案について、好適な実施形態の一例を説明した。しかし、本考案は 、前記実施形態に限られず、前記の各構成要素については、本考案の趣旨を逸脱 しない範囲で、適宜設計変更が可能である。 特に、本考案は、前記構成を有する防音型エンジン駆動作業機であれば、前記 の説明に用いた発電機に限られず、溶接機、圧縮機等の一般的に使用されている 総ての作業機において適用可能である。 また、防音ケースや排風ダクトの形状、及び、排風口の位置や排風ダクトの取 り付け位置等についても制限はない。
【0038】
【考案の効果】
本考案の作業機は、排風ダクトを備えていることから、外形寸法を大きくする ことなく、冷却効率を維持させたままで、防音ケースの内部に雨水等が浸入する ことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のエンジン駆動型作業機(発電機)の第
1実施形態を示す斜視図である。
【図2】本考案のエンジン駆動型作業機(発電機)の第
1実施形態を示す側断面図であり、当該図中にエンジン
ファンによる冷却空気の流れを記載したものである。
【図3】本考案のエンジン駆動型作業機(発電機)の第
1実施形態のラジエータ室及び第1マフラ室を示す斜視
図であり、当該図中に電動ファンによる冷却空気の流れ
を記載したものである。
【図4】排風ダクトを示す図であり、(a)は斜視図、
(b)は側断面図である。
【図5】(a),(b)ともに、排風ダクトの作用を示
す側断面図である。
【図6】本考案のエンジン駆動型作業機(発電機)の第
2実施形態を示す側断面図である。
【図7】(a),(b)ともに、従来のエンジン駆動型
作業機を示す側面図である。
【符号の説明】
1,2 発電機 K,K’ 防音ケース 11 ラジエータ室 12 第1マフラ室 13 第2マフラ室 14 エンジン室 21 前面部材 22 後面部材 23,24,24’ 側方部材 23a,24a’ エンジン室吸風口 25,25’ 上面部材 25a,25a’ 排風口 40 排風ダクト 41 枠体 42,43 側板(一対の側面) 42a,43a 排水孔 44 傾斜パネル 45 垂直パネル 47 傾斜板 48 鉛直片 49 排水溝 50 吸音材

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンと、前記エンジンにより駆動さ
    れる作業機本体とを備え、吸風口及び排風口を有する防
    音ケースの内部に前記の各装置を収容し、冷却ファンに
    より前記防音ケースの内部を冷却する空気を吸排気する
    防音型エンジン駆動作業機において、 前記排風口は前記防音ケースの上面に形成され、前記排
    風口には排風ダクトが取り付けられているとともに、 前記排風ダクトは、対向して配置された一対の側面を有
    する枠体と、前記一対の側面の間に、平面視で少なくと
    も一部をオーバーラップさせながら所定間隔で並列に横
    設された複数枚の傾斜板とを備えており、 前記各傾斜板は、下縁部に排水溝を有し、 前記排水溝の端部が、前記枠体の少なくとも一つの側面
    に形成されている排水孔と接続されていることを特徴と
    する防音型エンジン駆動作業機。
  2. 【請求項2】 前記排風ダクトにおける前記枠体の少な
    くとも一部が前記防音ケースの内部に収納されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の防音型エンジン駆動作
    業機。
  3. 【請求項3】 前記各傾斜板の傾斜上面部に、吸水性材
    料又は吸音材料が貼設されていることを特徴とする請求
    項1又は請求項2に記載の防音型エンジン駆動作業機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009250128A (ja) * 2008-04-07 2009-10-29 Denyo Co Ltd 雨水浸入防止構造
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JP2015007374A (ja) * 2013-06-24 2015-01-15 デンヨー株式会社 エンジン駆動型作業機
JP2021024513A (ja) * 2019-08-08 2021-02-22 ヤンマーパワーテクノロジー株式会社 農業用作業車両

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