JP4743099B2 - 消泡方法及び消泡制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、メタン発酵後のメタン発酵廃液を活性汚泥にて処理する過程で発生する泡を消泡する消泡方法及び消泡制御装置に関する。
近年、生ごみや下水の余剰汚泥などの有機性廃棄物をメタン発酵し、メタンガスとしてエネルギーを回収する方法が省資源、循環型社会形成の一環として採用されている。
メタン発酵では有機物をメタンと炭酸ガスに分解するが、100%分解されるわけではなく、発酵廃液中には高濃度の有機成分が残っている。また、発酵廃液中には、発酵残渣もしくはメタン発酵槽で増殖した菌体としての汚泥があり、この汚泥中には高濃度の窒素成分が含まれる。また、有機物の分解生成物であるアンモニアも高濃度に含まれる。従って、そのまま下水道や河川に放流することができず、有機物と窒素成分を分解除去する処理が必要である。
図6は、従来のメタン発酵処理システムの要部構成を示す模式図である。同図に示すメタン発酵処理システムは、有機性廃棄物100をメタン発酵させるメタン発酵槽110と、メタン発酵槽110から排出されるメタン発酵廃液101が流入し活性汚泥により浄化処理を行う活性汚泥槽120と、活性汚泥を固液分離し処理水を得る固液分離装置130とから構成される。メタン発酵廃液101には有機物に加えてアンモニアを主体とする窒素分が含まれている。メタン発酵槽110で発生したメタンガス102はエネルギー資源として使用される。活性汚泥槽120において、間欠曝気式活性汚泥法を実施して有機物と窒素とを除去することが知られている(例えば、特許文献1参照)。間欠曝気式活性汚泥法では、活性汚泥槽120を空気曝気する好気工程と曝気停止する嫌気工程とが時間的に区分して交互に行われる。
活性汚泥槽120では、主に好気工程において活性汚泥が発泡する現象が起こるため、この発泡を抑えるために散水を行ったり(例えば、非特許文献1参照)、消泡剤を注入したりするための消泡機構を設置する場合が多い。メタン発酵廃液101はもともと発泡性を有した廃液であるため、上述の消泡機構は必須の設備となる。
特開平4−104896号公報 『下水道施設計画・設計指針と解説 後編 2001年度版P103 社団法人日本下水道協会』
ところで、活性汚泥槽120に消泡剤を注入する際に、発泡による活性汚泥槽120からの汚泥流出が起こらないように、発泡度合いの変動を見込んで消泡剤を過剰に注入したり、過剰に散水したりするようにしている。
しかしながら、消泡剤の過剰注入はコスト増となるばかりでなく、活性汚泥中の酸素溶解効率を低下させてしまい、曝気動力が増加してしまう問題がある。また、散水の過剰投与は散水用水を無駄に消費する一方、発泡による活性汚泥槽120からの汚泥の流出が起こらないように発泡度合いの変動を見込んだ散水量を決定することはコスト増となるといった問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、消泡剤の過剰注入や過剰な散水を防止することができ、活性汚泥槽における発泡状況の急激な変動にも迅速に対応可能な消泡方法及び消泡制御装置を提供することを目的とする。
本発明の消泡方法は、好気工程と嫌気工程とを交互に繰り返してメタン発酵廃液を活性汚泥により処理する活性汚泥槽における消泡方法であって、好気工程開始時の消泡剤注入量を今回のサイクルに対して予め決定された基準注入量から開始し、その後は前記活性汚泥槽の発泡状況に応じて消泡剤注入量を増減し、今回のサイクルでの消泡剤注入速度と前のサイクルでの消泡剤注入速度とを比較し、今回のサイクルでの消泡剤注入速度が前のサイクルでの消泡剤注入速度よりも大きい場合は、次のサイクルでの基準注入量を増加させ、今回のサイクルでの消泡剤注入速度が前のサイクルでの消泡剤注入速度よりも小さい場合は、次のサイクルでの基準注入量を減少させることを特徴とする。
この構成により、活性汚泥槽における実際の発泡状況に応じて消泡剤注入量を増減するので、発泡度合いの変動を見込んで消泡剤注入量を調節する場合に比べて、消泡剤の適切な注入維持が可能となり、過剰投入による弊害を防止することができる。また、今回のサイクルでの消泡剤注入速度と前のサイクルでの消泡剤注入速度とを比較し、その比較結果に基づいて次のサイクルでの基準注入量を決定するので、活性汚泥槽における発泡状況の急激な変動にも迅速に対応可能である。
また、本発明の消泡方法は、好気工程と嫌気工程とを交互に繰り返してメタン発酵廃液を活性汚泥により処理する活性汚泥槽における消泡方法であって、好気工程開始時の前記活性汚泥槽に対する散水量を今回のサイクルに対して予め決定された基準散水量から開始し、その後は前記活性汚泥槽の発泡状況に応じて散水量を増減し、今回のサイクルでの散水速度と前のサイクルでの散水速度とを比較し、今回のサイクルでの散水速度が前のサイクルでの散水速度よりも大きい場合は、次のサイクルでの基準散水量を増加させ、今回のサイクルでの散水速度が前のサイクルでの散水速度よりも小さい場合は、次のサイクルでの基準散水量を減少させることを特徴とする。
この構成により、活性汚泥槽における実際の発泡状況に応じて散水量を増減するので、発泡度合いの変動を見込んで散水量を調節する場合に比べて、散水量の適切な散水が可能となり、過剰散水による弊害を防止することができる。また、今回のサイクルでの散水速度と前のサイクルでの散水速度とを比較し、その比較結果に基づいて次のサイクルでの基準散水量を決定するので、活性汚泥槽における発泡状況の急激な変動にも迅速に対応可能である。
本発明の消泡制御装置は、好気工程と嫌気工程とを交互に繰り返してメタン発酵廃液を活性汚泥により処理する活性汚泥槽の消泡制御装置であって、好気工程において前記活性汚泥槽へ消泡剤を注入する消泡剤注入手段と、前記活性汚泥槽の泡界面を検出する泡界面検出手段と、前記消泡剤注入手段による消泡剤の注入量を、好気工程開始時は今回のサイクルに対して予め決定されている基準注入量とし、その後は前記泡界面検出手段による泡界面検出結果に応じて増減し、今回のサイクルでの消泡剤注入速度と前のサイクルでの消泡剤注入速度とを比較し、今回のサイクルでの消泡剤注入速度が前のサイクルでの消泡剤注入速度よりも大きい場合は、次のサイクルでの基準注入量を増加させ、今回のサイクルでの消泡剤注入速度が前のサイクルでの消泡剤注入速度よりも小さい場合は、次のサイクルでの基準注入量を減少させるよう再設定する制御手段と、具備したことを特徴とする。
また、本発明の消泡制御装置は、好気工程と嫌気工程とを交互に繰り返してメタン発酵廃液を活性汚泥により処理する活性汚泥槽の消泡制御装置であって、好気工程において前記活性汚泥槽へ散水して消泡させる散水手段と、前記活性汚泥槽の泡界面を検出する泡界面検出手段と、前記散水手段による散水量を、好気工程開始時は今回のサイクルに対して予め決定されている基準散水量とし、その後は前記泡界面検出手段による泡界面検出結果に応じて増減し、今回のサイクルでの散水速度と前のサイクルでの散水速度とを比較し、今回のサイクルでの散水速度が前のサイクルでの散水速度よりも大きい場合は、次のサイクルでの基準散水量を増加させ、今回のサイクルでの散水速度が前のサイクルでの散水速度よりも小さい場合は、次のサイクルでの基準散水量を減少させるよう再設定する制御手段と、を具備したことを特徴とする。
かかる構成によれば消泡剤の過剰注入や過剰な散水を防止することができ、活性汚泥槽における発泡状況の急激な変動にも迅速に対応することができる。
本発明によれば、活性汚泥槽における発泡状況に応じて消泡剤注入量又は散水量を増減すると共に基準注入量を変化させるので、適切な消泡剤注入、散水を維持可能となり、過剰投入による弊害を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る消泡制御装置を用いたメタン発酵処理システムの構成を示す模式図である。なお、消泡制御装置に係る構成を除けば、実施の形態1のメタン発酵処理システムは、図6のメタン発酵処理システムと同様の構成であるので、同一の構成要素には同一符号を付して、説明の重複を避ける。
消泡制御装置10は、消泡剤を貯えた消泡剤貯留槽11と、消泡剤貯留槽11から活性汚泥槽120へ消泡剤を注入する消泡剤注入ポンプ12と、活性汚泥槽120の発泡界面を検知する泡界面検出装置13と、泡界面検出装置13からの泡界面検出信号に基づいて消泡剤注入ポンプ12の流量を調節する制御装置14とを備えている。
消泡剤注入ポンプ12は、制御装置14から与える指令信号により消泡剤の注入量を制御可能に構成されている。泡界面検出装置13は、水位検出などに用いられる電極式水位計又は超音波式水位計を用いることができるが、本発明は泡界面の検出原理は特に限定されない。制御装置14は、CPU、制御プログラムを記憶したROM等の不揮発性メモリ、CPUの動作において使用されるRAM等の揮発性メモリ、泡界面検出装置13からの泡界面検出信号を取り込む一方、消泡剤注入ポンプ12へ指令信号を送出するインタフェース等で構成される。
本実施の形態では、好気工程開始時の消泡剤注入量を今回のサイクルに対して予め決定された基準注入量から開始し、その後は活性汚泥槽120の発泡状況に応じて消泡剤注入量を増減し、今回のサイクルでの消泡剤注入速度と前のサイクルでの消泡剤注入速度とを比較し、比較結果に基づいて次のサイクルでの基準注入量を決定するものとしている。すなわち、活性汚泥槽120の発泡状況に応じて消泡剤注入量を増減するだけでなく、必要に応じて好気工程開始時の消泡剤注入量となる基準注入量を変更することとしている。
図2は、あるサイクルでの好気工程における消泡剤注入の一例を示すタイムチャートである。制御装置14は、好気工程開始と同時に消泡剤注入ポンプ12を起動する。消泡剤注入ポンプ12における起動時の消泡剤注入量は、予め設定した基準注入量Q1を設定する。その後、泡界面検出装置13からの泡界面検出信号に基づいて泡界面を監視し、泡界面に応じて消泡剤注入ポンプ12の流量を制御して消泡剤注入量を段階的に調節する。具体的には、泡界面がH1レベルまで到達した時点で消泡剤注入量をQ2に増加させる。また、泡界面がH2レベルに到達した時点で注入量をQ3まで増加させる。逆に、泡界面H2レベルの検知が不能となった時点で注入量をQ2に減少させる。その後、泡界面H1レベルの検知が不能となった時点で注入量をQ1に減少させる。
制御装置14は、好気工程が終了すると、その時点で消泡剤供給ポンプ12を停止させるが、今回の好気工程における消泡剤の注入速度の平均値を算出し、これを前サイクルでの消泡剤の平均注入速度と比較し、今回のサイクルの平均注入速度が前サイクルでの平均注入速度よりも大きい場合は、次サイクルでの好気工程開始時の基準注入量Q1を増加させる。逆に、今回のサイクルの平均注入速度が前サイクルの平均注入速度よりも小さい場合は、次サイクルでの好気工程開始時の基準注入量Q1を減少させる。具体的には以下の式により、次サイクルでの好気工程開始時の基準注入量を決定する。
Q1n+1=Q1+α(R−Rn−1) …(1)
Q1n+1:次サイクルでの好気工程開始時の基準注入量
Q1:今回のサイクルでの好気工程開始時の基準注入量
:今回のサイクルでの消泡剤の平均注入速度
n−1:前のサイクルでの消泡剤の平均注入速度
α:定数
図3に基準注入量Q1を増加させる具体例を示す。制御装置14は、各サイクルにおいて、好気工程開始から終了までの期間における注入量(Q1,Q2,Q3)とその各注入量でのポンプON時間とから平均注入速度を計算して保存する。同図に示す例では、1サイクル目(S1)の消泡剤注入量に比べて、2サイクル目(S2)での消泡剤注入量が増加しており、消泡剤の平均注入速度が1サイクル目(S1)より2サイクル目(S2)の方が大きくなっている。
制御装置14は、2サイクル目(S2)の好気工程終了後であって3サイクル目(S3)の好気工程開始前に、3サイクル目(S3)の好気工程開始時の基準注入量Q1を上記数式(1)に基づいて決定する。図3に示す例では、2サイクル目の平均注入速度が1サイクル目の平均注入速度よりも大であるので、3サイクル目(S3)の好気工程開始の基準注入量Q1をそれまでよりも所定量だけ増加させる。なお、逆のケースの場合は、3サイクル目(S3)の好気工程開始の基準注入量Q1をそれまでよりも所定量だけ減少させる。基準注入量Q1の増減幅は数式(1)の定数αによって調整する。
運転開始時の基準注入量Q1はメタン発酵廃液の処理規模によって異なるが、メタン発酵廃液1m/日を処理する場合の基準注入量は0.1〜5リットル/日である。Q2、Q3の注入量の設定は任意であるが、基準注入量(Q1)の1〜10倍の範囲に設定することが好ましい。
このように本実施の形態によれば、好気工程開始時の消泡剤注入量を今回のサイクルに対して予め決定された基準注入量(Q1)から開始し、その後は活性汚泥槽120の発泡状況に応じて適切な消泡剤注入量(Q2,Q3)に変化させるので、消泡剤の適切な注入維持が可能となり、過剰投入による弊害(コスト増や曝気動力の増加等)を防止することができる。
また本実施の形態によれば、今回サイクルでの消泡剤注入速度と前サイクルでの消泡剤注入速度とを比較し、その比較結果に基づいて次サイクルでの好気工程開始時の基準注入量(Q1)を決定するので、毎回同じ基準注入量から制御開始する場合に比べて、より迅速に対応することが可能になる。
なお、本実施の形態では、図2に示すように泡界面検知を2段階(H1、H2)に設定しているが、1段階であっても、あるいは3段階以上であっても良い。
また、本実施の形態では、消泡剤を活性汚泥槽120に直接投入しているが、図4に示すように、散水ポンプ140を用いて散水による消泡を行っている場合、散水ライン150に消泡剤を注入する方法を用いても良い。この場合も消泡剤注入量は上述の方法と同様に調節することが可能である。
また、メタン発酵槽110は38℃付近で運転する中温発酵、55℃付近で運転する高温発酵いずれのタイプの発酵槽でも良い。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。
図5は、本発明の実施の形態2に係る消泡制御装置20を用いたメタン発酵処理システムの構成を示す模式図である。本実施の形態の消泡制御装置20は、活性汚泥槽120の発泡界面を検知する泡界面検出装置13と、散水ポンプ15と、泡界面検出装置13からの泡界面検出信号に基づいて散水ポンプ15の流量を調節する制御装置16とを備えている。なお、メタン発酵処理システムにおいて、図6のメタン発酵処理システムと同様である部分は同一符号を付してその説明は省略する。
制御装置16は、前述した実施の形態1の制御装置14と略同様にCPU、CPUを制御するためのプログラムを記憶したROM等の不揮発性メモリ、CPUの動作において使用されるRAM等の揮発性メモリ、泡界面検出装置13からの泡界面検出信号を取り込むと共に散水ポンプ15に指令信号を送出するためのインタフェース等で構成される。
制御装置16による散水ポンプ15の流量調節は、前述した実施の形態1と略同様である。散水ポンプ15による散水量の調節について、図2を援用して説明する。好気工程開始と同時に散水ポンプ15を起動させるが、散水ポンプ15の起動時の散水量は予め設定した基準散水量とし、泡界面がH1レベルまで到達した時点で散水量をQ2に増加させる。その後、泡界面がH2レベルに到達した時点で散水量をQ3まで増加させる。逆に、泡界面H2レベルの検知が不能となった時点で散水量をQ2に減少させる。その後、泡界面H1レベルの検知が不能となった時点で散水量をQ1に減少させる。
また、好気工程が終了すると、その時点で散水ポンプ15を停止させるが、今回の好気工程における散水の散水速度の平均値を算出しておき、これを前サイクルの散水の平均散水速度と比較し、現サイクルの平均散水速度>前サイクルの平均散水速度の場合、次サイクルの好気工程開始時の基準散水量を増加させる。逆に、今回のサイクルの平均散水速度<前サイクルの平均散水速度の場合、次サイクルの好気工程開始時の基準散水量を減少させる。基準散水量の増減幅は、上記数式(1)に基づいて計算することができる。なお、運転開始時の基準散水量は1〜10リットル/分程度に設定するのが好ましい。また、注入量Q2、Q3の設定は任意であるが、基準散水量の1〜10倍の範囲に設定することが好ましい。
このように本実施の形態の消泡制御装置20によれば、好気工程開始時の活性汚泥槽120に対する散水量を今回のサイクルに対して予め決定された基準散水量から開始し、その後は活性汚泥槽120の発泡状況に応じて散水量を増減し、今回のサイクルでの散水速度と前のサイクルでの散水速度とを比較し、その比較結果に基づいて次のサイクルでの基準散水量を決定するので、散水量の適切な制御が可能となり、過剰散水による弊害(コスト増等)を防止することができる。
本発明は、メタン発酵廃液を活性汚泥により処理するメタン発酵処理システムにおける活性汚泥槽の消泡対策に適用することができる。
本発明の実施の形態1に係る消泡制御装置を備えたメタン発酵処理システムの構成を示す模式図 消泡剤注入のタイミングを示すタイムチャート 上記実施の形態1において消泡剤の基準注入量を変化させる様子を示したタイムチャート 上記実施の形態1に係るメタン発酵処理システムの変形例の構成を示す模式図 本発明の実施の形態2に係る消泡制御装置を備えたメタン発酵処理システムの構成を示す模式図 従来のメタン発酵処理システムの構成を示す模式図
符号の説明
10…消泡制御装置、11…消泡剤貯留槽、12…消泡剤注入ポンプ、13…泡界面検出装置、14…制御装置、15…散水ポンプ、16…制御装置、20…消泡制御装置、100…有機性廃棄物、101…メタン発酵廃液、102…メタンガス、110…メタン発酵槽、120…活性汚泥槽、130…固液分離装置、140…散水ポンプ、150…散水ライン

Claims (4)

  1. 好気工程と嫌気工程とを交互に繰り返してメタン発酵廃液を活性汚泥により処理する活性汚泥槽における消泡方法であって、
    好気工程開始時の消泡剤注入量を今回のサイクルに対して予め決定された基準注入量から開始し、その後は前記活性汚泥槽の発泡状況に応じて消泡剤注入量を増減し、今回のサイクルでの消泡剤注入速度と前のサイクルでの消泡剤注入速度とを比較し、今回のサイクルでの消泡剤注入速度が前のサイクルでの消泡剤注入速度よりも大きい場合は、次のサイクルでの基準注入量を増加させ、今回のサイクルでの消泡剤注入速度が前のサイクルでの消泡剤注入速度よりも小さい場合は、次のサイクルでの基準注入量を減少させることを特徴とする消泡方法。
  2. 好気工程と嫌気工程とを交互に繰り返してメタン発酵廃液を活性汚泥により処理する活性汚泥槽における消泡方法であって、
    好気工程開始時の前記活性汚泥槽に対する散水量を今回のサイクルに対して予め決定された基準散水量から開始し、その後は前記活性汚泥槽の発泡状況に応じて散水量を増減し、今回のサイクルでの散水速度と前のサイクルでの散水速度とを比較し、今回のサイクルでの散水速度が前のサイクルでの散水速度よりも大きい場合は、次のサイクルでの基準散水量を増加させ、今回のサイクルでの散水速度が前のサイクルでの散水速度よりも小さい場合は、次のサイクルでの基準散水量を減少させることを特徴とする消泡方法。
  3. 好気工程と嫌気工程とを交互に繰り返してメタン発酵廃液を活性汚泥により処理する活性汚泥槽の消泡制御装置であって、
    好気工程において前記活性汚泥槽へ消泡剤を注入する消泡剤注入手段と、
    前記活性汚泥槽の泡界面を検出する泡界面検出手段と、
    前記消泡剤注入手段による消泡剤の注入量を、好気工程開始時は今回のサイクルに対して予め決定されている基準注入量とし、その後は前記泡界面検出手段による泡界面検出結果に応じて増減し、今回のサイクルでの消泡剤注入速度と前のサイクルでの消泡剤注入速度とを比較し、今回のサイクルでの消泡剤注入速度が前のサイクルでの消泡剤注入速度よりも大きい場合は、次のサイクルでの基準注入量を増加させ、今回のサイクルでの消泡剤注入速度が前のサイクルでの消泡剤注入速度よりも小さい場合は、次のサイクルでの基準注入量を減少させるよう再設定する制御手段と、
    を具備したことを特徴とする消泡制御装置。
  4. 好気工程と嫌気工程とを交互に繰り返してメタン発酵廃液を活性汚泥により処理する活性汚泥槽の消泡制御装置であって、
    好気工程において前記活性汚泥槽へ散水して消泡させる散水手段と、
    前記活性汚泥槽の泡界面を検出する泡界面検出手段と、
    前記散水手段による散水量を、好気工程開始時は今回のサイクルに対して予め決定されている基準散水量とし、その後は前記泡界面検出手段による泡界面検出結果に応じて増減し、今回のサイクルでの散水速度と前のサイクルでの散水速度とを比較し、今回のサイクルでの散水速度が前のサイクルでの散水速度よりも大きい場合は、次のサイクルでの基準散水量を増加させ、今回のサイクルでの散水速度が前のサイクルでの散水速度よりも小さい場合は、次のサイクルでの基準散水量を減少させるよう再設定する制御手段と、
    を具備したことを特徴とする消泡制御装置。
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