JP7428449B1 - 生物処理装置、生物処理システム及び生物処理方法 - Google Patents

生物処理装置、生物処理システム及び生物処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】液体と気体を混合する容器内の液面側での泡の発生を精度よく予測することができる気液処理システムを提供する。【解決手段】液体と気体を混合する容器を備え、容器内の内圧の変化により液面側での泡の発生を予測する。また、内圧は液位に変換され、液位を検知すると共に、液位に応じて、液面側の泡の発生状態と泡の噴き出しを予測することで、現実に泡が噴き出すことを抑止する制御を行う。【選択図】図2

Description

本開示は、生物処理システム及び生物処理方法に関する。
下記特許文献1には、液中の汚泥と気泡とを識別して汚泥の浮上性を予測する汚泥浮上予測装置が提案されている。この汚泥浮上予測装置では、嫌気性反応槽内部の懸濁液中を撮影する撮像手段と、撮像手段から得られた画像情報の中から、形状パターンをもとに顆粒状汚泥を識別する画像処理手段と、顆粒状汚泥の形状情報と個数情報をもとに汚泥の浮上性を判定する判定部とが設けられている。
特許3700204号公報
特許文献1に記載の汚泥浮上予測装置では、撮像手段から得られた画像情報の中から、画像処理手段により形状パターンをもとに顆粒状汚泥を識別し、顆粒状汚泥の形状情報と個数情報をもとに判定部により汚泥の浮上性を判定している。このため、撮像手段から得られた画像情報によっては、液中の汚泥と気泡との識別に誤りが生じ、汚泥の浮上性を正確に判定することができない場合がある。また、画像解析による方法では、急な発泡による汚水のふきこぼれを未然に防止するのに間に合わない場合もある。
また、汚水を曝気しながら処理する生物処理システムにおいては、汚水の液面側に多量の気泡が発生すると、処理容器から泡が吹き出し、消泡が難しくなり、生物処理システムの周囲を汚水を含んだ泡で汚すだけでなく、処理容器内で効率的な汚水の処理ができない場合があり、気泡の発生を早めに予測する必要がある。
また、小規模循環型の水再生システムにおいては、排水元による水質が大きく異なり、風呂、洗面、又は洗濯からの排水は界面活性剤等による影響もあり、生物処理時の曝気により、発泡しやすい環境にある。例えば、処理水が使用される利用者の住居等と近接して水再生システムを設置することを想定した場合、発泡による汚水の噴きこぼれによる生活環境の悪化が生じないような制御が求められる。
本開示は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、生物処理の対象液を浄化処理するときに対象液の液面側での泡の発生を精度よく予測することができる生物処理装置、生物処理システム及び生物処理方法を提供することを目的とする。さらに、本開示は、特に屋内や、住居に隣接した場所に設置される小規模水処理システムにおいて有用である生物処理装置、生物処理システム及び生物処理方法を提供することを目的とするが、液体と気体が混合される容器内における発泡現象一般において、本開示は有用である。なお、容器は完全に密閉である必要はなく、ダクト等の排気機構が存する容器における発泡現象の予測にも適用できる。
本開示の第1態様に記載の気液処理装置は、液体と気体を混合する容器を備え、前記容器内の内圧の変化により液面側での泡の発生を予測する。
上記の気液処理装置において、前記容器内の内圧は液位に変換され、液位を検知すると共に、液位に応じて、液面側の泡の発生状態を予測する泡発生予測部を有していてもよい。
本開示の第2態様に記載の生物処理装置は、微生物が混合された生物処理の対象液を収容し、前記微生物により前記対象液を浄化処理する処理容器と、前記処理容器の内部の内圧と、内部に収容される前記対象液の液位を検出する液位検出部と、前記液位検出部によって検出された前記対象液の液位に応じて、前記対象液の液面側の泡の発生状態を予測する泡発生予測部と、を有する。
上記の生物処理装置において、前記泡発生予測部は、所定時間毎の前記対象液の液位の変化に応じて、前記対象液の液面側の泡の発生状態を予測してもよい。
上記の生物処理装置において、前記泡発生予測部による前記泡の発生状態の予測結果に応じて、前記泡の発生を抑えるための処理を行う泡抑制部を有していてもよい。
上記の生物処理装置において、前記液位検出部は、前記処理容器の内部の内圧の変化に基づいて前記対象液の液位を検出する圧力センサであってもよい。
本開示の第3態様に記載の生物処理システムは、生物処理装置を備えている。
本開示の第4態様に記載の生物処理システムは、生物処理装置と、前記処理容器の供給方向上流側に、前記微生物が混合される前の前記対象液を貯留する貯留容器と、を備え、前記消泡処理部は、前記処理容器の内部に収容される前記対象液の液面側の前記泡を含む液体を前記貯留容器に戻す移送処理部を備えている。
本開示の第5態様に記載の生物処理方法は、微生物が混合された生物処理の対象液を収容し、前記微生物により前記対象液を浄化処理する処理容器の内部の内圧と、内部の前記対象液の液位を検出し、前記対象液の液位の検出結果に応じて、前記対象液の液面側の泡の発生状態を予測する。
本開示によれば、液体と気体を混合する容器内の内圧の変化により液面側での泡の発生を予測することができる気液処理装置が提供される。また、本開示によれば、生物処理の対象液を浄化処理するときに対象液の液面側での泡の発生を精度よく予測することができる生物処理装置、生物処理システム及び生物処理方法が提供される。さらに、本開示によれば、特に屋内や、住居に隣接した場所に設置される小規模水処理システムにおいて有用である生物処理装置、生物処理システム及び生物処理方法が提供される。
第1実施形態に係る生物処理装置を備えた生物処理システムを示す概略構成図である。 第1実施形態に係る生物処理装置を示す構成図である。 第1実施形態に係る生物処理装置を備えた生物処理システムのハードウェア構成を示すブロック図である。 生物処理システムによる処理時間と対象液の液位の1分毎の標準偏差との関係を示すグラブである。 第1実施形態に係る生物処理装置を備えた生物処理システムの制御部の処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態に係る生物処理装置を備えた生物処理システムの一部を示す概略構成図である。 第3実施形態に係る生物処理装置を備えた生物処理システムの一部を示す概略構成図である。
以下、本開示の実施の形態を図面に基づいて説明する。各図面において、本開示と関連性の低いものは図示を省略している。なお、各図面において適宜示される矢印UPで示す方向を鉛直方向の上方側とする。
〔第1実施形態〕
第1実施形態に係る生物処理システムについて、以下に説明する。
<生物処理システムの全体構成>
図1は、第1実施形態に係る生物処理装置10を備えた生物処理システム2を示す概略構成図である。図1に示されるように、生物処理システム2は、調整槽12と、生物処理装置10と、処理液貯留槽16と、を備えている。生物処理装置10は、生物処理槽14を備えている。調整槽12には、生物処理システム2により処理を行うための液体L1が貯留されている。液体L1は、微生物が混合される前の対象液の一例である。一例として、液体L1は、汚水などを含んだ排水である。液体L1は、特に制限されない。液体L1としては、例えば、トイレ、台所、浴室等の家庭や小規模集落から排出される生活排水、都市排水、商業施設排水、農業排水、工業排水等が挙げられる。
生物処理システム2は、調整槽12と生物処理槽14とを繋ぐ配管18と、配管18に設けられたポンプ20と、を備えている。生物処理システム2では、ポンプ20を駆動することにより、調整槽12に貯留された液体L1が配管18を通じて生物処理槽14に供給される。
生物処理槽14には、生物処理の対象液L2が収容されている。生物処理槽14は、液体と気体を混合する容器の一例であり、密閉でも、密閉でなくてもよい。対象液L2は、調整槽12から供給された液体L1に微生物が混合された混合液である。生物処理槽14は、処理容器の一例である。生物処理槽14では、微生物により対象液L2が浄化処理される。
生物処理槽14の内部には、精密ろ過膜であるMF膜(Micro Filtration membrane)22が設けられているが、これに限定されるものではない。一例として、MF膜22は、0.1μm以上1μm以下の微粒子や微生物など、水に溶解していない物質の浸透を阻害する水処理膜の一種である。対象液L2は、MF膜22を透過することで、微生物などが除去される。
生物処理槽14には、気体を噴出する噴出部24と、気体を送り出すブロア26と、ブロア26から噴出部24に接続されるダクト28と、を備えている。ブロア26を駆動することで、気体がダクト28を介して噴出部24に供給され、噴出部24から気体が生物処理槽14に噴出される。一例として、気体は空気であり、酸素を含んでいる。一例として、噴出部24は、生物処理槽14の内部に少なくとも1箇所以上設けられている。ブロア26に接続された部分から延びたダクト28は、噴出部24に接続されている。噴出部24から空気が噴出されることで、生物処理槽14の内部に収容される対象液L2が曝気される。曝気とは、対象液L2に酸素を送り込む浄水処理工程の一種であり、エアレーションともいう。生物処理槽14では、対象液L2に空気が送り込まれることで、対象液L2が微生物により効率よく浄化処理される。
生物処理システム2は、生物処理槽14におけるMF膜22を透過した部分と処理液貯留槽16とを繋ぐ配管30と、配管30に設けられたポンプ32と、を備えている。生物処理システム2では、ポンプ32を駆動することにより、生物処理槽14内のMF膜22を透過した対象液L2が配管30を通じて処理液貯留槽16に供給される。処理液貯留槽16には、生物処理システム2によって処理された処理液L3(すなわち、生物処理槽14により対象液L2が処理された後の処理液)が貯留される。
また、生物処理システム2には、生物処理システム2の各部を制御する制御部50を備えている。例えば、制御部50によって、ポンプ20の駆動、ポンプ32の駆動、及びブロア26の駆動などが個別に制御される。
本開示の生物処理システム2は独立した物体であっても、独立した物体でなくてもよい。独立した物体である場合の生物処理システムは、移動、交換、又はこれらを組合せ可能な状態であってもよい。たとえば、キャンプ時、災害避難時などの所定の場所に運搬して使用でき、また処理能力を向上させたい場合には複数の生物処理システムを連結させて使用する状態であってもよい。また、本開示の生物処理システムは、水処理システムを構成するモジュール(単一モジュールの組み換えや複数モジュールの組み合わせを容易にする規格化された構成単位)であってもよい。
独立した物体でない場合の生物処理システムとしては、建造物や建造物以外の対象物の一部として生物処理システムが組み込まれる場合が挙げられる。建造物以外の対象物としては、自動車、列車、船舶、航空機、トレーラーハウス等が例示されるが、これらに限定されない。
また、生物処理槽14の対象液L2に混合されている微生物の種類は特に制限されない。例えば、微生物は好気性菌、嫌気性菌のいずれであってもよく、これらの組み合わせであってもよい。生物処理槽14は、好気エリアと嫌気エリアを兼ねた槽でも、好気槽と嫌気槽とを分けた複数槽であってもよい。
また、ブロア26は、対象液L2に連続的に空気を供給しても、断続的に空気を供給してもよい。
また、処理液貯留槽16に貯留された処理液L3は、浄化処理された水として、再び利用者の用に供され、排水として調整槽12に液体L1として循環、再処理される、小規模循環型水再生システムに適用されてもよい。
<生物処理装置>
図2は、生物処理システム2に用いられる生物処理装置10を拡大した状態で示す構成図である。図2に示されるように、生物処理装置10は、上記の生物処理槽14、噴出部24、及びMF膜22などの他、圧力センサ40と、消泡処理部42と、を備えている。
圧力センサ40は、液位検出部の一例であり、生物処理槽14の内部の内圧と内部に収容される対象液L2の液位を検出する。対象液L2の液位とは、生物処理槽14の内部の基準位置からの対象液L2の液面の高さをいう。基準位置は、例えば、生物処理槽14の底面である。
一例として、圧力センサ40は、生物処理槽14の内部の内圧の変化に基づいて対象液L2の液位を検出する。より具体的に説明すると、泡により気相が加圧状態になると、液相に圧力がかかり、圧力センサ40が加圧状態を検知する。液面で発泡がない場合は、大気圧による圧力をうけた水圧であるが、発泡により生物処理槽14の内部の内圧が増すと大気圧以上の圧力を液相は受け、僅かな圧力変化を圧力センサ40によって検知することができる(図4参照)。圧力センサ40は、例えば、対象液L2の液位による内圧の変化をダイヤフラムが捉え、対象液L2の貯蔵レベルに換算する。圧力センサ40では、対象液L2の液面側に泡が発生している場合、泡を含んだ対象液L2の液位を検出することができる。
なお、本開示の構成は、圧力センサ40に限定されるものではなく、他の液位センサ又は水位センサでもよく、他の方式の接触式水位計又は非接触式の水位計であってもよい。例えば、接触式水位計として、レーザー式又は超音波式の水位計での水位の振れも同様に適用できる。また、接触式水位計として、フロート式、静電容量式レベル計、又は差圧式レベル計を用いてもよい。また、非接触式の水位計として、電波式水位計、又は超音波式水位計を用いてもよい。
小規模循環型の生物処理システムにおいては、いたずらに薬剤を使用することは好ましくなく、以下のような泡の発生を抑えるための泡抑制処理を行うことが好ましい。(1)~(7)は、泡抑制処理の例示であり、消泡を伴うことに着目して消泡処理ということもできる。
(1)生物処理槽14での曝気を止める。・・・A
(2)エタノール等の破泡剤や消泡剤を添加する。
(3)処理水を生物処理槽14内へ散布する。・・・B
(4)オゾン、UV(紫外線)等により泡発生物質を分解する。
(5)対象液L2を含む泡をダクトで調整槽12へ逃がす。・・・C
(6)生物処理槽14の液位(対象液が水の場合は水位)自体を下げる。・・・D
(7)液体L1を生物処理槽14へ移送するときに酸素やオゾンガスを混合すると共にUV照射を併用して生物処理槽14での発泡を抑制する。
例えば、上記のAとBを組み合わせて消泡したり、AとBに加えて安全装置としてCを追加したり、緊急対策としてDを実施するなど、対象液L2の液位の標準偏差の変化状況から、泡の発生を抑えるための処理を適宜選択して実行してもよい。
消泡処理部42は、泡抑制部の一例であり、対象液L2の液面側の泡の発生を抑えるための処理を行う機能を有している。第1実施形態では、消泡処理部42は、消泡剤46が収容される収容部43と、収容部43の下部から下方側に延びた供給管44と、供給管44に設けられた弁45と、を備えている。弁45は、例えば、電磁弁であり、制御部50によって弁45の開閉が制御される。弁45が開放されることで、収容部43に収容された消泡剤46が供給管44を通じて対象液L2に添加される。消泡処理部42は、添加処理部の一例である。
消泡剤46は、対象液L2の泡を消泡し、又は泡の発生を抑える機能を有する。消泡剤46としては、例えば、油等に消泡成分を分散させたオイルタイプ、界面活性剤などの活性剤タイプ、又は消泡剤成分(高級アルコール、エステル等)を水に乳化分散させたエマルションタイプなどを用いてもよい。活性剤タイプとしては、例えば、ジメチルポリシロキサンなどのシリコーン系界面活性剤、エタノールなど、破泡効果を奏する薬剤の他、処理水を戻して散布するなど(循環型水処理システムにおいては好適)が挙げられる。
図示を省略するが、生物処理槽14には、対象液L2に微生物の栄養源を添加するための添加装置が設けられていてもよい。栄養源としては、微生物が分解できる有機物であれば特に制限されない。即効性の観点からは、エタノール等のアルコール類、糖類等の分子量が小さい有機物が好ましい。
また、図示を省略するが、生物処理槽14には、対象液L2の温度を測定する温度センサ、対象液L2を撹拌する撹拌装置が設けられていてもよい。
<制御部>
図3は、生物処理システム2のハードウェア構成を示すブロック図である。図3に示されるように、制御部50は、CPU(Central Processing Unit)51、ROM(Read Only Memory)52、RAM(Random Access Memory)53、ストレージ54、及び入出力インタフェース55の各構成を有する。各構成は、バス59を介して相互に通信可能に接続されている。
CPU51は、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、各部を制御したりする。CPU51は、プロセッサの一例である。すなわち、CPU51は、ROM52又はストレージ54からプログラムを読み出し、RAM53を作業領域としてプログラムを実行する。CPU51は、ROM52又はストレージ54に記録されているプログラムにしたがって、上記各構成の制御処理を行う。第1実施形態では、ROM52又はストレージ54には、上記各構成を制御するプログラムが格納されている。
ROM52は、各種プログラム及び各種データを格納する。RAM53は、作業領域として一時的にプログラム又はデータを記憶する。ストレージ54は、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)により構成され、オペレーティングシステムを含む各種プログラム、及び各種データを格納する。
入出力インタフェース55は、上記各構成(生物処理システム2に搭載される各装置)と通信するためのインタフェースである。制御部50は、入出力インタフェース55を介して圧力センサ40、消泡処理部42の弁45、ポンプ類(図1に示すポンプ20とポンプ32)、及びブロア26にそれぞれ接続されている。圧力センサ40、消泡処理部42の弁45、ポンプ類、及びブロア26は、バス59を介して直接接続されていてもよい。
制御部50において、CPU51は、消泡処理部42の弁45、ポンプ類(図1に示すポンプ20とポンプ32)、及びブロア26の動作を制御する。
また、CPU51には、圧力センサ40によって検出された対象液L2の液位の検出情報(検出データ)が入出力インタフェース55を介して受信される。
CPU51は、圧力センサ40によって検出された対象液L2の液位の検出情報(検出データ)に応じて、対象液L2の液面側の泡の発生状態を予測する。制御部50は、泡発生予測部の一例である。第1実施形態では、CPU51が泡発生予測部として機能する。
一例として、CPU51は、圧力センサ40によって検出された対象液L2の液位の検出情報(検出データ)から所定時間毎の液位の標準偏差を算出し、標準偏差に応じて対象液L2の液面側の泡の発生状態を予測する。所定時間毎の対象液L2の液位の標準偏差は、所定時間毎の対象液の液位の変化の一例である。ここで、標準偏差とは、統計学の指標の一つで、データが平均値からどの程度外れているか(すなわち、どの程度ばらついているか)を示す指標である。標準偏差の値が大きいほど、ばらつきが大きいことを示す。第1実施形態では、所定時間毎の対象液L2の液位の標準偏差から、対象液L2の液位の変動幅(変動のバラツキ)に対応する対象液L2の液面側の泡の発生状態を予測する。
図4は、生物処理システム2による処理時間と圧力センサ40による対象液L2の液位検出情報から算出された所定時間毎(図4では、1分毎)の液位の標準偏差との関係を示すグラブである。図4に示されるように、標準偏差の数値から、生物処理槽14の内部の対象液L2の液面側が安定している平時の状態であるか、対象液L2の液面側に泡が発生した発泡状態であるかが分かる。図4では、標準偏差は、1分毎の液位の平均から算出している。
一例として、CPU51は、所定時間毎(例えば、1分毎)の対象液L2の液位の標準偏差を監視する。対象液L2の液位は、mm単位で監視することが発泡を予測するうえで好ましい。CPU51は、所定時間毎(例えば、1分毎)の液位のバラツキが大きくなり、不規則に液位が変動している場合、発泡状態として検知する。具体的には、CPU51は、対象液L2の液位の標準偏差の状況を見ながら、発泡が予測されるタイミングで、曝気量の制御に入る。
一例として、CPU51は、泡の発生状態の予測結果に応じて、消泡処理部42(図2参照)を動作させ、泡の発生を抑えるための処理を行う。第1実施形態では、CPU51は、消泡処理部42の弁45を開放し、収容部43内の消泡剤46を生物処理槽14内の対象液L2に散布する。このとき、ブロア26による曝気を一旦停止してもよい。そして、消泡剤46の散布により消泡しつつ、曝気を再開しながら対象液L2の液位の標準偏差をみて生物処理を再開するかどうかを判断してもよい。これにより、生物処理槽14内の対象液L2の液面側の泡を消泡し、又は泡の発生を抑えることができる。このため、生物処理槽14からの泡のあふれ出し(生物処理槽14の限界水位を超えて生物処理槽14外へ汚泥を含む泡が噴き出す)ことを効果的に防止できる。また、発泡の初期で消泡処理することで、消泡剤46の使用量も抑制できる。
一例として、CPU51は、平常時の対象液L2の液位の標準偏差を算出し、ゼロ点校正することで、精度良く発泡を予測できる。また、一例として、CPU51は、対象液L2の液位の標準偏差が2を超えたときに、消泡処理部42による消泡処理を実行し、発泡による対象液L2のふきこぼれを未然に防止するようにしてもよい。また、一例として、標準偏差は、1分毎の液位の平均から算出するようにしてもよい。対象液L2の突然の発泡の対策であるから、1分毎の液位の標準偏差で十分であり、消泡が追い付かない事態が避けられる。
図4に示す第1状態152では、対象液L2の液位の標準偏差が2を超えたときに、ブロア26を停止して曝気を停止し、消泡処理部42による消泡処理を実行する。そして、対象液L2の液位の標準偏差の変化が安定したことを確認した後、ブロア26による曝気を再開する。
また、図4に示す第2状態154では、対象液L2液位の変動が発生したとき、次に来る発泡による急激な発泡を予測できる。このため、ブロア26による曝気を停止し、消泡処理部42による消泡処理を実行する。これにより、位の標準偏差の変化が安定した抑泡状態となる。
また、図4に示す第3状態156で、液位の変動が発生したとき、同様に、ブロア26による曝気を停止し、消泡処理部42による消泡処理を実行する。図示を省略するが、例えば、第3状態156で消泡処理を実行しなかった場合、一旦発泡してしまうと、簡単に消泡できず、泡のふきこぼれが発生するため、発泡の予測が重要となる。
<作用及び効果>
次に、第1実施形態の生物処理装置10を備えた生物処理システム2の作用について説明する。
図5は、生物処理システム2の処理の流れを示すフローチャートである。CPU51がROM52又はストレージ54から処理プログラムを読み出して、RAM53に展開して実行することにより、情報処理が行なわれる。
生物処理システム2では、まず生物処理槽14の内部に対象液L2が供給された状態とする。
生物処理システム2による情報処理が開始されると、CPU51は、ポンプ20、32を停止する(ステップS291)。この状態では、ブロア26は駆動されている。
CPU51は、所定時間経過したか否かを判断する(ステップS292)。所定時間は、例えば、10秒に設定されている。これにより、生物処理槽14の内部の対象液L2の液面が安定する。
所定時間が経過していない場合(ステップS292:NO)、CPU51は、所定時間が経過するまで待機する。
所定時間が経過した場合(ステップS292:YES)、CPU51は、生物処理槽14の圧力センサ40による対象液L2の液位の検出情報を所定時間取得する(ステップS293)。所定時間は、1分以上が好ましく、例えば、1分に設定されている。
CPU51は、対象液L2の液位の検出情報から、標準偏差を算出する(ステップS294)。例えば、CPU51は、所定時間(例えば、1分)取得された対象液L2の液位の平均値から標準偏差を算出する。
CPU51は、算出された標準偏差を基準値に設定する(ステップS295)。
CPU51は、ポンプ20、32及びブロア26を駆動する(ステップS296)。なお、これに代えて、ステップS293の処理の後に、ポンプ20、32及びブロア26を駆動してもよい。
CPU51は、生物処理槽14の圧力センサ40による対象液L2の液位の検出情報を取得する(ステップS301)。
CPU51は、対象液L2の液位情報から、所定時間毎の対象液L2の液位の標準偏差を算出する(ステップS302)。一例として、所定時間毎の対象液L2の液位の標準偏差は、基準値に基づいてゼロ点校正される。これにより、所定時間毎の対象液L2の液位の標準偏差は、実際の計算値と基準値との差になる。
CPU51は、所定時間毎の対象液L2の液位の標準偏差が閾値以上か否かを判断する(ステップS303)。例えば、CPU51は、所定時間毎の対象液L2の液位の標準偏差に基づき、生物処理槽14の内部の対象液L2の液面側の泡の発生状態を予測する。例えば、標準偏差が5になる前に消泡処理部42による消泡処理を実行することが好ましく、急激な発泡を抑止するには、標準偏差が2を超えたら直ちに消泡処理を実行することが望ましい。このため、閾値は、例えば、2に設定されており、ストレージ54に予め記憶されている。所定時間毎の対象液L2の液位の標準偏差が閾値以上である場合は、CPU51は、生物処理槽14の内部の対象液L2の液面側の泡の発生状態が間もなく基準量を超えると予測する。また、所定時間毎の対象液L2の液位の標準偏差が閾値より小さい場合は、CPU51は、生物処理槽14の内部の対象液L2の液面側の泡の発生状態が基準量以下であると予測する。
所定時間毎の対象液L2の液位の標準偏差が閾値以上である場合(ステップS303:YES)、CPU51は、消泡処理部42を定められた時間、駆動する(ステップS304)。CPU51は、消泡処理部42を駆動することで、対象液L2の液面側の泡を抑える処理を実行する。このとき、ブロア26による曝気を停止してもよい。これにより、消泡処理部42の弁45が定められた時間開放され、収容部43の消泡剤46又は処理液L3が生物処理槽14内の対象液L2に散布される。上記の消泡処理により、生物処理槽14内の対象液L2の液面側の泡が消泡される。
所定時間毎の対象液L2の液位の標準偏差が閾値より小さい場合(ステップS303:NO)、CPU51は、現在の処理状態を継続する(ステップS305)。すなわち、消泡処理部42による処理を行わない。
CPU51は、生物処理終了が指示されたか否かを判断する(ステップS306)。例えば、生物処理槽14の生物処理を終了する操作ボタンが操作された場合、又は生物処理システム2の電源がOFFにされた場合などに、CPU51は、生物処理終了が指示されたと判断する。生物処理終了が指示されない場合(ステップS306:NO)、CPU51は、ステップS301の処理に戻る。
生物処理終了が指示された場合(ステップS306:NO)、生物処理システム2の情報処理プログラムに基づく処理を終了する。
上記の生物処理装置10では、生物処理槽14の内部に収容される対象液L2の液位を圧力センサ40によって検出する。上記のように圧力センサ40は、生物処理槽14の内部の僅かな泡の発生により生じる内部の内圧の変化を検出し、内圧を液位に変換する。そして、CPU51は、圧力センサ40によって検出された対象液L2の液位に応じて、対象液L2の液面側の泡の発生状態を予測する。このため、生物処理装置10では、生物処理の対象液L2を浄化処理するときに、生物処理槽14の内部の対象液L2の液面側での泡の発生を精度よく予測することができる。より具体的には、生物処理装置10では、例えば、対象液L2の液面側を撮影手段により発生した泡を撮影し、画像処理により対象液L2の液面側の泡の発生状態を予測する場合と比較して、生物処理槽14の内部の対象液L2の液面側での泡の発生を未然に予測し、その後に発生しうる発泡を予知することができる。このため、生物処理装置10では、生物処理槽14からの泡の吹き出し(すなわち、泡の噴きこぼれ)を抑制し、生物処理槽14の内部の対象液L2を微生物により効率よく浄化処理でき、消泡剤46の使用も抑制することができる。
上記の生物処理装置10では、CPU51は、所定時間毎の対象液L2の液位の変化に応じて、対象液L2の液面側の泡の発生状態を予測する。このため、生物処理装置10では、対象液L2の液位を定期的又は間欠的に検出する場合と比較して、生物処理槽14の内部の対象液L2の液面側での泡の発生を精度よく予測することができる。
上記の生物処理装置10では、圧力センサ40は、生物処理槽14の内部の内圧の変化に基づいて対象液L2の液位を検出する。このため、生物処理装置10では、対象液L2の液位を画像解析により判定する場合と比較して、対象液L2の液位を精度よく、かつリアルタイムで検出することができる。
上記の生物処理装置10では、泡の発生状態の予測結果に応じて、泡の発生を抑えるための処理を行う消泡処理部42を有している。このため、生物処理装置10では、対象液L2の消泡処理を行わない場合と比較して、生物処理槽14から泡が吹き出すことを抑制することができる。
また、生物処理システム2は、生物処理装置10を備えている。このため、生物処理システム2では、生物処理の対象液L2を浄化処理するときに、生物処理槽14の内部の対象液L2の液面側での泡の発生を精度よく予測することができる。
また、生物処理方法では、微生物が混合された生物処理の対象液L2を収容する生物処理槽14の内部の対象液L2の液位を検出し、対象液L2の液位の検出結果に応じて、対象液L2の液面側の泡の発生状態を予測する。このため、生物処理方法では、生物処理の対象液L2を浄化処理するときに、生物処理槽14の内部の対象液L2の液面側での泡の発生を精度よく予測することができる。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態に係る生物処理装置を備えた生物処理システムについて説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図6は、第2実施形態に係る生物処理装置101を備えた生物処理システム100の一部を示す概略構成図である。図6に示されるように、生物処理システム100は、調整槽12と、生物処理槽14を備えた生物処理装置101と、調整槽12と生物処理槽14とを繋ぐ配管18と、配管18に設けられたポンプ104と、を備えている。生物処理システム100では、ポンプ104を駆動することにより、調整槽12に貯留された液体L1を生物処理槽14に供給する。ポンプ104は、供給部の一例である。
生物処理システム100は、調整槽12と生物処理槽14とを繋ぐ配管18に、生物処理槽14の対象液L2の泡の発生を抑えるための処理を行う消泡処理部102を備えている。消泡処理部102は、泡抑制部の一例である。消泡処理部102は、配管18の途中に、オゾン処理及び/又はUV照射(紫外線照射)等により、発泡原因物質を不活化や、分解処理しつつ液体L1を生物処理槽14へ液送する処理装置106を備えている。また、消泡処理部102は、ポンプ104を停止させることで、液体L1の生物処理槽14への供給を停止させてもよい。さらに、生物処理システム100は、生物処理システム100の各部を制御する制御部110を備えている。第2実施形態では、制御部110は、処理装置106又はポンプ104の動作を制御する。
制御部110は、CPU51(図3参照)を備えており、CPU51による泡の発生状態の予測結果に応じて、ポンプ104又は処理装置106の動作を制御する。なお、生物処理システム100の他の構成は、第1実施形態の生物処理システム2と同様である。
また、生物処理システム100では、消泡処理部102による処理に加えて、生物処理槽14の内部の対象液L2の発泡面に対する気相へのオゾン噴霧などを行ってもよい。
生物処理システム100は、第1実施形態の生物処理システム2と同様の構成による作用及び効果に加えて、以下のような作用及び効果を有している。
生物処理装置101を備えた生物処理システム100では、消泡処理部102は、ポンプ104を駆動した状態で処理装置106を駆動することで、発泡原因物質を不活化や、分解処理しつつ液体L1を生物処理槽14に供給する。これにより、生物処理槽14の内部の対象液L2の液面側の泡を減少させ、さらに泡の発生を抑えることができる。
また、消泡処理部102は、ポンプ104を停止させることで、ポンプ104による液体L1の生物処理槽14への供給を停止するようにしてもよい。これにより、生物処理槽14からMF膜22を透過した対象液L2が処理液貯留槽16(図1参照)に供給され、生物処理槽14の内部の対象液L2の量が減少し、対象液L2の液面側の泡が減少する。このため、生物処理装置101及び生物処理システム100では、簡単な構成により、生物処理槽14の内部の対象液L2の液面側の泡の発生を抑えることができる。
〔第3実施形態〕
次に、第3実施形態に係る生物処理装置を備えた生物処理システムについて説明する。なお、前述した第1及び第2実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図7は、第3実施形態に係る生物処理装置121を備えた生物処理システム120の一部を示す概略構成図である。図7に示されるように、生物処理システム120は、生物処理槽14を備えた生物処理装置121と、生物処理槽14の内部の対象液L2の泡の発生を抑えるための処理を行う泡抑制部122を備えている。泡抑制部122は、調整槽12と生物処理槽14の間に設けられている。調整槽12は、生物処理槽14の供給方向上流側に配置された貯留容器の一例である。
泡抑制部122は、生物処理槽14の内部に収容される対象液L2の液面側の泡を含む液体を調整槽12に戻す機能を備えている。泡抑制部122は、移送処理部の一例である。具体的には、泡抑制部122は、調整槽12と生物処理槽14とを繋ぐ配管124を備えている。配管124には、ポンプ126が設けられているが、ポンプ126はなくてもよい。配管124における生物処理槽14との接続部124Aは、生物処理槽14の上部であって、生物処理槽14の内部の対象液L2の液面付近に設けられている。泡抑制部122は、配管124を通じて、生物処理槽14の内部の対象液L2の液面側の泡を含む液体を調整槽12に移送する。このとき、ポンプ126を駆動することで、対象液L2の液面側の泡を含む液体を調整槽12に移送してもよい。
さらに、生物処理システム120は、生物処理システム120の各部を制御する制御部130を備えている。制御部130は、CPU51(図3参照)を備えており、CPUによる泡の発生状態の予測結果に応じて、泡抑制部122のポンプ126の動作を制御する。
図示を省略するが、生物処理槽14の内部の配管124が接続される部分には、微生物をろ過するフィルターが設けられていてもよい。なお、生物処理システム120の他の構成は、第1実施形態の生物処理システム2と同様である。
生物処理システム120は、第1実施形態の生物処理システム2と同様の構成による作用及び効果に加えて、以下のような作用及び効果を有している。
生物処理システム120では、泡抑制部122は、配管124を通じて、生物処理槽14の内部の対象液L2の液面側の泡を含む液体が調整槽12に戻される。このとき、ポンプ126を駆動することで、生物処理槽14の内部の対象液L2の液面側の泡を含む液体が配管124を通じて迅速に調整槽12に戻される。これにより、生物処理槽14の内部の対象液L2の液面側の泡が増加することが抑制される。このため、生物処理システム120では、生物処理槽14の内部の対象液L2の液面側の泡の発生を抑えることができる。
なお、第3実施形態では、配管124とポンプ126が設けられているが、本開示はこの構成に限定されるものではない。例えば、生物処理槽14の対象液L2の泡を含む液体がオーバーフローして調整槽12に戻る構成でもよい。
〔その他〕
第1実施形態では、消泡処理部42は、弁45を開放することによって消泡剤46を生物処理槽14の内部の対象液L2に添加したが、本開示はこの構成に限定されるものではない。例えば、消泡処理部は、消泡剤をポンプ等の供給手段により生物処理槽14の内部の対象液L2に散布する構成でもよい。
第3実施形態では、泡抑制部122は、配管124に設けられたポンプ126により生物処理槽14の内部の対象液L2の液面側の泡を含む液体を調整槽12に移送したが、本開示はこの構成に限定されるものではない。例えば、消泡処理部は、生物処理槽14の上部から調整槽12に接続される配管を設け、配管に設けられた弁を開放することにより、生物処理槽14の内部の対象液L2の液面側の泡を含む液体を調整槽12に移送する構成でもよい。また、配管の接続位置が調整槽12、生物処理槽14の上部にある場合には、配管は、弁のない、ただの管でも良い。
第1~第3実施形態では、生物処理槽14において、所定時間毎の対象液L2の液位の標準偏差を算出し、液位の標準偏差に応じて対象液L2の液面側の泡の発生状態を予測したが、本開示はこの構成に限定されるものではない。例えば、生物処理槽14において、所定時間毎の対象液L2の液位の変化(例えば、変動量)を検出し、液位の変化(例えば、変動量)に応じて対象液L2の液面側の泡の発生状態を予測してもよい。或いは、過去の生物処理における液位の変化や液位の標準偏差等に関する学習データから、対象液L2の変化の異常を検出し、液面の泡の発生状態を予測してもよい。
また、第1~第3実施形態では、生物処理装置及び生物処理システムについて説明したが、本開示は、この構成に限定されるもではない。本開示は、例えば、液体と気体を混合する容器を備え、容器内の内圧の変化により液面側での泡の発生を予測する気液処理装置及びこの気液処理装置を備えた気液処理システムに適用してもよい。
なお、本開示を特定の実施形態について詳細に説明したが、本開示はかかる実施形態に限定されるものではなく、本開示の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。
〔本開示の好ましい態様〕
以下、本開示の好ましい態様について付記する。
[付記項1]
液体と気体を混合する容器を備え、
前記容器内の内圧の変化により液面側での泡の発生を予測する気液処理装置。
[付記項2]
前記容器内の内圧は液位に変換され、液位を検知すると共に、液位に応じて、液面側の泡の発生状態を予測する泡発生予測部を有する請求項1に記載の気液処理装置。
[付記項3]
微生物が混合された生物処理の対象液を収容し、前記微生物により前記対象液を浄化処理する処理容器と、
前記処理容器の内部の内圧と、内部に収容される前記対象液の液位を検出する液位検出部と、
前記液位検出部によって検出された前記対象液の液位に応じて、前記対象液の液面側の泡の発生状態を予測する泡発生予測部と、
を有する生物処理装置。
[付記項4]
前記泡発生予測部は、所定時間毎の前記対象液の液位の変化に応じて、前記対象液の液面側の泡の発生状態を予測する付記項3に記載の生物処理装置。
[付記項5]
前記泡発生予測部による前記泡の発生状態の予測結果に応じて、前記泡の発生を抑えるための処理を行う泡抑制部を有する付記項3又は付記項4に記載の生物処理装置。
[付記項6]
前記液位検出部は、前記処理容器の内部の内圧の変化に基づいて前記対象液の液位を検出する圧力センサである付記項3から付記項5までのいずれか1つに記載の生物処理装置。
[付記項7]
付記項3から付記項6までのいずれか1項に記載の生物処理装置を備える生物処理システム。
[付記項8]
付記項5に記載の生物処理装置と、前記処理容器の供給方向上流側に、前記微生物が混合される前の前記対象液を貯留する貯留容器と、を備え、前記消泡処理部は、前記処理容器の内部に収容される前記対象液の液面側の前記泡を含む液体を前記貯留容器に戻す移送処理部を備える生物処理システム。
[付記項9]
微生物が混合された生物処理の対象液を収容し、前記微生物により前記対象液を浄化処理する処理容器の内部の内圧と、内部の前記対象液の液位を検出し、
前記対象液の液位の検出結果に応じて、前記対象液の液面側の泡の発生状態を予測する生物処理方法。
2 生物処理システム
10 生物処理装置
12 調整槽(貯留容器)
14 生物処理槽(処理容器)
40 圧力センサ(液位検出部)
42 消泡処理部(泡抑制部)
46 消泡剤
50 制御部(泡発生予測部)
100 生物処理システム
101 生物処理装置
102 消泡処理部(泡抑制部)
104 ポンプ(供給部)
110 制御部(泡発生予測部)
120 生物処理システム
121 生物処理装置
122 泡抑制部(移送処理部)
130 制御部(泡発生予測部)
L1 液体(微生物が混合される前の対象液)
L2 対象液(微生物が混合された対象液)

Claims (6)

  1. 液体と気体を混合すると共に閉ざされた容器を備え、
    前記容器内の所定時間当たりの内圧の変化から液面側での泡の発生を予測するために、前記容器内の内圧は液位に変換され、液位を検出すると共に、所定時間当たりの液位の変化に応じて、液面側の泡の発生状態を予測する泡発生予測部を有し、
    前記泡発生予測部は、前記容器内の前記液体の液位の検出情報から所定時間毎の液位の標準偏差を算出し、前記標準偏差に応じて前記液体の液面側の泡の発生状態を予測する気液処理装置。
  2. 微生物が混合された生物処理の対象液を収容する閉ざされた処理容器であって、前記微生物により前記対象液を浄化処理する前記処理容器と、
    前記処理容器の内部の内圧と、内部に収容される前記対象液の液位を検出する液位検出部と、
    前記液位検出部によって検出された所定時間当たりの前記対象液の液位の変化に応じて、前記対象液の液面側の泡の発生状態を予測する泡発生予測部と、
    を有し、
    前記液位検出部は、前記処理容器の内部の内圧の変化に基づいて前記対象液の液位を検出する圧力センサであり、
    前記泡発生予測部は、前記処理容器の内部の前記対象液の液位の検出情報から所定時間毎の液位の標準偏差を算出し、前記標準偏差に応じて前記対象液の液面側の泡の発生状態を予測する生物処理装置。
  3. 請求項に記載の生物処理装置と、
    前記生物処理装置における前記処理容器の供給方向上流側に設けられ、前記微生物が混合される前の前記対象液を貯留する貯留容器と、
    を備える生物処理システム。
  4. 請求項に記載の生物処理装置と、
    前記生物処理装置における前記処理容器の供給方向上流側に設けられ、前記微生物が混合される前の前記対象液を貯留する貯留容器と、
    前記泡発生予測部による前記泡の発生状態の予測結果に応じて、前記処理容器に収容された前記対象液の液面側の前記泡の発生を抑えるための処理を行う泡抑制部と、
    を備え、
    前記泡抑制部は、発泡原因物質を不活化又は分解処理する処理装置を通した液体を前記処理容器に供給する構成とされている生物処理システム。
  5. 請求項に記載の生物処理装置と、
    前記生物処理装置における前記処理容器の供給方向上流側に設けられ、前記微生物が混合される前の前記対象液を貯留する貯留容器と、
    前記泡発生予測部による前記泡の発生状態の予測結果に応じて、前記処理容器に収容された前記対象液の液面側の前記泡の発生を抑えるための処理を行う泡抑制部と、
    を備え、
    前記泡抑制部は、前記処理容器の内部に収容される前記対象液の液面側の前記泡を含む液体を前記貯留容器に戻すことで、前記処理容器の内部の泡の発生を抑える移送処理部を備える生物処理システム。
  6. 微生物が混合された生物処理の対象液を閉ざされた処理容器に収容し、前記微生物により前記対象液を浄化処理する前記処理容器の内部の所定時間当たりの内圧の変化と、所定時間当たりの前記対象液の液位の変化を検出し、
    所定時間当たりの前記対象液の液位の変化の検出情報から所定時間毎の液位の標準偏差を算出し、前記標準偏差に応じて前記対象液の液面側の泡の発生状態を予測する生物処理方法。
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