JP4742430B2 - 防振構造付粉砕装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、厨芥や発泡トレー、ペットボトル等を粉砕する防振構造付粉砕装置、とくに粉砕運転時の振動を吸収することができる防振構造付粉砕装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、食物の屑を粉砕してキッチンから配管を通じて流し出す手段として、キッチンのシンクの下に取り付けられた取付型の粉砕装置が公知であり、日本でも普及しつつある。いわゆるディスポーザーである。粉砕装置をシンクの下へ取り付ける取付構造としては、開発当初は粉砕装置の投入口をネジと金属フランジにより直接シンクに挟み付けて固定する形式のものであったが、これでは運転時の振動が直接シンクに伝わり大きな振動、騒音を引き起こすため、緩衝材としてゴムなどの弾性筒体を介して取り付けられるようになった。
【0003】
図6は従来の粉砕装置の接続断面図、図7は従来の粉砕装置の接続外観図を示すものである。この従来の粉砕装置はディスポーザーである。図6及び図7において、1はシンク、2はシンク1に設けられ被破砕物である厨芥や水を投入する投入口、3はシンク1に取り付けられるシンクフランジ、4はシンク1とシンクフランジ3の間に敷かれたシール用のゴムパッキン、5はシンク1をシンクフランジ3と共に挟み込むロックナット、6はシンクフランジ3の下側に取り付けられ内部を被破砕物が通過する弾性筒体で、材質は例えばゴムであり、8は弾性筒体6につけられた粉砕装置本体、7は弾性筒体6や粉砕装置本体8が抜けないように、また水のシールのために弾性筒体6の上からまかれているバンドである。粉砕装置本体8は、粉砕用ハンマや回転刃と、これを駆動するモータ、固定刃等を内蔵し、厨芥等を粉砕できるよう構成されている。
【0004】
以上のように構成された取付型の粉砕装置のシンク1への取り付けについて、以下説明する。水や厨芥が投入されてもシンク1の外に漏れ出さないようにゴムパッキン4がシンクフランジ3とシンク1の間に挟持され、直接シンクフランジ3とシンク1が接触しないように構成されて、僅かながら粉砕装置本体8の使用時の振動を吸収させている。シンクフランジ3につけられた雄ネジ部に、ロックナット5をとりつけ、締め上げていくことでシンク1をシンクフランジ3とロックナット5により挟み付け、シンクフランジ3を固定する。粉砕装置本体8とシンクフランジ3は、弾性筒体6により中継されているため粉砕装置本体8の運転時の振動が直接シンクフランジ3やシンク1に伝わらず、弾性筒体6により振動が吸収されることで運転時の振動、騒音を和らげている。しかし、この程度の対策では十分とはいえず、周囲に放出される振動や騒音をさらに低下させることが望まれている。
【0005】
そして、以上説明した従来の粉砕装置はディスポーザーであったが、資源をリサイクルするための発泡トレーやペットボトル等を粉砕する取付型の粉砕装置等においても、事情はまったく同様で、低振動、低騒音の粉砕装置が希求されている状況にある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記のよう従来の粉砕装置では、粉砕装置本体8がシンクフランジ3に弾性筒体6を介して取り付けられているため、粉砕装置本体8の重量で引っ張られ、弾性筒体6が伸びきってしまうという問題があった。弾性筒体6が伸びきって弾性を失うと、粉砕装置本体8の水平方向や垂直方向の振動が弾性筒体6に吸収されないままシンクフランジ3に伝わってしまい、十分な吸振効果を得られないという問題があった。
【0007】
このような問題点を解決するために本発明は、粉砕運転時の振動を吸収し、外部に振動、騒音を伝えない防振構造付粉砕装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を解決するために本発明の防振構造付粉砕装置は、弾性筒体と粉砕装置本体の間には、弾性筒体に一端が取り付けられ、他端が粉砕装置本体に取り付けられた吊下げ接続体が設けられ、粉砕装置本体の荷重は専ら該吊下げ接続体で支持することを特徴とする。
【0009】
この本発明によれば、粉砕運転時の振動を吸収し、外部に振動、騒音を伝えない防振構造付粉砕装置が得られる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、被破砕物の投入口に取り付けられた接続フランジと、該接続フランジに接続され内部を前記被破砕物が通過する弾性筒体と、前記弾性筒体の下端部に取り付けられ投入された被破砕物を破砕する粉砕装置本体と、前記弾性筒体に一端が取り付けられると共に他端が前記粉砕装置本体に取り付けられ、前記粉砕装置本体の荷重を支持する吊下げ接続体とを備え、前記弾性筒体と前記吊下げ接続体との接続部分よりも下方に位置する前記弾性筒体が弾性を有する状態で、前記吊下げ接続体によって前記粉砕装置本体が支持されていることを特徴とする防振構造付粉砕装置であるから、吊下げ接続体が粉砕装置本体の重量を専ら支持するため、弾性筒体にはほとんど重量がかからず、伸びきってしまうことはなく、吊り下げ接続体が振動エネルギを消耗することで粉砕運転時の振動を吸収し、外部に粉砕装置本体の振動、騒音を伝えることがない。
【0011】
請求項2に記載の発明は、弾性筒体が、周囲に設けられた吸振用屈曲部と、弾性筒体と粉砕装置本体との連結部に配設された可撓性接続部とを備え、
吸振用屈曲部と可撓性接続部の間に、吊下げ接続体の一端が取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の防振構造付粉砕装置であるから、弾性筒体の外周に吸振用屈曲部が設けられ、弾性筒体と粉砕装置本体との連結部には可撓性接続部が接続されているため、運転時の振動を確実に吸収し、外部に振動、騒音を伝えることがない。
【0012】
請求項3に記載の発明は、前記弾性筒体がその周囲に吸振用屈曲部を2個所以上有しており、吊下げ接続体の一端が該吸振用屈曲部の隣接するいずれか2個所の間に取り付けられたことを特徴とする請求項1記載の防振構造付粉砕装置であるから、吊下げ接続体の一端が吸振用屈曲部に挟まれた部位に取り付けられているため、この屈曲部によって振動が外部に伝わるのを食い止めることができる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、前記弾性筒体と前記吊下げ接続体との接続部分よりも粉砕装置本体側に位置する前記吸振用屈曲部が、前記弾性筒体側面を上下方向に何回か折り返して水平方向に重合した折り返し屈曲部であることを特徴とする請求項3記載の防振構造付粉砕装置であるから、粉砕装置本体の重量を吊り下げ接続体により直接弾性筒体で支持し、この取付位置より粉砕装置本体側に設けた吸振用屈曲部が水平方向に加わる力に対して低抵抗で柔軟な応答を行い、水平方向の振動を確実に吸収することができる。
【0014】
請求項5に記載の発明は、前記吊下げ接続体の前記他端が、前記粉砕装置本体の重心を含む水平面と前記粉砕装置本体の外郭との交差線に取り付けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の防振構造付粉砕装置であるから、吊下げ接続体の取付位置が粉砕装置本体の重心を含む水平面で粉砕装置の外郭上に存在するため、粉砕運転時の振動を拡大させることがなく、外部に伝える振動、騒音を減らすことができる。
【0015】
請求項6に記載の発明は、吊下げ接続体が可撓体であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の防振構造付粉砕装置であるから、吊下げ接続体が自在に変形する可撓体であるため、粉砕運転時の振動を遮断し、外部に振動、騒音を伝えない。
【0016】
請求項7に記載の発明は、吊下げ接続体が弾性体であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の防振構造付粉砕装置であるから、吊下げ接続体が弾性体であるため、粉砕運転時の振動を吸収し、外部に振動、騒音を伝えない。
【0017】
請求項8に記載の発明は、吊下げ接続体が、弾性筒体と同一材質で弾性筒体と一体に形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の防振構造付粉砕装置であるから、吊下げ接続体が弾性筒体と一体に形成されているため、吊り下げ接続体を取り付けたりする必要がなく、簡単に振動を吸収し、振動、騒音を外部に伝えない。
【0018】
請求項9に記載の発明は、吊下げ接続体、及び/または該吊下げ接続体の一端と弾性筒体との取付位置、及び/または該吊下げ接続体の他端と粉砕装置本体との取付位置に吸振体が設けられていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の防振構造付粉砕装置であるから、吊り下げ接続体だけでなく、吸振体で積極的に振動を吸収するため、外部に振動、騒音を伝えることがない。
【0019】
以下、本発明の実施の形態について図1から図7を用いて説明する。なお、これらの図面において同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複した説明は省略する。
【0020】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における防振構造付粉砕装置の外観図である。実施の形態1の防振構造付粉砕装置はディスポーザーである。しかし、詳細な説明はしないが、発泡トレーやペットボトル等を粉砕する取付型粉砕装置等でもまったく同様である。
【0021】
図1において、1はシンク、2は被破砕物である厨芥や水を投入する投入口、3はシンク1に取り付けられるシンクフランジ、5はロックナット、6は内部を被破砕物が通過する弾性筒体、8は粉砕装置本体である。9は弾性筒体6と粉砕装置本体8に両端を取り付け固定された吊下げ接続体である。
【0022】
次に、このような接続構造を有する実施の形態1の防振構造付粉砕装置について説明する。図1に示すように、ロックナット5やその他ネジなどの手段によりシンク1にシンクフランジ3を取り付け、その下方に弾性筒体6を取り付ける。防振のため弾性筒体6の材料としては、ゴムやポリウレタンなど伸縮性に富んだ材料が適当である。弾性筒体6の下方に粉砕装置本体8を取り付ける。吊下げ接続体9の一端が弾性筒体6に取り付けられており、他端は粉砕装置本体8に取り付けられている。吊下げ接続体9の材料としてはワイヤーやチェーン、ナイロンやゴム等の、可撓性を持ち自在に変形し且つ粉砕装置本体8の荷重を支えることができる材料であれば良い。吊下げ接続体9の固定方法はビス留めや鍵状留め具への引っかけ等様々であり、とくにこだわるものではない。そして、固定端として振動を吸収できるような可動の吸振構造を設けることができるのであれば、吊下げ接続体9の材料は剛性を持った材質でも構わない。
【0023】
以上説明したように実施の形態1の防振構造付粉砕装置では、粉砕装置本体8の荷重を直接弾性筒体6に加えるのではなく、吊下げ接続体9にかけるものである。このためには、吊下げ接続体9の長さを調節する必要がある。これによって粉砕装置本体8の重量を吊下げ接続体9を介して弾性筒体6と吊下げ接続体9の連結部にかけることができる。従って、粉砕装置本体8の荷重が、弾性筒体6と吊下げ接続体9の連結部より下の部分の弾性筒体6を引っ張ることはない。そして、弾性筒体6と吊下げ接続体9の連結部より下の部分の弾性筒体6はその弾性力を失わず、粉砕装置本体8の運転時の振動を吸収することができる。
【0024】
(実施の形態2)
図2は本発明の実施の形態2における粉砕装置の取付構造の外観図である。実施の形態2の防振構造付粉砕装置はディスポーザーである。発泡トレーやペットボトル等を粉砕する取付型粉砕装置等でもまったく同様である。図2において、1はシンク、2は投入口、3はシンクフランジ、5はロックナット、6は弾性筒体、8は粉砕装置本体、9は吊下げ接続体である。10は弾性筒体6の下方部分で、粉砕装置本体8との連結部に接続される可撓性接続部である。非常に撓み易い材質、または構造で形成されて、変形しやすく、振動を遮断する。材質はゴムやポリウレタンなど伸縮性に富んだ材料やビニルなど水漏れの無い材料であればよい。11は弾性筒体6に設けられた吸振用屈曲部である。この吸振用屈曲部11によって、振動が伝わってきても振動エネルギが運動して消耗するものである。吸振用屈曲部11の下方に吊下げ接続体9の一端が取り付けられ、この吊下げ接続体9の他端は粉砕装置本体8に取り付けられる。
【0025】
このように、実施の形態2の防振構造付粉砕装置は、弾性筒体6の外周に吸振用屈曲部11が設けられ、弾性筒体6と粉砕装置本体8との連結部には可撓性接続部10が接続されているため、吊下げ接続体9を介して粉砕装置本体8の荷重を支持し、吊下げ接続体9を介して伝わる振動、騒音は吸振用屈曲部11で吸収され、粉砕装置本体8から弾性筒体6へ直接伝わる振動は可撓性接続部10で遮断されるため、運転時の振動を確実に吸収し、外部に振動、騒音を伝えることがない。
【0026】
(実施の形態3)
図3は本発明の実施の形態3における防振構造付粉砕装置の外観図である。実施の形態3の防振構造付粉砕装置は、実施の形態2の防振構造付粉砕装置と基本的に同一であるが、可撓性接続部10で弾性筒体6を粉砕装置本体8との接続をするのではなく、屈曲により振動吸収する吸振用屈曲部11が設けられている。従って、実施の形態2と異なり吸振用屈曲部11が2個所設けられたことになる。吸振用屈曲部11は振動が伝わってくると、屈曲部分での運動によって振動エネルギを消耗する。吸振用屈曲部11を2個所よりも多く設けるのも適当である。吸振用屈曲部11の設置場所が増えればさらに確実に振動を吸収できる。ただ、吊下げ接続体9の一端は吸振用屈曲部11の中の隣接する2つの吸振用屈曲部11の間に取り付ける必要がある。というのは、吊下げ接続体9を介して伝わる振動を、シンクフランジ3側に設けられた吸振用屈曲部11で吸収する必要があるためである。粉砕装置本体8の荷重は下方の吸振用屈曲部11にはかからないため、引っ張り強度を考慮せずにより柔軟な屈折構造を実現できる。
【0027】
図3において、12は粉砕装置本体8の重心である。吊下げ接続体9の一端が吸振用屈曲部11間の弾性筒体6に取り付けられており、他端は粉砕装置本体8の重心12を含む水平面と粉砕装置本体8の外郭(外ケーシング表面)との交差線近傍に取り付けられている。吊下げ接続体9の取付位置が重心12を含む水平面上に存在するから、粉砕装置本体8が振動した場合、とくに水平方向の振動は粉砕装置本体8の重心12の位置を中心として傾くような振動を繰り返すことになる。重心12が一番変位が少ない部位であるから、その部位で吊下げ接続体9により弾性筒体6に接続することで、振動の振幅を小さくすることができ弾性筒体6に伝わる振動を低減できる。粉砕装置本体8と弾性筒体6の連結部の振動は、下側の吸振用屈曲部11によって吸収される。
【0028】
このように、実施の形態3の防振構造付粉砕装置は、吊下げ接続体9の一端が隣接する吸振用屈曲部11間に挟まれた部位に取り付けられているため、この屈曲部によって振動が外部に伝わるのを食い止めることができる。また、吊下げ接続体9の取付位置を重心12を含む水平面上に置いたから、振動の振幅を小さくすることができ弾性筒体6に伝わる振動を低減できる。
【0029】
(実施の形態4)
図4は本発明の実施の形態4における防振構造付粉砕装置の部分断面図である。実施の形態4の防振構造付粉砕装置はディスポーザーである。発泡トレーやペットボトル等を粉砕する取付型粉砕装置等でもまったく同様である。11aは、吸振用屈曲部11の1つの形態として、ときに水平方向に加わる振動を確実に吸収する折り返し屈曲部である。
【0030】
実施の形態4の防振構造付粉砕装置は、実施の形態3の防振構造付粉砕装置と基本的に同一であるが、水平方向の振動、騒音を吸収するため、2箇所の吸振用屈曲部11のうち吊下げ接続体9の取付位置より粉砕装置本体8側に設けられた吸振用屈曲部11に、水平方向に加わる力に対して低抵抗で、きわめて容易に変形する3層折重なった折り返し屈曲部11aを形成している。吸振用屈曲部11として上下方向に何回か折り返して屈曲する折り返し箇所を設けることで、水平方向の振動をより確実に吸収することができる。すなわち、水平方向の力は曲げ力として作用し、振動エネルギはこのために費消され、折り返し屈曲部11aの低抵抗で柔軟な応答で、折り返し屈曲部11aを介して振動がシンク1側に伝わることはない。実施の形態4の防振構造付粉砕装置は、シンク1側の吸振用屈曲部11によって粉砕装置本体8の運転時の垂直方向の振動を吸収し、粉砕装置本体8側の折り返し屈曲部11aにより水平方向の振動を吸収することができるものである。
【0031】
また、実施の形態4の防振構造付粉砕装置の弾性筒体6は、吊下げ接続体9が弾性筒体6と同材質であって弾性筒体6と吊下げ接続体9が一体化されている。全体をゴムやポリウレタンなど伸縮性に富んだ材料で作成するが、可撓性を持ち且つ粉砕装置本体8の荷重を支えることができる材料であることが必要である。このように、同材質で一体に形成されるから製造が容易であり、振動、騒音の吸収を高めることができる。
【0032】
(実施の形態5)
図5は本発明の実施の形態5における防振構造付粉砕装置の外観図である。実施の形態5の防振構造付粉砕装置はディスポーザーである。発泡トレーやペットボトル等を粉砕する取付型粉砕装置等でもまったく同様である。
【0033】
13はばね部材やゴム、オイルダンパーのような吸振体である。図5に示すように、吊下げ接続体9の両端もしくは一端、すなわち吊下げ接続体9と弾性筒体6との取付位置、吊下げ接続体9と粉砕装置本体8との取付位置の両方または一方に、吸振体13が設けられている。また、吊下げ接続体9自身に吸振体13を設けてもよい。
【0034】
実施の形態5の防振構造付粉砕装置は、吸振体13で積極的に振動を吸収するため、外部に振動、騒音を伝えることがない。なお、実施の形態5の吸振体13は実施の形態1〜4の防振構造付粉砕装置においてどの吊下げ接続体9に対しても、併用することができる。
【0035】
【発明の効果】
以上のように本発明の請求項1に記載の防振構造付粉砕装置は、弾性筒体と粉砕装置の間に吊下げ接続体が設けられて、弾性筒体と前記吊下げ接続体との接続部分よりも下方に位置する前記弾性筒体が弾性を有する状態で、前記吊下げ接続体によって前記粉砕装置本体が支持されているから、吊下げ接続体が粉砕装置本体の重量を専ら支持するため、弾性筒体にはほとんど重量がかからず、伸びきってしまうことはなく、吊り下げ接続体が振動エネルギを消耗することで粉砕運転時の振動を吸収し、外部に粉砕装置本体の振動、騒音を伝えることがない。
【0036】
請求項2に記載の防振構造付粉砕装置は、弾性筒体に吸振用屈曲部と可撓性接続部が設けられているから、弾性筒体の外周に吸振用屈曲部が設けられ、弾性筒体と粉砕装置本体との連結部には可撓性接続部が接続されているため、運転時の振動を確実に吸収し、外部に振動、騒音を伝えることがない。
【0037】
請求項3に記載の防振構造付粉砕装置は、吸振用屈曲部が2以上設けられ、吊下げ接続体の一端が吸振用屈曲部に挟まれた部位に取り付けられているため、この屈曲部によって振動が外部に伝わるのを食い止めることができる。
【0038】
請求項4に記載の防振構造付粉砕装置は、折り返し屈曲部が設けられたから、粉砕装置本体の重量を吊り下げ接続体により直接弾性筒体で支持し、この取付位置より粉砕装置本体側に設けた吸振用屈曲部が水平方向に加わる力に対して低抵抗で柔軟な応答を行い、水平方向の振動を確実に吸収することができる。
【0039】
請求項5に記載の防振構造付粉砕装置は、吊下げ接続体の前記他端が粉砕装置の重心を含む水平面と前記粉砕装置の外郭との交差線に取り付けられるから、吊下げ接続体の取付位置が粉砕装置本体の重心を含む水平面で粉砕装置の外郭上に存在するため、粉砕運転時の振動を拡大させることがなく、外部に伝える振動、騒音を減らすことができる。
【0040】
請求項6に記載の防振構造付粉砕装置は、吊下げ接続体が可撓体であるから、吊下げ接続体が自在に変形する可撓体であるため、粉砕運転時の振動を遮断し、外部に振動、騒音を伝えない。
【0041】
請求項7に記載の防振構造付粉砕装置は、吊下げ接続体が弾性体であるから、吊下げ接続体が弾性体であるため、粉砕運転時の振動を吸収し、外部に振動、騒音を伝えない。
【0042】
請求項8に記載の防振構造付粉砕装置は、同一材質で弾性筒体と一体に形成されているから、吊下げ接続体が弾性筒体と一体に形成されているため、吊り下げ接続体を取り付けたりする必要がなく、簡単に振動を吸収し、振動、騒音を外部に伝えない。
【0043】
請求項9に記載の防振構造付粉砕装置は吸振体が設けられているから、吊り下げ接続体だけでなく、吸振体で積極的に振動を吸収するため、外部に振動、騒音を伝えることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における防振構造付粉砕装置の外観図
【図2】本発明の実施の形態2における粉砕装置の取付構造の外観図
【図3】本発明の実施の形態3における防振構造付粉砕装置の外観図
【図4】本発明の実施の形態4における防振構造付粉砕装置の部分断面図
【図5】本発明の実施の形態5における防振構造付粉砕装置の外観図
【図6】従来の粉砕装置の接続断面図
【図7】従来の粉砕装置の接続外観図
【符号の説明】
1 シンク
2 投入口
3 シンクフランジ
4 ゴムパッキン
5 ロックナット
6 弾性筒体
7 バンド
8 粉砕装置本体
9 吊下げ接続体
10 可撓性接続部
11 吸振用屈曲部
11a 折り返し屈曲部
12 重心
13 吸振体
Claims (9)
- 被破砕物の投入口に取り付けられた接続フランジと、
該接続フランジに接続され内部を前記被破砕物が通過する弾性筒体と、
前記弾性筒体の下端部に取り付けられ投入された被破砕物を破砕する粉砕装置本体と、
前記弾性筒体に一端が取り付けられると共に他端が前記粉砕装置本体に取り付けられ、前記粉砕装置本体の荷重を支持する吊下げ接続体とを備え、
前記弾性筒体と前記吊下げ接続体との接続部分よりも下方に位置する前記弾性筒体が弾性を有する状態で、前記吊下げ接続体によって前記粉砕装置本体が支持されている
ことを特徴とする防振構造付粉砕装置。 - 前記弾性筒体が、周囲に設けられた吸振用屈曲部と、前記弾性筒体と前記粉砕装置本体との連結部に配設された可撓性接続部とを備え、前記吸振用屈曲部と前記可撓性接続部の間に、前記吊下げ接続体の一端が取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の防振構造付粉砕装置。
- 前記弾性筒体がその周囲に吸振用屈曲部を2個所以上有しており、
前記吊下げ接続体の一端が該吸振用屈曲部の隣接するいずれか2個所の間に取り付けられたことを特徴とする請求項1記載の防振構造付粉砕装置。 - 前記弾性筒体と前記吊下げ接続体との接続部分よりも粉砕装置本体側に位置する前記吸振用屈曲部が、前記弾性筒体側面を上下方向に何回か折り返して水平方向に重合した折り返し屈曲部であることを特徴とする請求項3記載の防振構造付粉砕装置。
- 前記吊下げ接続体の前記他端が、前記粉砕装置本体の重心を含む水平面と前記粉砕装置本体の外郭との交差線に取り付けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の防振構造付粉砕装置。
- 前記吊下げ接続体が可撓体であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の防振構造付粉砕装置。
- 前記吊下げ接続体が弾性体であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の防振構造付粉砕装置。
- 前記吊下げ接続体が、前記弾性筒体と同一材質で前記弾性筒体と一体に形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の防振構造付粉砕装置。
- 前記吊下げ接続体、及び/または該吊下げ接続体の一端と前記弾性筒体との取付位置、及び/または該吊下げ接続体の他端と前記粉砕装置本体との取付位置に吸振体が設けられていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の防振構造付粉砕装置。
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