JP4740812B2 - 隠蔽シート - Google Patents

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Description

本発明は、シート上に付与された情報を隠蔽する隠蔽シートに関する。
近年、情報化社会の進展に伴って、情報を用いた手続きや処理が一般化している。その中で、このように手続きや処理に用いられる情報が不正あるいは偶発的に取得され、悪用されるケースが多発している。
そのため、情報の不用意な流通を避けることが要求されており、例えば、情報を伝達するはがきにおいては、表面に宛先情報が記載されるとともにその裏面に隠蔽情報が記載されたはがき片と、一方の面に地紋が印刷された隠蔽片とが折り畳み可能に連接し、このはがき片と隠蔽片とが剥離可能に貼着される情報隠蔽はがきが考えられている(例えば、特許文献1参照。)。この情報隠蔽はがきにおいては、はがき片の隠蔽情報が記載された面が内側となるように折り畳まれてはがき片と隠蔽片とが剥離可能に貼着されることにより、はがき片に記載された隠蔽情報が隠蔽され、さらに、隠蔽片に印刷された地紋によって隠蔽情報を透かして見ることを困難としている。
また、往信はがきと返信はがきとが連接された往復はがきにおいて、往信時の隠蔽情報と返信時の隠蔽情報とをそれぞれ隠蔽可能とした往復はがきが考えられている(例えば、特許文献2参照。)。このような往復はがきにおいては、2つの紙片が剥離可能に貼着されることにより往信時の隠蔽情報が隠蔽され、1つの紙片に剥離可能に貼着されたラベルを剥離して返信はがきに貼着することにより返信時の隠蔽情報が隠蔽されることになる。
特開平10−264559号公報 特開2006−159749号公報
しかしながら、上述したようにはがき片と隠蔽片とが折り畳み可能に連接した情報隠蔽はがきにおいては、隠蔽片が剥離可能に貼着された面側からは、隠蔽情報は地紋によって透かして見ることが困難となるものの、はがき片側からは隠蔽情報が透かして見られてしまう虞れがあり、隠蔽情報を確実に隠蔽できるとは言いがたい。そこで、はがき片と隠蔽片とが折り畳まれた場合に地紋に隠蔽情報が挟まれるように地紋を印刷することが考えられるが、その場合、はがき片の宛先情報が記載された面に地紋を印刷することになり、宛先情報が見にくくなって好ましくない。
また、1つの紙片に貼着されたラベルを返信はがきに貼着することにより返信時の隠蔽情報を隠蔽する等といった、1つの紙片に貼着されたラベルを返信はがきに貼着して用いるものにおいては、そのラベルが宛先情報が記載された面に剥離可能に貼着されている場合、ラベルには用途に応じた情報が記載されているため、宛先情報が記載された面に上述した地紋のような隠蔽構造を設けることは難しく、上記同様に隠蔽情報を確実に隠蔽できるとは言いがたい。また、ラベルが返信時の隠蔽情報を隠蔽するものである場合は、ラベルに地紋のような隠蔽構造が設けられることになるが、このラベルが返信はがきに貼着された場合に、上記同様に、ラベルが貼着された面側からは、返信時の隠蔽情報はラベルの隠蔽構造によって透かして見ることが困難となるものの、返信はがき側からは隠蔽情報が透かして見られてしまう虞れがあり、隠蔽情報を確実に隠蔽できるとは言いがたい。
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、表出した情報を見にくくすることなく、シート上に付与された隠蔽情報を確実に隠蔽することができながらも、一部の領域を分離して他の領域に貼着して利用できる隠蔽シートを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
一方の面に粘着剤が塗布された第1のシートと、前記粘着剤によって前記第1のシートに貼着された第2のシートとを有し、前記第1及び第2のシートはそれぞれ、第1紙片部と第2紙片部とが折り畳み可能に連接して構成され、前記第1紙片部どうし及び前記第2紙片部どうしが重ね合わされて前記粘着剤によって前記第1のシートと前記第2のシートとが貼着され、前記第2のシートが内側となるように折り畳むことによって前記第2のシートに付与された隠蔽情報を隠蔽する隠蔽シートであって、
前記第1のシートは、折り畳み状態外側となる面のうち前記第1紙片部に、表示情報が付与される表示情報付与領域が設けられるとともに、前記第1紙片部と前記第2紙片部のいずれか一方に当該第1のシートから分離可能な分離領域が区画形成され、
前記第2のシートは、折り畳み状態内側となる面に、前記隠蔽情報が付与される隠蔽情報付与領域が設けられるとともに、貼着後の剥離が可能な接着構造を有し、
前記第2紙片部において前記第2のシートの折り畳み状態内側となる面よりも折り畳み状態外側に設けられ、前記第1のシートの前記第2紙片部側から前記第1及び第2のシートを透かしての前記隠蔽情報の判読を不可能とする第1の隠蔽構造と、
前記第1紙片部において前記第2のシートの折り畳み状態内側となる面と前記第1のシートの前記表示情報付与領域が設けられた面との間に設けられ、前記表示情報付与領域が設けられた面側から前記第1及び第2のシートを透かしての前記隠蔽情報の判読を不可能とする第2の隠蔽構造とを有し、
前記第1のシートと前記第2のシートとは、前記第1紙片部と前記第2紙片部のうち前記第1のシートに前記分離領域が区画形成された紙片部において互いに剥離可能である。
上記のように構成された本発明においては、第1のシートの表示情報付与領域に表示情報が付与されるとともに、第2のシートの隠蔽情報付与領域に隠蔽情報が付与された後、隠蔽情報付与領域が設けられた面が内側となるように第1及び第2のシートが折り畳まれ、第2のシートに設けられた接着構造によって第1紙片部と第2紙片部とが剥離可能に貼着される。すると、第1のシートの表示情報付与領域に付与された表示情報が表出するとともに、第2のシートの隠蔽情報付与領域に付与された隠蔽情報が第1のシートと第2のシートによって隠蔽された状態となる。この際、第2紙片部においては、第2のシートの折り畳み状態内側となる面よりも折り畳み状態外側に第1の隠蔽構造が設けられているため、第1のシートの第2紙片部側から透かされた場合であっても、この第1の隠蔽構造によって第2のシートの隠蔽情報付与領域に付与された隠蔽情報が透かして判読されることが防止される。また、第1のシートの第1紙片部側から透かされた場合は、第2のシートの折り畳み状態内側となる面と第1のシートの表示情報付与領域が設けられた面との間に設けられた第2の隠蔽構造によって第2のシートの隠蔽情報付与領域に付与された隠蔽情報が第1及び第2のシートを透かして判読されることが防止されることになる。その際、第1のシートの表示情報付与領域が設けられた面には、隠蔽情報付与領域に付与された隠蔽情報を隠蔽するための隠蔽構造が設けられていないため、表示情報付与領域に付与された表示情報が見にくくなることがない。そして、第1のシートに区画形成された分離領域が第1のシートから分離され、第1のシートの一方の面に塗布された粘着剤によってこの分離領域が他の領域に貼着されて利用されることになる。
以上説明したように本発明においては、第1紙片部において第2のシートの折り畳み状態内側となる面と第1のシートの表示情報付与領域が設けられた面との間に設けられた第2の隠蔽構造によって、第1のシートの第1紙片部側から透かされた場合であっても、第1のシートの表示情報付与領域に付与された表示情報を見にくくすることなく、第2のシートの隠蔽情報付与領域に付与された隠蔽情報を隠蔽することができ、また、第1のシートの第2紙片部側から透かされた場合であっても、第2紙片部において第2のシートの折り畳み状態内側となる面よりも折り畳み状態外側に設けられた第1の隠蔽構造によって隠蔽情報を隠蔽することができる。また、第1のシートの第1紙片部と第2紙片部のいずれか一方に分離領域が区画形成され、第1のシートと第2のシートとがその紙片部において互いに剥離可能であるため、分離領域を第1のシートから分離し、第1のシートの一方の面に塗布された粘着剤によって他の領域に貼着して利用することができる。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の隠蔽シートの第1の実施の形態となる往復はがきを示す図であり、(a)は積層構造を示す図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。図2は、図1に示した宛先情報記載片10の構成を示す図であり、(a)は折り畳み状態外側となる面の構成を示す図、(b)は折り畳み状態内側となる面の構成を示す図、(c)は(a)に示したA−A’断面図である。図3は、図1に示した隠蔽情報記載片20の構成を示す図であり、(a)は折り畳み状態外側となる面の構成を示す図、(b)は折り畳み状態内側となる面の構成を示す図、(c)は(a)に示したA−A’断面図である。
本形態は図1に示すように、第1のシートである宛先情報記載片10と、第2のシートである隠蔽情報記載片20とが、宛先情報記載片10の一方の面に塗布された粘着剤30aによって互いに貼着されて構成されている。粘着剤30aは、宛先情報記載片10と隠蔽情報記載片20とを貼着した後に人手によって剥離しようとした場合に、宛先情報記載片10や隠蔽情報記載片20に紙むけ等が生じる程度に強い粘着力を有するものである。
宛先情報記載片10は図1及び図2に示すように、第1紙片部である往信部11aと第2紙片部である返信部11bとがミシン目12を介して折り畳み及び切り離し可能に連接して構成されており、折り畳み状態内側となる面の全面に粘着剤30aが塗布されている。宛先情報記載片10の往信部11aには、スリット14aによって宛先情報記載片10から分離可能な分離領域となる宛名ラベル14が区画形成されており、その往信部11aの折り畳み状態外側となる面の宛先ラベル14以外の領域には、この往復はがきの送付先の住所や氏名等を示す表示情報となる宛先情報を印字するため表示情報付与領域である宛先情報印字領域13が設けられている。また、宛先情報記載片10の返信部11bの折り畳み状態外側となる面には、この往復はがきを返信する場合に返信先に通知する返信情報を記入するための返信情報記入領域15が設けられている。
隠蔽情報記載片20は図1及び図3に示すように、第1紙片部である往信部21aと第2紙片部である返信部21bとがミシン目22を介して折り畳み及び切り離し可能に連接して構成されており、折り畳み状態外側となる面には、外周を除く全面に隠蔽構造となる遮光印刷層23が形成されている。遮光印刷層23は、例えば、カーボンブラック等の遮光性を有する黒色系塗料が隠蔽情報記載片20上に塗工されることにより形成することが考えられる。また、黒色系塗料ではなく濃色の塗料を塗工することにより遮光印刷層23を形成してもよく、その塗料の塗工の方法は、版に塗料を付けて行う一般的な印刷や、スクリーン印刷等、適宜の方法を用いて行うことが考えられる。この遮光印刷層23のうち、往信部21aに形成された部分が第2の隠蔽構造となり、返信部21bに形成された部分が第1の隠蔽構造となる。この折り畳み状態外側となる面のうち往信部21aには、その全面に遮光印刷層23を覆ってニスやシリコンからなる剥離剤40が塗布されている。また、折り畳み状態内側となる面の全面には、圧力により自己のみが貼着可能な自己貼着性を有する粘着剤30bが塗布され、ミシン目22を介して折り畳んで加圧することにより往信部21aと返信部21bとが互いに剥離可能に貼着される接着構造が形成されている。そして、この折り畳み状態内側となる面のうち往信部21aには、この往復はがきの送付先に隠蔽状態にて通知する隠蔽情報となる明細情報を印字するための隠蔽情報付与領域となる明細情報印字領域25が設けられ、折り畳み状態内側となる面のうち返信部21bには、宛先情報記載片10に区画形成された宛名ラベル14を貼着するための宛名ラベル貼着領域24が設けられている。
このように構成された宛先情報記載片10と隠蔽情報記載片20とは、往信部11a,21aどうし、返信部11b,21bどうしがそれぞれ互いに重ね合わされるように粘着剤30aによって貼着される。すなわち、往信部11a,21aにおいては宛先情報記載片10と隠蔽情報記載片20とが、粘着剤30a及び剥離剤40によって互いに剥離可能に貼着され、返信部11b,21bにおいては宛先情報記載片10と隠蔽情報記載片20とが、粘着剤30aによって人手では剥離することが困難に貼着されている。それにより、第1の隠蔽構造が、返信部11b,21bにおいて隠蔽情報記載片20の折り畳み状態内側となる面よりも折り畳み状態外側に設けられ、また、第2の隠蔽構造が、往信部11a,21aにおいて隠蔽情報記載片20の折り畳み状態内側となる面と宛先情報記載片10の宛先情報印字領域13が設けられた面との間に設けられていることになる。
以下に、上記のように構成された往復はがきの作製方法について説明する。
まず、宛先情報記載片10に対して、往復はがきの送付先によらずに共通の情報のプレ印刷を施し、往信部11aの一方の面に、料金別納を示す情報等を印刷して往復はがきの送付先の住所や氏名等を示す宛先情報を印字するため宛先情報印字領域13を設けるとともに、宛名ラベル14にこの往復はがきの返信先の住所や氏名等を示す宛先情報を印字する。また、返信部11bの一方の面にもプレ印刷を施すことにより返信情報記入領域15を設ける。またこの際、往信部11aの宛先情報印字領域13が設けられた面とは反対側の面のうち、宛名ラベル14以外の領域に広告情報等を印字することも考えられる。
また、隠蔽情報記載片20については、一方の面に、上述したような遮光性を有する塗料を塗工することにより遮光印刷層23を形成し、また、他方の面については、往信部21aに、枠情報等のプレ印刷を施すことにより、往復はがきの送付先に隠蔽状態にて通知する明細情報を印字するための明細情報印字領域25を設けるとともに、返信部21bに、料金別納を示す情報等のプレ印刷を施すことにより、宛名ラベル14を貼着するための宛名ラベル貼着領域24を形成する。
次に、宛先情報記載片10の、宛先情報印字領域13及び返信情報記入領域15が設けられていない面の全面に粘着剤30aを塗布し、また、隠蔽情報記載片20については、明細情報印字領域25及び宛名ラベル貼着領域24が設けられた面の全面に粘着剤30bと塗布するとともに、往信部21aの遮光印刷層23が形成された面の全面に、遮光印刷層23を覆って剥離剤40を塗布する。なお、粘着剤30bの塗布においては、隠蔽情報記載片20に明細情報印字領域25及び宛名ラベル貼着領域24を設ける前に行ってもよい。
次に、宛先情報記載片10と隠蔽情報記載片20とを、宛先情報記載片10の粘着剤30aが塗布された面と隠蔽情報記載片20の遮光印刷層23が形成された面とが対向するように重ね合わせ、粘着剤30aによって宛先情報記載片10と隠蔽情報記載片20とを貼着する。
その後、宛先情報記載片10の往信部11aにスリット14aを形成して宛先情報記載片10に宛名ラベル14を区画形成し、図1に示した往復はがきを作製する。
以下に、上述した往復はがきの使用方法について説明する。
まず、宛先情報記載片10の宛先情報印字領域13に、往復はがきの送付先の住所や氏名等を示す宛先情報を印字するとともに、隠蔽情報記載片20の明細情報印字領域25に、往復はがきの送付先に隠蔽状態にて通知する明細情報を印字する。なお、隠蔽情報記載片20の明細情報印字領域25においては、粘着剤30bが塗布されているが、粘着剤30bは隠蔽情報記載片20に塗布された後でも隠蔽情報記載片20に対して筆記性を持たせることができるものであるため、隠蔽情報記載片20の明細情報印字領域25に明細情報を印字することができる。このように、往復はがきの送付先毎に異なる宛先情報と明細情報とを同一工程にて印字することにより、宛先情報と明細情報とのマッチングミスが生じることを回避することができる。また、隠蔽情報記載片20に塗布された粘着剤30bは、上述したように自己のみが貼着可能な自己貼着性を有するものであるため、隠蔽情報記載片20に粘着剤30bが塗布された後に隠蔽情報記載片20の往信部21aと返信部21bとが貼着される前の状態において、表面がべたついたり、他の物品等と接触してもそれと貼着されてしまったりすることがない。
次に、粘着剤30aによって互いに貼着された宛先情報記載片10と隠蔽情報記載片20を、隠蔽情報記載片20の明細情報印字領域25及び宛名ラベル貼着領域24が設けられて粘着剤30bが塗布された面が内側となるようにミシン目12,22を介して折り畳み、加圧することにより、隠蔽情報記載片20の往信部21aと返信部21bとを貼着する。
このように隠蔽情報記載片20の往信部21aと返信部21bとが貼着された状態で往復はがきが送付先に送付されることになる。
図4は、図1〜図3に示した往復はがきの送付時の状態を示す図であり、(a)は宛先情報記載片10の往信部11a側から見た図、(b)は宛先情報記載片10の返信部11b側から見た図、(c)は(a)に示したA−A’断面図である。
上述した往復はがきは、送付先への送付時においては、隠蔽情報記載片20の明細情報印字領域25及び宛名ラベル貼着領域24が設けられた面が内側となるように宛先情報記載片10と隠蔽情報記載片20がミシン目12,22を介して折り畳まれ、隠蔽情報記載片20の往信部21aと返信部21bとが貼着された状態となっている。
そのため、図4(a)に示すように、往復はがきの一方の面側においては、宛先情報記載片10の往信部11aのみが表出し、それにより、宛先情報記載片10の宛先情報印字領域13に印字された宛先情報13aが外部から視認可能となっており、この宛先情報13aに従って往復はがきが送付先に送付されることになる。この際、図4(c)に示すように、表出した宛先情報記載片10の往信部11aと明細情報が印字された隠蔽情報記載片20との間に遮光印刷層23が介在しているため、宛先情報記載片10の往信部11a側から透かして見られた場合であっても、宛先情報記載片10の往信部11aとは反対側、すなわち宛先情報記載片10の返信部11b側からの光が遮光印刷層23によって遮られ、隠蔽情報記載片20の明細情報印字領域25に印字された明細情報が透かして見られてしまうことがない。また、宛先情報記載片10の宛先情報13aが印字された面には、隠蔽情報記載片20の明細情報印字領域25に印字された明細情報が宛先情報記載片10及び隠蔽情報記載片20を透かして判読されてしまうことを不可能とするための地紋等が印刷されていないため、宛先情報13aが見にくくなってしまうことがない。
また、図4(b)に示すように、往復はがきの他方の面側においては、宛先情報記載片10の返信部11bのみが表出する。この際、図4(c)に示すように、表出した宛先情報記載片10の返信部11bと明細情報が印字された隠蔽情報記載片20との間に遮光印刷層23が介在しているため、宛先情報記載片10の返信部11b側から透かして見られた場合であっても、宛先情報記載片10の返信部11bとは反対側、すなわち宛先情報記載片10の往信部11a側からの光が遮光印刷層23によって遮られ、隠蔽情報記載片20の明細情報印字領域25に印字された明細情報が透かして見られてしまうことがない。
このように、図1〜図3に示した往復はがきにおいては、隠蔽情報記載片20の往信部21aと返信部21bとが貼着された状態で送付されることにより、送付時においては、隠蔽情報記載片20の明細情報印字領域25に印字された明細情報が隠蔽され、さらに、明細情報印字領域25に印字された明細情報が遮光印刷層23によって挟まれた状態となっていることにより、この明細情報が透かして見られてしまうことがない。また、遮光印刷層23が隠蔽情報記載片20に設けられているため、宛先情報記載片10側から見た場合に宛先情報記載片10が黒ずみにくくなり、それによって宛先情報印字領域13に印字された宛先情報13aが見にくくなってしまうことが回避される。このことは、遮光印刷層23をスクリーン印刷によって形成した場合も同様の効果として得ることができる。
送付先に届けられた往復はがきは、隠蔽情報記載片20の往信部21aと返信部21bとが剥離されて見開かれることになる。
図5は、図1〜図3に示した往復はがきが見開かれた状態における見開き面を示す図である。
上述した往復はがきが送付先に届けられると、隠蔽情報記載片20の往信部21aと返信部21bとが剥離される。隠蔽情報記載片20の往信部21aと返信部21bとを貼着している粘着剤30bは、上述したように貼着後の剥離が可能なものであるため、互いに貼着された往信部21aと返信部21bとを剥離することができる。
すると、図5に示すように、隠蔽情報記載片20の明細情報印字領域25に印字された明細情報25aが視認可能となり、往復はがきの送付先において、明細情報25aが確認されることになる。また、この際、隠蔽情報記載片20の返信部21bに設けられた宛名ラベル貼着領域24が表出する。
その後、往復はがきが送付先から返信されることになる。
図6は、図1〜図3に示した往復はがきの返信時の状態を示す図であり、(a)は宛名ラベル14が宛先情報記載片10から分離される様子を示す図、(b)は宛先情報記載片10から分離された宛先ラベル14が隠蔽情報記載片20の宛名ラベル貼着領域24に貼着された状態を示す図である。
往復はがきの送信先においては、届けられた往復はがきを返信する場合、まず、図6(a)に示すように、返信部11bの返信情報記入領域15に往復はがきの送付元に通知する返信情報15aを記入するとともに、宛名ラベル14を往信部11aから分離する。宛先情報記載片10の往信部11aは、隠蔽情報記載片20の往信部21aに粘着剤30a及び剥離剤40によって剥離可能に貼着されているため、宛名ラベル14はスリット14aによって宛先情報記載片10の往信部11aから分離すると、隠蔽情報記載片20の往信部21aから剥離することができる。またこの際、往信部11aの宛先情報印字領域13が設けられた面とは反対側の面のうち、宛名ラベル14以外の領域に広告情報等が印字されている場合は、2つの往信部11a,21aを互いに剥離すればその情報を見ることができる。
そして、往信部11a,21aと返信部11b,21bとをミシン目12,22によって切り離し、図6(b)に示すように、往信部11a,21aから分離した宛名ラベル14を、返信部21bの宛名ラベル貼着領域24に貼着する。宛先情報記載片10の隠蔽情報記載片20との貼着面には粘着剤30aが塗布されているため、この粘着剤30aによって宛名ラベル14を返信部21bの宛名ラベル貼着領域24に貼着することができる。
宛名ラベル14が貼着された返信部11b,21bは、宛名ラベル14に記載された宛先情報に従って返信されることになる。
なお、本形態においては、宛先ラベル14をスリット14aによって宛先情報記載片10から分離可能としているが、ミシン目によって分離可能な構成とすることも考えられる。その場合、宛先情報記載片10と隠蔽情報記載片20とを粘着剤30aによって貼着する前にミシン目を形成して宛先ラベル14を宛先情報記載片10から分離可能なものとすることができる。
(第2の実施の形態)
図7は、本発明の隠蔽シートの第2の実施の形態となる往復はがきを示す図であり、(a)は積層構造を示す図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。図8は、図7に示した宛先情報記載片110の構成を示す図であり、(a)は折り畳み状態外側となる面の構成を示す図、(b)は折り畳み状態内側となる面の構成を示す図、(c)は(a)に示したA−A’断面図である。図9は、図7に示した隠蔽情報記載片120の構成を示す図であり、(a)は折り畳み状態外側となる面の構成を示す図、(b)は折り畳み状態内側となる面の構成を示す図、(c)は(a)に示したA−A’断面図である。
本形態は図7に示すように、第1のシートである宛先情報記載片110と、第2のシートである隠蔽情報記載片120とが、宛先情報記載片110の一方の面に塗布された粘着剤130aによって互いに貼着されて構成されている。粘着剤130aは、宛先情報記載片110と隠蔽情報記載片120とを貼着した後に人手によって剥離しようとした場合に、宛先情報記載片110や隠蔽情報記載片120に紙むけ等が生じる程度に強い粘着力を有するものである。
宛先情報記載片110は図7及び図8に示すように、第1紙片部である往信部111aと第2紙片部である返信部111bとがミシン目112を介して折り畳み及び切り離し可能に連接して構成されており、折り畳み状態内側となる面には、外周を除く全面に隠蔽構造となる遮光印刷層116が形成されるとともに、その全面にこの遮光印刷層116を覆って粘着剤130aが塗布されている。遮光印刷層116は、第1の実施の形態に示したものと同様のものが用いられる。この遮光印刷層116のうち、往信部111aに形成された部分が第2の隠蔽構造となり、返信部111bに形成された部分が第1の隠蔽構造となる。宛先情報記載片110の往信部111aには、スリット114aによって宛先情報記載片110から分離可能な分離領域となる隠蔽ラベル114が区画形成されており、その往信部111aの折り畳み状態外側となる面の隠蔽ラベル114以外の領域には、この往復はがきの送付先の住所や氏名等を示す表示情報となる宛先情報を印字するため表示情報付与領域である宛先情報印字領域113が設けられている。また、宛先情報記載片110の返信部111bの折り畳み状態外側となる面には、この往復はがきを返信する場合に返信先に通知する返信情報を記入するための返信情報記入領域115が設けられている。
隠蔽情報記載片120は図7及び図9に示すように、第1紙片部である往信部121aと第2紙片部である返信部121bとがミシン目122を介して折り畳み及び切り離し可能に連接して構成されており、折り畳み状態外側となる面のうち往信部121aには、その全面にニスやシリコンからなる剥離剤140が塗布されている。また、折り畳み状態内側となる面の全面には、圧力により自己のみが貼着可能な自己貼着性を有する粘着剤130bが塗布され、ミシン目122を介して折り畳んで加圧することにより往信部121aと返信部121bとが互いに剥離可能に貼着される接着構造が形成されている。そして、この折り畳み状態内側となる面のうち往信部121aには、この往復はがきの送付先に隠蔽状態にて通知する隠蔽情報となる明細情報を印字するための隠蔽情報付与領域となる明細情報印字領域125が設けられ、折り畳み状態内側となる面のうち返信部121bには、この往復はがきの返信先の住所や氏名等の返信先情報124が記載されている。
このように構成された宛先情報記載片110と隠蔽情報記載片120とは、往信部111a,121aどうし、返信部111b,121bどうしがそれぞれ互いに重ね合わされるように粘着剤130aによって貼着される。すなわち、往信部111a,121aにおいては宛先情報記載片110と隠蔽情報記載片120とが、粘着剤130a及び剥離剤140によって互いに剥離可能に貼着され、返信部111b,121bにおいては宛先情報記載片110と隠蔽情報記載片120とが、粘着剤130aによって人手では剥離することが困難に貼着されている。それにより、第1の隠蔽構造が、返信部111b,121bにおいて隠蔽情報記載片120の折り畳み状態内側となる面よりも折り畳み状態外側に設けられ、また、第2の隠蔽構造が、往信部111a,121aにおいて隠蔽情報記載片120の折り畳み状態内側となる面と宛先情報記載片110の宛先情報印字領域113が設けられた面との間に設けられていることになる。
以下に、上記のように構成された往復はがきの作製方法について説明する。
まず、宛先情報記載片110の一方の面に対して、往復はがきの送付先によらずに共通の情報のプレ印刷を施し、往信部111aに、料金別納を示す情報等を印刷して往復はがきの送付先の住所や氏名等を示す宛先情報を印字するため宛先情報印字領域113を設けるとともに、返信部111bに返信情報記入領域115を設ける。また、他方の面に、上述したような遮光性を有する塗料を塗工することにより遮光印刷層116を形成する。
また、隠蔽情報記載片120の一方の面に対して、往信部121aに、枠情報等のプレ印刷を施すことにより、往復はがきの送付先に隠蔽状態にて通知する明細情報を印字するための明細情報印字領域125を設けるとともに、返信部121bに、この往復はがきの返信先の住所や氏名等の返信先情報124を印刷する。またこの際、往信部121aの明細情報印字領域125が設けられた面とは反対側の面に広告情報等を印字することも考えられる。
次に、宛先情報記載片110の遮光印刷層116が形成された面の全面に粘着剤130aを塗布し、また、隠蔽情報記載片120については、明細情報印字領域125が設けられるとともに返信先情報124が印刷された面の全面に粘着剤130bを塗布するとともに、往信部121aのそれとは反対側の面の全面に剥離剤140を塗布する。なお、粘着剤130bの塗布においては、隠蔽情報記載片120に明細情報印字領域125を設けたり返信先情報124を印刷したりする前に行ってもよい。
次に、宛先情報記載片110と隠蔽情報記載片120とを、宛先情報記載片110の粘着剤130aが塗布された面と隠蔽情報記載片120の剥離剤140が塗布された面とが対向するように重ね合わせ、粘着剤130aによって宛先情報記載片110と隠蔽情報記載片120とを貼着する。
その後、宛先情報記載片110の往信部111aにスリット114aを形成して宛先情報記載片110に隠蔽ラベル114を区画形成し、図7に示した往復はがきを作製する。
以下に、上述した往復はがきの使用方法について説明する。
まず、宛先情報記載片110の宛先情報印字領域113に、往復はがきの送付先の住所や氏名等を示す宛先情報を印字するとともに、隠蔽情報記載片120の明細情報印字領域125に、往復はがきの送付先に隠蔽状態にて通知する明細情報を印字する。なお、隠蔽情報記載片120の明細情報印字領域125においては、粘着剤130bが塗布されているが、粘着剤130bは隠蔽情報記載片120に塗布された後でも隠蔽情報記載片120に対して筆記性を持たせることができるものであるため、隠蔽情報記載片120の明細情報印字領域125に明細情報を印字することができる。このように、往復はがきの送付先毎に異なる宛先情報と明細情報とを同一工程にて印字することにより、宛先情報と明細情報とのマッチングミスが生じることを回避することができる。また、隠蔽情報記載片120に塗布された粘着剤130bは、上述したように自己のみが貼着可能な自己貼着性を有するものであるため、隠蔽情報記載片120に粘着剤130bが塗布された後に隠蔽情報記載片120の往信部121aと返信部121bとが貼着される前の状態において、表面がべたついたり、他の物品等と接触してもそれと貼着されてしまったりすることがない。
次に、粘着剤130aによって互いに貼着された宛先情報記載片110と隠蔽情報記載片120を、隠蔽情報記載片120の粘着剤130bが塗布された面が内側となるようにミシン目112,122を介して折り畳み、加圧することにより、隠蔽情報記載片120の往信部121aと返信部121bとを貼着する。
このように隠蔽情報記載片120の往信部121aと返信部121bとが貼着された状態で往復はがきが送付先に送付されることになる。
図10は、図7〜図9に示した往復はがきの送付時の状態を示す図であり、(a)は宛先情報記載片110の往信部111a側から見た図、(b)は宛先情報記載片110の返信部111b側から見た図、(c)は(a)に示したA−A’断面図である。
上述した往復はがきは、送付先への送付時においては、隠蔽情報記載片20の明細情報印字領域125が設けられた面が内側となるように宛先情報記載片110と隠蔽情報記載片120がミシン目112,122を介して折り畳まれ、隠蔽情報記載片120の往信部121aと返信部121bとが貼着された状態となっている。
そのため、図10(a)に示すように、往復はがきの一方の面側においては、宛先情報記載片110の往信部111aのみが表出し、それにより、宛先情報記載片110の宛先情報印字領域113に印字された宛先情報113aが外部から視認可能となっており、この宛先情報113aに従って往復はがきが送付先に送付されることになる。この際、図10(c)に示すように、表出した宛先情報記載片110の往信部111aと明細情報が印字された隠蔽情報記載片120との間に遮光印刷層116が介在しているため、宛先情報記載片110の往信部111a側から透かして見られた場合であっても、宛先情報記載片110の往信部111aとは反対側、すなわち宛先情報記載片110の返信部111b側からの光が遮光印刷層116によって遮られ、隠蔽情報記載片120の明細情報印字領域125に印字された明細情報が透かして見られてしまうことがない。また、宛先情報記載片110の宛先情報113aが印字された面には、隠蔽情報記載片120の明細情報印字領域125に印字された明細情報が宛先情報記載片110及び隠蔽情報記載片120を透かして判読されてしまうことを不可能とするための地紋等が印刷されていないため、宛先情報113aが見にくくなってしまうことがない。
また、図10(b)に示すように、往復はがきの他方の面側においては、宛先情報記載片110の返信部111bのみが表出する。この際、図10(c)に示すように、表出した宛先情報記載片110の返信部111bと明細情報が印字された隠蔽情報記載片120との間に遮光印刷層116が介在しているため、宛先情報記載片110の返信部111b側から透かして見られた場合であっても、宛先情報記載片110の返信部111bとは反対側、すなわち宛先情報記載片110の往信部111a側からの光が遮光印刷層116によって遮られ、隠蔽情報記載片120の明細情報印字領域125に印字された明細情報が透かして見られてしまうことがない。
このように、図7〜図9に示した往復はがきにおいては、隠蔽情報記載片120の往信部121aと返信部121bとが貼着された状態で送付されることにより、送付時においては、隠蔽情報記載片120の明細情報印字領域125に印字された明細情報が隠蔽され、さらに、明細情報印字領域125に印字された明細情報が遮光印刷層116によって挟まれた状態となっていることにより、この明細情報が透かして見られてしまうことがない。
送付先に届けられた往復はがきは、隠蔽情報記載片120の往信部121aと返信部121bとが剥離されて見開かれることになる。
図11は、図7〜図9に示した往復はがきが見開かれた状態における見開き面を示す図である。
上述した往復はがきが送付先に届けられると、隠蔽情報記載片120の往信部121aと返信部121bとが剥離される。隠蔽情報記載片120の往信部121aと返信部121bとを貼着している粘着剤130bは、上述したように貼着後の剥離が可能なものであるため、互いに貼着された往信部121aと返信部121bとを剥離することができる。
すると、図11に示すように、隠蔽情報記載片120の明細情報印字領域125に印字された明細情報125aが視認可能となり、往復はがきの送付先において、明細情報125aが確認されることになる。また、この際、隠蔽情報記載片120の返信部121bに印刷された返信先情報124が表出する。
その後、往復はがきが送付先から返信されることになる。
図12は、図7〜図9に示した往復はがきの返信時の状態を示す図であり、(a)は隠蔽ラベル114が宛先情報記載片110の往信部111aから分離される様子を示す図、(b)は宛先情報記載片110の往信部111aから分離された隠蔽ラベル114が宛先情報記載片110の返信部111bの返信情報記入領域115に貼着された状態を示す図、(c)は(b)に示したA−A’断面図である。
往復はがきの送信先においては、届けられた往復はがきを返信する場合、まず、図12(a)に示すように、返信部111bの返信情報記入領域115に往復はがきの送付元に通知する返信情報115aを記入するとともに、隠蔽ラベル114を往信部111aから分離する。宛先情報記載片110の往信部111aは、隠蔽情報記載片120の往信部121aに粘着剤130a及び剥離剤140によって剥離可能に貼着されているため、隠蔽ラベル114はスリット114aによって宛先情報記載片110の往信部111aから分離すると、隠蔽情報記載片120の往信部121aから剥離することができる。またこの際、往信部121aの明細情報印字領域125が設けられた面とは反対側の面に広告情報等が印字されている際、2つの往信部111a,121aを互いに剥離すればその情報を見ることができる。
そして、往信部111a,121aと返信部111b,121bとをミシン目112,122によって切り離し、図12(b)に示すように、往信部111a,121aから分離した隠蔽ラベル114を、返信部111bの返信情報記入領域115に貼着する。宛先情報記載片110の隠蔽情報記載片120との貼着面には粘着剤130aが塗布されているため、この粘着剤130aによって隠蔽ラベル114を返信部111bの返信情報記入領域115に貼着することができる。
返信情報記入領域115に隠蔽ラベル114が貼着されると、返信情報記入領域115に記入された返信情報115aが隠蔽ラベル114によって隠蔽され、その状態で返信部返信部111b,121bが、返信部121bに記載された返信先情報124に従って返信されることになる。この際、図12(c)に示すように、返信情報115aが記入された返信部111bは遮光印刷層116に挟まれた状態となっているため、返信部111b,121bを隠蔽ラベル114側あるいは返信部121bから透かして見られた場合であっても、返信部111bの返信情報記入領域115に記入された返信情報115aが透かして見られてしまうことがない。
なお、本形態においては、隠蔽ラベル114をスリット114aによって宛先情報記載片110から分離可能としているが、ミシン目によって分離可能な構成とすることも考えられる。その場合、宛先情報記載片110と隠蔽情報記載片120とを粘着剤130aによって貼着する前にミシン目を形成して隠蔽ラベル114を宛先情報記載片110から分離可能なものとすることができる。
また、上述した2つの実施の形態においては、隠蔽構造として、遮光性の塗料が塗工されてなる遮光印刷層23,116を用いたが、その代わりに地紋が印刷された地紋印刷層を用いることも考えられる。
また、宛先情報13a,113aや明細情報25a,125aが印字によって宛先情報印字領域13,113や明細情報印字領域25,125に付与されているが、記入によって付与される構成であってもよい。
また、遮光印刷層23,116は、隠蔽情報記載片20あるいは宛先情報記載片110の一方の面の周囲を除く全面に設けられているが、隠蔽情報記載片20あるいは宛先情報記載片110の一方の面の全面に設けた構成としてもよい。ただし、遮光印刷層23,116を、隠蔽情報記載片20あるいは宛先情報記載片110の一方の面の周囲を除く全面に設けた方が、隠蔽情報記載片20あるいは宛先情報記載片110の一方の面の周囲においては、宛先情報記載片10,110と隠蔽情報記載片20,120とが粘着剤30aを介して直接貼着されることになり、宛先情報記載片10,110と隠蔽情報記載片20,120との貼着力を高めることができる。
また、隠蔽情報記載片20,120の折り畳み状態内側となる面に、圧力により自己のみが貼着可能な自己貼着性を有する粘着剤30b,130bを塗布することにより、隠蔽情報記載片20,120の往信部21a,121aと返信部21b,121bとを剥離可能に貼着する構成としているが、互いに剥離可能に貼着された2層のフィルム層を有する擬似接着構造を隠蔽情報記載片20,120の往信部21a,121aと返信部21b,121bのうちいずれか一方に設けたり、粘着力が弱いことにより貼着後の剥離が可能となる粘着剤を塗布したり、隠蔽情報記載片20,120の往信部21a,121aと返信部21b,121bのうちいずれか一方にニス等の剥離剤を塗布したりすることにより、剥離可能な接着構造を設けてもよい。ただし、返信部21bに対する宛先ラベル14の貼着や、返信部21b,121bの返信処理の妨げとならないような構成とする必要がある。
また、上述した2つの実施の形態においては、宛先情報記載片10,110に1つのラベルが分離可能に区画形成されているが、複数のラベルが区画形成されていてもよい。例えば、宛先情報記載片10,110に、第1の実施の形態にて示した宛先ラベル14と第2の実施の形態に示した隠蔽ラベル114との2つのラベルを設けること等が考えられる。
また、上述した2つの実施の形態においては、宛先情報記載片10,110の第1紙片部となる往信部11a,111aに分離領域となる宛名ラベル14あるいは隠蔽ラベル114が区画形成されているが、宛先情報記載片10,110の第2紙片部となる返信部11b,111bに分離領域を区画形成することも考えられる。その場合、隠蔽情報記載片20,120の返信部21b,121bの宛先情報記載片10,110との貼着面に剥離剤40,140を塗布しておき、宛先情報記載片10,110の返信部11b,111bが隠蔽情報記載片20,120の返信部21b,121bと剥離可能に貼着された構成とする必要がある。
また、上述した2つの実施の形態においては、本発明の隠蔽シートとして往復はがきを例に挙げて説明したが、上述したように、シートの両面から透かして見られた場合に、シートに付与された隠蔽情報を隠蔽構造によって判読不可能とするものであれば本発明はこれに限らない。
本発明の隠蔽シートの第1の実施の形態となる往復はがきを示す図であり、(a)は積層構造を示す図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。 図1に示した宛先情報記載片の構成を示す図であり、(a)は折り畳み状態外側となる面の構成を示す図、(b)は折り畳み状態内側となる面の構成を示す図、(c)は(a)に示したA−A’断面図である。 図1に示した隠蔽情報記載片の構成を示す図であり、(a)は折り畳み状態外側となる面の構成を示す図、(b)は折り畳み状態内側となる面の構成を示す図、(c)は(a)に示したA−A’断面図である。 図1〜図3に示した往復はがきの送付時の状態を示す図であり、(a)は宛先情報記載片の往信部側から見た図、(b)は宛先情報記載片の返信部側から見た図、(c)は(a)に示したA−A’断面図である。 図1〜図3に示した往復はがきが見開かれた状態における見開き面を示す図である。 図1〜図3に示した往復はがきの返信時の状態を示す図であり、(a)は宛名ラベルが宛先情報記載片から分離される様子を示す図、(b)は宛先情報記載片から分離された宛先ラベルが隠蔽情報記載片の宛名ラベル貼着領域に貼着された状態を示す図である。 本発明の隠蔽シートの第2の実施の形態となる往復はがきを示す図であり、(a)は積層構造を示す図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。 図7に示した宛先情報記載片の構成を示す図であり、(a)は折り畳み状態外側となる面の構成を示す図、(b)は折り畳み状態内側となる面の構成を示す図、(c)は(a)に示したA−A’断面図である。 図7に示した隠蔽情報記載片の構成を示す図であり、(a)は折り畳み状態外側となる面の構成を示す図、(b)は折り畳み状態内側となる面の構成を示す図、(c)は(a)に示したA−A’断面図である。 図7〜図9に示した往復はがきの送付時の状態を示す図であり、(a)は宛先情報記載片の往信部側から見た図、(b)は宛先情報記載片の返信部側から見た図、(c)は(a)に示したA−A’断面図である。 図7〜図9に示した往復はがきが見開かれた状態における見開き面を示す図である。 図7〜図9に示した往復はがきの返信時の状態を示す図であり、(a)は隠蔽ラベルが宛先情報記載片の往信部から分離される様子を示す図、(b)は宛先情報記載片の往信部から分離された隠蔽ラベルが宛先情報記載片の返信部の返信情報記入領域に貼着された状態を示す図、(c)は(b)に示したA−A’断面図である。
符号の説明
10,110 宛先情報記載片
11a,21a,111a,121a 往信部
11b,21b,111b,121b 返信部
12,22,112,122 ミシン目
13,113 宛先情報印字領域
14 宛名ラベル
14a,114a スリット
15,115 返信情報記入領域
15a,115a 返信情報
20,120 隠蔽情報記載片
23,116 遮光印刷層
24 宛名ラベル貼着領域
25,125 明細情報印字領域
25a,125a 明細情報
30a,30b,130a,130b 粘着剤
40,140 剥離剤
114 隠蔽ラベル
124 返信先情報

Claims (1)

  1. 一方の面に粘着剤が塗布された第1のシートと、前記粘着剤によって前記第1のシートに貼着された第2のシートとを有し、前記第1及び第2のシートはそれぞれ、第1紙片部と第2紙片部とが折り畳み可能に連接して構成され、前記第1紙片部どうし及び前記第2紙片部どうしが重ね合わされて前記粘着剤によって前記第1のシートと前記第2のシートとが貼着され、前記第2のシートが内側となるように折り畳むことによって前記第2のシートに付与された隠蔽情報を隠蔽する隠蔽シートであって、
    前記第1のシートは、折り畳み状態外側となる面のうち前記第1紙片部に、表示情報が付与される表示情報付与領域が設けられるとともに、前記第1紙片部と前記第2紙片部のいずれか一方に当該第1のシートから分離可能な分離領域が区画形成され、
    前記第2のシートは、折り畳み状態内側となる面に、前記隠蔽情報が付与される隠蔽情報付与領域が設けられるとともに、貼着後の剥離が可能な接着構造を有し、
    前記第2紙片部において前記第2のシートの折り畳み状態内側となる面よりも折り畳み状態外側に設けられ、前記第1のシートの前記第2紙片部側から前記第1及び第2のシートを透かしての前記隠蔽情報の判読を不可能とする第1の隠蔽構造と、
    前記第1紙片部において前記第2のシートの折り畳み状態内側となる面と前記第1のシートの前記表示情報付与領域が設けられた面との間に設けられ、前記表示情報付与領域が設けられた面側から前記第1及び第2のシートを透かしての前記隠蔽情報の判読を不可能とする第2の隠蔽構造とを有し、
    前記第1のシートと前記第2のシートとは、前記第1紙片部と前記第2紙片部のうち前記第1のシートに前記分離領域が区画形成された紙片部において互いに剥離可能である隠蔽シート。
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