JP4740030B2 - レーザ装置の製造方法 - Google Patents
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Description
図1及び図2は、本発明の各実施例に共通して用いる窒化物半導体レーザ装置101の概略構成図を示す。
窒化物半導体レーザチップ103の正面図を図3(a)に示す。n型GaN基板161の上に、n型クラッド層162A、InGaN活性層162B、p型クラッド層162Cを含む窒化物半導体層162が形成されている。また、リッジ135の両脇におけるp型クラッド層162Cの一部がエッチングされ、そこに酸化シリコン絶縁体埋め込み層203が形成されている。リッジ135におけるp型クラッド層162Cの上および酸化シリコン絶縁体埋め込み層203の上には、p側電極202が形成され、n型GaN基板161の下には、n側電極201が形成されている。
図3(a)に示された窒化物半導体レーザチップ103が複数形成されたウエハは以下のように製造される。まず、一般的に用いられている周知の技術を適宜用いて、n型GaN基板161上に窒化物半導体層162及びp側電極202を形成し、n型GaN基板161の裏面側から、研磨もしくはエッチングを行うことにより、ウエハの厚みを当初の350μmから40〜150μm程度まで薄くする。その後、n側電極201を形成する。
このようにウエハを劈開することで得られたレーザ・バーを、更に窒化物半導体レーザチップ103に分割する。チップ分割工程の前半工程であるスクライブ工程を示す図4(a)において、粘着シート250に貼り付けられたレーザ・バー240をスクライブ装置(図示せず)にセットし、スクライブ装置内のダイヤモンドスクライバなどを用いてスクライブライン241を形成する。この粘着シート250の粘着剤の成分が、分割した窒化物半導体レーザチップ103に付着、残留する恐れがある。次にチップ分割工程の後半工程であるブレーキング工程では、図4(b)に示すように、粘着シート250をスクライブライン241に直交する矢印251・252に示す方向に引き伸ばすことにより、レーザ・バー240から個々の窒化物半導体レーザチップ103を分割する。窒化物半導体レーザチップ103は粘着シート250に貼り付けられているため、ばらばらにならない。なお、チップ分割工程として、ダイヤモンドスクライバを用いない方法であるダイシング法、レーザアブレーション法等を用いても構わない。
窒化物半導体レーザチップ103を実際に使えるようにパッケージングして、窒化物半導体レーザ装置101とする製造工程を以下に示す。ダイボンディング工程を説明するための図5において、ステム104をダイボンディング装置の支持台261にセットする。ステム側ハンダ層151とチップ側ハンダ層152が両面に付いているサブマウント102を、ステムのブロック部105に置く。次に、ダイボンディング装置のコレット270によって窒化物半導体レーザチップ103を吸引し、チップ側ハンダ層152の上まで移動して窒化物半導体レーザチップ103を置き吸引を停止する。ただし、サブマウント102において、ステム側ハンダ層151とチップ側ハンダ層152が両面に付いている。ステム側ハンダ層151、チップ側ハンダ層152は、共にAuとSnの割合が80%対20%(重量比)、融点280℃のものを用いた。この状態で、ダイボンディング装置のコレット270により窒化物半導体レーザチップ103に荷重Fを加え、310℃5秒の加熱を行うことにより、ステム側ハンダ層151とチップ側ハンダ層152が溶融する。室温まで冷却することにより、ステム側ハンダ層151とチップ側ハンダ層152が固化し、同時ダイボンディング(窒化物半導体レーザチップ103、サブマウント102、ステム104が同時に固着されること)が行われる。
実施例1は、レーザチップ固着保持体100について、引き続き以下の工程を行っている。
このようにして作製した100台の窒化物半導体レーザ装置を、70℃、連続発振80mWの自動出力制御(Automatic Power Control:APC)で、寿命試験にかけたところ、平均寿命(mean time to failures:MTTF)が7852時間であった。
ワイヤボンディング工程後の加熱処理温度の理論上の上限は、ステム側ハンダ層151とチップ側ハンダ層152の融点であるが、実際には融点近くなると合金が軟化するため、融点より約20℃以下の温度がより望ましい。例えばハンダ層151・152にAu80%−Sn20%を用いる場合、融点が280℃となるため、260℃以下が望ましい。
レーザチップ固着保持体100およびキャップ106について、同時ダイボンディングおよびワイヤボンディング工程後、加熱処理を行なわずに、気密封止装置内の乾燥空気雰囲気中に移した。その他は、実施例1と同様の工程を行った。
実施例1において、加熱処理後90分間、レーザチップ固着保持体100およびキャップ106を大気に暴露したのち、気密封止装置内の乾燥空気雰囲気中に移した。その他は、実施例1と同様の工程を行った。
実施例1において、加熱処理を終えたレーザチップ固着保持体100およびキャップ106を、オーブン280から取り出して10分後に、露点が0℃の空気雰囲気に満たされた気密封止装置中に入れ、キャップ106をレーザチップ固着保持体100に重ねて抵抗加熱法により接合して気密封止し、気密封止装置より取り出した。
実施例1〜3では、窒化物半導体レーザチップ、サブマウント、ステムを同時マウントしたレーザチップ固着保持体について加熱処理、オゾン処理、あるいは酸素プラズマ処理を行った例を示したが、サブマウントを用いずに窒化物半導体レーザチップを直接ステムにマウントしたレーザチップ固着保持体について加熱処理、オゾン処理、あるいは酸素プラズマ処理を行ってもよい。また、窒化物半導体レーザチップをサブマウントにマウントしたレーザチップ固着保持体について加熱処理、オゾン処理、あるいは酸素プラズマ処理を行った後、レーザチップ固着保持体をステムにマウントしてもよい。
101 窒化物半導体レーザ装置
102 サブマウント
103 窒化物半導体レーザチップ
104 ステム
105 ステムのブロック部
106 キャップ
107 光透過窓
110、111 ピン
112、113 絶縁性のリング
121、122 ワイヤ
135 リッジ
140 SiC板
141、142 サブマウント表面の金属膜
151 ステム側ハンダ層
152 チップ側ハンダ層
161 n型GaN基板
162 窒化物半導体層
201 n側電極
202 p側電極
203 酸化シリコン絶縁体埋め込み層
221 レーザ光の光出射端面
222 レーザ光の出射側と反対の端面
231 ARコーティング
232 HRコーティング
235 チップ幅
236 チップ共振器長
240 レーザ・バー
241 スクライブライン
250 粘着シート
251、252 引き伸ばし方向
261 ダイボンディング装置の支持台
270 ダイボンディング装置のコレット
280 オーブン
281 ガス導入口
282 ガス排出口
290 オゾン発生装置
291 ガス導入口
292 ガス排出口
293 紫外線ランプ
294 紫外線
295 酸素
296 オゾン
297 遮蔽板
300 プラズマ発生装置
301 高周波電源
302 カップリングコンデンサ
303、305 電極
304 プラズマ
311 ガス導入口
312 ガス排出口
313 真空ポンプ
Claims (10)
- レーザチップを、低融点金属を介して該低融点金属をその融点よりも高い温度で溶融することにより保持体に固着する工程と、
該レーザチップを固着した保持体を、オゾンを発生させた雰囲気下で、前記融点よりも低い加熱処理温度で加熱する工程と、
封止工程を有し、
前記オゾンを発生させた雰囲気下での加熱処理において、前記オゾンを発生させるために照射される紫外線が、前記レーザチップに照射されないことを特徴とするレーザ装置の製造方法。 - 前記加熱処理温度が前記融点より20℃以上低いことを特徴とする請求項1に記載のレーザ装置の製造方法。
- 前記加熱する工程が、10分以上であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のレーザ装置の製造方法。
- 前記低融点金属が、Snの割合が15重量%以上90重量%以下であるAu−Sn合金であって、前記加熱処理温度が175℃以上であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のレーザ装置の製造方法。
- 前記封止工程において、
露点が−10℃以下である封入気体を封入して、該レーザチップの気密封止を行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のレーザ装置の製造方法。 - 前記加熱する工程において、
露点が−10℃以下の雰囲気下で前記レーザチップを固着した保持体およびキャップを加熱することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のレーザ装置の製造方法。 - 前記封入気体が、乾燥空気、窒素、酸素、水素、アルゴン、ヘリウム、キセノンまたは前記ガスのうち少なくとも2種以上を含む混合ガスであることを特徴とする請求項5に記載のレーザ装置の製造方法。
- 前記加熱する工程と前記封止工程との間において前記レーザチップを固着した保持体を大気中に暴露する時間が、60分以内であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のレーザ装置の製造方法。
- 前記レーザチップが、発光波長が500nm以下であるレーザチップであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のレーザ装置の製造方法。
- 前記レーザチップが、窒化物半導体レーザチップであることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のレーザ装置の製造方法。
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