JP4739936B2 - 車輌のドア構造 - Google Patents

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この発明は、車輌のドア構造(ガルウイングドアの一種で、ドアを跳ね上げる構造のドア)に関する。
従来、このガルウイングドアに関する文献として、特開平5−104954の「自動車のドア構造」がある(文献(1))。この文献(1)は、ボディの側面部から上面部にかけて形成した開口部を覆うように設置され、このボディに設けたドアヒンジを支点にして揺動自在に支持されたガルウイングドアであって、一端部をボディに枢支し、その他端部をガルウイングドアの側辺部にスライド自在に支持されたリンク部材と、上端部をこのリンク部材の車体側枢支点の近傍に連結し、その下端部をボディに支持し、このリンク部材を介してガルウイングドアを開方向に付勢する付勢部材とを設けた構成である。そして、小さなストロークの付勢部材によってガルウイングドアを大きく揺動変位させることで、このガルウイングドアを最大開放位置に移行させ得ること、またドアの開放開始時に付勢部材の付勢力がドアの閉止方向に作用するという不都合を生じることなく、軽い力でこのガルウイングドアを開放操作できること等の特徴がある。
前述の文献(1)のガルウイングドアとは、内容を異にするが、ドアを跳ね上げる他の先行文献としては、特開2003−146082の「自動車の上下開閉式ドア」がある(文献(2))。この文献(2)は、上下に開閉する自動車のドアで、このドアは、ボディに設けたヒンジを介して相互に回動可能に結合する上下半部に2分割構成されたドア本体と、このボディのルーフ部及び側部でドア本体の上下半部とそれぞれ連結するリンク機構とを備えた構成であって、リンク機構を介して跳ね上げながら、その開閉途中でドア本体を折曲げ形成した後、その開放限でルーフ部に適宜間隔をおいて、略水平状態に展開することを特徴とする上下開閉式ドアである。そして、この上下開閉式ドアは、嵩高の車輌へのガルウィング型ドアの装着を可能とし、かつこのガルウィング型ドアとしての使い勝手がよく、また円滑なドア開閉操作が可能な構造を提案する。
特開平5−104954 特開2003−146082
前記文献(1)は、ドアをリンク部材により跳ね上げる構成であるので、リンク部材が開閉時に邪魔となること、乗降に支障をきたすので、場合により怪我等の要因となること、又は体裁が悪いこと等が考えられる。さらにはドアの開閉に広い場所を必要とし、この開閉時に困るとともに、駐車の際にも少なからず問題があること等が考えられる。
また文献(2)は、ドアを上下半部に2分割構成とすることで、文献(1)で一例として説明した、ドア開閉時の改良及び/又は問題に関しては、改良されており、使用の利便性が向上したものと考えられる。しかし、リンク機構を採用することから、前述と同様の問題を抱えていると考えられる。
請求項1の発明は、ドアを極めて狭い空間で開閉できる構造として、車輌を狭いスペースに駐車可能とすること、ドアをボディの外側への移動を経た後に、このドアを跳ね上げる構成とし、このドアを安全・スムーズ、かつ適確に開放(逆の動作で閉塞)することを意図する。また、ドアが大きく開放するので、車の乗降がスムーズにでき、障害者、老人、子供等も安全に乗降できることを意図する。さらに、ドアの開閉にシリンダーの駆動を介して簡易かつ迅速に行うことを意図する。
請求項1は、車輌のドアを支持するアームと、このアームの基端に固止し、かつ前記車輌のボディの前後側方向に対して可動自在に設けた基板と、前記ボディに設けた固定ベースと、この固定ベースに支持された自在継手と、この自在継手に支持され、かつ前記ボディの前後側方向に回転自在で、しかも前記ボディの内外側方向に揺動可能に設けられるカム板と、このカム板に複数個設けられた転子と、この転子が接触する前記ボディ又は固定ベース板に設けたカム機構と、前記基板の可動を司る一端を前記ボディに、他端をこの基板にそれぞれ設けたシリンダーとで構成される車輌のドア構造である。
請求項2の発明は、請求項1の目的を達成するために、ドアを極めて狭い空間で開閉できるカム機構、またドアをボディの外側への移動を経た後に跳ね上げ開放できることが可能なカム機構、さらにはドアをスムーズ、かつ適確に開放(逆の動作で閉塞)することができるカム機構の提供を意図する。またドアの開閉にシリンダー及び/又はカム機構の動作を介して簡易かつ迅速に行うことを意図する。
請求項2は、請求項1に記載のカム機構は、第一のカムと第二のカム及び第三のカムとで構成し、
第一のカムは、ドアの前記ボディの外側への移動(開放)を司る第一及び第四の転子が接触する第一のカム山部及び第一のカム中間山部をそれぞれ設け、また外側に移動したドアの内側への移動(跳ね上げ)を司る第一及び第四の転子が接触する第一のカム中間スロープ部及び第一のカム端末スロープ部をそれぞれ設け、
また第二のカムは、ドアの前記ボディの外側への移動(開放)を司る第二の転子が接触する第二のカム上昇部及び第二の転子を誘導するガイドを設け、また外側に移動したドアの内側への移動(跳ね上げ)を司る第二の転子が接触する第二のカム谷部を設け、
さらに第三のカムは、ドアの前記ボディの外側への移動(開放)を司る第三の転子が接触する第三のカム端末スロープ部を設け、また外側に移動したドアの内側への移動(跳ね上げ)を司る第三の転子が接触する第三のカム山部を設け、
この第一のカムと第三のカムを内側円周状に設け、第二のカムを前記第一のカム及び第三のカムの外側円周状に配備する構成とした車輌のドア構造である。
請求項3の発明は、請求項1の目的を達成するために、ドアを極めて狭い空間で開閉できる自在継手、またドアをボディの外側への移動を経た後に跳ね上げ開放できることが可能な自在継手、さらにはドアをスムーズ、かつ適確に開放(逆の動作で閉塞)することができる自在継手の提供を意図する。またドアの開閉にシリンダー及び/又は自在継手の動作を介して簡易かつ迅速に行うことを意図する。
請求項3は、請求項1に記載の自在継手は、ボディ又は固定ベース板より立設した支持軸と、支持軸に設けた継手軸と、継手軸を支持する軸受けとで構成した車輌のドア構造である。
請求項4の発明は、請求項1の目的を達成するために、ドアを極めて狭い空間で開閉できる基板に複数個の転子を設ける構成、またドアをボディの外側への移動を経た後に跳ね上げ開放できることが可能な基板に複数個の転子を設ける構成、さらにはドアをスムーズ、かつ適確に開放(逆の動作で閉塞)することができる基板に複数個の転子を設ける構成を提供する。またドアの開閉にシリンダー及び/又は基板に複数個の転子を設ける構成を介して簡易かつ迅速に行うことを意図する。
請求項4は、請求項1に記載の基板に設けた複数個の転子は、四個で構成し、第二の転子と第四の転子を直線に配し、直線を基準として第一の転子を鈍角に、また第三の転子を鋭角にそれぞれ設ける構成とした車輌のドア構造である。
請求項1の発明は、車輌のドアを支持するアームと、アームの基端に固止し、かつ車輌のボディの前後側方向に対して可動自在に設けた基板と、ボディに設けた固定ベースと、固定ベースに支持された自在継手と、自在継手に支持され、かつボディの前後側方向に回転自在で、しかもボディの内外側方向に揺動可能に設けられるカム板と、カム板に複数個設けられた転子と、転子が接触するボディ又は固定ベース板に設けたカム機構と、基板の可動を司る一端をボディに、他端を基板にそれぞれ設けたシリンダーとで構成される車輌のドア構造である。
従って、請求項1の発明は、ドアを極めて狭い空間で開閉できる構造として、車輌を狭いスペースに駐車可能となること、ドアをボディの外側への移動を経た後に、このドアを跳ね上げる構成とし、このドアを安全、スムーズ、かつ適確に開放(逆の動作で閉塞)できること等の特徴を有する。また、ドアが大きく開放するので、車の乗降がスムーズにでき、障害者、老人、子供等も安全に乗降できる特徴を有する。さらに、ドアの開閉にシリンダーの駆動を介して簡易かつ迅速に行うことができる実益を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のカム機構は、第一のカムと第二のカム及び第三のカムとで構成し、
第一のカムは、ドアの前記ボディの外側への移動(開放)を司る第一及び第四の転子が接触する第一のカム山部及び第一のカム中間山部をそれぞれ設け、また外側に移動したドアの内側への移動(跳ね上げ)を司る第一及び第四の転子が接触する第一のカム中間スロープ部及び第一のカム端末スロープ部をそれぞれ設け、
また第二のカムは、ドアのボディの外側への移動(開放)を司る第二の転子が接触する第二のカム上昇部及び第二の転子を誘導するガイドを設け、また外側に移動したドアの内側への移動(跳ね上げ)を司る第二の転子が接触する第二のカム谷部を設け、
さらに第三のカムは、ドアのボディの外側への移動(開放)を司る第三の転子が接触する第三のカム端末スロープ部を設け、また外側に移動したドアの内側への移動(跳ね上げ)を司る第三の転子が接触する第三のカム山部を設け、
この第一のカムと第三のカムを内側円周状に設け、第二のカムを第一のカム及び第三のカムの外側円周状に配備する構成とした車輌のドア構造である。
従って、請求項2は、請求項1の目的を達成するために、ドアを極めて狭い空間で開閉できるカム機構、またドアをボディの外側への移動を経た後に跳ね上げ開放できることが可能なカム機構、さらにはドアをスムーズ、かつ適確に開放(逆の動作で閉塞)することができるカム機構の提供できる特徴を有する。またドアの開閉にシリンダー及び/又はカム機構の動作を介して簡易かつ迅速に行うことができる実益を有する。
請求項3の発明は、請求項1に記載の自在継手は、ボディ又は固定ベース板より立設した支持軸と、支持軸に設けた継手軸と、継手軸を支持する軸受けとで構成した車輌のドア構造である。
従って、請求項3は、請求項1の目的を達成するために、ドアを極めて狭い空間で開閉できる自在継手、またドアをボディの外側への移動を経た後に跳ね上げ開放できることが可能な自在継手、さらにはドアをスムーズ、かつ適確に開放(逆の動作で閉塞)することができる自在継手を提供できる特徴を有する。またドアの開閉にシリンダー及び/又は自在継手の動作を介して簡易かつ迅速に行うことができる実益を有する。
請求項4の発明は、請求項1に記載の基板に設けた複数個の転子は、四個で構成し、第二の転子と第四の転子を直線に配し、直線を基準として第一の転子を鈍角に、また第三の転子を鋭角にそれぞれ設ける構成とした車輌のドア構造である。
従って、請求項4は、請求項1の目的を達成するために、ドアを極めて狭い空間で開閉できる基板に複数個の転子を設ける構成、またドアをボディの外側への移動を経た後に跳ね上げ開放できることが可能な基板に複数個の転子を設ける構成、さらにはドアをスムーズ、かつ適確に開放(逆の動作で閉塞)することができる基板に複数個の転子を設ける構成を提供できる特徴を有する。またドアの開閉にシリンダー及び/又は基板に複数個の転子を設ける構成を介して簡易かつ迅速に行うことができる実益を有する。
図面の説明をすると、図1は車輌をフロント側より見た図で、ドアが閉まっている状態を示す正面図、図2は車輌をフロント側より見た図で、ドアが開かれた最初の状態を示す正面図、図3は車輌をフロント側より見た図で、ドアが開かれていく状態を示す正面図、図4は車輌をフロント側より見た図で、ドアが開かれていく途中の(外側より内側に移動しつつ、上方に可動する)状態を示す正面図、図5は車輌をフロント側より見た図で、ドアが開かれて内側に移動した(上方に可動しながら内側に傾く)状態を示す正面図、図6は車輌をフロント側より見た図であり、ドアが開放された状態を示す斜視図、図7はドアとアームと基板並びにカム板等との関係を示した拡大側面図、図8は図7の要部をさらに拡大した側面図、図9は固定ベース板を表した斜視図、図10−1は図1の状態におけるカム機構のカムを拡大して示した側面図、図10−2は図10−1における第二のカムの展開側面図、図10−3は図10−1における第三のカムの展開側面図、図10−4は図10−1における第一のカムの展開側面図、図10−5は図10−1におけるカム機構のカムを拡大して示した斜視図、図11−1は図6の状態におけるカム機構のカムを拡大して示した側面図、図11−2は図11−1における第二のカムの展開側面図、図11−3は図11−1における第三のカムの展開側面図、図11−4は図11−1における第一のカムの展開側面図、図11−5は図11−1の状態におけるカム機構のカムを拡大して示した斜視図、
である。
以下、構成の説明をすると、1は車輌CのドアC1に二点支持で可動端(図示せず)を固止(支持)した略倒T字形を呈するアームで、このアーム1の基端1aには略L字形を呈する基板2を固止する。そして、この基板2には略々扇形のカム板3(作動手段)が固止されている。このカム板3は車輌CのボディC2の前後側方向(車輌Cの前進、後退方向、つまりボディC2と平行方向)に対して可動自在で、かつこのボディC2の内外側方向(車輌Cの車内、車外方向、つまりボディC2と垂直方向)に移動可能に設ける自在継手4が設けられている。従って、前記カム板3はこの自在継手4を基点として可動するとともに、ボディCに対して傾倒可能な構造となっており、ドアC1の移動(跳ね上げ又は開閉)と、このドアC1のボディC2の内外側への移動を可能とする。
図中5はボディC2に固止した固定ベース板で、この固定ベース板5には前記自在継手4が支持されており、前記カム板3はこの自在継手4を軸とし、前記固定ベース板5(車輌C)を基点として移動する。またこの固定ベース板5にはアーム1の移動規制及び/又は安全性の確保を意図したストッパー60を設けることで、当該アーム1及び/又はドアC1の移動距離のコントロール及び安全性の確保等を図る。具体的には、ガイド6(及び後述する第二の転子70が第二のカム20の第二のカム上昇部21に挟持されること)による規制で、ドアC1の閉塞時の状態を確保し、またストッパー60(及び後述する第三の転子71が第三のカム30の第三のカム山部32に載置されること)による規制で、ドアC1の開放時の状態を確保することを意図する。そして、この自在継手4は、ボディC2又は固定ベース板5より立設した支持軸と、支持軸に設けた継手軸と、継手軸を支持する軸受けとで構成し、基板2の自在継手4を支点とした規定の動き(この動きは、図7に於いて、カム板3の自在継手4を支点として矢印A方向に回転する)及び/又はこのカム板3の自在継手4を支点とした傾斜の動き(基板2の規定の動き)を図る(この傾斜の動きは、図7に於いて奥面と手前方向)。
また前記カム板3には、順次第一の転子7より第二の転子70、第三の転子71、第四の転子72が設けられており、この第一の転子7と第二の転子70、第三の転子71と第四の転子72(転子の数は限定されないが、安定性を考慮して、この例では第一の転子7〜第四の転子72とした)は、図10−1と、図11−1に示した角度でそれぞれ設けられているとともに、このカム板3よりそれぞれ突出する構成となっている。特に第二のカム20が他のカム(第一のカム10及び第三のカム30)の円周上より外側に設けられているので、第二の転子70は、他の転子(第一の転子7、第三の転子71、第四の転子72)よりも自在継手4からの距離が長くなっている。
図10−1から図11−5に示した固定ベース板5には第一のカム10と、第二のカム20及び第三のカム30が対峙し、かつ第一のカム10と第三のカム30が同円周状に設けられており、第二のカム20は、第一のカム10と第三のカム30の同円周状よりも外周円状に環状に設けられている。この第一のカム10と第二のカム20の間には、離間部50、第三のカム30と第一のカム10の間には離間部50aが形成されている。そして、この第一のカム10の上を第一の転子7と第四の転子72が転動する。また第二のカム20の上を第二の転子70が転動する。また、第三のカム30の上を第三の転子71が転動する。
そこで、この第一のカム10と第二のカム20と第三のカム30、第一の転子7〜第四の転子72との関係を説明すると、図10−1〜図10−5の状態は、ドアC1が閉塞している状態であって、第一の転子7が第一のカム10の第一のカム山部11(以下、第一のカム山部11とする)に載り、第二の転子70が第二のカム20の第二のカム上昇部21(以下、第二のカム上昇部21とする)とガイド6との間に載置された状態にあり、かつ第三の転子71が第三のカム30の第三のカム端末スロープ部31(以下、第三のカム端末スロープ部31とする)に載り、さらに第四の転子72が第一のカム10の第一のカム中間山部12(以下、第一のカム中間山部12とする)に載った状態である。カム板3は略垂直状態であり、前述の如く、ドアC1は閉塞されている。
その後、カム板3がドアC1に設けた取手を介して開放されると(取手を利用してドアC1が外側に開くと)、前記の状態(図10−1〜図10−5)から、図10−1の矢印Aの方向にカム板3が回転(基板2の前進方向)して、第一の転子7が第一のカム山部11から下がり、第一のカム中間スロープ部13に向かって転動し(移動し)、第二の転子70が第二のカム上昇部21とガイド6の間から第二のカム谷部22に向かって転動(移動)する。この時、第二の転子70は、第二のカム上昇部21とガイド6の間をガイド6に沿うように転動する。第二の転子70はガイド6により、スムーズな転動が可能であり、ガイド6によって、各転子が各カムから外れることを防止し、各転子のブレを防止する。また、第二のカム上昇部21は図10−2のように、滑らかなカーブを描いており、第二の転子70が滑らかに転動する。従って、ガイド6と第二のカム上昇部21により、ドアC1の開放が非常にスムーズに行われる。また、第三の転子71が第三のカム端末スロープ部31から第三のカム山部32に向かって転動し(移動し)、さらに第四の転子72が第一のカム中間山部12から第一のカム端末スロープ部14に向かって転動して(移動して)いくことで、カム板3の右側3aが順次下がり、逆に左側3bが順次上がり、これに倣って基板2が傾斜していく。この傾斜によりドアC1が前述の如く、上方へ跳ね上がり、この跳ね上がりの過程で、外側から内側に弧を描くように戻るような状態で順次開放されることで、車輌Cの各装置備品及び/又は内張り部材等に邪魔されることなくスムーズに開放されていく。尚、ドアC1は、ガルウィング機構(型)で跳ね上がる構造であり、基板2と固定ベース5との間に設けたシリンダー40を利用し、軽いタッチで開放及び/又は閉塞すること、又は必要により自動化すること、非常に軽い力でドアC1の開閉が可能であるので、障害者等の弱者に優しい開・閉を提供すること等を意図する。また、図5のように、ドアC1が上方に大きく開放されるので、乗降が非常にしやすく、大きな荷物の出し入れも可能である。また、大きく開放されることにより、空間が大きく確保されるので、障害者、老人、子供等もスムーズに乗降することが可能である。
以上の工程を介してドアC1は開放限に至る。図11−1〜図11−5の状態は、ドアC1が開放限に至っている状態であって、第一の転子7が第一のカム中間スロープ部13の端に載り、第二の転子70が第二のカム谷部22の端に載り、かつ第三の転子71が第三のカム山部32に載り、さらに第四の転子72が第一のカム端末スロープ部14の端に載った状態で、カム板3は傾斜状態であり、前述の如く、ドアC1は開放されている。尚、図11−1の矢印Aはカム板3の逆回転(基板2の後退方向)を図示する。
尚、前述した第一のカム10、第二のカム20と第三のカム30及び/又は第一〜第四の転子7〜72(転子の数は限定されない)とで構成するカム機構等は一例であり、前記基板2及び/又はアーム1が同様の動きをする構造であれば、本発明の範疇である。例えば、ボディC2又は固定ベース板5に一条又は数条の誘導溝を形成し、この誘導溝を一個又は数個の転子が転動することで、前記の如く、ドアC1が外方に移動し、跳ね上がった後に、内側に移動する動作をする構造であれば採用できる。また前記シリンダー40の自動制御で、各例のカム機構を作動する構造とし、このドアC1を自動制御できる特徴があって、例えば、障害者、手が使用できない状況下での開閉及び/又は乗降に有益である。
また図示しないが、前述した第一のカム10と第二のカム20及び第三のカム30に対峙する構成で、第四のカム、第五のカムと第六のカムを設け、前記第一〜第四の転子7〜72(転子の数は限定されない)をガイド6の数量を加えて、基板2の確実な動きを保証することも可能であり、ドアC1のスムーズで、かつ確実な開閉に有効に機能すること等の特徴がある。また、ボディC2にカム機構を設けることも可能である。なお、今回の実施例では、カム機構は第一のカム10、第二のカム20、第三のカム30としているが、例えば、第一のカム10と第三のカム30を一体化すること、第一のカム10を分割化し、第四のカムとすることも可能である。なお、現状の車輌に取付けることも可能である。
以上で説明した、開放されたドアC1を閉塞する場合には、前述の逆の操作を介して行われるので、説明は割愛する。
図1は車輌をフロント側より見た図で、ドアが閉まっている状態を示す正面図 図2は車輌をフロント側より見た図で、ドアが開かれた最初の状態を示す正面図 図3は車輌をフロント側より見た図で、ドアが開かれていく状態を示す正面図 図4は車輌をフロント側より見た図で、ドアが開かれていく途中の(外側より内側に移動しつつ、上方に可動する)状態を示す正面図 図5は車輌をフロント側より見た図で、ドアが開かれて内側に移動した(上方に可動しながら内側に傾く)状態を示す正面図 図6は車輌をフロント側より見た図であり、ドアが開放された状態を示す斜視図 図7はドアとアームと基板並びにカム板等との関係を示した拡大側面図 図8は図7の要部をさらに拡大した側面図 図9は固定ベース板を表した斜視図 図10−1は図1の状態におけるカム機構のカムを拡大して示した側面図 図10−2は図10−1における第二のカムの展開側面図 図10−3は図10−1における第三のカムの展開側面図 図10−4は図10−1における第一のカムの展開側面図 図10−5は図10−1の状態におけるカム機構のカムを拡大して示した斜視図 図11−1は図6の状態におけるカム機構のカムを拡大して示した側面図 図11−2は図11−1における第二のカムの展開側面図 図11−3は図11−1における第三のカムの展開側面図 図11−4は図11−1における第一のカムの展開側面図 図11−5は図11−1の状態におけるカム機構のカムを拡大して示した斜視図
1 アーム
1a 基端
2 基板
3 カム板
3a 右側
3b 左側
4 自在継手
40 シリンダー
5 固定ベース板
6 ガイド
60 ストッパー
7 第一の転子
70 第二の転子
71 第三の転子
72 第四の転子
10 第一のカム
11 第一のカム山部
12 第一のカム中間山部
13 第一のカム中間スロープ部
14 第一のカム端末スロープ部
20 第二のカム
21 第二のカム上昇部
22 第二のカム谷部
30 第三のカム
31 第三のカム端末スロープ部
32 第三のカム山部
50 離間部
50a 離間部
40 シリンダー
A 矢印
C 車輌
C1 ドア
C2 ボディ

Claims (4)

  1. 車輌のドアを支持するアームと、このアームの基端に固止し、かつ前記車輌のボディの前後側方向に対して可動自在に設けた基板と、前記ボディに設けた固定ベースと、この固定ベースに支持された自在継手と、この自在継手に支持され、かつ前記ボディの前後側方向に回転自在で、しかも前記ボディの内外側方向に揺動可能に設けられるカム板と、このカム板に複数個設けられた転子と、この転子が接触する前記ボディ又は固定ベース板に設けたカム機構と、前記基板の可動を司る一端を前記ボディに、他端をこの基板にそれぞれ設けたシリンダーとで構成される車輌のドア構造。
  2. 請求項1に記載のカム機構は、第一のカムと第二のカム及び第三のカムとで構成し、
    この第一のカムは、前記ドアの前記ボディの外側への移動(開放)を司る第一及び第四の転子が接触する第一のカム山部及び第一のカム中間山部をそれぞれ設け、また前記外側に移動したドアの内側への移動(跳ね上げ)を司る第一及び第四の転子が接触する第一のカム中間スロープ部及び第一のカム端末スロープ部をそれぞれ設け、
    また第二のカムは、前記ドアの前記ボディの外側への移動(開放)を司る第二の転子が接触する第二のカム上昇部及び第二の転子を誘導するガイドを設け、また前記外側に移動したドアの内側への移動(跳ね上げ)を司る第二の転子が接触する第二のカム谷部を設け、
    さらに第三のカムは、前記ドアの前記ボディの外側への移動(開放)を司る第三の転子が接触する第三のカム端末スロープ部を設け、また前記外側に移動したドアの内側への移動(跳ね上げ)を司る第三の転子が接触する第三のカム山部を設け、
    この第一のカムと第三のカムを内側円周状に設け、第二のカムを前記第一のカム及び第三のカムの外側円周状に配備する構成とした車輌のドア構造。
  3. 請求項1に記載の自在継手は、ボディ又は固定ベース板より立設した支持軸と、この支持軸に設けた継手軸と、この継手軸を支持する軸受けとで構成した車輌のドア構造。
  4. 請求項1に記載の基板に設けた複数個の転子は、四個で構成し、この第二の転子と第四の転子を直線に配し、この直線を基準として第一の転子を鈍角に、また第三の転子を鋭角にそれぞれ設ける構成とした車輌のドア構造。
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