JP4738227B2 - 記録素子設定方法、画像記録方法及び装置 - Google Patents

記録素子設定方法、画像記録方法及び装置 Download PDF

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Description

本発明は、画像記録媒体に沿って配列される多数の記録素子を画像データに応じて制御し、前記画像記録媒体に画像を記録する際の記録素子設定方法、画像記録方法及び装置に関する。
図28は、プリント配線基板の製造工程の説明図である。蒸着等により銅箔1が被着された基板2が準備され、この銅箔1上に感光材料からなるフォトレジスト3が加熱圧着(ラミネート)される。次いで、露光装置によりフォトレジスト3が配線パターンに応じて露光された後、現像液により現像処理され、露光されていないフォトレジスト3が除去される。フォトレジスト3が除去されることで露出した銅箔1は、エッチング液によってエッチング処理され、その後、残存するフォトレジスト3が剥離液によって剥離される。この結果、基板2上に所望の配線パターンからなる銅箔1が残存形成されたプリント配線基板が製造される。
ここで、フォトレジスト3に配線パターンを露光する露光装置として、例えば、デジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)等の空間光変調素子を利用した装置を適用することができる(特許文献1参照)。DMDは、SRAMセル(メモリセル)の上に格子状に配列された多数のマイクロミラーを揺動可能な状態で配置したものであり、各マイクロミラーの表面には、アルミニウム等の反射率の高い材料が蒸着されている。SRAMセルに画像データに従ったデジタル信号が書き込まれると、その信号に応じて各マイクロミラーが所定方向に傾斜し、その傾斜状態に従って光ビームがオンオフ制御されてフォトレジスト3に導かれ、配線パターンが露光記録される。
米国特許第5132723号明細書
ところで、各マイクロミラーによって反射されフォトレジスト3に導かれる光ビームは、強度、ビーム径、ビーム形状等が場所によって異なることがある。また、配線パターンが形成される基板2側では、加熱温度や圧力の不均一により、フォトレジスト3のラミネート状態が場所によって異なっていたり、現像処理、エッチング処理等の化学処理工程における化学反応速度が不均一となる場合がある。これらに起因するローカリティの影響により、所望の線幅からなる配線パターンを基板2に形成できないことがある。
本発明は、ローカリティを容易に補正し、画像記録媒体に所望の画像を高精度に記録することのできる記録素子設定方法、画像記録方法及び装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、記録素子又は画像記録媒体の状態を考慮したローカリティを補正することのできる記録素子設定方法、画像記録方法及び装置を提供することを目的とする。
本発明の画像記録方法は、複数の記録素子を画像データに応じて制御し、画像記録媒体に画像を記録する画像記録方法において、
複数の前記記録素子を隣接する複数の前記記録素子からなる記録素子群に分割し、前記各記録素子群間の記録特性のローカリティ特性データを取得するステップと、
前記ローカリティ特性データを補正すべく、前記各記録素子群を構成する前記記録素子のオフ状態に制御する素子数を求めるステップと、
オフ状態に制御する前記素子数からなる特定の前記記録素子を前記各記録素子群毎に設定したマスクデータを求めるステップと、
オンオフ状態を決定する前記画像データと、オフ状態を決定する前記マスクデータとに基づいて前記各記録素子を制御し、前記画像記録媒体に画像を記録するステップと、
からなり、
前記特定の記録素子は、欠陥のある記録素子が優先的に選択されることを特徴とする。
本発明の画像記録方法は、複数の記録素子を画像データに応じて制御し、画像記録媒体に画像を記録する画像記録方法において、
複数の前記記録素子による記録特性のローカリティ特性データを取得するステップと、
前記ローカリティ特性データを補正すべく、オフ状態に制御する特定の前記記録素子を設定するステップと、
オフ状態に制御されない前記記録素子を前記画像データに応じて制御し、前記画像記録媒体に画像を記録するステップと、
を含み、前記特定の記録素子を設定するステップでは、オフ状態に制御する前記記録素子を欠陥のある記録素子から優先的に選択することを特徴とする。
本発明の記録素子設定方法は、複数の記録素子を画像データに応じて制御し、画像記録媒体に画像を記録する際、
複数の前記記録素子を隣接する複数の前記記録素子からなる記録素子群に分割し、前記各記録素子群間の記録特性のローカリティ特性データを取得するステップと、
前記ローカリティ特性データを補正すべく、前記各記録素子群を構成する前記記録素子のオフ状態に制御する素子数を求めるステップと、
オフ状態に制御する前記素子数からなる特定の前記記録素子を前記各記録素子群毎に設定したマスクデータを求めるステップと、
からなり、
オンオフ状態を決定する前記画像データと、オフ状態を決定する前記マスクデータとに基づいて前記各記録素子を制御可能に設定し、
前記特定の記録素子は、欠陥のある記録素子が優先的に選択されることを特徴とする。
本発明の記録素子設定方法は、複数の記録素子を画像データに応じて制御し、画像記録媒体に画像を記録する際、
複数の前記記録素子による記録特性のローカリティ特性データを取得するステップと、
前記ローカリティ特性データを補正すべく、オフ状態に制御する特定の前記記録素子を設定するステップと、
を含み、前記特定の記録素子を設定するステップでは、オフ状態に制御する前記記録素子を欠陥のある記録素子から優先的に選択することを特徴とする。
本発明の画像記録装置は、複数の記録素子を画像データに応じて制御し、画像記録媒体に画像を記録する画像記録装置において、
複数の前記記録素子を隣接する複数の前記記録素子からなる記録素子群に分割し、前記各記録素子群間の記録特性のローカリティ特性データを取得するローカリティ特性データ取得手段と、
前記ローカリティ特性データを補正すべく、前記各記録素子群を構成する前記記録素子から選択した特定の前記記録素子をオフ状態に制御するマスクデータを設定するマスクデータ設定手段と、
前記マスクデータを記憶するマスクデータ記憶手段と、
オンオフ状態を決定する前記画像データと、オフ状態を決定する前記マスクデータとに基づいて前記各記録素子を制御する記録素子制御手段と、
を備え
前記特定の記録素子は、欠陥のある記録素子が優先的に選択されることを特徴とする。
本発明の画像記録装置は、複数の記録素子を画像データに応じて制御し、画像記録媒体に画像を記録する画像記録装置において、
複数の前記記録素子による記録特性のローカリティ特性データを取得するローカリティ特性データ取得手段と、
前記ローカリティ特性データを補正すべく、オフ状態に制御する特定の前記記録素子を設定する特定記録素子設定手段と、
オフ状態に制御されない前記記録素子を前記画像データに応じて制御し、前記画像記録媒体に画像を記録する記録素子制御手段と、
を備え、前記特定記録素子設定手段は、欠陥のある記録素子を優先的に選択して前記特定の記録素子に設定することを特徴とする。
本発明の記録素子設定方法、画像記録方法及び装置では、画像記録媒体の位置によるローカリティを補正するマスクデータを容易に設定し、このマスクデータを用いてローカリティのない高精度な画像を画像記録媒体に記録することができる。
図1は、本発明の記録素子設定方法、画像記録方法及び装置が適用される実施形態であるプリント配線基板等の露光処理を行う露光装置10を示す。露光装置10は、複数の脚部12によって支持された変形の極めて小さい定盤14を備え、この定盤14上には、2本のガイドレール16を介して露光ステージ18が矢印方向に往復移動可能に設置される。露光ステージ18には、感光材料が塗布された矩形状の基板F(画像記録媒体)が吸着保持される。
定盤14の中央部には、ガイドレール16を跨ぐようにして門型のコラム20が設置される。このコラム20の一方の側部には、露光ステージ18に対する基板Fの装着位置を検出するCCDカメラ22a及び22bが固定され、コラム20の他方の側部には、基板Fに対して画像を露光記録する複数の露光ヘッド24a〜24jが位置決め保持されたスキャナ26が固定される。露光ヘッド24a〜24jは、基板Fの走査方向(露光ステージ18の移動方向)と直交する方向に2列で千鳥状に配列される。CCDカメラ22a、22bには、ロッドレンズ62a、62bを介してストロボ64a、64bが装着される。ストロボ64a、64bは、基板Fを感光することのない赤外光からなる照明光をCCDカメラ22a、22bの撮像域に照射する。
また、定盤14の端部には、露光ステージ18の移動方向と直交する方向に延在するガイドテーブル66が装着されており、このガイドテーブル66には、露光ヘッド24a〜24jから出力されたレーザビームLの光量を検出するフォトセンサ68が矢印x方向に移動可能に配設される。
図2は、各露光ヘッド24a〜24jの構成を示す。露光ヘッド24a〜24jには、例えば、光源ユニット28を構成する複数の半導体レーザから出力されたレーザビームLが合波され光ファイバ30を介して導入される。レーザビームLが導入された光ファイバ30の出射端には、ロッドレンズ32、反射ミラー34及びデジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)36が順に配列される。
DMD36は、図3に示すように、SRAMセル(メモリセル)38の上に格子状に配列された多数のマイクロミラー40(記録素子)を揺動可能な状態で配置したものであり、各マイクロミラー40の表面には、アルミニウム等の反射率の高い材料が蒸着されている。SRAMセルにDMDコントローラ42から描画データに従ったデジタル信号が書き込まれると、その信号に応じて各マイクロミラー40が所定方向に傾斜し、その傾斜状態に従ってレーザビームLのオンオフ状態が実現される。
オンオフ状態が制御されたDMD36によって反射されたレーザビームLの射出方向には、拡大光学系である第1結像光学レンズ44、46、DMD36の各マイクロミラー40に対応して多数のレンズを配設したマイクロレンズアレー48、ズーム光学系である第2結像光学レンズ50、52が順に配列される。なお、マイクロレンズアレー48の前後には、迷光を除去するとともに、レーザビームLを所定の径に調整するためのマイクロアパーチャアレー54、56が配設される。
露光ヘッド24a〜24jを構成するDMD36は、図4及び図5に示すように、高い解像度を実現すべく、露光ヘッド24a〜24jの移動方向に対して所定角度傾斜した状態に設定される。すなわち、DMD36を基板Fの走査方向(矢印y方向)に対して傾斜させることで、DMD36を構成するマイクロミラー40の配列方向(矢印x′方向)に対する間隔mよりも基板Fの走査方向と直交する方向(矢印x方向)の間隔Δxを狭くし、解像度を高く設定することができる。
なお、図5では、走査方向(矢印y方向)の同一の走査線57上に複数のマイクロミラー40が配置されており、基板Fには、これらの複数のマイクロミラー40によって略同一位置に導かれたレーザビームLにより画像が多重露光される。これにより、マイクロミラー40間の光量のむらが平均化される。また、各露光ヘッド24a〜24jによる露光エリア58a〜58jは、露光ヘッド24a〜24j間の継ぎ目が生じることのないよう、矢印x方向に重畳するように設定される。
ここで、DMD36を構成する各マイクロミラー40を介して基板Fに導かれるレーザビームLの光量は、例えば、図6に示すように、露光ヘッド24a〜24jの配列方向である矢印x方向に対して、マイクロミラー40の反射率、光学系の記録特性等に起因するローカリティを有している。このようなローカリティのある状態において、図7に示すように、複数のマイクロミラー40により反射された合成光量の少ないレーザビームLを用いて基板Fに画像を露光記録した場合と、合成光量の多いレーザビームLを用いて基板Fに画像を露光記録した場合とでは、基板Fに塗布された感光材料が所定の状態に感光する閾値をthとして、記録される画像の矢印x方向の幅W1、W2が異なる不具合が生じてしまう。また、図28に示すように、露光された基板Fに対して、さらに、現像処理、エッチング処理、剥離処理の各処理を行う場合、レーザビームLの光量のローカリティの影響に加えて、レジストのラミネートむら、現像処理むら、エッチング処理むら、剥離処理むら等の記録特性のローカリティに起因する画像の幅の変動が発生する。
本実施形態では、上記の各変動要因を考慮して、基板Fに1画素を形成するために用いるマイクロミラー40の枚数(素子数)をマスクデータを用いて制御することにより、図8に示すように、基板Fの最終的な剥離処理まで考慮して形成される画像の矢印x方向の幅W1を位置によらず一定とすることができる。
図9は、このような制御を行うための機能を有した露光装置10の制御回路ブロック図である。
露光装置10は、基板Fに露光記録される画像データを入力する画像データ入力部70と、入力された二次元の画像データを記憶するフレームメモリ72と、フレームメモリ72に記憶された画像データを露光ヘッド24a〜24jを構成するDMD36のマイクロミラー40のサイズ及び配置に応じた高い解像度に変換する解像度変換部74と、解像度の変換された画像データを各マイクロミラー40に割り当てて出力データとする出力データ演算部76と、出力データをマスクデータに従って補正する出力データ補正部78と、補正された出力データに従ってDMD36を制御するDMDコントローラ42(記録素子制御手段)と、DMDコントローラ42によって制御されたDMD36を用いて、基板Fに所望の画像を露光記録する露光ヘッド24a〜24jとを備える。
解像度変換部74には、テストデータを記憶するテストデータメモリ80が接続される。テストデータは、基板Fに一定の線幅及びスペース幅を繰り返すテストパターンを露光記録し、そのテストパターンに基づいてマスクデータを作成するためのデータである。
出力データ補正部78には、マスクデータを記憶するマスクデータメモリ82(マスクデータ記憶手段)が接続される。マスクデータは、常時オフ状態とするマイクロミラー40を指定するデータであり、マスクデータ設定部86(マスクデータ設定手段、特定記録素子設定手段)において設定される。マスクデータ設定部86には、光量ローカリティデータ算出部88及びローカリティ特性データ設定部87(ローカリティ特性データ取得手段)が接続される。光量ローカリティデータ算出部88は、フォトセンサ68によって検出したレーザビームLの光量に基づき、光量ローカリティデータを算出する。また、ローカリティ特性データ設定部87には、テストデータに従って基板Fに露光記録されたテストパターンより取得したローカリティ特性データが設定される。
本実施形態の露光装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、図10に示すフローチャートに基づき、マスクデータの設定手順を説明する。
先ず、露光ステージ18を移動させて露光ヘッド24a〜24jの下部にフォトセンサ68を配置した後、露光ヘッド24a〜24jを駆動する(ステップS1)。この場合、DMDコントローラ42は、DMD36を構成する全てのマイクロミラー40がレーザビームLをフォトセンサ68に導くオン状態に設定する。
フォトセンサ68は、図1に示す矢印x方向に移動しながら露光ヘッド24a〜24jから出力されたレーザビームLの光量を測定し、光量ローカリティデータ算出部88に供給する(ステップS2)。光量ローカリティデータ算出部88は、フォトセンサ68によって測定された光量に基づき、矢印x方向の各位置xi(i=1、2、…)でのレーザビームLの光量ローカリティデータを算出し、マスクデータ設定部86に供給する(ステップS3)。
マスクデータ設定部86は、供給された光量ローカリティデータに基づき、基板Fの各位置xi(i=1、2、…)でのレーザビームLの光量Ei(i=1、2、…)を一定にするための初期マスクデータを作成し、マスクデータメモリ82に記憶させる(ステップS4)。なお、初期マスクデータは、例えば、図6に示す光量のローカリティがなくなるよう、基板Fの各位置xi(i=1、2、…)に画像の1画素を形成する複数のマイクロミラー40の中の何枚かを、光量ローカリティデータに従ってオフ状態に制御するデータとして設定される。図5では、初期マスクデータによってオフ状態に設定したマイクロミラー40を黒丸で示している。
初期マスクデータを設定した後、露光ステージ18を移動させて露光ヘッド24a〜24jの下部に基板Fを配置し、テストデータに基づいて露光ヘッド24a〜24jを駆動する(ステップS5)。
解像度変換部74は、テストデータメモリ80からテストデータを読み込み、DMD36を構成する各マイクロミラー40に対応する解像度に変換した後、そのテストデータを出力データ演算部76に供給する。出力データ演算部76は、テストデータを各マイクロミラー40のオンオフ信号であるテスト出力データとして出力データ補正部78に供給する。出力データ補正部78は、マスクデータメモリ82から供給される初期マスクデータの位置に対応するマイクロミラー40のテスト出力データを強制的にオフ状態とした後、DMDコントローラ42に出力する。
DMDコントローラ42は、DMD36を構成する各マイクロミラー40を、初期マスクデータによって補正されたテスト出力データに従ってオンオフ制御することにより、光源ユニット28からのレーザビームLを基板Fに照射し、テストパターンを露光記録する(ステップS6)。なお、このテストパターンは、初期マスクデータによって補正されたテスト出力データに従って形成されているため、レーザビームLの光量ローカリティの影響が排除されたパターンとなる。
テストパターンが露光記録された基板Fは、現像処理、エッチング処理及びレジストの剥離処理が行われ、テストパターンが残存した基板Fが生成される(ステップS7)。なお、このテストパターンは、例えば、図11に示すように、矢印x方向の各位置xi(i=1、2、…)に線幅Wi(i=1、2、…)で形成される多数の矩形状のテストパターン90であり、ローカリティのない理想状態では、線幅Wi及びスペース幅が位置xiによらず一定となるテスト出力データに基づいて描画されている。
しかしながら、基板Fに照射されるレーザビームLのビーム径、ビーム形状等が場所によって異なっていたり、現像処理等を含む基板の処理工程にむらがあると、初期マスクデータによって光量ローカリティが調整されていても、テストパターン90の線幅Wi(i=1、2、…)又はスペース幅が一定にはならない。
そこで、基板Fに形成されたテストパターン90の線幅Wi(i=1、2、…)を測定し(ステップS8)、その測定結果がローカリティ特性データ設定部87に入力される。ローカリティ特性データ設定部87は、入力された各線幅Wi(i=1、2、…)を最小値の線幅Wminとすることのできる光量補正量ΔEi(i=1、2、…)(ローカリティ特性データ)を算出し、マスクデータ設定部86に供給する(ステップS9)。
図12は、矢印x方向の各位置xi(i=1、2、…)と、測定された線幅Wi(i=1、2、…)との関係を示す。また、図13は、基板Fに照射されるレーザビームLの光量変化量ΔEと、それに伴う線幅変化量ΔWとの関係を示す。図13に示す関係を予め実験等によって求めておき、ローカリティ特性データ設定部87は、この関係を用いて、測定した線幅Wi(i=1、2、…)を最小値の線幅Wminに修正する線幅変化量ΔWiを得ることのできる各位置xiの光量変化量ΔEを、光量補正量ΔEi(i=1、2、…)として算出する(図14参照)。
マスクデータ設定部86は、算出された光量補正量ΔEi(i=1、2、…)に基づき、ステップS4で設定された初期マスクデータを調整してマスクデータを設定する(ステップS10)。この場合、マスクデータは、基板Fの各位置xi(i=1、2、…)に画像の1画素を形成する複数のマイクロミラー40の中でオフ状態に制御するマイクロミラー40を、光量補正量ΔEi(i=1、2、…)に従って決定するデータとして設定される。設定されたマスクデータは、初期マスクデータに代えてマスクデータメモリ82に記憶される。
ここで、マスクデータの設定方法について詳細に説明する。
マスクデータは、初期マスクデータを用いて出力データを補正したときの光量Ei(i=1、2、…)(図6参照)に対する光量補正量ΔEi(i=1、2、…)の割合と、矢印x方向の所定範囲の画像を形成する複数のマイクロミラー40(記録素子群)の枚数Nとを用いて、オフ状態に制御するマイクロミラー40の枚数nを、
n=N・ΔEi/Ei
とし、N枚中のn枚のマイクロミラー40をオフ状態とするデータとして設定すればよい。
この場合、例えば、図5に示すDMD36において、矢印y′方向に配列される複数のマイクロミラー40を記録素子群(スワスA1、A2、A3、…)とし、各記録素子群に対して光量補正量ΔEiを対応させる。そして、各記録素子群を構成するマイクロミラー40を、
k=INT(N/n)
の関係で決まる間引き間隔kで等間隔にオフ状態とするマスクデータを設定する(図15参照)。なお、INTは、N/nの少数以下を切り捨て、切り上げ、又は、四捨五入する関数である。
ここで、隣接して配設される記録素子群(例えば、スワスA1、A2)を構成するマイクロミラー40が、図15に示すように、基板F上の矢印x方向に対する略同一の位置に画素を多重露光する場合、略同一の画素を構成する異なるスワスA1、A2のマイクロミラー40(図15では、m1及びm2)が共にオフ状態に設定されると、その部分において、記録画像の走査方向(矢印y方向)に筋状のむらが発生してしまうおそれがある。
この場合、オフ状態に制御するマイクロミラー40の位置を隣接するスワスA1、A2、…間で矢印x方向にずらすように設定することにより、前記の不具合を回避することができる。なお、オフ状態に制御するマイクロミラー40の位置をずらす処理は、スワスA1、A2の矢印x方向に対する傾斜角度θと、マイクロミラー40の矢印x′方向の間隔mと、間引き間隔kとから、オフ状態のマイクロミラー40の矢印x方向の位置が重なるか否かを判定し、重なると判定された場合において行えばよい。
マスクデータは、図15に示すように、各記録素子群を構成するマイクロミラー40に閾値データTを対応させておき、この閾値データTと、オフ状態に設定するマイクロミラー40の枚数nとを比較し、T<nとなる閾値データTに対応するマイクロミラー40をオフ状態とするように設定することができる。
また、図16に示すように、隣接する記録素子群毎に異なる閾値データT、T′を対応させることにより、オフ状態のマイクロミラー40の矢印x方向の位置が記録素子群同士で重なる事態を回避することができる。
さらに、図17に示すように、矢印y方向に配列されるDMD36を構成する各マイクロミラー40を走査線57に沿って矢印x方向の軸上に射影し、同一の走査線57上でオフ状態とするマイクロミラー40の枚数n(図17において、○付数字で例示する。)をローカリティ特性データに基づいて設定するようにしてもよい。この場合、オフ状態とするマイクロミラー40の位置は、走査線57に沿った方向に等間隔に設定し、あるいは、図15に示す場合と同様に、閾値データTと枚数nとを比較して設定することができる。
なお、DMD36を構成するマイクロミラー40又はレーザビームLの一部に欠陥がある場合、欠陥部位に対応するマイクロミラー40から優先的にオフ状態に設定することにより、欠陥による画像品質の劣化を回避することが可能となる。この場合、例えば、欠陥部位のマイクロミラー40を示す欠陥ミラーデータを予め準備しておき、マスクデータを作成する際に前記欠陥ミラーデータを参照するようにしてもよい。なお、欠陥のあるマイクロミラー40には、オンオフ制御不能なマイクロミラー40や、露光面上で所望の光量が得られないマイクロミラー40等が含まれる。
また、上述したように、オフ状態とするマイクロミラー40を等間隔に設定すると、ランダムに設定する場合に比較して、基板Fの各小領域を略均一なエネルギで露光することができる。例えば、矢印y方向に延在して形成されるラインに対しては、線幅のばらつきを低減させることができる。また、矢印x方向に延在して形成されるラインに対しては、ラインのジャギーを低減させることができる。
以上のようにしてマスクデータを設定した後、基板Fに対する所望の配線パターンの露光記録処理を行う。
そこで、画像データ入力部70から所望の配線パターンに係る画像データが入力される。入力された画像データは、フレームメモリ72に記憶された後、解像度変換部74に供給され、DMD36の解像度に応じた解像度に変換され、出力データ演算部76に供給される。出力データ演算部76は、解像度の変換された画像データからDMD36を構成するマイクロミラー40のオンオフ信号である出力データを演算し、この出力データを出力データ補正部78に供給する。
出力データ補正部78は、マスクデータメモリ82からマスクデータを読み出し、出力データとして設定されている各マイクロミラー40のオンオフ状態をマスクデータによって補正し、補正された出力データをDMDコントローラ42に供給する。
DMDコントローラ42は、補正された出力データに基づいてDMD36を駆動し、各マイクロミラー40をオンオフ制御する。光源ユニット28から出力され、光ファイバ30を介して各露光ヘッド24a〜24jに導入されたレーザビームLは、ロッドレンズ32から反射ミラー34を介してDMD36に入射する。DMD36を構成する各マイクロミラー40により所望の方向に選択的に反射されたレーザビームLは、第1結像光学レンズ44、46によって拡大された後、マイクロアパーチャアレー54、マイクロレンズアレー48及びマイクロアパーチャアレー56を介して所定の径に調整され、次いで、第2結像光学レンズ50、52により所定の倍率に調整されて基板Fに導かれる。露光ステージ18は、定盤14に沿って移動し、基板Fには、露光ステージ18の移動方向と直交する方向に配列される複数の露光ヘッド24a〜24jにより所望の配線パターンが露光記録される。
配線パターンが露光記録された基板Fは、露光装置10から取り外された後、現像処理、エッチング処理、剥離処理が施される。この場合、基板Fに照射されるレーザビームLの光量は、マスクデータに基づき剥離処理までの最終処理工程を考慮して調整されているため、所望の線幅を有する高精度な配線パターンを得ることができる。
なお、上述した実施形態では、図11に示すテストパターン90を基板Fに露光記録し、その線幅Wi(i=1、2、…)を測定してマスクデータを求めているが、テストパターン90のスペース幅を測定してマスクデータを求めてもよい。また、各線幅Wi(i=1、2、…)又は各スペース幅を高精度に測定することが困難な場合には、テストパターン90の各位置xi(i=1、2、…)を中心とした小領域の濃度を測定し、その濃度分布に基づいてマスクデータを求めるようにしてもよい。
また、テストパターン90を基板Fに露光記録する代わりに、図18に示すように、所定の網%からなる網点パターン91を基板Fに露光記録し、その網%又は濃度を測定してマスクデータを求めるようにしてもよい。
さらに、テストデータとして、図19に示すn(n=1、2、…)ステップのグレースケールデータ92をテストデータメモリ80に設定し、このグレースケールデータ92を用いて、基板Fの矢印y方向に段階的に光量が増加するグレースケールパターンを露光記録した後、現像処理を行い、次いで、図20に示すように、基板Fに残存するレジストパターン94の範囲を測定し、レジストパターン94の各位置xi(i=1、2、…)におけるグレースケールデータ92の対応するステップの段数niを求め、その段数niに基づいてマスクデータを求めるようにしてもよい。
なお、テストパターン90の場合も同様に、現像処理後のレジストパターンを測定してマスクデータを求めることができる。
また、異なる2方向に配列される各テストパターンの線幅又はスペース幅を測定してマスクデータを求めるようにしてもよい。例えば、図21に示すように、基板Fの各位置xiに、走査方向(矢印y方向)に並行するテストパターン96aと、走査方向と直交する方向(矢印x方向)に並行するテストパターン96bとを一組として描画し、これらのテストパターン96a、96bの線幅の平均値等に基づいて光量補正量を算出し、マスクデータを求めてもよい。このように、異なる2方向に配列されるテストパターンを用いることにより、テストパターンの方向に依存する線幅変動要因の影響を排除することができる。
なお、線幅変動要因の1つとして、走査方向とそれに直交する方向とでテストパターンのエッジ部分の描画のされ方が異なることが考えられる。すなわち、図22に示すように、基板Fの走査方向(矢印y方向)のエッジ部分98aは、レーザビームLの1つ又は複数のビームスポットが基板Fの移動方向である矢印y方向に移動して描画されるのに対して、図23に示すように、矢印x方向のエッジ部分98bは、基板Fに対して移動しないレーザビームLの複数のビームスポットによって描画される。従って、このようなエッジ部分98a、98bの描画のされ方の違いにより、線幅に差異が生じる可能性がある。また、ビームスポット形状が真円でない場合においても同様に、線幅に変動が生じる可能性がある。
テストパターンの配列方向としては、上記の2方向だけではなく、3方向以上の方向としてもよく、また、矢印x、y方向に対して傾斜させたテストパターンを用いることもできる。さらには、テストパターンとして、予め規定された回路パターンを形成し、その回路パターンを測定することで、光量の補正を行うようにしてもよい。
また、基板Fに塗布される感光材料の種類に応じた複数のマスクデータを作成してマスクデータメモリ82に記憶させておき、感光材料の種類に従って対応するマスクデータを選択して出力データの補正を行うようにしてもよい。
すなわち、図24に示すように、基板Fに照射されるレーザビームLの光量変化量ΔEと線幅変化量ΔWとの関係、あるいは、レーザビームLのビーム径変化量と線幅変化量ΔWとの関係は、感光材料A、Bの種類によって異なる場合がある。これらの相違は、感光材料A、Bの階調特性の違いによって生じるものであり、例えば、図25に示すように、同じ条件下でテストパターンを描画した場合であっても、異なる線幅Wとなることがある。なお、図24では、光量変化量ΔEと線幅変化量ΔWとの関係を直線近似で示している。
このような感光材料A、Bの特性の違いによらず同じ線幅のパターンを描画するためには、感光材料A、B毎の光量変化量ΔE−線幅変化量ΔW特性(図24)と、感光材料A、B毎の各位置xiでの基準線幅W0(この場合、例えば、線幅Wの最小値とする。)に対する線幅変化量ΔWA、ΔWB(図25)とから、各感光材料A、Bに応じた光量補正量を設定する必要がある。図26は、感光材料A、B毎に設定された光量補正量の一例を示す。
この実施形態では、マスクデータ設定部86において、感光材料A、B毎に求めた光量補正量に基づいて各マスクデータを設定し、マスクデータメモリ82に記憶させる。そして、基板Fに対して所望の配線パターンの露光処理を行う場合には、例えば、オペレータが入力した感光材料の種類に対応するマスクデータをマスクデータメモリ82から読み出し、出力データ演算部76から供給される出力データを当該マスクデータによって補正することにより、感光材料の種類によらず、線幅のばらつきがない高精度な配線パターンを基板Fに露光記録することができる。
なお、上記の説明では、基板Fの走査方向(矢印y方向)と直交する方向(矢印x方向)に対するローカリティを調整するように、マスクデータを設定しているが、マスクデータを固定的に設定してしまうと、常時オフ状態となるマイクロミラー40によって矢印y方向に筋状のむらが発生することが懸念される。
そこで、図27に示すように、マスクデータメモリ82と出力データ補正部78との間にマスクデータ変更部100(マスクデータ変更手段、特定記録素子切替手段)を配設し、乱数発生部102から供給された乱数データを用いて、マスクデータメモリ82から読み出したマスクデータを、矢印x方向のローカリティに対する補正効果を維持した状態で、矢印y方向の走査位置に応じて変更することにより、矢印y方向に対する筋状のむらの視認を低下させることができる。
例えば、マスクデータ変更部100において、矢印y方向の走査位置に応じて、図15又は図16に示す各スワスA1、A2…を構成する複数のマイクロミラー40毎、あるいは、図17に示す走査線57上の複数のマイクロミラー40毎に、マスクデータメモリ82から供給されるマイクロミラー40をオフ状態とするマスクデータの配列を、オフ状態となるマイクロミラー40の素子数を変更することなく、乱数発生部102から供給される乱数データによってランダムに変更して出力データ補正部78に供給し、このマスクデータを用いて出力データを補正することにより、矢印x方向に対するローカリティを補正できるとともに、矢印y方向に筋状のむらが発生することのない画像を形成することができる。
また、所定の時間間隔でマスクデータを変更することにより、結果的に走査位置の移動に応じたマスクデータの切り替えを実現するようにしてもよい。さらに、予め複数のマスクデータを準備しておき、これらのマスクデータを走査位置(走査時間)に応じて切り替えるようにしてもよい。なお、このようなマスクデータの切り替えは、オフ状態とするマイクロミラー40を矢印y方向の走査位置に応じて矢印x方向にシフトする処理によって実現することもできる。
さらに、上述した実施形態では、出力データ補正部78において、マイクロミラー40をオンオフ制御する出力データをマスクデータにより補正し、マスクデータに対応するマイクロミラー40が強制的にオフ状態となるようにして全てのマイクロミラー40を制御している。これに対して、マスクデータに対応するマイクロミラー40をオフ状態に固定し、その状態で残りのマイクロミラー40を出力データに従ってオンオフ制御するようにしてもよい。
また、ローカリティ特性データとして、光量ローカリティデータ及び/又はビーム径ローカリティデータを取得し、これらに基づいてマスクデータを作成するようにしてもよい。
上述した露光装置10は、例えば、多層プリント配線基板(PWB:Printed Wiring Board)の製造工程におけるドライ・フィルム・レジスト(DFR:Dry Film Resist)又は液状レジストの露光、液晶表示装置(LCD)の製造工程におけるカラーフィルタや、ブラックマトリクスの形成、TFTの製造工程におけるDFRの露光、プラズマ・ディスプレイ・パネル(PDP)の製造工程におけるDFRの露光等の用途に好適に用いることができる。また、本発明は、インクジェット記録ヘッドを備えた描画装置にも同様して適用することが可能である。さらに、印刷分野、写真分野での露光装置にも適用することができる。
本実施形態の露光装置の外観斜視図である。 本実施形態の露光装置における露光ヘッドの概略構成図である。 図2に示す露光ヘッドを構成するDMDの説明図である。 図2に示す露光ヘッドによる露光記録状態の説明図である。 図2に示す露光ヘッドを構成するDMD及びそれに設定されるマスクデータの説明図である。 本実施形態の露光装置における記録位置と光量ローカリティとの関係説明図である。 図6に示す光量ローカリティを補正しない場合において記録された線幅の説明図である。 図6に示す光量ローカリティを補正した場合において記録された線幅の説明図である。 本実施形態の露光装置における制御回路ブロック図である。 本実施形態の露光装置におけるマスクデータを作成する処理のフローチャートである。 本実施形態の露光装置により基板に露光記録されたテストパターンの説明図である。 図11に示すテストパターンの位置と測定した線幅との関係説明図である。 基板に照射されるレーザビームの光量変化量と、それに伴う線幅変化量との関係説明図である。 基板の位置と光量補正量との関係説明図である。 閾値データを用いてマスクデータを設定する場合の説明図である。 閾値データを用いてマスクデータを設定する場合の説明図である。 記録素子を一次元に射影してマスクデータを設定する場合の説明図である。 本実施形態の露光装置により基板に露光記録された網点パターンの説明図である。 テストデータであるグレースケールデータの説明図である。 図19に示すグレースケールデータを用いて基板に形成された銅箔パターンの説明図である。 本実施形態の露光装置により基板に露光記録されたテストパターンの他の構成の説明図である。 基板の走査方向に形成されるエッジ部分の説明図である。 基板の走査方向と直交する方向に形成されるエッジ部分の説明図である。 種類の異なる感光材料における光量変化量と線幅変化量との関係説明図である。 種類の異なる感光材料における基板の位置と線幅との関係説明図である。 種類の異なる感光材料における基板の位置と光量補正量との関係説明図である。 他の実施形態である露光装置における制御回路ブロック図である。 プリント配線基板の製造工程の説明図である。
符号の説明
10…露光装置 14…定盤
18…露光ステージ 22a、22b…CCDカメラ
24a〜24j…露光ヘッド 26…スキャナ
28…光源ユニット 36…DMD
42…DMDコントローラ 68…フォトセンサ
78…出力データ補正部 80…テストデータメモリ
82…マスクデータメモリ 86…マスクデータ設定部
87…ローカリティ特性データ設定部 88…光量ローカリティデータ算出部
90、96a、96b…テストパターン 92…グレースケールデータ
94…レジストパターン
F…基板 L…レーザビーム

Claims (24)

  1. 複数の記録素子を画像データに応じて制御し、画像記録媒体に画像を記録する画像記録方法において、
    複数の前記記録素子を隣接する複数の前記記録素子からなる記録素子群に分割し、前記各記録素子群間の記録特性のローカリティ特性データを取得するステップと、
    前記ローカリティ特性データを補正すべく、前記各記録素子群を構成する前記記録素子のオフ状態に制御する素子数を求めるステップと、
    オフ状態に制御する前記素子数からなる特定の前記記録素子を前記各記録素子群毎に設定したマスクデータを求めるステップと、
    オンオフ状態を決定する前記画像データと、オフ状態を決定する前記マスクデータとに基づいて前記各記録素子を制御し、前記画像記録媒体に画像を記録するステップと、
    からなり、
    前記特定の記録素子は、欠陥のある記録素子が優先的に選択されることを特徴とする画像記録方法。
  2. 請求項1記載の方法において、
    前記記録素子は、前記画像データに応じて光ビームを前記画像記録媒体に導き、画像を露光記録することを特徴とする画像記録方法。
  3. 請求項1記載の方法において、
    前記画像記録媒体は、前記記録素子により相対的に走査されることを特徴とする画像記録方法。
  4. 請求項1記載の方法において、
    前記ローカリティ特性データは、前記画像記録媒体にテストパターンを記録し、前記テストパターンを所望の記録状態とすべく、前記記録素子の位置に応じた補正データとして求めることを特徴とする画像記録方法。
  5. 請求項1記載の方法において、
    前記記録素子群を構成する前記各記録素子に対応して閾値を設定し、前記閾値と前記素子数とを比較して前記特定の記録素子を設定することを特徴とする画像記録方法。
  6. 請求項1記載の方法において、
    前記素子数に基づき、前記各記録素子群内で略等間隔に前記特定の記録素子を設定することを特徴とする画像記録方法。
  7. 請求項6記載の方法において、
    前記記録素子群を構成する複数の前記記録素子は、前記画像記録媒体の走査方向に対して所定角度傾斜したライン上に配列され、且つ、複数の前記ラインが前記走査方向と直交する方向に配列されることを特徴とする画像記録方法。
  8. 請求項6記載の方法において、
    前記画像記録媒体に対して二次元的に配列された前記記録素子を一次元軸上に射影し、前記一次元軸上の各位置に射影された前記記録素子群を構成する複数の前記記録素子より、前記素子数からなる前記特定の記録素子を設定することを特徴とする画像記録方法。
  9. 請求項6記載の方法において、
    オフ状態に制御する前記素子数nからなる前記特定の記録素子は、前記記録素子群を構成するN個の前記記録素子から、
    k=INT(N/n) (INTは整数化の関数)
    となる間隔kで設定されることを特徴とする画像記録方法。
  10. 請求項1記載の方法において、
    前記画像記録媒体の略同一点に、前記画像記録媒体の走査方向に配列された複数の前記記録素子により画像を記録することを特徴とする画像記録方法。
  11. 請求項10記載の方法において、
    前記記録素子群を構成する複数の前記記録素子は、前記画像記録媒体の走査方向に対して所定角度傾斜したライン上に配列され、且つ、複数の前記ラインが前記走査方向と直交する方向に配列されることを特徴とする画像記録方法。
  12. 請求項11記載の方法において、
    前記各ライン上で前記素子数からなる前記記録素子がオフ状態に制御され、前記走査方向と直交する方向に配列される前記各ライン間で、オフ状態に制御される前記記録素子の一次元軸上に射影された位置が互いに一致しないように制御されることを特徴とする画像記録方法。
  13. 請求項1記載の方法において、
    前記画像記録媒体の走査方向と直交する方向に配列される前記記録素子群毎に設定される前記各マスクデータを、前記素子数を保持した状態で前記走査方向に対する記録位置の移動に応じて変更することを特徴とする画像記録方法。
  14. 複数の記録素子を画像データに応じて制御し、画像記録媒体に画像を記録する画像記録方法において、
    複数の前記記録素子による記録特性のローカリティ特性データを取得するステップと、
    前記ローカリティ特性データを補正すべく、オフ状態に制御する特定の前記記録素子を設定するステップと、
    オフ状態に制御されない前記記録素子を前記画像データに応じて制御し、前記画像記録媒体に画像を記録するステップと、
    を含み、前記特定の記録素子を設定するステップでは、オフ状態に制御する前記記録素子を欠陥のある記録素子から優先的に選択することを特徴とする画像記録方法。
  15. 請求項14記載の方法において、
    前記画像記録媒体の略同一点に、前記画像記録媒体の走査方向に配列された複数の前記記録素子により画像を記録することを特徴とする画像記録方法。
  16. 複数の記録素子を画像データに応じて制御し、画像記録媒体に画像を記録する際、
    複数の前記記録素子を隣接する複数の前記記録素子からなる記録素子群に分割し、前記各記録素子群間の記録特性のローカリティ特性データを取得するステップと、
    前記ローカリティ特性データを補正すべく、前記各記録素子群を構成する前記記録素子のオフ状態に制御する素子数を求めるステップと、
    オフ状態に制御する前記素子数からなる特定の前記記録素子を前記各記録素子群毎に設定したマスクデータを求めるステップと、
    からなり、
    オンオフ状態を決定する前記画像データと、オフ状態を決定する前記マスクデータとに基づいて前記各記録素子を制御可能に設定し、
    前記特定の記録素子は、欠陥のある記録素子が優先的に選択されることを特徴とする記録素子設定方法。
  17. 請求項16記載の方法において、
    前記画像記録媒体の走査方向と直交する方向に配列される前記記録素子群毎に設定される前記各マスクデータを、前記素子数を保持した状態で前記走査方向に対する記録位置の移動に応じて変更することを特徴とする記録素子設定方法。
  18. 複数の記録素子を画像データに応じて制御し、画像記録媒体に画像を記録する際、
    複数の前記記録素子による記録特性のローカリティ特性データを取得するステップと、
    前記ローカリティ特性データを補正すべく、オフ状態に制御する特定の前記記録素子を設定するステップと、
    を含み、前記特定の記録素子を設定するステップでは、オフ状態に制御する前記記録素子を欠陥のある記録素子から優先的に選択することを特徴とする記録素子設定方法。
  19. 複数の記録素子を画像データに応じて制御し、画像記録媒体に画像を記録する画像記録装置において、
    複数の前記記録素子を隣接する複数の前記記録素子からなる記録素子群に分割し、前記各記録素子群間の記録特性のローカリティ特性データを取得するローカリティ特性データ取得手段と、
    前記ローカリティ特性データを補正すべく、前記各記録素子群を構成する前記記録素子から選択した特定の前記記録素子をオフ状態に制御するマスクデータを設定するマスクデータ設定手段と、
    前記マスクデータを記憶するマスクデータ記憶手段と、
    オンオフ状態を決定する前記画像データと、オフ状態を決定する前記マスクデータとに基づいて前記各記録素子を制御する記録素子制御手段と、
    を備え
    前記特定の記録素子は、欠陥のある記録素子が優先的に選択されることを特徴とする画像記録装置。
  20. 請求項19記載の装置において、
    前記記録素子は、前記画像データに応じて光ビームを前記画像記録媒体に導き、画像を露光記録する露光素子であることを特徴とする画像記録装置。
  21. 請求項20記載の装置において、
    前記露光素子は、前記画像データに従い、入射した光ビームを変調して前記画像記録媒体に導く空間光変調素子を構成することを特徴とする画像記録装置。
  22. 請求項21記載の装置において、
    前記空間光変調素子は、前記光ビームを反射する反射面の角度が前記画像データに従って変更可能な多数のマイクロミラーを二次元的に配列して構成されるマイクロミラーデバイスであることを特徴とする画像記録装置。
  23. 請求項19記載の装置において、
    前記画像記録媒体の走査方向と直交する方向に配列される前記記録素子群毎に設定される前記各マスクデータを、素子数を保持した状態で前記走査方向に対する記録位置の移動に応じて変更するマスクデータ変更手段を備えることを特徴とする画像記録装置。
  24. 複数の記録素子を画像データに応じて制御し、画像記録媒体に画像を記録する画像記録装置において、
    複数の前記記録素子による記録特性のローカリティ特性データを取得するローカリティ特性データ取得手段と、
    前記ローカリティ特性データを補正すべく、オフ状態に制御する特定の前記記録素子を設定する特定記録素子設定手段と、
    オフ状態に制御されない前記記録素子を前記画像データに応じて制御し、前記画像記録媒体に画像を記録する記録素子制御手段と、
    を備え、前記特定記録素子設定手段は、欠陥のある記録素子を優先的に選択して前記特定の記録素子に設定することを特徴とする画像記録装置。
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