JP2007310263A - 画像記録方法及び装置並びにその調整方法 - Google Patents

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亮 北野
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一誠 鈴木
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Abstract

【課題】感光性記録媒体に対する光ビームのデフォーカスの影響を受けることなく、安定した品質からなる画像を高精度に記録する。
【解決手段】出力エネルギ設定部86において、ビーム径変動に対する線幅変動が最小となる出力エネルギを設定するとともに、補正データ設定部88において、前記出力エネルギで記録する際の線幅の誤差を補正データとして設定し、画像データ入力部70からの画像データを前記補正データにより補正し、前記出力エネルギからなるレーザビームLBを補正された前記画像データに従って変調して基板Fに照射することで、所望の画像パターンを露光記録する。
【選択図】図5

Description

本発明は、画像データに応じて変調された光ビームにより感光性記録媒体を相対的に走査し、前記感光性記録媒体に画像を記録する画像記録方法及び装置並びにその調整方法に関する。
近年、レーザ技術や空間光変調器の技術が急速に発展しており、この技術を用いた画像記録装置が種々開発されている。例えば、レーザ光源から出力されるレーザビームを空間光変調器によりオンオフ制御して感光性記録媒体に導き、レーザビーム及び感光性記録媒体を相対的に移動走査させることで、2次元の画像パターンを記録するデジタル露光方式が普及している。このような画像記録装置は、プリント基板や液晶パネルの製造分野、写真製版の印刷分野等に適用することができる。
ところで、これらの分野では、画像パターンの微細化が進んでおり、生成される画像パターンの不均一性を回避することが重要な課題となっている。ここで、画像パターンが不均一となる原因としては、感光性記録媒体のうねり、自動焦点調節機構によるレーザビームの合焦精度の限界、光学系の像面湾曲等に起因する焦点位置の不均一、露光後の感光性記録媒体に対する現像処理等の処理むら、感光性記録材料の感度変動等が挙げられる。
そこで、特許文献1では、上述した要因による画像パターンの不均一性を回避するため、デフォーカスが生じた場合であっても、記録される画像パターンの線幅又はドットサイズが略一定となるように、感光性記録媒体が発色する閾値レベルを基準としてレーザビームの出力エネルギを調整する方法を提案している。
また、特許文献1では、レーザビームの出力エネルギを増大させると、デフォーカスや、感光性記録媒体の感度変動等によらず、線幅等の変動を小さくすることが可能となる一方、それに伴う消費エネルギの増加や、アブレーションの発生を回避するため、複数の画素からなる画像のエッジ部分を形成するレーザビームの出力エネルギのみを増大させる方法を提案している。
特開2004−284348号公報
しかしながら、レーザビームの出力エネルギを変更すると、ビーム径が変化するため、記録される画像要素のサイズも変化してしまい、所望の線幅等が得られなくなってしまう。また、レーザビームを画像データに従ってオンオフ制御することで画像を形成する画像記録装置では、画像のエッジ部分の出力エネルギのみを増大させて線幅等の変動を抑制すること自体ができない。
本発明は、前記の不具合を解消するためになされたものであり、感光性記録媒体に対する光ビームのデフォーカスの影響を受けることなく、安定した品質からなる画像を高精度に記録することのできる画像記録方法及び装置並びにその調整方法を提供することを目的とする。
前記の課題を解決するために、本発明は、画像データに応じて変調された光ビームにより感光性記録媒体を相対的に走査し、前記感光性記録媒体に画像を記録する画像記録方法において、
前記感光性記録媒体に対する前記光ビームのデフォーカスによるビーム径の変動に対して、前記感光性記録媒体に記録される画像要素のサイズの変動が小さい前記光ビームの出力エネルギを設定するステップと、
前記出力エネルギに設定された前記光ビームにより記録される前記画像要素のサイズを前記画像データに基づく所望のサイズに補正する補正データを設定するステップと、
前記補正データにより前記画像データを補正するステップと、
前記出力エネルギに設定された前記光ビームを補正された前記画像データにより変調し、前記感光性記録媒体に画像を記録するステップと、
からなることを特徴とする。
また、本発明は、画像データに応じて変調された光ビームにより感光性記録媒体を相対的に走査し、前記感光性記録媒体に画像を記録する画像記録装置において、
前記感光性記録媒体に対する前記光ビームのデフォーカスによるビーム径の変動に対して、前記感光性記録媒体に記録される画像要素のサイズの変動が小さい前記光ビームの出力エネルギを設定する出力エネルギ設定部と、
前記出力エネルギに設定された前記光ビームにより記録される前記画像要素のサイズを前記画像データに基づく所望のサイズに補正する補正データを設定する補正データ設定部と、
前記補正データにより前記画像データを補正する画像データ補正部と、
前記光ビームを出力する光源を、設定された前記出力エネルギにより制御する光源制御部と、
前記画像データ補正部で補正された前記画像データにより前記光ビームを制御し、前記感光性記録媒体に画像を記録する画像記録部と、
を備えることを特徴とする。
さらに、本発明は、画像データに応じて変調された光ビームにより感光性記録媒体を相対的に走査し、前記感光性記録媒体に画像を記録する際、
前記感光性記録媒体に対する前記光ビームのデフォーカスによるビーム径の変動に対して、前記感光性記録媒体に記録される画像要素のサイズの変動が小さい前記光ビームの出力エネルギを設定するステップと、
設定された前記出力エネルギに対応して前記画像データを補正し、前記画像データにより記録される画像パターンの少なくとも一部のサイズを調整するステップと、
からなることを特徴とする。
本発明の画像記録方法及び装置並びにその調整方法では、感光性記録媒体に対する光ビームのデフォーカスによるビーム径変動に対して、記録される画像要素のサイズ変動が最小となる光ビームの出力エネルギを設定し、前記サイズ変動分を画像データにおいて予め補正することにより、感光性記録媒体に対する光ビームのデフォーカスの影響を受けることなく、所望のサイズからなる画像要素からなる安定した品質の画像を高精度に記録することができる。
図1は、本発明の画像記録方法及び装置並びにその調整方法が適用される実施形態であるプリント配線基板等の露光処理を行う露光装置10を示す。露光装置10は、複数の脚部12によって支持された変形の極めて小さい定盤14を備え、この定盤14上には、2本のガイドレール16を介して露光ステージ18が矢印方向に往復移動可能に設置される。露光ステージ18には、感光材料(感光性記録媒体)が塗布された矩形状の基板Fが吸着保持される。
定盤14の中央部には、ガイドレール16を跨ぐようにして門型のコラム20が設置される。このコラム20の一方の側部には、露光ステージ18に対する基板Fの装着位置を検出するCCDカメラ22a及び22bが固定され、コラム20の他方の側部には、基板Fに対して画像を露光記録する複数の露光ヘッド24a〜24jが位置決め保持されたスキャナ26が固定される。露光ヘッド24a〜24jは、基板Fの走査方向(露光ステージ18の移動方向)と直交する方向に2列で千鳥状に配列される。CCDカメラ22a、22bには、ロッドレンズ62a、62bを介してストロボ64a、64bが装着される。ストロボ64a、64bは、基板Fを感光することのない赤外光からなる照明光をCCDカメラ22a、22bの撮像域に照射する。
また、定盤14の端部には、露光ステージ18の移動方向と直交する方向に延在するガイドテーブル66が装着されており、このガイドテーブル66には、露光ヘッド24a〜24jから出力されたレーザビームLBの光量を検出するフォトセンサ68が矢印方向に移動可能に配設される。
図2は、各露光ヘッド24a〜24jの構成を示す。露光ヘッド24a〜24jには、例えば、各露光ヘッド24a〜24jに接続される光源ユニット28a〜28jを構成する複数の半導体レーザから出力されたレーザビームLBが合波され、光ファイバ30を介して導入される。レーザビームLBが導入された光ファイバ30の出射端には、ロッドレンズ32、反射ミラー34及びデジタル・マイクロ・ミラーデバイス(DMD)36(空間光変調素子)が順に配列される。
DMD36は、図3に示すように、SRAMセル(メモリセル)38の上にマトリクス状に配列された多数のマイクロミラー40を揺動可能な状態で配置したものであり、各マイクロミラー40の表面には、アルミニウム等の反射率の高い材料が蒸着されている。SRAMセル38にDMDコントローラ42から画像データに従ったデジタル信号が書き込まれると、その信号に応じて各マイクロミラー40が所定方向に傾斜し、その傾斜状態に従ってレーザビームLBのオンオフ状態が実現される。
オンオフ状態が制御されたDMD36によって反射されたレーザビームLBの射出方向には、拡大光学系である第1結像光学レンズ44、46、DMD36の各マイクロミラー40に対応して多数のレンズを配設したマイクロレンズアレー48、ズーム光学系である第2結像光学レンズ50、52、自動焦点調整機構を構成する2枚のプリズム51、53が順に配列される。プリズム51、53は、矢印方向に移動させて相対的な位置関係を調整し、レーザビームLBの光路長を変化させることにより、基板Fに対するレーザビームLBの焦点位置を調整する。なお、マイクロレンズアレー48の前後には、迷光を除去するとともに、レーザビームLBを所定の径に調整するためのマイクロアパーチャアレー54、56が配設される。
露光ヘッド24a〜24jを構成するDMD36は、図4に示すように、高い解像度を実現すべく、露光ヘッド24a〜24jの走査方向に対して所定角度傾斜した状態に設定される。すなわち、DMD36を基板Fの移動方向に対して傾斜させることで、DMD36を構成するマイクロミラー40の配列方向の間隔よりも基板Fの移動方向と直交する方向の間隔を狭くし、解像度を高く設定することができる。
図5は、露光装置10の制御回路ブロック図である。
露光装置10は、基板Fに画像パターンを露光記録するための画像データを入力する画像データ入力部70と、入力された二次元の画像データを記憶するフレームメモリ72と、フレームメモリ72に記憶された画像データを補正する画像データ補正部73と、補正された画像データをDMD36のマイクロミラー40のサイズ及び配置に応じた解像度からなる画像データに変換する解像度変換部74と、解像度の変換された画像データを各マイクロミラー40に割り当てられた出力データとする出力データ演算部76と、割り当てられた出力データに従ってDMD36を制御するDMDコントローラ42と、DMDコントローラ42によって制御されたDMD36を用いて、基板Fに所望の画像パターンを露光記録する露光ヘッド24a〜24j(画像記録部)とを備える。
また、露光装置10は、レーザビームLBの出力エネルギEを設定する出力エネルギ設定部86と、画像データ補正部73に供給され、出力エネルギEに応じて画像データを補正する補正データを設定する補正データ設定部88と、設定された出力エネルギEに従って光源ユニット28a〜28jを制御する光源制御部90とを備える。なお、光源制御部90には、各光源ユニット28a〜28jから出力された各レーザビームLBの光量の測定データがフォトセンサ68より供給される。
本実施形態の露光装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、その調整方法及び動作について説明する。
図6は、レーザビームLBの出力エネルギEの分布特性と、感光材料が反応する閾値レベルをthとして、基板Fに形成される画像パターンの線幅Lとの関係を示す。なお、横軸は、レーザビームLBの光軸中心からの距離rであり、レーザビームLBのビーム径dは、出力エネルギEのピーク値の1/e2として定義する。
閾値レベルthは、感光材料の感度特性により異なるため、レーザビームLBのビーム径dと、形成される画像パターンの線幅Lとの関係も感光材料毎に異なる。図7は、レーザビームLBのビーム径dと、そのビーム径dからなるレーザビームLBによって感光材料A〜Cに形成される画像パターンの線幅Lとの関係を表す。
そこで、露光装置10の仕様として基板Fに塗布される感光材料が特定され、当該基板Fに形成する画像パターンの最小の線幅Lが設定されると、線幅Lの画像パターンを形成するために必要なレーザビームLBのビーム径dが決定され、このビーム径dを実現すべく露光ヘッド24a〜24jが設計される。
ところで、露光ヘッド24a〜24jと基板Fとの距離は、図1の矢印方向に移動する露光ステージ18やガイドレール16による位置変動、基板Fのうねり、自動焦点調整機構を構成するプリズム51、53による合焦精度の限界、露光ヘッド24a〜24jを構成する光学系の像面湾曲等により誤差が含まれる。
図8は、露光ヘッド24a〜24jから出力されるレーザビームLBの焦点fの位置と、基板Fの表面の位置P1〜P3との関係を示す。この場合、レーザビームLBの出力エネルギEの分布特性は、図9に示すように、レーザビームLBが合焦される位置P1で最もシャープな形状となり(特性Q1)、位置P1から離れるに従ってピークが下がり、且つ、ビーム径dが大きくなる(特性Q2、Q3)。従って、露光ヘッド24a〜24jと基板Fとの距離が変動すると、基板F上でのレーザビームLBのビーム径dも変動するため、画像パターンの線幅Lが変動することになる。
図10は、レーザビームLBのビーム径dと、画像パターンの線幅Lの設計値からの誤差ΔLとの関係を、レーザビームLBの出力エネルギE別に表したものである。特性E0は、ビーム径dを5μmとしたとき、設計値として所望の線幅Lが得られるレーザビームLBの出力エネルギEを表し、特性E−14は、特性E0の出力エネルギEを14%減少させた場合、特性E20は、特性E0の出力エネルギEを20%増加させた場合、特性E70は、特性E0の出力エネルギEを70%増加させた場合をそれぞれ示している。
この場合、レーザビームLBのビーム径dと線幅Lの誤差ΔLとの関係は、レーザビームLBの出力エネルギEにより異なっており、それぞれが極大点ΔLmax0、ΔLmax−14、ΔLmax20、ΔLmax70を有する特性曲線となっている。また、各特性曲線の極大点ΔLmax0、ΔLmax−14、ΔLmax20、ΔLmax70は、出力エネルギEが大きくなるに従い、ビーム径dが大きくなる方向にシフトしている。
この理由は、例えば、図8及び図9に示すように、レーザビームLBの合焦位置である位置P1から基板Fがずれるに従い、ビーム径dが大きくなって線幅Lが増加して誤差ΔLが大きくなる一方、出力エネルギEのピークが下がるため、図6に示す感光材料の閾値レベルth以上となる範囲が少なくなり、これによって線幅Lの誤差ΔLが減少に転ずることによる。また、レーザビームLBの出力エネルギEが大きくなると、ビーム径dも大きくなるため、各曲線特性の極大点もビーム径dが大きくなる方向にシフトする。
そこで、設計データとして決定されているビーム径dに対する誤差ΔLが極大となる出力エネルギEを出力エネルギ設定部86に設定する。例えば、設計データであるビーム径dが10μmであるとき、極大点ΔLmax0を有する出力エネルギE0が選択される。この場合、ビーム径dが10μmの近傍で変動するとき、線幅Lの誤差ΔLの変動が最も小さくなる。
一方、出力エネルギEからなるレーザビームLBを用いて基板Fに画像パターンを形成した場合、線幅Lが誤差ΔLだけずれてしまうため、この誤差ΔLを補正する補正データを補正データ設定部88に設定する。例えば、出力エネルギ設定部86で出力エネルギE0が設定された場合、極大点ΔLmax0における線幅Lの誤差ΔL=1.80μmが補正データとして設定される。
所望の出力エネルギE及び補正データが設定された後、露光ステージ18を移動させて露光ヘッド24a〜24jの下部にフォトセンサ68を配置した後、露光ヘッド24a〜24jを駆動する。この場合、各光源ユニット28a〜28jから出力されたレーザビームLBは、DMD36を介してフォトセンサ68に導かれ、その光量が測定される。そして、光源制御部90は、測定された各レーザビームLBの光量から算出した出力エネルギが、出力エネルギ設定部86で設定された出力エネルギとなるように、各光源ユニット28a〜28jを調整する。
そこで、画像データ入力部70から所望の画像パターンを形成するための画像データが入力される。入力された画像データは、フレームメモリ72に記憶された後、画像データ補正部73において、補正データ設定部88から供給される補正データにより画像データを補正する。例えば、補正データが誤差ΔL=1.80μmとして設定されている場合、この補正データを画像データから減算する。
なお、全ての画像データを補正データによって一律に補正する必要は必ずしもない。例えば、画像パターンとして重要な部分のみを補正データによって補正するようにしてもよい。また、画像データの補正は、適切な補正データを設定し、画像データに補正データを減算又は加算し、あるいは、画像データに補正データを乗算又は除算して行うようにすることもできる。
次いで、補正された画像データを解像度変換部74に供給し、DMD36の解像度に応じた解像度変換を行い、出力データ演算部76に供給する。出力データ演算部76は、解像度の変換された画像データからDMD36を構成するマイクロミラー40のオンオフ信号である出力データを算出し、この出力データをDMDコントローラ42に供給する。DMDコントローラ42は、出力データに基づいてDMD36を駆動し、各マイクロミラー40をオンオフ制御する。
光源制御部90により出力エネルギEが調整された光源ユニット28a〜28jから出力されたレーザビームLBは、光ファイバ30を介して各露光ヘッド24a〜24jに導入され、ロッドレンズ32から反射ミラー34を介してDMD36に入射する。DMD36を構成する各マイクロミラー40により所望の方向に選択的に反射されたレーザビームLBは、第1結像光学レンズ44、46によって拡大された後、マイクロアパーチャアレー54、マイクロレンズアレー48及びマイクロアパーチャアレー56を介して所定のビーム径dに調整され、次いで、第2結像光学レンズ50、52により所定の倍率とされた後、自動焦点調整機構を構成するプリズム51、53を介して基板Fに導かれる。露光ステージ18は、定盤14に沿って移動し、基板Fには、露光ステージ18の移動方向と直交する方向に配列される複数の露光ヘッド24a〜24jにより、所望の線幅Lからなる画像パターンが露光記録される。
この場合、基板Fに照射される各レーザビームLBの出力エネルギEは、基板Fのデフォーカスによるビーム径dの変動に起因した線幅Lの変動がもっとも小さくなる出力エネルギEに設定されている。従って、露光記録処理を行っている間に露光ステージ18が上下に変動し、あるいは、自動焦点調整機構を構成するプリズム51、53による調整限界を超えている場合であっても、ビーム径dの変動による線幅Lの変動を最小限とすることができる。また、設定されたビーム径dで画像パターンを形成した際の所望の線幅Lからの誤差ΔLに従って画像データを補正することにより、所望の線幅Lからなる画像パターンを形成することができる。
画像パターンの露光記録が終了した基板Fは、露光装置10から取り外された後、現像処理、エッチング処理、剥離処理が施される。この場合、最終処理の完了した画像パターンが所望の線幅Lとなるように画像データを補正すれば、現像処理、エッチング処理及び剥離処理後において、所望の線幅Lからなる画像パターンを得ることができる。
なお、上述した露光装置10の光源ユニット28a〜28jには、半導体レーザ、固体レーザ、発光素子等を二次元状に配列したもの、あるいは、レーザダイオード等の光源と二次元状に配列した光ファイバーアレイとを組み合わせたものを利用することができる。
また、光ビームを画像記録媒体に導くDMD以外の空間光変調素子として、LCD(Liquid Crystal Display)、PLZT(Plomb Lanthanum Zirconate Titanate)を用いた空間光変調素子、GLV(Grating Light Valve)等を利用することができる。
また、上述した露光装置10は、例えば、多層プリント配線基板(PWB:Printed Wiring Board)の製造工程におけるドライ・フィルム・レジスト(DFR:Dry Film Resist)の露光、液晶表示装置(LCD)の製造工程におけるカラーフィルタの形成、TFTの製造工程におけるDFRの露光、プラズマ・ディスプレイ・パネル(PDP)の製造工程におけるDFRの露光等の用途に好適に用いることができる。また、本発明は、印刷分野、写真分野での露光装置にも適用することができる。
また、露光走査の方式としては、フラットベッド走査方式、エクスターナルドラム走査方式、インターナルドラム走査方式等を採用することができる。
本実施形態の露光装置の外観斜視図である。 本実施形態の露光装置における露光ヘッドの概略構成図である。 図2に示す露光ヘッドを構成するDMDの説明図である。 図2に示す露光ヘッドによる露光記録状態の説明図である。 本実施形態の露光装置における制御回路ブロック図である。 レーザビームの出力エネルギの分布特性と、感光材料に形成される画像パターンの線幅との関係説明図である。 レーザビームのビーム径と、そのビーム径からなるレーザビームによって形成される画像パターンの線幅との関係を表す感材特性の説明図である。 露光ヘッドから出力されるレーザビームの焦点位置と、感光材料の位置との関係説明図である。 レーザビームの分布特性の説明図である。 レーザビームのビーム径と、画像パターンの線幅の誤差との関係説明図である。
符号の説明
10…露光装置 14…定盤
18…露光ステージ 22a、22b…CCDカメラ
24a〜24j…露光ヘッド 26…スキャナ
28a〜28j…光源ユニット 36…DMD
42…DMDコントローラ 68…フォトセンサ
73…画像データ補正部 86…出力エネルギ設定部
88…補正データ設定部 90…光源制御部
F…基板 LB…レーザビーム

Claims (6)

  1. 画像データに応じて変調された光ビームにより感光性記録媒体を相対的に走査し、前記感光性記録媒体に画像を記録する画像記録方法において、
    前記感光性記録媒体に対する前記光ビームのデフォーカスによるビーム径の変動に対して、前記感光性記録媒体に記録される画像要素のサイズの変動が小さい前記光ビームの出力エネルギを設定するステップと、
    前記出力エネルギに設定された前記光ビームにより記録される前記画像要素のサイズを前記画像データに基づく所望のサイズに補正する補正データを設定するステップと、
    前記補正データにより前記画像データを補正するステップと、
    前記出力エネルギに設定された前記光ビームを補正された前記画像データにより変調し、前記感光性記録媒体に画像を記録するステップと、
    からなることを特徴とする画像記録方法。
  2. 請求項1記載の方法において、
    前記ビーム径は、前記感光性記録媒体に記録される前記画像要素の所望のサイズ及び前記感光性記録媒体の感度特性に基づいて設定されることを特徴とする画像記録方法。
  3. 請求項1記載の方法において、
    前記光ビームは、画像データに応じてオンオフ制御されることを特徴とする画像記録方法。
  4. 画像データに応じて変調された光ビームにより感光性記録媒体を相対的に走査し、前記感光性記録媒体に画像を記録する画像記録装置において、
    前記感光性記録媒体に対する前記光ビームのデフォーカスによるビーム径の変動に対して、前記感光性記録媒体に記録される画像要素のサイズの変動が小さい前記光ビームの出力エネルギを設定する出力エネルギ設定部と、
    前記出力エネルギに設定された前記光ビームにより記録される前記画像要素のサイズを前記画像データに基づく所望のサイズに補正する補正データを設定する補正データ設定部と、
    前記補正データにより前記画像データを補正する画像データ補正部と、
    前記光ビームを出力する光源を設定された前記出力エネルギにより制御する光源制御部と、
    前記画像データ補正部で補正された前記画像データにより前記光ビームを制御し、前記感光性記録媒体に画像を記録する画像記録部と、
    を備えることを特徴とする画像記録装置。
  5. 請求項4記載の装置において、
    前記画像記録部は、前記光ビームを前記画像データに応じてオンオフ制御する空間光変調素子からなることを特徴とする画像記録装置。
  6. 画像データに応じて変調された光ビームにより感光性記録媒体を相対的に走査し、前記感光性記録媒体に画像を記録する際、
    前記感光性記録媒体に対する前記光ビームのデフォーカスによるビーム径の変動に対して、前記感光性記録媒体に記録される画像要素のサイズの変動が小さい前記光ビームの出力エネルギを設定するステップと、
    設定された前記出力エネルギに対応して前記画像データを補正し、前記画像データにより記録される画像パターンの少なくとも一部のサイズを調整するステップと、
    からなることを特徴とする画像記録装置の調整方法。
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