JP2004147140A - デジタルカメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】メモリの有効活用ができるデジタルカメラを提供する。
【解決手段】モードスイッチ19がOFFの場合で、かつ記録メディア10の空き容量に、信号処理された画像データを格納するだけの領域が残されていない場合には、信号処理された画像データは圧縮された後、中央制御回路4によって、ワークRAM18に画像が記録される。つまり、ワークRAM18は、EEPROM11に圧縮した状態で格納されている欠陥画素補正用データを展開するメモリとして活用されるだけでなく、欠陥画素補正を行わない場合には記録用メモリとして活用される。これにより、記録メディア10に空き容量がなくなってしまった場合でも、非常用として画像を記録することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】モードスイッチ19がOFFの場合で、かつ記録メディア10の空き容量に、信号処理された画像データを格納するだけの領域が残されていない場合には、信号処理された画像データは圧縮された後、中央制御回路4によって、ワークRAM18に画像が記録される。つまり、ワークRAM18は、EEPROM11に圧縮した状態で格納されている欠陥画素補正用データを展開するメモリとして活用されるだけでなく、欠陥画素補正を行わない場合には記録用メモリとして活用される。これにより、記録メディア10に空き容量がなくなってしまった場合でも、非常用として画像を記録することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルカメラに関し、さらに詳しくはメモリを有効に活用したデジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、CCD撮像素子を用いたデジタルカメラが使用されている。CCD撮像素子は、少なくとも数十万以上の画素を有するので、全く欠陥画素のないCCD撮像素子を製造することは実際には困難と言える。従って、ある程度の欠陥画素は常に存在するとの前提に立った上で、CCD撮像素子を使用することが要求されている。
【0003】
欠陥画素からは正常な信号を出力し得ないものがあり、例えば、被写体の輝度に対応して出力されるはずの出力信号に対し余分な信号成分を加算した信号を出力してしまい、画像を白っぽくしてしまう白キズや、被写体の輝度に対応して出力されるはずの出力信号に対しある信号成分を減算した信号を出力してしまい、画像を黒っぽくしてしまう黒キズなどがある。このように欠陥画素から出力された信号を、後処理により補正する補正回路を備え、画質の向上を図るようにしたデジタルカメラが既に開発されている。
【0004】
このようなデジタルカメラによれば、生産工程で、画素欠陥検査装置を用いてCCD撮像素子の欠陥画素を検出し、その位置を、例えば、デジタルカメラに搭載したメモリ内に情報として記憶させることにより、実際の撮像時に、欠陥画素からの出力信号を適宜補正するという手法をとっている(例えば、特許文献1参照。)。CCD撮像素子はますます大規模になり画素数が増える傾向にあり、それに伴い、上述したような欠陥画素を補正する方法では、多くのメモリが搭載されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−59690号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、欠陥画素を補正するために使用されるメモリの領域は、常に活用されているわけではなく、ユーザーが選択する撮影モードや画像処理方法によっては、活用されない状態で存在する場合がある。
【0007】
本発明は、上記問題点を考慮してなされたもので、CCD撮像素子の欠陥画素補正で使用されるメモリを有効に活用できるようにしたデジタルカメラを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のデジタルカメラは、複数の画素を有するCCD撮像素子の欠陥画素に関する欠陥画素補正用データに基づいて、撮影時に前記CCD撮像素子から読み出される画像データ中の欠陥画素データを特定し、前記欠陥画素データについて欠陥補正する欠陥画素補正手段と、前記画像データを記録する記録メディアとを備えたデジタルカメラにおいて、前記欠陥画素補正用データを圧縮して格納する第1のメモリと、この第1のメモリから読み出した欠陥画素補正用データを展開し保持する第2のメモリと、前記欠陥画素補正手段を使用する使用モードまたは前記欠陥画素補正手段を使用しない不使用モードを選択するモード選択手段とを設け、前記不使用モードで撮影を行った際に、画像データが記録メディアの空き容量を上回る場合には、前記第2のメモリに画像データの少なくとも一部を記録することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明を実施したデジタルカメラの電気的構成を示すブロック図である。
【0010】
同図において、撮像レンズ1とメカニカルシャッター2の後方にCCD撮像素子3が配設されている。被写体からの光をCCD撮像素子3上に結像させるための撮像レンズ1は、中央制御回路4からの制御信号により駆動されるレンズ駆動回路5を介して、合焦位置に移動するようになっている。また、メカニカルシャッター2のシャッタータイミングとシャッター速度は、中央制御回路4からの制御信号により設定される。
【0011】
CCD撮像素子3は、その画素上に結像された被写体の光学像を電気的信号に変換する、いわゆる光電変換を行うものである。駆動回路6は転送パルスを生成して、CCD撮像素子3に供給する回路であり、CCD撮像素子3は、駆動回路6によって生成された転送パルスに基づいて、アナログ電気信号を出力する。
【0012】
CDS(相関二重サンプリング)回路7は、ノイズを低減するための回路であり、駆動回路6から出力された駆動パルスに基づいて駆動される。CCD撮像素子3にはCDS7が接続され、CDS7の出力端子には、アナログ信号をデジタル信号に変換して出力するA/D変換回路8が接続される。このA/D変換回路8を介して得られたCCD撮像素子3の画素毎の画像データは、一旦、画像用メモリ9に記憶される。
【0013】
画像用メモリ9に記憶された画像データは、中央制御回路4によって各種の画像処理が施され、最終的には、メモリカード、光磁気ディスク等の記録媒体からなる記録メディア10に記憶される。ここで、各種の画像処理には、CCD撮像素子3の欠陥画素の画像データを補正する処理が含まれる。
【0014】
中央制御回路4には、CCD撮像素子3の欠陥画素に関する欠陥画素補正用データが圧縮された状態で格納されている第1のメモリであるEEPROM(読み出し用メモリ)11が備えられている。さらに、中央制御回路4には、露出検出用のAEセンサ12、ストロボユニット13、電源スイッチ14、シャッタスイッチ15a及び15bからなるシャッタスイッチ15が接続されている。また、LCD16は、LCD16を駆動する信号を作り出すLCD駆動回路17を介して、中央制御回路4に接続されている。
【0015】
EEPROM11に記憶されている圧縮データは、第2のメモリであるワークRAM(作業用メモリ)18で展開され一時的に蓄積される。ワークRAM18に展開された欠陥画素補正用データは、CCD撮像素子3における各欠陥画素の位置を示す位置データである。この欠陥画素補正用データの検出は、デジタルカメラの生産工程において行われる。
【0016】
欠陥画素の検出及び補正が行われる欠陥画素補正手段は、中央制御回路4、画像用メモリ9、EEPROM11、ワークRAM18によって構成されている。中央制御回路4は、画像用メモリ9に記憶されているCCD撮像素子3の画素毎の画像データ中に含まれる欠陥画素データを、ワークRAM18上の欠陥画素補正用データに基づいて特定し、欠陥画素補正を行う。
【0017】
また、中央制御回路4には、欠陥画素補正手段を使用する使用モードと欠陥画素補正手段を使用しない不使用モードとを選択するモード選択手段としてのモードスイッチ19が接続されている。モードスイッチ19がONの場合は、欠陥画素補正が行われ、モードスイッチ19がOFFの場合には、欠陥画素補正が行われずに画像処理が施される。例えば、画質にはこだわらず、迅速に画像を記録したい場合、モードスイッチ19をOFFにすれば、欠陥画素補正が行われないので、その分だけ早く画像を記録することができる。より高画質の画像を記録したい場合には、モードスイッチ19をONにすれば良い。
【0018】
次に、本実施形態の作用について図2、図3、図4のフローチャートに基づいて説明する。ユーザーが電源スイッチ14を投入(パワーON)することにより、フローが開始する。
【0019】
デジタルカメラに備えられている不図示のシャッタボタンは、非押圧状態と半押し状態と全押し状態の3動作状態を有している。例えば、静止画を撮影して記録処理する場合には、電源スイッチ14をONした後、不図示の静止画モードを選択する。なお、ユーザーがシャッタボタンを半押しすることにより、シャッタスイッチ15aがONされ、全押しすることによりシャッタスイッチ15bがONされるものとする。
【0020】
電源スイッチ14が投入された後、シャッタスイッチ15aがONされない場合には、デジタルカメラは待機状態に維持されるが、シャッタスイッチ15aがONされたとき、中央制御回路4による露光制御が行われ、必要な絞り値とシャッタ速度から、露光時間Tが決定される。次に、中央制御回路4は、不図示の測距回路により被写体までの距離を求めて、レンズ駆動回路5により撮像レンズ1を合焦位置へと駆動する。
【0021】
シャッタスイッチ15bがONされない(シャッタボタンが全押しされない)場合には、デジタルカメラは待機状態に維持されるが、シャッタスイッチ15bがONされたとき、中央制御回路4によりメカニカルシャッタ2が駆動され、露光時間Tで露出が行われる。
【0022】
露出によりCCD画像素子3に電荷が蓄積された後、電荷の転送が行われる。このように転送された電荷は、A/D変換後、一旦、画像用メモリ9に、画素毎に、画像データとして記憶される。また、中央制御回路4では、記録メディア10やワークRAM18の空き容量の有無のチェックが常に行われており、ユーザーは、記録メディア10及びワークRAM18の空き容量の状態を、LCD16で随時確認することができる。
【0023】
モードスイッチ19がONの場合(欠陥画素補正手段を使用する場合)、つまり欠陥画素補正が行われる場合には、中央制御回路4により、EEPROM11に圧縮した状態で格納されている欠陥画素補正データがワークRAM18に展開され、この欠陥画素補正データに基づいて、画像データ中の欠陥画素データを特定し、欠陥画素データについての補正が行われる。その後、画像データに対して信号処理がなされるようになっている。信号処理された画像データは圧縮され、中央制御回路4は、最終的に記録メディア10に画像を記録する。
【0024】
モードスイッチ19がOFFの場合(欠陥画素補正手段を使用しない場合)、つまり欠陥画素補正が行われない場合で、かつ記録メディア10の空き容量に、信号処理された画像データを格納するだけの領域が残されている場合には、画像データに対して信号処理がなされ、信号処理された画像データは圧縮され、中央制御回路4によって、最終的に記録メディア10に画像が記録される。
【0025】
ここで、図3のフローチャートに示すように、この画像の記録を最後に、記録メディア10の空き容量が無くなった際には、LCD16にこの情報が表示され、ユーザーに新しい記録メディアの装填が促される。ユーザーが新しい記録メディアを装填する場合には、電源スイッチ14をOFFにし、新しい記録メディアを装填すれば良い。ユーザーが新しい記録メディアを装填しない場合は、デジタルカメラは再び待機状態に戻る。
【0026】
モードスイッチ19がOFFの場合で、かつ記録メディア10の空き容量に、信号処理された画像データを格納するだけの領域が残されていない場合には、画像データに対して信号処理がなされ、信号処理された画像データは圧縮された後、中央制御回路4によって、ワークRAM18に画像が記録される。つまり、ワークRAM18は、EEPROM11に圧縮した状態で格納されている欠陥画素補正用データを展開するメモリとして活用されるだけでなく、欠陥画素補正を行わない場合には記録用メモリとして活用される。これにより、記録メディア10に空き容量がなくなってしまった場合でも、非常用として画像を記録することができる。予めモードスイッチ19をOFFにしておけば、ワークRAM18への画像の記録が可能となるので、少しでも多くの画像を取り込みたい場合には有効である。
【0027】
ところで、図4のフローチャートに示すように、ワークRAM18への記録が行われた後、さらにワークRAM18への記録が可能な場合、つまりワークRAM18に空き容量が残されている場合には、デジタルカメラは再び待機状態に戻され、図2、図4に示すようなフローを開始する。
【0028】
さらに、図4に示すように、ワークRAM18への記録が行われた後、ワークRAM18の空き容量が無くなった際には、LCD16にこの情報が表示され、ユーザーに新しい記録メディアの装填が促される。ユーザーが新しい記録メディアを装填する場合には、電源スイッチ14をOFFにし、新しい記録メディアを装填すれば良い。新しい記録メディアが装填され、再び電源スイッチがONされると、ワークRAM18に蓄積されている画像データが、新しい記録メディアに記録される。
【0029】
なお、ワークRAM18を記録用メモリとして活用する場合、画像を記録するだけに止まらず、音声データやその他のデータを記録する記録用メモリとしても活用することができる。また、静止画撮影に限ることなく、動画撮影においても本発明は有効である。
【0030】
また、ワークRAM18を記録用メモリとして活用する場合、一つの画像データだけではなく、その画像データの一部だけを記録することができる。例えば、30キロバイトの一つの画像データを記録する場合、20キロバイトの画像データを記録メディア10に記録し、10キロバイトの画像データをワークRAM18に記録することができる。さらに、音声データやその他のデータについても、同様に記録することが可能である。
【0031】
上記実施形態においては、デジタルカメラの生産工程で、欠陥画素を検出して、この位置データをEEPROM11に記憶して、そのデータを基にして補正処理を行っているが、これは露光時間が短い場合によく用いられる。露光時間が長くなると、欠陥画素が飛躍的かつ不変に増大する傾向があり、この場合、撮像後に欠陥画素検出が行われ、そこから特定された欠陥画素データに基づいて、欠陥画素補正が行われるが、このときにも大きな容量を有するメモリが使用される。この場合についても、欠陥画素補正を行わず、かつ記録メディアの空き容量が残されていない状態であれば、欠陥画素補正を行う際に使用されるメモリを記録用メモリとして活用することができる。
【0032】
【発明の効果】
本発明のデジタルカメラによれば、CCD撮像素子の欠陥画素に関する欠陥画素補正用データを圧縮して格納する第1のメモリと、圧縮されている欠陥画素補正用データを展開する第2のメモリとを設け、さらに欠陥画素補正を行うか否かを選択することができるモードスイッチを設けたので、欠陥画素補正を行わず、かつ画像データが記録メディアの空き容量を上回る場合には、第2のメモリに画像データを記録することができる。これにより、第2のメモリを非常用の記録用メモリとして有効に活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】デジタルカメラの電気的構成を示すブロック図である。
【図2】撮影時の流れを示すフローチャートである。
【図3】記録メディアへ記録した後の流れを示すフローチャートである。
【図4】ワークRAMへ記録した後の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
3 CCD撮像素子
4 中央制御回路
9 画像用メモリ
10 記録メディア
11 EEPROM
18 ワークRAM
19 モードスイッチ
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルカメラに関し、さらに詳しくはメモリを有効に活用したデジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、CCD撮像素子を用いたデジタルカメラが使用されている。CCD撮像素子は、少なくとも数十万以上の画素を有するので、全く欠陥画素のないCCD撮像素子を製造することは実際には困難と言える。従って、ある程度の欠陥画素は常に存在するとの前提に立った上で、CCD撮像素子を使用することが要求されている。
【0003】
欠陥画素からは正常な信号を出力し得ないものがあり、例えば、被写体の輝度に対応して出力されるはずの出力信号に対し余分な信号成分を加算した信号を出力してしまい、画像を白っぽくしてしまう白キズや、被写体の輝度に対応して出力されるはずの出力信号に対しある信号成分を減算した信号を出力してしまい、画像を黒っぽくしてしまう黒キズなどがある。このように欠陥画素から出力された信号を、後処理により補正する補正回路を備え、画質の向上を図るようにしたデジタルカメラが既に開発されている。
【0004】
このようなデジタルカメラによれば、生産工程で、画素欠陥検査装置を用いてCCD撮像素子の欠陥画素を検出し、その位置を、例えば、デジタルカメラに搭載したメモリ内に情報として記憶させることにより、実際の撮像時に、欠陥画素からの出力信号を適宜補正するという手法をとっている(例えば、特許文献1参照。)。CCD撮像素子はますます大規模になり画素数が増える傾向にあり、それに伴い、上述したような欠陥画素を補正する方法では、多くのメモリが搭載されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−59690号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、欠陥画素を補正するために使用されるメモリの領域は、常に活用されているわけではなく、ユーザーが選択する撮影モードや画像処理方法によっては、活用されない状態で存在する場合がある。
【0007】
本発明は、上記問題点を考慮してなされたもので、CCD撮像素子の欠陥画素補正で使用されるメモリを有効に活用できるようにしたデジタルカメラを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のデジタルカメラは、複数の画素を有するCCD撮像素子の欠陥画素に関する欠陥画素補正用データに基づいて、撮影時に前記CCD撮像素子から読み出される画像データ中の欠陥画素データを特定し、前記欠陥画素データについて欠陥補正する欠陥画素補正手段と、前記画像データを記録する記録メディアとを備えたデジタルカメラにおいて、前記欠陥画素補正用データを圧縮して格納する第1のメモリと、この第1のメモリから読み出した欠陥画素補正用データを展開し保持する第2のメモリと、前記欠陥画素補正手段を使用する使用モードまたは前記欠陥画素補正手段を使用しない不使用モードを選択するモード選択手段とを設け、前記不使用モードで撮影を行った際に、画像データが記録メディアの空き容量を上回る場合には、前記第2のメモリに画像データの少なくとも一部を記録することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明を実施したデジタルカメラの電気的構成を示すブロック図である。
【0010】
同図において、撮像レンズ1とメカニカルシャッター2の後方にCCD撮像素子3が配設されている。被写体からの光をCCD撮像素子3上に結像させるための撮像レンズ1は、中央制御回路4からの制御信号により駆動されるレンズ駆動回路5を介して、合焦位置に移動するようになっている。また、メカニカルシャッター2のシャッタータイミングとシャッター速度は、中央制御回路4からの制御信号により設定される。
【0011】
CCD撮像素子3は、その画素上に結像された被写体の光学像を電気的信号に変換する、いわゆる光電変換を行うものである。駆動回路6は転送パルスを生成して、CCD撮像素子3に供給する回路であり、CCD撮像素子3は、駆動回路6によって生成された転送パルスに基づいて、アナログ電気信号を出力する。
【0012】
CDS(相関二重サンプリング)回路7は、ノイズを低減するための回路であり、駆動回路6から出力された駆動パルスに基づいて駆動される。CCD撮像素子3にはCDS7が接続され、CDS7の出力端子には、アナログ信号をデジタル信号に変換して出力するA/D変換回路8が接続される。このA/D変換回路8を介して得られたCCD撮像素子3の画素毎の画像データは、一旦、画像用メモリ9に記憶される。
【0013】
画像用メモリ9に記憶された画像データは、中央制御回路4によって各種の画像処理が施され、最終的には、メモリカード、光磁気ディスク等の記録媒体からなる記録メディア10に記憶される。ここで、各種の画像処理には、CCD撮像素子3の欠陥画素の画像データを補正する処理が含まれる。
【0014】
中央制御回路4には、CCD撮像素子3の欠陥画素に関する欠陥画素補正用データが圧縮された状態で格納されている第1のメモリであるEEPROM(読み出し用メモリ)11が備えられている。さらに、中央制御回路4には、露出検出用のAEセンサ12、ストロボユニット13、電源スイッチ14、シャッタスイッチ15a及び15bからなるシャッタスイッチ15が接続されている。また、LCD16は、LCD16を駆動する信号を作り出すLCD駆動回路17を介して、中央制御回路4に接続されている。
【0015】
EEPROM11に記憶されている圧縮データは、第2のメモリであるワークRAM(作業用メモリ)18で展開され一時的に蓄積される。ワークRAM18に展開された欠陥画素補正用データは、CCD撮像素子3における各欠陥画素の位置を示す位置データである。この欠陥画素補正用データの検出は、デジタルカメラの生産工程において行われる。
【0016】
欠陥画素の検出及び補正が行われる欠陥画素補正手段は、中央制御回路4、画像用メモリ9、EEPROM11、ワークRAM18によって構成されている。中央制御回路4は、画像用メモリ9に記憶されているCCD撮像素子3の画素毎の画像データ中に含まれる欠陥画素データを、ワークRAM18上の欠陥画素補正用データに基づいて特定し、欠陥画素補正を行う。
【0017】
また、中央制御回路4には、欠陥画素補正手段を使用する使用モードと欠陥画素補正手段を使用しない不使用モードとを選択するモード選択手段としてのモードスイッチ19が接続されている。モードスイッチ19がONの場合は、欠陥画素補正が行われ、モードスイッチ19がOFFの場合には、欠陥画素補正が行われずに画像処理が施される。例えば、画質にはこだわらず、迅速に画像を記録したい場合、モードスイッチ19をOFFにすれば、欠陥画素補正が行われないので、その分だけ早く画像を記録することができる。より高画質の画像を記録したい場合には、モードスイッチ19をONにすれば良い。
【0018】
次に、本実施形態の作用について図2、図3、図4のフローチャートに基づいて説明する。ユーザーが電源スイッチ14を投入(パワーON)することにより、フローが開始する。
【0019】
デジタルカメラに備えられている不図示のシャッタボタンは、非押圧状態と半押し状態と全押し状態の3動作状態を有している。例えば、静止画を撮影して記録処理する場合には、電源スイッチ14をONした後、不図示の静止画モードを選択する。なお、ユーザーがシャッタボタンを半押しすることにより、シャッタスイッチ15aがONされ、全押しすることによりシャッタスイッチ15bがONされるものとする。
【0020】
電源スイッチ14が投入された後、シャッタスイッチ15aがONされない場合には、デジタルカメラは待機状態に維持されるが、シャッタスイッチ15aがONされたとき、中央制御回路4による露光制御が行われ、必要な絞り値とシャッタ速度から、露光時間Tが決定される。次に、中央制御回路4は、不図示の測距回路により被写体までの距離を求めて、レンズ駆動回路5により撮像レンズ1を合焦位置へと駆動する。
【0021】
シャッタスイッチ15bがONされない(シャッタボタンが全押しされない)場合には、デジタルカメラは待機状態に維持されるが、シャッタスイッチ15bがONされたとき、中央制御回路4によりメカニカルシャッタ2が駆動され、露光時間Tで露出が行われる。
【0022】
露出によりCCD画像素子3に電荷が蓄積された後、電荷の転送が行われる。このように転送された電荷は、A/D変換後、一旦、画像用メモリ9に、画素毎に、画像データとして記憶される。また、中央制御回路4では、記録メディア10やワークRAM18の空き容量の有無のチェックが常に行われており、ユーザーは、記録メディア10及びワークRAM18の空き容量の状態を、LCD16で随時確認することができる。
【0023】
モードスイッチ19がONの場合(欠陥画素補正手段を使用する場合)、つまり欠陥画素補正が行われる場合には、中央制御回路4により、EEPROM11に圧縮した状態で格納されている欠陥画素補正データがワークRAM18に展開され、この欠陥画素補正データに基づいて、画像データ中の欠陥画素データを特定し、欠陥画素データについての補正が行われる。その後、画像データに対して信号処理がなされるようになっている。信号処理された画像データは圧縮され、中央制御回路4は、最終的に記録メディア10に画像を記録する。
【0024】
モードスイッチ19がOFFの場合(欠陥画素補正手段を使用しない場合)、つまり欠陥画素補正が行われない場合で、かつ記録メディア10の空き容量に、信号処理された画像データを格納するだけの領域が残されている場合には、画像データに対して信号処理がなされ、信号処理された画像データは圧縮され、中央制御回路4によって、最終的に記録メディア10に画像が記録される。
【0025】
ここで、図3のフローチャートに示すように、この画像の記録を最後に、記録メディア10の空き容量が無くなった際には、LCD16にこの情報が表示され、ユーザーに新しい記録メディアの装填が促される。ユーザーが新しい記録メディアを装填する場合には、電源スイッチ14をOFFにし、新しい記録メディアを装填すれば良い。ユーザーが新しい記録メディアを装填しない場合は、デジタルカメラは再び待機状態に戻る。
【0026】
モードスイッチ19がOFFの場合で、かつ記録メディア10の空き容量に、信号処理された画像データを格納するだけの領域が残されていない場合には、画像データに対して信号処理がなされ、信号処理された画像データは圧縮された後、中央制御回路4によって、ワークRAM18に画像が記録される。つまり、ワークRAM18は、EEPROM11に圧縮した状態で格納されている欠陥画素補正用データを展開するメモリとして活用されるだけでなく、欠陥画素補正を行わない場合には記録用メモリとして活用される。これにより、記録メディア10に空き容量がなくなってしまった場合でも、非常用として画像を記録することができる。予めモードスイッチ19をOFFにしておけば、ワークRAM18への画像の記録が可能となるので、少しでも多くの画像を取り込みたい場合には有効である。
【0027】
ところで、図4のフローチャートに示すように、ワークRAM18への記録が行われた後、さらにワークRAM18への記録が可能な場合、つまりワークRAM18に空き容量が残されている場合には、デジタルカメラは再び待機状態に戻され、図2、図4に示すようなフローを開始する。
【0028】
さらに、図4に示すように、ワークRAM18への記録が行われた後、ワークRAM18の空き容量が無くなった際には、LCD16にこの情報が表示され、ユーザーに新しい記録メディアの装填が促される。ユーザーが新しい記録メディアを装填する場合には、電源スイッチ14をOFFにし、新しい記録メディアを装填すれば良い。新しい記録メディアが装填され、再び電源スイッチがONされると、ワークRAM18に蓄積されている画像データが、新しい記録メディアに記録される。
【0029】
なお、ワークRAM18を記録用メモリとして活用する場合、画像を記録するだけに止まらず、音声データやその他のデータを記録する記録用メモリとしても活用することができる。また、静止画撮影に限ることなく、動画撮影においても本発明は有効である。
【0030】
また、ワークRAM18を記録用メモリとして活用する場合、一つの画像データだけではなく、その画像データの一部だけを記録することができる。例えば、30キロバイトの一つの画像データを記録する場合、20キロバイトの画像データを記録メディア10に記録し、10キロバイトの画像データをワークRAM18に記録することができる。さらに、音声データやその他のデータについても、同様に記録することが可能である。
【0031】
上記実施形態においては、デジタルカメラの生産工程で、欠陥画素を検出して、この位置データをEEPROM11に記憶して、そのデータを基にして補正処理を行っているが、これは露光時間が短い場合によく用いられる。露光時間が長くなると、欠陥画素が飛躍的かつ不変に増大する傾向があり、この場合、撮像後に欠陥画素検出が行われ、そこから特定された欠陥画素データに基づいて、欠陥画素補正が行われるが、このときにも大きな容量を有するメモリが使用される。この場合についても、欠陥画素補正を行わず、かつ記録メディアの空き容量が残されていない状態であれば、欠陥画素補正を行う際に使用されるメモリを記録用メモリとして活用することができる。
【0032】
【発明の効果】
本発明のデジタルカメラによれば、CCD撮像素子の欠陥画素に関する欠陥画素補正用データを圧縮して格納する第1のメモリと、圧縮されている欠陥画素補正用データを展開する第2のメモリとを設け、さらに欠陥画素補正を行うか否かを選択することができるモードスイッチを設けたので、欠陥画素補正を行わず、かつ画像データが記録メディアの空き容量を上回る場合には、第2のメモリに画像データを記録することができる。これにより、第2のメモリを非常用の記録用メモリとして有効に活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】デジタルカメラの電気的構成を示すブロック図である。
【図2】撮影時の流れを示すフローチャートである。
【図3】記録メディアへ記録した後の流れを示すフローチャートである。
【図4】ワークRAMへ記録した後の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
3 CCD撮像素子
4 中央制御回路
9 画像用メモリ
10 記録メディア
11 EEPROM
18 ワークRAM
19 モードスイッチ
Claims (1)
- 複数の画素を有するCCD撮像素子の欠陥画素に関する欠陥画素補正用データに基づいて、撮影時に前記CCD撮像素子から読み出される画像データ中の欠陥画素データを特定し、前記欠陥画素データについて欠陥補正する欠陥画素補正手段と、前記画像データを記録する記録メディアとを備えたデジタルカメラにおいて、
前記欠陥画素補正用データを圧縮して格納する第1のメモリと、この第1のメモリから読み出した欠陥画素補正用データを展開し保持する第2のメモリと、前記欠陥画素補正手段を使用する使用モードまたは前記欠陥画素補正手段を使用しない不使用モードを選択するモード選択手段とを設け、前記不使用モードで撮影を行った際に、画像データが記録メディアの空き容量を上回る場合には、前記第2のメモリに画像データの少なくとも一部を記録することを特徴とするデジタルカメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002310493A JP2004147140A (ja) | 2002-10-25 | 2002-10-25 | デジタルカメラ |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2002310493A JP2004147140A (ja) | 2002-10-25 | 2002-10-25 | デジタルカメラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004147140A true JP2004147140A (ja) | 2004-05-20 |
Family
ID=32455973
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002310493A Pending JP2004147140A (ja) | 2002-10-25 | 2002-10-25 | デジタルカメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004147140A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007011290A (ja) * | 2005-03-28 | 2007-01-18 | Fujifilm Holdings Corp | 記録素子設定方法、画像記録方法及び装置 |
JP2015080123A (ja) * | 2013-10-18 | 2015-04-23 | キヤノン株式会社 | 撮像装置、撮像システム、撮像装置の制御方法、プログラム、および、記憶媒体 |
US9524928B2 (en) | 2010-12-13 | 2016-12-20 | Infineon Technologies Americas Corp. | Power quad flat no-lead (PQFN) package having control and driver circuits |
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2002
- 2002-10-25 JP JP2002310493A patent/JP2004147140A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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