JP2004129117A - デジタルカメラ - Google Patents

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Yasunori Hatakeyama
畠山 康紀
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

【課題】白キズや黒キズによる画質低下の防止と、この画質低下を防止するために利便性が低下するのを抑えるデジタルカメラ。
【解決手段】デジタルカメラでは、経時的な欠陥画素を検出するときに、画素判定モードを選択し、この後に、露光時間を短時間モード化長時間モードかに設定して、基準紙の撮影を行う(ステップ100〜104)。これにより、露光時間に応じて設定されているしきい値と、各画素のデータを比較することにより欠陥画素を検出し、検出した欠陥画素の画素位置を、露光時間に応じてSDRAMに書き込む(ステップ106、108)。通常の画像撮影を行うときには、露光時間に応じた欠陥画素の画素位置をSDRAMから読み出して、該当する画素位置のデータに対する補完処理を行う。
【選択図】    図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等の撮像デバイスを用いて画像撮影を行うデジタルカメラなどの撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、急速に増加しているデジタルカメラでは、撮像デバイスとしてCCD等が用いられている。このCCDは、画素となる光電変換素子が二次元配列されて形成されており、個々の光電変換素子が蓄積した電荷に応じた電気信号を出力する。
【0003】
デジタルカメラでは、CCD上に撮影画像を結像させることにより、各画素を形成する光電変換素子に、撮影画像に応じた電荷を蓄積し、蓄積された各画素毎の電荷に応じた電気信号をA/D変換することにより、撮影画像に応じたデジタルデータを得るようにし、このデジタルデータが撮影画像の画像情報として記憶される。また、デジタルカメラでは、格納した画像情報をスマートメディア等の可搬型の記録媒体に記録するなどしたり、各種のインターフェイスを介して取出すことができる。
【0004】
一方、デジタルカメラにおいては、高解像度化が進んでおり、これに伴って、デジタルカメラには、画素数が数百万画素のCCDが用いらている。
【0005】
ところで、このような高解像度の画像撮影が可能なCCDにおいては、電荷の蓄積量が周囲と異なったり、電荷の蓄積機能が損なわれた素子が僅かながらでも存在することがある。
【0006】
このような不良素子は、周囲の素子と電荷の蓄積量が異なり、周囲と画素と大きく異なる欠陥画素を生じさせてしまい、撮影画像に黒キズや白キズ等の画質低下を生じさせてしまう。
【0007】
このようなCCD上の欠陥画素が起因する画質低下を抑えるために、デジタルカメラを製作したときに、CCD上の欠陥画素を検出して、該当する画素位置をROM等に記憶させるようにし、このデジタルカメラを用いて画像撮影を行うときに、該当する素子ののデータを周囲の画素のデータで補完するようにしている。
【0008】
一方、CCD内の欠陥画素(欠陥素子)は、経時的に生じることがある。また、微小な塵埃等がCCDに付着してしまうことにより、塵埃の付着した画素における電荷の蓄積量が周囲の画素の蓄積量と異なって、撮影画像に欠陥画素を生じさせてしまうことがある。
【0009】
また、欠陥画素は、デジタルカメラで画像撮影を行うときの露光時間によって現れることがある。すなわち、露光時間が短い時には、電荷の蓄積量が周囲の画素と大差はないが、露光時間が長くなることにより、電荷の蓄積量が周囲の画素よりも増加して、撮影画像に白キズとして現れてしまうことがある。
【0010】
ここから、デジタルカメラの製造工程での検査時に、長時間露光を行うことにより、白キズを生じさせる欠陥画素の的確な検出を行うことができるが、製造工程で、長時間露光による検査を行うと、検査時間がデジタルカメラの製作効率を低下させてしまうことになってしまう。
【0011】
このために、デジタルカメラである電子カメラに不良画素(欠陥画素)を検出する機能を設けて、経時的に増加する欠陥画素を検出して、この欠陥画素による撮影画像の画質低下を抑える提案がなされている(例えば、特許文献1参照)。
【0012】
また、特許文献1では、欠陥画素を検出するときに、注目画素と周囲の画素を比較することにより、注目画素が欠陥画素であるか否かを判断することにより、露光時間の長いときなどに白キズを生じさせる欠陥画素を検出するようにしている。
【0013】
【特許文献1】
特開2000−59690号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、経時的に生じる欠陥画素の検出を行うために、デジタルカメラの電源投入時に、欠陥画素の検出を行うと、利用者の意思にかかわらず電源投入後から画像撮影が可能となるまでに時間がかかってしまうという問題がある。また、製造工程で検出した欠陥画素に加えて、電源投入時などで検出した欠陥画素を記憶するようにした場合、欠陥画素を記憶するために、大容量のメモリが必要となってしまう。
【0015】
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、利用者の意図するタイミングで欠陥画素の検出を行うことにより使い勝手が良く、高品質の画像撮影が可能となるデジタルカメラを提案することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、撮像デバイス上に結像された画像に基づいた電気信号から撮影画像に応じたデジタル画像データを生成するデジタルカメラにおいて、予め記憶している画素位置の画素のデータを周囲の画素のデータで補完する補完手段を備えたデジタルカメラであって、予め設定している基準画像を撮影したデジタル画像データから前記補完手段によって補完すべき画素を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出した画素の画素位置を前記補完手段によって補完処理すべき画素位置として記憶する記憶手段と、前記検出手段によって前記補完手段によって補完すべき画素の検出を選択する選択手段と、を含むことを特徴とする。
【0017】
この発明によれば、選択手段によって補完すべき画素である欠陥画素の検出を選択して、基準画像を撮影することにより、検出手段が撮影された画像の画像データから補完すべき画素である欠陥画素の検出を行う。
【0018】
検出手段によって検出された補完すべき画素の画素位置は記憶手段に記憶され、通常の画像撮影を行うときに、補完手段が、記憶手段に記憶されている画素位置の画素を、周囲の画素によって補完して、白キズや黒キズが生じていない高品質のデジタル画像データが得られるようにする。
【0019】
このとき、補完すべき画素の検出は、選択手段によって選択されることにより行われるので、使用者が任意のタイミングで補完すべき画素の検出を行うことができる。なお、基準画像としては、撮像デバイスの個々の光電変換素子の受光量が一定となるような、例えば白地や灰色地などの所定の色地の均一なシーンであることが好ましい。
【0020】
請求項2の発明は、前記検出手段が、所定の画素に注目し、前記基準画像及び露光時間に応じて予め設定されているしきい値とこの注目画素のデータから注目画素が前記補完手段によって補完すべき画素であるか否かを判定する判定手段を含むことを特徴とする。
【0021】
この発明によれば、基準画像を撮影したときの注目画素のデータを予め設定しているしきい値と比較することにより、注目画素が補完すべき画素であるか否か、すなわち、注目画素が欠陥画素であるか否かを判定するようにしている。これにより、補完すべき画素を簡単にかつ適切に検出することができる。
【0022】
このような判定手段による判定に用いるしきい値は、撮影画像に白キズと黒キズが生じることから、上限値と下限値を設定し、注目画素のデータが上限値を越えるか、下限値よりも下がっているときに、この注目画素が補完すべき画素であると判定することができる。
【0023】
請求項3の発明は、前記基準画像を撮像するときの露光時間を設定する設定手段を含み、前記判定手段が、前記設定手段によって設定された露光時間に応じたしきい値に基づいて判定することを特徴とする。
【0024】
この発明によれば、設定手段によって基準画像を撮影するときの露光時間を設定して、この露光時間に応じたしきい値に基づいて判定手段が判定する。
【0025】
これにより、露光時間の短いときには実質的に現れないが、露光時間の長いときに補完すべき画素として現れる画素の検出が可能となり、例えば、夜景などの露光時間が長いシーンを撮影したときに、白キズ等が現れてしまうのを確実に防止することができる。
【0026】
請求項4の発明は、前記設定手段が予め設定されている複数段階の露光時間から選択可能としていることを特徴とする。
【0027】
この発明によれば、予め露光時間を複数段階に設定しておいて、この中から露光時間を選択する。これにより、露光時間の選択が極めて容易となる。
【0028】
また、露光時間を設定する場合、前記記憶手段に前記露光時間に応じた判定結果を記憶することが好ましく、これと共に前記補完手段が、撮影画像の露光時間に応じて前記記憶手段に記憶している画素位置の画素に対して補完処理を行うことが好ましい。
【0029】
これにより、例えば露光時間の短いシーンを撮影するときに、実質的に補完手段によって補完すべき画素として現れない画素に対する補完手段を施すのを抑えることができるので、効率的な補完処理が可能となる。
【0030】
なお、露光時間の設定はこれに限らず、任意の時間に設定するものであっても良い。また、しきい値は、予め露光時間に応じて設定されているものであっても良く、任意に設定することができるものであっても良い。
【0031】
一方、露光時間としきい値に基づいた補完すべき画素の検出は、例えば、露光時間の短い短時間モードと、露光時間の長い長時間モードに設定したときに、短時間モードでは、基準画像として白地のシーン撮影して、下限値より低くなっている画素を検出し、長時間モードでは、黒地又は遮光状態で画像撮影を行い、上限値を越えている画素を検出するものであっても良く、これにより、記憶手段の容量を抑えることができる。
【0032】
請求項7の発明は、前記選択手段によって選択して前記検出手段による画素位置の検出を行うごとに、前記記憶手段に記憶している前記検出手段の検出結果を書き換えることを特徴とする。
【0033】
この発明によれば、検出手段によって補完すべき画素を検出するごとに、記憶手段に記憶している補完すべき画素の画素位置のデータを書き換える。すなわち、記憶手段に記憶しているデータの更新を行う。
【0034】
これにより、記憶手段に記録するデータを抑えることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1には、本実施の形態に適用したデジタルカメラ10の概略構成を示している。
【0036】
デジタルカメラ10は、撮像デバイスとしてCCD(Charge Coupled Device)12が設けられており、このCCD12に被写体像を結像させるレンズ等を含んで形成されている光学ユニット14、信号処理部16及び主制御部18を備え、CCD12に結像される被写体像に応じてCCD12から出力される電気信号から、被写体像のデジタル画像データを生成する。なお、撮像デバイスとしては、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等を用いることもできる。
【0037】
信号処理部16には、CCD12を駆動する垂直・水平ドライバ20及び光学ユニット14に含まれるシャッタ及び絞りを駆動するシャッタ・アイリスモータドライバ22が接続している。
【0038】
信号処理部16には、相関二重サンプリング回路(CDS)24、ゲインコントローラ(GC)26、A/Dコンバータ28及び、タイミングジェネレータ(TG)30を備えており、また、主制御部18には、各種の画像処理等と共に主制御部18の動作を制御するCPU32及び所定容量のラインバッファを内臓した撮像制御部34が設けられている。
【0039】
CCD12は、相関二重サンプリング回路24、ゲインコントローラ26及びA/Dコンバータ28を介して撮像制御部34に接続している。
【0040】
これにより、CCD12から出力される電気信号は、相関二重サンプリング回路24で相関二重サンプリング処理が施されることによりノイズ除去が図られ、ゲインコントローラ26によってCCD12におけるR、G、Bの各色の感度調整が施された後、各画素毎のR、G、Bの各色の信号として、A/Dコンバータ28に入力される。
【0041】
A/Dコンバータ28は、ゲインコントローラ26から順に入力されるR、G、Bの各色の信号を12ビットのデジタル信号に変換して、デジタル画像データとして撮像制御部34へ出力する。
【0042】
一方、主制御部18には、信号処理部16と共に、光学ユニット14に含まれる焦点調整モータを駆動するフォーカスモータドライバ36及び、光学ユニット14に含まれるズームモータを駆動するズームモータドライバ38が接続していおり、主制御部18は、CCD12を用いた被写体像の撮像と共に、デジタルカメラ10の全体の動作を制御する。なお、信号処理部16及び主制御部18は、1チップLSI(Large Scale Integrated circuit)を用いて、デジタルカメラ10の小型化および低コスト化が図られている。
【0043】
信号処理部16のタイミングジェネレータ30には、垂直・水平ドライバ20、シャッタ・アイリスモータドライバ22及び撮像制御部34が接続しており、CCD12を駆動するタイミング信号を垂直・水平ドライバ20に出力すると共に、光学ユニット14に設けている図示しないシャッタ及び絞りを駆動するタイミング信号をシャッタ・アイリスモータドライバ22に出力し、デジタル画像データの読み込みを行うタイミング信号を撮像制御部34へ出力する。
【0044】
また、主制御部18には、フォーカスモータドライバ36を介して光学ユニット14に設けている焦点調整モータが接続し、ズームモータドライバ38を介して光学ユニット14に設けているズームモータに接続している。
【0045】
光学ユニット14は、複数枚のレンズによって焦点距離の変更が可能なズームレンズが形成され、レンズ駆動機構のズームモータ及び焦点調整モータが主制御部18(主にCPU32)から入力される駆動信号によって駆動されることにより、倍率(光学ズーム倍率)変更及び焦点調整がなされる。
【0046】
主制御部18に設けているCPU32は、CCD12による撮像によって得られる画像のコントラストが最大となるように焦点調整モータを駆動することにより焦点調整のための合焦制御を行う。すなわち、本実施の形態に適用しているデジタルカメラ10では、合焦制御として所謂TTL(Through The Lens)方式を採用しており、CCD12によって読み取られた画像のコントラストが最大となるようにレンズの位置を設定することによりオートフォーカスフレームによって示される撮影位置に被写体が位置した状態で、シャッタスイッチ70(図2参照)を半押しすることにより、自動的に合焦制御がなされる。
【0047】
一方、主制御部18には、前記したCPU32及び撮像制御部34と共に、JPEG等の所定の圧縮形式でデジタル画像データに対して圧縮処理を施すと共に圧縮処理されたデジタル画像データに対して伸張処理を施す圧縮・伸張部40と、メディア制御部42と、LCD制御部44と、ビデオエンコーダ46と、外部接続部48と、が設けられており、これらがバス(BUS)50を介して相互に接続されている。
【0048】
また、デジタルカメラ10には、主としてCCD12による撮影によって得られる被写体像のデジタル画像データを記憶するSDRAM(Synchronous Dynamic RAM)52及び、各種のパラーメータやプログラムを記憶しているフラッシュROM54を備えており、これらが、主制御部18のバス50に接続している。これにより、CPU32は、任意のタイミングでSDRAM52及びフラッシュROM54にアクセス可能となっている。
【0049】
また、図2に示すように、デジタルカメラ10には、デジタルカメラ10の電源スイッチ(図示省略)と共に、シャッタスイッチ70、メニュースイッチ(MENU/OK)72、上下左右の矢印(三角マーク)キーによって形成される選択キー74等の各種のスイッチ(図2では一部を図示)を備えている。
【0050】
図1に示すように、主制御部18には、これらのスイッチによって形成される操作スイッチ部56が、図示しないインターフェイスを介して、バス50に接続している。これにより、CPU32は、各種スイッチの操作状態の把握が可能となっている。
【0051】
主制御部18に設けている撮像制御部34は、A/Dコンバータ28から順に入力されるデジタル画像データを、一旦、図示しないラインバッファに蓄積した後に、SDRAM52へ出力する。これにより、CCD12により撮影された被写体のデジタル画像データがSDRAM52に格納される。
【0052】
CPU32は、SDRAM52に格納されたデジタル画像データを読み出して、このデジタル画像データに対して所定の画像処理を施す。このときに、CPU32は、光源種に応じたデジタルゲインをかけることによりホワイトバランス調整を施すと共に、ガンマ処理及びシャープネス処理を施して、8ビットのデジタル画像データを生成し、さらに、YC信号処理を施すことにより輝度信号Yとクロマ信号Cr、Cb(以下「YC信号」とする)を生成し、このYC信号を、再びSDRAM52に格納する。
【0053】
主制御部18に設けられているメディア制御部42には、スマートメディア、ICカード、CD−R、CD−RWなどの可搬型の記憶メディア58が接続されるようになっており、メディア制御部42は、記憶メディア58に対するデジタル画像データ等の各種情報の書込みや、記憶メディア58に書き込まれている各種情報の読出しを制御する。
【0054】
また、主制御部18では、シャッタスイッチ70が操作されたときには、SDRAM52に格納しているYC信号のデジタル画像データを、圧縮・伸張部40へ出力して、所定形式の圧縮処理を施した後に、メディア制御部42へ出力する。これにより、圧縮処理されたデジタル画像データが、記憶メディア58に書き込まれる。
【0055】
一方、デジタルカメラ10は、CCD12に結像されている被写体像、CCD12による撮影によって得られる被写体像や各種の情報等表示するLCD60を備えており、このLCD60が、LCD制御部44に接続している。LCD制御部44は、LCD60へのデジタル画像データに応じた画像や各種の情報の表示を制御する。
【0056】
さらに、デジタルカメラ10は、CCD12に結像される被写体像を表示するエレクトリック・ビューファインダ(以下「EVF62」とする)と、各種の情報や被写体像、各種の情報をLCD60とEVF62との何れに表示するかを切換える切換えスイッチ64を備えている。
【0057】
ビデオエンコーダ60には、D/Aコンバータ66を介してEVF62が接続しており、ビデオエンコーダ46は、D/Aコンバータ66を介して画像データを例えばNTSC方式のカラー複合映像信号に変換して出力する。これにより、EVF62に各種の情報等を表示可能となっている。
【0058】
なお、LCD60又はEVF62をファインダとして使用するときには、CPU32で画像処理を行うことにより生成されるYC信号を、表示先として設定されているLCD制御部44又はビデオエンコーダ46へ出力することにより、LCD60又はEVF62に表示されるようにしている。
【0059】
また、デジタルカメラ10では、CCD12による連続的な撮像により得られる動画像(スルー画像)をLCD60やEVF62に表示して、ファインダとして使用可能となっている。このとき、CPU32は、EVF/LCD切換えスイッチ64によって、各種の画像の表示先の設定状態を把握している。
【0060】
一方、外部接続部48には、USBコネクタ68が接続しており、このUSBコネクタ68を介して、例えばパーソナルコンピュータ間でデジタル画像データ等の入出力を行う。なお、デジタル画像データの入出力は、USBコネクタ68に限らず、従来公知の任意のインターフェイス用コネクタを用いることができる。
【0061】
ところで、このように構成されているデジタルカメラ10に撮像デバイスとして設けているCCD12には、解像度に応じた数の多数の光電変換素子が二次元配列されて形成されており、デジタルカメラ10では、これらの光電変換素子のそれぞれが、結像される被写体像に応じた電荷を蓄積し、光電変換素子で蓄積した電荷量に応じて出力される電気信号に基づいて、撮影画像の画素が形成される一般的構成となっている。
【0062】
このような多数の光電変換素子が設けられているCCD12では、電荷の蓄積量が周囲と異なる光電変換素子が存在することがあり、これにより、CCD12によって撮像されたデジタル画像データの画像には、黒点(黒キズ)となったり白点(白キズ)となる画素が生じ、撮影画像の品質を低下させてしまう。
【0063】
すなわち、図3(A)に示すように、電荷の蓄積量が周囲よりも低い光電変換素子に対応する画素Pbは、周囲の画素Pよりも黒くなって撮影画像に黒キズを生じさせる。また、図3(B)に示すように、電荷の蓄積量が周囲の周囲よりも高い光電変換素子に対応する画素Pwは、周囲の画素Pよりも白くなって撮影画像に白キズを生じさせる。
【0064】
高品質の画像を得るためには、撮影画像に黒キズを生じさせる画素Pb及び撮影画像に白キズを形成する画素Pwは、補完すべき画素であり、以下では、画素Pbと画素Pwを総称して欠陥画素Ppとして説明する。
【0065】
一方、デジタルカメラ10には、フラッシュROM76が設けられており、デジタルカメラ10の製造工程で、CCD12により画像撮影を行ったときに撮影画像内の欠陥画素Ppの検出検査を行い、欠陥画素Ppが存在するときには、この欠陥画素Ppの画素位置等の情報が、このフラッシュROM76に予め記憶されている。
【0066】
なお、デジタルカメラ10の製造工程での欠陥画素Ppの検出検査は、例えば、露光時間を1/60秒程度の短い時間として、白色(白色地)やグレー(灰色地)等の均一なシーンを撮影して生成したデジタル画像データから、明るさ等のデータ量が周囲の画素と異なる画素を抽出するなどの従来公知の方法を用いて行われる。
【0067】
また、本実施の形態では、製造工程で検出する欠陥画素Ppの画素位置等を、プログラム等の記憶に用いるフラッシュROM54と別に設けたフラッシュROM76に記録するように説明するが、このときの欠陥画素Ppの画素位置等は、フラッシュROM54の空き領域に記録するものであっても良い。
【0068】
デジタルカメラ10の主制御部18に設けているCPU32は、撮像制御部34によって読み込まれてSDRAM52に格納されたデジタル画像データに対する画像処理を行うときに、フラッシュRAM76に記憶されている不良画像Ppの画素位置に基づいて、該当する欠陥画素Ppのデータを周囲の画素Pのデータに基づいて生成する画素データの補完処理を行う。
【0069】
すなわち、図4に示すように、デジタルカメラ10の主制御部18(主にCPU32)では、補完処理手段78が形成されており、CCD12に被写体像を結像させて、この被写体像に応じたデジタル画像データを生成する撮像手段80によって撮影した画像(被写体像)のデジタル画像データに対して、フラッシュROM76などの記憶手段82に記憶されている欠陥画素Ppの画素位置に基づいて、データの補完処理を行うことにより、撮影画像のデジタル画像データを生成するようにしている。
【0070】
これにより、デジタルカメラ10では、撮影画像に、欠陥画素Ppによる画質低下が生じるのを防止するようにしている。なお、この画素データの補完処理は、従来公知の任意の処理方法を適用でき、本実施の形態では詳細な説明を省略する。
【0071】
一方、デジタルカメラ10では、使用環境や経時的変化によって、フラッシュROM76に記録されていない位置に欠陥画素Ppが生じることがある。
【0072】
ここから、デジタルカメラ10には、画素判定モードが設定されており、デジタルカメラ10の使用者が、任意のタイミングで、この画素判定モードを選択して実行することにより、その時点での欠陥画素Ppの検出が可能となっている。
【0073】
すなわち、図4に示すように、デジタルカメラ10には、不良画像Ppの検出を選択する選択手段84が設けられており、この選択手段84に画素判定モードが選択/実行されることにより、検出手段86によって欠陥画素Ppの検出(画素位置の検出)を行うことができるようになっている。
【0074】
また、デジタルカメラ10では、検出手段86によって欠陥画素Ppを検出した時には、検出した欠陥画素Ppの画素位置等を記憶手段82に記憶保存するようにしている。
【0075】
図1に示すように、デジタルカメラ10には、画素判定モードを実行して検出した欠陥画素Ppの画素位置を保存する記憶手段82として、データの書き換えが可能なSDRAM88が設けられており、このSDRAM88に、欠陥画素Ppの位置情報(画素位置)等を書き込んで保存する。また、デジタルカメラ10では、画素判定モードを実行するごとに、SDRAM88のデータの書き換えを行い、SDRAM88に、最新の欠陥画素Ppの画素位置が記憶されているようにしている。
【0076】
また、デジタルカメラ10(主制御部18のCPU32)は、画像撮影によって生成した撮影画像に応じたデジタル画像データに対して画像処理を行うときに、フラッシュROM76に記憶している欠陥画素Ppの画素位置に加えて、SDRAM88に記憶している画素位置に基づいた補完処理を行うようになっている。
【0077】
一方、デジタルカメラ10では、画素判定モードを実行するときに、露光時間の選択が可能となっている。すなわち、図4に示すように、デジタルカメラ10には、設定手段90が設けられており、この設定手段90によって欠陥画素Ppを検出するときの露光時間の設定が可能となっている。
【0078】
デジタルカメラ10では、画素判定モードを実行するときに、例えば露光時間が1/60秒の短時間モードと、露光時間が1秒の長時間モードの選択が可能となっている。欠陥画素Ppには、露光時間が短い短時間モードでは実質的に現れないが、露光時間の比較的長い長時間モードで現れるものがあり、デジタルカメラ10では、露光時間が長いときに現れる欠陥画素Ppを検出することもできるようになっている。
【0079】
デジタルカメラ10で画素検出モードを実行するときには、中間階調の灰色地の基準紙等を被写体として、この基準紙を撮影することにより得られる画素Pごとのデータ(例えば信号レベル)を予め設定しているしきい値と比較することにより判定するようにしており、検出手段86では、露光時間に応じたしきい値が予め設定されている。
【0080】
このしきい値は、露光時間毎に上限値と下限値が予め設定されており、検出手段86は、それぞれの画素Pについてデータが上限のしきい値(上限値)より高く、白キズを生じさせる画素Pwと、下限のしきい値(下限値)より低く、黒キズを生じさせる画素Pbを、欠陥画素Ppとして検出する。
【0081】
デジタルカメラ10では、例えば、真っ白な画素のレベルを100%、真っ黒な画素のレベルを0%と仮定すると、AE機能を用いて中間階調等の基準画像を撮影すると、通常、信号レベルは50%となる。
【0082】
短時間モードでは、この値(50%)を基準レベルとして、この基準レベルに対して設定している所定範囲の値(例えば、40%〜60%)を外れたときに、該当する画素Pを欠陥画素Pp(欠陥画素Pb又は欠陥画素Pw)として検出する。
【0083】
一方、遮光状態では、通常、信号レベルが0%となる。このときに、不良画素Pwであれば、信号レベルが上昇する。
【0084】
ここから、長時間モードでは、レンズキャップを付けるように要求するか、メカニカルシャッターを自動的に閉じるようにして遮光状態を形成し、信号レベルを検出し、この信号レベルが、例えば10%を越えたときに、該当する画素Pが欠陥画素Pp(欠陥画素Pw)であると検出(判定)する。
【0085】
なお、短時間モード及び長時間モードの基準レベルは、固定値(固定範囲)であっても良く、判定範囲を任意に設定するなどして変更可能であっても良い。
【0086】
一方、デジタルカメラ10では、SDRAM88に、欠陥画素Ppを短時間モードと長時間モードとに区別して記憶するとともに、通常の画像撮影を行うときには、短時間モードで検出した欠陥画素Ppと長時間モードで検出した欠陥画素Ppを、露光時間に応じて読み出して、補完処理を行うようにしている。このような露光時間に応じた選択は、例えば、画像撮影を行うときにAE機能を用いて露光時間(シャッタスピードや絞り)等を設定することにより、この設定した露光時間に基づいて行われる。
【0087】
すなわち、露光時間が短いときには、フラッシュRAM76に記憶している画素位置と短時間モードで検出してSDRAM88に記憶した画素位置に基づいてデジタル画像データの補完処理を行い、露光時間が長い時には、フラッシュRAM76に記憶している画素位置と長時間モードで検出してSDRAM88に記憶した画素位置に基づいてデジタル画像データの補完処理を行うようにしている。
【0088】
なお、短時間モードで検出してSDRAM88に記憶する欠陥画素の画素位置は、フラッシュROM76に記憶している画素位置を除くようにし、長時間モードで検出してSDRAM88に記憶する欠陥画素の画素位置は、フラッシュROM76に記憶している画素位置及び短時間モードで検出してSDRAM88に記憶した画素位置を除くようにしても良く、これにより、SDRAM88の必要容量を抑えることができるので好ましい。
【0089】
以下に本実施の形態の作用として、デジタルカメラ10での欠陥画素Ppの検出を説明する。
【0090】
図5には、デジタルカメラ10での欠陥画素検出の処理の流れを示している。このフローチャートは、デジタルカメラ10の図示しない電源スイッチをオンした状態で実行可能となる。
【0091】
ここで、最初のステップ100で画素判定モードを選択することにより、このフローチャートが実行される。画素判定モードの選択は、メニュースイッチ72に対する所定の操作を行うことにより選択可能となる。このとき、ユーザーインターフェイスとして、例えば図6(A)に示す如き、画素判定モードの選択画面をLCD60に表示させる。この後に、メニュースイッチ(OKスイッチ)72を操作することにより、画素判定モードが選択される。
【0092】
図5のフローチャートでは、画素判定モードが選択されることにより、ステップ102へ移行して、露光時間の設定が行われる。
【0093】
この露光時間の設定は、ユーザーインターフェイスとして例えば、図6(B)に示す露光時間の設定画面をLCD60に表示して行うことができる。この設定画面は、画素判定モードが選択されることによりLCD60に表示され、露光時間が1/60秒の短時間モードと、露光時間が1秒の長時間モードが表示され、選択キー74の操作(上下矢印キーの操作)によって、短時間モードと長時間モードの何れか一方を選択した状態で、メニュースイッチ(OKスイッチ)72を操作することにより、選択された露光時間に設定される。なお、図6(B)では、一例として短時間モードを選択した状態を示している。
【0094】
この後に、図5のフローチャートでは、ステップ104へ移行して、撮像処理を行う。この撮像処理は、CCD12の各光電素子の受光量が所定値で略一定となるように予め設定している色地(例えば灰色)の基準紙を被写体として、この被写体像を前記したステップ102で設定された露光時間で撮影する。
【0095】
この後に、デジタルカメラ10では、撮影画像のデジタル画像データと露光時間に基づいた判定及び判定結果のSDRAM88へのデータの書込み(書き換え)を行う。
【0096】
図7には、画素判定の処理の概略を示している。なお、このフローチャートは、例えば撮像制御部34によって読み込まれてSDRAM88に格納された画像データに対して実行される。
【0097】
なお、以下では、CCD12の画素数をm×nとして、各素子(光電変換素子)に対応する受光量のデータDを予め設定している上限のしきい値So及び下限のしきい値Suと比較することにより、その素子に対応する画素(注目画素)Pに対する判定を行い、注目画素Pを欠陥画素Ppと判定した時には、注目画素Pの画素位置Pijを、最終的にSDRAM88に、露光時間に応じて設定している領域に格納するものとして説明する。
【0098】
このフローチャートは、図5のステップ106に移行することにより実行され、最初のステップ120では、露光時間の設定に基づいて、上限のしきい値So及び下限のしきい値Suを設定する。
【0099】
デジタルカメラ10では、予め短時間モードで露光したときの上限のしきい値Sos及び下限のしきい値Susと、長時間モードで露光するときの上限のしきい値Solおよび下限のしきい値Sulがそれぞれ設定されており、短時間モードが選択されているときには、しきい値Sos、Susをしきい値So、Su(So=Sos、Su=Sus)として使用し、長時間モードに設定されているときには、しきい値Sol、Sulをしきい値So、Su(So=Sol、Su=Sul)として設定する。なお、遮光状態で画素検出を行う長時間モードでは、しきい値So(So=Sol)のみを用いて、このしきい値Soに対する判定のみを行うもので良い。
【0100】
次のステップ122では、注目画素Pに対応する変数i、jをセット(i=1、j=1)する初期設定を行い、ステップ124では、変数i、jに対応する注目画素P(画素位置Pij)のデータDijを読み込む。
【0101】
この後、ステップ126、128では、データDijとしきい値So、Suを比較する。すなわち、ステップ126では、データDijが上限のしきい値Soを越えているか否かを確認し、ステップ128では、データDijが下限のしきい値Suよりも小さいか否かを確認する。
【0102】
ここで、データDijが、上限のしきい値Soと下限のしきい値Suの間にあるとき(Su<Dij<So)には、ステップ126、128で否定判定される。すなわち、注目画素Pが画素Pb、Pwの何れにも該当しないと判定する。
【0103】
これに対して、データDijが上限のしきい値Soを越えている(Dij≧So)と、注目画素Pが画素Pwであるとして判定して、ステップ126で肯定判定し、下限のしきい値Suより小さい(Dij≦Su)と、注目画素Pが画素Pbであると判定して、ステップ128で肯定判定する。これにより、欠陥画素Ppを検出したとしてステップ130へ移行する。
【0104】
このようにして、画素位置Pijの注目画素Pが欠陥画素Ppであると判定することにより、ステップ130では、この画素位置Pijを抽出する。
【0105】
一方、画素位置PijのデータDijに対する判定が終了すると、ステップ132では、変数iが画素数に応じた所定値mに達したか否かを確認し、変数iが所定値mに達しいないときには、ステップ132で否定判定してステップ134へ移行し、この変数iをインクリメント(i=i+1)して新たな注目画素Pの画素位置Pijを設定する。また、変数iが所定値mに達する(i=m)と、ステップ132で肯定判定して、ステップ136へ移行し、変数jが所定値nに達したか否かを確認する。これにより、変数jが所定値nに達していないときには、ステップ136で否定判定して、ステップ138へ移行し、変数iを初期値に戻す(i=1)と共に、変数jをインクリメントし(j=j+1)て、新たな注目画素Pの画素位置Pijを設定する。
【0106】
このようにして、新たな注目画素Pの画素位置Pijを設定すると、ステップ124へ移行して、この注目画素P(画素位置Pij)に対するデータDijの判定を行う。
【0107】
これにより、m×nの画素Pの全てに対する判定が終了したときには、ステップ136で肯定判定されて、図5のステップ108に対応するステップ140へ移行する。
【0108】
このステップ140では、欠陥画素Ppとして抽出した画素位置Pijを、露光モードに応じて設定されているSDRAM88上の領域に格納する。このとき、該当する領域に、前回の判定結果(判定結果に基づく欠陥画素Ppの画素位置)が記憶されているときには、このデータが新たなデータに更新される。これにより、SDRAM88には、露光モードに応じて検出した最新の欠陥画素Ppの画素位置Pijが記憶される。
【0109】
デジタルカメラ10では、このようにして露光時間に応じて抽出した欠陥画素Pの画素位置Pijを記憶し、画像撮影を行うときに、フラッシュROM76に予め記憶している欠陥画素の画素位置と、露光時間に応じた欠陥画素Ppの画素位置に基づいて、デジタル画像データに対する補完処理を行う。
【0110】
これにより、デジタルカメラ10では、白キズや黒キズ等が現れることがない高品質の画像を形成可能なデジタル画像データが得られる。
【0111】
また、デジタルカメラ10では、露光時間に応じた欠陥画素Ppを検出して記憶するようにしているので、例えば露光時間が短いために、欠陥画素Ppとして現れることがない画素Pに対する補完処理を行うことがないので、デジタル画像データを格納するまでの時間が、必要に長くなってしまうのを防止することができる。
【0112】
さらに、デジタルカメラ10では、露光時間の短いときには、欠陥画素Ppとして現れることがないが、露光時間が長いときに現れる欠陥画素Ppを検出して記憶できるようになっているので、例えば夜景等の露光時間の長い画像を撮影したときに、この画像に白キズ等による仕上り品質の低下を生じさせてしまうことがない。
【0113】
また、デジタルカメラ10では、任意のタイミングで欠陥画素Ppの検出を行うことができるようにしているので、予め欠陥画素Ppを検出しておくことにより、デジタルカメラ10を用いて画像撮影を行うときに、高品質の撮影画像を得ることができる。また、デジタルカメラ10を使用する使用者が予期しないタイミングで、欠陥画素Ppの検出を行うことがないので、欠陥画素Ppの検出が、デジタルカメラ10の使用者に不満を持たせてしまうことがない。
【0114】
すなわち、使用者の意思にかかわらず予め設定されているタイミングで欠陥画素Ppの検出を行うと、使用者が画像撮影を行おうとしたときに、欠陥画素Ppの検出を行うことがあり、このために、画像撮影が可能となるまでに時間がかかり、使用者に不快感を生じさせてしまうことがある。
【0115】
これに対して、デジタルカメラ10では、使用者の要求に応じて欠陥画素Ppの検出を行うようにしているため、使用者の意思に沿わずに欠陥画素Ppの検出を行ってしまうことがなく、欠陥画素Ppの検出が、使用者の意図する画像撮影のタイミングをずらしてしまうことがない。
【0116】
なお、本実施の形態では、露光時間にかかわらず一定の色(灰色)の基準紙等を撮影するようにしたが、例えば、短時間モードでは、デジタルカメラ10の製造工程での検査と同じ用に白色の紙などを基準紙として用い、しきい値Su(Sus)よりも低く黒キズを生じさせる画素Pbを検出するようにし、長時間モードでは、前記したように黒色の紙や遮光状態で画像撮影を行い、しきい値So(Sol)を越えて白キズを生じさせる画素Pwを検出するようにしても良い。
【0117】
これにより、欠陥画素Pの画素位置を記憶する領域(SDRAM88の容量)を抑えることができる。
【0118】
また、長時間モードにおいても、所定の階調色の基準紙としきい値So(Sol)、Su(Sul)を用いて、白キズを生じさせる欠陥画素Pwと、黒キズを生じさせる欠陥画素Pbを検出するようにしても良い。
【0119】
また、以上説明した本実施の形態は、一例を示すものであり、本発明の構成を限定するものではない。例えば、本実施の形態では、欠陥画素Ppの検出を短時間モードと長時間モードの2段階で行うようにしたが、これに限らず、露光時間を3段階以上に分割するように設定しても良く、露光時間に応じた効率的な補完処理が可能となる。このときには、選択可能な露光時間に応じたしきい値(上限と下限のしきい値)を予め記憶していれば良い。
【0120】
また、記憶手段として設けているSDRAM88上での露光時間に応じた記憶領域は、予め設定されているものであっても良いが、任意に設定できるものであっても良く、これにより記憶手段(SDRAM88)の記憶領域の効率的な利用が可能となって好ましい。
【0121】
また、本実施の形態では、予め露光時間を設定するように説明したが、露光時間は任意に設定するものであっても良い。この場合、露光時間の設定を行うためのユーザーインターフェイスとして、例えば図8に示す設定画面を、LCD60に表示すれば良い。
【0122】
このユーザーインターフェイスは、例えば、画素判定モードが選択されることにより表示され、選択ー74の左右の矢印(三角マーク)キーを操作することにより、露光時間の桁数を選択し、選択キー74の上下の矢印キーを操作することにより、選択した桁の数字が変更される。また、露光時間を設定して、メニューキー(OKキー)72を操作することにより、設定した露光時間にセットされる。
【0123】
このように露光時間を任意に設定するときには、露光時間に応じた上限のしきい値So及び下限のしきい値Suのマップを予め作成しておいてフラッシュROM76等に記憶しておくことにより、露光時間に応じた適切なしきい値So、Suを設定できるようにすれば良く、これにより、任意の露光時間に対する欠陥画素Ppを適正に検出することができる。
【0124】
このように構成することにより、例えば、予め露光時間がわかっていシーンの画像撮影を行うときに、この画像撮影に先立って、露光時間に応じた正確な欠陥画素Ppを検出して、この検出した欠陥画素Ppに基づいた効率的で適正な補完処理を行うことが可能となる。
【0125】
また、本実施の形態では、予め設定した基準となる色地の被写体を撮影するようにしたが、画素判定を行うための画像撮影はこれに限るものではない。例えば、長時間露光を行ったときに、電荷の蓄積量が多くなる素子に対応する画素や、予め所定量の電荷が蓄積された状態となっている素子に対応する画素を検出するときには、例えばレンズカバーを取り付けるなどして遮光状態で撮影処理(図5のステップ104)を実行するようにすれば良い。
【0126】
また、電荷量が不足する素子に対応する欠陥画素Ppを検出するときには、白色の基準紙を用いて、撮影処理を行うようにすることができる。何れも場合においても、撮影画像に応じてしきい値を適切に設定することにより、欠陥画素Ppの正確な検出が可能となる。
【0127】
さらに、本発明は、本実施の形態に適用したデジタルカメラ10に限らず、CCD12等の撮像デバイスを用いて、撮像デバイスに結像された画像の画素毎の受光量を読み込んでデジタル画像データに変換する任意の構成のデジタルカメラに適用することができる。
【0128】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、補完手段によって補完すべき画素を、任意のタイミングで検出できるために、使用者が意図しないタイミングで、補完すべき画素を検出してしまうことによる不便さが生じることがない。また、本発明では、露光時間を変えて補完すべき画素を検出するようにしているため、露光時間にかかわらず高品質の画像が形成可能なデジタル画像データを得ることができると言う優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用したデジタルカメラの概略構成を示すブロック図である。
【図2】デジタルカメラを裏側から見た一例を示す概略斜視図である。
【図3】(A)及び(B)は、欠陥画素を示す概略図であり、(A)は周囲の画素よりも受光量の低い画素(欠陥画素Pb)を示し、(B)は周囲の画素よりも受光量の高い画素(欠陥画素Pw)を示している。
【図4】画素判定及び判定結果を用いた画像処理を行うときのデジタルカメラの一部を示す機能ブロック図である。
【図5】画素判定の概略を示す流れ図である。
【図6】(A)は画素判定モードを選択するときにLCDに表示するユーザーインターフェイスの一例を示す概略図であり、(B)は露光時間を設定するときにLCDに表示するユーザーインターフェイスの一例を示す概略図である。
【図7】欠陥画素を検出するための画素判定の一例を示す流れ図である。
【図8】露光時間を任意に設定するときに、LCDに表示するユーザーインターフェイスの一例を示す概略図である。
【符号の説明】
10  デジタルカメラ
12  CCD(撮像デバイス)
14  光学ユニット
16  信号処理部
18  主制御部
32  CPU(補完手段、検出手段、判定手段)
56  操作スイッチ部(選択手段、設定手段)
60  LCD(選択手段、設定手段)
72  メニュースイッチ(選択手段、設定手段)
74  選択キー(選択手段、設定手段)
78  補完手段
80  撮像手段
82  記憶手段
84  選択手段
86  検出手段
88  SDRAM(記憶手段)
90  設定手段

Claims (7)

  1. 撮像デバイス上に結像された画像に基づいた電気信号から撮影画像に応じたデジタル画像データを生成するデジタルカメラにおいて、予め記憶している画素位置の画素のデータを周囲の画素のデータで補完する補完手段を備えたデジタルカメラであって、
    予め設定している基準画像を撮影したデジタル画像データから前記補完手段によって補完すべき画素を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出した画素の画素位置を前記補完手段によって補完処理すべき画素位置として記憶する記憶手段と、
    前記検出手段によって前記補完手段によって補完すべき画素の検出を選択する選択手段と、
    を含むことを特徴とするデジタルカメラ。
  2. 前記検出手段が、所定の画素に注目し、前記基準画像及び露光時間に応じて予め設定されているしきい値とこの注目画素のデータから注目画素が前記補完手段によって補完すべき画素であるか否かを判定する判定手段を含むことを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。
  3. 前記基準画像を撮像するときの露光時間を設定する設定手段を含み、前記判定手段が、前記設定手段によって設定された露光時間に応じたしきい値に基づいて判定することを特徴とする請求項2に記載のデジタルカメラ。
  4. 前記設定手段が予め設定されている複数段階の露光時間から選択可能としていることを特徴とする請求項3に記載のデジタルカメラ。
  5. 前記記憶手段に前記露光時間に応じた判定結果を記憶することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のデジタルカメラ。
  6. 前記補完手段が、撮影画像の露光時間に応じて前記記憶手段に記憶している画素位置の画素に対して補完処理を行うことを特徴とする請求項3から請求項5の何れかに記載のデジタルカメラ。
  7. 前記選択手段によって選択して前記検出手段による画素位置の検出を行うごとに、前記記憶手段に記憶している前記検出手段の検出結果を書き換えることを特徴とする請求項2から請求項6の何れかに記載のデジタルカメラ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8023012B2 (en) 2004-08-23 2011-09-20 Fujifilm Corporation Image capture device correcting defective pixel information
JP2013106099A (ja) * 2011-11-10 2013-05-30 Canon Inc 半導体装置及びその駆動方法
WO2017204004A1 (ja) * 2016-05-26 2017-11-30 オリンパス株式会社 画像処理装置、内視鏡システム、画像処理装置の作動方法、及び画像処理プログラム

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