JP2001086395A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JP2001086395A
JP2001086395A JP25986799A JP25986799A JP2001086395A JP 2001086395 A JP2001086395 A JP 2001086395A JP 25986799 A JP25986799 A JP 25986799A JP 25986799 A JP25986799 A JP 25986799A JP 2001086395 A JP2001086395 A JP 2001086395A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 最適な撮像タイミングの撮像画像を得ること
のできる撮像装置を提供。 【解決手段】 連写モードにおいてモード切替ダイヤル
20が「前/後」にセットされている状態で、レリーズ釦
22が半押しされると、設定される撮像間隔ごとに撮像処
理が行われて、カメラ10内のメインメモリ24に9コマま
での最近画像データが更新的に記憶され、レリーズ釦22
が全押しされると、全押し直後の撮像タイミングを含む
5コマまでの最近画像データがメインメモリ24に更新的
に記憶される。メインメモリ24に記憶した画像データは
読み出されてマルチ画面を形成する表示データに処理さ
れ、そのマルチ画面が液晶モニタ26に表示されると、前
選択スイッチ28、後選択スイッチ30および決定/保存ス
イッチ32への操作に応じて選択されたコマの画像データ
が外部メモリ16に格納される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像素子により撮
像されて生成される画像信号を記録保持する撮像装置に
係り、とくに、連写を行って複数画像を撮像する撮像装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、銀塩写真フィルムに代えてCCD 等
の固体撮像素子を利用したデジタルスチルカメラが知ら
れている。このようなカメラでは、撮像データを半導体
メモリ等の記憶媒体に記憶し、その記憶画像をモニタ再
生することにより、撮影結果をその場で確認できるとい
う特徴がある。しかし、撮影者がシャッタレリーズを操
作して被写界を撮影する際、ピント合わせ等の調節を行
ったり、撮影範囲を決めたりをしながらシャッタチャン
スを判断して、狙ったタイミングにて希望の写真を得る
ことは、結構難しいものであった。たとえば、撮影者の
判断・動作が遅れてシャッタチャンスを逃したり、カメ
ラ固有の動作遅延により撮影タイミングが遅れたりし
て、写真を撮ろうと思った瞬間から、実際に撮影される
期間までの時間が少なからず発生していた。
【0003】そこで、特開平9-205605号公報には、撮像
装置をコンピュータに接続し、撮影指示を行った時点よ
りレリーズタイムラグの時間分以前の画像データを撮影
データとしてコンピュータに入力する撮像システムが開
示されている。このシステムでは、あらかじめ、操作者
のレリーズタイムラグを測定するように構成されてお
り、ライムラグ分の画像データを格納するだけの記憶領
域を記憶装置に確保し、レリーズボタンが指定されると
画像バッファに格納されている最も古い画像を表示し補
助記憶装置に格納するものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようなレリーズタイムラグは、撮影者によってはその期
間が異なるものであるので、撮影者や撮影条件が変わる
都度、タイムラグを測定し直す必要があり、また、その
タイムラグを勘案して撮影記録したコマの画像が、必ず
しも希望するタイミング、もしくはシャッタチャンスの
記録画像であるとは限らず、希望の写真画像を得るとい
う点で不確実であるという問題があった。
【0005】そこで、ムービーカメラのように、被写体
を連続的に写真撮影し、撮像画像をメモリに記録してお
くことが考えられる。しかし、単純な連続写真撮影を行
って、撮像画像データをすべて記憶しておくことは、メ
モリ等の記憶領域を無駄に消費するだけではなく、処理
負荷の増大を招き、高品質な静止画像を得るカメラを構
成することは困難であった。
【0006】本発明はこのような従来技術の欠点を解消
し、最適なタイミングの撮像画像を得ることのできる撮
像装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するために、制御信号に応動して被写界を撮像し、被
写界を表す画像信号を生成する撮像手段と、画像信号を
複数コマ、記憶する記憶手段と、記憶された画像信号か
ら所望のコマの画像信号を選択する選択手段と、選択さ
れた画像信号を記憶手段から読み出して出力する出力手
段と、被写界を所定間隔にて撮像させる制御信号を生成
して撮像手段を制御する制御手段とを含み、記憶手段
は、所定間隔にて撮像される複数コマの画像信号のうち
最近の複数コマの画像信号を更新的に記憶し、制御手段
は、レリーズ操作を基準とする期間のコマの画像信号を
記憶手段に記憶した状態に保持させ、選択手段は、記憶
手段に保持されている画像信号を選択することを特徴と
する。
【0008】また、本発明は上述の課題を解決するため
に、制御信号に応動して被写界を撮像し、被写界を表す
画像信号を生成する撮像手段と、画像信号を複数コマ、
記録する記録手段と、記録された画像信号から所望のコ
マの画像信号を選択する選択手段と、被写界を所定間隔
にて撮像させる制御信号を生成して撮像手段を制御する
制御手段とを含み、記録手段は、所定間隔にて撮像され
る複数コマの画像信号のうち最近の複数コマの画像信号
を更新的に記録し、制御手段は、レリーズ操作を基準と
する期間のコマの画像信号を記録手段に記録した状態に
制御し、選択手段は、記録手段に記録されている画像信
号を選択し、制御手段は、撮像制御によって記録手段に
記録された複数コマの画像信号のうち、選択手段にて選
択された画像信号を除く非選択の画像信号を記録手段か
ら消去することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】次に添付図面を参照して本発明に
よる撮像装置の実施例を詳細に説明する。図2を参照す
ると、本実施例におけるデジタルカメラ10のブロック図
が示されている。このカメラ10は、光学系ブロック12を
介して入射される被写界の光学像を、撮像素子(CCD) 14
にて受光し、撮像素子14にて光電変換された撮像信号を
処理して、外部メモリ16に記録する撮像記録装置であ
る。本実施例におけるカメラ10は、操作部18に配置され
たレリーズ釦が操作されると、これを検出するレリーズ
スイッチに応動して被写界を撮像し、撮影モードおよび
連写モード切替ダイヤルによるモード設定に応じた記憶
処理を行う。
【0010】たとえば、本カメラ10が不図示の動作モー
ド設定ダイヤルにより撮影モードが連写モードに設定さ
れ、さらに、図1に示す連写モード切替ダイヤル20が
「前」にセットされている場合には、レリーズ釦22の半
押し状態で、連続撮像した撮像データを複数コマ更新的
に順次メインメモリ24に格納し、レリーズ釦22が全押し
状態となるとメインメモリ24に格納した撮像データのう
ち所望する画像が選択可能となって、操作に応じて選択
される選択画像を外部メモリ16に記録する。
【0011】また、モード切替ダイヤル20が「前/後」
に設定されている場合には、レリーズ釦22の半押し状態
では上述の設定位置「前」と同様の動作を行い、レリー
ズ釦22が全押し状態に操作されると、さらに所定コマの
撮像および撮像データの格納を行って、メインメモリ24
に格納したこれら撮像データのうち所望する画像を選択
して外部メモリ16に記録する。また、モード切替ダイヤ
ルが「後」の設定位置にある場合には、レリーズ釦22が
全押し状態に操作されてから所定コマの撮像および撮像
データの格納を行って、メインメモリ24に格納したこれ
ら撮像データを選択して外部メモリ16に記録する。
【0012】このように本実施例のカメラ10は、連写モ
ードでは、モード切替ダイヤル20によるモード設定と、
レリーズ釦22の半押し状態および全押し状態に応じて、
複数コマの画像を撮像してメインメモリ24に格納し、そ
れら複数の撮像タイミングによる撮像画像データを液晶
表示パネル(LCD) 26にモニタ表示させ、希望するコマの
画像データを、前選択スイッチ28、後選択スイッチ30お
よび決定/保存スイッチ32に対する操作に応じて選択
し、選択したコマの画像データを外部メモリ16に記憶さ
せる。なお、動作モード設定ダイヤルにより、1コマ撮
影モードが設定されている場合には、カメラ10は、レリ
ーズ釦22への全押し操作に応動して1画像の撮像処理を
行い、撮像データを外部メモリ16へ記録する。
【0013】図2に戻って、光学系ブロック12は、撮像
レンズ、絞りおよびメカニカルシャッタを備え、光学系
駆動部34より供給される駆動信号に応動して、撮像レン
ズの焦点位置および絞りの開口量を調節し、さらにメカ
ニカルシャッタの開閉を行う。本カメラ10では、このメ
カニカルシャッタに対する開閉制御と撮像素子14に対す
る電子シャッタ制御とを併用して撮像時のシャッタ速
度、つまり露出時間を制御する。
【0014】撮像素子(CCD) 14は、受光部に結像される
光学像の光量に応じた電荷を生成して、電荷に応じた電
気信号を出力する2次元イメージセンサである。受光部
表面には、原色カラーフィルタが被着されており、撮像
素子14は、水平および垂直方向に複数が配列された各受
光素子にて生成される電荷を、水平および垂直転送にそ
れぞれ読み出して、フィルタ配列に応じたRGB 画素信号
を出力する。この撮像素子14は、CCD 駆動部36より供給
される画素クロックおよび転送クロック等の駆動信号に
よって駆動され、CCD 駆動部36は、制御部38から供給さ
れる制御信号に応動して撮像素子14を駆動する。
【0015】撮像素子14の出力は相関二重サンプリング
(CDS) 回路40に接続され、このCDS回路40は、入力され
る画素信号を所定のレベルに前置増幅するとともに、画
素信号のリセットノイズを除去してアナログ・ディジタ
ル変換回路(ADC) 42に出力するアナログ前処理回路であ
る。ADC 42は、入力される画素信号レベルを、たとえ
ば、10ないし12ビットにて表すRGB 画像データに変換す
る回路である。ADC 42は、変換した画像データをディジ
タル信号処理部44に出力する。
【0016】ディジタル信号処理部44は、画像データの
階調およびレベルを補正するガンマ補正機能およびホワ
イトバランス調整機能を有し、調整された画像データを
メモリコントローラ46に出力する。また、信号処理部44
は、メインメモリ24に格納された画像データを外部メモ
リ16に記憶させたり、画像データをNTSCエンコーダ48に
供給する際に、メインメモリ24から読み出されるRGB 画
像データを輝度(Y) および色差(C) 形式のYCデータに変
換するYC変換機能を有し、変換したYC画像データをメモ
リコントローラ46に供給する。
【0017】また、ディジタル信号処理部44は、ADC 42
およびメインメモリ24から出力される画像データから液
晶表示パネル26に表示するための表示データを生成し、
この表示データをメモリコントローラ46およびバス50を
介してLCD 駆動回路56に供給する。LCD 駆動回路56は、
供給される表示データを液晶表示パネル26に出力し、表
示データに応じた画像を表示させる。これにより、撮影
準備段階では液晶表示パネル26には、外部メモリ16に記
録された画像の再生画像を表示するだけではなく、レリ
ーズ釦22への操作前の撮影前の連続動画像が表示され
て、この動画像に応じて画角合わせを行い、さらに、ピ
ントおよび明るさ等を確認しながら手動にて調整するこ
とができる。このように本実施例における液晶表示パネ
ル26は、撮像画像をあらかじめ表示する電子ファインダ
としての機能を有し、また、メインメモリ24や外部メモ
リ16に格納された画像データを読み出してその画像を表
示させることができる。
【0018】また、ディジタル信号処理部44は、撮像さ
れた画像データの画像サイズを液晶表示パネル26におけ
る表示サイズに変換する機能を有する。たとえば、ディ
ジタル信号処理部44は、連写モードが設定されている場
合に、Δt 間隔で撮影された複数の画像データが表す画
像を縦横に配列して、たとえば9コマ分の縮小画像を液
晶表示パネル26に表示させるための表示データを作成す
る。ディジタル信号処理部44は、連写モードが「前/
後」である場合にタイミングt=-4Δt,-3Δt,・・・ 3Δ
t, 4Δt の各撮像タイミングにてメインメモリ24に格納
された各コマの画像データを処理して、各タイミングに
て撮像された画像のマルチ画面を作成する。こうして、
たとえば、図1に示すように、液晶表示パネル26には、
t=-4Δt 〜t= 4Δt の各撮像タイミングにて連続写真撮
影されたコマの画像が表示される。
【0019】なお、連写モードが「前」であるときには
ディジタル信号処理部44は、タイミングt=-8Δt,-7Δt,
・・・ -Δt,0 の各撮像タイミングにて格納された各コ
マの画像データを処理して、これら各コマのマルチ画面
を表す表示データを作成する。同様にディジタル信号処
理部44は、連写モードが「後」であるときには、タイミ
ングt=0, -Δt,・・・ 7Δt, 8Δt の各撮像タイミング
にて得られた画像データを処理してマルチ画面を表す表
示データを作成する。
【0020】ディジタル信号処理部44は、このように表
示されるマルチ画面内のコマを選択する制御信号を制御
部38より入力すると、各画像コマの枠の色および輝度を
変化させて、変化した枠内の画像が選択可能であること
を他のコマの画像とは区別して示す。
【0021】また、ディジタル信号処理部44は、ADC 42
から出力される画像データに基づいて、ピント調整およ
び明るさ調整等の撮像制御を行うための各種評価値を算
出する機能を有する。ディジタル信号処理部44は、撮像
画面を64分割し、分割された各ブロックごとの画像デー
タからそれぞれ評価値を算出する。たとえば、信号処理
部44は、画像データの各ブロックレベルを積算により算
出し、その積算結果と測光モードとに応じて、被写界の
測光値を算出する機能を有し、算出した測光値を制御部
38に通知する。制御部38は、この測光データに基づい
て、光学系ブロック12における絞り値およびシャッタ開
放時間を規定する制御信号を生成して光学系駆動部34に
供給するとともに、撮像素子14に対する電子シャッタ速
度を規定する制御信号をCCD 駆動部36に供給する自動露
出調整機能を有する。
【0022】さらに、ディジタル信号処理部44は、撮像
レンズの焦点位置を移動させて撮像されたブロックごと
の画像データから被写界のコントラスト成分を抽出して
コントラスト評価値を算出し、最大のコントラスト評価
値が得られた位置に撮像レンズを制御する制御信号を生
成する自動焦点調節機能を有する。さらに、信号処理部
44は、制御部38から指定されるオートホワイトバランス
(AWB) モードに応じて、被写界における光源の状態、つ
まり色温度を判断し、その判断結果に従って画像データ
の各RGB 信号の色バランスを調整する自動ホワイトバラ
ンス調整機能を有する。
【0023】ディジタル信号処理部44に接続されたメモ
リコントローラ46は、信号処理部44との画像データの受
け渡しを行って、メインメモリ24に対するデータ書込み
および読出しを制御する記憶制御機能を有する。また、
メモリコントローラ46は、制御部38からの制御信号に応
動して、バス50に接続された各部とのデータ転送を制御
する。本実施例におけるメインメモリ24は、撮像された
9コマ分の画像データを格納する記憶領域を有し、コン
トローラ46から供給されるアドレスおよび書込制御信号
に応じて画像データを格納する。
【0024】連写モードにて、モード切替ダイヤル20が
「前」および「前/後」に設定されている場合に、メモ
リコントローラ46は、制御部38からの制御信号に従っ
て、Δt 期間ごとにそれぞれ撮像される画像データを順
次9コマ分メインメモリ24に書込み、その後の画像デー
タに対しては、格納された画像データのうち、書き込ま
れた時刻が最も古い画像データを消去して、その消去後
の空き領域に、撮像タイミングにて得られる最新の画像
データを巡回的に書き込んでゆく。
【0025】ここでモード切替ダイヤル20が「前」であ
るときには、レリーズ釦22の全押しに応動する制御部38
からの制御信号に従って、メインメモリ24に格納された
最近の9コマ画像をディジタル信号処理部44に読み出
し、信号処理部44にて処理されたこれら画像データによ
るマルチ表示用の表示データをバス50に転送する。ま
た、モード切替ダイヤル20が「前/後」に設定されてい
る場合、メモリコントローラ46は、順次最新の画像デー
タを書き込んでいる際に、レリーズ釦22の全押しに応動
する制御部38からの制御信号を受けると、さらに以降
の、9コマ未満の複数コマ、たとえば、レリーズタイミ
ング直後の1コマを含む5コマの最新画像データを、メ
インメモリ24における最古の画像データを削除しながら
メインメモリ24に格納する。
【0026】なお、連写モードにてモード切替ダイヤル
20が「後」に設定されている場合にメモリコントローラ
46は、レリーズ釦22の全押しに応動して生成される制御
部38からの制御信号に従って、期間Δtごとにそれぞれ
撮像される画像データを順次9コマ分メインメモリ24に
書込むことにより、レリーズ操作後の複数コマを格納さ
せる。
【0027】メモリコントローラ46は、このようにして
メインメモリ24に格納した最近の複数コマの画像データ
を読み出してディジタル信号処理部44に入力し、信号処
理部44にて処理されたこれら画像データによるマルチ表
示用の表示データをバス50に転送する。なお、連写モー
ドではなく通常の1コマ撮影モードが設定されている場
合に、メモリコントローラ46は、レリーズ釦22の全押し
状態にて撮像された画像データを、モード切替ダイヤル
20の設定位置に関係なく、メインメモリ24に格納する。
【0028】バス50に接続された圧縮/伸張回路52は、
ディジタル信号処理部44にてYC変換された画像データを
圧縮符号化する回路であり、本実施例では、YCデータを
縦横8画素ごとのブロックに分割し、2次元直交変換お
よび量子化し、さらにハフマン符号化するJPEG方式が適
用されている。圧縮/伸張回路52は、符号化した画像デ
ータをバス50を介してメモリインタフェース(I/F) 回路
54に転送し、メモリインタフェース回路54は、着脱可能
に接続される外部メモリ16とバス50側との電気的な整合
をとって、外部メモリ16に対する画像データの書込みお
よび読出しを制御する回路である。たとえば、メモリイ
ンタフェース回路54は、外部メモリ16を駆動する駆動回
路を含み、外部メモリ16がEEPROMやフラッシュメモリ等
の半導体記憶回路である場合に、所定の書込および読出
コマンドを生成して、外部メモリ16に対する記憶制御を
行う。
【0029】バス50に接続され、外部メモリ16を着脱可
能に接続するメモリインタフェース(I/F) 回路54は、圧
縮伸張回路52にて処理された画像データを外部メモリ16
の所定の記憶領域に書込み、また、外部メモリ16に記憶
された画像データを読み出して圧縮伸張回路52に転送す
る記憶制御回路である。この外部メモリ16は、本実施例
では、EEPROMやフラッシュメモリ等の半導体メモリをカ
ード状の筐体に収容したメモリカードが適用されるが、
これに限らず、たとえば、光磁気ディスクなどの回転記
録媒体や光カードなど他の記録形式の情報記録媒体を使
用してもよい。なお、外部メモリ16の記憶容量がメイン
メモリ24から選択される画像データのデータ量に比べて
充分に大きい場合には、メモリインタフェース回路54
は、非圧縮の選択画像データを、ディジタル信号処理回
路44またはメインメモリ24から入力して、外部メモリ16
に記録してもよい。
【0030】バス50にはさらに、LCD 駆動回路56とNTSC
エンコーダ48とがそれぞれ接続され、LCD 駆動回路56
は、液晶表示パネル(LCD) 26を駆動するとともに、メイ
ンメモリ24から読み出され、ディジタル信号処理部44に
て処理された表示データを液晶表示パネル26に供給し
て、表示データに応じた静止画像および動画像を表示さ
せる回路である。LCD 駆動回路56の出力に接続される液
晶表示パネル26は、本実施例では図1に示したように本
カメラ10の背面側に、主として光学ファインダ60を覗く
方向から被写界の画像確認が行えるように配設されてい
る。この液晶表示パネル26は、2枚の透明板の間にRGB
カラーフィルタ、偏光板および液晶が配置され、入力さ
れる画像データに応じて、可視画像を形成する液晶ディ
スプレイである。もちろん、液晶表示パネル26に代えて
他の表示装置、たとえば、EL (Electro Luminescence)
やPDP (Plasma Display Panel)等の表示装置を備えても
よい。また、液晶表示パネル26を駆動するLCD 駆動回路
56等の周辺回路機能を液晶表示パネル26の基板上に形成
してもよい。NTSCエンコーダ48は、バス50を介して入力
される画像データを、外部接続されるモニタ装置の信号
入力形式に変換する変換回路であり、本実施例ではRGB
画像データをNTSC形式の画像信号に変換して出力する。
【0031】制御部38は、操作部18への操作状態に応動
して各部を制御する回路であり、制御プログラムを実行
演算する中央処理装置、ROM,RAM 等の記憶回路および周
辺回路を含む。制御部38は、とくに連写モードが設定さ
れている場合に、モード切替ダイヤル20の状態に応じた
撮像制御および記録制御を行う。詳しくは、制御部38
は、連写モードでは撮影間隔Δtを決定する。たとえ
ば、図3に示すように、制御部38は、ディジタル信号処
理部44にて算出される測光値から撮影時の露出値を決定
する。制御部38は、決定した露出値およびAEモードに応
じてシャッタ速度STを決定し、シャッタ速度STが1/30秒
以下の場合には、シャッタ速度STに対応する露出期間ST
に、1コマの画素信号転送時間の1/30秒を加えた時間を
撮影間隔Δtに設定する。また、シャッタ速度STが1/30
秒を超える長い時間の場合では、制御部38は、その露出
期間STを2倍した期間を撮影間隔Δtに設定する。この
場合、上述したように露出期間STに1/30秒を加えた期間
を撮影間隔Δtに設定してもよい。
【0032】制御部38に接続されるタイマ回路58は、制
御部38からの制御信号に応動して、制御部38にて設定さ
れた撮影間隔Δtを計時し、期間Δtを規定するタイミ
ング信号を生成する。タイマ回路58は、このタイミング
信号をΔt期間ごとの割込信号として制御部38に供給す
る。制御部38は、この割込信号を割込受付有効期間内に
て検出するたびに割込みを許可し1コマの撮影を行うた
めの制御信号を光学系駆動部34およびCCD 駆動部36に出
力する。
【0033】制御部38は、操作部18にて検出される操作
情報を認識して、操作に応じた制御を行う。操作部18
は、電源スイッチ62と、上述した半押し、全押し操作を
検出するためのレリーズ釦およびレリーズスイッチを有
し、レリーズスイッチは半押しを検出するレリーズスイ
ッチS1と全押しを検出するレリーズスイッチS2とを含
む。連写モード切替ダイヤル20は、「前」、「前後」お
よび「後」の設定位置に応じた設定情報を出力する切換
スイッチである。この設定情報を認識する制御部38は、
とくに「前/後」設定では、レリーズスイッチS2オン直
後のt=0 からの画像を5コマ、さらに撮像し、メインメ
モリ24に格納するように制御する。しかし、これに限ら
ず、制御部38は、スイッチS2オン直後から設定位置に応
じた2〜8コマの静止画像をΔt間隔で撮像するように
制御し、前後の撮像バランスを変更することができる。
また、このような設定を1コマまたは9コマとすること
により、「前」設定または「後」設定と同等の動作を行
ってもよい。
【0034】さらに、操作部18には、メインメモリ24に
格納されて液晶モニタ26に表示される画像を選択するた
めの前選択スイッチ28、後選択スイッチ30および決定/
保存スイッチ32が備えられ、これらスイッチへの操作状
態に応じて制御部38は、各撮影タイミングにて撮像され
てモニタ表示されている画像の中から所望の画像を選択
し、選択した画像を外部メモリ16に保存させる。前選択
スイッチ28および後選択スイッチ30により選択されるコ
マの画像枠には上述の通り、枠の色や輝度などの属性が
変更されて選択されていないコマの画像とは区別され、
そのコマの画像を決定/保存スイッチ32がオンされるこ
とにより外部メモリ16へ記録する制御が行われる。
【0035】さらに、制御部38は、撮像素子14から出力
される画素信号に基づいて、焦点調節、絞り値およびシ
ャッタ速度決定処理等の撮像調整処理を行う機能を有す
る。たとえば、ディジタル信号処理部44では、ADC 42に
て変換された画像データから、撮像調整を行うための各
種評価値を算出し、制御部38は、それら評価値に応じて
各部を制御する。具体的には制御部38は、算出された評
価値に基づいて、撮像レンズの焦点位置を制御する制御
信号と、メカニカルシャッタの開放時間を制御する制御
信号とを光学系駆動部34に出力する。また、制御部38
は、算出された評価値に基づいて、撮像素子14における
電荷蓄積期間を制御する電子シャッタ制御信号をCCD 駆
動部36に出力する。さらに制御部38は、算出された評価
値に基づいて、画像データの色バランスを制御する制御
信号をディジタル信号処理部44に出力する。ディジタル
信号処理部44では、RGB 各画像データのレベルを色バラ
ンスの制御信号に応じて調整しホワイトバランス調整を
行う。
【0036】以上のような構成で本実施例におけるディ
ジタルカメラ10の動作を図4〜図9を参照して説明す
る。動作モード設定により撮影モードが設定されている
と、図4のステップ400 において、連写モードが設定さ
れているか否かが制御部38にて判定されて、連写モード
である場合にはステップ402 に進み、連写モードではな
い場合にはステップ404 に進んで1コマ撮影モードへ移
行する。ステップ404 では、モード切替ダイヤル20によ
る現在の設定が「前」、「前/後」および「後」のいず
れの設定であるかが制御部38にて確認される。
【0037】続くステップ404 に進むと、光学系ブロッ
ク12および撮像素子14が駆動されてモニタ用の撮像が開
始される。このときメカニカルシャッタは開放状態に制
御され、撮像レンズにより撮像素子14の撮像面に結像さ
れる被写界像に応じた画素信号が撮像素子14より出力さ
れる。撮像素子14の出力は、CDS 40, ADC 42にて処理さ
れ、処理された画像データはディジタル信号処理部44に
入力される。
【0038】ディジタル信号処理部44では、連続して表
示する動画像のための簡易的な画像処理を行って、処理
された画像データをメモリコントローラ46およびバス50
を介してLCD 駆動回路56に供給する。こうして液晶表示
パネル26には、光学ファインダ60における視野と同様に
被写界の状態が映し出され、被写体の様子などを確認す
ることができる。また、このモニタ用映像の表示処理を
行う際、ディジタル信号処理部44および制御部38は、撮
像された画像データに基づいて、撮像素子14に対する電
子シャッタ制御や絞り値を設定して動画像表示のための
輝度調整を行う。また、このとき、撮像画像データに応
じた評価値に基づいて焦点調節を自動的に行ってもよ
い。
【0039】このようなモニタ表示状態にて、ステップ
406 では、レリーズ釦が半押し状態となったか否かが判
定される。ここでレリーズスイッチS1のオン状態が検出
されると、ステップ408 に進み、ステップ408 では、静
止画撮影のための自動露出調整、自動焦点調節および自
動ホワイトバランス調整などの撮像調整処理が行われ
る。この撮像調整では、動画像のモニタ表示の際よりも
精度の高い調節が行われる。なお、以降のステップ414
におけるレリーズスイッチS2のオン状態が検出される前
に、スイッチS1が一旦オフ状態に復帰した場合には、ス
テップ404 および406 における処理が再実行される。
【0040】ステップ408 における調整が完了するとス
テップ410 に進み、決定されたシャッタ速度(露出時
間)STに応じて、撮影タイミングの間隔Δtが決定され
る。このとき、ステップ408 にて求められた測光値から
算出されたシャッタ速度STが、1/30秒以下であった場合
には、シャッタ速度STに1/30秒を加えた時間が期間Δt
に設定され、逆に、シャッタ速度STが1/30秒を超える値
であるときには、シャッタ速度STに値2を乗算した値が
Δtに設定される。制御部38は、このようにして決定し
た撮影タイミングΔtをタイマ58に設定し、続くステッ
プ412 にてこれに応動して計時が開始され、期間Δtご
とのタイミング信号がタイマ58にて生成される。
【0041】次いでステップ414 に進むと、このステッ
プ414 では、レリーズスイッチS2の検出およびモード設
定に応じた処理、さらには、画像選択および選択画像の
記録処理が行われる。
【0042】詳しくは、モード切替ダイヤルが「前」に
セットされている場合、図5に示すステップ500 に進
み、制御部38は、タイマ58から出力されるタイミング信
号の割込受付を有効化して割込みがあった場合にそれを
許可する。続くステップ502 における割込処理aでは、
図6に示すステップ600 にて記憶カウンタ(counter) が
初期値0にセットされて、続くステップ602 では、割込
受付が有効であるか否かが判定される。ここで有効であ
る場合にはステップ604 に進んで、タイマ58からのタイ
ミング信号が割込信号として検出されたか否かが判定さ
れる。タイミング信号が検出されると、制御部38は、ス
テップ606 に進み、撮像制御を開始するとともに、続く
ステップ608 にて、カウンタ値に値1を加算する(coun
ter=counter+1 )。
【0043】次いでステップ610 に進み、カウンタ値が
値9を超えているか否かが判定され、カウンタ値が値9
以下である場合には、ステップ612 に進んで、撮像制御
により被写界が撮像される。生成された画像データはメ
インメモリ24に格納される。また、ステップ610 にて、
カウンタ値が値9を超えていると判定された場合にはス
テップ614 に進み、メインメモリ24に格納されている画
像データのうち、最古の画像データがメインメモリ24か
ら消去され、その後ステップ612 における撮像および画
像データの格納処理が行われる。
【0044】画像データが格納されると、ステップ616
に進み、レリーズスイッチS2がオンされたか否かが判定
され、そのオン状態が検出されると図5に示した次のス
テップ504 に進む。また、レリーズスイッチS2のオン状
態がまだ検出されなかった場合には、ステップ602 に戻
って、以降の処理が繰り返される。このようにして、レ
リーズスイッチS2のオン状態が検出されるまで、撮像制
御により得られた最近9コマ分の画像データがメインメ
モリ24に格納され、このとき撮像時刻の古い画像データ
から順に削除されて、メインメモリ24に格納されている
画像データが巡回的に更新される。なお、ステップ616
にてレリーズスイッチS2のオン状態が検出された後は、
あと1コマの撮像およびメインメモリ24への格納処理を
行ってから図5に示したステップ504 に進むことによ
り、この「前」設定ではレリーズS2を検出した直後の1
コマの撮像画像をt=0 におけるコマとする。
【0045】こうして割込処理aが完了すると、図5に
示すステップ504 に進み、割込受付が無効化され、タイ
ミング信号に応じた撮像制御が停止され、メインメモリ
24への画像データの更新処理も終了する。
【0046】次いでステップ506 に進み、メインメモリ
24に格納されたタイミングt=-8〜0までの画像データが
順に読み出され、これら画像データはディジタル信号処
理部44にて表示データに変換された後、バス50を介して
LCD 駆動部56に供給される。こうして、液晶表示パネル
26には、各撮像タイミングにて撮像された最近9コマの
撮像画像がマルチ画面上に表示される。
【0047】ここでステップ508 に進み、表示された各
コマの画像を選択するために操作部18の前選択スイッチ
28および後選択スイッチ30への操作状態が検出される
と、マルチ画面における表示枠の色および輝度が変更さ
れて、操作者に対し選択可能であることが示され、そこ
で決定/保存スイッチ32がオン状態に制御されるとステ
ップ510 に進む。このとき、操作に応じて複数コマを選
択することができる。決定/保存スイッチ32への操作が
検出されると、操作者が選択および決定したコマの画像
データがメインメモリ24から読み出されて、バス50に転
送され、選択された画像データは圧縮伸張部52にて圧縮
符号化処理を受け、処理された画像データは、メモリイ
ンタフェース回路54に供給される。このとき制御部38
は、画像データの撮影時刻等の各種管理情報をメモリイ
ンタフェース回路54に供給し、メモリインタフェース回
路54はこれら情報と画像データとを外部メモリ16の所定
の記憶領域に記録する。
【0048】所望の画像データが外部メモリ16に記録さ
れると、図4に示したステップ416に進み、他の動作モ
ードに変更されたか否かおよび電源スイッチ62がオフ状
態に操作されたか否かが判定されて、このような操作状
態が検出された場合には操作に応じた処理が行われる。
また、このような変更操作が検出されなかった場合に
は、ステップ418 に進み、モード切替ダイヤル20の設定
位置が変更されたか否かが判定され、変更ありの場合に
はステップ402 に戻り、変更なしの場合にはステップ40
4 に戻って、それぞれ以降の処理が続けられる。
【0049】以上のようにしてモード切替ダイヤル20が
「前」の設定位置にある場合には、レリーズスイッチS1
に応動して最近9コマの画像データがメインメモリ24に
格納され、スイッチS2がオン状態に操作されると、さら
に1コマの撮像を行って、レリーズスイッチS2オン直後
の撮像画像を含む画像データがメインメモリ24に格納さ
れる。したがって、メインメモリ24に格納された画像デ
ータの中から、所望の撮像タイミングにて撮像された画
像データを選択して出力することができる。
【0050】次に、モード切替ダイヤルが「前/後」に
設定されていた場合のステップ414(図4)における処
理について説明する。この処理は、レリーズスイッチS2
のオン状態を検出した後、さらに複数コマの撮像を各撮
像タイミングにて行う点で、モード切替ダイヤルが
「前」の場合と異なり、その他の動作については同様で
ある。詳しくは、図7に示すステップ700 およびステッ
プ702 において、図5および図6に示したステップ500
およびステップ502 における割込受付有効化処理と割込
処理aと同様の処理が行われる。ステップ702 における
割込処理aにおいて、レリーズスイッチS2のオン状態が
検出されると、ステップ704 に進みレジスタiが初期値
0 (i=0)にセットされて、ステップ706 における割込処
理bに移行する。
【0051】この割込処理bは、図8に示すように、図
6で示した割込処理aのステップ600 およびステップ61
6 における処理を行わない点で異なり、ステップ800 〜
ステップ812 における各処理によって、Δtごとの撮像
処理および最古画像のメインメモリ24からの消去処理を
行って、最新画像1コマの更新処理が行われる。ステッ
プ812 にて画像データの格納が完了すると、図7に示し
たステップ708 に進み、レジスタiに値1が加算され
(i=i+1)、続くステップ710 では、レジスタiの保持値
が5と等しくなっているか否かが判定される。ここで、
等しくない場合には、ステップ706 における割込処理b
以降の処理がレジスタ値が値5となるまで繰り返され
る。こうして、レリーズスイッチS1オン後からスイッチ
S2オンまでの4コマの画像がメインメモリ24に格納さ
れ、スイッチS2オン後から5コマまで撮像された画像デ
ータがメインメモリ24に格納された状態となる。
【0052】レジスタiの保持値が値5となるとステッ
プ712 に進んで、割込受付が無効化されて、撮像処理お
よびメインメモリ24に対する画像データの格納処理が終
了する。続くステップ714 では、メインメモリ24に格納
されたタイミングt=-4〜+4の画像データが読み出され、
画像データはディジタル信号処理部44にて処理された後
LCD 駆動部56に供給される。こうして、液晶表示パネル
26には、各撮像タイミングにて撮像されたレリーズスイ
ッチS2がオンされる前の4コマの画像と、オン直後から
の5コマの撮像画像がマルチ画面上に表示される。
【0053】ステップ716 において、この画像表示に応
じて所望のコマの画像が選択および決定されると、ステ
ップ718 に進み、操作者が選択および決定したコマの画
像データがメインメモリ24から読み出されて、圧縮符号
化処理され、処理された画像データがメモリインタフェ
ース回路54を介して外部メモリ16に記録される。その
後、図4に示したステップ416 に進み、他の動作モード
および電源スイッチ62がオフ状態に操作されたか否かが
判定されて、このような操作状態が検出された場合には
操作に応じた処理が行われる。また、このような変更操
作が検出されなかった場合には、ステップ418 に進み、
モード切替ダイヤル20の設定位置が変更されたか否かが
判定され、変更ありの場合にはステップ402 に戻り、変
更なしの場合にはステップ404 に戻って、それぞれ以降
の処理が続けられる。
【0054】このようにして、モード切替ダイヤルが
「前/後」の設定位置にある場合には、レリーズスイッ
チS1に応動して最近9コマの画像データがメインメモリ
24に更新的に格納され、スイッチS2がオン状態に操作さ
れると、さらに5コマの撮像が行われ、レリーズスイッ
チS2オン前の4コマの画像と、オン直後からの5コマの
撮像画像とを含む複数の画像データがメインメモリ24に
格納された状態となる。したがって、メインメモリ24に
格納された画像データの中から、所望の撮像タイミング
にて撮像された画像データを選択することができる。
【0055】次に、モード切替ダイヤルが「後」に設定
されていた場合のステップ414 (図4)における処理に
ついて説明する。この設定では、図9に示すステップ90
0 において、レリーズスイッチS2がオンされたか否かが
判定され、スイッチS2のオン状態が判定されるとステッ
プ902 にて割込受付が有効化される。次いでステップ90
4 に進むと、レジスタiの値が値0に初期化されて、ス
テップ906 では割込みが検出されたか否かが判定され
る。
【0056】ここで割込みが検出されると、ステップ90
8 にて撮像制御が行われ、タイミング信号に応動して撮
像され処理された1コマの画像データがメインメモリ24
に格納される。続くステップ910 ではレジスタの保持値
に値1が加算され (i=i+1)、ステップ912 では、レジス
タiの保持値が値9と等しいか否かが判定される。等し
い場合には、ステップ914 にて割込受付が無効化され、
等しくない場合にはステップ906 に戻って割込みの検出
待ちとなる。
【0057】このようにしてレジスタiの保持値が値9
となるまでの回数分だけ、タイミング信号によるΔt間
隔にて撮像およびメインメモリ24への画像データの格納
が行われると、ステップ916 では、メインメモリ24に格
納されている9コマ分の画像データが読み出されて、こ
れら画像データに応じた表示画像が液晶表示パネル26に
マルチ表示される。ここで、操作者による選択操作が行
われたことがステップ918 にて判定されると、ステップ
920 にて、選択画像データが外部メモリ16に記録され、
この記録処理が完了すると図4に示したステップ416 に
進んで以降の処理が行われる。
【0058】このように、モード切替ダイヤルが「後」
の設定位置にある場合には、レリーズスイッチS2に応動
して9コマの画像データがメインメモリ24に格納され
る。したがって、メインメモリ24に格納された画像デー
タの中から、所望の撮像タイミングにて撮像された画像
データを選択することができる。
【0059】以上説明した実施例では、連写される複数
コマの画像をメインメモリ24に格納して、格納された画
像データの中から所望の画像を選択するように構成され
ていた。しかしこれに限らず、たとえば、連写モードに
て撮像されて生成および処理された画像データを外部メ
モリ16に記録し、この連写モードにて複数のコマが記録
された外部メモリ16から連写による複数画像を読み出し
て再生し、再生表示された複数コマの画像から所望の画
像を選択して、選択しなかった非選択コマの画像を外部
メモリ16から消去することにより、選択画像を外部メモ
リ16に残すようにしてもよい。
【0060】この場合、制御部38は、ディジタル信号処
理部44にて処理された画像データを圧縮伸張部52にて圧
縮符号化させ、符号化された画像データをメモリインタ
フェース回路54に供給させて間隔Δtごとの撮影された
複数コマの画像データを外部メモリ16に記録させる。外
部メモリ16に残すコマを選択させる際、制御部38は、連
写モードにて複数記録された画像データを読み出す制御
信号をメモリインタフェース回路54に供給し、読み出さ
れる画像データを圧縮伸張部52にて復号させ、処理され
た画像データを一旦メインメモリ24に格納させる。さら
に制御部38は、これら格納された画像データを信号処理
部44にて表示データに変換させて、変換された表示デー
タをLCD 駆動回路56に転送させることにより、複数コマ
のマルチ画像を液晶表示パネル26に表示させる。制御部
38は、操作部18にて検出される操作状態を認識し、外部
メモリ16に残す画像を選択する操作に応じて、選択され
た以外のコマの画像を外部メモリ16から消去させる制御
信号をメモリインタフェース回路54に供給する。
【0061】このように構成した場合の動作を、モード
切替ダイヤルが「前/後」に設定されている場合につい
て図10を参照して説明する。カメラ10全体の動作は、図
4に示す全体フローと同様の動作でよく、そのステップ
414 における処理では、図10に示すように、ステップ10
00において、タイマ58から出力されるタイミング信号の
割込受付が有効化される。
【0062】続くステップ1002における割込処理aで
は、図11に示すステップ1100にて記憶カウンタ(counte
r) が初期値0にセットされて、続くステップ1102で
は、割込受付が有効であるか否かが判定される。ここで
有効である場合にはステップ1104に進んで、タイマ58か
らのタイミング信号が割込信号として検出されたか否か
が判定される。タイミング信号が検出されると、制御部
38は、ステップ1106に進み、撮像制御を開始するととも
に、続くステップ1108にて、カウンタ値に値1を加算す
る(counter=counter+1 )。次いでステップ1110に進
み、カウンタ値が値9を超えているか否かが判定され
る。
【0063】カウンタ値が値9以下である場合には、ス
テップ1112に進んで、撮像制御により生成された画像デ
ータが外部メモリ16に格納される。また、ステップ1110
にて、カウンタ値が値9を超えていると判定された場合
にはステップ1114に進み、外部メモリ16に格納されてい
る画像データのうち、最古の画像データが外部メモリ16
から消去され、その後ステップ1112における画像データ
の記録処理が行われる。
【0064】画像データが外部メモリ16に格納される
と、ステップ1116に進み、レリーズスイッチS2がオンさ
れたか否かが判定され、そのオン状態が検出されると図
10に示したステップ1004に進む。また、レリーズスイッ
チS2のオン状態がまだ検出されなかった場合には、ステ
ップ1102に戻って、以降の処理が繰り返される。このよ
うにして、レリーズスイッチS2のオン状態が検出される
まで、撮像制御により得られた最近9コマ分の画像デー
タが外部メモリ16に記録され、このとき撮像時刻の古い
画像データから順に削除されて、外部メモリ16に記録さ
れている画像データが巡回的に更新される。なお、ステ
ップ1116にてレリーズスイッチS2のオン状態が検出され
た後は、あと1コマの撮像およびメインメモリ24への格
納処理を行ってから図10に示したステップ1004以降の処
理を行うことにより、この「前」設定ではレリーズS2の
オン状態を検出した後のタイミングにて撮像される1コ
マの撮像画像をt=0 におけるコマとする。
【0065】こうして割込処理aが完了すると、図10に
示すステップ1004に進み、レジスタiが初期値0 (i=0)
にセットされて、ステップ1006における割込処理bに移
行する。
【0066】この割込処理bは、図12に示すように、図
11で示した割込処理aのステップ1100およびステップ11
16における処理を行わない点で異なり、ステップ1200〜
ステップ1210における各処理によって、Δtごとの撮像
処理および最古画像の外部メモリ16からの消去処理を行
って、最新画像1コマの更新処理が行われる。ステップ
1210にて画像データの格納が完了すると、図10に示した
ステップ1008に進み、レジスタiに値1が加算され (i=
i+1)、続くステップ1010では、レジスタiの保持値が値
5と等しくなっているか否かが判定される。ここで、等
しくない場合には、ステップ1006における割込処理b以
降の処理がレジスタ値が値5となるまで繰り返される。
こうして、レリーズスイッチS1オン後からスイッチS2オ
ンまでの4コマの画像が外部メモリ16に記録され、スイ
ッチS2オン後から5コマまで撮像された画像データが外
部メモリ16に記録された状態となる。
【0067】レジスタiの保持値が値5となるとステッ
プ1012に進んで、割込受付が無効化されて、撮像処理お
よび外部メモリ16に対する画像データの格納処理が終了
する。続くステップ1014では、外部メモリ16に格納され
たタイミングt=-4〜+4までの画像データがメインメモリ
24に読み出され、画像データはディジタル信号処理部44
にて処理された後LCD 駆動部56に供給される。こうし
て、液晶表示パネル26には、各撮像タイミングにて撮像
されたレリーズスイッチS2がオンされる前の4コマの画
像と、オン直後からの5コマの撮像画像がマルチ画面上
に表示される(ステップ1016)。
【0068】ステップ1018において、この画像表示に応
じて所望のコマの画像が選択および決定されると、操作
者が選択および決定したコマを除くコマの画像、つまり
非選択の画像が外部メモリ16から消去される。その後、
図4に示したステップ416 に進み、他の動作モードおよ
び電源スイッチ62がオフ状態に操作されたか否かが判定
されて、このような操作状態が検出された場合には操作
に応じた処理が行われる。また、このような変更操作が
検出されなかった場合には、ステップ418 に進み、モー
ド切替ダイヤルの設定位置が変更されたか否かが判定さ
れ、変更ありの場合にはステップ402 に戻り、変更なし
の場合にはステップ404 に戻って、それぞれ以降の処理
が続けられる。
【0069】このように本実施例では、複数の撮像タイ
ミングにて得られた複数コマの画像データを外部メモリ
16に記録し、操作者により選択した画像を除くコマ、つ
まり不要なコマの画像を外部メモリ16から削除すること
により、所望する画像データを外部メモリ16に残すこと
ができる。なお、上記説明は、モード切替ダイヤル20が
「前/後」の設定位置にある場合について説明したが、
「前」および「後」にセットされている場合について
も、有効に適用することができる。
【0070】なお、各実施例では、レリーズ釦22の半押
し状態をレリーズスイッチS1で検出し、これに応じた動
作制御を行っているが、このような手操作に代えて、た
とえば、操作者による撮影準備動作を検出して、その検
出結果をレリーズスイッチS1のオン状態と見なしてもよ
い。
【0071】たとえば、図1および図2に示す光学ファ
インダ60に近接する左方に、カメラ10を目の位置に構え
て光学ファインダ60を覗く際に、近距離に位置される操
作者の目や皮膚を検出するセンサ64を設ける。このセン
サ64は、LED 等の発光素子66と受光素子68とを含み、た
とえば、発光素子66は赤外光を周期的に発光させ、受光
素子68は至近距離からの赤外反射光を検出して、反射光
に応じた検出信号を出力する。センサ60の出力は、操作
部18に接続され、本実施例における操作部18はこの検出
信号を制御部38に通知すると、制御部38は、この検出信
号をレリーズスイッチS1がオンされた状態であると認識
する。このような機能は、たとえば、撮像時における液
晶モニタ表示をオフ状態にして省エネ駆動させ、光学フ
ァインダ60を使用する場合などに有効である。
【0072】次に図13および図14を参照して、ディジタ
ルカメラの他の実施例を説明する。同図に示すディジタ
ルカメラ70は、図1および図2に示したカメラ10におけ
る機能構成に加えて、とくに連写モードにて、露出値を
所定段階ごとに補正しながら撮像する自動段階露出(オ
ートブラケッティング)を行う機能をさらに備えてい
る。なお、以下の説明において、図1および図2に示し
た構成と同じ構成については同一の参照符号を付し、そ
の説明を省略する。
【0073】ディジタルカメラ70は、図13に示すよう
に、自動段階露出を行う場合に、その露出変更幅を設定
する露出段階設定ダイヤル72(以下、ABE ダイヤル72と
称する)を操作部18に備え、ABE ダイヤル72は、オート
ブラケッティングを行わない0位置、1/3 EV段階のブラ
ケッティング撮影を行う1/3 位置および2/3 EV段階のブ
ラケッティング撮影を行う2/3 位置の各設定位置を有す
る。図14に示す制御部74は、図1および図2に示した機
能構成に加えて、オートブラケッティングを行うための
撮像制御を行う機能を有する。なお、ブラケッティング
機能における露出段階は 1/3段階に限らず、他のステッ
プ、たとえば 1/2段階を使用してもよく、またこれら段
階を併用してもよい。
【0074】詳しくは制御部74は、連写モードにて、AB
E ダイヤル72が、1/3 または 2/3位置にセットされる
と、レリーズ釦22への操作に応動して、設定段階に応じ
たΔEV間隔のプラス補正およびマイナス補正による撮像
制御を行い、さらに、連写モードに応じた複数コマの撮
像を行う。このとき制御部74は、絞り値またはシャッタ
速度を制御して露出変更を行う。とくに、シャッタ速度
STを変更して露出時間が長くなる場合には、上述の実施
例と同様にして、露出時間STが1/30秒を超える際に、決
定されるシャッタ速度STを2倍した撮像間隔Δtにて、
撮像するように光学系駆動部34およびCCD 駆動部36を制
御する。逆に露出時間STが1/30秒以下の際に、決定され
る露出時間STに1/30秒を加えた期間を撮像間隔Δtに設
定する。タイマ58は、制御部74により設定される期間Δ
t間隔のタイミング信号を制御部74に供給する。制御部
74は、割込受付有効期間にてこのタイミング信号を入力
すると、その割込みを受け付け、撮像制御や画像データ
の処理および転送等の制御を行う。
【0075】以上のような構成で、本実施例におけるデ
ィジタルカメラ70の動作を図15〜図17を参照して説明す
る。以下の説明では、モード切替ダイヤル20が「前/
後」に設定されている場合について説明する。本カメラ
70の基本動作は、図4に示した動作フローと同様の動作
でよく、そのステップ414 における動作では、図15に示
すように、ステップ1500において、制御部38は、タイマ
58から出力されるタイミング信号の割込受付を有効化す
る。
【0076】続くステップ1502における割込処理aで
は、図16に示すステップ1600にて記憶カウンタ(counte
r) が初期値0にセットされて、続くステップ1602で
は、割込受付が有効であるか否かが判定される。ここで
有効である場合にはステップ1604に進んで、タイマ58か
らのタイミング信号が割込信号として検出されたか否か
が判定される。タイミング信号が検出されると、制御部
74は、ステップ1606に進み、撮像制御を開始するととも
に、続くステップ1608にて、カウンタの保持値に値1を
加算する(counter=counter+1 )。
【0077】次いでステップ1610に進み、カウンタ値が
値81を超えているか否かが判定され、カウンタ値が値81
以下である場合には、ステップ1612に進んで、撮像制御
により撮像され、生成された画像データがメインメモリ
24に格納される。また、ステップ1610にて、カウンタ値
が値81を超えていると判定された場合にはステップ1614
に進み、メインメモリ24に格納されている画像データの
うち、最古の画像データから数えて9番目までの9コマ
の画像データがメインメモリ24から消去される。次いで
ステップ1612に進むと、露出レベルΔEVが、測光データ
に応じた適正露出値よりも4段階分マイナス補正するよ
うに、露出レベルレジスタの保持値が-4ΔEVにセットさ
れる。
【0078】ステップ1616に進むと、セットされた-4Δ
EVにて撮像が行われて、処理された画像データはメイン
メモリ24に格納される。続くステップ1618では、露出レ
ベルレジスタの保持値にΔEV分の値を加算した値がセッ
トされる。次いでステップ1620に進むと、露出レベルレ
ジスタの保持値が+4ΔEVを超えたか否かが判定されて、
超えている場合にはステップ1622に進み、逆に、超えて
いない場合にはステップ1612に戻って、以降、現在の保
持値に応じた露出値にて、タイミング信号に応動した撮
像および画像データの格納処理が行われる。
【0079】ステップ1622に進むと、レリーズスイッチ
S2がオンされたか否かが判定され、そのオン状態が検出
されると図15に示した次のステップ1508に進む。また、
レリーズスイッチS2のオン状態がまだ検出されなかった
場合には、ステップ1602に戻って、以降の処理が繰り返
される。このようにして、レリーズスイッチS2のオン状
態が検出されるまで、撮像制御により得られた最近81コ
マ分の画像データがメインメモリ24に格納され、このと
き撮像時刻の古い画像データから順に削除されて、メイ
ンメモリ24に格納されている画像データが巡回的に更新
される。
【0080】こうして割込処理aが完了すると、図15に
示すステップ1504に進み、レジスタiが初期値0 (i=0)
にセットされて、ステップ1506における割込処理bに移
行する。
【0081】この割込処理bは、図17に示すように、図
16で示した割込処理aのステップ1600およびステップ16
22における処理を行わない点で異なり、ステップ1700〜
ステップ1716における各処理によって、Δtごとの撮像
処理および最古画像9コマのメインメモリ24からの消去
処理を行って、露出を変更して撮像した最近画像9コマ
の更新処理が行われる。
【0082】ステップ1716にて、露出レベルレジスタの
保持値が+4ΔEVを超えていると判定されると、図15に示
したステップ1508に進み、レジスタiに値1が加算され
(i=i+1)、続くステップ1510では、レジスタiの保持値
が値5と等しくなっているか否かが判定される。ここ
で、等しくない場合には、ステップ1506における割込処
理b以降の処理がレジスタ値が値5となるまで繰り返さ
れる。こうして、レリーズスイッチS1オン後からスイッ
チS2オンまでの4コマ×9段階の36コマの画像がメイン
メモリ24に格納され、スイッチS2オン後から撮像された
5コマ×9段階の45コマの画像データがメインメモリ24
に格納された状態となる。
【0083】レジスタiの保持値が値5となるとステッ
プ1512に進んで、割込受付が無効化されて、撮像処理お
よびメインメモリ24に対する画像データの格納処理が終
了する。続くステップ1514では、メインメモリ24に格納
されたタイミングt=-4〜+4の画像データが読み出され
る。このとき、本実施例では測光値に応じた露出値、つ
まり+/-0EVの無補正で撮像された各撮像タイミングΔt
の画像データをディジタル信号処理部44にて表示データ
化する。処理された後LCD 駆動部56に供給される。こう
して、液晶表示パネル26には、各撮像タイミングにて撮
像されたレリーズスイッチS2がオンされる前の4コマの
画像と、オン直後からの4コマの撮像画像がマルチ画面
上に表示される。ステップ1516において、この画像表示
に応じて所望の撮像タイミングが選択および決定される
と、ステップ1518に進み、今度は、その撮像タイミング
Δtに関連して段階撮影されたコマの画像データがメイ
ンメモリ24から読み出される。
【0084】ここで露出レベルが-4ΔEV〜+4EVにて段階
撮影された画像データが読み出されると、その表示デー
タが作成され、表示データに応じたマルチ画面が液晶モ
ニタ26に表示される。次いでステップ1520に進み、操作
部18への操作に応じて選択された段階撮影の画像データ
が決定されると、ステップ1522に進んで、選択された画
像データがメインメモリ24から読み出されて、圧縮伸張
処理部52にて圧縮符号化された画像データが外部メモリ
16に記録される。
【0085】その後、図4に示したステップ416 に進
み、他の動作モードおよび電源スイッチ62がオフ状態に
操作されたか否かが判定されて、このような操作状態が
検出された場合には操作に応じた処理が行われる。ま
た、このような変更操作が検出されなかった場合には、
ステップ418 に進み、モード切替ダイヤルの設定位置が
変更されたか否かが判定され、変更ありの場合にはステ
ップ402 に戻り、変更なしの場合にはステップ404 に戻
って、それぞれ以降の処理が続けられる。
【0086】このようにして、モード切替ダイヤルが
「前/後」に設定され、さらに、ABEダイヤル72が0位
置以外の1/3 位置または2/3 EV段階にセットされていた
場合には、レリーズスイッチS1に応動して露出を変えて
撮像した最近81コマの画像データがメインメモリ24に更
新的に格納され、スイッチS2がオン状態に操作される
と、さらに撮像が行われ、レリーズスイッチS2オン前の
36コマの画像と、オン直後からの45コマの撮像画像とを
含む81コマの画像データがメインメモリ24に格納された
状態となる。したがって、メインメモリ24に格納された
画像データの中から、所望の撮像タイミングにて撮像さ
れた画像データを選択することができる。
【0087】なお、本実施例においても、撮像した画像
データを外部メモリ16に記録し、不要なコマの画像デー
タを外部メモリ16から削除するように構成してもよい。
また、モード切替ダイヤル20が「前」および「後」の設
定位置にある場合についても、前述の実施例と同様に適
用することができる。
【0088】次に、図18および図19を参照して、ディジ
タルカメラのさらに他の実施例を説明する。図19に示す
ディジタルカメラ80は、図13および図14で説明したカメ
ラ70の機能構成に加えて、さらに、二値画像を入力する
ためのタッチパネル82を備えている。このタッチパネル
82は、液晶表示パネル26に重ねて配置され、その表示画
像を透過するとともに、操作者の指等によって押圧され
ると、その位置座標を表す位置座標データを制御部84に
出力するポインティングデバイスである。本実施例にお
ける制御部84は、図14に示した制御部74の機能構成に加
えて、タッチパネル82から出力される位置座標データに
応じた二値画像を認識し、これと、各撮像タイミングに
おける撮像画像との相関を判断し、相関度合いの高い撮
像画像を低相関のコマの画像とは区別して強調表示する
構図アシスト機能を有している。
【0089】詳しくは、制御部84は、図20に示すよう
に、タッチパネル82から出力される位置座標データを、
撮像画面を64分割した各ブロックに対応する二値画像に
変換して、変換された二値画像データを記憶する。さら
に制御部84は、各撮像タイミングに撮像されてメインメ
モリ24に格納された画像データから作成される二値画像
と、タッチパネル82から与えられる二値画像とを各ブロ
ックごとに比較しこれらの相関を算出する。たとえば、
図20に斜線で示す領域2000がタッチパネル82により入力
されると、領域2000に対応する二値画像が記憶保持され
て、制御部84は、複数の撮像タイミングにて撮像され
て、液晶表示パネル26に表示される画像データの中か
ら、撮像画面の中で領域2000に対応する位置に被写体が
入ると、その被写体に応じて高い相関を検出する。ここ
で図18に示した液晶表示パネル26に表示されているマル
チ画面のうち、左下に表示されているコマの画像が領域
2000に相関値が高く対応する場合には、制御部84は、デ
ィジタル信号処理部44を制御して、そのコマの画像を強
調表示させて、そのコマの画像が、あらかじめタッチパ
ネル82にて指定した二値画像に対応することを表示させ
る。
【0090】この場合、制御部84は、そのコマの画像デ
ータを処理して外部メモリ16に自動的に記録するように
制御してもよい。また、タッチパネル82を利用して入力
した画像データは、たとえば、メインメモリ24や外部メ
モリ16、さらにはROM 等に記録しておき、撮像画像との
相関を算出する際に読み出して使用するようにしてもよ
い。
【0091】以上のような構成で、本実施例におけるデ
ィジタルカメラ80の動作を図21および図22を参照して説
明する。本カメラ80の基本的な動作は、図4で説明した
実施例における動作と同様の動作でよいので、図21にお
いて同一符号の参照符号で示し、その説明を省略する。
図21に示すように本実施例では、ステップ2100におい
て、タッチパネル82への操作に応じた構図要素として二
値画像を検出し、対応する二値画像データが記憶保持さ
れる。こうしてステップ412 に続くステップ2102では、
図22に示す処理動作が行われる。なお、この動作におい
て、モード切替ダイヤル20は「前/後」に設定されてい
るものとして説明するが「前」および「後」にセットさ
れている場合にも有効に適用される。
【0092】同図に示すようにステップ2200において、
制御部84にて割込受付が有効化されるとステップ2202に
おける割込処理aが実行される。この割込処理aは、図
6や図11で説明した処理動作と同じ処理でよい。割込処
理aが終了するとステップ2204に進み、レジスタiが値
0に初期化される。次いでステップ2206に進むと割込処
理bが実行される。この割込処理bについても、図8お
よび図12で説明した処理動作と同じ処理でよい。割込処
理bが終了すると、ステップ2208に進んでレジスタiの
保持値に値1が加算されてステップ2210に進む。ステッ
プ2210では、レジスタiの保持値が値5と等しくなった
か否かが判定されて、等しい場合にはステップ2212に進
んで割込受付が無効化される。逆に等しくないと判定さ
れた場合にはステップ2206以降の処理が行われる。
【0093】ステップ2212に続くステップ2214では、メ
インメモリ24に格納された9コマの画像データが処理さ
れてそれらの二値画像が作成される。ステップ2216に進
むと、撮像画像から作成された二値画像と、タッチパネ
ル82から入力された二値画像とが、上述のブロックごと
に比較され、これらの相関が、各撮像タイミングの画像
ごとに算出される。ここで、最も相関値の高い撮像画像
データが制御部84にて認識されると、メインメモリ24に
格納された9コマの撮像画像を表す表示データが作成さ
れて、表示データに応じたマルチ画像が液晶表示パネル
26に表示される。それとともに制御部84にて認識された
相関値の高いコマの画像を点滅表示させて、入力した二
値画像に近い撮像画像であることを強調して操作者に知
らせる。このとき、高相関画像を点滅表示するのではな
く、反転表示させたり、その枠画像の表示属性を変更す
るなどして、高相関画像を他の画像と区別して強調表示
するようにしてもよい。
【0094】続くステップ2220において、操作部18に対
する操作状態に応じて、たとえば、強調表示されている
コマの撮像画像が選択されると、ステップ2222におい
て、選択されたコマの画像データがメインメモリ24から
読み出されて、YC処理および圧縮符号化処理の後、画像
データとその管理情報とが外部メモリ16に記録される。
【0095】次に図21におけるステップ416 に進んで、
前述の実施例と同様に終了処理が行われるか、モード変
更に応じた処理が行われる。こうして、本実施例では、
あらかじめ設定した二値画像に相関の高いコマの撮像画
像が複数のコマの画像から容易に選択可能となって、最
適な撮像タイミングのコマを容易に選択して記録するこ
とができ、さらに、被写体の位置や構図に応じて、二値
画像に合致するコマを選択することができる。もちろ
ん、このようにして選択したコマの画像データを自動的
に外部メモリ16に記録することもできる。なお、この実
施例においてABEダイヤル72が0位置以外にセットされ
ていて、自動段階露出を連写モードと併用する場合に
は、二値画像との相関を検出する際に、露出補正なしの
+/- 0EV にて撮像した撮像タイミングにて撮像した9コ
マの画像データと、二値画像データとの相関を検出する
とよい。
【0096】以上説明したように、連写モードにおい
て、所定の撮像タイミングにて撮像した複数画像がメイ
ンメモリ24に記憶され、所望の撮像タイミングによる記
憶画像を選択して外部メモリ16に記録することができ
る。また、一連の連続撮影による複数画像を外部メモリ
16に記録しておき、その中から非選択画像を消去するこ
とにより、所望のコマの画像データを外部メモリ16に残
すことができる。
【0097】また、モード切替ダイヤル20による設定に
応じて、レリーズスイッチS2オン前後のコマを記憶する
ことにより、スイッチS2を基準とする前、後、および前
後の複数コマの画像データを一旦記憶し、それらの中か
ら希望するコマの画像データが得られる。このように、
各実施例では、所望の撮像タイミングの撮像画像を選択
することができ、記憶画像を確認することにより、希望
するコマを選択可能である。さらに、オートブラケッテ
ィング機能を併用することにより、単なる自動露出され
たコマに限らず、露出補正されたコマの撮像画像の中か
ら希望する写り具合の画像を選択することができる。な
お、外部メモリ16への記録を希望しない他のコマの記憶
画像データは削除されて、次の撮影に備えることができ
る。
【0098】このように、希望するコマの画像のみを外
部メモリ16に残しておくことができるので外部メモリ16
における記憶容量が節約されるとともに、希望タイミン
グの撮像画像や適切に調整された明るさの画像を外部メ
モリ16に保管することができる。また、二値画像を入力
するための入力装置を備える場合等には、各撮像タイミ
ングにて得られたコマの画像と、二値画像との相関を算
出することにより、高相関の撮像画像を他の低相関画像
とは区別して強調表示させ、二値画像に応じた構図の撮
像像画像を容易に選択可能とすることができる。
【0099】
【発明の効果】このように本発明によれば、所定間隔に
て撮像される複数コマの画像信号のうち最近の複数コマ
の画像信号を、所定コマ数を上限にして更新的に記憶手
段に記憶し、レリーズ操作を基準とする前および/また
は後のコマの画像信号をモード設定に応じて記憶手段に
記憶した状態に制御することによって、モード設定に応
じた前後コマの画像信号が得られ、これら複数コマの画
像信号のうち、所望するコマの画像信号を選択して出力
させることができる。また、たとえば、着脱可能な外部
メモリ等の記録手段に対して同様な記憶制御を行って、
一連の連続撮影により記録された画像信号から選択画像
以外の非選択画像を記録手段から消去することによって
も同様の効果が得られる。
【0100】したがって、最適なタイミングにて撮像さ
れた撮像画像を適切に入手することができ、また、段階
露出等を併用することによって、シャッタチャンスのみ
ならず、適切な露出にて撮像されたコマの画像を記録手
段等に残しておくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたディジタルカメラの一実施
例を示す外観図である。
【図2】図1に示した実施例におけるディジタルカメラ
の構成例を示すブロック図である。
【図3】連写モードにおける撮影間隔Δtを規定するタ
イミング信号の一例を示す図である。
【図4】ディジタルカメラの基本的な動作を示すフロー
チャートである。
【図5】図4に示したステップ414 において、モード切
替ダイヤルが「前」設定の場合の動作を示すフローチャ
ートである。
【図6】割込処理aの動作を示すフローチャートであ
る。
【図7】図4に示したステップ414 において、モード切
替ダイヤルが「前/後」設定の場合の動作を示すフロー
チャートである。
【図8】割込処理bの動作を示すフローチャートであ
る。
【図9】図4に示したステップ414 において、モード切
替ダイヤルが「後」設定の場合の動作を示すフローチャ
ートである。
【図10】図4に示したステップ414 において、モード
切替ダイヤルが「前/後」設定の場合に、画像データを
外部メモリに対し更新記録し、不要画像を消去する実施
例における動作を示すフローチャートである。
【図11】図10に示した実施例における割込処理aの動
作を示すフローチャートである。
【図12】図10に示した実施例における割込処理bの動
作を示すフローチャートである。
【図13】本発明が適用されたディジタルカメラの他の
一実施例を示す外観図である。
【図14】図13に実施例におけるディジタルカメラの構
成例を示すブロック図である。
【図15】図13に示した実施例のステップ414 におい
て、モード切替ダイヤルが「前/後」設定の詳細動作を
示すフローチャートである。
【図16】図15に示す割込処理aの動作を示すフローチ
ャートである。
【図17】図15に示す割込処理bの動作を示すフローチ
ャートである。
【図18】本発明が適用されたディジタルカメラのさら
に他の一実施例を示す外観図である。
【図19】図18に示した実施例におけるディジタルカメ
ラの構成例を示すブロック図である。
【図20】撮像画面に対する領域設定を示す図である。
【図21】図18に示した実施例におけるディジタルカメ
ラの動作を示すフローチャートである。
【図22】図21に示したステップ2102における詳細動作
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 ディジタルカメラ 16 外部メモリ 20 モード切替ダイヤル 22 レリーズ釦 24 メインメモリ 26 液晶表示パネル (LCD) 28 前選択スイッチ 30 後選択スイッチ 32 決定・保存スイッチ 38 制御部 44 ディジタル信号処理部 58 タイマ 60 光学ファインダ

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御信号に応動して被写界を撮像し、該
    被写界を表す画像信号を生成する撮像手段と、 前記画像信号を複数コマ、記憶する記憶手段と、 該記憶された画像信号から所望のコマの画像信号を選択
    する選択手段と、 該選択された画像信号を前記記憶手段から読み出して出
    力する出力手段と、 前記被写界を所定間隔にて撮像させる前記制御信号を生
    成して前記撮像手段を制御する制御手段とを含み、 前記記憶手段は、前記所定間隔にて撮像される複数コマ
    の画像信号のうち最近の複数コマの画像信号を更新的に
    記憶し、 前記制御手段は、レリーズ操作を基準とする期間のコマ
    の画像信号を前記記憶手段に記憶した状態に保持させ、 前記選択手段は、前記記憶手段に保持されている画像信
    号を選択することを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の撮像装置において、前
    記出力手段は、前記選択される画像信号を情報記録媒体
    に記録する記録手段を含むことを特徴とする撮像装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の撮像装置において、前
    記制御手段は、レリーズ操作を基準とする前および/ま
    たは後の期間のコマの画像信号を前記記憶手段に記憶し
    た状態に保持するモードを設定するモード設定手段を含
    み、該モードに応じた撮像画像を前記記憶手段に保持さ
    せることを特徴とする撮像装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の撮像装置において、前
    記制御手段は、レリーズ操作を基準として、該基準より
    も前に撮像される画像信号を前記記憶手段に更新的に記
    憶保持する前モードを設定すると、少なくとも前記レリ
    ーズ操作よりも前の撮像画像を前記記憶手段に記憶保持
    させることを特徴とする撮像装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の撮像装置において、前
    記制御手段は、レリーズ操作を基準として、該基準より
    も後に撮像される画像信号を前記記憶手段に更新的に記
    憶保持する後モードを設定すると、少なくとも前記レリ
    ーズ操作よりも後の撮像画像を前記記憶手段に記憶保持
    させることを特徴とする撮像装置。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載の撮像装置において、前
    記制御手段は、レリーズ操作を基準として、該基準より
    も前および後に撮像される画像信号を前記記憶手段に更
    新的に記憶保持する前/後モードを設定すると、前記レ
    リーズ操作の前後の撮像画像を前記記憶手段に記憶保持
    させることを特徴とする撮像装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の撮像装置において、該
    装置は、前記記憶手段に記憶された画像信号の表す画像
    を表示する表示手段を含み、 前記制御手段は、前記選択手段にて選択されるコマの画
    像を、選択されていないコマの画像と区別して表示させ
    ることを特徴とする撮像装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の撮像装置において、前
    記制御手段は、前記記憶手段に記憶された複数コマの画
    像を前記表示手段に配列して表示させることを特徴とす
    る撮像装置。
  9. 【請求項9】 請求項3に記載の撮像装置において、該
    装置は、前記レリーズ操作を検出するスイッチ手段を含
    み、該スイッチ手段は、第1の操作に応動して第1の操
    作情報を生成し、第2の操作に応動して第2の操作情報
    を生成し、 前記制御手段は、前記第1の操作情報に応じて、前記撮
    像手段および記憶手段を制御して、前記所定間隔ごとの
    撮像制御および記憶手段への記憶制御を行い、第2の操
    作情報と前記モードとに応じて前記記憶手段に前記画像
    信号を記憶させた状態に制御することを特徴とする撮像
    装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の撮像装置において、
    前記スイッチ手段は、半押し状態にて第1の操作情報を
    生成し、全押し状態にて第2の操作情報を生成すること
    を特徴とする撮像装置。
  11. 【請求項11】 請求項9に記載の撮像装置において、
    前記スイッチ手段は、該撮像装置を構えた状態を検出し
    て第1の操作情報を生成する検出手段を含むことを特徴
    とする撮像装置。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載の撮像装置において、
    該装置は、前記所定間隔のタイミング信号を制御手段の
    制御に応じて生成する信号生成手段を含み、 前記制御手段は、前記タイミング信号に応動する間隔に
    て、前記撮像手段に対する撮像制御と、前記記憶手段に
    対する記憶制御を行い、前記間隔ごとに撮像して得られ
    る画像信号を前記記憶手段に記憶させることを特徴とす
    る撮像装置。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の撮像装置におい
    て、前記制御手段は、前記間隔を、測光値に応じた時間
    間隔に設定することを特徴とする撮像装置。
  14. 【請求項14】 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記制御手段は、前記撮像手段を制御して、前記所定間
    隔ごとの撮像制御を行う際に、さらに露出を複数段階に
    補正して撮像させる制御を行い、 前記記憶手段は、前記所定間隔にて撮像される複数コマ
    の画像信号であって、複数段階に露出補正された複数コ
    マの画像信号のうち最近の複数コマの画像信号を更新的
    に記憶し、 前記選択手段は、露出補正して撮像された画像データを
    含めた複数の画像データの中から、所望の画像データを
    選択することを特徴とする撮像装置。
  15. 【請求項15】 請求項1に記載の撮像装置において、
    該装置は、前記記憶手段に記憶される複数コマの画像信
    号との相関を検出するための二値画像を表す二値画像デ
    ータを生成する二値画像手段を含み、 前記制御手段は、前記記憶手段記憶された複数画像のそ
    れぞれと、前記二値画像手段からの二値画像との相関を
    検出し、 前記選択手段は、前記制御手段にて検出した高相関のコ
    マの画像データを選択可能とすることを特徴とする撮像
    装置。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の撮像装置におい
    て、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された画像デ
    ータをそれぞれ二値化して、該二値化された複数コマの
    画像データと、前記二値画像データとを比較して、各画
    像との相関を検出することを特徴とする撮像装置。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の撮像装置におい
    て、前記制御手段は、前記検出した高相関のコマの画像
    データの表す画像を、低相関のコマの画像と区別して表
    示させることを特徴とする撮像装置。
  18. 【請求項18】 請求項15に記載の撮像装置におい
    て、前記制御手段は、前記撮像手段を制御して、前記所
    定間隔ごとの撮像制御を行う際に、さらに露出を複数段
    階に補正して撮像させる制御を行い、 前記記憶手段は、前記所定間隔にて撮像される複数コマ
    の画像信号であって、複数段階に露出補正された複数コ
    マの画像信号のうち最近の複数コマの画像信号を更新的
    に記憶し、 前記選択手段は、露出補正して撮像された画像データを
    含めた複数の画像データの中から、所望の画像データを
    選択することを特徴とする撮像装置。
  19. 【請求項19】 請求項15ないし18のいずれかに記
    載の撮像装置において、前記制御手段は、各撮像間隔に
    て前記露出を無補正にて撮像して前記記憶手段に記憶さ
    れた画像データをそれぞれ二値化して、該二値化された
    複数コマの画像データと、前記二値画像データとの相関
    を検出することを特徴とする撮像装置。
  20. 【請求項20】 制御信号に応動して被写界を撮像し、
    該被写界を表す画像信号を生成する撮像手段と、 画像信号を複数コマ、記録する記録手段と、 該記録された画像信号から所望のコマの画像信号を選択
    する選択手段と、 前記被写界を所定間隔にて撮像させる前記制御信号を生
    成して前記撮像手段を制御する制御手段とを含み、 前記記録手段は、前記所定間隔にて撮像される複数コマ
    の画像信号のうち最近の複数コマの画像信号を更新的に
    記録し、 前記制御手段は、レリーズ操作を基準とする期間のコマ
    の画像信号を前記記録手段に記録した状態に制御し、 前記選択手段は、前記記録手段に記録されている画像信
    号を選択し、 前記制御手段は、前記撮像制御によって前記記録手段に
    記録された複数コマの画像信号のうち、前記選択手段に
    て選択された画像信号を除く非選択の画像信号を前記記
    録手段から消去することを特徴とする撮像装置。
  21. 【請求項21】 請求項20に記載の撮像装置におい
    て、前記制御手段は、レリーズ操作を基準とする前およ
    び/または後の期間のコマの画像信号を前記記録手段に
    記録した状態にするモードを設定するモード設定手段を
    含み、該モードに応じた撮像画像を前記記録手段に保持
    させることを特徴とする撮像装置。
  22. 【請求項22】 請求項21に記載の撮像装置におい
    て、前記制御手段は、レリーズ操作を基準として、該基
    準よりも前に撮像される画像信号を前記記録手段に更新
    的に記憶保持する前モードを設定すると、少なくとも前
    記レリーズ操作よりも前の撮像画像を前記記録手段に保
    持させることを特徴とする撮像装置。
  23. 【請求項23】 請求項21に記載の撮像装置におい
    て、前記制御手段は、レリーズ操作を基準として、該基
    準よりも後に撮像される画像信号を前記記録手段に更新
    的に記憶保持する後モードを設定すると、少なくとも前
    記レリーズ操作よりも後の撮像画像を前記記録手段に保
    持させることを特徴とする撮像装置。
  24. 【請求項24】 請求項21に記載の撮像装置におい
    て、前記制御手段は、レリーズ操作を基準として、該基
    準よりも前および後に撮像される画像信号を前記記録手
    段に更新的に記憶保持する前/後モードを設定すると、
    前記レリーズ操作の前後の撮像画像を前記記録手段に保
    持させることを特徴とする撮像装置。
  25. 【請求項25】 請求項20に記載の撮像装置におい
    て、該装置は、前記記録手段に記憶された画像信号の表
    す画像を表示する表示手段を含み、 前記制御手段は、前記選択手段にて選択されるコマの画
    像を、選択されていないコマの画像と区別して表示させ
    ることを特徴とする撮像装置。
  26. 【請求項26】 請求項25に記載の撮像装置におい
    て、前記制御手段は、前記記録手段に記憶された複数コ
    マの画像を前記表示手段に配列して表示させることを特
    徴とする撮像装置。
  27. 【請求項27】 請求項21に記載の撮像装置におい
    て、該装置は、前記レリーズ操作を検出するスイッチ手
    段を含み、該スイッチ手段は、第1の操作に応動して第
    1の操作情報を生成し、第2の操作に応動して第2の操
    作情報を生成し、 前記制御手段は、前記第1の操作情報に応じて、前記撮
    像手段および記録手段を制御して、前記所定間隔ごとの
    撮像制御および記録手段への記録制御を行い、第2の操
    作情報と前記モードとに応じて前記記録手段に前記画像
    信号を記録させた状態に制御することを特徴とする撮像
    装置。
  28. 【請求項28】 請求項27に記載の撮像装置におい
    て、前記スイッチ手段は、半押し状態にて第1の操作情
    報を生成し、全押し状態にて第2の操作情報を生成する
    ことを特徴とする撮像装置。
  29. 【請求項29】 請求項28に記載の撮像装置におい
    て、前記スイッチ手段は、該撮像装置を構えた状態を検
    出して第1の操作情報を生成する検出手段を含むことを
    特徴とする撮像装置。
  30. 【請求項30】 請求項20に記載の撮像装置におい
    て、該装置は、前記所定間隔のタイミング信号を制御手
    段の制御に応じて生成する信号生成手段を含み、 前記制御手段は、前記タイミング信号に応動する間隔に
    て、前記撮像手段に対する撮像制御と、前記記録手段に
    対する記録制御を行い、前記間隔ごとに撮像して得られ
    る画像信号を前記記録手段に記録させることを特徴とす
    る撮像装置。
  31. 【請求項31】 請求項30に記載の撮像装置におい
    て、前記制御手段は、前記間隔を、測光値に応じた時間
    間隔に設定することを特徴とする撮像装置。
  32. 【請求項32】 請求項20に記載の撮像装置におい
    て、前記制御手段は、前記撮像手段を制御して、前記所
    定間隔ごとの撮像制御を行う際に、さらに露出を複数段
    階に補正して撮像させる制御を行い、 前記記録手段は、前記所定間隔にて撮像される複数コマ
    の画像信号であって、複数段階に露出補正された複数コ
    マの画像信号のうち最近の複数コマの画像信号を更新的
    に記録し、 前記選択手段は、露出補正して撮像された画像データを
    含めた複数の画像データの中から、所望の画像データを
    選択することを特徴とする撮像装置。
  33. 【請求項33】 請求項20に記載の撮像装置におい
    て、該装置は、前記記録手段に記録される複数コマの画
    像信号との相関を検出するための二値画像を表す二値画
    像データを生成する二値画像手段を含み、 前記制御手段は、前記記憶手段記憶された複数画像のそ
    れぞれと、前記二値画像手段からの二値画像との相関を
    検出し、 前記選択手段は、前記制御手段にて検出した高相関のコ
    マの画像データを選択可能とすることを特徴とする撮像
    装置。
  34. 【請求項34】 請求項33に記載の撮像装置におい
    て、前記制御手段は、前記記録手段に記憶された画像デ
    ータをそれぞれ二値化して、該二値化された複数コマの
    画像データと、前記二値画像データとを比較して、各画
    像との相関を検出することを特徴とする撮像装置。
  35. 【請求項35】 請求項34に記載の撮像装置におい
    て、前記制御手段は、前記検出した高相関のコマの画像
    データの表す画像を低相関のコマの画像と区別して表示
    させることを特徴とする撮像装置。
  36. 【請求項36】 請求項33に記載の撮像装置におい
    て、前記制御手段は、前記撮像手段を制御して、前記所
    定間隔ごとの撮像制御を行う際に、さらに露出を複数段
    階に補正して撮像させる制御を行い、 前記記録手段は、前記所定間隔にて撮像される複数コマ
    の画像信号であって、複数段階に露出補正された複数コ
    マの画像信号のうち最近の複数コマの画像信号を更新的
    に記録し、 前記選択手段は、露出補正して撮像された画像データを
    含めた複数の画像データの中から、所望の画像データを
    選択することを特徴とする撮像装置。
  37. 【請求項37】 請求項33ないし36のいずれかに記
    載の撮像装置において、前記制御手段は、各撮像間隔に
    て前記露出を無補正にて撮像して前記記憶手段に記憶さ
    れた画像データをそれぞれ二値化して、該二値化された
    複数コマの画像データと、前記二値画像データとの相関
    を検出することを特徴とする撮像装置。
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