JP4736706B2 - マスタシリンダ - Google Patents

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本発明は、車両の液圧式制動装置に適用されるマスタシリンダに関し、特に、ブレーキペダルの操作量に応じてドライバーのペダル踏力に対する反力を創出するストロークシミュレータを内蔵したマスタシリンダに関する。
近年では、車両用制動装置として、ブレーキペダルの操作量を電気的に検出し、その検出値に基づいてホイールシリンダに供給する液圧を制御する電子制御式制動装置(ECB)が普及しつつある。この種の電子制御式制動装置では、通常、マスタシリンダとホイールシリンダとの間が遮断されており、ブレーキペダルが操作されても、マスタシリンダからホイールシリンダへと作動油が供給されないことになる。このため、電子制御式制動装置には、ブレーキペダルの操作量に応じてドライバーのペダル踏力に対する反力を創出すべく、マスタシリンダと連通するようにストロークシミュレータが備えられる。
ただし、マスタシリンダとは別個のストロークシミュレータを用いた場合、その分だけ車両用制動装置に要するスペースが増加してしまう。このため、従来から、ストロークシミュレータをマスタシリンダに内蔵させることが提案されており、ストロークシミュレータを内蔵したマスタシリンダとしては、マスタシリンダのマスタ室の前方(車両前方)にストロークシミュレータを構成するシミュレータピストン等が直列に配置されたものが知られている(例えば、特許文献1〜3参照。)。
特開2004−359215号公報 特開2005−145279号公報 特開平11−59349号公報
しかしながら、上記各従来のマスタシリンダのように、マスタシリンダのマスタ室の前方にストロークシミュレータを構成するシミュレータピストン等を直列に配置すると、その分だけマスタシリンダの全長が大きくなってしまう。従って、上記従来のマスタシリンダを用いたのでは、車両用制動装置の搭載スペースを十分に削減することが困難となる。
そこで、本発明は、ストロークシミュレータを内蔵していても車両用制動装置の搭載スペースを十分に削減し得るコンパクトなマスタシリンダの提供を目的とする。
本発明によるマスタシリンダは、車両の液圧式制動装置に適用されるマスタシリンダにおいて、シリンダ本体と、シリンダ本体内に摺動自在に配置されると共に、ブレーキペダルに連結されるマスタピストンと、マスタピストンの側方に位置するようにシリンダ本体内に画成され、作動液で満たされるマスタ室と、マスタ室内に弾性体により付勢された状態で配置されており、マスタピストンの摺動に応じてマスタ室内で弾性体の付勢力に抗して摺動可能なシミュレータピストンと、少なくともシミュレータピストンにより画成され、作動液で満たされると共に、当該作動液の圧力を概ね大気圧と一致させることができるように構成されたシミュレータ室とを備えることを特徴とする。
このマスタシリンダでは、ブレーキペダルの操作量に応じてドライバーのペダル踏力に対する反力を創出するためのストロークシミュレータを構成するシミュレータピストンがマスタ室の内部に配置される。従って、マスタ室の前方にストロークシミュレータを構成するシミュレータピストン等を直列に配置する場合と比較して、シリンダ本体が若干拡径化されるものの、マスタシリンダの全長増加を大幅に抑制することができる。この結果、このマスタシリンダは、ストロークシミュレータを内蔵していても車両用制動装置の搭載スペースの十分な削減を可能とする。
また、シミュレータピストンは、 マスタピストンよりも大径の内周面、および当該内周面よりも大径となるようにシリンダ本体に形成された第1の壁面と摺接する外周面とを有する筒状部と、筒状部の一端から外方に延設されており、第1の壁面よりも大径となるようにシリンダ本体に形成された第2の壁面と摺接するフランジ部とを含み、シミュレータ室は、筒状部、フランジ部およびシリンダ本体により画成されると好ましい。
この態様によれば、シリンダ本体の拡径を抑制しつつ、シミュレータピストンをマスタ室内に配置することが可能となる。
この場合、シミュレータピストンは、フランジが筒状部よりもマスタピストンに近接するように配置されると好ましい。
また、シミュレータピストンは、マスタピストンよりも大径の外周面、および当該外周面よりも小径となり、かつ、マスタピストンよりも大径となるようにシリンダ本体に形成された第1の壁面と摺接する内周面を有する筒状部と、筒状部の一端から外方に延設されており、第1の壁面よりも大径となるようにシリンダ本体に形成された第2の壁面と摺接するフランジ部とを含み、シミュレータ室は、筒状部、フランジ部およびシリンダ本体により画成されると好ましい。
この態様によれば、シミュレータピストンの筒状部の全長を比較的大きくとってシミュレータ室の全長を容易に大きくすることができる。これにより、シミュレータ室の内部にシミュレータピストンを付勢する複数の弾性体を配置することが可能となるので、多段のばね特性を有するストロークシミュレータをマスタシリンダに対して容易に内蔵させることができる。
この場合、シミュレータピストンは、筒状部がフランジ部よりもマスタピストンに近接するように配置されると好ましい。また、シリンダ本体は、概ね筒状のハウジングと、このハウジングに対して挿入され、マスタピストンの外壁を画成するプラグとを含み、第1の壁面はプラグに形成されており、第2の壁面はハウジングに形成されると好ましい。
本発明によれば、ストロークシミュレータを内蔵していても車両用制動装置の搭載スペースを十分に削減し得るコンパクトなマスタシリンダの実現が可能となる。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明によるマスタシリンダを示す断面図である。同図に示されるマスタシリンダ10は、車両の電子制御式制動装置に適用されるものであり、ドライバーによりブレーキペダル1に付与されるブレーキ踏力に対して所定の倍力比を有するマスタシリンダ圧を発生するものである。マスタシリンダ10は、シリンダ本体11と、シリンダ本体11内に摺動自在に配置されると共に、操作ロッド2を介してブレーキペダル1に連結されるマスタピストン12とを備える。シリンダ本体11は、一端が閉鎖された概ね筒状のハウジング110と、このハウジング110に対して挿入され、マスタピストン12の外壁を画成するプラグ111とにより構成される。
マスタピストン12は、操作ロッド2との連結端部12aがプラグ111の後端壁111aを貫通するようにプラグ111内に配置され、マスタピストン12を保持したプラグ111がハウジング110の開放端からその内部に挿入・固定される。そして、後端壁111aとマスタピストン12の後端面との間には、レギュレータ室112が画成され、マスタピストン12の周囲には、補充液供給室113が画成される。補充液供給室113は、液路114を介してリザーバ3に連通させられる。
マスタピストン12の前端(図1における左端)は、リテーナ14、中吊りロッド15、およびリテーナ16を介してレギュレータピストン17に連結されている。中吊りロッド15は、左右のリテーナ14,16に対して摺動自在に取り付けられており、左右のリテーナ14および16同士の間には、スプリング18が介設されている。そして、マスタピストン12の前方、すなわち、マスタピストン12とレギュレータピストン17との間には、左右のリテーナ14,16、中吊りロッド15およびスプリング18を囲むようにマスタ室115が画成される。
マスタ室115は、作動液としてのブレーキオイルで満たされ、ドライバーによりブレーキペダル1が操作されると、マスタ室115内のブレーキオイルの圧力がマスタシリンダ圧となる。また、マスタ室115は、マスタピストン12に形成された液路12bを介して補充液供給室113と連通可能である。なお、ドライバーによるブレーキペダル1の操作により、マスタピストン12が前方(図中左方向)に移動すると、中吊りロッド15の後端(図中右端)に設けられたセンターバルブ19により液路12bが閉鎖され、これにより、マスタ室115と補充液供給室113との連通が断たれる。すなわち、マスタ室115は、ブレーキペダル1の踏み込みが解除されているときにリザーバ3と連通する。
レギュレータピストン17は、スプリング20によりマスタピストン12に向けて付勢されており、レギュレータピストン17は、スプリング20の周囲に液室116を画成している。また、レギュレータピストン17の前端(図中左端)には、スプールバルブ21が固定されている。スプールバルブ21の前方(図中左方向)には、液室117が画成されており、シリンダ本体11には、液室117を挟んでスプールバルブ21の前端と対向するようにリアクションロッド22が摺動自在に配置されている。更に、シリンダ本体11には、リアクションロッド22の前端面(図中左端面)と当接するようにリアクションゴム23が配置され、リアクションゴム23の前方(図中左方向)には、液室118が画成されている。
スプリング20の周囲に画成される液室116は、ハウジング110に形成された液路119を介してスプールバルブ21とリアクションロッド22との間の液室117と連通する。液室117は、ハウジング110に形成された液路120を介してリザーバ3と連通しており、これにより、液室116はリザーバ3と連通する。また、ドライバーによるブレーキペダル1の操作により、マスタピストン12が前方(図中左方向)に移動し、それに伴ってレギュレータピストン17およびスプールバルブ21が前方(図中左方向)に移動すると、液室116は、スプールバルブ21に形成された液路およびハウジング110に形成された液路121を介してアキュムレータ4と連通する。アキュムレータ4は、図示されないポンプにより昇圧されたブレーキオイルの圧力エネルギを窒素等の封入ガスの圧力エネルギ(例えば14〜22MPa程度)に変換して蓄えるものである。これにより、液室116には、リザーバ3からのブレーキオイルに加えて、アキュムレータ4からの高圧のブレーキオイルが導入されることになる。更に、スプリング20の周囲に画成される液室116は、ハウジング110に形成された液路122を介してリアクションゴム23の前方に位置する液室118とも連通する。
リアクションゴム23に隣接する液室118は、ハウジング110等に形成された液路123を介してレギュレータ室112と連通する。そして、レギュレータ室112は、ハウジング110に形成された液路124および電磁制御弁5を介して電子制御式制動装置の液圧アクチュエータに接続される。また、上述のマスタ室115は、ハウジング110に形成された液路125および電磁制御弁6を介して電子制御式制動装置の液圧アクチュエータに接続される。本実施形態では、マスタシリンダ10のレギュレータ室112が液圧アクチュエータの後輪側系統に接続され、マスタ室115が液圧アクチュエータの前輪側系統に接続される。
このように構成されるマスタシリンダ10の動作について簡単に説明する。図2に示されるように、ドライバーによってブレーキペダル1が踏み込まれると、マスタピストン12がスプリング18等の付勢力に抗して前方(図中左方向)に移動し、これにより、マスタ室115内にマスタシリンダ圧を発生させる。また、ドライバーによるブレーキペダル1の操作により、マスタピストン12が前方(図中左方向)に移動し、それに伴ってレギュレータピストン17およびスプールバルブ21が前方(図中左方向)に移動する。これにより、液室116には、リザーバ3からのブレーキオイルに加えて、アキュムレータ4からの高圧のブレーキオイルが導入され、液室116内のブレーキオイルの圧力は、マスタ室115におけるマスタシリンダ圧と概ね一致することになる。そして、液室116は、液路122、液室118、および液路123を介してレギュレータ室112と連通しているので、レギュレータ室112内にマスタシリンダ圧と概ね等しいレギュレータ圧が発生することになる。
なお、マスタシリンダ10においては、液室116内のブレーキオイルの圧力、すなわちレギュレータ圧がある程度高くなると、液室116と連通する液室118内の圧力によりリアクションゴム23を介してリアクションロッド22が後方(図中右方向)に移動させられる。これにより、リアクションロッド22からスプールバルブ21等に対して反力を付与することが可能となり、いわゆるジャンピング現象を創出することができる。
さて、上述のマスタシリンダ10は、電子制御式制動装置に適用されるものであることから、ブレーキペダルの操作量に応じてドライバーのペダル踏力に対する反力を創出するストロークシミュレータと共に用いられる。この場合、マスタシリンダ10とは別個のストロークシミュレータを用いた場合、その分だけ電子制御式制動装置に要するスペースが増加してしまうので、本実施形態のマスタシリンダ10には、次のようにしてストロークシミュレータが内蔵されている。
すなわち、本実施形態のマスタシリンダ10では、マスタ室115内にストロークシミュレータを構成するシミュレータピストン30が配置されると共に、シミュレータピストン30によってマスタ室115の外周にストロークシミュレータを構成するシミュレータ室35が画成される。シミュレータピストン30は、図1および図3に示されるように、筒状部31と、当該筒状部31よりもマスタピストン12に近接するように配置されるフランジ部32とを含む。
シミュレータピストン30の筒状部31は、マスタピストン12よりも大径の内周面31aと、この内周面31aよりも大径の外周面31bとを有する。そして、筒状部31の外周面31bは、内周面31aよりも大径となるようにハウジング110に形成されてマスタ室115の外周を定める第1壁面110aと摺接し、筒状部31の前端には、Oリング等のシール材33が配置される。また、シミュレータピストン30のフランジ部32は、筒状部31の後端(図中右端)から径方向かつ外方に延設されている。フランジ部32の外周面は、ハウジング110の第1壁面110aよりも大径となり、かつ、プラグ111に近接するようにハウジング110に形成された第2壁面110bと摺接し、当該フランジ部32の外周面には、Oリング等のシール材34が配置される。
シミュレータ室35は、シミュレータピストン30の筒状部31(外周面31b)、フランジ部32およびハウジング110によりマスタ室115の外周に画成される。また、シミュレータ室35内には、シミュレータピストン30を後方(図中右方向)に付勢する弾性体としてのスプリング36が配置される。そして、シミュレータ室35は、ブレーキオイルで満たされると共に、ハウジング110に形成された液路126および電磁制御弁7(図1参照)を介してリザーバ3に連通させられる。これにより、電磁制御弁7を開放すれば、シミュレータ室35をリザーバ3と連通させて、その内部のブレーキオイルの圧力を概ね大気圧と一致させることができる。
シミュレータピストン30およびシミュレータ室35により構成されるストロークシミュレータを備えたマスタシリンダ10では、電磁制御弁7が開放された状態でドライバーによりブレーキペダル1が操作されると、マスタピストン12がスプリング18等の付勢力に抗して前方(図中左方向)に移動し、それにより、マスタ室115におけるマスタシリンダ圧が高まる。そして、マスタシリンダ圧が高まると、プラグ111の前端面とシミュレータピストン30のフランジ部32の後端面との間にブレーキオイルが流れ込み、スプリング36の付勢力に抗してシミュレータピストン30が前方(図中左方向)に摺動させられる。この結果、マスタピストン12には、マスタ室115内のブレーキオイルによりブレーキペダル1の操作量に応じたドライバーのペダル踏力に対する反力が付与されることになる。この場合、シミュレータピストン30の摺動に応じて、シミュレータ室35内のブレーキオイルは、リザーバ3へと返送される。
なお、電子制御式制動装置が故障等したことにより、マスタ室115と制動装置を構成するホイールシリンダとを連通させる必要が生じた場合、電磁制御弁7を閉鎖させれば、シミュレータピストン30の移動を規制することができるので、マスタ室115からブレーキオイルを各ホイールシリンダへと供給することが可能となる。
上述のように、本実施形態のマスタシリンダ10では、ドライバーのペダル踏力に対する反力を創出するためのストロークシミュレータを構成するシミュレータピストン30がマスタ室115の内部に配置される。従って、マスタ室115の前方にストロークシミュレータを構成するシミュレータピストン等を直列に配置する場合と比較して、シリンダ本体11が若干拡径化されるものの、マスタシリンダ10の全長増加を大幅に抑制することができる。この結果、本実施形態のマスタシリンダ10は、ストロークシミュレータを内蔵していても車両用制動装置の搭載スペースの十分な削減を可能とする。また、本実施形態では、シミュレータピストン30を、ハウジング110の第1壁面110aおよび第2壁面110bと摺接させ、シミュレータ室35を、シミュレータピストン30の筒状部31およびフランジ部32と、ハウジング110の第2壁面110b等とにより画成しているので、シリンダ本体11の拡径を抑制しつつ、シミュレータピストン30をマスタ室115内に配置することが可能となる。
なお、図1から図3に関連して説明されたマスタシリンダ10は、いわゆるレギュレータを備えたマスタシリンダであるものとして説明されたが、本発明が適用され得るマスタシリンダは、これに限られるものではない。すなわち、上述のシミュレータピストン30およびシミュレータ室35は、図4に示されるように、2体の第1マスタピストン12xおよび第2マスタピストン12y、第1マスタ室115xおよび第2マスタ室115y等を備えた、いわゆるタンデム型のマスタシリンダ100に適用されてもよい、なお、図4の参照符号は、図1から図3に関連して説明された要素と同様のものを示し、添え字xおよびyは、それぞれ「第1」および「第2」の区別をするために付されたものである。
〔第2実施形態〕
以下、図5を参照しながら、本発明の第2実施形態に係るマスタシリンダについて説明する。なお、上述の第1実施形態に関連して説明されたものと同一の要素には同一の参照符号が付され、重複する説明は省略される。
図5に示される第2実施形態に係るマスタシリンダ10Aも、マスタ室115内に配置されたシミュレータピストン30Aと、シミュレータピストン30Aによってマスタ室115の外周に画成されるシミュレータ室35Aとを有する。シミュレータピストン30Aは、図5に示されるように、筒状部31Aとフランジ部32Aとを含み、本実施形態では、筒状部31Aがフランジ部32Aよりもマスタピストン12に近接するように配置される。
シミュレータピストン30Aの筒状部31Aは、それぞれマスタピストン12よりも大径の内周面31aと外周面31bとを有する。筒状部31Aの内周面31aは、外周面31bよりも小径となり、かつ、マスタピストン12よりも大径となるようにシリンダ本体11を構成するプラグ111に形成された第1壁面111xと摺接する。また、シミュレータピストン30Aのフランジ部32Aは、筒状部31Aの前端(図中左端)から径方向かつ外方に延設されている。フランジ部32Aの外周面は、プラグ111の第1壁面111xよりも大径となり、かつ、レギュレータピストン17に近接するようにハウジング110に形成された第2壁面110xと摺接する。
シミュレータ室35Aは、シミュレータピストン30Aの筒状部31A、フランジ部32A、ハウジング110およびプラグ111によりマスタ室115の外周に画成される。また、シミュレータ室35A内には、シミュレータピストン30Aを後方(図中右方向)に付勢する弾性体としての複数のスプリング36aおよび36bがスペーサ37を介して配置される。そして、シミュレータ室35Aは、ブレーキオイルで満たされると共に、ハウジング110に形成された液路126および電磁制御弁(図示省略)を介して図示されないリザーバに連通させられる。
このように構成されるマスタシリンダ10Aでは、シミュレータピストン30Aの筒状部31Aの全長を比較的大きくとってシミュレータ室35Aの全長を容易に大きくすることができる。これにより、シミュレータ室35Aの内部にシミュレータピストン30Aを付勢する複数のスプリング36aおよび36bを配置することが可能となるので、多段のばね特性を有するストロークシミュレータをマスタシリンダ10Aに対して容易に内蔵させることができる。
本発明の第1実施形態に係るマスタシリンダを示す断面図である。 図1のマスタシリンダの動作時の状態を示す断面図である。 図1のマスタシリンダの要部を示す拡大断面図である。 本発明の第1実施形態に係るマスタシリンダの変形例を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係るマスタシリンダを示す断面図である。
符号の説明
1 ブレーキペダル、2 操作ロッド、3 リザーバ、4 アキュムレータ、5,6,7 電磁制御弁、10,10A,100 マスタシリンダ、11 シリンダ本体、12 ,12x,12y マスタピストン、14,16 リテーナ、15 中吊りロッド、17 レギュレータピストン、18,20,36,36a,36b スプリング、19 センターバルブ、21 スプールバルブ、22 リアクションロッド、23 リアクションゴム、 30,30A シミュレータピストン、31,31A 筒状部、31a 内周面、31b 外周面、32,32A フランジ部、33,34 シール材、35,35A シミュレータ室、110 ハウジング、110a、111x 第1壁面、110b、110x 第2壁面、112 レギュレータ室、113 補充液供給室、114,119,120,122,123,124,125、126 液路、115,115x,115y マスタ室、116,117,118 液室。

Claims (6)

  1. 車両の液圧式制動装置に適用されるマスタシリンダにおいて、
    シリンダ本体と、
    前記シリンダ本体内に摺動自在に配置されると共に、ブレーキペダルに連結されるマスタピストンと、
    前記マスタピストンの方に位置するように前記シリンダ本体内に画成され、作動液で満たされるマスタ室と、
    前記マスタ室内に弾性体により付勢された状態で配置されており、前記マスタピストンの摺動に応じて前記マスタ室内で前記弾性体の付勢力に抗して摺動可能なシミュレータピストンと、
    前記マスタ室の外周において、少なくとも前記シミュレータピストンにより画成され、作動液で満たされると共に、当該作動液の圧力を概ね大気圧と一致させることができるように構成されたシミュレータ室とを備えることを特徴とするマスタシリンダ。
  2. 前記シミュレータピストンは、
    前記マスタピストンよりも大径の内周面、および当該内周面よりも大径となるように前記シリンダ本体に形成された第1の壁面と摺接する外周面を有する筒状部と、
    前記筒状部の一端から外方に延設されており、前記第1の壁面よりも大径となるように前記シリンダ本体に形成された第2の壁面と摺接するフランジ部とを含み、
    前記シミュレータ室は、前記筒状部、前記フランジ部および前記シリンダ本体により画成されることを特徴とする請求項1に記載のマスタシリンダ。
  3. 前記シミュレータピストンは、前記フランジ部が前記筒状部よりも前記マスタピストンに近接するように配置されることを特徴とする請求項2に記載のマスタシリンダ。
  4. 前記シミュレータピストンは、
    前記マスタピストンよりも大径の外周面、および当該外周面よりも小径となり、かつ、前記マスタピストンよりも大径となるように前記シリンダ本体に形成された第1の壁面と摺接する内周面を有する筒状部と、
    前記筒状部の一端から外方に延設されており、前記第1の壁面よりも大径となるように前記シリンダ本体に形成された第2の壁面と摺接するフランジ部とを含み、
    前記シミュレータ室は、前記筒状部、前記フランジ部および前記シリンダ本体により画成されることを特徴とする請求項1に記載のマスタシリンダ。
  5. 前記シミュレータピストンは、前記筒状部が前記フランジ部よりも前記マスタピストンに近接するように配置されることを特徴とする請求項4に記載のマスタシリンダ。
  6. 前記シリンダ本体は、概ね筒状のハウジングと、このハウジングに対して挿入され、前記マスタピストンの外壁を画成するプラグとを含み、前記第1の壁面は前記プラグに形成されており、前記第2の壁面は前記ハウジングに形成されていることを特徴とする請求項5に記載のマスタシリンダ。
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