JP4491440B2 - 負圧式ブレーキ装置 - Google Patents
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Description
21との間に設置されて弁体42を閉弁方向に付勢する閉弁スプリング44とで構成されている。真空弁45は、前記弁体42とバルブボディ21に形成した弁座46とで構成されている。
15の気圧を受けて推進力が発生するために有効な第1ダイヤフラム18の受圧投影面積は有効受圧投影面積A1である。ブレーキ操作力と第1ダイヤフラム18の合力がリアクションディスク23を介して倍力支持ピストン22へ伝達される。弾性部材であるリアクションディスク23が圧縮されると、ストロークシミュレータ出力部32の受圧部とバルブボディ21の受圧部には均等の圧力が作用し、ブレーキ操作力に対して第1ダイヤフラム18の推進力がバランスするように第1変圧室15と第1定圧室13との差圧を調節する。
非作動時には、図1に示すように大気弁41が閉じ、真空弁45が開いている。また、増圧制御弁47が開いており、減圧制御弁48が閉じている。従って、各気圧室13〜
16は互いに連通して同じ圧力になっており、倍力ピストン51と出力ピストン52は、リターンスプリング24,25によって図示の位置に保持されている。
16の気圧上昇による後退力の方が大きいので、倍力ピストン51は移動せず、ほぼ初期位置を維持する。
21とストロークシミュレータ出力部32に作用する圧力が均一になり、大気弁41の弁座43がバルブボディ21に対して相対的に図中左方に押し動かされ、大気弁41が閉じられる。リアクションディスク23は、ブレーキ操作力に対して第1ダイヤフラム18の推進力がバランスするように第1変圧室15と第1定圧室13との間に発生した差圧を調節する。
弱ブレーキ時より強くブレーキペダル1が踏み込まれると、図3に示すように、2つの変圧室15,16の気圧が弱ブレーキ時よりも高くなる。第1変圧室の気圧が倍力ピストン51に作用する有効受圧投影面積A1は、第2変圧室の気圧が倍力ピストン51に作用する有効受圧投影面積A2よりも大きいため、第1変圧室の気圧が倍力ピストンをマスタシリンダ方向に押す力は、第2変圧室の気圧が倍力ピストンを入力軸方向に押す力よりも常に大きくなり、2つの変圧室15,16の気圧上昇によって倍力ピストン51の推進力が増加する。気圧による推進力と後退力との合力が第1リターンスプリング24の付勢力よりも大きくなった時点で、第1ダイヤフラム18は前進移動を開始する。さらにブレーキペダル1が強く踏み込まれると、倍力ピストン51が出力ピストン52に接触し、ブレーキ操作力と第1ダイヤフラム18の推進力が、第2ダイヤフラム19へ伝達される。
回生協調ブレーキは、倍力ピストン51がほぼ初期位置を維持する弱ブレーキ時にのみ、ブレーキ操作力とストロークの関係に影響を及ぼさないように作動できる。図4に示すように、通常作動の弱ブレーキ時に、増圧制御弁47を閉じ、減圧制御弁48を開くと、第2変圧室16に導入されていた大気が負圧源8へ吸引される。これにより第2変圧室
16の気圧は減少し、出力ピストン52は後退し、マスタシリンダ4の液圧が減少する。第2変圧室16の気圧が減少するものの、第1リターンスプリング24は圧縮されるので、倍力ピストン51を後退させる力は維持される。したがって、ストロークシミュレータ出力部32の位置が変化せず、ブレーキペダル1に加わる反力とストロークの関係に影響を及ぼさない。
自動ブレーキの増圧時には、減圧制御弁48を閉弁状態に保持したまま、増圧制御弁
47を閉弁し、大気制御弁49を開弁する。これにより、第2変圧室に大気が導入され、ブレーキ液圧が増加する。自動ブレーキの減圧時には、増圧制御弁47を閉じたまま、減圧制御弁47を開弁し、大気制御弁49を閉弁する。これにより、第2変圧室の大気が負圧源8に吸引され、ブレーキ液圧が減少する。
負圧減失陥時には、定圧室13,14が大気圧になる。このとき、ブレーキペダル1が踏み込まれると、図3に示した通常作動の強ブレーキ時と同様に、ストロークシミュレータ12が図中左方向に移動し、倍力ピストン51,出力ピストン52,マスタシリンダピストン53を作動させる。定圧室13,14と変圧室15,16との間には差圧が発生せず、倍力装置による助勢力は得られないが、ブレーキ操作力でマスタシリンダピストン
53を直接作動させることができるので、必要最小限の制動力を得ることはできる。
Claims (3)
- ブレーキ操作力によって作動する入力軸と、前記入力軸に対してブレーキ操作力に応じた変位を与えるストロークシミュレータと、ブレーキ操作力に応じて大気の導入がなされる第1変圧室と負圧源に接続された第1定圧室との間の差圧を受けて作動する倍力ピストンと、電子制御弁を介して前記第1変圧室と連通される第2変圧室と負圧源に接続された第2定圧室との間の差圧を受けて作動する出力ピストンと、前記出力ピストンの出力を受けてブレーキ液圧を発生させるマスタシリンダとを有し、前記倍力ピストンと前記出力ピストンが弾性体によって軸方向に相対移動可能なように接続され、前記倍力ピストンには前記第2変圧室の圧力が前記入力軸方向に作用する受圧部を有することを特徴とする負圧式ブレーキ装置。
- 請求項1に記載の負圧式ブレーキ装置において、前記第1変圧室の気圧によって前記倍力ピストンを前記マスタシリンダ方向に駆動するために有効な受圧投影面積が、前記第2変圧室の気圧によって前記倍力ピストンを前記入力軸方向に駆動するために有効な受圧投影面積よりも大きいことを特徴とする負圧式ブレーキ装置。
- 請求項1又は2に記載の負圧式ブレーキ装置において、前記第1定圧室と前記第2変圧室とが、同一部材の隔壁によって区画されていることを特徴とする負圧式ブレーキ装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008013083A JP2008013083A (ja) | 2008-01-24 |
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JPH06156256A (ja) * | 1991-07-30 | 1994-06-03 | Bendix Europ Services Technic | 複式ブレーキブースタ |
JPH11255103A (ja) * | 1998-01-08 | 1999-09-21 | Jidosha Kiki Co Ltd | ブレーキシステム |
JP2002137727A (ja) * | 2000-10-30 | 2002-05-14 | Bosch Braking Systems Co Ltd | ストロークシミュレータを含むブレーキシステム |
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- 2006-07-07 JP JP2006187339A patent/JP4491440B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2002137727A (ja) * | 2000-10-30 | 2002-05-14 | Bosch Braking Systems Co Ltd | ストロークシミュレータを含むブレーキシステム |
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