JP4736136B2 - 品質劣化箇所推定システム、及び品質劣化箇所推定方法 - Google Patents

品質劣化箇所推定システム、及び品質劣化箇所推定方法 Download PDF

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Description

本発明は、ネットワーク内における障害箇所又は品質低下箇所を推定するための品質劣化箇所推定システム、品質劣化箇所推定方法、及び試験フロー決定方法に関する。
ネットワークを利用する情報システムの複雑化に伴い、通信障害や通信品質劣化の発生時に原因箇所を特定することがますます困難になっている。品質劣化(QoS degradation)からの迅速な復旧のため、品質劣化箇所(point of QoS degradation)を高い精度で推定することができる技術が望まれている。
従来、ネットワーク内の品質劣化箇所を推定するために、例えば、ネットワーク内に存在しているフロー(ユーザフロー)の品質が測定される。あるいは、試験通信(以下、「試験フロー」と参照される)がネットワークに流され、その試験フローの品質が測定される。ここで、フローとは、あるアプリケーションのパケットの端末間の流れである。様々な経路を通るフローの品質に基づいて、品質劣化箇所を推定することが出来る。品質劣化箇所の推定精度を高めるには、試験フローが流される経路の選択が重要である。
文献(小林正好,長谷川洋平,村瀬勉、“フロー品質情報からのネットワーク品質劣化箇所推定方式の提案”,電子情報通信学会 TM研究会、vol.104,No.707,P31−36,2005年3月)には、品質劣化箇所を推定する方法が開示されている。その方法によれば、ネットワーク内に存在しているユーザフローの品質と試験フローの品質の両方を用いることにより、品質劣化箇所が推定される。具体的には、ユーザフローが経由するリンクの集合に含まれるそれぞれのリンクを経由するように試験フロー群が決定される。ここで、それぞれの試験フローが経由するリンクの組み合わせが互いに異なるように、試験フロー群、すなわち試験フロー経路が決定される。異なる試験フロー経路における品質劣化を計測することにより、いずれのリンクで品質が劣化していたかを判定することができる。
図1は、上記推定方法で用いられる複数の試験フローと、それぞれの試験フローが経由するリンクとの対応関係を表す「フロー/リンク対応表」の一例である。ユーザフローが経由するリンクの集合は、リンクL0〜L3を含んでいる。それぞれの試験フローが経由するリンクは互いに異なっており、各試験フローは、あるリンクのみを経由しその他のリンクを経由しないように構成されている。このような複数の試験フローが用いることにより、品質が劣化したリンクが推定される。しかしながら、この方法では、着目したリンクのみを経由する試験フローを探索する必要がある。試験フローを探索するための制約が厳しく、その試験フローを発見出来る確率が低い。1つのリンクのみを通る試験フローを生成することができない場合、品質劣化が発生しているリンクを検出できなくなる。更に、それぞれのリンクの端点となるそれぞれのノードもしくは端末においてルーティングを検索することが必要であるため、検索コストが高くなるという問題がある。
通信経路の管理に関連する他の技術として、以下のものが知られている。
特開2002−64493号公報には、複数のネットワークにおける通信経路の管理方法が記載されている。複数のネットワークは、相互に接続されており、また、ネットワーク管理システムにより管理される。各ネットワークは、ネットワーク装置を有する。この管理方法によれば、第1のネットワーク内のネットワーク装置から第2のネットワーク内のネットワーク装置への経路の「通信導通性」が保持されるように、管理が行われる。
特開2002−271392号公報には、IP網における呼毎の音声品質管理方法が記載されている。呼毎の通話品質は、遠隔から監視される。ほぼリアルタイムで品質劣化が検出される。外付けの測定装置を配置することなく測定が行われるため、コストが抑制される。また、end−to−endの遅延情報が収集される。
特開2003−258903号公報は、通信路監視システムを開示している。その通信路監視システムは、複数のデータ処理装置と伝送路とから成る通信ネットワークにおいて、データ処理装置間に確立される通信路を監視する。特に、その通信監視システムは、監視対象である通信路の属性値を取得する属性値取得装置を備える。その属性取得装置は、第1〜第3の手段を有する。第1の手段は、データ処理装置間で転送される情報であって通信路を確立するための制御情報を取得する。第2の手段は、取得された制御情報から、属性値の取得に関する設定情報を抽出する。第3の手段は、抽出された設定情報を用い、確立された通信路上を通過する情報から属性値の取得を行う。
本発明の目的は、ネットワークにおける品質劣化箇所を含むリンクを高確率で探索できる技術を提供することにある。
本発明の他の目的は、ネットワークにおける品質劣化箇所を推定するための試験フロー集合を効率良く設定できる技術を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、ネットワークにおける品質劣化箇所の推定時、ネットワーク内のノードや端末においてルーティングを検索するためのコストを低減できる技術を提供することにある。
本発明の第1の観点において、通信フローが通過した有向リンク集合における品質劣化箇所を推定するための品質劣化箇所推定方法が提供される。その品質劣化箇所推定方法は、(A)品質劣化箇所を推定するための試験フロー集合を決定するステップと、(B)その試験フロー集合をネットワークに流すことによって、上記有向リンク集合における品質劣化箇所を推定するステップと、を有する。上記(A)ステップは、有向リンク集合の一部である部分集合を通過するフローを試験フローとして設定し、その設定された試験フローを試験フロー集合に追加するステップを含む。その試験フローは、ネットワーク上の試験用端末から上記部分集合中の所定のノードに送信され、その所定のノードにおいて応答が得られ、その応答は所定のノードから所定の端末に送信される。
上記(A)ステップは、(a)有向リンク集合に含まれる連続した有向リンクを上記部分集合として設定し、その連続した有向リンクの区間を有向リンク区間として設定するステップと、(b)その有向リンク区間の少なくとも一部を通過するフローを試験フローとして設定するステップと、(c)設定された試験フローを、試験フロー集合に追加するステップと、を含む。試験フローは、試験用端末から有向リンク区間中の所定のノードに送信され、その所定のノードにおいて応答が得られ、その応答は所定のノードから所定の端末に送信される。
決定される試験フロー集合は、第1試験フローを含んでもよい。その第1試験フローは、試験用端末から有向リンク区間の終端点に送信され、その終端点において応答が得られ、その応答は終端点から所定の端末に送信される。
決定される試験フロー集合は、第2試験フローを含んでもよい。その第2試験フローは、試験用端末から有向リンク区間の開始点に送信され、その開始点において応答が得られ、その応答は開始点から所定の端末に送信される。
決定される試験フロー集合は、複数の第3試験フローを含んでもよい。ここで、試験用端末からのフローが有向リンク区間上に重なる交差点までのホップ数がH1であり、試験用端末から有向リンク区間の終端点までのホップ数がH2であるとする。このとき、複数の第3試験フローのそれぞれのTTL(Time To Live)値は、H1以上H2以下に設定されており、そのそれぞれの宛先は、有向リンク区間の終端点に設定されている。複数の第3試験フローのそれぞれは、試験用端末から有向リンク区間中の複数のノードに送信され、その複数のノードの各々において応答が得られ、その応答は各々のノードから所定の端末に送信される。
その場合、上記(b)ステップは、(b1)有向リンク区間の開始点を所定のノードに設定するステップと、(b2)所定のノードに送信されるフローを、複数の第3試験フローの1つとして設定するステップと、(b3)所定のノードを有向リンク区間の開始点から終端点に向けて1ホップずつ変更しながら、上記(b2)ステップを繰り返し実行するステップとを含んでもよい。
上記(A)ステップは更に、(d1)有向リンク区間にフローを発生可能な端末から有向リンク区間の終端点に至る経路を求めるステップと、(d2)求められた経路のうち、有向リンク区間との重なりが最も長くなる経路に対応した端末を、上記試験用端末として設定するステップとを含む。
上記(A)ステップは更に、(e1)試験用端末が見つからない場合、有向リンク区間に含まれるリンク集合を不確定リンク集合として設定するステップと、(e2)有向リンク集合から不確定リンク集合を除外することによって、有向リンク集合を更新するステップとを含んでもよい。
上記所定のノードで得られる応答は、ICMP(Internet Control Message Protocol)によるECHO応答であってもよい。また、上記応答は、パケット生存時間超過による応答であってもよい。
上記応答を受け取る所定の端末は、上記試験用端末であってもよい。上記応答を送信する所定のノードと上記所定の端末との間の距離は、上記所定のノードと上記試験用端末との間の距離より短くてもよく、長くてもよい。
本発明の第2の観点において、通信フローが通過した有向リンク集合における品質劣化箇所を推定するための品質劣化箇所推定方法が提供される。その品質劣化箇所推定方法は、(A)品質劣化箇所を推定するための試験フロー集合を決定するステップと、(B)その試験フロー集合をネットワークに流すことによって、有向リンク集合における品質劣化箇所を推定するステップと、を有する。上記(A)ステップは、(f)有向リンク集合の一部である部分集合に含まれる1つのリンクを着目リンクとして設定するステップと、(g)部分集合から上記1つのリンクを除くことによって部分集合を更新し、更新された部分集合に含まれるリンクを未着目リンクとして設定するステップと、(h)着目リンクを通過し未着目リンクを通過しないフローを試験フローとして設定するステップと、(i)設定された試験フローを、試験フロー集合に追加するステップと、(j)部分集合が空集合になるまで、(f)〜(i)ステップを繰り返すステップとを含む。
上記(f)ステップにおいて、有向リンク集合に含まれる連続した有向リンクが、部分集合として設定されてもよい。
本発明の第3の観点において、通信フローが通過した有向リンク集合における品質劣化箇所を推定するための品質劣化箇所推定システムが提供される。その品質劣化箇所推定システムは、ネットワークに接続されルータを介して相互に通信可能な複数の端末と、そのネットワークに接続され複数の端末間の通信の品質を監視する監視サーバとを備える。監視サーバは、有向リンク集合の一部である部分集合を通過するフローを、品質劣化箇所を推定するための試験フローとして設定する。その試験フローは、複数の端末のうちの試験用端末から部分集合中の所定のノードに送信され、その所定のノードにおいて応答が得られ、その応答は所定のノードから複数の端末のうち所定の端末に送信される。その所定の端末は、試験フローの品質を監視サーバに報告する。監視サーバは、試験フローの品質に基づいて品質劣化箇所を推定する。
監視サーバは、有向リンク集合に含まれる連続した有向リンクを、上記部分集合として設定してもよい。この場合、監視サーバは、その連続した有向リンクの区間を有向リンク区間として設定し、その有向リンク区間の少なくとも一部を通過するフローを試験フローとして設定する。
本発明によれば、ネットワークにおける品質劣化箇所を含むリンクを高確率で探索することが可能となる。また、ネットワークにおける品質劣化箇所を推定するための試験フロー集合を効率良く設定することが可能となる。更に、ネットワークにおける品質劣化箇所の推定時、ネットワーク内のノードや端末においてルーティングを検索するためのコストを低減することが可能となる。
図1は、従来技術における、試験フローとその試験フローが経由するリンクとの対応関係を表すフロー/リンク対応表を示している。 図2は、本発明の第1の実施の形態に係る品質劣化箇所推定システムの構成を示すブロック図である。 図3Aは、第1の実施の形態に係るフロー/リンク対応表の一例を示している。 図3Bは、図3Aに示されたフロー/リンク対応表の更新の一例を示している。 図4は、第1の実施の形態に係る監視サーバの構成を示すブロック図である。 図5Aは、第1の実施の形態に係る試験フロー集合決定方法を示すフローチャートである。 図5Bは、第1の実施の形態に係る試験フロー集合決定方法を示すフローチャートである。 図6は、第1の実施の形態に係る経路重複調査部によって得られる経路の重複状況の一例を示している。 図7は、第1の実施の形態に係る試験フローの一例を示す概念図である。 図8は、第1の実施の形態に係る試験フローの他の例を示す概念図である。 図9は、第1の実施の形態に係る試験フローの更に他の例を示す概念図である。 図10Aは、第1の実施の形態に係る試験フロー集合を含むフロー/リンク対応表の一例を示している。 図10Bは、第1の実施の形態に係る試験フロー集合を含むフロー/リンク対応表の一例を示している。 図11は、本発明の第2の実施の形態に係る品質劣化箇所推定システムの構成を示すブロック図である。 図12は、第2の実施の形態に係る試験フロー集合決定方法を示すフローチャートである。 図13Aは、第2の実施の形態に係る試験フロー集合表の一例を示している。 図13Bは、第2の実施の形態に係る試験フロー集合表の一例を示している。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態に係る品質劣化箇所推定システム、品質劣化箇所推定方法、及び試験フロー決定方法を説明する。本実施の形態における品質劣化箇所推定システムとして、パケット交換ネットワークにおけるネットワーク品質計測システムが例示される。
1.第1の実施の形態
1−1.構成
図2は、第1の実施の形態に係るネットワーク品質計測システム(品質劣化箇所推定システム)の構成を概略的に示している。そのネットワーク品質計測システムは、複数のルータ100(100−0〜N;Nは自然数)、コンピュータ装置である複数の端末200(200−0〜5)、及び監視サーバ400を備えている。複数の端末200及び監視サーバ400は、ネットワークを介して相互に接続されている。複数のルータ100は、そのネットワーク上に配置されており、また、相互に接続されている。つまり、複数の端末200、及び、それら端末200と監視サーバ400は、ルータ100を介して互いに接続されており、それらの間で相互通信が可能である。尚、図2において6台の端末200−0〜5が示されているが、端末の数は6台に限られない。
ルータ100間の物理接続、あるいは、端のルータ100と端末200との間の物理接続は、「リンク」と呼ばれる。特に、方向も考慮される場合、各接続は「有向リンク(directed link)」で表される。有向リンクは、開始点のアドレスと、終点のアドレスで定義される。図1には、複数の有向リンクL0〜L(N+1)が示されている。端末200−0から端末200−1への経路は、複数のルータ100−0〜Nを経由し、複数のリンク(リンク集合)L0〜L(N+1)から構成されている。
端末200間のあるアプリケーションのパケットの流れは、「フロー」と呼ばれる。特に、方向も考慮される場合、パケットの流れは「有向フロー(directed flow)」と呼ばれる。例えば図1において、端末200−0から端末200−1への通信は、有向フロー300により行われている。端末200−2から端末200−3への通信は、有向フロー310により行われている。端末200−4から端末200−5への通信は、有向フロー320により行われている。
それらフローに関して、各フローとそのフローが経由するリンクとの対応関係を示す「フロー/リンク対応表」が定義され得る。図3Aは、フロー/リンク対応表の一例を示している。図3Aにおいて、ネットワーク上の有向フロー300〜320とそれぞれのフローが通るリンク(L0〜L(N+1))との対応関係が示されている。各フローに関して、そのフローが通過したリンクは“1”で表されており、そのフローが通過しなかったリンクは“0”で表されている。また、そのフロー/リンク対応表には、それぞれのフローの経路上における品質が示されている。例えば、フロー300の品質は劣化しており、フロー310、320に関しては良好な品質が得られている。品質の劣化は、例えばフラグによって表される。
端末200間においてある通信フローが発生した場合、受信側の端末200は、その通信フローの品質を計測する。そして、その受信側の端末200は、その品質計測結果としての「品質情報」を監視サーバ400に送信する。図2においては、通信を行っている端末200−0〜5のうち受信側の端末200−1、200−3、及び200−5から、品質情報が監視サーバ400にそれぞれ転送される。
通信フローの品質が劣化していることが判明した場合、どのリンクで劣化が発生しているかを推定する必要がある。本実施の形態によれば、品質劣化箇所を推定するために、「試験フロー」がネットワークに流される。品質劣化箇所の推定精度を高めるには、その試験フローが流される経路の選択が重要である。その試験フローの経路を決定するのが、監視サーバ400である。本実施の形態において、監視サーバ400は、端末200から受け取った品質情報に基づいて試験フローの経路を決定する機能を有している。また、監視サーバ400は、決定された試験フローの発生を端末200に指示する機能を有している。更に、監視サーバ400は、その試験フローの品質情報に基づいて品質劣化箇所を推定する機能を有している。
図4は、本実施の形態に係る監視サーバ400の構成を概略的に示している。その監視サーバ400は、入出力制御部401、フロー品質収集部402、経路情報収集部403、品質劣化箇所推定部404、フロー集合決定部405、フローリンク対応表管理部406、及びフロー発生指示部407を備えている。
入出力制御部401は、ネットワークに対するパケットの入出力を制御する。フロー品質収集部402は、ネットワークを介して端末200から報告されるフローの品質情報を収集する。経路情報収集部403は、ネットワーク上のルータ100から経路情報(ルーティングテーブル)を収集する。品質劣化箇所推定部404は、端末200から収集された品質情報を統合し、ネットワーク内の品質劣化箇所を推定する。フロー集合決定部405は、品質劣化箇所を特定するために必要な試験フローの集合(以下、「試験フロー集合Z」と参照される)を設定する。フローリンク対応表管理部406は、フロー/リンク対応表(図3A参照)を管理する。フロー発生部407は、フロー集合決定部405で決定された試験フローの発生を端末200に指示する。
上述の通り、フロー集合決定部405は、試験フロー集合Zを設定する。ここで、調査対象のリンク集合は、連続した有向リンクを含んでいる可能性が高い。そのような連続した有向リンクは、以下「連結有向リンク」と参照される。また、その連結有向リンクの区間は、「有向リンク区間P」と参照される場合がある。品質劣化箇所は連結有効リンクに含まれる可能性が高いため、本実施の形態に係るフロー集合決定部405は、特にこの連結有効リンクに着目する。
図4に示されるように、フロー集合決定部405は、経路重複調査部4051、経路探索部4052、連結有向リンク探索部4053、連結有向リンク表4054、及びフロー集合表4055を備えている。連結有向リンク表4054は、連結有向リンクを示すテーブルであり、記憶装置に格納される。また、フロー集合表4055は、品質劣化箇所を推定するために使用する試験フロー集合Zを示すテーブルであり、記憶装置に格納される。連結有向リンク探索部4053は、調査対象のリンク集合から連結有向リンク(有向リンク区間P)を探索し、連結有向リンクを示す連結有向リンク表4054の作成・更新を行う。経路探索部4052は、連結有向リンク表4054を参照して、品質劣化箇所を推定するための試験フローの経路を探索する。また、経路探索部4052は、試験フロー集合Zを示すフロー集合表4055の作成・更新を行う。経路重複調査部4051は、試験フローの経路と有向リンク区間Pとの重複を調査する。
尚、上述の各部は、演算処理装置とその演算処理装置によって実行されるソフトウェア・プログラムとの協働によって実現される。
1−2.詳細な処理
次に、図4等を参照して、本実施の形態に係るネットワーク品質計測システムによる処理を詳細に説明する。尚、以下の説明において、品質劣化箇所、すなわち、品質劣化の原因となったリンクは、「劣化リンク」と参照される場合がある。
(フロー/リンク対応表の作成)
監視サーバ400の入出力制御部401は、各フローに関する品質情報を受信側の端末200から受け取り、受け取った品質情報をフロー品質収集部402に転送する。フロー品質収集部402は、各フローが通過したリンクを経路情報収集部403に問い合わせる。経路情報収集部403は、入出力制御部401を介して、それぞれのルータ100からルーティングテーブル(経路情報)を収集している。フロー品質収集部402からの問い合わせに応答して、この経路情報収集部403は、各フローと各フローが通過したリンクとの対応関係をフロー品質収集部402に通知する。ここで、リンクとは、開始点のアドレスと終端点のアドレスで定義される有向リンクである。
フロー品質収集部402は、経路情報収集部403から受け取った情報に、入出力制御部401から受け取った品質情報(良好・劣化等)を付け加え、図3Aに示されるようなフロー/リンク対応表を作成する。図3Aで示される例では、フロー300の経路はリンクL0〜L(N+1)を含んでおり、そのフロー300の品質が劣化している。
フロー品質情報収集部402は、作成したフロー/リンク対応表をフロー/リンク対応表管理部406に転送する。フロー/リンク対応表管理部406は、フロー/リンク対応表をメモリやハードディスク等の記憶装置に格納する。また、フロー/リンク対応表管理部406は、記憶装置に格納されたフロー/リンク対応表の更新も行う。そして、フロー/リンク対応表管理部406は、フロー/リンク対応表が格納・更新されたことを、品質劣化箇所推定部404に通知する。
品質劣化箇所推定部404は、更新されたフロー/リンク対応表を参照して、フロー集合決定部405に対し、劣化リンクを特定するための試験フローの設定指示を発行する。フロー集合決定部405は、試験フローの設定指示に基づき、劣化リンクを特定するための試験フロー集合Zを決定する。以下、品質劣化箇所推定部404及びフロー集合決定部405による試験フロー集合Zの決定について詳細に説明する。
(試験フロー集合Zの決定)
図5A及び図5Bは、本実施の形態による試験フロー集合Zの決定方法を示すフローチャートである。
品質劣化箇所推定部404は、フロー/リンク対応表を参照して、品質が劣化したフローが通過したリンク集合を「試験対象リンク集合」に設定する(ステップS2)。また、品質劣化箇所推定部404は、品質が良好なフローが通過しているリンク集合を「調査済リンク集合」として抽出する(ステップS4)。例えば図3Aに示されたフロー/リンク対応表の場合、リンクL0〜L(N+1)が、試験対象リンク集合として設定される。また、品質が良好であるフロー310及び320が通過したリンクL1及びL(N+1)は、調査済リンク集合として抽出される。
次に、品質劣化箇所推定部404は、調査済リンク集合をフロー/リンク対応表から除外する。具体的には、品質劣化箇所推定部404は、上記試験対象リンク集合から上記調査済リンク集合を除くことによって、「試験用リンク集合」を求める(ステップS6)。例えば図3Aに示された例の場合、品質劣化箇所推定部404は、試験対象リンク集合(リンクL0〜L(N+1))から調査済リンク集合(リンクL1,L(N+1))を除外し、試験用リンク集合(リンクL0,L2〜LN)を設定する。試験用リンク集合は、フロー/リンク対応表管理部406に通知される。フロー/リンク対応表管理部406は、図3Aで示されたフロー/リンク対応表を、図3Bで示されるものに更新する。
試験用リンク集合が存在しない場合(ステップS8;No)、品質劣化箇所が存在しないため、処理は終了する。試験用リンク集合が存在する場合(ステップS8;Yes)、品質劣化箇所推定部404は、フロー集合決定部405に対して試験フローを設定するための指示を発行する。
試験フローの設定指示に応答して、フロー集合決定部405の連結有向リンク探索部4053は、「有向リンク区間P」の設定を行う(ステップS10)。具体的には、連結有向リンク探索部4053は、フロー/リンク対応表を参照し、試験用リンク集合のうち連結有向リンクの区間を有向リンク区間Pとして設定する。試験用リンク集合に連結有向リンクが存在しない場合は、単一リンクの区間が有向リンク区間Pとして設定される。図3Bに示された例の場合、試験用リンク集合(リンクL0,L2〜LN)は連結有向リンク(リンクL2〜LN)を含んでおり、その区間(L2〜LN)が有向リンク区間Pとして設定される。連結有向リンク探索部4053は、設定された有向リンク区間P(連結有向リンク)を連結有向リンク表4054に記録し、また、有向リンク区間Pの設定を経路探索部4052に通知する。
有向リンク区間Pの通知(更新)に応答して、経路探索部4052は、試験フローが通過する「試験フロー経路」とその試験フローを発生可能な「試験用端末T」とを決定する(ステップS12〜S18)。具体的には、有向リンク区間Pの通知に応答して、経路探索部4052は、連結有向リンク表4054に記録された有向リンク区間P(L2〜LN)を参照する。そして、経路探索部4052は、その有向リンク区間Pに新たな試験フローを発生できるか否かを、ネットワーク上のそれぞれの端末200に対して問い合わせる(ステップS12)。
その問い合わせに対して応答する端末200がない場合(ステップS16;No)、経路探索部4052は、有向リンク区間Pに含まれるリンク集合を、「不確定リンク集合X」として調査済リンク集合に加える(ステップS20)。その後、処理はステップS6に移行する。
一方、その問い合わせに対して応答する端末200がある場合(ステップS16;Yes)、経路重複調査部4051及び経路探索部4052は、新たなフローを発生可能な各端末200から有向リンク区間Pの終端点に至る経路を求める。そして、経路重複調査部4051及び経路探索部4052は、有向リンク区間Pと最も長く重なる経路に対応した端末200を、「試験用端末T」として選択する(ステップS18)。
例えば、本例において、端末200−3と端末200−4が、試験フローを発生することができ、問い合わせに対して応答したとする。この場合、ステップS18において、経路探索部4052は、端末200−3、200−4から試験フローが発生可能であることを、経路重複調査部4051に対して通知する。経路重複調査部4051は、端末200−3及び200−4のそれぞれから有向リンク区間P(L2〜LN)の終端点であるルータ100−Nに至る経路を求める。図6は、それぞれの端末に応じた経路を示している。経路重複調査部4051は、図6に示されたそれぞれの経路と有向リンク区間Pとの重なりを調べ、最も重なりの長い経路に対応する端末200−3を試験用端末Tとして選択する。そして、経路重複調査部4051は、選択された端末200−3を経路探索部4052に通知する。
ステップS18において試験用端末Tが決定されると、経路探索部4052は、その試験用端末Tが発生させる試験フローを決定することができる(ステップS22)。
例えば、その試験フローは、試験用端末Tから有向リンク区間Pの終端点宛てに送信される。そして、その終端点において試験用端末T宛ての応答が得られ、その応答が試験用端末T宛てに送信され、試験用端末Tが受信する。図7は、設定される試験フローの一例を示している。試験フロー500は、端末200−3(試験用端末T)からルータ100−N(有向リンク区間Pの終端点)宛てに送信される。ルータ100−Nにおいて、端末200−3宛ての応答が得られ、その応答が端末200−3宛てに送信され、端末200−3が受信する。図7に示されるように、試験フロー500は、このような一連の流れを示している。経路探索部4052は、この試験フロー500を、フロー集合表4055に示される試験フロー集合Zに加える。
尚、該応答を得るために、「ICMP(Internet Control Message Protocol) ECHO」などのプロトコルを利用することができる。また、パケット生存時間超過による応答を利用することもできる。端点となるルータで応答が得られるサービスを利用することにより、試験フローの方向が反転する。
変形例として、試験フローの終着点となる端末200を試験用端末Tとは別の端末に設定することも可能である。応答地点から終着点までの距離が長いほど計測ノイズが大きくなる可能性があるため、その距離が短くなるように終着点となる端末200が設定されてもよい。例えば、ルータ100−Nから、端末200−3の代わりに端末200−4宛てに応答が送信されるように試験フローが設定される。そのためには、端末200−3から送信されるパケットの宛先アドレスがルータ100−Nに設定され、送信元アドレスが端末200−4に設定されればよい。あるいは、応答地点から終着点までの距離が長いほど、試験フローが他の有向リンクを多く通過する可能性が高いため、該距離が長くなるように終着点となる端末200が設定されてもよい。その場合、試験フローの全体数を削減することが可能となる。更に、IPソースルートオプションが利用されてもよい。
また、次のような試験フローも作成される。試験用端末Tから有向リンク区間Pの終端点に至る経路と有向リンク区間Pとが重なった区間に存在するノードのそれぞれに対して、複数の試験フローが送信される。複数の試験フローが試験用端末Tからそれぞれのノードに送信され、それぞれのノードにおいて応答が得られ、それぞれの応答が試験用端末T宛てに送信される。ここで、試験用端末Tからのフローが有向リンク区間P上に重なる交差点までのホップ数をH1とする。また、試験用端末Tから有向リンク区間Pの終端点までのホップ数をH2とする。経路探索部4052は、ホップ数H1及びH2を求め、複数の試験フローのそれぞれのTTL(Time To Live)値をH1以上H2以下に設定する(H1≦TTL≦H2)。尚、全ての試験フローに関する“試験用端末Tからの宛先”は、有向リンク区間Pの終端点に設定される。経路探索部4052は、決定された複数の試験フローのそれぞれを、フロー集合表4055に示される試験フロー集合Zに加える。
図8は、設定される試験フローの例を示している。経路探索部4052は、試験用端末200−3からのフローが有向リンク区間P上に重なる交差点までのホップ数H1(=1)と、有向リンク区間Pの終端点までのホップ数H2(=4)を求める。そして、経路探索部4052は、試験用端末200−3からの宛先が終端点L100−Nに設定され、且つ、TTL値がH1≦TTL≦H2を満たすように設定された複数の試験フローを決定する。例えば、ノードが、有向リンク区間Pの開始点から終端点まで1ホップずつ変更され、各々のノードに関して試験フローが設定される。複数の試験フローは、試験用端末200−3からそれぞれのノードに送信され、それぞれのノードにおいて応答が得られ、それぞれの応答が試験用端末200−3宛てに送信されることになる。図8においては、ルータ100−3を経由する試験フロー510、及びルータ100−2を経由する試験フロー520が設定される。これら複数の試験フロー510、520が、フロー集合表4055で示される試験フロー集合Zに加えられる。
このようにして、経路探索部4052は、試験フロー集合Zを設定し、フロー集合表4055を作成・更新する(ステップS22)。次に、経路探索部4052は、新たに設定された試験フロー集合Z及び各試験フローに対応するリンク集合を、フロー/リンク対応表管理部406に通知する。フロー/リンク対応表管理部406は、通知された試験フロー集合Zに関わる情報を、フロー/リンク対応表に記録する。これにより、フロー/リンク対応表の更新が行われる。上記例では、フロー500〜520とそれぞれにおけるリンクの対応関係がフロー/リンク対応表に記録される(図10A参照)。
設定された試験フロー集合Zが通過する試験経路、すなわち試験用端末Tから有向リンク区間Pの終端点に至る経路と、有向リンク区間Pとが重なった区間が、有向リンク区間Pと同一である場合(ステップS24;Yes)、経路探索部4052は、有向リンク区間Pに含まれるリンク集合を「調査済リンク集合」に追加する(ステップS26)。これにより、調査済リンク集合が更新され、新たな調査済リンク集合が設定される。上記例の場合、試験用端末200−3から終端点L100−Nに至る経路と有向リンク区間Pとが重なった区間(L2〜LN)が、有向リンク区間P(L2〜LN)と同一である(ステップS24;Yes)。このため、経路探索部4052は、有向リンク区間Pに含まれるリンク集合(L2〜LN)を「調査済リンク集合」に追加する(ステップS26)。
次に、処理はステップS6に移行する。ステップS6において、品質劣化箇所推定部404は、新たな調査済リンク集合をフロー/リンク対応表から除外する。具体的には、品質劣化箇所推定部404は、試験対象リンク集合(リンクL0〜L(N+1))から新たな調査済リンク集合(L1,L(N+1),L2〜LN)を除外し、新たな「試験用リンク集合(リンクL0)」を設定する。
ステップS6において更新された試験用リンク集合には、リンクL0のみが存在する。そのため、リンクL0が「新たな有向リンク区間P」として設定される(ステップS8;Yes,ステップS10)。また、ステップS12〜S16において、端末200−3及び端末200−4から応答が得られたとする。
ステップS18において、経路重複探索部4051は、端末200−3及び200−4のそれぞれから有向リンク区間P(L0)の終端点であるルータ100−0に至る経路を求める。この場合、求められた経路と有向リンク区間P(L0)との重なりが無い。従って、経路重複探索部4051は次に、有向リンク区間Pの開始点(端末200−0)からそれぞれの端末200−3及び200−4へ至る経路を調査する。そして、経路重複探索部4051は、それぞれの経路と有向リンク区間Pとの重なりを調べ、最も重なりが長くなる経路に対応する端末200を試験用端末Tとして選択する。上記例では、重なりの長さは同じであるため、経路重複探索部4051は、端末200−3と端末200−4のいずれかを試験用端末Tとして選択する。例えば、端末200−3が試験用端末Tとして選択される。
試験用端末Tが決定されると、経路探索部4052は、その試験用端末Tが発生させる試験フローを決定することができる(ステップS22)。図9は、設定される試験フローの一例を示している。試験フロー700は、端末200−3(試験用端末T)から端末200−0(有向リンク区間Pの開始点)宛てに送信される。端末200−0において、端末200−3宛ての応答が得られ、その応答が端末200−3宛てに送信され、端末200−3が受信する。経路探索部4052は、この試験フロー700を、フロー集合表4055に示される試験フロー集合Zに加える。次に、経路探索部4052は、新たに設定された試験フロー700及びそれに対応するリンクL0を、フロー/リンク対応表管理部406に通知する。フロー/リンク対応表管理部406は、フロー/リンク対応表を更新する。更新されたフロー/リンク対応表が、図10Aに示されている。
試験フローの通過する試験経路はリンクL0のみであり、有向リンク区間P(L0)と同一である(ステップS24;Yes)。よって、有向リンク区間P中のリンクL0が、調査済リンク集合に追加される(ステップS26)。処理は、再度ステップS6に移行する。
ステップS6において、試験対象リンク集合から更にリンクL0が除外され、「試験用リンク集合」は空集合となる。試験用リンク集合が空集合であるため(ステップS8;No)、フロー集合決定部405は、試験フロー集合Zの探索処理を終了する。
以上に説明されたように、試験フロー500〜520及び試験フロー700を含む試験フロー集合Zが、フロー集合表4055に記録される。また、図10Aに示されるように、試験フロー500〜520、700とそれぞれが通過するリンクとの対応関係が、フローリンク対応表に記録される。
ステップS24において、試験経路と有向リンク区間Pが同一でない場合(ステップS24;No)、連結有向リンク探索部4053は、試験経路と重ならなかった有向リンク区間Pを新たな有向リンク区間Pとして設定する(ステップS32)。そして、連結有向リンク探索部4053は、連結有向リンク表4054を更新し、有向リンク区間Pの設定を経路探索部4052に対して通知する。
有向リンク区間Pの設定(更新)の通知に応答して、経路探索部4052は、連結有向リンク表4054に記録された有向リンク区間Pを参照する。そして、経路探索部4052は、その有向リンク区間Pに新たな試験フローを発生できるか否かを、ネットワーク上のそれぞれの端末200に対して問い合わせる(ステップS34)。
その問い合わせに対して応答する端末200がない場合(ステップS36;No)、処理は、上述のステップS20に移行する。一方、その問い合わせに対して応答する端末200がある場合(ステップS36;Yes)、経路重複調査部4051及び経路探索部4052は、有向リンク区間Pの開始点から新たなフローを発生可能な各端末200に至る経路を求める。そして、経路重複調査部4051及び経路探索部4052は、有向リンク区間Pと最も長く重なる経路に対応した端末200を、「試験用端末T」として選択する。更に、連結有向リンク探索部4053は、該重なった経路を新たな有向リンク区間Pとして設定し、該重ならなかった区間を「有向リンク区間Q」として設定する。連結有向リンク探索部4053は、連結有向リンク表4054を更新する(ステップS40)
試験用端末Tが決定されると、経路探索部4052は、その試験用端末Tが発生させる試験フローを決定することができる(ステップS42)。その試験フローは、試験用端末Tから有向リンク区間Pの開始点宛てに送信される。その開始点において、試験用端末T宛ての応答が得られ、その応答が試験用端末T宛てに送信され、試験用端末Tが受信する。経路探索部4052は、そのような試験フローを、フロー集合表4055に示される試験フロー集合Zに加える。
更に、経路探索部4052は、有向リンク区間Pの開始点から終端点に向けて1ホップ移動したノード宛てに送信される試験フローを設定する。その試験フローは、試験用端末Tからそのノード宛てに送信され、該ノードにおいて応答を得られる。その応答は該ノードから試験用端末T宛てに送信され、試験用端末Tが受信する。経路探索部4052は、そのような試験フローを試験フロー集合Zに加える(ステップS42)。該ノードが有向リンク区間Pの終端点でない場合(ステップS44;No)、ステップS42が再度実行される(更に1ホップ移動)。該ノードが有向リンク区間Pの終端点となると(ステップS44;Yes)、処理はステップS46に移行する。
試験フロー集合Zの設定後、有向リンク区間Qが存在する場合(ステップS46;No)、処理はステップS32に移行する。その場合、連結有向リンク探索部4053は、上記有向リンク区間Qを新たな有向リンク区間Pとして設定する。有向リンク区間Qが存在しない場合(ステップS46;Yes)、処理はステップS26に移行する。
以上の手順により、本実施の形態に係るフロー集合決定部405は、品質劣化の原因となっているリンクを特定するための試験フロー集合Zを求めることができる。この際、フロー300の品質が劣化した原因を有するリンク集合(L0,L2〜LN)が不連続である場合においても、そのリンク集合に含まれるそれぞれのリンクを通るフローの組が互いに異なるように試験フロー集合Zを決定することができ、それぞれのリンクを独立に判定することが可能である。
(試験フローの発生)
試験フロー集合Zの探索処理が終了すると、フロー集合決定部405は、フロー発生指示部407に対して通知を行う。その通知に応答して、フロー発生指示部407は、フロー集合表4055の試験フロー集合Zを参照し、それぞれの試験フローを発生するようにそれぞれの試験用端末Tに対して指示を発行する。
フロー発生指示を受け取った端末200(試験用端末T)は、その指示に従って試験フローを発生させる。そして、各試験用端末Tは、各試験フローに関する品質情報を、監視サーバ400に報告する。上記例では、端末200−3が、フロー発生指示部407からの指示に従って、試験フロー500〜520、700を発生させる。そして、端末200−3が、試験フロー500〜520、700のそれぞれの品質情報を、監視サーバ400に報告する。
(劣化リンクの特定)
フロー品質収集部402は、受け取った品質情報に基づいて、フロー/リンク対応表を更新する。更新されたフロー/リンク対応表が図10Bに示されている。品質劣化箇所推定部404は、このフロー/リンク対応表を参照して、いずれのリンクが品質劣化していたかを推定する。まず、良好な品質が得られたフローが通過したリンクは、劣化リンクの候補から外される。その結果、リンクL3及びリンクL(N)が、劣化リンクの候補として残る。リンクL(N)が劣化リンクであると仮定した場合、フロー510の品質が劣化した原因を説明できない。一方、リンクL3が劣化リンクであると仮定した場合、全てのフローに関する品質情報が矛盾無く説明できる。従って、品質劣化箇所推定部404は、リンクL3が劣化リンクであると判定する。
1−3.効果
以上に説明されたように、本実施の形態に係る監視サーバ400は、品質が劣化したフロー300が通過したリンク集合に基づいて、劣化リンクを特定するための試験フロー集合Z(試験用リンク集合)を設定することができる。試験フロー集合Zに含まれるそれぞれの試験フローを発生させることにより、品質劣化の原因となっている劣化リンクを特定することができる。この際、フロー300の品質が劣化した原因を有するリンク集合(L0,L2〜LN)が不連続である場合においても、そのリンク集合に含まれるそれぞれのリンクを通るフローの組が互いに異なるように試験フロー集合Zを決定することができ、それぞれのリンクを独立に判定することが可能である。
また、品質劣化の原因となったリンクを特定するための調査が行われる場合、調査対象とするべきリンク集合は、連続した有向リンクを含んでいる可能性が高い。本実施の形態に係る品質劣化箇所推定システムを利用することにより、効率よく試験フロー集合Zを決定することができる。
また、本実施の形態に係る試験フロー集合Zの決定方法によれば、最も長く有向リンク区間Pを通過する試験フローが検索された後は、その試験フローよりも短く有向リンク区間Pを通過する試験フローを設定することができる。例えば、TTL値を減らす、あるいは、有向リンク区間Pを順にたどることによって、試験フローを次々に設定することができる。その結果、ルーティングテーブルの検索回数が削減される。
すなわち、連結有向リンクに対して最も長く重なる経路が最初に探索される。そして、検索された経路を利用することにより、短い経路を探索することなく試験フローを作成することができる。そのため、品質劣化箇所を特定するための試験用リンク集合Zの探索回数を少なくすることが可能となる。加えて、本手法は、不確定リンク集合Xを求めることができるというメリットも有する。
比較として、従来技術によれば、ある一つのリンクのみを通過しそれ以外のリンクを通過しない試験フローが順次検索される。試験フローを生成できる端末数がKのとき、利用可能なフローは、端末の組み合わせ(K×(K−1))によって決定される。また、リンク集合に含まれるリンク数がNのとき、ある一つのリンクのみを通りそれ以外のリンクを通らないような組み合わせは、(N−1)である。その組み合わせ(N−1)に対して試験フローが検索されるため、K×(K−1)×(N−1)回の検索が必要となる。
一方、本実施の形態によれば、試験対象リンク集合の部分集合(試験用リンク集合)が考慮される。この部分集合を変化させつつ試験フローを決定していくことにより、検索回数を削減することが可能となる。例えば、連結した有向リンク区間Pを検出するために、N回の検索が行われる。その後、各端末200から有向リンク区間Pの終端点へ至る経路を検出するために、K回の検索が行われる。また、有向リンク区間Pの開始点から各端末200に至る経路を検出するために、K回の検索が行われる。それら検索が独立に行われるので、全体として(N+2K)回の検索で済む。従って、検索回数が削減される。
更に、リンクの端点となるルータで応答が得られるサービスを利用することにより、試験フローの方向が反転する。フローがあるリンクを通らなくなる性質をあわせて利用することにより、試験用リンク集合Zの探査処理にかかるコストが大幅に削減される。
2.第2の実施の形態
次に、本発明の第2の実施の形態に係る品質劣化箇所推定システム、及び品質劣化箇所推定方法を説明する。第2の実施の形態において、第1の実施の形態と同様の構成には同一の符号が付され、重複する説明は適宜省略される。
2−1.構成
図11は、第2の実施の形態に係るネットワーク品質計測システム(品質劣化箇所推定システム)の構成を概略的に示している。本実施の形態に係るネットワーク品質計測システムは、第1の実施の形態における監視サーバ400に換えて、監視サーバ400’を備えている。その監視サーバ400’は、第1の実施の形態における経路重複調査部4051、連結有向リンク探索部4053及び連結有向リンク表4054を有さない。また、本実施の形態に係るネットワーク品質計測システムは、端末200−6及び端末200−7を更に備えている。尚、本実施の形態では、第1の実施の形態と同じフロー300、フロー310及びフロー320が発生しているものとする。
2−2.詳細な処理
(フロー/リンク対応表の作成)
第1の実施の形態と同様に、監視サーバ400’のフロー品質収集部402は、経路情報収集部403から受け取った情報に、入出力制御部401から受け取った品質情報(良好・劣化等)を付け加え、図3Aに示されるようなフロー/リンク対応表を作成する。
フロー品質情報収集部402は、作成したフロー/リンク対応表をフロー/リンク対応表管理部406に転送する。フロー/リンク対応表管理部406は、フロー/リンク対応表をメモリやハードディスク等の記憶装置に格納する。また、フロー/リンク対応表管理部406は、記憶装置に格納されたフロー/リンク対応表の更新も行う。そして、フロー/リンク対応表管理部406は、フロー/リンク対応表が格納・更新されたことを、品質劣化箇所推定部404に通知する。
品質劣化箇所推定部404は、更新されたフロー/リンク対応表を参照して、フロー集合決定部405に対し、劣化リンクを特定するための試験フローの設定指示を発行する。フロー集合決定部405は、試験フローの設定指示に基づき、劣化リンクを特定するための試験フロー集合Zを決定する。
(試験フロー集合Zの決定)
図12は、本実施の形態による試験フロー集合Zの決定方法を示すフローチャートである。
品質劣化箇所推定部404は、フロー/リンク対応表を参照して、品質が劣化したフローが通過したリンク集合を「試験対象リンク集合」に設定する(ステップS52)。また、品質劣化箇所推定部404は、品質が良好なフローが通過しているリンク集合を「調査済リンク集合」として抽出する(ステップS54)。例えば図3Aに示されたフロー/リンク対応表の場合、リンクL0〜L(N+1)が、試験対象リンク集合として設定される。また、品質が良好であるフロー310及び320が通過したリンクL1及びL(N+1)は、調査済リンク集合として抽出される。
次に、品質劣化箇所推定部404は、調査済リンク集合をフロー/リンク対応表から除外する。具体的には、品質劣化箇所推定部404は、上記試験対象リンク集合から上記調査済リンク集合を除くことによって、「試験用リンク集合」を求める(ステップS56)。例えば図3Aに示された例の場合、品質劣化箇所推定部404は、試験対象リンク集合(リンクL0〜L(N+1))から調査済リンク集合(リンクL1,L(N+1))を除外し、試験用リンク集合(リンクL0,L2〜LN)を設定する。試験用リンク集合は、フロー/リンク対応表管理部406に通知される。フロー/リンク対応表管理部406は、図3Aで示されたフロー/リンク対応表を、図3Bで示されるものに更新する。
試験用リンク集合が存在しない場合(ステップS58;No)、品質劣化箇所が存在しないため、処理は終了する。試験用リンク集合が存在する場合(ステップS58;Yes)、品質劣化箇所推定部404は、フロー集合決定部405に対して試験フローを設定するための指示を発行する。
試験フローの設定指示に応答して、フロー集合決定部405の経路探索部4052は、試験用リンク集合から1つリンクを抽出し、その抽出されたリンクを「着目リンクLi」として設定する(ステップS60)。抽出されると、その着目リンクLiは、試験用リンク集合から除外され、調査済リンク集合に追加される。この時、試験用リンク集合に含まれるリンクは、「未着目リンク」と参照される。
次に、経路探索部4052は、着目リンクLiを通り未着目リンクを通らない「試験フロー」を流すことができる端末200の組(送信側端末、受信側端末)を探索する。応答が得られた端末200の組が、試験用端末となる。経路探索部4052は、その試験用端末間のフローを「試験フロー」として設定し、その試験フローをフロー集合表4055で示される試験フロー集合Zに追加する(ステップS62)。
その後、処理はステップS56に移行する。そして、試験用リンク集合が空集合になるまで、ステップS56〜S62が繰り返される。以上の手順により、フロー集合決定部405は、劣化リンクを特定するための試験フロー集合Zを高い確率で決定することができる。
例えば図13Aを参照して、経路探索部4052は、試験用リンク集合(L0、L2〜N)から、リンクL0を着目リンクLiとして抽出する。抽出されると、その着目リンクL0は、試験用リンク集合から除外され、調査済リンク集合に追加される。次に、経路探索部4052は、着目リンクL0を通り未着目リンク(L2〜LN)を通らない試験フロー1を探索する。ここでは、送信端末と受信端末の組み合わせが探索され、端末200−0が送信端末となり、端末200−2が受信端末となるフロー800が検出される(図11参照)。そして、図13Bに示されるように、そのフロー800が、試験フロー1としてフロー集合表4055に記録される。
次に、経路探索部4052は、試験用リンク集合(L2〜LN)から、リンクL2を着目リンクLiとして抽出する。抽出されると、その着目リンクL2は、試験用リンク集合から除外され、調査済リンク集合に追加される。次に、経路探索部4052は、着目リンクL2を通り未着目リンク(L3〜LN)を通らない試験フロー2を探索する。ここで、既に着目されたリンクL0は、“ドントケア(通っても通らなくても構わない)”に設定される(図13A中の*で示されている)。送信端末と受信端末の組み合わせが探索され、端末200−0もしくは端末200−3が送信端末となり、端末200−6が受信端末となるフロー810が検出される(図11参照)。図13Bに示されるように、フロー810(送信端末200−3、受信端末200−6)が、試験フロー2としてフロー集合表4055に記録される。
次に、経路探索部4052は、試験用リンク集合(L3〜LN)から、リンクL3を着目リンクLiとして抽出する。抽出されると、その着目リンクL3は、試験用リンク集合から除外され、調査済リンク集合に追加される。次に、経路探索部4052は、着目リンクL3を通り未着目リンク(LN)を通らない試験フロー3を探索する。ここで、既に着目されたリンクL0、L2は、“ドントケア”に設定される。送信端末と受信端末の組み合わせが探索され、端末200−0もしくは端末200−3が送信端末となり、端末200−7が受信端末となるフロー820が検出される(図11参照)。図13Bに示されるように、フロー820(送信端末200−3、受信端末200−7)が、試験フロー3としてフロー集合表4055に記録される。
最後に、経路探索部4052は、試験用リンク集合(LN)から、リンクLNを着目リンクLiとして抽出する。抽出されると、その着目リンクLNは、試験用リンク集合から除外され、調査済リンク集合に追加される。次に、経路探索部4052は、着目リンクLNを通り未着目リンクを通らない試験フロー4を探索する。ここで、既に着目されたリンクL0、L2、L3は、“ドントケア”に設定される。図11及び図13Bに示されるように、フロー830(送信端末200−3、受信端末200−4)が、試験フロー4としてフロー集合表4055に記録される。
(試験フローの発生、劣化リンクの特定)
試験フロー集合Zの探索処理が終了すると、フロー集合決定部405は、フロー発生指示部407に対して通知を行う。その通知に応答して、フロー発生指示部407は、フロー集合表4055の試験フロー集合Zを参照し、それぞれの試験フローを発生するようにそれぞれの試験用端末Tに対して指示を発行する。以下、劣化リンクの特定処理は、第1の実施の形態と同様であり、その説明は省略される。
2−3.効果
以上に説明されたように、第2の実施の形態によれば、劣化しているリンク集合(試験対象リンク集合)のうち、試験用リンク集合の各リンクが順に着目される。そして、着目リンクを通り、未着目リンクは通らず、既に着目されたリンクは“ドントケア”であるフローが探査される。従来技術と異なり、着目リンクのみを通りその他のリンクを通らないフローが探索されるわけではない。従って、探査範囲が広くなる。これにより、品質劣化箇所を特定出来る試験フロー集合Zを、より高い確率で決定することが可能となる。

Claims (13)

  1. ネットワーク上において、通信フローが通過した有向リンク集合における品質劣化箇所を推定するための品質劣化箇所推定方法であって、
    監視サーバが、品質が劣化した通信フローが通過した有向リンク集合から、品質が良好である通信フローが通過した有向リンク集合を除くことによって、試験用リンク集合を求めるステップと、
    (A)前記監視サーバが、前記品質劣化箇所を推定するための試験フロー集合を決定するステップと、
    (B)前記監視サーバが、前記試験フロー集合を前記ネットワークに流すことによって、前記有向リンク集合における前記品質劣化箇所を推定するステップと
    を有し、
    前記(A)ステップは、
    (a)前記試験用リンク集合に含まれる連続した有向リンクを部分集合として設定し、前記連続した有向リンクの区間を有向リンク区間として設定するステップと、
    (b)前記有向リンク区間の少なくとも一部を通過するフローを試験フローとして設定するステップと、
    (c)前記設定された試験フローを、前記試験フロー集合に追加するステップと
    を含み、
    前記試験フローは、前記ネットワーク上の試験用端末から前記有向リンク区間中の所定のノードに送信され、前記所定のノードにおいて応答が得られ、前記応答は前記所定のノードから所定の端末に送信される
    品質劣化箇所推定方法。
  2. 請求項1に記載の品質劣化箇所推定方法であって、
    前記試験フロー集合は、前記試験フローとしての第1試験フローを含み、
    前記第1試験フローは、前記試験用端末から前記有向リンク区間の終端点に送信され、前記終端点において応答が得られ、前記応答は前記終端点から前記所定の端末に送信される
    品質劣化箇所推定方法。
  3. 請求項1に記載の品質劣化箇所推定方法であって、
    前記試験フロー集合は、前記試験フローとしての第2試験フローを含み、
    前記第2試験フローは、前記試験用端末から前記有向リンク区間の開始点に送信され、前記開始点において応答が得られ、前記応答は前記開始点から前記所定の端末に送信される
    品質劣化箇所推定方法。
  4. 請求項1に記載の品質劣化箇所推定方法であって、
    前記試験フロー集合は、前記試験フローとして複数の第3試験フローを含み、
    前記試験用端末からのフローが前記有向リンク区間上に重なる交差点までのホップ数がH1であり、前記試験用端末から前記有向リンク区間の終端点までのホップ数がH2であるとき、前記複数の第3試験フローのそれぞれのTTL(Time To Live)値は、H1以上H2以下に設定されており、そのそれぞれの宛先は、前記有向リンク区間の終端点に設定されており、
    前記複数の第3試験フローのそれぞれは、前記試験用端末から前記有向リンク区間中の複数のノードに送信され、前記複数のノードの各々において応答が得られ、前記応答は前記各々のノードから前記所定の端末に送信される
    品質劣化箇所推定方法。
  5. 請求項4に記載の品質劣化箇所推定方法であって、
    前記(b)ステップは、
    (b1)前記有向リンク区間の開始点を前記所定のノードに設定するステップと、
    (b2)前記所定のノードに送信されるフローを、前記複数の第3試験フローの1つとして設定するステップと、
    (b3)前記所定のノードを前記開始点から前記終端点に向けて1ホップずつ変更しながら、前記(b2)ステップを繰り返し実行するステップと
    を含む
    品質劣化箇所推定方法。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の品質劣化箇所推定方法であって、
    前記(A)ステップは更に、
    (d1)前記有向リンク区間にフローを発生可能な端末から前記有向リンク区間の終端点に至る経路を求めるステップと、
    (d2)前記求められた経路のうち、前記有向リンク区間との重なりが最も長くなる経路に対応した端末を、前記試験用端末として設定するステップと
    を含む
    品質劣化箇所推定方法。
  7. 請求項6に記載の品質劣化箇所推定方法であって、
    前記(A)ステップは更に、
    (e1)前記試験用端末が見つからない場合、前記有向リンク区間に含まれるリンク集合を不確定リンク集合として設定するステップと、
    (e2)前記試験用リンク集合から前記不確定リンク集合を除外することによって、前記試験用リンク集合を更新するステップと
    を含む
    品質劣化箇所推定方法。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載の品質劣化箇所推定方法であって、
    前記応答は、ICMP(Internet Control Message Protocol)によるECHO応答である
    品質劣化箇所推定方法。
  9. 請求項1乃至7のいずれかに記載の品質劣化箇所推定方法であって、
    前記応答は、パケット生存時間超過による応答である
    品質劣化箇所推定方法。
  10. 請求項1乃至9のいずれかに記載の品質劣化箇所推定方法であって、
    前記応答を受け取る前記所定の端末は、前記試験用端末である
    品質劣化箇所推定方法。
  11. 請求項1乃至9のいずれかに記載の品質劣化箇所推定方法であって、
    前記応答を送信する前記所定のノードと前記応答を受け取る前記所定の端末との間の距離は、前記所定のノードと前記試験用端末との間の距離より短い
    品質劣化箇所推定方法。
  12. 請求項1乃至9のいずれかに記載の品質劣化箇所推定方法であって、
    前記応答を送信する前記所定のノードと前記応答を受け取る前記所定の端末との間の距離は、前記所定のノードと前記試験用端末との間の距離より長い
    品質劣化箇所推定方法。
  13. ネットワーク上において、通信フローが通過した有向リンク集合における品質劣化箇所を推定するための品質劣化箇所推定システムであって、
    前記ネットワークに接続され、ルータを介して相互に通信可能な複数の端末と、
    前記ネットワークに接続され、前記複数の端末間の通信の品質を監視する監視サーバと
    を備え、
    前記監視サーバは、品質が劣化した通信フローが通過した有向リンク集合から、品質が良好である通信フローが通過した有向リンク集合を除くことによって、試験用リンク集合を求め、
    前記監視サーバは、前記試験用リンク集合に含まれる連続した有向リンクを部分集合として設定し、前記連続した有向リンクの区間を有向リンク区間として設定し、
    前記監視サーバは、前記有向リンク区間の少なくとも一部を通過するフローを、前記品質劣化箇所を推定するための試験フローとして設定し、
    前記試験フローは、前記複数の端末のうちの試験用端末から前記有向リンク区間中の所定のノードに送信され、前記所定のノードにおいて応答が得られ、前記応答は前記所定のノードから前記複数の端末のうち所定の端末に送信され、
    前記所定の端末は、前記試験フローの品質を前記監視サーバに報告し、
    前記監視サーバは、前記試験フローの品質に基づいて前記品質劣化箇所を推定する
    品質劣化箇所推定システム。
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