JP2009284448A - オーバーレイネットワーク通信経路制御方法とシステムおよびプログラム - Google Patents

オーバーレイネットワーク通信経路制御方法とシステムおよびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】オーバーレイネットワークにおける高品質かつ高信頼な通信経路の決定を可能とする。
【解決手段】オーバーレイネットワークにおける通信経路を形成する中継ノードを選択する際、各中継候補ノードの通信品質と共に、各中継候補ノードの信頼度を考慮する。すなわち、M個の中継候補ノードを選択する際に各ノードの過去の選択実績頻度と信頼度に基づきM個の中継候補ノードを選択し、さらに、このM個の中継候補ノードから各通信品質に基づき中継ノードとして選択されたノードに関しては、その選択実績頻度と信頼度を高く設定して、次回のM個の中継候補ノードの選択時に、過去に中継ノードとして選択された頻度が高く且つ信頼性が高いノードが選択される確率を大きくする。
【選択図】図4

Description

本発明は、インターネットにおけるエンド・ツー・エンドの通信品質を向上させる技術に係り、特に、IP(Internet Protocol)ネットワーク上に論理的に形成されたオーバーレイネットワークを用いた通信経路で、エンド・ツー・エンドの通信品質を効率的に向上させるのに好適なオーバレイルーチング技術に関するものである。
IPネットワークを代表するインターネットは、多様なアプリケーションの収容を可能とすべく発展・普及してきており、昨今では、VoIP(Voice over IP)やストリーミングに代表されるQoS(Quality of Service)に敏感な実時間アプリケーション等の収容も急速に発展している。
これに伴い、エンド・ツー・エンドでの輻輳を回避し、品質を向上するための技術(「エンド・ツー・エンドQoS管理技術」)をインターネット上で実現することが重要な課題となっている。しかしながら、このような技術を実現する上では、以下に示す問題点がある。
(1)インターネットは既に社会的インフラ化しており、既存のネットワーク構造を大きく変更するような、ネットワークレイヤでの新たな機能拡張は困難である。
(2)インターネットは管理主体の異なる複数のAS(Autonomous System)によって形成されており、全てのASに対して一斉に新たな機能を拡張することは困難である。
こうした中、下位のネットワークレイヤを変更することなくエンド・ツー・エンドQoSの向上を可能とする有力な技術として、例えば非特許文献1に記載の、オーバーレイネットワークによるQoS管理技術が注目されている。
オーバーレイネットワークとは、例えば非特許文献2においても記載のように、既存のリンクを用いて、その上位層に目的に応じて論理的(仮想的)なリンクを形成し、構成するネットワークである。
このようなオーバーレイネットワークによるQoS管理の基本的な概念を図5に例示する。図5において、100a〜100cはオーバーレイネットワーク(図中「Overlay−NW」と記載)を構成するノード(オーバーレイノード)であり、101a〜101eはIPネットワーク(図中「IP−NW」と記載)102を構成するIPルータであり、xからyに向けて、破線矢印で表わされる経路にトラヒックが流れているとする。また、この経路上には輻輳しているIPルータが存在しており、その結果として、x,y間のQoSが低下しているとする。
このとき、オーバーレイノード100a,100b,100cで形成されるオーバーレイネットワークを用いて、実線矢印で表される経路(x→オーバーレイノード100a→オーバーレイノード100b→オーバーレイノード100c→y)にトラヒックを迂回させることができれば、上記の輻輳を回避できる。
実際、非特許文献3,4,5では、上記のような迂回経路が実網において多数存在していることを実測に基づいて示している。しかし、非特許文献3と非特許文献5の結果はオーバーレイネットワークのトポロジをフルメッシュとし、全てのオーバーレイノード間で測定した品質情報を利用して理想的な通信経路計算を行った場合の評価となっており、オーバーレイノードの総数が増加した場合のスケーラビリティ(システムの拡張性)の低下については考慮されていない。
すなわち、オーバーレイノードの総数が大きい場合には、全てのオーバーレイノード間の品質測定情報を用いて通信経路の計算を行うことは現実的には不可能であるという問題がある。
このような問題を回避するため、非特許文献4では、迂回経路を提供する中継候補ノード数を制限した場合を評価している。しかし、この技術では、中継候補ノードは単にランダムに選択しているにすぎず、中継候補ノードの選択方法までは検討していなかった。
一方、特許文献1においては、中継候補ノードを計測データに基づいて適切に制限することにより、全ノードを中継候補として経路探索を行った最適な場合とほぼ同等のQoS向上を図る技術が記載されている。
この技術では、全てのノードペアに対する経路について、全ノードを中継候補ノードとした場合の最適な経路を計算しておき、各ノードが最適な経路を提供する中継ノードとして選択される「頻度」を計算しておき、その「頻度」の高い上位M個のノードを抽出しておき、以上の準備の下、以降の経路計算時には、このM個の中継候補ノードのみを用いている。
この特許文献1の技術では、一旦、全経路探索を行う必要があったのに対し、さらに、非特許文献6では、常に中継候補ノード数を一定数以下に抑えておき、実際の中継ノードの選択行為を通じて高品質な経路を提供可能な中継ノードを学習し、そのようなノードを高確率で選択することにより、最適な場合とほぼ同等のQoS向上を図る技術が提案されている。
しかしながら、この非特許文献6の技術では、各中継ノードが最適な経路を提供できる頻度が一定で変化のない場合を仮定しており、ネットワーク条件が変化して、最適な中継ノードである頻度の順位が変わるような場合には対応できないという問題点があった。
例えば、あるノードは、これまでは、自ノードの設置されるネットワークが回線帯域が不十分なため品質が良くなく、最適なノードである頻度が非常に小さかったが、ある時点で当該ネットワークが設備増設をして品質が向上した場合を想定する。
このような場合、上述した2つの技術では、これまでのネットワーク状況から高品質な上位M個のノードを決めて、そこから中継ノードを選択するため、新規に高品質になったノードを適切に選択できない、という問題が生じる。
また、逆に、それまで上位M個の中継候補ノードにランクされていたノードの周囲のネットワーク条件が変化して品質が劣化したときにも、当該ノードを中継候補として選択してしまうという問題が生じる。
このような技術の問題点(オーバーレイネットワークにおけるネットワーク条件の変化に適切に追従して、そのときのネットワーク条件に応じた高品質な経路を提供可能な中継ノードを適切に選択することができない点)を解決し、オーバーレイネットワークにおけるエンド・ツー・エンドの通信品質を効率的に向上させる技術として、例えば、特許文献2に記載の技術がある。
この特許文献2に記載の技術は、中継候補ノードを一定数以下に抑えておき、実際の中継ノード選択行為を通じて高品質な経路を提供可能な中継ノードが選択される確率が高くなるように該選択確率を動的に変化させてオーバーレイネットワークにおける高品質な通信経路を決定するものである。
すなわち、この技術では、オーバーレイネットワークにおける通信経路制御を行う際、ネットワーク条件の変化に適切に追従して、そのときのネットワーク条件に応じた高品質な経路を提供可能な中継ノードを適切に選択できるように各ノードの選択確率を補正できる仕組みを持たせたものである。
より具体的には、IPネットワークに接続するN個のオーバーレイノードによって構成される論理網であるオーバーレイネットワークにおいて、発信元ノードから着信先ノードヘの通信経路を決定する際、オーバーレイネットワークに属する各ノードi(i=1〜N)は、自ノードを発信元ノードとし他ノードj(iを除く全て)を着信先ノードjとして、発信元ノードiと着信先ノードjの間の通信品質を測定しておき、その一方でN個のノードの中からM個のノードを中継ノードの候補として選択し、中継候補ノードkから着信先ノードjの間の通信品質測定結果を中継候補ノードから取得し、自ノードiと着信先ノードjの間の通信品質と、自ノードiから中継候補ノードkを経由して着信先ノードjに到達するときの通信品質を比較し、前者の方が良い品質を与える場合には中継ノードは用いずに着信先ノードjへ直接転送する経路を自ノードiから着信先ノードjへの通信経路として決定し、また、後者が良い品質を与える場合には、その中でも最も高品質を提供するノードk*を中継ノードとし、通信経路を自ノードi→中継ノードk*→着信先ノードjと決定すると共に、次回の中継候補ノード選択時には、過去に中継ノードとして選択された頻度に応じて中継候補ノードをM’個選択し、残りのM−M’個は、当該頻度には依存せずに等確率で中継候補ノードを選択し、さらに、ネットワーク条件の変動を監視し、その変動が検知された際には各ノードの選択確率をその状況に応じて変化させるものである。
この特許文献2の技術によれば、ネットワーク条件の変動に追従して、オーバーレイネットワークにおける通信経路計算に伴うコストを削減しつつ、通信品質の改善を図ることが可能となる。
しかしながら、この特許文献2の技術では、各オーバーレイノードは安定して通信可能であるという前提の下で動作しており、実際には中継ノードとして選択されたノードが不安定な場合には高信頼な迂回経路を確立できない可能性があるという問題点がある。
特開2007−019683号公報 特開2008−053794号公報 L.Zhi and P.Mohapatra,"QRON:QoS−aware routing in overlay net−works,"IEEE J.Select.Areas Commun.,vol.22,pp.29−40,January 2004. WIDEプロジェクト,"オーバーレイネットワークによる統合分散環境,"WIDEプロジェクト研究報告書,第17部,2002. 亀井,川原,"エンドホストオーバーレイネットワークによるトラヒックエンジニアリングとその有効性,"信学ソ大,BS−5−3,2004. S.Rewaskar and J.Kaur,"Testing the Scalability of Overlay Routing Infrastructures,"Proc.PAM 2004.April 2004. S.Banerjee,T.G.Grifin and M.Pias,"The Interdomain Connectivity of PlanetLab Nodes," Proc.PAM 2004,April 2004. 川原,亀井,内田,阿部,"迂回経路候補数に制限がある場合のQoSオーバーレイ経路選択アルゴリズムとその評価," 信学技報 IN2005−195,pp.231−236,(2006年3月).
解決しようとする問題点は、従来の技術では、各オーバーレイノードは安定して通信可能であるという前提の下で動作しており、実際には中継ノードとして選択されたノードが不安定な場合には高信頼な迂回経路を確立できない可能性があるという点である。
本発明の目的は、これら従来技術の課題を解決し、オーバーレイネットワークにおける高品質かつ高信頼な通信経路の決定を可能とすることである。
上記目的を達成するため、本発明では、オーバーレイネットワークにおける通信経路を形成する中継ノードを選択する際、各ノードの通信品質に加えて、各ノードの信頼性も入力情報として用いることを特徴とする。より詳細には、常に中継ノード候補数を一定数以下に抑えておき、実際の中継ノード選択行為を通じて、高品質な経路のみならず、さらに、高信頼な経路を提供可能な中継ノードが選択される確率が高くなるように、選択確率を動的に変化させる。すなわち、IPネットワークに接続するN個のオーバーレイノードによって構成される論理網であるオーバーレイネットワークにおいて、発信元ノードから着信先ノードへの通信経路を決定する際、予めN個のノードの中から、各ノードの過去の選択実績頻度と信頼度に基づきM個の中継候補ノードを選択し、オーバーレイネットワークに属する各ノードが、自ノードi(i=1〜N)を発信元ノードとし他ノードjを着信先ノードjとして、発信元ノードiと着信先ノードjの間の通信品質を測定すると共に、N個のノードの中から選択されたM個の中継候補ノードのそれぞれの着信先ノードj間の通信品質測定結果を取得し、取得した各中継候補ノードの着信先ノードj間の通信品質測定結果を用いて、自ノードiから当該中継候補ノードを経由して着信先ノードjに到達するまでの通信品質を算出し、算出した通信品質と測定した通信品質とを比較して、算出した通信品質の方が良い中継候補ノードk(1≦k≦M)を抽出し、抽出した中継候補ノードkから、最も通信品質の良いノードを中継ノードk*として選択し、選択した中継ノードk*を中継した着信先ノードjへの通信経路を、自ノードiから着信先ノードjへの通信経路として決定し、また、算出した通信品質が測定した通信品質より良い中継候補ノードkが存在しない場合、当該中継候補ノードkは用いずに着信先ノードjへ直接転送する経路を自ノードiから着信先ノードjへの通信経路として決定し、さらに、中継ノードk*として選択したノードの選択実績頻度と信頼度を高く設定して、次回のM個の中継候補ノードの選択時に、過去に中継ノードとして選択された頻度が高く且つ信頼性が高いノードが選択される確率を大きくすることを特徴とする。このように、高品質かつ高信頼な経路を提供した中継ノードが次回の中継候補ノード選択時に選ばれやすくなるようにして、それを繰り返していくことによって、高品質かつ高信頼な経路を提供可能な中継ノードを学習・選択することとなり、高品質かつ高信頼な経路制御が可能となる。
本発明によれば、オーバーレイネットワークにおける通信経路計算に伴うコストを削減しつつ、高品質かつ高信頼な通信経路の決定を行うことが可能となる。
以下、図を用いて本発明を実施するための最良の形態例を説明する。図1は、本発明に係る通信経路制御システムを形成するオーバーレイノードの構成例を示すブロック図であり、図2は、図1におけるオーバーレイノードに接続された管理サーバの構成例を示すブロック図、図3は、図1におけるオーバーレイノードと図2における管理サーバを有するオーバーレイネットワークの構成例を示すブロック図、図4は、本発明に係るオーバーレイネットワーク通信経路制御方法の処理例を示すフローチャートである。
図3に示すオーバーレイネットワークは、図5において説明したオーバーレイネットワークの構成と同様であり、本例の図3に示すオーバーレイネットワークにおいては、図1に示す処理機能を具備したオーバーレイノード1〜5(以下、単に、「ノード1〜5」という)を含む複数のノードと共に、図2に示す処理機能を具備した管理サーバ21が設けられている。
ノード1〜5等の各ノードおよび管理サーバ21は、CPU(Central Processing Unit)や主メモリ、表示装置、入力装置、外部記憶装置等を具備したコンピュータ構成からなり、光ディスク駆動装置等を介してCD−ROM等の記憶媒体に記録されたプログラムやデータを外部記憶装置内にインストールした後、この外部記憶装置から主メモリに読み込みCPUで処理することにより、本発明に係る各処理部の機能を実行する。
例えば、ノード1〜5は、プログラムされたコンピュータ処理を実行する機能として、図1に示すように通信品質測定部1aと通信品質取得部1bおよび中継ノード決定部1cと中継候補受信部1dならびに通信状態返答部1eを具備し、管理サーバ21は、プログラムされたコンピュータ処理を実行する機能として、図2に示すように中継ノード状態管理部21aと中継候補ノード選択部21bを具備している。
ノード1〜5等の各ノードは、それぞれ、他のノードと論理的に接続している。つまり、オーバーレイネットワークに存在する他のノードのIPアドレスを知っており、通信可能な状態にある。
また、管理サーバ21は、ノード1〜5を含む各ノードのいずれかを、中継候補ノードとして管理する機能を有する。
このような構成において、本例では、オーバーレイネットワークにおける通信経路制御を行う際に、ネットワーク条件の変化に適切に追従して、その時々のネットワーク条件に応じた高品質かつ高信頼な経路を提供可能な中継ノードを適切に選択できるようにする仕組みとして以下の各技術を用いる。
第1の技術は、オーバーレイネットワークを構成するノード間の通信品質の測定および中継ノードを用いて迂回するか否の決定を行うものであり、この第1の技術として本例では、当該オーバーレイネットワークに属するあるノードから着信先ノードヘの通信経路を決定する際、各ノードi(i=1〜N)は、自ノードの信頼度(ここでは自ノードが過去において通信可能な状態にあった度合いとする)を測定しておくと共に、自ノードを発信元ノードiとし、他ノードj(iを除く全て)を着信先ノードjとして、発信元ノードiと着信先ノードjの間の通信品質を測定しておき、その一方で、N個のノードの中からM個のノードを中継ノードの候補として選択する。尚、第2の技術として説明するように、M個の中継候補ノードの選択を、管理サーバ21において行うことでも良い。
そして、選択した中継候補ノードk(k=1〜M)から着信先ノードjの間の通信品質測定結果を、当該中継候補ノードkから取得し、取得した各中継候補ノードkの着信先ノードj間の通信品質測定結果を用いて、自ノードiから当該中継候補ノードkを経由して着信先ノードjに到達するまでの通信品質を算出し、この算出した通信品質(第2の通信品質)と、自ノードiで測定した、自ノードiと着信先ノードjの間の通信品質(第1の通信品質)とを比較する。
比較の結果、第1の通信品質の方が良い品質を与える場合には、中継候補ノードkは用いずに着信先ノードjへ直接転送する経路(直接経路)を自ノードiから着信先ノードjへの通信経路として決定し、また、第2の通信品質の方が良い品質を与える場合には、該当する複数の中継候補ノードの中で最も高品質を提供するノードk*を中継ノードとして選択し、通信経路を「自ノードi→中継ノードk*→着信先ノードj」と決定する。
そして、中継ノードk*として選択されたノードは、自ノードに関しての信頼度と選択頻度を加算することで、次回のM個の中継候補ノードを選択する際にも選択されやすくする。すなわち、次回のM個の中継候補ノードを選択する際には、過去に中継ノードとして選択された頻度が高く、且つ過去のノード信頼度が高いノードが選択される確率を大きくしておく。このように、通信品質に加えて、ノードの信頼度も入力情報として迂回経路を決定することにより、高品質かつ高信頼な経路制御が実現できる。
次に、第2の技術について説明する。この第2の技術では、M個の中継候補ノードの選択を、管理サーバ21において行うものである。
すなわち、第2の技術においては、オーバーレイネットワーク内に中継候補ノードの情報を管理するサーバ(管理サーバ21)が存在し、この管理サーバ21は、各ノードkの現時点での得点C(k)および信頼度r(k)を管理している。
発信元ノードiは、着信先ノードjへの経路を決定する際、管理サーバ21が各ノードk(k=1〜N)の得点C(k)および信頼度r(k)を用いて、「確率p_k={C(k)×r(k)}÷{ΣC(k)×r(k)}の式を用いて、ノードk(kはi以外)を中継候補ノードとして選択し、これをM個の中継候補ノードが決定するまで繰り返し、そのM個の候補を発信元ノードiへ通知する。
発信元ノードiは、着信先ノードjへの経路を、第1の技術により決定する。その際、ノードk*が中継ノードとして決定されると、このノードk*は、管理サーバ21にその旨を通知する。同様の手順は全ての通信中の発信元ノードと着信先ノードのペアについて実施される。
管理サーバ21は、各ノードから自身が中継ノードとして決定された旨を受信し、各ノードkが予め定めた測定期間の間に中継ノードとなった回数C’(k)をカウントする。その値を用いて、各ノードkの得点を、「C(k)←(1−α)C(k)+αC’(k)」により更新する。
尚ここで、αは予め定める平滑化パラメータで0<α<1であり、C(k)の初期値はC(k)=1(全てのk)とする。
同様に、各ノードkのノード信頼度r(k)を、「r(k)={過去n回の測定期間においてノードkが通信可能な状態であった回数}÷n」により更新する。
次に、第3の技術として、上述の第2の技術における、中継ノードの得点C(k)を更新する際の他の手順について説明する。
すなわち、本第3の技術では、第2の技術のように更新する代わりに、予め定めるパラメータβ(>0)とc(>1)を用いて、「γ=1÷min{n+β,c}」(現在n番目の測定期間にあるとする)を計算し、現測定期間nにおいて送信元ノードiが着信先ノードjへの経路を迂回するかどうか判断するごとに、各ノードxのスコアを以下の手順に従って逐次的に更新していく。
もし、送信元ノードiから発信先ノードjへの経路として、ノードkを中継ノードとして用いる場合、ノードkの仮得点C’’(k)を「C’’(k)←C’’(k)+(1−γ)C(k)÷{N(N−1)}+γ、で更新する。尚、ここで仮得点とは、次の期間n+1で用いる得点を決定するための準備用の得点を意味する。
また、ノードk以外の全てのノードxの仮得点を「C’’(x)←C’’(x)+(1−γ)C(x)÷{N(N−1)}と更新する。
一方、送信元ノードiから発信先ノードjへの経路が直通路となった場合には、全てのノードxの仮得点を「C’’(x)←C’’(x)+(1−γ)C(x)÷{N(N−1)}」と更新する。ここでNはノード数である。
以上を、測定期間nにおいて通信中のノードペアについて実施し、測定期間nの終了時に各ノードの得点C(x)を「C(x)←C’’(x)×r(k)」とし、次周期用の仮得点を「C’’(x)←0」と初期化する。
次に、第4の技術として、上述の第2の技術における、信頼度r(k)を更新する際の他の手順について説明する。
すなわち、本第4の技術では、第2の技術のように信頼度r(k)を更新する代わりに、「r(k)={過去T期間においてノードkが通信可能な状態であった回数}÷T」として更新する。こうすることにより、より直近の信頼度を反映した経路制御を実現することができる。
以下、図1から図3に示す構成からなるノード1〜5、管理サーバ21による本発明に係る動作を説明する。
図3における各ノード1〜5は、以下の「実施例1」のようにして、他ノードとの通信経路を一定周期毎に更新する。ここでは、図3におけるノード1に着目して説明をすすめる。しかし、他のノード2〜5も各々が独立に同様の振る舞いをする。
<「実施例1」>図3におけるノード(図中「オーバーレイノード」と記載)1は、上述の各技術により、中継候補ノードを選択し、ノード間の通信品質と各ノードの信頼度を求め、それを用いてどのノードを中継して迂回するか否かを決定するための機能として、図1に示すように、通信品質測定部1a、通信品質取得部1b、中継ノード決定部1c、中継候補受信部1d、通信状態返答部1eを具備し、それに対応するため、図2における管理サーバ21は、中継ノード状態管理部21aと中継ノード候補選択部21bを具備している。
図3において、通信品質測定部1aは、測定周期τ毎に自身(ノード1)と他のノードj(j=2〜5)との間の遅延時間d(1,j)を測定する。同様に、ノードi(i=2〜5)も他ノードj(j=iを除くj=1〜5のいずれか)との遅延時間d(i,j)を測定している。そして、この遅延時間測定を実施したら、その旨を中継候補受信部1dに通知する。
中継候補受信部1dは、図2の管理サーバ21内の中継ノード候補選択部21bに対し、M個の中継候補ノードの送信を要求し、M個の候補を受信する。
中継ノード決定部1cは、通信品質取得部1bに対して、当該中継候補ノードkから、ノードkとノードjの遅延時間測定結果d(k,j)を取得するように指示する。
指示を受けた通信品質取得部1bは、当該中継候補ノードkの通信品質測定部1aからノードkとノードjの遅延時間測定結果d(k,j)を取得し、中継ノード決定部1cにそれを通知する。以上の手順を、全ての中継候補ノードに対して実施する。
中継ノード決定部1cは、自ノード1から中継候補ノードkの遅延時間d(1,k)を通信品質測定部1aから取得し、それと、通信品質取得部1bから通知された中継候補ノードkと着信先ノードjの間の遅延時問d(k,j)を用いて、「d(1,j)>d(1,k)+d(k,j)」を満たすkがM個の候補の中に存在するか否かを調べ、存在しない場合は、自ノード1からノードjの直通路を通信経路として決定し、また、存在する場合は、右辺(「d(1,k)+d(k,j)」)の値を最小にするkを中継ノードk*として決定する。
このようにして決定した後、当該ノードk*に対して、通信経路を、「自ノード1→中継ノードk*→着信先ノードj」と設定するように要求する。同時に、管理サーバ21内の中継ノード状態管理部21aに対して、ノードk*を中継ノードとして選択したことを通知する。
以上の手順を全ての着信先ノードj(j=2〜5)に対して実施する。
中継ノードk*は、「ノード1→中継ノードk*→着信先ノードj」の経路を設定し、その後、自身が中継ノードとして選択された旨を管理サーバ21の中継ノード状態管理部21aに通知する。
図2における管理サーバ21の中継ノード状態管理部21aは、中継ノードk*からの通知を受けると、ノードk*が中継ノードとなった回数C’(k*)を、「C’(k*)←C’(k*)+1」とカウントアップする。
以上を、n番目の測定期間が終わるまで繰り返して、各ノードの中継ノードとなった回数を数える。
その後、全てのノードkの得点C(k)を「C(k)←(1−α)C(k)+αC’(k)」により更新し、その後、「C’(k)←1」とする。尚、ここで、αは予め定められる平滑化パラメータで「0<α<1」であり、C(k)の初期値はC(k)=1(全てのk)とする。
また、管理サーバ21は、各ノードk(1〜5)内の通信状態返答部1eに対して、現在通信可能状態にあるか否かを問い合わせる。もし返事がなかった場合には、通信不能状態であるとし、返事があれば、通信可能状態であると判断する。
その後、ノードkの信頼度r(k)を「r(k)←(n−1)÷n×r(k)+1÷n×I(k)」により更新する。ここで、I(k)は、ノードkが通信可能状態であれば「1」、そうでなければ「0」を取る。
以上の得点C(k)および信頼度r(k)の更新が終了し後、中継ノード状態管理部21aは、その結果を、中継ノード候補選択部21aに通知する。
中継候補ノード選択部21bは、中継ノード状態管理部21aから、ノードkの信頼度r(k)と、得点C(k)を受信し、それを保持しておく。
一方、中継候補ノード選択部21bは、ノード1内の中継候補受信部1dから中継候補ノード通知要求を受信したら、M個の中継候補ノードを以下の手順で決定する。
すなわち、中継候補ノード選択部21bは、「p(k)={C(k)×r(k)}÷{ΣC(k)×r(k)}」で求められる確率p(k)でノードを中継候補ノードとして選択し、それをM個のノードが選択されるまで繰り返す。
以上の手順で選択されたM個の中継候補ノードを、ノードi(1〜5)の中継候補受信部1dに通知する。
尚、上述の<「実施例1」>での、ノードi(1〜5)における中継ノード決定部1cでの処理手順と異なる手順を「実施例2」として以下のようにして行ってもよい。
<「実施例2」>すなわち、予め定めるパラメータβ(>0)とc(>1)を用いて、「γ=1÷min{n+β,c}(現在n番目の測定期間にあるとする)を計算し、現測定期間nにおいて送信元ノードiが着信先ノードjへの経路を迂回するかどうか判断するごとに、各ノードxのスコアを以下の手順に従って逐次的に更新していく。
もし送信元ノードiから着信先ノードjへの経路として、ノードk*を中継ノードとして用いる場合、ノードk*の仮得点C’’(k*)を、「C’’(k*)←C’’(k*)+[(1−γ)C(k*)÷{N(N−1)}]+γ」で更新する。ここで仮得点とは、次の期間n+1で用いる得点を決定するための準備用の得点を意味する。また、ここでNはノード数である。
また、ノードk*以外の全てのノードxの仮得点を、「C’’(x)←C’’(x)+(1−γ)C(x)÷{N(N−1)}」と更新する。
一方、送信元ノードiから着信先ノードjへの経路が直通路となった場合には、全てのノードxの仮得点を、「C’’(x)←C’’(x)+(1−γ)C(x)÷{N(N−1)}」と更新する。
以上の手順を、測定期間nにおいて通信中のノードペアについて実施し、測定期間nの終了時に、各ノードの得点を「C(x)←C’’(x)×r(x)」とし、次周期用の仮得点を「C’’(x)←0」と初期化する。
また、上述の<「実施例1」>での処理手順により、ノードi(1〜5)における信頼度r(k)を更新する代わりに、以下の「実施例3」に示す手順で更新しても良い。
<「実施例3」>すなわち、管理サーバ21が、各ノードk(1〜5)内の通信状態返答部1eに対して、現在通信可能状態にあるかを問い合わせる。もし返事がなければ、当該ノードkは通信不能状態であるとし、また、返事があれば、当該ノードkが通信可能状態であると判断する。
その後、もし現在の測定期間nが予め定めた期間長Tよりも大きければ、ノードkの信頼度r(k)を、「r(k)←{(T−1)÷T×r(k)}+{1÷T×I(k)}」により更新する。ここで、「I(k)」は、ノードkが通信可能状態であれば「1」、そうでなければ「0」を取る。このように更新されるr(k)は、過去T期間における信頼度をあらわすことになり、「実施例1」よりも直近の信頼度を反映している。
以上のオーバーレイネットワークにおける通信経路制御に係る処理手順を、図4を用いて説明する。
ノード1(オーバーレイノード)は、プログラムされたコンピュータ処理によって、オーバーレイネットワークにおける、自ノードから着信先ノードjへの通信経路を決定する際、まず、自ノードと着信先ノードjの間の通信品質を測定して記憶装置に記憶する(ステップS101)。
また、予め、管理サーバ21においてN個のノードの中から選択され通知されたM個の中継候補ノードのそれぞれの、着信先ノードj間の通信品質測定結果を取得して記憶装置に記憶する(ステップS102)。
次に、記憶装置に記憶した各中継候補ノードの着信先ノードj間の通信品質測定結果を用いて、自ノードiから当該中継候補ノードを経由して着信先ノードjに到達するまでの通信品質を算出し(ステップS103)、算出した通信品質と記測定した通信品質とを比較して、算出した通信品質が測定した通信品質より良い中継候補ノードk(1≦k≦M)を抽出する(ステップS104,S104a)。
そして、抽出した中継候補ノードkから、最も通信品質の良い中継候補ノードk*を選択し(ステップS105)、選択した中継候補ノードk*を中継した着信先ノードjへの通信経路を、自ノードiから着信先ノードjへの通信経路として決定する(ステップS106)。
また、抽出した全ての中継候補ノードkに関して算出した通信品質と、測定した自ノードの通信品質との比較において、算出した通信品質が測定した通信品質より良い中継候補ノードkが存在しない場合(ステップS104a)、当該中継ノードkは用いずに着信先ノードjへ直接転送する経路を自ノードiから着信先ノードjへの通信経路として決定する(ステップS107)。
尚、ステップS102で用いるM個の中継候補ノードは、管理サーバ21において、各ノードiが中継ノードとして選択された頻度、および、各ノードiが過去において通信可能な状態にあった度合い等の信頼度情報を収集し、収集したこれらの情報を用いて選択される。より詳細には、例えば、上述の第2〜第4の技術を用いて、M個の中継候補ノードを選択する。
以上、図1〜図4を用いて説明したように、本例では、オーバーレイネットワークにおける通信経路を形成する中継ノードを選択する際、各中継候補ノードの通信品質と共に、各中継候補ノードの信頼度を考慮する。すなわち、M個の中継候補ノードを選択する際に各ノードの過去の選択実績頻度と信頼度に基づきM個の中継候補ノードを選択し、さらに、このM個の中継候補ノードから各通信品質に基づき中継ノードとして選択されたノードに関しては、その選択実績頻度と信頼度を高く設定して、次回のM個の中継候補ノードの選択時に、過去に中継ノードとして選択された頻度が高く且つ信頼性が高いノードが選択される確率を大きくする。より詳細には、IPネットワークに接続するN個のオーバーレイノードによって構成される論理網であるオーバーレイネットワークにおいて、発信元ノードから着信先ノードへの通信経路を決定する際、予めN個のノードの中から、各ノードの過去の選択実績頻度と信頼度に基づきM個の中継候補ノードを選択し、オーバーレイネットワークに属する各ノードが、自ノードi(i=1〜N)を発信元ノードとし他ノードjを着信先ノードjとして、発信元ノードiと着信先ノードjの間の通信品質を測定すると共に、N個のノードの中から選択されたM個の中継候補ノードのそれぞれの着信先ノードj間の通信品質測定結果を取得し、取得した各中継候補ノードの着信先ノードj間の通信品質測定結果を用いて、自ノードiから当該中継候補ノードを経由して着信先ノードjに到達するまでの通信品質を算出し、算出した通信品質と測定した通信品質とを比較して、算出した通信品質の方が良い中継候補ノードk(1≦k≦M)を抽出し、抽出した中継候補ノードkから、最も通信品質の良いノードを中継ノードk*として選択し、選択した中継ノードk*を中継した着信先ノードjへの通信経路を、自ノードiから着信先ノードjへの通信経路として決定し、また、算出した通信品質が測定した通信品質より良い中継候補ノードkが存在しない場合、当該中継候補ノードkは用いずに着信先ノードjへ直接転送する経路を自ノードiから着信先ノードjへの通信経路として決定し、さらに、中継ノードk*として選択したノードの選択実績頻度と信頼度を高く設定して、次回のM個の中継候補ノードの選択時に、過去に中継ノードとして選択された頻度が高く且つ信頼性が高いノードが選択される確率を大きくする。
このように、本例では、高品質かつ高信頼な経路を提供した中継ノードが次回の中継候補ノード選択時に選ばれやすくなるようにして、それを繰り返していくことによって、高品質かつ高信頼な経路を提供可能な中継ノードを学習・選択することとなり、高品質かつ高信頼な経路制御が可能となる。
尚、本発明は、図1〜図4を用いて説明した例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、本例では、管理サーバ21において、M個の中継候補ノードの選択を行うこととしているが、ノード1〜5において、M個の中継候補ノードを選択する構成としても良い。この場合、管理サーバ21においては、M個の中継候補ノードを選択するために用いる情報(当該ノードが中継ノードとして選択された頻度、および、当該ノードが過去において通信可能な状態にあった度合い等である信頼度)を収集する処理までを行い、収集した情報を、ノード1〜5に送信し、ノード1〜5において、受信した情報を用いてM個の中継候補ノードを選択する。
また、本例では、通信品質を評価するQoSメトリックとして「遅延」を用いているが、パケット損失率や帯域等を通信品質を評価するQoSメトリックとして用いても良い。
また、オーバーレイノードや管理サーバのコンピュータ構成として、キーボードや光ディスクの駆動装置の無いコンピュータ構成としても良い。また、本例では、光ディスクを記録媒体として用いているが、FD(Flexible Disk)等を記録媒体として用いることでも良い。また、プログラムのインストールに関しても、通信装置を介してネットワーク経由でプログラムをダウンロードしてインストールすることでも良い。
本発明に係る通信経路制御システムを形成するオーバーレイノードの構成例を示すブロック図である。 図1におけるオーバーレイノードに接続された管理サーバの構成例を示すブロック図である。 図1におけるオーバーレイノードと図2における管理サーバを有するオーバーレイネットワークの構成例を示すブロック図である。 本発明のオーバーレイノードネットワーク通信経路制御方法に係る処理動作例を示すフローチャートである。 オーバーレイネットワークによるQoS管理の基本的な概念を例示する説明図である。
符号の説明
1〜5:ノード(「オーバーレイノード」)、1a:通信品質測定部、1b:通信品質取得部、1c:中継ノード決定部、1d:中継候補受信部、1e:通信状態返答部、21:管理サーバ、21a:中継ノード状態管理部、21b:中継ノード候補選択部、100a〜100c:オーバーレイノード、101a〜101e:IPルータ、102:IPネットワーク。

Claims (6)

  1. プログラムされたコンピュータ処理によって、IPネットワークに接続するN個のオーバーレイノードによって構成される論理網であるオーバーレイネットワークにおける、発信元ノードから着信先ノードへの通信経路の決定を制御する方法であって、
    プログラムされたコンピュータの処理実行手順として、
    予めN個のノードの中から、各ノードの過去の選択実績頻度と信頼度に基づきM個の中継候補ノードを選択する手順を含み、
    上記オーバーレイネットワークに属する各ノードが、自ノードi(i=1〜N)を発信元ノードとし他ノードjを着信先ノードjとして、発信元ノードiと着信先ノードjの間の通信品質を測定する手順と、
    上記N個のノードの中から選択されたM個の中継候補ノードのそれぞれの着信先ノードj間の通信品質測定結果を取得する手順と、
    該手順で取得した各中継候補ノードの着信先ノードj間の通信品質測定結果を用いて、自ノードiから当該中継候補ノードを経由して上記着信先ノードjに到達するまでの通信品質を算出する手順と、
    該手順で算出した通信品質と上記手順で測定した通信品質とを比較して、該算出した通信品質が上記測定した通信品質より良い中継候補ノードk(1≦k≦M)を抽出する手順と、
    該手順で抽出した中継候補ノードkから、最も通信品質の良いノードを中継ノードk*として選択する手順と、
    該手順で選択した中継ノードk*を中継した上記着信先ノードjへの通信経路を、自ノードiから着信先ノードjへの通信経路として決定する手順と、
    上記算出した通信品質と上記測定した通信品質との比較において上記算出した通信品質が上記測定した通信品質より良い中継候補ノードkが存在しない場合、当該中継候補ノードkは用いずに上記着信先ノードjへ直接転送する経路を自ノードiから着信先ノードjへの通信経路として決定する手順と
    を実行し、
    上記中継ノードk*として選択したノードの選択実績頻度と信頼度を高く設定して、次回のM個の中継候補ノードの選択時に、過去に中継ノードとして選択された頻度が高く且つ信頼性が高いノードが選択される確率を大きくすることを特徴とするオーバーレイネットワーク通信経路制御方法。
  2. 請求項1に記載のオーバーレイネットワーク通信経路制御方法であって、
    上記M個の中継候補ノードを選択する手順は、N個のノードに接続された管理サーバにおいて実行し、
    該管理サーバは、
    N個のノードの、過去に選択された頻度を含む得点C(k)情報と、過去の問い合わせ時に稼働していた度合いを含む信頼度r(k)情報を取得して記憶装置に記憶する手順と、
    上記発信元ノードiが着信先ノードjへの経路を決定する際、各ノードk(k=1〜N)の得点C(k)および信頼度r(k)を用いて、「確率p_k={C(k)×r(k)}÷{ΣC(k)×r(k)}」の式により中継候補ノードkを選択する処理を、M個の中継候補ノードが決定するまで繰り返し、選択結果を発信元ノードiへ通知する手順と、
    上記発信元ノードiにより予め定めた測定期間の間に中継ノードとして選択された回数C’(k)をカウントし、該カウント値と予め定められた平滑化パラメータα(0<α<1)を用いて、N個の各ノードの得点C(k)を、「C(k)←(1−α)C(k)+αC’(k)」により更新すると共に、N個の各ノードの信頼度r(k)を、「r(k)={過去n回の測定期間においてノードkが通信可能な状態であった回数}÷n」により更新する手順と
    を実行することを特徴とするオーバーレイネットワーク通信経路制御方法。
  3. 請求項2に記載のオーバーレイネットワーク通信経路制御方法であって、
    上記管理サーバは、
    上記N個の各ノードの得点C(k)を「C(k)←(1−α)C(k)+αC’(k)」により更新する手順の代わりに、
    予め定められたパラメータβ(>0)とc(>1)を用いて、現在の測定期間である測定期間nにおいて「γ=1÷min{n+β,c}」を算出する手順と、
    測定期間nの全ての通信において上記発信元ノードiがノードkを中継ノードとして選択する度に、該ノードkの、次の測定期間n+1で用いる得点を決定するための準備用の得点としての仮得点C’’(k)を「C’’(k)←C’’(k)+(1−γ)C(k)÷{N(N−1)}+γ」として更新すると共に、ノードk以外の全てのノードxの仮得点を「C’’(x)←C’’(x)+(1−γ)C(x)÷{N(N−1)}として更新する手順と、
    測定期間nの全ての通信において上記発信元ノードiが中継ノードを用いない直通路を選択する度に、全てのノードxの仮得点を「C’’(x)←C’’(x)+(1−γ)C(x)÷{N(N−1)}」と更新する手順と、
    上記測定期間nの終了時に、各ノードの得点C(x)を「C(x)←C’’(x)×r(k)」として設定すると共に、次の測定期間用の仮得点を「C’’(x)←0」として初期化する手順と
    を実行することを特徴とするオーバーレイネットワーク通信経路制御方法。
  4. 請求項2もしくは請求項3のいずれかに記載のオーバーレイネットワーク通信経路制御方法であって、
    上記管理サーバは、
    上記N個の各ノードkの信頼度r(k)を「{過去n回の測定期間においてノードkが通信可能な状態であった回数}÷n」により更新する手順の代わりに、
    上記N個の各ノードkの信頼度r(k)を、「{過去T期間においてノードkが通信可能な状態であった回数}÷T」により更新する手順
    を実行することを特徴とするオーバーレイネットワーク通信経路制御方法。
  5. コンピュータに、請求項1から請求項4のいずれかに記載のオーバーレイネットワーク通信経路制御方法における各手順を実行させるためのプログラム。
  6. プログラムされたコンピュータ処理によって、IPネットワークに接続するN個のオーバーレイノードによって構成される論理網であるオーバーレイネットワークにおける、発信元ノードから着信先ノードへの通信経路の決定を制御するシステムであって、
    プログラムされたコンピュータ処理手順を実行する手段として、
    請求項1から請求項4のいずれかに記載のオーバーレイネットワーク通信経路制御方法における各手順を実行する手段を設けたことを特徴とするオーバーレイネットワーク通信経路決定システム。
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