JP4852568B2 - オーバーレイネットワーク通信経路決定方法とシステムおよびプログラム - Google Patents

オーバーレイネットワーク通信経路決定方法とシステムおよびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、インターネットにおけるエンド・ツー・エンドの通信品質を向上させる技術に係り、特に、IP(Internet Protocol)ネットワーク上に論理的に形成されたオーバーレイネットワークを用いた通信経路で、エンド・ツー・エンドの通信品質を効率的に向上させるのに好適なオーバレイルーチング技術に関するものである。
IPネットワークを代表するインターネットは、多様なアプリケーションの収容を可能とすべく発展・普及してきており、昨今では、VoIP(Voice over IP)やストリーミングに代表されるQoS(Quality of Service)に敏感な実時間アプリケーション等の収容も急速に発展している。
これに伴い、エンド・ツー・エンドでの輻輳を回避し、品質を向上するための技術(「エンド・ツー・エンドQoS管理技術」)をインターネット上で実現することが重要な課題となっている。しかしながら、このような技術を実現する上では、以下に示す問題点がある。
(1)インターネットは既に社会的インフラ化しており、既存のネットワーク構造を大きく変更するような、ネットワークレイヤでの新たな機能拡張は困難である。
(2)インターネットは管理主体の異なる複数のAS(Autonomous System)によって形成されており、全てのASに対して一斉に新たな機能を拡張することは困難である。
こうした中、下位のネットワークレイヤを変更することなくエンド・ツー・エンドQoSの向上を可能とする有力な技術として、例えば非特許文献1に記載の、オーバーレイネットワークによるQoS管理技術が注目されている。
オーバーレイネットワークとは、例えば非特許文献2においても記載のように、既存のリンクを用いて、その上位層に目的に応じて論理的(仮想的)なリンクを形成し、構成するネットワークである。
このようなオーバーレイネットワークによるQoS管理の基本的な概念を図7に例示する。図7において、100a〜100cはオーバーレイネットワーク(図中「Overlay−NW」と記載)を構成するノード(オーバーレイノード)であり、101a〜101eはIPネットワーク(図中「IP−NW」と記載)102を構成するIPルータであり、xからyに向けて、破線矢印で表わされる経路にトラヒックが流れているとする。また、この経路上には輻輳しているIPルータが存在しており、その結果として、x,y間のQoSが低下しているとする。
このとき、オーバーレイノード100a,100b,100cで形成されるオーバーレイネットワークを用いて、実線矢印で表される経路(x→オーバーレイノード100a→オーバーレイノード100b→オーバーレイノード100c→y)にトラヒックを迂回させることができれば、上記の輻輳を回避できる。
実際、非特許文献3,4,5では、上記のような迂回経路が実網において多数存在していることを実測に基づいて示している。しかし、非特許文献3と非特許文献5の結果はオーバーレイネットワークのトポロジをフルメッシュとし、全てのオーバーレイノード間で測定した品質情報を利用して理想的な通信経路計算を行った場合の評価となっており、オーバーレイノードの総数が増加した場合のスケーラビリティ(システムの拡張性)の低下については考慮されていない。
すなわち、オーバーレイノードの総数が大きい場合には、全てのオーバーレイノード間の品質測定情報を用いて通信経路の計算を行うことは現実的には不可能であるという問題がある。
このような問題を回避するため、非特許文献4では、迂回経路を提供する中継候補ノード数を制限した場合を評価している。しかし、この技術では、中継候補ノードは単にランダムに選択しているにすぎず、中継候補ノードの選択方法までは検討していなかった。
一方、特許文献1においては、中継候補ノードを計測データに基づいて適切に制限することにより、全ノードを中継候補として経路探索を行った最適な場合とほぼ同等のQoS向上を図る技術が記載されている。
この技術では、全てのノードペアに対する経路について、全ノードを中継候補ノードとした場合の最適な経路を計算しておき、各ノードが最適な経路を提供する中継ノードとして選択される「頻度」を計算しておき、その「頻度」の高い上位M個のノードを抽出しておき、以上の準備の下、以降の経路計算時には、このM個の中継候補ノードのみを用いている。
この特許文献1の技術では、一旦、全経路探索を行う必要があったのに対し、さらに、非特許文献6では、常に中継候補ノード数を一定数以下に抑えておき、実際の中継ノードの選択行為を通じて高品質な経路を提供可能な中継ノードを学習し、そのようなノードを高確率で選択することにより、最適な場合とほぼ同等のQoS向上を図る技術が提案されている。
しかしながら、この非特許文献6の技術では、各中継ノードが最適な経路を提供できる頻度が一定で変化のない場合を仮定しており、ネットワーク条件が変化して、最適な中継ノードである頻度の順位が変わるような場合には対応できないという問題点があった。
例えば、あるノードは、これまでは、自ノードの設置されるネットワークが回線帯域が不十分なため品質が良くなく、最適なノードである頻度が非常に小さかったが、ある時点で当該ネットワークが設備増設をして品質が向上した場合を想定する。
このような場合、上述した2つの技術では、これまでのネットワーク状況から高品質な上位M個のノードを決めて、そこから中継ノードを選択するため、新規に高品質になったノードを適切に選択できない、という問題が生じる。
また、逆に、それまで上位M個の中継候補ノードにランクされていたノードの周囲のネットワーク条件が変化して品質が劣化したときにも、当該ノードを中継候補として選択してしまうという問題が生じる。
このような技術の問題点(オーバーレイネットワークにおけるネットワーク条件の変化に適切に追従して、そのときのネットワーク条件に応じた高品質な経路を提供可能な中継ノードを適切に選択することができない点)を解決し、オーバーレイネットワークにおけるエンド・ツー・エンドの通信品質を効率的に向上させる技術として、例えば、特許文献2に記載の技術がある。
この特許文献2に記載の技術は、中継候補ノードを一定数以下に抑えておき、実際の中継ノード選択行為を通じて高品質な経路を提供可能な中継ノードが選択される確率が高くなるように該選択確率を動的に変化させてオーバーレイネットワークにおける高品質な通信経路を決定するものである。
すなわち、この技術では、オーバーレイネットワークにおける通信経路制御を行う際、ネットワーク条件の変化に適切に追従して、そのときのネットワーク条件に応じた高品質な経路を提供可能な中継ノードを適切に選択できるように各ノードの選択確率を補正できる仕組みを持たせたものである。
より具体的には、IPネットワークに接続するN個のオーバーレイノードによって構成される論理網であるオーバーレイネットワークにおいて、発信元ノードから着信先ノードヘの通信経路を決定する際、オーバーレイネットワークに属する各ノードi(i=1〜N)は、自ノードを発信元ノードとし他ノードj(iを除く全て)を着信先ノードjとして、発信元ノードiと着信先ノードjの間の通信品質を測定しておき、その一方でN個のノードの中からM個のノードを中継ノードの候補として選択し、中継候補ノードkから着信先ノードjの間の通信品質測定結果を中継候補ノードから取得し、自ノードiと着信先ノードjの間の通信品質と、自ノードiから中継候補ノードkを経由して着信先ノードjに到達するときの通信品質を比較し、前者の方が良い品質を与える場合には中継ノードは用いずに着信先ノードjへ直接転送する経路を自ノードiから着信先ノードjへの通信経路として決定し、また、後者が良い品質を与える場合には、その中でも最も高品質を提供するノードk*を中継ノードとし、通信経路を自ノードi→中継ノードk*→着信先ノードjと決定すると共に、次回の中継候補ノード選択時には、過去に中継ノードとして選択された頻度に応じて中継候補ノードをM’個選択し、残りのM−M’個は、当該頻度には依存せずに等確率で中継候補ノードを選択し、さらに、ネットワーク条件の変動を監視し、その変動が検知された際には各ノードの選択確率をその状況に応じて変化させるものである。
この特許文献2の技術によれば、ネットワーク条件の変動に追従して、オーバーレイネットワークにおける通信経路計算に伴うコストを削減しつつ、通信品質の改善を図ることが可能となる。
しかしながら、この特許文献2の技術では、高品質な経路を提供可能な中継ノードが一部に偏っていることを利用しているため、この技術を実施すると、ある特定のノードに中継のための負荷が集中してしまうという問題点がある。
特開2007−019683号公報 特開2008−053794号公報 L.Zhi and P.Mohapatra,"QRON:QoS−aware routing in overlay net−works,"IEEE J.Select.Areas Commun.,vol.22,pp.29−40,January 2004. WIDEプロジェクト,"オーバーレイネットワークによる統合分散環境,"WIDEプロジェクト研究報告書,第17部,2002. 亀井,川原,"エンドホストオーバーレイネットワークによるトラヒックエンジニアリングとその有効性,"信学ソ大,BS−5−3,2004. S.Rewaskar and J.Kaur,"Testing the Scalability of Overlay Routing Infrastructures,"Proc.PAM 2004.April 2004. S.Banerjee,T.G.Grifin and M.Pias,"The Interdomain Connectivity of PlanetLab Nodes," Proc.PAM 2004,April 2004. 川原,亀井,内田,阿部,"迂回経路候補数に制限がある場合のQoSオーバーレイ経路選択アルゴリズムとその評価," 信学技報 IN2005−195,pp.231−236,(2006年3月).
解決しようとする問題点は、従来の技術では、高品質な経路を提供可能な中継ノードが一部に偏っていることを利用しているため、ある特定のノードに中継のための負荷が集中してしまう点である。
本発明の目的は、これら従来技術の課題を解決し、特定のノードに負荷が集中しないようにしつつ、高品質な迂回経路を提供可能な中継ノードを選択可能とすることである。
上記目的を達成するため、本発明では、オーバーレイネットワークにおける通信経路を形成する中継ノードを選択する際、各中継候補ノードの通信品質と共に、各中継候補ノードの負荷を考慮する。すなわち、(1−1)IPネットワークに接続するN個のオーバーレイノードによって構成される論理網であるオーバーレイネットワークにおいて、発信元ノードから着信先ノードへの通信経路を決定する際、まず、オーバーレイネットワークに属する各ノードi(i=1〜N)は、自ノードを発信元ノードとし他ノードjを着信先ノードjとして、発信元ノードiと着信先ノードjの間の通信品質を測定すると共に、N個のノードの中から予め選択されたM個の中継候補ノードk(1≦k≦N)のそれぞれが測定した着信先ノードj間の通信品質測定結果を当該中継候補ノードkから取得して、この中継候補ノードkを経由して自ノードiから着信先ノードjに到達するときの通信品質を算出し、この算出した通信品質と、自ノードiで測定した着信先ノードj間の通信品質とを比較する。測定した通信品質の方が算出した通信品質より良い場合には中継候補ノードkは用いずに着信先ノードjへ直接転送する経路を自ノードiから着信先ノードjへの通信経路とし、測定した通信品質の方が算出した通信品質より悪い場合には、各中継候補ノードkの中でも最も高品質で且つ負荷が予め定めた閾値を超えない中継候補ノードk*を選択し、この中継候補ノードk*を経由する経路を、自ノードiから着信先ノードjへの通信経路として決定する。このように、本発明では、中継候補ノードの負荷に基づき中継ノードとして使用するかどうかを判定することにより、特定ノードへの負荷集中を回避している。尚、負荷の尺度として、現時点で中継ノードとして既に選択された回数や、CPU使用率、当該中継ノードを介して転送されているトラヒック量、などを用いる。また、中継ノードk*を用いた通信経路を決定した結果を、次回のM個の中継候補ノードの選択に反映させる技術として、上述の特許文献2における技術の考えに基づいて行う。すなわち、次回の中継候補ノード選択時には、過去に中継ノードとして選択された頻度が高いノードが選択される確率を大きくしておくものであり、高品質な経路を提供した中継ノードが次回の中継候補ノード選択時に選ばれやすくなるようにして、それを繰り返していくことによって、高品質な経路を提供可能な中継ノードを学習・選択することにより、高品質な通信経路を決定する。
本発明によれば、オーバーレイネットワークにおける通信経路を決定する際、特定ノードへの負荷集中を回避することができ、オーバーレイネットワークにおける通信品質の改善を図ることが可能となる。
以下、図を用いて本発明を実施するための最良の形態例を説明する。図1は、本発明に係る通信経路制御システムを形成するオーバーレイノードの構成例を示すブロック図であり、図2は、図1におけるオーバーレイノードに接続された管理サーバの構成例を示すブロック図、図3は、図1におけるオーバーレイノードと図2における管理サーバを有するオーバーレイネットワークの構成例を示すブロック図である。
図3に示すオーバーレイネットワークは、図7において説明したオーバーレイネットワークの構成と同様であり、本例の図3に示すオーバーレイネットワークにおいては、図1に示す処理機能を具備したオーバーレイノード1〜5(以下、単に、「ノード1〜5」という)を含む複数のノードと共に、図2に示す処理機能を具備した管理サーバ21が設けられている。
ノード1〜5等の各ノードおよび管理サーバ21は、CPU(Central Processing Unit)や主メモリ、表示装置、入力装置、外部記憶装置等を具備したコンピュータ構成からなり、光ディスク駆動装置等を介してCD−ROM等の記憶媒体に記録されたプログラムやデータを外部記憶装置内にインストールした後、この外部記憶装置から主メモリに読み込みCPUで処理することにより、本発明に係る各処理部の機能を実行する。
例えば、ノード1〜5は、プログラムされたコンピュータ処理を実行する機能として、図1に示すように通信品質測定部1aと通信品質取得部1bおよび中継ノード決定部1cと中継候補受信部1dを具備し、管理サーバ21は、プログラムされたコンピュータ処理を実行する機能として、図2に示すように中継ノード状態管理部21aと中継候補ノード選択部21bを具備している。
ノード1〜5等の各ノードは、それぞれ、他のノードと論理的に接続している。つまり、オーバーレイネットワークに存在する他のノードのIPアドレスを知っており、通信可能な状態にある。
また、管理サーバ21は、ノード1〜5を含む各ノードのいずれかを、中継候補ノードとして管理する機能を有する。
このような構成において、本例では、オーバーレイネットワークにおける通信品質の改善を図ることを目的に、オーバーレイネットワークにおける通信経路を構成する中継ノードを決定する際に、特定の中継ノードへの負荷集中を回避しつつ、且つ、ネットワーク条件の変化に適切に追従して、その時々のネットワーク条件に応じた高品質な経路を提供可能な中継ノードを適切に選択できるようにする仕組みとして以下の各技術を用いる。
第1の技術は、オーバーレイネットワークを構成するノード間の通信品質の測定および中継ノードを用いて迂回するか否の決定を行うものであり、この第1の技術として本例では、当該オーバーレイネットワークに属するあるノードから着信先ノードヘの通信経路を決定する際、各ノードi(i=1〜N)は、自ノードを発信元ノードiとし、他ノードj(iを除く全て)を着信先ノードjとして、発信元ノードiと着信先ノードjの間の通信品質を測定しておき、その一方で、N個のノードの中からM個のノードを中継ノードの候補として選択する。
そして、選択した中継候補ノードk(k=1〜M)から着信先ノードjの間の通信品質測定結果を、当該中継候補ノードkから取得し、自ノードiで測定した「自ノードiと着信先ノードjの間の通信品質」である第1の通信品質と、中継候補ノードkから取得した「自ノードiから中継候補ノードkを経由して着信先ノードjに到達するときの通信品質」である第2の通信品質とを比較する。
比較の結果、第1の通信品質(直接経路)の方が良い品質を与える場合には、中継候補ノードkは用いずに着信先ノードjへ直接転送する経路を自ノードiから着信先ノードjへの通信経路として決定し、また、第2の通信品質(中継経路)の方が良い品質を与える場合には、該当する複数の中継候補ノードの中でも、その負荷が予め定めた閾値を超えていないノードで、且つ最も高品質を提供するノードk*を中継ノードとして選択し、通信経路を「自ノードi→中継ノードk*→着信先ノードj」と決定する。
このように、各ノード間の通信品質の測定および中継ノードを用いて迂回するか否かの決定を行う際に、自ノードiと着信先ノードjの間の通信品質として、前述の「非特許文献6」に記載の遅延時間d(i,j)を用いる技術について説明する。
この場合、自ノードiから中継候補ノードkの遅延時間d(i,k)と中継候補ノードkと着信先ノードjの間の遅延時間d(k,j)を用いて、d(i,j)>d(i,k)+d(k,j)を満たすkが存在するか否かを調べ、存在しない場合は、ノードiからノードjの直通を通信経路として決定し、存在する場合は、右辺を最小にするkを中継ノードk*とし、通信経路を自ノードi→中継ノードk*→着信先ノードjと決定する。
尚、第2の通信品質(中継経路)の方が良い品質を与える場合でも、該当する全ての中継候補ノードの負荷が予め定めた閾値を超えている場合には、これらの中継候補ノードkは用いずに着信先ノードjへ直接転送する経路を自ノードiから着信先ノードjへの通信経路として決定する。
また、第2の通信品質(中継経路)の方が良い品質を与える場合で、該当する複数の中継候補ノードの中でも、その負荷が予め定めた閾値を超えていないノードで、且つ最も高品質を提供するノードk*を中継ノードとして選択する際には、まず、最も高品質を提供するノードk*を選択し、その後、当該ノードk*の負荷をチェックして、負荷が予め定めた閾値を超えているか否かを判定し、超えていなければ、通信経路を「自ノードi→中継ノードk*→着信先ノードj」と決定し、超えている場合には、後述の技術を用いて、ノードk*の代わりに他の中継候補ノードを探す。
尚、負荷の尺度として、現時点で中継ノードk*として既に選択された回数や、CPU使用率、当該中継ノードを介して転送されているトラヒック量などを用いる。
このようにして中継ノードk*を用いた通信経路を決定した結果は、例えば、前述の「非特許文献6」に記載の技術により、次回のM個の中継候補ノードの選択に反映させる。
すなわち、次回の中継候補ノード選択時には、過去に中継ノードとして選択された頻度に応じて中継候補ノードをm個選択し、残りのM−m個は、当該頻度には依存せずに等確率で中継候補ノードを選択し、さらに、ネットワーク条件の変動を監視し、その変動が検知された際には各ノードの選択確率をその状況に応じて変化させる。
さらに、本例では、それに加え、以下の第2の技術として説明するように、頻度には依存しないで等確率で選択する機能を追加している。こうすることにより、過去の状況に依存しないでノードを選択し、例えば、過去には低品質だったが、現在は新規に高品質となったノードも、ある一定の確率で選択でき、一旦選択されれば、選択確率が徐々に大きくなり、そのときのネットワークの状況に応じた選択が可能になる。
以下、第2の技術について説明する。上述の第1の技術により中継ノードk*を用いた通信経路を決定した場合、自ノードiは、当該中継ノードk*に対して、通信経路を「自ノードi→中継ノードk*→着信先ノードj」と設定するように要求し、要求を受けた中継ノードk*は、「自ノードi→中継ノードk*→着信先ノードj」の通信経路を設定し、その後、自身が中継ノードとして選択された旨を管理サーバ21に通知する。
中継ノードk*からの通知を受けた管理サーバ21は、以下のようにして、M個の中継候補ノードの選択を行う。尚、このM個の中継候補ノードの選択は、後述するように、管理サーバ21とノード1〜5とで行うことでも良い。
管理サーバ21は、オーバーレイネットワーク内における中継候補ノードの情報を管理する。管理サーバ21は、図3に示しているノード1〜5を含む各ノードのn番目の測定周期(時点n)での得点C(n,k)を管理している。
時点nにおいて、発信元ノードiは、着信先ノードjへの経路を決定する際、管理サーバ21から各ノードk(k=1〜N)の得点C(n,k)を読み出し、確率p_k=C(n,k)/ΣC(n,k)でノードk(kはi以外)を中継候補ノードとして選択し、これをm個の中継候補ノードが決定するまで繰り返す。
また、残りのノード群の中から、中継候補ノードを等確率で選択し、これを「M−m」個選択するまで繰り返す。そして、発信元ノードiは着信先ノードjへの経路を、上述のようにして決定する。
その際、ノードk*が中継ノードとして決定されたら、当該ノードk*は管理サーバ21に、その旨を通知する。同様の手順は全ての発信元ノードと着信先ノードのペアについて実施される。
そして、管理サーバ21は、各ノードから自身が中継ノードとして決定された旨を受信し、各ノードkが時点nに中継ノードとなった回数C’(n,k)をカウントする。その値を用いて、次の時点n+1における各ノードkの得点をC(n+1,k)=max{C_low,(1−1/t’)C(n,k)+1/t’C’(n,k)}により更新する。
なお、ここで、C_lowは予め定める得点の下限値、1/t’は平滑化パラメータであり、予め定めるパラメータβ(>0)とc(>1)を用いてt’=min{n+β,c}で与えられ、C(n,k)の初期値はC(0,k)=1(全てのk)とする。
ここで、ノードの得点C(n,k)は、ノードkが高品質な経路を提供すると増加していき、そうでないと減少するように更新している。従って、この得点に比例して中継候補ノードを選択することにより、高品質な経路を提供した中継ノードが次回の中継候補ノード選択時に選ばれやすくなるようにしている。
また、得点に下限値C_lowを設けることにより、過度に得点が小さくならないようにすることにより、現在得点が下位のノードが、将来、ネットワーク条件が変化して上位ノードになったときに、得点が回復できるようにしている。
次に、ネットワーク条件の変動状況に応じて中継候補ノードの選択確率を変化させる技術について、第3,第4の技術として説明する。尚、本例では、中継ノード選択の際に用いるノードの得点を変更する技術を例として説明する。
第3の技術では、管理サーバ21は、各ノードkが時点nに中継ノードとなった回数C’(n,k)をカウントしておき、その合計値ΣC’(n,k)を計算し、それをノードペア総数N(N−1)で割ったものを、迂回経路の方が品質が良い頻度F(n)とし、すなわち、F(n)=ΣC’(n,k)/{N(N−1)}とし、現在の時点nが「n>T」であればそのT期間前までの移動平均を意味するF_T(n)を「F_T(n)=Σx=1〜TF(n−x)/T」により計算し、さらに、「F(n)/F_T(n)」が予め定めたしきい値よりも小さい場合には、各ノードの得点C(n,k)を再初期化してC(0,k)(k=1〜N)、時点n=0とする。
これは、ネットワーク条件が変化せずに定常状態にあるときには、迂回の方がよい頻度F(n)は大きく変化せずほぼ一定の値をとると考えられるが、ネットワークの条件が変化すると、もはや今の中継ノード選択では適切な迂回路を見つけることができなくなり、その結果、F(n)の値が小さくなると考えられる。
そこで、F(n)の挙動を監視して、F(n)の値に変化が生じたと判断したら、各ノードの得点を再初期化して学習しなおすことにより、新たな状況に追従が可能となる。
また、第4の技術では、各ノードiは、自ノードiから着信先ノードjへの遅延d(i,j)を測定しておき、現時点nの自ノードから他の全てのノードヘの平均遅延時間d_avg(n)=Σd(i,j)/(N−1)を計算する。
一方、時点n−1におけるその指数重み付け移動平均d_avg_s(n−1)を「d_avg_s(n−1)=(1−α)d_avg_s(n−2)+αd_avg(n−1)」により計算する。ここでαは予め定める平滑化パラメータであり、0<α<1である。
もし、「d_avg(n)<d_avg_s(n−1)−th_d」となったら、その旨を、管理サーバ21に通知する。ここで、th_dはしきい値であり、予め定めるか、あるいは遅延の測定結果の履歴「d_avg_s(n−2),d_avg_s(n−3),d_avg(n−4),…」から下位yパーセント値を求めておき、その値とd_avg_s(n−1)の差をth_dに設定する。
遅延の変化の旨をノードiから受信した管理サーバ21は、自サーバで管理しているノードk(k=1〜N)の得点C(n,k)に関して、上位Xノード内にノードiがエントリされているかどうか調べ、もしエントリされていなければ、ノードiの得点C(n、i)をC(n、i)←C(n、i)+C_addにより増加させる。ここで、C_addは予め定める得点増加量である。
こうすることにより、現在は下位にランクされているノードの品質(遅延時間)が変化して向上した場合には、そのノードの得点をアップすることにより、当該ノードを適切に上位にランクインさせることが可能となる。
以下、上述の第1の技術により、ノード間の通信品質を測定し、それを用いて迂回するか否かを決定する際に、各ノードの負荷を考慮する第5〜第8の技術について説明する。
第5〜第8の技術は、いずれも、選択したノードk*の負荷が予め定めた閾値を超えている場合に、ノードk*の代わりとなる他の中継候補ノードを選択するものである。
第5の技術では、上述の第1の技術において、直接転送経路よりも通信品質が良い中継通信経路を構成するものと特定したノードk*の負荷が予め定めた閾値を超えている場合に、ノードk*の代わりとなる他の中継候補ノードを探す際、M個の中継候補ノードkのうち、負荷が閾値を超えるノードを除外し、残りの候補の中から、最も高品質な迂回経路を提供可能なノードを中継ノードk*として選択する。
また、第6の技術では、上述の第1の技術において、直接転送経路よりも通信品質が良い中継通信経路を構成するものと特定したノードk*の負荷が予め定めた閾値を超えている場合に、ノードk*の代わりとなる他の中継候補ノードを探す際、M個の中継候補ノードkから当該中継候補ノードk*を除いた残りのノードのうち、負荷が閾値を超えておらず、且つ、当該中継候補ノードk*との通信遅延時間が最も少ない(通信距離が最も近い)ノードを中継候補ノードk*の代わりとして選択する。
また、第7の技術では、上述の第1の技術において、直接転送経路よりも通信品質が良い中継通信経路を構成するものと特定したノードk*の負荷が予め定めた閾値を超えている場合に、ノードk*の代わりとなる他の中継候補ノードを探す際、M個の中継候補ノードを含む予め選択されたM’個(M’≧M)のノードからノードk*を除いた残りのノードのうち、負荷が閾値を超えておらず、且つ、ノードk*との通信遅延時間が最も少ない(通信距離が最も近い)ノードを中継候補ノードk*の代わりとして選択する。
また、第8の技術では、上述の第1の技術において、直接転送経路よりも通信品質が良い中継通信経路を構成するものと特定したノードk*の負荷が予め定めた閾値を超えている場合に、ノードk*の代わりとなる他の中継候補ノードを探す際、M個の中継候補ノードkから負荷が閾値を超えていない中継候補ノードを抽出すると共に、M個の中継候補ノードkから負荷が閾値を超えている中継候補ノードk’ (1≦k’≦M)を特定し、そして、M個の中継候補ノードを含む予め選択されたM’個(M’≧M)のノードから、負荷が閾値を超えておらず、且つ、各中継候補ノードk’との通信遅延時間が最も少ない(通信距離が最も近い)各ノードを抽出し、ここで抽出した各ノードと、上述のM個の中継候補ノードkから抽出した負荷が閾値を超えていない中継候補ノードのうちで、最も通信品質の良いノードを中継候補ノードk*の代わりとして選択する。
次に、上述の第5〜第8の技術とは異なり、上述の第1の技術において、直接転送経路よりも通信品質が良く、且つ、負荷が予め定めた閾値を超えていない最も通信品質が良い中継候補ノードk*を選択する技術としての第9,第10の技術を説明する。
第9の技術では、直接経路(第1の通信品質)より良い通信品質(中継経路)の中継候補ノードkのうち負荷が閾値を超えないノードを選択し、さらに、選択したノードのうち最も通信品質の良いノードを中継候補ノードk*として選択する。
第10の技術では、まず、M個の中継候補ノードのそれぞれの負荷情報を用いて、負荷が閾値を超えない中継候補ノードを抽出し、次に、このようにして抽出した中継候補ノードを対象に、当該中継候補ノードの着信先ノードj間の通信品質測定結果を用いて、自ノードiから当該中継候補ノードを経由して着信先ノードjに到達するまでの通信品質を算出し、算出した通信品質が最も高く且つ測定した通信品質より良いノードを中継候補ノードk*として選択する。
以下、図1から図3に示す構成からなるノード1〜5、管理サーバ21による本発明に係る動作を説明する。
図3における各ノード1〜5は、以下のようにして、他ノードとの通信経路を一定周期毎に更新する。ここでは、図3におけるノード1に着目して説明をすすめる。しかし、他のノード2〜5も各々が独立に同様の振る舞いをする。
図3におけるノード(図中「オーバーレイノード」と記載)1は、上述の各技術により、中継候補ノードを選択し、ノード間の通信品質を測定し、それを用いて迂回するか否かを決定するための機能として、図1に示すように、通信品質測定部1a、通信品質取得部1b、中継ノード決定部1c、中継候補受信部1dを具備し、それに対応するため、図2における管理サーバ21は、中継ノード状態管理部21aと中継ノード候補選択部21bを具備している。
図3において、通信品質測定部1aは、測定周期τ毎に自身(ノード1)と他のノードj(j=2〜5)との間の遅延時間d(1,j)を測定する。同様に、ノードi(i=2〜5)も他ノードj(j=iを除くj=1〜5のいずれか)との遅延時間d(i,j)を測定している。そして、この遅延時間測定を実施したら、その旨を中継候補受信部1dに通知する。
中継候補受信部1dは、図2の管理サーバ21内の中継ノード候補選択部21bに対し、M個の中継候補ノードの送信を要求し、M個の候補を受信する。その際、各中継候補ノードkの現時点nでの負荷L(k)も合わせて取得する。尚、負荷として、ここでは、現時点で中継ノードk*として既に選択された回数を用いる。
中継ノード決定部1cは、通信品質取得部1bに対して、当該中継候補ノードkから、ノードkとノードjの遅延時間測定結果d(k,j)を取得するように指示する。
指示を受けた通信品質取得部1bは、当該中継候補ノードkの通信品質測定部1aからノードkとノードjの遅延時間測定結果d(k,j)を取得し、中継ノード決定部1cにそれを通知する。以上の手順を、全ての中継候補ノードに対して実施する。
中継ノード決定部1cは、自ノード1から中継候補ノードkの遅延時間d(1,k)を通信品質測定部1aから取得し、それと、通信品質取得部1bから通知された中継候補ノードkと着信先ノードjの間の遅延時問d(k,j)を用いて、「d(1,j)>d(1,k)+d(k,j)」を満たすkがM個の候補の中に存在するか否かを調べ、存在しない場合は、自ノード1からノードjの直通路を通信経路として決定し、また、存在する場合は、それらの中継候補ノードkのうち、負荷L(k)が予め定められた閾値以下であるノードを抽出し、負荷が閾値以下であるノードkの中で、「d(1,k)+d(k,j)」を最小にするkを中継ノードk*として決定する。
このようにして決定した後、当該ノードk*に対して、通信経路を、「自ノード1→中継ノードk*→着信先ノードj」と設定するように要求する。以上の手順を全ての着信先ノードj(j=2〜5)に対して実施する。
中継ノードk*は、「ノード1→中継ノードk*→着信先ノードj」の経路を設定し、その後、自身が中継ノードとして選択された旨を管理サーバ21の中継ノード状態管理部21aに通知する。
図2における管理サーバ21の中継ノード状態管理部21aは、中継ノードk*からの通知を受けると、ノードk*が中継ノードとなった回数L(k*)を、「L(k*)←L(k*)+1」とカウントアップする。その結果を中継ノード候補選択部21bに通知する。
以上を、予め定められた測定周期Tの間繰り返し実施し、各ノードが測定周期Tの間に中継ノードとなった回数を数える。
測定の終了時点に、全てのノードkの得点C(k)を「C(k)←(1−α)C(k)+αL(k)により更新する。尚、ここで、αは予め定められる平滑化パラメータで「0<α<1」であり、C(k)の初期値はC(k)=1(全てのk)とする。
このようにしてノードの得点を更新した後、中継ノード状態管理部21aは、その結果を中継ノード候補選択部21bに通知する。
中継候補ノード選択部21bは、中継ノード状態管理部21aから、現時点でのノードkの負荷情報である選択回数L(k)と、得点C(k)を受信し、それを保持しておく。
一方、中継候補ノード選択部21bは、ノード1内の中継候補受信部1dから中継候補ノード通知要求を受信したら、M個の中継候補ノードを以下の手順で決定する。
すなわち、中継候補ノード選択部21bは、ノードの得点C(k)に応じて重み付けされた確率p(k)で中継候補ノードを選択し、それをM個のノードが選択されるまで繰り返す。
確率p(k)の例としては、p(k)=C(k)/ΣC(j)、あるいは、p(k)=exp{C(k)−1}/Σexp{C(j)−1}などが考えられる。
以上の手順で選択されたM個の中継候補ノードを、当該中継候補ノードkの現時点での負荷(選択回数L(k))と共にノード1へ通知する。
尚、上述のノード1における中継ノード決定部1cでの処理手順を「実施例1」とし、この「実施例1」とは異なる「実施例2」として、中継ノード決定部1cでの処理手順を以下のようにして行ってもよい。
M個の中継候補ノードkのうち、最も高品質な迂回経路を提供するノードk’をまず特定し、そのノードk’の負荷L(k’)が閾値を超えているか否かを判定し、超えている場合には、当該ノードk’を除外し、その代わりに、M’個の中継候補ノード(M’>=Mであり、M個の中継候補を含む)の中から、ノードk’に最も通信距離が近く(通信遅延時間が短い)、かつ負荷が閾値以下のノードk’’を選択し、さらに、そのノードk’’を用いて迂回経路を設定したときの品質が直通の品質よりもよければ当該ノードk’’を中継ノードとして決定する。
ここで、管理サーバ21は、M個の中継候補ノードkに加えて、「M’−M」個の中継候補ノードも選択する。
また、管理サーバ21は、M’個の中継候補ノードである各ノードk,k’間の遅延時間d(k,k’)を各ノードの通信品質測定部1aから受信しておき、その結果を、M’個の中継候補ノードを通知する際に、合わせて、ノード1内の中継候補受信部1dに通知する。
さらに、ノード1における中継ノード決定部1cでの処理手順は、以下のようにしてもよい。尚、これを「実施例3」として説明する。
まず、M個の中継候補ノードkのうち、負荷が閾値を超えているノードを除外し、その代わりに、M’個のノード(M’>=Mであり、M個の中継候補を含む)の中から、除外されたノードkに最も通信距離が近く(通信遅延時間が短い)、かつ負荷が閾値以下のノードk’’を中継候補として追加し、これを全てのM’個の候補に対して事前に実施しておき、そのM’個のノード群の中から最も高品質な迂回路を提供するノードを中継ノードとして選択する。
このような本例(実施例1〜3)の処理によれば、特定ノードへの負荷集中を回避しつつ、通信品質の改善を図ることが可能となる。その評価結果を、図4〜図6を用いて説明する。
図4は、本発明による第1の効果例を示す説明図であり、図5は、本発明による第2の効果例を示す説明図、図6は、本発明による負荷分散結果例を示す説明図である。
尚、本評価においては、インターネット上でのオーバーレイノード数百台程度のノード間で、測定されたノード間の利用可能帯域を用いた。
ここでは、時点nにおけるノードiとノードjの間の帯域をb(n,i,j)とおき、各ノードiは他のノードjへの通信経路を本例の手順に従って決定していく。
また、中継候補ノード数M=40,M’=80、負荷への閾値を373回(負荷分散を行わなかった場合に選択回数が大きかったノード上位10%に位置するノードの選択回数)とした。
また、迂回経路を決定する際には、b(n,i,j)<min{b(n,i,k),b(n,k,j)}を満たすかどうか、また、この右辺を最大にするかどうかを判定条件とした。
このときの全ノードペアの帯域の累積分布を図4と図5に示す。
本図4,5において、「迂回制御あり(負荷低減あり)」の結果は、本例の負荷分散処理を適用した場合であり、「迂回制御あり(負荷低減なし)」の結果は、本例の負荷分散処理は行わずに中継ノードを選択できた場合、つまり特定のノードへの負荷集中を許容した場合であり、「迂回制御なし」は迂回制御を行わずに直通路を選択した場合の結果である。
本図4,5から、迂回制御により利用可能帯域を大きくできていることがわかる。
また、負荷分散制御を行っても、負荷分散を行わない理想的な場合に近い結果が得られており、迂回制御なしと比べて利用可能帯域を大きくできていることがわかる。
また、図6においては、各ノードへの負荷(中継ノードとして選択された回数)についてプロットした結果を示している。これより、本例の処理により、特定ノードへの負荷集中を回避できていることが確認できる。
次に、図8を用いて、上述の図1におけるオーバーレイノードの本発明に係る処理動作例を説明する。
図8は、本発明のオーバーレイノードネットワーク通信経路決定方法に係る処理動作例を示すフローチャートである。
ノード1(オーバーレイノード)は、プログラムされたコンピュータ処理によって、オーバーレイネットワークにおける、自ノードから着信先ノードjへの通信経路を決定する際、まず、自ノードと着信先ノードjの間の通信品質を測定して記憶装置に記憶する(ステップS101)。
また、予め、管理サーバ21においてN個のノードの中から選択され通知されたM個の中継候補ノードのそれぞれの負荷情報および当該中継候補ノードと着信先ノードj間の通信品質測定結果を取得して記憶装置に記憶する(ステップS102)。
次に、記憶装置に記憶した各中継候補ノードの着信先ノードj間の通信品質測定結果を用いて、自ノードiから当該中継候補ノードを経由して着信先ノードjに到達するまでの通信品質を算出し(ステップS103)、算出した通信品質と記測定した通信品質とを比較して、算出した通信品質が測定した通信品質より良い中継候補ノードk(1≦k≦M)を抽出する(ステップS104,S104a)。
そして、抽出した中継候補ノードkから、負荷が予め定められた閾値を超えない最も通信品質の良い中継候補ノードk*を選択し(ステップS105,S105a)、選択した中継候補ノードk*を中継した着信先ノードjへの通信経路を、自ノードiから着信先ノードjへの通信経路として決定する(ステップS106)。
また、抽出した全ての中継候補ノードkの負荷が予め定められた閾値を超える場合(ステップS104a)、もしくは、算出した通信品質と測定した通信品質との比較において、算出した通信品質が測定した通信品質より良い中継候補ノードkが存在しない場合(ステップS105a)、当該中継ノードkは用いずに着信先ノードjへ直接転送する経路を自ノードiから着信先ノードjへの通信経路として決定する(ステップS107)。
尚、ステップS105における処理として、例えば、ステップS104の処理で抽出した中継候補ノードkから最も通信品質の良い中継候補ノードk*を選択し、選択した中継候補ノードk*の負荷が閾値を超えているか否かを判定し、超えている場合、中継候補ノードkから中継候補ノードk*を除いた残りのノードのうちで、負荷が閾値を超えていない最も通信品質の良いノードを中継候補ノードk*の代わりとして選択する手順としても良い。
あるいは、ステップS105における処理として、例えば、ステップS104の処理で抽出した中継候補ノードkから最も通信品質の良い中継候補ノードk*を選択し、選択した中継候補ノードk*の負荷が閾値を超えているか否かを判定し、超えている場合、中継候補ノードkから中継候補ノードk*を除いた残りのノードのうち、負荷が閾値を超えておらず、且つ、中継候補ノードk*との通信遅延時間が最も少ない(通信距離が最も近い)ノードを中継候補ノードk*の代わりとして選択する手順としても良い。
または、ステップS105における処理として、例えば、ステップS104の処理で抽出した中継候補ノードkから最も通信品質の良い中継候補ノードk*を選択し、選択した中継候補ノードk*の負荷が閾値を超えているか否かを判定し、超えている場合、M個の中継候補ノードを含む予め選択されたM’個(M’≧M)のノードから中継候補ノードk*を除いた残りのノードのうち、負荷が閾値を超えておらず、且つ、中継候補ノードk*との通信遅延時間が最も少ない(通信距離が最も近い)ノードを中継候補ノードk*の代わりとして選択する手順としても良い。
または、ステップS105における処理として、例えば、ステップS104の処理で抽出した中継候補ノードkから最も通信品質の良い中継候補ノードk*を選択し、選択した中継候補ノードk*の負荷が閾値を超えているか否かを判定し、超えている場合、M個の中継候補ノードkから負荷が閾値を超えていない中継候補ノードを抽出すると共に、M個の中継候補ノードkから負荷が閾値を超えている中継候補ノードk’ (1≦k’≦M)を特定し、M個の中継候補ノードを含む予め選択されたM’個(M’≧M)のノードから、負荷が閾値を超えておらず、且つ、各中継候補ノードk’との通信遅延時間が最も少ない(通信距離が最も近い)各ノードを抽出し、この抽出した各ノードと、M個の中継候補ノードkから抽出した負荷が閾値を超えていない中継候補ノードとのうちで、最も通信品質の良いノードを中継候補ノードk*の代わりとして選択する手順としても良い。
または、ステップS105における処理として、例えば、ステップS104の処理で抽出した中継候補ノードkからから負荷が閾値を超えないノードを選択し、選択したノードのうち最も通信品質の良いノードを中継候補ノードk*として選択する手順としても良い。
さらには、ステップS103〜ステップS105における処理の代わりに、まず、ステップS102の処理で取得したM個の中継候補ノードの負荷情報を用いて、負荷が閾値を超えない中継候補ノードを抽出し、次に、このようにして抽出した中継候補ノードを対象に、当該中継候補ノードの着信先ノードj間の通信品質測定結果を用いて、自ノードiから当該中継候補ノードを経由して着信先ノードjに到達するまでの通信品質を算出し、そして、このように算出した通信品質が最も高く且つ測定した通信品質より良いノードを中継候補ノードk*として選択する手順としても良い。
以上、図1〜図6、および、図8を用いて説明したように、本例では、オーバーレイネットワークにおける通信経路を形成する中継ノードを選択する際、各中継候補ノードの通信品質と共に、各中継候補ノードの負荷を考慮する。すなわち、IPネットワークに接続するN個のオーバーレイノードによって構成される論理網であるオーバーレイネットワークにおいて、発信元ノードから着信先ノードへの通信経路を決定する際、まず、オーバーレイネットワークに属する各ノードi(i=1〜N)は、自ノードを発信元ノードとし他ノードjを着信先ノードjとして、発信元ノードiと着信先ノードjの間の通信品質を測定すると共に、N個のノードの中から予め選択されたM個の中継候補ノードk(1≦k≦M)のそれぞれが測定した着信先ノードj間の通信品質測定結果を当該中継候補ノードkから取得して、この中継候補ノードkを経由して自ノードiから着信先ノードjに到達するときの通信品質を算出し、この算出した通信品質と、自ノードiで測定した着信先ノードj間の通信品質とを比較する。この比較で、測定した通信品質の方が算出した通信品質より良い場合には中継候補ノードkは用いずに着信先ノードjへ直接転送する経路を自ノードiから着信先ノードjへの通信経路とするが、測定した通信品質の方が算出した通信品質より悪い場合には、各中継候補ノードkの中でも最も高品質で且つ負荷が予め定めた閾値を超えない中継候補ノードk*を選択し、この中継候補ノードk*を経由する経路を、自ノードiから着信先ノードjへの通信経路として決定する。
このように、本例では、中継候補ノードの負荷に基づき中継ノードとして使用するかどうかを判定することにより、特定ノードへの負荷集中を回避することができる。これにより、オーバーレイネットワークにおける通信品質の改善を図ることが可能となる。例えば、従来の技術では、高品質な経路を提供可能な中継ノードが一部に偏っていることを利用しているため、ある特定のノードに中継のための負荷が集中してしまっていたが、本例によれば、特定のノードに負荷が集中しないようにしつつ、高品質な迂回経路を提供可能な中継ノードが選択可能となる。
尚、本発明は、図1〜図6、および、図8を用いて説明した例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、本例では、管理サーバ21において、M個の中継候補ノードを選択しているが、ノード1〜5において、M個の中継候補ノードを選択する構成としても良い。この場合、管理サーバ21においては、M個の中継候補ノードを選択するための情報(当該ノードが中継ノードとして選択された頻度等)を収集する処理までを行い、収集した情報を、ノード1〜5に送信し、ノード1〜5において、受信した情報を用いてM個の中継候補ノードを選択する。
また、本例では、通信品質を評価するQoSメトリックとして「遅延」を用いているが、パケット損失率や帯域等を通信品質を評価するQoSメトリックとして用いても良い。
また、オーバーレイノードや管理サーバのコンピュータ構成として、キーボードや光ディスクの駆動装置の無いコンピュータ構成としても良い。また、本例では、光ディスクを記録媒体として用いているが、FD(Flexible Disk)等を記録媒体として用いることでも良い。また、プログラムのインストールに関しても、通信装置を介してネットワーク経由でプログラムをダウンロードしてインストールすることでも良い。
本発明に係る通信経路制御システムを形成するオーバーレイノードの構成例を示すブロック図である。 図1におけるオーバーレイノードに接続された管理サーバの構成例を示すブロック図である。 図1におけるオーバーレイノードと図2における管理サーバを有するオーバーレイネットワークの構成例を示すブロック図である。 本発明による第1の効果例を示す説明図である。 本発明による第2の効果例を示す説明図である。 本発明による負荷分散結果例を示す説明図である。 オーバーレイネットワークによるQoS管理の基本的な概念を例示する説明図である。 本発明のオーバーレイノードネットワーク通信経路決定方法に係る処理動作例を示すフローチャートである。
符号の説明
1〜5:ノード(「オーバーレイノード」)、1a:通信品質測定部、1b:通信品質取得部、1c:中継ノード決定部、1d:中継候補受信部、21:管理サーバ、21a:中継ノード状態管理部、21b:中継ノード候補選択部、100a〜100c:オーバーレイノード、101a〜101e:IPルータ、102:IPネットワーク。

Claims (10)

  1. プログラムされたコンピュータ処理によって、IPネットワークに接続するN個のオーバーレイノードによって構成される論理網であるオーバーレイネットワークにおける、発信元ノードから着信先ノードへの通信経路を決定する方法であって、
    プログラムされたコンピュータの処理実行手順として、
    上記オーバーレイネットワークに属する各ノードi(i=1〜N)が、
    自ノードを発信元ノードとし他ノードjを着信先ノードjとして、発信元ノードiと着信先ノードjの間の通信品質を測定して記憶装置に記憶する第1の手順と、
    予めN個のノードの中から選択されたM個の中継候補ノードのそれぞれの負荷情報および当該中継候補ノードと着信先ノードj間の通信品質測定結果を取得して記憶装置に記憶する第2の手順と、
    記憶装置に記憶した各中継候補ノードの着信先ノードj間の通信品質測定結果を用いて、自ノードiから当該中継候補ノードを経由して上記着信先ノードjに到達するまでの通信品質を算出する第3の手順と、
    該算出した通信品質と上記測定した通信品質とを比較して、該算出した通信品質が上記測定した通信品質より良い中継候補ノードk(1≦k≦M)を抽出する第4の手順と、
    抽出した中継候補ノードkから、負荷が予め定められた閾値を超えない最も通信品質の良い中継候補ノードk*を選択する第5の手順と、
    選択した中継候補ノードk*を中継した上記着信先ノードjへの通信経路を、自ノードiから着信先ノードjへの通信経路として決定する第6の手順と、
    上記抽出した全ての中継候補ノードkの負荷が予め定められた閾値を超える場合、もしくは、上記算出した通信品質と上記測定した通信品質との比較において上記算出した通信品質が上記測定した通信品質より良い中継候補ノードkが存在しない場合、当該中継ノードkは用いずに上記着信先ノードjへ直接転送する経路を自ノードiから着信先ノードjへの通信経路として決定する第7の手順と
    を含むことを特徴とするオーバーレイネットワーク通信経路決定方法。
  2. 請求項1に記載のオーバーレイネットワーク通信経路決定方法であって、
    上記第5の手順は、
    上記第4の手順で抽出した中継候補ノードkから最も通信品質の良い中継候補ノードk*を選択する手順と、
    該手順で選択した中継候補ノードk*の負荷が上記閾値を超えているか否かを判定する手順と、
    超えている場合、上記中継候補ノードkから上記中継候補ノードk*を除いた残りのノードのうちで、負荷が上記閾値を超えていない最も通信品質の良いノードを上記中継候補ノードk*の代わりとして選択する手順と
    を含むことを特徴とするオーバーレイネットワーク通信経路決定方法。
  3. 請求項1に記載のオーバーレイネットワーク通信経路決定方法であって、
    上記第5の手順は、
    上記第4の手順で抽出した中継候補ノードkから最も通信品質の良い中継候補ノードk*を選択する手順と、
    該手順で選択した中継候補ノードk*の負荷が上記閾値を超えているか否かを判定する手順と、
    超えている場合、上記中継候補ノードkから上記中継候補ノードk*を除いた残りのノードのうち、負荷が上記閾値を超えておらず、且つ、上記中継候補ノードk*との通信遅延時間が最も少ないノードを上記中継候補ノードk*の代わりとして選択する手順と
    を含むことを特徴とするオーバーレイネットワーク通信経路決定方法。
  4. 請求項1に記載のオーバーレイネットワーク通信経路決定方法であって、
    上記第5の手順は、
    上記第4の手順で抽出した中継候補ノードkから最も通信品質の良い中継候補ノードk*を選択する手順と、
    該手順で選択した中継候補ノードk*の負荷が上記閾値を超えているか否かを判定する手順と、
    超えている場合、
    上記M個の中継候補ノードを含む予め選択されたM’個(M’≧M)のノードから上記中継候補ノードk*を除いた残りのノードのうち、負荷が上記閾値を超えておらず、且つ、上記中継候補ノードk*との通信遅延時間が最も少ないノードを上記中継候補ノードk*の代わりとして選択する手順と
    を含むことを特徴とするオーバーレイネットワーク通信経路決定方法。
  5. 請求項1に記載のオーバーレイネットワーク通信経路決定方法であって、
    上記第5の手順は、
    上記第4の手順で抽出した中継候補ノードkから最も通信品質の良い中継候補ノードk*を選択する手順と、
    該手順で選択した中継候補ノードk*の負荷が上記閾値を超えているか否かを判定する手順と、
    超えている場合、
    上記M個の中継候補ノードkから負荷が上記閾値を超えていない中継候補ノードを抽出する手順と、
    上記M個の中継候補ノードkから負荷が上記閾値を超えている中継候補ノードk’ (1≦k’≦M)を特定する手順と、
    上記M個の中継候補ノードを含む予め選択されたM’個(M’≧M)のノードから、負荷が上記閾値を超えておらず、且つ、各中継候補ノードk’との通信遅延時間が最も少ない各ノードを抽出する手順と、
    該手順で抽出した各ノードと上記M個の中継候補ノードkから抽出した負荷が上記閾値を超えていない中継候補ノードのうちで、最も通信品質の良いノードを上記中継候補ノードk*の代わりとして選択する手順と
    を含むことを特徴とするオーバーレイネットワーク通信経路決定方法。
  6. 請求項1に記載のオーバーレイネットワーク通信経路決定方法であって、
    上記第5の手順は、
    上記第4の手順で抽出した中継候補ノードkから負荷が上記閾値を超えないノードを選択する手順と、
    該手順で選択したノードのうち最も通信品質の良いノードを上記中継候補ノードk*として選択する手順と
    を含むことを特徴とするオーバーレイネットワーク通信経路決定方法。
  7. 請求項1に記載のオーバーレイネットワーク通信経路決定方法であって、
    上記第3〜第5の手順の代わりに、
    上記記憶したM個の中継候補ノードの負荷情報を用いて、負荷が上記閾値を超えない中継候補ノードを抽出する手順と、
    該手順で抽出した中継候補ノードを対象に、当該中継候補ノードの上記着信先ノードj間の通信品質測定結果を用いて、自ノードiから当該中継候補ノードを経由して上記着信先ノードjに到達するまでの通信品質を算出する手順と、
    該手順で算出した通信品質が最も高く且つ上記測定した通信品質より良いノードを上記中継候補ノードk*として選択する手順と
    を含むことを特徴とするオーバーレイネットワーク通信経路決定方法。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載のオーバーレイネットワーク通信経路決定方法であって、
    プログラムされたコンピュータ処理により上記M個の中継候補ノードを選択する手順として、
    上記第5の手順で中継候補ノードk*として選択された頻度が高いノードが、上記M個の中継候補ノードとして選択される確率を大きくする手順を含む
    ことを特徴とするオーバーレイネットワーク通信経路決定方法。
  9. コンピュータに、請求項1から請求項8のいずれかに記載のオーバーレイネットワーク通信経路決定方法における各手順を実行させるためのプログラム。
  10. プログラムされたコンピュータ処理によって、IPネットワークに接続するN個のオーバーレイノードによって構成される論理網であるオーバーレイネットワークにおける、発信元ノードから着信先ノードへの通信経路を決定するシステムであって、
    プログラムされたコンピュータ処理手順を実行する手段として、
    請求項1から請求項8のいずれかに記載のオーバーレイネットワーク通信経路決定方法における各手順を実行する手段を設けたことを特徴とするオーバーレイネットワーク通信経路決定システム。
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