JP5723806B2 - 通信システム、経路制御装置、経路制御方法及び経路制御プログラム - Google Patents

通信システム、経路制御装置、経路制御方法及び経路制御プログラム Download PDF

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本発明は、通信システム、経路制御装置、経路制御方法及び経路制御プログラムに関する。
インターネット等の一般的なIP(Internet Protocol:インターネット・プロトコル)通信網においては、パケットの通信経路はOSPF(Open Shortest Path First)等により決定される。その際、経路探索手法としてダイクストラ法が利用されているため、通信経路は、常に最短ホップ数の経路となる。そのため、ネットワーク内のある一部分への通信トラフィック集中による輻輳の発生により、必要な帯域が確保できずに品質低下が生じる場合がある。その一方、他の部分では通信トラフィックが少なく、ネットワークリソースが余っているという状態が発生する場合があるという問題がある。
これを解決する手法として、非特許文献1には、トラフィック量に応じて最適なメトリック(metric)を算出することで経路の最適化を行う経路制御手法が開示されている。また、非特許文献2には、通信トラフィックの空間分布と時間分布を最適化する経路計算手法が開示されている。
Internet traffic engineering by optimizing OSPF weights,Proc. IEEE INFOCOM,vol. 2,pp.519-528,Mar. 2000、http://www.ecse.rpi.edu/Homepages/koushik/shivkuma-teaching/sp2003/case/CaseStudy/fortz-te-infocom00.pdf 藪崎仁史、松原大典、「時間軸を考慮した経路計算アルゴリズムの検討」、電子情報通信学会、新世代ネットワークワークショップ 2009、http://www.ieice.org/~nwgn/file_ws09/12_yabusaki.pdf
非特許文献1や非特許文献2では、現在のトラフィックの状態や過去のトラフィックの時間変動情報を利用して、通信する際の経路を決定し、一度決定された経路は通信が完了するまで変更されない。
しかし、一般的に通信はいつどの程度のトラフィックが流れるか分からないし、一つの通信フローにおけるトラフィック量も変動するため、ネットワーク内の一部においてトラフィック量が増大し、輻輳による通信フローの品質低下が発生するという問題がある。
そこで本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、通信フローの品質低下を防止することを可能とする通信システム、経路制御装置、経路制御方法及び経路制御プログラムを提供することを課題とする。
(1)本発明は前記事情に鑑みなされたもので、本発明の一態様は、通信フローのうち、品質値が予め決められた第1の閾値より悪い品質不良フローと、品質値が予め決められた第2の閾値より良い品質良好フローとを抽出するとともに、前記品質不良フローと前記品質良好フローとが同一の輻輳リンクを通過している場合、前記品質良好フローを、経路を移動する候補となる移動対象候補フローとして抽出する移動対象候補抽出部と、前記移動対象候補抽出部が抽出した前記移動対象候補フローの移動先の経路の候補となる移動先経路候補を、前記同一の輻輳リンクを通過しない経路となるように抽出する経路抽出装置と、前記移動対象候補抽出部が抽出した前記移動対象候補フローを、経路の移動を実施する移動対象フローに決定する移動対象フロー決定部と、を備えることを特徴とする通信システムである。
(2)上記に記載の通信システムにおいて、本発明の一態様は、前記移動対象フロー決定部が、前記経路抽出装置が抽出した前記移動先経路候補に移動させたときの前記移動対象候補フローの品質値が、前記品質不良フローの品質値よりも所定の閾値以上悪化しない場合、前記移動対象候補フローを前記移動対象フローに決定する、ことを特徴とする。
(3)上記に記載の通信システムにおいて、本発明の一態様は、前記移動対象候補抽出部が、前記通信フローのうち、前記移動対象フロー決定部により前記移動対象フローとして決定された通信フロー以外の通信フローを、前記移動対象候補フローとしてさらに抽出し、前記移動対象フロー決定部は、前記移動対象候補抽出部によりさらに抽出された前記移動対象候補フローを前記移動先経路候補に移動させたときの品質値が移動前の品質値より向上する場合、当該さらに抽出された前記移動対象候補フローを前記移動対象フローに決定する、ことを特徴とする。
(4)本発明の一態様は、通信フローのうち、品質値が予め決められた第1の閾値より悪い品質不良フローと、品質値が予め決められた第2の閾値より良い品質良好フローとを抽出するとともに、前記品質不良フローと前記品質良好フローとが同一の輻輳リンクを通過している場合、前記品質良好フローを、経路を移動する候補となる移動対象候補フローとして抽出する移動対象候補抽出部と、前記移動対象候補抽出部が抽出した前記移動対象候補フローを、前記同一の輻輳リンクを通過しない経路に移動を実施する移動対象フローに決定する移動対象フロー決定部と、を備えることを特徴とする経路制御装置である。
(5)本発明の一態様は、移動対象候補抽出部が、通信フローのうち、品質値が予め決められた第1の閾値より悪い品質不良フローと、品質値が予め決められた第2の閾値より良い品質良好フローとを抽出するとともに、前記品質不良フローと前記品質良好フローとが同一の輻輳リンクを通過している場合、前記品質良好フローを、経路を移動する候補となる移動対象候補フローとして抽出する手順と、移動対象フロー決定部が、前記移動対象候補抽出部が抽出した前記移動対象候補フローを、前記同一の輻輳リンクを通過しない経路に移動を実施する移動対象フローに決定する手順と、を有することを特徴とする経路制御方法である。
(6)本発明の一態様は、コンピュータに、通信フローのうち、品質値が予め決められた第1の閾値より悪い品質不良フローと、品質値が予め決められた第2の閾値より良い品質良好フローとを抽出するとともに、前記品質不良フローと前記品質良好フローとが同一の輻輳リンクを通過している場合、前記品質良好フローを、経路を移動する候補となる移動対象候補フローとして抽出する移動対象候補抽出ステップと、前記移動対象候補抽出ステップにより抽出された前記移動対象候補フローを、前記同一の輻輳リンクを通過しない経路に移動を実施する経路移動対象フローに決定する移動対象フロー決定ステップと、を実行させるための経路制御プログラムである。
本発明によれば、通信フローの品質低下を防止することができる。
本実施形態における通信システムの概略ブロック図である。 本実施形態における経路制御装置の概略ブロック図である。 トポロジ情報記憶部に記憶されているテーブルT1の一例である。 フロー情報記憶部に記憶されているテーブルT2の一例である。 本実施形態の経路制御装置による品質値向上の効果を説明するための図である。 本実施形態における経路制御決定部の概略ブロック図である。 第2の抽出部の処理を説明するための図である。 本実施形態における通信システムの処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図8のステップS104における移動処理決定処理の流れの一例を示したフローチャートである。 フロー情報記憶部に記憶されているテーブルT2の一例であるテーブルT2−2である。 トポロジ情報記憶部に記憶されているテーブルT1の一例であるテーブルT1−2である。 図10のテーブルT2−2において品質値の値が格納された後のテーブルである。 フロー情報記憶部に記憶されているテーブルT2の一例であるテーブルT2−4とトポロジ情報記憶部に記憶されているテーブルT1の一例であるテーブルT1−3である。 トポロジ情報記憶部に記憶されているテーブルT1の一例であるテーブルT1−4である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施形態における通信システムの概略ブロック図である。通信システム1は、NW情報収集装置100と、経路制御装置200と、経路抽出装置300と、パケット転送装置制御装置400とを備える。また、同図に置いて、通信システム1が全体最適を図るために経路制御を行う対象となる制御対象ネットワーク10が示されている。制御対象ネットワーク10は、一例として、パケット転送装置11、…、17の七つのパケット転送装置を備える。なお、パケット転送装置の数はこれに限らず、制御対象ネットワーク10に応じた任意の数を取り得るものとする。
パケット転送装置11、…、17は、例えば、ルータやスイッチ等である。パケット転送装置11、…、17は、パケット転送装置制御装置400と接続しており、パケット転送装置制御装置400からの指示に従って通信経路を変更する。
具体的には、例えば、パケット転送装置11、…、17がOpenFlow対応スイッチの場合、パケット転送装置11、…、17は、パケット転送装置パケット転送装置制御装置400としてのOpenFlowコントローラからの指示に従って通信経路を変更する。
また、同図に、通信フローの一例として、通信フロー20が示されている。通信フロー20は、パケット転送装置12、パケット転送装置13、パケット転送装置14、パケット転送装置15を順に通る通信フローである。この通信フロー20は、制御対象ネットワークを流れる何らかのサービスを実現するための通信フローである。以下、通信フローを単にフローともいう。
NW情報収集装置100が、制御対象ネットワーク10のトポロジを管理する。具体的には、例えば、NW情報収集装置100は、以下のようにしてトポロジを示すトポロジ情報を生成する。NW情報収集装置100は、パケット転送装置11、…、17に一意となるノードIDを付与する。また、NW情報収集装置100は、パケット転送装置間の各リンクにも一意となるリンクIDを付与する。ここで、リンクとは、二つのパケット転送装置が他のパケット転送装置を経由せずに直接繋がっている通信経路である。また、リンクIDは、リンクを一意に識別可能な情報である。
その上で、NW情報収集装置100は、リンクID、ソース(Src)ノードID及び到達(Dst)ノードIDの組合せとしてトポロジ情報を生成する。SrcノードIDは、リンクのSrc側のパケット転送装置を一意に識別可能な情報である。DstノードIDは、リンクのDst側のパケット転送装置を一意に識別可能な情報である。
また、NW情報収集装置100は、制御対象ネットワーク内からパケット情報を収集する。そして、NW情報収集装置100は、収集したパケット情報に基づいて、各リンクの通信品質を示す品質値情報(例えば、遅延時間、ゆらぎ、パケットロス等)と各リンクの帯域使用率とを算出する。また、NW情報収集装置100は、収集したパケット情報に基づいて、ネットワーク内を流れている通信フローを示すフロー情報(例えば、フローID、始点ノード、終点ノード、通過経路等)を生成する。
例えば、パケット転送装置11、…、17のミラーポートにパケット収集装置が設置されている場合、NW情報収集装置100は、パケット収集装置がキャプチャしたパケット情報から各リンクの品質値情報を算出し、フロー情報を生成する。具体的には、例えば、NW情報収集装置100は、パケットの到達時刻の差を利用して、遅延時間又はゆらぎを算出する。また、例えば、NW情報収集装置100は、パケットロス率を、パケット収集装置が収集したパケット数の差から算出する。また、例えば、NW情報収集装置100は、単位時間当たりのバイト数に基づいて、帯域使用率を算出する。
NW情報収集装置100は、生成したトポロジ情報、各リンクの品質値情報、各リンクの帯域使用率及びフロー情報を経路制御装置200へ出力する。
経路制御装置200は、NW情報収集装置100から入力された、各リンクの品質値情報およびフロー情報に基づき、通信フロー内の経路を移動する移動対象フローを決定する。具体的には、例えば、経路制御装置200は、以下のようにして移動対象フローを決定する。経路制御装置200は、フローの品質値情報に基づいて、移動対象候補フローを抽出する。そして、経路制御装置200は、抽出した移動対象候補フローを経路抽出装置300に出力して、品質値が最良の経路を示す移動先経路候補を経路抽出装置300から取得する。そして、経路制御装置200は、現在の経路の品質値と移動先経路候補の品質値とを比較し、改善が見込まれるか否か判定する。
そして、経路制御装置200は、改善が見込まれるフローについて、移動処理をパケット転送装置制御装置400に指示する。これにより、パケット転送装置制御装置400がパケット転送装置11、…、17に対して経路変更処理を実施する。
これにより、経路制御装置200は、ネットワークの状態を常に監視し、流れている通信フローも含めて動的に経路変更を実施することにより、常にネットワーク全体を最適化することができる。
経路抽出装置300は、経路制御装置200から入力された移動対象候補フロー内の経路を移動させたときの品質値に基づいて、経路を抽出する。具体的には、例えば、経路抽出装置300は、移動対象候補フロー内の経路を移動させたときの移動対象候補フローの品質値が最良となる経路を抽出する。経路抽出装置300は、抽出した移動先経路候補を経路制御装置200へ出力する。なお、この抽出方式は何でも良い。
パケット転送装置制御装置400は、経路制御装置200からの指示に基づいて、制御対象ネットワーク10内のパケット転送装置11、…、17に対して、経路変更を指示する。
図2は、本実施形態における経路制御装置200の概略ブロック図である。経路制御装置200は、NW情報取得部210と、トポロジ情報記憶部220と、フロー情報更新部230と、フロー情報記憶部240と、経路制御決定部250と、経路情報送信部270とを備える。
NW情報取得部210は、NW情報収集装置100からトポロジ情報、各リンクの品質値情報、各リンクの帯域使用率及びフロー情報を取得する。そして、NW情報取得部210は、取得したトポロジ情報、各リンクの品質値情報及び各リンクの帯域使用率を基に、トポロジ情報記憶部220に記憶された情報を更新する。また、NW情報取得部210は、フロー情報をフロー情報更新部230に出力する。
なお、NW情報取得部210は、NW情報収集装置に対して、取得したいリンクの情報を与え、当該リンクの情報のみを取得するようにしても良い。
トポロジ情報記憶部220には、リンクID、そのリンクIDのリンクのSrcノードID、そのリンクIDのリンクのDstノードID、そのリンクIDが示すリンクの品質値情報及びそのリンクIDが示すリンクの帯域使用率が関連付けられて記憶されている。
フロー情報更新部230は、NW情報取得部210から入力されたフロー情報に基づき、フロー情報記憶部240に記憶された情報を更新する。フロー情報更新部230は、フロー情報を更新した更新通知を経路制御決定部250へ出力する。
フロー情報記憶部240には、フローID、そのフローIDが示すフローの始点ノード、そのフローIDが示すフローの終点ノード、そのフローIDが示すフローの経路及びそのフローIDが示すフローの品質値情報が関連付けられて記憶されている。ここで、フローIDは、フローを一意に識別可能な情報である。また、始点ノードは、制御対象ネットワーク10において、当該フローが入ってきたパケット転送装置を識別する情報である。また、終点ノードは、制御対象ネットワーク10において、当該フローが出て行くパケット転送装置を識別する情報である。経路は当該フローが通過するリンクリストである。品質値情報は、フローが通過する経路内の各リンクの品質値から算出されるフローの品質値を示す情報である。
経路制御決定部250は、フロー情報記憶部240に格納されているネットワーク内のフロー情報を参照し、経路の移動対象候補となる移動対象候補フローを決定する。また、経路制御決定部250は、決定した移動対象候補フローを経路抽出装置300へ出力し、経路抽出装置300に移動先経路候補を抽出させる。そして、経路制御決定部250は、経路抽出装置300が抽出した移動先経路候補を経路抽出装置300から取得する。
そして、経路制御決定部250は、現在の品質値と移動先経路候補の品質値とを比較し、移動先経路候補の品質値が現在の品質値(移動対象候補フロー品質値)よりも改善するか否か判定する。経路制御決定部250は、移動先経路候補の品質値が現在の品質値よりも改善する場合、移動対象候補フローを移動対象フローに決定する。そして、経路制御決定部250は、決定した移動対象フローの移動先経路情報を経路情報送信部270へ出力する。
ここで、経路制御決定部250は、移動対象候補抽出部251と、移動対象フロー決定部261とを備える。移動対象候補抽出部251は、通信フローの品質値に基づいて、通信フローのうち該通信フローに含まれる経路を移動する候補となる移動対象候補フローを抽出する。また、後述する第2の抽出処理において、移動対象候補抽出部251は、通信フローの品質値と該通信フローを構成するリンクの帯域利用率とに基づいて、移動対象候補フローを抽出する。移動対象候補抽出部251の処理の詳細は、後述する。
移動対象フロー決定部261は、経路抽出装置300が抽出した移動先経路候補の品質値が移動対象候補フローの品質値よりも改善する場合、移動対象候補フローを経路の移動を実施する移動対象フローに決定する。換言すれば、移動対象フロー決定部261は、移動対象候補抽出部251が抽出した移動対象候補フローのうち、経路の移動により通信フローの品質値が改善される移動対象候補フローを、経路の移動を実施する経路移動対象フローに決定する。移動対象フロー決定部261の処理の詳細は後述する。
経路情報送信部270は、経路制御決定部250から入力された各移動対象フローの移動先経路情報をパケット転送装置制御装置400へ送信する。これにより、パケット転送装置制御装置400は、経路情報送信部270から受信した移動先経路情報に基づき、パケット転送装置11、…、17内の経路情報を更新する。
図3は、トポロジ情報記憶部220に記憶されているテーブルT1の一例である。テーブルT1において、リンクID、SrcノードID、DstノードID、品質値及び帯域使用率が一組のデータとして格納される。品質値及び帯域使用率は、それぞれNW情報収集装置100から受け取った品質値情報及び帯域使用率の格納領域である。このように、トポロジ情報記憶部220には、リンクID毎に、SrcノードID、DstノードID、品質値及び帯域使用率が関連付けられて記憶されている。
図4は、フロー情報記憶部240に記憶されているテーブルT2の一例である。テーブルT2において、フローID、始点ノード、終点ノード、経路及び品質値の組が一組のデータとして格納される。
続いて、移動対象候補抽出部251の処理の目的について説明する。移動対象候補抽出部251は、以下の三つの目的により、移動対象候補フローの抽出をそれぞれ実施する。第1の目的は、移動対象候補抽出部251は、品質の悪い通信フローの経路を変更し、通信フローの品質値の向上を図るものである。この第1の目的のために移動対象候補フローを抽出する処理を第1の抽出処理と称する。第2の目的は、品質の良い通信フローの経路を変更し、当該通信フローが通過するリンクを共有する他の品質の悪い通信フローの品質値の向上を図るものである。この第2の目的のために移動対象候補フローを抽出する処理を第2の抽出処理と称する。第3の目的は、上記以外の通信フローについても、通信フローの品質値が向上する場合には、通信フローの経路を変更するものである。この第3の目的のために移動対象候補フローを抽出する処理を第3の抽出処理と称する。
図5は、本実施形態の経路制御装置200による品質値向上の効果を説明するための図である。同図において、ネットワーク内のフローの品質値の頻度分布30が示されている。ここで、頻度分布30の縦軸は頻度で横軸は品質値である。同図において、矢印31は、第1の抽出処理によって頻度分布が移動する方向を示している。また、矢印32は、第2の抽出処理によって頻度分布が移動する方向を示している。また、矢印33は、第3の抽出処理によって頻度分布が移動する方向を示している。
また、第1〜第3の抽出処理によって頻度分布30が頻度分布35に変更されることが示されている。また、破線で示された頻度分布34は、頻度分布30と同じ頻度分布を表している。ここで、頻度分布34及び頻度分布35の縦軸は頻度で横軸は品質値である。
第1の抽出処理及び第2の抽出処理は分散を小さくする働きとなる。これにより、経路制御装置200は、利用者の間で、品質の公平性を実現することができる。第3の抽出処理は品質値の平均を品質値の良い方向へ移動させる働きとなる。これにより、経路制御装置200は、全体的な品質値を向上させることができる。
図6は、本実施形態における経路制御決定部250の概略ブロック図である。移動対象候補抽出部251は、輻輳リンク抽出部252と、品質不良フロー抽出部253と、品質良好フロー抽出部255と、第2の抽出部256と、第3の抽出部257とを備える。
輻輳リンク抽出部252は、トポロジ情報記憶部220を参照して、帯域使用率が予め決められた閾値以上となる輻輳リンクを抽出し、抽出した輻輳リンクを第2の抽出部256へ出力する。
また、輻輳リンク抽出部252は、フロー情報記憶部240を参照し、輻輳リンクにおいて、当該リンクを経由するフローの中に品質値が予め決められた閾値を下回るものが含まれるリンクを抽出する。以降、このリンクを「品質不良フロー経由輻輳リンク」と呼ぶ。ここで、閾値は、絶対値でも良いし、パーセンタイル値でもよい。輻輳リンク抽出部252は、抽出した品質不良フロー経由輻輳リンクを移動対象フロー決定部261の後述する移動先経路候補取得部262へ出力する。
品質不良フロー抽出部253は、第1の抽出処理を実行する。具体的には、品質不良フロー抽出部253は、フロー情報記憶部240を参照して、品質値が予め決められた第1の閾値より悪い品質不良フローを抽出する。ここで、例えば、品質値が遅延時間の場合には、第1の閾値も遅延時間に関する閾値であり、品質不良フロー抽出部253は、遅延時間が予め決められた第1の閾値より大きい品質不良フローを抽出する。また、例えば、品質値がパケットロスの場合には、第1の閾値もパケットロスに関する閾値であり、品質不良フロー抽出部253は、パケットロスが予め決められた第1の閾値より大きい品質不良フローを抽出する。
また、品質不良フロー抽出部253は、抽出した品質不良フローを移動対象候補フローとする。そして、品質不良フロー抽出部253は、この移動対象候補フローを示す移動対象候補フロー情報を移動対象フロー決定部261の後述する移動先経路候補取得部262へ出力する。
品質良好フロー抽出部255は、品質不良フロー抽出部253によって移動対象候補フローとして抽出されたが、その後の移動対象フロー決定部261の判定によって移動対象フローに決定されなかった移動対象候補フローが存在した場合に処理を実施する。以降、このフローを「経路制御対象外の品質不良フロー」と呼ぶこととする。
具体的には、品質良好フロー抽出部255は、経路制御対象外の品質不良フローを移動対象フロー決定部261から取得した場合、フロー情報記憶部240を参照して、品質値が予め決められた第2の閾値より高い品質良好フローを抽出する。そして、品質良好フロー抽出部255は、抽出した品質良好フローを経路制御対象外の品質不良フローとともに第2の抽出部256へ出力する。
第2の抽出部256は、第2の抽出処理を実行する。具体的には、第2の抽出部256は、品質良好フロー抽出部255が抽出した品質良好フローと経路制御対象外の品質不良フローとが、同一の輻輳リンクを通過している場合、品質良好フローを移動対象候補フローとして抽出する。換言すると、第2の抽出部256は、品質値が予め決められた第1の閾値より品質値が悪く、移動対象フロー決定部261の判定によって移動対象フローに決定されなかった品質不良フローと、品質値が予め決められた第2の閾値より良い品質良好フローとが、同一の輻輳リンクを通過している場合、品質良好フローを移動対象候補フローとして抽出する。第2の抽出部256は、抽出した移動対象候補フローを示す移動対象候補フロー情報を移動対象フロー決定部261の後述する移動先経路候補取得部262へ出力する。
第3の抽出部257は、第3の抽出処理を実行する。具体的には、第3の抽出部257は、フロー情報記憶部240を参照して、品質不良フロー抽出部253と第2の抽出部256により移動対象候補フローとして抽出され、移動対象フロー決定部261の判定によって移動対象フローに決定されなかった通信フロー全て、もしくはその一部をランダムに選択し、選択した通信フローを移動対象候補フローとして抽出する。そして、第3の抽出部257は、抽出した移動対象候補フローを示す移動対象候補フロー情報を移動対象フロー決定部261の後述する移動先経路候補取得部262へ出力する。
移動対象フロー決定部261は、移動先経路候補取得部262と、品質推定部263と、経路変更判定部264とを備える。
移動先経路候補取得部262は、移動対象候補抽出部251が抽出した移動対象候補フローの移動先の経路候補である移動先経路候補を取得する。具体的には、移動先経路候補取得部262は、品質不良フロー抽出部253、第2の抽出部256又は第3の抽出部257のいずれかから入力された移動対象候補フロー情報と、輻輳リンク抽出部252から入力された品質不良フロー経由輻輳リンク情報を経路抽出装置300へ出力し、経路抽出装置300から新たな移動先経路候補を取得する。
品質推定部263は、移動先経路候補取得部262が取得した移動先経路候補に、移動対象候補フローを移動させた際の品質値を推定する。
経路変更判定部264は、現在の移動対象候補フローの品質値と品質推定部263が推定した品質値との比較に基づいて、その移動対象候補フローの経路を変更するか否か判定する。具体的には、例えば、経路変更判定部264は、現在の移動対象候補フローの品質値と品質推定部263が推定した品質値とを比較し、予め決められた閾値以上の改善が見込まれる場合、経路の移動の対象となる移動対象フローに決定する。
ここで、第2の抽出部256によって抽出された移動対象候補フローについては、経路変更判定部264は、経路制御対象外の品質不良フローの品質値と品質推定部263が推定した品質値とを比較し、移動対象候補フローの品質値が、品質不良フローの品質値よりも、閾値以上に悪くならない場合、経路の移動の対象となる移動対象フローに決定する。
この閾値は、第1〜3の抽出処理それぞれの場合毎に、異なる値を設定してもよい。例えば、第1の抽出処理では閾値を小さく設定することで少しでも品質が良くなるのであれば、経路変更判定部264は、第1の抽出処理で抽出された移動対象候補フローを移動対象フローとして決定してもよい。
一方、第3の抽出処理では閾値をある程度大きく設定することで、大幅に品質が改善できるもののみを移動対象フローとして決定してもよい。
なお、経路抽出装置300は、移動先経路候補取得部262から入力された品質不良フロー経由輻輳リンク情報に含まれるリンクが、移動先経路に含まれないように経路を決定する。これにより、経路フローを移動することで、品質の悪いフローの品質を更に悪化させることを防ぐことができる。また、経路抽出装置300による移動先経路探索の際、これらのリンクを探索対象となるトポロジから除外することで、経路探索処理の効率化も実現できる。
またこれを実現するために、移動対象フロー決定部261は、品質不良フロー経由輻輳リンクを除外したトポロジ情報をあらかじめ準備し、それを移動先経路探索の対象トポロジ情報として経路抽出装置300へ渡してもよい。
図7は、第2の抽出部256の処理を説明するための図である。同図において、「状態a」は二つのフローが通過するリンクの帯域使用率が低い場合を、「状態b」は二つのフローが通過するリンクの帯域使用率が高い場合を示した図である。「状態a」において、パケット伝送装置51とパケット伝送装置52との間のリンク53の帯域使用率が低いことが示されている。「状態b」において、パケット伝送装置54とパケット伝送装置55との間のリンク56の帯域使用率が高いことが示されている。また、「状態a」も「状態b」も品質の良いフローと品質の悪いフローとが同じリンクを使用している。
一般に、輻輳が発生すると品質が低下する可能性が高い。そのため、「状態a」では、品質が悪くなった原因箇所は、上図のリンクでない可能性が高い。一方、「状態b」は当該リンクの帯域使用率が高いため、そこが品質低下の要因となっている可能性がある。そのため、第2の抽出部256は、「状態a」の時は品質の良いフローを移動対象候補フローとせず、「状態b」の時は品質の良いフローを移動対象候補フローとして抽出する。
図8は、本実施形態における通信システム1の処理の流れの一例を示すフローチャートである。通信システム1は、以下のステップS101〜S105の処理を繰り返し実施する。
まず、ステップS101において、NW情報取得部210は、NW情報収集装置100から各リンクの品質値情報及びフロー情報を取得する。ここで、品質値情報は、例えば、各リンクのリンクID、SrcノードID、DstノードID、品質値及び帯域使用率を示す情報である。また、フロー情報は、例えば、各フローのフローID、始点ノード、終点ノード及び通過経路である。
次に、ステップS102において、NW情報取得部210は、NW情報収集装置100から取得した各リンクの品質値情報をトポロジ情報記憶部220のテーブルT1に格納する。なお、制御対象ネットワークのトポロジ(リンクID/SrcノードID/DstノードID)については、NW情報取得部210で管理している情報を事前に把握できているものとする。
次に、ステップS103において、フロー情報更新部230は、NW情報収集装置100から得られた各フローの通過経路、およびトポロジ情報から得られるフローの通過経路の各リンクの品質値情報から、フローの始点ノードから終点ノードまでの品質値を算出する。フロー情報更新部230は、算出した品質値を、フローID、始点ノード、終点ノード及び経路と関連付けてフロー情報記憶部240のテーブルT2に格納する。
また、フロー情報更新部230は、NW情報取得部210が受け取ったフロー情報とフロー情報記憶部240を照合し、フローの追加又は削除を行う。また、フローが通過する各リンクの品質値情報をトポロジ情報記憶部220から参照し、フローの始点ノードから終点ノードまでの品質値を算出し、フロー情報記憶部240のテーブルT2を更新する。
ここで、フローの品質値情報は、リンクの品質値情報と同一の品質指標であるとは限らない。例えば、リンクの品質値情報が単一の品質指標(遅延時間、パケットロス、ゆらぎ等のいずれか)で構成される場合には、フローの品質値も始点ノードから終点ノードまでの当該品質指標を用いることが想定されるが、リンクの品質値情報が複数の品質指標で構成される場合には、それらを用いて算出される別の品質指標(例えば、QoE(Quality of Experience)等)をフローの品質値情報としてもよい。ここで、QoEとは、利用者の体感の品質であり、ネットワーク自体ではなく、その上で提供されるアプリケーションサービスの体感品質のことである。またリンクの品質値情報が単一の品質指標であっても、それが帯域利用率等であれば、フローの品質値情報は利用帯域幅等の異なる品質指標となる場合もある。
次に、ステップS104において、経路制御決定部250は、移動対象候補抽出部251により移動対象候補フローを選定する。そして、経路制御決定部250は、移動対象フロー決定部261により移動対象候補フローのうち、経路の移動により通信フローの品質値が改善される移動対象候補フローを、経路の移動を実施する経路移動対象フローに決定する。この処理の詳細は後述する。
次に、ステップS105において、経路情報送信部270が、経路移動対象フローを示す経路移動対象フロー情報と移動先経路情報とをパケット転送装置制御装置400へ渡す。これにより、パケット転送装置制御装置400は、経路の移動処理を実施する。
以上、通信システム1は、ステップS101〜S105の処理を繰り返し実施することで、ネットワーク内を流れる通信フローが変化しても、常に全体の通信フローが最適になるように通信経路を制御することができる。
図9は、図8のステップS104における移動処理決定処理の流れの一例を示したフローチャートである。
まず、ステップS201において、輻輳リンク抽出部252は、輻輳リンクを抽出する。また、輻輳リンク抽出部252は、品質不良フロー経由輻輳リンクを抽出し、ステップS202へ遷移する。
次に、ステップS202において、品質不良フロー抽出部253は、上述した第1の抽出処理により移動対象候補フローを抽出し、ステップS203へ遷移する。
次に、ステップS203において、移動対象フロー決定部261は、第1の抽出処理により抽出された移動対象候補フローの経路を移動するか否か判定する。移動対象候補フローの経路を移動すると判定した場合(ステップS203 YES)、移動対象フロー決定部261は、その移動対象候補フローを経路移動対象フローに決定し(ステップS204)、ステップS210へ遷移する。
一方、抽出された複数の移動対象候補フロー内に、経路を移動しないと判定したフローが存在した場合(ステップS203 NO)、移動対象フロー決定部261は、その移動対象候補フローを経路制御対象外の品質不良フローとし(ステップS205)、ステップS206へ遷移する。
次に、ステップS206において、品質良好フロー抽出部255は、品質良好フローを抽出し、ステップS207へ遷移する。
次に、ステップS207において、第2の抽出部256は、第2の処理により経路移動対象フローを抽出する。具体的には、第2の抽出部256は、品質良好フローと経路制御対象外の品質不良フローが同一の輻輳リンクを通過しているとき、当該品質の良いフローを経路移動対象フローとして抽出し、ステップS208へ遷移する。
次に、ステップS208において、移動対象フロー決定部261は、第2の抽出処理により抽出された移動対象候補フローの経路を移動するか否か判定する。移動対象候補フローの経路を移動すると判定した場合(ステップS208 YES)、移動対象フロー決定部261は、その移動対象候補フローを経路移動対象フローに決定し(ステップS209)、ステップS210へ遷移する。移動対象候補フローの経路を移動しないと判定した場合(ステップS208 NO)、移動対象フロー決定部261は、ステップS210へ遷移する。
次に、ステップS210において、第3の抽出部257は、第3の抽出処理により移動対象候補フローを抽出する。具体的には、第3の抽出部257は、品質不良フロー抽出部253と第2の抽出部256により移動対象候補フローとして抽出され、移動対象フロー決定部261の判定によって移動対象フローに決定されなかった通信フロー全て、もしくはその一部をランダムに選択し、選択した通信フローを移動対象候補フローとして抽出する。
次に、ステップS211において、移動対象フロー決定部261は、第3の抽出処理により抽出された移動対象候補フローの経路を移動するか否か判定する。移動対象候補フローの経路を移動すると判定した場合(ステップS211 YES)、移動対象フロー決定部261は、その移動対象候補フローを経路移動対象フローに決定し(ステップS212)、その処理を終了する。移動対象候補フローの経路を移動しないと判定した場合(ステップS211 NO)、移動対象フロー決定部261はその処理を終了する。以上で、本フローチャートの処理を終了する。
続いて、一実施例として、リンクの品質値情報およびフローの品質値情報(全体最適化する品質)の品質指標として遅延時間を例に、経路制御装置200の処理を説明する。以下、リンクIDがLk(kは正の整数)のリンクを単にリンクLkと呼ぶ。例えば、リンクIDがL3のリンクをリンクL3と呼ぶ。また、フローIDがFkのフローを単にフローFkと呼ぶ。例えば、フローIDがF1のフローをフローF1と呼ぶ。
経路制御装置200は、トポロジ(リンクID/SrcノードID/DstノードID)を事前に把握している。そのため、NW情報取得部210は、NW情報収集装置100から得られた各リンクの品質値情報を、トポロジ情報記憶部220に記憶されているテーブルT1の品質値と帯域使用率のカラムに値を格納する。
次に、フロー情報更新部230は、NW情報収集装置100から得られたフロー情報(通過経路)を、フロー情報記憶部240のテーブルT2の経路のカラムに値を格納する。
もし、NW情報収集装置100から得られた情報に、フロー情報記憶部240に含まれない新規のフロー情報が存在する場合には、フロー情報更新部230は、新たなレコードを生成し、NW情報収集装置100から得られた情報(例えば、フローID、始点ノード、終点ノード及び経路)を格納する。また、フロー情報記憶部240に格納されているフローIDのうち、NW情報収集装置100から得られた情報に含まれないフロー情報が存在する場合、フロー情報更新部230は、当該フローをフロー情報記憶部240から削除する。
次に、フロー情報更新部230は、トポロジ情報記憶部220を参照し、各フローの経路(リンクリスト)に含まれる、各リンクの品質値を取得する。
例えば、あるフローの経路が図10のテーブルT2−2であったとする。図10は、フロー情報記憶部240に記憶されているテーブルT2の一例であるテーブルT2−2である。同図のテーブルT2−2には、フローID、始点ノード、終点ノード、経路及び品質値が一組のデータとして記憶されている。そして、テーブルT2−2には、フローIDがF1で、始点ノードがN1で、終点ノードがN2で、経路がリンクL1、リンクL2、リンクL3であるデータが記憶されている。
また、例えば、各リンクの品質値情報が図11のテーブルT1−2であったとする。図11は、トポロジ情報記憶部220に記憶されているテーブルT1の一例であるテーブルT1−2である。同図のテーブルT1−2には、リンクID、SrcノードID、DstノードID、品質値及び帯域使用率が一組のデータとして記憶されている。この例では、品質値は遅延時間である。そして、テーブルT1−2には、リンクIDがL1、L2、L3の三組のデータを保持している。例えば、リンクIDがL1の場合、SrcノードIDがN1で、DstノードIDがN10で、品質値が10msである。
この条件で、フロー情報更新部230は、テーブルT1−2を参照して、各リンクの遅延時間の和「23msec」をフローの始点ノードから終点ノードまでの遅延時間として算出する。そして、算出したフローの始点ノードから終点ノードまでの遅延時間を、フロー情報記憶部240に記憶されているテーブルT2−2のフローIDがF1の品質値に格納する。これにより、フロー情報記憶部240は、図12に示すテーブルT2−3を保持する。
図12は、図10のテーブルT2−2において品質値の値が格納された後のテーブルである。同図のテーブルT2−3において、フローIDがF1に対応する品質値に23msecが格納されている。
なお、最適化対象となる品質指標が時間以外であれば、フロー情報更新部230は、それぞれの品質指標に合わせた算出処理により、フローの品質値を算出する。
図13は、フロー情報記憶部240に記憶されているテーブルT2の一例であるテーブルT2−4とトポロジ情報記憶部220に記憶されているテーブルT1の一例であるテーブルT1−3である。なお、テーブルT2−4及びテーブルT1−3において、処理に必要の無い情報は記載していない。
同図のテーブルT2−4は、フローID、経路及び品質値の組を保持している。ここで、品質値は遅延時間である。また、同図のテーブルT1−3は、リンクID及び帯域使用率の組を保持している。
図13に示されたテーブルT2−4がフロー情報記憶部240に記憶されており、テーブルT1−3がトポロジ情報記憶部220に記憶されている場合に、輻輳リンク抽出部252は、以下の処理を行う。例えば、輻輳リンクを抽出するための帯域使用率の閾値が80%であったとすると、輻輳リンク抽出部252は、リンクIDがL3及びL4であるリンクを輻輳リンクとして抽出する。
続いて、輻輳リンク抽出部252は、品質不良フローが通過する輻輳リンクを抽出する。第2の抽出部256は、輻輳リンクすなわちリンクIDがL3とL4のリンクを通過するフローにおいて、品質値が予め決められた閾値よりも悪いものが存在するか否かを判定する。ここで、その閾値を50msecとすると、フローIDがF2とF6のフローが品質不良フローに該当するので、輻輳リンク抽出部252は、そのフローが通過するリンクL4を、品質不良フロー経由輻輳リンクとして抽出する。
続いて、移動対象候補フローの抽出の処理例について説明する。品質不良フロー抽出部253は、例えば、絶対値で閾値を指定する場合、その値より悪い品質値が付与されているフローを、移動対象候補フローとしてフロー情報記憶部240から抽出する。本例の場合には、品質指標として遅延時間を用いているため、品質不良フロー抽出部253は、品質値が閾値より大きなフローを移動対象候補フローとして抽出する。
図13のテーブルT2−4は、フロー情報記憶部240に記憶されているテーブルT2の一例であり、フローID、経路及び品質値の組を保持している。例えば、フローIDがF1のフローは、品質値が9msecであることが示されている。
ここで、例えば第1の閾値を50msecとすると、品質不良フロー抽出部253は、遅延時間が50msecより大きいフローであるフローIDがF2とF6のフローを、移動対象候補フローとして抽出する。なお、第1の閾値は、絶対値ではなくパーセンタイル値等で指定してもよい。
続いて、第2の抽出部256による第2の抽出処理を説明する。
図13に示されたテーブルT2−4がフロー情報記憶部240に記憶されており、テーブルT1−3がトポロジ情報記憶部220に記憶されている場合に、第2の抽出部256は、以下の処理を行う。前提として、フローF2は、品質不良フロー抽出部253により第1の抽出処理において移動対象候補フローとして抽出されたが、その後に移動対象フロー決定部261によって経路制御の対象外と判断されたとする。
例えば、閾値を20msecとして、品質の良いフローを品質値が20msec未満のフローに定めたとする。このとき、品質良好フロー抽出部255は、フローF1及びフローF4の二つのフローを品質良好フローとして抽出する。
続いて、第2の抽出部256は、その品質良好フローF1及びF4と、経路制御対象外の品質不良フローF2とが、同一の輻輳リンクを通過しているか否か判定する。第2の抽出部256は、図13のテーブルT2−4を参照して、品質良好フローF1と経路制御対象外の品質不良フローF2が共有するリンクであるリンクL1とリンクL2とを抽出する。
また、第2の抽出部256は、図13のテーブルT2−4を参照して、品質良好フローF4と経路制御対象外の品質不良フローF2が共有するリンクであるリンクL2とL4を抽出する。また、第2の抽出部256は、図13のテーブルT1−3を参照して、輻輳リンクとして帯域使用率が80%以上のリンクL3とL4を抽出する。
そして、第2の抽出部256は、品質良好フローF1が輻輳リンクであるリンクL3又はL4のいずれも含まないので、品質良好フローF1と経路制御対象外の品質不良フローF2とが、同一の輻輳リンクを通過していないと判定する。一方、第2の抽出部256は、品質良好フローF4が輻輳リンクであるリンクL4を含むので、品質良好フローF4と経路制御対象外の品質不良フローF2とが、同一の輻輳リンクを通過していると判定する。そして、第2の抽出部256は、同一の輻輳リンクを通過していると判定した品質良好フローF4を、移動対象フローとして抽出する。
なお、第1の抽出処理と同様に、品質の良いフローを決める閾値は、絶対値ではなくパーセンタイル値等で指定してもよい。
続いて、第3の抽出部257による第3の抽出処理について説明する。前提として、図13のテーブルT2−4のフローF2とF6が第1の抽出処理により移動対象候補フローとして抽出され、第2の抽出処理によりフローF4が移動対象候補フローとして抽出されたものとする。
この前提で、第3の抽出部257は、上記のフローを除くフローF1、F3、F5について、その全て、もしくは一部をランダムに選択し、移動対象候補フローとして抽出する。
続いて、移動対象フロー決定部261の処理例を、品質不良フロー抽出部253による第1の抽出処理の直後に実施される処理を例に説明する。
例えば、品質不良フロー抽出部253による第1の抽出処理において、図13のテーブルT2−4のフローF6が移動対象候補フローとして抽出されたとする。ここで、フローF6の品質値(この例では、遅延時間)は、66msecである。
また、輻輳リンク抽出部252により、品質不良フローが通過する輻輳リンクとして、図13のテーブルT1−3のリンクL3が抽出されたものとする。ここで、リンクL3の帯域使用率は、85%である。
移動対象フロー決定部261は、これらの情報を経路抽出装置300に渡して、フローF6の移動先経路候補を取得する。ここで、例えば、移動対象フロー決定部261は、移動先経路候補として、リンクL7、L8及びL9を取得したとする。
続いて、移動対象フロー決定部261は、移動先経路候補に含まれるリンクの品質値をトポロジ情報記憶部220から参照し、推定品質値を算出する。
図14は、トポロジ情報記憶部220に記憶されているテーブルT1の一例であるテーブルT1−4である。なお、トポロジ情報記憶部220に記憶されているテーブルT1のうち、処理に利用しない部分は記載していない。同図のテーブルT1−4において、リンクL7の品質値が6msecで、リンクL8の品質値が7msecで、リンクL9の品質値が11msecである。ここで、品質値は遅延時間である。
このとき、移動対象フロー決定部261は、リンクL7の品質値とリンクL8の品質値とリンクL9の品質値とを加算して、推定品質値として24(=6+7+11)msecを算出する。そして、移動対象フロー決定部261は、図13のテーブルT2−4を参照して、フローF6の品質値である66msecを現在の品質値として取得する。
移動対象フロー決定部261は、現在の品質値(66msec)と推定品質値(24msec)とを比較すると、現在の品質値より品質の改善が見込まれるので、フローF6 を移動対象フローに決定し、その移動先経路を「リンクL7、L8及びL9」とする。
なお、移動対象フロー決定部261は、この移動対象フローの決定処理を、移動対象候補フローの抽出処理で抽出したフロー毎に実施する。
また、第2の抽出処理の直後では、移動対象フロー決定部261は、移動先経路候補の推定品質値と比較する現在の品質値に、経路制御対象外の品質不良フローの品質値を用いる。
以上、本実施形態によれば、経路制御装置200は、新たに流れ始めるフローだけでなく、既に流れているフローについても、品質不良フローを移動させるだけでなく、品質不良フローと輻輳リンクを共有する品質良好フローを移動対象候補フローとして抽出する。また、経路制御装置200は、それ以外のフローを移動対象候補フローとして抽出する。
そして、経路制御装置200は、経路を移動した後の推定品質値を算出して、品質値の改善が見込まれるフローを移動対象フローに決定する。そして、経路制御装置200は、移動対象候補抽出部251による移動対象候補フロー抽出処理と移動対象フロー決定部261による移動対象フロー決定処理を繰り返し実施することにより、フロー全体の品質値を常に最適化することができる。
また、本実施形態において、経路制御装置200は、品質値として様々な指標を利用することが出来るため、品質値として帯域使用率を用いた場合、部分的な輻輳の抑制やネットワークリソースの利用率向上効果が期待できる。
また、経路制御装置200は、品質値としてQoEを用いた場合、ユーザの満足度の最適化またはユーザの満足度の向上が図れるため、ユーザによる解約率の低減が期待できる。
また、経路制御装置200は、ネットワークに求められる要件の一つである公平性を、定めた品質値によって保つことができる。
なお、本実施形態における経路制御装置200は、通信フローの品質値に基づいて、移動対象候補フローを抽出したが、これに限らず、予め決められた重要な通信フローを移動対象候補フローの一つとしてもよい。
また、複数の装置を備えるシステムが、本実施形態の経路制御装置200の各処理を、それらの複数の装置で分散して処理してもよい。
また、本実施形態の経路制御装置200の各処理を実行するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、当該記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、経路制御装置200に係る上述した種々の処理を行ってもよい。
なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1 通信システム
10 制御対象ネットワーク
11、12、13、14、15、16、17 パケット転送装置
20 通信フロー
100 NW情報収集装置
200 経路制御装置
210 NW情報取得部
220 トポロジ情報記憶部
230 フロー情報更新部
240 フロー情報記憶部
250 経路制御決定部
251 移動対象候補抽出部
252 輻輳リンク抽出部
253 品質不良フロー抽出部
255 品質良好フロー抽出部
256 第2の抽出部
257 第3の抽出部
261 移動対象フロー決定部
262 移動先経路候補取得部
263 品質推定部
264 経路変更判定部
270 経路情報送信部
300 経路抽出装置
400 パケット転送装置制御装置

Claims (6)

  1. 通信フローのうち、品質値が予め決められた第1の閾値より悪い品質不良フローと、品質値が予め決められた第2の閾値より良い品質良好フローとを抽出するとともに、前記品質不良フローと前記品質良好フローとが同一の輻輳リンクを通過している場合、前記品質良好フローを、経路を移動する候補となる移動対象候補フローとして抽出する移動対象候補抽出部と、
    前記移動対象候補抽出部が抽出した前記移動対象候補フローの移動先の経路の候補となる移動先経路候補を、前記同一の輻輳リンクを通過しない経路となるように抽出する経路抽出装置と、
    前記移動対象候補抽出部が抽出した前記移動対象候補フローを経路の移動を実施する移動対象フローに決定する移動対象フロー決定部と、
    を備えることを特徴とする通信システム。
  2. 前記移動対象フロー決定部は、
    前記経路抽出装置が抽出した前記移動先経路候補に移動させたときの前記移動対象候補フローの品質値が、前記品質不良フローの品質値よりも所定の閾値以上悪化しない場合、前記移動対象候補フローを前記移動対象フローに決定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記移動対象候補抽出部は、
    前記通信フローのうち、前記移動対象フロー決定部により前記移動対象フローとして決定された通信フロー以外の通信フローを、前記移動対象候補フローとしてさらに抽出し、
    前記移動対象フロー決定部は、
    前記移動対象候補抽出部によりさらに抽出された前記移動対象候補フローを前記移動先経路候補に移動させたときの品質値が移動前の品質値より向上する場合、当該さらに抽出された前記移動対象候補フローを前記移動対象フローに決定する、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の通信システム。
  4. 通信フローのうち、品質値が予め決められた第1の閾値より悪い品質不良フローと、品質値が予め決められた第2の閾値より良い品質良好フローとを抽出するとともに、前記品質不良フローと前記品質良好フローとが同一の輻輳リンクを通過している場合、前記品質良好フローを、経路を移動する候補となる移動対象候補フローとして抽出する移動対象候補抽出部と、
    前記移動対象候補抽出部が抽出した前記移動対象候補フローを、前記同一の輻輳リンクを通過しない経路に移動を実施する移動対象フローに決定する移動対象フロー決定部と、
    を備えることを特徴とする経路制御装置。
  5. 移動対象候補抽出部が、通信フローのうち、品質値が予め決められた第1の閾値より悪い品質不良フローと、品質値が予め決められた第2の閾値より良い品質良好フローとを抽出するとともに、前記品質不良フローと前記品質良好フローとが同一の輻輳リンクを通過している場合、前記品質良好フローを、経路を移動する候補となる移動対象候補フローとして抽出する手順と、
    移動対象フロー決定部が、前記移動対象候補抽出部が抽出した前記移動対象候補フローを、前記同一の輻輳リンクを通過しない経路に移動を実施する移動対象フローに決定する手順と、
    を有することを特徴とする経路制御方法。
  6. コンピュータに、
    通信フローのうち、品質値が予め決められた第1の閾値より悪い品質不良フローと、品質値が予め決められた第2の閾値より良い品質良好フローとを抽出するとともに、前記品質不良フローと前記品質良好フローとが同一の輻輳リンクを通過している場合、前記品質良好フローを、経路を移動する候補となる移動対象候補フローとして抽出する移動対象候補抽出ステップと、
    前記移動対象候補抽出ステップにより抽出された前記移動対象候補フローを、前記同一の輻輳リンクを通過しない経路に移動を実施する経路移動対象フローに決定する移動対象フロー決定ステップと、
    を実行させるための経路制御プログラム。
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