JP4734393B2 - 汚泥等回収装置 - Google Patents

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Description

この発明は、下水処理施設や汚泥処理施設などにおいて、沈殿池の池底に堆積した汚泥を掻き寄せて回収するとともに、水面に浮遊したスカムを掻き寄せて回収するための汚泥等回収装置に関する。
例えば、下水処理施設では、下水から固形物などが除去された後、汚泥を含む処理前の水が沈殿池へ送り込まれる。沈殿池の池底には細かいゴミや沈降した汚泥が堆積し、この堆積物のうち、腐敗などにより発生するガスを含んだ汚泥はスカムとなって浮上して水面付近に浮遊する。汚泥は掻寄板を池底に沿って移動させることによって、汚泥ピットまで掻き寄せられて回収される。スカムは、掻寄板を水面に沿って移動させることによって、スカムスキマと呼ばれる回収装置まで掻き寄せられて回収される。
図11は、従来の汚泥等回収装置の一例を示している。
図示例の汚泥等回収装置は、複数の掻寄板101が一定間隔毎に沈殿池100の両側に張設された左右のチェン102,102間に取り付けられたものである。各チェン102は沈殿池100の内部適所に配置された駆動ホイール103と3個の従動ホイール104との間に沈殿池100内を周回するように掛け渡されている。左右の駆動ホイール103を駆動機構105により駆動して各チェン102を走行させると、各掻寄板101は沈殿池100の全長にわたり池底aに沿って移行する。沈殿池100の池底aに堆積した汚泥Aは掻寄板101により掻き寄せられて汚泥ピット106に回収される。また、各掻寄板101は沈殿池100の水面bに沿って移行して、水面bに浮遊したスカムBをスカムスキマ107に掻き寄せる。このスカムスキマ107は沈殿池100のほぼ中央部に設置してあり、適時傾けることにより開口部107AよりスカムBが回収される。各掻寄板101はチェン102の走行とともに周回するので、汚泥AやスカムBの掻き寄せが継続して行われる。
ところで、この種の汚泥等回収装置では、チェン102を長時間走行させると、チェン102に摩耗などによる伸びが発生して弛みが生じる。この状態を放置すると、チェン102が各ホイール103,104から外れるなどの問題が生じるため、チェン102に適度な張力を与えてチェン102の張りを調整するためのテークアップ装置108が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−044034号公報
図12は、従来のテークアップ装置108の一例を示すものである。
図示例のテークアップ装置108は、沈殿池100の池底a上に配備された一方の左右の従動ホイール104に設けられており、沈殿池100の両側壁の対向する位置にそれぞれ取り付けられている左右のフレーム109,109と、各フレーム109に設けられた上下一対のスライドレール110A,110Bに前後方向へ摺動可能に係合した左右の軸受111とを備えている。各軸受111は、左右の従動ホイール104を回動自由に支持する車軸112の両端部をそれぞれ支持している。各軸受111には、各フレーム109の前側に固定されたナット113に螺合したネジ軸114が水平に取り付けられており、長期の走行によってチェン102に伸びが生じると、ネジ軸114を回転させることにより軸受111をスライドレール110A,110Bに沿って後方へスライドさせ、従動ホイール104の位置を後方へ変位させることにより、チェン102に張力を付与してチェン102の張りを調整している。
しかしながら、上記した構成の汚泥等回収装置では、テークアップ装置108が水中に設けられているため、チェン102の張りを調整するには沈殿池100の水を抜き取る必要があり、作業に手数を要するうえ、その度に汚泥等の回収処理を中断しなければならないという問題がある。また、チェン102に弛みが生じていても、水面上にて目視で確認することができないため、これを即座に把握することができず、チェン102に弛みが生じることに伴うトラブルの発見が遅れるという問題もある。
この発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、チェンの張りを水面上で容易に調整できるとともに、チェンの弛みを水面上で把握することができる汚泥等回収装置を提供することを目的とする。
この発明による汚泥等回収装置は、沈殿池の池底に堆積した汚泥と水面に浮遊したスカムとを掻き寄せるための複数の掻寄板が沈殿池の両側に張設された左右のチェン間に取り付けられ、各チェンは、池底上に配備された前後位置のホイールと水面下に配備された前後位置のホイールとの間に沈殿池内を周回するようにそれぞれ掛け渡されるとともに、水面下に配備された前後位置のいずれか一方の左右のホイールが駆動機構により駆動されて成るものである。この汚泥等回収装置は、池底上に配備された前後位置のいずれか一方の左右のホイールを回動自由に支持する車軸を各ホイールが前後方向へ変位することが可能なように両端部を吊り下げ状態で支持する左右のそれぞれ対をなすアームと、沈殿池内の所定の深さ位置に回動可能に支持され各アームの上端部を連結する連結軸と、下端部がクランク機構を介して連結軸の中央部に連結され上端部が水面の上方位置に配置された張力機構に支持される垂直ロッドとを有している。前記張力機構は、垂直ロッドに上向きのバネ圧を作用させて左右のホイールを付勢することにより左右の各チェンにバネ圧に応じた張力を付与するバネと、前記バネを中間に介在させた状態で垂直ロッドの上端部を支持する支え軸と、支え軸を昇降可能に支持し支え軸を昇降動作させてバネを拡縮させることによりバネ圧を調整するバネ圧調整機構とを含んでいる。
上記した構成の汚泥等回収装置において、垂直ロッドに張力機構のバネによる所定のバネ圧が上向きに作用することによって池底上に配備された一方の左右のホイールが各チェンを緊張させる方向に付勢される結果、各チェンには前記バネ圧に応じた所定の張力(以下、「初張力」という。)が作用してその張りが保たれている。摩耗などによりチェンに伸びが発生してチェンが弛むと、チェンにバネ圧に応じた引張力が作用することでチェンの張りは保たれるが、チェンの張力は低下して初張力より小さくなる。すなわち、チェンの伸びに応じてバネが伸長しその分バネ圧が低下して、チェンの張力が低下するのである。このとき、バネ圧調整機構によって支え軸を上昇動作させ、バネを圧縮させるなどして、バネ圧を調整して当初の状態に移行させると、垂直ロッドは前記バネ圧により付勢されて上方に変位し、これにより左右のホイールが各チェンに張力を付与する方向に変位する結果、各チェンに前記バネ圧に応じた初張力を作用させることができる。
この発明の好ましい実施態様においては、前記張力機構は、支え軸に対する垂直ロッドの変位を表示する表示盤をさらに含んでいる。この実施態様によれば、垂直ロッドはバネを中間に介在させた状態で支え軸に支持されているので、バネの長さの変化は支え軸と垂直ロッドとの相対位置関係の変化として表れる。よって、この垂直ロッドの支え軸に対する上下方向の変位を表示盤に表示することにより、バネの長さ(バネ圧)の変化、言い換えれば、チェンの張力の変化を確認できるので、チェンの弛み(張力の低下)を水面上にて把握できるようになる。
この発明のさらに好ましい実施態様においては、前記張力機構は、垂直ロッドの上下方向の位置を表示する表示盤をさらに含んでいる。この実施態様によれば、チェンに伸びが発生するにしたがって、垂直ロッドは上方に変位するので、垂直ロッドの上下方向の位置を表示盤に表示することにより、チェンの伸びの総量が把握できるようになる。
この発明による他の汚泥等回収装置は、沈殿池の池底に堆積した汚泥と水面に浮遊したスカムとを掻き寄せるための複数の掻寄板が沈殿池の両側に張設された左右のチェン間に取り付けられ、各チェンは、池底上に配備された前後位置のホイールと水面下に配備された前後位置のホイールとの間に沈殿池内を周回するようにそれぞれ掛け渡されるとともに、水面下に配備された前後位置のいずれか一方の左右のホイールが駆動機構により駆動されて成るものである。この汚泥等回収装置は、池底上に配備された前後位置のいずれか一方の左右のホイールを回動自由に個別に支持する左右の各車軸を各ホイールが前後方向へそれぞれ変位することが可能なように両端部を吊り下げ状態で支持する左右一対のアームと、沈殿池内の所定の深さ位置にそれぞれ回動可能に支持され左右一対の各アームの上端部をそれぞれ連結する左右一対の連結軸と、下端部がクランク機構を介して各連結軸の中央部にそれぞれ連結され上端部が水面の上方位置に配置された左右一対の張力機構にそれぞれ支持される左右一対の垂直ロッドとを有している。前記一対の各張力機構は、各垂直ロッドに上向きのバネ圧をそれぞれ作用させて左右の各ホイールを付勢することにより左右の各チェンにバネ圧に応じた張力を付与するバネと、前記バネを中間に介在させた状態で垂直ロッドの上端部を支持する支え軸と、支え軸を昇降可能に支持し支え軸を昇降動作させてバネを拡縮させることによりバネ圧を調整するバネ圧調整機構とをそれぞれ含んでいる。
上記した構成の汚泥等回収装置は、池底上に配備された一方の左右の各ホイールをそれぞれ個別に前後方向へ変位させることにより、左右の各チェンの張りを個々に調整するようにしたものである。この汚泥等回収装置では、チェンの左右で伸びの差が発生して、左右の各チェンの張力に差が出たような場合には、左右一対の張力機構の各バネ圧調整機構によってそれぞれのバネのバネ圧を調整することにより、各ホイールの前後方向の位置が個々に調整される結果、各チェンに前記バネ圧に応じた張力が付与されて、各チェンの弛みが改善されるとともに、チェンの左右の張力差も修正される。
この発明の好ましい実施態様においては、左右一対の各張力機構は、各垂直ロッドの上下方向の位置が所定の位置に達したことを検出して左右のチェンの伸びの異常をそれぞれ検知するセンサをさらに含んでいる。この実施態様によれば、左右の各チェンが切れたり、各チェンに異常な伸びが生じたりすると、異常が発生した垂直ロッドは上方に大幅に変位するため、各垂直ロッドの上下方向の位置をセンサで監視することにより、チェンの伸びの異常、または、チェンの切断検知が行える。
この発明による他の汚泥等回収装置は、沈殿池の池底に堆積した汚泥と水面に浮遊したスカムとを掻き寄せるための複数の掻寄板が沈殿池の両側に張設された左右のチェン間に取り付けられ、各チェンは、池底上に配備された前後位置のホイールと水面下に配備された前後位置のホイールとの間に沈殿池内を周回するようにそれぞれ掛け渡されるとともに、水面下に配備された前後位置のいずれか一方の左右のホイールが駆動機構により駆動されて成るものである。この汚泥等回収装置は、池底上に配備された前後位置のいずれか一方の左右のホイールを回動自由に個別に支持する左右の各車軸を各ホイールが前後方向へそれぞれ変位することが可能なように両端部を吊り下げ状態で支持する左右一対のアームと、沈殿池内の所定の深さ位置にそれぞれ回動可能に支持され左右一対の各アームの上端部をそれぞれ連結する左右一対の連結軸と、下端部がクランク機構を介して左右の各連結軸の中央部にそれぞれ連結された左右一対の中間ロッドと、各中間ロッドを両端部に吊り下げ状態で支持するレバー軸と、下端部がレバー軸の中央部に連結され上端部が水面の上方位置に配置された張力機構に支持される垂直ロッドとを有している。前記張力機構は、垂直ロッドに上向きのバネ圧を作用させて左右のホイールを付勢することにより左右の各チェンにバネ圧に応じた張力を付与するバネと、前記バネを中間に介在させた状態で垂直ロッドの上端部を支持する支え軸と、支え軸を昇降可能に支持し支え軸を昇降動作させてバネを拡縮させることによりバネ圧を調整するバネ圧調整機構とを含んでいる。
上記した構成の汚泥等回収装置では、垂直ロッドに作用するバネによる上向きのバネ圧は、レバー軸を介して左右の各中間ロッドに均等に作用して左右のホイールが左右の各チェンを緊張させる方向に付勢される結果、各チェンには前記バネ圧に応じた初張力が作用してその張りが保たれている。左右の各チェンが弛んでその張力が低下した場合には、バネ圧調整機構により支え軸を上昇動作させてバネを圧縮させることにより、バネ圧を当初の状態に調整すると、垂直ロッドおよび各中間ロッドが上方に変位して左右のホイールが各チェンに張力を付与する方向に変位する結果、各チェンに前記バネ圧に応じた初張力を作用させることができる。
この発明の好ましい実施態様においては、前記張力機構は、レバー軸の縦ぶれ量が所定の値に達したことを検出するセンサをさらに含んでいる。この実施態様によれば、左右の各チェンの一方が切れたり、各チェンの伸びに異常な差が出たりすると、異常が発生した側の中間ロッドが上方に変位する結果、レバー軸は異常が発生した側の一端部が上方に縦ブレして垂直ロッドに対する傾きが変化する。そのため、センサによりレバー軸の縦ブレを監視することで、上記したチェンの異常検出が行える。
この発明によると、チェンに弛みが生じてその張力が低下しても、バネ圧調整機構によりバネのバネ圧を調整することによって、左右のホイールを前後方向に変位させて、チェンに前記バネ圧に応じた張力を付与して、チェンの弛みを改善しているので、チェンの張りを水面上で容易に調整することができる。
また、請求項6の発明では、支え軸に対する垂直ロッドの変位を表示する表示盤を設けたから、バネのバネ圧の変化、すなわち、チェンの張力の変化が前記表示盤に表示されるので、チェンに弛みが生じるとそれを直ちに検出することができる。従って、チェンに弛みが生じることによるトラブルが発生する前に、チェンの張りを調整することができる。
図1〜図3は、この発明の一実施例である汚泥等回収装置の構成を示す。
同図において、1は汚泥を含む水が導入される沈殿池であり、Aは池底aに堆積した汚泥、Bは水面bに浮遊するスカムである。沈殿池1の池底aは、その幅中央部はほぼ水平で平坦であるが、池底aの両側縁は傾斜面10になっている。池底aには、一方の端部S(図1では左端部)の側に汚泥ピット11が全幅にわたって形成されている。この汚泥ピット11は汚泥Aが溜まるのに十分な深さを有している。汚泥を含む水は端部Sの側の水流入壁12より沈殿池1に流入する。この水流入壁12の全面には、複数の流入孔13が設けてあり、これらの流入孔13を通過した水が均等流となって沈殿池1に流入する。
池底aに堆積した汚泥Aは、掻寄板2により沈殿池1の他方の端部T(同図では右端部)から端部Sへ掻き寄せられて汚泥ピット11に回収される。汚泥ピット11に溜まった汚泥Aは吸込管(図示せず)により沈殿池1の外部へ排出される。
水面bに浮遊するスカムBは、掻寄板2により端部Sから汚泥Aと反対方向に掻き寄せられて、中央部C付近の水面bに位置するスカムスキマ3に回収される。スカムスキマ3は、合成樹脂製または鋼製の筒状のものであり、沈殿池1の全幅にわたる長さを有している。スカムスキマ3の上面は、ほぼ全長にわたって複数の開口部30を有しており、この開口部30よりスカムBを導入する。スカムスキマ3は、沈殿池1の両側壁21,21に設けられた軸受(図示せず)によってその両端部が回動自由に支持されるとともに、例えばシリンダ機構などで構成される傾動機構14に連繋されており、図4(1)に示すように、開口部30が上方を向いて水面bより高い位置に位置すると、スカムBがスカムスキマ3でせき止められるが、図4(2)に示すように、スカムスキマ3が端部Sの側へ傾いて開口部30が水面b以下に没すると、端部Sから中央部Cへ掻き寄せられたスカムBが開口部30より回収される。スカムスキマ3で回収されたスカムBも沈殿池1の外部へ排出される。
掻寄板2は、板材から成り、池底aの幅とほぼ一致する長さを有している。掻寄板2は、沈殿池1の両側に張設された左右のチェン15,15間に、一定間隔毎に複数個取り付けられている。各掻寄板2は、沈殿池1の全長にわたり池底aに沿って移行して池底aに堆積した汚泥Aを汚泥ピット11に掻き寄せるとともに、水面bに沿って移行して水面bに浮遊したスカムBをスカムスキマ3に掻き寄せる。
各チェン15は、沈殿池1の池底a上に配備された前後位置のホイール16A,16Bと、水面b下に配備された前後位置のホイール16C,16Dとの間に、沈殿池1の内部全域を周回するようにそれぞれ掛け渡されている。水面b下に配備された前後位置のいずれか一方の左右のホイール(この実施例では、端部S側の左右のホイール16C)を駆動装置17によって駆動することで、各チェン15は矢印Xの方向に同期して走行する。
図示例の駆動装置17は、モータを駆動源とし、モータの回転を駆動用のチェン18を介して駆動ホイール19に伝え、駆動ホイール19の回転を回転軸20を介して左右のホイール16C,16Cに伝えるものである。各ホイール16Cを駆動装置17により駆動して各チェン15を同期して走行させると、各掻寄板2は各チェン15の走行とともに周回するので、汚泥AやスカムBの掻き寄せが継続して行われる。
この発明の汚泥等回収装置は、各チェン15に所定の張力を与えて各チェン15の張りを調整するためのテークアップ装置4を有している。このテークアップ装置4は、池底a上に配備された前後位置のいずれか一方の左右のホイール(この実施例では、端部T側の左右のホイール16B)に設けられ、左右のホイール16Bを前後方向へ変位させることによって、各チェン15の張りを調整できるようにしたものであり、図5〜図7に示すように、左右のホイール16Bを両端に備えた水平な車軸24の両端部を吊り下げ状態で支持する左右のそれぞれ対をなすアーム5,5と、各アーム5の上端部を連結する連結軸6と、連結軸6の中央部にクランク機構7を介して連結される垂直ロッド8と、垂直ロッド8を上下動可能に支持する張力機構9とで構成される。
車軸24は、断面形状が円形の棒状体から成り、両端に軸受を介して左右のホイール16Bを回動自由に支持している。各アーム5は、帯板状のものであり、その下端部には、アーム5の幅方向に長い長孔50が開設されている。この長孔50の縦幅は車軸24の径とほぼ一致させてあり、車軸24を各アーム5の長孔50に挿通した状態で長孔50に沿って移動させることで任意の位置に位置決めすることが可能である。各アーム5の両側端面には、ボルト51をねじ込むためのねじ孔52を形成してあり、各アーム5の外側から各ねじ孔52よりボルト51をねじ込み、各アーム5の長孔50へ突出した各ボルト51の先端で車軸24を両側より挟持することで、車軸24は固定されて位置決めされる。
各アーム5の上端部には、円形の軸止孔53が開設されており、各軸止孔53,53に連結軸6の両端部を挿通させている。沈殿池1の後壁23には、所定の深さ位置に左右一対のブラケット25,25が設置され、連結軸6の各アーム5より外方へ突出した両端は、左右のブラケット25,25にそれぞれ設けられた軸受(図示せず)によって回動自由に支持されている。これにより、各アーム5は連結軸6を中心に同期して揺動し、各ホイール16Bが前後方向へ変位することが可能となっている。なお、連結軸6は、軸止孔53の位置で各アーム5と溶接などにより止着されている。
クランク機構7は、垂直ロッド8の上下動を連結軸6の回転運動に変換して各アーム5を揺動可能とするものである。この実施例のクランク機構7は、連結軸6の中央部に一端部が連結された左右一対のクランク板70と、各クランク板70の他端部間に設けられたクランクピン71とを備え、クランクピン71を垂直ロッド8の下端部に開設されたピン孔80に回動自由に係入させてある。
垂直ロッド8は、ロッドガイド45に沿って上下に往復動作が可能であり、その上端部が沈殿池1の水面bの上方位置に配置された張力機構9により支持されている。垂直ロッド8の上端部には、内部が中空の筒状部8Aが形成され、この筒状部8Aの内部には、上面の開口部81より張力機構9を構成する支え軸90の下端部が挿入されている。支え軸90の上端部は、後述するバネ圧調整機構40に昇降動作可能に支持されている。支え軸90の下端部の軸周面には、フランジ部91が一体に設けられている。このフランジ部91と垂直ロッド9の筒状部8Aの上面との間には、コイルバネより成るバネ92が配備されており、支え軸90は、前記バネ92を中間に介在させた状態で垂直ロッド8の上端部を支持している。
なお、垂直ロッド8は、この実施例では、2本のロッド部8B,8Cがピン8Dにより回動自由に枢支連結されて構成されるが、必ずしもこの実施態様には限られない。
バネ92は、支え軸90とバネ圧調整機構40とともに張力機構9を構成するものである。このバネ92は、上向きのバネ圧を垂直ロッド8に作用させて、垂直ロッド8を上方に付勢することにより、左右の各ホイール16Bを常時、後方に付勢している。その結果、左右のチェン15が引っ張られ、各チェン15に前記バネ圧に応じた所定の張力が与えられる。
バネ圧調整機構40は、バネ92の長さ(圧縮状態)を調節することによりそのバネ圧を調整するためのものである。この実施例のバネ圧調整機構40は、ハンドル41の回動操作で軸回転するネジ軸部42を、機台44に固定されたナット43に螺合させたものである。ネジ軸部42は支え軸90の上端部に形成されている。ハンドル41の操作によりネジ軸部42を回動させて、支え軸90を昇降動作させることにより、バネ92が拡縮してその長さが変化するもので、これにより、バネ圧、さらには、垂直ロッド8の上下方向の位置が調整される。垂直ロッド8の上下方向の位置を調整することにより左右のホイール16Bを前後方向へ変位させ、これにより、各チェン15に与える張力を調整する。
前記筒状部8Aの上端部には第1の表示盤93が、支え軸90には第1の表示盤93上を上下に振れる第1の指針94が、それぞれ設けられている。この第1の表示盤93および第1の指針94は、支え軸90に対する垂直ロッド8の変位を検出してメータ表示するためのものである。詳細は後述するが、第1の表示盤93上における第1の指針94の指示位置を確認し、支え軸90と垂直ロッド8との相対位置関係(すなわち、バネ92の強さ)の変化を検出することにより、チェン15の弛みが水面上にて把握できる。
また、機台44には第2の表示盤95が、筒状部8Aの上端部には第2の表示盤95上を上下に振れる第2の指針96が、それぞれ設けられている。この第2の表示盤95および第2の指針96は、垂直ロッド8の上下方向の位置を検出してメータ表示することで、チェン15の伸びの総量を把握するためのものである(詳細は後述)。
なお、図5中、97はチェン15の走行向きを逆転させた場合に、垂直ロッド8が下方に変位するのを制限するストッパーである。このストッパー97は筒状部8Aの開口部81の内径よりも大きな外径を有する筒状体により形成されている。例えば、掻寄板2が池底aとの間で異物を噛み込んでその移動が妨げられた場合には、チェン15の走行向きを逆転させる(図1の矢印Xと反対の方向)ことにより、この異物の噛み込みを解消させるが、この逆転走行時には、左右の各ホイール16Bが前方に振られて各チェン15が撓んでしまうおそれがある。そのため、逆転走行時には筒状部8Aの上端面がストッパー97に突き当たることにより、各ホイール16Bの前方への変位を防止している。
上記した構成の汚泥等回収装置において、初期状態では、バネ92は所定のバネ圧を垂直ロッド8に上向きに作用させた状態で保持されており、これにより、各チェン15には、前記バネ圧に応じた所定の張力(以下、「初張力」という。)が作用してその張りが保たれている。このときのバネ92のバネ圧(バネ92の強さ)は、第1の表示盤93上の第1の指針94が指示する位置(以下、「基準位置」という。)により表示される。
初期状態からチェン15に摩耗などにより伸びが発生してチェン15が弛むと、チェン15の張力は低下して初張力より小さくなる。すなわち、チェン15の伸びに応じてバネ92が伸長し、その分バネ圧が低下して、チェン15の張力が低下するのである。バネ92の伸長によって垂直ロッド8が所定の量だけ上方へ変位すると、第1の表示盤93も上方へ移動し、これにより、第1の指針94が指示する位置は基準位置より下方に位置ずれする。このように、第1の表示盤93により第1の指針94が指示する位置を確認することにより、バネ92の長さ(強さ)の変化を把握することができるもので、基準位置から下方に位置ずれしていれば、バネ92は伸長してバネ圧が下がっており、各チェン15は張力が低下した弛んだ状態であると判断できる。
このとき、ハンドル41を回して、支え軸90を第1の指針94が第1の表示盤93の基準位置を指示するまで上昇させると、バネ92はその長さが調整されて元の状態に戻り、バネ圧が当初の初期状態に設定される。これにより、垂直ロッド8は前記バネ圧により上方に変位し、これに追随して左右のホイール16Bが後方に変位する結果、各チェン15は前記バネ圧に応じた初張力が付与され、チェン15の伸びによる弛みが改善される。
また、チェン15が伸びると、上記したように、垂直ロッド8は上方に変位する結果、第2の指針96は第2の表示盤95に沿って上方に移動する。初期状態において第2の指針96が指示する位置を基準にして、第2の指針96の移動量が所定のしきい値を越えたとき、チェン15は初期状態からは過度に伸びた状態であると判断できるもので、これにより、各チェン15の交換時期を水面上にて把握することができる。
上記した実施例のテークアップ装置4は、チェン15に弛みが生じたとき、左右のホイール16Bを同期して前後方向へ変位させることで、チェン15の張りを調整するが、図8に示すように、左右一対のテークアップ装置4を左右の各ホイール16Bに個別に設け、各ホイール16Bを個々に前後方向へ変位させることで、左右の各チェン15の張りを個々に調整するようにしてもよい。
この実施例では、沈殿池1の池底a上の後方位置に配備された左右のホイール16Bは、それぞれ個別の車軸24,24の一端に軸受を介して回動自由に支持している。左右の各車軸24,24は、それぞれ左右一対のアーム5,5にその両端部が吊り下げ状態で支持されている。左右一対の各アーム5,5の上端部は、沈殿池1の後壁23に設置された左右一対のブラケット25,25にそれぞれ回動自由に支持された連結軸6,6によって連結されている。これにより、左右一対の各アーム5,5は、それぞれ左右の各連結軸6,6を中心に同期して揺動し、各ホイール16Bはそれぞれ個々に前後方向へ変位するようになっている。
各連結軸6,6の中央部には、それぞれクランク機構7,7を介して垂直ロッド8,8の下端部が連結されている。左右の各垂直ロッド8,8の上端部は、沈殿池1の水面bの上方位置に個別に配置された左右一対の張力機構9,9の各支え軸90,90に、それぞれ垂直ロッド8,8に上向きのバネ圧を作用させるバネ92,92を中間に介在させた状態で支持されている。各支え軸90,90は、下端部が各垂直ロッド8,8の筒状部8A,8Aの内部に挿入されるとともに、上端部がそれぞれバネ圧調整機構40,40のハンドル41,41にネジ軸部42,42を介して昇降動作可能に連繋されている。
この実施例では、左右の各チェン15に弛みが生じてその張力が低下すると、それぞれのチェン15の弛み(張力の低下)は、左右の各垂直ロッド8に個々に設けられた第1の表示盤93,93にそれぞれ表される。よって、これらの表示をもとに左右の各ハンドル41,41をそれぞれ回して左右の各支え軸90,90を上昇させ、各バネ92,92のバネ圧を当初の状態に調整することにより、左右の各ホイール16Bが後方に変位する結果、各チェン15は前記バネ圧に応じた初張力が付与され、チェン15の伸びによる弛みが改善される。
また、この実施例では、左右の各機台44,44にそれぞれ設けられた第2の表示盤95,95の上方位置に、左右の各チェン15,15の伸びの異常や切断を検知するためのセンサ60,60が設けられている。各チェン15が切れたり、各チェン15に異常な伸びが発生したりすると、バネ92が伸長して垂直ロッド8は上方に大幅に変位する。よって、垂直ロッド8の上下方向の位置を監視することにより、チェン15の異常検知が行える。
各センサ60は、この実施例ではリミットスイッチをもって構成されており(詳しくは図5において点線で示す)、第2の表示盤95の上方位置に配置される本体部61と、基端部を支点として起伏動作するロッド62と備えている。ロッド62の先端部に取り付けられた作動片63は、各垂直ロッド8に設けられた第2の指針96が移動する経路上に位置させてある。
これらのセンサ60によると、各チェン15が切れたり、各チェン15に異常な伸びが発生したりすることにより、各垂直ロッド8の上下方向の位置が所定の位置に達すると、第2の指針96がリミットスイッチの作動片63を押操作する結果、本体部61に組み込まれた接点機構が作動して、チェン15の異常が検知される。
図9および図10は、テークアップ装置4の他の実施例の構成を示している。なお、この実施例のテークアップ装置4において、上記した実施例の構成と同一の部位については、同一の符号を付することで説明を省略する。
この実施例では、沈殿池1の池底a上の後方位置に配備された左右のホイール16Bは、それぞれ個別の車軸24,24の一端に軸受を介して回動自由に支持している。左右の各車軸24,24は、それぞれ左右一対のアーム5,5にその両端部が吊り下げ状態で支持されている。左右一対の各アーム5,5の上端部は、沈殿池1の後壁23に設置された左右一対のブラケット25,25にそれぞれ回動自由に支持された連結軸6,6によって連結されている。これにより、左右一対の各アーム5,5は、それぞれ左右の各連結軸6,6を中心に同期して揺動し、各ホイール16Bはそれぞれ個々に前後方向へ変位するようになっている。
各連結軸6,6の中央部には、それぞれクランク機構7,7を介して中間ロッド82,82の下端部が連結されている。左右の各中間ロッド82,82の下端部にはピン孔87,87がそれぞれ開設され、このピン孔87,87に各クランク機構7,7のクランクピン71,71を回動自由に係入することにより、それぞれ中間ロッド82,82の上下動を連結軸6,6の回転運動に変換して各アーム5,5を揺動可能としている。
各中間ロッド82,82の上端部には、ピン孔88,88がそれぞれ開設されている。各ピン孔88,88に水平なレバー軸83の両端部にそれぞれ設けられたピン85,85を回動自由に係入させることにより、各中間ロッド82,82はレバー軸83の両端部に吊り下げ状態で支持されている。
垂直ロッド8は、下端部がレバー軸83の中央部にピン84を介して回動自由に連結されているとともに、上端部は沈殿池1の水面bの上方位置に配置された張力機構9の支え軸90に、垂直ロッド8に上向きのバネ圧を作用させるバネ92を中間に介在させた状態で上下動可能に支持されている。支え軸90は、下端部が垂直ロッド8の筒状部8Aの内部に挿入されるとともに、上端部がバネ圧調整機構40のハンドル41にネジ軸部42を介して昇降動作可能に連繋されている。
この実施例では、垂直ロッド8に作用するバネ92からの上向きのバネ圧が、レバー軸83を介して各中間ロッド82,82に均等に作用して左右のホイール16Bを後方に付勢する結果、左右の各チェン15には、前記バネ圧に応じた均等な張力(初張力)が作用してその張りが保たれている。左右の各チェン15が弛んでその張力が低下すると、その分バネ92は伸長し、バネ92の伸長によって垂直ロッド8および各中間ロッド82,82が所定の量だけ上方に変位する。その結果、垂直ロッド8に設けられた第1の表示盤93が上方に変位し、第1の指針94が指示する位置が下方に位置ずれするため、第1の表示盤93の表示により各チェン15は張力が低下した状態であると判断できる。よって、ハンドル41を回して支え軸90を上昇させ、バネ92を圧縮させることによりバネ圧を当初の状態に調整すると、垂直ロッド8および各中間ロッド82が前記バネ圧により付勢されて上方に変位し、これにより左右のホイール16Bが各チェン15に張力を付与する方向に変位する結果、各チェン15には前記バネ圧に応じた初張力が付与され、チェン15の伸びによる弛みが改善される。
なお、この実施例では、左右の各チェン15の一方が切れたり、各チェンの伸びに異常な差が出たりして、チェン15の左右で張力差が発生すると、異常が発生した側の中間ロッド82が相対的に上方に変位する結果、レバー軸83は異常が発生した側の一方の端部が上方に縦ブレして垂直ロッド8に対する傾きが変化する。そのため、この実施例では、レバー軸83の縦ブレを検出して上記したチェン15の異常を検知するためのセンサ89が設けられている。
このセンサ89は、リミットスイッチや光電スイッチなどを用いて構成されるもので、垂直ロッド8に設けられている。レバー軸83には、中央部にセンサ89をオン・オフ動作させる検知棒86が設けられている。このセンサ89は、レバー軸83が垂直ロッド8に対して垂直な姿勢にあり、検知棒86がセンサ89に対して対向しているときには、オフ状態であり、レバー軸83が垂直ロッド8に対して傾いてレバー軸83の縦ブレ量が所定の値に達し、検知棒86がセンサ89から位置ずれしたときにオン動作して、チェン15の伸びの異常、またはチェン15の切断が検知されるようになっている。
上記した汚泥等回収装置によると、チェン15に弛みが生じてその張力が低下しても、バネ圧調整機構40によりバネ92のバネ圧を調整することにより、左右のホイール16Bを前後方向に変位させて、チェン15に前記バネ圧に応じた張力を付与して、チェン15の弛みを改善しているので、チェン15の張りを水面上で容易に調整することができる。
また、第1の表示盤93により、バネ92のバネ圧の変化、すなわち、チェン15の張力の変化が検出される結果、チェン15の弛みを水面上にて把握できるので、チェン15に弛みが生じることによるトラブルが発生する前に、チェン15の張りを調整することができる。
この発明の一実施例である汚泥等回収装置の構成を示す側面図である。 図1の実施例の平面図である。 図1の実施例の正面図である。 スカムスキマの動作を示す説明図である。 沈澱池を拡大して示す側面図である。 テークアップ装置の一部分の構成を示す正面図である。 テークアップ装置の一部分の構成を示す斜視図である。 テークアップ装置の他の実施例を示す正面図である。 テークアップ装置の他の実施例を示す正面図である。 図9のテークアップ装置の一部分の構成を示す斜視図である。 従来例の側面図である。 従来例のテークアップ装置の側面図である。
符号の説明
1 沈殿池
2 掻寄板
5 アーム
6 連結軸
7 クランク機構
8 垂直ロッド
9 張力機構
15 チェン
16A〜16D ホイール
17 駆動装置
24 車軸
40 バネ圧調整機構
60 センサ
82 中間ロッド
83 レバー軸
89 センサ
90 支え軸
92 バネ
93 第1の表示盤
95 第2の表示盤
a 池底
b 水面
A 汚泥
B スカム

Claims (7)

  1. 沈殿池の池底に堆積した汚泥と水面に浮遊したスカムとを掻き寄せるための複数の掻寄板が沈殿池の両側に張設された左右のチェン間に取り付けられ、各チェンは、池底上に配備された前後位置のホイールと水面下に配備された前後位置のホイールとの間に沈殿池内を周回するようにそれぞれ掛け渡されるとともに、水面下に配備された前後位置のいずれか一方の左右のホイールが駆動機構により駆動されて成る汚泥等回収装置において、
    池底上に配備された前後位置のいずれか一方の左右のホイールを回動自由に支持する車軸を各ホイールが前後方向へ変位することが可能なように両端部を吊り下げ状態で支持する左右のそれぞれ対をなすアームと、沈殿池内の所定の深さ位置に回動可能に支持され各アームの上端部を連結する連結軸と、下端部がクランク機構を介して連結軸の中央部に連結され上端部が水面の上方位置に配置された張力機構に支持される垂直ロッドとを有し、
    前記張力機構は、垂直ロッドに上向きのバネ圧を作用させて左右のホイールを付勢することにより左右の各チェンにバネ圧に応じた張力を付与するバネと、前記バネを中間に介在させた状態で垂直ロッドの上端部を支持する支え軸と、支え軸を昇降可能に支持し支え軸を昇降動作させてバネを拡縮させることによりバネ圧を調整するバネ圧調整機構とを含んで成る汚泥等回収装置。
  2. 沈殿池の池底に堆積した汚泥と水面に浮遊したスカムとを掻き寄せるための複数の掻寄板が沈殿池の両側に張設された左右のチェン間に取り付けられ、各チェンは、池底上に配備された前後位置のホイールと水面下に配備された前後位置のホイールとの間に沈殿池内を周回するようにそれぞれ掛け渡されるとともに、水面下に配備された前後位置のいずれか一方の左右のホイールが駆動機構により駆動されて成る汚泥等回収装置において、
    池底上に配備された前後位置のいずれか一方の左右のホイールを回動自由に個別に支持する左右の各車軸を各ホイールが前後方向へそれぞれ変位することが可能なように両端部を吊り下げ状態で支持する左右一対のアームと、沈殿池内の所定の深さ位置にそれぞれ回動可能に支持され左右一対の各アームの上端部をそれぞれ連結する左右一対の連結軸と、下端部がクランク機構を介して各連結軸の中央部にそれぞれ連結され上端部が水面の上方位置に配置された左右一対の張力機構にそれぞれ支持される左右一対の垂直ロッドとを有し、
    前記一対の各張力機構は、各垂直ロッドに上向きのバネ圧をそれぞれ作用させて左右の各ホイールを付勢することにより左右の各チェンにバネ圧に応じた張力を付与するバネと、前記バネを中間に介在させた状態で垂直ロッドの上端部を支持する支え軸と、支え軸を昇降可能に支持し支え軸を昇降動作させてバネを拡縮させることによりバネ圧を調整するバネ圧調整機構とをそれぞれ含んで成る汚泥等回収装置。
  3. 請求項2に記載された汚泥等回収装置であって、左右一対の各張力機構は、各垂直ロッドの上下方向の位置が所定の位置に達したことを検出して左右のチェンの伸びの異常をそれぞれ検知するセンサをさらに含んでいる汚泥等回収装置。
  4. 沈殿池の池底に堆積した汚泥と水面に浮遊したスカムとを掻き寄せるための複数の掻寄板が沈殿池の両側に張設された左右のチェン間に取り付けられ、各チェンは、池底上に配備された前後位置のホイールと水面下に配備された前後位置のホイールとの間に沈殿池内を周回するようにそれぞれ掛け渡されるとともに、水面下に配備された前後位置のいずれか一方の左右のホイールが駆動機構により駆動されて成る汚泥等回収装置において、
    池底上に配備された前後位置のいずれか一方の左右のホイールを回動自由に個別に支持する左右の各車軸を各ホイールが前後方向へそれぞれ変位することが可能なように両端部を吊り下げ状態で支持する左右一対のアームと、沈殿池内の所定の深さ位置にそれぞれ回動可能に支持され左右一対の各アームの上端部をそれぞれ連結する左右一対の連結軸と、下端部がクランク機構を介して左右の各連結軸の中央部にそれぞれ連結された左右一対の中間ロッドと、各中間ロッドを両端部に吊り下げ状態で支持するレバー軸と、下端部がレバー軸の中央部に連結され上端部が水面の上方位置に配置された張力機構に支持される垂直ロッドとを有し、
    前記張力機構は、垂直ロッドに上向きのバネ圧を作用させて左右のホイールを付勢することにより左右の各チェンにバネ圧に応じた張力を付与するバネと、前記バネを中間に介在させた状態で垂直ロッドの上端部を支持する支え軸と、支え軸を昇降可能に支持し支え軸を昇降動作させてバネを拡縮させることによりバネ圧を調整するバネ圧調整機構とを含んで成る汚泥等回収装置。
  5. 請求項4に記載された汚泥等回収装置であって、前記張力機構は、レバー軸の縦ぶれ量が所定の値に達したことを検出するセンサをさらに含んでいる汚泥等回収装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載された汚泥等回収装置であって、
    前記張力機構は、支え軸に対する垂直ロッドの変位を表示する表示盤をさらに含んでいる汚泥等回収装置。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載された汚泥等回収装置であって、
    前記張力機構は、垂直ロッドの上下方向の位置を表示する表示盤をさらに含んでいる汚泥等回収装置。
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