JP2019005737A - 汚泥掻寄装置 - Google Patents
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Description
前記汚泥掻寄装置には種々のものがあるが、ここではその一例として特許文献1を示す。
しかし、前記テンショナーによるものは、回転範囲が一定に限られるので、弛みが大きくなるのに対応し切れない不利がある。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のものにおいて、昇降連動材は、池上に対応位置する上端部に上下複数の異なる表示部分をもち、池上に設定された固定的な相手基準部材に対する前記表示部分の高さ位置関係をもって弛み度が表示され得るようになっている。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のものにおいて、表示手段は、昇降連動材の池上に対応位置する上端部の特定部位に対して反応する近接センサー等のセンサーと、このセンサーからの反応を受けて一定の弛み度や弛み取り状態を光でもって表示する発光手段とを備えている。
図1ないし図8はその一実施形態で1水路1駆動方式の汚泥掻寄装置を示しており、そのうち図1ないし図6は汚泥の掻き寄せがあと数m先で終わる時点での装置の状態を示し、図7は一定の運転期間を経たのち伝導条材に中程度の弛みが発生した状態を示し、図8はさらに一定の運転期間を経たのち伝導条材に最大程度の弛みが発生した状態を示すものである。この発明は、2水路1駆動方式(平行配置した2つの水路(沈澱池)のそれぞれに進退可能な汚泥スクレーパ付き機体を配備してこれら機体を互いに逆方向に進退する関係に1本の伝導条材で連結するとともにこの1本の伝導条材を池上の1つの駆動源をもって進退駆動させるタイプのもの)にも適用がある。
これらの図において1は矩形をした沈澱池で図1ないし図3における左が上流側で右が下流側であり、2が前側端壁、3が後側端壁で、これら端壁2,3は、上からみて矩形の短辺に対応し、矩形の長辺は池幅方向に対面する左右の側壁4,4が対応する。前側端壁2の上部には図示しない整流孔付きの整流板(壁)が設けられてそれより左側の流入渠(図示省略)に導入される汚水を多数の整流孔を通じて沈澱池1内に極く緩徐に導入するようになっている。
5は底壁(池底)で、その前側端壁2側である汚泥掻寄方向側には汚泥ピット6が凹設されている。このピット6には回収した汚泥の吸揚ポンプが設けられる。
前取付台16の前垂直壁には半円形の凹欠が設けられ、後垂直壁には丸孔が形成されており、これらを介して機体10の前端部が差し込まれてのち溶接一体化されている。前取付台16の後端には水平な舌片が設けられ、そこにはガイドレール7に接触するサイドローラー18が取り付けられている。
汚泥掻寄装置による汚泥の掻き寄せが終わると後述する往復牽引手段63が逆方向に作動することにより連結ロッド33がそれに連動して逆方向に作動することにより連鎖材52は緩み、これにより、スカムスクレーパ49は引き下げ姿勢から浮上することになって水面上のスカムをスカム除去装置56の方向に掻き寄せることになる。この掻き寄せ運動は、汚泥掻寄装置の復帰運動に連動してなされる。尚、姿勢切換手段は、連結ロッド33、タイロッド31、前・後レバー30,97などにより構成されている。
往復牽引手段63において、図5のロードシーブ65が右回りで正転の時には左側が掻寄x時引張側aで右側が掻寄時弛み側bとされ、また一方ロードシーブ65が左回りで逆転の時には右側が復帰時引張側bで左側が復帰弛み側aとされる。
一方、通覧口90を通じて視える内部の昇降連動材80の上端には、赤色表示である弛み最大表示部分Rがまたその下方に数十cm離れた個所には青色表示である弛み最小表示部分Bが付されている。
図7は伝導条材68が例えば、1年続連続駆動されて伝導条材68が摩耗により伸び中程度弛んだ状態にあることをテンショナー70からの連動により池上で表示確認できることを示し、この場合、昇降連動材80が図6の状態よりもかなり下がり、赤Rと青B間の表示のない部分が通覧口90から見えている様子を示している。この状態ではまだ大きな弛みをみせていないので弛み調節は不要である。
このように危険度の高い弛み状態になったならば、掻寄を一旦停止し、それまで(初期状態時)h1(図8)であった座板84と架台83間の高さ間隔をジャッキアップ機構85を使ってh2(図8)まで持ち上げることによりロードシーブ65と伝導条材68が持ち上がり、次第に青色Bが通覧口90内に戻されてくることを確かめることによりその高さでロックしておく。これにより、テンショナー70は、図8の状態から図5および図6の初期の好ましい張り状態に戻される。こうしたことの繰り返しにより赤色表示Rの表示があった場合青色表示Bに戻るまで調節することで何度でも初期伸び状態を得ることができる。この調節が池上の表示を見て確実に行えるものである。一定期間(2年)の稼働により例えば、h1(15mm)からh2(30mm)まで持ち上げれば弛みが初期状態になることが経験で分かっている場合、その上昇量(h2−h1)を目安でなく数値的に分かるようにするため架台83と座板84間の近くにゲージを立設しておいてh2が容易かつ確実に得られるようにする。
この弛み度インジケーター93は、昇降連動材80の上端(樹脂など)に赤色表示(金属)Rを付し、架台83上には、透明円筒材である外装体94を下部フランジを介して水封状態で止め付け、この外装体94の下寄りには近接センサー95を備え付けるとともに、外装体94の上部内には、センサー95が赤色表示Rを捉えてONしたときに発光する弛み最大表示ランプ(あるいは警報音発生手段)96を備えてある。図9は弛みが最大の状態となった状況で昇降連動材80が下方に大きく下がり、その状態をセンサー95が検知することにより弛みが危険な程に大きくなっていることをランプ96で表示するようにしてある。近接センサー95は、例えば、高周波発振型を使うことができるし、近接センサーに代えて光電センサーや接触式変位センサー、レーザセンサー(反射型・透過型など)、超音波距離センサー等を使用することもできる。また、昇降連動材80の動きに連動するスライドボリュームによりフルカラーLEDを多色表示するように構成し、例えば、弛み度が低い段階は青(あるいは緑)色とし、弛み度が中程度では黄色とし、弛み度が最大の場合は赤色に表示が連続変動するように構成すれば、色表示により一目瞭然で弛み度、弛み取り度が分かるようになる。
ジャッキアップ機構85を使ってジャッキアップし弛みを少なくすれば昇降連動材80が破線のように上昇して戻り、そのことからランプ96は消えた弛み取り状態となる。赤色表示Rは右欄のように移動式とすれば該表示Rを下寄りに変更調節することで早目に弛みを知らせることができるようにもなる。
さらに右欄に示すように近接センサーをa・b・cのように複数段階に配備しておいてそれらが赤色表示Rに対し矢印のように段階的に近接してゆくことでランプ96…がそれも段階的に点灯して3つの点灯があった場合に最も弛んだ状態であることを表示できるようにしてもよい。弛み度をより細かく表示することができるようになる。
尚、前記実施形態では、昇降連動材80の上端に赤色表示(金属)Rを付しておき、それが一杯に下がった時点で近接センサー95が作用してランプ96を発光させるようにしてあったが、それとは逆に、昇降連動材80の上端に青色表示(金属)Bを付す一方それがジャッキアップにより上位に復帰した時点で青色ランプ97がONするようにして弛み戻りを表示させるようにすることもできる。
誘導レールの外側端には、図11の左下欄に示すように、振れ止め板125を付加してサイドローラー18が接触し得るようにすれば構造簡単にしてサイドローラー18のガイドが可能になる。
前記ガイド板部120aの車輪15が通る部分に形成されてアンカーaがセットされることがある凹部120cは車輪15の幅よりも十分小さい凹部寸法とし幅内に収まるようにすれば振動なく車輪15を通過させることができる。
車輪15は、図11のように、芯材を金属あるいは樹脂としその外周を合成ゴム質のものとすることができる。連結ロッド33の一側に設けられたチェーンアンカー123には伝導条材68の後端が連結される。
尚、図2の右部に示すように、テール側シーブ67を少なくとも覆う形でカバー137を設けてテール側シーブ67の前後や両側部に溜まり除去できなかった汚泥を除去できるようにすることができる。このカバー137は、図1の左右のガイドレール7,7の幅と同じ幅をなすもので、このカバー137の存在によりその上に汚泥が溜まりその内部空間には汚泥が溜まらないようにするもので、上に溜まった汚泥は後汚泥スクレーパ104,104間に設けたゴム板などによる中央スクレーパ138により前向きに掻き出し例えば、山形スクレーパによりガイドレール7,7の外側へ左右斜め向きに排除し後汚泥スクレーパ104,104でそれらを前向きに排除できる構成とする。
Claims (3)
- 矩形の短辺に対応する前後の端壁と矩形の長辺に対応する左右の側壁および汚泥掻寄方向である前側の端壁側に汚泥ピットを備える底壁とを備えてなる矩形沈澱池内の底壁上には、前記長辺に平行な軌道に沿って汚泥ピットの方向とその逆方向に進退可能な車輪移動式の機体が設けられ、その機体は、汚泥ピットの向きに前進する際に縦向きの掻寄状態となりその逆方向に後退する際に持ち上げ状態となるように上下姿勢切換可能とされた汚泥スクレーパが設けられているとともに、同機体は進退駆動がワイヤロープあるいはリンクチェーンなどの伝導条材による往復牽引手段でなされ、同往復牽引手段は、池上に設置の架台上にジャッキアップ機構を介して昇降調節可能に設置された減速機付き駆動源と、駆動源の駆動軸に備えたロードシーブと、水中の前記ロードシーブの下方に対応位置して配備された一対のヘッド側シーブと、前記端壁の下方に相当する位置に設けられたテール側シーブと、前記伝導条材とを備え、伝導条材は、ロードシーブに掛け回されたその一方側がヘッド側シーブの一方を経由して機体側に前方から連結されるとともにロードシーブに掛け回された他方側がヘッド側シーブの他方とテール側シーブとを経由して機体側に後方から連結され、伝導条材の前記他方側には、テンションローラー付きテンションアームを備えたテンショナーが装備されてなる汚泥掻寄装置において、前記池上には、弛み度インジケーターが設けられ、同インジケーターは、テンショナーの動きに連動して昇降運動をする昇降連動材と、昇降連動材の動きに応じて池上において弛み度を表示可能な表示手段とを備えていることを特徴とする汚泥掻寄装置。
- 請求項1に記載のものにおいて、昇降連動材は、池上に対応位置する上端部に上下複数の異なる表示部分をもち、池上に設定された固定的な相手基準部材に対する前記表示部分の高さ位置関係をもって弛み度が表示され得るようになっている汚泥掻寄装置。
- 請求項1に記載のものにおいて、表示手段は、昇降連動材の池上に対応位置する上端部の特定部位に対して反応する近接センサー等のセンサーと、このセンサーからの反応を受けて一定の弛み度や弛み取り状態を光でもって表示する発光手段とを備えている汚泥掻寄装置。
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